JP2021179474A - 光学機器及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全長を長くせずに内部へ伝わる衝撃力を低減可能な光学機器を提供する。【解決手段】交換レンズ101は、フォーカス群201と、フォーカス群201に設けられた移動コロ231と、移動コロ231と係合するカム溝110及び外周側に突出する突起部723を有するカム筒108と、フォーカス群201の先端部とカム筒108の外周の一部を覆ってフォーカス群201と一体的に進退するフィルタ枠711と、フォーカス群201とフィルタ枠711とを光軸方向に互いに離間させるコイルばね722と、光軸方向でフォーカス群201とフィルタ枠711との間に第1の隙間SP1を形成する段付きビス721とを備える。フィルタ枠711の内周に径方向で突起部723と対向する凹部713を設け、突起部723と凹部713との間に形成される光軸方向の第2の隙間SP2を第1の隙間SP1よりも狭くする。【選択図】図8

Description

本発明は、光学機器及び撮像装置に関し、特に先端が光軸方向に繰り出す機構を有する光学機器及び撮像装置に関する。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置のレンズ鏡筒には、カム筒に設置されたカム溝と、最前面の鏡筒に設置されたカムフォロアが係合し、カム筒の回転により最前面の鏡筒を光軸方向に進退させるものがある。最前面の鏡筒に衝撃力が加わると、その衝撃力がカムフォロアやカム溝に伝わってこれらが変形することで、進退精度が低下し或いは進退不能になるおそれがある。
このような問題に対して、特許文献1には、光学部材を保持する光学部材保持部(鏡筒)と、光学部材保持部の対物側に設置された緩衝部材と、緩衝部材の対物側に設置され、光学部材よりも対物側に位置する枠体とを備えるレンズ鏡筒が開示されている。このレンズ鏡筒では、枠体に作用した衝撃力は枠体と光学部材保持部との間の設置された緩衝部材が潰れることで吸収され、これにより光学部材保持部へ伝わる衝撃力を低減させることができる。
特許6197271号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、緩衝部材を潰すことでレンズ鏡筒の内部へ衝撃力が伝達することを抑制している。そのため、衝撃力の抑制効果を高めるためには、緩衝部材を大きくする必要があり、例えばコイルばねを長くするとレンズ鏡筒の全長が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、全長を長くせずとも内部へ伝わる衝撃力を小さくすることが可能な光学機器を提供することを目的とする。
本発明に係る光学機器は、光軸方向に進退する繰り出し鏡筒と、前記繰り出し鏡筒に設けられたカムフォロアと、前記カムフォロアと係合するカム溝と、外周側に突出するように設けられた突起部とを有し、光軸を中心として回転可能なカム筒と、前記繰り出し鏡筒の先端部と前記カム筒の外周の一部を覆い、前記繰り出し鏡筒と一体的に前記光軸方向に進退する枠部材と、前記繰り出し鏡筒と前記枠部材とを前記光軸方向に互いに離間するように付勢する弾性部材と、前記光軸方向において前記繰り出し鏡筒と前記枠部材との間に第1の隙間が形成される状態に保持する規制部材と、を備え、前記枠部材の内周には径方向において前記突起部と対向する凹部が設けられ、前記光軸方向における前記突起部と前記凹部との間に形成される第2の隙間が前記第1の隙間よりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、全長を長くせずとも、内部へ伝わる衝撃力を小さくすることが可能な光学機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の外観斜視図である。 図1の撮像装置のブロック図である。 図1の撮像装置の第1の断面図である。 図1の撮像装置の第2の断面図である。 図1の撮像装置を構成する交換レンズの部分的な分解斜視図である。 図5(a)の状態を更に分解して示す斜視図である。 図1の撮像装置を構成する交換レンズのフォーカス群とフィルタ枠の分解斜視図である。 図7に示すフィルタ枠及びフォーカス群の部分断面図と部分拡大図である。 図7の交換レンズにおいてフォーカス群とフィルタ枠に介在する段付きビスとコイルばねの配置を示す正面図である。 フォーカス群とフィルタ枠に介在する段付きビスとコイルばねの配置と交換レンズの光軸方向長さとの関係を参考例と実施例とで比較して説明する図である。 フィルタ枠に加えられた衝撃力のカム筒への伝達を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る光学機器として、デジタルカメラの交換レンズ(レンズ鏡筒)を取り上げることする。そして、以下の説明では、本発明の実施形態として、交換レンズと、交換レンズを着脱可能に構成されたデジタルカメラ本体とを含めたデジタルカメラ(撮像装置)について説明を行う。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラを斜め前方から見た外観斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示すデジタルカメラを斜め後方から見た外観斜視図である。図1に示すデジタルカメラは、交換レンズ101と、交換レンズ101の着脱が可能なデジタルカメラの本体1(以下「カメラ本体1」と記す)から構成されている。
