JP2012093484A - レンズフード - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡胴への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴の可動レンズ鏡筒を適切に保護することができる装着部材としてのレンズフードを提供する。
【解決手段】遮光のためのフード本体部71を備え、装着される相手方に装着部材当接部74を当接させて装着されるレンズフード70である。フード本体部71と装着部材当接部74との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部73が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、入射光を制限する光学部材としてのレンズフードに関する。
従来、デジタルカメラ等の撮影装置に用いられるレンズ鏡胴では、少なくとも1つ以上のレンズを保持する可動レンズ鏡筒が外装部の内方に設けられ、その可動レンズ鏡筒が、外装部内から適宜繰り出すことと、外装部内に収納することと、が可能とされているものが知られている。
このようなレンズ鏡胴には、可動レンズ鏡筒に装着部材の着脱が可能とされ、可動レンズ鏡筒の収納時に装着部材としてのレンズキャップを外装部に当接させることにより、レンズキャップに加えられた外的要因による衝撃が、直接的に可動レンズ鏡筒に加わることを防止する構成のものが考えられている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記した従来の技術では、装着部材としてのレンズキャップが、自らに加えられた衝撃を単に外装部へと伝達するものであることから、レンズキャップおよび外装部の強度のみに依存して可動レンズ鏡筒に作用する負荷を低減することとなるので、可動レンズ鏡筒を保護する観点から改良の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、レンズ鏡胴への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴の可動レンズ鏡筒を適切に保護することを可能とする装着部材としてのレンズフードを提供することを目的とする。
請求項1に記載のレンズフードは、遮光のためのフード本体部を備え、装着される相手方に装着部材当接部を当接させて装着されるレンズフードであって、前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載のレンズフードは、可動レンズ鏡筒に対する遮光のためのフード本体部と、前記可動レンズ鏡筒への装着状態において該可動レンズ鏡筒に当接する装着部材当接部と、を備えるレンズフードであって、前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載のレンズフードは、請求項1または請求項2に記載のレンズフードであって、前記緩衝部は、前記フード本体部に連続された樹脂材料から為る筒体において、装着状態の像面側の端部に設けられたビーム部分であることを特徴とする。
請求項4に記載のレンズフードは、請求項3に記載のレンズフードであって、前記装着部材当接部は、前記ビーム部分に設けられた突起であることを特徴とする。
請求項5に記載のレンズフードは、請求項1または請求項2に記載のレンズフードであって、前記緩衝部は、前記フード本体部と前記装着部材当接部とを連結する弾性部材であることを特徴とする。
請求項6に記載のレンズフードは請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のレンズフードであって、さらに、外装部内で収納状態から繰り出し自在に可動レンズ鏡筒を保持するレンズ鏡胴への装着のためのフード側取付部を備え、該フード側取付部は、前記可動レンズ鏡筒への物体側からの装着が可能とされ、前記フード本体部は、前記外装部内に収納された前記可動レンズ鏡筒に前記フード側取付部が取り付けられた状態において、前記外装部における物体側の外装先端部分と当接可能に、前記緩衝部の収縮方向で所定の間隔を置いて対向する本体当接部分を有し、前記緩衝部は、最大収縮量が、前記所定の間隔よりも大きく設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載のレンズフードは、請求項6に記載のレンズフードであって、前記緩衝部の収縮方向は、前記可動レンズ鏡筒における撮影光軸方向であることを特徴とする。
請求項8に記載のレンズフードは、請求項6または請求項7に記載のレンズフードであって、前記緩衝部では、荷重に対する収縮量が、前記装着部材当接部を経て前記可動レンズ鏡筒の耐荷重を超える荷重を該可動レンズ鏡筒に作用させる前に、前記本体当接部分を前記外装部の前記外装先端部分に当接させるべく収縮するように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載のレンズフードでは、フード本体部と装着部材当接部とを近接させるような衝撃がレンズフードに加わっても、緩衝部が収縮することにより、当該衝撃による負荷を吸収することができる。このため、可動レンズ鏡筒に装着した状態では、可動レンズ鏡筒に作用する負荷を低減することができ、可動レンズ鏡筒の保護機能を向上させることができる。
また、可動レンズ鏡筒に対する遮光のためのフード本体部と、前記可動レンズ鏡筒への装着状態において該可動レンズ鏡筒に当接する装着部材当接部と、を備えるレンズフードであって、前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられているレンズフードでは、フード本体部と装着部材当接部とを近接させるような衝撃がレンズフードに加わっても、緩衝部が収縮することにより、当該衝撃による負荷を吸収することができる。このため、可動レンズ鏡筒に装着した状態では、可動レンズ鏡筒に作用する負荷を低減することができ、可動レンズ鏡筒の保護機能を向上させることができる。
上記した構成に加えて、前記緩衝部は、前記フード本体部に連続された樹脂材料から為る筒体において、装着状態の像面側の端部に設けられたビーム部分であることとすると、レンズフードに物体側からの荷重が作用した場合に、撓み変形により可動レンズ鏡筒に作用する荷重を吸収することができるので、当該荷重を吸収すべく収縮(撓み変形)する緩衝部を、簡易な構成で形成することができる。
上記した構成に加えて、前記装着部材当接部は、前記ビーム部分に設けられた突起であることとすると、上述した衝撃がレンズフードに加わった際、当該衝撃による荷重を収縮により吸収する緩衝部を、簡易な構成で形成することができる。
上記した構成に加えて、前記緩衝部は、前記フード本体部と前記装着部材当接部とを連結する弾性部材であることとすると、レンズフードに物体側からの荷重が作用した場合に、可動レンズ鏡筒に作用する荷重を吸収すべく収縮(撓み変形)する緩衝部を、簡易な構成で形成することができる。
上記した構成に加えて、さらに、外装部内で収納状態から繰り出し自在に可動レンズ鏡筒を保持するレンズ鏡胴への装着のためのフード側取付部を備え、該フード側取付部は、前記可動レンズ鏡筒への物体側からの装着が可能とされ、前記フード本体部は、前記外装部内に収納された前記可動レンズ鏡筒に前記フード側取付部が取り付けられた状態において、前記外装部における物体側の外装先端部分と当接可能に、前記緩衝部の収縮方向で所定の間隔を置いて対向する本体当接部分を有し、前記緩衝部は、最大収縮量が、前記所定の間隔よりも大きく設定されていることとすると、可動レンズ鏡筒の収納状態において、上述した衝撃により緩衝部の収縮では吸収しきれない大きさの荷重がレンズフードに作用すると、緩衝部が所定の間隔を超えて収縮し、本体当接部分と外装先端部分とが係合することから、可動レンズ鏡筒の保護機能を向上させることができる。
また、レンズフードでは、可動レンズ鏡筒への収納状態において、本体当接部分と外装先端部分との係合により受けさせる荷重を、上述した衝撃により作用する荷重のうちの緩衝部の収縮により吸収された残部とすることができるので、可動レンズ鏡筒の保護機能をより向上させることができる。
上記した構成に加えて、前記緩衝部の収縮方向は、前記可動レンズ鏡筒における撮影光軸方向であることとすると、可動レンズ鏡筒の撮影光軸方向で見た先端に取り付けられた状態において、撮影装置の落下や他物に衝突される等の外的要因による衝撃が加わった際の荷重に対して可動レンズ鏡筒を効果的に保護することができる。
上記した構成に加えて、前記緩衝部では、荷重に対する収縮量が、前記装着部材当接部を経て前記可動レンズ鏡筒の耐荷重を超える荷重を該可動レンズ鏡筒に作用させる前に、前記本体当接部分を前記外装部の前記外装先端部分に当接させるべく収縮するように設定されていることとすると、上述した衝撃により緩衝部の収縮では吸収しきれない大きさの荷重が作用しても、その衝撃に起因して耐荷重を超える荷重を可動レンズ鏡筒に作用させることはないので、可動レンズ鏡筒の保護機能をより向上させることができる。
本発明に係る一例としてのレンズ鏡胴10が用いられた撮像装置の一例としてのデジタルカメラ1を示す模式的な斜視図であり、可動レンズ鏡筒40が外装部30の内方に収納された状態(収納状態)を示している。 本発明に係る一例としてのレンズ鏡胴10が用いられた撮像装置の一例としてのデジタルカメラ1を示す模式的な斜視図であり、可動レンズ鏡筒40が外装部30から繰り出された状態を示している。 レンズ鏡胴10を模式的な断面で示す説明図である。 収納状態であるレンズ鏡胴10に装着部材70が装着された状態を概略的な断面で示す説明図であり、(a)は緩衝部73に負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73が収縮した状態を示している。 レンズ鏡胴10の装着対象となる装着部材70を概略的な断面で示す説明図である。 図4における緩衝部73の近傍を拡大して示す説明図であり、(a)は緩衝部73に負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73が収縮した状態を示している。 具体例としてのレンズフード70Aを模式的に示す斜視図である。 図7のI−I線により得られた断面図である。 レンズフード70Aと収納状態のレンズ鏡胴10(可動レンズ鏡筒40)とが対向された様子を模式的な断面で示す説明図である。 装着状態において、レンズフード70A側の一対のフード側係合突起72bと、収納状態のレンズ鏡胴10側の一対の鏡筒側係合突起62と、が係合された様子を模式的な断面で示す説明図である。 装着状態において、レンズフード70A側の装着部材当接部74と、収納状態のレンズ鏡胴10側の可動レンズ鏡筒40の先端面40aと、が当接された様子を模式的な断面で示す説明図である。 収納状態のレンズ鏡胴10を示す模式的な斜視図であり、(a)は装着前の状態を示し、(b)はレンズフード70Aが装着された状態を示している。 実施例2の装着部材70Bを示す模式的な断面図である。 実施例3の装着部材70Cを示す模式的な断面図であり、図15のIII−III線に沿って得られたものに相当する。 図14のII−II線に沿って得られた模式的な部分断面図である。 実施例4の装着部材70Dおよび収納状態のレンズ鏡胴10Dを示す模式的な断面図である。 実施例5の装着部材70Eおよび収納状態のレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。 実施例6の装着部材70Fおよび収納状態のレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。 実施例7の装着部材70Gおよび収納状態のレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。
