JP6526334B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄剤組成物に関する。
本願は、2016年6月15日に、日本に出願された特願2016−119315号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
衣類等の被洗物には、洗濯後にふんわりしたボリューム感が求められる。
特許文献1では、ジメチルジアリルアンモニウムハライドとアクリルアミドとのコポリマーを含む洗浄剤組成物を提案している。引用文献1の洗浄剤組成物によれば、衣類等の被洗浄物に柔軟性を付与することができる。
しかしながら、引用文献1の洗浄剤組成物では、特にフリース等のポリエステルからなる起毛仕上げの生地を被洗物とした場合に、ふんわりしたボリュームのある触感が充分に付与できない。
特開平2−103291号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる洗浄剤組成物を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の洗浄剤組成物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分、及び(B)成分を含む洗浄剤組成物であって、
前記(A)成分が下記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーであり、
前記(B)成分がアルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b1)と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b2)と、を有する水溶性ポリマーである、洗浄剤組成物。
Figure 0006526334
[式中、R、及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 0006526334
[式中、R、及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
[2]前記(A)成分がさらに、下記一般式(a−3)で表される繰り返し単位を有する、[1]に記載の洗浄剤組成物。
Figure 0006526334
[式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
[3]さらに、スルホン酸型アニオン界面活性剤、及び硫酸エステル型アニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤を含む、[1]又は[2]に記載の洗浄剤組成物。
[4]さらに、ノニオン界面活性剤を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
[5]さらに、下記一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーを含む、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
Figure 0006526334
[式(e−1)中、R11は水素原子又はメチル基であり、R12は水素原子である。式(e−2)中、R13は水素原子又はメチル基であり、R14は炭素数1〜40のアルキル基である。]
本発明によれば、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、以下の(A)成分及び(B)成分を含有する。
<(A)成分:一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマー>
(A)成分は、下記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーである。本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分を含有することで、洗濯後の被洗物に対して、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる。
Figure 0006526334
[式中、R、及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
Figure 0006526334
[式中、R、及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
(A)成分は、さらに下記一般式(a−3)で表される繰り返し単位を有することが好ましい。
Figure 0006526334
[式中、Rは、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R、Rは、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
なお、上記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(a−2)で表される繰り返し単位は、下記一般式(a−4)で表されるジアルキルジアリルアンモニウム塩モノマーに由来する繰り返し単位である。
Figure 0006526334
[式中、R、Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
上記一般式(a−1)、(a−2)及び(a−4)におけるXとしては、塩素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、亜硫酸イオン等の無機酸イオン、メチル硫酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン等の有機酸イオン等が挙げられる。
(A)成分の重量平均分子量は、通常1,000〜5,000,000であり、3,000〜2,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がより好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により求めた値を意味する。
(A)成分の重合の形態は、特に限定されず、ブロック重合、ランダム重合又はグラフト重合のいずれであってもよい。
(A)成分中の(a−1)で表される繰り返し単位、及び(a−2)で表される繰り返し単位と、(a−3)で表される繰り返し単位との含有比は特に限定されないが、(a−1)で表される繰り返し単位、及び(a−2)で表される繰り返し単位と、(a−3)で表される繰り返し単位とのモル比が、[(a−1)で表される繰り返し単位、及び(a−2)で表される繰り返し単位の合計]:(a−3)で表される繰り返し単位=1:9〜7:3が好ましく、2:8〜6:4がより好ましい。
上記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドから誘導されるポリマーが挙げられ、市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート100」が挙げられる。
