JP7413618B2 - ロボット装置とその制御方法、並びにロボットシステム - Google Patents

ロボット装置とその制御方法、並びにロボットシステム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 (1)オングリット株式会社が、北九州芸術劇場小劇場にて、公開イベント「北九州でIoTデモデイ」において公開で平成31年3月7日に記者会見を行い、「高所点検ロボット」について説明した。
特許法第30条第2項適用 (2) https://www.on-grit.com/ https://www.on-grit.com/media/ https://www.data-max.co.jp/article/30719 https://www.on-grit.com/company/;https://www.on-grit.com/blog/ https://www.on-grit.com/%e7%9f%b3%e7%94%b0%e7%b7%8f%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3%e3%81%ae%e8%a6%96%e5%af%9f%ef%bc%a0%e5%8c%97%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e5%b8%82%e3%81%aecompass%e5%b0%8f%e5%80%89/ https://www.on-grit.com/%e7%ac%ac143%e5%9b%9e%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%a9%e3%82%b6%e4%ba%8c%e6%9c%88%e4%bc%9a%e3%80%80%e4%b8%80%e8%88%ac%e7%a4%be%e5%9b%a3%e6%b3%95%e4%ba%ba%e4%b9%9d/ https://www.on-grit.com/distinations/ https://www.on-grit.com/distinations/research-status/ https://www.on-grit.com/recruit/ オングリット株式会社が、上記ウェブサイトにて、「高所点検ロボット」について、令和1年5月1日、令和1年6月17日、令和1年7月2日、令和1年7月31日、令和1年8月26日、及び令和1年9月10日にそれぞれ公開した。
特許法第30条第2項適用 (3) オングリット株式会社が、日経CNBC「賢者の選択FUSION」、BS12「賢者の選択FUSION」、及びサンテレビ「賢者の選択FUSION」の放送番組にてそれぞれ、「高所点検ロボット」について、令和1年6月30日、令和1年7月1日及び令和1年7月1日に公開した。
本発明は、例えば柱形状構造物又はその付属物の損傷を診断するときに好適である、ロボット装置とその制御方法、並びにロボットシステムに関する。
例えば道路付属物のうち、小規模附属物や電柱や鉄塔などの柱形状の構造物に設けられる、小規模付属物と呼ばれる道路照明又は標識等に関して、従来は対象付属物のボルトのゆるみや腐食などの損傷を、交通規制して、高所作業車を使用することで、近接して目視及び打音によって調査を行ってきた。この方法は、技術者が必要不可欠であり、高所作業車や交通規制のための器材、交通誘導員等の費用がかかる上、一箇所点検するにも準備等に多大の時間がかかるという問題点があった。
例えば特許文献1では、新規撮影画像に一対一に対応する既撮影画像が無い場合であっても、鋼構造物の劣化の程度を精度よく判定可能な保存管理システムが提案されている。
また、例えば特許文献2では、無線による遠隔操作によって操作される、いわゆる「ドローン」と呼ばれる飛行装置が開示され、自動制御モードから手動制御モードへの切り替え時における姿勢の変化を低減し、安全性及び信頼性の高い飛行装置の操作システムが提案されている。
特開2018-085015号公報 特開2019-051756号公報
しかしながら、特許文献1では、人間が鋼構造物を撮影する必要があるという問題点があった。また、特許文献2では、「ドローン」を、例えば道路照明又は標識等が設けられた電柱又は鉄塔の長手方向に沿って移動させるように操作することは極めて難しい。また、2015年12月10日より通称ドローン規制法である改正航空法が施行され、特別な許可が無い限りは、人などの第三者又は第三者の建物、自動車などの物体との間に30m以上の距離を保って飛行させる必要があり、例えば道路上又は道路近傍では、「ドローン」を飛行させることができないという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、例えば柱形状構造物又はその付属物の損傷を診断するときに使用することができるロボット装置とその制御方法、並びに、前記ロボット装置を用いたロボットシステムを提供することにある。
本発明に係るロボット装置は、
基体と、
前記基体に設けられたスラスタと、
前記基体に設けられた昇降ローラと、
前記基体に設けられた付勢手段であって、前記昇降ローラと付勢手段との間に、柱形状構造物を挟みながら前記柱形状構造物に対して付勢することで前記基体を保持する付勢手段と、
前記昇降ローラ及び前記スラスタの動作を制御する制御手段とを備えるロボット装置であって、
前記制御手段は、前記スラスタを駆動しながら、前記柱形状構造物の長手方向と実質的に平行な方向で前記昇降ローラを回転駆動することで、前記基体を前記柱形状構造物の長手方向に移動させるように制御することを特徴とする。