以下に、本発明に係るレンズフードの各実施例について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係るレンズフードの一実施例としての装着部材70およびそれが装着されるレンズ鏡胴の一実施例としてのレンズ鏡胴10の概略的な構成を、図1ないし図12を用いて説明する。
まず、レンズ鏡胴10を有する撮像装置の一例としてのデジタルカメラ1を、図1ないし図3を用いて説明する。デジタルカメラ1は、図1および図2に示すように、カメラ本体2の前面側に撮影光学系3を有するレンズ鏡胴10が設けられている。図示の例では、レンズ鏡胴10は、カメラ本体2に対して着脱自在なレンズ鏡胴ユニットとして構成されている。
また、デジタルカメラ1の上面側には、電源ボタン4、レリーズボタン5、モード切替ダイアル6が設けられている。電源ボタン4は、デジタルカメラ1全体を起動するものである。レリーズボタン5は、被写体を撮影する際に押圧する押圧操作部材である。モード切替ダイアル6は、各種のシーンモード、静止画モード、動画モード等を設定するものである。
デジタルカメラ1では、レリーズボタン5の押圧操作により、撮影光学系3を通して後述する固体撮像素子14(図3参照)の受光面に受光した被写体像の画像データが記録処理される。撮影光学系3は、後述するように、2群構成とされている(図3参照)。レンズ鏡胴10は、撮影光学系3の光軸(以下、撮影光軸OAともいう)に沿って、所定の収納位置(図1参照)と所定の撮影待機位置(図2参照)との間で移動(繰り出し)可能とされている。この図1および図3に示すデジタルカメラ1は、電源オフ時であって、撮影光学系3(後述する可動レンズ鏡筒40)が後述する外装部30内の収納位置とされている。なお、この収納位置において、撮影待機状態とされる設定であってもよい。
レンズ鏡胴10では、光学装置として、図3に示すように、第1レンズ群11、第2レンズ群12、シャッタ/絞りユニット13、固体撮像素子14、カバーガラス15、を具備している。この光学装置は、物体側(被写体側)から第1レンズ群11および第2レンズ群12が順次配列されるとともに、その間にシャッタ/絞りユニット13が挿入配置される。この第2レンズ群12の像面側には、CCD(電荷結合素子)等を用いて構成される固体撮像素子14と、その受光面を覆うカバーガラス15と、が配置される。固体撮像素子14は、後述する基板23に実装され、カバーガラス15は、後述するベース部材22に設けられている。
第1レンズ群11は、1枚以上のレンズからなる。この第1レンズ群11は、それらを一体的に保持する第1レンズ保持枠44および後述する連結枠42を介して第1直進筒43に固定保持されている。
第2レンズ群12は、1枚以上のレンズからなる。この第2レンズ群12は、それらを一体的に保持する第2レンズ保持枠47、後述する第2回転筒48および第2直進筒49を介して第1直進筒43に保持されている。
シャッタ/絞りユニット13は、シャッタおよび開口絞りを含むものである。このシャッタ/絞りユニット13は、後述する第1直進筒43に固定保持されている。これら第1レンズ群11から第2レンズ群12は、焦点距離可変のズームレンズ或いは固定焦点距離レンズとしての撮影光学系3(図1および図2参照)を構成する。この撮影光学系3の結像位置に、上述した電子回路部(固体撮像素子14)が配置される。この明細書では、撮影光学系3における光学的な軸線、すなわち第1レンズ群11から第2レンズ群12の中心軸位置となる回転対称軸を、撮影光学系3すなわちレンズ鏡胴10の撮影光軸OAとする。
そのレンズ鏡胴10は、本体部20と外装部30とを備える(図12(a)参照)。本体部20は、全体に箱状を呈する筐体21(図12(a)参照)に囲まれて形成されており、レンズ鏡胴10における基端部を構成している。この筐体21は、実施例1では、上述したように、図示は略すがカメラ本体2(図1および図2参照)への着脱が可能とされている。この本体部20すなわち筐体21の内方には、ベース部材22と基板23とが収容されている。その基板23は、ベース部材22に固定されており、適宜電子部品が実装されて電子回路部を構成している。また、本体部20(筐体21)では、図示は略すが、後述する第1回転筒41へと駆動力を付与する駆動装置が基板23に設けられている。この本体部20に外装部30が設けられている。
その外装部30は、外壁筒31と前側リング部材32と固定筒33とを有する。外壁筒31は、全体に筒形状を呈し(図1および図2参照)、筐体21の前端(物体側)に設けられている。この外壁筒31の前端(物体側)に前側リング部材32が設けられている。この前側リング部材32は、全体に円環状を呈し、撮影光軸OA方向で見て、外壁筒31に連続する周壁を形成している(図1および図2参照)。前側リング部材32は、実施例1では、先端が内方に突出するフランジ部32aとされている。このフランジ部32aの前端面32b(物体側の外表面)は、撮影光軸OAに直交する平坦な環状面とされている。このため、この前側リング部材32および外壁筒31は、外装部30における外壁面を形成している。その外壁筒31および前側リング部材32の内方に、固定筒33が設けられている。
その固定筒33は、全体に円筒形状を呈し、ベース部材22に固定されている。この固定筒33の内周面には、案内溝33aと直進溝33bとが設けられている。案内溝33aは、撮影光軸OAに直交する面に沿って設けられ、環状を呈する。直進溝33bは、撮影光軸OA方向に沿って設けられている。この固定筒33の内周に第1回転筒41が嵌合されている。
第1回転筒41は、全体に円筒形状を呈する。この第1回転筒41の外周面には、キー部41aが設けられている。キー部41aは、撮影光軸OAに直交する面に沿って、回転中心から放射方向へ向けて(以下、径方向ともいう)基端部から突出形成され、固定筒33の案内溝33aに係合している。このような構成により、第1回転筒41と固定筒33とは、撮影光軸OA(撮影光路)方向への相対的な移動が防止されつつ、撮影光軸OA回りに相対的な回転移動が可能とされている。このため、第1回転筒41は、ベース部材22に対して、撮影光軸OA(撮影光路)方向の位置を固定したまま、撮影光軸OA回りの回転が可能とされている。第1回転筒41は、図示は略すが基板23すなわち固定筒33に固定的に設けられた駆動装置(図示せず)からの駆動力が伝達されることにより、固定筒33に対して回転駆動される。
この第1回転筒41の内周面には、図示は略すが、軸方向に沿う直進溝と、カム溝と、が形成されている。その直進溝には、後述する第2回転筒48の第1キー突起(図示せず)が係合される。このため、第2回転筒48は、固定筒33(ベース部材22)に対する第1回転筒41の回転駆動に伴って、固定筒33(ベース部材22)に対して回転駆動することが可能とされている。
その第1回転筒41と固定筒33との間には、連結枠42の基端部側が挿入されている。この連結枠42の基端部近傍の外周面には、突起部42aが突接されている。その突起部42aは、固定筒33の直進溝33bに係合している。このため、連結枠42は、固定筒33に対して、撮影光軸OA(撮影光路)方向への移動(直進移動)が可能とされているとともに、撮影光軸OA回りの回転が防止されている。この連結枠42は、先端部(物体側)が、第1レンズ保持枠44に接続されており、第1直進筒43の先端部に固定されている。その第1回転筒41の内周には、第1直進筒43が嵌合されている。
第1直進筒43は、全体に円筒形状を呈し、軸線方向(撮影光軸OA方向に等しい)で見た中間位置に、内径寸法を小さくする鍔部43aが設けられている。第1直進筒43では、鍔部43aの前方側(物体側)の空間で、第1レンズ群11(第1レンズ保持枠44)およびシャッタ/絞りユニット13を収容保持し、鍔部43aの後方側(像面側)の空間で、第2レンズ群12を保持する第2レンズ保持枠47を収容保持している。
この第1直進筒43の外周面には、図示は略すが、カムフォロアと直進溝とが設けられている。そのカムフォロアは、外周面から突設されており、第1回転筒41のカム溝に係合されている。また、直進溝は、外周面に対して凹状とされており、撮影光軸OA方向に延在されている。その直進溝には、ベース部材22から撮影光軸OA方向に延出された板状を呈するライナー(図示せず)が、その延在方向(撮影光軸OA方向)への摺動自在に嵌合される。このため、第1直進筒43は、ベース部材22すなわちそこに固定された固定筒33に対して、撮影光軸OA(撮影光路)方向への移動(直進移動)が可能とされているとともに、撮影光軸OA回りの回転が防止されている。これにより、第1直進筒43は、固定筒33に対して回転駆動される第1回転筒41の回転姿勢に応じて、カムフォロアが係合する第1回転筒41のカム溝(図示せず)のカム軌跡に倣うように、ベース部材22(固定筒33)に対して撮影光軸OA(撮影光路)方向に直進移動される。
この第1直進筒43の内周面には、鍔部43aの近傍位置で周方向に延在する環状溝43bが設けられている。この環状溝43bは、撮影光軸OAに直交する面に沿って設けられた環状を呈する。
上述したように、第1直進筒43の鍔部43aの前方側(物体側)の空間に、第1レンズ群11(第1レンズ保持枠44)およびシャッタ/絞りユニット13が収容保持される。このシャッタ/絞りユニット13は、鍔部43aに押し当てられるように収容され、その物体側に第1レンズ群11を保持する第1レンズ保持枠44と、それを取り巻く押え環状部材45と、が収容されている。第1レンズ保持枠44は、上述したように、周縁の先端箇所で連結枠42に接続されている。押え環状部材45は、連結枠42および第1レンズ保持枠44の物体側で第1レンズ群11(その最も物体側に位置するレンズ)の前面の周縁部(有効エリアの外側位置)を取り巻くように設けられており、3つの固定ねじ46(図1および図2参照)により連結枠42に固定されている。