図1(a)に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を規定する。交換レンズ101が内部に収容する撮像光学系の光軸が延びる方向(光軸方向)をX方向とする。X方向が水平方向と平行であるときに、水平方向と平行でX方向と直交する方向をZ方向とし、X方向及びZ方向と直交する方向をY方向とする。また、Z方向はカメラ本体1の前後方向であり、X方向はカメラ本体1の幅方向であり、Y方向はカメラ本体1の高さ方向であるとする。更に、Z軸まわりの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸まわり回転方向をヨー(Yaw)方向とする。なお、以下の説明では、Z方向とY方向とをまとめて‘Z/Y方向’のように、また、ピッチ方向とヨー方向とをまとめて‘ピッチ/ヨー方向’と記すことがある。
カメラ本体1の正面側(不図示の被写体側)から見て左側(背面側から見て右側)の部分には、ユーザがカメラ本体1を手で把持するためのグリップ部2が設けられている。カメラ本体1の上面部には、電源操作部3、モードダイアル4、レリーズボタン5及びアクセサリシュー6が設けられている。電源操作部3は、カメラ本体1の電源のオン状態とオフ状態とを切り替える操作手段である。モードダイアル4は、撮像モードを切り替えるための操作手段である。撮像モードには、一例として、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件をユーザが任意に設定することができるマニュアル静止画撮像モードや自動で適正な露光量が得られるオート静止画撮像モード、動画の撮像を行う動画撮像モード等がある。
レリーズボタン5が半押し操作されると、オートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作が行われる。また、レリーズボタン5が全押し操作されると、撮像動作が行われる。アクセサリシュー6には、外部ストロボ装置等のアクセサリの脱着が可能となっている。なお、カメラ本体1の内部には、交換レンズ101の撮像光学系を通過する光によって形成される光学像を光電変換し、電気信号(撮像信号)を出力する撮像素子16(図2乃至図4参照)が設けられている。
カメラ本体1の背面には、背面操作部8と表示部9が設けられている。背面操作部8は、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルを含む。カメラ本体1の電源がオン状態であり、静止画撮像モード又は動画撮像モードが設定されている場合に、カメラ本体1の内部に配置された撮像素子(不図示)により撮像されている被写体像のスルー画像が表示部9に表示される。また、ユーザは、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータを表示部9に表示させ、その表示を見ながら背面操作部8を操作することによって撮像パラメータの設定値を変更することができる。背面操作部8は、記録された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含む。再生ボタンが操作されると、撮影画像が表示部9に再生表示される。
交換レンズ101は、カメラ本体1に設けられたレンズマウント7に対して交換レンズ101のカメラマウント102を結合させることにより、機械的且つ電気的にカメラ本体1に接続される。交換レンズ101の内部には、被写体からの光を撮像素子16に結像させて被写体像を形成する撮像光学系が収容されている。交換レンズ101の正面側の先端部には、円筒形状のフィルタ枠711(枠部材)が配置されている。フィルタ枠711は、交換レンズ101の外観部品(外観に現れる部品)であり、その詳細については後述する。
図2は、交換レンズ101及びカメラ本体1の電気的及び光学的な構成を示すブロック図である。なお、図2に示すブロック(構成要素)について、図1を参照して説明済みの内容についてはここでの説明を省略する。
