JP2020187319A - ヒータ、および画像形成装置 - Google Patents

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雅彦 玉井
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Abstract

【課題】温度制御性を向上させることができ、且つ、幅寸法が大きくなるのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係るヒータは、板状を呈し、一方の方向に延びる基板と;前記基板の一方の面側に設けられ、温度を検出する少なくとも1つの検出部と;前記検出部の上に設けられた絶縁部と;前記絶縁部の上に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの発熱体と;を具備している。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ヒータ、および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、トナーを定着させるためのヒータが設けられている。一般的に、この様なヒータは、長尺状の基板と、基板の一方の面に設けられ、基板の長手方向に延びる発熱体を有している。また、この様なヒータの温度を検出するために、基板に、検出部としてサーミスタを設ける技術が提案されている。
この場合、検出部は、基板の、発熱体が設けられる側とは反対側の面に設けられる。そのため、発熱体において発生した熱は、基板を介して検出部に伝わることになる。一般的に、基板は、酸化アルミニウムなどの絶縁性材料から形成されるため、金属などから形成される場合に比べて熱伝導率が低くなる。そのため、発熱体の近傍の温度と、検出部の近傍の温度との差が大きくなるおそれがある。この温度差が大きくなると、温度制御が煩雑となったり、温度制御に要する時間が長くなったりするおそれがある。
この場合、発熱体と検出部とを基板の同じ面に並べて設ければ、発熱体において発生した熱が検出部に伝わり易くなる。ところが、発熱体と検出部とを基板の同じ面に並べると、基板の幅寸法、ひいてはヒータの幅寸法が大きくなる。近年においては、ヒータの幅寸法を小さくすることが望まれている。そのため、発熱体と検出部とを基板の同じ面に並べると、ヒータの幅寸法を小さくすることが困難となるという新たな課題が生じることになる。
そこで、ヒータの温度制御性を向上させることができ、且つ、ヒータの幅寸法が大きくなるのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
特開2007−240606号公報
本発明が解決しようとする課題は、温度制御性を向上させることができ、且つ、幅寸法が大きくなるのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することである。
実施形態に係るヒータは、板状を呈し、一方の方向に延びる基板と;前記基板の一方の面側に設けられ、温度を検出する少なくとも1つの検出部と;前記検出部の上に設けられた絶縁部と;前記絶縁部の上に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの発熱体と;を具備している。
本発明の実施形態によれば、温度制御性を向上させることができ、且つ、幅寸法が大きくなるのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態に係るヒータを例示するための模式正面図である。 図1におけるヒータのA−A線方向の模式断面図である。 比較例に係るヒータの模式正面図である。 比較例に係るヒータの模式背面図である。 図3におけるヒータのB−B線方向の模式断面図である。 他の比較例に係るヒータの模式断面図である。 本実施の形態に係る画像形成装置を例示するための模式図である。 定着部を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、各図面中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、基板の長手方向をX方向、基板の短手方向(幅方向)をY方向、基板の面に垂直な方向をZ方向としている。
(ヒータ)
図1は、本実施の形態に係るヒータ1を例示するための模式正面図である。
図1は、発熱部20および検出部50が設けられた側からヒータ1を見た図である。
図2は、図1におけるヒータ1のA−A線方向の模式断面図である。
図1および図2に示すように、ヒータ1には、基板10、発熱部20、配線部30、保護膜40、検出部50、配線部60、および絶縁部70を設けることができる。
基板10は、板状を呈し、一方の方向(例えば、X方向)に延びるものとすることができる。基板10の平面形状は、例えば、長尺状の長方形とすることができる。基板10の厚みは、例えば、0.5mm〜1.0mm程度とすることができる。基板10の平面寸法は、加熱対象物(例えば、紙)のサイズなどに応じて適宜変更することができる。
基板10は、耐熱性および絶縁性を有する材料から形成することができる。基板10は、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、結晶化ガラス(ガラスセラミックス)、金属板の表面を絶縁材料で被覆したものなどから形成することができる。