また、上述したように、第1直進筒43の鍔部43aの後方側(像面側)の空間に、第2レンズ群12を保持する第2レンズ保持枠47が収容保持される。この第1直進筒43では、当該空間において、第1直進筒43内での第2レンズ保持枠47の移動のために、第2回転筒48と第2直進筒49とが設けられている。
第2回転筒48は、第1直進筒43に嵌入(内接)可能な円筒形状を呈する。その第2回転筒48では、図示は略すが、外周面における像面側に設けられたキー突起が、第1直進筒43の像面側端部を跨いで第1回転筒41の内周面に形成された直進溝に係合される。このため、第2回転筒48は、第1直進筒43内において、第1回転筒41と一体的に撮影光軸OA回りに回転するとともに、撮影光軸OA(撮影光路)方向には第1回転筒41との相対的な移動が可能とされている。また、第2回転筒48では、図示は略すが、外周面の物体側に設けられたキー突起が、第1直進筒43の内周面に形成された環状溝43bに係合される。このため、第2回転筒48は、第1直進筒43内において、当該第1直進筒43に対する撮影光軸OA方向への移動が防止されつつ、第1直進筒43との相対的な回転が可能とされている。
さらに、第2回転筒48の内周面には、図示は略すが進退カム溝が形成されている。この進退カム溝には、第2直進筒49のカム突起(図示せず)が係合される。その第2直進筒49は、全体に筒状を呈し、図示を略す直進溝での係合により、第1直進筒43に対して撮影光軸OA方向に移動可能とされている。第2直進筒49は、内方に第2レンズ群12を保持する第2レンズ保持枠47を固定的に保持しており、ベース部材22との間に設けられた付勢部材50により鍔部43a側へと付勢されている。
その第2レンズ保持枠47は、全体に筒形状を呈し、間隔環51および補助レンズ保持枠52と協働により第2レンズ群12を保持することが可能とされている。第2レンズ保持枠47は、第1直進筒43の鍔部43aの後方側(像面側)への挿通が可能であり、かつ鍔部43aの内方(鍔部43aの規定する内径位置)へと挿通することのできない外径寸法とされている。この第2レンズ保持枠47は、第1回転筒41の固定筒33に対する回転駆動により、第2回転筒48が第1直進筒43内で回転駆動されると、第2回転筒48の進退カム溝(図示せず)のカム軌跡に倣うように、第2直進筒49が第1直進筒43に対して撮影光軸OA(撮影光路)方向に直進移動されることにより、撮影光軸OA方向に直進移動される。このため、固定筒33すなわち外装部30の内方に収容された各部材(符号41〜52)は、光学素子(第1レンズ群11、第2レンズ群12およびシャッタ/絞りユニット13)を適宜撮影光軸OA方向に移動させる可動レンズ鏡筒40として機能する。
次に、本発明に係るレンズ鏡胴10および装着部材(レンズフード)70の特徴部分の概略的な構成を、図4ないし図6を用いて説明する。この図4は、上述したレンズ鏡胴10に装着部材70が装着された状態を概略的な断面で示す説明図であり、(a)は緩衝部73に負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73が収縮した状態を示している。図5は、レンズ鏡胴10の装着対象となる装着部材70を概略的な断面で示す説明図である。図6は、図4における緩衝部73の近傍を拡大して示す説明図であり、(a)は緩衝部73に負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73が収縮した状態を示している。
図4に示すように、レンズ鏡胴10は、上述したように、本体部20に外装部30が固定され、その外装部30の内方で可動レンズ鏡筒40が進退自在に保持されて構成されている。本発明に係るレンズ鏡胴10では、可動レンズ鏡筒40の先端(物体側の端部)に、取付環状部材61が設けられている。
この取付環状部材61は、光学部材やレンズキャップ等の装着部材70の着脱を可能とするものである。取付環状部材61は、全体に環状を呈し、可動レンズ鏡筒40において移動可能に設けられた光学素子(撮影光学系3(図1および図2参照))への撮影光の入射の妨げとなることが防止されている。この取付環状部材61は、実施例1では、外周面から径方向外側へ向けて突出されて鏡筒側係合突起62が設けられている。この鏡筒側係合突起62は、先端部(物体側の端部)の近傍位置において、外周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられており、可動レンズ鏡筒40と装着部材70との相対的な回転により、後述するフード側係合突起72bとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の一方を構成している。このため、取付環状部材61は、鏡筒側取付部として機能する。
このレンズ鏡胴10では、撮影光軸OAに直交する方向で見て、取付環状部材61を含む可動レンズ鏡筒40が、外装部30の内方に位置することが可能であるとともに、少なくとも装着対象となる(取付環状部材61を介して可動レンズ鏡筒40に装着可能であって、後述する緩衝部73が設けられているもの)装着部材70の後述するフード側係合突起72bが、外装部30の内方に位置することを可能とする大きさ寸法に設定されている。また、レンズ鏡胴10では、可動レンズ鏡筒40の収納状態において、取付環状部材61を含む可動レンズ鏡筒40すなわち取付環状部材61の先端(物体側の端面)が、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30a(物体側の端部であり上記した例では前側リング部材32の前端面32b)よりも本体部20側に位置するもの(凹となる位置関係)とされている。
その装着対象となる装着部材70は、光学フィルタ等の光学部材や、可動レンズ鏡筒40に保持された光学素子(特に第1レンズ群11)の保護のためのレンズキャップであり、可動レンズ鏡筒40に対して適宜着脱されるものである。装着部材70は、この実施例1では、図4および図5に示すように、可動レンズ鏡筒40の撮影光学系3への入射光を制限する光学部材としてのレンズフードである。この装着部材70は、装着部材本体部としてのフード本体部71と、フード側取付部72と、弾性部材としての緩衝部73と、有する。フード本体部71は、物体側へ向かうに連れて内径寸法を暫時的に拡大させる筒状を呈し、光を遮る箇所(庇)を形成している。
フード側取付部72は、装着部材70(フード本体部71)を、可動レンズ鏡筒40の鏡筒側取付部としての取付環状部材61に取り付けるために設けられており、装着部材側取付部として機能するものである。フード側取付部72は、実施例1では、フード側取付本体部72aにフード側係合突起72bが設けられて形成されている。そのフード側取付本体部72aは、取付環状部材61の外周を取り巻くことが可能な環状を呈する。フード側係合突起72bは、フード側取付本体部72aの内周面から径方向内側へ向けて突出されており、後端部(装着状態における像面側の端部)の近傍位置において、内周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられている。この一対のフード側係合突起72bは、可動レンズ鏡筒40と装着部材70との相対的な回転により、一対の鏡筒側係合突起62との係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の他方を構成している。
緩衝部73は、可動レンズ鏡筒40への装着状態において、例えば、撮影装置の落下や他物に衝突される等の外的要因による衝撃が装着部材70に加わった際に、可動レンズ鏡筒40にかかる負荷を低減すべく設けられている。この緩衝部73は、弾性的に収縮可能なエラストマー(ゴム)等の樹脂材料(弾性部材)から形成されており、この例では、少なくとも撮影光軸OA方向に収縮可能とされている(図4(b)参照)。緩衝部73は、フード本体部71およびフード側取付部72と一体成型により構成されている。なお、この緩衝部73は、溶着や接着等により、フード本体部71およびフード側取付部72と接続するものであってもよい。
この緩衝部73を利用した可動レンズ鏡筒40への負荷の低減のために、装着部材70では、装着部材当接部74が設けられている。この装着部材当接部74は、可動レンズ鏡筒40への装着状態において、当該可動レンズ鏡筒40(そこに一体的に設けられた取付環状部材61を含む)と撮影光軸OA方向で係合すべく当接するものとされている。ここで、撮影光軸OA方向での係合とは、いずれか一方に撮影光軸OA方向の力が作用すると、当該力をそのまま他方へと伝達する(厳密には部材内等での吸収分を除いた分)ことのできる係合状態を言う。この装着部材当接部74は、フード本体部71に対して、緩衝部73の収縮可能な方向(この例では撮影光軸OA方向)に当該緩衝部73が介在するように位置設定されている。すなわち、緩衝部73は、収縮可能な方向で見て、物体側でフード本体部71に連続するとともに、像面側で装着部材当接部74に連続されている。装着部材当接部74は、この例では、フード側取付部72のフード側係合突起72bにおける後端面(装着状態における像面側の端面)で形成されており、可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)と当接可能とされている。このため、この先端面40aは、鏡筒当接部として機能する。
これにより、緩衝部73は、図4および図6に示すように、可動レンズ鏡筒40への装着状態において、上述した衝撃が装着部材70に加えられた場合、フード本体部71と、装着部材当接部74すなわちそこに当接された可動レンズ鏡筒40と、の間隔を収縮させるように弾性変形することにより、当該衝撃により可動レンズ鏡筒40に作用する負荷を低減する。この緩衝部73では、最大収縮量Cm(図6参照)が、レンズ鏡胴10の構成と関連付けて設定されている。
すなわち、装着部材70では、フード本体部71に本体当接部分71aが設けられている。この本体当接部分71aは、装着部材70の可動レンズ鏡筒40への装着状態において、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30aと所定の間隔d(図6参照)を置いて対向する位置に設けられており、その外装先端部分30aとの撮影光軸OA方向での係合が可能とされている。上述した緩衝部73における最大収縮量Cmは、その所定の間隔dよりも大きく(d<Cm)設定されている。換言すると、最大収縮量Cmは、その収縮方向(撮影光軸OA方向)で見て、装着部材70における装着部材当接部74と本体当接部分71aとの間隔と、レンズ鏡胴10における先端面40a(鏡筒当接部)と外装先端部分30aとの間隔と、の差分よりも大きくなるように設定されている。
