JP2016063726A - 受電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

受電機器及び非接触電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を好適に行うことができる受電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。【解決手段】交流電源12及び交流電源12からの交流電力が入力される送電器13を有する送電機器11から非接触で交流電力を受電可能な受電機器21は、送電器13から非接触で交流電力を受電可能な受電器23とバッテリ22とを備えている。バッテリ22のインピーダンスである負荷インピーダンスZLは、バッテリ22への入力電力値や充電状態に応じて変動する。そして、受電機器21は、受電器23からバッテリ22までの間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたDC/DCコンバータ25を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、受電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
電源コードや送電ケーブルを用いない非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力を出力する交流電源、及び、当該交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置においては、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。
特開2009−106136号公報
ここで、非接触電力伝送装置は、例えばインピーダンスが変動する負荷を備えている場合がある。これに対して、非接触電力伝送装置は、例えばインピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部を備え、負荷のインピーダンスの変動に対応させてインピーダンス変換部のインピーダンスを可変制御することにより、インピーダンス変換部の入力インピーダンスが所望の値となるようにする場合がある。この場合、交流電源の出力電力値とインピーダンス変換部のインピーダンスとの組み合わせによっては、インピーダンス変換部に対して過度な負担が付与される不都合が生じ得る。かといって、上記不都合を回避するべく、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変範囲が過度に制限されると、例えばインピーダンス変換部の入力インピーダンスを所望の値にすることができないといった不都合が生じ得る。
以上のことから、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御に係る構成には未だ改善の余地がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的はインピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を好適に行うことができる受電機器及び非接触電力伝送装置を提供することである。
上記目的を達成する受電機器は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と前記交流電力が入力される1次側コイルとを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能であって、前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電される交流電力又は当該交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力されるものであって、インピーダンスが変動する負荷と、前記2次側コイルから前記負荷までの間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部と、を備え、前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記交流電源から前記交流電力が出力されている場合において、前記交流電源の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて可変制御されることを特徴とする。
かかる構成によれば、交流電源の出力電力値に対応させて可変範囲が設定されるため、例えばインピーダンス変換部に過度な負担が付与されないにも関わらず可変範囲が不要に制限されるといったことを抑制できる。よって、インピーダンス変換部に過度な負担が付与されない範囲内で、可能な限り負荷のインピーダンスの変動に追従することができる。
上記受電機器について、前記交流電源は、前記交流電力として、第1特定電力値の交流電力と前記第1特定電力値よりも小さい第2特定電力値の交流電力とを出力可能に構成されており、前記第2特定電力値に対応させて設定される前記可変範囲は、前記第1特定電力値に対応させて設定される前記可変範囲よりも広いとよい。
かかる構成によれば、交流電源の出力電力値が第1特定電力値である場合においてインピーダンス変換部に対して過度な負担が付与されることを抑制しつつ、交流電源の出力電力値が第2特定電力値である場合には、インピーダンス変換部のインピーダンスを、より所望の値に近づけ易くなる。
上記受電機器について、前記可変範囲は、前記出力電力値と前記インピーダンス変換部の構成部品の定格値とに基づいて設定されるとよい。
かかる構成によれば、インピーダンス変換部のインピーダンスが可変範囲内にてどのように可変制御されても、インピーダンス変換部の構成部品に過度な負担が付与されること、例えば上記構成部品に対して当該構成部品の定格電圧値を超えるような過度な電圧が印加されたり、上記構成部品に対して当該構成部品の定格電流値を超えるような過度な電流が流れたりすることは生じにくい。これにより、インピーダンス変換部の構成部品を好適に保護することができる。
上記受電機器について、前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記インピーダンス変換部の入力インピーダンスが予め定められた特定変換インピーダンスに近づくように、前記可変範囲内にて前記負荷のインピーダンスの変動に対応させて可変制御されるとよい。
かかる構成によれば、負荷のインピーダンスの変動に関わらず、インピーダンス変換部の入力インピーダンスを特定変換インピーダンスに近づけることができる。よって、例えば伝送効率の低下等といった負荷のインピーダンスの変動による不都合を抑制できる。
上記受電機器について、前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記交流電源の出力端から前記負荷までのインピーダンスが予め定められた特定電源負荷インピーダンスに近づくように、前記可変範囲内にて前記負荷のインピーダンスの変動に対応させて可変制御されるとよい。
かかる構成によれば、負荷のインピーダンスの変動に関わらず、交流電源の出力端から負荷までのインピーダンスを特定電源負荷インピーダンスに近づけることができる。これにより、交流電源の出力電力値の安定化を図ることができる。
上記受電機器について、前記2次側コイルによって受電される交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部を備え、前記インピーダンス変換部は、前記AC/DC変換部と前記負荷との間に設けられ、周期的にON/OFFするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータを含むとよい。
かかる構成によれば、スイッチング素子のON/OFFのデューティ比の可変制御という比較的容易且つ簡素な構成で、インピーダンスの可変制御を行うことができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、前記2次側コイルによって受電される交流電力又は当該交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力されるものであって、インピーダンスが変動する負荷と、前記交流電源から前記負荷までの間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部と、前記交流電源から前記交流電力が出力されている場合において、前記インピーダンス変換部のインピーダンスを、前記交流電源の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて可変制御する制御部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、交流電源の出力電力値に対応させて可変範囲が設定されるため、例えばインピーダンス変換部に過度な負担が付与されないにも関わらず可変範囲が不要に制限されるといったことを抑制できる。よって、インピーダンス変換部に過度な負担が付与されない範囲内で、可能な限り負荷のインピーダンスの変動に追従することができる。
