JP2017222789A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ふんわりとしたボリュームのある触感と、からっと乾いた触感とを同時に付与できるとともに、使用性、消泡性、消臭性に優れた液体洗浄剤組成物を提供すること。【解決手段】(A)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤と、(B)成分:特定の繰り返し単位を有するポリマーと、(C)成分:特定の構造を有する化合物と、を含む液体洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
従来、洗濯後の被洗物を乾かす方法として、室外で被洗物を干して乾かす「外干し」が行われてきたが、近年、大気汚染に対する懸念や、生活スタイルの変化に伴い、室内で被洗物を干して乾かす「部屋干し」が行われるようになってきた。
しかし、被洗物を部屋干しすると、外干しで得られるような、ふんわりとしたボリュームのある触感と、からっと乾いた触感とを同時に得られないという問題があった。
ふんわりとした触感を被洗物に付与するために、従来から柔軟剤入り洗剤が用いられており、例えば、アミドアミンや四級アンモニウム塩などのカチオン性を有する界面活性剤を配合した洗剤製品が上市されている。しかしながら、これらは、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与する点では不充分であった。
また、特許文献1には、水不溶性シリコーン及び陽イオン性セルロースを含有し、柔軟性が高められた洗剤が開示されている。しかし、特許文献1に開示された洗剤は、ふんわりとしたボリュームのある触感を高めることはできるが、同時にしっとりとした触感を付与するため、からっと乾いた触感を想起させ難いという問題があった。
また、洗剤には、泡切れのよさ(消泡性)や、使用しやすい適度な粘度(使用性)、悪臭を抑制する効果(消臭性)が要求されるが、特許文献1では検討されていない。
特表2005−537408号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ふんわりとしたボリュームのある触感と、からっと乾いた触感とを同時に付与できるとともに、使用性、消泡性、消臭性に優れた液体洗浄剤組成物を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の液体洗浄剤組成物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤と、
(B)成分:下記一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、下記一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーと、
(C)成分:下記一般式(c−1)で表される化合物、及び下記一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、を含む液体洗浄剤組成物。
Figure 2017222789
[式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 2017222789
[式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 2017222789
[式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
Figure 2017222789
[式中、R11〜R13は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14は、水素原子又はアセチル基である。]
Figure 2017222789
[式中、R15は、炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル基であり、nは0〜10であり、mは0〜10であり、n+m>0である。]
[2]さらに、(D)成分:炭素数8〜22の脂肪酸、及びその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
[3]さらに(E)成分:下記一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーを含む、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
Figure 2017222789
[式(e−1)中、R51は水素原子又はメチル基であり、R52は水素原子である。
式(e−2)中、R53は水素原子又はメチル基であり、R54は炭素数1〜40のアルキル基である。]
[4]さらにカプセル香料を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
[5]さらにノニオン界面活性剤を含む、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
本発明によれば、ふんわりとしたボリュームのある触感と、からっと乾いた触感とを同時に付与できるとともに、使用性、消泡性、消臭性に優れた液体洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、以下の(A)成分〜(C)成分を含有する。
<(A)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤>
(A)成分は、炭素数8〜22の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤である。(A)成分は、液体洗浄剤組成物に洗浄力を付与するために用いられる。ここで炭素数8〜22の脂肪酸塩とは、炭素数8〜22の脂肪酸の塩のことを意味する。
(A)成分としては、衣料用等の洗剤に通常用いられているアニオン界面活性剤を用いることができる。
(A)成分としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖または分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩;アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型のアニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドと、平均0〜6モルのプロピレンオキシドを付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩またはポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩またはポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩が、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの両方が付加された付加体である場合、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの付加方法は、特に限定されず、例えばランダム付加でも、ブロック付加でもよい。ブロック付加方法としては、例えば、エチレンオキシドを付加した後、プロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後、エチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後、プロピレンオキシドを付加し、さらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
アルカンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましく、14〜17のものがより好ましい。また、該アルキル基が2級アルキル基である2級アルカンスルホン酸塩が好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、下記式(a−1)で表される化合物が好ましい。
23CH(SOM)COOR24 ・・・(a−1)
(式(a−1)中、R23は炭素数8〜18の炭化水素基であり、R24は炭素数1〜6の炭化水素基であり、Mは対イオンである。)
前記式(a−1)中、R23の炭化水素基の炭素数は8〜18である。つまりα−スルホ脂肪酸エステル塩が有する脂肪酸残基の炭素数は10〜20である。
23の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。R23の炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は直鎖状のアルケニル基がさらに好ましい。
式(a−1)中、R24の炭素数は1〜6であり、1〜3が好ましい。
24の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。R24の炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は分岐鎖状のアルキル基がさらに好ましい。
24としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
