JP2017226374A - 構造物の点検装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁等の構造物の点検を、伸展動作可能な折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車を利用して行うことで、開発費用及び先行投資を抑制する。さらに、構造物の表面に対し点検装置が干渉するのを防止して保護する。【解決手段】伸展動作可能な折り畳み式多段ブーム20を備えるコンクリートポンプ車10と、その折り畳み式多段ブーム20の先端に設けられ、構造物の表面を点検するための点検装置30と、からなる構造物の点検装置であって、構造物の表面に対し点検装置30が干渉するのを防止して保護する保護部材53を備える。保護部材53は、点検装置30が設置される基台31上に設けられる一対のタイヤである。さらに、構造物の表面に保護部材53が干渉した際の衝撃を緩衝する緩衝部材51を備える。また、点検装置30には、打音検査装置32、全天球カメラ34及び照明35が含まれる。【選択図】図4

Description

本発明は、橋梁等の構造物の点検装置に関する。
特許文献1において、高所作業から人を解放すると共に、足場設置が不要で、かつ、遠隔自動により検査対象物に沿って点検検査が可能な、構造物点検装置が提案されている。
この構造物点検装置は、車両、船、航空機等の移動装置に搭載され、この移動装置から電源及びアクチュエータ駆動源の供給を受けて駆動する、点検検査を行なうための検査機構を先端に備えた伸縮可能なアーム部と、このアーム部を三次元空間上の検査対象部位近傍まで移動させるための展開機構と、その展開機構とアーム部を遠隔操作するための操作部とを備えている。
また、特許文献2には、車両本体に旋回可能に搭載され、駆動力により先端側をX軸、Y軸、Z軸の3軸方向に変更可能に構成した可動ア−ムを備える構造物点検車が提案されている。
また、特許文献3には、橋梁の高欄上を走行する上部支持台で水平方向の第1のアームを支承し、その第1のアームで略垂直方向に延びる第2のアームを支承し、その第2のアームで長手方向に伸縮自在に構成された第3のアームを片持ち状態で支承し、その第3のアームの先端にカメラを回転駆動可能に取付けた橋梁点検装置が提案されている。
この橋梁点検装置は、上部支持台を高欄に設置して全体のバランスをとりながら高欄上を移動させてカメラで橋梁下面の撮影行う。
さらに、橋梁等の構造物の維持管理のためのロボット開発が近年活発に行われており、ドローンを利用したものなども開発されている。
特開平10−82017号公報 特開2006−2417号公報 特開2007−77653号公報
しかし、特許文献1のような専用の構造物点検装置や、特許文献2のような専用の構造物点検車や、特許文献3のような専用の橋梁点検装置や、点検装置の運搬移動に必要なアーム等の移動揚重装置は新たな独自開発が必要であり、開発費用及び先行投資が必要となる。
本発明の課題は、橋梁等の構造物の点検を、伸展動作可能な折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車を利用して行うことで、開発費用及び先行投資を抑制することである。
さらに、本発明は、構造物の表面に対し点検装置が干渉するのを防止して保護することも課題としている。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
伸展動作可能な折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車と、
前記折り畳み式多段ブームの先端に設けられ、構造物の表面を点検するための点検装置と、からなる構造物の点検装置であって、
前記構造物の表面に対し前記点検装置が干渉するのを防止して保護する保護部材を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の構造物の点検装置であって、
前記構造物の表面に前記保護部材が干渉した際の衝撃を緩衝する緩衝部材を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1または2に記載の構造物の点検装置であって、
前記点検装置には、打音検査装置、全天球カメラまたは照明のいずれか一つが含まれることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1から3のいずれか一項に記載の構造物の点検装置であって、
