JP2017228504A - ヒータ、画像形成装置及びヒータの製造方法 - Google Patents

ヒータ、画像形成装置及びヒータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工工程を増やすことなく、ヒータの外形寸法のバラツキを抑えると共に、機械的強度及び熱的強度の低下を抑える。【解決手段】ヒータ1は、耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板と、基板に設けられた発熱抵抗体と、基板に設けられ、発熱抵抗体と電気的に接続された導体と、発熱抵抗体及び導体を覆う被覆膜8と、を備える。基板の端面には、凹部11aが基板の外周に沿って配列され、基板の厚みをT[μm]、基板の厚み方向に対する凹部の深さをD[μm]、凹部のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ヒータ、画像形成装置及びヒータの製造方法に関する。
例えば複写機等の画像形成装置では、記録紙等の媒体に付着させたトナーを定着させるヒータが用いられている。この種のヒータは、例えば、セラミックス製の基板に発熱抵抗体が設けられている。ヒータの製造工程では、平板状の母材(ウェハ)にレーザスクライブによる凹部加工によって凹部線(分割線)を形成し、凹部線に沿って複数のヒータに分割することで、所望の外形寸法のヒータが製造されている。
ヒータの熱効率の向上を図る方法の1つとしては、基板の厚みを薄くすることが挙げられる。特にセラミックス製の基板では、厚みが薄くなるに従って、凹部線に沿って分割された凹部を起点としたマイクロクラックが生じ易くなり、機械的強度及び熱的衝撃強度の低下を招く。そこで、基板の端面にガラス被膜を形成することで、機械的強度の低下を抑える技術が知られている。
特開平11−40319号公報
しかしながら、ヒータの製造工程は、母材を複数のヒータに分割した後、基板の端面にガラス被膜を形成する加工工程が増えるので、ヒータの生産性が低下する問題がある。
そこで、本発明は、加工工程を増やすことなく、基板の外形寸法のバラツキを抑えると共に、機械的強度及び熱的強度の低下を抑えることができるヒータ、画像形成装置、ヒータの製造方法を提供することを目的とする。
実施形態に係るヒータは、耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板と、前記基板に設けられた発熱抵抗体と、前記基板に設けられ、前記発熱抵抗体と電気的に接続された導体と、前記発熱抵抗体及び前記導体を覆う被覆膜と、を具備する。前記基板の端面には、複数の凹部が前記基板の外周に沿って配列され、前記基板の厚みをT[μm]、前記基板の厚み方向に対する前記凹部の深さをD[μm]、複数の前記凹部のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす。
本発明によれば、加工工程を増やすことなく、ヒータの外形寸法のバラツキを抑えると共に、機械的強度及び熱的強度の低下を抑えることができる。
実施形態に係るヒータを示す平面図である。 実施形態に係るヒータを示す側面図である。 実施形態に係るヒータについて、外径寸法と係数Aとの関係を説明するための図である。 実施形態に係るヒータについて、抗折強度を算出するための曲げ試験を説明するための模式図である。 実施形態に係るヒータについて、抗折強度と係数Aとの関係を説明するための図である。 実施形態に係るヒータについて、熱衝撃強度と係数Aとの関係を説明するための図である。 実施形態に係るヒータが用いられた定着装置の一実施形態を示す断面図である。 実施形態に係るヒータが用いられた画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。
以下で説明する実施形態に係るヒータ1は、基板5と、発熱抵抗体6と、導体7と、被覆膜としての保護膜8と、を具備する。基板5は、耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成されている。発熱抵抗体6は、基板5に設けられている。導体7は、基板5に設けられている。導体7は、発熱抵抗体6と電気的に接続されている。保護膜8は、発熱抵抗体6及び導体7を覆う。基板5の端面5cには、複数の凹部11aが基板5の外周に沿って配列されている。基板5の厚みをT[μm]、基板5の厚み方向に対する凹部11aの深さをD[μm]、複数の凹部11aのピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす。