発熱部20は、印加された電力を熱(ジュール熱)へ変換することができる。
発熱部20は、発熱体21、および発熱体22を有することができる。なお、一例として、発熱体21、および発熱体22が設けられる場合を例示したが、発熱体の数や大きさは、加熱対象物のサイズなどに応じて適宜変更することができる。また、長さ、幅、形状などが異なる複数種類の発熱体を設けることもできる。すなわち、発熱体は少なくとも1つ設けられていればよい。
発熱体21および発熱体22は、基板10の一方の側に設けることができる。発熱体21および発熱体22は、絶縁部70の上に設けることができる。発熱体21および発熱体22は、Y方向(基板10の短手方向)に所定の間隔を空けて並べて設けることができる。発熱体21および発熱体22は、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる形態を有することができる。
発熱体21および発熱体22のX方向の寸法(長さ寸法)は、略同一とすることができる。この場合、発熱体21および発熱体22のそれぞれの中心が、直線1aの上に位置するようにすることが好ましい。すなわち、発熱体21および発熱体22のそれぞれは、直線1aを対称軸として線対称となるように設けることが好ましい。
ヒータ1を画像形成装置100に取り付ける際には、直線1aが加熱対象物の搬送経路の中心線に重なるようにすることができる。この様にすれば、加熱対象物の、搬送方向に直交する方向の寸法が変化した場合であっても、加熱対象物を略均一に加熱することが容易となる。
発熱体21および発熱体22の電気抵抗値は、略同一とすることもできるし、異なるものとすることもできる。例えば、発熱体21および発熱体22の、X方向の寸法(長さ寸法)、Y方向の寸法(幅寸法)、およびZ方向の寸法(厚み寸法)をそれぞれ略同一とすることで、電気抵抗値が略同一となるようにすることができる。また、これらの寸法の少なくともいずれかを変えることで、電気抵抗値が異なるようにすることができる。また、材料を変えることで、電気抵抗値が異なるようにすることができる。
また、発熱体21の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、発熱体21の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。発熱体21の平面形状は、例えば、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる略長方形とすることができる。
また、発熱体22の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、発熱体22の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。発熱体22の平面形状は、例えば、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる略長方形とすることができる。
発熱体21および発熱体22は、例えば、酸化ルテニウム(RuO)、銀・パラジウム(Ag−Pd)合金などを用いて形成することができる。発熱体21および発熱体22は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を絶縁部70の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
配線部30は、端子31、端子32、配線33、配線34、および配線35を有することができる。端子31、32は、基板10の上に設けることができる。配線33、配線34、および配線35は、絶縁部70の上に設けることができる。
端子31、32は、X方向における基板10の一方の端部の近傍に設けることができる。端子31、32は、X方向に並べて設けることができる。端子31、32には、コネクタおよび配線などを介して、例えば、電源などを電気的に接続することができる。
配線33は、X方向において、基板10の、端子31が設けられる側に設けることができる。配線33は、X方向に延びる形態を有することができる。配線33の一方の端部は端子31と電気的に接続することができる。配線33の他方の端部は発熱体21の端子31側の端部と電気的に接続することができる。すなわち、端子31は、発熱体21の一方の端部に配線33を介して電気的に接続することができる。
配線34は、X方向において、基板10の、端子31、32が設けられる側とは反対側に設けることができる。配線34には、発熱体21の端子31側とは反対側の端部、および発熱体22の端子32側とは反対側の端部を電気的に接続することができる。
配線35は、X方向において、基板10の、端子32が設けられる側に設けることができる。配線35は、X方向に延びる形態を有することができる。配線35の一方の端部は端子32と電気的に接続することができる。配線35の他方の端部は発熱体22の端子32側の端部と電気的に接続することができる。すなわち、端子32は、発熱体22の一方の端部に配線35を介して電気的に接続することができる。