前記保護部材は、前記点検装置が設置される基台上に設けられる少なくとも一対のタイヤ、または複数の支持棒の先端部に備える自在キャスターであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項2から4のいずれか一項に記載の構造物の点検装置であって、
前記緩衝部材は、前記折り畳み式多段ブームの先端と前記点検装置が設置される基台との間に設けられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1から5のいずれか一項に記載の構造物の点検装置であって、
前記折り畳み式多段ブームの先端に対し前記点検装置が設置される基台を旋回動作させる旋回機構と、
前記折り畳み式多段ブームの先端に対し前記基台を首振り動作させる首振り機構と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項6に記載の構造物の点検装置であって、
前記旋回機構は、前記折り畳み式多段ブームの先端に固定する固定部材に設けられる旋回用モータと、この旋回用モータの駆動ギヤに噛み合うギヤを有する旋回部材と、を備え、
前記首振り機構は、前記旋回部材に設けられる首振り用モータと、この首振り用モータの駆動ギヤに噛み合うギヤを有する首振り部材と、を備え、
前記首振り部材と前記基台との間に複数の前記緩衝部材が設けられること特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1から7のいずれか一項に記載の構造物の点検装置であって、
前記折り畳み式多段ブームの各ブームの連結部近傍に、前記各ブームの先端側の映像を撮影するブーム操作確認用のカメラを備えることを特徴とする。
本発明によれば、伸展動作可能な折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車を利用して、橋梁等の構造物の点検を行うため、開発費用及び先行投資を抑制することができる。
さらに、構造物の表面に対し点検装置が干渉するのを防止して保護することができる。
本発明の点検装置を適用した構造物の一実施形態の構成を示すもので、橋上から橋梁の点検に適用した概略縦断面図である。 同じく、橋上から橋脚などの点検に適用した概略縦断面図である。 橋脚下から橋脚上部、沓座などの点検に適用した概略縦断面図である。 点検装置を含む要部の具体的構成例を示す斜視図である。 図4の点検装置部分を斜め下方から見た図である。 実施形態2を示すもので、点検装置を含む要部の具体的構成例を示す斜視図である。 図6の点検装置部分を斜め下方から見た図である。 図6の点検装置部分の側面図である。 同じく、点検装置部分の端面図である。 同じく、点検装置部分の上面図である。 旋回機構及び首振り機構のギヤの噛み合いを示す斜視図である。 図11の点検装置部分を側方から見た図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(概要)
フレッシュコンクリート(生コン)を離れた場所に圧送するために輸送管の付いた折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車は沢山存在し、そのコンクリートポンプ車を橋梁等の構造物の点検に有効利用できるようにすることで、点検装置の運搬移動に必要なアーム等の移動揚重装置の開発が不要になり、先行投資も不要となる。
また、コンクリートポンプ車を操作するオペレータも沢山存在するため、新たな人材育成が不要である。
(さらなる課題等)
ポンプ車ブーム先端の点検装置を安全かつ構造物に損傷なく近接させるためには、先端装置が保護される必要がある。このため、構造物の表面に対し点検装置が干渉するのを防止して保護する保護部材を備えておく。
また、ブームの動きや揺れを考慮する必要がある。このため、構造物の表面に保護部材が干渉した際の衝撃を緩衝する緩衝部材を備えておく。
そして、点検位置が狭隘部などの理由でブーム先端がオペレータの目視範囲外になる場合は、モニターなどを介してブーム先端の動きを確認できるようにする必要がある。このため、折り畳み式多段ブームの各ブームの連結部近傍に、各ブームの先端側の映像を撮影するブーム操作確認用カメラを備えておく。
(実施形態1)