また、緩衝部73は、荷重に対する収縮量(所謂ばね定数)が、所定の間隔dおよび可動レンズ鏡筒40における耐荷重と関連付けて設定されている。すなわち、装着された装着部材70に対して、撮影光軸OA方向に沿って物体側から像面側へと向かう荷重が作用した場合、装着部材当接部74を介して可動レンズ鏡筒40に作用する荷重が当該可動レンズ鏡筒40の耐荷重を超える前に、フード本体部71の本体当接部分71aが外装部30の外装先端部分30aに係合するように設定されている。この例では、その一例として、可動レンズ鏡筒40が少なくとも20kg以上の耐荷重を有するものとして、緩衝部73を10kgの荷重に対して1mm収縮する設定とするとともに、所定の間隔dを1mmに設定している。なお、可動レンズ鏡筒40の耐荷重とは、外装部30の固定筒33に対して進退自在に係合されている箇所を含めたものであり、外装部30に対して撮影光学系3を進退自在とする状態を維持することが可能な荷重を言う。
これにより、装着部材70に対して、上述した方向に10kg未満の荷重が作用する場合、緩衝部73の収縮量は1mm未満であるため本体当接部分71aと外装先端部分30aとが係合することはないが、装着部材当接部74を介して可動レンズ鏡筒40に作用する荷重も耐荷重である20kgを超えることはないので、可動レンズ鏡筒40に問題が生じることはない。また、装着部材70に対して、上述した方向に10kg以上の荷重が作用する場合、緩衝部73の収縮量は1mmを超えるため、本体当接部分71aと外装先端部分30aとが係合するので、耐荷重である20kgを超える荷重が可動レンズ鏡筒40に作用することはなく、可動レンズ鏡筒40に問題が生じることはない。
ここで、装着部材は、一般に、このレンズ鏡胴10のように、可動レンズ鏡筒40の先端部(取付環状部材61)に着脱が可能とされている。これは、装着部材が上述したように光学部材であったりレンズキャップであったりすることから、撮影光学系が設けられている可動レンズ鏡筒に設けることが望ましいことによる。このため、このレンズ鏡胴では、装着部材の装着状態において、例えば、撮影装置の落下や他物に衝突される等の外的要因による衝撃が装着部材に加わると、可動レンズ鏡筒に大きな負荷がかかってしまい、可動レンズ鏡筒の不具合を招いてしまう虞がある。これは、可動レンズ鏡筒が上述したように、外装部の固定筒に対して進退自在に係合されているとともに、可動レンズ鏡筒自身が進退自在とすべく複数の部材の係合により構成されていることから、その係合箇所等に大きな負荷がかかることにより当該係合箇所等が破損もしくは係合状態が解除されてしまい、可動レンズ鏡筒における進退移動ができなくなる虞があることによる。
これに対し、本発明に係るレンズフードとしての装着部材70では、緩衝部73が設けられていることから、可動レンズ鏡筒40の保護機能を向上させることができる。すなわち、この装着部材70では、レンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40への装着状態において、上述した衝撃が加わっても、緩衝部73が収縮することにより、当該衝撃による負荷を吸収することができるので、可動レンズ鏡筒40に作用する負荷を低減することができ、可動レンズ鏡筒40の保護機能を向上させることができる。
また、装着部材70では、収納状態の可動レンズ鏡筒40に装着された状態において、上述した衝撃により緩衝部73の収縮では吸収しきれない大きさの荷重が作用すると、緩衝部73が所定の間隔dを超えて収縮し、本体当接部分71aを外装先端部分30aに係合させることから、当該衝撃に起因して耐荷重を超える荷重が可動レンズ鏡筒40に作用することはないので、可動レンズ鏡筒40の保護機能をより向上させることができる。
さらに、装着部材70では、収納状態の可動レンズ鏡筒40に装着された状態において、本体当接部分71aと外装先端部分30aとの係合により受けさせる荷重を、上述した衝撃により作用する荷重のうちの緩衝部73の収縮により吸収された残部とすることができるので、可動レンズ鏡筒40の保護機能を大幅に向上させることができる。
装着部材70では、緩衝部73の収縮可能な方向で見て、フード本体部71と緩衝部73と装着部材当接部74とが連続するとともに、装着状態では装着部材当接部74が可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)と当接されているので、上述した衝撃が加わった際、当該衝撃による荷重を緩衝部73の収縮により吸収させることができる。
装着部材70では、緩衝部73の収縮可能な方向で見て、フード本体部71と緩衝部73と装着部材当接部74とが連続するとともに、装着状態ではその装着部材当接部74が可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)と当接されているので、自らへの衝撃に起因する荷重がフード側取付部72と取付環状部材61との取り付け箇所(フード側係合突起72bおよび鏡筒側係合突起62)に作用することを防止することができる。
装着部材70では、装着されるレンズ鏡胴10が、可動レンズ鏡筒40の収納状態において、装着部材70のフード側係合突起72bが外装部30の内方に位置することを可能とする大きさ寸法に設定されているとともに、取付環状部材61を含む可動レンズ鏡筒40すなわち取付環状部材61の先端(物体側の端面)が、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30aよりも本体部20側に位置する(凹となる位置関係)ものとされているので、外装部30の内方での取り付けが可能とされつつ、可動レンズ鏡筒40に大きな荷重(耐荷重を超える荷重)が作用することを防止すべくフード本体部71の本体当接部分71aを外装部30の外装先端部分30aに係合させることができる。
したがって、本発明に係るレンズフードとしての装着部材70では、レンズ鏡胴10への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
次に、本発明に係るレンズ鏡胴10および装着対象となる装着部材(70)としてのレンズフード70Aの具体的な構成の一例について、図7ないし図12を用いて説明する。このレンズ鏡胴10は、基本的な構成は上記したレンズ鏡胴10と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
レンズ鏡胴10では、図1ないし図3に示すように、可動レンズ鏡筒40の先端に、鏡筒側取付部(図4の例の取付環状部材61に相当する)としての取付環状部材61Aが設けられている。この取付環状部材61Aは、全体に環状を呈し、下端(装着状態における像面側の端部)に内鍔部61Aa(図3参照)が設けられている。取付環状部材61Aは、内鍔部61Aaが連結枠42の先端面42bと押え環状部材45とに挟持されることにより、当該先端面42bに取り付けられている(図3参照)。
取付環状部材61Aの外周面には、鏡筒側係合突起62Aが設けられている。この鏡筒側係合突起62Aは、図4の例の鏡筒側係合突起62と同様に、先端部(物体側の端部)の近傍位置において、外周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられており(図1および図2参照)、可動レンズ鏡筒40とレンズフード70Aとの相対的な回転により、後述するフード側係合突起72Abとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の一方を構成している。また、取付環状部材61Aの内周面には、取付ねじ溝63が設けられている。この取付ねじ溝63は、他の装着部材、例えば光学フィルタ等の取り付けのために設けられている。
この取付環状部材61Aは、押え環状部材45を取り巻くことが可能とされ、かつ一対の鏡筒側係合突起62Aを含めた外径寸法が連結枠42の外径寸法よりも小さく設定されている。このため、レンズ鏡胴10では、可動レンズ鏡筒40が外装部30(前側リング部材32および固定筒33)の内方に収納された状態において、レンズフード70Aの取付環状部材61Aへの取り付けのために、外装部30と取付環状部材61Aとの間に、レンズフード70Aの後述するフード側係合突起72Abを受け入れる空間を形成することが可能とされている。また、取付環状部材61Aは、可動レンズ鏡筒40が外装部30の内方に収納された状態(図1および図3参照)において、撮影光軸OA方向で見て、先端(物体側の端面)が、外装部30の外装先端部分30aとなる前側リング部材32の前端面32bよりも本体部20側に位置する(凹となる位置関係)ものとされている。
その取付環状部材61Aに取り付け可能な装着部材としてのレンズフード70Aは、図7および図8に示すように、装着部材本体部としてのフード本体部71Aと、フード側取付部72Aと、を有する。フード本体部71Aは、物体側へ向かうに連れて内径寸法を暫時的に拡大させる筒状を呈し、光を遮る箇所(庇)を形成している。このフード本体部71Aでは、フード側取付部72Aに隣接する箇所が、当該フード側取付部72Aを取り巻きつつ撮影光軸OAに直交する環状の平坦面71Aaとされている。
フード側取付部72Aは、レンズフード70A(フード本体部71A)を、可動レンズ鏡筒40の鏡筒側取付部としての取付環状部材61Aに取り付けるために設けられており、装着部材側取付部として機能する。このフード側取付部72Aは、樹脂材料からフード本体部71Aと一体成型されて形成され、そのフード本体部71Aに連続する筒状を呈する。フード側取付部72Aは、取付環状部材61Aの外周を取り巻くことが可能な大きさ寸法とされており、その内周面から突出されたフード側係合突起72Abを有する。そのフード側係合突起72Abは、フード側取付部72Aの後端部(装着状態における像面側の端部)において、内周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられている(図7参照)。この一対のフード側係合突起72Abは、可動レンズ鏡筒40とレンズフード70Aとの相対的な回転により、一対の鏡筒側係合突起62Aとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の他方を構成している。
このフード側取付部72Aには、4つのスリット溝72Acが設けられている。この各スリット溝72Acは、フード側取付部72Aの後端部(装着状態における像面側の端部)の近傍位置において、フード側取付部72Aの中心軸からの径方向でフード側取付部72Aを形成する周壁部を貫通しつつ、撮影光軸OAに直交する面に沿って延在された長尺の貫通孔である。各スリット溝72Acは、この具体例では、フード側取付部72Aの周方向で見て、一対のフード側係合突起72Abの間において所定の間隔を置くように2つずつ合計4つ設けられている。このため、フード側取付部72Aでは、撮影光軸OA方向で見た各スリット溝72Acの後端側(装着状態における像面側)に、当該スリット溝72Acの両端を架け渡すビーム部分(梁部分)72Adが形成されている。