上記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、上記一般式(a−3)で表される繰り返し単位とを有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミドコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミド・アクリル酸ターポリマー等が挙げられる。
これらのポリマーとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
上記ポリマーは、特に限定されないが、通常のラジカル重合により製造できる。例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドや、アクリルアミド等の(A)成分を構成するモノマーを、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の重合方法により重合することで製造できる。また、重合の際には、通常のラジカル重合に用いられる重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ化合物を用いることができる。
上記コポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート550」、「マーコート740」、「マーコート2200」、「Noverite300」、「Noverite302」等が挙げられる。
また、上記ターポリマーの市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート3330」、「マーコート3940」等が挙げられる。
これらの(A)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜5質量%が好ましく、0.1〜1.2質量%がより好ましく、0.1〜0.6質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。(A)成分の含有量が下限値以上であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。
<(B)成分:アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b1)と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b2)と、を有する水溶性ポリマー>
(B)成分の水溶性ポリマーを構成する「アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも1種の単位」(以下、(b1)単位ともいう)のうち、アルキレンテレフタレート単位は下記式(b1−1)で示される単位である。
Figure 0006526334
[式中、R21は低級アルキレン基である。]
21の炭素数は1〜4、好ましくは2〜4である。
アルキレンテレフタレート単位の具体的としては、例えばエチレンテレフタレート単位、n−プロピレンテレフタレート単位、イソプロピレンテレフタレート単位、n−ブチレンテレフタレート単位、イソブチレンテレフタレート単位、sec−ブチレンテレフタレート単位、tert−ブチレンテレフタレート単位等が挙げられる。これらの中ではイソプロピレンテレフタレート単位が好ましい。
(b1)単位として、単一種類のアルキレンテレフタレート単位を単独で用いてもよく、複数種類のアルキレンテレフタレート単位を組み合わせて使用してもよい。
水溶性ポリマーを構成する(b1)単位のうち、アルキレンイソフタレート単位は下記式(b1−2)で示される単位である。
Figure 0006526334
[式中、R22は低級アルキレン基である。]
22の炭素数は1〜4、好ましくは2〜4である。
アルキレンイソフタレート単位の具体例としては、例えば、エチレンイソフタレート単位、プロピレンイソフタレート単位、n−ブチレンイソフタレート単位、sec−ブチレンイソフタレート単位、tert−ブチレンイソフタレート単位等が挙げられる。これらの中ではプロピレンイソフタレート単位が好ましい。
(b1)単位として、単一種類のアルキレンイソフタレート単位を単独で用いてもよく、複数種類のアルキレンイソフタレート単位を組み合わせて使用してもよい。
(b1)単位は、上記アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位から選択されるものを、単独で、又は2つ以上を組み合わせて使用することができる。すなわち、(b1)単位はアルキレンテレフタレート単位のみからなるものであってもよく、アルキレンイソフタレート単位のみからなるものであってもよく、アルキレンテレフタレート単位とアルキレンイソフタレート単位との混合物からなるものであってもよい。
(B)成分の水溶性ポリマーを構成する「オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも1種の単位」(以下、(b2)単位ともいう)は下記式(b−2)で示される単位である。
−(R23O)− ・・・(b−2)
[式中、R23は低級アルキレン基であり、sは1〜100の整数である。]
23の炭素数は1〜4、好ましくは2〜4である。
式(b−2)において、sが1の場合はオキシアルキレン単位となり、sが2以上の場合はポリオキシアルキレン単位となる。sは、1〜100、好ましくは1〜80、特に好ましくは1〜50の整数である。
(b2)単位の具体例としては、オキシエチレン単位、及びポリオキシエチレン単位;オキシプロピレン単位、及びポリオキシプロピレン単位;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン単位等が挙げられ、オキシエチレン単位、及びポリオキシエチレン単位が好ましい。
(b2)単位は、上記オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位から選択されるものを、単独で、又は2つ以上を組み合わせて使用することができる。すなわち、(b2)単位はオキシアルキレン単位のみからなるものであってもよく、ポリオキシアルキレン単位のみからなるものであってもよく、オキシアルキレン単位とポリオキシアルキレン単位との混合物からなるものであってもよい。
(B)成分は、上述の(b1)単位と(b2)単位とが、ランダムまたはブロックで重合している高分子化合物であることが好ましく、特にブロックで重合しているものが好ましい。
B成分は、上述の(b1)単位、及び(b2)単位以外の単位(例えば、重合開始剤や重合停止剤等に由来する単位や、その他共重合可能な単位)を含んでいてもよい。その場合、(B)成分の80モル%以上、好ましくは90モル%以上が(b1)単位、及び(b2)単位により構成されていることが好ましい。
(B)成分における「水溶性ポリマー」とは、10gの前記ポリマーを、40℃の条件で、1000gの水に添加し、スターラー(太さ8mm、長さ50mm、1リットルビーカー)で12時間攪拌(200rpm)したときに完全に溶解するものをいう。
(B)成分として好適な具体例として、下記式(b−3)又は(b−4)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0006526334
