JP2024016481A - ヒータ、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基部の材料を金属としても、ヒータに反りが発生するのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することである。【解決手段】実施形態に係るヒータは、金属を含み、第1の方向に延びる基部と;前記基部の上に設けられた絶縁層と;前記絶縁層の上に設けられ、前記第1の方向に延びる発熱体と;前記発熱体を覆う保護部と;を具備している。前記基部は、前記第1の方向と直交する第2の方向に、所定の間隔を空けて並べて設けられた複数の第1の部分と;前記第2の方向において、前記第1の部分と、前記第1の部分と、の間に設けられ、前記第1の部分の周縁と交差する第2の部分と;を有する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、ヒータ、および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、トナーを定着させるためのヒータが設けられている。一般的に、この様なヒータは、長尺の平板状の基部と、基部の一方の面に設けられ、基部の長手方向に延びる発熱体と、発熱体を覆う保護部と、を有している。
基部は、耐熱性および絶縁性を有し、熱伝導率の高い材料から形成される。基部は、例えば、酸化アルミニウムなどのセラミックスから形成される。また、基部は、例えば、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものとされる場合もある。
保護部は、耐熱性および絶縁性を有し、熱伝導率が高く、化学的安定性の高い材料から形成される。例えば、保護部は、セラミックス、ガラスなどから形成される。
保護部は、耐熱性および絶縁性を有し、熱伝導率が高く、化学的安定性の高い材料から形成される。例えば、保護部は、セラミックス、ガラスなどから形成される。
ここで、基部の材料を金属とすれば、基部の剛性の向上や、製造コストの低減などを図ることができる。ところが、基部の材料を金属とすれば、基部の材料と、保護部の材料とが異なるものとなるので、材料の熱膨張率の差に起因して熱応力が発生する。熱応力が発生すると、ヒータに反りが発生し易くなる。またさらに、金属の熱膨張率は、セラミックスなどの熱膨張率に比べて高いので、熱応力が大きくなり易い。熱応力が大きくなると、ヒータの反りが大きくなる。
ヒータの反りが大きくなると、ヒータと加熱対象物との間の距離がばらついて、加熱対象物に加熱ムラが生じるおそれがある。
そこで、基部の材料を金属としても、ヒータに反りが発生するのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
そこで、基部の材料を金属としても、ヒータに反りが発生するのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、基部の材料を金属としても、ヒータに反りが発生するのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することである。
実施形態に係るヒータは、金属を含み、第1の方向に延びる基部と;前記基部の上に設けられた絶縁層と;前記絶縁層の上に設けられ、前記第1の方向に延びる発熱体と;前記発熱体を覆う保護部と;を具備している。前記基部は、前記第1の方向と直交する第2の方向に、所定の間隔を空けて並べて設けられた複数の第1の部分と;前記第2の方向において、前記第1の部分と、前記第1の部分と、の間に設けられ、前記第1の部分の周縁と交差する第2の部分と;を有する。
本発明の実施形態によれば、基部の材料を金属としても、ヒータに反りが発生するのを抑制することができるヒータ、および画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、各図面中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、基部の長手方向をX方向(第1の方向の一例に相当する)、基部の短手方向(幅方向)をY方向(第2の方向の一例に相当する)、基部の面に垂直な方向をZ方向(第3の方向の一例に相当する)としている。
(ヒータ)
図1は、本実施の形態に係るヒータ1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1におけるヒータ1のA-A線方向の模式断面図である。
図3は、基部10の模式斜視図である。
図4は、図3における基部10のB-B線方向の模式断面図である。
図1は、本実施の形態に係るヒータ1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1におけるヒータ1のA-A線方向の模式断面図である。
図3は、基部10の模式斜視図である。
図4は、図3における基部10のB-B線方向の模式断面図である。
図1、および図2に示すように、ヒータ1は、例えば、基部10、絶縁層11、発熱部20、端子30、および保護部40を有する。
図1~図4に示すように、基部10は、X方向に延びている。基部10は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b、および第3の部分10cを有する。Z方向において、第2の部分10b、および第3の部分10cは、第1の部分10aの同じ側に設けられている。例えば、第1の部分10a、第2の部分10b、および第3の部分10cは、一体に形成することができる。
図1~図4に示すように、基部10は、X方向に延びている。基部10は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b、および第3の部分10cを有する。Z方向において、第2の部分10b、および第3の部分10cは、第1の部分10aの同じ側に設けられている。例えば、第1の部分10a、第2の部分10b、および第3の部分10cは、一体に形成することができる。