この発明によれば、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御を好適に行うことができる。
受電機器及び非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。 受電機器の回路図。 上限値マップを説明するための概念図。 下限値マップを説明するための概念図。 受電側コントローラにて実行される充電制御処理を示すフローチャート。 受電側コントローラにて実行されるデューティ比調整処理を示すフローチャート。 別例の非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。 別例のデューティ比調整処理を示すフローチャート。
以下、受電機器(受電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)を車両に適用した一実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器、1次側機器)及び受電機器21(車両側機器、2次側機器)を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は、移動体としての車両に搭載されている。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、インフラとしての系統電源から系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。また、交流電源12は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能に構成されている。なお、本実施形態において、交流電源12は例えば電圧源である。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた蓄電装置としてのバッテリ(二次電池)22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、互いに並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bを含む共振回路を有している。受電器23は、互いに並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bを含む共振回路を有している。両共振回路の共振周波数は同一に設定されている。
また、送電機器11は、当該送電機器11に設けられた1次側インピーダンス変換器31を介して、交流電源12と送電器13(1次側コイル13a)とを接続する電力線EL11,EL12を備えている。これにより、交流電源12から出力された交流電力は送電器13に入力される。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13からのエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるように、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
ここで、説明の便宜上、本実施形態においては、送電器13と受電器23との相対位置は予め定められた基準位置となっていることを前提とする。当該基準位置は、送電器13及び受電器23間の非接触の電力伝送が正常に行われる相対位置である。
受電機器21は、当該受電機器21に設けられた2次側インピーダンス変換器32、整流器24及びDC/DCコンバータ25を介して、受電器23(2次側コイル23a)とバッテリ22とを接続する2つの電力線EL21,EL22を備えている。受電機器21の電力線EL21,EL22が、受電器23からバッテリ22までの電力伝送経路を構成する。
整流器24は、受電器23によって受電された交流電力を整流し、その整流された直流電力を出力する。なお、整流器24は、受電器23によって受電される交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部とも言える。
DC/DCコンバータ25は、整流器24によって整流された直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電圧値変換を行う。DC/DCコンバータ25によって電圧値変換された直流電力がバッテリ22に入力されることによってバッテリ22が充電される。バッテリ22は、例えば複数の電池セルで構成されている。なお、本実施形態では、バッテリ22が「負荷」に対応する。
図1に示すように、送電機器11は、交流電源12等の制御を行う送電側コントローラ14を備えている。送電側コントローラ14は、交流電源12のON/OFF制御を行うとともに、交流電源12から出力される交流電力の電力値を制御する。例えば、交流電源12は、第1特定電力値として通常充電電力値P1の交流電力又は第2特定電力値として押し込み充電電力値P2の交流電力を出力可能に構成されている。そして、送電側コントローラ14は、両充電電力値P1,P2のうちいずれかの電力値の交流電力が出力されるように交流電源12を制御する。電力値の大小関係としては、通常充電電力値P1>押し込み充電電力値P2となっている。
なお、押し込み充電電力値P2の交流電力は、バッテリ22を構成する複数の電池セルの容量ばらつきを補償する押し込み充電を行うのに適した交流電力である。以降の説明において、通常充電電力値P1の交流電力を用いたバッテリ22の充電を通常充電とし、押し込み充電電力値P2の交流電力を用いたバッテリ22の充電を押し込み充電とする。
受電機器21は、送電側コントローラ14と無線通信可能な受電側コントローラ26を備えている。各コントローラ14,26は、無線通信による互いの情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
受電機器21は、バッテリ22の充電状態を検出する検出部としてSOCセンサ27を備えている。SOCセンサ27は、その検出結果を受電側コントローラ26に送信する。これにより、受電側コントローラ26は、バッテリ22の充電状態を把握できる。
既に説明した通り、非接触電力伝送装置10は、交流電源12からバッテリ22までの間に設けられた複数のインピーダンス変換器31,32を備えている。送電機器11に設けられた1次側インピーダンス変換器31は、交流電源12と送電器13との間に設けられており、受電機器21に設けられた2次側インピーダンス変換器32は、受電器23と整流器24との間に設けられている。
各インピーダンス変換器31,32は、例えばインダクタ及びキャパシタを有するLC回路で構成されている。詳細には、1次側インピーダンス変換器31は、交流電源12から送電器13に向かう2つの電力線EL11,EL12上に設けられた第1インダクタ31a,31bと、当該第1インダクタ31a,31bに対して後段に設けられ、第1インダクタ31a,31bに対して並列に接続された第1キャパシタ31cと、を有するLC回路である。
2次側インピーダンス変換器32は、受電器23からバッテリ22に向かう2つの電力線EL21,EL22上に設けられた第2インダクタ32a,32bと、当該第2インダクタ32a,32bに対して前段に設けられ、第2インダクタ32a,32bに対して並列に接続された第2キャパシタ32cと、を有するLC回路である。
ちなみに、本実施形態では、各インピーダンス変換器31,32の定数(インピーダンス)は固定値である。なお、定数とは、変換比ともインダクタンスやキャパシタンスとも言える。
ここで、受電器23(2次側コイル23a)の出力端からバッテリ22までのインピーダンスの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在する。詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷Xを設けた場合において、仮想負荷Xの抵抗値をRaとし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷Xまでの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。