従って、本発明に係るロボット装置等によれば、例えば柱形状構造物又はその付属物の損傷を診断するときに使用することができるロボット装置とその制御方法、前記ロボット装置を用いたロボットシステム、前記ロボット装置を用いた損傷診断装置及び方法を提供することができる。
実施形態に係るロボットシステムのためのロボット装置100の外観を示す斜視図である。 図1のロボット装置100の正面図である。 図1のロボット装置100の上面図である。 図1のロボット装置100の側面図である。 図1のロボット装置100の昇降ローラ60のローラ部60Aの側面図である。 図1のロボット装置100の昇降ローラ60のローラ部60Bの側面図である。 図1のロボット装置100を無線操作するための操作コントローラ200の外観を示す正面図である。 図1のロボット装置100及び図6の操作コントローラ200の構成例を示すブロック図である。 図1のロボット装置100のための改良型ポールガイド32Aの外観を示す斜視図である。 図7の操作コントローラ200の制御回路210により実行される損傷診断処理を示すフローチャートである。 図8の改良型ポールガイド32Aを備えたロボット装置100の試作装置の外観を示す写真画像である。 図10のロボット装置100の試作装置を、道路照明の街路灯(円柱形状構造物)の長手方向で実際に移動させたときの写真画像である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。なお、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付している。なお、以下の図面の図示は実施形態の構成例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
(ロボット装置100の構造)
図1は実施形態に係るロボットシステムのためのロボット装置100の外観を示す斜視図であり、図2は図1のロボット装置100の正面図である。また、図3は図1のロボット装置100の上面図であり、図4は図1のロボット装置100の側面図である。なお、図1~図4及び図5A,図5Bにおいて、ロボット装置100の構造を説明する際に、互いに直交する三次元のXYZ方向を用いる。ここで、X方向及び-X方向を左右方向といい、Y方向を奥行方向といい、-Y方向を手前方向といい、Z方向を上方向といい、-Z方向を下方向ともいう。
図1~図4において、ロボット装置100は飛行しないいわゆるドローン装置であって、それぞれコの字形状を有する基体11,12を備えて構成される。ここで、基体11はロボット装置100の基本的な支持体であって、X方向の基体部11aと、基体部11aの両端のそれぞれに連結されかつそれぞれZ方向に延在する基体部11b,11cとを備える。また、基体12は、X方向の基体部12aと、基体部12aの両端のそれぞれに連結されかつそれぞれ-Z方向に延在する基体部12b,12cとを備える。基体11の基体部11bの端部は、基体12の基体部12bの端部にネジ11d止め(ロック機構付きでもよい)で着脱可能に連結され、基体11の基体部11cの端部は、基体12の基体部12cの端部にネジ12d止め(ロック機構付きでもよい)で着脱可能に連結され、これにより、例えば円柱形状(多角形形状を含み、柱形状でもよい)の構成物(例えば、街路塔、電柱、鉄塔などであって、以下、ポール構成物という。その一例を図11の写真画像に示す。)を中に挿入可能に構成される。このポール構成物は、例えばY方向又はY方向の傾斜方向に延在していて、その方向からまた傾斜されて設置されている。
なお、基体11,12及び後述する垂直脚部13、水平脚部14、中間可動部材24、支持部材31、支持部材33、支持部材41、支持部材51、昇降ローラ60、ローラ部60A,60B及び支持部材71等は例えば中空矩形柱形状のアルミニウム又はアルミニウム合金にてなる部材で構成される。また、摺動軸部21、上部固定部材22、支持部材23、可動軸部31s、固定軸部33s、ポールガイド32,32A、ガイドローラ32r、可動軸部32s,34s、プロペラガード43、プロペラガード53、突出部63及びカメラ台72等は例えば樹脂又はゴム等で成型されて構成される。
各基体部11b,11cの端部においてそれぞれ、-Y方向に延在する一対の垂直脚部13が連結され、その下端には水平方向に延在して基体11,12を、垂直脚部13を介して支持する水平脚部14が連結される。
基体部11aの中央部には、例えば下方向に延在する回路搭載部15が連結される。回路搭載部15には図7の制御回路110、ROM111、RAM112、SSD113、充電池114等が搭載される。
基体部12aの中央部からY方向に延在する一対の摺動軸部21が設けられ、その上部端部は上部固定部材22により固定されている。ここで、上部固定部材22から基体部12bの端部近傍及び基体部12cの端部近傍に対してそれぞれ一対の支持部材23が連結されて、一対の支持部材23により一対の摺動軸部21及び上部固定部材22が基体12に対して固定的に支持される。
中間可動部材24にはY方向に貫通する一対の挿入孔24hが形成され、当該一対の挿入孔24hにはそれぞれ一対の摺動軸部21が挿入され、中間可動部材24は基体部12aの中央部と上部固定部材22との間で摺動可能に構成されている。ここで、後述するようにポールガイド32,34を-Z方向に付勢するための一対の定荷重ばね25のドラムが基体部12aの中央部近傍に、定荷重ばね25のドラムの各軸がZ方向で支持されて当該ドラムが回転可能に設けられている。一対の定荷重ばね25のばねの端部には副板(図示せず)が取り付けられ、当該各ばねをY方向に引き出して、各ばねの副板を中間可動部材24の左右両端部24a,24bに固定することで、中間可動部材24は-Y方向に定荷重で引っ張られるように構成される。