交換レンズ101は、フォーカス群201、フォーカス駆動部301、絞り群401、絞り駆動部402、防振群501、防振駆動部502、固定群601、レンズ制御部104及び電気接点105Lを備える。一方、カメラ本体1は、アクセサリシュー6、カメラ制御部12、シャッタユニット14、シャッタ駆動部15、撮像素子16、画像処理部17、焦点検出部18、表示部9及び電源部10を備える。また、カメラ本体1は、操作部11、ピッチ振れ検出部19、ヨー振れ検出部20、記憶部13及び電気接点105Cを備える。
フォーカス群201、絞り群401、防振群501及び固定群601は、交換レンズ101の撮像光学系を構成する。フォーカス群201は、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズ(第1のフォーカスレンズ211と第2のフォーカスレンズ212(図3及び図4参照)を含む。フォーカス駆動部301は、フォーカスレンズを光軸方向に移動させる。絞り群401は、撮像素子16へ入射する光量を調整する。絞り駆動部402は、絞り群401を駆動する。防振群501は、像振れを低減させるための防振素子としてのシフトレンズを含む。防振駆動部502は、シフトレンズを光軸と直交する平面内(Z/Y軸方向)で移動させることにより、像振れを低減する防振動作を行う。
交換レンズ101がカメラ本体1に装着されると電気接点105Lと電気接点105Cとが接続され、電気接点105L,105Cを介してカメラ制御部12とレンズ制御部104との間で各種の制御信号やデータ等を通信することが可能となる。交換レンズ101がカメラ本体1に装着されると、レンズ制御部104は、交換レンズ101の情報をカメラ制御部12へ送信する。レンズ制御部104は、カメラ制御部12からの指示に基づいてフォーカス駆動部301、絞り駆動部402及び防振駆動部502の動作を制御し、制御結果をカメラ制御部12へ送信する。なお、電気接点105L,105Cは、カメラ本体1の電源部10からの電力を交換レンズ101に供給する電源端子を含む。
カメラ本体1の操作部11は、前述した電源操作部3、モードダイアル4、レリーズボタン5及び背面操作部8を含み、更に表示部9に設けられたタッチパネルを含む。電源部10は、カメラ本体1と交換レンズ101に電力を供給するバッテリ等である。シャッタユニット14は、撮像素子16に対する露光量を調整する。シャッタ駆動部15は、シャッタユニット14を駆動する。撮像素子16から出力される撮像信号は、画像処理部17へ入力される。画像処理部17は、撮像信号に対して種々の画像処理を行って画像信号(画像データ)を生成する。画像処理部17から出力される画像信号は、スルー画像として表示部9に表示される。
記憶部13は、カメラ制御部12が実行するコンピュータプログラムや各種のパラメータ等を記憶している。カメラ制御部12は、記憶部13に格納されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、カメラ本体1の全体的な制御を行う。また、前述したように、カメラ制御部12は、レンズ制御部104を通じて交換レンズ101の動作を制御する。
カメラ制御部12は、レリーズボタン5の半押し操作に応じて、フォーカス群201の駆動を制御する。例えば、オートフォーカスの動作が指示された場合、焦点検出部18が、画像処理部17で生成された画像信号に基づいて撮像素子16に結像している被写体像の焦点状態を判定し、焦点信号を生成してカメラ制御部12に送信する。一方、レンズ制御部104は、フォーカス駆動部301を介してフォーカス群201の現在位置を検出し、その検出信号をカメラ制御部12へ送信する。カメラ制御部12は、被写体像の焦点状態とフォーカス群201の現在位置とを比較してずれ量を求め、求めたずれ量からフォーカス駆動量を算出してレンズ制御部104へ送信する。レンズ制御部104は、カメラ制御部12から取得したフォーカス駆動量でフォーカス駆動部301を駆動して、フォーカス群201を目標位置へ移動させる。これにより、被写体像の焦点ずれが補正される。
なお、交換レンズ101のフォーカス駆動部301は、カム筒と、フォーカスモータと、カム筒とフォーカスモータとを連結する減速ギアと、フォーカス群201の原点位置を検出するフォトインタラプタとを備える。一般的に、フォーカスモータとしては、アクチュエータの一種であるステッピングモータが採用されることが多い。しかしながら、ステッピングモータを用いた場合には相対的な駆動量しか制御することができないため、電源オフの状態ではフォーカス群201の現在位置が不定となる。そのため、ユーザがカメラ本体1の電源をオンにすると、フォーカス群201を原点位置へ移動させて原点検出処理を実行する制御が必要となる。このような原点検出処理の制御については、これまで多くの光学機器に採用されている公知な技術であるため、ここでの説明は省略する。なお、アクチュエータとして、エンコーダを備えるDCモータや超音波モータを採用してもよい。また、フォトインタラプタは発光部から発せられた光を受光部にて直接受光するものであるが、これに代わって、反射面からの反射光を受光するフォトリフレクタや、導電パターンに接触するブラシを用いてもよい。