2次側インピーダンス変換器32は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスが特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ように、整流器24の入力端からバッテリ22までのインピーダンスをインピーダンス変換する。受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスは、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスとも言える。
ここで、交流電源12から出力される交流電力の電力値は、交流電源12の出力端からバッテリ22までのインピーダンスである電源負荷インピーダンスZpに依存する。なお、電源負荷インピーダンスZpは、1次側インピーダンス変換器31の入力インピーダンスとも言える。
1次側インピーダンス変換器31は、交流電源12から所望の電力値の交流電力が出力されるように送電器13の入力インピーダンスをインピーダンス変換する。例えば、交流電源12から両充電電力値P1,P2が出力可能な電源負荷インピーダンスZpを特定電源負荷インピーダンスZptとする。この場合、1次側インピーダンス変換器31は、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptに近づく(好ましくは一致する)ように送電器13の入力インピーダンスをインピーダンス変換する。詳細には、1次側インピーダンス変換器31の定数は、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptとなるように、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが特定抵抗値Routである状況における送電器13の入力インピーダンスに対応させて設定されている。送電器13の入力インピーダンスとは、送電器13の入力端からバッテリ22までのインピーダンスとも言える。
次に、インピーダンス変換部としてのDC/DCコンバータ25の詳細な構成について説明する。
DC/DCコンバータ25は例えば昇圧型であり、図2に示すように、第1電力線EL21上に設けられたコイル41及びダイオード42を備えている。コイル41の一端は、DC/DCコンバータ25の入力端を介して整流器24に接続されており、コイル41の他端は、ダイオード42のアノードに接続されている。ダイオード42のカソードはDC/DCコンバータ25の出力端を介してバッテリ22に接続されている。
DC/DCコンバータ25は、コイル41よりも前段(整流器24側)に設けられ、コイル41に対して並列に接続された第1コンデンサ43と、ダイオード42よりも後段(バッテリ22側)に設けられ、当該ダイオード42に対して並列に接続された第2コンデンサ44とを備えている。
かかる構成において、DC/DCコンバータ25は、2つの電力線EL21,EL22を接続する接続線EL3上に設けられたスイッチング素子45を備えている。接続線EL3の一端は、第1電力線EL21におけるコイル41とダイオード42との間の位置に接続されており、接続線EL3の他端は、第2電力線EL22に接続されている。
スイッチング素子45は、例えばn型のパワーMOSFETで構成されている。スイッチング素子45のドレインは、第1電力線EL21(コイル41とダイオード42との間)に接続され、スイッチング素子45のソースは第2電力線EL22に接続されている。
かかる構成によれば、DC/DCコンバータ25に直流電力が入力されている状況において、スイッチング素子45が周期的にON/OFF(スイッチング、チョッピング)すると、整流器24によって整流された直流電力が、バッテリ22のバッテリ電圧と同一電圧値の直流電力に変換される。
この場合、DC/DCコンバータ25の入力端からバッテリ22までのインピーダンスである変換インピーダンスZqは、スイッチング素子45のON/OFFのデューティ比Dに依存する。詳細には、例えばデューティ比Dが小さくなる、つまり1周期あたりのスイッチング素子45のON時間が短くなると、変換インピーダンスZqが高くなる。すなわち、DC/DCコンバータ25は、スイッチング素子45が周期的にON/OFFすることにより、変換インピーダンスZqが所定の値となるようにインピーダンス変換するものである。換言すれば、DC/DCコンバータ25は、スイッチング素子45のON/OFFのデューティ比Dが可変制御(変更)されることにより、インピーダンスが可変(変更可能)に構成されたインピーダンス変換部である。
なお、デューティ比Dの可変制御は、DC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変制御とも言える。また、変換インピーダンスZqは、DC/DCコンバータ25の入力インピーダンスとも言える。
変換インピーダンスZqは、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンス、及び、電源負荷インピーダンスZpに影響を与えるパラメータである。詳細には、例えば変換インピーダンスZqが高くなると、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスは高くなる一方、電源負荷インピーダンスZpは低くなる。
かかる構成において、デューティ比Dを可変制御することによって取り得る変換インピーダンスZqのうち予め定められた特定値を特定変換インピーダンスZqtとする。
2次側インピーダンス変換器32の定数は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtである場合に、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが特定抵抗値Routとなるように、特定変換インピーダンスZqtに対応させて設定されている。
また、既に説明した通り、1次側インピーダンス変換器31の定数は特定抵抗値Routに対応させて設定されている。この点に着目すれば、1次側インピーダンス変換器31の定数は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtである場合に電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptとなるように、特定変換インピーダンスZqtに対応させて設定されていると言える。
すなわち、特定変換インピーダンスZqtは、交流電源12から両充電電力値P1,P2の交流電力が出力可能であって、且つ、送電器13及び受電器23間の伝送効率が比較的高くなるインピーダンスであり、電力伝送に適した変換インピーダンスZqと言える。
図2に示すように、受電機器21は、DC/DCコンバータ25に入力される直流電力の電流値を検出する電流センサ50を備えている。電流センサ50は、検出された電流値を受電側コントローラ26に送信する。これにより、受電側コントローラ26は、DC/DCコンバータ25の入力電流値を把握できる。
DC/DCコンバータ25の入力電圧値は、バッテリ電圧及びデューティ比Dによって規定される。このため、受電側コントローラ26は、デューティ比Dを把握することを通じてDC/DCコンバータ25の入力電圧値を把握することができる。そして、受電側コントローラ26は、上記入力電圧値と電流センサ50の検出結果(入力電流値)とに基づいて、変換インピーダンスZqを把握することができる。
ここで、バッテリ22のインピーダンスである負荷インピーダンスZLは、バッテリ22の充電状態と、交流電源12の出力電力値とに応じて変動する。なお、交流電源12の出力電力値と、受電器23によって受電される交流電力の電力値とが対応している点に着目すれば、負荷インピーダンスZLは、受電器23によって受電される交流電力の電力値に応じて変動するとも言える。
これに対して、本実施形態の非接触電力伝送装置10(受電機器21)は、負荷インピーダンスZLの変動に対応可能に構成されている。
図2に示すように、受電側コントローラ26は、デューティ比Dの上限値Dmaxを導出するのに用いられる上限値マップ26aと、デューティ比Dの下限値Dminを導出するのに用いられる下限値マップ26bとを備えている。これら両マップ26a,26bについて以下に説明する。