第1の部分10aは、板状を呈し、複数設けられている。複数の第1の部分10aは、X方向に延び、所定の間隔を空けて、Y方向に並べて設けられている。なお、図1~図4に例示をした基部10には、2つの第1の部分10aが設けられているが、第1の部分10aは3つ以上設けることもできる。第1の部分10aの数や間隔は、例えば、加熱対象物の大きさに応じて適宜変更することができる。
X方向において、複数の第1の部分10aのそれぞれは、同じ位置に設けられていてもよいし、異なる位置に設けられていてもよい。なお、図1~図4に例示をした2つの第1の部分10aのそれぞれの、X方向の位置は同じである。
Z方向において、複数の第1の部分10aのそれぞれは、同じ位置に設けることが好ましい。この場合、第1の部分10aの面10a1には、絶縁層11を介して発熱部20(発熱体21、発熱体22)が設けられる。そのため、Z方向において、複数の第1の部分10aの面10a1のそれぞれは、同一面内に設けることが好ましい。この様にすれば、発熱部20と、加熱対象物との間の距離がばらついて、加熱対象物に加熱ムラが生じるのを抑制することができる。
Z方向から見た第1の部分10aの形状は、例えば、長尺状の長方形である。第1の部分10aのX方向の寸法、および第1の部分10aのY方向の寸法は、設けられる発熱体の寸法や数などに応じて適宜変更することができる。この場合、複数の第1の部分10aのそれぞれの、X方向の寸法、およびY方向の寸法は同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、図1~図4に例示をした2つの第1の部分10aのそれぞれの、X方向の寸法、およびY方向の寸法は同じである。
図3、および図4に示すように、Y方向において、第2の部分10bは、第1の部分10aと第1の部分10aとの間に設けられている。そのため、第2の部分10bの数は、第1の部分10aの数よりも1つ少ない。第2の部分10bは、第1の部分10aの、面10a1に対向する面10a2から、面10a1側とは反対側に突出している。第2の部分10bは、第1の部分10aの面10a2に設けられている。第2の部分10bのY方向の端部は、第1の部分10aの面10a2の、Y方向の周縁に設けられている。例えば、第2の部分10bは、板状を呈し、Y方向の両側の端部の近傍が、Z方向に屈曲した形状を有している。すなわち、第2の部分10bは、第1の部分10aの周縁と交差している。
第3の部分10cは、板状を呈している。第3の部分10cは、第1の部分10aの面10a2の、Y方向における、第2の部分10bが設けられる側とは反対側の周縁に設けられている。すなわち、Y方向において、第3の部分10cは、第1の部分10aの、第2の部分10bが設けられた側とは反対側の周縁と交差している。この場合、複数の第1の部分10aはY方向に並んでいるので、Y方向の両端に位置する2つの第1の部分10aの少なくともいずれかに、第3の部分10cを設けることができる。すなわち、第3の部分10cは、少なくとも1つ設けることができる。図1~図4に例示をした基部10には、Y方向に並ぶ2つの第1の部分10aのそれぞれに第3の部分10cが設けられている。
第3の部分10cは、第1の部分10aの面10a2から、第1の部分10aの面10a1側とは反対側に突出している。図4に示すように、第3の部分10cと、第1の部分10aの面10a2との間の角度をθとすると、角度θは、「20°≦θ≦160°」とすることができる。角度θをこの様にすれば、基部10の曲げ剛性を大きくすることができる。この場合、「20°≦θ<90°」、あるいは「90°<θ≦160°」とすれば、基部10のZ方向の寸法を小さくすることができる。また、「20°≦θ<90°」とすれば、基部10のZ方向の寸法を小さくすることができ、且つ、基部10のY方向の寸法が増加するのを抑制することができる。
また、Z方向における第3の部分10cの寸法Lc(mm)は、第2の部分10bの寸法Lb(mm)と同じとすることもできるし、異なるものとすることもできる。図4に例示をした基部10においては、「Lc(mm)>Lb(mm)」となっている。
第1の部分10aの厚み、第2の部分10bの厚み、および第3の部分10cの厚みは、例えば、0.5mm~1.0mm程度である。なお、第1の部分10aの厚み、第2の部分10bの厚み、および第3の部分10cの厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1の部分10aの厚み、第2の部分10bの厚み、および第3の部分10cの厚みは、例えば、0.5mm~1.0mm程度である。なお、第1の部分10aの厚み、第2の部分10bの厚み、および第3の部分10cの厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
基部10(第1の部分10a、第2の部分10b、および第3の部分10c)は、耐熱性を有し、熱伝導率の高い材料から形成される。基部10は、例えば、ステンレスやアルミニウム合金などの金属から形成される。基部10は、例えば、折り曲げ加工やプレス加工などの塑性加工や、引き抜き加工などにより形成することができる。
金属の熱伝導率は、セラミックスなどの無機材料の熱伝導率よりも高い。そのため、基部10が金属から形成されていれば、ヒータ1の温度に面内分布が生じるのを抑制することができる。また、基部10の剛性の向上、割れや欠けなどの発生の抑制、製造コストの低減などを図ることができる。
なお、基部10における反りの抑制に関する詳細は後述する。
なお、基部10における反りの抑制に関する詳細は後述する。