式(a−1)中、Mの対イオンとしては、R23CH(COOR24)SO とともに水溶性の塩を形成し得るものが好ましく、例えばアルカリ金属イオン、プロトン化したアミン、アンモニウムイオン等が挙げられる。前記対イオンとなり得るアルカリ金属としては、ナトリウム等が挙げられる。前記対イオンとなり得るアミンとしては、第1〜3級アミン等が挙げられる。前記アミンの総炭素数は1〜6であることが好ましい。また、前記アミンは、ヒドロキシ基を有していてもよい。α−スルホ脂肪酸エステル塩の水に対する溶解性が高まることから、前記アミンはヒドロキシ基を有することが好ましい。ヒドロキシ基を有するアミンとしては、アルカノールアミンが挙げられ、前記アルカノール基の炭素数は1〜3が好ましい。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
Mとしては、入手しやすい点、液体洗浄剤の低温安定性がより高められやすくなる点等から、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、前記式(a−1)におけるR23が炭素数14〜16の、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R24がメチル基である化合物が特に好ましい。
これらの中でも、ハンドリング性や再汚染防止性に優れることから、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩が好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
(A)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、2〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましく、10〜12質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、消泡性および、使用性(冬場の低温における)が良好であり、また、上記下限値以上であると、乾いたようにからっとした触感を保ちながら繊維にふんわりとボリュームのある触感が付与でき、消臭性が良好である。
<(B)成分:一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマー>
(B)成分は、下記一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、下記一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーである。本発明の液体洗浄剤組成物は、(B)成分を含有することで、洗濯後の被洗物に対して、ふんわりとしたボリュームのある触感、及び、からっと乾いた触感を付与できる。
Figure 2017222789
[式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 2017222789
[式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 2017222789
[式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
なお、上記一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(b−2)で表される繰り返し単位は、下記一般式(b−4)で表されるジアルキルジアリルアンモニウム塩モノマーに由来する繰り返し単位である。
Figure 2017222789
[式中、R、Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
上記一般式(b−1)、(b−2)及び(b−4)におけるXとしては、塩素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、亜硫酸イオン等の無機酸イオン、メチル硫酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン等の有機酸イオン等が挙げられる。
(B)成分の重量平均分子量は、通常1,000〜5,000,000であり、3,000〜2,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がより好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により求めた値を意味する。
(B)成分の重合の形態は、特に限定されず、ブロック重合、ランダム重合又はグラフト重合のいずれであってもよい。
(B)成分中の(b−1)で表される繰り返し単位、及び(b−2)で表される繰り返し単位と、(b−3)で表される繰り返し単位との含有比は特に限定されないが、(b−1)で表される繰り返し単位、及び(b−2)で表される繰り返し単位と、(b−3)で表される繰り返し単位とのモル比が、[(b−1)で表される繰り返し単位、及び(b−2)で表される繰り返し単位]:(b−3)で表される繰り返し単位=1:9〜7:3が好ましく、2:8〜6:4がより好ましい。
上記一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、上記一般式(b−3)で表される繰り返し単位とを有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミドコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミド・アクリル酸ターポリマー等が挙げられる。
これらのポリマーとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
上記ポリマーは、特に限定されないが、通常のラジカル重合により製造できる。例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドや、アクリルアミド等の(B)成分を構成するモノマーを、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の重合方法により重合することで製造できる。また、重合の際には、通常のラジカル重合に用いられる重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ化合物を用いることができる。
上記コポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート550」、「マーコート740」、「マーコート2200」や、「Noverite300」、「Noverite302」等が挙げられる。
また、上記ターポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート3330」、「マーコート3940」等が挙げられる。
これらの(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.05〜1質量%が好ましく、0.1〜0.4質量%がより好ましく、0.2〜0.3質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、消泡性および、使用性(冬場の低温における)が良好であり、また、上記下限値以上であると、乾いたようにからっとした触感を保ちながら繊維にふんわりとボリュームのある触感が付与できる。
<(C)成分:一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物>
(C)成分は、下記一般式(c−1)で表される化合物(以下、「(c−1)成分」ともいう)、及び下記一般式(c−2)で表される化合物(以下、「(c−2)成分」ともいう)からなる群から選択される少なくとも1種の化合物である。本発明の液体洗浄剤組成物は、(C)成分を含有することで、消泡性と使用性を向上することができる。
Figure 2017222789
[式中、R11〜R13は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14は、水素原子又はアセチル基である。]
Figure 2017222789
[式中、R15は、炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル基であり、nは0〜10であり、mは0〜10であり、n+m>0である。]
式(c−1)中、R11〜R13は、全てが水素原子であるか、又は1つがアルキル基であり、他の2つが水素原子である、即ち、R11〜R13の内、2つ以上が水素原子であることが好ましい。R11〜R13の内、2つ以上が水素原子であれば、開放系に放置されても、皮膜形成やゲル化をより良好に防止できる。
11〜R13のいずれかがアルキル基である場合、該アルキル基の炭素数は、1〜2が好ましく、1がより好ましい。R11〜R13の炭素数が上記範囲内であれば開放系に放置された場合でも、皮膜形成やゲル化をより良好に防止できる。
14は、開放系に放置された場合でも、皮膜形成やゲル化をより良好に防止する観点から、水素原子が好ましい。
(c−1)成分としては、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−3−エチルブタノール、3−メトキシ−3−プロピルブタノール、3−メトキシ−2−メチルブタノール、3−メトキシ−2−エチルブタノール、3−メトキシ−2−プロピルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−1−エチルブタノール、3−メトキシ−1−プロピルブタノール等、式(c−1)中のR14が水素原子であるもの;3−メトキシブチルアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテート等、式(c−1)中のR14がアセチル基であるもの等が拳げられる。中でも、(c−1)成分としては、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−2−メチルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテートが好ましく、3−メトキシ−3―メチルブタノールがより好ましい。