ポールガイド32,34を支持するための支持部材31,33はそれぞれ、Z方向側端部で可動軸部31sにより互いに回転可能に連結される一方、-Z方向側端部で可動軸部32s,34sによりポールガイド32,34に互いに回転可能に連結される。支持部材31の可動軸部31s側に近い位置において、可動軸部31sを介してY方向又はーY方向で摺動可能な中間可動部材24に回転可能に支持され、支持部材33は支持部材31の可動軸部31s側に近い位置において、基体部12aの中央部に固定される固定軸部33sを介して回転可能に支持される。上述のように、一対の定荷重ばね25のばねにより、中間可動部材24は-Y方向に定荷重で引っ張られるので-Z方向にポールガイド32,34が引っ張られるのに対して、昇降ローラ60との間でポール構成物を挟み摺動させたときは、ポールガイド32,34がZ方向でポール構成物に対して応力がかかり、これらの応力バランスで、基体11,12がポール構成物をY方向又は-Y方向で摺動可能に挟みむように保持されて構成される。従って、ポールガイド32,34は、ポール構成物を昇降ローラ60との間で所定の荷重で-Z方向で付勢しながら挟みかつ、当該ポール構成物に摺動可能に当接する、略円板形状の一対のガイドローラ32r,34rにより基体11,12がY方向又は-Y方向で摺動可能に構成される。
支持部材41は、基体部11bのネジ11d側近傍の位置において、基体部11bからX方向に突出するように基体部11bに連結され、そのX方向側端部において、チルトモータ41m及びスラスタモータ42mを介して、スラスタ42が連結される。スラスタ42は矩形板形状の回転翼であって、基本位置では、スラスタ42の長手方向がXZ平面で回転するが、スラスタ42は、傾斜位置では、チルトモータ41mによりXZ平面に対して支持部材41の長手方向の軸でのチルト角が調整可能であって、当該チルト角で傾斜可能である。さらに、支持部材41のX方向側端部において、スラスタ42が当該ロボット装置100以外の他の部材と衝突することを防止するための例えば円柱形状であって例えば3個のプロペラガード43が設けられ、これらのプロペラガード43は例えば略X方向、略Z方向及び略-Z方向でそれぞれ上向き傾斜方向で支持部材41のX方向側端部から突出するように設けられる。
支持部材51は、基体部11cのネジ12d側近傍の位置において、基体部11cから-X方向に突出するように基体部11cに連結され、その-X方向側端部において、チルトモータ51m及びスラスタモータ52mを介して、スラスタ52が連結される。スラスタ52は矩形板形状の回転翼であって、基本位置では、スラスタ52の長手方向がXZ平面で回転するが、スラスタ52は、傾斜位置では、チルトモータ51mによりXZ平面に対して支持部材51の長手方向の軸でのチルト角が調整可能であって、当該チルト角で傾斜可能である。さらに、支持部材51のX方向側端部において、スラスタ52が当該ロボット装置100以外の他の部材と衝突することを防止するための例えば円柱形状であって例えば3個のプロペラガード53が設けられ、これらのプロペラガード53は例えば略-X方向、略Z方向及び略-Z方向でそれぞれ上向き傾斜方向で支持部材51の-X方向側端部から突出するように設けられる。
昇降ローラ60は略円板形状を有し、基体部11aの中央部の上方向(Y方向に向かう方向)の位置において、一対のローラ支持部61を介して、X方向の軸の回りで回転可能に支持されて、昇降ローラ60とポールガイド32,34のガイドローラ32r,34rとの間でポール構成物を挟みかつ、ドライブモータ60mにより回転される。ここで、昇降ローラ60のローラ回転面がポール構成物の表面に当接し、当該当接点又は当接面で、昇降ローラ60のローラ回転面の移動方向がポール構成物の長手方向と実質的に平行となるように構成される。ここで、昇降ローラ60は、X方向側から見て反時計回りに回転することにより、前記ポール構成物の長手方向に沿ってY方向又はY方向から傾斜された方向で上昇する。また、昇降ローラ60は、X方向側から見て時計回りに回転することにより、前記ポール構成物の長手方向に沿って-Y方向又は-Y方向から傾斜された方向で下降する。
図5Aは図1のロボット装置100の昇降ローラ60のローラ部60Aの側面図であり、図5Bは図1のロボット装置100の昇降ローラ60のローラ部60Bの側面図である。図1~図4の昇降ローラ60は、例えば、それぞれ略円板形状を有する、図5Aのローラ部60Aと、図5Bのローラ部60Bとが同軸で合体された構造を有する。ここで、各ローラ部60A,60Bはそれぞれ、円板の円周を例えば五分割(例えば複数分割でもよい)された位置において、円板円周から若干突出するように設けられた突出部63が設けられる。なお、各ローラ部60A,60Bの各突出部63は、昇降ローラ60の円周で互い違いの位置に設けられるので、図5A及び図5Bの例では、昇降ローラ60が1回転すると、10回の振動を周期的に印加できる。ここで、各突出部63は、昇降ローラ60の回転によりロボット装置100が上昇し又は下降するときに支障がないように突出して設けられるが、若干の突出により、ポール構成物の表面に対して応力を周期的に印加する(強打する)ことができる。また、この強打時に発生する振動を、例えば昇降ローラ60の内部に設けられた振動センサ60s(図7)により検出してその振動検出信号を制御回路110(図7)に出力する。