[式中、A及びBはそれぞれ独立して、水素原子又はメチル基、好ましくは共にメチル基であり、R24、R25及びR26はそれぞれ独立して、炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基であり、x1は0〜10、好ましくは0.5〜5、特に好ましくは0.5〜2.5であり、y1は1〜100、好ましくは1〜80、より好ましくは1〜50、更に好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜30であり、z1は1〜100、好ましくは1〜80、より好ましくは1〜50、更に好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜30である。]
Figure 0006526334
[式中、A及びBはそれぞれ独立して、水素原子又はメチル基、好ましくは共にメチル基であり、R27、R28及びR29はそれぞれ独立して、炭素数2〜4のアルキレン基、好ましくは炭素数2〜3のアルキレン基であり、x2は0〜10、好ましくは0.5〜5、特に好ましくは0.5〜2.5であり、y2は、1〜100、好ましくは1〜80、より好ましくは1〜50、更に好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜30であり、z2は、1〜100、好ましくは1〜80、より好ましくは1〜50、更に好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜30である。]
式(b−3)において、x1とy1との比率は、x1:y1が1:5〜1:20であるのが好ましく、1:8〜1:18であるのがより好ましい。
式(b−4)において、x2とy2との比率は、x2:y2が1:5〜1:20であるのが好ましく、1:8〜1:18であるのがより好ましい。
(B)成分は、重量平均分子量が500〜8000であることが好ましい。重量平均分子量は、溶媒としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いてGPC(ゲルパーミネーションクロマトグラフィー)により測定した値を、PEG(ポリエチレングリコール)を較正曲線に用いて換算した値をいう。重量平均分子量の下限値は、800以上であることがより好ましく、特に1000以上であることが好ましい。重量平均分子量の上限値は、7000以下であることが好ましく、6000以下が特に好ましい。したがって、重量平均分子量は800〜7000であることが好ましく、1000〜6000であることが特に好ましい。
(B)成分のpH(20℃の5%水溶液)は3〜7であることが好ましい。
(B)成分の融点は25℃〜60℃であることが好ましい。
(B)成分の粘度(50℃)は100〜1000mPa・sであることが好ましい。粘度は、ブルックフィールド粘度計にて2番ローターを用い測定した値である。
(B)成分は公知物質であり、市場において容易に入手することができる。また、文献等に開示の合成方法:例えば、Journal of Polymer Science
, 第3巻,609〜630ページ(1948年)、Journal of Polymer Science,第8巻,1〜22ページ(1951年)、特開昭61−218699号公報記載の方法等により製造することができる。
(B)成分の具体例としては、商品名:TexCare SRN−100(クラリアント社製、重量平均分子量:2000〜3000)や、商品名:TexCare SRN−300(クラリアント社製、重量平均分子量:7000)として市販されているものが挙げられる。これらの中では、水への溶解性が高く、保存後の洗浄性能の低下が少ないTexCare SRN−100が好ましい。特に好ましくは、TexCare SRN−100の70%水溶液であり、商品名:TexCare SRN−170(クラリアント社製)として市販されているものを用いることができる。
これらの(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.2〜1質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。(B)成分の含有量が下限値以上であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。
(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、A/B比ともいう)は、0.02〜50が好ましく、0.03〜12がより好ましく、0.1〜3がさらに好ましい。
A/B比を上記範囲内とすることで、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる。
<任意成分>
本発明の洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記(A)〜(B)成分以外の他の成分を含有することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、(A)及び(B)成分以外のポリマー、水、有機溶媒、減粘剤及び可溶化剤、金属イオン捕捉剤(キレート剤)、酸化防止剤、防腐剤、洗浄性能向上剤、酵素(プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等)、風合い向上剤、アルカリビルダー(アルカノールアミン等)、ハイドロトロープ剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤、着色剤、乳濁化剤、香料、不溶粒子、天然物等のエキス等が挙げられる。
[アニオン界面活性剤]
本発明におけるアニオン界面活性剤は、公知物質であり、市場において容易に入手することができる。なかでも、スルホン酸型アニオン界面活性剤、及び硫酸エステル型アニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤(以下、(C)成分ともいう)が好ましい。ここでスルホン酸型アニオン界面活性剤とは、分子内に−SO を有するアニオン界面活性剤である。硫酸エステル型アニオン界面活性剤とは、分子内に−OSO を有するアニオン界面活性剤である。ここでMは対イオンである。対イオンとしては、金属イオン、プロトン化したアミン、アンモニウム等が挙げられる。
(C)成分の具体例としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖または分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩などが挙げられる。
また、これらのアニオン性界面活性剤としては以下のものが好ましい。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩では、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキサイドを付加したもの(すなわち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩)が好ましい。
