JP6139747B1 - 放電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路が断線、もしくは接続不良状態となった場合において、放電装置を構成する機器を破損から保護すると共に、2次的な災害の発生を防止し、抑止することを目的としている。【解決手段】放電装置100は、高圧電極101aと間隙101cを設けて対向配置された接地GND122に接続された接地電極101bとを有する放電負荷101に対して、間隙101cに放電を発生させるための交流電力を供給すると共に、交流電力の出力経路の接続状態を検出する接続状態検出装置106を備えた電力供給装置102と、接続状態の異常の有無を判定し、交流電力の供給の可否を決定して、電力供給装置102を制御する制御装置103と、で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、内燃機関での燃料点火に使用される主に交流電力による放電を利用する放電装置に関するものである。
近年、環境保全、燃料枯渇の問題が提起されており、自動車業界に於いてもこれらへの対応が急務となっている。この対応の一例として、EGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)を利用しポンピング損失(吸排気損失)を低減することにより燃料消費量を飛躍的に改善する方法がある。ところが、排気ガスである既燃ガスは、不燃性かつ空気に対し熱容量が大きいため、EGRにより既燃ガスを大量に再吸入すると、着火性、燃焼性が低下するという問題がある。
この問題の解決策の一つとして、例えば、特許文献1のコロナ放電点火システムでは、コロナ放電を利用し、多点、広範囲で着火することで、より安定した火炎核を形成できるようになり、燃焼性をより安定させることができる放電方法が開示されている。開示された点火装置を用いることで、従来の点火コイルに比べ、より安定した火炎核を形成できるようになり、例えば、前述したEGRの量を多く投入しても安定燃焼が得られるようになる。従って、従来の点火装置に比べ、より多くのEGRを投入できるようになり、ポンピング損失を低減できるようになるので、燃料消費量を飛躍的に改善できる内燃機関を得ることができる。
特表2014−513760号公報
従来の特許文献1のコロナ放電点火システムおいては、図2に示されているように、点火プラグに相当する点火装置22に交流の電力が供給されるものである。点火装置22に供給される電流は、変圧器44の高圧端子62、インダクタ27、点火装置22、電流センサ46に繋がる接地GND、電流センサ46、変圧器44の高圧端子62の経路を順に通って流れる。
しかしながら、特許文献1のコロナ放電点火システムにおいては、変圧器44の高圧端子62で断線や接続不良の状態が発生したとすると、前述したように、このコロナ放電点火システムの駆動回路30は、交流電力を出力する装置であるので、どこか電気的容量性の結合をしている箇所があり、電力の発生源に帰還できる経路があれば、本来の通電経路が断線していたとしても、点火装置から交流電流が出力され、あたかも正常に動作しているかのような状態となることがある。例えば、変圧器44の高圧端子62→インダクタ27→点火装置22→電流センサ46に繋がる接地GND→電流センサ46→ローパスフィルタ48→矩形波変換装置50→オペアンプ38→スイッチ42→変圧器44の1次側巻線66→変圧器44の高圧端子62の経路を通って流れる可能性がある。
このような経路を、規定以上の電流が流れた場合には、経路上にあるオペアンプやスイッチ等を破損させ、駆動回路を故障させる可能性があるが、例えば、電流センサ46の信号だけ見ていても、駆動回路としては正常に近い状態で動作しているので、異常であることがわからない場合があるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路が断線、もしくは接続不良状態となった場合において、放電装置を構成する機器を破損から保護すると共に、2次的な災害の発生を防止し、抑止することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る放電装置は、高圧電極と間隙を設けて対向配置され接地GNDに接続された接地電極とで構成される放電負荷に、交流電力を供給する電力供給装置と、前記交流電力の供給を制御する制御装置と、を備え、前記電力供給装置は、第一の内部GNDを基準とする電源と、前記第一の内部GNDと電気的に分離された第二の内部GNDを基準として前記電源により前記放電負荷に前記交流電力を出力する出力装置と、前記第二の内部GNDと前記接地GNDとの接続状態を検出する接続状態検出装置とを有し、前記制御装置は、前記接続状態検出装置の出力に基づいて前記接続状態の異常の有無を判定し、前記放電負荷への前記交流電力の供給の可否を決定することを特徴とするものである。
