JPH09127286A - 原子力発電プラントの点検補修装置および方法 - Google Patents

原子力発電プラントの点検補修装置および方法

Info

Publication number
JPH09127286A
JPH09127286A JP7285795A JP28579595A JPH09127286A JP H09127286 A JPH09127286 A JP H09127286A JP 7285795 A JP7285795 A JP 7285795A JP 28579595 A JP28579595 A JP 28579595A JP H09127286 A JPH09127286 A JP H09127286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
inspection
repair
underwater
nuclear power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7285795A
Other languages
English (en)
Inventor
Arata Ito
新 伊藤
Etsuro Igarashi
越郎 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7285795A priority Critical patent/JPH09127286A/ja
Publication of JPH09127286A publication Critical patent/JPH09127286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】点検補修部位に容易に移動でき、適確かつ鮮明
な映像が得られ、総点検,補修および予防保全を効率よ
く行う。 【解決手段】隔壁部清掃ロボット23と、シュラウド外
面補修ロボット26と、水中遊泳式補修ロボット30
と、シュラウド内面補修ロボット42と、これら各ロボ
ット23,26,30,42に搭載されたテレビカメラ
と、これら各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室37
と、この遠隔制御室37内に設置され各ロボットの映像
を複数画面に映写する背面投影式のビデオウォールビジ
ョン40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既に発電を開始し
ている原子力発電プラントの点検補修装置および方法に
係り、特にプラントの長期安全性をより確実にするため
に総点検,補修および予防保全を効率よく行う原子力発
電プラントの点検補修装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電プラントは、寿命3
0年または40年で設計されている。しかし、プラント
内の全ての機器が同じ寿命ではなく、機器の種別により
寿命が異なっている。そのため、原子炉炉内構造物など
の総点検,補修および予防保全を行う必要がある。
【0003】また、原子力施設のように、遠隔操作によ
って水中の目視観察を行う場合には、固定式カメラある
いは軌道に沿う移動体に設けたカメラなどを用いるのが
一般的である。
【0004】但し、これらの装置では一定の箇所しか視
取することができず、検査範囲に制約を受ける欠点があ
るため、近年ではカメラを搭載して、水中を自由に移動
できる検査装置が開発されつつある。この検査装置は、
例えば目視観察用のカメラおよび照明装置を搭載した耐
圧性のケーシングに、推進機構および姿勢制御手段を設
けて水中ビークルを構成し、この水中ビークルを遠隔操
作によってオペレーションフロアから検査部位までケー
ブルを引き回しつつ、水中で遊泳させて目視検査を行う
ようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、原子炉内部
などでは狭隘な部分が多いため、上記水中ビークルによ
り炉内構造物の検査を行う場合、水中ビークルが検査部
位まで移動する間に、そのケーブルが炉内構造物に引っ
掛かったり、絡まったりし、あるいは障害物に衝突した
りして、狭隘部への接近に時間がかかるとともに、操縦
に熟練を要するという問題点がある。
【0006】また、炉内構造物などの総点検,補修およ
び予防保全を行う際、テレビモニターを複数台並べ、そ
れぞれ異なるなる映像を映写することは行われているも
のの、複数台のテレビモニターを組み合わせて大画面と
し、作業現場の映像を拡大映写して遠隔作業の支援を行
っていない。そして、従来のようにテレビモニターを単
に並べたのでは、画像の欠落部分が大きく、適確な画像
が得られないという問題点がある。これを解決するため
に、投影式の大スクリーン方式もあるが、画面が暗く、
視取しにくいという問題点がある。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、点検補修部位に容易に移動できるとともに、適
確かつ鮮明な画像が得られ、原子力発電プラントの総点
検,補修および予防保全を効率よく行うことができ、原
子力発電プラントの運転停止期間を短縮化できる原子力
発電プラントの点検補修装置および方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1の原子力発電プラントの点検
補修装置は、燃料を取り出した後の原子力圧力容器内に
おいてシュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支持板上
に設置されたシュラウド内面補修ロボットと、上記シュ
ラウドと原子力圧力容器との間のアニュラス部に導入さ
れたシュラウド外面補修ロボットと、原子炉ウエル内水
面に吊り下ろして炉底部に導入された水中遊泳式補修ロ
ボットと、上記アニュラス部下部の隔壁上に設置された
隔壁部清掃ロボットと、これら各ロボットに搭載された
テレビカメラと、これらのテレビカメラと電気的に接続
されオペレーションフロアに設置された信号・動力中継
盤と、この信号・動力中継盤と制御ケーブルにより接続
され上記各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室と、この
遠隔制御室内に設置され各ロボットの映像を複数画面に
映写する背面投影式のビデオウォールビジョンとを備え
たことを特徴とする。
【0009】請求項2の原子力発電プラントの点検補修
方法は、原子力圧力容器内に装荷された燃料を取り出し
た後、シュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支持板上
にシュラウド内面補修ロボットを設置し、上記シュラウ
ドと原子力圧力容器との間のアニュラス部にシュラウド
外面補修ロボットを導入し、原子炉ウエル内水面に吊り
下ろして炉底部に水中遊泳式補修ロボットを導入し、上
記アニュラス部下部の隔壁上に隔壁部清掃ロボットを設
置し、これら各ロボットに搭載されたテレビカメラとオ
ペレーションフロアに設置された信号・動力中継盤を電
気的に接続し、この信号・動力中継盤を介して上記各ロ
ボットを遠隔制御室から遠隔操作し、この遠隔制御室内
に設置された背面投影式のビデオウォールビジョンの複
数画面に上記各ロボットの映像を映写することを特徴と
する。
【0010】請求項3は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、シュラウド内面補修ロ
ボットおよびシュラウド外面補修ロボットは、ショット
ブラストピーニングのショットを供給・回収するホース
およびウォータジェットピーニングの高圧水を供給する
ホースがそれぞれ接続されたことを特徴とする。
【0011】請求項4は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、シュラウド内面補修ロ
ボット、シュラウド外面補修ロボットおよび水中遊泳式
補修ロボットは、レーザピーニングで作業を行うための
レーザ光を伝送する光ファイバーが接続されたことを特
徴とする。
【0012】請求項5は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、隔壁部清掃ロボット
は、清掃作業を行った時に発生する飛散物を回収するホ
ースが接続されたことを特徴とする。
【0013】請求項6は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、ケーブル操作ブイに吊
り下げられた水中カメラと、ケーブル操作ブイに吊り下
げられた水中遊泳式点検ロボットと、ケーブル操作ブイ
に吊り下げられた水中照明灯とを有し、これら水中カメ
ラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯にそれぞ
れ推進機を取り付け、これらの操作ブイをオペレーショ
ンフロアに設置されたテレビカメラで撮影し、この映像
をビデオウォールビジョンに映写し、上記水中カメラ、
水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯を所定位置に
移動させるように上記推進機を遠隔操作することを特徴
とする。
【0014】請求項7は、請求項6記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、オペレーションフロア
に吊り装置を有する作業台車を走行可能に設置し、上記
吊り装置により水中カメラ、水中遊泳式点検ロボットお
よび水中照明灯のケーブル操作ブイを把持して原子炉ウ
エルに降ろしたり、取り出したりすることを特徴とす
る。
【0015】請求項8は、請求項1記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、シュラウド内面補修ロ
ボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修
ロボットおよび隔壁部清掃ロボットは、それぞれ推進機
が取り付けられたケーブル操作ブイに吊り下げられ、こ
れらの操作ブイをオペレーションフロアに設置されたテ
レビカメラで撮影し、この映像をビデオウォールビジョ
ンに映写し、上記シュラウド内面補修ロボット,シュラ
ウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボットおよび
隔壁部清掃ロボットを所定位置に移動させるように上記
推進機を遠隔操作することを特徴とする。
【0016】請求項9は、請求項8記載の原子力発電プ
ラントの点検補修装置において、オペレーションフロア
に吊り装置を有する作業台車を走行可能に設置し、上記
吊り装置によりシュラウド内面補修ロボット,シュラウ
ド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボットおよび隔
壁部清掃ロボットのケーブル操作ブイを把持して原子炉
ウエルに降ろしたり、取り出したりすることを特徴とす
る。
【0017】請求項10は、請求項1記載の原子力発電
プラントの点検補修装置において、オペレーションフロ
アに設置された信号・動力中継盤と遠隔制御室との間の
信号伝送系に電波,超音波,レーザ光などの非接触伝送
部を設けるとともに、動力伝送系に電磁誘導,レーザ光
などの非接触伝送部を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項11は、請求項1記載の原子力発電
プラントの点検補修装置において、オペレーションフロ
アに設置された信号・動力中継盤と遠隔制御室との間の
動力伝送系にレーザ光を伝送する組合せ反射鏡およびビ
ームダクトを用いたことを特徴とする。
【0019】請求項12は、請求項1,6,8または1
1記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
組合せ反射鏡およびビームダクトにてレーザ光を伝送し
てシュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロ
ボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボッ
ト,水中カメラ,水中遊泳式点検ロボットおよび水中照
明灯を遠隔操作することを特徴とする。
【0020】請求項13は、請求項1または6記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、オペレーシ
ョンフロアに複数の金具を固定し、これらの金具の先端
に首振り機能・望遠機能付きの水中テレビカメラを取り
付け、この水中テレビカメラを原子炉ウエルの水面下に
挿入し、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中カメラ
と、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中遊泳式点検
ロボットと、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中照
明灯にそれぞれ目印を設け、上記水中テレビカメラでこ
の目印までの距離および方向を遠隔制御室から三角測量
で測定する装置を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項14は、請求項1または13記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、原子炉圧
力容器上端部の内壁に首振り機能・望遠機能付きの水中
テレビカメラを複数固定し、ケーブル操作ブイに吊り下
げられた水中カメラと、ケーブル操作ブイに吊り下げら
れた水中遊泳式点検ロボットと、ケーブル操作ブイに吊
り下げられた水中照明灯にそれぞれ目印を設け、上記水
中テレビカメラでこの目印までの距離および方向を遠隔
制御室から三角測量で測定する装置を設けたことを特徴
とする。
【0022】請求項15は、請求項1または14記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、上部格子
板上面および炉心支持板上面に、それぞれ首振り機能・
望遠機能・推進機能・吸着機能付きの水中テレビカメラ
を複数固定し、上記炉心支持板上面に固定した水中カメ
ラでシュラウド内面補修ロボットに設けた目印までの距
離および方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置
を設けたことを特徴とする。
【0023】請求項16は、請求項1または15記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、シュラウ
ド外面上端,シュラウド上端とジェットポンプ頂部との
間の高さの原子炉圧力容器内壁,およびシュラウド外壁
に、それぞれ首振り機能・望遠機能・推進機能・吸着機
能付きの水中テレビカメラを複数固定し、シュラウド外
面補修ロボット、隔壁部清掃ロボットにそれぞれ目印を
設け、上記水中テレビカメラでこの目印までの距離およ
び方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置を設け
たことを特徴とする。
【0024】請求項17は、請求項1または16記載の
原子力発電プラントの点検補修装置において、炉底部に
首振り機能・望遠機能・推進機能・吸着機能付きの水中
テレビカメラを複数固定し、水中遊泳式補修ロボットに
目印を設け、上記水中テレビカメラでこの目印までの距
離および方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置
を設けたことを特徴とする。
【0025】請求項18は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に4台並べ、高さ方向に2台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向
に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1面設け、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットお
よび水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレ
ビカメラ,水中カメラ,オペレーションフロアに設置さ
れたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像のう
ち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写
することを特徴とする。
【0026】請求項19は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に4台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に3台、高さ方向
に3台組合せて構成した大画面を少なくとも1面設け、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットお
よび水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレ
ビカメラ,水中カメラ,オペレーションフロアに設置さ
れたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像のう
ち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写
することを特徴とする。
【0027】請求項20は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に4台並べ、高さ方向に4台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向
に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1面、横方
向に3台、高さ方向に3台組合せて構成した大画面を1
面、横方向に4台、高さ方向に4台組合せて構成した大
画面を1面のいずれかを設け、シュラウド内面補修ロボ
ット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロ
ボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊泳式点検ロボ
ットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,水中カメラ,
オペレーションフロアに設置されたテレビカメラのいず
れかにより撮影される映像のうち、重用度の高い順に少
なくとも1画面に拡大して映写することを特徴とする。
【0028】請求項21は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に5台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向
に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1面設け、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットお
よび水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレ
ビカメラ,水中カメラ,オペレーションフロアに設置さ
れたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像のう
ち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写
することを特徴とする。
【0029】請求項22は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に6台並べ、高さ方向に2台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向
に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1面設け、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットお
よび水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレ
ビカメラ,水中カメラ,オペレーションフロアに設置さ
れたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像のう
ち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写
することを特徴とする。
【0030】請求項23は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
ウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニットを
横方向に6台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデ
オウォールビジョンユニットを横方向に3台、高さ方向
に3台組合せて構成した大画面を少なくとも1面、横方
向に2台、高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少
なくとも1面のいずれかを設け、シュラウド内面補修ロ
ボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修
ロボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊泳式点検ロ
ボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,水中カメ
ラ,オペレーションフロアに設置されたテレビカメラの
いずれかにより撮影される映像のうち、重用度の高い順
に少なくとも1画面に拡大して映写することを特徴とす
る。
【0031】請求項24は、請求項18〜23のいずれ
か1項記載の原子力発電プラントの点検補修装置におい
て、ビデオウォールビジョンユニットの表示方式をデジ
タル制御方式としたことを特徴とする。
【0032】請求項25は、請求項24記載の原子力発
電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
ジョンユニットで構成されるビデオウォールビジョンの
映写パターンの変更を手,腕,足を用いて行うととも
に、音声,目線を用いて行うことを特徴とする。
【0033】請求項26は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、シュラ
ウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,
水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊
泳式点検ロボット,水中カメラの表面に、斑点模様,格
子模様,縞模様の少なくとも一つを付けたことを特徴と
する。
【0034】請求項27は、請求項1,6または8記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、シュラ
ウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,
水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊
泳式点検ロボット,水中カメラの表面が曲面である部分
には斑点模様を付け、平面である部分には格子模様,縞
模様を付けたことを特徴とする。
【0035】請求項28は、請求項26または27記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、斑点模
様,格子模様,縞模様を黄色と黒色,赤色と白色,赤色
と黒色,白色と黒色のいずれかの色彩であることを特徴
とする。
【0036】請求項29は、請求項26または27記載
の原子力発電プラントの点検補修装置において、斑点模
様,格子模様,縞模様の表面を艶消しとしたことを特徴
とする。
【0037】請求項30の原子力発電プラントの点検補
修装置は、原子力発電プラントの分解点検を行う機器が
設置されている部屋の天井近傍に敷設された軌道と、上
記機器の周囲に搬送して据え付けられる竜巻式排気装置
付きの局所養生装置と、上記軌道を走行する搬送装置に
搭載され各種センサーからなる環境計測装置と、上記軌
道を走行する搬送装置に搭載された分解・組立用力バラ
ンス機能付きの治工具と、上記軌道を走行する搬送装置
に搭載された機器吊上げ装置と、上記分解点検を行う機
器が設置されている部屋に取り付けられたテレビカメラ
とを備え、このテレビカメラで撮影される映像を遠隔制
御室に設置され複数画面で構成したビデオウォールビジ
ョンに映写して上記機器の分解点検作業を支援すること
を特徴とする。
【0038】請求項31の原子力発電プラントの点検補
修方法は、原子力発電プラントの機器をドラフターシス
テム,機器吊上げ装置,分解・洗浄・点検・補修・再組
立・機能検査を行う各種自動機が設置された専用メンテ
ナンス建屋に搬送装置で移送し、上記ドラフターシステ
ム内に設置したテレビカメラで撮影する映像を上記専用
メンテナンス建屋の遠隔制御室に設置され複数画面で構
成したビデオウォールビジョンに映写して作業を支援す
ることを特徴とする。
【0039】請求項32の原子力発電プラントの点検補
修方法は、原子炉ウエルに原子力圧力容器の蓋を開閉す
る蓋開閉装置を設置し、この蓋開閉装置にスタッドテン
ショナーおよび遠隔操作可能な可搬式知能アームを搭載
し、上記蓋開閉装置に設置したテレビカメラおよび水中
遊泳式点検ロボットで撮影される映像を遠隔制御室に設
置され複数画面で構成したビデオウォールビジョンに映
写して上記原子炉圧力容器の蓋の開閉作業作業を支援す
ることを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0041】[第1実施形態] (第1実施形態の構成)図1は本発明に係る原子力発電
プラントの点検補修装置の第1実施形態を示す構成図で
ある。図1に示すように、原子力発電プラントのオペレ
ーションフロア1には、作業台車2が走行する2本の軌
道3が敷設され、これら2本の軌道3間には原子炉ウエ
ル4および原子炉圧力容器5が配置されている。作業台
車2の上方には、図示しない天井クレーンが走行してお
り、このクレーンの走行により作業台車2が走行するよ
うに構成されている。この作業台車2および天井クレー
ンは、それぞれ横行台車が装備され、これらの横行台車
には原子炉圧力容器5を点検する図示しないテレビカメ
ラが取り付けられている。
【0042】また、オペレーションフロア1室の壁面に
は、作業台車2および天井クレーンを点検する図示しな
いテレビカメラが取り付けられている一方、原子炉ウエ
ル4周辺のオペレーションフロア1に複数台のテレビカ
メラ6が設置されている。そして、水面7にはケーブル
操作ブイ8が複数浮かべられ、この操作ブイ8からケー
ブル9,10により水中カメラ11,水中照明灯12が
それぞれ原子炉圧力容器5の上部室13に吊り下げられ
ている。
【0043】さらに、他のケーブル操作ブイ8にはケー
ブル14が結合され、このケーブル14に原子炉圧力容
器5の上部室13内を遊泳する水中遊泳式点検ロボット
15が接続されている。この点検ロボット15は、図2
に示すように略球形状で一部が透明な耐圧ケーシング1
6に、前後方向推進機構17、上下方向推進機構18、
姿勢制御手段であるバランスウェイト19、目視観察用
の可動式テレビカメラ20および照明装置21などを装
着して構成されている。
【0044】また、他のケーブル操作ブイ8にはケーブ
ル・ホース22が結合され、このケーブル・ホース22
に隔壁部清掃ロボット23が接続され、このロボット2
3が隔壁24上に設置されている。そして、別のケーブ
ル操作ブイ8にはケーブル・ホース25が結合され、こ
のケーブル・ホース25にシュラウド外面補修ロボット