カメラ制御部12は、操作部11を通じて設定された絞り値やシャッタ速度の設定値に応じて、絞り駆動部402とシャッタ駆動部15を介して、絞り群401及びシャッタユニット14の駆動を制御する。例えば、自動露出制御の動作が指示された場合、カメラ制御部12は、画像処理部17で生成された輝度信号を取得して測光演算を行う。そして、カメラ制御部12は、レリーズボタン5の全押し操作(撮像指示)に応じて測光演算結果に基づき、絞り群401を駆動すると共にシャッタユニット14を駆動して撮像素子16による露光処理を行う。
ピッチ振れ検出部19は、角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いてピッチ方向の像振れを検出し、振れ信号を出力する。また、ヨー振れ検出部20は、角速度センサや角加速度センサを用いてヨー方向の像振れを検出して、振れ信号を出力する。カメラ制御部12は、ピッチ振れ検出部19からの振れ信号から防振群501(シフトレンズ)のY軸方向でのシフト位置(目標位置)を算出し、ヨー振れ検出部20からの振れ信号から防振群501のZ軸方向でのシフト位置を算出する。そして、カメラ制御部12は、算出したピッチ/ヨー方向の各シフト位置へ防振群501を移動させることで、露光中やスルー画像表示中の像振れを低減させる。
次に、交換レンズ101及びカメラ本体1の各構成部品の位置関係について説明する。図3は、撮像光学系の光軸Oaを含むXY平面での交換レンズ101及びカメラ本体1の断面図であり、図3(a)はフォーカス群201の繰り込み状態を表しており、図3(b)はフォーカス群201の繰り出し状態を表している。
交換レンズ101の撮影光学系の外側には、外装ユニット801(外装部)が配置されている。交換レンズ101の撮像光学系は、フォーカス群201と固定群601からなる二群構成を採っている。フォーカス群201は、円筒形状を有する鏡筒(以下「先端鏡筒210」という)と、先端鏡筒210に保持された第1のフォーカスレンズ211を有する。また、フォーカス群201は、移動筒221(図6参照)と、移動筒221に保持された第2のフォーカスレンズ212を有する。
固定群601は、第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612を有する。被写体像の焦点ずれに応じて所定の光学位置へと移動したフォーカス群201は、被写体からの光を固定群601を介して撮像素子16の撮像面上に結像させる。
絞り群401は、第1のフォーカスレンズ211及び第2のフォーカスレンズ212と共にフォーカス群201に収容されており、よって、フォーカス群201と一体的に光軸方向に移動する。また、円筒形状を有するフィルタ枠711は、フォーカス群201全体の外側を覆うように外観を構成すると共に、先端鏡筒210の正面側(被写体側)を覆うように配置されて、フォーカス群201と一体的に光軸方向に移動する。一方、防振群501は、光軸方向において第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612の間に配置されて固定群601の一部を構成しており、よって、交換レンズ101における光軸方向位置は固定されている。
交換レンズ101の撮像光学系は、撮像光学系全体の光学性能を維持することを目的として、第2のフォーカスレンズ212の位置を意図的にずらして配置する調整機構を有する。これにより、交換レンズ101の組立工程において作業者は、各構成部品に生じる製造誤差や組立ばらつき等を、全体の光学性能の状態を確認しながら相殺することが可能となる。
次に、フォーカス駆動機構について詳細に説明する。図5は、フォーカス群201とフォーカス駆動部301とを分解して示す斜視図であり、図5(a)は斜め前方から見た状態を表しており、図5(b)は斜め後方から見た状態を表している。図6は、フォーカス群201とフォーカス駆動部301を、図5(a)よりも構成部品の一部を更に細かく分解して斜め前方から見た状態を示す斜視図である。
フォーカス駆動部301は、固定筒106、直進案内筒107及びカム筒108を含む。固定群601の構成要素の1つである第1の固定レンズ611は、固定筒106の内周側に保持されている。直進案内筒107は、固定筒106の被写体側の面に固定されている。直進案内筒107の内周側には、フォーカス群201が収容されている。直進案内筒107の外周側は、カム筒108を回転可能に保持している。カム筒108は、板ばね1111によって光軸方向に付勢されており、カメラ本体側の面が固定筒106に対して摺動可能に密着している。