配線部30(端子31、32および配線33〜35)は、例えば、銀や銅などを含む材料を用いて形成することができる。この場合、端子31、32、配線33〜35は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を絶縁部70の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
保護膜40は、発熱部20(発熱体21、22)、および配線部30の一部(配線33〜35)を覆う様に設けることができる。この場合、端子31、32は、保護膜40から露出させることができる。
保護膜40は、例えば、発熱部20および配線部30の一部を絶縁する機能、発熱部20において発生した熱を伝える機能、および、外力や腐食性ガスなどから発熱部20などを保護する機能を有するものとすることができる。保護膜40は、耐熱性および絶縁性を有し、化学的安定性の高い材料から形成することができる。保護膜40は、例えば、セラミックスやガラスなどを用いて形成することができる。この場合、酸化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料を含むフィラーが添加されたガラスを用いれば、保護膜40の形成を容易とすることができる。フィラーが添加されたガラスの熱伝導率は、例えば、2[W/(m・K)]以上とすることができる。
検出部50は、ヒータ1の温度を検出するものとすることができる。検出部50は、膜状を呈するものとすることができる。検出部50は、例えば、サーミスタなどとすることができる。検出部50は、基板10の、発熱部20が設けられる側に設けることができる。すなわち、検出部50および発熱部20は、基板10の同じ側に設けることができる。検出部50は、少なくとも1つ設けることができる。図1に例示をしたものの場合には、検出部50が1つ設けられている。検出部50の一端は、配線63に電気的に接続することができる。検出部50の他端は、配線64に電気的に接続することができる。
検出部50は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を配線63、64の端部の近傍に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。検出部50がサーミスタの場合には、検出部50は、例えば、チタン酸バリウムを含む材料、酸化物を含む材料などを用いて形成することができる。酸化物は、例えば、ニッケル、マンガン、コバルト、鉄などの酸化物とすることができる。
例えば、検出部50は、発熱部20が設けられる領域の中心近傍に設けることができる。ただし、検出部50の数、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、ヒータ1(基板10)のサイズ、発熱部20が設けられる領域のサイズなどに応じて適宜変更することができる。
配線部60は、端子61、端子62、配線63、および配線64を有することができる。端子61、端子62、配線63、および配線64は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。
端子61、62は、X方向において、基板10の、端子31、32が設けられる側とは反対側の端部の近傍に設けることができる。端子61、62は、Y方向に並べて設けることができる。端子61、62には、コネクタおよび配線などを介して、例えば、画像形成装置100のコントローラ210を電気的に接続することができる。
配線63は、Y方向において、基板10の、発熱体21側の端部の近傍に設けることができる。配線63は、X方向に延びる形態を有することができる。配線63の一方の端部は端子61と電気的に接続することができる。配線63の他方の端部は検出部50と電気的に接続することができる。すなわち、端子61は、検出部50の一方の端部に配線63を介して電気的に接続することができる。
配線64は、Y方向において、基板10の、発熱体22側の端部の近傍に設けることができる。配線64は、X方向に延びる形態を有することができる。配線64の一方の端部は端子62と電気的に接続することができる。配線64の他方の端部は検出部50と電気的に接続することができる。すなわち、端子62は、検出部50の他方の端部に配線64を介して電気的に接続することができる。
配線部60(端子61、端子62、配線63、および配線64)は、例えば、銀や銅などを含む材料を用いて形成することができる。この場合、配線部60は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を基板10の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
なお、端子61、端子62、配線63、および配線64が設けられる場合を例示したが、端子および配線の数、配置、形態などは、検出部50の数、配置などに応じて適宜変更することができる。