26が接続され、このロボット26がシュラウド27の
上端からジェットポンプ28とシュラウド27との間に
吊り下げられている。さらに、別のケーブル操作ブイ8
にはケーブル・光ファイバー29が結合され、この光フ
ァイバー29に水中遊泳式補修ロボット30が炉底部室
31内を遊泳するように接続されている。
【0045】複数のケーブル操作ブイ8は、案内具3
2,33を介してケーブル9,10,14、ケーブル・
ホース22,25、ケーブル・光ファイバー29で信号
・動力中継盤34,35と接続されている。これら信号
・動力中継盤34,35は信号・動力伝送系36を通し
て遠隔制御室37内に設置された制御盤38と電気的に
接続されている。この制御盤38は、図示しない信号ケ
ーブルを通して遠隔操作卓39およびビデオウォールビ
ジョン40に接続されている。このビデオウォールビジ
ョン40は、複数のビデオウォールビジョンユニット4
0aで構成された背面投影式のユニット投影装置であ
る。
【0046】一方、炉心支持板41にはシュラウド内面
補修ロボット42が配備され、このロボット42は図示
しないケーブル・ホースを通して信号・動力中継盤44
と結合されている。この信号・動力中継盤44は上記と
同様に遠隔制御室37内の制御盤38と信号・動力伝送
系36により電気的に接続されている。信号・動力中継
盤34,35,44は、それぞれ図示しない高圧水発生
装置,ブラスト搬送・吸引装置,レーザ発振装置が別途
ケーブルやホースで接続されている。
【0047】上記のように本実施形態では、原子炉圧力
容器5内に装荷された燃料を取り出した後、図示しない
天井クレーンあるいは作業台車2に取り付けた吊り装置
45などを用いてシュラウド27内面の溶接線を補修す
るために、シュラウド内面補修ロボット42を炉心支持
板41上に設置したり、ケーブル操作ブイ8に吊り下げ
られたシュラウド外面補修ロボット26をシュラウド2
7と原子炉圧力容器5壁との間のアニュラス部に導入し
たり、原子炉ウエル4内に吊り下げられた水中遊泳式補
修ロボット30を炉底部室31に導入したり、またケー
ブル操作ブイ8に吊り下げられた隔壁部清掃ロボット2
3をアニュラス部下部の隔壁24上に設置したりする。
【0048】ケーブル操作ブイ8に吊り下げられた水中
カメラ11,水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可
動式テレビカメラ20,オペレーションフロア1に設置
したテレビカメラ6,あるいはケーブル操作ブイ8に吊
り下げられた水中照明灯12などと遠隔制御室37間
は、オペレーションフロア1に設置された信号・動力中
継盤34,35,44を経由した信号ケーブルで接続さ
れ、上記ロボットの据付やロボットの誘導を支援する作
業を遠隔制御室37に設置され複数画面で構成され背面
投影式のビデオウォールビジョン40にロボットが作業
している全景を示す映像からロボットを設置する場所の
詳細な映像までを順次映写している。
【0049】また、シュラウド内面補修ロボット42お
よびシュラウド外面補修ロボット26には、ショットブ
ラストピーニングまたはウォータジェットピーニングで
表面改質を行うためのショットの供給および回収を行う
ホース、あるいは高圧水を供給するホースなどの収納・
繰出し・案内などの操作機能を有するブイを取り付ける
ようにしてもよい。
【0050】さらに、シュラウド内面補修ロボット4
2,シュラウド外面補修ロボット26および水中遊泳式
補修ロボット30には、レーザピーニングで水中直接表
面改質,水中直接切断,水中直接酸化物除去または水中
直接溶接などの作業を行うためのレーザ光を伝送するた
めの光ファイバーを収納・繰出し・案内などの操作機能
を有するブイを取り付けるようにしてもよい。
【0051】そして、隔壁部清掃ロボット23は、清掃
作業を行った時に発生する飛散物を回収したものを搬送
するためのホースを収納・繰出し・案内などの操作機能
を有するブイを取り付けるようにしてもよい。
【0052】(第1実施形態の作用)次に、本実施形態
の作用を説明する。
【0053】原子炉圧力容器5内に装荷された燃料を取
り出した後、作業員が原子炉ウエル4周辺のオペレーシ
ョンフロア1,オペレーションフロア1の壁面,作業台
車2および天井クレーンの横行台車にテレビカメラ6を
設置したり、ケーブルを信号・動力中継盤34に結合す
る。そして、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン
40に、テレビカメラ6で撮影した原子炉ウエル4の水
面7および作業台車2の映像や、図示しないテレビカメ
ラで撮影した作業台車2および天井クレーンの映像を映
写する。
【0054】次いで、オペレーションフロア1におい
て、作業員は、水中照明灯12を下端に把持したケーブ
ル操作ブイ8を作業台車2の吊り装置45で把持させ
る。一方、遠隔制御室37に詰めている操作員は、テレ
ビカメラで撮影しビデオウォールビジョン40に映写さ
れた映像を見ながら作業台車2を軌道3上を遠隔で走行
させ、原子炉圧力容器5の上方に位置させると、遠隔制
御室37のビデオウォールビジョン40の画面を見なが
ら遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6を作業台車
2の吊り装置45を監視する状態とし、遠隔操作卓39
を操作して吊り装置45を作動させ水中照明灯12を下
端に把持したケーブル操作ブイ8を原子炉ウエル4の水
面7に遠隔操作により降ろす。
【0055】そして、着水すると、吊り装置45の把持
状態を解除し、把持部を引き上げる。作業台車2を遠隔
操作により次の吊り作業対象物が置かれているオペレー
ションフロア1の位置に移動させる。作業員は原子炉ウ
エル3壁面に案内具32を固定し、この案内具32を経
由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤34をケ
ーブル10で結合する。
【0056】さらに、遠隔制御室37に詰めている操作
員は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6で水中
照明灯12が監視できるようにし、遠隔操作卓39を操
作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取状態を解き、
水中照明灯12を原子炉圧力容器5の上部室13の所定
の位置まで降下させる。
【0057】また、遠隔制御室37に詰めている操作員
は、水中カメラ11を下端に把持したケーブル操作ブイ
8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす操作を
上記水中照明灯12と同様に行う。一方、作業員は原子
炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、これを経由して
ケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤34をケーブル
9で結合する。
【0058】さらに、遠隔制御室37に詰めている操作
員は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6で映写
した原子炉ウエル4の水面7に着水した水中カメラ11
の映像をビデオウォールビジョン40に映写し、遠隔操
作卓39を操作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取
状態を解き、水中カメラ11を原子炉圧力容器5の上部
室13の所定位置まで遠隔操作で降下させる。
【0059】同様に、水中カメラ11で撮影した映像を
遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の1画面
に映写する。この水中カメラ11で撮影した映像は、テ
レビカメラ6が撮影する映像でカバーできない範囲を写
せるように遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓39
を操作してケーブル操作ブイ8の巻取状態を変えて、高
さ方向位置を変えたり、推進機を作動させて平面内の位
置を変える。
【0060】遠隔制御室37に詰めている操作員は、水
中遊泳式点検ロボット15を下端に把持したケーブル操
作ブイ8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす
操作を前記の水中照明灯12と同様に行う。作業員が原
子炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、この案内具3
2を経由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤3
4をケーブル14で結合する。
【0061】また、遠隔制御室37に詰めている操作員
は、遠隔操作卓39を操作してテレビカメラ6の視野内
に水中遊泳式点検ロボット15が入るようにする。そし
て、水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可動式テレ
ビカメラ20で撮影した映像を遠隔制御室37のビデオ
ウォールビジョン40の1画面に映写し、遠隔操作卓3
9を操作してケーブル操作ブイ8のケーブル巻取状態を
解きながら、水中遊泳式点検ロボット15を原子炉圧力
容器5の上部室13の所定位置まで遠隔操作で遊泳させ
て降下させる。
【0062】オペレーションフロア1に居る作業員は、
シュラウド内面補修ロボット42を図示しない天井クレ
ーンの吊り装置で把持させる一方、遠隔制御室37に詰
めている操作員は、ビデオウォールビジョン40に映写
されたテレビカメラで撮影した映像を見ながら上記天井
クレーンを遠隔で走行させ、原子炉圧力容器5の上方に
位置すると、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン
40の画面を見ながら遠隔操作卓39を操作してテレビ
カメラ6により上記天井クレーンの吊り装置を監視する
状態とし、遠隔操作卓39を操作して吊り装置を作動さ
せシュラウド内面補修ロボット42を原子炉ウエル4の
水面7に遠隔操作で降ろす。一方、作業員は、原子炉ウ
エル4壁面に案内具32を固定し、これを経由してケー
ブル操作ブイ8と信号・動力中継盤44をケーブル・ホ
ース22で結合する。
【0063】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20で撮影したシュラウ
ド内面補修ロボット42の外観映像をビデオウォールビ
ジョン40に映写状態とする。映像で監視可能な状態
で、シュラウド内面補修ロボット42を原子炉圧力容器
5内において遠隔操作により降下し続ける。
【0064】このシュラウド内面補修ロボット42の下
端部が上部格子板46に接近すると、水中遊泳式点検ロ
ボット15をシュラウド内面補修ロボット42の下端部
の状況が観察可能な位置に移動させ、水中遊泳式点検ロ
ボット15の可動式テレビカメラ20の視野内に上部格
子板46の所定の開口部およびシュラウド内面補修ロボ
ット42の下端部を取り込み、遠隔制御室37内のビデ
オウォールビジョン40のビデオウォールビジョンユニ
ット40aの複数台で構成したものに映像を拡大して映
写し、操作員はこの映像を見ながら天井クレーンを遠隔
で操作し、上部格子板46の所定の開口部とシュラウド
内面補修ロボット42との位置合せを行うとともに、面
内の向き合せを行う。
【0065】これら位置合せおよび面内の向き合せ作業
が終了すると、シュラウド内面補修ロボット42の降下
を遠隔操作で再び開始する。このシュラウド内面補修ロ
ボット42が通過している上部格子板46の所定の開口
部とは別の開口部を通過してシュラウド内室に、水中遊
泳式点検ロボット15の可動式テレビカメラ20および
水中カメラ11によりそれぞれ撮影した映像をビデオウ
ォールビジョン40に映写したものを見ながら水中遊泳
式点検ロボット15および水中カメラ11を遠隔操作で
降下させる。
【0066】水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレ
ビカメラ20の視野内にシュラウド内面補修ロボット4
2の下端部の状況が点検できる位置にロボット42を移
動させ、続いて水中遊泳式点検ロボット15の可動式テ
レビカメラ20の視野内に炉心支持板47の所定の開口
部とシュラウド内面補修ロボット42の下端部を取り込
み、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40のビ
デオウォールビジョンユニット40aの複数台で構成し
たものに映像を拡大して映写し、操作員はこの映像を見
ながら天井クレーンを遠隔で操作し、炉心支持板41の
所定の開口部とシュラウド内面補修ロボット42の位置
合せを行う。
【0067】この位置合せ作業が終了すると、シュラウ
ド内面補修ロボット42の降下を引き続き遠隔操作で行
い、シュラウド内面補修ロボット42の炉心支持板41
への設置が終了する。シュラウド内面補修ロボット42
の設置作業が終了すると、天井クレーンの吊り装置での
把持状態を解除し、この吊り装置を引き上げ、天井クレ
ーンの次の吊り対象物が設置されているオペレーション
フロア1の位置に遠隔操作で移動させる。
【0068】遠隔制御室37の操作員は、シュラウド外
面補修ロボット26を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操
作で降ろす操作を前記の水中照明灯12と同様に行う。
作業員は原子炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、こ
の案内具32を経由してケーブル操作ブイ8と信号・動
力中継盤44をケーブル・ホース43により結合する。
【0069】また、遠隔制御室37の操作員は、遠隔操
作卓39を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点
検ロボット15の可動式テレビカメラ20で撮影したシ
ュラウド外面補修ロボット26の映像をビデオウォール
ビジョン40に映写する状態とし、映像を見ながら監視
可能な状態とし、シュラウド外面補修ロボット26の原
子炉圧力容器5内での降下を遠隔操作で続ける。
【0070】そして、シュラウド外面補修ロボット26
の横方向からの状況が観察可能な位置に水中遊泳式点検
ロボット15を移動させ、この水中遊泳式点検ロボット
15の可動式テレビカメラ20の視野にシュラウド27
上端と原子炉圧力容器5との間の状況と、シュラウド外
面補修ロボット26の下端部の映像とを取り込み、遠隔
制御室37のビデオウォールビジョン40のビデオウォ
ールビジョンユニット40aの複数台で構成したものに
映像を拡大して映写する。
【0071】また、ケーブル操作ブイ8に吊り下げられ
た水中カメラ11をシュラウド27上端と原子炉圧力容
器5との間の状況を上から観察可能な位置に移動させ、
シュラウド27上端と原子炉圧力容器5との間の状況
と、シュラウド外面補修ロボット26の上方からの状況
を同一視野内に取り込み、遠隔制御室37のビデオウォ
ールビジョン40の1画面に映写する。
【0072】作業員はこれらの映像を見ながら作業台車
2を遠隔で操作し、シュラウド外面補修ロボット26の
下端がシュラウド27とジェットポンプ28の上端の間
に位置するように横方向および上から見ながら平面内で
移動させる。この平面内移動作業が終了すると、シュラ
ウド外面補修ロボット26の降下を遠隔操作で行う。
【0073】所定の下降作業が終了すると、水中遊泳式
点検ロボット15の可動式テレビカメラ20と水中カメ
ラ11により撮影した映像をビデオウォールビジョン4
0に映写したものを見ながらシュラウド外面補修ロボッ
ト26を平面内で移動してシュラウド27上端に位置設
定する。このようにして、シュラウド外面補修ロボット
26の設置作業が終了すると、吊り装置45の把持状態
を解除し、この吊り装置45を引上げ、作業台車2を遠
隔操作により次の吊り作業対象物が設置されているオペ
レーションフロア1位置に移動させる。
【0074】また、遠隔制御室37の操作員は、遠隔部
清掃ロボット23を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作
で降ろす操作を前記の水中照明灯12と同様に行う。作
業員は原子炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、これ
を経由してケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤35
をケーブル・ホース22で結合する。
【0075】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6および水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20で撮影した遠隔部清
掃ロボット23の映像をビデオウォールビジョン40に
映写する状態とするとともに、この映像を見ながら監視
可能な状態とし、隔壁部清掃ロボット23を遠隔操作に
より原子炉圧力容器5内で降下し続ける。
【0076】そして、隔壁部清掃ロボット23の横方向
からの状況が観察可能な位置に水中遊泳式点検ロボット
15を移動させ、この水中遊泳式点検ロボット15の可
動式テレビカメラ20の視野にシュラウド27上端と原
子炉圧力容器5との間の状況と、隔壁部清掃ロボット2
3の状況を取り込み、遠隔制御室37のビデオウォール
ビジョン40のビデオウォールビジョンユニット40a
の複数台で構成したものに映像を拡大して映写する。
【0077】また、ケーブル操作ブイ8に吊り下げられ
た水中カメラ11をシュラウド27上端と原子炉圧力容
器5の間の状況を上から観察可能な位置に移動させ、シ
ュラウド27上端と原子炉圧力容器5との間の状況と、
隔壁部清掃ロボット23の上方からの状況とを同一視野
内に取り込み、遠隔制御室37のビデオウォールビジョ
ン40の1画面に映写する。
【0078】作業員は、これらの映像を見ながら作業台
車2を遠隔で操作し、隔壁部清掃ロボット23がシュラ
ウド27のジェットポンプ28の上端の間に位置するよ
うに横方向および上から見ながら平面内で移動させる。
この平面内移動作業が終了すると、隔壁部清掃ロボット
23の降下を行い、隔壁24に設置する。このようにし
て隔壁部清掃ロボット23の設置作業が終了すると、吊
り装置45の把持状態を解除し、この吊り装置45を引
き上げる。そして、作業台車2を遠隔操作で次の吊り作
業対象物が設置されているオペレーションフロア1の位
置に移動させる。
【0079】さらに、遠隔制御室37の操作員は、水中
遊泳式補修ロボット30を下端に把持したケーブル操作
ブイ8を原子炉ウエル4の水面7に遠隔操作で降ろす操
作を前記の水中照明灯12と同様に行う。作業員は原子
炉ウエル4壁面に案内具32を固定し、これを経由して
ケーブル操作ブイ8と信号・動力中継盤34をケーブル
・光ファイバー29で結合する。
【0080】遠隔制御室37の操作員は、遠隔操作卓3
9を操作してテレビカメラ6,水中カメラ11および水
中遊泳式点検ロボット15のテレビカメラ20で撮影し
た水中遊泳式補修ロボット30の映像をビデオウォール
ビジョン40に映写する状態とし、この映像を見ながら
監視可能な状態とし、水中遊泳式補修ロボット30を遠
隔操作により原子炉圧力容器5内で降下し続ける。
【0081】そして、水中遊泳式補修ロボット30のテ
レビカメラで撮影した上部格子板46の所定の開口部の
映像をビデオウォールビジョン40の1画面に映写した
ものと、テレビカメラ6などで撮影した水中遊泳式補修
ロボット30の外観をビデオウォールビション40に映
写したものを見ながら、遠隔操作で水中遊泳式補修ロボ
ット30を上部格子板46の所定の開口部を通過させ
る。
【0082】水中遊泳式補修ロボット30が通過した上
部格子板46の所定の開口部とは別の開口部を通過して
シュラウド内室に、水中遊泳式点検ロボット15および
水中カメラ11によりそれぞれ撮影した映像およびテレ
ビカメラ6で撮影した映像をビデオウォールビジョン4
0に映写したものを見ながら水中遊泳式点検ロボット1
5および水中カメラ11を遠隔操作で降下させる。
【0083】水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレ
ビカメラ20の視野内に水中遊泳式補修ロボット30の
状況が観察可能な位置に水中遊泳式点検ロボット15を
移動させ、水中遊泳式補修ロボット30のテレビカメラ
で撮影した炉心支持板41の所定の開口部の映像をビデ
オウォールビジョン40の1画面に映写し、水中遊泳式
点検ロボット15の可動式テレビカメラ20で撮影した
水中遊泳式補修ロボット30と炉心支持板41の所定の
開口部を視野に入れた映像をビデオウォールビジョン4
0に映写したものを見ながら、遠隔操作で水中遊泳式補
修ロボット30を炉心支持板47の所定の開口部を通過
させ、炉底部室31の所定の位置に移動させる。
【0084】以上のようにして水中遊泳式補修ロボット
30,隔壁部清掃ロボット23,シュラウド外面補修ロ
ボット26,シュラウド内面補修ロボット42などによ
る補修作業が終了した場合、あるいは故障が発生した場
合の回収作業は、上記の据付手順と逆の手順で行う。補
修ロボット26,30および42の回収作業が終了する
と、水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11,水
中照明灯12およびテレビカメラ6の回収作業を上記し
た据付手順と逆の手順で行う。
【0085】(第1実施形態の効果)このように本実施
形態によれば、原子炉ウエル4周辺のオペレーションフ
ロア1に取り付けられるテレビカメラ6,オペレーショ
ンフロア1の壁面に取り付けられたテレビカメラ,作業
台車2および天井クレーンの横行台車に取り付けられた
テレビカメラ,水中カメラ11,水中遊泳式点検ロボッ
ト15の可動式テレビカメラ20でそれぞれ撮影した映
像を遠隔制御室37に設置され複数画面で構成したビデ
オウォールビジョン40に必要に応じて拡大して映写し
た映像を見ながら遠隔制御室37に詰めている操作員
が、水中照明灯12,水中カメラ11および水中遊泳式
点検ロボット15などを最適な位置に速やかに遠隔で移
動させ、設置することができる。
【0086】また、水中カメラ11および水中遊泳式点
検ロボット15の可動式テレビカメラ20でそれぞれ撮
影した映像を必要に応じてビデオウォールビジョン40
に拡大して映写したのを見ながら遠隔制御室37の操作
員が、シュラウド内面補修ロボット42の炉心支持板4
1への据付,シュラウド外面補修ロボット26のシュラ
ウド27上端への据付,隔壁部清掃ロボット23の隔壁
24上への据付,水中遊泳式補修ロボット30の炉底部
室31への導入を容易に行うことができ、その結果、原
子炉圧力容器5内の構造物の総点検,補修作業,予防保
全作業を行うための準備期間を短縮することができ、こ
れらの作業を行う作業員数を削減することができるとと
もに、作業員の被曝を低減させることができる。
【0087】さらに、ビデオウォールビジョン40を複
数台の背面投影式のユニット投影装置で構成したことに
より、モニターテレビを用いる場合に比較して継ぎ目の
幅を狭くすることができ、複数台のユニット投影装置に
拡大した映像を映写しても継ぎ目の存在が気にならなく
なり、1台の大型の背面投影装置を用いた場合と比較し
て、それぞれに投影機が用いられているため、明るい画
面を得ることが可能となる。加えて、ユニット投影装置
の組合せ数を変えることにより、拡大映像を自由に得る
ことができ、システムの拡張が容易であるため、初期投
資が少なくて済む。
【0088】[第1変形例]図3は本発明に係る原子力
発電プラントの点検補修装置の第1実施形態の第1変形
例を示す構成図である。なお、前記第1実施形態と同一
の部分には同一の符号を付して説明する。以下の各実施
形態および変形例も同様である。
【0089】(第1変形例の構成)第1変形例では、第
1実施形態で行ったシュラウド内面補修ロボット42の
炉心支持板41への据付,シュラウド外面補修ロボット
26のシュラウド27上端への据付,隔壁部清掃ロボッ
ト23の隔壁24上への据付,水中遊泳式補修ロボット
30の炉底部室31への導入を行うロボットを所定の据
付場所へ移動するために遠隔操作を支援したり、あるい
はロボットを所定の場所に据え付けるのを遠隔操作で行
うのを支援したりするのに引き続き以下の支援を行う。
【0090】すなわち、これらのロボットを用いて第1
変形例では、シュラウド27内面,シュラウド27外
面,炉底部室31の制御棒駆動装置案内管,シュラウド
サポートの補修および予防保全作業,隔壁24の清掃作
業などを上記ロボットに搭載したテレビカメラ,水中カ
メラ11,水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可動
式テレビカメラ20,原子炉ウエル4周辺のオペレーシ
ョンフロア1に設置されたテレビカメラ6,オペレーシ
ョンフロア1の壁面に取り付けられたテレビカメラのケ
ーブルあるいは水中照明灯12からのケーブル10をオ
ペレーションフロア1に設置した信号・動力中継盤3
4,35,44を経由して遠隔制御室37に導く。
【0091】この遠隔制御室37では、複数画面で構成
するビデオウォールビジョン40に全景を示す画像から
上記各ロボットが作業を行っている場所の詳細な画像ま
でを順次映写したり、必要に応じて複数台のビデオウォ
ールビションユニット40aに1つの映像を拡大して映
写したものを見ながらロボットを遠隔操作して作業を行
うのに支援したり、あるいはロボットが作業を行う場所
を変えたり、ロボットの作業内容を変更したりするのを
遠隔操作で容易に速やかにできるように支援している。
【0092】(第1変形例の作用)第1変形例の作用を
説明する。
【0093】第1変形例の作用は、第1実施形態に引き
続き実施される以下の点が加えられる。
【0094】すなわち、遠隔制御室37の操作員が遠隔
操作を行って図3に示すように炉心支持板41の所定の
開口部に設置されたシュラウド内面補修ロボット42の
リンク機構48を展開し、その先端に取り付けられた作
業ユニット49をシュラウド27内面の補修あるいは予
防保全を行う必要のある部分に押し当てて作業を行う。
また、水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11を
シュラウド27内に導き、水中遊泳式点検ロボット15
の可動式テレビカメラ20で撮影した作業ユニット49
の横方向からの映像を遠隔制御室37に設置されたビデ
オウォールビジョン40の1画面に映写し、水中カメラ
11のテレビカメラで撮影した作業ユニット49の上方
向からのビデオウォールビジョン40の別の1画面に映
写し、作業ユニット49内に設置されているテレビカメ
ラで作業部位の作業状況を撮影した映像をビデオウォー
ルビジョンユニット40aを複数台組合せたものに拡大
して映写する。
【0095】操作員は、これらの画面を見ながら遠隔操
作でロボットを駆動して補修あるいは予防保全作業を行
う。所定の場所の作業が終了し、次の作業場所へ作業ユ
ニット49を移動させる場合には、水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20でシュラウド内面補
修ロボット42を含む対象部を撮影したものを拡大して
ビデオウォールビジョン40に映写した映像を見ながら
シュラウド内面補修ロボット42を遠隔操作で所定の位
置まで移動させる。
【0096】遠隔制御室37の操作員が遠隔操作を行っ
てシュラウド27上端に設置されたシュラウド外面補修
ロボット26のリンク機構50を展開し、その先端に取
り付けられた作業ユニット51をシュラウド27外面の
補修、あるいは予防保全を行う必要のある部分に押し当
てて作業を行う。そして、水中遊泳式点検ロボット15
および水中カメラ11をシュラウド27と原子炉圧力容
器5との間に移動させる。水中遊泳式点検ロボット15
の可動式テレビカメラ20で撮影した作業ユニット49
の横方向からの映像を遠隔制御室37に設置されたビデ
オウォールビジョン40の1画面に映写し、水中カメラ
11のテレビカメラで撮影した作業ユニット51の上方