絶縁層11は、基部10の、発熱部20が設けられる側の上に設けられている。絶縁層11は、少なくとも基部10の第1の部分10aの面10a1に設けることができる。この場合、図1、および図2に示すように、絶縁層11は、基部10の、発熱部20が設けられる側を覆う様に設けることもできる。絶縁層11が第2の部分10bの上にも設けられていれば、ヒータ1の曲げ剛性を向上させることができる。そのため、ヒータ1に反りが発生するのを抑制することができる。
絶縁層11は、耐熱性と絶縁性を有する材料から形成される。絶縁層11は、例えば、セラミックスなどの無機材料から形成することができる。絶縁層11は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を基部10の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
発熱部20は、印加された電力を熱(ジュール熱)に変換する。発熱部20は、絶縁層11の上に設けられている。発熱部20は、絶縁層11を介して、例えば、基部10の第1の部分10aの上に設けられている。発熱部20と基部10は、絶縁層11により絶縁されている。
図1、および図2に例示をしたヒータ1の場合には、発熱部20は、発熱体21、および発熱体22を有する。発熱体21、および発熱体22は、X方向(基部10の長手方向)に延びている。発熱体21は、絶縁層11を介して、一方の第1の部分10aの上に設けられている。発熱体22は、絶縁層11を介して、他方の第1の部分10aの上に設けられている。すなわち、発熱体21、および発熱体22は、絶縁層11を介して、第1の部分10aの、第2の部分10bが設けられる側とは反対側に設けられている。
なお、1つの第1の部分10aの上に、1つの発熱体が設けられる場合を例示したが、1つの第1の部分10aの上に、複数の発熱体が設けられていてもよい。すなわち、1つの第1の部分10aの上には、少なくとも1つの発熱体を設けることができる。また、1つの第1の部分10aの上に、寸法や形状などが異なる複数種類の発熱体を設けることもできる。
発熱体21、および発熱体22のX方向の寸法(長さ寸法)は、例えば、略同一とすることができる。発熱体21、および発熱体22のそれぞれの中心は、直線1aの上に位置することが好ましい。すなわち、発熱体21、および発熱体22のそれぞれは、直線1aを対称軸として線対称となる形状を有することが好ましい。
ヒータ1を画像形成装置100に取り付ける際には、例えば、直線1aが加熱対象物の搬送経路の中心線に重なるようにする。この様にすれば、加熱対象物の、搬送方向に直交する方向の寸法や位置が変化したとしても、加熱対象物を略均一に加熱することが容易となる。
発熱体21、および発熱体22の電気抵抗値は、略同一とすることもできるし、異なるものとすることもできる。例えば、発熱体21、および発熱体22の、X方向の寸法(長さ寸法)、Y方向の寸法(幅寸法)、およびZ方向の寸法(厚み寸法)をそれぞれ略同一とすることで、発熱体21、および発熱体22の電気抵抗値が略同一となるようにすることができる。また、これらの寸法の少なくともいずれかを変えることで、発熱体21、および発熱体22の電気抵抗値が異なるようにすることができる。また、材料を変えることで、発熱体21、および発熱体22の電気抵抗値が異なるようにすることができる。
また、発熱体21の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、発熱体21の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。Z方向から見た発熱体21の形状は、例えば、X方向に延びる略長方形とすることができる。
また、発熱体22の、単位長さ当たりの電気抵抗値は、X方向において略均一とすることができる。例えば、発熱体22の、Y方向の寸法(幅寸法)およびZ方向の寸法(厚み寸法)は、略一定とすることができる。Z方向から見た発熱体22の形状は、例えば、X方向に延びる略長方形とすることができる。
発熱体21、および発熱体22は、例えば、酸化ルテニウム(RuO2)、銀・パラジウム(Ag-Pd)合金などを用いて形成することができる。発熱体21、および発熱体22は、例えば、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を絶縁層11の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
端子30は、複数設けることができる。複数の端子30は、絶縁層11の上に設けられる。複数の端子30は、例えば、基部10の、X方向の両側の端部の近傍に設けることができる。また、図1に示すように、発熱体21の端部に電気的に接続された一対の端子と、発熱体22の端部に電気的に接続された一対の端子を設けることができる。複数の端子30は、保護部40から露出している。複数の端子30は、コネクタおよび配線などを介して、例えば、電源などと電気的に接続される。
なお、発熱体21、および発熱体22の、X方向の一方の端部を1つの端子30により電気的に接続し、発熱体21のX方向の他方の端部に端子30を電気的に接続し、発熱体22のX方向の他方の端部に他の端子30を電気的に接続することもできる。この様にすれば、発熱体21と発熱体22を直列接続することができる。
また、発熱体21、および発熱体22の、X方向の一方の端部を1つの端子30により電気的に接続し、発熱体21、および発熱体22の、X方向の他方の端部を1つの端子30により電気的に接続することもできる。この様にすれば、発熱体21と発熱体22を並列接続することができる。
また、基部10の、X方向の片側の端部の近傍に複数の端子30を並べて設けることもできる。この様にすれば、ヒータ1の片側に、コネクタおよび配線などが設けられるため、配線作業が容易となる。
また、端子30と、発熱体21、22とを電気的に接続する配線を設けることもできる。端子30と、発熱体21、22とを電気的に接続する配線が設けられていれば、端子30を任意の位置に配置するのが容易となる。