また、以下で説明する実施形態に係る画像形成装置としての複写機100は、ヒータ1と、加圧ローラ203と、を具備する。ヒータ1は、媒体としての記録用紙Mを加熱する。加圧ローラ203は、ヒータ1によって加熱される記録用紙Mを加圧する。複写機100は、ヒータ1及び加圧ローラ203によって、記録用紙Mに付着させたトナーを定着させる。
以下で説明する実施形態に係るヒータ1の製造方法は、形成工程と、凹部形成工程と、分割工程と、を有する。形成工程では、耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板5に、発熱抵抗体6及び発熱抵抗体6と電気的に接続される導体7を形成し、発熱抵抗体6及び導体7を保護膜8で覆う。凹部形成工程では、基板5にレーザ光を照射し、複数の円形凹部11が配列された凹部線10を形成する。分割工程では、凹部線10に沿って基板5を分割する。凹部形成工程では、基板5の厚みをT[μm]、基板5の厚み方向に対する円形凹部11の深さをD[μm]、複数の円形凹部11のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす複数の円形凹部11を形成する。
(実施形態)
以下、実施形態に係るヒータについて、図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係るヒータを示す平面図である。図2は、実施形態に係るヒータを示す側面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るヒータ1は、基板5と、発熱抵抗体6と、導体7と、被覆膜としての保護膜8と、を備える。実施形態のヒータ1は、例えば、画像形成装置において、媒体としての記録用紙にトナーを定着させる、いわゆる定着ヒータとして用いられる。
基板5は、例えば、セラミックス等の耐熱性及び絶縁性を有する材料によって、長尺な平板状に形成されている。基板5は、例えば、アルミナ、窒化アルミ、窒化ケイ素等のセラミックスによって形成されているが、セラミックス製の基板5に限定するものではない。基板5は、厚みTが例えば500[μm]程度〜1000[μm]程度に形成されている。
発熱抵抗体6は、基板5の厚み方向における一方の主面5a上に設けられている。発熱抵抗体6は、例えば、銀、パラジウム系合金を主成分とする導電ペーストをスクリーン印刷で印刷し、導電ペーストを焼成することで形成されている。導体7は、基板5の主面5a上に設けられており、発熱抵抗体6と電気的に接続されている。発熱抵抗体6には、図示しない外部電源より、電力が導体7を介して給電される。なお、実施形態のヒータ1は、1つの発熱抵抗体6を有するが、例えば、複数の発熱抵抗体6が並列に接続されてもよい。また、1つの発熱抵抗体6が基板5の両端で折り返して蛇行して形成されてもよい。
保護膜8は、発熱抵抗体6及び導体7を覆っており、例えば、ガラス被膜が用いられている。保護膜8は、発熱抵抗体6及び導体7を覆うことで、ヒータ1の耐電圧性及び耐摩耗性が向上されている。
(ヒータの凹部)
上述のヒータ1は、平板状の母材(図示せず)に凹部形成加工、具体的にはレーザスクライブ加工によって、円形凹部11が複数、すなわち、複数の円形凹部11が直線上に配列されてなる凹部線10(図1参照)を形成し、凹部線10に沿って母材が複数に分割されることで製造されている。したがって、母材における個々のヒータ1の基板5には、他方の主面5bにレーザが照射されたことで、他方の主面5bから一方の主面5aに向かって、断面円錐状の凹部11aが複数、すなわち、複数の凹部11aが所定のピッチで配列して形成されている。基板5の主面5b上での凹部11aの直径(レーザスポット径)は、例えば20[μm]程度〜50[μm]程度に設定されている。凹部11aは、基板5の厚み方向に貫通せずに、基板5の主面5bの上部に形成されており、基板5の厚み方向に対する凹部11aの深さが、例えば基板5の厚みの31%程度以下に設定されている。
このように、複数の円形凹部11が形成されることで、ヒータ1の基板5の端面5cには、複数のヒータ1が凹部線10に沿って基板5を折り曲げて分割されたときに、凹部線10に沿って配列された各円形凹部11が分割されることにより、断面半円錐状の凹部である凹部11aが複数生じている。すなわち、本実施形態において、凹部11aは、複数の円形凹部11が凹部線10に沿って分割されたヒータ1の基板5の端面5cに残る凹部を指している。図1及び図2に示すように、基板5の端面5cには、凹部11aが基板5の外周に沿って複数配列されている。なお、凹部11aの断面形状は半円錐状に限定されず、例えば、半円筒形状や多角柱形状であってもよい。