向からの映像をビデオウォールビジョン40の別の1画
面に映写し、作業ユニット51内に設置されているテレ
ビカメラで作業部位の作業状況を撮影した映像をビデオ
ウォールビジョンユニット40aを複数台組合せたもの
に拡大して映写する。
【0097】操作員は、これらの映像を見ながら遠隔操
作でロボットを駆動して補修あるいは予防保全作業を行
う、所定の場所の作業が終了し、次の作業場所へ作業ユ
ニット51を移動させる場合には、水中遊泳式点検ロボ
ット15の可動式テレビカメラ20でシュラウド外面補
修ロボット26を含む対象部を撮影したものを拡大して
ビデオウォールビジョン40に映写した映像を見ながら
シュラウド外面補修ロボット26を遠隔操作で所定の位
置まで移動させる。
【0098】遠隔制御室37の操作員が遠隔操作を行っ
て隔壁24に設置された隔壁部清掃ロボット23の上方
からの映像を水中遊泳式点検ロボット15に搭載した可
動式テレビカメラ20で撮影し、水中遊泳式点検ロボッ
ト15の上方からの映像を水中カメラ11で撮影し、遠
隔制御室37に設置されたビデオウォールビジョン40
の画面にそれぞれ映写する。必要に応じてビデオウォー
ルビジョンユニット40aを複数台組合せたものに拡大
して映写する。このビデオウォールビジョン40の映像
を見ながら隔壁24の清掃を遠隔操作でロボットを駆動
して行う。
【0099】所定の範囲の清掃作業が終了し、次の清掃
作業場所へ隔壁部清掃ロボット23を移動させる場合に
は、水中遊泳式点検ロボット15の可動式テレビカメラ
20で隔壁部清掃ロボット23を含む対象部を撮影した
ものを拡大してビデオウォールビジョン40に映写した
ものを見ながら遠隔操作で移動させる。
【0100】遠隔制御室37の操作員が遠隔操作を行っ
て炉底部室31に導かれた水中遊泳式補修ロボット30
を制御棒駆動装置案内管あるいはシュラウドサポートの
所定の位置に移動させ、その作業ユニット部を補修ある
いは予防保全を行う必要のある部分に押し当てて作業を
行う。次いで、水中遊泳式点検ロボット15および水中
カメラ11を炉底部室31に移動させる。水中遊泳式補
修ロボット30のテレビカメラで撮影した補修あるいは
予防保全場所の映像、水中遊泳式点検ロボット15のテ
レビカメラ20で撮影した水中遊泳式補修ロボット30
の映像を遠隔制御室37に設置されるビデオウォールビ
ジョン40の画面にそれぞれ映写する。ビデオウォール
ビジョンユニット40aを複数台組合せたものに作業状
況の映像を拡大して映写する。
【0101】操作員は、これらの画面を見ながら遠隔操
作でロボットを駆動して補修あるいは予防保全作業を行
う。所定の場所の作業が終了し、次の作業場所へ水中遊
泳式点検ロボット15の可動式テレビカメラ20で水中
遊泳式補修ロボット30を含む対象部を撮影したものを
拡大してビデオウォールビジョン40に映写したのを見
ながら水中遊泳式補修ロボット30を遠隔操作で所定の
位置まで移動させる。
【0102】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、シュラウド27内面,シュラウド27外
面,隔壁24の清掃,炉底部の制御棒駆動装置案内管,
シュラウドサポートの補修および予防保全作業をシュラ
ウド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボッ
ト26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロボ
ット30に搭載したテレビカメラ,水中カメラ11,水
中遊泳式点検ロボット15に搭載したテレビカメラ2
0,原子炉ウエル4周辺のオペレーションフロア1に設
置されたテレビカメラ6,オペレーションフロア1の壁
面に取り付けられたテレビカメラからのケーブルあるい
は水中照明灯12からのケーブル10をオペレーション
フロア1に設置した信号・動力中継盤34,35,44
を経由して遠隔制御室37に導き、遠隔制御室37に設
置した複数画面で構成するビデオウォールビジョン40
に全景を示す映像から上記ロボットが作業を行っている
場所の詳細な画像までを順次映写したり、必要に応じて
複数台のビデオウォールビジョンユニット40aに1つ
の映像を拡大して映写したものを見ながらロボットを遠
隔操作して作業を行うのを支援したり、あるいはロボッ
トが作業を行う場所を変えたり、ロボットの作業内容を
変更したりするのを遠隔操作で容易に速やかに行うこと
ができる。
【0103】[第2変形例] (第2変形例の構成)図4は本発明に係る原子力発電プ
ラントの点検補修装置の第1実施形態の第2変形例を示
す構成図である。
【0104】第2変形例では、第1実施形態のオペレー
ションフロア1に設置された信号・動力中継盤34,3
5,44と遠隔制御室37との間の信号・動力伝送系3
6の信号伝送系の一部に電波・超音波・光・レーザ光等
の非接触伝送部を設け、動力伝送系の一部に電磁誘導,
レーザ光などの非接触伝送部を設けた構成が第1実施形
態と異なる。
【0105】すなわち、第2変形例では、信号・動力中
継盤を分割構成してその一方を可搬式の信号・動力中継
盤52a,53a,54aとするとともに、他方を信号
・動力中継盤52b,53b,54bとし、これらの間
を無線伝送により信号および動力の授受を行う。信号・
動力中継盤52a,53a,54aは、点検,補修およ
び予防保全作業を行うためのロボット,水中カメラ1
1,原子炉ウエル4周辺のオペレーションフロア1に設
置されたテレビカメラ6からのケーブルで接続されたも
のであり、点検,補修および予防保全作業を行う時にオ
ペレーションフロア1に設置される。
【0106】また、信号・動力中継盤52b,53b,
54bは、原子力発電プラントに付帯する設備であり、
遠隔制御室37の制御盤38などと接続されている。信
号・動力中継盤52a,53a,54aと信号・動力中
継盤52b,53b,54b間の信号伝送は50MHz
帯電波,可視光レーザを使用して非接触で接続され、動
力伝送系が電磁誘導,レーザ光を使用して非接触で接続
されている。
【0107】(第2変形例の作用)第2変形例の作用を
説明する。
【0108】第1実施形態の作用と異なるところは、ロ
ボット,水中カメラ11,原子炉ウエル4周辺のオペレ
ーションフロア1に設置されるテレビカメラ6からのケ
ーブル9,10,14、ケーブル・ホース22,25、
ケーブル・光ファイバー29が予め信号・動力中継盤5
2a,53a,54aに結合されており、ケーブル操作
ブイ8が原子炉ウエル4の水面7に降ろされ、案内具3
2,33により原子炉ウエル4壁面に取り付けられた
後、作業員が信号・動力中継盤52a,53a,54a
をオペレーションフロア1に設置する。そして、信号・
動力中継盤52a,53a,54aの非接触信号・動力
伝送コネクタ部が、信号・動力中継盤52b,53b,
54bの対応するコネクタ部と対応するように設定され
る。
【0109】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、信号・動力中継盤52a,53a,54a
と信号・動力中継盤52b,53b,54bとの間を非
接触方式で信号および動力を伝送することにより、可搬
式の信号・動力中継盤52a,53a,54aを点検,
補修および予防保全作業を行う時に容易に据え付けるこ
とができる結果、作業期間が短く、作業者の被爆線量を
低減することができる。
【0110】[第3変形例]図5は本発明に係る原子力
発電プラントの点検補修装置の第1実施形態の第3変形
例を示す構成図である。
【0111】(第3変形例の構成)第3変形例では、信
号・動力中継盤34,35,44にビームダクト55お
よび組合せ反射鏡(図示せず)を設け、これらビームダ
クト55および組合せ反射鏡により動力用のレーザ光を
レーザ室56に伝送している。すなわち、第3変形例
は、第1実施形態のようにオペレーションフロア1に設
置された信号・動力中継盤34,35,44からのレー
ザ光を光ファイバーではなく、組合せ反射鏡およびビー
ムダクト55を用いてレーザ室56に伝送するものであ
る。
【0112】(第3変形例の作用)第3変形例の作用を
説明する。
【0113】第3変形例では、オペレーションフロア1
に設置された信号・動力中継盤34,35,44とレー
ザ室56間をビームダクト55でレーザ光を伝送する前
に、予め光軸の確認あるいは調整作業を行う。
【0114】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、信号・動力中継盤34,35,44とレー
ザ室56との間の動力用レーザ光の伝送系に組合せ反射
鏡およびビームダクト55を用いたことにより、大出力
のレーザ光をレーザの損失を少なくし、また光学系の損
傷を少なくして伝送できるため、レーザを用いた補修作
業に必要なレーザ装置を小出力の装置にすることができ
るとともに、レーザ光伝送系の補修を少なくすることが
でき、作業期間を短縮し、かつ補修費用を少なくするこ
とができる。
【0115】[第4変形例]図6は本発明に係る原子力
発電プラントの点検補修装置の第1実施形態の第4変形
例を示す構成図である。
【0116】(第4変形例の構成)第4変形例では、オ
ペレーションフロア1に設置された信号・動力中継盤3
4,35,44とレーザ室56との間を動力用のレーザ
光の伝送を光ファイバーでなくて組合せ反射鏡とビーム
ダクト55を用いて行うとともに、遠隔制御室37から
の信号を光変換し、光ファイバーによりレーザ室56に
伝送し、動力用のレーザ光の伝送系としてビームダクト
55を利用してレーザ室56から信号・動力中継盤3
4,35,44へレーザ信号光を伝送している。
【0117】(第4変形例の作用)第4変形例の作用を
説明する。
【0118】第4変形例でも第3変形例と同様にオペレ
ーションフロア1に設置された信号・動力中継盤34,
35,44とレーザ室56との間をビームダクト55で
レーザ光を伝送する前に、予め光軸の確認あるいは調整
作業を行う。
【0119】(第4変形例の効果)このように第4変形
例によれば、遠隔制御室37からの電気信号をレーザ信
号に変換して光ファイバーによりレーザ室56に伝送す
ることにより、大出力のレーザ光をレーザの損失を少な
くし、また光学系の損傷を少なくして伝送できるため、
レーザを用いた補修作業に必要なレーザ装置を小出力の
装置にすることができ、レーザ光学系の補修を少なくす
ることができ、作業期間を短縮し、かつ補修費用を少な
くすることができる。さらに、同時に信号を伝送するた
め、信号ケーブルの敷設をする必要がなく、配線工事の
省略が可能となり、原子力発電プラント運用後の信号系
統の変更を容易に行うことができる。
【0120】[第2実施形態]図7は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第2実施形態を示す構
成図である。
【0121】(第2実施形態の構成)第2実施形態で
は、原子炉ウエル4周辺のオペレーションフロア1にテ
レビカメラ6を設置する代わりに、オペレーションフロ
ア1に固定した複数台の金具57の先端にそれぞれ首振
り機能・望遠機能付きのテレビカメラ58が取り付けら
れている。
【0122】このテレビカメラ58を、原子炉ウエル4
の水面下に挿入し、これらのカメラ58を遠隔制御室3
7から操作員が遠隔で操作し、水中遊泳式点検ロボット
15,水中カメラ11,水中照明灯12などに取り付け
られた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)ある
いは描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記
号,模様)を含む部分を撮影してビデオウォールビジョ
ン40に映写し、この目印の部分が映像の所定位置にな
るようにテレビカメラ58の首振りを行い、目印が所定
位置に来たときの首振り角度を用いて上記ロボットまで
の三次元距離と方向を三角測量法で求め、各ロボットの
正確な現在位置の同定を行い、目標位置へ誘導する時の
情報提供を行う。
【0123】すなわち、本実施形態ではオペレーション
フロア1に首振り帰納・望遠機能付きのテレビカメラ5
8が先端に取り付けられた金具57を複数台固定されて
いる。その時、テレビカメラ58は原子炉ウエル4の水
面下に挿入された状態になっている。そして、テレビカ
メラ58からのケーブル(図示せず)が信号・動力中継
盤34に接続される。
【0124】引き続き、第1実施形態と同様にケーブル
操作ブイ8に吊り下げられた水中遊泳式点検ロボット1
5,ケーブル操作ブイ8に吊り下げられた水中カメラ1
1,ケーブル操作ブイ8に吊り下げられた水中照明灯1
2などが原子炉ウエル4および原子炉圧力容器5の上部
室13に挿入される。この時、テレビカメラ58は遠隔
制御室37から遠隔で操作されて水中遊泳式点検ロボッ
ト15,水中カメラ11,水中照明灯12などに取り付
けられた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あ
るいは描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記
号,模様)をビデオウォールビジョン40に映写し、目
印の部分を映像の所定の位置になるようにした時のテレ
ビカメラ58の首振り角度を求め、各ロボットまでの三
次元距離と方向を三角測量法で求め、各ロボットの正確
な現在位置を求め、各ロボットを遠隔操作で目標位置へ
移動するために図示しないデータ処理手段および制御手
段によりデータ処理,制御を行う。
【0125】(第2実施形態の作用)第2実施形態の作
用を説明する。
【0126】第2実施形態では作業員がオペレーション
フロア1に首振り機能・望遠機能付きのテレビカメラ5
8が先端に取り付けられた金具57を複数台固定する。
その時、テレビカメラ58は原子炉ウエル4の水面下に
挿入された状態にする。テレビカメラ58からのケーブ
ルを信号・動力中継盤34に接続する。遠隔制御室37
内の操作員は、ビデオウォールビジョン40にテレビカ
メラ58で撮影した映像を映写状態とし、テレビカメラ
58を遠隔操作卓39で遠隔操作して原子炉ウエル4の
水面7方向に向ける。
【0127】引き続き、第1実施形態と同様に操作員
は、水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11,水
中照明灯12などを原子炉ウエル4の水面7に作業台車
2の吊り装置45を遠隔操作で吊り降ろす。水面7下に
これらのロボットを降下させた時点でテレビカメラ58
を遠隔制御室37から操作員は遠隔で操作して、水中遊
泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水中照明
灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオード,ラ
ンプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコード,
英数字,日本語,記号,模様)を含む部分を撮影してビ
デオウォールビジョン40に映写し、目印の部分を映像
の所定位置になるようにテレビカメラ58の首振りを行
い、所定位置に来たときの角度を求め、各ロボットまで
の三次元距離と方向を三角測量法で求め、各ロボットの
正確な現在位置の同定を行い、各ロボットを遠隔操作で
原子炉ウエル4および原子炉圧力容器5の上部室13の
目標位置へ移動する時の判断データを提供する。
【0128】(第2実施形態の効果)このように第2実
施形態によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大し
て映写された上記各ロボットの標識部分が所定の場所に
なるようにテレビカメラ58の首振りを行い、この首振
り角度に基づいてロボットまでの三次元距離および方位
を測定するため、高精度かつ簡単に測定することができ
る。また、原子炉ウエル4および原子炉圧力容器5の上
部室13内でのロボットの正確な現在位置の同定が容易
に行えるため、各ロボットを目標位置へ誘導する時の判
断を容易に行うことができ、点検・補修,および予防保
全作業などの作業準備の時間を短縮することができる。
その結果、作業期間を短縮することが可能となる。
【0129】[第1変形例]図8は本発明に係る原子力
発電プラントの点検補修装置の第2実施形態の第1変形
例を示す構成図である。
【0130】(第1変形例の構成)第1変形例では、第
2実施形態におけるテレビカメラ58に加え、図示しな
いケーブル操作ブイが取り付けられ首振り機能・望遠機
能付の水中テレビカメラ60が原子炉圧力容器5の上端
部の内壁部に複数台固定されている。この水中テレビカ
メラ60を据え付ける時、遠隔制御室37の操作員は、
ビデオウォールビジョン40にテレビカメラ58が撮影
した水中テレビカメラ60の映像を映写して三角測量法
で水中テレビカメラ60の三次元位置の同定を行う。
【0131】水中テレビカメラ60の据付が終了する
と、操作員はこれらのカメラを遠隔制御室37から遠隔
で操作して水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ1
1および水中照明灯12などに取り付けられた目印(発
光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目
印(バーコード,英数字,日本語,記号,模様)を含む
部分を撮影してビデオウォールビジョン40に映写し
て、目印の部分が所定位置になるように水中テレビカメ
ラ60の首振りを行い、目印が所定位置に来たときの角
度を求め、各ロボットまでの距離と方向を三角測量法で
求め、各ロボットの正確な現在位置の同定を行い、原子
炉圧力容器5内で目標位置へ移動する時の判断データを
提供する。
【0132】すなわち、第1変形例は、第2実施形態に
加え、図示しないケーブル操作ブイが取り付けられ首振
り機能・望遠機能付の水中テレビカメラ60が原子炉圧
力容器5の上端部の内壁部に複数台固定されている。こ
の水中テレビカメラ60を据え付ける時、遠隔制御室3
7の操作員はビデオウォールビジョン40にテレビカメ
ラ58が撮影した水中テレビカメラ60の映像を映写し
て三角測量法で水中テレビカメラ60の三次元位置を求
めるための装置を設置する。
【0133】水中テレビカメラ60は図示しないケーブ
ルの一端に接続され、他端が信号・動力中継盤34に接
続されている。操作員は、水中テレビカメラ60を遠隔
制御室37から遠隔で操作して水中遊泳式点検ロボット
15,水中カメラ11および水中照明灯12などに取り
付けられた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)
あるいは描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,
記号,模様)をビデオウォールビジョン40の所定位置
に映写された映像を利用して水中テレビカメラ60の首
振り角度を求め、各ロボットまでの距離と方向を三角測
量法で求め、各ロボットの正確な現在位置を求め、各ロ
ボットを遠隔操作で原子炉圧力容器5の上部室13の目
標位置へ移動するために図示しないデータ処理手段およ
び制御手段によりデータ処理,制御を行う。
【0134】(第1変形例の作用)第1変形例の作用を
説明する。
【0135】第1変形例では、第2実施形態に引き続
き、首振り機能・望遠機能付の水中テレビカメラ60を
第1の実施形態における水中照明灯12を設置する場合
と同様な手順で原子炉圧力容器5の上端部の内壁部に複
数台固定する。この水中テレビカメラ60を据え付けた
時、遠隔制御室37の操作員は、ビデオウォールビジョ
ン40にテレビカメラ58で撮影した水中テレビカメラ
60を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビカメ
ラ60の三次元位置を測定する。
【0136】このようにして、水中テレビカメラ60の
据付が終了すると、水中テレビカメラ60からのケーブ
ルを信号・動力中継盤34に接続する。そして、遠隔制
御室37の操作員は、ビデオウォールビジョン40に水
中テレビカメラ60の撮影する映像を映写する状態と
し、遠隔操作卓39で水中テレビカメラ60を遠隔操作
して原子炉圧力容器5の上端部方向に向ける。
【0137】そして、水中遊泳式点検ロボット15,水
中カメラ11および水中照明灯12などが原子炉圧力容
器5の上部室13まで降下されると、遠隔制御室37よ
り操作員は水中テレビカメラ60を遠隔で操作してして
水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水
中照明灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオー
ド,ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコ
ード,英数字,日本語,記号,模様)をビデオウォール
ビジョン40に映写し、目印の部分が映像の所定位置に
なるように水中テレビカメラ60の首振り角度を行い、
所定位置に来た時の角度を求め、各ロボットまでの距離
と方向を三角測量法で求め、各ロボットの正確な現在位
置の同定を行い、各ロボットを遠隔操作で原子炉圧力容
器5の上部室13の目標位置へ移動する判断データを提
供する。
【0138】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大して映
写されたロボットの標識部分を画面上の所定の場所にな
るように水中テレビカメラ60の首振りを行い、首振り
角度に基づいてロボットまでの三次元距離および方位を
測定するため、高精度かつ簡単に測定することができ
る。また、原子炉圧力容器5の上部室13内でのロボッ
トの正確な現在位置の同定が容易に行えるため、各ロボ
ットを目標位置へ誘導する時の判断を容易に行うことが
でき、点検・補修および予防保全作業などの作業準備の
時間を短縮することができる。その結果、作業期間を短
縮することが可能となる。
【0139】[第2変形例]図9は本発明に係る原子力
発電プラントの点検補修装置の第2実施形態の第2変形
例を示す構成図である。
【0140】(第2変形例の構成)第2変形例では、第
2実施形態および第1実施形態におけるテレビカメラ5
8,水中テレビカメラ60に加え、図示しないケーブル
操作ブイが取り付けられ首振り機能・推進機能・望遠機
能・吸着機能付の水中テレビカメラ62が上部格子板4
6の上面に複数台固定されている。この水中テレビカメ
ラ62を据え付ける時、遠隔制御室37の操作員は、ビ
デオウォールビジョン40に水中テレビカメラ60が撮
影した水中テレビカメラ62を含む映像を映写して三角
測量法で水中テレビカメラ62の三次元位置の同定を行
う。
【0141】水中テレビカメラ62の据付が終了する
と、引き続き図示しないケーブル操作ブイが取り付けら
れ首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中
テレビカメラ63を炉心支持板47の上面に複数台固定
する。この水中テレビカメラ63を据え付ける時、遠隔
制御室37の操作員は、ビデオウォールビジョン40に
水中テレビカメラ62が撮影した水中テレビカメラ63
を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビカメラ6
3の三次元位置を測定する。
【0142】水中テレビカメラ63の据付が終了する
と、操作員は水中テレビカメラ63を遠隔制御室37か
ら、遠隔で操作してシュラウド内面補修ロボット42,
水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水
中照明灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオー
ド,ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコ
ード,英数字,日本語,記号,模様)を含む部分を撮影
してビデオウォールビジョン40に映写し、目印の部分
が映像の所定位置になるように水中テレビカメラ63の
首振りを行い、所定位置に来た時の角度を求め、各ロボ
ットまでの距離と方向を三角測量法で求め、各ロボット
の正確な現在位置の同定を行い、原子炉圧力容器5内で
目標位置へ移動する時の判断データを提供する。
【0143】すなわち、第2変形例は、第1変形例の構
成に加え、図示しないケーブル操作ブイが取り付けられ
首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中テ
レビカメラ62が上部格子板46の上面に複数台固定さ
れている。この水中テレビカメラ62を据え付ける時、
遠隔制御室37の操作員は、ビデオウォールビジョン4
0に水中テレビカメラ60の撮影した水中テレビカメラ
62を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビカメ
ラ62の三次元位置を求めるための装置を設置する。遠
隔制御室37の操作員は、水中テレビカメラ62が撮影
した映像をビデオウォールビジョン40に映写して首振
り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中テレビ
カメラ63を遠隔操作して炉心支持板47の上面に複数
台固定するために図示しない制御装置を設置する。
【0144】水中テレビカメラ63の据付が終了する
と、操作員は水中テレビカメラ63を遠隔制御室37か
ら遠隔で操作してシュラウド内面補修ロボット42,水
中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水中
照明灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオー
ド,ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコ
ード,英数字,日本語,記号,模様)をビデオウォール
ビジョン40に映写された画像を利用して水中テレビカ
メラ63の首振り角度を求め、各ロボットまでの距離と
方向を三角測量法で求め、各ロボットの正確な現在位置
を求め、シュラウド内室で目標位置へ移動するために図
示しないデータ処理手段および制御手段によりデータ処
理,制御を行う。
【0145】(第2変形例の作用)第2変形例の作用を
説明する。
【0146】第2変形例では、第1実施形態に加え、首
振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中テレ
ビカメラ62を第1実施形態における水中照明灯12を
設置する手順と同様な手順で上部格子板46の上面に複
数台固定する。この水中テレビカメラ62を据え付けた
時、遠隔制御室37の操作員は、ビデオウォールビジョ
ン40に水中テレビカメラ60で撮影した水中テレビカ
メラ62を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビ
カメラ62の三次元位置を測定する。
【0147】水中テレビカメラ62の据付が終了する
と、水中テレビカメラ62からのケーブルを信号・動力
中継盤34に接続する。水中テレビカメラ62で撮影し
た水中テレビカメラ62を含む映像を遠隔制御室37の
ビデオウォールビジョン40に映写して首振り機能・推
進機能・望遠機能・吸着機能付の水中テレビカメラ63
を炉心支持板41の上面に複数台固定する。水中テレビ
カメラ63の据付が終了すると、操作員は水中テレビカ
メラ63を遠隔制御室37から遠隔で操作してシュラウ
ド内面補修ロボット42,水中遊泳式点検ロボット1
5,水中カメラ11および水中照明灯12などに取り付
けられた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あ
るいは描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記
号,模様)をビデオウォールビジョン40に映写し、目
印の部分が映像の所定位置になるように水中テレビカメ
ラ63の首振り角度を行い、所定位置に来た時の角度を
求め、各ロボットまでの距離と方向を三角測量法で求
め、各ロボットの正確な現在位置の同定を行い、シュラ
ウド内室で目標位置へ移動する時の判断データを提供す
る。
