JP2017223984A - レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からレンズ鏡筒に加わる衝撃をより適切に低減すること。
【解決手段】光学部材L4と、前記光学部材L4を保持する光学部材保持部111と、前記光学部材保持部111の対物側に設置された緩衝部材201と、前記緩衝部材201の対物側に設置され、前記光学部材L4よりも対物側に位置する枠体202と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズ鏡筒及びカメラに関する。
従来、レンズ鏡筒として、複数のレンズを備え、レンズをその光軸に沿って移動させることにより、撮影における焦点距離の調整やズーミングを行うものが知られている。
このようなレンズ鏡筒には、レンズや、レンズを移動するためのカム筒等の機構を高い精度で位置決めすることが要求される。このように位置決めされたレンズ等の位置ずれを防止する従来技術としては、例えば、特許文献1に記載された発明が知られている。
特許文献1には、レンズ鏡筒における衝撃を低減し、レンズ等を保護する機構を備えたレンズ鏡筒が開示されている。
特許第3648734号
しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、ズーム用の可動レンズを操作棒で操作する場合に、レンズが振動して像のピンボケが起こることを防止しているものの、カメラに外部から力が加わった場合の衝撃を低減することが困難である。
即ち、カメラをカメラバックに収納して携帯する時やカメラの操作時等に、レンズ鏡筒が他の物体と接触する場合があり、従来の技術においては、レンズ鏡筒に加わる外部からの衝撃を適切に低減することが困難であった。
本発明の課題は、外部からレンズ鏡筒に加わる衝撃をより適切に低減することである。
本発明に係るレンズ鏡筒は、光学部材と、前記光学部材を保持する筒状の光学部材保持部と、前記光学部材保持部の対物側に設置される円環状の緩衝部材と、前記緩衝部材の対物側に設置され、前記光学部材よりも対物側に位置する円環状の枠体と、前記緩衝部材を前記光学部材保持部と前記枠体との間に挟み込んだ状態で、前記枠体を前記光学部材保持部に保持する取付部材と、を備え、前記枠体は、前記緩衝部材及び前記光学部材保持部の外周側を覆う外筒部を備え、前記緩衝部材は、前記外筒部との間に空間を設けて設置された弾性体によって構成され、前記取付部材が光軸方向に挿通する切り欠き部を有し、前記枠体に対物側から外力が加わった場合、前記枠体が移動することにより圧縮され、前記外力による衝撃を吸収することを特徴とする。
また、本発明に係るカメラは、上記発明に係るレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒に装着され、前記レンズ鏡筒によって得られた光学的な被写体像を撮像するカメラ本体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、外部からレンズ鏡筒に加わる衝撃をより適切に低減することが可能なレンズ鏡筒及びカメラを提供することができる。
本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒及びカメラを示す断面図である。 緩衝機構を光軸に沿って切断した部分断面図である。 大径部の対物側の端部の一部を示す斜視図である。 緩衝部材の形状を示す平面図である。 緩衝部材とフィルタ枠体とねじとの設置状態を示す図である。 レンズ鏡筒の緩衝機構を前面側から見た平面図である。 緩衝部材としてばね部材を用いた場合の構成を示す図である。 光軸に沿った断面における外周側の辺が凹状を有するように形成されたゴム製の緩衝部材を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒10及びカメラ1を示す断面図である。図1には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ1の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をX軸プラス方向、正位置において上側に向かう方向をY軸プラス方向、正位置において被写体に向かう方向をZ軸プラス方向とする。
