JP7167775B2 - ヒータ、および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、ヒータ、および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、トナーを定着させるためのヒータが設けられている。一般的に、この様なヒータは、長尺状の基板と、基板の長手方向に延びる発熱体を有している。
また、この様なヒータは、サイズの異なる加熱対象物に対応する必要がある。この場合、最も大きな加熱対象物のサイズに合わせて発熱体の長さを設定すると、小さなサイズの加熱対象物を連続して加熱した際に、加熱対象物が通過しない領域の温度が徐々に上昇して、基板の長手方向に温度分布が生じる場合がある。高温領域と低温領域との間の温度差が余り大きくなると、熱膨張差などにより基板に割れなどが発生する場合がある。
そのため、長さの異なる発熱体を、基板の短手方向(加熱対象物が通過する方向)に並べたヒータが提案されている。しかしながらこの様にすると、ヒータの短手方向の長さが長くなり、ヒータの小型化が図れなくなるおそれがある。
この場合、長さの異なる発熱体を基板の上に積層すると、ヒータの短手方向の長さが長くなるのを抑制することができる。ところがこの様にすると、ヒータの、発熱体が積層された部分の厚みが厚くなり、ヒータの表面の凹凸が大きくなって、トナーの定着性が悪くなるおそれがある。
そこで、ヒータの短手方向の長さが長くなるのを抑制することができ、且つ、ヒータの表面の凹凸が大きくなるのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
特開2014-59508号公報
本発明が解決しようとする課題は、ヒータの短手方向の長さが長くなるのを抑制することができ、且つ、ヒータの表面の凹凸が大きくなるのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することである。
実施形態に係るヒータは、基板と;前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びる第1の発熱体と;前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延び、前記第1の発熱体と並べて設けられた第2の発熱体と;前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延び、前記第1の発熱体と並べて設けられた第3の発熱体と;前記第1の発熱体の一方の端部に第1の接続部を介して電気的に接続された第1の端子と;前記第2の発熱体の一方の端部に第2の接続部を介して電気的に接続された第2の端子と;前記第3の発熱体の一方の端部に第3の接続部を介して電気的に接続された第3の端子と;を具備している。前記基板の面に垂直な方向において、前記第3の接続部の少なくとも一部は、前記第2の接続部と対向している。
本発明の実施形態によれば、ヒータの短手方向の長さが長くなるのを抑制することができ、且つ、ヒータの表面の凹凸が大きくなるのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態に係るヒータを例示するための模式平面図である。 図1におけるヒータのA-A線方向の模式断面図である。 図1におけるヒータのB-B線方向の模式断面図である。 (a)は、比較例に係るヒータの模式平面図である。(b)は、(a)におけるヒータのC-C線方向の模式断面図である。 (a)は、比較例に係るヒータの模式平面図である。(b)は、(a)におけるヒータのD-D線方向の模式断面図である。 (a)、(b)は、加熱対象物のサイズに応じた第1の発熱体、第2の発熱体、および第3の発熱体の切り替えを例示するための回路図である。 本実施の形態に係る画像形成装置を例示するための模式図である。 定着部を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、各図面中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、基板の長手方向をX方向、基板の短手方向をY方向、基板の面に垂直な方向をZ方向としている。
(ヒータ)
図1は、本実施の形態に係るヒータ1を例示するための模式平面図である。
図2は、図1におけるヒータ1のA-A線方向の模式断面図である。
図3は、図1におけるヒータ1のB-B線方向の模式断面図である。
図1に示すように、ヒータ1には、基板10、発熱部20、配線部30、および保護膜40を設けることができる。