【0148】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大して映
写されたロボットの標識部分を画面上の所定の場所にな
るように水中テレビカメラ62,63の首振りを行い、
首振り角度に基づいてロボットまでの距離および方位を
測定するため、高精度かつ簡単に測定することができ
る。また、シュラウド内室でのロボットの正確な現在位
置の同定が容易に行えるため、各ロボットを目標位置へ
誘導する時の判断を容易に行うことができ、点検・補修
および予防保全作業などの作業準備の時間を短縮するこ
とができる。その結果、作業期間を短縮することが可能
となる。
【0149】[第3変形例]図10は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第2実施形態の第3変
形例を示す構成図である。
【0150】(第3変形例の構成)第3変形例では、第
2実施形態のテレビカメラ58,第1変形例の水中テレ
ビカメラ60に加え、図示しないケーブル操作ブイが取
り付けられ、首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機
能付の水中テレビカメラ65がシュラウド27外面上端
に複数台固定されている。この水中テレビカメラ65を
据え付ける時、遠隔制御室37の操作員は、ビデオウォ
ールビジョン40に水中テレビカメラ60の撮影した水
中テレビカメラ65を含む映像を映写して三角測量法で
水中テレビカメラ65の三次元位置の同定を行う。
【0151】水中テレビカメラ65の据付が終了する
と、引き続き図示しないケーブル操作ブイが取り付けら
れ首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中
テレビカメラ66をシュラウド27上端とジェットポン
プ28頂部の高さの原子炉圧力容器5内壁およびシュラ
ウド27外壁に複数台固定する。この水中テレビカメラ
66を据え付ける時、遠隔制御室37の操作員は、ビデ
オウォールビジョン40に水中テレビカメラ65が撮影
した水中テレビカメラ66を含む映像を映写して三角測
量法で水中テレビカメラ66の三次元位置の同定を行
う。
【0152】水中テレビカメラ66の据付が終了する
と、操作員は水中テレビカメラ66を遠隔制御室37か
ら遠隔で操作してシュラウド外面補修ロボット26,隔
壁部清掃ロボット23,水中遊泳式点検ロボット15,
水中カメラ11,水中照明灯12などに取り付けられた
目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あるいは描
かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記号,模
様)を含む部分を撮影してビデオウォールビジョン40
に映写し、目印の部分が映像の所定位置になるように水
中テレビカメラ66の首振り角度を行い、所定位置に来
た時の首振り角度を用いて各ロボットまでの距離と方向
を三角測量法で求め、各ロボットの正確な現在位置の同
定を行い、アニュラス部内の目標位置へ誘導する時の判
断データを提供する。
【0153】すなわち、第3変形例は水中テレビカメラ
60を固定するのに加え、首振り機能・推進機能・望遠
機能・吸着機能付の水中テレビカメラ65をシュラウド
27外面上端に複数台固定する。この水中テレビカメラ
65を据え付ける時、遠隔制御室37の操作員が、ビデ
オウォールビジョン40に水中テレビカメラ60の撮影
した水中テレビカメラ65を含む映像を映写して三角測
量法で水中テレビカメラ65の三次元位置を求めるため
の装置を設置する。
【0154】引き続き、首振り機能・推進機能・望遠機
能・吸着機能付の水中テレビカメラ66をシュラウド2
7上端とジェットポンプ28頂部の高さの原子炉圧力容
器5内壁およびシュラウド27外壁に複数台据え付ける
時、遠隔制御室37の操作員が、ビデオウォールビジョ
ン40に水中テレビカメラ65が撮影した水中テレビカ
メラ66を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビ
カメラ66の三次元位置を求めるための装置を設置す
る。操作員は水中テレビカメラ66を遠隔制御室37か
ら遠隔で操作してシュラウド外面補修ロボット26,隔
壁部清掃ロボット23,水中遊泳式点検ロボット15,
水中カメラ11および水中照明灯12などに取り付けら
れた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あるい
は描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記号,
模様)を含む部分を撮影してビデオウォールビジョン4
0に映写して水中テレビカメラ66の正確な首振り角度
を求め、各ロボットまでの距離と方向を三角測量法で求
め、各ロボットの正確な現在位置を求め、アニュラス部
内での目標位置へ移動するために図示しないデータ処理
手段および制御手段によりデータ処理,制御を行う。
【0155】(第3変形例の作用)第3変形例の作用を
説明する。
【0156】第3変形例では、第1変形例における水中
テレビカメラ60に加え、首振り機能・推進機能・望遠
機能・吸着機能付の水中テレビカメラ65を第1実施形
態における水中照明灯12を設置する手順と同様な手順
でシュラウド27外面上端に複数台固定する。この水中
テレビカメラ65を据え付けた時、遠隔制御室37の操
作員は、ビデオウォールビジョン40に水中テレビカメ
ラ60の撮影した水中テレビカメラ65を含む映像を映
写して三角測量法で水中テレビカメラ65の三次元位置
を測定する。
【0157】水中テレビカメラ62の据付が終了する
と、引き続き、首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着
機能付の水中テレビカメラ66をシュラウド27上端と
ジェットポンプ28頂部の高さの原子炉圧力容器5内壁
およびシュラウド27外壁に複数台固定する。この水中
テレビカメラ66を据え付ける時、遠隔制御室37の操
作員は、ビデオウォールビジョン40に水中テレビカメ
ラ65が撮影した水中テレビカメラ66を含む映像を映
写して三角測量法で水中テレビカメラ66の三次元位置
を測定する。水中テレビカメラ66の据付が終了する
と、操作員は水中テレビカメラ66を遠隔制御出力37
から遠隔で操作してシュラウド外面補修ロボット26,
隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式点検ロボット1
5,水中カメラ11および水中照明灯12などに取り付
けられた目印(発光ダイオード,ランプ,凹凸部材)あ
るいは描かれた目印(バーコード,英数字,日本語,記
号,模様)を含む部分を撮影してビデオウォールビジョ
ン40に映写し、目印の部分が映像の所定位置になるよ
うに水中テレビカメラ66の首振りを行い、所定位置に
来た時の首振り角度を用いて各ロボットまでの距離と方
向を三角測量法で求め、各ロボットの正確な現在位置の
同定を行い、アニュラス部内の目標位置へ移動する時の
判断データを提供する。
【0158】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大して映
写されたロボットの標識部分を画面上の所定の場所にな
るように水中テレビカメラ65,66の首振りを行い、
首振り角度よりロボットまでの距離および方位を測定す
るため、高精度かつ簡単に測定することができる。ま
た、アニュラス部内でのロボットの正確な現在位置の同
定が容易に行えるため、各ロボットを目標位置へ誘導す
る時の判断を容易に行うことができ、点検・補修および
予防保全作業などの作業準備の時間を短縮することがで
きる。その結果、作業期間を短縮することが可能とな
る。
【0159】[第4変形例]図11は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第2実施形態の第4変
形例を示す構成図である。
【0160】(第4変形例の構成)第4変形例では、前
記第2変形例の水中テレビカメラ60,63を固定する
のに加え、図示しないケーブル操作ブイが取り付けられ
首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機能付の水中テ
レビカメラ67が炉底部室31に複数台固定されてい
る。この水中テレビカメラ67を据え付ける時、遠隔制
御室37の操作員は、ビデオウォールビジョン40に水
中テレビカメラ63が撮影した水中テレビカメラ67を
含む映像を映写して三角測量法で水中テレビカメラ67
の三次元位置の同定を行う。
【0161】この水中テレビカメラ67の据付が終了す
ると、操作員は水中テレビカメラ67を遠隔制御室37
から遠隔で操作して水中遊泳式補修ロボット30,水中
遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水中照
明灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオード,
ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコー
ド,英数字,日本語,記号,模様)を含む部分を撮影し
てビデオウォールビジョン40に映写し、目印の部分が
映像の所定位置になるように水中テレビカメラ67の首
振りを行い、所定位置に来た時の首振り角度を用いて各
ロボットまでの距離と方向を三角測量法で求め、各ロボ
ットの正確な現在位置の同定を行い、炉底部室31内の
目標位置へ移動する時の判断データを提供する。
【0162】すなわち、第4変形例は水中テレビカメラ
60,63を固定する構成に加え、首振り機能・推進機
能・望遠機能・吸着機能付の水中テレビカメラ67が炉
底部室31に複数台固定する。この水中テレビカメラ6
7を据え付ける時、遠隔制御室37の操作員は、ビデオ
ウォールビジョン40に水中テレビカメラ63の撮影し
た水中テレビカメラ67を含む映像を映写して三角測量
法で水中テレビカメラ67の三次元位置を求める装置を
設置する。操作員は水中テレビカメラ67を遠隔制御室
37から遠隔で操作して水中遊泳式補修ロボット30,
水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水
中照明灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオー
ド,ランプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコ
ード,英数字,日本語,記号,模様)を含む部分を撮影
してビデオウォールビジョン40に映写し、目印の部分
が映像の所定位置になるように水中テレビカメラ67の
首振りを行い、所定位置に来た時の首振り角度を用いて
各ロボットまでの距離と方向を三角測量法で求め、各ロ
ボットの正確な現在位置を求め、炉底部室31内で目標
位置へ移動するために図示しないデータ処理手段および
制御手段によりデータ処理、制御を行う。
【0163】(第4変形例の作用)第4変形例の作用を
説明する。
【0164】第4変形例では、水中テレビカメラ60,
63に加え、首振り機能・推進機能・望遠機能・吸着機
能付の水中テレビカメラ67を第1実施形態における水
中照明灯12を設置する手順と同様な手順で炉底部室3
1に複数台固定する。この水中テレビカメラ67を据え
付ける時、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン4
0に水中テレビカメラ63が撮影した水中テレビカメラ
67を含む映像を映写して三角測量法で水中テレビカメ
ラ67の三次元位置を測定する。
【0165】水中テレビカメラ67の据付が終了する
と、操作員は水中テレビカメラ67を遠隔制御室37か
ら遠隔で操作して水中遊泳式補修ロボット30,水中遊
泳式点検ロボット15,水中カメラ11および水中照明
灯12などに取り付けられた目印(発光ダイオード,ラ
ンプ,凹凸部材)あるいは描かれた目印(バーコード,
英数字,日本語,記号,模様)を含む部分を撮影してビ
デオウォールビジョン40に映写し、目印の部分が映像
の所定位置になるように水中テレビカメラ67の首振り
を行い、所定位置に来た時の首振り角度を用いて各ロボ
ットまでの距離と方向を三角測量法で求め、各ロボット
の正確な現在位置の同定を行い、炉底部室31内で目標
位置へ移動する時の判断データを提供する。
【0166】(第4変形例の効果)このように第4変形
例によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大して映
写されたロボットの標識部分を画面上の所定の場所にな
るように水中テレビカメラ67の首振りを行い、この首
振り角度に基づいてロボットまでの距離および方位を測
定するため、高精度かつ簡単に測定することができる。
また、炉底部室31内でのロボットの正確な現在位置の
同定が容易に行えるため、各ロボットを目標位置へ誘導
する時の判断を容易に行うことができ、点検・補修およ
び予防保全作業等の作業準備の時間を短縮することがで
きる。その結果、作業期間を短縮することができる。
【0167】[第3実施形態]図12〜図16は本発明
に係る原子力発電プラントの点検補修装置の第3実施形
態におけるビデオウォールビジョンを示す説明図であ
る。
【0168】(第3実施形態の構成)第3実施形態で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、
横方向にビデオウォールビジョンユニット40aを4台
並べるとともに、高さ方向に2段積み重ねた構成とし、
ビデオウォールビジョンユニット40aを2台×2台の
組合せで構成した大画面を1面あるいは2面とし、シュ
ラウド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボ
ット26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロ
ボット30および水中遊泳式点検ロボット15に搭載さ
れたテレビカメラ,水中カメラ11,原子炉ウエル4周
辺のオペレーションフロア1に設置されてテレビカメラ
6などで撮影される映像のうち、遠隔制御室37の操作
員がロボットを遠隔で操作する上で重用度の高い順に1
画面あるいは2画面に拡大して映写する。
【0169】すなわち、図12は8台のビデオウォール
ビジョンユニット40aにそれぞれに異なる映像を映写
する場合を示し、図13は中央の4台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写
し、両側の4台のビデオウォールビジョンユニット40
aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を示す。ま
た、図14は4台のビデオウォールビジョンユニット4
0aに1つの映像を拡大して映写するものを2画面とし
た場合を示し、図15は4台のビデオウォールビジョン
ユニット40aに1つの映像を拡大して右側に映写し、
その左側の4台のビデオウォールビジョンユニット40
aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を示し、図1
6は4台のビデオウォールビジョンユニット40aに1
つの映像を拡大して左側に映写し、その右側の4台のビ
デオウォールビジョンユニット40aのそれぞれに異な
る映像を映写する場合を示している。
【0170】(第3実施形態の作用)第3実施形態の作
用を説明する。
【0171】第3実施形態は、遠隔制御室37のビデオ
ウォールビジョン40の構成が、横方向にビデオウォー
ルビジョンユニット40aを4台並べるとともに、高さ
方向に2段積み重ねたものを用いており、シュラウド外
面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊
泳式補修ロボット30,水中遊泳式点検ロボット15お
よび水中カメラ11などの据付を行う時に、このビデオ
ウォールビジョン40を用いることが考えられるが、シ
ュラウド内面補修ロボット42を炉心支持板41に設置
する場合の表示法を以下に説明する。
【0172】遠隔制御室37の操作員がシュラウド内面
補修ロボット42を原子炉圧力容器5の原子炉ウエル4
内を移動させる場合、水中遊泳式点検ロボット15に搭
載したテレビカメラ,水中カメラ11,オペレーション
フロア1に設置されたテレビカメラ6,原子炉ウエル4
の水面7下に設置したテレビカメラ58,水中カメラ1
1で撮影した映像をビデオウォールビジョンユニット4
0aのそれぞれに映写する。水中遊泳式点検ロボット1
5に搭載したテレビカメラで撮影した映像を4台のビデ
オウォールビジョンユニット40aで構成したものに拡
大映像として映写したものを見ながらシュラウド内面補
修ロボット42を遠隔操作して移動させる。適宜着目す
る映像を切り換えて拡大して映写する(図13,図1
5,図16参照)。
【0173】シュラウド内面補修ロボット42の三次元
位置を同定する場合には、原子炉ウエル4の水面7下に
設置したテレビカメラ58を操作員が遠隔操作してシュ
ラウド内面補修ロボット42に取り付けたり、描かれた
目印の映像を4台のビデオウォールビジョンユニット4
0aで構成した2面に拡大映像として映写し(図14参
照)し、所定位置に移動した時のテレビカメラ58の首
振り角度を用いて距離と方向を求める。このようにして
得られた結果と、シュラウド内面補修ロボット42の目
標位置とを比較してロボットの位置の修正を行う。
【0174】シュラウド内面補修ロボット42が上部室
13まで降下すると、原子炉圧力容器5の上端に設置し
た水中カメラ60を上記のテレビカメラ58と同様な手
順で操作してシュラウド内面補修ロボット42までの距
離を求め、このロボット42を上部格子板46の開口部
に挿入する。
【0175】シュラウド内面補修ロボット42が上部格
子板46の開口部を通過すると、上部格子板46の上面
に設置された水中カメラ62を上記のテレビカメラ58
と同様な手順で操作してシュラウド内面補修ロボット4
2までの距離を求め、炉心支持板41の開口部に挿入す
る。
【0176】(第3実施形態の効果)このように第3実
施形態によれば、ビデオウォールビジョン40に拡大し
て映写されたロボットに取り付けたり描かれたりした目
印部分を映像上の所定の場所に移動させ、その時の撮影
に用いたテレビカメラの首振り角度に基づいてロボット
までの距離および方位を精度よく求めるための操作が容
易になる。また、ロボットを装荷する位置および開口部
とロボットの現在位置との差を容易に認識できるため、
各ロボットの据付作業時間を短縮することとができ、点
検・補修および予防保全作業などの作業準備の時間を短
縮することができる。その結果、作業期間を短縮するこ
とができる。
【0177】[第1変形例]図17〜図21は第3実施
形態の第1変形例におけるビデオウォールビジョンを示
す説明図である。
【0178】(第1変形例の構成)第1変形例では、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、横方向
にビデオウォールビジョンユニット40aを4台並べる
とともに、高さ方向に3段積み重ねた構成とし、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを3台×3台の組合せ
で構成した大画面を1面あるいは2面ビデオウォールビ
ジョンユニット40aを2台×2台の組合せで構成した
大画面を1面あるいは2面とし、シュラウド内面補修ロ
ボット42,シュラウド外面補修ロボット26,隔壁部
清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロボット30および
水中遊泳式点検ロボット15に搭載されたテレビカメ
ラ,水中カメラ11,オペレーションフロア1に設置さ
れてテレビカメラ6などで撮影される映像のうち、ロボ
ットを遠隔制御室37の操作員が遠隔で操作する上で重
用度の高い順に1画面あるいは2画面に拡大して映写す
る。
【0179】すなわち、図17は12台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映
写する場合を示し、図18は中央の4台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写
し、周辺の8台のビデオウォールビジョンユニット40
aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を示す。ま
た、図19は4台のビデオウォールビジョンユニット4
0aに1つの映像を拡大して映写するのを2画面とし、
その上の4台のビデオウォールビジョンユニット40a
のそれぞれに異なる映像を映写する場合を示し、図20
は9台のビデオウォールビジョンユニット40aに1つ
の映像を拡大して映写し、その左側の4台のビデオウォ
ールビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を
映写する場合を示し、図21は12台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写す
る場合を示している。
【0180】(第1変形例の作用・効果)第1変形例で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構
成が、横方向にビデオウォールビジョンユニット40a
を4台並べるとともに、高さ方向に3段積み重ねたもの
を用いている。その他の作用および効果は第3実施形態
と同様であるのでその説明を終了する。
【0181】[第2変形例]図22〜図29は第3実施
形態の第2変形例におけるビデオウォールビジョンを示
す説明図である。
【0182】(第2変形例の構成)第2変形例では、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、横方向
にビデオウォールビジョンユニット40aを4台並べる
とともに、高さ方向に4段積み重ねた構成とし、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを2台×2台の組合せ
で構成した大画面を1面,2面,3面あるいは4面、ビ
デオウォールビジョンユニット40aを3台×3台,4
台×4台の組合せで構成した大画面を1面とし、シュラ
ウド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボッ
ト26,隔壁部清掃ロボット23,水中游泳式補修ロボ
ット30および水中游泳式点検ロボット15に搭載され
たテレビカメラ,水中カメラ11,オペレーションフロ
ア1に設置されたテレビカメラ6などで撮影される映像
のうち、ロボットを隔壁制御室37の操作員が遠隔で操
作する上で重用度の高い順に1画面あるいは2画面に拡
大して映写する。
【0183】すなわち、図22は16台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映
写する場合を示し、図23は中央の4台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写
したのを2画面高さ方向に並べ、両側の8台のビデオウ
ォールビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像
を映写する場合を示している。また、図24は中央の4
台のビデオウォールビジョンユニット40aに1つの映
像を拡大して映写したのを2画面横方向に並べ、上下に
8台のビデオウォールビジョンユニット40aそれぞれ
に異なる映像を映写する場合を示し、図25は4台のビ
デオウォールビジョンユニット40aに1つの映像を拡
大して3画面を映写し、その上方の4台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映
写する場合を示している。
【0184】さらに、図26は4台のビデオウォールビ
ジョンユニット40aに1つの映像を拡大して4画面を
映写する場合を示し、図27は12台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写
し、その上方の4台のビデオウォールビジョンユニット
40aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を示して
いる。図28は9台のビデオウォールビジョンユニット
40aに1つの映像を拡大して映写し、その周辺の7台
のビデオウォールビジョンユニット40aのそれぞれに
異なる画像を映写する場合を示し、図29は16台のビ
デオウォールビジョンユニット40aに1つの映像を拡
大して映写する場合を示している。
【0185】(第2変形例の作用・効果)第2変形例で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構
成が、横方向にビデオウォールビジョンユニット40a
を4台並べるとともに、高さ方向に2段積み重ねたもの
を用いており、その他の作用および効果は第3実施形態
と同様であるのでその説明を省略する。
【0186】[第3変形例]図30〜図33は第3実施
形態の第3変形例におけるビデオウォールビジョンを示
す説明図である。
【0187】(第3変形例の構成)第3変形例では、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、横方向
にビデオウォールビジョンユニット40aを4台並べる
とともに、高さ方向に3段積み重ねた構成とし、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを3台×3台の組合せ
で構成した大画面を1面、ビデオウォールビジョンユニ
ット40aを2台×2台の組合せで構成した大画面を1
面とし、シュラウド内面補修ロボット42,シュラウド
外面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,水中
遊泳式補修ロボット30,水中遊泳式点検ロボット15
に搭載されたテレビカメラ,水中カメラ11,オペレー
ションフロア1に設置されたテレビカメラ6などで撮影
される映像のうち、ロボットを隔壁制御室37の操作員
が遠隔で操作する上で重用度の高い順に1画面あるいは
2画面に拡大して映写する。
【0188】すなわち、図30は4台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写す
るのを2画面とし、周辺の7台のビデオウォールビジョ
ンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映写する場
合を示し、図31は4台のビデオウォールビジョンユニ
ット40aに1つの映像を拡大して映写し、9台のビデ
オウォールビジョンユニット40aに1つの映像を拡大
して映写し、上方の2台のビデオウォールビジョン40
aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を示してい
る。
【0189】また、図32は12台のビデオウォールビ
ジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写する
のを1画面とし、その右側の3台のビデオウォールビジ
ョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映写する
場合を示し、図33は9台のビデオウォールビジョンユ
ニット40aに1つの映像を拡大して映写し、その左右
の6台のビデオウォールビジョンユニット40aのそれ
ぞれに異なる映像を映写する場合を示している。
【0190】(第3変形例の作用・効果)第3変形例で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構
成が、横方向にビデオウォールビジョンユニット40a
を4台並べるとともに、高さ方向に3段積み重ねたもの
を用いており、その他の作用および効果は第3実施形態
と同様であるのでその説明を省略する。
【0191】[第4変形例]図34〜図39は第3実施
形態の第4変形例におけるビデオウォールビジョンを示
す説明図である。
