JP2017227849A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1個の安価なカレントトランスだけで、精度良く定着装置の複数の加熱ヒーターの通電状態を検出することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】リング状のコアの中心の貫通穴に挿通した電流供給線に通電される交流の電流値に応じた値を出力する貫通型のカレントトランス57を備え、このカレントトランス57に、定着ローラー31の複数の加熱ヒーターH1、H2、H3の各電流供給線を、加熱ヒーターH1、H3が減極性接続され、加熱ヒーターH2が加極性接続されるように挿通する。点灯する加熱ヒーターの組み合わせを示す点灯モードごとに、正常に点灯された場合にカレントトランス57から出力されるべき電流値を予測して閾値として保存しておき、当該閾値と、対応する点灯モードにおけるカレントトランス57の検出電流値が符号しない場合に、加熱ヒーターへの通電状態が異常であると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に定着装置の熱源として複数の加熱ヒーターを備えている場合における各加熱ヒーターの通電状態を取得する技術に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置においては、記録シートに転写されたトナー画像を定着器の加熱回転体(加熱ローラー)により加圧・加熱して記録シート上に定着するようになっている。
通常、加熱回転体の内部には、加熱ヒーターが配設され、トライアックなどのスイッチング素子を介して加熱ヒーターへの電力供給がなされ、加熱回転体の温度が所定の値に制御される。
このような加熱ヒーターの点灯制御において、例えば、スイッチング素子が故障すると加熱ヒーターが常時点灯もしくは常時消灯となるおそれがあるため、加熱ヒーターに供給される電流を、電流検知器を用いて検知することが望ましい。
このような電流検知器として、特に、リング状のコア中央部の貫通穴に電流供給線を挿通し、当該コアに巻回した2次巻線から、電流供給線内に流れる電流に応じた電流値を出力させるいわゆる貫通形のカレントトランスが使用される場合が多い(例えば、特許文献1)。
図18は、この貫通形のカレントトランス320の構成を示す概略図である。リング状のコア(磁性体コア)321の中央の貫通穴に、加熱ヒーターへの電流供給線323が挿通(もしくはコア321に巻回され)、電流I1が通電されると、コア321内に磁束が生じて、コア321に巻回された二次巻線322に電流が生じ、負荷抵抗324内に電流I2が流れる。このときに負荷抵抗324の両端に発生する電圧EをAD変換することにより、加熱ヒーターに通電される電流値を検出できるようになっている。
ところで、近年、定着器の省エネルギー化の要請が強くなってきている。そのためには、シートサイズなどに応じて加熱回転体の必要部分のみを加熱することが望ましく、その対応策として加熱箇所を加熱回転体の長手方向に細分化して、複数の加熱ヒーターを用いた構成(部分加熱ヒーター構成)が採用されている。
図19の例では、定着ローラー301内に3つの加熱ヒーターH1、H2、H3が内蔵されている。制御部302は、各トライアック314〜316の動作を制御して、商用交流電源312からの加熱ヒーターH1〜H3への電力供給を制御する。
加熱ヒーターH1〜H3のそれぞれの電流供給線が、貫通形のカレントトランス303、〜305に挿通される。各カレントトランス303〜305の2次巻線側に発生した電流は、それぞれ負荷抵抗306〜308に通電され、それらの負荷抵抗306〜308の両端に発生した電圧を電流検知回路309〜311でAD変換して、その検出結果を検出電流値として制御部302に送信する。
制御部302は、これにより各加熱ヒーターH1〜H3へ通電されている電流の情報を得ることができ、もし、いずれかの加熱ヒーターH1〜H3に通電異常(点灯させている筈なのに加熱ヒーターの断線などにより通電されていない場合と、消灯中の筈なのに、トライアックの故障などにより通電されている場合を含む。)であると判定されると、リレー313を動作させて、全加熱ヒーターH1〜H3への通電を遮断させる。
特開2009−300943号公報 国際公開公報2011/099472号
しかしながら、上記構成では、複数の加熱ヒーターのそれぞれにカレントトランス、負荷抵抗、電流検知回路などが必要となるため、コストアップが避けられない。
そこで、図20に示すように1個のカレントトランス317の貫通穴に複数の加熱ヒーターH1〜H3の電流供給線を同方向(同位相)に挿通し、負荷抵抗318、電流検知回路319を介して得られる実際の検出電流値を、制御部302で把握している加熱ヒーターの点灯の組み合わせ状態に応じて予め予測されているカレントトランス317の検出電流値と比較して、各加熱ヒーターへの通電状態を検出する方法も考えられるが、安価なカレントトランスでは、全加熱ヒーターに通電されたときに、その消費電流の総和がカレントトランスの検出能力を超えて飽和してしまうため、正確な電流値を計測できなくなるという問題がある。
そのため、大電流タイプのカレントトランスを使用する必要があり、この場合でもコストアップが避けられない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、定着部に複数の加熱ヒーターを設けた場合に、できるだけ安価に加熱ヒーターの通電情報を取得することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、定着部の加熱回転体の熱源として複数の加熱ヒーターを有し、点灯する加熱ヒーターの組み合わせの変更が可能な画像形成装置において、リング状のコア中央部の貫通穴に電流供給線を挿通もしくは巻回させる貫通形のカレントトランスを備えた電流検知部と、点灯する加熱ヒーターの組み合わせを示す点灯モードに関する情報を点灯情報として取得する点灯情報取得部と、前記複数の加熱ヒーターへの電流供給線には、前記カレントトランスのコアの貫通穴に加極性で挿通もしくは巻回される加極性接続のものと、減極性で挿通もしくは巻回されている減極性接続のものが含まれており、各加熱ヒーターの当該加極性接続と減極性接続とに関する接続情報を取得する接続情報取得部と、前記点灯情報と、前記接続情報と、前記電流検知部から出力された電流値とに基づき、前記複数の加熱ヒーターの通電状態に関する情報を通電情報として取得する通電情報取得部とを備えることを特徴とする。
ここで、現在の点灯モードにおいて、前記電流検知部から出力されると予測される予測値を取得する予測値取得部と、前記予測値と前記電流検知部から実際に出力された電流値とを照合する照合部と、前記照合の結果に基づき、前記通電状態が異常であるか否か判定する判定部とを備えることとしてもよい。
また、前記予測値取得部は、個々の加熱ヒーターについて想定されている消費電流値と、前記点灯情報と、各加熱ヒーターの接続情報に基づき、前記予測値を算出して取得する
こととしてもよい。