図3に示すように、上限値マップ26aには、出力電力値とデューティ比Dの上限値Dmaxとが1対1で対応付けて設定されている。詳細には、通常充電電力値P1に対応させて第1上限値Dmax1が設定されており、押し込み充電電力値P2に対応させて第2上限値Dmax2が設定されている。
第1上限値Dmax1は、交流電源12の出力電力値が通常充電電力値P1である場合にDC/DCコンバータ25の構成部品に流れる電流値が当該構成部品の定格電流値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように設定されている。同様に、第2上限値Dmax2は、交流電源12の出力電力値が押し込み充電電力値P2である場合にDC/DCコンバータ25の構成部品に流れる電流値が当該構成部品の定格電流値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように設定されている。
図4に示すように、下限値マップ26bには、出力電力値とデューティ比Dの下限値Dminとが1対1で対応付けて設定されている。詳細には、通常充電電力値P1に対応させて第1下限値Dmin1が設定されており、押し込み充電電力値P2に対応させて第2下限値Dmin2が設定されている。
第1下限値Dmin1は、交流電源12の出力電力値が通常充電電力値P1である場合にDC/DCコンバータ25の構成部品に印加される電圧値が当該構成部品の定格電圧値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように設定されている。
第2下限値Dmin2は、交流電源12の出力電力値が押し込み充電電力値P2である場合にDC/DCコンバータ25の構成部品に印加される電圧値が当該構成部品の定格電圧値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように設定されている。
ここで、DC/DCコンバータ25の構成部品に印加される電圧値及び当該構成部品に流れる電流値は、出力電力値が大きくなるほど高くなり易い。このため、通常充電電力値P1が押し込み充電電力値P2よりも大きいことに対応させて、第1上限値Dmax1は第2上限値Dmax2よりも低く設定されており、第1下限値Dmin1は第2下限値Dmin2よりも高く設定されている。すなわち、出力電力値が押し込み充電電力値P2である場合におけるデューティ比Dの可変範囲(第2下限値Dmin2〜第2上限値Dmax2)は、出力電力値が通常充電電力値P1である場合におけるデューティ比Dの可変範囲(第1下限値Dmin1〜第1上限値Dmax1)よりも広く設定されている。
ちなみに、DC/DCコンバータ25の構成部品とは、例えばコイル41やスイッチング素子45等である。本実施形態の回路構成においては、例えば上限値Dmaxは、コイル41に流れる電流値とコイル41の定格電流値とに対応させて設定されており、下限値Dminは、スイッチング素子45に印加される電圧値とスイッチング素子45の定格電圧値とに対応させて設定されている。
なお、インピーダンス変換部としてDC/DCコンバータ25が採用されている場合、DC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変範囲はデューティ比Dの可変範囲に依存する。詳細には、デューティ比Dの可変範囲の下限値Dminによって、DC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変範囲の上限値が規定され、デューティ比Dの可変範囲の上限値Dmaxによって、DC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変範囲の下限値が規定される。
受電側コントローラ26は、予め定められた充電可能条件を満たしている場合には、送電側コントローラ14と情報のやり取りを行いながら、バッテリ22の充電を行う充電制御処理を実行する。充電可能条件とは、例えば送電器13及び受電器23間で非接触の電力伝送が正常に行われたことが確認できた場合等である。
以下、受電側コントローラ26にて実行される充電制御処理について図5及び図6を用いて説明する。
図5に示すように、受電側コントローラ26は、まずステップS101にて、SOCセンサ27の検出結果に基づいて、バッテリ22の充電状態を把握する。そして、受電側コントローラ26は、ステップS102に進み、ステップS101にて把握された充電状態に基づいて、要求電力値を決定する。具体的には、受電側コントローラ26は、充電状態が予め定められた押し込み充電契機状態であるか否かを判定する。受電側コントローラ26は、充電状態が押し込み充電契機状態でない場合には要求電力値を通常充電電力値P1に決定する一方、充電状態が押し込み充電契機状態である場合には要求電力値を押し込み充電電力値P2に決定する。
その後、受電側コントローラ26は、ステップS103にて、送電を開始する送電開始処理を実行する。具体的には、受電側コントローラ26は、まず、所定のデューティ比Dの初期値でスイッチング素子45を周期的にON/OFFさせる。その後、受電側コントローラ26は、要求電力値に関する情報が含まれた送電開始指示信号を送電側コントローラ14に送信する。送電側コントローラ14は、上記送電開始指示信号を受信したことに基づいて、当該送電開始指示信号に含まれている要求電力値の交流電力が出力するように交流電源12を制御する。
ちなみに、送電機器11は、交流電源12の出力電力値を検出する出力電力値検出部を備えており、送電側コントローラ14は、交流電力の出力中定期的に、出力電力値検出部の検出結果に基づいて、電源負荷インピーダンスZpの変動に関わらず出力電力値が要求電力値と同一となるように交流電源12を制御する。
なお、デューティ比Dの初期値は任意であるが、例えば要求電力値や充電状態等に対応させて設定されるとよい。詳細には、例えばデューティ比Dの初期値は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づく(好ましくは一致する)ように、要求電力値及び充電状態によって規定される負荷インピーダンスZLに対応させて設定されているとよい。
受電側コントローラ26は、交流電源12からの交流電力の出力が開始された後、ステップS104にて、デューティ比Dの調整を行うデューティ比調整処理を実行する。デューティ比調整処理について図6を用いて説明する。
図6に示すように、受電側コントローラ26は、ステップS201及びステップS202にて、現在の出力電力値(通常充電電力値P1又は押し込み充電電力値P2)に対応させてデューティ比Dの可変範囲を設定する。詳細には、受電側コントローラ26は、ステップS201にて、上限値マップ26aを参照して、現在の出力電力値に対応する上限値Dmaxを導出する。そして、受電側コントローラ26は、ステップS202にて、下限値マップ26bを参照して、現在の出力電力値に対応する下限値Dminを導出する。
その後、受電側コントローラ26は、ステップS203〜ステップS209にて、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づくように、設定された可変範囲内にてデューティ比Dの可変制御を行う。
詳細には、受電側コントローラ26は、ステップS203にて、電流センサ50の検出結果と、現在設定されているデューティ比Dとに基づいて、変換インピーダンスZqを把握する。
続くステップS204では、受電側コントローラ26は、把握された変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtと一致しているか否かを判定する。受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtと一致している場合には、そのまま本デューティ比調整処理を終了する。なお、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqと特定変換インピーダンスZqtとが完全一致している場合だけでなく、両者の差が無視できる程度に小さい場合には、両者が一致していると判定する。
一方、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtと異なっている場合には、ステップS205に進み、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtよりも大きいか否かを判定する。