この各ビーム部分72Adの後端面(装着状態における像面側の面)に、当接突起72Aeが設けられている。この各当接突起72Aeは、ビーム部分72Adの延在方向の中心位置で、ビーム部分72Adの後端面から装着状態における撮影光軸OA方向の像面側に突出されて形成されており、その突出端面72Afが撮影光軸OAに直交する平坦面とされている。各当接突起72Aeは、フード側取付部72Aの後端面(装着状態における像面側の面)の全体で見ても、撮影光軸OA方向に突出されている。
このレンズフード70Aは、図9ないし図12に示すように、外装部30(前側リング部材32および固定筒33)の内方に可動レンズ鏡筒40が収納された状態であっても、外装部30と取付環状部材61Aとの間に、レンズフード70Aのフード側取付部72Aの一対のフード側係合突起72Abを挿入することができる(図9参照)。レンズフード70Aでは、外装部30と取付環状部材61Aとの間に一対のフード側係合突起72Abを挿入し、可動レンズ鏡筒40とレンズフード70Aとを相対的に回転させて、その一対のフード側係合突起72Abと一対の鏡筒側係合突起62Aとを係合させることにより(図10参照)、可動レンズ鏡筒40すなわちレンズ鏡胴10に装着することができる(図10ないし図12(b)参照)。
レンズフード70Aでは、この装着状態において、図11に示すように、各当接突起72Aeの突出端面72Afが連結枠42の先端面42bに当接する位置関係とされている。このため、レンズフード70Aでは、撮影装置の落下や他物に衝突される等の外的要因による撮影光軸OA方向の衝撃が加わると、それに伴う荷重が先端面42bに当接された各突出端面72Afを介して連結枠42(可動レンズ鏡筒40)に伝達することとなる。すると、この各突出端面72Af(各当接突起72Ae)は、樹脂材料から為るビーム部分72Adに設けられているとともに、その各ビーム部分72Adが撮影光軸OAに直交する方向でスリット溝72Acの両端を架け渡すように設けられているので、各ビーム部分72Adがスリット溝72Ac側へと撓み変形する。上述した荷重は、この各ビーム部分72Adがスリット溝72Ac側へと撓み変形することにより、少なくとも一部が吸収される。このことから、各当接突起72Ae(各突出端面72Af)は、装着部材当接部74Aとして機能し、各ビーム部分72Adおよび各スリット溝72Acが緩衝部73Aとして機能する。
このため、レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adの各スリット溝72Ac側への最大撓み変形量が、緩衝部73Aにおける最大収縮量(図6の符号Cm参照)となり、各ビーム部分72Adにおける荷重に対する撓み変形量が、緩衝部73Aの所謂ばね定数となる。この最大収縮量およびばね定数は、各ビーム部分72Adにおける材質と、その長さおよび太さ寸法や形状等の設定により、適宜設定することができる。
また、レンズフード70Aでは、装着状態において、フード本体部71Aの平坦面71Aaが、撮影光軸OA方向で見て、前側リング部材32の前端面32bと所定の間隔dを置いて対向する位置関係とされている。この所定の間隔dは、各ビーム部分72Adの各スリット溝72Ac側への最大撓み変形量(緩衝部73Aの最大収縮量)よりも小さな長さ寸法に設定されている。この平坦面71Aaと前端面32bとは、ともに撮影光軸OAに直交する平坦面とされていることから、撮影光軸OA方向での係合が可能とされている。このため、平坦面71Aaは、レンズフード70Aにおける本体当接部分として機能する。
さらに、レンズフード70Aでは、装着状態のレンズフード70Aに対して撮影光軸OA方向に沿って物体側から像面側へと向かう荷重が作用した場合、各当接突起72Ae(各突出端面72Af)を介して連結枠42すなわち可動レンズ鏡筒40に作用する荷重が当該可動レンズ鏡筒40の耐荷重を超える前に、フード本体部71Aの平坦面71Aaを前側リング部材32の前端面32bに係合させるべく、各ビーム部分72Adが撓み変形するように、当該各ビーム部分72Adにおける荷重に対する撓み変形量(所謂ばね定数)が設定されている。この具体例では、連結枠42を含む可動レンズ鏡筒40が少なくとも100kg以上の耐荷重を有する設定とされており、各ビーム部分72Adを50kgの荷重に対して0.2mmスリット溝72Ac側に撓み変形する設定とするとともに、所定の間隔dを0.1mmに設定している。これにより、レンズ鏡胴10に装着されたレンズフード70A(図10ないし図12(b)参照)に対して、上述した方向の荷重が作用しても、各ビーム部分72Adの撓み変形による吸収作用と、フード本体部71Aの平坦面71Aaと前側リング部材32の前端面32bとの係合によるフード本体部71Aから外装部30を経て本体部20に至る箇所での吸収作用(全体の移動を含む)と、により、可動レンズ鏡筒40に作用する荷重が耐荷重である100kgを超えることを防止することができる。
この具体例のレンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとにより緩衝部73Aが形成されていることから、レンズ鏡胴10(可動レンズ鏡筒40)への装着状態において、撮影光軸OA方向の物体側からの衝撃がレンズフード70Aに加わっても、各ビーム部分72Adが各ビーム部分72Ad側に撓み変形する(緩衝部73Aが収縮する)ことにより、当該衝撃による負荷を吸収することができるので、可動レンズ鏡筒40に作用する負荷を低減することができ、可動レンズ鏡筒40の保護機能を向上させることができる。
また、レンズフード70Aでは、収納状態の可動レンズ鏡筒40に装着された状態において、上述した衝撃により各ビーム部分72Adの撓み変形(緩衝部73Aの収縮)では吸収しきれない大きさの荷重が作用すると、各ビーム部分72Adが所定の間隔dを超えて撓み変形(収縮)し、フード本体部71Aの平坦面71Aaを前側リング部材32の前端面32bに係合させることから、当該衝撃に起因して耐荷重を超える荷重が可動レンズ鏡筒40に作用することはないので、可動レンズ鏡筒40の保護機能をより向上させることができる。
さらに、レンズフード70Aでは、収納状態の可動レンズ鏡筒40に装着された状態において、フード本体部71Aの平坦面71Aaと前側リング部材32の前端面32bとの係合により受けさせる荷重を、上述した衝撃により作用する荷重のうちの各ビーム部分72Adの撓み変形で吸収された残部とすることができるので、可動レンズ鏡筒40の保護機能を大幅に向上させることができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとが撮影光軸OAに直交する面に沿って延在されているとともに撮影光軸OA方向に並列(隣接)され、かつその各ビーム部分72Adの後端面の中央位置に撮影光軸OA方向の像面側に突出する当接突起72Aeが設けられており、その当接突起72Aeの突出端面72Afが連結枠42の先端面42b(可動レンズ鏡筒40の先端面40a)に当接されているので、上述した衝撃が加わった際、当該衝撃による荷重を各ビーム部分72Adの撓み変形(収縮)により吸収させることができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとが撮影光軸OAに直交する面に沿って延在されているとともに撮影光軸OA方向に並列(隣接)され、かつその各ビーム部分72Adの後端面の中央位置に撮影光軸OA方向の像面側に突出する当接突起72Aeが設けられており、その当接突起72Aeの突出端面72Afが連結枠42の先端面42b(可動レンズ鏡筒40の先端面40a)に当接されているので、装着状態で自らへの衝撃に起因する荷重がフード側取付部72Aと取付環状部材61Aとの取り付け箇所(フード側係合突起72Abおよび鏡筒側係合突起62A)に作用することを防止することができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとが撮影光軸OAに直交する面に沿って延在されているとともに撮影光軸OA方向に並列(隣接)されているので、自らに撮影光軸OA方向の物体側からの荷重が作用した場合に、可動レンズ鏡筒40に作用する荷重を吸収すべく収縮(撓み変形)する緩衝部73Aを、簡易な構成で形成することができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとが撮影光軸OAに直交する面に沿って延在されているとともに撮影光軸OA方向に並列(隣接)され、かつその各ビーム部分72Adの後端面の中央位置に撮影光軸OA方向の像面側に突出する当接突起72Aeが設けられているので、収縮可能(撓み変形)な方向で見た物体側でフード本体部71Aに連続するとともに像面側で装着部材当接部74Aに連続する緩衝部73Aを、簡易な構成で形成することができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adが装着状態での撮影光軸OA方向で見た像面側で対応するスリット溝72Acの両端を架け渡していることから、装着状態で自らに上述した荷重が作用した場合、可動レンズ鏡筒40に作用する荷重を確実に各ビーム部分72Adの撓み変形により吸収させることができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adが装着状態での撮影光軸OA方向で見た像面側で対応するスリット溝72Acの両端を架け渡し、その各ビーム部分72Adの後端面の中央位置に連結枠42の先端面42b(可動レンズ鏡筒40の先端面40a)への当接のための突出端面72Afを有する当接突起72Aeが撮影光軸OA方向の像面側に突出して設けられていることから、装着状態で自らに上述した荷重が作用した場合、可動レンズ鏡筒40に作用する荷重をより確実に各ビーム部分72Adの撓み変形により吸収させることができる。
レンズフード70Aでは、各ビーム部分72Adと各スリット溝72Acとが撮影光軸OAに直交する面に沿って延在されているとともに撮影光軸OA方向に並列(隣接)され、かつその各ビーム部分72Adの後端面の中央位置に撮影光軸OA方向の像面側に突出する当接突起72Aeが設けられ、その各当接突起72Aeがフード側取付部72Aの後端面の全体で見ても撮影光軸OA方向に突出されており、装着状態における可動レンズ鏡筒40との撮影光軸OA方向での係合箇所が当該各当接突起72Aeと連結枠42の先端面42bとだけとされているので、自らに撮影光軸OA方向の物体側からの荷重が作用した場合に、可動レンズ鏡筒40に作用する荷重を、より確実に各ビーム部分72Adの撓み変形により吸収させることができる。