また、個々の加熱ヒーターについて想定されている消費電流値と、前記点灯情報と、各加熱ヒーターの接続情報とに基づいて、前記予測値が、各点灯モード毎に予め求められてテーブルとして記憶されており、前記予測値取得部は、現在の点灯モードに対応する予測値を前記テーブルから読み出して取得することとしてもよい。
また、前記判定部は、全ての加熱ヒーターを消灯すべき点灯モードの実行時において、前記電流検知部において電流が検出されたときに、前記通電状態が異常であると判定する
こととしてもよい。
また、前記判定部により、通電状態が異常と判定された場合に、前記複数の加熱ヒーターへの電力の供給を遮断する遮断部を備えることとしてもよい。
また、前記複数の加熱ヒーターのうち、想定される消費電流が同じ加熱ヒーターが2以上ある場合において、それらの電流供給線の前記カレントトランスのコアに巻回する回数に差異を設けるようにしてもよい。
また、複数の加熱ヒーターを異なる点灯モードで点灯させて、それぞれの点灯モードにおける電流検知部の出力値に基づき、個々の加熱ヒーターの消費電流の実測値を取得し、現在の点灯モードと前記取得した消費電流の実測値から点灯中の加熱ヒーターの合計消費電流を算出し、この算出値に基づき、装置全体の消費電流を制御する制御部を備えることとしてもよい。
また、装置の加熱ヒーター以外の、少なくとも低圧電源を含む電源部の消費電流を取得する電源部消費電流取得部を備え、前記制御部は、前記電源部の消費電流と、点灯中の加熱ヒーターの消費電流の実測値の総和が、規定値を超える場合に、前記複数の加熱ヒーターの点灯の組み合わせを、より消費電流が少ない組み合わせに切り換えることとしてもよい。
また、前記点灯中の加熱ヒーターの合計消費電流から算出した第1の消費電力と、前記電源部の消費電流と予め設定されている力率とから算出した第2の消費電力の総和を算出する総電力算出部と、前記算出された消費電力の総和を記憶する記憶部と備えることとしてもよい。
また、前記電源部への電流供給線を、前記電流検知部のカレントトランスに加極性接続もしくは減極性接続し、前記点灯情報と、前記電源部への電流供給線のカレントトランスへの接続状態と、前記電流検知部から出力された電流値とに基づき、前記電源部の消費電流が算出されることとしてもよい。
また、前記複数の加熱ヒーターの本数をNとしたときに、前記電流検知部は、Nより少ないM個の複数のカレントトランスを有し、各カレントトランスには少なくとも1本の加熱ヒーターが割り当てられ、複数の加熱ヒーターが割り当てられたカレントトランスについては、当該割り当てられた複数の加熱ヒーターの一部の電流供給線が加極性接続され、残部の加熱ヒーターが減極性接続されていることとしてもよい。
貫通形のカレントトランスに接続される複数の加熱ヒーターへの電流供給線は、加極性接続されるものと減極性接続されるものが含まれ、それらによって発生する磁力線の差分に相当する電流値がカレントトランスから出力されるように構成し、当該電流検知部からの出力値と、点灯する加熱ヒーターの組み合わせに関する点灯情報および接続情報に基づき、前記複数の加熱ヒーターの通電状態に関する情報を取得するようにしているので、検出可能な電流が小さくて安価なカレントトランスを使用しつつ、複数の加熱ヒーターへの通電状態を知ることができる。
本発明の実施の形態に係るプリンターの全体構成を説明するための図である。 上記プリンターにおける制御部、定着ローラーの加熱ヒーター等との接続関係を示す概略図である。 定着加熱時において、制御部で実行される通電状態取得処理の内容を示すフローチャートである。 加熱ヒーター情報テーブルを示す図である。 閾値テーブルを示す図である。 (a)〜(d)は、定着加熱時の各点灯モードにおける、カレントトランスの検出電流値と通電異常の加熱ヒーターとの関係を示すテーブルである。 待機時において、制御部で実行される通電状態取得処理の内容を示すフローチャートである。 待機時の点灯モードにおけるカレントトランスの検出電流値と通電異常の加熱ヒーターとの関係を示すテーブルである。 本発明の第1の変形例における通電状態取得処理の変更部分の内容を示す部分フローチャートである。 図9のステップS301の各加熱ヒーターの実測電流値取得処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第2の変形例に係る消費電力モニターリング処理の内容を示すフローチャートである。 本発明の第3の変形例に係るプリンターにおけるカレントトランスへの加熱ヒーターの電流供給線の接続状態を示す図である。 第3の変形例における加熱ヒーター情報テーブルの例を示す図である。 第3の変形例における閾値テーブルの例を示す図である。 本発明の第4の変形例における電源部への電流供給線のカレントトランスへの接続状態を示す図である。 第4の変形例における加熱ヒーター情報テーブルの例を示す図である。 第4の変形例における正常点灯時電流値範囲テーブルの例を示す図である。 貫通型のカレントトランスの構成を示す概略図である。 本発明の第1の背景技術に係るカレントトランスへの接続状態を説明するための図である。 本発明の第2の背景技術に係るカレントトランスへの接続状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について、タンデム型のカラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして、図面を参照にして説明する。
(1)プリンターの構成
図1は、本実施の形態に係るプリンター1の全体構成を示す概略図である。
同図に示すようにプリンター1は、画像形成部10と、給紙部20と、定着部30と、制御部5と、電源部6および操作パネル7とを備える。
給紙部20は、収容トレイ21と、繰り出しローラー22と、捌きローラー23と、タイミングローラー24と排出ローラー25などを有している。
繰り出しローラー22は、収容トレイ21の最上位の記録シートに接触して、これを下流側の搬送路に繰り出すものである。
捌きローラー23は、連れ送りされた記録シートを捌いて1枚ずつに分離し、タイミングローラー24は、制御部5から指示されたタイミングで記録シートを下流側に送り出す。
図1に示すように、画像形成部10は、Y、M、C、Kの各色のそれぞれに対応する作像ユニット11Y,11M,11C,11Kと、中間転写ベルト13と、中間転写ベルト13を介して感光体ドラム12と対向する一次転写ローラー14と、二次転写ローラー15等を備えている。
例えば、作像ユニット11Kは、感光体ドラム12と、当該感光体ドラム12の周方向に沿って配置された帯電器16、露光部17、現像器18及びクリーナー19を備える。作像ユニット11Y,11M,11Cも作像ユニット11Kと同様の構成である。
露光部17は、レーザーダイオードなどの発光素子及びレンズ等を備え、LANなどを介して外部から取得された画像データに基づいて制御部5で生成された駆動信号により、レーザー光を変調して、感光体ドラム12上を露光走査する。
