JP2017227183A - エアクリーナの吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の少ない簡素な構造で、吸気抵抗を低減しつつ、塵埃や水の侵入を効果的に防止できること。【解決手段】車体フレームに搭載されたエンジンの上方にエアクリーナ43が配置され、このエアクリーナは、クリーンサイド50Aの一部を構成するエアクリーナケース51と、ダーティサイド50Bの一部を構成するエアクリーナキャップ52と、エアクリーナケースとエアクリーナキャップとの合せ面に設けられて塵埃を除去するエアフィルタとを有し、エアクリーナキャップ52には、ダーティサイド内に外気を吸入するインレットパイプ55の吸気口55Aが設けられたエアクリーナの吸気構造49であって、エアクリーナキャップ52の前面部位に凹部56が設けられ、この凹部に吸気口55Aが位置づけられ、エアクリーナケース51には、吸気口55Aの前方を覆う前壁部60が、エアクリーナキャップの前面部位まで延設されて構成されたものである。【選択図】 図3

Description

本発明は、エアクリーナ内へ外気を吸入するエアクリーナの吸気構造に関する。
特許文献1には、シートの周囲下方がサイドカバーで覆われ、このサイドカバー内のシート下方に収納ボックスが配設され、エアクリーナ本体が収納ボックスの近傍に配置され、前後、左右及び上下が囲まれた空気吸込室の少なくとも一部がサイドカバーと収納ボックスとの間に配置され、エアクリーナ本体に接続された吸込ダクトの吸込口が上記空気吸込室内に開口された自動二輪車のエアクリーナ装置が開示されている。このエアクリーナ装置によって、車輪から跳ね上げられた水等が吸込ダクトの吸込口に侵入することが防止される。
特開2004−231172号公報
ところが、上述の自動二輪車のエアクリーナ装置では、吸込ダクトがエアクリーナ本体から、収納ボックス付近に配置された空気吸込室まで延在するので、この吸込ダクトを用いた外気吸込時に吸気抵抗が増大してしまう。また、エアクリーナ本体及び吸込ダクトの他に、空気吸込室を構成する部材(箱状部材)が必要になるため、部品点数が増大してしまう。
また、ケース本体に、エアフィルタを含む壁部材と蓋とが取り付けられたエアクリーナにおいて、蓋に、吸気口を備えたダクトが、カバー部材に覆われて取り付けられるエアクリーナにあっても、カバー部材が追加されることで部品点数が増大してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、部品点数の少ない簡素な構造で、吸気抵抗を低減しつつ、塵埃や水の侵入を効果的に防止できるエアクリーナの吸気構造を提供することにある。
本発明に係るエアクリーナの吸気構造は、車体フレームに搭載されたエンジンの上方にエアクリーナが配置され、このエアクリーナは、クリーンサイドの一部を構成するエアクリーナケースと、ダーティサイドの一部を構成するエアクリーナキャップと、前記エアクリーナケースと前記エアクリーナキャップとの合せ面に設けられて塵埃を除去するエアフィルタとを有し、前記エアクリーナキャップには、前記ダーティサイド内に外気を吸入する吸気口が設けられたエアクリーナの吸気構造であって、前記エアクリーナキャップの前面部位に凹部が設けられ、この凹部に前記吸気口が位置づけられ、前記エアクリーナケースには、前記吸気口の前方を覆う前壁部が、前記エアクリーナキャップの前記前面部位まで延設されて構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、エアクリーナの吸気構造をエアクリーナ単体で簡素な構造に構成できるので、エアクリーナの部品点数及び組付工数を低減でき、更に、吸気構造がエアクリーナ周辺部品に影響を与えまたは与えられることもない。また、吸気口を含む部材が他部品近傍まで長尺化されることがなく、また、吸気口の前方を覆う前壁部が吸気口に対して一定距離を隔てて設置されている。これらのことから、吸気構造の吸気抵抗を低減できる。更に、吸気口の車両前方からの塵埃及び水を前壁部が遮断するので、エアクリーナ内への塵埃及び水の侵入を効果的に防止できる。
本発明に係るエアクリーナの吸気構造の一実施形態が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車における車体フレーム、ユニットスイング式エンジン及びエンジン吸気系等を示す左側面図。 図1及び図2のエアクリーナを示す斜視図。 図3のエアクリーナケースとエアフィルタを備えた仕切壁とを示す斜視図。 図3のエアクリーナキャップ等の前半部分を示す斜視図。 図5のVI斜視図。 図3のエアクリーナの前半部分を示す部分左側面図。 図7のVIII矢視図。 図7のIX矢視図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエアクリーナの吸気構造の一実施形態が適用されたスクータ型自動二輪車を示す左側面図である。また、図2は、図1のスクータ型自動二輪車における車体フレーム、ユニットスイング式エンジン及びエンジン吸気系等を示す左側面図である。本実施形態において、前後、左右、上下の表現は、車両乗車時の乗員、特に運転者を基準にしたものである。