基板10は、板状を呈するものとすることができる。基板10の平面形状は、例えば、長尺状の長方形とすることができる。基板10の厚みは、例えば、0.5mm~1.0mm程度とすることができる。基板10の平面寸法は、加熱対象物(例えば、紙)のサイズにより適宜変更することができる。基板10は、耐熱性および絶縁性を有する材料から形成することができる。基板10は、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、結晶化ガラス(ガラスセラミックス)、金属板の表面を絶縁材料で被覆したものなどから形成することができる。
発熱部20は、印加された電力を熱(ジュール熱)へ変換することができる。
図1および図2に示すように、発熱部20は、第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23を有することができる。
第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23は、基板10の一方の面に設けることができる。第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23は、Y方向(基板10の短手方向)に所定の間隔を空けて並べて設けることができる。
第1の発熱体21および第2の発熱体22のX方向の寸法(長さ寸法)は、略同一とすることができる。第3の発熱体23のX方向の寸法(長さ寸法)は、第1の発熱体21および第2の発熱体22のX方向の寸法(長さ寸法)よりも短くすることができる。この場合、第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23のそれぞれの中心が、直線1aの上に位置するようにすることが好ましい。すなわち、第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23のそれぞれは、直線1aを対称軸として線対称となるように設けることが好ましい。
ヒータ1を画像形成装置100に取り付ける際には、直線1aが加熱対象物の搬送経路の中心線に重なるようにすることができる。この様にすれば、加熱対象物の、搬送方向に直交する方向の寸法が変化した場合であっても、加熱対象物を略均一に加熱することが容易となる。この場合、サイズの大きな加熱対象物は、第1の発熱体21および第2の発熱体22により加熱することができる。サイズの小さな加熱対象物は、主に、第3の発熱体23により加熱することができる。なお、加熱対象物のサイズに応じた第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23の切り替えに関する詳細は後述する。
第1の発熱体21および第2の発熱体22の電気抵抗値は、略同一とすることもできるし、異なるものとすることもできる。例えば、第1の発熱体21および第2の発熱体22の、X方向の寸法(長さ寸法)、Y方向の寸法(幅寸法)、およびZ方向の寸法(厚み寸法)をそれぞれ略同一とすることで、電気抵抗値が略同一となるようにすることができる。また、これらの寸法の少なくともいずれかを変えることで、電気抵抗値が異なるようにすることができる。また、材料を変えることで、電気抵抗値が異なるようにすることができる。
また、第1の発熱体21の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、第1の発熱体21の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。第1の発熱体21の平面形状は、例えば、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる略長方形とすることができる。
また、第2の発熱体22の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、第2の発熱体22の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。第2の発熱体22の平面形状は、例えば、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる略長方形とすることができる。
ここで、前述したように、第3の発熱体23のX方向の寸法(長さ寸法)は、第1の発熱体21および第2の発熱体22のX方向の寸法(長さ寸法)よりも短くすることができる。そのため、第3の発熱体23により加熱される基板10の領域は、第1の発熱体21および第2の発熱体22により加熱される基板10の領域よりも小さくなる。すなわち、第3の発熱体23により加熱対象物を加熱する際には、基板10のX方向における温度分布が大きくなりやすくなる。
そのため、第3の発熱体23の電気抵抗値は、第1の発熱体21の電気抵抗値、および第2の発熱体22の電気抵抗値よりも大きくすることが好ましい。この様にすれば、第3の発熱体23の電力が、第1の発熱体21または第2の発熱体22の電力よりも小さくなるので、基板10のX方向における温度分布が大きくなるのを抑制することができる。そのため、熱膨張差などにより基板10に割れなどが発生するのを抑制することができる。例えば、第3の発熱体23の電気抵抗値は、第1の発熱体21の電気抵抗値の4倍以上とすることができる。第3の発熱体23の電気抵抗値は、第2の発熱体22の電気抵抗値の4倍以上とすることができる。この場合、第3の発熱体23の電気抵抗値は、例えば、第3の発熱体23のX方向の寸法(長さ寸法)、Y方向の寸法(幅寸法)、Z方向の寸法(厚み寸法)、および材料などにより調整することができる。