アルカンスルホン酸塩の炭素数は10〜20、好ましくは14〜17であり、2級アルカンスルホン酸塩が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、下記式(c−1)で表される化合物が好ましい。
43CH(SOM)COOR44 ・・・(c−1)
(式(c−1)中、R43は炭素数8〜18の炭化水素基であり、R44は炭素数1〜6の炭化水素基であり、Mは対イオンである。)
前記式(c−1)中、R43の炭化水素基の炭素数は8〜18である。つまりα−スルホ脂肪酸エステル塩が有する脂肪酸残基の炭素数は10〜20である。
43の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。R43の炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は直鎖状のアルケニル基がさらに好ましい。
式(c−1)中、R44の炭素数は1〜6であり、1〜3が好ましい。
44の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。R44の炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は分岐鎖状のアルキル基がさらに好ましい。
44としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
式(c−1)中、Mの対イオンとしては、R43CH(COOR44)SO とともに水溶性の塩を形成し得るものが好ましく、例えばアルカリ金属イオン、プロトン化したアミン、アンモニウムイオン等が挙げられる。前記対イオンとなり得るアルカリ金属としては、ナトリウム等が挙げられる。前記対イオンとなり得るアミンとしては、第1〜3級アミン等が挙げられる。前記アミンの総炭素数は1〜6であることが好ましい。また、前記アミンは、ヒドロキシ基を有していてもよい。α−スルホ脂肪酸エステル塩の水に対する溶解性が高まることから、前記アミンはヒドロキシ基を有することが好ましい。ヒドロキシ基を有するアミンとしては、アルカノールアミンが挙げられ、前記アルカノール基の炭素数は1〜3が好ましい。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
Mとしては、入手しやすい点、液体洗浄剤の低温安定性がより高められやすくなる点等から、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、前記式(c−1)におけるR43が炭素数14〜16の、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R44がメチル基である化合物が特に好ましい。
上述の具体例の中では、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩が好ましい。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール塩、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。
上述の(C)成分は、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸のような酸型で洗浄剤組成物中に配合して苛性ソーダやモノエタノールアミンなどのアルカリ剤で中和し、洗浄剤組成物中で塩型とすることも可能である。
これらの(C)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、2〜20質量%が好ましく、5〜18質量%がより好ましく、10〜16質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。(C)成分の含有量が下限値以上であると、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与しやすい。
(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、A/C比ともいう)は、0.1/20〜5/2が好ましく、0.1/18〜1.2/5がより好ましい。
A/C比を上記範囲内とすることで、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる。
(C)成分以外のアニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
(C)成分と、炭素数8〜22の脂肪酸(以下、「高級脂肪酸」ともいう)の塩と、を併用することが好ましい。
高級脂肪酸としては、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸の塩、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸などが挙げられる。
これらの高級脂肪酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール塩、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。
[ノニオン界面活性剤]
ノニオン界面活性剤(以下、(D)成分ともいう)としては特に限定されないが、例えばポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、炭素数8〜22の脂肪酸又は炭素数8〜22のアミン等のアルキレンオキサイド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキサイド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキサイド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキサイド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシドなどが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(D)成分としては、上記の中でも、液体洗剤の粘度を適度に保持しつつ、外観安定性が向上する点で、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい(ただし(F)成分は含まない)。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば下記一般式(d−1)で表される化合物(以下、「化合物(d1)」という。)、下記一般式(d―2)で表される化合物(以下、「化合物(d2)」という。)などが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
51−CO−(OR52−OR53 ・・・(d−1)
54−O−[(EO)/(PO)]H ・・・(d−2)
式(d−1)中、R51は炭素数9〜13の炭化水素基であり、R52は炭素数2〜4のアルキレン基であり、R53は炭素数1〜4のアルキル基である。mはOR52の平均繰り返し数を示し、5〜25の数である。