これらの(c−1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
式(c−2)中、mは0〜10であり、1〜5が好ましい。nは0〜10であり、0〜5が好ましい。m+nは0超であり、1〜20であり、2〜5が好ましく、2がさらに好ましい。
(c−2)成分としては、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル(ブチルカルビトール)、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノブチルエ−テル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノイソブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−s−ブチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、プロピレングリコ−ルジエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、ジプロピレングリコ−ルエチレングリコ−ルモノ−t−ブチルエ−テル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールモノイソペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノイソペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロペンチルエーテル、ペンタエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、テトラエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ペンタエチレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノ(1,3−ジメチルブチル)エーテル、トリエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、テトラエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ヘキサエチレングリコールプロピレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、ジエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル、トリエチレングリコ−ルモノフェニルエ−テル等が挙げられる。
これらの(c−2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、4〜10質量%がより好ましく、6〜8質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、消泡性を向上しやすくなる。(C)成分の含有量が上記下限値以上であると、使用性(冬場の低温における)を向上しやすくなる。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記(A)〜(C)成分以外の他の成分を含有することができ、例えば、炭素数8〜22の脂肪酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも1種、(B)成分以外のポリマー、マイクロカプセル、水混和性有機溶剤、溶媒、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、金属イオン捕捉剤(キレート剤)、無機塩、酸化防止剤、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、(B)成分以外の風合い向上剤、アルカノールアミン等のアルカリビルダー、ハイドロトロープ剤、シリコーン化合物、保存安定性向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤、着香剤、着色剤、乳濁剤、天然物等のエキス、pH調整剤等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、炭素数8〜22の脂肪酸、及びその塩からなる群から選択される少なくとも1種(以下、(D)成分ともいう)を含んでいてもよい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(D)成分を含有することで、消泡性と使用性を向上することができる。
(D)成分としては、炭素数10〜20の脂肪酸又はその塩が好ましく、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸又はその塩、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸又はその塩等が挙げられる。なかでも、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びパルミチン酸を含むヤシ脂肪酸又はその塩が好ましい。
脂肪酸の塩としては、上記脂肪酸とナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩;アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール塩、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミンとの塩;リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸との塩等が挙げられる。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、1〜8質量%が好ましく、3〜6質量%がより好ましく、4〜5質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、消泡性を向上しやすくなる。
(B)成分以外のポリマーとしては、下記一般式(e−1)で表されるモノマー(以下、「モノマー(e1)」ともいう。)から誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマー(以下、「モノマー(e2)」ともいう。)から誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマー(以下、「(E)成分」ともいう)が挙げられる。本発明の液体洗浄剤組成物は、(E)成分を含有することで使用性を向上しやすくなる。
Figure 2017222789
式(e−1)中、R51は水素原子又はメチル基であり、R52は水素原子である。
式(e−2)中、R53は水素原子又はメチル基であり、R54は炭素数1〜40のアルキル基である。
(モノマー(e1))
モノマー(e1)としては、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。
(E)成分において、モノマー(e1)は、1種を単独で用いてもよく、2種を組み合わせて用いてもよい。
(モノマー(e2))
54のアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状構造を含んでいてもよい。
54のアルキル基の炭素数は、1〜40であり、1〜20が好ましく、1〜10がより好ましい。
モノマー(e2)としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イコシル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸イコシル等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
モノマー(e2)としては、アクリル酸エステルが好ましい。
(E)成分において、モノマー(e2)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(E)成分は、架橋されているものが好ましい。なお、(E)成分は架橋されていないものでもよい。
(E)成分である架橋されている共重合体としては、例えば、架橋剤により架橋されているもの(高分子架橋体)が挙げられる。
前記架橋剤としては、例えば、アリルエーテル化合物が挙げられる。
アリルエーテル化合物としては、アリルエーテル、糖のアリルエーテル、糖アルコールのアリルエーテル等が挙げられる。
糖のアリルエーテルにおける糖としては、例えば、スクロース等が挙げられる。
糖アルコールのアリルエーテルにおける糖アルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
(E)成分の市販品としては、例えば、以下のものが挙げられる。