レンズフード70Aでは、装着されるレンズ鏡胴10が、可動レンズ鏡筒40の収納状態において、取付環状部材61Aを含む可動レンズ鏡筒40すなわち取付環状部材61Aの先端(物体側の端面)が、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の物体側の先端部となる前側リング部材32の前端面32bよりも本体部20側に位置する(凹となる位置関係)ものとされ、かつ外装部30と取付環状部材61Aとの間にフード側係合突起72Abを受け入れる空間が形成されているので、外装部30の内方での取り付けが可能とされつつ、可動レンズ鏡筒40に大きな荷重(耐荷重を超える荷重)が作用することを防止すべくフード本体部71Aの平坦面71Aaを前側リング部材32の前端面32bに係合させることができる。
レンズフード70Aでは、装着されるレンズ鏡胴10が、取付環状部材61Aにおいて、外周面に一対の鏡筒側係合突起62A(自らのための取付構造)が設けられ、かつ内周面に取付ねじ溝63が設けられていることから、一対の鏡筒側係合突起62Aに一対のフード側係合突起72Abを係合させることでレンズ鏡胴10(可動レンズ鏡筒40)に装着することができるとともに、その装着の有無に拘らず取付ねじ溝63を介して光学フィルタ等の他の装着部材を装着することが可能とされている。このことは、上述した取付環状部材61であっても、外周面に一対の鏡筒側係合突起62すなわち装着部材70のための取付構造が設けられていることから、内周面に取付ネジ溝を設けることにより、同様の効果を得ることができる。
したがって、この具体例のレンズフード70Aでは、レンズ鏡胴10への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、上記した具体例では、各ビーム部分72Adが、対応するスリット溝72Acの両端を架け渡すように設けられていたが、レンズフード70Aへの衝撃による荷重を撓み変形により吸収するものであれば、例えば、スリット溝72Acのいずれか一方の端部のみに連続する構成所謂片持ち梁の構成とされていてもよく、上記した具体例に限定されるものではない。
また、上記した具体例では、ビーム部分72Adは、フード側取付部72Aとともに樹脂材料で形成されていたが、上述したように緩衝部(73A)として機能すべく弾性変形可能であればよく、樹脂材料に限定されるものではない。
次に、他の例としての実施例2に係る装着部材70Bについて説明する。この実施例2の発明は、装着対象となる装着部材70Bにおける緩衝部73Bの構成が、実施例1の緩衝部73とは異なる例である。この実施例2の装着部材70Bは、基本的な構成は上記した実施例1の装着部材70(図5等参照)と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、装着部材70Bは、実施例1のレンズ鏡胴10に装着される構成とされていることから、レンズ鏡胴10の詳細な説明は省略する。図13は、装着部材70Bを示す模式的な断面図である。
装着部材70Bは、装着部材70(図5等参照)と同様のレンズフードであり、図13に示すように、フード本体部71と、フード側取付部72と、弾性部材としての緩衝部73Bと、有する。緩衝部73Bは、フード本体部71およびフード側取付部72に連続する単一のコイルバネで構成されている。この緩衝部73Bは、材料が異なること以外は、装着部材70の緩衝部73(図5等参照)と同様の機能を有するものである。すなわち、緩衝部73Bは、収縮可能な方向で見て、物体側でフード本体部71に連続するとともに、像面側で装着部材当接部74に連続されており、所定の間隔d(図6参照)および可動レンズ鏡筒40における耐荷重と関連付けて、最大収縮量Cm(図6参照)および荷重に対する収縮量(所謂ばね定数)が設定されている。
この実施例2の装着部材70Bは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
したがって、本発明に係るレンズフードとしての装着部材70Bでは、レンズ鏡胴10への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、実施例2では、緩衝部73Bは、フード本体部71およびフード側取付部72に連続する単一のコイルバネで構成されていたが、緩衝部73(図5等参照)と同様の機能を有するものであれば、他のばね部材であってもよく、実施例2に限定されるものではない。
次に、他の例としての実施例3に係る装着部材70Cについて説明する。この実施例3の発明は、装着対象となる装着部材70Cにおける緩衝部73Cの構成が、実施例1の緩衝部73および実施例2の緩衝部73Bとは異なる例である。この実施例3の装着部材70Cは、基本的な構成は上記した実施例1の装着部材70と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、装着部材70Cは、実施例1のレンズ鏡胴10に装着される構成とされていることから、レンズ鏡胴10の詳細な説明は省略する。図14は、装着部材70Cを示す模式的な断面図であり、図15のIII−III線に沿って得られたものに相当する。図15は、図14のII−II線に沿って得られた模式的な断面図である。
装着部材70Cは、装着部材70(図5等参照)と同様のレンズフードであり、図14に示すように、フード本体部71Cと、フード側取付部72Cと、弾性部材としての緩衝部73Cと、有する。フード本体部71Cには、後端部(装着状態における像面側の端部)に、環状取付壁71Caと環状突起71Cbとが設けられている。その環状取付壁71Caは、フード本体部71Cの後端部の近傍位置において、フード本体部71Cの内周面から径方向内側へ向けて突出されており、全周に渡って延在する環状を呈する(図15参照)。環状突起71Cbは、後端部から装着状態における像面側へ向けて突出された筒状を呈し、フード側取付部72Cを取り囲むことが可能とされた大きさ寸法とされている。この環状突起71Cbは、レンズフードとしての機能を損なわないように、フード側取付部72Cとの間からの光の入射を防止するものである。そのフード側取付部72Cには、環状取付壁72Ccが設けられている。この環状取付壁72Ccは、フード側取付本体部72aの前端部(装着状態における物体側の端部)の近傍位置において、フード側取付本体部72aの内周面から径方向内側へ向けて突出されており、全周に渡って延在する環状を呈する(図15参照)。
緩衝部73Cは、フード本体部71Cの環状取付壁71Caとフード側取付部72Cの環状取付壁72Ccとを架け渡すように設けられており、実施例3では、環状取付壁71Caおよび環状取付壁72Ccの周方向で見て等間隔に3つ設けられている(図15参照)。この各緩衝部73Cは、環状取付壁71Caと環状取付壁72Ccとの間で撮影光軸OA方向に弾性的に収縮可能とされており、板ばね本体73Caと止め具73Cbとを有する。この各板ばね本体73Caは、中央部が止め具73Cbにより環状取付壁72Ccに固定されるとともに、その両延在端部73Ccが環状取付壁71Caに取り付けられている。この取り付けは、接着によるものであっても溶着によるものであっても一体成型によるものであってもよい。
この緩衝部73Cは、材料が異なること以外は、装着部材70の緩衝部73(図5等参照)と同様の機能を有するものである。すなわち、緩衝部73Cは、収縮可能な方向で見て、物体側でフード本体部71Cに連続するとともに、像面側で装着部材当接部74に連続されており、所定の間隔d(図6参照)および可動レンズ鏡筒40における耐荷重と関連付けて、最大収縮量Cm(図6参照)および荷重に対する収縮量(所謂ばね定数)が設定されている。
この実施例3の装着部材70Cは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
したがって、本発明に係るレンズフードとしての装着部材70Cでは、レンズ鏡胴10への装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、実施例3では、緩衝部73Cは、フード本体部71Cの環状取付壁71Caとフード側取付部72Cの環状取付壁72Ccとを架け渡す3つの板ばね部材で構成されていたが、緩衝部73(図5等参照)と同様の機能を有するものであれば、他のばね部材であってもよくかつその個数も適宜変更してもよく、実施例3に限定されるものではない。
次に、他の例としての実施例4に係る装着部材70Dについて説明する。この実施例4の発明は、装着対象となる装着部材70Dにおけるフード側取付部72Dの構成が、実施例1のフード側取付部72とは異なる例であり、それに伴って装着部材70Dが装着されるレンズ鏡胴10Dに設けられた取付環状部材61Dの構成が、実施例1の取付環状部材61とは異なる例である。この実施例4の装着部材70Dおよびレンズ鏡胴10Dは、基本的な構成は上記した実施例1の装着部材70およびレンズ鏡胴10と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。図16は、装着部材70Dおよびレンズ鏡胴10Dを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73に負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73が収縮した状態を示している。
取付環状部材61Dは、図16に示すように、可動レンズ鏡筒40の外径寸法(上記した例では連結枠42の外径寸法)と等しい外径寸法とされた環状を呈し、可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)に固定されている。この取付環状部材61Dには、外周面から径方向内側へ向けて突出されて鏡筒側係合突起62Dが設けられている。この鏡筒側係合突起62Dは、先端部(物体側の端部)の近傍位置において、内周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられており、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Dとの相対的な回転により、後述するフード側係合突起72Dbとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の一方を構成している。この取付環状部材61Dは、可動レンズ鏡筒40の収納状態において先端(物体側の端面)が、撮影光軸OA方向で見て外装部30の外装先端部分30aよりも本体部20側に位置する(凹となる位置関係)ものとされている。
