JP2006283600A - 内燃機関用イオン電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】
安定的で信頼性が高く、且つ点火コイルの出力性能を低下させることのないイオン電流検出装置を提供する。
【解決手段】
電子制御によって1次電流がオンオフ制御される1次コイルと、前記1次コイルに電磁結合されて点火プラグに高電圧を供給する2次コイルと、点火プラグの点火動作に基づく燃焼動作によって燃焼室に発生したイオン電流を検出する検出回路を備える内燃機関用イオン電流検出装置において、1次電流を遮断するスイッチング素子の制御回路により前記スイッチング素子のターンオン時に2次コイルに発生する高電圧を抑制する手段を備えたことを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置とする。
【選択図】図1
安定的で信頼性が高く、且つ点火コイルの出力性能を低下させることのないイオン電流検出装置を提供する。
【解決手段】
電子制御によって1次電流がオンオフ制御される1次コイルと、前記1次コイルに電磁結合されて点火プラグに高電圧を供給する2次コイルと、点火プラグの点火動作に基づく燃焼動作によって燃焼室に発生したイオン電流を検出する検出回路を備える内燃機関用イオン電流検出装置において、1次電流を遮断するスイッチング素子の制御回路により前記スイッチング素子のターンオン時に2次コイルに発生する高電圧を抑制する手段を備えたことを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関用のイオン電流検出装置に関し、特に、燃焼室に発生する微少なイオン電流を精度よく検出できるイオン電流検出装置に関する。
自動車エンジンなどの内燃機関において、例えば特開平04−194367号に開示の通り、燃焼室の爆発燃焼により発生するイオン電流を検出する各種のイオン電流検出装置が提案されている。
特開平04−194367号に開示されたイオン電流検出装置では、点火プラグの放電動作によって、燃焼室内で燃料を爆発燃焼させると共に、コンデンサを充電させている。そして、燃焼室に発生するイオン電流は、その後、当該コンデンサの放電電流共に検出抵抗から検出される。このようにして検出されたイオン電流によって燃焼状態の適否を判別することが可能となり、例えば、ノッキングの解消やその他の燃焼制御も可能となると期待されている。
特開平04−194367号公報
しかしながら、イオン電流検出装置から得られるイオン電流は、数uAレベルの微少値であるため、特開平04−194367号に示される回路構成のままでは、イオン電流を安定的に高精度に検出できないという問題点がある。
すなわち、自動車運転中に、ヘッドライトの灯火や、ファンモータの起動や、或いは、ホーンの投入などによって電気負荷が急変すると、大きく変動する電流や磁界に対応してノイズが発生し、検出回路の出力に本来のイオン電流とは無関係にノイズ信号が重畳するので、イオン電流の信頼性が大きく損なわれることになる。
このような問題を解決するには、イオン電流検出電源電圧を上げて検出回路のS/N比を高くとることが考えられるが、このようにイオン電流検出電源電圧を上げる手段では、1次電流のターンオン時に2次コイルに発生する高電圧が検出電源電圧に重畳されてしまい、ミスファイヤ(以降ON点火)によるエンジン破壊といった不具合が予想される。
通常ON点火は、VB−2次コイル低圧間に配置されるON点火防止ダイオードによって2次コイルに発生する高電圧を600V程度に抑えて防いでいるが、イオン検出機能付き内燃機関用点火コイルでは、2次コイル−プラグ−E/Gヘッド(GND)間に検出電源電圧でバイアスをかけてイオン電流を検出するため、検出ループができない前記ON点火防止ダイオードの使用は不可能である。
また、1次コイルと2次コイルの巻数比を調整することによってON点火の防止は可能だが点火コイルの出力性能を低下させてしまうといった別の問題が生じる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、安定的で信頼性が高く、且つ点火コイルの出力性能を低下させることのないイオン電流検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では次の構成とする。すなわち、請求項1に係る発明では、電子制御によって1次電流がオンオフ制御される1次コイルと、前記1次コイルに電磁結合されて点火プラグに高電圧を供給する2次コイルと、点火プラグの点火動作に基づく燃焼動作によって燃焼室に発生したイオン電流を検出する検出回路を備える内燃機関用イオン電流検出装置において、1次電流を遮断するスイッチング素子の制御回路により前記スイッチング素子のターンオン時に2次コイルに発生する高電圧を抑制する手段を備えたことを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項2では、前記スイッチング素子制御回路は参考例として示す回路で構成され、IGBTのゲート電圧をIGBTのスレッシュ電圧付近で緩やかに変化させて、1次電流の通電開始時に2次コイルに発生する高電圧を抑制することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項3では、前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路と、失火判定回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項4では、前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路と、イオン信号出力回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項5では、前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項6では、イオン電流増幅回路出力をイオン電流による出力電圧平均−3σ値/ノイズによる出力電圧平均+3σ値≧1となるようにイオン検出電源電圧とイオン電流増幅率を調整されていることを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置とする。
請求項7では、点火性能を維持できる範囲で1次電流遮断時に2次コイルに発生する高電圧を抑制していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用イオン電流検出装置とする。
上基本発明の構成によれば、内燃機関の運転条件の変化に影響されることなく、安定的で信頼性の高いイオン電流検出装置を内燃機関用点火コイルの出力特性を損なうことなく実現することができる。