そして、ヒータ1において、基板5の厚みをT[μm]、基板5の厚み方向に対する凹部11aの深さをD[μm]、複数の凹部11aのピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす。
(ヒータの外形寸法)
図3は、実施形態に係るヒータ1について、外径寸法と係数Aとの関係を説明するための図である。長尺状の基板5の短辺方向に対する幅W[mm]について、目標値を8.75[mm]に設定し、母材から分割されたヒータ1を測定した。外形寸法のサンプル数としては、係数Aについて、0.4≦A≦0.9の場合と、A<0.4の場合とでそれぞれ20個のヒータ1を用いた。
図3に示すように、係数Aに関して、A<0.4の場合には、ヒータ1の外形寸法のバラツキに相当する(最大値−最小値)の差分が0.15[mm]となった。係数Aが、0.4≦A≦0.9の場合には、ヒータ1の外形寸法のバラツキが0.07[mm]となり、A<0.4の場合と比較して半分以下に抑えられた。したがって、係数Aが0.4未満の場合には、母材から凹部線10に沿って分割されたヒータ1の外形寸法のバラツキが大きくなる傾向にあるので、好ましくない。
(ヒータの抗折強度)
図4は、実施形態に係るヒータ1について、機械的強度としての抗折強度を算出するための曲げ試験を説明するための模式図である。図5は、実施形態に係るヒータ1について、抗折強度と係数Aとの関係を説明するための図である。抗折強度Fは、平板状の母材から分割されたヒータ1が、曲げ試験によって破断にいたるときに発生する内部応力値を指す。
図4に示すように、曲げ試験は、ヒータ1を支持する一組の支点となる円柱状の支持部材15と、ヒータ1に荷重を加える荷重点となる円柱状の押圧部材16と、を用いて行った。押圧部材16は、押圧部材16の中心軸が一組の支持部材15間の中央に位置するように配置されている。ヒータ1には、押圧部材16を介して、基板5の主面5a側から、主面5aに直交する方向Bへ向かって、荷重負荷速度が0.5[mm/min]で荷重を加えた。
ヒータ1の厚みをT[mm]、長尺状のヒータ1の短辺方向に対する幅をW[mm]、支点間の距離(支持部材15の中心軸間の距離)をL[mm]、ヒータ1が破壊したときの最大荷重をG[N]としたとき、抗折強度F[MPa]は、F=(3×G×L)/(2×W×T)によって算出される。抗折強度のサンプル数としては、係数Aについて、0.4≦A≦0.9の場合と、0.9<Aの場合とでそれぞれ20個のヒータ1を用いた。
図5に示すように、係数Aに関して、0.9<Aの場合には、0.4≦A≦0.9の場合と比較して、ヒータ1の抗折強度の最大値、平均値、最小値がそれぞれ小さくなり、適正な抗折強度を確保できなかった。ヒータ1の機械的強度は、係数Aが大きくなるに従って徐々に低下する傾向にあり、0.9を超えると適正な強度を確保することが困難になるので、好ましくない。
(ヒータの熱衝撃強度)
図6は、実施形態に係るヒータ1について、熱衝撃強度と係数Aとの関係を説明するための図である。熱衝撃は、急激な加熱または冷却によって物体内に急激な温度変化が生じ、温度変化に伴う衝撃的な熱応力により物体が損傷する現象である。熱衝撃強度は、熱衝撃に対する物体の強度を指す。ここでは、ヒータ1の熱衝撃強度を、ヒータ1に1400(W)を連続通電したときに熱応力でヒータ1が破壊にいたるまでの時間[sec]を用いて指す。熱衝撃強度のサンプル数としては、係数Aについて、0.4≦A≦0.9の場合と、0.9<Aの場合とでそれぞれ5個のヒータ1を用いた。
図6に示すように、係数Aに関して、0.9<Aの場合には、0.4≦A≦0.9の場合と比較して、ヒータ1の熱衝撃強度に相当する時間[sec]の最大値、平均値、最小値がそれぞれ小さくなり、適正な熱衝撃強度を確保できなかった。ヒータ1の熱衝撃強度は、係数Aが大きくなるに従って徐々に低下する傾向にあり、0.9を超えると適正な強度を確保することが困難になるので、好ましくない。
上述したように、実施形態のヒータ1は、係数Aが、0.4≦A≦0.9を満たすことで、ヒータ1の外形寸法のバラツキを抑えると共に、ヒータ1の機械的強度としての抗折強度、及び熱的強度としての熱衝撃強度の低下を抑えることができる。
(ヒータの製造方法)