受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtよりも大きい場合には、ステップS206に進み、現在設定されているデューティ比Dが上限値Dmaxであるか否かを判定する。
現在設定されているデューティ比Dが上限値Dmaxである場合には、それ以上デューティ比Dを上げることはできないことを意味する。この場合、受電側コントローラ26は、ステップS206を肯定判定し、ステップS203に戻る。
一方、現在設定されているデューティ比Dが上限値Dmaxでない場合、デューティ比Dを上げる余地があることを意味する。この場合、受電側コントローラ26は、ステップS206を否定判定し、ステップS207に進む。受電側コントローラ26は、ステップS207では、例えばデューティ比Dを予め定められた規定量だけ上げて、ステップS203に戻る。これにより、変換インピーダンスZqが低くなるため、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づく。
なお、ステップS207では、受電側コントローラ26は、デューティ比Dを規定量だけ上げることによってデューティ比Dが上限値Dmaxよりも高くなる場合には、デューティ比Dを上限値Dmaxに設定する。
受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtよりも小さい場合、ステップS205を否定判定してステップS208に進む。ステップS208では、受電側コントローラ26は、現在設定されているデューティ比Dが下限値Dminであるか否かを判定する。
現在設定されているデューティ比Dが下限値Dminである場合には、それ以上デューティ比Dを下げることはできないことを意味する。この場合、受電側コントローラ26は、ステップS208を肯定判定し、ステップS203に戻る。
一方、現在設定されているデューティ比Dが下限値Dminでない場合、デューティ比Dを下げる余地があることを意味する。この場合、受電側コントローラ26は、ステップS208を否定判定し、ステップS209に進む。受電側コントローラ26は、ステップS209では、デューティ比Dを予め定められた規定量だけ下げて、ステップS203に戻る。これにより、変換インピーダンスZqが高くなるため、その分だけ変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づく。
なお、ステップS209では、受電側コントローラ26は、デューティ比Dを規定量だけ下げることによってデューティ比Dが下限値Dminよりも低くなる場合には、デューティ比Dを下限値Dminに設定する。
以上の通り、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtと一致するまでデューティ比Dの可変制御を行う。
なお、受電側コントローラ26は、下限値Dminから上限値Dmaxまでの可変範囲内にてデューティ比Dを可変制御しても変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtと一致しない場合には、異常であるとして送電停止等の処理を実行してもよい。
図5の説明に戻り、受電側コントローラ26は、ステップS104のデューティ比調整処理の実行後は、ステップS105にて、予め定められた電力値変更条件が成立しているか否かを判定する。電力値変更条件とは、例えば出力電力値が通常充電電力値P1であり、且つ、現在の充電状態が押し込み充電契機状態の場合である。
受電側コントローラ26は、ステップS105では、SOCセンサ27の検出結果に基づいて現在の充電状態を把握し、現在の充電状態と現在の出力電力値とに基づいて、電力値変更条件が成立しているか否かを判定する。受電側コントローラ26は、電力値変更条件が成立していない場合には、ステップS109に進む一方、電力値変更条件が成立している場合には、ステップS106〜ステップS108にて、出力電力値の変更に係る処理を実行する。
詳細には、受電側コントローラ26は、まずステップS106にて、送電を中断させる送電中断処理を実行する。詳細には、受電側コントローラ26は、送電側コントローラ14に対して送電の中断を指示する送電中断指示信号を送信する。送電側コントローラ14は、送電中断指示信号を受信したことに基づいて、交流電源12の交流電力の出力を停止させ、その後中断完了信号を受電側コントローラ26に送信する。受電側コントローラ26は、中断完了信号を受信したことに基づいて、スイッチング素子45の周期的なON/OFF動作を停止させる。
その後、受電側コントローラ26は、ステップS107にて要求電力値を押し込み充電電力値P2に決定する。そして、受電側コントローラ26は、ステップS108にて、送電を再開させる送電再開処理を実行する。詳細には、受電側コントローラ26は、所定のデューティ比Dの初期値でスイッチング素子45を周期的にON/OFFさせてから、押し込み充電電力値P2に関する情報を含む送電再開指示信号を送信する。送電側コントローラ14は、上記送電再開指示信号を受信したことに基づいて、押し込み充電電力値P2の交流電力が出力されるように交流電源12を制御する。これにより、押し込み充電が開始される。
受電側コントローラ26は、ステップS108を実行した後は、ステップS104に戻る。これにより、出力電力値の変更後には、再度デューティ比調整処理が行われることとなる。
受電側コントローラ26は、ステップS109では、予め定められた充電終了条件が成立しているか否かを判定する。充電終了条件の1つは、例えば充電状態が満充電状態となることである。なお、例えば受電機器21が充電停止スイッチを有している場合には、当該充電停止スイッチが操作されることを充電終了条件の1つとして採用してもよい。要は、充電終了条件は任意である。
受電側コントローラ26は、充電終了条件が成立していない場合には、ステップS104に戻る。つまり、受電側コントローラ26は、電力値変更条件又は充電終了条件のいずれか一方が成立するまで、定期的にデューティ比調整処理を実行する。
一方、受電側コントローラ26は、充電終了条件が成立している場合には、ステップS110に進み、送電を停止するための送電停止処理を実行して、本充電制御処理を終了する。詳細には、受電側コントローラ26は、送電停止指示信号を送電側コントローラ14に送信する。送電側コントローラ14は、送電停止指示信号を受信したことに基づいて、交流電力の出力が停止されるように交流電源12を制御する。そして、送電側コントローラ14は、送電が停止したことを示す送電停止完了信号を受電側コントローラ26に送信する。受電側コントローラ26は、送電停止完了信号を受信したことに基づいて、スイッチング素子45の周期的なON/OFF動作を停止させる。
次に本実施形態の作用について説明する。
交流電力の出力中、定期的にデューティ比調整処理が実行される。当該デューティ比調整処理では、出力電力値に対応した可変範囲内にてデューティ比Dの可変制御が行われる。このため、バッテリ22の充電状態が変動する場合であっても、DC/DCコンバータ25の構成部品に過度な負担が付与されない範囲内で、可能な限り変換インピーダンスZqは特定変換インピーダンスZqtに近づいている。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)交流電源12及び交流電源12から出力された交流電力が入力される送電器13(1次側コイル13a)を有する送電機器11から非接触で交流電力を受電可能な受電機器21は、送電器13から非接触で交流電力を受電可能な受電器23(2次側コイル23a)と負荷としてのバッテリ22とを備えている。バッテリ22のインピーダンスである負荷インピーダンスZLは、バッテリ22への入力電力値や充電状態等の状況に応じて変動する。そして、受電機器21は、受電器23からバッテリ22までの間、詳細には受電機器21に設けられた整流器24とバッテリ22との間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたDC/DCコンバータ25を備えている。
かかる構成において、受電機器21の受電側コントローラ26は、交流電源12から交流電力が出力されている場合には、交流電源12の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて、DC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変制御を行う。換言すれば、DC/DCコンバータ25のインピーダンスは、交流電源12から交流電力が出力される場合において、上記可変範囲内にて可変制御される。これにより、例えばDC/DCコンバータ25に過度な負担が付与されることを抑制しつつ、負荷インピーダンスZLの変動に好適に追従できる。
