JP2003003422A - 橋梁の洗浄装置 - Google Patents

橋梁の洗浄装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムラのない橋梁の洗浄を可能にし、維持管理
が安全かつ容易で、周囲の景観及び環境への影響も配慮
した橋梁の洗浄装置を提供する。 【解決手段】 橋梁に布設されたレール1を軌道として
移動する移動フレーム2と、移動フレーム2に取り付け
られ、洗浄液を噴射して橋梁を洗浄するノズル6と、ノ
ズル6に洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、移動フレ
ーム2の移動、及び、ノズル6への洗浄液の供給を制御
する制御装置とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁の洗浄装置
に関し、特に、移動フレームが橋軸方向へ移動しながら
橋梁の洗浄を行うように構成したことにより、橋梁全体
をムラ無く洗浄できるようにした、橋梁の洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在架設されている多くの橋梁は、鋼製
の橋桁を使用してつくられており、それらの橋梁を長期
間に亘って使用していくためには、橋梁の橋桁に発生す
る錆を防止することが非常に重要となっている。特に、
海の近くに架設された橋梁では、飛来塩分によって発錆
が促進されるため、橋桁に付着した塩分を除去し、錆の
発生を防止することが、橋梁の寿命を延ばすための有効
な手段であると認識されている。
【0003】例えば、特開平11−107215号公報
には、洗浄液を供給する配管を橋梁に布設し、その配管
に取り付けられた固定式の噴射ノズルによって、橋桁に
付着した塩分等を除去できるように構成した、洗浄機構
付の橋梁が開示されている。
【0004】また、特開平11−100814号公報に
は、橋梁桁下方の径間方向に張設した可撓性の軌条体
と、該可撓性の軌条体に沿って走行する台車と、該台車
に設けられた洗浄ノズルと、からなる橋梁の洗浄装置が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−1072
15号公報に記載されているような、噴射ノズルが固定
式となっている洗浄機構は、洗浄ムラを発生させてしま
うという問題がある。これは、洗浄液が常に強くあたる
部分と、強くあたらない部分ができること、また、噴射
ノズルの目詰まり等により、噴射ノズルが正常に作動し
ないといった不具合が生じた場合に、洗浄されない部分
ができてしまうことがあるからである。このような洗浄
ムラが発生した場合、橋梁の塗膜の劣化に差が生じ、そ
こに錆を発生させてしまう要因ともなってしまう。
【0006】また、特開平11−100814号公報に
記載されたとうな洗浄装置では、洗浄ノズルを配する走
行台車が2本の可撓性軌条体に沿って走行するため、該
可撓性軌条を長スパンに張設した場合に撓んでしまい走
行台車が傾き、正常に走行できないという問題がある。
これは、走行台車が動揺し、所望の位置に洗浄水をうま
く噴射できないという問題も誘発する。
【0007】また、前記のような噴射ノズルの不具合に
対処するため、あるいは、そのような不具合を未然に防
ぐためには、噴射ノズルの修理、交換や点検等の管理作
業が必要となる。このような管理作業のためには、足場
等を設置することが必要となるが、こういった足場の設
置は、設置のための費用がかかる上に、一時的ではある
が橋梁の外観を損ねる可能性がある。また、橋梁の規模
が大きくなり、管理作業の対象となる噴射ノズルの数が
増えることで、作業に必要な費用や時間も増大してしま
う。更に、多くの橋梁が高所に架設されているため、作
業員による足場上での管理作業は、転落などの危険を伴
う。
【0008】また、特開平11−107215号公報に
は、洗浄効果を高める洗浄剤やワックスなどの添加剤を
洗浄液に加えて、洗浄を行う実施例が記載されている
が、橋梁を洗浄した後の洗浄液と共に、こういった添加
剤を垂れ流すことは、橋梁の周囲の環境に悪影響を与え
る恐れがある。
【0009】本発明は、上記のような従来技術における
問題を解決すべくなされたものであって、ムラのない洗
浄を可能にし、維持管理が安全かつ容易で、周囲の景観
及び環境への影響も配慮した、橋梁の洗浄装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る橋梁の洗浄
装置は、橋梁に布設されたレールを軌道として移動する
移動フレームと、前記移動フレームに取り付けられ、洗
浄液を噴射して橋梁を洗浄するノズルと、前記ノズルに
洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記移動フレーム
の移動、及び、ノズルへの洗浄液の供給を制御する制御
装置とを有することを特徴としている。
【0011】尚、移動フレームは、メインフレーム及び
アームによって構成され、そのアームは、橋桁の側面に
沿って位置するようにメインフレームに取り付けられる
とともに、当該アームには、複数のノズルが取り付けら
れ、それら複数のノズルのうち、上方のノズルは、下方
のノズルに対し、移動フレームの進行方向前方側に位置
するように前記アームに取り付けられ、これにより、上
方のノズルによる洗浄によって生じる汚水を、下方のノ
ズルにより、橋桁の側面において再度洗浄できるように
構成することが好ましい。
【0012】また、前記ノズルは、橋梁の橋桁の側面に
沿って上下方向に、及び/又は、橋梁の橋桁の下面に沿
って橋梁の横断方向に移動可能なように構成されている
ことが好ましく、前記ノズルは、前記洗浄液に超音波振
動を与える超音波振動発生手段を有していることが更に
好ましい。
【0013】また、前記移動フレームは、前記洗浄液の
飛散を防ぐカバーと、前記カバーによって回収された、
洗浄後の洗浄液を排水する排水ホースを有する他に、橋
梁を点検・検査するカメラおよびシステムを有するよう
に構成することも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る橋梁の洗浄装
置20の好適な実施形態につき、図面を参照しながら詳
細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る
洗浄装置20の斜視図であり、図2は、図1の洗浄装置
20を取り付けた橋梁の側方断面図である。また、図3
は、図2の橋梁のAA線による断面図である。
【0015】これらの図において、1は走行レールであ
る。図2及び図3からも明らかなように、これらの走行
レール1,1は、橋梁の床版11の下面に、橋軸方向に
布設されている。2は移動フレームであり、メインフレ
ーム4及びアーム5によって構成されている。この移動
フレーム2は、メインフレーム4の上部に取り付けられ
ている駆動装置3の駆動力を利用することにより、走行
レール1を軌道として橋軸方向に移動可能なように構成
されている。
【0016】また、図3からも明らかなように、アーム
5は、概略「コの字」状に形成されており、橋桁10の
各側面10a,10b、及び、下面10c(以下、これ
らの面を単に「洗浄面」と言う。)から所定の間隔Dを
おいて、かつ、これらの洗浄面に沿って位置するように
(即ち、橋桁10を、所定の間隔Dをおいて下側から取
り囲むように)、メインフレーム4に取り付けられてい
る。
【0017】そして、図1及び図3に示されているよう
に、アーム5には、洗浄液を噴射する複数のノズル6a
が取り付けられており、本実施形態における橋梁の洗浄
装置20は、これらのノズル6aから噴射される洗浄液
によって、橋桁10の前記洗浄面を好適に洗浄すること
ができるようになっている。
【0018】尚、アーム5と洗浄面との間に形成される
間隔Dは、ノズル6aからの洗浄液が、洗浄面の全面に
隙間なく噴射されるように、ノズル6aの取付位置、ノ
ズル6aからの洗浄液の噴射の強さ及び範囲を考慮に入
れて決定される。(図3において、9は、ノズル6aか
らの洗浄液の噴射範囲を示している。)
【0019】また、ここにいう「洗浄液」とは、洗浄を
行うために用いる液体のことを言い、洗剤や界面活性剤
等が添加された液体のほか、例えば、貯留しておいた雨
水や、上水道によって供給される上水なども含まれる。
【0020】そして、ノズル6aから噴射される洗浄液
は、本実施形態においては、洗浄液供給手段によって、
最終的にノズル6aへと供給されるようになっている。
より詳細には、洗浄液供給手段は、給水タンク(図示せ
ず)、給水ホース7、及び、加圧手段(図示せず)によ
って構成されており、洗浄液が、給水タンクから給水ホ
ース7及び中空構造の移動フレーム2(メインフレーム
4及びアーム5)の内部を通って、ノズル6aへと圧送
されるようになっている。
【0021】尚、洗浄液供給手段には、洗浄液を加熱す
るための手段、或いは、洗浄液を高圧化又はスチーム化
するための手段を付加することもでき、この場合には、
より高い洗浄効果を期待することができるので、洗浄面
の汚れが激しいときであっても、洗剤や界面活性剤等の
添加量を抑制し、或いは、これらを省略することができ
るという利点がある。
【0022】また、給水ホース7は、図1及び図2に示
されているように、多数の可動フック8によって走行レ
ール1から吊り下げられており、移動フレーム2の橋軸
方向への自由な移動を許容するとともに、給水ホース7