なお、図5A及び図5Bの構成例では、2個のローラ部60A,60Bを組み合わせているが、本発明はこれに限らず、1個のローラ部でも、3個以上のローラ部を組み合わせて構成してもよい。
図1~図4の図面に戻り、カメラ73(図1~図4において図示しないが、図7に図示)周辺について以下に説明する。基体部11aの中央部からYZ平面で昇降ローラ60から外側方向にY方向からの傾斜方向で傾斜して突出するように、支持部材71が連結される。支持部材71の-Z方向側端部には、チルトモータ72m及びカメラ台72を介してカメラ73(図7)が、ポール構成物の表面を撮影可能に設けられる。ここで、チルトモータ72mにより、カメラ73の撮影方向をYZ平面で所定のチルト角で傾斜して調整できる。
(操作コントローラ200の構成)
図6は図1のロボット装置100を無線操作するための操作コントローラ200の外観を示す正面図である。
図6において、操作コントローラ200は、中央左右に一対の操作スティック221,222が設けられ、各操作スティック221,222は、左方向、右方向、手前方向及び奥行方向(手前方向とは反対方向(奥行向こう側方向)をいう)の4方向でユーザが動かすことで、手動でロボット装置100の移動を制御するための操作手段である。操作スティック221はいわゆるスロットルスティックであり、操作スティック221を奥行方向に倒すことで、スラスタ42,52の回転数を大きくすることができ、手前方向に戻すことでスラスタ42,52の回転数を小さくしてゼロまで設定できる。
操作スティック221を右側に倒すことで、チルトモータ41mによりスラスタ42がX軸を中心として-X方向を見たときに例えば45゜以下の所定チルト角だけ反時計方向に回転した位置で保持しかつ、チルトモータ51mによりスラスタ52が-X軸を中心としてX方向を見たときに例えば45゜以下の所定チルト角だけ反時計方向に回転した位置で保持し、スラスタ42,52を同一の方向で回転することで、ロボット装置100をポール構成物の回りで、上方から見て時計回りで回転させることができる。また、操作スティック221を左側に倒すことで、チルトモータ41mによりスラスタ42がX軸を中心として-X方向を見たときに例えば45゜以下の所定チルト角だけ時計方向に回転した位置で保持しかつ、チルトモータ51mによりスラスタ52が-X軸を中心としてX方向を見たときに例えば45゜以下の所定チルト角だけ時計方向に回転した位置で保持し、スラスタ42,52を同一の方向で回転することで、ロボット装置100をポール構成物の回りで、上方から見て反時計回りで回転させることができる。なお、ロボット装置100の回転動作は、後述する自動モードにおいてもスラスタ42,52を所定のチルト角で傾斜させた状態で、ロボット装置100をポール構成物の回りで時計回り又は反時計回りで回転させることができる。
操作スティック222はエレベーションスティックであり、操作スティック222を奥行方向に倒すことで、スラスタ42,52を基本チルト位置で同一方向で回転させ、昇降ローラ60をX軸方向から見て反時計方向で回転させてトリガさせることで、ロボット装置100を上昇させることができる。また、操作スティック222を手前方向に倒すことで、スラスタ42,52を基本チルト位置で同一方向で回転させ、昇降ローラ60をX軸方向から見て時計方向で回転させてトリガさせることで、ロボット装置100を下降させることができる。ロボット装置100の上昇又は下降動作は、後述する自動モードでも昇降ローラ60を同様に回転させることができる。
一対の操作スティック221,222の間の位置には、操作コントローラ200及びロボット装置100の電源をオン又はオフする電源スイッチ223が設けられる。また、カメラチルト操作部229は、電源スイッチ223の上側に設けられ、カメラ73のチルト角を調整できるボリューム形式の操作手段であり、時計方向に回すことでカメラ73の撮影方向を下向きするようにチルト角を小さくし、反時計方向に回すことでカメラ73の撮影方向を上向きするようにチルト角を大きくすることができる。さらに、操作コントローラ200の下側中央部には、操作内容、カメラ73による撮影画像及び損傷診断処理の損傷診断結果等を表示するディスプレイ216が設けられる。ここで、損傷診断処理は、後述するように、振動センサ60sにより検出された振動信号の振動データに基づく第1の損傷診断処理と、カメラ73により撮影された撮影画像に基づく第2の損傷診断処理とからなる。
電源スイッチ223と、ディスプレイ216との間の位置において、左右方向に、モードスイッチ224、実行スイッチ225、上昇スイッチ226、下降スイッチ227及び停止スイッチ228が並置される。
(1)モードスイッチ224は、1回押下する毎に、手動モード、自動モード1、自動モード2、自動モード3の順序で動作モードを切り換えることができる。ここで、手動モードは、操作スティック221,222又は上昇スイッチ226、下降スイッチ227及び停止スイッチ228を用いてロボット装置100の移動を操作することができる。自動モード1は、ポール構成物の長手方向で所定のステップ幅で上昇して第1の損傷診断処理のための振動信号の振動データの収集を行い、次いで、ポール構成物の長手方向の各位置でロボット装置100がポール構成物の回りで回転して、第2の損傷診断処理のための撮影画像データの収集を行う。自動モード2は、ポール構成物の長手方向で上昇しながらかつロボット装置100がポール構成物の回りで回転して、第1の損傷診断処理のための振動信号の振動データの収集を行い、かつ第2の損傷診断処理のための撮影画像データの収集を行う。自動モード3は、ポール構成物の長手方向で所定の速度で上昇して第1の損傷診断処理のための振動信号の振動データの収集を行い、次いで、回転せずに第2の損傷診断処理のための撮影画像データの収集を行い、この処理の後、ロボット装置100を所定の位置まで下降させて、ポール構成物の円周で所定の角度だけ回転させて、上記の処理を、全周となるように繰り返す。