感光体ドラム12は、不図示の駆動源により回転駆動され、上記露光を受ける前にクリーナー19で表面の残存トナーが除去された後、帯電器16により一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で、上記レーザー光による露光を受けると、感光体ドラム12の表面に静電潜像が形成される。
各感光体ドラム12に形成された静電潜像は、各色の現像器18により現像され、これにより感光体ドラム12表面にY、M、C、Kのトナー像が作像される。
各作像ユニット11Y〜11Cにおける作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト13上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行され、一次転写ローラー14による静電力を受けて中間転写ベルト13上に多重転写され、カラーのトナー像が形成される。
上記中間転写ベルト13上の重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト13の回転により二次転写位置に移動する。
この中間転写ベルト13上のトナー像の移動タイミングに合わせて、給紙部20から、タイミングローラー対24を介して記録シートが給送されて来ており、二次転写ローラー15に印加された転写電圧により生じた静電力によって、中間転写ベルト13上のトナー像が、記録シート上に二次転写されて、定着部30に搬送される。
定着部30は、定着ローラー31に加圧ローラー32を圧接してなり、これにより両ローラー間に定着ニップが形成されている。
加圧ローラー32は、不図示の駆動源で駆動され、定着ローラー31が加圧ローラー32の回転に伴い、従動回転する構成となっている。
定着ローラー31の内部には、例えば、ハロゲンヒーターからなる3種類の加熱ヒーターH1、H2、H3が配設されている。
図2に示すように、加熱ヒーターH1は、定着ローラー31の中央部を加熱するメインとなる加熱ヒーターで、本実施の形態では、定着時に常時点灯するようにしている。加熱ヒーターH2、H3は、加熱ヒーターH1を補完する補助加熱ヒーターで、加熱状態やシートサイズに応じて、必要箇所が加熱されるように用途が割り振られている。
さらに、定着部30には、定着ローラー31の表面温度を検出する温度センサー101〜103が設けられている。温度センサー101は、定着ローラー31の長手方向中央部の表面温度を検出し、温度センサー102は、定着ローラー31の一方の端部表面の温度を検出し、温度センサー103は、定着ローラー31の他方端部での表面温度を検出する。端部の温度センサー102、103は場合によっては省略してもよい。
なお、本実施の形態では各温度センサーとしてサーミスターを使用しているが、これに限らず、例えば、赤外線センサーなどであってもよい。
図1に戻り、トナー像が転写された記録シートは、定着部30の定着ニップを通過することにより、未定着トナー像が加熱・加圧されて記録シートに熱定着された後、一対の排出ローラー25を介して排紙トレイ26に排紙される。
また、電源部6は、実効電圧100Vの商用交流電源60に接続され、上記加熱ヒーターH1〜H3以外の部分に電力を供給するものであって、本実施の形態では、画像形成部10や給紙部20における駆動源や制御部5や、帯電バイアス、現像バイアス、一次転写バイアス、二次転写バイアスなどを供給する高圧電源などに所定の低電圧を供給する。
操作パネル7は、テンキーなどのハードボタンのほか、タッチパネルが画面表面に積層された表示部71などを備え、操作者からの指示を受け付けると共に、表示部71を介して、ユーザーに対し必要な情報を表示する。
制御部5は、上記画像形成部10、給紙部20および定着部30などを統括的に制御してプリント動作を円滑に実行させる。
(2)制御部の構成
図2は、プリンター1における制御部5の構成と、その制御対象となる主構成要素との関係を示す概略図である。
制御部5は、CPU51、通信部52、RAM53、ROM54、EEPROM55、および定着部30の各加熱ヒーターへの通電を制御する通電制御部56などを備えている。
通信部52は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
RAM(Random Access Memory)53は、揮発性のメモリーであって、CPU51におけるプログラム実行時のワークエリアとなる。
ROM(Read Only Memory)54には、プリントの実行に関連する制御および後述の加熱ヒーターへの通電制御を実行するためのプログラムなどが格納されている。
EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)55は、不揮発性のメモリーであって、各種のデータや後述する各テーブルの保存エリアとなる。
トライアック561〜563は、制御部5の通電制御部56から出力される信号に基づき、各加熱ヒーターH1、H2、H3への通電経路を遮断および接続させる。
通電制御部56は、例えば、加熱ヒーターH1を点灯させる場合、トライアック562に通電経路の接続を指示する信号(ヒーター点灯信号)を出力し、当該信号が出力されている間、加熱ヒーターH1に商用交流電源60の電圧が印加されるようになっている。
カレントトランス57、電流検知回路58および抵抗器59で電流検知部が構成されており、本実施の形態におけるカレントトランス57は、リング状のコアに2次側のコイルが巻かれてなり、コアの中央部に検出対象となる電流供給線を挿通もしくは巻回させる(以下、単に「カレントトランスに接続する」という。)ようになっている。
カレントトランス57の2次側から出力された電流は、抵抗器59に流れる。電流検知回路58は、抵抗器59の両端に発生した電圧をAD変換し、これにより1次側に接続された加熱ヒーターの電流供給線に通電されている電流の大きさに応じた電流の実効値(≧0)を検出値として出力する(以下では、単に「カレントトランス57から検出電流値が出力される」と表現する。)。
カレントトランス57の1次側には、加熱ヒーターH1、H3の電流供給線が、2次側に同じ方向の起電力が発生する減極性になるように接続(減極性接続)されており、加熱ヒーターH2の電流供給線は、2次側に反対方向の起電力が発生する加極性になるように接続(加極性接続)されている。もっとも、加熱ヒーターH1、H2に流れる電流によって2次側に発生する起電力と、加熱ヒーターH3に流れる電流によって2次側に発生する起電力が逆極性であればよいので、減極性と加極性との組み合わせは逆であっても構わない。
上述のような減極性接続と加極性接続の関係は、貫通形のカレントトランスにおいては、コアの貫通穴に挿通される加熱ヒーターH1,H3の電流供給線の内部を流れる交流電流が同じ位相(正位相)となるように接続され、加熱ヒーターH2の電流供給線は、その内部を流れる交流電流が上記加熱ヒーターH1、H3とは逆位相となるように接続することにより実行されるので、以下では、端的に正位相接続、逆位相接続という。