電子制御によって1次電流がオンオフされる1次コイルと、前記1次コイルに電磁結合されて点火プラグに高電圧を供給する2次コイルと、点火プラグの点火動作に基づく燃焼動作によって燃焼室に発生したイオン電流を検出する検出回路と、前記1次コイルと前記2次コイルを内包するコイルケースを備える内燃機関用イオン電流検出装置において、1次電流の通電開始時にIGBTのゲート電圧を制御することにより、ON点火を防止する機能を備える。具体的にはIGBT駆動回路にIGBTターンオン時のゲート電圧制御回路を付加して構成される。この機能によって1次コイルと2次コイルの仕ようをイオン電流検出機能を持たない通常の仕ようにできる。
また、スイッチング素子にIGBTを使用することで、ターンオン時のゲート電圧を制御することによってON点火を防止し、ターンオン後は速やかに所定のIGBT動作点に移行することにより、1次電流の立ち上がりの遅れを最小限に留めることができる。具体的には参考例として示す図1のような回路によって図2のタイミングチャートに示すゲート電圧制御を行う。この制御によってIGBTターンオン時の1次コイルの電圧変化を緩慢にすることができ、2次コイルに発生する高電圧を低く抑えることができる。
また、前記ゲート電圧制御回路と、イオン電流検出回路を構成するイオン電流増幅回路と、失火判定回路を同一半導体上に構成してもよい。具体的には前記ゲート電圧制御回路の全てと図1に示す回路において、イオン電流検出回路中のオペアンプ構成素子及び失火判定回路中のコンパレータ及び失火判定用低電圧回路の構成素子を同一半導体上に構成する。
また、前記ゲート電圧制御回路と、イオン電流検出回路を構成するイオン電流増幅回路と、イオン信号出力回路を同一半導体上に構成してもよい。具体的には前記ゲート電圧制御回路の全てと図1に示す回路において、イオン電流検出回路中のオペアンプ構成素子及びイオン信号出力回路中のオペアンプを同一半導体上に構成する。
また、前記ゲート電圧制御回路と、イオン電流検出回路を構成するイオン電流増幅回路を同一半導体上に構成してもよい。具体的には前記ゲート電圧制御回路の全てと図1に示すイオン電流検出回路中のオペアンプ構成素子を同一半導体上に構成する。
また、2次コイル及び点火コイルの寄生容量によって構成されるLCR共振回路の共振周波数に近い周波数のノイズにより発生する共振電流の影響を受けないように、イオン電流増幅回路出力をイオン電流による出力電圧平均−3σ値/ノイズによる出力電圧平均+3σ値≧1となるようにイオン検出電源電圧とイオン電流増幅率を設定してもよい。具体的には図1に示すイオン電流検出回路中のイオン電流検出電源電圧を決定するツェナー電圧及びイオン電流増幅回路のゲインを決定するゲイン抵抗値の設定による。
イオン電流検出回路の共振電流に対する入出力特性はイオン電流増幅回路のゲイン抵抗値に比例する為、ゲイン抵抗値を低く設定すれば共振電流による出力を低下することができる。当然、イオン電流の同回路への入出力特性も同ようにゲイン抵抗値に比例する訳であるが、イオン電流検出電源電圧を高く設定することによってゲイン抵抗による低下分を補償することができる。
但し、1次電流通電開始時においてイオン電流検出電源のコンデンサに蓄積されている電荷は完全に放電されておらず、前記ツェナー電圧を上げていくと1次電流通電開始時の残留電荷も増えてしまい、1次電流通電開始時に2次側に発生する高電圧がこの残留電荷による電圧に重畳されてON点火の危険性が大きくなる。請求項1〜2に係る発明はこの危険性を排除する上で極めて効果的である。
10 イオン電流検出用電源
20 検出回路
30 失火判定回路
40 トランジスタ駆動回路
ZD1 ツェナダイオード
R2 抵抗
20 検出回路
30 失火判定回路
40 トランジスタ駆動回路
ZD1 ツェナダイオード
R2 抵抗
Claims (7)
- 電子制御によって1次電流がオンオフ制御される1次コイルと、前記1次コイルに電磁結合されて点火プラグに高電圧を供給する2次コイルと、点火プラグの点火動作に基づく燃焼動作によって燃焼室に発生したイオン電流を検出する検出回路を備える内燃機関用イオン電流検出装置において、1次電流を遮断するスイッチング素子の制御回路により前記スイッチング素子のターンオン時に2次コイルに発生する高電圧を抑制する手段を備えたことを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置。
- 前記スイッチング素子制御回路は参考例として示す回路で構成され、IGBTのゲート電圧をIGBTのスレッシュ電圧付近で緩やかに変化させて、1次電流の通電開始時に2次コイルに発生する高電圧を抑制することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置。
- 前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路と、失火判定回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置。
- 前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路と、イオン信号出力回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置。
- 前記スイッチング素子制御回路と、イオン電流増幅回路を同一半導体上に回路構成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用イオン電流検出装置。
- イオン電流増幅回路出力をイオン電流による出力電圧平均−3σ値/ノイズによる出力電圧平均+3σ値≧1となるようにイオン検出電源電圧とイオン電流増幅率を調整されていることを特徴とする内燃機関用イオン電流検出装置
- 点火性能を維持できる範囲で1次電流遮断時に2次コイルに発生する高電圧を抑制していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用イオン電流検出装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005101834A JP2006283600A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 内燃機関用イオン電流検出装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008248779A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003214307A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-30 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005101834A patent/JP2006283600A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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