【0192】(第4変形例の構成)第4変形例では、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、横方向
にビデオウォールビジョンユニット40aを6台並べる
とともに、高さ方向に2段積み重ねた構成とし、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを2台×2台の組合せ
で構成した大画面を1面,2面,あるいは3面として、
シュラウド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修
ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補
修ロボット30および水中遊泳式点検ロボット15など
に搭載されたテレビカメラ,水中カメラ11,オペレー
ションフロア1に設置されたテレビカメラ6などで撮影
される映像のうち、ロボットを隔壁制御室37の操作員
が遠隔で操作する上で重用度の高い順に1画面あるいは
2画面に拡大して映写する。
【0193】すなわち、図34は4台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写す
るのを2画面とし、その横の4台のビデオウォールビジ
ョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映写する
場合を示し、図35は中央の4台のビデオウォールビジ
ョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写し、周
辺の8台のビデオウォールビジョンユニット40aのそ
れぞれに異なる映像を映写する場合を示している。
【0194】また、図36は12台のビデオウォールビ
ジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映写す
る場合を示し、図37は4台のビデオウォールビジョン
ユニット40aに1つの映像を拡大して映写するのを2
画面とし、その両側の4台のビデオウォールビジョンユ
ニット40aのそれぞれに異なる映像を映写する場合を
示し、4台のビデオウォールビジョンユニット40aに
1つの映像を拡大して映写するのを2画面とし、その間
の4台のビデオウォールビジョンユニット40aのそれ
ぞれに異なる映像を映写する場合を示し、図38は4台
のビデオウォールビジョンユニット40aに1つの映像
を拡大して映写するのを3画面とする場合を示してい
る。
【0195】(第4変形例の作用・効果)第4変形例で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構
成が、横方向にビデオウォールビジョンユニット40a
を4台並べるとともに、高さ方向に3段積み重ねたもの
を用いており、その他の作用および効果は第3実施形態
と同様であるのでその説明を省略する。
【0196】[第5変形例]図40〜図47は第3実施
形態の第5変形例におけるビデオウォールビジョンを示
す説明図である。
【0197】(第5変形例の構成)第5変形例では、遠
隔制御室37のビデオウォールビジョン40が、横方向
にビデオウォールビジョンユニット40aを6台並べる
とともに、高さ方向に3段積み重ねた構成とし、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを2台×2台の組合せ
で構成した大画面を1面,2面,あるいは3面、ビデオ
ウォールビジョンユニット40aを3台×3台の組合せ
で構成した大画面を1面,あるいは2面とし、シュラウ
ド内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボット
26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロボッ
ト30および水中遊泳式点検ロボット15などに搭載さ
れたテレビカメラ,水中カメラ11,オペレーションフ
ロア1に設置されたテレビカメラ6などで撮影される映
像のうちロボットを隔壁制御室37の操作員が遠隔で操
作する上で重用度の高い順に1画面あるいは2画面に拡
大して映写する。
【0198】すなわち、図40は18台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aのそれぞれに異なる映像を映
写する場合を示し、図41は4台のビデオウォールビジ
ョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写するの
を3画面とし、その上の6台のビデオウォールビジョン
ユニット40aのそれぞれに異なる映像を映写する場合
を示している。
【0199】また、図42は4台のビデオウォールビジ
ョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写するの
を2画面とし、周辺の10台のビデオウォールビジョン
ユニット40aにそれぞれに異なる映像を映写する場合
を示し、図43は4台のビデオウォールビジョンユニッ
ト40aに1つの映像を拡大して映写するのを1画面と
し、9台のビデオウォールビジョンユニット40aに1
つの映像を拡大して映写するのを1画面とし、その横に
5台のビデオウォールビジョンユニット40aのそれぞ
れに異なる映像を映写する場合を示している。
【0200】さらに、図44は4台のビデオウォールビ
ジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写する
のを1画面とし、9台のビデオウォールビジョン40a
に1つの映像を拡大して映写するのを1画面とし、その
横と上に5台のビデオウォールビジョンユニット40a
のそれぞれに異なる映像を映写する場合を示し、図45
は9台のビデオウォールビジョンユニット40aに1つ
の映像を拡大して映写するのを2画面とする場合を示
し、図46は、12台のビデオウォールビジョンユニッ
ト40aに1つの映像を拡大して映写するのを1画面と
し、その両横の6台のビデオウォールビジョンユニット
40aそれぞれに異なる映像を映写する場合を示してい
る。
【0201】そして、図47は12台のビデオウォール
ビジョンユニット40aに1つの映像を拡大して映写す
るのを1画面とし、4台のビデオウォールビジョン40
aに1つの映像を拡大して映写するのを1画面とし、そ
の上に2台のビデオウォールビジョンユニット40aの
それぞれに異なる映像を映写する場合を示している。
【0202】(第5変形例の作用・効果)第5変形例で
は、遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40の構
成が、横方向にビデオウォールビジョンユニット40a
を4台並べるとともに、高さ方向に3段積み重ねたもの
を用いており、その他の作用および効果は第3実施形態
と同様であるのでその説明を省略する。
【0203】[第6変形例] (第6変形例の構成)第6変形例では、遠隔制御室37
のビデオウォールビジョン40のビデオウォールビジョ
ンユニット40aをデジタル制御方式とし、シュラウド
内面補修ロボット42,シュラウド外面補修ロボット2
6,隔壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロボット
30および水中遊泳式点検ロボット15などに搭載され
たテレビカメラ,水中カメラ11,原子炉ウエル4周辺
のオペレーションフロア1に設置されたテレビカメラ6
などで撮影される映像の映写を行うと同時に、コンピュ
ータを用いて計算した原子炉内構造物内でのロボットの
位置の表示およびロボットを目標位置へ遠隔操作で移動
させる時のロボットに、操縦者が乗っている時に進行方
向に見られると予想される構造物の状況を計算した結果
を映写したり、構造物補修を実施している表面位置の画
像処理で求めた温度分布,レーザ超音波法で求めた応力
分布の測定結果なども同時に映写するようにしている。
【0204】(第6変形例の作用)第6変形例の作用を
説明する。
【0205】第6変形例では、ビデオウォールビジョン
ユニット40aの表示方式をデジタル制御方式としたも
のである。
【0206】シュラウド内面補修ロボット42,シュラ
ウド外面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,
水中遊泳式補修ロボット30,水中遊泳式点検ロボット
15および水中カメラ11などの据付あるいは作業を行
う場合に適用することが考られる。ここでは、シュラウ
ド内面補修ロボット42を炉心支持板41に設置するの
に適用した場合であり、ビデオウォールビジョンユニッ
ト40aを横に4台、高さ方向に2段積み重ねた場合の
ビデオウォールビジョン40に適用した場合を示す。
【0207】シュラウド内面補修ロボット42を遠隔操
作して上部格子板46の開口部を通過させる場合に図1
3の映写方式を用いた場合について説明する。原子炉圧
力容器5の上端に設置した4台の水中テレビカメラ60
を用いてシュラウド内面補修ロボット42の上端部およ
び下端部に取り付けられた標識を含む部分を撮影したも
のをAとB、およびDとEのビデオウォールビジョンユ
ニット40aにそれぞれ映写し、遠隔操作で水中テレビ
カメラ60の首振りを行い標識が映像の所定位置になる
ようにし、その時の首振りの角度よりシュラウド内面補
修ロボット42の上端部および下端部の上部室13にお
ける位置を求めると同時に向きを求める。測定された上
部室13におけるシュラウド内面補修ロボット42の位
置と向きに対してシュラウド内面補修ロボット42をそ
のまま降下させた時の降下方向の構造物の映像をコンピ
ュータで計算した結果を図13の“C”に映写する。
【0208】また、映写された上部格子板46の開口部
にそのまま降下した時のシュラウド内面補修ロボット4
2の断面形状の計算結果を重ねて映写する。上部格子板
46の開口部と断面形状が一致するようにシュラウド内
面補修ロボット42を操作員が遠隔操作して移動させ
る。この移動の操作をコンピュータを用いて自動で行っ
ても良い。4台のビデオウォールビジョンユニット40
aに拡大して映写したC画像の中の1台のビデオウォー
ルビジョンユニット40aに水中遊泳式点検ロボット1
5のテレビカメラで撮影したシュラウド内面補修ロボッ
ト42を含む映像を映写し、上記のコンピュータを用い
て得られた図13の“C”画像と比較しながらシュラウ
ド内面補修ロボット42を上部格子板46の開口部に遠
隔操作で挿入する。
【0209】(第6変形例の効果)このように第6変形
例によれば、ビデオウォールビジョンユニット40aに
標識を含むロボットを映写し、水中テレビカメラ60の
首振りを操作して標識部分を映像の所定の位置に移動さ
せ、首振り角度よりロボットの位置と方向を求め、測定
されたロボット位置と方向からロボットの移動方向の周
辺構造形状を計算した結果と構造物の開口部位置で予想
されるロボットの断面形状を同一画面に映写し、その結
果を見ながら開口部と断面形状が一致するようにロボッ
ト42を遠隔操縦することによりロボット42の開口部
通過作業を行う。このような操作を行うことにより、ロ
ボット42の据付作業時間を短縮することができ、点検
・補修、および予防保全作業などの作業準備の時間を短
縮することができる。その結果、作業時間を短縮するこ
とができる。
【0210】[第7変形例] (第7変形例の構成)第7変形例では、第6変形例の遠
隔制御室37のデジタル制御方式になっているビデオウ
ォールビジョンユニット40aで構成されるビデオウォ
ールビジョン40にシュラウド内面補修ロボット42,
シュラウド外面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット
23,水中遊泳式補修ロボット30および水中遊泳式点
検ロボット15などに搭載されたテレビカメラ,水中カ
メラ11,原子炉ウエル4周辺のオペレーションフロア
1に設置されたテレビカメラ6などで撮影される映像の
映写を行う。
【0211】同時に、コンピュータを用いて計算した原
子炉炉内構造物内でのロボットの位置の表示、およびロ
ボットを目標位置へ遠隔操作で移動させる時のロボット
に操縦者が乗っている時に、進行方向に見られると予想
される構造物の状況を計算した結果を映写、構造物補修
を実施している表面位置の画像処理で求めた温度分布,
レーザ超音波法で求めた応力分布の測定結果なども同時
に映写する場合の映写パターンの変更を手,腕,足を使
って行うと同時に、音声,目線(瞳孔の動き)を用いて
行う。
【0212】(第7変形例の作用)第7変形例の作用を
説明する。
【0213】第7変形例では、第6変形例の遠隔制御室
37のデジタル制御方式になっているビデオウォールビ
ジョンユニット40aで構成されるビデオウォールビジ
ョン40の映写パターンの変更を手,腕,足を使って行
うと同時に、音声,目線(瞳孔の動き)を併用して行
う。
【0214】シュラウド内面補修ロボット42,シュラ
ウド外面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,
水中遊泳式補修ロボット30,水中遊泳式点検ロボット
15および水中カメラ11などの据付あるいは作業を行
う場合に適用することが考られる。
【0215】ここでは、シュラウド内面補修ロボット4
2を炉心支持板41に設置するのに適用した場合であ
り、ビデオウォールビジョンユニット40aを横に4
台、高さ方向に2段積み重ねた場合のビデオウォールビ
ジョン40に適用した場合を示す。
【0216】シュラウド内面補修ロボット42を遠隔操
作して上部格子板46の開口部を通過させる場合に図1
3の映写方式を用いた場合について説明する。原子炉圧
力容器5の上端に設置した4台の水中カメラ60を用い
てシュラウド内面補修ロボット42の上端部および下端
部に取り付けられた標識を含む部分を撮影したものを
“A”と“B”、および“D”と“E”のビデオウォー
ルビジョンユニット40aにそれぞれ映写するように音
声あるいは目線(瞳孔の動き)で指示し、遠隔操作で水
中カメラ60の首振りを行い、標識が映像の所定の位置
に来るようにし、その時の首振りの角度よりシュラウド
内面補修ロボット42の上端部および下端部の上部室1
3における位置を求めると同時に向きを求める。
【0217】設定が行われた後は、コンピュータを用い
た自動追尾を行ってもよい。測定された上部室13にお
けるシュラウド内面補修ロボット42の位置と向きに対
してシュラウド内面補修ロボット42をそのまま降下さ
せた時の降下方向の構造物の映像をコンピュータで計算
した結果を図13の“C”に映写する。
【0218】また、映写された上部格子板46の開口部
にそのまま降下した時のシュラウド内面補修ロボット4
2の断面形状の計算結果を重ねて映写するのを必要に応
じて音声あるいは目線(瞳孔の動き)で指示し、この映
写結果を見ながら第6変形例と同様に遠隔操作を行う。
【0219】4台のビデオウォールビジョンユニット4
0aに拡大して映写した“C”映像の中の1台のビデオ
ウォールビジョンユニット40aに水中遊泳式点検ロボ
ット15のテレビカメラで撮影した映像を映写すること
を必要に応じて音声あるいは目線(瞳孔の動き)で指示
し、コンピュータを用いて得られた“C”の映像と比較
しながらシュラウド内面補修ロボット42を上部格子板
46の開口部に遠隔操作で挿入する。
【0220】(第7変形例の効果)このように第7変形
例によれば、ビデオウォールビジョンユニット40aに
標識を含むロボットを映写するのを音声あるいは目線
(瞳孔の動き)で指示し、テレビカメラの首振りを操作
して標識部分を所定の位置に移動させ、首振り角度より
ロボットの位置と方向を求め、測定されたロボット位置
と方向からロボットの移動方向の周辺構造形状を計算し
た結果と構造物の開口部位置で予想されるロボット断面
形状を同一画面に映写し、その結果を見ながら開口部と
断面形状が一致するようにロボットを遠隔操縦して開口
部を通過させる。これと同様な操縦を行うことにより、
ロボットの操作者の能力拡張を行い、各ロボットの据付
作業時間を短縮することができ、点検・補修および予防
保全作業などの作業準備の時間を短縮することができ
る。その結果、作業時間を短縮することができる。
【0221】[第4実施形態]図48〜図52は本発明
に係る原子力発電プラントの点検補修装置の第4実施形
態を示す構成図である。
【0222】(第4実施形態の構成)第4実施形態で
は、原子炉圧力容器5内の構造物の総点検,補修作業お
よび予防保全作業を行うために用いるシュラウド内面補
修ロボット42,シュラウド外面補修ロボット26,隔
壁部清掃ロボット23,水中遊泳式補修ロボット30,
水中遊泳式点検ロボット15,水中カメラ11の表面に
斑点模様、格子模様あるいは縞模様を付けている。
【0223】すなわち、図48は表面に縞模様が付けら
れたシュラウド内面補修ロボット42を示し、図49は
表面に格子模様が付けられたシュラウド内面補修ロボッ
ト42を示している。また、図50は表面に縞模様が付
けられたシュラウド外面補修ロボット26を示し、図5
1は表面に縞模様と斑点模様が付けられた隔壁部清掃ロ
ボット23を示し、図52は表面に斑点模様が付けられ
た水中遊泳式補修ロボットット30を示している。
【0224】(第4実施形態の作用)第4実施形態の作
用を説明する。
【0225】第4実施形態では、原子炉圧力容器5内の
構造物の総点検,補修作業,予防保全作業を行うために
用いるシュラウド内面補修ロボット42,シュラウド外
面補修ロボット26,隔壁部清掃ロボット23,水中遊
泳式補修ロボット30,水中遊泳式点検ロボット15お
よび水中カメラ11の表面に斑点模様あるいは縞模様を
付けており、一例としてシュラウド内面補修ロボット4
2と水中遊泳式点検ロボット15について説明する。
【0226】シュラウド内面補修ロボット42は、図4
8に示すように円筒状の筒に板構造で形成されるクロス
リンクの先端に円筒状の作業ユニットを高さ方向に走査
するための箱状の先端部構造を収納可能な構造になって
いる。円筒状の筒の表面には、地色を黄色とし斑点を黒
色とした斑点状の模様を付けられ、板構造で形成される
クロスリンクの表面には、地色を黄色とし、縞を黒色と
した縞模様が斜めに付けられている。また、円筒状の作
業ユニットの表面には、地色を黄色とし斑点を黒色とし
た斑点状の模様を付けられ、箱状の先端部構造の表面に
は、地色を黄色とし縞を黒色とした縞模様が斜めに付け
られている。そして、これらの表面は艶消しになってい
る。このような縞模様の代わりに図49に示すように格
子模様を付けてもよい。また、地色として赤色,白色を
用い、模様に白色,黒色を用いてもよい。
【0227】水中遊泳式点検ロボット15は、図52に
示すように球形形状の本体構造,円筒状構造に納められ
た推進機,板状の方向舵などで構成されている。球形形
状の本体の表面には、地色を黄色とし斑点を黒色とした
斑点状の模様を付けられ、円筒状の推進機の表面には、
地色を黄色とし斑点を黒色とした斑点状の模様を付けら
れ、板状の方向舵の表面には、地色を黄色とし縞を黒色
とした縞模様が斜めに付けられている。そして表面は艶
消しとなっている。シュラウド内面補修ロボット42の
表面の地色が黄色の場合、水中遊泳式点検ロボット15
の表面の地色は、赤色か白色とした方が望ましい。ま
た、多数のロボットを識別する必要がある場合には、斑
点模様,格子模様あるいは縞模様等の模様の大きさは同
じにしないで、異なるようにした方が望ましい。
【0228】(第4実施形態の効果)このように第4実
施形態によれば、ビデオウォールビジョン40に多数の
ロボットを映写し、それぞれのロボットを遠隔操作で作
業を行わせる場合、ロボット表面に斑点模様,格子模様
あるいは縞模様を付け、地色を黄色とし模様を黒色と
し、表面を艶消しとすることにより、個別のロボットの
識別が容易となり、操縦性が高くなり、各各ロボットの
据付作業時間を短縮することができるとともに、点検・
補修および予防保全作業の作業準備の効率を向上させる
ことができる。その結果、作業期間を短縮することがで
きる。また、誤操作を減らすことができ、作業の信頼性
を向上させることができる。
【0229】[第5実施形態]図53は本発明に係る原
子力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態を示す
斜視図である。
【0230】(第5実施形態の構成)第5実施形態は、
原子力発電プラントに設置された機器として竪型ポンプ
68の分解点検を行う場合を示しており、この竪型ポン
プ68が設置されている機器室69内の天井近傍には、
モノレール式の軌道70が敷設され、この軌道70を走
行する搬送装置に、CCDカメラ,赤外線温度計,臭い
センサ,マイクロフォン,放射線計測計,照明装置など
の環境計測装置が搭載され、また軌道70を走行する搬
送装置71aにスタッドテンショナー,ボルトテンショ
ナーまたはトルクレンチを取り付けたものを複数個組み
合せた分解・組立用力バランス機能付きの治工具71が
搭載され、さらに軌道70を走行する搬送装置にエアま
たは電動機を用いて機器部品の荷重をバランスさせて機
器部品の荷重を軽減する荷重軽減装置付の機器吊上げ装
置(図示せず)が搭載され、これらの装置とともに竜巻
式排気装置を搭載した局所養生装置72を搬送して竪型
ポンプ68の周辺に設置し、竪型ポンプ68の分解・点
検・補修を行う。
【0231】また、分解点検を行う機器である竪型ポン
プ68が設置されている機器室69内には、定期点検作
業開始前に首振り機能・望遠機能付きのテレビカメラ7
3が設置され、このテレビカメラ73で撮影された映像
を遠隔制御室37に導き、遠隔制御室37に設置した複
数画面で構成されるビデオウォールビジョン40に映写
する。
【0232】竜巻式排気装置は、連続する循環流を形成
させる機構と、循環流の中心から吸引する機構の組合せ
から成り、図54に示すように4本のエアーカーテン吹
出柱74から同一回転方向に連続するエアーカーテン7
5が内側20度の角度で吹き出されて空間を囲む。この
エアーカーテン75には上部の送風機76により送風さ
れる。
【0233】また、循環流の両面を遮蔽して(下面は床
になる)中心に吸込孔に相当する吸気口を設け、排気ダ
クト78に接続する。この循環流と吸引作用により負圧
コアー部79が形成され、人工竜巻80が発生する。こ
の人工竜巻80は縦竜巻だけでなく、斜め竜巻、曲り竜
巻も自在に形成させることができる。したがって、上記
竜巻式排気装置では吸込みに指向性が得られ、吸込口か
ら遠く離れた有毒ガスや粉塵を発生源から直接補集吸引
することができる。
【0234】(第5実施形態の作用)第5実施形態の作
用を説明する。
【0235】分解・点検を行う機器が設置されている機
器室69に竪型ポンプ68が設置している場合を例に説
明する。まず、前室81の天井面に延びているモノレー
ル式の軌道70にCCDカメラ,赤外線温度計,臭いセ
ンサ,マイクロホン,放射線計測計,照明装置などの環
境計測装置が搭載した搬送装置を作業員が取り付ける。
一方、遠隔制御室37の操作員が、この搬送装置に搭載
したCCDカメラで撮影した映像を遠隔制御室37に設
置した複数画面で構成されるビデオウォールビジョン4
0に映写したものを見ながら遠隔操縦でモノレール式の
軌道70上を搬送装置を自動走行させて機器室69内の
環境計測を行う。
【0236】特に、放射線計測計を用いて竪型ポンプ6
8周辺の三次元放射線量分布を求める作業を行い、機器
室69の外観の上にこの得られた三次元放射線量分布を
重ねてビデオウォールビジョン40に映写し、これを見
ながら操作員は遮蔽計画を立案する。
【0237】また、作業員は操作員から遮蔽計画の結果
を聞きながら機器室69の所定の壁面に首振り機能・望
遠機能付きテレビカメラ73を設置する。このテレビカ
メラ73と機器室69間の映像や制御信号の伝送は、光
ファイバケーブル網やレーザ光・電波の空間伝送網を用
いて行われる。そして、遠隔制御室37の操作員は、テ
レビカメラ73や搬送装置に搭載されたCCDカメラを
遠隔操作して撮影した映像をビデオウォールビジョン4
0に映写し、これを見ながら各種分解・点検・補修の作
業を行う。
【0238】(第5実施形態の効果)このように第5実
施形態によれば、原子力発電プラントの機器の分解点検
を行う遠隔操作機器の映像をビデオウォールビジョン4
0に映写して映像を見ながら遠隔操作して作業を行うこ
とにより、操作員の能力を拡張でき、作業を少人数で効
率よく行うことができ、定期点検作業期間を短縮するこ
とが可能となる。また、作業員の被曝量を低減すること
ができ、作業員への適切なアドバイスがタイミングよく
出せるため作業員の能力拡張も可能となり、作業を少人
数で効率よく行なうことができ、定期点検作業期間を一
段と短縮することができる。
【0239】[第1変形例]図55は本発明に係る原子
力発電プラントの定検補修装置の第5実施形態の第1変
形例を示す正面図である。
【0240】(第1変形例の構成)第1変形例は、第5
実施形態の竪型ポンプ68の代わりに、タービンロータ
82の点検補修作業を行うものである。
【0241】図55に示すように、タービン室83内に
おいて、図示しないタービン本体からタービンロータ8
2を取り出し、このタービンロータ82が洗浄・点検用
の架台84上に設置される。この架台84の周辺には、
竜巻式排気装置85を搭載した養生台車86と可視光パ
ルスレーザを応用したレーザ補修腕87を搭載した台車
が設置される。
【0242】竜巻式排気装置85の端板87には、曲管
88が取り付けられ、この曲管88は折り畳み形式であ
り、気流吹き出し孔が開口され、この気流吹き出し孔か
ら気流を吹き出し、竜巻状の気流をタービンロータ82
の周辺の洗浄・検査作業を行う範囲に形成する。
【0243】また、レーザ補修腕89は、レーザ装置9
0から光ファイバー91を通して高エネルギー密度の可
視光パルスレーザをタービンロータ82の表面に照射し
て表面の錆びをプラズマ状態にして蒸発させて取り除
き、蒸発した酸化物を竜巻状の気流で局所的に閉じ込
め、吸込孔から排出する。
【0244】レーザ補修腕89の先端に取り付けられた
首振り機能・望遠機能付きテレビカメラ92,竜巻式排
気装置85の端板87に取り付けらた首振り機能・望遠
機能付きのテレビカメラ93,レーザ補修腕89,レー
ザ装置90,回転機能付きの洗浄・点検用の架台84,
竜巻式排気装置85,養生台車86などの制御ケーブ
ル,信号ケーブルおよび映像ケーブルは、ビデオウォー
ルビジョン40が設置された遠隔制御室37に配線され
ている。
【0245】(第1変形例の作用)第1変形例の作用を
説明する。
【0246】タービン室83内において、タービン本体
からタービンロータ82を取り出し、回転機能付き洗浄
・点検用の架台84に設置し、洗浄・点検・補修作業を
行う場合について説明する。
【0247】タービン室83内の作業員が、天井クレー
ン(図示せず)でタービン本体の蓋を取り外しを行うた
めの玉掛作業を行い、遠隔制御室37の操作員が、天井
クレーンに取り付けたテレビカメラで撮影した映像をビ
デオウォールビジョン40に映写したものを見ながら蓋
の搬送を遠隔操作で行い、同様にタービンロータ82を
回転機能付き洗浄・点検用の架台84に天井クレーンを
用いて遠隔操作で搭載し、遠隔制御室37の操作員の遠
隔操作で竜巻式排気装置85を搭載した床面移動式の養
生台車86、および可視光パルスレーザを応用したレー
ザ補修腕89を搭載した台車をタービンロータ82の回
転機能付き洗浄・点検用の架台84の周辺に移動させ
る。
【0248】遠隔制御室37の操作員は、レーザ補修腕
89の先端に取り付けられた首振り機能・望遠機能付き
のテレビカメラ92,竜巻式排気装置85の端板87に
取り付けられた首振り機能・望遠機能付きのテレビカメ
ラ93で撮影した映像をビデオウォールビジョン40に
映写し、これを見ながら点検補修作業を行う。
【0249】(第1変形例の効果)このように第1変形
例によれば、原子力発電プラントの機器の分解点検を行
う遠隔操作機器の映像をビデオウォールビジョン40に
映写し、この映像を見ながら遠隔操作して作業を行うこ
とにより、作業員の能力を拡張でき、作業を少人数で効
率よく行うことができ、定期点検作業期間を短縮するこ
とができる。
【0250】[第2変形例]図56は本発明に係る原子
力発電プラントの定検補修装置の第5実施形態の第2変
