JPH1082017A - 構造物点検装置 - Google Patents

構造物点検装置

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JPH1082017A
JPH1082017A JP23702196A JP23702196A JPH1082017A JP H1082017 A JPH1082017 A JP H1082017A JP 23702196 A JP23702196 A JP 23702196A JP 23702196 A JP23702196 A JP 23702196A JP H1082017 A JPH1082017 A JP H1082017A
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inspection
arm
inspection device
moving
structure inspection
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JP23702196A
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English (en)
Inventor
Hideaki Maruki
英明 丸木
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Toshiba Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所作業から人を解放すると共に、足場設置
が不要で、かつ、遠隔自動により検査対象物に沿って点
検検査が可能な、構造物点検装置を提供すること。 【解決手段】 車両2に搭載され、この車両2から電源
及びアクチュエータ駆動源の供給を受けて駆動する、点
検検査を行なうための検査機構10を先端に備えた伸縮
可能なアーム部5と、このアーム部5を三次元空間上の
検査対象部位近傍まで移動させるための展開機構3と、
検査機構10の検査結果を記録すると共に、検査対象物
配置データを予め記録するデータ記録部17と、検査機
構10で得られたデータと検査対象物配置データとを照
合して展開機構3とアーム部5を遠隔操作するための制
御操作部18とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空間に存
在する橋、高架橋架管、あるいは原子力プラント、化学
プラントの建屋、タンク等の外回り構造物などの構造物
に付随するガス配管・上下水管・弁・ケーブル、外壁、
あるいは専用敷設したガス、上下水などを点検検査する
のに用いられる構造物点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点検検査作業に際しては、既存の
点検足場がないため、点検の度に、仮設足場を設置し直
接人間が行っていた。
【0003】一方、足場設置が困難な場合には、大型車
輌や船にて接近し、車輌や船から点検位置まで空中作業
クレーン先端のゴンドラや梯子に人が乗り、直接検査対
象物へ近接していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の点検
作業では検査のために空中作業クレーン先端のゴンドラ
や梯子に人が乗ることから、落下などの危険性や点検作
業効率が悪いこと、及び操作資格や車輌検査を要するな
どの問題があった。
【0005】また、人手による長手方向に移動しながら
の連続点検検査は危険が伴うため困難であった。
【0006】橋などは、建設当初より足場やサポートを
設置していないと、法規制を受け後から検査用の常設足
場やサポートが設置できないため、点検の度に、仮設足
場を設置しているが、足場の設置コストや検査準備工程
の削減が望まれていた。
【0007】更に、従来の点検作業は、現在多くの人手
と時間を要していることから、長手方向へ移動しながら
連続点検検査するなどの検査の効率化やコスト削減が望
まれていた。
【0008】本発明は、前述した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は高所作業から人を解放する
と共に、足場設置、操作資格が不要で、かつ、遠隔自動
により検査対象物に沿って連続点検検査が可能な、構造
物点検装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1記載の発明は、車両、船、航空機等の移動
装置に搭載され、この移動装置から電源及びアクチュエ
ータ駆動源の供給を受けて駆動する、点検検査を行なう
ための検査機構を先端に備えた伸縮可能なアーム部と、
このアーム部を三次元空間上の検査対象部位近傍まで移
動させるための展開機構と、前記展開機構とアーム部を
操作するための操作部とを備えていることを特徴として
いる。
【0010】このため請求項1記載の発明では、移動装
置から電源及びアクチュエータ駆動源(空圧、油圧、水
圧等)の供給を受け、アーム部を展開機構により欄干あ
るいは防護壁等の障害物を回避して三次元上の検査対象
空間へ展開し、アーム部の先端の検査機構を検査部位ま
で近接させて検査のための検査態勢を採り、該検査部位
を検査することを遠隔操作により行なうことができる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の構造物点検装置であって、前記展開機構が、前記移
動装置に垂直軸回りに回転可能に搭載された架台と、展
開及び折畳み収納可能で前記架台に横及び上下移動可能
に取付けられたアーム移動機構とを備えて構成されてお
り、前記アーム部が前記アーム移動機構に走行可能に取
付けられていることを特徴としている。
【0012】このため請求項2記載の発明では、架台の
旋回と、軌道の横及び上下移動とによりアーム部を三次
元上の検査対象空間へ展開して先端の検査機構を検査部
位まで近接させることができ、かつアーム移動機構を展
開することにより連続検査するためのアーム部の移動経