本発明の放電装置によれば、放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路の断線、もしくは接続不良状態となる不具合の発生を正確に判定する機能を持たせることで、不具合の発生時において、放電装置の動作を停止させて、放電装置を構成する機器を破損から保護すると共に、2次的な災害の発生を防止し、抑止する効果を期待することができる。
実施の形態1に係る放電装置の構成の概略を示す回路ブロック図である。 実施の形態1における制御装置の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る放電装置の実施例の構成の詳細を示す回路図である。 実施の形態1における実施例の制御装置の動作タイミングチャートである。 実施の形態2に係る放電装置の構成の詳細を示す回路図である。 実施の形態2における制御装置の動作タイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る放電装置の構成及び動作の詳細について、図1から図6を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る放電装置の構成の概略を示す回路ブロック図であり、図2は、放電装置の制御装置の動作手順を示すフローチャートであり、図3は、放電装置の実施例の構成の詳細を示す回路図である。また、図4は、実施例の制御装置の動作タイミングチャートである。
図1に示すように、放電装置100は、高圧電極101aと間隙101cを設けて対向配置され接地GND122に接続された接地電極101bとを有する放電負荷101に対して、間隙101cに放電を発生させるための交流電力を供給する電力供給装置102と、電力供給装置102を制御する制御装置103と、で構成されている。
ここで、電力供給装置102は、内部GND(1)120を基準とする電源(A)104と、内部GND(1)120と電気的に分離された内部GND(2)121を基準として、電源(A)104により放電負荷101に供給するための交流電力を出力する出力装置105と、内部GND(2)121と接地GND122との接続状態を検出する接続状態検出装置106と、により構成されている。
接続状態検出装置106は、内部GND(1)120を基準とする電圧を作る電源(B)107と、内部GND(2)121との間に配置されるプルダウン抵抗108と、を備えており、検出した内部GND(2)121の電圧値Vを出力する。
制御装置103は、接続状態検出装置106から出力された電圧値Vに基づいて、内部GND(2)121と接地GND122との接続状態の異常の有無を判定し、電力供給装置102が放電負荷101への交流電力の供給の可否を決定する。なお、直流電源109は、制御装置103の電源である。
また、内部GND(1)120と接地GND122とは、電力供給装置102の外部で接続されている。
次に、制御装置103の動作について、図2に示す制御装置の動作手順を示すフローチャートを参照して、説明する。
まず、ステップS201において、制御装置103は、前回の内部GND(2)121と接地GND122との接続状態の判定結果を確認するため、前回の接続状態の指示値であるFLGを取得する。
続いて、ステップS202において、取得されたFLGの状態を確認して、FLGが“0”であれば、接続状態は正常であると判定し、ステップS203に移行する。FLGが“0”以外であれば、接続状態は異常であると判定し、ステップS204に移行する。
ステップS203では、判定閾値THとして閾値Th1を採用する。また、ステップS204では、判定閾値THとして閾値Th2を採用する。判定閾値THの設定後、それぞれ、ステップS205に移行する。
ここで、判定閾値THは、電圧相当値VLと比較され、接続状態が正常であるか異常であるかを判定するための判定閾値である。本実施の形態においては、誤判定や、判定のハンチングを抑止する等のために、判定閾値THは、正常状態から異常状態に移行したことを判定するための閾値Th1と、異常状態から正常状態に復帰したことを判定するための閾値Th2と、に分けて設定されている。
例えば、Th1<Th2となるように設定すると、接続状態の判定感度を上げる方向となる。ただし、判定感度を上げることができる反面、誤判定が多くなったり、接続状態の正常と異常の判定を頻繁に繰り返すハンチング現象を引き起こしたりする可能性がある。逆に、Th1>Th2となるように設定すると、接続状態の判定感度を下げる方向ではあるが、誤判定が少なくなり、判定処理を安定させることができる。
ステップS205では、接続状態検出装置106からの内部GND(2)121の電圧値Vに基づいて、制御装置103で生成された電圧相当値VLを取得する。ここで、内部GND(2)121の電圧値Vは、接地GND122との接続状態によって大きく変化するので、本実施の形態では、内部GND(2)121の電圧値Vを平滑化した電圧相当値VLを取り込むことにする。平滑化の方法についてはいろいろあるが、本実施の形態では、式1に示すように、電圧相当値VLは、簡易的に電圧値Vの絶対値の1次フィルタ値とする。
