JP2017226252A - 車両の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンの送風速度の低下を抑制して熱交換器の冷却性能を向上させる。【解決手段】ファン13は、その一部の領域18(非重複領域18)がエンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならないように配置される。シュラウド12の後端部12bは、ファン13の非重複領域18の径方向外側で周方向に延びて、エンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならない円弧状のオフセット領域26を有する。第1案内板14は、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26の外周面に沿って配置されてオフセット領域26に固定され、シュラウド12の後端部12bよりも後方へ、後端部12bから徐々に拡径するように延びる。第1案内板14の内周面32は、ファン13の非重複領域18から後方の径方向外側へ排出される空気を、ファン後方空間25へ案内する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の冷却装置に関する。
特許文献1には、ラジエータ冷却装置を有する自動車が記載されている。この自動車の車体前方部分に形成されたエンジンルームの前端部には、ラジエータが配設され、エンジンルームの略中央には、エンジンが配置される。エンジンによって回転駆動される冷却ファンの各ブレードは、低速走行時に冷却ファンを通過した空気がエンジンに当たることによって冷却ファンの送風能力が低下するのを避けるために、排出風が外側斜め後方に向かう様な迎角でボス部に取り付けられている。ファンシュラウドの後端には、導風板がヒンジを介して取り付けられている。停止時または低速走行時には、導風板が移動し、冷却ファンから排出された空気は導風板に触れることなく排出される。また、高速走行時には、導風板が移動し、冷却ファンから排出された空気は導風板によってガイドされて排気マニホールドに当たる。なお、同公報には、高速走行時に導風板がファンシュラウドの後端から連続して後方へ延び、停止時または低速走行時に導風板がファンシュラウドの後端から径方向外側へ開いた状態が図示されている。
特開平8−207602号公報
特許文献1に記載のラジエータ冷却装置では、停止時または低速走行時には、導風板がファンシュラウドの後端から径方向外側へ開き、冷却ファン(ファン)からの空気が、導風板を設けない場合と同様に導風板に触れることなく外側斜め後方へ排出される。しかし、エンジンルームには、様々な部品が設けられるので、冷却ファンから外側斜め後方へ排出された空気が冷却ファンの外側斜め後方の他の部品(例えば、サイドメンバなど)に当たり、冷却ファンの送風速度が低下してラジエータ(熱交換器)の冷却性能が低下するおそれがある。一方、高速走行時には、導風板がファンシュラウドの後端から連続して後方へ延び、冷却ファンからの空気が導風板によってガイドされて排気マニホールドに当たる。このため、冷却ファンから排出された空気の外側斜め後方への流れが導風板によって遮られ、冷却ファンの送風速度が低下してラジエータの冷却性能が低下する可能性がある。また、冷却ファンからの空気が導風板によってガイドされて排気マニホールドに当たるので、冷却ファンの送風速度がさらに低下してラジエータの冷却性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、ファンの送風速度の低下を抑制して熱交換器の冷却性能を向上させることが可能な車両の冷却装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、エンジンの前面部の前方に熱交換器を有する車両の冷却装置であって、ファンとシュラウドと案内板とを備える。ファンは、熱交換器の後面とエンジンの前面部との間に配置され、回転軸を中心として回転し、後方の径方向外側へ向かって軸方向に対して傾斜した空気の流れを生成する。シュラウドは、熱交換器の外縁部に連結される前端部と、ファンの径方向外側に配置される円形状の後端部とを有し、熱交換器とファンとの間に空気の流路を区画する。案内板は、シュラウドに支持されてシュラウドの後端部よりも後方へ延びる。エンジンに対するファンの相対位置は、ファンの少なくとも一部の領域がエンジンの前面部に対して前後方向に重ならない位置に設定される。シュラウドの後端部は、ファンの上記領域の径方向外側で周方向に延びて、エンジンの前面部に対して前後方向に重ならない円弧状のオフセット領域を有する。案内板は、シュラウドの後端部のオフセット領域に周方向に沿って設けられてオフセット領域から後方へ徐々に拡径するように延びる。案内板の内周面は、ファンの上記領域から後方の径方向外側へ排出される空気を、ファンの上記領域の後方の空間へ案内する。