図1は本発明の点検装置を適用した構造物の一実施形態の概略構成として橋上から橋梁の点検に適用した状態を示すもので、1は橋梁(構造物)、10はコンクリートポンプ車(ブーム車)、11はコンクリートポンプ、12は旋回台、13はアウトリガー、20は折り畳み式多段ブームである。
図示のように、構造物である橋梁1の床版下面、桁などの点検に、フレッシュコンクリートを離れた場所に圧送するために輸送管25の付いた、伸展動作可能な折り畳み式多段ブーム20を備えるコンクリートポンプ車であるブーム車10を用いる。
このブーム車10は、コンクリートポンプ11と、旋回台12と、図示しないバッテリや発電機等の電源装置や水タンク等を搭載して、前後左右のアウトリガー13を装備し、旋回台12上に折り畳み式多段ブーム20が組み付けられている。
折り畳み式多段ブーム20は、図示例では、第1ブーム21、第2ブーム22、第3ブーム23及び第4ブーム24からなる4段ブームで、これら第1ブーム21、第2ブーム22、第3ブーム23及び第4ブーム24は、各々水平軸を介して順次連結されていて、その各々水平軸回りにそれぞれ揺動駆動される。
そして、第4ブーム24の先端から延びる輸送管25の先端に、橋梁1の床版下面、桁などを点検するための点検装置30が備えられている。
すなわち、輸送管25の先端に、固定部材である継手40を介して旋回部材41が回転可能に連結されて、この旋回部材41に水平方向の結合ピン(図略)を介して図示ボックス状の点検装置30が揺動可能に連結されている。継手40はコンクリートポンプの輸送管の接合に一般的に用いられるビクトリックジョイントを用いることにより、コンクリートポンプのメーカーや機種を問わずに点検装置30を堅固に取り付けることが可能である。
なお、点検装置30は、無線または有線での遠隔操作により、旋回部材41に対し結合ピンを中心にして揺動駆動され、旋回部材41も、遠隔操作により輸送管25先端の継手40に対し回転駆動される。旋回部材41は、ブーム操作では難しい微小な位置決めのための伸縮機能を備えてもよい。
ここで、点検装置30としては、例えば、点検ハンマー、打診棒及び打音マイクなどで、橋梁1の下面の傷や経年劣化(浮き、剥落など)を打診等して点検する機能を具備する。
なお、マイクの打音は、オペレータのヘッドホンに送信される。
そして、点検装置30には、そのボックス状部に、図示しないカメラ及び照明が組み込まれている。
そのカメラは、例えば静止画像及び動画像、さらには複眼で3次元画像を取得可能なデジタルカメラなどで、その画像はオペレータが持つタブレットで確認でき、そのタブレット操作により撮影・録画等が可能である。
また、照明は、例えばLED照明であり、カメラの撮影方向を照らしつつ、反射が写り込まない配置となっている。
さらに、点検装置30に、温度センサ、洗浄装置(バキューム付き高圧洗浄装置)、乾燥装置(ドライヤ)、送風装置(ブロア)等の各種機器を必要に応じて組み込んでもよい。
なお、以上のカメラ、照明、マイク、温度センサ、バキューム付き高圧洗浄装置、ドライヤ、ブロア等の各種機器も、それぞれ遠隔操作で駆動される。
さらに、点検装置30に、鉄筋探査装置、超音波探査装置、電磁波探査装置、等の各種内部探査装置を必要に応じて組み込んでもよい。
以上の点検装置30を折り畳み式多段ブーム20の先端に備えるブーム車10を用いて行う橋梁1の点検方法について以下に説明する。
図示のように、橋梁1の上にブーム車10を走行させて所定位置に停車した後、その前後左右のアウトリガー13を外側に張り出すとともに橋梁1上に接地させてブーム車10を安定させる。
次に、旋回台12を旋回させ、折り畳み式多段ブーム20の第1ブーム21、第2ブーム22、第3ブーム23及び第4ブーム24を各々伸展動作させて、図示のように、橋梁1の側方から下方に向けて伸ばしていく。
そして、その第4ブーム24先端から延びる輸送管25先端の点検装置30を、橋梁1の床版下面、桁などの点検個所に接近させる。
このとき、遠隔操作により、輸送管25先端の継手40に対し旋回部材41を回転(旋回)駆動したり、旋回部材41に対し結合ピンを中心にして点検装置30を揺動(首振り)駆動して、橋梁1の床版下面、桁などの点検個所に点検装置30を接近させる。
その後、点検装置30を遠隔操作することにより、橋梁1の床版下面、桁などを打診等して傷や経年劣化を点検する。
すなわち、オペレータはヘッドホンで打音を聞いてひび割れ等の傷や経年劣化を診断することができる。