端子30や、端子30と、発熱体21、22とを電気的に接続する配線は、例えば、銀や銅などを含む材料を用いて形成される。例えば、端子30や配線は、スクリーン印刷法などを用いてペースト状の材料を絶縁層11の上に塗布し、焼成法などを用いてこれを硬化させることで形成することができる。
保護部40は、絶縁層11の上に設けられ、発熱部20(発熱体21、および発熱体22)を覆っている。前述した様に、端子30は、保護部40から露出している。保護部40は、X方向に延びている。保護部40は、例えば、発熱部20を絶縁する機能、発熱部20において発生した熱を伝える機能、および、外力や腐食性ガスなどから発熱部20を保護する機能を有する。保護部40は、耐熱性および絶縁性を有し、化学的安定性および熱伝導率の高い材料から形成される。保護部40は、例えば、セラミックスや、ガラスなどから形成される。この場合、酸化アルミニウムなどの熱伝導率の高い材料を含むフィラーが添加されたガラスを用いて保護部40を形成することもできる。フィラーが添加されたガラスの熱伝導率は、例えば、2[W/(m・K)]以上とすることができる。
また、ヒータ1には、発熱部20の温度を検出する検出部をさらに設けることができる。検出部は、例えば、サーミスタなどとすることができる。検出部は、基部10の、発熱部20が設けられる側、および、基部10の、発熱部20が設けられる側とは反対側の少なくともいずれかに設けることができる。
検出部が、基部10の、発熱部20が設けられる側に設けられる場合には、検出部、および検出部に電気的に接続された配線と端子を、絶縁層11の上に設けることができる。検出部に電気的に接続された配線は、保護部40により覆うことができる。検出部に電気的に接続された端子は、保護部40から露出させることができる。
検出部が、基部10の、発熱部20が設けられる側とは反対側に設けられる場合には、基部10の上に絶縁層を設け、検出部、および検出部に電気的に接続された配線と端子を、絶縁層の上に設けることができる。絶縁層は、絶縁層11と同様とすることができる。また、検出部と、検出部に電気的に接続された配線は、保護部により覆うことができる。検出部に電気的に接続された端子は、保護部から露出させることができる。保護部は、保護部40と同様とすることができる。
次に、基部10における反りの抑制について説明する。
前述したように、基部10は、ステンレスやアルミニウム合金などの金属から形成される。一方、保護部40は、例えば、セラミックス、ガラス、フィラーが添加されたガラスなどから形成される。絶縁層11は、例えば、セラミックスなどの無機材料から形成される。
前述したように、基部10は、ステンレスやアルミニウム合金などの金属から形成される。一方、保護部40は、例えば、セラミックス、ガラス、フィラーが添加されたガラスなどから形成される。絶縁層11は、例えば、セラミックスなどの無機材料から形成される。
そのため、基部10の熱膨張率と、保護部40および絶縁層11の熱膨張率とが異なるものとなる。また、ヒータ1の使用時に、発熱部20(発熱体21、22)を発熱させると、基部10、保護部40、および絶縁層11が加熱される。ヒータ1の製造時に、保護部40や絶縁層11を焼成すると、基部10、保護部40、および絶縁層11が加熱される。そのため、ヒータ1の使用時や製造時に、材料の熱膨張率の差に起因して熱応力が発生する。熱応力が発生すると、ヒータ1に反りが発生するおそれがある。
また、金属の熱膨張率は、セラミックスなどの熱膨張率に比べて高いので、ヒータ1の反りが大きくなり易くなる。
また、金属の熱膨張率は、セラミックスなどの熱膨張率に比べて高いので、ヒータ1の反りが大きくなり易くなる。
ここで、一般的には、絶縁層11、発熱部20、および保護部40が設けられる基部は、平板状を呈している。平板状の基部は曲げ剛性が低いので、一般的なヒータにおいて熱応力が発生すると、ヒータの反りが大きくなる。この場合、平板状の基部のY方向(幅方向)の長さが短かったり、平板状の基部のX方向の長さが長かったり、平板状の基部の厚みが薄かったりすると、ヒータの反りがさらに大きくなる。
ヒータの反りが大きくなると、ヒータと加熱対象物との間の距離がばらついて、加熱対象物に加熱ムラが生じるおそれがある。
ヒータの反りが大きくなると、ヒータと加熱対象物との間の距離がばらついて、加熱対象物に加熱ムラが生じるおそれがある。
図1~図4に示すように、本実施の形態に係る基部10には、第2の部分10bが設けられている。第2の部分10bの、Y方向の両側の端部の近傍は、Z方向に屈曲している。すなわち、基部10のY方向の中央領域には、第1の部分10aと交差する第2の部分10bの端部が設けられている。
第1の部分10aと交差する第2の部分10bの端部は、X方向に延びているので、基部10のX方向の曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、基部10のX方向の反りを抑制することができる。
また、第2の部分10bが設けられていれば、基部10のY方向の曲げ剛性を大きくすることもできる。そのため、基部10のY方向の反りを抑制することができる。
また、第2の部分10bが設けられていれば、基部10のY方向の曲げ剛性を大きくすることもできる。そのため、基部10のY方向の反りを抑制することができる。
また、基部10には、第1の部分10aと交差する第3の部分10cが設けられている。第3の部分10cは、X方向に延びているので、基部10のX方向の曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、基部10のX方向の反りを抑制することができる。
なお、以上においては、X方向に連続して延びる第3の部分10cを例示したが、基部10のX方向の寸法が小さかったり、発生する熱応力が小さかったりする場合には、第1の部分10aの、X方向の一部の領域に第3の部分10cを設けたり、X方向に並ぶ複数の第3の部分10cを設けたりすることもできる。