が常に走行レール1の近傍に保持されるようになってい
る。
【0023】給水ホース7は、移動フレーム2に設置し
たホース巻取りドラム(図示せず)に収納することによ
って、外部からの損傷(例えば、鳥害)を受けにくくす
ることも可能である。
【0024】図2において、13は、移動フレーム2の
移動及び洗浄液の供給を制御する制御装置であり、図示
されているように、橋脚(橋台)12の上に設置されて
いる。この制御装置13は、温度、湿度およびぬれ時間
などを測定する各種センサー、それらのセンサーからの
信号を処理する手段、そして、それらの信号(又は、作
業者によって入力された命令)に基づいて、移動フレー
ム2の駆動装置3及び洗浄液供給手段へ、駆動/停止命
令、洗浄液供給/停止命令を出力する手段などを備えて
いる。
【0025】温度、湿度およびぬれ時間などを測定する
各種センサーとは、洗浄の最適な時期を自動的に判定
し、洗浄の制御を補助する装置類の総称である。
【0026】本実施形態においては、各種センサー(セ
ンサー14)は、制御装置13内に組み込まれている
が、制御装置13より分離し、図2に示されているよう
に、橋桁10の側面に設置しても良い。
【0027】次に、洗浄装置20による洗浄作業につい
て説明する。洗浄作業は、橋桁の汚れ(海塩量)の度合
いが一定の基準を越えた場合に、各種センサーがこれを
感知して、自動的に開始される。また、温湿度センサー
によって降雨時であることが確認された場合にも、洗浄
作業が自動的に開始される。但し、これら以外の場合で
あっても、所定の権限を有する者(管理者等)の手によ
って、必要に応じて随時洗浄作業を開始させることがで
きる。
【0028】洗浄作業が開始されると、駆動装置3が稼
働し、走行レール1を軌道として移動フレーム2が橋軸
方向に移動する。そして、これと同時に、洗浄液供給手
段によって洗浄液がノズル6aへと供給され、ノズル6
aから洗浄面に向かって洗浄液が噴射される。
【0029】また、本実施形態においては、移動フレー
ム2の橋軸方向への移動は、前述の通り、駆動装置3の
駆動力を利用して行われるように構成されているが、離
れた位置から移動フレーム2をロープ等によって牽引す
るといった方法により、移動フレーム2を橋軸方向へ移
動させるように構成しても良い。
【0030】次に、非稼働時における洗浄装置20の収
納状態について説明する。図8は、洗浄装置20の収納
状態を示す橋梁の側面図である。この図において19
は、橋梁の全体の景観を損なわないような外観が施され
た化粧壁であり、制御装置13が設置されている橋脚
(橋台)12上に設置されている。
【0031】図示されているように、洗浄装置20の非
稼働時には、移動フレーム2は、制御装置13が設置さ
れた橋脚(橋台)12の上方のスペースに収納される。
また、化粧壁19は、移動フレーム2、給水ホース7、
可動フック8、及び、制御装置13が、収納時には外部
から見えないように設置され、これにより、橋梁の景観
の保全を図ることができるようになっている。
【0032】次に、本発明の第2の実施形態に係る橋梁
の洗浄装置20について説明する。本実施形態における
洗浄装置20は、基本的な構造については第1の実施形
態における洗浄装置20と一致しているが、洗浄液を噴
射するノズル6bが、アーム5には固定されておらず、
アーム5を軌道として所定方向に移動可能なように構成
されているという点で相違している。
【0033】より具体的には、本実施形態における洗浄
装置20のノズル6bは、図4に示されているように、
橋梁の橋桁10の側面10a,10bに沿って上下方向
に移動し、又は、橋桁10の下面10cに沿って橋梁の
横断方向に移動するようになっている。尚、ノズル6b
をそれらの方向へ移動させるための手段としては、電動
モータ等の自走式手段や、ワイヤー、スクリューねじ、
ボールねじ、クランクシャフト等を利用した機械的な手
段を用いることができる。
【0034】尚、図4において、15は、ノズル6bか
らの洗浄液の噴射範囲を示しており、ノズル6bの移動
速度は、この噴射範囲15だけでなく、洗浄液の噴射の
強さ、及び、移動フレーム2の移動速度を考慮に入れ
て、洗浄面全面に隙間なく洗浄液が噴射されるように決
定される。
【0035】本実施形態における洗浄装置20は、上記
のような構造となっているため、洗浄作業時においては
移動フレーム2の動きに関わらず、アーム5を軌道とし
て、ノズル6bを自由に移動させることが可能であり、
好適にノズル6bを移動させることによって、洗浄面の
全面をムラ無く洗浄することができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施形態に係る橋梁