このように各加熱ヒーターの電流供給線を、一つのカレントトランス57に接続することによりカレントトランスの数を少なくできる。しかも、複数の加熱ヒーターのうち特定の加熱ヒーターの電流供給線を他の電流供給線とは逆位相になるようにカレントトランス57に接続しているので、その分だけ2次側に発生する起電力が相殺されて、カレントトランス57の2次側の出力を小さくでき、大出力用のカレントトランスを使用する必要がないので、省スペース化およびコストダウンに資する。
CPU(Central Processing Unit)51は、ROM54に格納されている制御プログラムを実行することにより、画像形成部10、給紙部20、定着部30を制御して円滑なプリント動作を実行させる。特に、定着部30に対しては、温度センサー101〜103の検出結果および記録シートのサイズに応じて点灯する加熱ヒーターを選択し、当該加熱ヒーターに通電して加熱させる制御を実行すると共に、各加熱ヒーターへの通電状態を取得する処理(以下、「通電状態取得処理」という。)を実行する。
電源部6は、公知のAC/DCコンバーターやDC/DCコンバーターを具備しており、不図示の電源スイッチを介して商用の交流電源60から電力の供給を受けると、画像形成部10や給紙部20の駆動源や制御部5など、加熱ヒーターH1〜H3以外の各部に所定電圧の電力を供給する。
(3)通電状態取得処理
制御部5による通電状態取得処理の処理内容は、定着ローラー31を加熱するとき(定着加熱時)と、定着加熱しないとき(待機時)とで若干異なる。
(A)定着加熱時における通電状態取得処理
定着加熱時における通電情報取得処理では、制御部5は、定着部30の温度センサー101〜103から出力される信号およびシートサイズに基づき、定着ローラー31内に設けられた加熱ヒーターH1〜H3を点灯させるための点灯信号をトライアック561〜563に出力して、定着ローラー31の表面温度を目標の温度に維持しつつ、カレントトランス57による電流検出結果に基づき、上記いずれかのトライアックに異常が発生したとみなされたときには、リレー564をOFFにして全加熱ヒーターへの通電を遮断する。
図3は、制御部5で実施される定着加熱時における通電状態取得処理の内容を示すフローチャートである。
まず、加熱ヒーター情報を取得する(ステップS101)。ここで、加熱ヒーター情報とは、各加熱ヒーターH1〜H3に商用電源(100V)を印加したときに想定される消費電流(実効値)と、それらの加熱ヒーターのカレントトランス57の1次側への接続位相を含む情報をいう。
上記各加熱ヒーターにおける想定消費電流は、使用する加熱ヒーターの仕様によって知ることができる。
もっとも装置の組立前の部品の段階において、各加熱ヒーターをそれぞれ複数本選択して、100Vの交流を実際に印加して、そのときに測定された電流値の平均値を、各加熱ヒーターにおいて想定される消費電流値として設定しても構わない。
このような加熱ヒーター情報は、テーブル(加熱ヒーター情報テーブル)として制御部5の例えばROM54内に予め格納されている。
もっとも、装置納入後に、サービスマンやユーザーが操作パネル7から入力してEEPROM55に記憶させるようにしてもよい。
図4は、上記加熱ヒーター情報のテーブルの1例を示すものである。
同図に示すように、加熱ヒーター情報テーブルには、加熱ヒーターH1〜H3ごとに、その想定される消費電流と、カレントトランス57の1次側への接続位相が対応付けられて記憶されている。このテーブルにおける各加熱ヒーターの消費電流は、あくまでも仕様上の数値であって、実際には公差(誤差)を有している。
なお、各加熱ヒーターの接続位相は、全ての点灯組み合わせにおいて検出されるべき消費電流値の合計値(正位相に接続された加熱ヒーターの消費電流から、逆位相に接続した加熱ヒーターの消費電流が減算される。)の絶対値がカレントトランス57の検出能力を超えないように、予め決定されている。
本実施の形態では、カレントトランス57の検出能力を10Aと想定し、メインとなる加熱ヒーターH1(5.5A)を正位相、補完する加熱ヒーターH2(4.5A)を逆位相、加熱ヒーターH3(3.0A)を正位相となるように接続している。
CPU51は、上記加熱ヒーター情報テーブルから加熱ヒーター情報を取得し(ステップS101)、一旦RAM53に保持する。
次に、CPU51は、上記加熱ヒーター情報に基づき、加熱ヒーターH1〜H3の点灯と消灯の組み合わせ(以下、「点灯モード」という。)ごとに、各加熱ヒーターH1〜H3に正常に電流が流れている場合に検出されるべき電流(正常時検出電流)を予測し、これを後述する判定ステップS106で実行する通電異常の判定基準となる閾値として設定する(ステップS102)。
この際、図5に示すような、各点灯モード1〜8における加熱ヒーターH1〜H3の点灯と消灯の組み合わせとそのときの閾値を対応付けたテーブル(閾値テーブル)が作成されてEEPROM55内に格納される。
同テーブルに示すように、加熱ヒーターが3本の場合には、8通りの点灯モード1〜8が考えられ、例えば、点灯モード1の場合には、加熱ヒーターH1、H2、H3が全て点灯となるが、加熱ヒーターH2が逆位相に接続されているので、そのときのカレントトランス57から出力される電流値は、5.5A−4.5A+3.0A=4.0Aと予測され、これを閾値として設定する。
なお、ステップS101、S102の閾値テーブルの作成処理は、本実施の形態では、図3のフローチャートが起動されるごとに実行しているが、初回のフローチャート実行時のみ作成して記憶し、次の起動からは、ステップS101、S102をスキップするようにしてもよい。
次に、定着加熱が開始されるべく、各加熱ヒーターの点灯制御が行われる(ステップS103)。
すなわち、CPU51からの指示により通電制御部56は、該当するトライアック561〜563を動作させ、対応する加熱ヒーターH1、H2、H3に通電がなされ定着ローラー31の加熱が始まる。
なお、本実施の形態では、定着加熱の点灯条件としてメインとなる加熱ヒーターH1は常時点灯、補完する加熱ヒーターH2、H3は必要時に点灯するものとする。
メインである加熱ヒーターH1は、常時点灯であるから、定着加熱時の実際の点灯の組み合わせとしては4種類(点灯モード1〜点灯モード4)となる。
点灯モードは、制御部5の指示により、状況によって適宜切り換えられる。
複数の加熱ヒーターH1、H2、H3のうちどの加熱ヒーターを選択して点灯させるかは、プリンター1全体の制御を行うための不図示のメインフローチャートにおける通電制御において実行される。
例えば、ウォームアップの際には全加熱ヒーターを一斉に点灯させ(点灯モード1)、その後、記録シートの幅方向(通紙方向と直交する方向)のサイズや、サーミスター101〜103の検出結果に基づき、定着温度を維持するのに必要な加熱ヒーターを点灯するように点灯モードが選択される。
定着加熱が開始されるとカレントトランス57を介して電流値を検出し(ステップS104)、そのときの点灯モードと検出電流値をEEPROM55に保存する(ステップS105)。
次に検出した電流値があらかじめ設定した現在の点灯モードで予測される閾値(図5の閾値テーブル参照)に符合するかを判断する(ステップS106)。