また、以下の説明では、光軸OAと平行な方向を「前後方向」とし、被写体に向けられる側(被写体側)を「前面側」、他端側を「背面側」とそれぞれ称する。さらに、光軸OAと平行な方向の移動を「直進」、光軸OA周りの移動を「回転」と称する。
カメラ1は、カメラボディ2と、カメラボディ2にマウント部3を介して着脱可能に結合されたレンズ鏡筒10とにより構成されたデジタルカメラである。なお、本発明は、適用対象をデジタルカメラに限定されるものではなく、例えばフィルムを用いるスチルカメラにも適用可能である。
また、本実施形態のレンズ鏡筒10は、緩衝機構Aを備えている。緩衝機構Aは、レンズ鏡筒10に対して前面側から加わった衝撃を吸収し、レンズ鏡筒10自身あるいはレンズ鏡筒10の背面側に装着されたカメラボディ2等に伝わる衝撃を低減する機能を有するものである。この緩衝機構Aの詳細な構成については後述する。
図1において、カメラボディ2は、光学的な被写体像を電気信号に変換する撮像素子21を備えている。カメラ1は、レンズ鏡筒10によって結像された被写体光像を撮像素子21によって電気信号に変換し、カメラボディ2が備える図示しないメモリに画像情報として記録する。
(レンズ鏡筒)
レンズ鏡筒10は、結像光学系を構成する複数のレンズ(第1レンズL1〜第5レンズL5)を備えており、入射した被写体光をカメラボディ2の撮像素子21に結像させる。本実施形態のレンズ鏡筒10は、光学系の合成焦点距離を変化させることのできる、いわゆるズームレンズである。図1は、レンズ鏡筒10における焦点距離が最も短い状態(以下、広角状態という)を示している。
レンズ鏡筒10は、前述したとおり、複数のレンズとして、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4及び第5レンズL5を有する結像光学系を有している。
第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4及び第5レンズL5は、レンズ鏡筒10の前面側から背面側に向かって、第4レンズL4、第5レンズL5、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3の順番に配設されている。
第4レンズL4は、後述する第1固定筒11の前面側の端部の内周側に支持されている。
第5レンズL5は、第4レンズL4よりも背面側において第5レンズ保持枠45に保持された状態で第1固定筒11の内周側に支持され、フォーカスレンズとして機能する。
第5レンズ保持枠45は、光軸OA方向に沿って移動可能に構成される。
なお、第1レンズL1、第2レンズL2及び第3レンズL3は、それぞれ第1レンズ保持枠41、第2レンズ保持枠42、第3レンズ保持枠43に保持された状態で第1固定筒11の内周側に支持されている。
レンズ鏡筒10は、さらに、第1固定筒11と、第2固定筒12と、レンズマウント31と、カム筒13と、フォーカス筒14と、フォーカス操作環15と、ズーム操作環16と、を備えている。これらの各部材は、それぞれ円筒状に形成されている。
第1固定筒11は、レンズ鏡筒10における光軸OA方向の全域に亘る長さに形成されている。第1固定筒11は、前面側(Z軸プラス側)の大径部111と、背面側(Z軸マイナス側)の小径部112とを備える。
大径部111は、第4レンズL4を保持している。大径部111の対物側端部には、後述するように、緩衝機構Aが設置されている。
第2固定筒12は、レンズ鏡筒10の背面側において、第1固定筒11の外部に同心状に位置しており、その背面側の端で第1固定筒11に固定されている。
レンズマウント31は、第1固定筒11及び第2固定筒12の背面側端部に設けられており、カメラボディ2と結合する。第1固定筒11と第2固定筒12とは、基端部(背面側の端)で結合されてレンズ鏡筒10の基部を構成し、他の構成要素を保持している。
カム筒13は、ズーム操作環16の回転に連動して回転する。
フォーカス筒14は、フォーカス操作環15の回転に連動して回転する。また、フォーカス筒14には、第5レンズ保持枠45に設けられたピン45aを挿入するカム溝が設けられている。そして、フォーカス操作環15の回転によりフォーカス筒14が回転することにより、第5レンズ保持枠45が移動する。
ズーム操作環16は、第2固定筒12に対して周方向に回転可能に設けられている。このズーム操作環16は、図示しない係合部においてカム筒13と係合し、カム筒13と一体的に回転可能となっている。