また、第3の発熱体23の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、第3の発熱体23の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。第3の発熱体23の平面形状は、例えば、X方向(基板10の長手方向)に沿って延びる略長方形とすることができる。
第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23は、例えば、酸化ルテニウム(RuO)、銀・パラジウム(Ag-Pd)合金などを用いて形成することができる。第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を基板10の一方の面に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
配線部30は、端子31(第1の端子の一例に相当する)、端子32(第2の端子の一例に相当する)、端子33(第3の端子の一例に相当する)、接続部34(第1の接続部の一例に相当する)、接続部35(第4の接続部の一例に相当する)、接続部36(第2の接続部の一例に相当する)、接続部37(第3の接続部の一例に相当する)、および接続部38を有することができる。
端子31~33は、X方向における基板10の一方の端部の近傍に設けることができる。端子31~33は、X方向に並べて設けることができる。すなわち、端子31~33は、いわゆる片側給電構造とすることができる。片側給電構造とすれば、端子の数を減らすことができるので、基板10の小型化、ひいてはヒータ1の小型化を図ることができる。端子31~33には、コネクタおよび配線などを介して電源などを電気的に接続することができる。
接続部34は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。接続部34は、X方向において、基板10の、端子31~33が設けられる側に設けることができる。接続部34は、X方向に延びる形態を有することができる。接続部34の一方の端部は端子31と電気的に接続することができる。接続部34の他方の端部は第1の発熱体21の端子31側の端部と電気的に接続することができる。すなわち、端子31は、第1の発熱体21の一方の端部に接続部34を介して電気的に接続されている。
接続部35は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。接続部35は、X方向において、基板10の、端子31~33が設けられる側とは反対側に設けることができる。接続部35には、第1の発熱体21の端子31側とは反対側の端部、第2の発熱体22の端子32側とは反対側の端部、および、接続部38の第3の発熱体23側とは反対側の端部を電気的に接続することができる。
接続部36は、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。接続部36は、X方向において、基板10の、端子31~33が設けられる側に設けることができる。接続部36は、X方向に延びる形態を有することができる。接続部36の一方の端部は端子32と電気的に接続することができる。接続部36の他方の端部は第2の発熱体22の端子32側の端部と電気的に接続することができる。すなわち、端子32は、第2の発熱体22の一方の端部に接続部36を介して電気的に接続されている。
接続部37は、第1部分37a、第2部分37b、および第3部分37cを有することができる。第1部分37a、第2部分37b、および第3部分37cは、X方向において、基板10の、端子31~33が設けられる側に設けることができる。
図1および図3に示すように、第1部分37aは、Z方向において、接続部36と対向させて設けることができる。第1部分37aと接続部36との間には保護膜40を設けることができる。第1部分37aは、X方向に延びる形態を有することができる。第1部分37aの一方の端部は、端子33と電気的に接続することができる。すなわち、端子33は、第3の発熱体23の一方の端部に接続部37を介して電気的に接続されている。
この様にすれば、Y方向において、第1部分37aが設けられる領域と、接続部36が設けられる領域とを重ねることができる。そのため、基板10のY方向の寸法W(幅寸法)を小さくすることができ、ひいてはヒータ1の短手方向の長さが長くなるのを抑制することができる。