VL(n)=α×VL(n−1)+(1−α)×|V(n)| (1)
ただし、αは、1以下の実数である。
続いて、ステップS206では、式1により得られた内部GND(2)121の電圧相当値VLと判定閾値THとを比較する。TH≧VLであれば、接続状態が正常であると判定され、ステップS207に移行する。TH<VLであれば、接続状態が異常であると判定され、ステップS209に移行する。
ステップS207では、接続状態の判定により正常であると判定されたので、フラグを更新してFLG=0として、ステップS208で電力供給装置102から放電負荷101への電力の供給を開始する。これにより接続状態の判定処理を終了する。
ステップS209では、接続状態の判定により異常であると判定されたので、フラグを更新してFLG=1として、ステップS210で電力供給装置102から放電負荷101への電力の供給を停止する。これにより接続状態の判定処理を終了する。
なお、本実施の形態では、制御装置103に、接続状態検出装置106で検出された電圧値Vを平滑化して電圧相当値VLとして出力する平滑化装置と、電圧相当値VLと比較するための判定閾値THを設定する閾値設定装置と、が設けられている。
また、上記説明では、電圧相当値VLを電圧値Vの1次フィルタ値としたが、回路で組んだハードウェアフィルタを通して得られた所定時刻での値そのものであってもよく、所定期間内のピーク値、平均値、実効値のいずれであっても、同様の効果を得ることができる。
また、接続状態検出装置106として、プルアップ式の電圧を測定する電圧測定装置を用いる例について説明したが、カレントトランス等を用いた電流を測定する電流測定装置としてもよい。電力供給装置102から出力された電流が、電流測定装置を通って戻ってきているのであれば、接続状態が正常であると判定し、電流測定装置を通らずに戻ってきているのであれば、接続状態が異常であると判定することができる。
次に、具体的な放電装置の実施例を用いて、さらに動作の詳細について説明する。
図3は、主に自動車用途で使用され、エンジン内のガソリン混合気を安定着火するために開発されているコロナ点火装置と呼ばれているものに、本実施の形態の接続状態検出装置302を組み合わせた実施例である放電装置100を示すものである。これにより、放電装置100から放電負荷101に供給する交流電力の出力経路の断線による放電装置100を構成する機器の破損の防止、放射ノイズの増加等を抑止できるようにしたものである。また、蛍光灯などの放電灯も類似した構成であり、同様に本実施の形態の接続診断装置を組み合わせることにより、同様の効果を得ることができる。
図3に示す放電装置100は、大きく分類すると、放電負荷101に放電を発生させるための交流電力を供給する電力供給装置102と、電力供給装置102を制御する制御装置103と、により構成されている。
電力供給装置102は、インバータ装置301と。接続状態検出装置302と、により構成されている。ここで、接続状態検出装置302は、図1の接続状態検出装置106に相当する。
インバータ装置301は、1次巻線(A)303a、1次巻線(B)303b及び2次巻線303cで構成されるトランス303と、1次巻線(A)303aと1次巻線(B)303bとの間に接続された直流電源(1)304と、1次巻線(A)303aの直流電源(1)304と反対側に接続されたスイッチング用IGBT(A)305aと、1次巻線(B)303bの直流電源(1)304と反対側に接続されたスイッチング用IGBT(B)305bと、により構成されている。
接続状態検出装置302は、接続状態検出用の直流電源(2)306と、直流電源(2)306と内部GND(2)121との間に接続されたプルダウン抵抗307と、により構成されている。ここで、直流電源(2)306は、図1の電源(B)107に相当する。
トランス303は、図1の出力装置105に相当し、直流電源(1)304は、図1の電源(A)104に相当している。本実施例では、出力装置105として、トランスを用いているが、フォトカプラのような装置でも実施可能である。本実施例においては、直流電源(1)304は50[V]、直流電源(2)306は5[V]、プルダウン抵抗307は10[kΩ]であるとする。
制御装置103は、接続状態検出装置302により検出された内部GND(2)121の電圧値Vを、バッファ装置308を介して取得し、内部GND(2)121と接地GND122との接続状態を判定する。
図3に示す放電装置100の動作について、図4の制御装置103の動作タイミングチャート及び図2の制御装置103の動作手順を示すフローチャートを参照して説明する。前提として、時刻t2までは、内部GND(2)121と接地GND122との接続状態が正常であり、時刻t2の時点において、接続状態の異常が発生したものとする。また、本実施例では、Th1=3[V]、Th2=2[V]とする。