フード側取付部72Dは、フード側取付本体部72Daにフード側係合突起72Dbが設けられて形成されている。そのフード側取付本体部72Daは、環状を呈し、取付環状部材61Dの鏡筒側係合突起62Dの内方に位置することが可能な外径寸法とされている。フード側係合突起72Dbは、フード側取付本体部72Daの外周面から径方向外側へ向けて突出されており、後端部(装着状態における像面側の端部)の近傍位置において、外周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられている。この一対のフード側係合突起72Dbは、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Dとの相対的な回転により、一対の鏡筒側係合突起62Dとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の他方を構成している。
この装着部材70Dでは、フード側取付部72Dのフード側取付本体部72Daにおける後端面(装着状態における像面側の端面)が装着部材当接部74Dとされている。この装着部材当接部74Dは、実施例4では、取付環状部材61Dにおいて、可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)に当接された面と対向位置となる内方受け面61Daに当接可能とされている。このため、レンズ鏡胴10Dでは、取付環状部材61Dの内方受け面61Daが鏡筒当接部として機能する。
この実施例4の装着部材70Dは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
それに加えて、レンズ鏡胴10Dの取付環状部材61Dでは、鏡筒側係合突起62Dが内側に突出されていることから、外装部30から繰り出される可動レンズ鏡筒40の先端の外径寸法を、全周に渡って同一とすることができるので、見栄えを向上させることができる。
したがって、本発明に係るレンズフードとしての装着部材70Dでは、レンズ鏡胴10Dへの装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10の可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、実施例4では、装着部材70Dの装着部材当接部74Dが、レンズ鏡胴10Dの取付環状部材61Dの内方受け面61Daに当接可能な構成とされていたが、実施例1と同様に可動レンズ鏡筒40の先端面40aに当接可能な構成としてもよく、実施例4に限定されるものではない。
また、実施例4では、取付環状部材61Dが可動レンズ鏡筒40の外径寸法(上記した例では連結枠42の外径寸法)と等しい外径寸法とされていたが、外装部30の内方に位置することが可能な外径寸法とされていればよく、実施例4に限定されるものではない。
次に、他の例としての実施例5に係る装着部材70Eについて説明する。この実施例5の発明は、装着対象となる装着部材70Eがレンズキャップとされるとともにその装着部材側取付部(キャップ側取付部72E)の構成が、実施例1の装着部材側取付部(フード側取付部72)とは異なる例であり、それに伴って装着部材70Eが装着されるレンズ鏡胴10Eに設けられた取付環状部材61Eの構成が、実施例1の取付環状部材61とは異なる例である。この実施例5の装着部材70Eおよびレンズ鏡胴10Eは、基本的な構成は上記した実施例1の装着部材70およびレンズ鏡胴10と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。図17は、装着部材70Eおよびレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。
取付環状部材61Eは、図17に示すように、可動レンズ鏡筒40の外径寸法(上記した例では連結枠42の外径寸法)と等しい外径寸法とされた環状を呈し、可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)に固定されている。この取付環状部材61Eには、外周面から径方向内側へ向けて突出されて鏡筒側係合突起62Eが設けられている。この鏡筒側係合突起62Eは、先端部(物体側の端部)の近傍位置において、内周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられており、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Eとの相対的な回転により、後述するキャップ側係合突起72Ebとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の一方を構成している。この取付環状部材61Eは、可動レンズ鏡筒40の収納状態において先端(物体側の端面)が、撮影光軸OA方向で見て外装部30の外装先端部分30aよりも本体部20側に位置する(凹となる位置関係)ものとされている。
装着部材70Eは、上述したように、可動レンズ鏡筒40に保持された光学素子(特に第1レンズ群11)の保護のためのレンズキャップである。この装着部材70Eは、装着部材本体部としてのキャップ本体部71Eと、キャップ側取付部72Eと、緩衝部73Eと、有する。キャップ本体部71Eは、外装部30の外装先端部分30aや可動レンズ鏡筒40の先端面40aを保護すべくそれらを覆うことが可能な円板状を呈している。このキャップ本体部71Eには、裏面側(キャップ側取付部72E側)の周縁が全周に渡って平坦とされた環状平坦面71Eaが形成されている。この環状平坦面71Eaは、装着部材70Eの可動レンズ鏡筒40への装着状態において、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30aと所定の間隔dを置いて対向する位置に設けられており、その外装先端部分30aとの撮影光軸OA方向での係合が可能とされている。このため、環状平坦面71Eaは、装着部材70Eにおける本体当接部分(実施例1のフード本体部71の本体当接部分71aに相当する)として機能する。
キャップ側取付部72Eは、キャップ側取付本体部72Eaにキャップ側係合突起72Ebが設けられて形成されている。そのキャップ側取付本体部72Eaは、取付環状部材61Eの鏡筒側係合突起62Eの内方に位置しつつ可動レンズ鏡筒40の先端面40aを覆うことが可能な円板状を呈する。キャップ側係合突起72Ebは、キャップ側取付本体部72Eaの外周面から径方向外側へ向けて突出されており、後端部(装着状態における像面側の端部)の近傍位置において、外周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられている。この一対のキャップ側係合突起72Ebは、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Eとの相対的な回転により、一対の鏡筒側係合突起62Eとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の他方を構成している。
緩衝部73Eは、キャップ本体部71Eとキャップ側取付部72Eとの間に設けられていることを除くと、実施例1の装着部材70の緩衝部73(図5等参照)と同様のものである。
この装着部材70Eでは、キャップ側取付部72Eのキャップ側取付本体部72Eaにおける後端面(装着状態における像面側の端面)が、可動レンズ鏡筒40への装着状態において当該可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)と撮影光軸OA方向で係合すべく当接する装着部材当接部74Eとされている。このため、レンズ鏡胴10Eでは、可動レンズ鏡筒40の先端面40aが鏡筒当接部として機能する。
この実施例5の装着部材70Eは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
それに加えて、レンズ鏡胴10Eの取付環状部材61Eでは、鏡筒側係合突起62Eが内側に突出されていることから、外装部30から繰り出される可動レンズ鏡筒40の先端の外径寸法を、全周に渡って同一とすることができるので、見栄えを向上させることができる。
したがって、装着部材70Eでは、レンズ鏡胴10Eへの装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10Eの可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、実施例5では、装着部材70Eの装着部材当接部74Eが、可動レンズ鏡筒40の先端面40aに当接可能な構成とされていたが、実施例4と同様にレンズ鏡胴10Eの取付環状部材61Eの内方受け面(図16の符号61Da参照)に当接可能な構成としてもよく、実施例5に限定されるものではない。
また、実施例5では、取付環状部材61Eが可動レンズ鏡筒40の外径寸法(上記した例では連結枠42の外径寸法)と等しい外径寸法とされていたが、外装部30の内方に位置することが可能な外径寸法とされていればよく、実施例5に限定されるものではない。
次に、他の例としての実施例6に係る装着部材70Fについて説明する。この実施例6の発明は、装着対象となる装着部材70Fが光学フィルタとされた例である。この実施例6の装着部材70Fは、基本的な構成は上記した実施例5の装着部材70Eと同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、装着部材70Fは、実施例5のレンズ鏡胴10Eに装着される構成とされていることから、レンズ鏡胴10Eの詳細な説明は省略する。図18は、装着部材70Fおよびレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。
装着部材70Fは、上述したように、可動レンズ鏡筒40の撮影光学系3への入射光の調整のための光学フィルタである。この装着部材70Fは、装着部材本体部としてのフィルタ本体部71Fと、フィルタ側取付部72Fと、緩衝部73Eと、有する。フィルタ本体部71Fは、環状のフィルタ保持部71Faと、そこに保持されたフィルタガラス71Fbと、を有する。フィルタ保持部71Faは、外装部30の外装先端部分30aを覆うことが可能な環状を呈する。このフィルタ保持部71Faでは、前面側(装着状態における物体側)にフィルタガラス71Fbの保持のためのフィルタ保持凹所71Fcが設けられ、裏面側(フィルタ側取付部72F側)の周縁に全周に渡って平坦とされた環状平坦面71Fdが設けられている。この環状平坦面71Fdは、装着部材70Fの可動レンズ鏡筒40への装着状態において、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30aと所定の間隔dを置いて対向する位置に設けられており、その外装先端部分30aとの撮影光軸OA方向での係合が可能とされている。このため、環状平坦面71Fdは、装着部材70Fにおける本体当接部分(実施例1のフード本体部71の本体当接部分71aに相当する)として機能する。