以上のように構成されたヒータ1の製造方法について説明する。ヒータ1の製造方法は、形成工程と、凹部形成工程と、分割工程と、を有する。形成工程では、耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板5に、発熱抵抗体6及び発熱抵抗体6と電気的に接続される導体7をそれぞれ形成する。また、形成工程では、発熱抵抗体6及び導体7を保護膜8で覆う。凹部形成工程では、基板5にレーザ光を照射し、複数の円形凹部11が配列された凹部線10を形成する。分割工程では、凹部線10に沿って基板5を分割する。そして、凹部形成工程では、基板5の厚みをT[μm]、基板5の厚み方向に対する複数の円形凹部11の深さをD[μm]、複数の円形凹部11のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす複数の円形凹部11を形成する。
なお、ヒータ1の製造方法の順序については上記に限定されず、例えば、予め基板5にレーザ光を照射して複数の円形凹部11が配列された凹部線10を形成後、発熱抵抗体6及び導体7を保護膜で覆い、凹部線10に沿って基板5を分割するように、凹部形成工程、形成工程、分割工程の順序であってもよい。
上述のように実施形態のヒータ1が備える基板5の端面5cには、複数の凹部11aが基板5の外周に沿って配列されている。基板5の厚みをT[μm]、基板5の厚み方向に対する凹部11aの深さをD[μm]、凹部11aの各々のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす。係数Aが、0.4以上を満たすことで、ヒータ1(基板5)の外形寸法のバラツキを抑え、ヒータ1の外形寸法の加工精度を高めることができる。一方、係数Aが、0.9以下を満たすことで、ヒータ1の機械的強度及び熱的強度を適正に確保することができる。したがって、ヒータ1は、ヒータ1の製造工程に加工工程を追加することなく、ヒータ1の外形寸法のバラツキを抑えると共に、ヒータ1の機械的強度及び熱的強度の低下を抑えることができる。
また、ヒータ1によれば、ヒータ1の製造工程に加工工程を追加することなく、母材を複数のヒータ1に分割した後に、ヒータ1の製造工程やヒータ1を用いる画像形成装置の製造工程での取り扱い時に、ヒータ1の基板5に割れが発生することを抑えることができる。したがって、ヒータ1によれば、ヒータ1及び画像形成装置の製造コストの増大を抑えることができる。
なお、図1に示した基板5には、互いに平行な一組の長辺の端面5cに沿って凹部11aが形成され、一組の短辺の端面5cに凹部11aが形成されていないが、この構成に限定されるものではない。母材から複数の基板5を分割するための各基板5の配置(レイアウト)に応じて、基板5の全周の端面5cにわたって凹部11aが形成されてもよい。
つぎに、実施形態のヒータ1を用いた実施形態の定着装置について図面を参照して説明する。図7は、実施形態に係るヒータが用いられた定着装置の一実施形態を示す断面図である。定着装置200は、支持体202の周りに円筒状に巻き回された定着フィルムベルト201の底部にヒータ1が設けられている。定着フィルムベルト201は、例えばポリイミド等の耐熱性を有する樹脂材料によって形成されている。ヒータ1及び定着フィルムベルト201に対向する位置には、加圧ローラ203が配置されている。加圧ローラ203は、表面に耐熱性の弾性材料、例えばシリコーン樹脂層204を有しており、定着フィルムベルト201を圧接した状態で、回転軸205まわり(図7中のX方向)に回転することができる。
トナー定着工程では、定着フィルムベルト201とシリコーン樹脂層204との接触面において、媒体である記録用紙(複写用紙)M上に付着したトナー像U1が、定着フィルムベルト201を介してヒータ1により加熱溶融される。その結果、少なくともトナー像U1の表面部分は、融点を超え、軟化して溶融する。その後、加圧ローラ203の用紙排出側において、記録用紙Mは、ヒータ1から離間すると共に、定着フィルムベルト201から離間し、トナー像U2が自然に放熱して再び固化することで、トナー像U2が記録用紙Mに定着する。
最後に、実施形態のヒータ1を備えた実施形態の画像形成装置について図面を参照して説明する。図8は、実施形態に係るヒータが用いられた画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。なお、本実施形態の画像形成装置は、複写機100として構成されている。図8に示すように、複写機100には、上述した定着装置200を含む各構成要素が筐体101内に設けられている。筐体101の上部には、ガラス等の透明材料からなる原稿載置台が取り付けられており、画像情報を読み取る対象となる原稿M1を原稿載置台上で往復動させて(図8に示す矢印Y)スキャンするように構成されている。