式(d−2)中、R54は炭素数10〜22の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基である。sはEOの平均繰り返し数を示し、5〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を示し、0〜4の数である。
化合物(d1):
前記式(d−1)中、R51における炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
また、R51における炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。
51の炭素数は9〜13であり、炭素数10〜13が好ましく、炭素数11〜13がより好ましい。R51の炭素数が9以上であると、洗浄力がより高まる。一方、R51の炭素数が13以下であると、保存安定性が向上し、特にゲル化が抑制されやすくなる。
化合物(d1)は、単一鎖長の混合物であってもよく、複数の鎖長の混合物であってもよい。R51は、原料の脂肪酸(R51−COOH)に由来する。
前記式(d−1)中、R53は、炭素数1〜4のアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R53として具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。R53の炭素数が1以上であると、低温保存時の析出が抑制されやすくなる。一方、R53の炭素数が4以下であると、低温条件下での液体洗剤の水に対する溶解性がより高まる。
前記式(d−1)中、R52は、炭素数2〜4のアルキレン基であり、エチレン基又はプロピレン基が好ましい。
式中の複数のR52は、相互に同じであってもよく異なってもよい。すなわち、R52のアルキレン基は、1種単独であってもよく、2種以上が組み合わされていてもよい。中でも、洗浄時の泡立ちがよく、安価であることから、式中のm個のOR52が、全てオキシエチレン基であるか、又はオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在していることが好ましい。
52のアルキレン基が2種以上組み合わされている場合、OR52の付加方法は、特に限定されず、例えばオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在している場合の付加方法としては、ランダム付加であってもよく、ブロック付加であってもよい。ブロック付加の方法としては、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後にエチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
前記式(d−1)中、mは、OR52の平均繰返し数を示し、5〜25の数である。mが下限値以上であると、洗浄力、特に皮脂汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、mが上限値以下であると、液体洗剤の水に対する溶解性がより向上する。
OR52が全てオキシエチレン基である場合、mは、5〜20が好ましく、12〜18がより好ましい。
OR52がオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在している場合、mは12〜21が特に好ましい。このうち、オキシプロピレン基の平均繰返し数は、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。オキシプロピレン基の平均繰返し数が5を超えると、洗浄力、及び液体洗剤としての保存安定性(ニオイ、経時安定性など)が低下するおそれがある。
化合物(d1)において、OR52の繰返し数が異なる化合物の分布の割合を示すナロー率は、20質量%以上であることが好ましい。ナロー率の上限値は、実質的には80質量%以下であることが好ましい。
前記ナロー率は、20〜50質量%がより好ましく、保存安定性及び水に対する溶解性がより向上することから、30〜45質量%がさらに好ましい。
前記ナロー率が高いほど、良好な洗浄力が得られやすい。また、前記ナロー率が、好ましくは20質量%以上、特に好ましくは30質量%以上であると、化合物(d1)由来の原料臭気の少ない液体洗剤が得られやすくなる。これは、化合物(d1)の製造後、化合物(d1)と共存する、化合物(d1)の原料である脂肪酸エステルと、前記式(d−1)中のmが1又は2のアルキレンオキシド付加体と、が少なくなるためである。
化合物(d1)中に不純物として含まれる化合物のうち、化合物(d1)の原料である脂肪酸エステルと、前記式(d−1)中のmが1又は2のアルキレンオキシド付加体との合計の割合は、化合物(d1)の総質量に対して、0.5質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以下であることがより好ましい。この割合が0.5質量%以下であると、界面活性剤の原料臭気のより少ない液体洗剤が得られやすくなる。
本明細書において「ナロー率」とは、アルキレンオキシドの付加モル数が異なるアルキレンオキシド付加体の分布の割合を示す、下記の数式(S)で表される値をいう。
Figure 0006526334
前記式(S)において、mmaxは、化合物(d1)全体の中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体のOR52の繰返し数(付加モル数)を示す。
iは、OR52の繰返し数を示す。
Yiは、化合物(d1)全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
前記ナロー率は、例えば、化合物(d1)の製造方法等によって制御できる。
化合物(d1)の製造方法としては、特に限定されず、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)により容易に製造することができる。
かかる表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒、あるいは、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒が挙げられる。
また、前記複合金属酸化物触媒の表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシドと、の混合割合を、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
化合物(d1)の製造方法としては、アルカリ土類金属化合物とオキシ酸等の混合物より調製されるアルコキシル化触媒により、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加する方法もある。上記のアルコキシル化触媒については、特許04977609号、国際公開第1993/004030号、国際公開第2002/038269号、国際公開第2012/028435号等で開示されており、例えば、カルボン酸のアルカリ土類金属塩及び/又はヒドロキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩と硫酸等の混合物より調製したアルコキシル化触媒等が挙げられる。