固定筒106の正面側の面には、フォーカスモータ311がその回転軸が光軸と平行となるように固定されている。また、固定筒106の背面側の面には、複数のギアで構成された減速ギア312が回転可能に保持されている。カム筒108の外周面には、減速ギア312と連結されたカム筒ギア313が固定されている。フォーカスモータ311を回転駆動すると、その駆動力が減速ギア312とカム筒ギア313とを介して減速されてカム筒108へ伝達される。こうして、カム筒108は、光軸方向への移動が規制された状態で、光軸Oaを中心として回転する。
前述したように、フォーカス群201は、移動筒221を備える。第2のフォーカスレンズ212は、調整コロ241を介して移動筒221の内周側に収容されている。移動筒221は光軸方向において第1のフォーカスレンズ211を保持している先端鏡筒210と連結されており、これにより1つの繰り出し鏡筒が構成されている。移動筒221の外周面には、光軸と直交する方向に移動コロ231(カムフォロア)がビスで固定されている。
フォーカス群201は、直進案内筒107の正面側から直進案内筒107の内周側へ挿入されて組み込まれる。直進案内筒107には、フォーカス群201の光軸Oaを中心とした回転移動を規制して、光軸方向への直進を案内する直進案内溝109が形成されている。また、カム筒108には、フォーカス群201のストロークに対応して光軸Oaを中心とする回転方向へ線形の軌跡を持つカム溝110が形成されている。更に、フォーカス群201の移動コロ231は、直進案内筒107の直進案内溝109とカム筒108のカム溝110に係合している。よって、カム筒108を回転させると、移動コロ231が直進案内溝109とカム溝110との係合にしたがってフォーカス群201を光軸方向で進退させることができる。
絞り群401には、フレキシブルプリント配線板403を介して、絞り駆動部402が電気的に接続されている。フレキシブルプリント配線板403は直進案内筒107の内周面と移動筒221の外周面との間で屈曲可能に構成されており、絞り群401は移動筒221と一体的にする。
次に、フィルタ枠711の周辺構成について説明する。図7は、フォーカス群201とフィルタ枠711の分解斜視図である。図8(a)は、フィルタ枠711及びフォーカス群201の部分断面図であり、光軸Oaを含むXY断面で表されている。図8(b)は、図8(a)中の領域K1の拡大図である。図8(c)は、図8(a)中の領域K2の拡大図である。
交換レンズ101の先端に位置するフィルタ枠711は、先端鏡筒210の先端部を覆うようにして段付きビス721を用いて先端鏡筒210に取り付けられており、フォーカス駆動部301の制御に応じてフォーカス群201と一体的に光軸方向に移動する。フィルタ枠711と先端鏡筒210の間には、コイルばね722が配置されている。フィルタ枠711と先端鏡筒210(フォーカス群201)は、通常の状態では、コイルばね722によって光軸方向において第1の隙間SP1を持って離間している。第1の隙間SP1は、段付きビス721の段付き部でフィルタ枠711の動きが規制されることにより、一定幅に保たれている。
なお、本実施形態では、フィルタ枠711の動きを規制する規制部材として段付きビス721を用いているが、光軸方向でフィルタ枠711の位置を規制することができればよいため、これに限らず、例えば2部品のバヨネット結合等の構造を用いてもよい。また、フィルタ枠711と先端鏡筒210とを光軸方向で離間させるコイルばね722は、使用可能な弾性部材の一例であって、これに限定されず、ゴムやエラストマー等の弾性材料からなる部品を用いてもよい。
図9は、段付きビス721とコイルばね722の配置を示す正面図(光軸方向から見た図)である。光軸方向から見た場合に、段付きビス721とコイルばね722は、略同一半径の円周上を周方向に交互に、互いに重ならないように配置されている。これにより、交換レンズ101を径方向で大型化させることなく、円周方向に効率的に部品を配置することが可能となる。また、複数の段付きビス721それぞれに作用するコイルばね722の反力を均等にすることができる。
図10は、段付きビス721とコイルばね722の配置と交換レンズ101の光軸方向長さとの関係を説明する図である。図10(a)は、段付きビス721とコイルばね722が光軸方向から見て重なって配置されている参考例を説明する図である。図10(a)の上図は隙間SP1が形成されている状態を、図10(a)の下図は隙間SP1が潰れた状態(フィルタ枠711が先端鏡筒210に押し付けられている状態)をそれぞれ模式的に示している。一方、図10(b)は、段付きビス721とコイルばね722が光軸方向から見て重ならないように配置されている本実施形態(実施例)を説明する図である。図10(b)の上図は隙間SP1が形成されている状態を、また、図10(b)の下図は隙間SP1が潰れた状態をそれぞれ模式的に示している。なお、図10(a)は参考例を表しているため、図10(a)での各部品には、対応する図10(b)での各部品の符号の末尾に‘ce’を付して区別している。