また、Y方向の両側の端部の近傍がZ方向に屈曲している第2の部分10bを例示したが、基部10のY方向の寸法が小さかったり、発生する熱応力が小さかったりする場合には、第1の部分10aと交差する平板状の第2の部分10bを設けることもできる。この様にすれば、第2の部分10bの構成を簡略化することができる。
第3の部分10cの数を減らしたり、第3の部分10cを小さくしたり、第2の部分10bの構成を簡略化したりすれば、ヒータ1の製造コストの低減を図ることができる。
第3の部分10cの数や、大きさ、第2の部分10bの構成などは、反りの発生が抑制されるように、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することができる。
第3の部分10cの数や、大きさ、第2の部分10bの構成などは、反りの発生が抑制されるように、実験やシミュレーションを行うことで適宜決定することができる。
以上に説明した様に、本実施の形態に係るヒータ1とすれば、基部10の材料を金属としても、ヒータ1に反りが発生するのを抑制することができる。
図5~図14は、他の実施形態に係る基部を例示するための模式斜視図である。
図5に示すように、基部50は、第1の部分10a、および第2の部分10bを有する。すなわち、基部50は、基部10から第3の部分10cを省いたものである。
例えば、基部のX方向の寸法やY方向の寸法が小さかったり、発生する熱応力が小さかったりする場合には、発生する反りが小さくなる。また、前述した様に、第2の部分10bを設けても、第3の部分10cを設けても、基部の曲げ剛性が大きくなる。そのため、発生する反りが小さい場合には、第2の部分10b、および第3の部分10cのいずれか一方を設けることができる。
図5に示すように、基部50は、第1の部分10a、および第2の部分10bを有する。すなわち、基部50は、基部10から第3の部分10cを省いたものである。
例えば、基部のX方向の寸法やY方向の寸法が小さかったり、発生する熱応力が小さかったりする場合には、発生する反りが小さくなる。また、前述した様に、第2の部分10bを設けても、第3の部分10cを設けても、基部の曲げ剛性が大きくなる。そのため、発生する反りが小さい場合には、第2の部分10b、および第3の部分10cのいずれか一方を設けることができる。
なお、図5においては、第2の部分10bを設け、第3の部分10cを省いたが、第2の部分10bを省き、第3の部分10cを設けることもできる。また、第2の部分10bを省き、第3の部分10cを設ける場合には、Y方向の両側の周縁に第3の部分10cを設けてもよいし、Y方向の片側の周縁に第3の部分10cを設けてもよい。
ただし、基部のX方向の寸法やY方向の寸法が大きかったり、発生する熱応力が大きかったりする場合などには、前述した基部10とすることが好ましい。
ただし、基部のX方向の寸法やY方向の寸法が大きかったり、発生する熱応力が大きかったりする場合などには、前述した基部10とすることが好ましい。
図6に示すように、基部51は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b1、および第3の部分10cを有する。前述した基部50に設けられた第2の部分10bは、Y方向の両側の端部の近傍が、Z方向に屈曲した形状を有している。これに対して、基部51に設けられた第2の部分10b1は、Y方向の中心からZ方向に屈曲した形状(例えば、V字状の断面形状)を有している。すなわち、第2の部分10bの、Y方向の両側の端部は、第1の部分10aの側に屈曲していればよい。
Y方向の中心からZ方向に屈曲した形状を有する第2の部分10b1としても、基部51の曲げ剛性、ひいてはヒータの曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、ヒータに反りが発生するのを抑制することができる。また、基部51のY方向の寸法、ひいては、ヒータのY方向の寸法を小さくすることができる。
Y方向の中心からZ方向に屈曲した形状を有する第2の部分10b1としても、基部51の曲げ剛性、ひいてはヒータの曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、ヒータに反りが発生するのを抑制することができる。また、基部51のY方向の寸法、ひいては、ヒータのY方向の寸法を小さくすることができる。
図7に示すように、基部52は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b2、および第3の部分10cを有する。第2の部分10b2は、第1の部分10aの側とは反対側に凸状に湾曲している。すなわち、第2の部分10b2は、Z方向に湾曲した形状を有している。この様な形状を有する第2の部分10b2としても、基部52の曲げ剛性、ひいてはヒータの曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、ヒータに反りが発生するのを抑制することができる。また、基部52のY方向の寸法、ひいては、ヒータのY方向の寸法を小さくすることができる。
図8、および図9に示すように、基部53は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b3、および第3の部分10cを有する。前述した基部50に設けられた第2の部分10bのX方向の両側の端部の位置と、第1の部分10aのX方向の両側の端部の位置とは同じである。これに対して、基部53に設けられた第2の部分10b3のX方向の一方の端部の位置は、第1の部分10aのX方向の一方の端部の位置と同じであるが、第2の部分10b3のX方向の他方の端部の位置は、第1の部分10aのX方向の他方の端部の位置よりも内側(第1の部分10aのX方向の端部と端部の間)にある。前述した第2の部分10bと同様に、第2の部分10b3は、Y方向の両側の端部の近傍が、Z方向に屈曲した形状を有しているので、基部53の曲げ剛性を大きくすることができる。