ここで、「符号する」とは、検出電流が対応する点灯モードについて設定された閾値から所定の範囲内(例えば、±5%の範囲内)にあるか否かを照合することをいうものとする。実際には、図4における各加熱ヒーターの想定消費電流値には、部品ごとに公差があるからである。
したがって、図5の閾値テーブルによれば、例えば、点灯モード1の場合には、その閾値(正常時検出電流)は4.0Aとなっているので、そのときカレントトランス57で検出される電流値Iが、3.8A≦I≦4.2Aの範囲にある場合には、検出電流値が該当する点灯モードの閾値と符号していると判定する。
もし、対応する点灯モードの閾値と符合すると判定されれば、定着加熱を継続し(ステップS106でYES)、ステップS110において定着加熱を終了すべきものと判定されると(ステップS110でYES)、通電制御部56はリレー564により定着加熱回路を遮断させて定着加熱を終了する(ステップS109)。
制御部5は、プリントジョブが終了した場合や、ジャム(紙詰まり)などのトラブルが発生した場合に定着加熱を終了すべきであると判定するようになっている。
もし、定着加熱を終了すべき旨の判定がなされなければ(ステップS110でNO)、定着加熱を継続しつつ、ステップS104に戻ってカレントトランス57による電流値検出を行う。
一方、ステップS106において、カレントトランス57で検出した電流値があらかじめ設定した現在の点灯モードで予測される閾値と符合しないと判定された場合には(ステップS16でNO)、いずれかの加熱ヒーターの通電状態に異常があったと認められるので、ステップS107の異常加熱ヒーター特定を行う。
具体的には、制御部5により指示された現在の点灯モードと、実際にカレントトランス57で検出された電流値に該当する点灯モードとに基づき、どの加熱ヒーターが異常であるかを特定する処理を実行する。
たとえば、現在の点灯モードが点灯モード1であるが、カレントトランス57により1.0Aが検出されたと照合された場合には、正常点灯時の1.0Aは、点灯モード2であり、点灯モード1との差異があるのは加熱ヒーターH3が消灯している点であるから(図5の閾値テーブル参照)、加熱ヒーターH3が異常消灯していると特定することができる。
同様に現在の点灯モードが点灯モード3であるが、カレントトランス57から4.0Aが出力された場合には、正常点灯時の4.0Aは、点灯モード1であるから、差異があるのは加熱ヒーターH2が異常点灯しているためであると特定する。その他すべての点灯モードにおいて同様に比較し異常がある加熱ヒーターを特定することができる。
なお、この例示では、分かりやすいように加熱ヒーターの想定消費電流値における公差を考慮せずに説明しているが、実際のカレントトランス57の検出電流値が、例えば、0.95Aの場合、点灯モード2で予測される閾値(1.0A)の想定する公差の範囲内であるとして、当該検出電流値に対応する点灯モードが点灯モード2であると判断することになる。以下では、例えば、閾値1.0Aの公差の範囲内のカレントトランス57の検出電流値を「1.0A相当」の検出電流値というものとする。
図6(a)〜(d)は、ステップS107の異常加熱ヒーター特定処理の結果を点灯モードごとに示すものである。点灯モード1〜4において、そのカレントトランス57の検出電流値と、通電異常とみなされる加熱ヒーターが示されている。
なお、図5の閾値テーブルが予め作成されて、ROM54内に保存されているような場合には、図6(a)〜(d)に示す通電異常テーブルも予め作成して、ROM54に格納しておいてもよい。この場合、CPU51は、ステップS106で通電異常と判定されると(ステップS106:NO)、そのときの点灯モードとカレントトランス57の検出電流値に基づき、通電異常テーブルを参照して、異常な加熱ヒーターを特定することになる。
例えば、点灯モード2で定着加熱制御しているときに、(b)のテーブルを参照し、カレントトランス57の検出電流値が、1.0A相当であれば、正常点灯であるが、検出電流値が4.0A相当であれば、加熱ヒーターH3が異常に点灯していると判断される。
ステップS107で異常加熱ヒーターの特定後、定着加熱が異常である旨の情報(「異常情報」)と共にその異常な加熱ヒーターを特定する情報を操作パネル7の71に表示してユーザーに通知し(ステップS108)、リレー564を動作させて定着加熱回路を遮断して定着加熱を終了する(ステップS109)。
なお、ステップS106で通電異常とみなされた時点で、直ちに、定着加熱回路の遮断を実施し(ステップS109)、その後、異常加熱ヒーターの特定処理(ステップS107)や通電が異常である旨の通知(ステップS108)を行うようにしてもよい。
(B)待機時の通電状態取得処理
次に、プリンター1のプリントジョブが終了して、省エネルギーモードに移行して待機している状態(待機時)における通電状態取得処理について説明する。
図7は、この待機時における通電状態取得処理の内容を示すフローチャートである。
図3で説明した定着加熱時におけるフローチャートとの大きな差異は、加熱ヒーターの点灯制御(図3のステップS103)がないことと、参照する閾値テーブルは点灯モード8に対応するもののみでよいことである。
ステップS201の加熱ヒーター情報取得、ステップS202の閾値算出は、図3のフローチャートにおけるステップS101、S102がすでに実行されていれば省略される。
ステップS203でカレントトランス57から出力される電流値を検出して、そのときの点灯モード(点灯モード8)と検出電流値を保存し(ステップS204)、カレントトランス57の検出電流値とそのときの点灯モード8の閾値(0.0A)とが符号するか否か判定する(ステップS205)。
両者が符号していなければ、すなわち、全加熱ヒーターが消灯であるべきなのにカレントトランス57により電流が検出されていれば(ステップS205でNO)、通電状態が異常であると判断して、異常加熱ヒーターの特定処理を実施する(ステップS206)。
待機状態では点灯モードが点灯モード8となるため、検出電流値が、5.5A相当(点灯モード4)であれば、加熱ヒーターH1が異常点灯しており、検出電流値が4.5A相当(点灯モード6)であれば、加熱ヒーターH2が異常点灯しており、検出電流値が3.0A相当(点灯モード7)であれば、加熱ヒーターH3が異常点灯していると特定できる。
図8は、ステップS206で特定される異常点灯の加熱ヒーターをテーブルとして示すものである。
図3のステップS107と同様、このような点灯モード8における検出電流値と異常な加熱ヒーターを対応付けたテーブルをROM54もしくはEEPROM55に予め格納しておき、CPU51はこのテーブルを参照して、異常加熱ヒーターを特定するようにしてもよい。
図7に戻り、ステップS206の異常加熱ヒーターの特定処理の後、装置が異常状態であることと、異常と特定された加熱ヒーターの情報とを操作パネル7の表示部71に表示させる異常情報通知処理を実行し(ステップS207)、さらにリレー564を動作させ定着加熱回路を遮断して、異常点灯状態の継続を阻止する(ステップS208)。