の洗浄装置20について説明する。本実施形態における
洗浄装置20は、基本的な構造については第2の実施形
態における洗浄装置20と一致しているが、洗浄液を吐
出するノズル6c(図5参照)が、超音波振動発生手段
として超音波振動子を備えている点で第2の実施形態と
相違しており、この超音波振動子を振動させることによ
って、吐出される洗浄液に超音波振動を与えることがで
き、より一層の洗浄効果の向上を期待することができ
る。
【0037】尚、図5において、16は、ノズル6cか
らの洗浄液の吐出範囲を示している。また、ノズル6c
に備えられている超音波振動子を振動させるための超音
波発信器は、制御装置13内に組み込まれている(図示
せず)。
【0038】本実施形態における洗浄装置20は、上記
のような構造となっているため、ノズル6cは、第2の
実施形態と同様に、アーム5を軌道として自由に移動す
ることが可能であり、超音波振動を与えた洗浄液を吐出
することで、洗浄面の全面をムラ無く、しかも、高い洗
浄力をもって洗浄することができる。尚、このノズル6
cの移動速度は、吐出範囲16だけでなく、洗浄液の吐
出量、及び、移動フレーム2の移動速度を考慮に入れ
て、洗浄面全面に隙間なく洗浄液が吐出されるように決
定される。
【0039】次に、本発明の第4の実施形態に係る橋梁
の洗浄装置20について説明する。洗浄装置20は、こ
れまで述べてきた、本発明の第1ないし第3の実施形態
に係る洗浄装置20に、洗浄液の飛散を防ぎ、洗浄後の
洗浄液を回収する機構を設けている。
【0040】図6は、本発明の第4の実施形態に係る洗
浄装置20を取り付けた橋梁の側方断面図であり、図7
は、図6の橋梁のBB線による断面図である。これらの
図において、17は飛散防止カバーであり、この飛散防
止カバー17は、下部に排水ホース18を有し、洗浄液
の飛散を防止するとともに、洗浄後の洗浄液を回収し、
排水ホース18を介して、図示しない汚水処理手段へと
排出するようになっている。従って、橋梁の周囲に洗浄
液を垂れ流すといった事態を回避することができ、橋梁
の周囲の環境への悪影響を防止することができる。な
お、排水ホース18は、給水ホース7と同様の手段で収
納される。
【0041】尚、汚水処理手段は、回収した洗浄液を、
適当な浄化手段によって浄化したのち、下水道へ排出す
るように構成しても良いが、浄化した洗浄液を、再び、
洗浄装置20の洗浄液として再利用できるように構成す
ることもできる。
【0042】次に、本発明の第5の実施形態に係る橋梁
の洗浄装置20について説明する。本実施形態において
は、橋桁10の洗浄面の汚れ具合等を点検できるよう
に、移動フレーム2に、カメラ(図示せず)が取り付け
られている。このカメラは、アーム5に固定しても良い
し、第2の実施形態におけるノズル6bと同様に、アー
ム5を軌道として所定方向に移動可能なように構成する
こともできる。また、遠隔地からの命令によって、撮影
する場所を選択する機能や、撮影した画像を送信する機
能を備えた構成とすることも可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る洗浄装置は、以上に説明し
たように、橋梁に布設されたレールを軌道として移動し
ながら、ノズルによって洗浄液を噴射、又は、吐出して
橋桁を洗浄することによって、ムラのない洗浄を可能に
し、橋桁の塗装の延命化をはかり、結果として、橋梁の
寿命を延ばすことができる。また、装置が移動式である
ので、非稼働時には、作業者は装置を橋脚(橋台)上の
スペースに収納し、橋梁上で装置の管理作業を行うこと
ができ、装置の維持管理が容易である。
【0044】更に、橋梁全体に作業足場を設置する必要
が無いため、作業者が足場から転落するといった危険を
防止し、橋梁の景観も損ねることがなく、道路上に架設
された橋梁(いわゆる高架橋)であれば、その橋梁の架
設下の道路を交通規制する必要もない。また、橋梁を洗
浄した後の洗浄液を回収する機構を設けた場合には、洗
浄液を垂れ流さずに、橋梁周囲の環境に悪影響を与える
ことなく洗浄作業を行うことができる。
【0045】また、遠隔地からの命令によって、撮影す
る場所を選択する機能や、撮影した画像を送信する機能
を備えたカメラを取り付けた場合には、作業者によらず
に、常時、橋梁の状況を把握できるため、橋梁の維持管
理を、安価で、しかも、容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る洗浄装置20
の斜視図。
【図2】 図1の洗浄装置20を取り付けた橋梁の側方
断面図。
【図3】 図2の橋梁のAA線による断面図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る洗浄装置20