詳述すると、DC/DCコンバータ25に対して付与される負担は、交流電源12の出力電力値と、DC/DCコンバータ25のインピーダンスとに依存する。このため、両者の組み合わせによっては、DC/DCコンバータ25に対して過度な負担が付与される場合がある。この場合、上記負担によって何らかの不都合が生じないように、当該負担が最大となる組み合わせに対応させて、上記DC/DCコンバータ25の仕様やDC/DCコンバータ25のインピーダンスの可変範囲を設定することも考えられる。しかしながら、このように仕様や可変範囲を設定すると、コストの増大化や、過度な負担が付与されないにも関わらず可変範囲が不要に制限されるといった不都合等が懸念される。
これに対して、本実施形態では、交流電源12の出力電力値に対応させて可変範囲を設定することにより、例えば出力電力値に応じたDC/DCコンバータ25への負担の変動を考慮して、可変範囲を柔軟に設定することができる。これにより、上記不都合を抑制することができる。よって、DC/DCコンバータ25に対して過度な負担が付与されない範囲内で、可能な限り負荷インピーダンスZLの変動に対応できる。
(2)DC/DCコンバータ25は、周期的にON/OFFするスイッチング素子45を有している。DC/DCコンバータ25のインピーダンスは、スイッチング素子45のON/OFFのデューティ比Dを可変制御することにより、可変となっている。これにより、デューティ比Dの可変制御という比較的容易且つ簡素な構成で、インピーダンスの可変制御を行うことができる。よって、DC/DCコンバータ25の入力インピーダンスである変換インピーダンスZqを所望の値(例えば特定変換インピーダンスZqt)に好適に近づけることができる。
(3)交流電源12は、通常充電電力値P1(第1特定電力値)の交流電力と、押し込み充電電力値P2(第2特定電力値)の交流電力とを出力可能に構成されている。そして、押し込み充電電力値P2に対応させて設定される可変範囲(第2下限値Dmin2〜第2上限値Dmax2)は、通常充電電力値P1に対応させて設定される可変範囲(第1下限値Dmin1〜第1上限値Dmax1)よりも広い。これにより、交流電源12の出力電力値が押し込み充電電力値P2である場合には、より好適にDC/DCコンバータ25のインピーダンスを所望の値(例えば変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtとなる値)に近づけることができる。
(4)可変範囲は、交流電源12の出力電力値と、DC/DCコンバータ25の構成部品の定格値とに基づいて設定される。詳細には、デューティ比Dの下限値Dminは、DC/DCコンバータ25の構成部品に印加される電圧値が当該構成部品の定格電圧値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように、出力電力値に対応させて設定されている。同様に、デューティ比Dの上限値Dmaxは、DC/DCコンバータ25の構成部品を流れる電流値が当該構成部品の定格電流値と同一又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値となるように、出力電力値に対応させて設定されている。これにより、デューティ比Dが可変範囲内にてどのように可変制御されても、DC/DCコンバータ25の構成部品に対して過度な負担が付与されることは生じにくい。よって、DC/DCコンバータ25の構成部品を好適に保護することができる。なお、過度な負担とは、例えば上記構成部品に対して当該構成部品の定格電圧値を超えるような過度な電圧が印加されたり、上記構成部品に対して当該構成部品の定格電流値を超えるような過度な電流が流れたりすることである。
(5)受電側コントローラ26は、交流電源12の出力電力値やバッテリ22の充電状態に関わらず、変換インピーダンスZqが予め定められた一定値(特定変換インピーダンスZqt)となるようにデューティ比Dを可変制御する。これにより、負荷インピーダンスZLの変動に起因する伝送効率の低下等を抑制できる。
(6)送電機器11は、交流電源12と送電器13との間に設けられた1次側インピーダンス変換器31を備えている。1次側インピーダンス変換器31の定数は、交流電源12の出力端からバッテリ22までのインピーダンスである電源負荷インピーダンスZpが予め定められた特定電源負荷インピーダンスZptに近づくように特定変換インピーダンスZqtに対応させて設定されている。これにより、特定電源負荷インピーダンスZptに対応させて、交流電源12の定格値を設定することにより、交流電源12から所望の電力値の交流電力を出力させることができる。
ここで、負荷インピーダンスZLの変動によって変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtからずれると、電源負荷インピーダンスZpも特定電源負荷インピーダンスZptからずれる。この場合、ずれ量によっては、交流電源12から所望の電力値の交流電力が出力されない事態が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、既に説明したとおり、負荷インピーダンスZLの変動に関わらず、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtとなるようにデューティ比Dの可変制御が行われるため、上記事態の発生を抑制できる。
なお、上記のように1次側インピーダンス変換器31の定数が設定されていることに着目すれば、送電器13と受電器23との相対位置が基準位置である状況下において変換インピーダンスZqを特定変換インピーダンスZqtに近づけることは、電源負荷インピーダンスZpを特定電源負荷インピーダンスZptに近づけることと等価であると言える。
(7)受電機器21は、受電器23と整流器24との間に設けられた2次側インピーダンス変換器32を備えている。2次側インピーダンス変換器32の定数は、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが所望の値(例えば特定抵抗値Rout)に近づくように、特定変換インピーダンスZqtに対応させて設定されている。これにより、伝送効率の向上等を図ることができる。
かかる構成において、負荷インピーダンスZLの変動に対応させて、デューティ比Dの可変制御が行われることによって、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づいている。これにより、負荷インピーダンスZLの変動に起因して、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが所望の値からずれることを抑制できる。よって、非接触の電力伝送を用いたバッテリ22の充電を好適に行うことができる。
すなわち、上記のようにデューティ比Dの可変制御が行われることによって、両インピーダンス変換器31,32としては、負荷インピーダンスZLの変動を考慮する必要がない。これにより、両インピーダンス変換器31,32を負荷インピーダンスZLに追従させる必要がない分だけ、両インピーダンス変換器31,32の構成の簡素化を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqを把握し、その把握結果に基づいてデューティ比Dの可変制御を行う構成であったが、これに限られない。例えば、図7に示すように、送電機器11は、電源負荷インピーダンスZpを測定する電源負荷インピーダンス測定器60を備えていてもよい。電源負荷インピーダンス測定器60は、交流電源12の出力電圧値及び出力電流値を測定し、その測定結果から電源負荷インピーダンスZpを測定する。そして、電源負荷インピーダンス測定器60は、その測定結果を送電側コントローラ14に送信する。これにより、送電側コントローラ14は電源負荷インピーダンスZpを把握可能となっている。
かかる構成において、受電側コントローラ26は、電源負荷インピーダンスZpに基づいて、デューティ比Dの可変制御を行ってもよい。詳細には、図8に示すように、受電側コントローラ26は、ステップS202の処理の実行後、ステップS301にて、現在の電源負荷インピーダンスZpを把握する。詳細には、受電側コントローラ26は、送電側コントローラ14に対して、現在の電源負荷インピーダンスZpの要求信号を送信する。送電側コントローラ14は、上記要求信号を受信した場合には、電源負荷インピーダンス測定器60の測定結果に関する情報を受電側コントローラ26に送信する。受電側コントローラ26は、その情報を受信することにより、現在の電源負荷インピーダンスZpを把握する。