絶縁部70は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。絶縁部70は、検出部50および配線部60の一部(配線63および配線64)の上に設けることができる。すなわち、絶縁部70は、検出部50および配線部60の一部(配線63および配線64)と、発熱部20との間に設けることができる。端子61および端子62は、絶縁部70から露出させることができる。絶縁部70は、検出部50および配線部60と、発熱部20との間を絶縁する。そのため、絶縁部70は、耐熱性および絶縁性を有する材料から形成することができる。絶縁部70の材料は、例えば、保護膜40の材料と同じとすることができる。絶縁部70は、例えば、セラミックスやガラスなどを用いて形成することができる。この場合、酸化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料を含むフィラーが添加されたガラスを用いれば、絶縁部70の形成を容易とすることができる。フィラーが添加されたガラスの熱伝導率は、例えば、2[W/(m・K)]以上とすることができる。
図3は、比較例に係るヒータ301の模式正面図である。
図3は、発熱部20が設けられた側からヒータ301を見た図である。
図4は、比較例に係るヒータ301の模式背面図である。
図4は、検出部50が設けられた側からヒータ301を見た図である。
図5は、図3におけるヒータ301のB−B線方向の模式断面図である。
図3〜図5に示すように、ヒータ301には、基板10、発熱部320、配線部330、保護膜340、検出部350、配線部360、および絶縁部370が設けられている。
発熱部320は、発熱体321および発熱体322を有している。発熱体321は、前述した発熱体21と同様とすることができる。発熱体322は、前述した発熱体22と同様とすることができる。ただし、発熱体321および発熱体322は、基板10の一方の面に設けられている。
配線部330は、端子331、端子332、配線333、配線334、および配線335を有している。端子331は、前述した端子31と同様とすることができる。端子332は、前述した端子32と同様とすることができる。配線333は、前述した配線33と同様とすることができる。配線334は、前述した配線34と同様とすることができる。配線335は、前述した配線35と同様とすることができる。ただし、端子331、端子332、配線333、配線334、および配線335は、基板10の、発熱部320が設けられた面に設けられている。
保護膜340は、前述した保護膜40と同様とすることができる。ただし、保護膜340は、基板10の、発熱部320が設けられた面に設けられ、発熱部320(発熱体321、322)、および配線部330の一部(配線333〜335)を覆っている。この場合、端子331、332は、保護膜340から露出させることができる。
検出部350は、前述した検出部50と同様とすることができる。ただし、検出部350は、基板10の、発熱部320が設けられる側とは反対側の面に設けられている。
配線部360は、端子361、端子362、配線363、および配線364を有している。端子361は、前述した端子61と同様とすることができる。端子362は、前述した端子62と同様とすることができる。配線363は、前述した配線63と同様とすることができる。配線364は、前述した配線64と同様とすることができる。ただし、端子361、端子362、配線363、および配線364は、基板10の、発熱部320が設けられる側とは反対側の面に設けられている。
絶縁部370は、前述した絶縁部70と同様とすることができる。ただし、絶縁部370は、基板10の、発熱部320が設けられる側とは反対側の面に設けられ、検出部350、配線363、および配線364を覆っている。
すなわち、比較例に係るヒータ301においては、基板10の、一方の面側に発熱部320が設けられ、基板10の、他方の面側に検出部350が設けられている。
この場合、発熱体321、322において発生した熱は、基板10を介して検出部350に伝わることになる。前述したように、基板10は、セラミックスなどの耐熱性および絶縁性を有する材料から形成されている。この様な材料は、金属などに比べて熱伝導率が低くなる。そのため、発熱体321、322の近傍の温度と、検出部350の近傍の温度との差が大きくなるおそれがある。この温度差が大きくなると、温度制御が煩雑となったり、温度制御に時間を要したりするおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係るヒータ1の場合には、図2に示すように、検出部50は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けられている。そのため、発熱体21、22において発生した熱が、検出部50に伝わり易くなる。その結果、発熱体21、22の近傍の温度と、検出部50の近傍の温度との差を小さくすることができる。この温度差を小さくすることができれば、温度制御が容易となったり、温度制御に要する時間を短くしたりすることができる。すなわち、本実施の形態に係るヒータ1とすれば、ヒータ1の温度制御性を向上させることができる。
ここで、絶縁部70の厚みTを厚くし過ぎると、発熱体21、22の近傍の温度と、検出部50の近傍の温度との差が大きくなるおそれがある。一方、絶縁部70の厚みTを薄くし過ぎると、発熱体21、22と、配線63、配線64、および検出部50と、の間の絶縁耐圧が小さくなり、短絡やリークが発生しやすくなる。本発明者の得た知見によれば、絶縁部70の厚みTを45μm以上、80μm以下とすれば、ヒータ1の温度制御性を向上させることができ、且つ、適切な絶縁耐圧を得ることができる。