時刻t0において、内部GND(2)122と接地GND122が正常に接続されているので、内部GND(2)122の電圧値Vは、ほぼ“0”[V]であり、これを平滑した1次フィルタ値である電圧相当値VLもほぼ“0”[V]となっている(ステップS205)。接続状態が正常に継続しており、FLG=0なので、TH=Th1=3V。従って、電圧相当値VL(≒0[V])と判定閾値TH(=3[V])とを比較すると(ステップS206)、VLの方が小さいので、接続状態は、正常であると判定し、FLGも継続して“0”となっている(ステップS207)。
時刻t1より放電負荷101へ電力の供給を開始する。時刻t1の時点においても、同様の判定により接続状態は、正常であると判定されるので、制御装置103は、放電負荷101へ電力を供給するよう、図4に示す制御信号Aと、制御信号Bをそれぞれスイッチング用IGBT(A)305a、スイッチング用IGBT(B)305bのゲートへ送り、インバータ装置301の動作を開始させる。
これに応じてトランス303の1次側に1次電流が流れる。例えば、制御信号Aによりスイッチング用IGBT(A)305aのゲートの電位を“高”に、制御信号Bによりスイッチング用IGBT(B)305bのゲートの電位を“低”とすると、直流電源(1)304→1次巻線(A)303a→スイッチング用IGBT(A)305a→直流電源(1)304の経路で1次電流が流れ、トランス303の2次巻線303cに誘導電圧が発生する。例えば、2次巻線303c→接続点(H)312→インダクタ309の方向に電流が流れる。
逆に、制御信号Aによりスイッチング用IGBT(A)305aのゲートの電位を“低”に、制御信号Bによりスイッチング用IGBT(B)のゲートの電位を“高”にすると、直流電源(1)304→1次巻線(B)303b→IGBT(B)305b→直流電源
(1)304の経路で1次電流が流れ、トランス303の2次巻線303cに誘導電圧が発生する。この場合には、インダクタ309→接続点(H)312→2次巻線303cの方向に電流が流れる。
図3において、電気容量310は、放電負荷101のもつ浮遊容量310を表している。この浮遊容量310とインダクタ309とでLC共振回路を構成している。
制御信号A及び制御信号Bにより、スイッチング用IGBT(A)305a及びスイッチング用IGBT(B)305bのスイッチング周期をLC共振回路の共振周波数に合せることで、電力供給装置102は、交流電流を出力できるようになり、LC共振回路の中点につながる放電負荷101の高圧電極101aに、図4に示すような出力電圧を発生させることができる。
出力電圧が、放電負荷101の電極間の間隙101cの放電電圧を超えれば、間隙101cに放電が発生し、エンジンに燃料が供給されていれば着火、燃焼し、エンジンを運転することができる。
ここで、時刻t2において、接続点(L)311で完全な断線が発生したとする。このとき、2次電流が流れることができない状態となっていれば、高圧電極101aに発生する出力電圧も図4のように低下し、間隙101cでの放電維持電圧を下回ると放電は停止し、燃料への着火ができなくなり、失火、エンジンが停止する。
ところが、交流電流出力の場合、接続点(L)311が完全断線しているにも関わらず、接続点(H)312からは、出力は低下するかもしれないが、交流電流が出力され、LC共振回路を流れ、間隙101cに十分な出力電圧を供給することができ、その結果、放電が維持され、着火状態も維持されてしまう場合がある。
例えば、接続点(B)313と接続点(C)314とが、回路内や装置内で容量性の結合している場合には、出力電流は、2次巻線303c→接続点(H)312→インダクタ309→浮遊容量310→接地GND122→内部GND(1)120→接続点(B)313→接続点(C)314→2次巻線303cのループ経路で流れる可能性がある。
この場合には、接続点(B)313と接続点(C)314との結合容量次第では、接続点(B)313の電圧が上昇してしまう場合がある。
したがって、接続点(B)313の電圧が、急峻に上昇してしまうような場合には、スイッチング用IGBT(B)305bのゲートなどに破損を引き起こし、つまり、電力供給装置102を故障させてしまう可能性が高くなる。また、電流の流れるループ面積が非常に大きくなる場合がある、電磁シールドされていない配線を出力電流が流れる可能性が発生し、放射ノイズを大きく増加させ、周辺機器への悪影響を引き起こす可能性が高まる。従って、接続点(L)311での断線は、検出しておくべき事象である。
本実施例の放電装置100によれば、時刻t2に、接続点(L)311での断線が発生すると、図4の実線401に示すように、内部GND(2)121の電圧値Vが高くなる。本実施例の場合には、5V付近を中心に振れる値となる。したがって、この電圧値Vを平滑化したもの、例えば、1次フィルタをかけた電圧相当値VLは、図4の破線402のようになる。
図4によれば、時刻t3で、電圧相当値VLと閾値Th1とが等しい値となり、図2に示すフローチャートにしたがって、電圧相当値VLと閾値Th1とが比較され、電圧相当