架橋タイプの(E)成分の市販品としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol Aqua30」、Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である「Carbopol Aqua SF−1」、Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C10〜30)、メタクリル酸アルキル(C10〜30)及びアクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol EZ−4」、DOW社製のアクリル酸アルキルとアクリル酸又はメタクリル酸のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「ACUSOL
830」等が挙げられる。
非架橋タイプの(E)成分としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる共重合体である商品名「Novethix HC200」等が挙げられる。
(E)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
マイクロカプセルは、芯物質と、当該芯物質を覆う壁物質とから構成される。マイクロカプセルは様々な機能を付与する目的で使用され、芯物質としては、香料、精油、増白剤、虫除け剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、スキンケア剤、酵素、プロバイオティクス、染料、顔料、香料前駆体、冷感剤、温感剤、フェロモン等の誘引剤、抗菌剤、漂白剤等を含み得る。このような芯物質の成分は、本発明の技術分野において周知の成分を用いることができる。
マイクロカプセルは、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。マイクロカプセルは、目的に応じて市販の製品から適宜選択することができるが、具体的には以下のものが挙げられる。
芯物質として香料を含むマイクロカプセル、即ちカプセル香料の具体例としては、フィルメニッヒ社製のPopscent BLUEFLOWERPOP「MHN2814」、ジボダン社製のMechaCaps Cosmic1、AURORACAPS、およびIFF社製のUNICAP101、およびUNICAP503等が挙げられる。
マイクロカプセルがカプセル香料である場合、カプセル香料中の芯物質としての香料は、液体洗浄剤分野において用いられているものを特に制限なく用いることができ、目的に応じて適宜選択することができる。内包香料の成分の構成として、例えば、下記表1に示される香料組成物が挙げられる。
Figure 2017222789
マイクロカプセルの壁物質は、高分子物質から構成され、衣類用液体洗浄剤や柔軟剤等に含有されるカプセルに一般的に使用される材料を用いることができる。壁物質として、例えば、ゼラチン、寒天等の天然系高分子、油脂、ワックス等の油性膜形成物質、ポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子物質などを挙げることができ、それら1種を単独又は2種以上を適宜併用することができる。壁物質は、カプセルが破壊された際の発香性の観点から、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂或いは尿素−ホルムアルデヒド樹脂からなるアミノプラストポリマー、ポリアクリル酸系或いはポリメタクリル酸系ポリマーであることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、カプセル香料を含有することで消臭性を向上しやすくなる。これらは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
カプセル香料の平均粒径は、1〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。
なおカプセル香料の平均粒径は、レーザー回折・散乱法により測定される値を示す。
カプセル香料の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜0.4質量%が好ましく、0.05〜0.4質量%がより好ましく、0.1〜0.2質量%がさらに好ましい。カプセル香料が上記下限値以上であると、消臭性能が良好となる。
ノニオン界面活性剤(以下、(F)成分ともいう)としては、従来、液体洗浄剤に用いられているものであればよく、例えば、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。これらのノニオン界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ノニオン界面活性剤としては、上記の中でも、粘度及び液安定性の点で、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式(f−1)で表される化合物(以下、化合物(f1)ということがある)が挙げられる。
21−X−(EO)(PO)−R22 ・・・(f−1)
[(f−1)式中、R21は炭素数8〜22の炭化水素基であり、−X−は2価の連結基であり、R22は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基である。EOはオキシエチレン基であり、sはEOの平均繰り返し数を表す3〜20の数である。POはオキシプロピレン基であり、tはPOの平均繰り返し数を表す0〜6の数である。]
(f−1)式中、R21の炭化水素基の炭素数は、10〜18が好ましい。R21の炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
−X−としては、−O−、−COO−、−CONH−等が挙げられる。
22におけるアルキル基の炭素数は、1〜6であり、1〜3が好ましい。
22におけるアルケニル基の炭素数は、2〜6であり、2〜3が好ましい。
−X−が−O−、−COO−又は−CONH−である化合物(f1)は、1級もしくは2級の高級アルコール(R−OH)、高級脂肪酸(R21−COOH)又は高級脂肪酸アミド(R21−CONH)を原料として得られる。
sは、EOの平均繰り返し数(即ち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表す3〜20の数であり、5〜18が好ましい。上記上限値超では、HLB値が高くなりすぎて皮脂に対する洗浄力が低下するおそれがあり、上記下限値未満では、臭気の劣化を生じるおそれがある。
tは、POの平均繰り返し数(即ち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を表す0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値超では、液体洗浄剤組成物の高温下での液安定性が低下する傾向にある。
tが1以上の場合、即ち、化合物(f1)が、EO及びPOを有する場合、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加方法は、特に限定されず、例えば、ランダム付加方法でもよく、ブロック付加方法でもよい。ブロック付加方法としては、例えば、エチレンオキシドを付加した後、プロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後、エチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後、プロピレオキシドを付加し、さらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
付加モル数分布は、ノニオン界面活性剤を製造する際の反応方法によって変動しやすい。例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水基原料に付加させた際には、エチレンオキシドやプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的狭い分布となる傾向にある。
化合物(f1)としては、特に、−X−が−O−である化合物(アルコール型ノニオン界面活性剤)、又は、−X−が−COO−であり、R22が炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数2〜6のアルケニル基である化合物(脂肪酸アルキル(アルケニル)エステル)が好ましい。
−X−が−O−である場合、R21の炭素数は10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
−X−が−O−である場合、R22は、水素原子が好ましい。
−X−が−COO−である場合、R21の炭素数は9〜21が好ましく、11〜21がより好ましい。
−X−が−COO−である場合、R22は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましい。