形例を示す平面図である。
【0251】(第2変形例の構成)第2変形例は、竪型
ポンプ68を専用メンテナンス建屋(センター)に搬送
して分解点検を行うものであり、機器室69の遮蔽壁が
可動式遮蔽壁95に構成されている。
【0252】図56に示すように、可動式遮蔽壁45の
下面には、空気浮上式移動装置(エアスケート装置)が
装備され、この空気浮上式移動装置体は、工場用エア
(移動式空気圧縮装置)の空気圧によってダイヤフラム
が膨張して圧力域が形成され、これにより、制御エアが
大気に漏れてダイヤフラムと床面との間に薄い空気膜が
形成される。この空気圧により運搬物が持ち上げられる
と、床面に対して摩擦のない状態となり、わずかな力で
あらゆる方向へ移動させることができるようにしたもの
であり、作業台車(図示せず)で遠隔操作される。
【0253】可動式遮蔽壁95は、レール96をガイド
として移動可能であり、その移動方向を矢印で示す。可
動式遮蔽壁95の下面に、空気浮上式移動装置を挿入
し、5Kg/cm2 程度の空気を供給すると、可動式遮蔽壁
95は持ち揚げられ、摩擦抵抗が約1/1000,程度
に減少するため、可動式遮蔽壁95の重量の約1/10
00程度の力でガイドレール96に沿って移動すること
が可能となる。
【0254】そして、竪型ポンプ68を搬出する機器室
69の可動式遮蔽壁95を作業員が押したり、引いたり
(作業台車を遠隔制御室37の操作員が遠隔操縦して可
動式遮蔽壁95を作業員が押したり、引いたり)して移
動させ、竪型ポンプ68を一体で搬送する台車や分解・
組立用作業台車が通過可能な広い通路を確保する。
【0255】可動式遮蔽壁95の移動状況は、首振り機
能・望遠機能付きのテレビカメラ97により監視され、
機器室69から竪型ポンプ68を搬出する状況は、首振
り機能・望遠機能付きのテレビカメラ98により監視さ
れ、これらテレビカメラ97,98および上記作業台車
は、制御ケーブル,信号ケーブルおよび映像ケーブルに
よりビデオウォールビジョン40が設置される遠隔制御
室37まで配線されている。
【0256】(第2変形例の作用)第2変形例の作用を
説明する。
【0257】第2変形例の第5実施形態と異なる作用は
下記の点である。すなわち、竪型ポンプ68が設置され
ている機器室69の環境計測をモノレール式の軌道70
を走行する搬送装置に搭載されたCCDカメラなどの環
境計測装置を用い、異常が見出されないことが確認され
た後、次の作業が挿入される点である。
【0258】作業員は、可動式遮蔽壁95の下面に空気
浮上式移動装置を挿入し、この空気浮上式移動装置に空
気を供給して可動式遮蔽壁95を浮上させ、作業員が押
したり、引いたりして可動式遮蔽壁95をレール96に
沿って移動させて広い通路を確保する。この可動式遮蔽
壁95の移動方法としては、遠隔制御室37の操作員が
作業台車を遠隔操縦して空気浮上式移動装置を可動式遮
蔽壁95の下面に挿入し、作業台車で押したり、引いた
りしてもよい。
【0259】以下、竪型ポンプ68を機器室69から広
くなった通路を通って専用メンテナンス建屋に搬出し、
分解・洗浄・点検・再組立を行う。竪型ポンプ68を機
器室69で局所養生装置付き分解・組立用作業台車を用
いて原子力発電プラントより切り離しを行ったり、竪型
ポンプ68を一体で搬送台車に搭載し、機器室69から
搬出する作業の一連の作業で、玉掛け作業,工具の取付
けは、作業員が現場で行い、竪型ポンプ68の吊り上げ
る。
【0260】また、搬送作業は、遠隔制御室37の操作
員がビデオウォールビジョン40に映写された現場の様
子を見ながら遠隔操縦で行う。専用メンテナンス建屋で
の補修が終了すると、上記の逆の手順で竪型ポンプ68
を機器室69に据え付ける。この据え付け作業が終了す
ると、局所養生装置付き分解・組立て用作業台車や搬送
台車などを機器室69の外に遠隔操縦で搬出する。この
搬出作業が終了すると、可動式遮蔽壁95の下面に空気
浮上式移動装置を装備して可動式遮蔽壁95を所定の位
置に遠隔操作で戻し、空気浮上式移動装置を回収して作
業が終了する。
【0261】(第2変形例の効果)このように第2変形
例によれば、可動式遮蔽壁95を空気浮上式移動装置を
用いて移動して機器室69の入口の通路を容易に広くす
ることができ、竪型ポンプ68を機器室69から搬出す
るために各種装置を機器室91に据え付ける場合や、竪
型ポンプ68を搬出する作業を遠隔操縦で行うのが容易
であり、作業効率を向上させることができる。また、遠
隔操作機器の映像をビデオウォールビジョン40に映写
して映像を見ながら遠隔操作して作業を行うことによ
り、作業員の能力を拡張でき、作業を少人数で効率よく
行うことができ、定期点検作業期間を短縮することがで
きる。
【0262】[第3変形例]図57は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態の第3変
形例を示す概略平面図である。
【0263】(第3変形例の構成)第3変形例は、原子
力発電プラントの機器を搬送装置でドラフターシステ
ム,機器吊上げ装置,分解・洗浄・点検・補修・再組立
・機能検査を行う各種自動機が設置された専用メンテナ
ンス建屋に移送して定期点検作業を行うものであり、ド
ラフターシステム99には、竜巻式排気装置,重量物吊
り下げ機能付の天井クレーン装置および天井面近傍の軌
道を走行する搬送装置に搭載した分解・組立用の力バラ
ンス機能付きの治工具、監視用のテレビカメラシステム
などが設置されている。そして、作業員がドラフターの
外より力バランス機能付きの治工具およびクレーン装置
を取り扱って機器の分解・洗浄・点検・補修・再組立な
どの作業における玉掛けおよび治工具の取付けを行い、
遠隔制御室37のビデオウォールビジョン40を操作員
が見ながら遠隔操作で機器の分解・洗浄・点検・補修・
再組立,搬送作業を行う。
【0264】図57に示すように、専用メンテナンス建
屋100で定期点検作業を遠隔操作で行うため、ドラフ
ターシステム99には、養生取り外し室101,分解・
除染室102,組立室103,検査室104,梱包室1
05,廃棄物処理室106,加工室107,部品倉庫1
08,計測器保管室109などが平面的に配置されてい
る。また、ドラフターシステム99の外部には原子力発
電プラントから機器としての竪型ポンプ68を受け取っ
たり、発送する搬出入室110,交換部品,機器,計測
器,治工具などを受け入れる納品室111,廃棄物,故
障した計測器,使用が終了した治工具などを搬出する発
送室112,ドラフターシステム99を管理・運営する
ための遠隔制御室37などが設置されている。
【0265】搬出入室110には、天井面から吹き出し
た気流が床面に向かって成層流状態で吸い込まれる気流
状態(あるいは横の壁面から吹き出した気流が対向面の
壁面に向かって成層流状態で吸い込まれる気流状態)が
形成されている。天井面には、天井クレーンあるいは床
面にはジブクレーンが設置されている。
【0266】養生取り外し室101,分解・除染室10
2,組立室103,検査室104,梱包室105,廃棄
物処理室106,加工室107,部品倉庫108,計測
器保管室109には、それぞれ竜巻式排気装置113が
設置されている。各室には、円形のテーブル114が設
置され、その下部には空気浮上式移動装置が取り付けら
れ、このような構造とすることにより、テーブル114
の回転および平面内の移動が容易に行える。
【0267】また、各室にはロボット用支柱115が設
置され、この各支柱115には力バランス機能付きのク
レーンが取り付けられている。各室間には、コンベア1
16,117および118が設置され、このコンベア1
16,117および118により、各室間を機器として
の竪型ポンプ68などの移送を行う。さらに、養生取り
外し室101,梱包室105,廃棄物処理室106の天
井面には、遠隔駆動式窓(あるいは曲がり竜巻/斜め竜
巻式排気装置をこれらの室に設置して天井部に開口部を
設けてもよい)が取り付けられている。
【0268】分解・除染室102,組立室103には、
油圧式スタッドテンショナーなどの治工具が天井面から
力バランス機能付きの状態で吊り下げられている。フー
ド前面119には、グローブが取り付けられている(こ
の場合、作業員が腕を差し込んで作業が可能なように開
口部を設けるだけでもよい)。
【0269】各室の竜巻式排気装置113の支柱には、
首振り機能・望遠機能付きのテレビカメラ120が取り
付けられ、支柱115に取り付けられた力バランス機能
付きのクレーンにもテレビカメラが取り付けられてい
る。これらのテレビカメラ,コンベア,テーブル,力バ
ランス機能付きのクレーン,油圧式スタッドテンショナ
ーなどの遠隔制御ケーブル,映像ケーブルは、ビデオウ
ォールビジョン40が設置された遠隔制御室37まで配
線されている。
【0270】(第3変形例の作用)第3変形例の作用を
説明する。
【0271】第3変形例は、専用メンテナンス建屋10
0に設けたドラフターシステム99で機器として竪型ポ
ンプ68の分解・洗浄・点検・補修・再組立,搬送作業
を行うのを遠隔制御室37に設置されたビデオウォール
ビジョン40に映写された映像を操作員が見ながら遠隔
操作で行う。玉掛作業,治工具の取付けなどをフード前
面119から作業員が行い、その他の作業も遠隔制御室
37に設置されたビデオウォールビジョン40に映写さ
れた映像を操作員が見ながら遠隔操作で行う。
【0272】(第3変形例の効果)このように第3変形
例によれば、専用メンテナンス建屋100で機器の分解
点検を行う遠隔操作機器の映像をビデオウォールビジョ
ン40に映写して映像を見ながら遠隔操作して作業を行
うことにより、作業員の能力を拡張でき、作業を少人数
で効率よく行うことができ、定期点検作業期間を短縮す
ることができる。
【0273】[第4変形例]図58は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態の第4変
形例を示す構成図である。
【0274】(第4変形例の構成)第4変形例では、水
張りを行なった原子炉ウエル121に原子炉圧力容器1
22の蓋123を開閉する蓋開閉装置124を設置し、
この蓋開閉装置124にスタッドテンショナー125お
よび遠隔操作可能な可搬式知能アーム126を搭載し、
この可搬式知能アーム126を遠隔操作してスタッドテ
ンショナー125を扱い、上記原子炉圧力容器122の
蓋123の開閉作業を行うものである。
【0275】また、第4変形例では、原子炉圧力容器1
22の蓋123の開閉作業を遠隔操作で行うため、蓋開
閉装置124に設置したテレビカメラおよび水中遊泳式
監視ロボット128に搭載されたテレビカメラなどで撮
影された映像を遠隔制御室37に導き、この遠隔制御室
37に設置した複数画面で構成されるビデオウォールビ
ジョン40に映写したものを見ながら操作員が遠隔操作
で原子炉圧力容器122の蓋123の開閉作業を行うも
のである。
【0276】すなわち、第4変形例では、原子炉圧力容
器122の蓋開閉装置124を水を張った状態の原子炉
ウエル121内の原子炉圧力容器122の蓋123に設
置して、スタッドテンショナー125を可搬式知能アー
ム126で据え付けてボルト取り外し作業を行う。ま
た、原子炉圧力容器122の蓋開閉装置124には、レ
ール129が取り付けられ、可搬式知能アーム126
は、このレール129上を走行する搬送台車の上に設置
されている。他の搬送台車の上には、テレビカメラが設
置されている。原子炉ウエル121内には、水中遊泳式
監視ロボット128が遊泳し、このロボット128には
テレビカメラが搭載されている。上記テレビカメラ,水
中遊泳式監視ロボット128,蓋開閉装置124および
スタッドテシンョナー125の制御ケーブル,信号ケー
ブルおよび映像ケーブルは、ビデオウォールビジョン4
0が設置された遠隔制御室37まで配線されている。
【0277】(第4変形例の作用)第4変形例では、可
搬式知能アーム126を遠隔操作してスタッドテンショ
ナー125を扱い、原子炉圧力容器122の蓋123の
開閉作業実施においてテレビカメラ、および水中遊泳式
監視ロボット128に搭載されたテレビカメラで撮影さ
れた映像を遠隔制御室37に設置した複数画面で構成さ
れるビデオウォールビジョン40に映写し、これを操作
員が見ながら行う。
【0278】(第4変形例の効果)このように第4変形
例によれば、原子炉圧力容器122の蓋123の開閉作
業を行う遠隔操作機器の映像をビデオウォールビジョン
40に映写して映像を見ながら遠隔操作して作業を行う
ことにより、作業員の能力を拡張でき、作業を少人数で
効率よく行うことができ、定期点検作業期間を短縮する
ことができる。
【0279】[第5変形例]図59は本発明に係る原子
力発電プラントの点検補修装置の第5実施形態の第5変
形例を示す構成図である。
【0280】(第5変形例の構成)第5変形例では、建
築ロボットを用いて建築の自動化を行うシステムであっ
て、天井クレーン部上昇式建築工法において、天井クレ
ーン装置130,昇降装置(図示せず),床面走行式搬
送装置132,可搬式マニピュレータ装置133に設置
したテレビカメラ、および建築ブロックユニット134
に取り付けられた可搬式・映像無線伝送式のテレビカメ
ラ135で撮影した映像を遠隔制御室37に導き、この
遠隔制御室37に設置した複数画面で構成されるビデオ
ウォールビジョン40に映写し、これを見ながら建築作
業の半自動化を支援するものである。
【0281】また、上昇式床136の上には、上昇式屋
根137が取り付けられ、この上昇式屋根137の下面
には天井クレーン装置130が取り付けられている。上
昇式床136には可搬式マニピュレータ133を搭載し
た搬送装置132が走行している。天井クレーン装置1
30はブロックユニット134を吊り下げ、このブロッ
クユニット134の下部には、テレビカメラ135が取
り付けられている。天井クレーン装置130,昇降装置
(図示せず),床面走行式搬送装置132,可搬式マニ
ピュレータ装置133にはテレビカメラが設置され、建
築ブロックユニット134に取り付けられた可搬式・映
像無線伝送式のテレビカメラ135の制御ケーブル,信
号ケーブル,映像ケーブルは、ビデオウォールビジョン
40が設置された遠隔制御室37まで配線されている。
【0282】(第5変形例の作用)第5変形例では、遠
隔制御室37に設置した複数画面で構成されるビデオウ
ォールビジョン40に映写される天井クレーン装置13
0,昇降装置(図示せず),床面走行式搬送装置13
2,可搬式マニピュレータ装置133に設置したテレビ
カメラ、および建築ブロックユニット134に取り付け
られた可搬式・映像無線伝送式のテレビカメラ135で
撮影された映像を作業員が見ながらブロックユニット1
34を遠隔操作で据付け、搬送装置132に搭載した可
搬式マニピュレータ133を遠隔操作して溶接作業を行
って組立作業を行う。
【0283】組立作業が終了すると、ブロックユニット
134に取り付けた可搬式・映像無線伝送式テレビカメ
ラ135の取外しを行い、昇降装置(図示せず)で上昇
式床136の上まで搬送された新しいブロックユニット
134に可搬式・映像無線伝送式のテレビカメラ135
を再度取り付け、天井クレーン装置130に可搬式・映
像無線伝送式のテレビカメラ135を再度取り付け、天
井クレーン装置130で吊り上げ、据付場所へ移送す
る。以下、同様の作業を繰返して建築を行う。一定の高
さの建築が終了すると、上昇式床136と上昇式屋根1
37は、ジャッキアップされる。作業員は、建築現場で
は玉掛作業や治工具の取付け等の最少限の作業を行うこ
ととなる。
【0284】(第5変形例の効果)このように第5変形
例によれば、ブロックユニット134の据付,固定をビ
デオウォールビジョン40に映写した映像を見ながら操
作員が遠隔操作で行うことにより、操作員の能力拡張が
でき、作業を少人数で行うことができ、建築期間の短
縮,作業員の削減,専門能力者の削減を図ることができ
る。
【0285】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の原子力発電プラントの点検補修装置によれば、シュラ
ウド内面補修ロボットと、シュラウド外面補修ロボット
と、水中遊泳式補修ロボットと、隔壁部清掃ロボット
と、これら各ロボットに搭載されたテレビカメラと、こ
れらのテレビカメラと電気的に接続されオペレーション
フロアに設置された信号・動力中継盤と、この信号・動
力中継盤と制御ケーブルにより接続され各ロボットを遠
隔操作する遠隔制御室と、この遠隔制御室内に設置され
各ロボットの映像を複数画面に映写する背面投影式のビ
デオウォールビジョンとを備えたことにより、各ロボッ
トの据付・導入を容易に行うことができ、総点検,補修
作業,予防保全作業を行うための準備期間を短縮するこ
とができ、作業者数を削減し、作業者の被爆を低減させ
ることができる。
【0286】また、ビデオウォールビジョンを背面投影
式としたことにより、継目の幅を狭くすることができ、
1台の大型の背面投影装置を用いた場合に比較してそれ
ぞれに投影機が用いられているため、明るい鮮明な画面
を得ることができる。
【0287】請求項2の原子力発電プラントの点検補修
方法によれば、シュラウド内面補修ロボット,シュラウ
ド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部
清掃ロボットを有し、これら各ロボットに搭載されたテ
レビカメラとオペレーションフロアに設置された信号・
動力中継盤を電気的に接続し、この信号・動力中継盤を
介して上記各ロボットを遠隔制御室から遠隔操作し、こ
の遠隔制御室内に設置された背面投影式のビデオウォー
ルビジョンの複数画面に上記各ロボットの映像を映写す
ることにより、請求項1と同様の効果が得られる。
【0288】請求項3によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、シュラウド内面
補修ロボットおよびシュラウド外面補修ロボットは、シ
ョットブラストピーニングのショットを供給・回収する
ホースおよびウォータジェットピーニングの高圧水を供
給するホースがそれぞれ接続されたことにより、シュラ
ウド内外面を汚損することなく補修することができる。
【0289】請求項4によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、シュラウド内面
補修ロボット、シュラウド外面補修ロボットおよび水中
遊泳式補修ロボットは、レーザピーニングで作業を行う
ためのレーザ光を伝送する光ファイバーが接続されたこ
とにより、水中直接表面改質,水中直接切断,水中直接
酸化物除去または水中直接溶接などを行うことができ
る。
【0290】請求項5によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、隔壁部清掃ロボ
ットは、清掃作業を行った時に発生する飛散物を回収す
るホースが接続されたことにより、隔壁部を清浄にする
ことができる。
【0291】請求項6によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、ケーブル操作ブ
イに吊り下げられた水中カメラと、ケーブル操作ブイに
吊り下げられた水中遊泳式点検ロボットと、ケーブル操
作ブイに吊り下げられた水中照明灯とを有し、これら水
中カメラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯に
それぞれ推進機を取り付け、これらの操作ブイをオペレ
ーションフロアに設置されたテレビカメラで撮影し、こ
の映像をビデオウォールビジョンに映写し、水中カメ
ラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯を所定位
置に移動させるように推進機を遠隔操作することによ
り、点検補修作業の効率を高めることができる。
【0292】請求項7によれば、請求項6記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、オペレーション
フロアに吊り装置を有する作業台車を走行可能に設置
し、吊り装置により水中カメラ、水中遊泳式点検ロボッ
トおよび水中照明灯のケーブル操作ブイを把持して原子
炉ウエルに降ろしたり、取り出したりすることにより、
水中カメラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯
の原子炉ウエルへの導入作業性を向上させることができ
る。
【0293】請求項8によれば、請求項1記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、シュラウド内面
補修ロボット、シュラウド外面補修ロボット、水中遊泳
式補修ロボットおよび隔壁部清掃ロボットは、それぞれ
推進機が取り付けられたケーブル操作ブイに吊り下げら
れ、これらの操作ブイをオペレーションフロアに設置さ
れたテレビカメラで撮影し、この映像をビデオウォール
ビジョンに映写し、シュラウド内面補修ロボット、シュ
ラウド外面補修ロボット、水中遊泳式補修ロボットおよ
び隔壁部清掃ロボットを所定位置に移動させるように上
記推進機を遠隔操作することにより、点検補修作業の効
率を高めることができる。
【0294】請求項9によれば、請求項8記載の原子力
発電プラントの点検補修装置において、オペレーション
フロアに吊り装置を有する作業台車を走行可能に設置
し、吊り装置によりシュラウド内面補修ロボット、シュ
ラウド外面補修ロボット、水中遊泳式補修ロボットおよ
び隔壁部清掃ロボットのケーブル操作ブイを把持して原
子炉ウエルに降ろしたり、取り出したりすることによ
り、シュラウド内面補修ロボット、シュラウド外面補修
ロボット、水中遊泳式補修ロボットおよび隔壁部清掃ロ
ボットの原子炉ウエルへの導入作業性を向上させること
ができる。
【0295】請求項10によれば、請求項1記載の原子
力発電プラントの点検補修装置において、オペレーショ
ンフロアに設置された信号・動力中継盤と遠隔制御室と
の間の信号伝送系に電波,超音波,レーザ光などの非接
触伝送部を設けるとともに、動力伝送系に電磁誘導,レ
ーザ光などの非接触伝送部を設けたことにより、信号・
動力中継盤の据付作業が容易になり、作業期間の短縮化
が図れる。
【0296】請求項11によれば、請求項1記載の原子
力発電プラントの点検補修装置において、オペレーショ
ンフロアに設置された信号・動力中継盤と遠隔制御室と
の間の動力伝送系にレーザ光を伝送する組合せ反射鏡お
よびビームダクトを用いたことにより、レーザ光の損失
を少なくすることができ、レーザ装置の出力を小さくす
ることができる。
【0297】請求項12によれば、請求項1,6,8ま
たは11記載の原子力発電プラントの点検補修装置にお
いて、組合せ反射鏡およびビームダクトにてレーザ光を
伝送してシュラウド内面補修ロボット、シュラウド外面
補修ロボット、水中遊泳式補修ロボット、隔壁部清掃ロ
ボット、水中カメラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水
中照明灯を遠隔操作することにより、レーザ光の損失を
少なくすることができ、信号を伝送するための信号ケー
ブルを敷設する必要がなくなり、配線工事を省略するこ
とができる。
【0298】請求項13によれば、請求項1または6記
載の原子力発電プラントの点検補修装置において、オペ
レーションフロアに複数の金具を固定し、これらの金具
の先端に首振り機能・望遠機能付きの水中テレビカメラ
を取り付け、この水中テレビカメラを原子炉ウエルの水
面下に挿入し、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中
カメラと、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中遊泳
式点検ロボットと、ケーブル操作ブイに吊り下げられた
水中照明灯にそれぞれ目印を設け、水中テレビカメラで
この目印までの距離および方向を遠隔制御室から三角測
量で測定する装置を設けたことにより、各ロボットまで
の距離および方向が高精度に測定することができるとと
もに、各ロボットの正確な現在位置の同定が行え、各ロ
ボットの目標位置へ誘導する際の判断が容易になる。
【0299】請求項14によれば、請求項1または13
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、原
子炉圧力容器上端部の内壁に首振り機能・望遠機能付き
の水中テレビカメラを複数固定し、ケーブル操作ブイに
吊り下げられた水中カメラと、ケーブル操作ブイに吊り
下げられた水中遊泳式点検ロボットと、ケーブル操作ブ
イに吊り下げられた水中照明灯にそれぞれ目印を設け、
水中テレビカメラでこの目印までの距離および方向を遠
隔制御室から三角測量で測定する装置を設けたことによ
り、請求項13と同様の効果が得られる。
【0300】請求項15によれば、請求項1または14
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、上
部格子板上面および炉心支持板上面に、それぞれ首振り
機能・望遠機能・推進機能・吸着機能付きの水中テレビ
カメラを複数固定し、炉心支持板上面に固定した水中カ
メラでシュラウド内面補修ロボットに設けた目印までの
距離および方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装
置を設けたことにより、請求項13と同様の効果が得ら
れる。
【0301】請求項16によれば、請求項1または15
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、シ
ュラウド外面上端,シュラウド上端とジェットポンプ頂
部との間の高さの原子炉圧力容器内壁,およびシュラウ
ド外壁に、それぞれ首振り機能・望遠機能・推進機能・
吸着機能付きの水中テレビカメラを複数固定し、シュラ
ウド外面補修ロボット、隔壁部清掃ロボットにそれぞれ
目印を設け、水中テレビカメラでこの目印までの距離お
よび方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置を設
けたことにより、請求項13と同様の効果が得られる。
【0302】請求項17によれば、請求項1または16
記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、炉
底部に首振り機能・望遠機能・推進機能・吸着機能付き
の水中テレビカメラを複数固定し、水中遊泳式補修ロボ
ットに目印を設け、上記水中テレビカメラでこの目印ま
での距離および方向を遠隔制御室から三角測量で測定す
る装置を設けたことにより、請求項13と同様の効果が
得られる。
【0303】請求項18によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に4台並べ、高さ方向に2台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に2台、
高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面設け、シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面
補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロ
ボット,水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載された
テレビカメラ、水中カメラ、オペレーションフロアに設
置されたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像
のうち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して
映写することにより、各ロボットまでの距離および方向
を求めるための操作が容易になり、各ロボットの据付作
業時間を短縮することができる。
【0304】請求項19によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に4台並べ、高さ方向に3台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に3台、