図1及び図2に示すように、スクータ型車両としてのスクータ型自動二輪車10は、アンダーボーン型の車体フレーム11を備える。この車体フレーム11は、前頭部のヘッドパイプ12の後部から鋼管製の1本のダウンチューブ13が後下方へ向かって延出され、このダウンチューブ13の下部から左右一対のアンダーフレーム14が後方へ延出され、このアンダーフレーム14の後端部に左右一対のシートレール15が一体に連設されている。このシートレール15は、アンダーフレーム14の後端部から上方へ延びた後に、後斜め上方へ延出して形成される。
ダウンチューブ13の下端部から左右一対のボトムレール16が、アンダーフレーム14と略平行に後方へ延出され、このボトムレール16の後部が上方で屈曲して延びて、アンダーフレーム14の後端部に連結される。アンダーフレーム14、シートレール15及びボトムレール16が交差する位置に補強プレート17が固着されている。また、左右一対のアンダーフレーム14、シートレール15間には、ブリッジメンバ18が車幅方向に掛け渡されている。
ヘッドパイプ12にフロントフォーク20が、ハンドルバー21と共に左右に回転自在に支持され、このフロントフォーク20の下端に前輪22が軸支されている。一方、車体フレーム11の中央下部の前記補強プレート17に、エンジン懸架ブラケット23を介してユニットスイング式エンジン24が、ピボット軸O回りに車両上下方向に揺動可能に枢支される。
ユニットスイング式エンジン24は、スクータ用として一般的に用いられるものであり、エンジン25と伝動装置26とが一体に構成され、伝動装置26の後部に後輪27が直接軸支される。伝動装置26は、例えばエンジン25の出力を所定の回転数に変速する無段階変速装置を備える。この伝動装置26の後部とシートレール15との間にリアクッションユニット28が架け渡される。このリアクションユニット28によって、ユニットスイング式エンジン24及び後輪27の車両上下方向の揺動が緩衝されて懸架なされる。
車体フレーム11におけるシートレール15の上方に、着座シート30が開閉自在に設けられる。この着座シート30の下方で、ユニットスイング式エンジン24の上方に、ヘルメット等を収納可能な物品収納ボックス31が配置される。この物品収納ボックス31の後方に燃料タンク(不図示)が配置される。これらの物品収納ボックス31及び燃料タンクは、左右一対のシートレール15により支持される。また、これらの物品収納ボックス31及び燃料タンク31は、ユニットスイング式エンジン24の前部、エンジン吸気系40(後述)の前半部及び車体フレーム11と共に、合成樹脂製のフレームカバー32によって車両側方から覆われて保護され、更にこのフレームカバー32により車両の外観の向上が図られている。
エンジン25は、クランクケース33の前方からシリンダアッセンブリ34が略水平方向に前傾して突設される。クランクケース33の左側に伝動装置26の伝動装置ケーシング35が一体に設けられて車両後方へ延びている。シリンダアッセンブリ34は、シリンダブロック36とシリンダヘッド37とヘッドカバー38とが、クランクケース33の側から順次接合されて構成される。
シリンダブロック36のシリンダ内にピストン(共に不図示)が摺動自在に配設され、このピストンは、クランクケース33内に回転自在に配設されたクランクシャフト39にコンロッド(不図示)を介して連結される。ピストンの往復直線運動は、コンロッドによりクランクシャフト39の回転運動に変換される。
シリンダヘッド37には、シリンダブロック36のシリンダに連通した燃焼室(不図示)が形成されると共に、吸気ポート及び排気ポート(共に不図示)が燃焼室に連通して形成される。後述のエンジン吸気系40からの混合気が吸気ポートを経て燃焼室内へ供給され、この混合気が燃焼することでピストンが往復運動し、クランクシャフト39が回転運動する。このクランクシャフト39の回転力が、伝動装置26にて変速されて後輪27を駆動する。
エンジン吸気系40は、燃料と空気との混合気を生成し、この混合気をシリンダヘッド37の吸気ポートへ供給するものであり、ユニットスイング式エンジン24の上方に配置されて吸気ポートに接続される。このエンジン吸気系40は、インテークパイプ41、スロットルボディ42、エアクリーナ43及びフューエルインジェクタ44を有して構成される。