−X−が−O−又は−COO−である化合物(f1)としては、例えば、三菱化学株式会社製のDiadol(商品名、C13(Cは炭素数を示す。以下同様。))、Shell社製のNeodol(商品名、C12とC13との混合物)、Sasol社製のSafol23(商品名、C12とC13との混合物)等のアルコールに対して、12モル相当、又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO−1214又はCO−1270(商品名)等の天然アルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;ブテンを3量化して得られるC12アルケンをオキソ法に供して得られるC13アルコールに対して、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol TO7、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、9モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XP90、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XL70、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、6モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XA60、BASF社製);炭素数12〜14の第2級アルコールに対して、9モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:ソフタノール90、ソフタノール150、株式会社日本触媒製);ヤシ脂肪酸メチル(ラウリン酸/ミリスチン酸=8/2)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸メチルエステル(EO15モル))等が挙げられる。
化合物(f1)としては、上記の中でも、−X−が−COO−でありR22が炭素数1〜6のアルキル基であり、tが0である化合物、即ち、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、R22がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、MEEということがある)がより好ましい。
ノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを用いることで、液体洗浄剤組成物の水への溶解性を高め、洗浄力を高められる。加えて、液体洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量を高めても、粘度の著しい増大(ゲル化)が生じにくく、良好な流動性を有する濃縮型の液体洗浄剤組成物を得られる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、特にMEEは、水溶液系中で分子同士の配向性が弱く、ミセルが不安定なノニオン界面活性剤である。このため、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは、高濃度でゲル化等を生じず、1種単独で多量に液体洗浄剤組成物中に配合されても、水への溶解性を高められると推測される。従って、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを含む液体洗浄剤組成物が水に分散されると、洗浄液中のポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの濃度が速やかに均一となり、洗浄初期から任意の濃度で被洗物と接して高い洗浄力を発揮すると考えられる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルにおいて、エチレンオキシドの付加モル数が異なる化合物の分布の割合を示すナロー率は、20質量%以上が好ましい。ナロー率の上限値は実質的に80質量%以下が好ましい。ナロー率は、20〜60質量%がより好ましい。ナロー率が高いほど良好な洗浄力が得られるが、高すぎると低温での液安定性が低下するおそれがあるため、30〜45質量%がさらに好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル等のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤のナロー率は、下記の数式(S)で求められる値である。
Figure 2017222789
(S)式において、Smaxは、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体におけるアルキレンオキシドの付加モル数(s+tの値)を示す。
iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。
Yiは、(S)式で表される成分全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
前記ナロー率は、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法等によって制御することができる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法としては、特に制限されるものではないが、例えば、表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルに酸化エチレンを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)が挙げられる。
前記の表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、例えば、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、 金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒の表面改質においては、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
また、その他の(F)成分の製造法としては、アルカリ土類金属化合物とオキシ酸等の混合物より調製されるアルコキシル化触媒により、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加する方法がある。上記のアルコキシル化触媒については、特許04977609号、WO1993004030、WO2002038269、WO2012028435等で開示されており、例えば、カルボン酸のアルカリ土類金属塩及び/又はヒドロキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩と硫酸等の混合物より調製したアルコキシル化触媒等が挙げられる。
液体洗浄剤組成物中の(F)成分の含有量を高めることで、少量の液体洗浄剤組成物で被洗物を洗浄できる、液体洗浄剤組成物の容器をコンパクトにできる、といった利点が得られる。液体洗浄剤組成物中の(F)成分の含有量を高める場合、高濃度においてもゲル化領域が小さく、配合しやすい点で、(F)成分としては、第2級アルコールにエチレンオキシドを付加した第2級アルコールエトキシレート(例えば、株式会社日本触媒社製のソフタノールシリーズ)やMEEが好ましい。これらは、高濃度においてもゲル化領域が小さいため、液体洗浄剤組成物中の含有量を高めてもゲル化を生じにくい。
(F)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
例えば、(F)成分としては、第2級アルコールエトキシレートやMEEと、第1級アルコールにエチレンオキシドを付加した第1級アルコールエトキシレートとが併用されてもよい。
第2級アルコールエトキシレート又はMEEと第1級アルコールエトキシレートとを併用する場合、(F)成分中、(第2級アルコールエトキシレート又はMEE)/(第1級アルコールエトキシレート)で表される質量比は、3/7〜10/0が好ましく、5/5〜10/0がより好ましく、9/1〜10/0がさらに好ましい。
液体洗浄剤組成物中の(F)成分の含有量は0.1質量%以上が好ましく、0.1〜70質量%がより好ましく、5〜50質量%がさらに好ましく、10〜30質量%が特に好ましい。上記下限値以上であれば、ノニオン界面活性剤の配合効果を得られやすく、上記上限値以下であれば、低温における液体洗浄剤組成物の粘度の増大をより抑制できる。
(F)成分/(A)成分で表される質量比(以下、F/A比ともいう)は、0.2〜50が好ましく、0.5〜25がより好ましい。F/A比が上記下限値以下であると、消泡性が良好となる。また、F/A比が上記下限値以上であると、洗浄力が良好となる。
[減粘剤及び可溶化剤]
減粘剤及び可溶化剤としては、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量約200のポリエチレングリコール、平均分子量約400のポリエチレングリコール、平均分子量約1000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩、並びに尿素等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が減粘剤及び可溶化剤を含む場合、減粘剤及び可溶化剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜15質量%が好ましい。
[金属イオン捕捉剤(キレート剤)]
金属イオン捕捉剤(キレート剤)としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が金属イオン捕捉剤を含む場合、金属イオン捕捉剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましい。
[酸化防止剤]
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が酸化防止剤を含む場合、酸化防止剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
[防腐剤]
防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT 20」(商品名)等が挙げられる。
[着色剤]