高さ方向に3台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面設け、シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面
補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロ
ボット,水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載された
テレビカメラ、水中カメラ、オペレーションフロアに設
置されたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像
のうち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して
映写することにより、請求項18と同様の効果が得られ
る。
【0305】請求項20によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に4台並べ、高さ方向に4台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に2台、
高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面、横方向に3台、高さ方向に3台組合せて構成した大
画面を1面、横方向に4台、高さ方向に4台組合せて構
成した大画面を1面のいずれかを設け、シュラウド内面
補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳
式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊泳式点検
ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ、水中カメ
ラ、オペレーションフロアに設置されたテレビカメラの
いずれかにより撮影される映像のうち、重用度の高い順
に少なくとも1画面に拡大して映写することにより、請
求項18と同様の効果が得られる。
【0306】請求項21によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に5台並べ、高さ方向に3台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に2台、
高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面設け、シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面
補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロ
ボット,水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載された
テレビカメラ、水中カメラ、オペレーションフロアに設
置されたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像
のうち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して
映写することにより、請求項18と同様の効果が得られ
る。
【0307】請求項22によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に6台並べ、高さ方向に2台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に2台、
高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面設け、シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面
補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロ
ボット,水中遊泳式点検ロボットにそれぞれ搭載された
テレビカメラ、水中カメラ、オペレーションフロアに設
置されたテレビカメラのいずれかにより撮影される映像
のうち、重用度の高い順に少なくとも1画面に拡大して
映写することにより、請求項18と同様の効果が得られ
る。
【0308】請求項23によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
ビデオウォールビジョンはビデオウォールビジョンユニ
ットを横方向に6台並べ、高さ方向に3台並べて構成
し、ビデオウォールビジョンユニットを横方向に3台、
高さ方向に3台組合せて構成した大画面を少なくとも1
面、横方向に2台、高さ方向に2台組合せて構成した大
画面を少なくとも1面のいずれかを設け、シュラウド内
面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊
泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊泳式点
検ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ、水中カ
メラ、オペレーションフロアに設置されたテレビカメラ
のいずれかにより撮影される映像のうち、重用度の高い
順に少なくとも1画面に拡大して映写することにより、
請求項18と同様の効果が得られる。
【0309】請求項24によれば、請求項18〜23の
いずれか1項記載の原子力発電プラントの点検補修装置
において、ビデオウォールビジョンユニットの表示方式
をデジタル制御方式としたことにより、各ロボットの据
付作業時間を短縮することができる。
【0310】請求項25によれば、請求項24記載の原
子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオウォ
ールビジョンユニットで構成されるビデオウォールビジ
ョンの映写パターンの変更を手,腕,足を用いて行うと
ともに、音声,目線を用いて行うことにより、各ロボッ
トの操作者の能力を拡張することができる。
【0311】請求項26によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,
水中遊泳式点検ロボット,水中カメラの表面に、斑点模
様,格子模様,縞模様の少なくとも一つを付けたことに
より、個別のロボットの識別が容易になり、操縦性が高
まり、各ロボットの据付作業時間を短縮することができ
る。
【0312】請求項27によれば、請求項1,6または
8記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
シュラウド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボ
ット,水中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,
水中遊泳式点検ロボット,水中カメラの表面が曲面であ
る部分には斑点模様を付け、平面である部分には格子模
様,縞模様を付けたことにより、請求項26と同様の効
果が得られる。
【0313】請求項28によれば、請求項26または2
7記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
斑点模様,格子模様,縞模様を黄色と黒色,赤色と白
色,赤色と黒色,白色と黒色のいずれかの色彩であるこ
とにより、請求項26と同様の効果が得られる。
【0314】請求項29によれば、請求項26または2
7記載の原子力発電プラントの点検補修装置において、
斑点模様,格子模様,縞模様の表面を艶消しとしたこと
により、請求項26と同様の効果が得られる。
【0315】請求項30の原子力発電プラントの点検補
修装置によれば、原子力発電プラントの分解点検を行う
機器が設置されている部屋の天井近傍に敷設された軌道
と、機器の周囲に搬送して据え付けられる竜巻式排気装
置付きの局所養生装置と、軌道を走行する搬送装置に搭
載され各種センサーからなる環境計測装置と、軌道を走
行する搬送装置に搭載された分解・組立用力バランス機
能付きの治工具と、軌道を走行する搬送装置に搭載され
た機器吊上げ装置と、分解点検を行う機器が設置されて
いる部屋に取り付けられたテレビカメラとを備え、この
テレビカメラで撮影される映像を遠隔制御室に設置され
複数画面で構成したビデオウォールビジョンに映写して
機器の分解点検作業を支援することにより、分解点検を
行う機器の映像を見ながら遠隔操作にて作業を行うこと
で、作業を少人数で効率よく行え、定期点検作業期間を
短縮することができる。
【0316】請求項31の原子力発電プラントの点検補
修方法によれば、原子力発電プラントの機器をドラフタ
ーシステム,機器吊上げ装置,分解・洗浄・点検・補修
・再組立・機能検査を行う各種自動機が設置された専用
メンテナンス建屋に搬送装置で移送し、ドラフターシス
テム内に設置したテレビカメラで撮影する映像を専用メ
ンテナンス建屋の遠隔制御室に設置され複数画面で構成
したビデオウォールビジョンに映写して作業を支援する
ことにより、請求項30と同様の効果が得られる。
【0317】請求項32の原子力発電プラントの点検補
修方法によれば、原子炉ウエルに原子力圧力容器の蓋を
開閉する蓋開閉装置を設置し、この蓋開閉装置にスタッ
ドテンショナーおよび遠隔操作可能な可搬式知能アーム
を搭載し、蓋開閉装置に設置したテレビカメラおよび水
中遊泳式点検ロボットで撮影される映像を遠隔制御室に
設置され複数画面で構成したビデオウォールビジョンに
映写して原子炉圧力容器の蓋の開閉作業作業を支援する
ことにより、請求項30と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態を示す構成図。
【図2】図1における水中遊泳式点検ロボットを示す拡
大斜視図。
【図3】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態の第1変形例を示す構成図。
【図4】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態の第2変形例を示す構成図。
【図5】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態の第3変形例を示す構成図。
【図6】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第1実施形態の第4変形例を示す構成図。
【図7】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第2実施形態を示す構成図。
【図8】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第2実施形態の第1変形例を示す構成図。
【図9】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修装
置の第2実施形態の第2変形例を示す構成図。
【図10】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第2実施形態の第3変形例を示す構成図。
【図11】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第2実施形態の第4変形例を示す構成図。
【図12】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態のビデオウォールビジョンを示す説
明図。
【図13】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の他のビデオウォールビジョンを示
す説明図。
【図14】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態のまた他のビデオウォールビジョン
を示す説明図。
【図15】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態のさらに他のビデオウォールビジョ
ンを示す説明図。
【図16】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の別のビデオウォールビジョンを示
す説明図。
【図17】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第1変形例におけるビデオウォー
ルビジョンを示す説明図。
【図18】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第1変形例における他のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図19】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第1変形例におけるまた他のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図20】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第1変形例におけるさらに他のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図21】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第1変形例における別のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図22】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるビデオウォー
ルビジョンを示す説明図。
【図23】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例における他のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図24】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるまた他のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図25】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるさらに他のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図26】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例における別のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図27】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるまた別のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図28】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるさらに別のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図29】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第2変形例におけるまた別のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図30】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第3変形例におけるビデオウォー
ルビジョンを示す説明図。
【図31】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第3変形例における他のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図32】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第3変形例におけるまた他のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図33】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第3変形例におけるさらに他のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図34】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例におけるビデオウォー
ルビジョンを示す説明図。
【図35】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例における他のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図36】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例におけるまた他のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図37】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例におけるさらに他のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図38】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例における別のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図39】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第4変形例におけるまた別のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図40】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるビデオウォー
ルビジョンを示す説明図。
【図41】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例における他のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図42】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるまた他のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図43】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるさらに他のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図44】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例における別のビデオウ
ォールビジョンを示す説明図。
【図45】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるまた別のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図46】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるさらに別のビ
デオウォールビジョンを示す説明図。
【図47】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第3実施形態の第5変形例におけるまた別のビデ
オウォールビジョンを示す説明図。
【図48】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第4実施形態を示す構成図。
【図49】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第4実施形態の他の形態を示す構成図。
【図50】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第4実施形態のまた他の形態を示す構成図。
【図51】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第4実施形態のさらに他の形態を示す構成図。
【図52】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第4実施形態の別の形態を示す構成図。
【図53】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態を示す斜視図。
【図54】図53の局所養生装置の竜巻排気装置を示す
斜視図。
【図55】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の第1変形例を示す正面図。
【図56】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の第2変形例を示す平面図。
【図57】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の第3変形例を示す概略平面図。
【図58】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の第4変形例を示す構成図。
【図59】本発明に係る原子力発電プラントの点検補修
装置の第5実施形態の第5変形例を示す構成図。
【符号の説明】
1 オペレーションフロア 2 作業台車 3 軌道 4 原子炉ウエル 5 原子炉圧力容器 6 テレビカメラ 7 水面 8 ケーブル操作ブイ 9 ケーブル 10 ケーブル 11 水中カメラ 12 水中照明灯 13 上部室 14 ケーブル 15 水中遊泳式点検ロボット 16 耐圧ケーシング 17 前後方向推進機構 18 上下方向推進機構 19 バランスウェイト 20 可動式テレビカメラ 21 照明装置 22 ケーブル・ホース 23 隔壁部清掃ロボット 24 隔壁 25 ケーブル・ホース 26 シュラウド外面補修ロボット 27 シュラウド 28 ジェットポンプ 29 ケーブル・光ファイバー 30 水中遊泳式補修ロボット 31 炉底部室 32 案内具 33 案内具 34 信号・動力中継盤 35 信号・動力中継盤 36 信号・動力伝送系 37 遠隔制御室 38 制御盤 39 遠隔操作卓 40 ビデオウォールビジョン 41 炉心支持板 42 シュラウド内面補修ロボット 44 信号・動力中継盤 45 吊り装置 46 上部格子板 48 リンク機構 49 作業ユニット 50 リンク機構 51 作業ユニット 52a,52b 信号・動力中継盤 53a,53b 信号・動力中継盤 54a,54b 信号・動力中継盤 55 ビームダクト 56 レーザ室 57 金具 58 テレビカメラ 60 水中テレビカメラ 62 水中テレビカメラ 63 水中テレビカメラ 65 水中テレビカメラ 66 水中テレビカメラ 67 水中テレビカメラ 68 竪型ポンプ 69 機器室 70 軌道 71 治工具 72 局所養生装置 73 テレビカメラ 74 エアーカーテン吹出柱 75 エアーカーテン 76 送風機 78 排気ダクト 79 負圧コアー部 80 人工竜巻 81 前室 82 タービンロータ 83 タービン室 84 架台 85 竜巻式排気装置 86 養生台車 87 端板 88 曲管 89 レーザ補修腕 90 レーザ装置 91 光ファイバー 92 テレビカメラ 93 テレビカメラ 95 可動式遮蔽壁 96 レール 97 テレビカメラ 98 テレビカメラ 99 ドラフターシステム 100 専用メンテナンス建屋 101 養生取り外し室 102 分解・除染室 103 組立室 104 検査室 105 梱包室 106 廃棄物処理室 107 加工室 108 部品倉庫 109 計測器保管室 110 搬出入室 111 納品室 112 発送室 113 竜巻式排気装置 114 テーブル 115 ロボット用支柱 116 コンベア 117 コンベア 118 コンベア 119 フード前面 121 原子炉ウエル 122 原子炉圧力容器 123 蓋 124 蓋開閉装置 125 スタッドテンショナー 126 可搬式知能アーム 128 水中遊泳式監視ロボット 129 レール 130 天井クレーン装置 132 床面走行式搬送装置 133 可搬式マニピュレータ 134 建築ブロックユニット 135 テレビカメラ 136 上昇式床 137 上昇式屋根

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を取り出した後の原子力圧力容器内
    においてシュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支持板
    上に設置されたシュラウド内面補修ロボットと、上記シ
    ュラウドと原子力圧力容器との間のアニュラス部に導入
    されたシュラウド外面補修ロボットと、原子炉ウエル内
    水面に吊り下ろして炉底部に導入された水中遊泳式補修
    ロボットと、上記アニュラス部下部の隔壁上に設置され
    た隔壁部清掃ロボットと、これら各ロボットに搭載され
    たテレビカメラと、これらのテレビカメラと電気的に接
    続されオペレーションフロアに設置された信号・動力中
    継盤と、この信号・動力中継盤と制御ケーブルにより接
    続され上記各ロボットを遠隔操作する遠隔制御室と、こ
    の遠隔制御室内に設置され各ロボットの映像を複数画面
    に映写する背面投影式のビデオウォールビジョンとを備
    えたことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装
    置。
  2. 【請求項2】 原子力圧力容器内に装荷された燃料を取
    り出した後、シュラウド内面の溶接線の補修用に炉心支
    持板上にシュラウド内面補修ロボットを設置し、上記シ
    ュラウドと原子力圧力容器との間のアニュラス部にシュ
    ラウド外面補修ロボットを導入し、原子炉ウエル内水面
    に吊り下ろして炉底部に水中遊泳式補修ロボットを導入
    し、上記アニュラス部下部の隔壁上に隔壁部清掃ロボッ
    トを設置し、これら各ロボットに搭載されたテレビカメ
    ラとオペレーションフロアに設置された信号・動力中継
    盤を電気的に接続し、この信号・動力中継盤を介して上
    記各ロボットを遠隔制御室から遠隔操作し、この遠隔制
    御室内に設置された背面投影式のビデオウォールビジョ
    ンの複数画面に上記各ロボットの映像を映写することを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、シュラウド内面補修ロボットおよ
    びシュラウド外面補修ロボットは、ショットブラストピ
    ーニングのショットを供給・回収するホースおよびウォ
    ータジェットピーニングの高圧水を供給するホースがそ
    れぞれ接続されたことを特徴とする原子力発電プラント
    の点検補修装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、シュラウド内面補修ロボット、シ
    ュラウド外面補修ロボットおよび水中遊泳式補修ロボッ
    トは、レーザピーニングで作業を行うためのレーザ光を
    伝送する光ファイバーが接続されたことを特徴とする原
    子力発電プラントの点検補修装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、隔壁部清掃ロボットは、清掃作業
    を行った時に発生する飛散物を回収するホースが接続さ
    れたことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、ケーブル操作ブイに吊り下げられ