路を形成することができる。アーム移動機構は非検査時
に折畳まれてコンパクトに収納される。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の構造物点検装置であって、前記展開機構が、前記移
動装置に搭載されたクレーン機構で構成されており、前
記アーム部が前記クレーン機構のクレーンアームの先端
に取付けられていることを特徴としている。
【0014】このため請求項3記載の発明では、クレー
ン機構の駆動及びクレーンアームの伸縮及び/あるいは
旋回によりアーム部を三次元上の検査対象空間へ展開し
て先端の検査機構を検査部位まで近接させることがで
き、かつクレーンアームの伸縮によりアーム部を移動さ
せて連続検査を行なうことができる。
【0015】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の構造物点検装置であって、前記展開機構が、前記移動
装置に搭載されたクレーン機構と、展開及び水平折畳み
収納可能で前記クレーン機構のブーム部先端に取付けら
れたアーム移動機構とを備えて構成されており、前記ア
ーム部が前記アーム移動機構に走行可能に取付けられる
と共に上下移動及び旋回可能に取付けられていることを
特徴としている。
【0016】このため請求項4記載の発明では、クレー
ン機構の駆動と、アーム部の上下移動及び旋回とにより
アーム部を三次元上の検査対象空間へ展開して先端の検
査機構を検査部位まで近接させることができ、かつアー
ム移動機構を展開することにより連続検査するためのア
ーム部の移動経路を形成することができる。非検査時に
はアーム移動機構を水平に折畳むと共にアーム部を旋回
させることによりこれらを一層コンパクトに収納するこ
とができる。
【0017】また請求項5記載の発明は、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の構造物点検装置であって、前
記検査機構は、検査対象物の外周形状に略沿う閉状態と
略平板状の開状態とに前記制御操作部の指令により変形
可能な枠体と、この枠体に設けられた検査器とを有して
構成されていることを特徴としている。
【0018】このため請求項5記載の発明では、検査時
に枠体が閉状態となって検査対象物の外周に沿う検査範
囲を検査器で網羅できるようになっており、かつ検査対
象物に対する進退時に枠体が開状態となって通過断面を
縮小することによって検査機構と他部材との干渉を避け
ることができる。
【0019】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の構造物点検装置であって、前記枠体は、複数の分割枠
片と、この分割枠片を相互に開閉可能に連結するアクチ
ュエータとを有して構成されていることを特徴としてい
る。
【0020】このため請求項6記載の発明では、制御操
作部からの指令によるアクチュエータの駆動により枠体
の開及び閉状態が得られる。
【0021】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の構造物点検装置であって、前記枠体は、形状記憶合金
で一体形成されていることを特徴としている。
【0022】このため請求項7記載の発明では、制御操
作部の指令による電気的な制御や加熱等により枠体の開
及び閉状態が得られる。
【0023】また請求項8記載の発明は、請求項5乃至
7のいずれか1項に記載の構造物点検装置であって、前
記枠体は、前記アーム部の先端に検査対象物に対して接
離可能な首振り及び旋回機構を介して取付けられている
ことを特徴としている。
【0024】このため請求項8記載の発明では、枠体を
首振りあるいは/及び旋回させることにより検査対象部
位への検査機構の近接を精度良く行なうことができる。
【0025】また請求項9記載の発明は、請求項5乃至
8のいずれか1項に記載の構造物点検装置であって、前
記枠体が、検査時及び検査移動時に構造物に当接して枠
体の揺れ及び振動を減衰させる検査部倣い機構を備えて
構成されていることを特徴としている。
【0026】このため請求項9記載の発明では、検査部
倣い機構により検査時及び検査移動時の検査機構の揺れ
及び振動を極力抑制することができる。
【0027】また請求項10記載の発明は、請求項1乃
至9のいずれか1項に記載の構造物点検装置であって、
前記アーム部が、検査時及び検査移動時に構造物に当接
してアーム部の揺れ及び振動を減衰させるアーム倣い機
構を備えて構成されていることを特徴としている。
【0028】このため請求項10記載の発明では、アー
ム倣い機構により検査時及び検査移動時のアーム部の揺
れ及び振動を極力抑制することができる。
【0029】また請求項11記載の発明は、請求項10
記載の構造物点検装置であって、前記アーム倣い機構
が、前記アーム部に周方向回転可能に取付けられた回転
機構を介して取付けられていることを特徴としている。
【0030】このため請求項11記載の発明では、検査
方向が変更した場合でも回転機構の回転によりアーム倣
い機構を同方向へ一致させることによって機能させるこ
とができる。
【0031】また請求項12記載の発明は、請求項1乃
至11のいずれか1項に記載の構造物点検装置であっ
て、水、洗浄液、あるいは塗装液等の液体を貯留してお
り前記制御操作部の指令により前記移動装置から電源の
供給を受けて駆動するポンプを備えたタンクと、このタ
ンクにパイプを介して接続されると共に前記アームの先
端に取付けられた前記液体の噴出用スプレイノズルとを
備えていることを特徴としている。
【0032】このため請求項12記載の発明では、検査
対象物に対する清掃及び塗装を人手によることなく自動
化することができる。
【0033】また請求項13記載の発明は、請求項1乃
至12のいずれか1項に記載の構造物点検装置であっ
て、前記移動装置は、姿勢検出器を備えたスタビライザ
と、位置計測器とを搭載した車両で構成されており、前
記姿勢検出器のデータに基づく前記スタビライザの作動