着色剤としては、例えばアシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、赤色106号、黄色203号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が着色剤を含む場合、着色剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.00005〜0.005質量%が好ましい。
[乳濁化剤]
乳濁化剤としては、例えばポリスチレンエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルションなどが挙げられ、具体的にはポリスチレンエマルション(サイデン化学社製(商品名)サイビノールRPX−196 PE−3、固形分40質量%)などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が乳濁化剤を含む場合、乳濁化剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜0.5質量%が好ましい。
[カプセル香料以外の香料]
香料としては、例えば特開2002−146399号公報に記載の香料成分などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物が香料を含む場合、香料の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが4〜10であることが好ましく、pHが5〜9であることがより好ましく、pHが6〜8であることがさらに好ましい。pHがこのような範囲にあると、液体洗浄剤組成物の保存安定性を良好に維持できる。
衣料用洗剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
本発明の液体洗浄剤組成物の各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
本発明の液体洗浄剤組成物は、従来公知の液体洗剤の製造方法により製造される。
液体洗剤の製造方法としては、例えば、溶媒である水に、(A)〜(C)成分及び必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば、繊維製品の洗浄に用いる場合には、液体洗浄剤組成物を単独で、又は公知の漂白剤や柔軟剤と共に水に入れて洗浄液とし、この洗浄液に被洗物を入れ洗濯機で洗浄する方法、洗浄液に被洗物を一定時間漬け置きした後、その後、洗濯機で洗浄する方法等が挙げられる。また、食器等の洗浄に用いる場合には、液体洗浄剤組成物を原液のままスポンジに含ませて食器等を洗浄する方法、液体洗浄剤組成物を水に溶解して希薄な洗浄液を調製し、この洗浄液に食器等を浸しつつスポンジで擦る方法等が挙げられる。
被洗物としては、例えば、食器等の台所用品や、衣類、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量×(B)成分の含有量で表される数(以下、「LAS塩×B値」ともいう)は、0.15〜200が好ましく、1.2〜50がより好ましく、3〜10がさらに好ましい。
LAS塩×B値を上記範囲内とすると、ふんわりとボリュームのある触感と、乾いたようにからっとした触感を両立しやすくなる。
(C)成分の含有量×(E)成分の含有量/{((A)成分の含有量+(D)成分の含有量)×(B)成分の含有量}で表される数(以下、「CE/{(A+D)B}値」ともいう)は、0〜50が好ましく、0.6〜15がより好ましく、1.6〜8がさらに好ましい。CE/{(A+D)B}値を上記範囲内とすることにより、使用性(冬場の低温時における)を向上しやすくなる。
(D)成分の含有量/((A)成分の含有量×(B)成分の含有量)で表される数(以下、「D/AB値」ともいう)は、0〜100が好ましく、0.6〜5がより好ましい。
D/AB値を上記範囲内とすることにより、消泡性を向上しやすくなる。
(A)成分の含有量×(B)成分の含有量×マイクロカプセルの含有量で表される数(以下、「ABM値」ともいう)は、0〜100が好ましく、0.1〜10がより好ましく、0.3〜5がさらに好ましい。
ABM値を上記範囲内とすることにより、消臭性を向上しやすくなる。
なお上記含有量はすべて液体洗浄剤組成物の総質量に対する各成分の質量%の値を意味する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分を含み、(A)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(B)成分が一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーであり、(C)成分が一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分を含み、(A)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(B)成分が一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーであり、(C)成分が一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、(D)成分がヤシ脂肪酸であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分を含み、(A)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(B)成分が一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーであり、(C)成分が一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、(D)成分がヤシ脂肪酸であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーを重合させた架橋型共重合体であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、ノニオン界面活性剤を含み、(A)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(B)成分が一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーであり、(C)成分が一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、(D)成分がヤシ脂肪酸であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーを重合させた架橋型共重合体であることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、ノニオン界面活性剤、カプセル香料を含み、(A)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(B)成分が一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーであり、(C)成分が一般式(c−1)で表される化合物、及び一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であり、(D)成分がヤシ脂肪酸であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーを重合させた架橋型共重合体であることが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
・A−1:直鎖アルキル(C10〜C13)ベンゼンスルホン酸カリウム、製品名「LAS−K」、ライオン株式会社製)
・A−2:ポリオキシエチレンドデシルエーテルサルフェートのナトリウム塩、オキシエチレン基の平均付加モル数3、製品名「AES」、ライオン株式会社製。
<(B)成分>
・B−1:ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドのコポリマー、商品名「Noverite 300」、Lubrizol社製。
・B−2:ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドのコポリマー、商品名「Noverite 302」、Lubrizol社製。
<(C)成分>
・C−1:3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、商品名「ソルフィット」、株式会社クラレ製。
・C−2:ブチルカルビトール、商品名「ブチルジグリコール」、日本乳化剤社製。
・C’−1:エタノール、商品名「発酵アルコール95度1級」、合同酒精社製。
<その他>
・ヤシ脂肪酸、商品名「椰子脂肪酸(PKO)TC」、日油社製。
・カプセル香料C:商品名「Mechacaps Cosmic1」、ジボダン社製。
・カプセル香料D:商品名「Popscent BLUEFLOWERPOP MHN2814」、フィルメニッヒ社製。
・Carbopol Aqua30:アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーを重合させた架橋型共重合体、商品名「Carbopol Aqua30」、Lubrizol社製。
[共通成分A]
各成分の末尾に記載の数値は液体洗浄剤組成物中の含有量である。