値VLが閾値Th1を超えた段階で、接続状態が異常であると判定される(ステップS206)。続いて、FLGが“1”に変更される(ステップS209)。これにより、放電負荷101への電力の供給が停止され、制御信号Aと制御信号Bの送信が停止される(ステップS210)。
図4においては、1回の判定で電力供給を停止しない例について記載されている。時刻t3以降、数回の判定を行い、接続状態の異常が連続で所定回数となった、もしくは、接続状態が異常となった積算回数が、所定回数以上となった時刻t4において、電力供給を停止、制御信号A及び制御信号Bの出力を停止させる。判定閾値THについては、時刻t3の時点でFLGが“1”に変わっているので、以降、閾値Th2の値を使って判断をしている。
これにより、放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路の断線検出時に、放電装置の動作を停止させて、放電装置の機器の破損の防止、及び放射ノイズの増加等の抑止を図ることで、2次的な災害の発生を防止すると共に、放電装置に異常あることを知らせるフェールフラグを立て、もしくはインジケータランプ等を点灯させることなどにより運転者に告知し、修理を促す等、安全に処置することができるようになる。
このように、実施の形態1に係る放電装置によれば、放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路の断線、もしくは接続不良状態となる不具合の発生を正確に判定する機能を持たせることで、不具合の発生時において、放電装置の動作を停止させて、放電装置を構成する機器を破損から保護すると共に、2次的な災害の発生を防止し、抑止することができるという効果がある。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る放電装置の構成の詳細を示す回路図であり、図6は、放電装置の制御装置の動作タイミングチャートである。実施の形態1に係る放電装置の構成との相違点は、実施の形態1の実施例では、接続状態検出用の電源(B)107が、直流電源(2)306であるのに対して、実施の形態2に係る放電装置200においては、交流電源506に変更されている点である。また、交流電源506を制御するスイッチング素子508が追加されている。他の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態1では、接続点(L)311が完全に断線している場合を想定したが、これが、完全な断線や完全な接続ではなく、微妙に接続されている状態、すなわち断線しかけている状態がある。このような状態では、内部GND(2)121の電圧値Vを直流のシステムで測定するとほぼ0[V]となる。
電力供給装置102は、放電負荷101に交流の電力を供給するものであり、交流の周波数が高くなると、例えば、MHz以上の交流周波数では、接続点の接触面積の影響を無視できなくなってくる。このような周波数帯に対し、微妙な接続状態では、インダクタンス成分として見なすことができる。つまり、高周波の交流の成分に対しては、大きなインピーダンスとなって見えるようになり、当該接続箇所を通らず、もしくは当該接続箇所と、実施の形態1の実施例で示した接続点(B)313→接続点(C)314の経路の両方、もしくは他複数箇所を通る場合が発生し、放電装置の故障や放射ノイズの増加を引き起こす可能性が高まる。従って、前述したような微妙な接続状態が残っている場合についても検出を行い、放電負荷101への電力の供給を停止する必要がある。
接続状態検出装置502では、実施の形態1の実施例の直流電源(2)306を、交流電源506とすることで、制御装置103による前述した接続状態の判定が可能となる。
交流電源506の周波数を、インバータ装置301の動作周波数と同等、もしくは検出感度を高くするために同等以上の周波数とすれば、接続点(L)311でのインピーダンスの上昇の影響を検出することが可能である。
例えば、図5において、インバータ装置301の動作周波数を1[MHz]、交流電源506は、ピーク電圧5[V]、周波数10[MHz]、プルダウン抵抗507の抵抗値を100[Ω]であるとし、接続点(L)311の直流抵抗は0[Ω]、インダクタンスは1[μH]であるとすると、接続点(L)311の周波数10[MHz]でのインピーダンスは、約60[Ω]となる。
この接続状態では、内部GND(2)121の電圧値Vは、ピーク値が約2.7[V]の正弦波となり、その実効値は、約1.9[V]である。この実効値を電圧相当値VLとして、閾値Th1を1[V]に設定しておけば、このような接続状態を検出することが可能である。
しかしながら、接続状態の検出感度を高めるため、プルダウン抵抗507の抵抗値を比較的小さい値とすると、接続状態の検出に使用される消費電力が無視できないものとなる。従って、このような場合には、交流電源506からの電力の供給を接続状態の検出時に限定し、接続状態の検出時以外には、交流電源506から電力の供給をしないようにする。