また、基部53においては、一方の第1の部分10aの片側の端部の近傍と、他方の第1の部分10aの片側の端部の近傍とが連結されるので、第1の部分10aの曲げ剛性、ひいては基部53の曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、ヒータの曲げ剛性が大きくなるので、ヒータに反りが発生するのをさらに抑制することができる。
また、基部53においては、一方の第1の部分10aの片側の端部の近傍と、他方の第1の部分10aの片側の端部の近傍とが連結されるので、第1の部分10aの曲げ剛性、ひいては基部53の曲げ剛性を大きくすることができる。そのため、ヒータの曲げ剛性が大きくなるので、ヒータに反りが発生するのをさらに抑制することができる。
図10に示すように、基部54は、例えば、第1の部分10a、第2の部分10b4、および第3の部分10cを有する。第2の部分10b4のX方向の両側の端部の位置は、第1の部分10aのX方向の両側の端部の位置よりも内側(第1の部分10aのX方向の端部と端部の間)にある。第2の部分10b4は、Y方向の両側の端部の近傍が、Z方向に屈曲した形状を有しているので、基部54の曲げ剛性を大きくすることができる。
また、基部54においては、一方の第1の部分10aの両側の端部の近傍と、他方の第1の部分10aの両側の端部の近傍とが連結されるので、第1の部分10aの曲げ剛性、ひいては基部54の曲げ剛性をさらに大きくすることができる。そのため、ヒータの曲げ剛性が大きくなるので、ヒータに反りが発生するのを効果的に抑制することができる。
また、基部54においては、一方の第1の部分10aの両側の端部の近傍と、他方の第1の部分10aの両側の端部の近傍とが連結されるので、第1の部分10aの曲げ剛性、ひいては基部54の曲げ剛性をさらに大きくすることができる。そのため、ヒータの曲げ剛性が大きくなるので、ヒータに反りが発生するのを効果的に抑制することができる。
図11に示すように、基部55は、複数の第2の部分10b4を有している。複数の第2の部分10b4は、X方向に所定の間隔を空けて並べて設けることができる。この様にすれば、Y方向に並ぶ第1の部分10aと第1の部分10aの、3箇所以上を連結することができるので、第1の部分10aの剛性をさらに大きくすることができる。そのため、基部55の曲げ剛性、ひいては、ヒータの曲げ剛性が大きくなるので、ヒータに反りが発生するのをさらに効果的に抑制することができる。
なお、図8~図11においては、第2の部分の、Y方向の両側の端部の近傍が、Z方向に屈曲している場合を説明したが、図6、および図7において説明した様に、第2の部分が、Y方向の中心からZ方向に屈曲した形状を有していたり、第2の部分が、Z方向に湾曲した形状を有していたりする場合も同様である。
図12に示すように、基部56は、3つの第1の部分10a、および2つの第2の部分10bを有している。ただし、第1の部分10aの数、および第2の部分10bの数は、例示をしたものに限定されるわけではない。第1の部分10aの数は3つ以上、第2の部分10bの数は2以上とすることができる。この場合、前述した様に、第2の部分10bは、Y方向において、第1の部分10aと第1の部分10aの間に設けられる。そのため、第2の部分10bの数は、第1の部分10aの数よりも1つ少なくなる。
第1の部分10aの数が多くなれば、Y方向に並べて設ける発熱体の数を多くすることができる。しかしながら、単に、第1の部分10aの数を増やせば、基部56の曲げ剛性が小さくなる。この場合、第1の部分10aと第1の部分10aの間に第2の部分10bが設けられていれば、第1の部分10aの数が増加しても、基部56の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。そのため、本実施の形態に係る基部56とすれば、発熱体の数を多くすることができ、且つ、基部56の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。その結果、ヒータによる加熱範囲の拡大と、ヒータにおける反りの発生の抑制とを図ることができる。
図13に示すように、基部57は、3つの第1の部分10a、および2つの第2の部分10b1を有している。ただし、第1の部分10aの数、および第2の部分10b1の数は、例示をしたものに限定されるわけではない。第1の部分10aの数は3つ以上、第2の部分10b1の数は2以上とすることができる。この場合、前述した様に、第2の部分10b1は、Y方向において、第1の部分10aと第1の部分10aの間に設けられる。そのため、第2の部分10b1の数は、第1の部分10aの数よりも1つ少なくなる。
前述した基部56の場合と同様に、本実施の形態に係る基部57とすれば、第1の部分10aの数が増加しても、基部57の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。そのため、基部57とすれば、発熱体の数を多くすることができ、且つ、基部57の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。その結果、ヒータによる加熱範囲の拡大と、ヒータにおける反りの発生の抑制とを図ることができる。
図14に示すように、基部58は、3つの第1の部分10a、および2つの第2の部分10b2を有している。ただし、第1の部分10aの数、および第2の部分10b2の数は、例示をしたものに限定されるわけではない。第1の部分10aの数は3つ以上、第2の部分10b2の数は2以上とすることができる。この場合、前述した様に、第2の部分10b2は、Y方向において、第1の部分10aと第1の部分10aの間に設けられる。そのため、第2の部分10b2の数は、第1の部分10aの数よりも1つ少なくなる。