により前記展開機構及びアーム部の姿勢を制御すると共
に、前記位置計測器のデータに基づき前記車両の移動を
制御するように構成したことを特徴としている。
【0034】このため請求項13記載の発明では、姿勢
検出器からの姿勢や重心位置の移動データを基にスタビ
ライザの高さを制御することにより展開機構及びアーム
部を最適姿勢に維持することができると共に、位置計測
器からのデータを基に車両の位置及び移動量を計測し、
この計測結果を基にして連続検査時の車両の移動を自動
化することができる。
【0035】また請求項14記載の発明は、請求項1乃
至12のいずれか1項に記載の構造物点検装置であっ
て、前記移動装置は、ジャイロ姿勢検出器を備えた減揺
装置を搭載した船あるいは航空機で構成されており、前
記ジャイロ姿勢検出器のデータに基づく前記減揺装置の
作動により前記展開機構及びアーム部の姿勢を制御する
と共に、前記ジャイロ姿勢検出器のデータに基づいて船
あるいは航空機の移動を制御するようにしたことを特徴
としている。
【0036】このため請求項14記載の発明では、ジャ
イロ姿勢検出器からの姿勢や重心位置の移動データを基
に減揺装置を作動させて展開機構及びアーム部を最適姿
勢に維持することができると共に、前記ジャイロ姿勢検
出器のデータを基に船あるいは航空機の位置及び移動量
を計測し、この計測結果を基にして連続検査時の船ある
いは航空機の移動を自動化することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0038】図1乃至図8は、第1実施形態としての構
造物点検装置1を示す。ここで図1は構造物点検装置1
のシステム構成図であり、以下構造物点検装置1の具体
的な説明に当っては図1を参照しながら説明する。
【0039】構造物点検装置1は、車両2に搭載され、
この車両2から電源24及びアクチュエータ駆動源25
の供給を受けて駆動する、点検検査を行なうための検査
機構10を先端に備えた伸縮可能なアーム部5と、この
アーム部5を三次元空間上の検査対象部位近傍まで移動
させる展開機構3と、検査機構10の検査結果を記録す
ると共に検査対象物34の配置データを予め記録するデ
ータ記録部17と、検査機構10で得られたデータと検
査対象物34の配置データとを照合して展開機構3とア
ーム部5を遠隔操作するための制御操作部18とを備え
て大略構成されている。
【0040】このとき展開機構3は、車両2に垂直軸回
りに回転可能に搭載された架台3aと、展開及び折畳み
収納可能で架台3aに横及び上下移動可能に取付けられ
たアーム移動機構4とを備えて構成されており、アーム
部5がアーム移動機構4に走行可能に取付けられてい
る。
【0041】構造物点検装置1は、車輌2に搭載され、
この移動車輌2の電源部24,アクチュエータ駆動源2
5からの電気や駆動力エネルギーの供給を複合ケーブル
33を介して受けている。
【0042】移動車輌2は、車輌制御部30の操作でエ
ンジン21を駆動し発電機22を廻しバッテリー23へ
充電するともに、アクチュエータ駆動源25へ駆動力を
伝えることができる。
【0043】電気は、発電機22から直接またはバッテ
リー23から電源部24を介して、構造物点検装置1や
移動車輌2の各部へ供給される。
【0044】展開機構3は、制御操作部18からの指令
に基づき移動車輌2からアーム移動機構4及び架台3a
を旋回・上下・車幅方向(横移動)への展開自由度を組
み合わせてアーム部5を三次元上の検査対象空間へ展開
させるように構成されている。
【0045】この展開機構3は図3に示すように旋回機
構35により方向を合わせ、伸縮機構36により橋欄干
など回避できる幅方向位置を合わせ、上下機構37によ
り高さ方向を合わせる構造である。
【0046】アーム移動機構4は、アーム部5を走行駆
動装置49により軌道40上に、走行自在に有し(図5
参照)、アクチュエータ38により軌道40を展開及び
収納自在に構成している。
【0047】この軌道40は、図3に示すようにヒンジ
部39よりアクチュエータ38で展開収納自在に構成
し、アーム部5は図5に示すように旋回装置52を介し
てアーム台車47に連結されており、このアーム台車4
7で軌道40上を移動することができるように構成され
ている。
【0048】このアーム台車47は、図5に示すように
走行駆動装置49で走行車輪48を駆動し、側面案内輪
50,案内輪51に案内され軌道40上を移動すること
ができる。走行駆動装置49はケーブル33により電源
の供給を受けるようになっており、ケーブル33は、カ
ーテンレール46に沿ってガイド金具53を介し軌道4
0上の移動時に案内されるようになっている。
【0049】アーム部5は、伸縮可能に構成されてお
り、その先端に検査機構10と、腕の周囲に接触センサ
6,障害物センサ8,監視ITV9と、吸盤19,車輪
20などから成るアーム倣い機構7とを有している(図
4参照)。
【0050】検査機構10は、検査対象物の外周形状に
略沿う閉状態(図3参照)と、略平板状の開状態(図6
参照)とに制御操作部18の指令により変形可能な枠体
と、この枠体に設けられた検査器とを有して形成されて
いる。このとき枠体は、図6に示すように、複数の分割
枠片10a,10b,10cと、この分割枠片0a,1
0b,10cを相互に開閉可能に連結するアクチュエー
タ38とを有して構成されている。そして検査機構10
は枠体を構成する分割枠片10a,10b,10cに設
けられた検査器としての照明14付きのITVカメラ1
1と、枠体の付け根部であるアーム部5の先端に設けら
れた温度計12及びガス検出器13とで構成されてい
る。
【0051】この検出機構10によれば、検査時に枠体
が閉状態となって検査対象物の外周に沿う検査範囲を検
査器(ITVカメラ11)で網羅できるようになってお
り、かつ検査対象物に対する進退時に枠体が開状態とな
って通過断面を縮小することによって検査機構10と他
部材との干渉を避けることができる。
【0052】また、検査器としてのITVカメラ11