第2部分37bは、基板10の、発熱部20が設けられる側の面に設けることができる。第2部分37bは、X方向に延びる形態を有することができる。第2部分37bの一方の端部は、第3の発熱体23の端子33側の端部と電気的に接続することができる。
第3部分37cの一方の端部は、第1部分37aの端子33側とは反対側の端部に電気的に接続することができる。第3部分37cの他方の端部は、第2部分37bの第3の発熱体23側とは反対側の端部に電気的に接続することができる。この場合、Y方向およびZ方向において、第1部分37aの位置と、第2部分37bの位置が異なるため、第3部分37cは、Y方向およびZ方向に延びる形態を有することができる。
以上に説明したように、基板10の面に垂直な方向(Z方向)において、接続部37の少なくとも一部は、接続部36と対向させることができる。
配線部30(端子31~33および接続部34~38)は、例えば、銀・パラジウム(Ag-Pd)合金を含む材料、銀(Ag)を含む材料、または、銅(Cu)を含む材料などを用いて形成することができる。この場合、端子31、32、接続部34、35,36、38、および、第2部分37bは、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を基板10の一方の面に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。端子33、第1部分37a、および第3部分37cは、端子31などを覆うように保護膜40を形成した後に、保護膜40の上に形成することができる。なお、保護膜40を形成する際には、第2部分37bの第3の発熱体23側とは反対側の端部が露出するように、保護膜40に孔40aや切り欠きなどを設けることができる。
保護膜40は、発熱部20(第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23)、および配線部30の一部(接続部34、35,36、38、および、第2部分37b)を覆う様に設けることができる。この場合、端子31~33は、保護膜40から露出させることができる。第1部分37aと第3部分37cは、保護膜40から露出させることもできるし、第1部分37aと第3部分37cを覆う様に保護膜40をさらに設けることもできる。
以上に説明したように、保護膜40は、第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23を覆うとともに、接続部36と接続部37(第1部分37a)との間に設けられている。
保護膜40は、例えば、発熱部20および配線部30の一部を絶縁する機能、発熱部20において発生した熱を伝える機能、および、外力や腐食性ガスなどから発熱部20などを保護する機能を有するものとすることができる。保護膜40は、耐熱性および絶縁性を有し、化学的安定性の高い材料から形成することができる。保護膜40は、例えば、セラミックスやガラスなどを用いて形成することができる。この場合、酸化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料を含むフィラーが添加されたガラスを用いれば、保護膜40の形成を容易とすることができる。この場合、フィラーが添加されたガラスの熱伝導率は、例えば、2[W/(m・K)]以上とすることができる。
図4(a)は、比較例に係るヒータ201の模式平面図である。
図4(b)は、図4(a)におけるヒータ201のC-C線方向の模式断面図である。 図4(a)、(b)に示すように、ヒータ201には、基板10、発熱部220、配線部230、および保護膜40が設けられている。
発熱部220は、発熱体221、発熱体222、発熱体223a、および発熱体223bを有している。この場合、発熱体221は前述した第1の発熱体21に相当する。発熱体222は前述した第2の発熱体22に相当する。発熱体223a、223bは前述した第3の発熱体23に相当する。
配線部230は、端子231~233、および接続部234、235a、235b、236、237a、237bを有する。この場合、端子231は前述した端子31に相当する。端子232は前述した端子32に相当する。端子233は前述した端子33に相当する。接続部234、235a、235b、236、237a、237bは、端子231~233と発熱部220とを電気的に接続するために設けられている。接続部234、235a、235b、236、237a、237bは、前述した接続部34~38と同様の役割を果たすものである。
図4(a)、(b)に示すように、発熱体221、発熱体222、発熱体223a、および発熱体223bは、基板10の一方の面に、Y方向に並べて設けられている。また、接続部234、236、237a、237bは、基板10の一方の面に、Y方向に並べて設けられている。そのため、基板10のY方向の寸法W1(幅寸法)を小さくすることが困難となり、ひいてはヒータ201の短手方向の長さが長くなる。