前述した基部56の場合と同様に、本実施の形態に係る基部58とすれば、第1の部分10aの数が増加しても、基部58の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。そのため、基部58とすれば、発熱体の数を多くすることができ、且つ、基部58の曲げ剛性が小さくなるのを抑制することができる。その結果、ヒータによる加熱範囲の拡大と、ヒータにおける反りの発生の抑制とを図ることができる。
(画像形成装置)
本発明の1つの実施形態において、ヒータ1を具備した画像形成装置100を提供することができる。前述したヒータ1に関する説明、およびヒータ1の変形例(例えば、前述した基部50~58など)は、いずれも画像形成装置100に適用することができる。
本発明の1つの実施形態において、ヒータ1を具備した画像形成装置100を提供することができる。前述したヒータ1に関する説明、およびヒータ1の変形例(例えば、前述した基部50~58など)は、いずれも画像形成装置100に適用することができる。
また、以下においては、一例として、画像形成装置100が複写機である場合を説明する。ただし、画像形成装置100は複写機に限定されるわけではなく、トナーを定着させるためのヒータが設けられるものであればよい。例えば、画像形成装置100は、プリンタなどとすることもできる。
図15は、本実施の形態に係る画像形成装置100を例示するための模式図である。
図16は、定着部200を例示するための模式図である。
図15に示すように、画像形成装置100は、例えば、フレーム110、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、放電部151、現像部160、クリーナ170、収納部180、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を有する。
図16は、定着部200を例示するための模式図である。
図15に示すように、画像形成装置100は、例えば、フレーム110、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、放電部151、現像部160、クリーナ170、収納部180、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を有する。
フレーム110は、箱状を呈し、その内部に、照明部120、結像素子130、感光ドラム140、帯電部150、現像部160、クリーナ170、収納部180の一部、搬送部190、定着部200、およびコントローラ210を収納する。
フレーム110の上面には、ガラスなどの透光性材料を用いた窓111を設けることができる。窓111の上には、複写される原稿500が載置される。また、原稿500の位置を移動させる移動部を設けることができる。
フレーム110の上面には、ガラスなどの透光性材料を用いた窓111を設けることができる。窓111の上には、複写される原稿500が載置される。また、原稿500の位置を移動させる移動部を設けることができる。
照明部120は、窓111の近傍に設けられる。照明部120は、例えば、ランプなどの光源121、および反射鏡122を有する。
結像素子130は、窓111の近傍に設けられる。
感光ドラム140は、照明部120および結像素子130の下方に設けられる。感光ドラム140は、回転可能に設けられる。感光ドラム140の表面には、例えば、酸化亜鉛感光層または有機半導体感光層が設けられる。
帯電部150、放電部151、現像部160、およびクリーナ170は、感光ドラム140の周辺に設けられる。
結像素子130は、窓111の近傍に設けられる。
感光ドラム140は、照明部120および結像素子130の下方に設けられる。感光ドラム140は、回転可能に設けられる。感光ドラム140の表面には、例えば、酸化亜鉛感光層または有機半導体感光層が設けられる。
帯電部150、放電部151、現像部160、およびクリーナ170は、感光ドラム140の周辺に設けられる。
収納部180は、例えば、カセット181、およびトレイ182を有する。カセット181は、フレーム110の一方の側部に着脱可能に取り付けられる。トレイ182は、フレーム110の、カセット181が取り付けられる側とは反対側の側部に設けられる。カセット181には、複写が行われる前の紙510(例えば、白紙)が収納される。トレイ182には、複写像511aが定着した紙511が収納される。
搬送部190は、感光ドラム140の下方に設けられる。搬送部190は、カセット181とトレイ182との間で紙510を搬送する。搬送部190は、例えば、搬送される紙510を支持するガイド191、および紙510を搬送する搬送ローラ192~194を有する。また、搬送部190には、搬送ローラ192~194を回転させるモータを設けることができる。
定着部200は、感光ドラム140の下流側(トレイ182側)に設けられる。
図16に示すように、定着部200は、例えば、ヒータ1、ステー201、フィルムベルト202、および加圧ローラ203を有する。
ステー201の、紙510の搬送ライン側にはヒータ1が取り付けられる。ヒータ1は、ステー201に埋め込むことができる。この場合、ヒータ1の、保護部40が設けられた側がステー201から露出する。
図16に示すように、定着部200は、例えば、ヒータ1、ステー201、フィルムベルト202、および加圧ローラ203を有する。
ステー201の、紙510の搬送ライン側にはヒータ1が取り付けられる。ヒータ1は、ステー201に埋め込むことができる。この場合、ヒータ1の、保護部40が設けられた側がステー201から露出する。
フィルムベルト202は、ヒータ1が設けられたステー201を覆っている。フィルムベルト202は、例えば、ポリイミドなどの耐熱性を有する樹脂を含むことができる。
加圧ローラ203は、ステー201と対向するように設けられる。加圧ローラ203は、例えば、芯金203a、駆動軸203b、および弾性部203cを有する。駆動軸203bは、芯金203aの端部から突出し、モータなどの駆動装置に接続される。弾性部203cは、芯金203aの外面に設けられる。弾性部203cは、耐熱性を有する弾性材料から形成される。弾性部203cは、例えば、シリコーン樹脂などを含むことができる。