そして、点検装置30に併設されたカメラ及び照明を遠隔操作することにより、橋梁1の床版下面、桁などの点検個所を画像撮影、照明して、オペレータがタブレットに送られた画像を見ながら点検装置30の橋梁1の床版下面、桁などに対する移動位置と点検状態を確認することができる。
さらに、必要に応じて、点検装置30に併設された温度センサ、バキューム付き高圧洗浄装置、ドライヤ、ブロア等の各種機器を遠隔操作することにより、橋梁1の床版下面、桁などの点検個所に対する温度検出、高圧洗浄及び吸引、乾燥、送風等を行う。
なお、図示例では、橋梁1上のブーム車10を横向きとしたが、前向きであってもよい。
以上において、第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各基端部側にカメラ26・27・28をそれぞれセットして、矢印で示したように、カメラ26・27・28でそれぞれ撮影される第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各先端部側の画像を無線によりオペレータが手元のタブレット画面において、第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各先端部側の動きを見えるようにしている。
従って、点検位置が狭除部などでブーム先端がオペレータの目視範囲外になる場合でも、折り畳み式多段ブーム20の操作を、オペレータが手元のタブレット画面で、第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各先端部側の動きを見ながら適切かつ安全に行うことができる。
図2は橋上から橋脚などの点検に適用した状態を示すもので、図示のように、橋梁1上の所定位置に停車したブーム車10から折り畳み式多段ブーム20の第1ブーム21、第2ブーム22、第3ブーム23及び第4ブーム24を各々伸展動作させて、橋脚2の側方から下方に向けて伸ばしていく。
そして、その第4ブーム24先端から延びる輸送管25先端の点検装置30を、橋脚2の側面などの点検個所に接近させる。
その操作も、オペレータが手元のタブレット画面において、第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各先端部側の動きを見ながら適切かつ安全に行う。
その後、点検装置30を遠隔操作して、橋脚2の側面などを打診等して傷や経年劣化を点検する。
図3は橋脚下から橋脚上部、沓座などの点検に適用した状態を示すもので、図示のように、橋脚3の下の地上の所定位置に停車したブーム車10から折り畳み式多段ブーム20の第1ブーム21、第2ブーム22、第3ブーム23及び第4ブーム24を各々伸展動作させて、橋脚2の側方から下方に向けて伸ばしていく。
そして、その第4ブーム24先端から延びる輸送管25先端の点検装置30を、橋脚3の外面上部、沓座などの点検個所に接近させる。
その操作も、オペレータが手元のタブレット画面において、第2ブーム22、第3ブーム23、及び第4ブーム24の各先端部側の動きを見ながら適切かつ安全に行う。
その後、点検装置30を遠隔操作して、橋脚3の外面上部、沓座などを打診等して傷や経年劣化を点検する。
次に、図4及び図5は点検装置30を含む要部の具体的構成例を示すもので、旋回部材41に結合ピン45を介して首振り部材46が連結され、この首振り部材46には、首振り用モータ47が設置されている。この首振り用モータ47の出力軸に設けられたギヤ48と、首振り部材46に一体の結合ピン45に設けられたギヤ49とが噛み合っている。
なお、図示円筒ケース状の継手40内には、旋回部材41を回転駆動する不図示の旋回用モータと、その旋回用モータの出力軸と旋回部材41との間に設けられるギヤ機構が内蔵されている。
そして、首振り部材46に一体化した支持板50と点検装置30の基台31とが、緩衝部材である図示では4本のバネによるショックアブソーバ51を介して連結されている。
また、点検装置30の基台31上には、一対の打音検査装置32、その間に一対のカメラ33、その間の全天球カメラ34、周囲四辺に沿ったLED照明35、及び打音集音マイクを含む無線送受信モジュール36などが搭載されている。
さらに、基台31の両側方には、一対の車輪52が配置されており、その一対の車輪52に装着したタイヤ53の側方から見た輪郭内に基台31及び点検装置30が収まる状態で、車軸54が基台31に軸受(図略)されている。