一方、ステップS205で、正常動作であると判断されると(ステップS205でYES)、定着加熱を開始すべきか否かを判定して(ステップS209)、定着加熱を開始しない場合には(ステップS209でNO)、カレントトランス57による電流検出を継続するが(ステップS203)、プリントジョブを受信するなどの理由により定着加熱を開始すべき場合には(ステップS209でYES)、待機時の通電状態取得処理を終了する。
その後は、図3の定着加熱時の通電状態取得処理のフローチャートを実行することになる。
以上のように本実施の形態では、検出可能電流値が低い安価なカレントトランス1個のみで、3つの加熱ヒーターに通電される電流情報を取得して、それらの通電異常を確実に検知することができる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、各点灯モードにおけるカレントトランス57の検出電流値に基づき加熱ヒーターの通電異常を判定する処理について説明したが、通電異常がない場合には各加熱ヒーターの実際の消費電流値を個々に求めて、プリンター1の総消費電流が、既定値を超えないように制御することも可能である。
図9のフローチャートは、本変形例を実施する際に、図3で説明した通電状態取得処理のフローチャートにおいてステップS110でNOと判定されてステップS104に戻るまでの途中に挿入されるものである。
すなわち、図3のステップS106において正常通電と判定され(ステップS106でYES)、定着加熱を終了しない判定されると(ステップS110でNO)、図9のステップS301において各加熱ヒーターの個別の電流値の実測値を取得すべく実測電流値取得処理を実行する。
上述のように、図4の加熱ヒーター情報テーブルにおける消費電流値は、あくまでも仕様上の想定値であり、実際には、部品ごとのばらつき(公差)があるため、プリンター1の総消費電流値を求めるに当り、個々の加熱ヒーターに通電される電流値を正確に実測する必要があるからである。
図10は、この各加熱ヒーターの実測電流値取得処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、点灯モード1〜4のうちカレントトランスの検出電流値を取得していない点灯モードがあるか否かを判定する。全ての点灯モードで検出電流値の取得が完了していれば(ステップS401でNO)、図3のステップS105で既に保存されており、改めて検出しなおす必要がないので、ステップS402、S403は、スキップされるが、検出電流値が取得されていない点灯モードがあれば(ステップS401でYES)、当該検出電流値を取得していない点灯モードに切換えて、カレントトランス57で電流値を検出する(ステップS402)。
そして、当該点灯モードに対応付けてカレントトランス57の検出電流値を、EEPROM55に記憶する(ステップS403)。
なお、ステップS402で、点灯モードを切り換えた場合には、カレントトランス57の検出電流値を取得した後、すぐに、元の点灯モードに復帰させるのが望ましい。定着ローラー31の温度制御に影響を与えないためである。
そして、ステップS404において、EEPROM55に記憶されている全ての点灯モード1〜4に対応するカレントトランス57の検出電流値を読み出して取得し(ステップS404)、それらの検出電流値を比較して個々の加熱ヒーターの実測電流値を取得する(ステップS405)。
具体的に、(i)点灯モード4(H1点灯、H2消灯、H3消灯)の検出電流値の絶対値を加熱ヒーターH1の実測電流値Ih1とする。
(ii)点灯モード3(H1点灯、H2消灯、H3点灯)と点灯モード1(H1、H2、H3点灯)の検出電流値の差分の絶対値を、加熱ヒーターH2の実測電流値Ih2とする。
(iii)点灯モード2(H1点灯、H2点灯、H3消灯)と点灯モード1(H1、H2、H3点灯)の検出電流値の差分の絶対値を、加熱ヒーターH3の実測電流値Ih3とする。
以上のようにして取得した各加熱ヒーターH1〜H3の実測電流値Ih1〜Ih3をEEPROM55に記憶して(ステップS406)、図9のフローチャートにリターンする。
なお、以上では、加熱ヒーターH2、H3の実測電流値Ih2、Ih3を求めるため、それぞれ2つの点灯モードの差分を取っているが、検出対象となる加熱ヒーターを単独で点灯させて検出してもよい。たとえば、加熱ヒーターH2を単独で点灯させる点灯モード6と加熱ヒーターH3を単独で点灯させる点灯モード7のそれぞれの点灯モードにおけるカレントトランス57の検出電流値の絶対値を実測電流値Ih2、Ih3として用いてもよい。この場合には、図10のステップS401〜S404では、点灯モード4、6、7のうちカレントトランス57の検出電流値を取得していない点灯モードに切換えて、そのときの検出電流値の絶対値を取得して記憶することになる。
次に、図9のステップS302において、上記各加熱ヒーターの実測電流値Ih1〜Ih3に基づき各点灯モード毎にその点灯モードで点灯対象となる加熱ヒーターの実測電流値の合計電流値を算出する。
これに合わせて、定着加熱以外の消費電流値、本実施の形態では、電源部6の消費電流値を取得する(ステップS303)。これは、図2において、交流電源60から電源部6への電流供給線の途中に、貫通型のカレントトランス57、抵抗器59および電流検知回路58と同様な構成からなる電流検知部61を配設して、その検出された電流値を加熱定着以外の消費電流値I4として制御部5に入力することによって達成される。
そして、現在の点灯モードの加熱ヒーターの実測電流値の合計と上記電源部6の消費電流値I4の合計を加算して総消費電流値Iaを算出し(ステップS304)、上記総消費電流値Iaが、プリンター1の装置全体の消費電流の上限値を超えているか否かを判定する(ステップS305)。なお、日本国内の画像形成装置の分野においては、商用電源100Vに対する装置全体の消費電流の上限値は、15Aとなるよう規制されている。
もし、総消費電流値Iaが装置全体に許容される消費電流の上限値を超えていれば(ステップS305でYES)、当該総消費電流値Iaが当該上限値を超えないように点灯モードに切り換える(ステップS306)。
例えば、点灯モード1(全加熱ヒーター点灯)の場合に、消費電流の上限値を超えたのであれば、点灯モード2(もし、それでも電流上限値を超えるのであれば、点灯モード3または4)に切り換えた後、図3のステップS104に移行する。
ステップS305において、現在の点灯モードにおける総消費電流値Iaが、消費電流の上限値を超えていなければ、ステップS306をスキップして、図3のステップS104に移行し、点灯モードを変更することなく定着加熱を続ける。
この変形例により、プリンター1の総消費電流値が、装置の消費電流の上限値を超えないように制御することができる。
もっとも、加熱ヒーターの合計電流値の上限値のみを決めて置き、その値を超えないように加熱ヒーターの点灯モードを切り換えるように制御するようにしても構わない。
(2)また、装置全体の総消費電力をモニターできるように構成してもよい。
図11は、本変形例を実施するための制御部5で実行されるフローチャートであり、例えば、装置全体の動作を制御するためのメインフローチャート(不図示)のサブルーチンとして実施される。
まず、図11のステップS501において各加熱ヒーターH1〜H3の個別の電流値の実測値を取得すべく実測電流値取得処理を実行する。