(2)実行スイッチ225はモードスイッチ224で動作モードを設定した後、自動モード1~3のいずれかを実行するための操作手段である。
(3)上昇スイッチ226は手動により、ロボット装置100をポール構成物の所定の位置まで上昇させる操作手段である。
(4)下降スイッチ227手動により、ロボット装置100をポール構成物の所定の位置まで下降させる操作手段である。
(5)停止スイッチ228は手動モード又は自動モードの処理を停止させるための操作手段である。
以上のように構成されたロボット装置100においては、スラスタ42,52を上昇又は下降の推進力発生装置として用いて、かつ昇降ローラ60を上昇又は下降の動作開始のトリガ力及び移動駆動力の発生装置として用いて、ロボット装置100を上昇又は下降させることができる。また、スラスタ42,52のチルト角を所定値にしてスラスタ42,52をXZ平面(基体11,12の水平面)から傾斜させかつスラスタ42,52を回転させることで、ロボット装置100をポール構成物の回りで回転させることができる。
さらに、ロボット装置100は、ポール構成物が図11の街頭柱のごとく曲がっていても、ポール構成物の長手方向に沿って上昇又は下降させることができるという特有の効果を有する。
(ロボット装置100及び操作コントローラ200の構成例)
図7は図1のロボット装置100及び図6の操作コントローラ200の構成例を示すブロック図である。
図7のロボット装置100は、制御回路110と、ROM111と、RAM112と、SSD113と、充電池114と、アンテナ115Aを有する無線通信回路115とを備える。ロボット装置100はさらに、スラスタモータ42m,52mと、ドライブモータ60mと、チルトモータ41m,51m,72mと、カメラ73と、振動センサ60sとを備えて構成される。
(1)制御回路110は、ROM111に格納された基本OSソフトウェアのプログラム、RAM112に格納された設定データ値、SSD113に格納された応用ソフトウェア(ロボット装置100の動作制御処理、及び損傷診断処理のうちのロボット装置100の処理等)のプログラムに基づいて、ロボット装置100内の各構成要素111~115、スラスタモータ42m,52mと、ドライブモータ60mと、チルトモータ41m,51m,72mと、カメラ73と、振動センサ60sの動作を制御する。
(2)ROM111は基本OSソフトウェアのプログラム、基本的な設定データを格納する。
(3)RAM112はプログラムを実行するときに必要なデータを格納する。
(4)SSD113は応用ソフトウェア(ロボット装置100の動作制御処理、及び損傷診断処理のうちのロボット装置100の処理等)のプログラム及び、各処理を実行するときに必要なデータ、並びに振動信号の振動データ、撮影画像データ等を格納する。
(5)充電池114は、制御回路110のほか、他の構成要素等に電源電圧を供給する。
(6)無線通信回路115はアンテナ115Aを有し、アンテナ215Aを介して無線通信回路215と無線通信することで、操作コントローラ200の制御回路210からの命令信号等を受信し、ロボット装置100で取得した撮影画像データ、振動信号の振動データ等を操作コントローラ200の制御回路210に送信する。
(7)カメラ73は損傷診断処理を実行すべきポール構成物の表面を撮影し、撮影した画像データをSSD113に一時的に格納した後、無線通信回路115,215及び制御回路210を介してSSD213に送信する。
(8)振動センサ60sは例えば圧電センサであって、ローラ部60A,60Bが回転することで突出部63によりポール構成物の表面に対して所定の応力を周期的に印加(強打)したときの振動信号の振動データをSSD113に一時的に格納した後、無線通信回路115,215及び制御回路210を介してSSD213に送信する。
図7の操作コントローラ200は、制御回路210と、ROM211と、RAM212と、SSD213と、充電池214と、アンテナ215Aを有する無線通信回路215と、ディスプレイ216とを備える。また、制御回路210には、操作スティック221,222と、電源スイッチ223と、モードスイッチ224と、実行スイッチ225と、上昇スイッチ226と、下降スイッチ227と、停止スイッチ228と、カメラチルト操作部229とが接続される。操作スティック221,222及び各スイッチ224~228、カメラチルト操作部229による操作による動作については上述の通りである。
(1)制御回路210は、ROM211に格納された基本OSソフトウェアのプログラム、RAM212に格納された設定データ値、SSD213に格納された応用ソフトウェア(操作コントローラ200の動作制御処理、及び損傷診断処理のうちの操作コントローラ200の処理等)のプログラム、操作スティック221,222及び各スイッチ224~228、カメラチルト操作部229による操作に基づいて、操作コントローラ200内の各構成要素111~116の動作を制御する。
(2)ROM211は基本OSソフトウェアのプログラム、基本的な設定データを格納する。
(3)RAM212はプログラムを実行するときに必要なデータを格納する。