参考例での、コイルばね722ceの先端鏡筒210ceとの当接面から段付きビス721ceまでの長さを‘L1’とする。同様に、本実施形態でのコイルばね722の先端鏡筒210との当接面から段付きビス721までの長さを‘L2’とする。この場合には、図10(a),(b)に示されるように、L1>L2、の関係となる。つまり、実施例では、参考例よりも、コイルばねと先端鏡筒との当接面から段付きビスまでの長さを短くすることができ、その結果、交換レンズの全長を短く抑えることが可能となっていることがわかる。
これは、以下の理由による。すなわち、コイルバネ722,722ceは共に、図10(a),(b)の下図に示されるように圧縮された状態で光軸方向(図10では左右方向)に有限の長さを有する。参考例では、図10(a)の下図の状態から隙間SP1が形成されるようにコイルバネ722ceを伸びた状態とする場合、コイルバネ722ceとフィルタ枠711ceは、光軸方向での位置が重なることはない。一方、実施例では、図10(b)の下図の状態から隙間SP1が形成されるようにコイルバネ722を伸びた状態とする場合、コイルバネ722とフィルタ枠711の一部を光軸方向での位置が重なる状態を形成することが可能となる。その結果、実施例では、交換レンズ101の全長を短く抑えることが可能となる。
図8を参照する説明に戻る。フィルタ枠711の内周には、摩擦壁となる凹部713が設けられている。凹部713は、交換レンズ101の先端側では、図8(a),(c)のように、光軸Oaを含む断面上で光軸Oaと直交せず、且つ、外周側よりも内周側が交換レンズ101の先端に近くなるように傾斜している。これにより、フィルタ枠711を樹脂で製作する場合に、内径スライド等の手法を用いることで、容易に製作することが可能となる。
カム筒108の外周部には、フィルタ枠711の内周に設けられた凹部713と対向するように、外周側に突出する突起部723が設けられている。突起部723は、真鍮やステンレス等の剛性の大きい材料で形成されており、カム筒108に対してビス締結されている。但し、突起部723の材質や締結方法は、これに限られるものではなく、後述する効果が得られる範囲で変更が可能である。
カム筒108が回転してフォーカス群201と共にフィルタ枠711が光軸方向に進退した場合の進退可能な全域において、フィルタ枠711の内周に設けられた凹部713と突起部723との間には、光軸方向において略一定の隙間が保たれている。つまり、フォーカス調整のためにカム筒108を回転させてフィルタ枠711が光軸方向で進退しても、進退全域において、凹部713と突起部723が当接することはないように、凹部713は溝状に形成されている。このようにして、光軸方向において凹部713と突起部723の間に形成されている隙間を、図8(c)に示すように第2の隙間SP2とする。
第2の隙間SP2は、第1の隙間SP1より小さく(狭く)設定されている。フィルタ枠711の外周に配置された外装ユニット801には、フィルタ枠711と微小な隙間を有する規制壁802が設けられている。なお、第2の隙間SP2及び規制壁802を設けることで得られる効果については後述する。
次に、本実施形態に係る交換レンズ101が外部から衝撃等の外力を受けた場合の交換レンズ101の挙動について説明する。フィルタ枠711は、繰り込み状態と繰り出し状態の双方の状態で、交換レンズ101の正面側の最先端に位置している。そのため、交換レンズ101単体又は交換レンズ101が装着されたカメラ本体1を落としてしまった場合等に、フィルタ枠711はカメラマウント102側に押し込まれる方向に衝撃力を受けることがある。
この衝撃力は、フィルタ枠711を先端鏡筒210(フォーカス群201)に近付ける方向に作用するため、フィルタ枠711と先端鏡筒210の間に配置されたコイルばね722が圧縮されることになる。つまり、コイルばね722が圧縮されて衝撃力のエネルギーが吸収されることにより、先端鏡筒210に作用する衝撃力を緩和することが可能となる。衝撃力を受けた際のコイルバネ722の圧縮長さが第2の隙間SP2より小さい場合には、衝撃力はコイルバネ722で吸収されたこととなり、突起部723と凹部712とが当接することはない。
突起部723と凹部713は光軸方向から見て重なっているため、コイルバネ722が第2の隙間SP2より大きく圧縮されるような衝撃力が加わった場合には、コイルバネ722が第2の隙間SP2だけ縮んだ後に、凹部713と突起部723が当接する。つまり、フィルタ枠711に加えられた衝撃力は、フォーカス群201(先端鏡筒210)へ伝わる前に、凹部713を介して突起部723(カム筒108)へ伝わる。