を取り付けた橋梁の側方断面図。
【図5】 本発明の第3の実施形態に係る洗浄装置20
を取り付けた橋梁の側方断面図。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る洗浄装置20
を取り付けた橋梁の側方図。
【図7】 図6の橋梁のBB線による断面図。
【図8】 洗浄装置20の収納状態を示す橋梁の側面
図。
【符号の説明】
1:走行レール、 2:移動フレーム、 3:駆動装置、 4:メインフレーム、 5:アーム、 6a,6b,6c:ノズル、 7:給水ホース、 8:可動フック、 9:洗浄液の噴射範囲、 10:橋桁、 10a,10b:側面、 10c:下面、 11:橋梁の床版、 12:橋脚(橋台)、 13:制御装置、 14:センサー、 15:洗浄液の噴射範囲、 16:洗浄液の吐出範囲、 17:飛散防止カバー、 18:排水ホース、 19:化粧壁、 20:洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝俣 盛 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台122番地1号 川田工業株式会社内 (72)発明者 五十棲 隆勝 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台122番地1号 川田工業株式会社内 (72)発明者 磯 光夫 東京都北区赤羽西1丁目7番1号 株式会 社橋梁メンテナンス内 (72)発明者 小松 和憲 東京都北区赤羽西1丁目7番1号 株式会 社橋梁メンテナンス内 (72)発明者 藤原 博 東京都三鷹市下連雀1丁目19番5 Fターム(参考) 2D059 AA05 EE02 GG21 GG39

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】橋梁に布設されたレールを軌道として移動
    する移動フレームと、前記移動フレームに取り付けら
    れ、洗浄液を噴射して橋梁を洗浄するノズルと、前記ノ
    ズルに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記移動フ
    レームの移動、及び、ノズルへの洗浄液の供給を制御す
    る制御装置とを有することを特徴とする橋梁の洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】前記移動フレームは、メインフレーム及び
    アームによって構成され、 前記アームは、橋桁の側面に沿って位置するようにメイ
    ンフレームに取り付けられるとともに、当該アームに
    は、複数のノズルが取り付けられ、 前記複数のノズルのうち、上方のノズルは、下方のノズ
    ルに対し、移動フレームの進行方向前方側に位置するよ
    うに前記アームに取り付けられ、 上方のノズルによる洗浄によって生じる汚水を、下方の
    ノズルによって再度洗浄できるように構成したことを特
    徴とする、請求項1に記載の橋梁の洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記ノズルは、橋梁の橋桁の側面に沿って
    上下方向に、及び/又は、橋梁の橋桁の下面に沿って橋
    梁の横断方向に移動可能なように構成されていることを
    特徴とする、請求項1に記載の橋梁の洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記ノズルは、前記洗浄液に超音波振動を
    与える超音波振動発生手段を有することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の橋梁の洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記移動フレームは、前記洗浄液の飛散を
    防ぐカバーと、前記カバーによって回収された、洗浄後
    の洗浄液を排水する排水ホースを有していることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれかに記載の橋梁の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】前記移動フレームは、橋梁を点検・検査す
    るカメラおよびシステムを有していることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれかに記載の橋梁の洗浄装置。
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