・F−1:MEE:ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(MEE)。上記一般式(f−1)中、R21=炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基、R22=メチル基、s=15、t=0。ナロー率33%。下記合成方法により合成されたもの・・・19質量%。
[A−1の合成方法]
特開2000−144179号公報に記載の合成方法に準じて合成した。
組成が2.5MgO・Al・wHOである水酸化アルミナ・マグネシウム(キョーワード300(商品名)、協和化学工業株式会社製)を600℃で1時間、窒素雰囲気下で焼成して、焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒を得た。焼成水酸化アルミナ・マグネシウム(未改質)触媒2.2gと、0.5N水酸化カリウムエタノール溶液2.9mLと、ラウリン酸メチルエステル280gと、ミリスチン酸メチルエステル70gとを4Lオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内で触媒の改質を行った。次いで、オートクレーブ内を窒素で置換した後、温度を180℃、圧力を0.3MPaに維持しつつ、エチレンオキシド1052gを導入し、撹拌しながら反応させた。
得られた反応液を80℃に冷却し、水159gと、濾過助剤として活性白土及び珪藻土をそれぞれ5gとを添加し混合した後、触媒を濾別してF−1を得た。
[ナロー率の分析方法]
(F)成分のナロー率は下記の手順で測定した。
下記測定条件により、酸化エチレンの付加モル数が異なる酸化エチレン付加体の分布を測定し、前記数式(S)によりナロー率(質量%)を算出した。
[HPLCによる酸化エチレン付加体の分布の測定条件]
装置:LC−6A((株)島津製作所製)
検出器:SPD−10A
測定波長:220nm
カラム:Zorbax C8(Du Pont(株)製)
移動相:アセトニトリル/水=60/40(体積比)
流速:1mL/分
温度:20℃
・AE(EO15):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、商品名「LMAO−90」、ライオン株式会社製、;式(f−1)中、R21=炭素数12〜14の直鎖状のアルキル基、X=−O−、R22=水素原子、s=15、t=0・・・2質量%。
・SR剤:商品名「TexCare SRN−170C」、クラリアントジャパン社製・・・0.5質量%。
・PEG:ポリエチレングリコール、商品名「PEG#1000−L60」、ライオンケミカル株式会社製・・・2質量%
・安息香酸Na:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成株式会社製・・・0.5質量%。
・イソチアゾロン液:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/マグネシウム塩/水の混合液、商品名「ケーソンCG」、ローム・アンド・ハース社製・・・0.01質量%。
・MEA:モノエタノールアミン、株式会社日本触媒製・・・3.6質量%。
・クエン酸:一方社油脂工業株式会社製・・・0.1質量%。
・BHT・・・ジブチルヒドロキシトルエン、商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
・色素:商品名「赤色106号」、 癸巳化成株式会社製・・・0.0001質量%。
・香料(カプセル香料以外):香料(特開2002−146399号公報記載の香料組成物A)・・・0.85質量%。
[共通成分B]
各成分の末尾に記載の数値は液体洗浄剤組成物中の含有量である。
・F−2:MEE:ヤシ脂肪酸メチル(質量比でラウリン酸メチル/ミリスチン酸メチル=8/2の混合物)に、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。上記一般式(f−1)中、R21=炭素数11のアルキル基及び炭素数13のアルキル基、R22=メチル基、s=15、t=0、ナロー率33%。下記合成方法により合成されたもの・・・14質量%。
[F−2の合成方法]
F−2を以下の合成方法に準じて合成した。
1Lセパラブルフラスコに、イソプロピルアルコール(IPA)(一級試薬、関東化学株式会社製)525gと、酢酸カルシウム一水和物(特級試薬、関東化学株式会社製)150gを入れ、ディスパー攪拌翼により20℃で混合して分散物を得た(分散工程)。前記分散物を3000rpmで攪拌しながら、滴下ロートによって、硫酸(特級試薬、関東化学株式会社製)75gを60分間かけて添加し混合した(混合工程)。混合工程では硫酸の添加で発熱するので、セパラブルフラスコを温浴で、反応温度を15〜25℃に制御した。硫酸を添加した後、20℃に保ちながら、さらに2時間攪拌し(触媒熟成工程)、アルコキシル化触媒を得た。
オートクレーブに、上記アルコキシル化触媒2.1gと、ラウリン酸メチル(パステルM12、ライオンケミカル株式会社製)462gと、ミリスチン酸メチル(パステルM14、ライオンケミカル株式会社製)166gとを入れ、攪拌した。攪拌しながら、オートクレーブ内を窒素置換し、160℃に昇温し、0.1〜0.5MPaの条件で、エチレンオキシド(EO)1876g(ラウリン酸メチルとミリスチン酸メチルとの合計の15倍モル)を導入して攪拌した(付加反応工程)。さらに、付加反応温度で0.5時間攪拌した(熟成工程)後、80℃に冷却し、反応粗製物(脂肪酸メチルエステルエトキシレート(MEE)、EO平均付加モル数=15)2516gを得た。前記反応粗製物をろ過して触媒を除去したものをF−2とした。
・AE(EO15):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、商品名「LMAO−90」、ライオン株式会社製、;式(f−1)中、R21=炭素数12〜14の直鎖状のアルキル基、X=−O−、R22=水素原子、s=15、t=0・・・7質量%。
・SR剤:商品名「TexCare SRN−170C」、クラリアントジャパン社製・・・0.5質量%。
・PEG:ポリエチレングリコール、商品名「PEG#1000−L60」、ライオンケミカル株式会社製・・・2質量%
・安息香酸Na:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成株式会社製・・・0.5質量%。
・イソチアゾロン液:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/マグネシウム塩/水の混合液、商品名「ケーソンCG」、ローム・アンド・ハース社製・・・0.01質量%。
・MEA:モノエタノールアミン、株式会社日本触媒製・・・3.6質量%。
・クエン酸:一方社油脂工業株式会社製・・・0.1質量%。
・BHT・・・ジブチルヒドロキシトルエン、商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
・色素:商品名「赤色106号」、 癸巳化成株式会社製・・・0.0001質量%。
・香料(カプセル香料以外):香料(特開2002−146399号公報記載の香料組成物A)・・・0.85質量%。
[共通成分C]
・F−2・・・19質量%
・AE(EO15):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、商品名「LMAO−90」、ライオン株式会社製、;式(f−1)中、R21=炭素数12〜14の直鎖状のアルキル基、X=−O−、R22=水素原子、s=15、t=0・・・2質量%。
・SR剤:商品名「TexCare SRN−170C」、クラリアントジャパン社製・・・0.5質量%。
・PEG:ポリエチレングリコール、商品名「PEG#1000−L60」、ライオンケミカル株式会社製・・・2質量%
・安息香酸Na:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成株式会社製・・・0.5質量%。
・イソチアゾロン液:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/マグネシウム塩/水の混合液、商品名「ケーソンCG」、ローム・アンド・ハース社製・・・0.01質量%。
・MEA:モノエタノールアミン、株式会社日本触媒製・・・3.6質量%。
・クエン酸:一方社油脂工業株式会社製・・・0.1質量%。
・BHT・・・ジブチルヒドロキシトルエン、商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
・色素:商品名「赤色106号」、 癸巳化成株式会社製・・・0.0001質量%。
・香料(カプセル香料以外):香料(特開2002−146399号公報記載の香料組成物A)・・・0.85質量%。
<実施例1〜32、比較例1〜3>
表2〜5に示す組成に従い、水に、(A)〜(C)成分及びその他の成分を添加し混合し、実施例1〜32、比較例1〜3の液体洗浄剤組成物を得た。
表2〜5に得られた各例の液体洗浄剤組成物の組成(配合成分、含有量(質量%))を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
水の含有量「バランス」は、液体洗浄剤組成物全体で100質量%とするのに必要な量である。
各例の液体洗浄剤組成物について、ふんわりとしたボリュームのある触感及びからっと乾いた触感、消泡性、使用性、消臭性を、以下のように評価した。評価結果を表2〜5に示す。
[ふんわりとボリュームのある触感とからっと乾いた触感の評価]