この加熱ヒーターの実測電流値取得処理の内容は、変形例(1)の図9のステップS301と同じであり、図10のフローチャートと同様な処理が実行される。したがって、図11のフローチャートの実施に先立って図9のフローチャートを実施する構成にすれば、図9のステップS301で取得した各加熱ヒーターH1〜H3の実測電流値をそのまま援用することができる。
上記加熱ヒーターの実測電流値に基づき、現在の点灯モードにおける合計消費電流値を算出する(ステップS502)。
そして、上記算出した合計消費電流値に商用電源60の実効電圧100Vを乗じて、現在点灯している加熱ヒーターの消費電力(第1の消費電力)を算出する(ステップS503)。
次に、加熱定着以外の消費電流として、上記電流検知部61(図2、変形例(1)参照)
により電源部6における消費電流を取得する(ステップS504)。
そして、電源部6について予め求められてROM54に格納されている力率rの値(力率情報)を、読み出して取得し(ステップS505)、ステップS504で取得した電源部6の消費電流と商用電源60の実効電圧100Vと力率rを乗じて電源部6における消費電力(第2の消費電力)を算出する(ステップS506)。
ステップS503で求めた加熱ヒーターによる消費電力とステップS506で求めた電源部6の消費電力を合算して装置全体の総消費電力を算出し(ステップS507)、当該総消費電力をEEPROM55に記憶する(ステップS508)。
この総消費電力のモニターリングは定期的に実行され、例えば、操作パネル7の表示部71に現在の総消費電力を逐次表示するようにしてもよいし、一定期間の総消費電力の値を記憶しておき、操作パネル7からユーザーが指示することにより、過去の総消費電力の履歴を表示部71に表示させたり、記録シートにプリントアウトさせることにより、プリンター1の消費電力を管理する際の参考とすることができる。
(3)上記実施の形態では、電流値の異なる複数の加熱ヒーターを用いたが、同じ電流値の加熱ヒーターが2以上あると、定着加熱時の点灯モード1〜4毎のカレントトランス57の検出電流値に差異が発生しない場合が生じ、この場合には通電異常の判定や個別の加熱ヒーターの実測電流値の取得に支障を生じる。
そこで、本変形例では、想定消費電力が同じ仕様の加熱ヒーターが2以上ある場合に、それらのカレントトランス57のコアへの電流供給線の巻回数を異なるようにして、各加熱ヒーターの通電による2次側出力が異なるように構成している。なお、本実施の形態では、電流供給線のカレントトランス57への単なる「挿通」は、巻回数が1回であるとみなす。
例えば、加熱ヒーターH1の仕様上の消費電流が、5.5A、加熱ヒーターH2およびH3の仕様上の消費電力が、共に3.5Aである場合には、図12に示すように加熱ヒーターH2の電流供給線を他の加熱ヒーターH1、H3の電流供給線と逆位相となるようにカレントトランス57のコアに2回巻回させる。
これにより加熱ヒーターH2に通電された場合のカレントトランス57の2次側出力は、2倍の7.0Aとみなせる。
図13は、このときの加熱ヒーター情報テーブルを示す図である。これに基づき、点灯モードごとの閾値テーブルを作成すると図14のようになり、定着加熱時における点灯モード1〜4に対する閾値を異ならせて、各加熱ヒーターの消費電流の公差を考慮しても十分に点灯モードを区別することができるので、図3のステップS107や図7のステップS206における異常加熱ヒーターの特定や、図9のステップS301における個別の加熱ヒーターの実測電流値の取得が容易になる。但し、加熱ヒーターH2の実際の実測電流値は、カレントトランス57の検出電流値から得られた値の2分の1になることに注意を要する。
(4)上記変形例(1)、(2)においては、定着加熱以外の部分の消費電流を求めるため、別途電流検知部61を設けて、これにより電源部6の電流供給線に流れる電流を検出するようにしたが、本変形例では当該電流検知部61を設けずに、加熱ヒーターの電流値検出用のカレントトランス57に接続して検出するようにしている。
本変形例でも、電源部6の消費電流と、各加熱ヒーターの通電される電流とが加減されて、カレントトランス57の2次側から出力される電流値が、カレントトランス57の検出能力を超えないように各電流供給線のカレントトランス57の一次側への接続位相が設定される。
図15は、カレントトランス57の検出能力を10Aと仮定した場合において、本変形例における各加熱ヒーターH1〜H3および電源部6の電流供給線のカレントトランス57の1次側への接続状態を示す図である。
同図に示すように、加熱ヒーターH1とH2の電流供給線が正位相でカレントトランス57に接続され、加熱ヒーターH3と電源部6の電流供給線が、逆位相でカレントトランス57に接続されている。
図16は、本変形例における加熱ヒーター情報テーブルであり、各加熱ヒーターH1〜H3の消費電流と接続位相に加えて、電源部6の消費電流と接続位相の情報が追加されている。
同テーブルにより、メインとなる加熱ヒーターH1(消費電流:5.5A)および補完する加熱ヒーターH2(消費電流:4.5A)を正位相、加熱ヒーターH3(消費電流:3.0A)を逆位相、電源部6(消費電力:1.5A〜3.5A)を逆位相となるようにカレントトランス57に接続していることが分かる。なお、電源部6の消費電流は、プリンター1の動作状態に応じて変動するため、一定の幅(本実施の形態では、1.5A〜3.5A)を持たせている。
また、図17は、上記加熱ヒーター情報テーブルに基づき、点灯モード1〜8について正常点灯時におけるカレントトランス57の検出電流値範囲(図5の閾値に相当)を求めたものである。
この変形例で実施される加熱定着時における通電状態取得処理のフローチャートや待機時の通電状態取得処理のフローチャートは基本的に、図3、図7で説明したものと基本的に同じであり、適用されるテーブルが、図16や図17のようにカレントトランス57への接続状態に応じて異なるだけであるので、説明を省略する。
(5)上記実施の形態では、図4の加熱ヒーター情報テーブルから加熱ヒーター情報を取得し(図3のステップS101)、それらの情報に基づき図5に示すような点灯モード1〜8における閾値を算出して予測するようにしたが(図3のステップS102)、予め図5に示す閾値テーブルを作成してROM54もしくはEEPROM55に格納しておき、必要に応じて当該テーブルから該当する点灯モードの閾値を読み出すようにしてもよい。
(6)上記実施の形態では、通電状態が異常と判断された場合に(図3のステップS106でNO、図7のステップS205でNO)、リレー564を動作させて加熱ヒーターへの通電を遮断するようにしたが(図3のステップS109、図7のステップS208)、サーモスタットを定着部30に設置しておき、所定温度以上に定着ローラー31が過熱された場合に、リレー564の動作を待たずに、サーモスタットにより電源を遮断するようにすれば、より安全性が増す。