前述したように、本実施の形態に係るヒータ1においては、第1部分37aは、Z方向において、接続部36と対向させて設けることができる(図3を参照)。そのため、Y方向において、第1部分37aが設けられる領域と、接続部36が設けられる領域とを重ねることができる。その結果、基板10のY方向の寸法W(幅寸法)を小さくすることができ、ひいてはヒータ1の短手方向の長さが長くなるのを抑制することができる。
図5(a)は、比較例に係るヒータ301の模式平面図である。
図5(b)は、図5(a)におけるヒータ301のD-D線方向の模式断面図である。 図5(a)、(b)に示すように、ヒータ301には、基板10、発熱部220、配線部230、および保護膜40が設けられている。
図4(a)、(b)に例示をしたヒータ201の場合には、基板10の一方の面に、発熱体221、発熱体222、発熱体223a、および発熱体223bをY方向に並べている。これに対して、ヒータ301の場合には、基板10の一方の面に、発熱体221および発熱体222をY方向に並べ、これらを保護膜40aで覆っている。そして、保護膜40aの上に、発熱体223aおよび発熱体223bをY方向に並べ、これらを保護膜40bで覆っている。すなわち、ヒータ301の場合には、発熱体221および発熱体222と、発熱体223aおよび発熱体223bとがZ方向に積層されている。この様にすれば、基板10のY方向の寸法W2(幅寸法)を小さくすることができる。
ここで、保護膜40a、40bは、塗布または成膜により形成される。そのため、保護膜40a、40bの厚みは、略一定となる。保護膜40a、40bの厚みが略一定となると、発熱体221、発熱体222、発熱体223a、および発熱体223bが設けられた領域においては、これらの厚みの分だけ、保護膜40のZ方向の寸法が大きくなる。この場合、発熱体221および発熱体222と、発熱体223aおよび発熱体223bとがZ方向に積層されていると、これらが積層されている領域においては、保護膜40のZ方向の寸法がさらに大きくなる。すなわち、ヒータ301の表面の凹凸が大きくなる。ヒータ301の表面の凹凸が大きくなると、トナーの定着性が悪くなるおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係るヒータ1においては、第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23は、基板10の一方の面に、Y方向に並べられている。すなわち、第1の発熱体21および第2の発熱体22と、第3の発熱体23とは積層されていない。そのため、ヒータ1の表面の凹凸が大きくなるのを抑制することができるので、トナーの定着性が悪くなるのを抑制することができる。
なお、前述したように、ヒータ1においては、第1部分37aと、接続部36とが積層されている。しかしながら、第1部分37aと接続部36とが設けられる領域は、加熱対象物の加熱を行う領域ではない。そのため、この領域において、ヒータ1の表面の凹凸が大きくなったとしても、トナーの定着性に与える影響は小さくなる。
また、比較例に係るヒータ201、301の場合には、大きなサイズの加熱対象物を加熱するための発熱体221および発熱体222と、小さなサイズの加熱対象物を加熱するための発熱体223aおよび発熱体223bとがそれぞれ設けられていた。すなわち、大きなサイズの加熱対象物を加熱する際には、端子231と端子232に電圧を印加し、直列接続された発熱体221と発熱体222とにより加熱を行う。この場合、発熱体223aおよび発熱体223bには電流が流れないので、発熱体223aと発熱体223bによる加熱は行われない。
小さなサイズの加熱対象物を加熱する際には、端子231と端子233に電圧を印加し、直列接続された発熱体223aと発熱体223bとにより加熱を行う。この場合、発熱体221と発熱体222には電流が流れないので、発熱体221と発熱体222による加熱は行われない。
すなわち、比較例に係るヒータ201、301の場合には、4つの発熱体が必要となる。
図6(a)、(b)は、加熱対象物のサイズに応じた第1の発熱体21、第2の発熱体22、および第3の発熱体23の切り替えを例示するための回路図である。
大きなサイズの加熱対象物を加熱する際には、図6(a)に示すように、端子31と端子32とに電圧を印加し、直列接続された発熱体21と発熱体22とにより加熱を行う。この場合、発熱体23には電流が流れないので、発熱体23による加熱は行われない。例えば、印加電圧が100V、発熱体21の電気抵抗値が5Ω、発熱体22の電気抵抗値が5Ωに場合には、合成抵抗が10Ωとなるので1000W(ワット)のヒータとなる。
小さなサイズの加熱対象物を加熱する際には、図6(b)に示すように、端子33と、端子31および端子32とに電圧を印加し、並列接続された発熱体21および発熱体22と、これに直列接続された発熱体23により加熱を行う。例えば、印加電圧が100V、発熱体21の電気抵抗値が5Ω、発熱体22の電気抵抗値が5Ω、発熱体23の電気抵抗値が20Ωの場合には、合成抵抗が22.5Ωとなるので444W(ワット)のヒータとなる。