上記構成では、エンジンに対するファンの相対位置は、ファンの少なくとも一部の領域がエンジンの前面部と前後方向に重ならない位置に設定されるので、ファンの上記領域の後方に、他の領域の後方の空間に比べて大きな空間を確保することができる。
また、案内板が、シュラウドの後端部のオフセット領域(エンジンの前面部と前後方向に重ならない領域)に周方向に沿って設けられてオフセット領域から後方へ延び、ファンの上記領域(エンジンの前面部と前後方向に重ならない領域)から後方の径方向外側へ排出される空気を、ファンの上記領域の後方の空間へ案内する。このため、ファンの外側斜め後方(排出方向)に他の部品(例えば、側方のサイドメンバなど)が設けられる場合であっても、ファンの上記領域から排出される空気と上記他の部品(例えば、側方のサイドメンバなど)との衝突によるファンの後方の空気の圧力(以下、単に圧力という)上昇を抑えることができ、ファンの送風速度の低下を抑制することができる。
また、案内板が、シュラウドの後端部のオフセット領域から後方へ徐々に拡径するように延びるので、軸方向に沿って延びる場合に比べ、案内板の内周面との間の圧力上昇を抑えることができ、ファンの送風速度の低下を抑制することができる。
従って、ファンの送風速度の低下を抑制して熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両の冷却装置であって、シュラウドに支持されてシュラウドの後端部よりも後方へ延びる下側案内板を備える。車両は、シュラウドの後下方に配置されてシュラウドとエンジンとの間の空間と車両の下方の空間とを連通する開口部を有する。シュラウドの後端部は、ファンの下方で周方向に延びる円弧状の下端領域を有する。下側案内板は、シュラウドの後端部の下端領域に周方向に沿って設けられて下端領域から後方へ徐々に拡径するように延びる。下側案内板の内周面は、ファンから後方の径方向外側へ排出される空気を後下方の開口部へ案内する。
上記構成では、下側案内板が、シュラウドの後端部の下端領域に周方向に沿って設けられて下端領域から後方へ徐々に拡径するように延び、下側案内板の内周面が、ファンから後方の径方向外側へ排出される空気を後下方の開口部へ案内する。このように、ファンから後下方へ排出された空気が、開口部を介して車両の下方の空間へ案内されるので、開口部周辺の車載部品への空気の衝突を抑制することができ、ファンの後方の圧力上昇によるファンの送風速度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、ファンの送風速度の低下を抑制して熱交換器の冷却性能を向上させることができる。
本発明に係る冷却装置を備えた車両の前部の概略図である。 図1の車両のエンジンを前方から視た概略図である。 図2をIII方向から視た概略図であり、(a)は全体図であり、(b)は図3(a)のIII(b)の拡大図である。 図3をIV方向から視た概略図である。 図4をV方向から視た概略図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る冷却装置10を備える車両1は、キャブ2が概ねエンジン3の上方に配置されるキャブオーバー型のトラックであって、車両1の車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドメンバ4L,4Rと、サスクロスフレーム5とを有する。左右のサイドメンバ4L,4R間には、エンジン3と、エンジン3の前面部3aから前方に離間した位置に配置されるラジエータ(熱交換器)6と、ラジエータ6の前方に配置されるインタークーラ7とが設けられる。
サスクロスフレーム5は、左右のサイドメンバ4L,4Rの下方に配置されて左右のサイドメンバ4L,4Rに支持され、左右のフロントタイヤ(図示省略)を支持する。サスクロスフレーム5は、エンジン3の前面部3aよりも前方で車幅方向に延びる第1サスクロスフレーム5aと、エンジン3の前面部3aよりも後方で車幅方向に延びる第2サスクロスフレーム5bと、第1サスクロスフレーム5aと第2サスクロスフレーム5bとの間で前後方向に延びて第1サスクロスフレーム5aと第2サスクロスフレーム5bとを連結するストラット5cとを有する。第1サスクロスフレーム5aと第2サスクロスフレーム5bとの間には、開口部11が形成される。開口部11は、車両1の下方の空間8(サスクロスフレーム5よりも下方の空間)と、エンジン3の前面部3aと後述するシュラウド12との間の空間9とを連通する。