全自動電気洗濯機(Haier社製JW−Z23A)に、市販のTシャツ(B.V.D.社製、品番G013TSLL、綿100%)2枚、および浴比(洗濯水/被洗布総質量)を20倍に調整するために、綿Tシャツ2枚(B.V.D.社製、全被洗布の総質量約600g)を投入し、各例の衣料用洗剤を添加し(衣料用洗剤は4mL)、標準コースで洗浄、すすぎ、脱水を順次行う洗濯操作を行った。15℃の水道水を用い、洗浄時間、すすぎ、脱水、水量(低水位に設定、水量約12L)に関しては、一切調整せず、洗濯機の標準コース設定を使用した。洗濯終了後、取り出したTシャツを25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に1日放置して、これを試験布とした。試験布の「ふんわりとしたボリュームのある触感」及び「からっと乾いた触感」について、専門パネラー10人が、下記判断基準による対照布との一対比較を行い採点した。専門パネラー10人の採点結果の平均値を下記評価基準に分類して、それぞれの触感を評価した。それぞれの評価において、△、○、◎を合格とした。
なお、触感の評価は、上記恒温恒湿室(20mの密閉空間)で行い、対照布としては、各例の衣料用洗剤に代えて、標準洗剤(ラウリルアルコール1モル当たり平均15モルのエチレンオキシドを付加させたアルコールエトキシレートの20質量%水溶液)を用いて、上記と同じ洗浄操作で処理したタオルを用いた。
ふんわりとしたボリュームのある触感及びからっと乾いた触感(乾燥2日後)の評価結果を表に示す。
≪ふんわりとしたボリュームのある触感の判断基準≫
1点:対照布と同等、または対照布以下。
2点:対照布よりややボリュームがあり、ふんわりしている。
3点:対照布よりかなりボリュームがあり、ふんわりしている。
4点:対照布より非常にボリュームがあり、ふんわりしている。
≪ふんわりとしたボリュームのある触感の評価基準≫
◎:3.5点以上。
○:2.5点以上3.5点未満。
△:1.5点以上2.5点未満。
×:1.5点未満。
≪からっと乾いた触感の判断基準≫
1点:対照布より湿った触感がする。
2点:対照布よりやや湿った触感がする。
3点:対照布と同等。
4点:対照布よりやや乾いた触感がする。
5点:対照布より乾いた触感がする。
≪からっと乾いた触感の評価基準≫
◎:3点以上。
○:2点以上3点未満。
×:2点未満。
[使用性(冬場の低温時における洗剤の投入口への入れやすさ)]
PS11ビンに各例の衣料用洗剤を入れ、恒温室(5℃)に1日保管した。その後、トップNANOX(lot.160121C8X)の計量キャップに10ml入れ、全自動電気洗濯機(日立社製BD−V7300)に全量投入した。その際、「洗剤の投入口への入れやすさ」について、専門パネラー10人が、下記判断基準による対照洗剤との一対比較を行い採点した。専門パネラー10人の採点結果の平均値を下記評価基準に分類して、それぞれの「洗剤の投入口への入れやすさ」を評価した。それぞれの評価において、△、○、◎を合格とした。対象洗剤は比較例3の洗剤を用いた。
≪洗剤の投入口への入れやすさの判断基準≫
1点:対照洗剤と同等、または対照洗剤以下。
2点:対照布よりやや投入しやすい。
3点:対照布よりかなり投入しやすい。
4点:対照布より非常に投入しやすい。
≪洗剤の投入口への入れやすさの評価基準≫
◎:2点より大きい。
○:1.5点より大きく、2点以下。
△:1点より大きく、1.5点以下。
×:1点。
[消泡性]
各例の液体洗浄剤組成物0.3gを、25℃の3°硬水900mLに溶解して洗浄液を調製した。この洗浄液を20mLを100mL容量のエプトン管に入れ、30秒で30回震とうして泡立てた後、1分静置した。その後の泡の高さ(泡と洗浄液との境界から、泡の上端面までの長さ)を測定し、対照洗剤と比較した。◎、△を合格とした。対象洗剤は実施例24の洗剤を用いた。
≪洗剤の投入口への入れやすさの評価基準≫
×:対照洗剤より泡が高い。
△:対照洗剤と同等、または対照洗剤よりやや泡が低い。
◎:対照洗剤より泡が低い。
[消臭性]
手や顔を拭くタオル(綿100%)として60分ごとに計8回使用し、8等分したもの10枚を試験布とした。
ドラム式全自動電気洗濯機(日立社製BD−V7300)に、上記試験布10枚、湿式人工汚染布(財団法人洗濯科学協会製、オレイン酸28.3質量%、トリオレイン15.6質量%、コレステロールオレート12.2質量%、流動パラフィン2.5質量%、スクアレン2.5質量%、コレステロール1.6質量%、ゼラチン7.0質量%、泥29.8質量%、カーボンブラック0.5質量%、10cm×10cm/1枚)5枚、および衣類重量を1kgに調整するために、綿Tシャツ(B.V.D.社製、綿100%)を投入し、各例の衣料用洗剤を投入口に添加(衣料用洗剤使用量は5ml/布1kgとなるように調整)した。15℃の水道水を用い、標準コースで洗浄、すすぎ、脱水を順次行う洗濯操作を行った。洗浄時間、すすぎ、脱水、水量に関しては、一切調整せず、洗濯機の標準コース設定を使用した。洗浄後、25℃、湿度85%RHの恒温恒湿室に1日放置した。
試験布の臭いの強さを判断基準に従って点数付けをした。評価は、10人のパネラーが、布に残っている悪臭の強さを下記の基準により官能試験を行い、下記判断基準に示す六段階臭気強度表示法に基づき採点した。その平均値から評価基準にしたがって消臭性を評価した。△、○、◎を合格とした。
≪消臭性の判断基準≫
5点:強烈なニオイ。
4点:強いニオイ。
3点:楽に感知できる程度のニオイの強さ。
2点:何の臭いか分かる程度のニオイの強さ。
1点:やっと感知できる程度のニオイの強さ。
0点:無臭。
≪評価基準B≫
◎:1点未満。
○:1点以上2点未満。
△:2点以上3点未満。
×:4点以上。
Figure 2017222789
Figure 2017222789
Figure 2017222789
Figure 2017222789
表2〜5に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜32の液体洗浄剤組成物は、ふんわりとしたボリュームのある触感、及びからっと乾いた触感を付与することができ、且つ使用性、消泡性、及び消臭性に優れていた。
一方、(A)成分を含まない比較例1では、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できず、かつ消臭性に劣っていた。
(B)成分を含まない比較例2では、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できなかった。
(C)成分をエタノールに置き換えた比較例3では、使用性において劣っていた。
以上の結果から、本発明を適用した液体洗浄剤組成物は、ふんわりとしたボリュームのある触感と、からっと乾いた触感の両方を付与することができ、かつ使用性、消泡性、消臭性に優れることが確認できた。

Claims (5)

  1. (A)成分:炭素数8〜22の脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤と、
    (B)成分:下記一般式(b−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(b−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、下記一般式(b−3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーと、
    (C)成分:下記一般式(c−1)で表される化合物、及び下記一般式(c−2)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と、を含む液体洗浄剤組成物。
    Figure 2017222789
    [式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
    Figure 2017222789
    [式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
    Figure 2017222789
    [式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
    Figure 2017222789
    [式中、R11〜R13は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14は、水素原子又はアセチル基である。]
    Figure 2017222789
    [式中、R15は、炭素数1〜6のアルキル基、又はフェニル基であり、nは0〜10であり、mは0〜10であり、n+m>0である。]
  2. さらに、(D)成分:炭素数8〜22の脂肪酸、及びその塩からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. さらに(E)成分:下記一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーを含む、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
    Figure 2017222789
    [式(e−1)中、R51は水素原子又はメチル基であり、R52は水素原子である。
    式(e−2)中、R53は水素原子又はメチル基であり、R54は炭素数1〜40のアルキル基である。]
  4. さらにカプセル香料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
  5. さらにノニオン界面活性剤を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体洗浄剤組成物。
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