フィルタ側取付部72Fは、フィルタ側取付本体部72Faにフィルタ側係合突起72Fbが設けられて形成されている。そのフィルタ側取付本体部72Faは、取付環状部材61Eの鏡筒側係合突起62Eの内方に位置しつつ可動レンズ鏡筒40の撮影光学系3への光の入射の妨げとなることのない環状を呈する。フィルタ側係合突起72Fbは、フィルタ側取付本体部72Faの外周面から径方向外側へ向けて突出されており、後端部(装着状態における像面側の端部)の近傍位置において、外周面に沿う所定の範囲で延在されつつ対を為して設けられている。この一対のフィルタ側係合突起72Fbは、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Fとの相対的な回転により、レンズ鏡胴10Eの取付環状部材61Eの一対の鏡筒側係合突起62Eとの係合が可能とされた所謂バヨネット式の装着機構の他方を構成している。
この装着部材70Fでは、フィルタ側取付部72Fのフィルタ側取付本体部72Faにおける後端面(装着状態における像面側の端面)が、可動レンズ鏡筒40への装着状態において当該可動レンズ鏡筒40の先端面40a(物体側の端面)と撮影光軸OA方向で係合すべく当接する装着部材当接部74Fとされている。
この実施例6の装着部材70Fは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
したがって、装着部材70Fでは、レンズ鏡胴10Eへの装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10Eの可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
次に、他の例としての実施例7に係る装着部材70Gについて説明する。この実施例7の発明は、装着対象となる装着部材70Gがコンバーションレンズとされた例である。この実施例7の装着部材70Gは、基本的な構成は上記した実施例6の装着部材70Fと同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、装着部材70Gは、実施例5のレンズ鏡胴10Eに装着される構成とされていることから、レンズ鏡胴10Eの詳細な説明は省略する。図19は、装着部材70Gおよびレンズ鏡胴10Eを示す模式的な断面図であり、(a)は緩衝部73Eに負荷がかかっていない状態を示し、(b)はその緩衝部73Eが収縮した状態を示している。
装着部材70Gは、上述したように、可動レンズ鏡筒40の撮影光学系3との協働により、全体としての倍率を変化(転換)させるコンバーションレンズである。この装着部材70Gは、装着部材本体部としてのレンズ本体部71Gと、レンズ側取付部72Gと、緩衝部73Eと、有する。レンズ本体部71Gは、筒状のレンズ保持部71Gaと、そこに保持された転換レンズ群71Gbと、を有する。レンズ保持部71Gaは、全体に筒形状を呈し、外観形状が、先端側(装着状態における物体側)が外装部30よりも大きな外径寸法であり、かつ後端側(装着状態における像面側)が外装部30よりも小さな外径寸法とされた段付きの形状とされている。このレンズ保持部71Gaでは、段付きの外観形状により、裏面側(レンズ側取付部72G側)の周縁に全周に渡って平坦とされた環状平坦面71Gcが設けられている。この環状平坦面71Gcは、装着部材70Gの可動レンズ鏡筒40への装着状態において、撮影光軸OA方向で見て、外装部30の外装先端部分30aと所定の間隔dを置いて対向する位置に設けられており、その外装先端部分30aとの撮影光軸OA方向での係合が可能とされている。このため、環状平坦面71Gcは、装着部材70Gにおける本体当接部分(実施例1のフード本体部71の本体当接部分71aに相当する)として機能する。このレンズ保持部71Gaは、その内方で転換レンズ群71Gbを保持している。転換レンズ群71Gbは、1枚以上のレンズからなり、所定の倍率への変化(転換)を可能とすべく、可動レンズ鏡筒40の撮影光学系3の設定に関連付けて設定されている。
レンズ側取付部72Gは、コンバーションレンズとしてのレンズ本体部71Gに取り付けられていること以外は、実施例6のフィルタ側取付部72Fと同様の構成であるので、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。このレンズ側取付部72Gは、可動レンズ鏡筒40と装着部材70Gとの相対的な回転により、一対のレンズ側係合突起(72Fb)を、レンズ鏡胴10Eの取付環状部材61Eの一対の鏡筒側係合突起62Eとの係合させることにより、装着部材70Gを取付環状部材61Eに取り付けることができる。
この実施例7の装着部材70Gは、基本的には図5の装着部材70と等しい構成であることから、装着部材70と同様の効果を得ることができる。
したがって、装着部材70Gでは、レンズ鏡胴10Eへの装着状態において、自らに作用した衝撃に対して、そのレンズ鏡胴10Eの可動レンズ鏡筒40を適切に保護することができる。
なお、上記した各実施例では、本発明に係る装着部材の各例について説明したが、遮光のためのフード本体部を備え、装着される相手方に装着部材当接部を当接させて装着されるレンズフードであって、前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられていることを特徴とするレンズフードであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例は、それぞれにおける構成を個別に示していたが、各実施例を適宜組み合わせた構成(例えば、実施例5のレンズキャップとしての装着部材70Eに、実施例1の具体例の各ビーム部分72Adおよび各スリット溝72Acにより構成された緩衝部73Aを設ける等)としてもよく、上記した各実施例の構成に限定されるものではない。
さらに、各実施例では、装着部材の装着部材側取付部(フード側取付部72等)と取付環状部材(61等)がバヨネット式の装着機構とされていたが、着脱自在に係合可能な機構であればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。なお、この着脱自在に係合可能な機構は、一方がねじ溝であり他方がねじ山である螺合によるものであってもよいが、緩衝部(73等)におけるフード本体部(71等)と装着部材当接部(74等)とを連結させることによる荷重が作用することを防止する効果を得るためには、上記した各実施例のように、装着部材と可動レンズ鏡筒(レンズ鏡胴)とが相対的に近接する方向に移動した際に、その移動に伴う荷重が作用しない構成であることが望ましい。
以上、本発明のレンズフードおよびそれが装着されるレンズ鏡胴(撮影装置)を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
1 デジタルカメラ
10、10D、10E レンズ鏡胴
30 外装部
30a 外装先端部分
40 可動レンズ鏡筒
61、61A、61D、61E (取付環状部としての)取付環状部材
70、70B、70C、70D、70E、70F、70G 装着部材
70A レンズフード
71、71A、71C (装着部材本体部としての)フード本体部
71a 本体当接部分
71Aa (本体当接部分としての)平坦面
71E (装着部材本体部としての)キャップ本体部
71Ea (本体当接部分としての)環状平坦面
72、72A、72C、72D フード側取付部
72Ad ビーム部分
72Ae (ビーム部分に設けられた突起としての)当接突起
72Af (装着部材当接部としての)突出端面
73、73A、73B、73C、73E 緩衝部
74、74A、74D、74E、74F 装着部材当接部
Cm 最大収縮量
d 所定の間隔
OA 撮影光軸
特開2009−282392号公報

Claims (8)

  1. 遮光のためのフード本体部を備え、装着される相手方に装着部材当接部を当接させて装着されるレンズフードであって、
    前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられていることを特徴とするレンズフード。
  2. 可動レンズ鏡筒に対する遮光のためのフード本体部と、前記可動レンズ鏡筒への装着状態において該可動レンズ鏡筒に当接する装着部材当接部と、を備えるレンズフードであって、
    前記フード本体部と前記装着部材当接部との間に、弾性的に収縮可能な緩衝部が設けられていることを特徴とするレンズフード。
  3. 前記緩衝部は、前記フード本体部に連続された樹脂材料から為る筒体において、装着状態の像面側の端部に設けられたビーム部分であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズフード。
  4. 前記装着部材当接部は、前記ビーム部分に設けられた突起であることを特徴とする請求項3に記載のレンズフード。
  5. 前記緩衝部は、前記フード本体部と前記装着部材当接部とを連結する弾性部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズフード。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のレンズフードであって、
    さらに、外装部内で収納状態から繰り出し自在に可動レンズ鏡筒を保持するレンズ鏡胴への装着のためのフード側取付部を備え、
    該フード側取付部は、前記可動レンズ鏡筒への物体側からの装着が可能とされ、
    前記フード本体部は、前記外装部内に収納された前記可動レンズ鏡筒に前記フード側取付部が取り付けられた状態において、前記外装部における物体側の外装先端部分と当接可能に、前記緩衝部の収縮方向で所定の間隔を置いて対向する本体当接部分を有し、
    前記緩衝部は、最大収縮量が、前記所定の間隔よりも大きく設定されていることを特徴とするレンズフード。
  7. 前記緩衝部の収縮方向は、前記可動レンズ鏡筒における撮影光軸方向であることを特徴とする請求項6に記載のレンズフード。
  8. 前記緩衝部では、荷重に対する収縮量が、前記装着部材当接部を経て前記可動レンズ鏡筒の耐荷重を超える荷重を該可動レンズ鏡筒に作用させる前に、前記本体当接部分を前記外装部の前記外装先端部分に当接させるべく収縮するように設定されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のレンズフード。
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