    た水中カメラと、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水
    中遊泳式点検ロボットと、ケーブル操作ブイに吊り下げ
    られた水中照明灯とを有し、これら水中カメラ、水中遊
    泳式点検ロボットおよび水中照明灯にそれぞれ推進機を
    取り付け、これらの操作ブイをオペレーションフロアに
    設置されたテレビカメラで撮影し、この映像をビデオウ
    ォールビジョンに映写し、上記水中カメラ、水中遊泳式
    点検ロボットおよび水中照明灯を所定位置に移動させる
    ように上記推進機を遠隔操作することを特徴とする原子
    力発電プラントの点検補修装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、オペレーションフロアに吊り装置
    を有する作業台車を走行可能に設置し、上記吊り装置に
    より水中カメラ、水中遊泳式点検ロボットおよび水中照
    明灯のケーブル操作ブイを把持して原子炉ウエルに降ろ
    したり、取り出したりすることを特徴とする原子力発電
    プラントの点検補修装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、シュラウド内面補修ロボット、シ
    ュラウド外面補修ロボット、水中遊泳式補修ロボットお
    よび隔壁部清掃ロボットは、それぞれ推進機が取り付け
    られたケーブル操作ブイに吊り下げられ、これらの操作
    ブイをオペレーションフロアに設置されたテレビカメラ
    で撮影し、この映像をビデオウォールビジョンに映写
    し、上記シュラウド内面補修ロボット、シュラウド外面
    補修ロボット、水中遊泳式補修ロボットおよび隔壁部清
    掃ロボットを所定位置に移動させるように上記推進機を
    遠隔操作することを特徴とする原子力発電プラントの点
    検補修装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の原子力発電プラントの点
    検補修装置において、オペレーションフロアに吊り装置
    を有する作業台車を走行可能に設置し、上記吊り装置に
    よりシュラウド内面補修ロボット、シュラウド外面補修
    ロボット、水中遊泳式補修ロボットおよび隔壁部清掃ロ
    ボットのケーブル操作ブイを把持して原子炉ウエルに降
    ろしたり、取り出したりすることを特徴とする原子力発
    電プラントの点検補修装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の原子力発電プラントの
    点検補修装置において、オペレーションフロアに設置さ
    れた信号・動力中継盤と遠隔制御室との間の信号伝送系
    に電波,超音波,レーザ光などの非接触伝送部を設ける
    とともに、動力伝送系に電磁誘導,レーザ光などの非接
    触伝送部を設けたことを特徴とする原子力発電プラント
    の点検補修装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の原子力発電プラントの
    点検補修装置において、オペレーションフロアに設置さ
    れた信号・動力中継盤と遠隔制御室との間の動力伝送系
    にレーザ光を伝送する組合せ反射鏡およびビームダクト
    を用いたことを特徴とする原子力発電プラントの点検補
    修装置。
  12. 【請求項12】 請求項1,6,8または11記載の原
    子力発電プラントの点検補修装置において、組合せ反射
    鏡およびビームダクトにてレーザ光を伝送してシュラウ
    ド内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水
    中遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中カメ
    ラ,水中遊泳式点検ロボットおよび水中照明灯を遠隔操
    作することを特徴とする原子力発電プラントの点検補修
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1または6記載の原子力発電プ
    ラントの点検補修装置において、オペレーションフロア
    に複数の金具を固定し、これらの金具の先端に首振り機
    能・望遠機能付きの水中テレビカメラを取り付け、この
    水中テレビカメラを原子炉ウエルの水面下に挿入し、ケ
    ーブル操作ブイに吊り下げられた水中カメラと、ケーブ
    ル操作ブイに吊り下げられた水中遊泳式点検ロボット
    と、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中照明灯にそ
    れぞれ目印を設け、上記水中テレビカメラでこの目印ま
    での距離および方向を遠隔制御室から三角測量で測定す
    る装置を設けたことを特徴とする原子力発電プラントの
    点検補修装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または13記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、原子炉圧力容器上端
    部の内壁に首振り機能・望遠機能付きの水中テレビカメ
    ラを複数固定し、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水
    中カメラと、ケーブル操作ブイに吊り下げられた水中遊
    泳式点検ロボットと、ケーブル操作ブイに吊り下げられ
    た水中照明灯にそれぞれ目印を設け、上記水中テレビカ
    メラでこの目印までの距離および方向を遠隔制御室から
    三角測量で測定する装置を設けたことを特徴とする原子
    力発電プラントの点検補修装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または14記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、上部格子板上面およ
    び炉心支持板上面に、それぞれ首振り機能・望遠機能・
    推進機能・吸着機能付きの水中テレビカメラを複数固定
    し、上記炉心支持板上面に固定した水中カメラでシュラ
    ウド内面補修ロボットに設けた目印までの距離および方
    向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置を設けたこ
    とを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  16. 【請求項16】 請求項1または15記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、シュラウド外面上
    端,シュラウド上端とジェットポンプ頂部との間の高さ
    の原子炉圧力容器内壁,およびシュラウド外壁に、それ
    ぞれ首振り機能・望遠機能・推進機能・吸着機能付きの
    水中テレビカメラを複数固定し、シュラウド外面補修ロ
    ボット、隔壁部清掃ロボットにそれぞれ目印を設け、上
    記水中テレビカメラでこの目印までの距離および方向を
    遠隔制御室から三角測量で測定する装置を設けたことを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  17. 【請求項17】 請求項1または16記載の原子力発電
    プラントの点検補修装置において、炉底部に首振り機能
    ・望遠機能・推進機能・吸着機能付きの水中テレビカメ
    ラを複数固定し、水中遊泳式補修ロボットに目印を設
    け、上記水中テレビカメラでこの目印までの距離および
    方向を遠隔制御室から三角測量で測定する装置を設けた
    ことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  18. 【請求項18】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に4
    台並べ、高さ方向に2台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向に2台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面設け、シュラウド
    内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中
    遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊
    泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,
    水中カメラ,オペレーションフロアに設置されたテレビ
    カメラのいずれかにより撮影される映像のうち、重用度
    の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写することを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  19. 【請求項19】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に4
    台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に3台、高さ方向に3台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面設け、シュラウド
    内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中
    遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊
    泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,
    水中カメラ,オペレーションフロアに設置されたテレビ
    カメラのいずれかにより撮影される映像のうち、重用度
    の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写することを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  20. 【請求項20】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に4
    台並べ、高さ方向に4台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向に2台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面、横方向に3台、
    高さ方向に3台組合せて構成した大画面を1面、横方向
    に4台、高さ方向に4台組合せて構成した大画面を1面
    のいずれかを設け、シュラウド内面補修ロボット,シュ
    ラウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,隔
    壁部清掃ロボットおよび水中遊泳式点検ロボットにそれ
    ぞれ搭載されたテレビカメラ,水中カメラ,オペレーシ
    ョンフロアに設置されたテレビカメラのいずれかにより
    撮影される映像のうち、重用度の高い順に少なくとも1
    画面に拡大して映写することを特徴とする原子力発電プ
    ラントの点検補修装置。
  21. 【請求項21】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に5
    台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向に2台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面設け、シュラウド
    内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中
    遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊
    泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,
    水中カメラ,オペレーションフロアに設置されたテレビ
    カメラのいずれかにより撮影される映像のうち、重用度
    の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写することを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  22. 【請求項22】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に6
    台並べ、高さ方向に2台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に2台、高さ方向に2台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面設け、シュラウド
    内面補修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中
    遊泳式補修ロボット,隔壁部清掃ロボットおよび水中遊
    泳式点検ロボットにそれぞれ搭載されたテレビカメラ,
    水中カメラ,オペレーションフロアに設置されたテレビ
    カメラのいずれかにより撮影される映像のうち、重用度
    の高い順に少なくとも1画面に拡大して映写することを
    特徴とする原子力発電プラントの点検補修装置。
  23. 【請求項23】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、ビデオウォールビ
    ジョンはビデオウォールビジョンユニットを横方向に6
    台並べ、高さ方向に3台並べて構成し、ビデオウォール
    ビジョンユニットを横方向に3台、高さ方向に3台組合
    せて構成した大画面を少なくとも1面、横方向に2台、
    高さ方向に2台組合せて構成した大画面を少なくとも1
    面のいずれかを設け、シュラウド内面補修ロボット,シ
    ュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式補修ロボット,
    隔壁部清掃ロボットおよび水中遊泳式点検ロボットにそ
    れぞれ搭載されたテレビカメラ,水中カメラ,オペレー
    ションフロアに設置されたテレビカメラのいずれかによ
    り撮影される映像のうち、重用度の高い順に少なくとも
    1画面に拡大して映写することを特徴とする原子力発電
    プラントの点検補修装置。
  24. 【請求項24】 請求項18〜23のいずれか1項記載
    の原子力発電プラントの点検補修装置において、ビデオ
    ウォールビジョンユニットの表示方式をデジタル制御方
    式としたことを特徴とする原子力発電プラントの点検補
    修装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の原子力発電プラント
    の点検補修装置において、ビデオウォールビジョンユニ
    ットで構成されるビデオウォールビジョンの映写パター
    ンの変更を手,腕,足を用いて行うとともに、音声,目
    線を用いて行うことを特徴とする原子力発電プラントの
    点検補修装置。
  26. 【請求項26】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、シュラウド内面補
    修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式
    補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊泳式点検ロ
    ボットおよび水中カメラの表面に、斑点模様,格子模
    様,縞模様の少なくとも一つを付けたことを特徴とする
    原子力発電プラントの点検補修装置。
  27. 【請求項27】 請求項1,6または8記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、シュラウド内面補
    修ロボット,シュラウド外面補修ロボット,水中遊泳式
    補修ロボット,隔壁部清掃ロボット,水中遊泳式点検ロ
    ボットおよび水中カメラの表面が曲面である部分には斑
    点模様を付け、平面である部分には格子模様,縞模様を
    付けたことを特徴とする原子力発電プラントの点検補修
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または27記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、斑点模様,格子模
    様,縞模様を黄色と黒色,赤色と白色,赤色と黒色,白
    色と黒色のいずれかの色彩であることを特徴とする原子
    力発電プラントの点検補修装置。
  29. 【請求項29】 請求項26または27記載の原子力発
    電プラントの点検補修装置において、斑点模様,格子模
    様,縞模様の表面を艶消しとしたことを特徴とする原子
    力発電プラントの点検補修装置。
  30. 【請求項30】 原子力発電プラントの分解点検を行う
    機器が設置されている部屋の天井近傍に敷設された軌道
    と、上記機器の周囲に搬送して据え付けられる竜巻式排
    気装置付きの局所養生装置と、上記軌道を走行する搬送
    装置に搭載され各種センサーからなる環境計測装置と、
    上記軌道を走行する搬送装置に搭載された分解・組立用
    力バランス機能付きの治工具と、上記軌道を走行する搬
    送装置に搭載された機器吊上げ装置と、上記分解点検を
    行う機器が設置されている部屋に取り付けられたテレビ
    カメラとを備え、このテレビカメラで撮影される映像を
    遠隔制御室に設置され複数画面で構成したビデオウォー
    ルビジョンに映写して上記機器の分解点検作業を支援す
    ることを特徴とする原子力発電プラントの点検補修装
    置。
  31. 【請求項31】 原子力発電プラントの機器をドラフタ
    ーシステム,機器吊上げ装置,分解・洗浄・点検・補修
    ・再組立・機能検査を行う各種自動機が設置された専用
    メンテナンス建屋に搬送装置で移送し、上記ドラフター
    システム内に設置したテレビカメラで撮影する映像を上
    記専用メンテナンス建屋の遠隔制御室に設置され複数画
    面で構成したビデオウォールビジョンに映写して作業を
    支援することを特徴とする原子力発電プラントの点検補
    修方法。
  32. 【請求項32】 原子炉ウエルに原子力圧力容器の蓋を
    開閉する蓋開閉装置を設置し、この蓋開閉装置にスタッ
    ドテンショナーおよび遠隔操作可能な可搬式知能アーム
    を搭載し、上記蓋開閉装置に設置したテレビカメラおよ
    び水中遊泳式点検ロボットで撮影される映像を遠隔制御
    室に設置され複数画面で構成したビデオウォールビジョ
    ンに映写して上記原子炉圧力容器の蓋の開閉作業作業を
    支援することを特徴とする原子力発電プラントの点検補
    修方法。
JP7285795A 1995-11-02 1995-11-02 原子力発電プラントの点検補修装置および方法 Pending JPH09127286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7285795A JPH09127286A (ja) 1995-11-02 1995-11-02 原子力発電プラントの点検補修装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7285795A JPH09127286A (ja) 1995-11-02 1995-11-02 原子力発電プラントの点検補修装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09127286A true JPH09127286A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17696183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7285795A Pending JPH09127286A (ja) 1995-11-02 1995-11-02 原子力発電プラントの点検補修装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09127286A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017418A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toshiba Corp レーザ保全装置
JP2009032107A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Toshiba Corp ピーニング施工装置およびピーニング施工方法
WO2012081793A1 (ko) * 2010-12-16 2012-06-21 삼성중공업 주식회사 풍력 터빈 조립 및 관리 로봇 및 이를 포함하는 풍력 터빈 시스템
US20150318063A1 (en) * 2014-04-30 2015-11-05 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Systems and methods for reducing surface deposition and contamination
CN109969360A (zh) * 2017-12-27 2019-07-05 核动力运行研究所 一种适用于堆内构件自动视频检查的水下全向移动平台
CN113314241A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 中广核检测技术有限公司 一种反应堆压力容器主管道管嘴内部检查设备
KR102325999B1 (ko) * 2021-05-13 2021-11-12 김보억 원자력 발전소의 승압펌프 분해점검을 위한 지그 조립체
KR102407162B1 (ko) * 2021-05-13 2022-06-10 김보억 원자력 발전소의 승압펌프 분해점검을 위한 운반장치

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017418A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toshiba Corp レーザ保全装置
JP2009032107A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Toshiba Corp ピーニング施工装置およびピーニング施工方法
WO2012081793A1 (ko) * 2010-12-16 2012-06-21 삼성중공업 주식회사 풍력 터빈 조립 및 관리 로봇 및 이를 포함하는 풍력 터빈 시스템
US20130289769A1 (en) * 2010-12-16 2013-10-31 Samsung Heavy Ind. Co., Ltd. Wind turbine assembly and management robot and wind turbine system comprising the same
US20150318063A1 (en) * 2014-04-30 2015-11-05 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Systems and methods for reducing surface deposition and contamination
US10770191B2 (en) * 2014-04-30 2020-09-08 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Systems and methods for reducing surface deposition and contamination
CN109969360A (zh) * 2017-12-27 2019-07-05 核动力运行研究所 一种适用于堆内构件自动视频检查的水下全向移动平台
CN109969360B (zh) * 2017-12-27 2024-02-09 核动力运行研究所 一种适用于堆内构件自动视频检查的水下全向移动平台
KR102325999B1 (ko) * 2021-05-13 2021-11-12 김보억 원자력 발전소의 승압펌프 분해점검을 위한 지그 조립체
KR102407162B1 (ko) * 2021-05-13 2022-06-10 김보억 원자력 발전소의 승압펌프 분해점검을 위한 운반장치
CN113314241A (zh) * 2021-05-26 2021-08-27 中广核检测技术有限公司 一种反应堆压力容器主管道管嘴内部检查设备
CN113314241B (zh) * 2021-05-26 2024-02-13 中广核检测技术有限公司 一种反应堆压力容器主管道管嘴内部检查设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109079842B (zh) 自动化设备的范围延伸臂的工具承载端部的稳定化
EP1886904A2 (en) Climbing cleaning robot
JP6636778B2 (ja) 浮上式点検装置およびそれを具える点検システム
CN105618930B (zh) 一种可移动式的野外管道激光修复装置
CN107902081B (zh) 一种智能维护建筑物的飞行机器人
JP2016160697A (ja) 橋梁点検装置及び橋梁点検方法
KR102061770B1 (ko) 검사 및 보수 모듈
US10864640B1 (en) Articulating arm programmable tank cleaning nozzle
JPH09127286A (ja) 原子力発電プラントの点検補修装置および方法
JP2018039075A (ja) 建築物点検ロボット
JPH11174192A (ja) 原子炉アニュラス部検査装置
CN114604334A (zh) 一种用于高桥墩及梁体病害检测的爬壁机器人及方法
WO2020218433A1 (ja) クレーン点検システムおよびクレーン
CN210466137U (zh) 一种安全防爆巡检机器人
AU2024200914A1 (en) Building envelope access system
RU125509U1 (ru) Робототехнический комплекс для работ в бассейне выдержки атомной электростанции
JP2856997B2 (ja) 遠隔炉内作業装置およびその作業方法
JPH09159788A (ja) 原子炉内遠隔作業装置およびその作業方法
JP3710539B2 (ja) 遠隔炉内作業装置およびその作業方法
JP7088591B1 (ja) 外壁補修装置及び外壁補修方法
JPH06138281A (ja) 遠隔炉内点検補修装置
CN114088744A (zh) 一种基于rtk定位的x光输电线路缺陷检测设备及方法
CN110040250A (zh) 一种热电厂锅炉内检测用无人飞行器系统及其控制方法
JPH09127287A (ja) 燃料交換装置
JP7357526B2 (ja) 吹付機用操縦支援装置およびこれを用いた吹付け作業方法