は、図6及び図7(a)に示すように各分割枠片10
a,10b,10cにそれぞれ設けることによって合計
3台設けることもできるが、図7(b)に示すように枠
体に沿って矢印方向に摺動するように構成することによ
って1台でも可能となる。
【0053】さらに枠体の先端には図6及び図7(a)
に示すように検査部倣い機構7aを設けることができ
る。このとき検査部倣い機構7aは吸盤19及び車輪2
0とからなり、後述するアーム倣い機構7と同様に構成
される。この検査部倣い機構7aにより検査機構10は
検査時及び検査移動時の揺れ及び振動が極力抑制され、
検査精度の向上を図ることができる。
【0054】その上、検査機構10の枠体は、好ましく
は図7(b)に示すようにアーム部5の先端に首振り及
び旋回機構7bを介して取付けられる。この場合検査機
構10と検査対象物としての配管34との間に高さ方向
に距離がある場合でも検査機構10を配管34に容易に
近付けることができ検査効率の向上を図ることができ
る。この図7(b)では検査部倣い機構7cは車輪20
のみで構成されており、首振り及び旋回機構7bにより
車輪20を配管34に押付けるようにして検査機構10
の揺れ及び振動を抑制している。
【0055】なお、図7中、符号44は付帯構造物、符
号45は配管34のサポートである。
【0056】また、障害センサ48,監視ITV9,ア
ーム倣い機構7,及び接触センサ6は図4に示すように
取付けられている。
【0057】すなわち、障害物センサ8は、非接触でア
ーム部5と障害物との位置関係や形状を検出するための
ものであり、アーム部5が展開機構3への取付けに近い
配置で可能な限り動作範囲を網羅しており、自身の構造
物については検出後姿勢を基に削除処理している。
【0058】監視ITV9は、制御操作部18で操作員
へアーム部5の動作状況やアーム姿勢位置データを表示
することができる。
【0059】アーム倣い機構7は、吸盤19を吸着自在
に、車輪20の押付けと検査対象物に対して探査走行自
在に有し、検査方向が変った場合でも対応するように、
円周方向に回転する回転機構54を介してアーム部5に
取付けられている。
【0060】接触センサ6は、アーム部5の周囲に細い
針金状の触覚を配し、この針金状の触覚付け根部に取付
けた衝撃や振動あるいは押付け力を拾うセンサにより接
触を検知している。
【0061】さらに制御操作部18及びデータ記録部1
7は図1に示すように構成されている。
【0062】すなわち、制御操作部18は、信号伝送部
16と、ケーブル33を経て、構造物点検装置1の各部
とアクチュエータ駆動源25を、データ記録部17や車
輌制御部30からのデータや、構造物点検装置1の各機
構の位置やセンサからの検出データを基に制御するよう
に構成されている。
【0063】また、データ記録部17は、橋などの検査
内容、点検対象物位置形状、障害物位置や橋桁継ぎ手位
置、橋脚位置、制御指令データを有し、かつ点検結果や
センサからのデータなどの記録やカメラ画像ブレ補正機
能、VTR機能などを有して構成されている。そしてこ
のデータ記録部17は、好ましくは事前に入力した検査
対象物及び検査部位のデータを、検査結果記録帳票デー
タを基に、検査対象部位や検査位置、検査結果データと
組み合せて記録すると共にモニターやプリンタ等の出力
手段へ出力するように構成される。
【0064】なお、図1のケーブル処理装置15は、構
造物点検装置1の各部の動作に合わせ、制御操作部18
により制御されるようになっている。
【0065】また、車両2には図2に示すようにスタビ
ライザ26及び位置計測器31を搭載している。
【0066】スタビライザ26は、姿勢検出器27を備
えて構成されており、車輌制御部30あるいは制御操作
部18から車輌制御部30を介して制御され、姿勢検出
器27からの姿勢や重心位置の移動データを基に位置や
姿勢が最適になるように、スタビライザ26の高さを制
御する。
【0067】また位置計測器31は、標識32をレーザ
あるいは超音波あるいは光学式などの手段で、原点や現
在位置を検出し結果を車輌制御部30へ伝えている。
【0068】これにより車輌制御部30は、ステアリン
グ28の操舵量と走行距離計29の走行距離と、位置計
測器31により車両2の位置と移動量を把握することが
できるようになっている。
【0069】次に構造物点検装置1の作動について説明
する。
【0070】図2は橋などに付随せず単独に設置した配
管34の検査適用例で、図7(a),(b)及び図8は
橋に設けた配管34の検査適用例である。
【0071】(位置の特定)位置の特定は、制御操作部
18にてデータ記録部17内の検査対象物を設定データ
から選定し、この検査対象物の構造上の特徴点例えば欄
干43の端、あるいは所定位置に設置した標識32を原
点として、位置計測器31が、レーザあるいは超音波あ
るいは光学式などの手段で、原点から現在位置を検出
し、検出結果を車輌制御部30をへて制御操作部18に
伝えて、データ記録部17の検査対象物配置寸法データ
と照合することによって、車輌制御部30は、ステアリ
ング28の操舵量と走行距離計29の走行距離と位置計
測器31により、車両2の位置と移動量を把握すること
ができる。
【0072】(スタビライザ展開)原点から最初の所定
検査位置まで移動後、停止しアクチュエータ駆動源25
からの駆動力によりスタビライザ26を展開し、姿勢検
出器27による姿勢データに基づき車輌制御部30がス
タビライザ26の高さを調整し、姿勢を一定に保つよう
に制御している。
【0073】(点検検査姿勢)点検検査姿勢の展開手順
は、図8に示すように架台3aを移動車輌2からa旋回
させて橋脚60と平行に向きを合わせ、図3の伸縮機構
36によりb方向に展開して欄干43を回避し、かつ上
下機構37にて橋桁41よりやや下位置まで下げ(c方
向)た後、アーム移動機構4をアクチュエータ38にて
展開(d方向)し、旋回機構52にてアーム部5をe方
向に旋回させて橋下へ向かせアーム部5をf方向へ延ば
し、かつ検査機構10をg方向に曲げることによって、