(7)上記実施の形態においては、3本の加熱ヒーターを使用する例について説明したが、さらに多くの加熱ヒーター(N本)を使用する場合などにおいては、1個のカレントトランス57に接続しきれない場合もあり得る。この場合には、加熱ヒーターより少ない数(M個:M<N)のカレントトランスを使用し、それぞれ少なくとも1本の加熱ヒーターを接続し、複数の加熱ヒーターが接続されるカレントトランスについて正位相接続のものと逆位相接続のものを組み合わせるようにして上記実施の形態や変形例を適用するようにすればよい。この場合でも、加熱ヒーターと同数のカレントトランスを使用する必要がない分だけコストダウンに資する。
(8)上記実施の形態においては、タンデム型のプリンターを例として説明したが、定着部に複数の加熱ヒーターを使用する画像形成装置であれば、ファクシミリ装置や複写機にも適用でき、また、モノクロの画像形成装置であってもよい。
(9)また、上記実施の形態及び変形例の内容を可能な限り組み合わせても構わない。
本発明は、定着部に複数の加熱ヒーターを使用する画像形成装置における加熱ヒーターへの通電状態を取得する技術として好適である。
1 プリンター
5 制御部
6 電源部
7 操作パネル
10 画像形成部
20 給紙部
30 定着部
31 定着ローラー
32 加圧ローラー
51 CPU
52 通信部
53 RAM
54 ROM
55 EEPROM
56 通電制御部
57 カレントトランス
58 電流検知回路
59 負荷抵抗
60 商用交流電源
61 電流検知部
71 表示部
561〜563 トライアック
564 リレー
H1,H2,H3 加熱ヒーター

Claims (12)

  1. 定着部の加熱回転体の熱源として複数の加熱ヒーターを有し、点灯する加熱ヒーターの組み合わせの変更が可能な画像形成装置において、
    リング状のコア中央部の貫通穴に電流供給線を挿通もしくは巻回させる貫通形のカレントトランスを備えた電流検知部と、
    点灯する加熱ヒーターの組み合わせを示す点灯モードに関する情報を点灯情報として取得する点灯情報取得部と、
    前記複数の加熱ヒーターへの電流供給線には、前記カレントトランスのコアの貫通穴に加極性で挿通もしくは巻回される加極性接続のものと、減極性で挿通もしくは巻回されている減極性接続のものが含まれており、各加熱ヒーターの当該加極性接続と減極性接続とに関する接続情報を取得する接続情報取得部と、
    前記点灯情報と、前記接続情報と、前記電流検知部から出力された電流値とに基づき、前記複数の加熱ヒーターの通電状態に関する情報を通電情報として取得する通電情報取得部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 現在の点灯モードにおいて、前記電流検知部から出力されると予測される予測値を取得する予測値取得部と、
    前記予測値と前記電流検知部から実際に出力された電流値とを照合する照合部と、
    前記照合の結果に基づき、前記通電状態が異常であるか否か判定する判定部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記予測値取得部は、
    個々の加熱ヒーターについて想定されている消費電流値と、前記点灯情報と、各加熱ヒーターの接続情報に基づき、前記予測値を算出して取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 個々の加熱ヒーターについて想定されている消費電流値と、前記点灯情報と、各加熱ヒーターの接続情報とに基づいて、前記予測値が、各点灯モード毎に予め求められてテーブルとして記憶されており、
    前記予測値取得部は、現在の点灯モードに対応する予測値を前記テーブルから読み出して取得する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定部は、
    全ての加熱ヒーターを消灯すべき点灯モードの実行時において、前記電流検知部において電流が検出されたときに、前記通電状態が異常であると判定する
    ことを特徴とする請求項2から4までのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定部により、通電状態が異常と判定された場合に、前記複数の加熱ヒーターへの電力の供給を遮断する遮断部を備えることを
    特徴とする請求項2から5までのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の加熱ヒーターのうち、想定される消費電流が同じ加熱ヒーターが2以上ある場合において、それらの電流供給線の前記カレントトランスのコアに巻回する回数に差異を設けることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 複数の加熱ヒーターを異なる点灯モードで点灯させて、それぞれの点灯モードにおける電流検知部の出力値に基づき、個々の加熱ヒーターの消費電流の実測値を取得し、
    現在の点灯モードと前記取得した消費電流の実測値から点灯中の加熱ヒーターの合計消費電流を算出し、この算出値に基づき、装置全体の消費電流を制御する制御部
    を備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 装置の加熱ヒーター以外の、少なくとも低圧電源を含む電源部の消費電流を取得する電源部消費電流取得部を備え、
    前記制御部は、前記電源部の消費電流と、点灯中の加熱ヒーターの消費電流の実測値の総和が、規定値を超える場合に、前記複数の加熱ヒーターの点灯の組み合わせを、より消費電流が少ない組み合わせに切り換える
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記点灯中の加熱ヒーターの合計消費電流から算出した第1の消費電力と、前記電源部の消費電流と予め設定されている力率とから算出した第2の消費電力の総和を算出する総電力算出部と、
    前記算出された消費電力の総和を記憶する記憶部と
    備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記電源部への電流供給線を、前記電流検知部のカレントトランスに加極性接続もしくは減極性接続し、
    前記点灯情報と、前記電源部への電流供給線のカレントトランスへの接続状態と、前記電流検知部から出力された電流値とに基づき、前記電源部の消費電流が算出される
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記複数の加熱ヒーターの本数をNとしたときに、前記電流検知部は、Nより少ないM個の複数のカレントトランスを有し、各カレントトランスには少なくとも1本の加熱ヒーターが割り当てられ、
    複数の加熱ヒーターが割り当てられたカレントトランスについては、当該割り当てられた複数の加熱ヒーターの一部の電流供給線が加極性接続され、残部の加熱ヒーターが減極性接続されている
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像形成装置。
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