インテークパイプ41は、シリンダヘッド37の吸気ポート及びスロットルボディ42に接続され、このスロットルボディ42がアウトレットパイプ45を介してエアクリーナ43に接続される。エアクリーナ43にて塵埃等が除去された清浄な空気がスロットルボディ42へ導かれる。このスロットルボディ42は、内部に形成された吸気通路を開閉するスロットルバルブ(不図示)を備え、このスロットルバルブの開度に応じて、インテークパイプ41を経て吸気ポートへ供給する空気流量を調整する。
フューエルインジェクタ44は、例えばインテークパイプ41に設置される。このフューエルインジェクタ44は、このインテークパイプ41内を流れる空気中に、吸気ポートへ向けて燃料を噴射して混合気を生成し、この混合気をインテークパイプ41を経てシリンダヘッド37の吸気ポートへ供給する。なお、エンジン吸気系40は、スロットルボディ42及びフューエルインジェクタ44をキャブレタに代え、このキャブレタのスロットルバルブの開度に応じて、吸気ポートへ供給する空気量を調整すると共に、燃料の霧化量を調整して、シリンダヘッド37の吸気ポートへ混合気を供給するようにしてもよい。
シリンダヘッド37の排気ポート(不図示)にはエキゾーストパイプ46が接続される。このエキゾーストパイプ46は車両後方へ延び、エキゾーストパイプ46の後端に排気マフラ47が接続されてエンジン排気系48が構成される。このエンジン排気系48は、エンジン25の燃焼室内での混合気の燃焼により生じた排気を、エキゾーストパイプ46を経て排気マフラ47から大気中へ排出する。
ところで、エンジン吸気系40のエアクリーナ43は、ユニットスイング式エンジン24における伝動装置26の伝動装置ケーシング35の上面に設置される。従って、エンジン吸気系40は、上記エンジン排気系48と同様に、ユニットスイング式エンジン24と共に、エンジン懸架ブラケット23を介してピボット軸O回りに車両上下方向に揺動する。
エアクリーナ43は、図3及び図4に示すように、クリーンサイド50Aの一部を構成するエアクリーナケース51と、ダーティサイド50Bの一部を構成するエアクリーナキャップ52と、エアクリーナケース51とエアクリーナキャップ52との合せ面に設置された仕切壁53に設けられるエアフィルタ54と、エアクリーナキャップ52に挿入して設置されたインテークパイプ55と、を有して構成される。本実施形態では、クリーンサイド50Aが車両内側に、ダーティサイド50Bが車両外側にそれぞれ位置する。
クリーンサイド50Aは、エアクリーナケース51と仕切壁53及びエアフィルタ54とに囲まれて構成される。また、ダーティサイド50Bは、エアクリーナキャップ52と仕切壁53及びエアフィルタ54とに囲まれて構成される。そして、エアクリーナキャップ52に設置されたインテークパイプ55は、エアクリーナキャップ52の外側に位置する開口端が吸気口55Aとされる。インレットパイプ55は、吸気口55Aから外気を吸入して、この外気をダーティサイド50B内へ導く。ダーティサイド50B内に導かれた外気は、エアフィルタ54を通過する間に塵埃等が除去されてクリーンサイド50A内へ流れ、アウトレットパイプ45を経てスロットルボディ42へ導かれる。
ここで、上述の吸気口55Aを含むインレットパイプ55、後述のエアクリーナキャップ52の凹部56、及びエアクリーナケース51の前壁部60が、エアクリーナ43内へ塵埃や水の侵入を防止するエアクリーナの吸気構造49を構成する。
図5〜図7に示すように、エアクリーナキャップ52の前面部位に凹部56が設けられ、この凹部56にインレットパイプ55が挿入されて、このインレットパイプ55の吸気口55Aが凹部56に位置づけられる。エアクリーナキャップ52の凹部56は、下壁面57と対向する両側壁面58、59とによって形成される。これらの下壁面57、側壁面58及び59がインレットパイプ55の吸気口55Aを囲むことで、凹部56は、吸気口55Aに対して車両前方及び車両上方が開放状態に構成される。
更に、インレットパイプ55の吸気口55Aは、特に図6に示すように、車両上下方向に縦長の楕円形状、つまり車両上下方向を長軸N方向とする楕円形状に構成されて、車幅方向の寸法が抑制される。また、このインレットパイプ55の吸気口55Aは、図1及び図7に示すように、車体フレーム11等を車両側方から覆うフレームカバー32と車両側面視で重なるように構成されて、このフレームカバー32によって覆われる。