三次元上の検査対象空間へ検査機構10展開させて点検
検査姿勢を採ることができる。これらの動作は制御操作
部18からの指令に基づき行われる。
【0074】(架管単独)図2に示すように、橋などに
付随せず近傍の土手や道路71から河川70上に架設し
た、検査対象物としての配管34に平行に展開機構3を
移動車輌2から展開し、アーム移動機構4およびアーム
部5の伸縮長さを用いて配管長手方向に展開する。この
場合接触センサ6及び障害センサ8は必ずしも必要とし
ない。
【0075】このとき、アーム部5の回転機構54は1
80度回転し、検査機構10の枠体は、付け根から90
度曲げてアーム倣い機構7及び検査部倣い機構7aを配
管34に当接させており、アーム部5の伸縮及びアーム
部5の軌道40上の走行により配管長手方向に倣い動作
を可能にしている。
【0076】(アーム倣い動作)アーム倣い動作は、検
査などの作業時における橋の振動や揺れ風の影響などに
より画像や検査センサのブレを防止するためのものであ
り、アーム部5の付け根や検査機構10に取つけられた
吸盤19や車輪10を用いる。
【0077】アーム部5は、図8に示すように上下機構
37により少し上に戻すことにより、橋桁41及び配管
34で車輪20を押さえ、この車輪20が橋桁41及び
配管34に倣いながら、アーム台車47が軌道40に沿
って移動し、これによりアーム部5が検査位置へ移動す
ることができ、上下機構37の高さと車輪20の緩衝ス
トロークを制御することにより揺れや振動を吸収してい
る。この車輪20の緩衝ストロークは車輪20のダンパ
ー機構により得られる(図4の矢印参照)。
【0078】検査時は、アーム部5を安定させるため
に、吸盤19を伸ばし橋桁41などに吸着固定し安定さ
せることができる、尚、吸盤19は電磁式を用いてもよ
い。
【0079】(点検移動動作)点検動作は、ITVカメ
ラ11の検査画角など検査のためのセンサの検査範囲仕
様など事前に定められた検査ピッチに基づき、アーム台
車47が軌道40に沿って移動し、各検査ポイント毎に
データを採取し、軌道40の検査移動範囲内検査が終了
すると、橋の振動や風の影響が少ない場合そのまま移動
するが、影響があるときは、アーム部5を軌道40の重
心位置の下面に収納し安定を図り、軌道40は展開した
まま、次のポイント(軌道長さに基づく検査範囲区分)
まで移動車輌2にて移動し、再びアーム部5を展開す
る。軌道40を有さない図10の場合は車両2の移動に
より移動点検動作を行なう。
【0080】尚、マスバランス100は、図2に示す通
りアーム部5の軌道40上の位置や展開機構3の姿勢に
よりモーメントを利用して位置を制御操作部18が制御
している。
【0081】(点検検査)検査機構10は、ITVカメ
ラ11そのものを枠体に沿って移動させるタイプ(図7
(b)参照)や、検査範囲に基づき周方向に個々に配置
するタイプ(図7(a)参照)、更に高さ方向に近接す
るための自由度を得るため首振り及び旋回機構7bを備
えたタイプ(図7(b)参照)など有り、検査対象によ
り最適なものを選定できる。
【0082】(点検機構収納)機構収納は、展開と逆の
手順で図8に示す矢印g,f,e,d,c,b,aの逆方向に動作さ
せて収納する。
【0083】(障害物回避)障害物センサ8は、自身の
構造物検出データについては検出後姿勢を基に削除処理
する一方、検知に基づき制御操作部18が回避動作指令
を行い、アーム部5の干渉を事前に防止する。
【0084】接触センサ6は、針金状の触覚付け根部に
取付けた衝撃や振動あるいは押付け力を拾うセンサによ
り接触を検知し、制御操作部18に伝え、一定の回避動
作に基づきアーム部5を接触した側と反対側へ回避動作
させる。
【0085】監視ITV9は、制御操作部18で操作員
へアーム部5の動作状況を表示することができる上、必
要に応じ画像処理により障害物検知や、橋との平行度の
位置補整のためのセンサとしても使用される。
【0086】以上述べた第1実施形態としての構造物点
検装置1によれば、遠隔操作で検査を行うことにより、
高所作業から人を解放し作業の安全性の向上と、足場の
設置工事が不要となったことによるコスト削減、省力
化、工事工程の短縮と、検査の信頼性向上を図ることが
できる。
【0087】図9及び図10は、第2実施形態としての
構造物点検装置1aを示す。この構造物点検装置1a
は、展開機構3が車両2に搭載されたクレーン機構3b
で構成されており、アーム部5がクレーン機構3bのク
レーンアーム4aの先端に取付けられている点が相違
し、他の構成は前述した第1実施形態と同様に構成され
ている。このため同一構成要素は同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0088】このクレーン機構3bにはクレーンアーム
4aの反対側にマスバランス機構100が設けられてお
り、これにより重量的な釣り合いを図る構造となってい
る。
【0089】この構造物点検装置1aは、例えば前述し
た第1実施形態と同様に、単独架管としての配管34に
適用することもできるし(図9)、橋構造物の配管34
に対しても適用することができる(図10)。
【0090】図9において構造物点検装置1aは、クレ
ーン機構3bの駆動によりアーム部5を三次元上の検査
対象空間へ展開して先端の検査機構10を配管34の検
査部位に近接させ、かつクレーンアーム4aのh方向の
旋回によりアーム部5を同方向へ回動させてアーム倣い
機構7を配管34の外側面に押し付け、かつクレーンア
ーム4aをj方向に伸長させると共にアーム部5をk方
向に伸長させて連続検査を行なうことができる。
【0091】また、図10において構造物点検装置1a
は、クレーン機構3bの駆動により欄干43を越してア
ーム部5を三次元上の検査対象空間へ展開した後、クレ
ーンアーム4aを伸縮(m矢印)してアーム部5を橋桁
41のやや下の位置に位置させ、その後クレーンアーム
4aを旋回(n方向)させると共にアーム部5を伸縮
(q方向)させて先端の検査機構10を配管34の検査