その後、受電側コントローラ26は、ステップS302では、ステップS301にて把握された電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptと一致しているか否かを判定する。受電側コントローラ26は、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptと一致している場合には、本デューティ比調整処理を終了する。一方、受電側コントローラ26は、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptと異なっている場合には、ステップS303に進み、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptよりも小さいか否かを判定する。
かかる構成によれば、デューティ比Dは、設定された可変範囲(下限値Dmin〜上限値Dmax)内で、可能な限り電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptに近づくように可変制御される。すなわち、受電側コントローラ26は、電源負荷インピーダンスZpが特定電源負荷インピーダンスZptに近づくように、負荷インピーダンスZLに対応させてデューティ比Dを可変制御してもよい。これにより、負荷インピーダンスZLの変動に関わらず、電源負荷インピーダンスZpを特定電源負荷インピーダンスZptに近づけることができ、交流電源12の出力電力値の安定化を図ることができる。
○ 交流電源12は、電源負荷インピーダンス測定器60によって測定される交流電源12の出力電圧値及び出力電流値に基づいて出力電力値を把握し、当該出力電力値が所望の電力値に近づくように出力電圧値を調整する構成であってもよい。
○ 電流センサ50は、受電器23と2次側インピーダンス変換器32との間の電力伝送経路上の電流値を検出してもよい。この場合、受電側コントローラ26は、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスを把握できる。かかる構成においては、受電側コントローラ26は、交流電源12からの交流電力の出力中、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが一定値(例えば特定抵抗値Rout)となるように、デューティ比Dの可変制御を行ってもよい。この場合、デューティ比Dの可変制御によって、2次側インピーダンス変換器32の定数のばらつきや整流器24のインピーダンスのばらつきに対応できる。
同様に、電流センサ50は、2次側インピーダンス変換器32と整流器24との間の電力伝送経路上の電流値を検出してもよい。要は、電流センサ50は、受電器23の出力端からDC/DCコンバータ25の入力端までの電力伝送経路上のいずれかの電流値を検出すればよい。なお、電流センサ50が交流電流を検出する構成においては、電流センサ50によって検出される電流値とは例えば実効値である。
○ 2次側インピーダンス変換器32の定数を可変に構成してもよい。この場合、受電側コントローラ26は、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが一定値(例えば特定抵抗値Rout)となるように、2次側インピーダンス変換器32の定数を可変制御してもよい。なお、本別例では、DC/DCコンバータ25を省略してもよい。
なお、2次側インピーダンス変換器32の定数を可変にするための具体的な構成は任意である。例えば、2次側インピーダンス変換器32が可変インダクタ及び可変キャパシタの少なくとも一方を備えていてもよい。また、2次側インピーダンス変換器32は、定数が相違する複数のLC回路と、複数のLC回路のうちいずれかを介して電力伝送が行われるように電力伝送経路を切り替える切替リレーとを備えている構成であってもよい。
ちなみに、本別例においては、2次側インピーダンス変換器32が「インピーダンス変換部」に対応し、整流器24からバッテリ22までが「負荷」に対応する。つまり、「負荷」とは、受電器23によって受電される交流電力、又は、その交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力されるものである。
また、上記のように2次側インピーダンス変換器32の定数が可変制御される構成では、可変範囲は、例えば交流電源12の出力電力値と、2次側インピーダンス変換器32の構成部品(第2インダクタ32a,32bや第2キャパシタ32c)の定格値とに基づいて設定されてもよい。
○ 1次側インピーダンス変換器31の定数が可変に構成されていてもよい。この場合、送電側コントローラ14は、交流電源12の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて、1次側インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う構成であってもよい。この場合、可変範囲は、例えば交流電源12の出力電力値と1次側インピーダンス変換器31の構成部品(第1インダクタ31a,31bや第1キャパシタ31c)の定格値とに基づいて設定されてもよい。
つまり、インピーダンス変換部とは、交流電源12からバッテリ22までの間に設けられていればよく、送電機器11及び受電機器21のいずれに設けられてもよい。
○ 受電側コントローラ26は、交流電源12から通常充電電力値P1の交流電力が出力される場合と押し込み充電電力値P2の交流電力が出力される場合とで、交流電力が出力される前に設定されるデューティ比Dの初期値を可変にしてもよい。この場合、デューティ比Dの初期値は、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtに近づくように、両充電電力値P1,P2に対応させて設定されるとよい。
かかる構成において、可変範囲は、例えば下限値Dmin以上且つ上限値Dmax以下であって、上記初期値を含み(例えば上記初期値を中間値とし)、且つ、予め定められた規定量の可変幅を有する範囲としてもよい。この場合、デューティ比Dの可変制御に要する時間の短縮化を図ることができる。これにより、一連の充電制御処理のスムーズな進行を実現できる。換言すれば、デューティ比調整処理の処理時間が長くなることに起因する不都合、例えば電力値変更条件が成立したタイミングから、出力電力値が実際に変更されるまでのタイムラグが長くなること等を抑制できる。
ちなみに、デューティ比Dの初期値が出力電力値に基づいて導出されることを鑑みれば、上記のように設定される可変範囲も、出力電力値に対応しているものと言える。また、規定量の可変幅は、交流電源12の出力電力値に関わらず同一であってもよいし、可変であってもよい。
○ 交流電源12の出力電力値は、2種類に限られず、3種類以上であってもよい。例えば、交流電源12は、押し込み充電電力値P2よりも小さい電力値であって、送電器13と受電器23との位置合わせに用いられる位置合わせ電力値の交流電力を出力可能に構成されていてもよい。この場合、受電側コントローラ26は、交流電源12が位置合わせ電力値の交流電力を出力するように動作している状況において、例えば電流センサ50の検出結果等に基づいて、送電器13と受電器23とが電力伝送可能な位置に配置されているか否かを判定してもよい。
受電側コントローラ26は、交流電源12が位置合わせ電力値の交流電力を出力するように動作している場合、変換インピーダンスZqが特定変換インピーダンスZqtとは異なる値、例えば特定変換インピーダンスZqtよりも低い所定値となるように、デューティ比Dの初期値を設定してもよい。その後、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqが上記所定値と異なっている場合には、変換インピーダンスZqが上記所定値に近づくように、上記デューティ比Dの初期値が含まれた規定量の可変幅を有する可変範囲内にてデューティ比Dを可変制御してもよい。
○ 押し込み充電電力値P2に対応させて設定される可変範囲(第2下限値Dmin2〜第2上限値Dmax2)が、通常充電電力値P1に対応させて設定される可変範囲(第1下限値Dmin1〜第1上限値Dmax1)よりも狭くてもよい。