図3及び図4に示すように、エアクリーナケース51には、インレットパイプ55の吸気口55Aの前方を覆う前壁部60が、エアクリーナキャップ52の前面部位まで延設されている。この前壁部60は、図8及び図9に示すように、インレットパイプ55の吸気口55Aの長軸Nよりも車両上下方向に長く、且つ吸気口55Aの短軸Mよりも車幅方向に長く設定される。更に、前壁部60の車幅方向端面61は、エアクリーナキャップ52の側壁面59と略同一位置に設定されている。従って、インレットパイプ55の吸気口55Aは、前壁部60によって車両前方向が、距離L(後述)を隔てて覆われることになり、車両前方向からの塵埃や水等が前壁部60によって遮られる。
更に、エアクリーナケース51の前壁部60は、図7及び図9に示すように、エアクリーナキャップ52の前面部位まで、車幅方向と平行に延設される。これにより、インレットパイプ55の吸気口55Aと前壁部60との距離Lは、エアクリーナキャップ52における凹部56の車両前後方向の深さTと略同一寸法に設定される。従って、前壁部60と、凹部56を形成する下壁面57、側壁面58及び59とによって囲まれた、インレットパイプ55の吸気口55Aが臨む空間Aは、車両上方が開放された空間となる。このため、インレットパイプ55の吸気口55Aは、空間Aを通して車両上方から空気を吸入することになる。
また、エアクリーナケース51の前壁部60は、図3及び図7に示すように、エアクリーナキャップ52の前面部位の湾曲面62の形状に略適合して、車両後方へ湾曲する湾曲面63を有する形状に形成されている。一方、図2に示すように、エアクリーナ43の車両前方には、ユニットスイング式エンジン24の伝動装置26内へ冷却用空気を導入するためのエアダクト64が、伝動装置26から物品収納ボックス31の後下部に至るまで延在して、シートレール15に固定されている。また、エアクリーナ43は、ユニットスイング式エンジン24と共に、エンジン懸架ブラケット23を介してピボット軸O回りに揺動する。この揺動時のうち、リアクッションユニット28を収縮する方向にエアクリーナ43及びユニットスイング式エンジン24が移動するとき、エアクリーナ43の前壁部60は、その湾曲面63が、エアダクト64を含むエアクリーナ43の周辺部品に順次当接することで、この周辺部品へ作用する衝撃力が低減される。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(6)を奏する。
(1)図3〜図5に示すように、インレットパイプ55の吸気口55Aが位置づけられるエアクリーナキャップ52の凹部56は、下壁面57と両側壁面58及び59とによって形成される。このため、吸気口55Aに対して車両下方及び車両両側方からの塵埃及び水は、エアクリーナキャップ52の凹部56を含む部分(下壁面57、側壁面58及び59を含む)によって遮られる。更に、インレットパイプ55の吸気口55Aの車両前方には、エアクリーナケース51の前壁部60が位置づけられて吸気口55Aを覆うので、吸気口55Aに対する車両前方からの塵埃及び水は前壁部60によって遮られる。これらのことから、エアクリーナ43の吸気構造49を構成するエアクリーナキャップ52の凹部56及びエアクリーナケース51の前壁部60によって、エアクリーナ43内への塵埃及び水の侵入を効果的に防止できる。
(2)インレットパイプ55の吸気口55Aが位置づけられる凹部56がエアクリーナキャップ52に、インレットパイプ55の吸気口55Aを前方から覆う前壁部60がエアクリーナケース51にそれぞれ設けられたので、エアクリーナの吸気構造49をエアクリーナ43の単体で簡素な構造に構成できる。このように、エアクリーナの吸気構造49がエアクリーナ43の構成要素であるエアクリーナケース51、エアクリーナキャップ52及びインレットパイプ55のみを有して構成されるので、エアクリーナ43の部品点数及び組付工数を低減でき、更に、エアクリーナの吸気構造49がエアクリーナ周辺部品に影響を与えまたは与えられることもない。
(3)図3及び図7に示すように、インレットパイプ55の吸気口55Aが位置づけられるエアクリーナキャップ52の凹部56は、吸気口55Aに対して車両前方及び上方が開放されている。更に、インレットパイプ55の吸気口55Aの前方を覆うエアクリーナケース51の前壁部60は、エアクリーナキャップ52における凹部56の車両前後方向の深さTと略同一寸法の距離Lだけ、吸気口55Aに対して離れて設置されている。従って、インレットパイプ55の吸気口55Aは、エアクリーナキャップ52の凹部56とエアクリーナケース51の前壁部60とに囲まれて車両上方が開放された空間Aを通して外気を吸入できるので、その吸入時の吸気抵抗を低減できる。