本実施の形態に係るヒータ1においては、小さなサイズの加熱対象物を加熱する際に、発熱体21および発熱体22をも利用することができる。そのため、小さなサイズの加熱対象物を加熱する際に主に用いられる発熱体23の数を減らすことができる。発熱体23の数を減らすことができれば、基板10の一方の面に複数の発熱体を並べるようにしても、ヒータ1の小型化が容易となる。
(画像形成装置)
以下においては、一例として、本実施の形態に係る画像形成装置100が複写機である場合を説明する。ただし、本実施の形態に係る画像形成装置100は複写機に限定されるわけではなく、トナーを定着させるためのヒータが設けられているものであればよい。例えば、画像形成装置100は、プリンタなどとすることもできる。
図7は、本実施の形態に係る画像形成装置100を例示するための模式図である。
図8は、定着部200を例示するための模式図である。
図7に示すように、画像形成装置100には、フレーム110、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、放電部151、現像部160、クリーナ170、収納部180、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を設けることができる。
フレーム110は、箱状を呈し、その内部に、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、現像部160、クリーナ170、収納部180の一部、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を収納可能となっている。
フレーム110の上面には、ガラスなどの透光性材料を用いた窓111を設けることができる。窓111の上には、複写される原稿400を載置することができる。また、原稿400の位置を移動させる移動部を設けることができる。
照明部120は、窓111の近傍に設けることができる。照明部120は、ランプなどの光源121、および反射鏡122を備えることができる。
結像素子130、窓111の近傍に設けることができる。
感光ドラム140は、照明部120および結像素子130の下方に設けることができる。感光ドラム140は、回転可能に設けることができる。感光ドラム140の表面には、例えば、酸化亜鉛感光層または有機半導体感光層を設けることができる。
帯電部150、放電部151、現像部160、およびクリーナ170は、感光ドラム140の周辺に設けることができる。
収納部180は、カセット181、およびトレイ182を有することができる。カセット181は、フレーム110の一方の側部に着脱可能に取り付けることができる。トレイ182は、フレーム110の、カセット181が取り付けられる側とは反対側の側部に設けることができる。カセット181には、複写が行われる前の紙410(白紙)を収納することができる。トレイ182には、複写像411aが定着した紙411を収納することができる。
搬送部190は、感光ドラム140の下方に設けることができる。搬送部190は、カセット181とトレイ182との間で紙410を搬送することができる。搬送部190は、搬送される紙410を支持するガイド191、および紙410を搬送する搬送ローラ192~194を備えることができる。また、搬送部190には、搬送ローラ192~194を回転させるモータを設けることができる。
定着部200は、感光ドラム140の下流側(トレイ182側)に設けることができる。
図8に示すように、定着部200は、ヒータ1、ステー201、フィルムベルト202、および加圧ローラ203を有することができる。
ステー201の、紙410の搬送ライン側にはヒータ1を取り付けることができる。ヒータ1は、ステー201に埋め込むことができる。ヒータ1の、保護膜40が設けられた側がステー201から露出するようにすることができる。
フィルムベルト202は、ヒータ1が設けられたステー201を覆っている。フィルムベルト202は、例えば、ポリイミドなどの耐熱性を有する樹脂を含むことができる。
加圧ローラ203は、ステー201と対向するように設けることができる。加圧ローラ203は、芯金203a、駆動軸203b、および弾性部203cを有することができる。駆動軸203bは、芯金203aの端部から突出し、モータなどの駆動装置に接続することができる。弾性部203cは、芯金203aの外面に設けることができる。弾性部203cは、耐熱性を有する弾性材料から形成することができる。弾性部203cは、例えば、シリコーン樹脂などを含むことができる。