部位に近接させ、かつクレーンアーム4aの先端をp方
向に回動させてアーム倣い機構7を橋桁41の下面に押
し付ける。この場合配管34に沿う連続検査は車両2の
移動により行なうことができる。
【0092】この第2実施形態の構造物点検装置1aに
よれば、前述した第1実施形態と同様の作用効果を奏す
ると共に、第1実施形態で要した軌道40を備えたアー
ム移動機構4が不要となりこの分構造の簡略化を図るこ
とができる。
【0093】図11は第3実施形態としての構造物点検
装置1bを示す。この構造物点検装置1bは、展開機構
3が車両2に搭載されたクレーン機構3cと、展開及び
水平に折畳み収納可能でクレーン機構3cのブーム部3
dの先端に取付けられたアーム移動機構4bとを備えて
構成されており、アーム部5がそのアーム移動機構4b
に走行可能に取付けられると共に上下移動(r矢印方
向)及び旋回(S矢印方向)に取付けられている点が相
違し、他の構成は前述した第1実施形態と同様に構成さ
れている。このため同一構成要素は同一符号を付して重
複する説明を省略する。
【0094】この構造物点検装置1bにおいては、アー
ム移動機構4bの軌道40aが上下機構37の上に位置
し、上下機構37から左右部分が、ヒンジ40b,40
bを介して水平(t方向)に折り畳まれる軌道40a上
を移動する構成であり、収納スペースが削減でき、上下
機構37へ取付けたアーム部5は、旋回のみ(振上げ自
由度無し)の構成となっている。
【0095】この構造物点検装置1bにおいても前述し
た第1実施形態と同様な作用効果を奏することができ
る。
【0096】なお、図11において符号72は野外操作
卓である。
【0097】図12及び図13は第4実施形態としての
構造物点検装置1cを示す。この構造物点検装置1c
は、移動装置がジャイロ姿勢検出器27aを備えた減揺
装置101を搭載した船2a及び航空機2bで構成され
ており、ジャイロ姿勢検出器27aのデータに基づく減
揺装置101の作動により展開機構3及びアーム部5の
姿勢を制御すると共にジャイロ姿勢検出器27aのデー
タに基づいて船2aあるいは航空機2bの移動を制御す
るように構成されている。
【0098】またこの構造物点検装置1cにおいては、
画像処理装置102と、水、洗浄液、あるいは塗装液等
の液体を貯留しており制御操作部18の指令により船2
aあるいは航空機2bから電源の供給を受けて駆動する
ポンプを備えたタンク103と、このタンク103にパ
イプを介して接続されると共にアーム部5の先端に取付
けられた前記液体の噴出用のスプレイノズル104とを
備えている。
【0099】この構造物点検装置1cの他の構成は前述
した第1,第2,第3実施形態の何れか一つと同様な構
成になっている。
【0100】この構造物点検装置1cにおいては、スタ
ビライザと位置計測器を無くす一方、ジャイロ姿勢検出
器27a、減揺装置101を追加し姿勢安定と移動量の
検知を図ると共に、画像処理装置102を搭載して検査
結果データと画像処理の結果を検査結果記録帳票に重ね
た検査結果記録を作成することができるようになってい
る。これにより検査結果データの定量化を図ることがで
きるので判断を一層容易なものとすることができる。
【0101】タンク103は、洗浄液・水あるいは塗装
液を有し、電源部24からの電源供給により内蔵ポンプ
が作動し、複合ケーブル33を介しアーム部5の先端の
スプレイノズル104から塗布する構成であり、必要に
応じアクチュエータ駆動部25からの空圧を利用しスプ
レイ効果を上げることができる。
【0102】この清掃・塗装動作において、展開機構
3,アーム部5の動作は、基本的に検査と同じである
が、アーム部5の先端のスプレイノズル104から塗布
効果を上げるため首振りや近接などの自由度を追加する
こともできる。
【0103】なお図13中、符号105はメインロー
タ、符号106は脚、符号107はテールロータ、及び
符号108は遠隔操作の信号を受けるアンテナである。
【0104】本発明は前述した実施形態に限定されるも
のではなく、次のような変化例をも含むものである。
【0105】すなわち、駆動源は、電動と空圧の組み合
わせあるいは、油圧や水圧を用いた方式でもよい。
【0106】またアーム部は、一本ではなく双腕あるい
はそれ以上の構成でもよい。
【0107】またアーム部は作業目的により寸法長さ、
形状の異なるものと展開機構との取合部より交換可能な
構成でも良い。
【0108】またアーム移動機構を介したアーム部への
給電は、トロリー線を用い駆動系も全てモータ駆動式と
してもよい。
【0109】またスタビライザは片側だけ有する場合や
車輪付きと無しの組合せた構成で目的により切替えても
良い。
【0110】また展開機構の自由度や各機構の段数構成
は、異なっていてもよい。
【0111】また検査機構の枠体は形状記憶合金を使用
して一体に構成してもよい。この場合検査機構の枠体
は、制御操作部からの指令によるアクチュエータの駆動
により枠体の開及び閉状態が得られる。
【0112】検査機構の検出器は打診ハンマーや、UT
デバイス(超音波探傷器)を搭載した構成でも良い。
【0113】またアーム部先端の清掃機構や塗装装置は
第1,第2,及び第3実施形態においても同様に装着し
て適用可能である。
【0114】クレーン機構は車載取付部より車両荷台上
をスライド移動する構成でも良い。またアーム部は空圧
で伸縮するゴムチューブを用いた構成であってもよい。
【0115】また画像処理装置によりITVカメラ画像
から検査対象の輪部または特徴を検出しアーム部の位置
補正を行なう制御構成でも良い。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下の効果を奏することができる。
【0117】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
橋、高架橋、架管あるいは原子力プラント、化学プラン
トの建屋外回りの構造物などの高所点検作業から、人を
解放すると共に、足場設置が不要で、かつ、遠隔自動に