図6は、他の比較例に係るヒータ401の模式断面図である。
図6に示すように、ヒータ401には、基板410が設けられている。基板410の一方の面には、発熱部420(発熱体421、422)、配線463、配線464、および検出部450が設けられている。また、これらを覆う様に絶縁部470が設けられている。すなわち、比較例に係るヒータ401の場合には、検出部450は、基板410の、発熱部420が設けられる側の面に設けられている。そのため、発熱体421、422において発生した熱が、検出部450に伝わり易くなる。ところが、発熱体421、422と検出部450とを基板410の同じ面に並べて設ければ、適切な絶縁耐圧を確保するために、発熱体421と配線463との間、および発熱体422と配線464との間に所定の距離を設ける必要がある。そのため、基板410の幅寸法W2、ひいてはヒータの幅寸法が大きくなる。近年においては、ヒータの幅寸法を小さくすることが望まれており、ヒータの幅寸法を小さくすることが困難となるという新たな課題が生じることになる。
これに対して、本実施の形態に係るヒータ1の場合には、図2に示すように、発熱体21、22は、絶縁部70を介して、検出部50の上に設けられている。そのため、発熱体21と発熱体22との間の距離を小さくしても、適切な絶縁耐圧を確保することができる。そのため、基板10の幅寸法W1、ひいてはヒータ1の幅寸法が大きくなるのを抑制することができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係るヒータ1とすれば、ヒータ1の温度制御性を向上させることができ、且つ、ヒータ1の幅寸法が大きくなるのを抑制することができる。
(画像形成装置)
以下においては、一例として、本実施の形態に係る画像形成装置100が複写機である場合を説明する。ただし、本実施の形態に係る画像形成装置100は複写機に限定されるわけではなく、トナーを定着させるためのヒータが設けられているものであればよい。例えば、画像形成装置100は、プリンタなどとすることもできる。
図7は、本実施の形態に係る画像形成装置100を例示するための模式図である。
図8は、定着部200を例示するための模式図である。
図7に示すように、画像形成装置100には、フレーム110、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、放電部151、現像部160、クリーナ170、収納部180、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を設けることができる。
フレーム110は、箱状を呈し、その内部に、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、現像部160、クリーナ170、収納部180の一部、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を収納可能となっている。
フレーム110の上面には、ガラスなどの透光性材料を用いた窓111を設けることができる。窓111の上には、複写される原稿500を載置することができる。また、原稿500の位置を移動させる移動部を設けることができる。
照明部120は、窓111の近傍に設けることができる。照明部120は、ランプなどの光源121、および反射鏡122を備えることができる。
結像素子130は、窓111の近傍に設けることができる。
感光ドラム140は、照明部120および結像素子130の下方に設けることができる。感光ドラム140は、回転可能に設けることができる。感光ドラム140の表面には、例えば、酸化亜鉛感光層または有機半導体感光層を設けることができる。
帯電部150、放電部151、現像部160、およびクリーナ170は、感光ドラム140の周辺に設けることができる。
収納部180は、カセット181、およびトレイ182を有することができる。カセット181は、フレーム110の一方の側部に着脱可能に取り付けることができる。トレイ182は、フレーム110の、カセット181が取り付けられる側とは反対側の側部に設けることができる。カセット181には、複写が行われる前の紙510(例えば、白紙)を収納することができる。トレイ182には、複写像511aが定着した紙511を収納することができる。
搬送部190は、感光ドラム140の下方に設けることができる。搬送部190は、カセット181とトレイ182との間で紙510を搬送することができる。搬送部190は、搬送される紙510を支持するガイド191、および紙510を搬送する搬送ローラ192〜194を備えることができる。また、搬送部190には、搬送ローラ192〜194を回転させるモータを設けることができる。
定着部200は、感光ドラム140の下流側(トレイ182側)に設けることができる。
図8に示すように、定着部200は、ヒータ1、ステー201、フィルムベルト202、および加圧ローラ203を有することができる。
ステー201の、紙510の搬送ライン側にはヒータ1を取り付けることができる。ヒータ1は、ステー201に埋め込むことができる。ヒータ1の、保護膜40が設けられた側がステー201から露出するようにすることができる。