(4)SSD213は応用ソフトウェア(操作コントローラ200の動作制御処理、及び損傷診断処理のうちの操作コントローラ200の処理等)のプログラム及び、各処理を実行するときに必要なデータ、並びに振動信号の振動データ、撮影画像データ等を格納する。
(5)充電池214は、制御回路210のほか、他の構成要素等に電源電圧を供給する。
(6)無線通信回路215はアンテナ215Aを有し、アンテナ115Aを介して無線通信回路115と無線通信することで、操作コントローラ200の制御回路210からの命令信号等を送信し、ロボット装置100で取得した撮影画像データ、振動信号の振動データ等を受信して制御回路210を介してSSD213に格納する。
以上の実施形態では、ロボット装置100及び操作コントローラ200をそれぞれ充電池114,214で駆動しているが、本発明はこれに限らず、地上に載置した電源装置から有線の電源線を介して電源駆動してもよい。
(改良型ポールガイド32Aの構造)
図8は図1のロボット装置100のための改良型ポールガイド32Aの外観を示す斜視図である。図8において、改良型ポールガイド32Aは、図1~図4のポールガイド32に比較して、ポール構成物をより確実に保持するために、ポールガイド保持部の縦方向の長さを長くしたことを特徴とする。ここで、改良型ポールガイド32Aの上中央部において2個のガイドローラ32rを設け、その下中央部において2個のガイドローラ32rを設けている。なお、改良型ポールガイド32Aと同様に、図1~図4のポールガイド34の改良型ポールガイドを同様に形成して設けてもよい。
(損傷診断処理)
図9は図7の操作コントローラ200の制御回路210(制御回路210の命令信号に基づいて制御回路110が実行する処理も含む)により実行される損傷診断処理を示すフローチャートである。当該損傷診断処理を実行する前に、ロボット装置100が柱形状構造物にセットされる。すなわち、基体11,12を連結するネジ11d,12dのいずれかを外して、ポール構成物を昇降ローラ600と、ポールガイド32,34のガイドローラ32r,34rとの間に挟み込むようにロボット装置100をポール構成物に保持させる。
図9のステップS1において、上昇スイッチ226を押下することにより、ロボット装置100を所定の開始位置まで移動させる。次いで、ステップS2において、複数の動作モードのうちの1つの動作モードを選択して実行スイッチ225を押下することにより、ロボット装置100が柱形状建設物の長手方向に移動しながら、柱形状建設物の表面又はその付属物(ネジなど)を、カメラ73を用いて撮影して撮影された画像データを位置データ(動作開始位置から、昇降ローラ60の回転数等に基づいて、ポール構成物の長手方向の位置を計算する)とともにSSD113に格納し、かつ昇降ローラ60の複数の突出部63により柱形状建設物の表面に対して振動を印加したときの振動を振動センサ60sにより検出して位置データともに振動信号の振動データをSSD113に格納する。
ステップS3において、ロボット装置100が所定の終了位置に到達したとき、停止スイッチ228を押下することより、ロボット装置100の移動が停止した後、例えば地上に向けて移動して元の開始位置まで戻る。次いで、ステップS4において、SSD113に格納された、各位置データに対応する画像データ及び振動データを、無線通信回路115、215を介して操作コントローラ200の制御回路210を介してSSD213に転送する。さらに、ステップS5において、SSD213に転送された振動データに基づいて、第1の損傷診断処理を実行することで損傷の位置及び損傷内容を推定して、第1の損傷診断結果データをSSD213に格納する。
次いで、ステップS6において、SSD213に転送された画像データに基づいて、第2の損傷診断処理を実行することで損傷の位置及び損傷内容を推定して、第2の損傷診断結果データをSSD213に格納する。さらに、ステップS7において、第1及び第2の損傷診断結果をディスプレイ216に表示して当該損傷診断処理を終了する。当該終了後は、下降スイッチ227を押下してロボット装置100を所定の下側の位置まで下降させる。
以上の損傷診断処理では、ロボット装置100を上昇させて第1及び第2の損傷診断処理を実行しているが、本発明はこれに限らず、ロボット装置100を最上部の位置まで上昇させた後、下降させて第1及び第2の損傷診断処理を実行してもよい。
なお、図9の損傷診断処理においては、第1の損傷診断処理における損傷の位置及び損傷内容の推定処理、並びに、第2の損傷診断処理における損傷の位置及び損傷内容の推定処理を操作コントローラ200の制御回路210により実行しているが、本発明はこれに限らず、振動データ及び撮影画像データを、別のコンピュータ(例えばクラウドコンピュータ等)に、通信回線又はメモリカードを用いて転送して推定処理を実行させてもよい。また、振動データ及び撮影画像データは所定の通信回線を介して例えばタブレット又はスマートホンに転送させてもよい。
上記の第1の損傷診断処理では、損傷がない正常なポール構成物に対して所定の応力を印加した(強打した)ときの振動信号の振動データをフーリエ変換することにより、正常時の振動周波数を予め測定しておき、正常時の振動周波数以外の顕著な振幅(所定のしきい値以上)の振動周波数が出現したときに異常発生と推定する。
また、上記の第2の損傷診断処理では、損傷がない正常なポール構成物の表面の撮影画像データ及び損傷がある異常なポール構成物の表面の撮影画像データを予め測定しておき、深層学習法を用いて人工知能のコンピュータに学習させておき、当該コンピュータは正常時の撮影画像データ以外の異常な画像データが出現したときに異常発生と推定して出力させる。
なお、以上の損傷診断における「損傷」はポール構成物におけるネジのゆるみ、欠陥、腐食等を含む。