より検査対象物に沿って点検検査を行なうことが可能と
なり、この結果検査作業の省力化、遠隔自動化、効率
化、信頼性向上と工程短縮に寄与するなど大きな効果を
発揮する。
【0118】また請求項2記載の発明によれば、架台及
びアーム移動機構の作動によりアーム部の先端の検査機
構を検査部位に近接させ、かつこのアーム部を展開した
アーム移動機構上を走行させることによって検査対象物
に沿う走行が得られるので、連続検査を効率よくかつ適
確に行なうことができる。その上長尺なアーム移動機構
は折畳むことによってコンパクトに収納することができ
るので、車輌小型化を図り装置の現場への移動も容易で
ある。
【0119】また請求項3記載の発明によれば、クレー
ン機構及びクレーンアームによりアーム部を検査対象物
に沿わせて連続検査を行なうことができるので、アーム
移動機構が不要でその分装置の簡略化を図ることができ
る。
【0120】また請求項4記載の発明によれば、前述し
た請求項2と同様な効果に加えて、アーム移動機構を水
平に折畳み、かつアーム部を旋回させることによりこれ
らを一層コンパクトに収納することができる。
【0121】また請求項5記載の発明によれば、検査機
構の枠体が閉状態となって検査対象物の外周に沿う検査
範囲を検査器で網羅できるようになり、これにより適確
な検査データが得られ、かつ前記枠体が開状態となって
通過断面が縮小することにより検査対象物に対する進退
が容易となり検査効率の向上を図ることができる。
【0122】また請求項6記載の発明によれば、検査機
構の枠体を制御操作部の指令により適確に開閉作動させ
て検査効率の向上を図ることができる。
【0123】また請求項7記載の発明によれば、検査機
構の枠体を形状記憶合金で一体に形勢したので前述した
請求項6と同様な効果に加えて、分割枠片及びアクチュ
エータが不要となってその分構造の簡略化が図れる。
【0124】また請求項8記載の発明によれば、検査機
構が首振りあるいは/及び旋回機構により検査対象部位
へ精度良く近接させることができるので検査効率の向上
を図ることができる。
【0125】また請求項9記載の発明によれば、検査部
倣い機構による検査機構の揺れ及び振動の抑制により検
査精度の向上を図ることができる。
【0126】また請求項10記載の発明によれば、アー
ム倣い機構によるアーム部の揺れ及び振動の抑制により
検査精度の向上を図ることができる。
【0127】また請求項11記載の発明によれば、検査
方向が変更した場合でもアーム倣い機構が機能して検査
精度の向上を図ることができる。
【0128】また請求項12記載の発明によれば、検査
対象物に対する清掃及び塗装を人手によることなく遠隔
操作により自動化することができる。
【0129】また請求項13記載の発明によれば、スラ
ビライザによる展開機構及びアーム部の最適姿勢の維持
により検査精度の向上が図れると共に、位置計測器の計
測結果による車両の移動の自動化により、複数の検査ポ
イントに亘る連続検査を自動化することができる。
【0130】また請求項14記載の発明によれば、減揺
装置による展開機構及びアーム部の最適姿勢の維持によ
り検査精度の向上が図れると共に、ジャイロ姿勢検出器
の計測結果による船あるいは航空機の移動の自動化によ
る複数の検査ポイントに亘る連続検査を自動化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
のシステム構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
の単独架管への適用例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
の車両を除いた斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
のアーム部の要部拡大斜視図である。
【図5】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
の検査機構の開状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態としての構造物点検装置
の橋に設けた配管の検査状態の説明図で、(a)は図6
に示すタイプの検査機構を用いたもの、(b)は他のタ
イプの検査機構を用いたものである。
【図8】図7の検査時の展開手順の説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態としての構造物点検装置
の単独架管への適用例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態としての構造物点検装
置の橋に設けた配管の検査状態の説明図である。
【図11】本発明の第3実施形態としての構造物点検装
置の斜視図である。
【図12】本発明の第4実施形態としての構造物点検装
置のシステム構成図である。
【図13】本発明の第4実施形態としての構造物点検装
置の適用例の説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 構造物点検装置 2 車両(移動装置) 2a 船(移動装置) 2b 航空機(移動装置) 3 展開機構 3a 架台 3b,3c クレーン機構 4,4b アーム移動機構 4a クレーンアーム 5 アーム部 6 接触センサ 7 アーム倣い機構 7a,7c 検査部倣い機構 7b 首振り及び旋回機構 8 障害物センサ 10 検査機構 11 ITVカメラ(検査器) 17 データ記録部 18 制御操作部 24 電源(電源部) 25 アクチュエータ駆動源 26 スタビライザ 27 姿勢検出器 27a ジャイロ姿勢検出器 34 配管(検査対象物) 101 減揺装置 102 画像処理装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両、船、航空機等の移動装置に搭載さ
    れ、この移動装置から電源及びアクチュエータ駆動源の