○ ステップS207におけるデューティ比Dの上昇態様は任意である。例えば、受電側コントローラ26は、変換インピーダンスZqと特定変換インピーダンスZqtとの差分に対応させて、上昇量を可変させる構成であってもよいし、上記差分に関わらず一定量ずつ上昇させる構成であってもよい。ステップS209の処理についても同様である。
○ 実施形態では、可変範囲の下限値Dminと上限値Dmaxとの双方が、交流電源12の出力電力値に対応させて設定されていたが、これに限られない。例えば、下限値Dmin及び上限値Dmaxのうち一方のパラメータが交流電源12の出力電力値に対応させて設定され、他方のパラメータが設定可能なデューティ比Dの最小値又は最大値に設定されてもよい。この場合、上限値マップ26a及び下限値マップ26bのうち上記他方のパラメータに対応するマップを省略してもよい。
○ 送電側コントローラ14がデューティ比調整処理を実行してもよい。この場合、受電側コントローラ26は、必要な情報を適宜送電側コントローラ14に送信するとよい。そして、送電側コントローラ14は、スイッチング素子45が所望のデューティ比Dで周期的にON/OFF動作するように受電側コントローラ26に指示を出し、受電側コントローラ26は、その指示に基づいて、スイッチング素子45のON/OFF制御を行うとよい。
すなわち、交流電力の出力中におけるインピーダンス変換部のインピーダンス(デューティ比D)の可変制御の実行主体は、受電側コントローラ26に限られず、送電側コントローラ14であってもよいし、各コントローラ14,26とは別の専用コントローラであってもよい。換言すれば、制御部は、送電機器11及び受電機器21のいずれに設けられていてもよい。
○ DC/DCコンバータ25の具体的な回路構成は、実施形態のものに限られず任意であり、例えばスイッチング素子を複数有する構成であってもよい。また、DC/DCコンバータ25は、昇圧型に限られず、降圧型又は昇降圧型であってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の具体的な回路構成は任意である。例えば、1次側インピーダンス変換器31は、第1インダクタ31bを省略した逆L型のLC回路等であってもよいし、2次側インピーダンス変換器32は、第2インダクタ32bを省略したL型のLC回路等であってもよい。また、各インピーダンス変換器31,32は、π型、T型などであってもよい。
○ 送電機器11に設けられるインピーダンス変換器の数、及び、受電機器21に設けられるインピーダンス変換器の数は任意であり、例えば2以上であってもよい。
○ 交流電源12が電力源である構成において、各インピーダンス変換器31,32は、インピーダンス整合を行うものであってもよい。例えば、2次側インピーダンス変換器32は、2次側インピーダンス変換器32の入力インピーダンスが受電器23の出力端から交流電源12までのインピーダンスと整合するようにインピーダンス変換を行うものであってもよい。
○ また、1次側インピーダンス変換器31は、力率が改善される(リアクタンスが0に近づく)ようにインピーダンス変換を行うものであってもよい。
○ 各インピーダンス変換器31,32の少なくとも一方を省略してもよい。
○ 交流電源12は、電圧源であったが、電力源、電流源であってもよい。
○ 送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 各コンデンサ13b,23bを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとは並列に接続されていたが、これに限られず、両者は直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとは、直列に接続されていてもよい。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)前記可変範囲の上限値は、前記構成部品の定格電圧値に基づいて設定される請求項3に記載の受電機器。
(ロ)前記可変範囲の下限値は、前記構成部品の定格電流値に基づいて設定される請求項3又は(イ)に記載の受電機器。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、13a…1次側コイル、21…受電機器、22…バッテリ、23a…2次側コイル、24…整流器(AC/DC変換部)、25…DC/DCコンバータ(インピーダンス変換部)、26…受電側コントローラ、26a…上限値マップ、26b…下限値マップ、27…SOCセンサ、45…スイッチング素子、50…電流センサ、D…デューティ比、Zpt…特定電源負荷インピーダンス、Zqt…特定変換インピーダンス。

Claims (7)

  1. 電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と前記交流電力が入力される1次側コイルとを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルによって受電される交流電力又は当該交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力されるものであって、インピーダンスが変動する負荷と、
    前記2次側コイルから前記負荷までの間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部と、
    を備え、
    前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記交流電源から前記交流電力が出力されている場合において、前記交流電源の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて可変制御されることを特徴とする受電機器。
  2. 前記交流電源は、前記交流電力として、第1特定電力値の交流電力と前記第1特定電力値よりも小さい第2特定電力値の交流電力とを出力可能に構成されており、
    前記第2特定電力値に対応させて設定される前記可変範囲は、前記第1特定電力値に対応させて設定される前記可変範囲よりも広い請求項1に記載の受電機器。
  3. 前記可変範囲は、前記出力電力値と前記インピーダンス変換部の構成部品の定格値とに基づいて設定される請求項1又は請求項2に記載の受電機器。
  4. 前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記インピーダンス変換部の入力インピーダンスが予め定められた特定変換インピーダンスに近づくように、前記可変範囲内にて前記負荷のインピーダンスの変動に対応させて可変制御される請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の受電機器。
  5. 前記インピーダンス変換部のインピーダンスは、前記交流電源の出力端から前記負荷までのインピーダンスが予め定められた特定電源負荷インピーダンスに近づくように、前記可変範囲内にて前記負荷のインピーダンスの変動に対応させて可変制御される請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の受電機器。
  6. 前記2次側コイルによって受電される交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部を備え、
    前記インピーダンス変換部は、前記AC/DC変換部と前記負荷との間に設けられ、周期的にON/OFFするスイッチング素子を有するDC/DCコンバータを含む請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の受電機器。
  7. 電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルに入力される前記交流電力を非接触で受電可能な2次側コイルと、
    前記2次側コイルによって受電される交流電力又は当該交流電力を変換することによって得られる直流電力が入力されるものであって、インピーダンスが変動する負荷と、
    前記交流電源から前記負荷までの間に設けられ、インピーダンスが可変に構成されたインピーダンス変換部と、
    前記交流電源から前記交流電力が出力されている場合において、前記インピーダンス変換部のインピーダンスを、前記交流電源の出力電力値に対応させて設定される可変範囲内にて可変制御する制御部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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