筐体101内の上部には、光照射用ランプと反射鏡とを有する照明装置102が設けられている。照明装置102から照射された光は、原稿載置台上の原稿M1の表面で反射し、短焦点小径結像素子アレイ103によって感光ドラム104上にスリット露光される。なお、感光ドラム104は、回転可能(図8中のZ方向)に設けられている。また、筐体101内に配置された感光ドラム104の近傍には、帯電器105が設けられており、感光ドラム104が帯電器105により一様に帯電される。感光ドラム104は、例えば酸化亜鉛感光層または有機半導体感光層で被覆されている。帯電した感光ドラム104には、短焦点小径結像素子アレイ103によって画像露光が行われた静電画像が形成される。この静電画像は、現像器106による加熱で軟化溶融する樹脂等からなるトナーを用いて顕像化され、トナー像となる。
カセット107内に収容されている記録用紙Mは、給送ローラ108と感光ドラム104上のトナー像と同期して上下方向に圧接して回転される一対の搬送ローラ109によって、感光ドラム104上に送り込まれる。そして、転写放電器110によって感光ドラム104上のトナー像が記録用紙M上に転写される。その後、感光ドラム104上から下流側に送られた記録用紙Mは、搬送ガイド111によって定着装置200に導かれて加熱定着処理(上記トナー定着工程)された後、トレイ112に排出される。なお、トナー像が転写された後、感光ドラム104上の残留トナーは、クリーナ113により除去される。
定着装置200において、ヒータ1は、加圧ローラ203の外周に取り付けられたシリコーン樹脂層204に加圧された状態で設けられている。ヒータ1は、記録用紙Mの搬送方向と直交する記録用紙Mの幅方向に、複写機100が複写可能な最大判用紙の幅(長さ)に合わせた有効長、すなわち最大判用紙の幅(長さ)よりも大きい発熱抵抗体6を備えている。そして、ヒータ1と加圧ローラ203との間を送られる記録用紙M上の未定着トナー像は、発熱抵抗体6の発熱を利用して溶融され、記録用紙M上に文字、記号、画像等の複写像を現出させる。
なお、実施形態のヒータ1を複写機100等の画像形成装置の定着ヒータとして適用した一例について説明したが、ヒータ1の用途を限定するものではない。実施形態のヒータ1は、家庭用電気製品、業務用や実験用の精密機械や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源として使用されてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ヒータ
5 基板
5a、5b 主面
5c 端面
6 発熱抵抗体
7 導体
8 保護膜(被覆膜)
10 凹部線
11 円形凹部
11a 凹部
100 複写機(画像形成装置)
200 定着装置
203 加圧ローラ
A 係数
D 深さ
P ピッチ
T 厚み

Claims (3)

  1. 耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板と;
    前記基板に設けられた発熱抵抗体と;
    前記基板に設けられ、前記発熱抵抗体と電気的に接続された導体と;
    前記発熱抵抗体及び前記導体を覆う被覆膜と;
    を具備し、
    前記基板の端面には、複数の凹部が前記基板の外周に沿って配列され、
    前記基板の厚みをT[μm]、前記基板の厚み方向に対する前記凹部の深さをD[μm]、複数の前記凹部のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす、ヒータ。
  2. 媒体を加熱する請求項1に記載のヒータと;
    前記ヒータによって加熱される前記媒体を加圧する加圧ローラと;
    を具備し、
    前記ヒータ及び前記加圧ローラによって、前記媒体に付着させたトナーを定着させる、画像形成装置。
  3. 耐熱性及び絶縁性を有する材料によって形成された基板に、発熱抵抗体及び前記発熱抵抗体と電気的に接続される導体を形成し、前記発熱抵抗体及び前記導体を被覆膜で覆う形成工程と;
    前記基板にレーザ光を照射し、複数の凹部が配列された凹部線を形成する凹部形成工程と;
    前記凹部線に沿って前記基板を分割する分割工程と;
    を有し、
    前記凹部形成工程では、前記基板の厚みをT[μm]、前記基板の厚み方向に対する前記凹部の深さをD[μm]、前記凹部のピッチをP[μm]としたとき、係数A=100×D/(T×P)が、0.4≦A≦0.9を満たす前記凹部を形成する、ヒータの製造方法。
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