このように、基板31の両側に配置した一対のタイヤ53を用いて点検装置30を保護するとともに、前述したように、ブーム車10から折り畳み式多段ブーム20を使って点検装置30を、橋梁1の床版下面や桁、橋脚2の側面、橋脚3の外面上部や沓座などに沿わせて移動する際の動きをスムーズなものにしている。
また、緩衝部材として4本のバネによるショックアブソーバ51を備え、近接時に構造物にタイヤ53がぶつかっても大丈夫なようにしている。
以上、実施形態の点検装置によれば、ブーム車10を利用して、その折り畳み式多段ブーム20の先端から延びる輸送管25先端の点検装置30を、橋梁1の床版下面や桁、橋脚2の側面、橋脚3の外面上部や沓座などの点検個所に接近させて、その点検装置30の遠隔操作により橋梁1下面の点検を行うため、開発費用及び先行投資を抑制することができる。
そして、点検装置30及び基台31が側方から見た輪郭内に収まる一対のタイヤ53を備えるため、構造物の点検個所などに点検装置30が干渉するのを防止して保護することができる。
さらに、首振り部材46に一体化した支持板50と点検装置30の基台31との間に、4本のバネによるショックアブソーバ51を備えるため、点検個所などの表面にタイヤ53が干渉した際の衝撃を緩衝することができる。
また、構造物の点検個所などの表面に一対のタイヤ53が押圧されて、点検装置30と構造物表面との距離が一定内に保たれるため、打音検査装置32による点検距離を適切距離内に収めて打音点検できるとともに、カメラ33及び全天球カメラ34による点検個所の画像を適切距離内に収めて撮影できる。
そして、カメラ33及び全天球カメラ34での撮影による高解像度画像によって、点検個所に発生する、例えばひび割れ幅の計測も正確に行える。
(実施形態2)
図6から図12は実施形態2を示すもので、前述した実施形態1と同様、30は点検装置、31は基台、32は打音検査装置、33はカメラ、34は全天球カメラ、35はLED照明、36は無線送受信モジュール、40は継手、41は旋回部材、45は結合ピン、46は首振り部材、47は首振り用モータ、48はギヤ、49はセクタギヤ、50は支持板、51はショックアブソーバであって、42は旋回用モータ、43はギヤ、44はインターナルリングギヤ、55は支持棒、56は自在キャスター(保護部材)である。
図示のように、円筒ケース状の継手40には、大径で骨組状のフレーム60が一体化されており、このフレーム60の先端に旋回部材41が旋回自在に組み付けられるとともに、フレーム60内に旋回用モータ42が固定されている。
この旋回用モータ42の出力軸には、図11に示すように、ギヤ43が設けられ、このギヤ43は、図12にも示すように、旋回部材41に一体化されたインターナルリングギヤ44と噛み合っている。このインターナルリングギヤ44とギヤ43の噛み合いにより、旋回用モータ42の駆動で旋回部材41の旋回角度が±170度位に確保される。その旋回限界は、フレーム60に設けられたリミットスイッチ61・62と、旋回部材41に設けられた検出部63との接触により安全に制限される。
また、図9、図11及び図12に示すように、首振り部材46に設置した首振り用モータ47の出力軸に設けられたギヤ48が、首振り部材46に一体の結合ピン45と一体化して設けられた扇型形状のセクタギヤ49に噛み合っている。このセクタギヤ49とギヤ48の噛み合いにより、首振り用モータ47の駆動で首振り部材46の首振り角度が100度位に確保される。その首振り限界は、首振り部材41に設けられたリミットスイッチ64・65と、支持板50に設けられた検出部66・67との接触により安全に制限される。
そして、基台31の四隅上には、4本の支持棒55が起立して設けられており、この4本の支持棒55の先端部に保護部材としての自在キャスター56がそれぞれ取り付けられている。
この基台31の四隅に配置した支持棒55上の自在キャスター56は、点検装置30の最も突出量が大きい打音点検装置32よりも大きく突出した位置に配置されている。
このように、基板31の四隅の支持棒55上の自在キャスター56を用いて点検装置30を保護するとともに、前述したように、ブーム車10から折り畳み式多段ブーム20を使って点検装置30を、橋梁1の床版下面や桁、橋脚2の側面、橋脚3の外面上部や沓座などに沿わせて移動する際の動きをスムーズなものにしている。
以上、実施形態2の点検装置によっても、前述した実施形態1と同様の作用効果が得られる。
(変形例)