コントローラ210は、フレーム110の内部に設けることができる。コントローラ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部、および制御プログラムが格納された記憶部を有することができる。演算部は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、画像形成装置100に設けられた各要素の動作を制御することができる。また、コントローラ210は、使用者が複写条件などを入力する操作部、動作状態や異常表示などを表示する表示部などを備えることもできる。
例えば、コントローラ210は、駆動装置を制御して、窓111の上に載置された原稿400を移動させる。コントローラ210は、帯電部150を制御して、感光ドラム140を一様に帯電させる。コントローラ210は、照明部120を制御して、原稿400に光を照射する。コントローラ210は、結像素子130を制御して、原稿400からの反射光を感光ドラム140上に露光させる。例えば、コントローラ210は、結像素子130を制御して、帯電した感光ドラム140に静電画像を形成する。コントローラ210は、現像部160を制御して、静電画像を顕像化する、すなわちトナー像410aを形成する。
コントローラ210は、搬送ローラ192を制御して、カセット181から紙410を取り出す。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、カセット181から取り出された紙410を感光ドラム140に供給する。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、搬送ローラ193による紙410の送りを、感光ドラム140の回転と同期させる。コントローラ210は、放電部151を制御して、感光ドラム140のトナー像410aを紙410に転写させる。トナー像410aが転写された後、感光ドラム140の上に残留するトナーは、クリーナ170により除去される。コントローラ210は、搬送ローラ193を制御して、トナー像410aが転写された紙410を定着部200に供給する。
コントローラ210は、定着部200(ヒータ1)を制御して、トナー像410aを紙410に定着させる。コントローラ210は、紙410のサイズに応じて、発熱体を切り替える。例えば、紙410のサイズが大きい場合には、図6(a)に例示をしたような発熱体の接続態様に切り替えて加熱を行うことができる。例えば、紙410のサイズが小さい場合には、図6(b)に例示をしたような発熱体の接続態様に切り替えて加熱を行うことができる。そのため、紙410のサイズに応じた適切な加熱を行うことができる。
フィルムベルト202を介して、ヒータ1と、加圧ローラ203の弾性部203cとが接触する位置において、トナー像410aが加熱溶融されて複写像411aとなる。複写像411aは、定着部200からトレイ182に送られる間に放熱して紙410に定着する。
コントローラ210は、搬送ローラ194を制御して、複写像411aが定着した紙411をトレイ182に収納する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 ヒータ、10 基板、20 発熱部、21 第1の発熱体、22 第2の発熱体、23 第3の発熱体、30 配線部、31~33 端子、34~38 接続部、37a 第1部分、37b 第2部分、37c 第3部分、40 保護膜、100 画像形成装置、200 定着部、203 加圧ローラ

Claims (4)

  1. 基板と;
    前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延びる第1の発熱体と;
    前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延び、前記第1の発熱体と並べて設けられた第2の発熱体と;
    前記基板の一方の面に設けられ、前記基板の長手方向に沿って延び、前記第1の発熱体と並べて設けられた第3の発熱体と;
    前記第1の発熱体の一方の端部に第1の接続部を介して電気的に接続された第1の端子と;
    前記第2の発熱体の一方の端部に第2の接続部を介して電気的に接続された第2の端子と;
    前記第3の発熱体の一方の端部に第3の接続部を介して電気的に接続された第3の端子と;
    を具備し、
    前記基板の面に垂直な方向において、前記第3の接続部の少なくとも一部は、前記第2の接続部と対向しているヒータ。
  2. 前記第1の発熱体、前記第2の発熱体、および前記第3の発熱体を覆うとともに、前記第2の接続部と前記第3の接続部との間に設けられた保護膜をさらに備えた請求項1記載のヒータ。
  3. 前記第1の発熱体の他方の端部、前記第2の発熱体の他方の端部、および前記第3の発熱体の他方の端部に電気的に接続された第4の接続部をさらに備えた請求項1または2に記載のヒータ。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載のヒータを具備した画像形成装置。
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