また、第1レンズ保持枠41の外周面には、第1カムピン26が、光軸OA方向と交差する方向に突出して設けられている。この第1カムピン26は、カム筒13のズームカム溝を貫通して第1固定筒11のズーム側直進ガイド溝に摺動移動可能に嵌合している。これにより、第1レンズ保持枠41は、カム筒13の回転によってズーム側直進ガイド溝に沿って光軸OA方向に移動されるようになっている。
(緩衝機構)
次に、図2から図6を参照して、本実施形態のレンズ鏡筒10の緩衝機構Aについて説明する。
図2は、緩衝機構Aを光軸OAに沿って切断した部分断面図である。なお、図2(a)は、緩衝機構Aが、前述した第1固定筒11の大径部111に取り付けられた状態を示している。図2(b)は、図2(a)に示した緩衝機構Aに前面側から外力が加わった状態を示している。図3は、大径部111の対物側の端部の一部を示す斜視図である。
本実施形態のレンズ鏡筒10は、第4レンズL4の前面側にフィルタ(図示せず)を取り付け可能な構成となっている。そして、フィルタを取り付ける部材(フィルタ枠体202)を含めて緩衝機構Aが構成され、図2に示すように、大径部111の対物側端部に配置され、緩衝部材201と、フィルタ枠体202と、ねじ203と、カバー部材204とを備える。
まず、緩衝機構Aが取り付けられる大径部111について説明する。
大径部111の対物側端部には、図3に示すように、大径部111の外径Rよりも小さい第1の外径R1の外周面を有する円筒状部分C1と、第1の外径R1より小さい第2の外径R2の外周面を有する円筒状部分C2と、を有する段差構造111Sが形成されている。
大径部111は、面111a〜111fを有している。面111aは、段差構造111Sの円筒状部分C2の対物側端面、面111bは、円筒状部分C1の対物側端面、面111cは、円筒状部分C2の外周面である。面111dは、円筒状部分C1の外周面、面111eは、大径部111の外周面と円筒状部分C1の外周面との間に位置する前面側を向く面、面111fは、大径部111の外周面である。
また、大径部111の面111bから背面側に向かって、ねじ孔203c’が設けられている。
図4は、緩衝部材201の形状を示す平面図(前面側から見た図)である。緩衝部材201は、略円環状の弾性部材(例えば、内外ゴム株式会社製の「ハネナイト」(商標)等のゴム部材)によって構成されている。そして、図2に示すように、段差構造111Sにおける円筒状部分C2を囲う状態で配置されている。
緩衝部材201は、大径部111の対物側端部に形成された円筒状部分C2の外周面(面111c)に、その内周面が接した状態で配置される。
緩衝部材201の外周面とフィルタ枠体202(後端部202A)の内周面との間には、空間210が設けられている。
さらに、緩衝部材201には、図4に示すように、前面視において、内周側の4箇所に、ねじ203を通すU字状の切り欠き201Aが形成されている。切り欠き201Aは、ねじ203の太軸部203bの太さに応じた形状となっている。
図2の緩衝部材201は、切り欠き201A部分における断面となっている。
フィルタ枠体202は、前面視において、大径部111の前端に重ねて配置された略円環状の部材である。なお、フィルタ枠体202の対物側の端部は、最も対物側に配置されている第4レンズL4の対物側面よりも対物側に位置している。即ち、例えば、カメラ1を落下させた場合、第4レンズL4よりも、フィルタ枠体202が先に障害物に衝突する。
フィルタ枠体202には、前面視において、緩衝部材201の切り欠き201Aと対応する4箇所の位置に、ねじ203を挿通するねじ孔202hが形成されている。
また、フィルタ枠体202は、図2に示す断面部分において、大径部111の外周面(面111f)に沿う内周面を有する後端部202Aと、後端部202Aの内周面よりも小さい内径を有する中間部202Bと、中間部202Bよりもさらに小さい内径を有し、その内周面に取付部202Sを備えた前端部202Cとを有している。
後端部202Aと中間部202Bとの間の内径の差によって、背面側を向く段差面202Xが形成され、この段差面202Xは、緩衝部材201の前面側に当接している。
また、中間部202Bの外径よりも前端部202Cの外径は小さくなっており、この外径の差によって、前面側を向く段差面202Yが形成され、この段差面202Yに、ねじ203が挿通されるねじ孔202hが形成されている。