フィルムベルト202は、ヒータ1が設けられたステー201を覆っている。フィルムベルト202は、例えば、ポリイミドなどの耐熱性を有する樹脂を含むことができる。
加圧ローラ203は、ステー201と対向するように設けることができる。加圧ローラ203は、芯金203a、駆動軸203b、および弾性部203cを有することができる。駆動軸203bは、芯金203aの端部から突出し、モータなどの駆動装置に接続することができる。弾性部203cは、芯金203aの外面に設けることができる。弾性部203cは、耐熱性を有する弾性材料から形成することができる。弾性部203cは、例えば、シリコーン樹脂などを含むことができる。
コントローラ210は、フレーム110の内部に設けることができる。コントローラ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部、および制御プログラムが格納された記憶部を有することができる。演算部は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、画像形成装置100に設けられた各要素の動作を制御することができる。また、コントローラ210は、使用者が複写条件などを入力する操作部、動作状態や異常表示などを表示する表示部などを備えることもできる。
例えば、コントローラ210は、駆動装置を制御して、窓111の上に載置された原稿500を移動させる。コントローラ210は、帯電部150を制御して、感光ドラム140を一様に帯電させる。コントローラ210は、照明部120を制御して、原稿500に光を照射する。コントローラ210は、結像素子130を制御して、原稿500からの反射光を感光ドラム140上に露光させる。例えば、コントローラ210は、結像素子130を制御して、帯電した感光ドラム140に静電画像を形成する。コントローラ210は、現像部160を制御して、静電画像を顕像化する、すなわちトナー像510aを形成する。
コントローラ210は、搬送ローラ192を制御して、カセット181から紙510を取り出す。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、カセット181から取り出された紙510を感光ドラム140に供給する。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、搬送ローラ193による紙510の送りを、感光ドラム140の回転と同期させる。コントローラ210は、放電部151を制御して、感光ドラム140のトナー像510aを紙510に転写させる。トナー像510aが転写された後、感光ドラム140の上に残留するトナーは、クリーナ170により除去される。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、トナー像510aが転写された紙510を定着部200に供給する。
コントローラ210は、定着部200(ヒータ1)を制御して、トナー像510aを紙510に定着させる。コントローラ210は、検出部50の抵抗値の変化、ひいてはヒータ1の温度を検出する。コントローラ210は、ヒータ1の温度が適切な範囲内にあると判断した場合には、画像形成装置100の動作を続行させることができる。コントローラ210は、ヒータ1の温度が不適切であると判断した場合には、ヒータ1に印加する電力を制御して、ヒータ1の温度が適切な範囲内となるようにすることができる。この様にすれば、適切な加熱を行うことができる。
フィルムベルト202を介して、ヒータ1と、加圧ローラ203の弾性部203cとが接触する位置において、トナー像510aが加熱溶融されて複写像511aとなる。複写像511aは、定着部200からトレイ182に送られる間に放熱して紙510に定着する。
コントローラ210は、搬送ローラ194を制御して、複写像511aが定着した紙511をトレイ182に収納する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 ヒータ、10 基板、20 発熱部、21 発熱体、22 発熱体、30 配線部、31 端子、32 端子、33 配線、34 配線、35 配線、40 保護膜、50 検出部、60 配線部、61 端子、62 端子、63 配線、64 配線、70 絶縁部、100 画像形成装置、200 定着部、203 加圧ローラ

Claims (4)

  1. 板状を呈し、一方の方向に延びる基板と;
    前記基板の一方の面側に設けられ、温度を検出する少なくとも1つの検出部と;
    前記検出部の上に設けられた絶縁部と;
    前記絶縁部の上に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びる少なくとも1つの発熱体と;
    を具備したヒータ。
  2. 前記検出部は、膜状のサーミスタである請求項1記載のヒータ。
  3. 前記絶縁部はガラスを含み、前記絶縁部の厚みは45μm以上、80μm以下である請求項1または2に記載のヒータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のヒータを具備した画像形成装置。
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