なお、図9の実施形態に係る損傷診断処理では、撮影処理と振動検出処理をともに実行して、第1及び第2の損傷診断処理をともに実行しているが、適宜少なくとも1つの処理を実行してもよい。また、第1及び第2の損傷診断処理の順序は限定されず、並列に実行できる場合は同時に実行してもよい。
以上の実施形態では、2個のスラスタ42,52を備えているが、本発明はこれに限らず、3個以上のスラスタを備えてもよい。
以上の実施形態では、1個の昇降ローラ60を備えているが、本発明はこれに限らず、複数個の昇降ローラを備えてもよい。
以上の実施形態では、機構部材21~34を用いて、ポール構成物に対して昇降ローラ60との間で付勢する手段を構成しているが、本発明はこれに限らず、他の機械的な機構を用いて、ポール構成物を挟み込むように付勢する手段を構成してもよい。
図10は図8の改良型ポールガイド32Aを備えたロボット装置100の試作装置の外観を示す写真画像である。図10では、スラスタ42,52を傾斜させて回転動作モードの姿勢を示している。
図11は図10のロボット装置100の試作装置を、道路照明の街路塔(円柱形状構造物)の長手方向で実際に移動させたときの写真画像である。図11から明らかなように、ロボット装置100を街路塔に保持させて上方向に移動させながら、上記の第1及び第2の損傷診断処理を実行させている。
以上のように構成されたロボットシステムによれば、以下の作用効果あがる。
(1)左右のスラスタ42,52を、チルトモータ41m,51mで基体11,12の水平面から互いに逆の傾斜角度で傾斜させて左右のスラスタ42,52を上方から見て同一方向で回転させることで、ロボット装置100をポール構成物の回りで回転させることができる。
(2)充電池114又は有線電源の駆動により、スラスタ42,52を回転駆動させる。ここで、スラスタ42,52の推進力のみではロボット装置100は上昇しない。昇降ローラ60を回転させることで、上昇又は下降のトリガの推進力を発生させることで、ロボット装置100をポール構成物の長手方向に沿って移動させることができる。
(3)上下のポールガイド32,34をポール構成物の支柱にあてがい、さらに支柱全体を、全体でロの字形状の基体11,12で四方から挟み込む。ここで、基体11,12がネジ11d,12dにより連結又は解除される機構に構成され、開閉可能でポール構成物を挟み込むことが可能である。
(4)ポールガイド32,34には一対の定荷重ばね25が接続され、一定のテンション(応力)でポール構成物を付勢して押さえつけることで、試作装置では、例えばポール構成物の半径75~220mmの太さの変化に対応しながら、ロボット装置100を上昇又は下降させることが可能である。ここで、定荷重ばね25を着脱可能に構成することで、前記付勢のニュートン値(N値)を変更することできる。すなわち、ポール構成物の材質に合わせた定荷重ばねを使用できる。
(5)カメラ73はカメラ台72に取り付けられ、カメラ台72はチルトモータ72mを介して支持部材71に連結されている。図6のカメラチルト操作部229を回すことで、カメラ73の撮影方向を、ポール構成物の表面に対してその長手方向である上方向又は下方向に対する傾斜角度(チルト角)を変更することができる。
(6)カメラ73で撮影された画像データは、ロボット装置100から操作コントローラ200に転送されて制御回路210により第2の損傷診断処理が実行され、もしくは、制御回路210から他のコンピュータに転送されて第2の損傷診断処理が実行される。第2の損傷診断処理を実行することで、異常時の損傷を推定して検出することができる。
(7)昇降ローラ60には振動センサ60sが内挿されて、昇降ローラ60が回転することでロボット装置100が上昇又は下降しながらポール構成物に対して所定の応力を印加し(強打を印加し)、そのときの振動データを収集する。収集した振動データをフーリエ変換して周波数分析を行って正常時の振動周波数とは異なる異常時の振動周波数を検出することで、ポール構成物の損傷の異常状態を推定することができる。
(8)以上の実施形態に係るロボット装置100は、挟み込む機構を有することから、飛行しないため、通常のドローン装置とは異なり、飛行許可申請が不要である。従って、市街地の道路近傍でも、ロボット装置100を使用することができる。
(9)また、高所作業車が不要で、誘導員も不要であり、規制機材も不要である。
(10)ロボット装置100の電源コネクタを着脱可能に構成することで、充電池114による駆動と、有線電源による駆動とを選択的に変更することが可能である。
以上説明したように、本発明に係るロボット装置等によれば、例えば柱形状構造物又はその付属物の損傷を診断するときに使用することができるロボット装置とその制御方法、前記ロボット装置を用いたロボットシステム、前記ロボット装置を用いた損傷診断装置及び方法を提供することができる。
ここで、照明又は標識等の点検用ロボット装置100を使用することで、交通規制をかけず現地調査を行い、さらにロボット装置100から得られる振動データ及び画像データから、損傷や劣化診断を人工知能(AI)で解析を行うことで、点検業務の効率化を図ることができる。
11,12 基体
11a,11b,11c,12a,12b,12c 基体部
11d,12d ネジ
13 垂直脚部
14 水平脚部
15 回路搭載部
21 摺動軸部
22 上部固定部材
23 支持部材
24 中間可動部材
24h 挿入孔
24a,24b 中間可動部材の端部
25 定荷重ばね
31 支持部材
31s 可動軸部
32,32A ポールガイド(34、34Aも追加?)