凹部713が突起部723に当接した状態で両者の間に作用する力について図11を用いて説明する。図11は、フィルタ枠711に加えられた衝撃力のカム筒108への伝達を説明する図であり、図11(a)は、凹部713と突起部723が当接した状態を模式的に表している。凹部713は、フィルタ枠711が受けた衝撃力を突起部723に伝達する。このとき、凹部713と突起部723の当接部Pにおいて、凹部713の垂線方向に力F0が発生するものとする。力F0の分力である力F1はカム筒108を回転させる力として作用する。一方、当接部Pでは、摩擦係数をμとした摩擦力F2=(μ×F0)が発生する。この摩擦力F2は、カム筒108を回転させる力F1と反対方向に作用する。つまり、摩擦力F2は、カム筒108の回転を抑制する力として作用する。
このように、凹部713と突起部723が当接すると、カム筒108を回転させる力F1が生じる一方で、カム筒108の回転を抑制する摩擦力F2も生じ、それらの力のバランスは摩擦係数μによって支配されていることがわかる。例えば、摩擦係数μを大きくすると摩擦力F2が大きくなるため、結果的にカム筒108の回転を抑制することが可能となる。一方、摩擦係数μが小さい場合には、力F1が大きくなるため、カム筒108が回転しやすくなる。衝撃力(力F1)によってカム筒108が回転すると、カム筒108に固定されたカム筒ギア313が減速ギア312を回転させるように力が伝わる。その結果、カム筒ギア313や減速ギア312を破損させる可能性が高くなってしまう。
よって、凹部713と突起部723の間に生じる摩擦力F2が大きくなるように凹部713と突起部723を設計し、カム筒108が回転する方向に作用する力F1を小さくして、カム筒ギア313や減速ギア312の破損を防止することが望ましい。
突起部723の形状設計によって摩擦力F2を大きくする一方で、カム筒108を回転させる力F1を低減させることが可能であり、その一例について説明する。図11(b)は、突起部723の形状により摩擦係数μを高める一例を説明する図である。ここでは、凹部713と突起部723の当接部Pにおける突起部723の形状を、突起部723が凹部713へ食い込むような尖った形状としている。これにより、当接部Pでの摩擦係数μを大きくして、より大きな摩擦力F2を生じさせると同時にカム筒108を回転させる力F1を低減させることが可能になる。なお、こ摩擦係数μを大きくする方法は、形状設計に限らず、凹部713と突起部723の材質を適切に選択することによっても実現が可能である。
ところで、摩擦力F2を大きくすることには衝撃力の伝達を抑制する効果がある。つまり、図8(a),(c)に示されるように、光軸Oaを通る断面上で、凹部713は光軸Oaと直交せず、外周側より内周側が交換レンズ101の先端に近くなるように傾いている。そのため、当接部Pに伝達された衝撃力は、フィルタ枠711の円筒部を外周方向へ押し広げる力へも変換される。しかし、フィルタ枠711の外周側には規制壁802が設けられているため、フィルタ枠711の円筒面が規制壁802に当接することでフィルタ枠711の変形が規制される。その際にフィルタ枠711と規制壁802の間でも摩擦力が発生することで、衝撃力が吸収される。このように、交換レンズ101では、フィルタ枠711に加わる衝撃力を効率的に吸収することが可能となっている。
次に、交換レンズ101の光軸方向長さの長尺化を抑制する構成について説明する。図8(a)に示されるように、フィルタ枠711の先端内周部には、雌ねじ部712が形成されている。雌ねじ部712は、第1のフォーカスレンズ211を水滴や汚れから保護する保護フィルタ、減光フィルタ、偏光フィルタ等の各種のフィルタを螺合させて保持するためのフィルタ固定部である。
また、図8(a)に示されるようにフィルタ枠711の先端部には、段付きビス721を外観に露出しないように隠すための部品としての第1のカバー部材731が取り付けられている。交換レンズ101では、第1のカバー部材731の最外径は雌ねじ部712の半径よりも短い値に設定されている。これにより、雌ねじ部712と第1のカバー部材731とを光軸方向で一部が重なる構成とすることができる。その結果、第1のカバー部材731の厚み分が交換レンズ101の全長を長くしてしまうことを抑制することが可能となっている。
上記説明の通り、本実施形態によれば、交換レンズ101の全長を長くせずとも、交換レンズ101の内部へ伝わる衝撃力を低減させることが可能となる。