冷却装置10は、ラジエータ6と、ファン13と、シュラウド12と、第1案内板(案内板)14(図3(a)及び図3(b)参照)と、第2案内板(下側案内板)15とを備える。
ラジエータ6は、図示しない上部タンク、下部タンク、及びラジエータコアを有し、左右のサイドメンバ4L,4Rに対して固定される。エンジン3を冷却した高温の冷却水は、ラジエータ6の上部タンクからラジエータコアを通過して冷却され、下部タンクからエンジン3側へ循環する。ラジエータ6のラジエータコアは、前面から後面への空気(冷却風)の通過を許容し、ラジエータコアを通過する高温の冷却水と冷却風との間で熱交換することによってエンジン3の冷却水を冷却する。
図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、ファン13は、ハブ16と、ハブ16の外周から略放射状に延びる複数の羽根17とを有し、エンジン3の前面部3aとラジエータ6の後面との間に配置され、エンジン3の前面部3aから前方へ突出する支持軸37に回転自在に支持される。ファン13の下方には、第1サスクロスフレーム5aが配置される(図1参照)。ファン13は、支持軸37側のプーリー(図示省略)、Vベルト(図示省略)、及びエンジン3側のプーリー(図示省略)等を介してエンジン3に連結され、エンジン3によって回転駆動される。ファン13は、前後方向に延びる支持軸37の軸芯(回転軸)を中心として回転する。ファン13は、その一部の領域18(本実施形態では、車幅方向右側の約4分の1の領域)がエンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならないように配置される。すなわち、エンジン3に対するファン13の相対位置は、ファン13の一部の領域18がエンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならない位置に設定される。エンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならないファン13の一部の領域18(以下、非重複領域18と称する)は、ファン13が回転する際に必要な回転領域のうち、ファン13の前面視において、ファン13が回転した際に外端が描く円(図2に2点鎖線19で示す円)と、エンジン3の前面部3aの車幅方向右側の端縁部20とに囲まれた領域である。ファン13の非重複領域18の後方には、エンジン3の前面部3aの車幅方向右側の端縁部20から後方へ延びるエンジン3の右側面3bと右側のサイドメンバ4Rとによって、ファン後方空間25が区画される。回転駆動されたファン13は、ファン13の前方では、ラジエータ6の前面から後面へ通過する空気の流れを生成し、ファン13の後方では、後方の径方向外側へ向かって軸方向に対して傾斜した空気の流れ(斜流)を生成する。なお、図2、図3(a)に示すように、ファン13は、上記一部の領域18に加えて、車幅方向左側の端部にも、エンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならない領域を有してもよい。
図3(a)〜図5に示すように、シュラウド12は、ラジエータ6の外縁部6aに固定されて連結される略矩形状の前端部12aと、ファン13の径方向外側に配置される円筒状の後端部12bとを有し、ラジエータ6とファン13との間に空気の流路21を区画する。シュラウド12の後端部12bは、ファン13が回転した際にファン13の外縁が描く円19(図2参照)よりも大きな径の後端開口24を有し、ファン13の後面22(ファン13が回転した際に羽根17の後端が描く面)よりも前方に配置される。シュラウド12の後端部12bの内側には、ファン13の前側の領域が収容される。シュラウド12の後端部12bの内周面23は、ファン13の羽根17の径方向外端の近傍に配置される。シュラウド12の後端部12bは、ファン13の非重複領域18の径方向外側で周方向に延びて、エンジン3の前面部3a(図5では、2点鎖線28で示す)に対して前後方向に重ならない円弧状のオフセット領域26と、ファン13の下方で周方向に延びる円弧状の下端領域27とを有する。