    供給を受けて駆動する、 点検検査を行なうための検査機構を先端に備えた伸縮可
    能なアーム部と、 このアーム部を三次元空間上の検査対象部位近傍まで移
    動させるための展開機構と、 前記展開機構とアーム部を遠隔操作するための操作部と
    を備えていることを特徴とする構造物点検装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の構造物点検装置であっ
    て、 前記展開機構が、前記移動装置に垂直軸回りに回転可能
    に搭載された架台と、展開及び折畳み収納可能で前記架
    台に横及び上下移動可能に取付けられたアーム移動機構
    とを備えて構成されており、前記アーム部が前記アーム
    移動機構に走行可能に取付けられていることを特徴とす
    る構造物点検装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の構造物点検装置であっ
    て、 前記展開機構が、前記移動装置に搭載されたクレーン機
    構で構成されており、前記アーム部が前記クレーン機構
    のクレーンアームの先端に取付けられていることを特徴
    とする構造物点検装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の構造物点検装置であっ
    て、 前記展開機構が、前記移動装置に搭載されたクレーン機
    構と、展開及び水平折畳み収納可能で前記クレーン機構
    のブーム部先端に取付けられたアーム移動機構とを備え
    て構成されており、前記アーム部が前記アーム移動機構
    に走行可能に取付けられると共に上下移動及び旋回可能
    に取付けられていることを特徴とする構造物点検装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    構造物点検装置であって、 前記検査機構は、検査対象物の外周形状に略沿う閉状態
    と略平板状の開状態とに前記制御操作部の指令により変
    形可能な枠体と、この枠体に設けられた検査器とを有し
    て構成されていることを特徴とする構造物点検装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の構造物点検装置であっ
    て、 前記枠体は、複数の分割枠片と、この分割枠片を相互に
    開閉可能に連結するアクチュエータとを有して構成され
    ていることを特徴とする構造物点検装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の構造物点検装置であっ
    て、 前記枠体は、形状記憶合金で一体形成されていることを
    特徴とする構造物点検装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    構造物点検装置であって、 前記枠体は、前記アーム部の先端に検査対象物に対して
    接離可能な首振り及び旋回機構を介して取付けられてい
    ることを特徴とする構造物点検装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の
    構造物点検装置であって、 前記枠体が、検査時及び検査移動時に構造物に当接して
    枠体の揺れ及び振動を減衰させる検査部倣い機構を備え
    て構成されていることを特徴とする構造物点検装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の構造物点検装置であって、 前記アーム部が、検査時及び検査移動時に構造物に当接
    してアーム部の揺れ及び振動を減衰させるアーム倣い機
    構を備えて構成されていることを特徴とする構造物点検
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の構造物点検装置であ
    って、 前記アーム倣い機構が、前記アーム部に周方向回転可能
    に取付けられた回転機構を介して取付けられていること
    を特徴とする構造物点検装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項に記
    載の構造物点検装置であって、 水、洗浄液、あるいは塗装液等の液体を貯留しており前
    記制御操作部の指令により前記移動装置から電源の供給
    を受けて駆動するポンプを備えたタンクと、このタンク
    にパイプを介して接続されると共に前記アームの先端に
    取付けられた前記液体の噴出用スプレイノズルとを備え
    ていることを特徴とする構造物点検装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか1項に記
    載の構造物点検装置であって、 前記移動装置は、姿勢検出器を備えたスタビライザと、
    位置計測器とを搭載した車両で構成されており、前記姿
    勢検出器のデータに基づく前記スタビライザの作動によ
    り前記展開機構及びアーム部の姿勢を制御すると共に、
    前記位置計測器のデータに基づき前記車両の移動を制御
    するように構成したことを特徴とする構造物点検装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至12のいずれか1項に記
    載の構造物点検装置であって、 前記移動装置は、ジャイロ姿勢検出器を備えた減揺装置
    を搭載した船あるいは航空機で構成されており、前記ジ
    ャイロ姿勢検出器のデータに基づく前記減揺装置の作動
    により前記展開機構及びアーム部の姿勢を制御すると共
    に、前記ジャイロ姿勢検出器のデータに基づいて船ある
    いは航空機の移動を制御するようにしたことを特徴とす
    る構造物点検装置。
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