化合物(d2):
前記式(d−2)中、R54における炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
また、R54における炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。
54の炭素数は10〜20であり、炭素数12〜18が好ましく、炭素数12〜14がより好ましい。R54の炭素数が10以上であると、洗浄力がより高まる。一方、R54の炭素数が20以下であると、保存安定性が向上し、特にゲル化が抑制されやすくなる。
化合物(d2)は、単一鎖長の混合物であってもよく、複数の鎖長の混合物であってもよい。R54は、原料のアルコール(R54−OH)に由来する。前記アルコールとしては、ヤシ油、パーム油もしくは牛脂などの天然油脂由来のアルコール、又は、石油由来の合成アルコールが挙げられる。
前記式(d−2)中、sは、EOの平均繰返し数を示し、5〜20の数であり、12〜18の数が好ましく、12〜16の数がより好ましい。sが前記範囲内にあると、液体洗剤の洗浄力、特に皮脂汚れに対する洗浄力がより向上する。
tは、POの平均繰返し数を示し、0〜4の数であり、0〜3の数が好ましく、0であることが特に好ましい。tが前記範囲内にあると、液体洗剤のゲル化が抑制されやすくなり、また、すすぎ時に良好な泡切れ性が得られやすい。
前記式(d−2)において、EOとPOとは、ブロック状に付加していてもよく、ランダム状に付加していてもよい。EOとPOとがブロック状に付加している場合の付加方法としては、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後にエチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。特に、全自動洗濯機での洗濯におけるすすぎ性がより良好なことから、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法(末端が−O−CHCHO−Hとなること)が好ましい。
化合物(d2)において、アルキレンオキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド)の付加モル数分布は特に限定されず、化合物(d2)の製造方法等によって制御できる。例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の一般的なアルカリ触媒を用いてアルキレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、比較的広い付加モル数分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載されたAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてアルキレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、比較的狭い付加モル数分布となる傾向にある。
化合物(d2)の具体例としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
・ライオン株式会社製の商品名「レオックスCL−70」(炭素数12のアルコールと炭素数14のアルコールとの混合物)又はSasol社製の商品名Safol23(炭素数12のアルコールと炭素数13のアルコールとの混合物)等のアルコールに対して12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物。
・P&G社製の商品名「CO−1214」や「CO−1270」等の天然アルコールに対して9モル、12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物。
・炭素数12〜14の第2級アルコールに対して9モル、12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物(日本触媒社製の商品名「ソフタノール90」、「ソフタノール120」、「ソフタノール150」)。
(D)成分としては、特に皮脂汚れに対する洗浄力、高濃度領域でゲル化しにくいこと等の点から、化合物(d1)及び化合物(d2)成分からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。この中でも、化合物(d1)と化合物(d2)との組合せ、又は化合物(d1)を用いることがより好ましい。
化合物(d1)としては、上述した中でも、R52がエチレン基であるポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、その中でもR53がメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、「MEE」と記載することがある。)が特に好ましい。これらは高濃度においてもゲル化領域が小さいため、高配合時にゲル化が生じにくい。
また、液体洗剤がポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを含有することにより、水への溶解性が良好となり、高い洗浄力が得られやすいものとなる。また、高濃度の界面活性剤を含有しても粘度の著しい増大(ゲル化)が生じにくく、良好な流動性を有する濃縮型の液体洗剤とすることができる。係る理由は以下のように考えられる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、特にMEEは、水溶液系中で分子同士の配向性が弱く、ミセルが不安定なノニオン界面活性剤であるため、高濃度でゲル化等が生じにくく、1種単独で多量に液体洗剤中に配合することができると推測される。また水への溶解性が向上すると推測される。さらに、高濃度での良好な流動性に寄与していると考えられる。したがって、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが洗濯機槽内の水中へ投入された場合、洗濯液中のポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの濃度は素早く均一となり、洗浄初期から所定の濃度で被洗物と接することができるため、高い洗浄力が得られると考えられる。
さらに、化合物(d2)としては、上述した中でも、第1級アルコールに酸化エチレンを付加した第1級アルコールエトキシレートが特に好ましい。
(D)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、10〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、15〜30質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が、10質量%以上であれば十分な洗浄力が得られ、50質量%以下であれば増粘が抑制され、液体洗剤の保存安定性をより良好に維持できる。
[カチオン界面活性剤]
カチオン界面活性剤の例としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。