第1案内板14は、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26の外周面に沿って配置されてオフセット領域26に固定され、シュラウド12の後端部12bよりも後方へ、後端部12bから徐々に拡径するように延びる。第1案内板14の断面形状は、シュラウド12の後端部12bの端縁と第1案内板14の後端部30とを結ぶ仮想直線31(図3(b)に、2点鎖線31で示す直線)よりも内径側へ突出するように湾曲した形状である。第1案内板14は、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26のうち、ファン13の中心部のハブ16と右側のサイドメンバ4Rとの間の領域に配置される。第1案内板14の上端29は、ファン13の支持軸37の高さ位置と略同じ高さ位置に配置される。第1案内板14の後端部30は、ファン13の後面22よりも前方に配置される。第1案内板14の内周面32は、ファン13の非重複領域18から後方の径方向外側へ排出される空気(特に、ファン13の外周面から後方の径方向外側へ排出される空気)を、ファン後方空間25へ案内する(図3(b)の矢印参照)。
第2案内板15は、シュラウド12の後端部12bの下側領域27の外周面に沿って配置されて下側領域27に固定され、シュラウド12の後端部12bよりも後方へ、後端部12bから徐々に拡径するように延びる。第2案内板15の断面形状は、シュラウド12の後端部12bの端縁と第2案内板15の後端部33とを結ぶ仮想直線34(図4に、2点鎖線34で示す直線)よりも内径側へ突出するように湾曲した形状である。第2案内板15は、ファン13の中心部のハブ16と第1サスクロスフレーム5aとの間に配置される。第2案内板15の後端部33は、ファン13の後面22よりも前方に配置される。第2案内板15の内周面36は、ファン13から後方の径方向外側へ排出される空気(特に、ファン13の外周面から後下方へ排出される空気)を、後下方のサスクロスフレーム5の開口部11へ案内する(図4中の矢印参照)。
上記のように構成された冷却装置10では、エンジン3に対するファン13の相対位置は、ファン13の一部の領域18(非重複領域18)がエンジン3の前面部3aに対して前後方向に重ならない位置に設定されるので、ファン13の非重複領域18の後方に、他の領域(ファン13のうち、エンジン3の前面部3aに対して前後方向に重なる領域)の後方の空間に比べて大きな空間(ファン後方空間25)を確保することができる。
また、第1案内板14が、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26に周方向に沿って設けられてオフセット領域26から後方へ延び、ファン13の非重複領域18から後方の径方向外側へ排出される空気(特に、ファン13の外周面から後方の径方向外側へ排出される空気)を、ファン後方空間25へ案内する。このため、ファン13の非重複領域18から後方の径方向外側へ排出される空気と、ファン13の車幅方向右側のサイドメンバ4Rへのとの衝突によるファン13の後方の空気の圧力(以下、単に圧力という)上昇を抑えることができ、ファン13の送風速度の低下を抑制することができる。
また、第1案内板14が、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26から後方へ徐々に拡径するように延びるので、軸方向に沿って延びる場合に比べ、第1案内板14の内周面32との間の圧力上昇を抑えることができ、ファン13の送風速度の低下を抑制することができる。
また、第2案内板15が、シュラウド12の後端部12bの下端領域27に周方向に沿って設けられて下端領域27から後方へ徐々に拡径するように延び、第2案内板15の内周面36が、ファン13から後方の径方向外側へ排出される空気を後下方のサスクロスフレーム5の開口部11へ案内する。このように、ファン13から後下方へ排出された空気が、サスクロスフレーム5の開口部11を介して車両1の下方の空間8へ案内されるので、開口部11周辺の車載部品(例えば、第1サスクロスフレーム5a)への空気の衝突を抑制することができ、ファン13の後方の圧力上昇によるファン13の送風速度の低下を抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、ファン13の送風速度の低下を抑制してラジエータ6の冷却性能を向上させることができる。
なお、エンジン3の前面部3aの前方に配置する熱交換器は、ラジエータ6に限定されず、他の熱交換器であってもよい。
また、本実施形態では、ファン13を、エンジン3によって回転駆動したが、これに限定されるものではなく、例えば、電動のファンであってもよい。