以上の実施形態においては、折り畳み式4段ブームとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3段ブームや5段以上の多段ブームであればよい。
また、点検装置の構成、保護部材、及び緩衝部材等も任意であり、例えば緩衝部材は、実施形態のバネに加えて油圧減衰装置を組み合わせたショックアブソーバであってもよく、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
なお、点検装置は、ブーム車の先端に取り付けて使用するだけでなく、クレーンで吊り上げて使用したり、アタッチメントを用いてクレーンのブームの先端に取り付けて使用することもできる。
1 橋梁(構造物)
2 橋脚(構造物)
3 橋脚(構造物)
10 コンクリートポンプ車(ブーム車)
11 コンクリートポンプ
12 旋回台
13 アウトリガー
20 折り畳み式多段ブーム
21 第1ブーム
22 第2ブーム
23 第3ブーム
24 第4ブーム
25 輸送管
26 ブーム操作確認用のカメラ
27 ブーム操作確認用のカメラ
28 ブーム操作確認用のカメラ
30 点検装置
31 基台
32 打音検査装置
33 カメラ
34 全天球カメラ
35 LED照明
36 無線送受信モジュール
40 継手(固定部材)
41 旋回部材
42 旋回用モータ
43 ギヤ
44 ギヤ(インターナルリングギヤ)
45 結合ピン
46 首振り部材
47 首振り用モータ
48 ギヤ
49 ギヤ(セクタギヤ)
50 支持板
51 ショックアブソーバ(緩衝部材)
52 車輪
53 タイヤ(保護部材)
54 車軸
55 支持棒
56 自在キャスター(保護部材)
60 フレーム
61 リミットスイッチ
62 リミットスイッチ
63 検出部
64 リミットスイッチ
65 リミットスイッチ
66 検出部
67 検出部

Claims (8)

  1. 伸展動作可能な折り畳み式多段ブームを備えるコンクリートポンプ車と、
    前記折り畳み式多段ブームの先端に設けられ、構造物の表面を点検するための点検装置と、からなり、
    前記構造物の表面に対し前記点検装置が干渉するのを防止して保護する保護部材を備えることを特徴とする構造物の点検装置。
  2. 前記構造物の表面に前記保護部材が干渉した際の衝撃を緩衝する緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の構造物の点検装置。
  3. 前記点検装置には、打音検査装置、全天球カメラまたは照明のいずれか一つが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物の点検装置。
  4. 前記保護部材は、前記点検装置が設置される基台上に設けられる少なくとも一対のタイヤ、または複数の支持棒の先端部に備える自在キャスターであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の構造物の点検装置。
  5. 前記緩衝部材は、前記折り畳み式多段ブームの先端と前記点検装置が設置される基台との間に設けられることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の構造物の点検装置。
  6. 前記折り畳み式多段ブームの先端に対し前記点検装置が設置される基台を旋回動作させる旋回機構と、
    前記折り畳み式多段ブームの先端に対し前記基台を首振り動作させる首振り機構と、を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の構造物の点検装置。
  7. 前記旋回機構は、前記折り畳み式多段ブームの先端に固定する固定部材に設けられる旋回用モータと、この旋回用モータの駆動ギヤに噛み合うギヤを有する旋回部材と、を備え、
    前記首振り機構は、前記旋回部材に設けられる首振り用モータと、この首振り用モータの駆動ギヤに噛み合うギヤを有する首振り部材と、を備え、
    前記首振り部材と前記基台との間に複数の前記緩衝部材が設けられること特徴とする請求項6に記載の構造物の点検装置。
  8. 前記折り畳み式多段ブームの各ブームの連結部近傍に、前記各ブームの先端側の映像を撮影するブーム操作確認用のカメラを備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の構造物の点検装置。
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