また、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミン又はこれらの塩;パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミド等が挙げられる。
[両性界面活性剤]
両性界面活性剤の例としては、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
[(A)及び(B)成分以外のポリマー]
(A)及び(B)成分以外のポリマーとしては、下記一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を含むポリマー(以下、(E)成分ともいう)が挙げられる。(E)成分は、構造化剤の役割を果たす。液体洗剤が(E)成分を含有することで洗浄剤組成物が構造化する。よって、例えば液体洗剤が不溶粒子を含有する場合、液体洗剤中に不溶粒子を均一分散でき、その状態を維持できる。加えて、液体洗剤の保存安定性や再汚染防止性も高まる。
Figure 0006526334
[式(e−1)中、R11は水素原子又はメチル基であり、R12は水素原子である。式(e−2)中、R13は水素原子又はメチル基であり、R14は炭素数1〜40のアルキル基である。]
一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位は、一般式(e−1)で表されるモノマーを含むモノマー成分を重合したときに、一般式(e−1)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位である。
一般式(e−1)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。
これらの一般式(e−1)で表されるモノマーは、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記式(e−2)中、R13は、水素原子又はメチル基であり、水素原子が好ましい。
前記式(e−2)中、R14におけるアルキル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
14におけるアルキル基の炭素数は、1〜40であり、炭素数1〜20が好ましく、炭素数1〜10がより好ましい。
一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位は、一般式(e−2)で表されるモノマーを含むモノマー成分を重合したときに、一般式(e−2)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位である。
一般式(e−2)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イコシル等のアクリル酸エステル;、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸イコシル等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
これらの一般式(e−2)で表されるモノマーは、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(E)成分は、架橋されているものでもよく、架橋されていないものでもよいが、架橋されているものが好ましい。
(E)成分の架橋されているものとしては、例えば、架橋剤により架橋されているもの(高分子架橋体)が挙げられる。
前記の架橋剤としては、例えばアリルエーテル化合物が好適に挙げられる。
アリルエーテル化合物としては、アリルエーテル、糖のアリルエーテル、糖アルコールのアリルエーテル等が挙げられる。
糖のアリルエーテルにおける糖としては、例えばスクロース等が挙げられる。
糖アルコールのアリルエーテルにおける糖アルコールとしては、例えばペンタエリスリトール等が挙げられる。
(E)成分は、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、(E)成分は、一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位以外の繰り返し単位(他の繰り返し単位)を有していてもよい。
他の繰り返し単位としては、他のモノマーから誘導された繰り返し単位が挙げられる。
他のモノマーとしては、一般式(e−1)で表されるモノマー及び一般式(e−2)で表されるモノマーと共重合可能であれば特に制限されず、1種以上を用いることができる。
(E)成分の具体例としては、例えば以下の商品名が挙げられる。
架橋タイプの(E)成分の市販品としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol Aqua30」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である「Carbopol Aqua SF−1」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C10〜C30)、メタクリル酸アルキル(C10〜C30)及びアクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol EZ−4」;DOW社製のアクリル酸アルキルと、アクリル酸又はメタクリル酸とからなる架橋型共重合体である商品名「ACUSOL 830」等が挙げられる。
非架橋タイプの(E)成分の市販品としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選択される2種類以上のモノマーからなる共重合体である商品名「Novethix HC200」等が挙げられる。
これらの(E)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(E)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.1〜5.0質量%が好ましく、0.5〜2.5質量%がより好ましい。(E)成分の含有量が、上記数値範囲内であると、液体洗剤の構造化ができる。
(A)成分/(E)成分で表される質量比(以下、A/E比ともいう)は、0.05〜1.25が好ましく、0.1〜1.25がより好ましい。
A/E比を上記範囲内とすることで、液体洗剤が十分に構造化され、保存安定性が高まる。
[有機溶媒]
本発明の洗浄剤組成物は、有機溶媒(以下、(F)成分ともいう)を含むことができる、例えば炭素数2〜4の一価アルコール、炭素数2〜4の多価アルコール及び下記式(f−1)で表されるグリコールエーテル系溶剤、下記式(f−2)で表される溶剤からなる群から選択される溶剤である。
31−(OR32OH ・・・(f−1)
[式中、R31は炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、R32は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは平均付加モル数を表し1〜5である。]
CHOCR33(CH)CHR34CHR35OR36 ・・・(f−2)