最後に、交換レンズ101の更なる特徴について説明する。図8に示されるように、先端鏡筒210の先端部には、外部から交換レンズ101の内部への水滴や塵埃の侵入を防止するための第2のカバー部材213が設けられている。第2のカバー部材213は、円筒状の凸部213aと光線カット部213bを有する。凸部213aは、交換レンズ101の先端側(被写体側)へ突出し、その内径は第1のカバー部材731の内径よりも大きい値に設定されている。そのため、光軸方向から見た場合に、凸部213aは第1のカバー部材731と重なる。また、図8(a),(b)に示されるように、凸部213aは、その一部が光軸方向において第1のカバー部材731と重なるように設けられている。これにより、凸部213aは、第1のカバー部材731とフォーカス群201との隙間から、水滴や塵埃等が交換レンズ101内部に侵入することを防いでいる。
光線カット部213bは、凸部213aよりも内径側に設けられて、フォーカス群201に入射する光線の内径を決定している。光線カット部213bの内径は第1のカバー部材731の内径よりも小さい値に設定されており、これにより、精度よく不要な入射光を光線カット部213bによってカットすることが可能となっている。
なお、フィルタ枠711が外力を受けてコイルばね722が圧縮されると、フィルタ枠711が凸部213aに近付く。ここで、交換レンズ101では、図8(b)に示したように、凸部213aの先端とフィルタ枠711との間には、光軸方向において第3の隙間SP3が第1の隙間SP1よりも大きく(広く)なるように形成されている。そのため、外力によってコイルばね722が圧縮されても、フィルタ枠711の凸部213aへの衝突が防止されると共にフォーカス群201に対する光線カット部213bの位置は変化しない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば,上記実施形態では、本発明に係る光学機器を交換レンズに適用して説明したが、本発明は、レンズ一体型カメラ、望遠鏡、双眼鏡等の光学機器に適用することができる。
1 カメラ本体
101 交換レンズ
108 カム筒
110 カム溝
201 フォーカス群
210 先端鏡筒
213 第2のカバー部材
213a 凸部
213b 光線カット部
231 移動コロ
601 固定群
711 フィルタ枠
712 雌ねじ部
713 凹部
721 段付きビス
722 コイルバネ
723 突起部
731 第1のカバー部材
801 外装ユニット
802 規制壁

Claims (7)

  1. 光軸方向に進退する繰り出し鏡筒と、
    前記繰り出し鏡筒に設けられたカムフォロアと、
    前記カムフォロアと係合するカム溝と、外周側に突出するように設けられた突起部とを有し、光軸を中心として回転可能なカム筒と、
    前記繰り出し鏡筒の先端部と前記カム筒の外周の一部を覆い、前記繰り出し鏡筒と一体的に前記光軸方向に進退する枠部材と、
    前記繰り出し鏡筒と前記枠部材とを前記光軸方向に互いに離間するように付勢する弾性部材と、
    前記光軸方向において前記繰り出し鏡筒と前記枠部材との間に第1の隙間が形成される状態に保持する規制部材と、を備え、
    前記枠部材の内周には径方向において前記突起部と対向する凹部が設けられ、
    前記光軸方向における前記突起部と前記凹部との間に形成される第2の隙間が前記第1の隙間よりも小さいことを特徴とする光学機器。
  2. 前記突起部と前記凹部は前記繰り出し鏡筒の進退全域において当接せず、
    前記光軸方向に前記枠部材を前記繰り出し鏡筒に向けて押し込む力が前記枠部材に加わった際に場合に、前記枠部材が前記繰り出し鏡筒に対して前記光軸方向で接触する前に前記突起部と前記凹部が当接することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記凹部は、前記光学機器の先端側では、前記光軸を含む断面上で前記光軸と直交せず、且つ、外周側よりも内周側が前記光学機器の先端に近くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記突起部は、前記凹部に対する当接部では尖った形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学機器。
  5. 前記突起部と前記凹部が当接した場合の当接部に生じる摩擦力は、前記カム筒の回転を抑制する方向に作用することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記枠部材の外周側に配置された外装部を更に備え、
    前記外装部の内周部に前記枠部材の変形を規制する規制壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学機器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学機器と、
    前記光学機器の前記繰り出し鏡筒を通過する光の像を電気信号に変換する撮像素子と、備えることを特徴とする撮像装置。
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