フィルタ枠体202の外周面(後端部202Aの外周面)には、光軸OA方向に並ぶ2つの凸部202gが周方向に亘って設けられており、2つの凸部202gの間に形成される溝部には、レンズフードがバヨネット結合等によって取り付けられる。
ねじ203が、大径部111に設けられたねじ孔203c’にねじ込まれると、ねじ203の頭頂部203aと緩衝部材201の前面側との間にフィルタ枠体202の中間部202Bが挟みこまれ、フィルタ枠体202が、大径部111の先端部分に設置(保持)される。
また、フィルタ枠体202は、前端部202Cの内周面にフィルタ(図示せず)を保持するための取付部202Sを備えている。この取付部202Sは、例えば、フィルタ側に設けられたねじ溝とかみ合ってフィルタを固定するねじ止め構造とすることができる。フィルタとしては、第4レンズL4を保護するカバーフィルタや、紫外線フィルタまたは偏光フィルタ等、種々のフィルタ等がある。
ねじ203は、その頭頂部203aが、フィルタ枠体202の中間部202B及び緩衝部材201を大径部111の対物側端部(面111b)との間に挟み込んだ状態で大径部111のねじ孔203c’にねじ止めされる。
これにより、ねじ203は、フィルタ枠体202及び緩衝部材201を大径部111の対物側端部に保持する。ねじ203の頭頂部203aは、前面視において、カバー部材204によって覆われている。カバー部材204に前面側から外力が加わっていない状態において、頭頂部203aとカバー部材204の背面側との間には、空間211が形成されている。
なお、ねじ203の軸部分は、太軸部203bと、細軸部203cとを有している。ねじ203のねじ孔203c’は、後に図示するように、ねじ203の細軸部203cの太さに応じた形状を有している。
図5は、緩衝部材201とフィルタ枠体202とねじ203との設置状態を示す図であり、図5(a)は全体図、図5(b)はねじ孔203c’部分の部分拡大図である。
図5に示すように、大径部111のねじ孔203c’に切り欠き201Aを重ねた状態で、緩衝部材201が配置されている。また、緩衝部材201の前面側に、切り欠き201Aにねじ孔202hを重ねた状態で、フィルタ枠体202が配置されている。そして、フィルタ枠体202のねじ孔202hと緩衝部材201の切り欠き201Aを挿通して、ねじ203がねじ孔203c’にねじ止めされている。このとき、ねじ203の頭頂部203aがフィルタ枠体202の中間部202B及び緩衝部材201を大径部111の対物側端部との間に挟み込むことで、フィルタ枠体202と中間部202Bとを大径部111の前端部に保持する。
このような構成とすることにより、緩衝部材201は、段差構造111Sの円筒状部分C2の外周面(面111c)に取り付けられる。
段差構造111Sにおける円筒状部分C2は、大径部111よりも外径が小さくなっている。緩衝部材201の外径は、円筒状部分C1の外径と同一となっている。
一方、フィルタ枠体202の後端部202Aの内周面は、大径部111の外周面(面111f)に沿う形状であるので、図2に示すように、後端部202Aの内周面と、緩衝部材201の外周面との間に空間210が形成される。
カバー部材204は、その外径がフィルタ枠体202の外径と略等しく、その内径がフィルタ枠体202前端の円筒状部分C1の外径(面111cの外径)と略等しい円環状の部材であり、弾性を有する材料(例えばゴム等)で構成される。
カバー部材204は、フィルタ枠体202と嵌め合う構造を有しており、フィルタ枠体202に前面側から嵌め込まれることによって固定される。
図6は、図1に示したレンズ鏡筒10の緩衝機構Aを前面側から見た平面図である。
図6に示すように、緩衝機構Aは、前面視において、カバー部材204と、取付部202Sと、凸部202gとが視認される。レンズ鏡筒10に前面側から外力が入力する場合、最も対物側の端部に位置するカバー部材204及びフィルタ枠体202に最初に衝撃力が加わることになる。
図6に示したカバー部材204の背面側には、図5(a)に示すように、フィルタ枠体202と、ねじ203とが配置されている。さらに、フィルタ枠体202の背面側には、緩衝部材201が配置されている。カバー部材204の背面側と、ねじ203の頭頂部203aとの間には、空間211が形成されている。この空間211は、カバー部材204(及びフィルタ枠体202の前端部202C)が前面側からの外力によってZ軸マイナス方向に移動する際のストロークを確保している。
(作用)
次に、以上説明したカメラ1の作用について説明する。