例えば、スイッチング素子508であるFET508を交流電源506の経路に介在させ、このFET508を制御装置103から制御する。図6に、制御装置103による接続状態の検出と放電負荷101への電力の供給を行うタイミングの例を示す。図中の信号601は、電力の供給のタイミングを表しており、“高”の時に電力を供給するとしている。図中の信号602は、接続状態の検出時において、FET508を制御する制御信号Cのパターンを表しており、ここでは、“低”の時に接続状態の検出を実施することとなる。つまり、接続状態の検出は、電力の供給直前のタイミングに、短時間で実施するようにしている。また、電力の供給中については、前述したように、検出された電圧値Vが大きく振れる場合があり、誤検出等の可能性が相対的に高くなるので、電力の供給中には接続状態の検出を実施しないとしている。
このようにすることで、微妙な接続状態に対しても異常を検出することが可能となり、接続状態の異常が検出されれば、放電負荷への電力の供給を停止し、放電装置を故障させることなく停止させることができ、2次的な災害の発生を防止すると共に、放電装置に異常があることを知らせるフェールフラグを立て、もしくはインジケータランプ等を点灯するなどにより運転者に告知し、修理を促す等、安全に処置することができるようになる。
このように、実施の形態2に係る放電装置によれば、接続状態を検出する接続状態検出装置の電源を交流電源とすることで、放電装置から放電負荷に供給する交流電力の出力経路の断線、もしくは接続不良状態の不具合の発生をより正確に検出することが可能となり、放電装置の動作を停止させて、放電装置を構成する機器を破損から保護すると共に、2次的な災害の発生を防止し、抑止することができるという効果がある。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
また、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
100,200 放電装置,101 放電負荷、102 電力供給装置、103 制御装置、104 電源(A)、105 出力装置、106,302,502 接続状態検出装置、107 電源(B)、108,307,507 プルダウン抵抗、120 内部GND(1)、121 内部GND(2)、122 接地GND、301 インバータ装置、303 トランス、304 直流電源(1)、305a スイッチング用IGBT(A)、305b スイッチング用IGBT(B)、306 直流電源(2)、506 交流電源、508 スイッチング素子

Claims (8)

  1. 高圧電極と間隙を設けて対向配置され接地GNDに接続された接地電極とで構成される放電負荷に、交流電力を供給する電力供給装置と、
    前記交流電力の供給を制御する制御装置と、を備え、
    前記電力供給装置は、第一の内部GNDを基準とする電源と、前記第一の内部GNDと電気的に分離された第二の内部GNDを基準として前記電源により前記放電負荷に前記交流電力を出力する出力装置と、前記第二の内部GNDと前記接地GNDとの接続状態を検出する接続状態検出装置とを有し、
    前記制御装置は、前記接続状態検出装置の出力に基づいて前記接続状態の異常の有無を判定し、前記放電負荷への前記交流電力の供給の可否を決定することを特徴とする放電装置。
  2. 前記接続状態検出装置は、前記第一の内部GNDを基準とする接続状態検出用電源と、前記接続状態検出用電源と前記第二の内部GNDとの間に接続された抵抗装置とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電装置。
  3. 前記接続状態検出用電源は、交流電源で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の放電装置。
  4. 前記交流電源は、前記交流電力の周波数よりも高い周波数を有することを特徴とする請求項3に記載の放電装置。
  5. 前記出力装置は、トランスを備えていることを特徴とする請求項1に記載の放電装置。
  6. 前記制御装置は、前記電力供給装置から前記放電負荷に前記交流電力が供給されていない時に、前記接続状態の異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の放電装置。
  7. 前記制御装置は、前記接続状態検出装置の出力を平滑化した平滑値を出力する平滑化装置と、前記平滑値と比較するための閾値を設定する閾値設定装置と、を備え、
    前記平滑値が前記閾値よりも大きい場合に、前記接続状態に異常があると判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の放電装置。
  8. 前記制御装置は、前記接続状態の異常の有無の判定時にのみ前記接続状態検出用電源からの給電を指示することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の放電装置。
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