コントローラ210は、フレーム110の内部に設けられている。コントローラ210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部、および制御プログラムが格納された記憶部を有する。演算部は、記憶部に格納されている制御プログラムに基づいて、画像形成装置100に設けられた各要素の動作を制御する。また、コントローラ210は、使用者が複写条件などを入力する操作部、動作状態や異常表示などを表示する表示部などを備えることもできる。
なお、画像形成装置100に設けられた各要素の制御には、既知の技術を適用することができるので詳細な説明は省略する。
なお、画像形成装置100に設けられた各要素の制御には、既知の技術を適用することができるので詳細な説明は省略する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
以下、前述した実施形態に関する付記を示す。
(付記1)
金属を含み、第1の方向に延びる基部と;
前記基部の上に設けられた絶縁層と;
前記絶縁層の上に設けられ、前記第1の方向に延びる発熱体と;
前記発熱体を覆う保護部と;
を具備し、
前記基部は、
前記第1の方向と直交する第2の方向に、所定の間隔を空けて並べて設けられた複数の第1の部分と;
前記第2の方向において、前記第1の部分と、前記第1の部分と、の間に設けられ、前記第1の部分の周縁と交差する第2の部分と;
を有するヒータ。
金属を含み、第1の方向に延びる基部と;
前記基部の上に設けられた絶縁層と;
前記絶縁層の上に設けられ、前記第1の方向に延びる発熱体と;
前記発熱体を覆う保護部と;
を具備し、
前記基部は、
前記第1の方向と直交する第2の方向に、所定の間隔を空けて並べて設けられた複数の第1の部分と;
前記第2の方向において、前記第1の部分と、前記第1の部分と、の間に設けられ、前記第1の部分の周縁と交差する第2の部分と;
を有するヒータ。
(付記2)
前記基部は、前記第2の方向において、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられた側とは反対側の周縁と交差する第3の部分をさらに有し、
前記第1の方向、および前記第2の方向と直交する第3の方向において、前記第2の部分、および前記第3の部分は、前記第1の部分の同じ側に設けられている付記1記載のヒータ。
前記基部は、前記第2の方向において、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられた側とは反対側の周縁と交差する第3の部分をさらに有し、
前記第1の方向、および前記第2の方向と直交する第3の方向において、前記第2の部分、および前記第3の部分は、前記第1の部分の同じ側に設けられている付記1記載のヒータ。
(付記3)
前記発熱体は、前記絶縁層を介して、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられる側とは反対側に設けられている付記1または2に記載のヒータ。
前記発熱体は、前記絶縁層を介して、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられる側とは反対側に設けられている付記1または2に記載のヒータ。
(付記4)
前記第2の部分の、前記第2の方向の両側の端部は、前記第1の部分の側に屈曲している、または、
前記第2の部分は、前記第1の部分の側とは反対側に凸状に湾曲している付記1~3のいずれか1つに記載のヒータ。
前記第2の部分の、前記第2の方向の両側の端部は、前記第1の部分の側に屈曲している、または、
前記第2の部分は、前記第1の部分の側とは反対側に凸状に湾曲している付記1~3のいずれか1つに記載のヒータ。
(付記5)
付記1~4のいずれか1つに記載のヒータを具備した画像形成装置。
付記1~4のいずれか1つに記載のヒータを具備した画像形成装置。
1 ヒータ、10 基部、10a 第1の部分、10b 第2の部分、10b1 第2の部分、10b2 第2の部分、10b3 第2の部分、10b4 第2の部分、10c 第3の部分、11 絶縁層、20 発熱部、21 発熱体、22 発熱体、30 端子、40 保護部、50~58 基部、100 画像形成装置、200 定着部
Claims (5)
- 金属を含み、第1の方向に延びる基部と;
前記基部の上に設けられた絶縁層と;
前記絶縁層の上に設けられ、前記第1の方向に延びる発熱体と;
前記発熱体を覆う保護部と;
を具備し、
前記基部は、
前記第1の方向と直交する第2の方向に、所定の間隔を空けて並べて設けられた複数の第1の部分と;
前記第2の方向において、前記第1の部分と、前記第1の部分と、の間に設けられ、前記第1の部分の周縁と交差する第2の部分と;
を有するヒータ。 - 前記基部は、前記第2の方向において、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられた側とは反対側の周縁と交差する第3の部分をさらに有し、
前記第1の方向、および前記第2の方向と直交する第3の方向において、前記第2の部分、および前記第3の部分は、前記第1の部分の同じ側に設けられている請求項1記載のヒータ。 - 前記発熱体は、前記絶縁層を介して、前記第1の部分の、前記第2の部分が設けられる側とは反対側に設けられている請求項1または2に記載のヒータ。
- 前記第2の部分の、前記第2の方向の両側の端部は、前記第1の部分の側に屈曲している、または、
前記第2の部分は、前記第1の部分の側とは反対側に凸状に湾曲している請求項1または2に記載のヒータ。 - 請求項1記載のヒータを具備した画像形成装置。
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