レンズ鏡筒10が組み立てられた状態においては、図2(a)に示したように、緩衝部材201の前面側は面111aと面一となっており、フィルタ枠体202の後端部202Aと中間部202Bとの内径の差によって形成される段差面202Xは、緩衝部材201を背面側に押圧していない状態となっている。
ここで、レンズ鏡筒10に前面側から衝撃が加わった場合(例えば、カメラ1を落下させた場合等)、図2(b)に示すように、緩衝機構Aに対しては図中に示した矢線Fで示す方向の外力が加わる。このとき、緩衝機構Aの最も対物側の端部に位置するカバー部材204(及びフィルタ枠体202の前端部202C)に外力が加わる。
本実施形態では、カバー部材204とフィルタ枠体202とが固定されており、ねじ203は大径部111に固定されている。そして、カバー部材204に前面側から外力が入力した場合、カバー部材204とフィルタ枠体202とは一体として、緩衝部材201を圧縮しながらZ軸マイナス方向に移動する。
このとき、ねじ203の頭頂部203aがカバー部材204の背面側と空間211を隔てて設置されているため、カバー部材204は外力によって矢線Fの方向(Z軸マイナス方向)に移動する。前記したように、本実施形態のカバー部材204はゴム部材であるため、外力によって生じた衝撃は、カバー部材204によって一部が吸収される。
さらに、外力に応じたカバー部材204の移動により、フィルタ枠体202も矢線Fの方向に移動する。このとき、フィルタ枠体202は、緩衝部材201を背面側に押し込む。ゴム部材である緩衝部材201は、押し込まれたことによって変形し、外力によって生じた衝撃がさらに吸収される。
なお、本実施形態では、緩衝部材201の外周面と、フィルタ枠体202(後端部202A)の内周面との間に空間210が設けられている。このため、外力が加わったことによって緩衝部材201の変形(外周面の膨張)が妨げられず、緩衝部材201による衝撃吸収効果を高めることができる。この空間210は、緩衝部材201の内周面と大径部111の面111cとの間に形成しても良い。
(効果)
以上説明したように、本実施形態のレンズ鏡筒10は、レンズ鏡筒10に対して前面側から外力が加わった場合、外力によってレンズ鏡筒10内のレンズ等に加わる衝撃を緩衝部材201によって吸収させることができる。
このため、カメラ1の携帯時、あるいは操作時にレンズ鏡筒10が他の物と接触して衝撃を受けたとき、この衝撃によってレンズ鏡筒10内の光学系が位置ずれすることを防ぐことができる。
また、緩衝機構Aがレンズ鏡筒10の最も対物側の端部に位置しているため、他の物体とレンズ等の光学部材が接触し、光学部材が損傷することも防ぐことができる。
さらに、本実施形態のレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒10にフィルタを固定するフィルタ枠体202を利用して緩衝機構Aを構成している。このため、緩衝機構Aを設けるためにレンズ鏡筒10の構造を大きく変更する必要がなく、カメラ1の操作性を損なうことがない。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)カメラ1の前面側から加わる衝撃が緩衝部材201によって吸収されるため、外部からレンズ鏡筒10に加わる衝撃をより適切に低減することができる。
(2)フィルタを第4レンズL4の直前で保持するためのフィルタ枠体202を用いて緩衝機構Aを実現しているため、衝撃を吸収するための構成をレンズ鏡筒10新たに取り付ける必要がない。
したがって、カメラ1の操作性を損なう事態を防止できる。
(3)フィルタ枠体202が第4レンズL4よりも対物側に位置している。このため、緩衝機構Aは、カメラ1の落下時等に第4レンズL4よりも先に地面等の他の物体に衝突する。
したがって、緩衝機構Aによって第4レンズL4を保護することが可能となる。
(4)緩衝部材201とフィルタ枠体202との間に空間210が形成されているため、外力が加わったときに緩衝部材201の変形が規制されず、より効果的に衝撃を低減することができる。
(5)カバー部材204が弾性を有するため、レンズ鏡筒10の前面側から外力が加わったとき、カバー部材204によって衝撃を一部吸収することができるため、より効果的に衝撃を低減することができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)図7は、緩衝部材201としてばね部材を用いた場合の構成を示す図である。図7においては、一端がフィルタ枠体202に支持され、他の一端が大径部111に支持されるばね部材701を緩衝部材に用いた構成を示している。