32r ガイドローラ
32s,34s 可動軸部
33 支持部材
33s 固定軸部
41 支持部材
41m チルトモータ
42 スラスタ
42m スラスタモータ
43 プロペラガード
51 支持部材
51m チルトモータ
52 スラスタ
52m スラスタモータ
53 プロペラガード
60 昇降ローラ
60m ドライブモータ
60s 振動センサ
60A,60B ローラ部
61 ローラ支持部
63 突出部
71 支持部材
72 カメラ台
72m チルトモータ
73 カメラ
100 ロボット装置
110 制御回路
111 ROM
112 RAM
113 SSD
114 充電池
115 無線通信回路
115A アンテナ
200 操作コントローラ
210 制御回路
211 ROM
212 RAM
213 SSD
214 充電池
215 無線通信回路
215A アンテナ
216 ディスプレイ
221,222 操作スティック
223 電源スイッチ
224 モードスイッチ
225 実行スイッチ
226 上昇スイッチ
227 下降スイッチ
228 停止スイッチ
229 カメラチルト操作部

Claims (8)

  1. 基体と、
    前記基体に設けられたスラスタと、
    前記基体に設けられた昇降ローラと、
    前記基体に設けられた付勢手段であって、前記昇降ローラと付勢手段との間に、柱形状構造物を挟みながら前記柱形状構造物に対して付勢することで前記基体を保持する付勢手段と、
    前記昇降ローラ及び前記スラスタの動作を制御する制御手段とを備えるロボット装置であって、
    前記制御手段は、前記スラスタを駆動しながら、前記柱形状構造物の長手方向と実質的に平行な方向で前記昇降ローラを回転駆動することで、前記基体を前記柱形状構造物の長手方向に移動させるように制御し、
    前記ロボット装置は、
    前記昇降ローラに設けられ、前記昇降ローラの回転駆動時に、前記柱形状構造物に対して所定の応力を周期的に印加する応力印加手段と、
    前記昇降ローラに設けられ、前記応力の印加時の振動信号を検出する振動センサとをさらに備え、
    前記制御手段は、前記柱形状構造物の所定位置において、前記応力を印加したときに、前記振動センサにより検出される振動信号を検出し、検出した振動信号を周波数成分にフーリエ変換し、当該検出した周波数成分を、予め検出した正常時の周波数成分と比較することで、前記柱形状構造物の所定位置における損傷を検出することを特徴とするロボット装置。
  2. 前記スラスタを前記基体の水平面から所定のチルト角で傾斜させる傾斜手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記傾斜手段により前記スラスタを前記基体の水平面から所定のチルト角で傾斜させたときに、前記スラスタを駆動することで、前記基体を前記柱形状構造物の回りで回転させることを特徴とする、請求項1に記載のロボット装置。
  3. 前記制御手段は、
    (1)所定の操作手段により前記スラスタ及び前記昇降ローラの駆動を制御する手動モードと、
    (2)前記基体を、前記柱形状構造物の長手方向での所定の単位距離だけ移動させた後、前記基体を前記柱形状構造物の回りで回転させることを繰り返す第1の自動モードと、
    (3)前記基体を前記柱形状構造物の回りで回転させながら、前記基体を前記柱形状構造物の長手方向で移動させる第2の自動モードと、
    (4)前記基体を、前記柱形状構造物の長手方向での所定の単位距離だけ移動させた後、前記基体を前記柱形状構造物の回りで所定の角度だけ回転させることを繰り返す第3の自動モードと
    の少なくとも1つを実行する、請求項2に記載のロボット装置。
  4. 前記柱形状構造物の所定位置を撮影する撮像手段をさらに備え、
    前記制御手段は、柱形状構造物の所定位置において、前記撮像手段により撮影した画像データを、予め撮影した画像データと比較することで、前記柱形状構造物の所定位置における損傷を検出することを特徴とする、請求項1~のうちのいずれか1つに記載のロボット装置。
  5. 前記制御手段は深層学習コンピュータを含み、予め撮影した画像データと、正常状態又は異常状態との結果データとに基づいて深層学習され、前記撮像手段により撮影した画像データを入力することで、前記柱形状構造物の所定位置における損傷を検出することを特徴とする、請求項に記載のロボット装置。
  6. 請求項1~のうちのいずれか1つに記載のロボット装置と、
    前記ロボット装置の制御手段を操作する操作手段を備える操作コントローラとを備える、ロボットシステム。
  7. 基体と、
    前記基体に設けられたスラスタと、
    前記基体に設けられた昇降ローラと、
    前記基体に設けられた付勢手段であって、前記昇降ローラと付勢手段との間に、柱形状構造物を挟みながら前記柱形状構造物に対して付勢することで前記基体を保持する付勢手段と、
    前記昇降ローラ及び前記スラスタの動作を制御する制御手段とを備えるロボット装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、前記スラスタを駆動しながら、前記柱形状構造物の長手方向と実質的に平行な方向で前記昇降ローラを回転駆動することで、前記基体を前記柱形状構造物の長手方向に移動させるように制御するステップを含み、
    前記ロボット装置は、
    前記昇降ローラに設けられ、前記昇降ローラの回転駆動時に、前記柱形状構造物に対して所定の応力を周期的に印加する応力印加手段と、
    前記昇降ローラに設けられ、前記応力の印加時の振動信号を検出する振動センサとをさらに備え、
    前記制御方法は、
    前記制御手段が、前記柱形状構造物の所定位置において、前記応力を印加したときに、前記振動センサにより検出される振動信号を検出し、検出した振動信号を周波数成分にフーリエ変換し、当該検出した周波数成分を、予め検出した正常時の周波数成分と比較することで、前記柱形状構造物の所定位置における損傷を検出するステップをさらに含むことを特徴とするロボット装置の制御方法。
  8. 前記ロボット装置は、前記スラスタを前記基体の水平面から所定のチルト角で傾斜させる傾斜手段をさらに備え、
    前記ロボット装置の制御方法は、
    前記制御手段が、前記傾斜手段により前記スラスタを前記基体の水平面から所定のチルト角で傾斜させたときに、前記スラスタを駆動することで、前記基体を前記柱形状構造物の回りで回転させるステップをさらに含む、
    ことを特徴とする、請求項に記載のロボット装置の制御方法。
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