また、吸気口55Aを含むインレットパイプ55がエアクリーナ43から例えば物品収納ボックス31まで長尺化されず、インレットパイプ55の吸気口55Aがエアクリーナキャップ52の凹部56に位置づけられている点からも、外気吸入時の吸気抵抗を低減できる。
(4)エアクリーナキャップ52の前面部位まで延設されたエアクリーナケース51の前壁部60が、エアクリーナキャップ52の前面部位の湾曲面62の形状に適合して、車両後方へ湾曲する湾曲面63を有する形状に形成されている。このため、前壁部60を含めたエアクリーナ43の大型化を回避できる。更に、エアクリーナ43がユニットスイング式エンジン24と共にピボット軸O回りに揺動する際に、前壁部60がエアクリーナ43の周辺部品(例えば伝動装置26のエアダクト64)に衝突しても、この周辺部品に徐々に当接することで、この周辺部品への衝撃力が低減されて周辺部品の損傷を防止できる。
(5)図6に示すように、インレットパイプ55の吸気口55Aは、車両上下方向を長軸N方向とする楕円形状に形成されている。このため、吸気口55Aが位置づけられる凹部56の両側壁面58及び59を例えば車両上下方向に平行な直線形状に形成できる。この結果、インレットパイプ55が設置されるエアクリーナキャップ52の車幅方向寸法を抑制でき、エアクリーナ43の外観を向上させることができる。
(6)図1及び図7に示すように、エアクリーナキャップ52に設置されるインレットパイプ55の吸気口55Aは、車体フレーム11等を車両側方から覆うフレームカバー32と車両側面視で重なり、このフレームカバー32によって覆われて構成される。従って、インレットパイプ55の吸気口55Aからの塵埃や水の吸い込みをフレームカバー32により、より一層防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施形態では、車体フレーム11に対し揺動可能に支持されたユニットスイング式エンジン24に設置されるエアクリーナ43について述べたが、エンジンと共に車体フレーム11に固定されたエアクリーナ43に対しても、本発明のエアクリーナの吸気構造49を適用してもよい。
10…スクータ型自動二輪車、11…車体フレーム、24…ユニットスイング式エンジン、25…エンジン、26…伝動装置、32…フレームカバー、43…エアクリーナ、49…エアクリーナの吸気構造、50A…クリーンサイド、50B…ダーティサイド、51…エアクリーナケース、52…エアクリーナキャップ、54…エアフィルタ、55…インレットパイプ、55A…吸気口、56…凹部、60…前壁部、62、63…湾曲面、N…長軸。

Claims (5)

  1. 車体フレームに搭載されたエンジンの上方にエアクリーナが配置され、このエアクリーナは、クリーンサイドの一部を構成するエアクリーナケースと、ダーティサイドの一部を構成するエアクリーナキャップと、前記エアクリーナケースと前記エアクリーナキャップとの合せ面に設けられて塵埃を除去するエアフィルタとを有し、
    前記エアクリーナキャップには、前記ダーティサイド内に外気を吸入する吸気口が設けられたエアクリーナの吸気構造であって、
    前記エアクリーナキャップの前面部位に凹部が設けられ、この凹部に前記吸気口が位置づけられ、
    前記エアクリーナケースには、前記吸気口の前方を覆う前壁部が、前記エアクリーナキャップの前記前面部位まで延設されて構成されたことを特徴とするエアクリーナの吸気構造。
  2. 前記エアクリーナキャップの凹部は、車両の前方及び上方が吸気口に対して開放状態に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナの吸気構造。
  3. 前記エンジンは、伝動装置と一体化されて車体フレームに揺動可能に支持されるユニットスイング式エンジンを構成し、このユニットスイング式エンジンの上面にエアクリーナが設置され、
    前記エアクリーナにおけるエアクリーナケースの前壁部が、前記エアクリーナの形状に適合した湾曲形状に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のエアクリーナの吸気構造。
  4. 前記エアクリーナキャップに設けられる吸気口は、車両上下方向を長軸方向とする楕円形状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエアクリーナの吸気構造。
  5. 前記エアクリーナキャップに設けられる吸気口は、車体フレームを車両側方から覆うフレームカバーと、車両側面視で重なるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエアクリーナの吸気構造。
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