このような構成とした場合、Z軸マイナス方向から加わった矢線Fで示した外力によってフィルタ枠体202が移動する。そして、フィルタ枠体202の移動によってばね部材701が縮み、外力によって生じる衝撃が吸収される。
(2)図8は、光軸OAに沿った断面における外周側の辺が凹状を有するように形成されたゴム製の緩衝部材801を示す図である。
緩衝部材801の構成とした場合、Z軸マイナス方向から外力が加わったとき、緩衝部材801がZ軸方向に圧縮されて変形し、空間210の方向に突出する。
このとき、緩衝部材801の断面における外周側の辺が凹状となっているため、緩衝部材801が突出する度合いを低減できる。
したがって、外力によって生じる衝撃をさらに効果的に吸収することができる。
なお、緩衝部材801において、光軸OAに沿った断面における内周側の辺が凹状を有するように形成することによっても、緩衝部材801が突出する度合いを低減できる。
(3)また、本実施形態は、ねじ203の太軸部203bに沿って切り欠かれたゴム部材を緩衝部材201として用いているが、緩衝部材201はこのような形状に限定されるものでなく、大径部111とフィルタ枠体202との間にあって衝撃を吸収するものであれば、どのような形状であってもよい。また、本実施形態は、フィルタ枠体202を大径部111にねじ止めしているが、本実施形態は、このような構成に限定されるものではなく、他の方法によってフィルタ枠体202を大径部111に固定するものであってもよい。
(4)さらに、本実施形態は、緩衝部材201として図2(a)、(b)に示したゴム部材を用いているが、緩衝部材201はこのような構成に限定されるものではない。
(5)また、本実施形態において、緩衝機構Aは第4レンズL4を保持する第1固定筒11(大径部111)の対物側端部に設置するものとして説明したが、レンズ鏡筒10の最も対物側端部に位置する部材であれば、レンズ以外の光学部材を保持する部材に緩衝機構Aを設置することとしても良い。
1:カメラ、2:カメラボディ(カメラ本体)、10:レンズ鏡筒、111:大径部(光学部材保持部)、201,801:緩衝部材、202:フィルタ枠体(枠体)、202A:後端部(外筒部)、203:ねじ(ねじ部材)、203a:頭頂部、204:カバー部材、210:空間、L4:第4レンズ(レンズ)、ばね部材:701(ばね部材)

Claims (4)

  1. 光学部材と、
    前記光学部材を保持する筒状の光学部材保持部と、
    前記光学部材保持部の対物側に設置される円環状の緩衝部材と、
    前記緩衝部材の対物側に設置され、前記光学部材よりも対物側に位置する円環状の枠体と、
    前記緩衝部材を前記光学部材保持部と前記枠体との間に挟み込んだ状態で、前記枠体を前記光学部材保持部に保持する取付部材と、を備え、
    前記枠体は、前記緩衝部材及び前記光学部材保持部の外周側を覆う外筒部を備え、
    前記緩衝部材は、前記外筒部との間に空間を設けて設置された弾性体によって構成され、前記取付部材が光軸方向に挿通する切り欠き部を有し、前記枠体に対物側から外力が加わった場合、前記枠体が移動することにより圧縮され、前記外力による衝撃を吸収することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記緩衝部材の外周側の面は、光軸に沿う断面が凹状に形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒であって、
    前記取付部材は、ねじ部材であり、
    前記ねじ部材の頭頂部を対物側から覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、弾性部材によって構成され、前記ねじ部材の前記頭頂部との間に空間を設けて設置されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒に装着され、前記レンズ鏡筒によって得られた光学的な被写体像を撮像するカメラ本体と、
    を備えることを特徴とするカメラ。
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