また、本実施形態では、第1案内板14を、シュラウド12の後端部12bのうちファン13の車幅方向右側の非重複領域18の径方向外側に配置されるオフセット領域26に固定したが、これに限定されるものではなく、ファン13の車幅方向左側に非重複領域を設けた場合には、該非重複領域の径方向外側のシュラウド12の後端部12bに固定してもよい。また、本実施形態では、シュラウド12の後端部12bに一枚の第1案内板14を設けたが、第1案内板14を複数設けてもよい。
また、本実施形態では、第1案内板14を、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26のうち、ファン13の中心と右側のサイドメンバ4Rとの間に配置したが、これに限定されるものではない。例えば、ファン13のオフセット領域26の後方の径方向外側(吹き出し方向)の近傍に他の部品が存在する場合には、第1案内板14を、シュラウド12の後端部12bのオフセット領域26のうち、ファン13の中心と前記他の部品との間に配置してもよい。
また、本実施形態では、車両1の下方の空間8と、エンジン3の前面部3aとシュラウド12との間の空間9とを連通する開口部11を、サスクロスフレーム5の第1サスクロスフレーム5aと第2サスクロスフレーム5bとの間に設けたが、開口部11は、これに限定されるものではない。開口部11は、車両1の下方の空間8と、エンジン3の前面部3aとシュラウド12との間の空間9との間に配置される他の様々な部品(フレームや車載部品)によって区画されてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る冷却装置10をキャブオーバー型のトラックに適用したが、これに限定されるものではなく、冷却装置10は、エンジンの前面部の前方に熱交換器を有する車両であれば様々な車両に適用することができる。
1:車両
3:エンジン
3a:エンジンの前面部
5:サスクロスフレーム
6:ラジエータ(熱交換器)
8:車両の下方の空間
9:エンジンの前面部とシュラウドとの間の空間
10:冷却装置
11:サスクロスフレームの開口部
12:シュラウド
12a:シュラウドの前端部
12b:シュラウドの後端部
13:ファン
14:第1案内板(案内板)
15:第2案内板(下側案内板)
18:非重複領域(一部の領域)
26:シュラウドの後端部のオフセット領域
27:シュラウドの後端部の下側領域

Claims (2)

  1. エンジンの前面部の前方に熱交換器を有する車両の冷却装置であって、
    前記熱交換器の後面と前記エンジンの前記前面部との間に配置され、回転軸を中心として回転し、後方の径方向外側へ向かって軸方向に対して傾斜した空気の流れを生成するファンと、
    前記熱交換器の外縁部に連結される前端部と、前記ファンの径方向外側に配置される円形状の後端部とを有し、前記熱交換器と前記ファンとの間に空気の流路を区画するシュラウドと、
    前記シュラウドに支持されて前記シュラウドの前記後端部よりも後方へ延びる案内板と、を備え、
    前記エンジンに対する前記ファンの相対位置は、前記ファンの少なくとも一部の領域が前記エンジンの前記前面部に対して前後方向に重ならない位置に設定され、
    前記シュラウドの前記後端部は、前記ファンの前記領域の径方向外側で周方向に延びて、前記エンジンの前記前面部に対して前後方向に重ならない円弧状のオフセット領域を有し、
    前記案内板は、前記シュラウドの前記後端部の前記オフセット領域に周方向に沿って設けられて前記オフセット領域から後方へ徐々に拡径するように延び、
    前記案内板の内周面は、前記ファンの前記領域から後方の径方向外側へ排出される空気を、前記ファンの前記領域の後方の空間へ案内する
    ことを特徴とする車両の冷却装置。
  2. 請求項1に記載の車両の冷却装置であって、
    前記シュラウドに支持されて前記シュラウドの前記後端部よりも後方へ延びる下側案内板を備え、
    前記車両は、前記シュラウドの後下方に配置されて前記シュラウドと前記エンジンとの間の空間と前記車両の下方の空間とを連通する開口部を有し、
    前記シュラウドの前記後端部は、前記ファンの下方で周方向に延びる円弧状の下端領域を有し、
    前記下側案内板は、前記シュラウドの前記後端部の前記下端領域に周方向に沿って設けられて前記下端領域から後方へ徐々に拡径するように延び、
    前記下側案内板の内周面は、前記ファンから後方の径方向外側へ排出される空気を後下方の前記開口部へ案内する
    ことを特徴とする車両の冷却装置。
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