[式中R33〜R35は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R36は水素原子又はアセチル基である。]
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、たとえば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
炭素数2〜4の多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
前記式(f−1)で表されるグリコールエーテル系溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
前記式(f−2)で表される溶剤としては、3−メトキシメタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−3−エチルブタノール、3−メトキシ−3−プロピルブタノール、3−メトキシ−2−メチルブタノール、3−メトキシ−2−エチルブタノール、3−メトキシ−2−プロピルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−1−エチルブタノール、3−メトキシ−1−プロピルブタノール、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
これらのなかでも、液体洗剤としての流動性、臭気の穏やかな点や原料の入手のしやすさから、エタノール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチルブタノールが好ましい。
これらの(F)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(F)成分の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、3〜25質量%が好ましい。
(F)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。(F)成分の含有量が下限値以上であると、液体洗剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。
[減粘剤及び可溶化剤]
減粘剤及び可溶化剤としては、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量約200のポリエチレングリコール、平均分子量約400のポリエチレングリコール、平均分子量約1000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩、並びに尿素等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が減粘剤及び可溶化剤を含む場合、減粘剤及び可溶化剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜15質量%が好ましい。
[金属イオン捕捉剤(キレート剤)]
金属イオン捕捉剤(キレート剤)としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が金属イオン捕捉剤を含む場合、金属イオン捕捉剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましい。
[酸化防止剤]
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が酸化防止剤を含む場合、酸化防止剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
[防腐剤]
防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT
20」(商品名)等が挙げられる。
[着色剤]
着色剤としては、例えばアシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、赤色106号、黄色203号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料などが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が着色剤を含む場合、着色剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.00005〜0.005質量%が好ましい。
[乳濁化剤]
乳濁化剤としては、例えばポリスチレンエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルションなどが挙げられ、具体的にはポリスチレンエマルション(サイデン化学社製(商品名)サイビノールRPX−196
PE−3、固形分40質量%)などが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が乳濁化剤を含む場合、乳濁化剤の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜0.5質量%が好ましい。
[香料]
香料としては、例えば特開2002−146399号公報に記載の香料成分などが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が香料を含む場合、香料の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
[不溶粒子]
不溶粒子とは、液体洗剤を構成する成分に溶けにくい粒子のことである。
不溶粒子としては、具体的に、カプセル粒子、特有の製品審美性を付与するためのビーズや真珠光沢剤、ベントナイト、カルボキシメチルセルロース(CMC)などが挙げられる。
カプセル粒子は、高分子化合物で形成されたカプセル壁によって有効成分が内包されたものである。
カプセル粒子は、公知の方法により製造でき、例えば、界面重合法、in−situ重合法等が挙げられる。
カプセル壁を形成する高分子化合物としては、例えばポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子が挙げられる。これらは、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
有効成分としては、香料成分、日焼け止め成分(紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等)などが挙げられる。
以下、高分子化合物で形成されたカプセル壁によって香料成分が内包されたカプセル粒子を「カプセル香料」ともいう。
カプセル香料の具体例としては、例えば以下に示すカプセル香料A、カプセル香料B、カプセル香料Cなどが挙げられる。
カプセル香料A:
カプセル香料Aは、以下の香料成分を含む。
リモネン(0.10質量%)、エチル2−メチルブチレート(3.50質量%)、トリプラール(5.00質量%)、ガルバスコン(0.20質量%)、スピロガルバノン(0.60質量%)、シクラセット(9.00質量%)、シクラブート(0.10質量%)、トリシクロデセニルアセテート(19.00質量%)、ベルドックス(18.00質量%)、ネクタリル(15.00質量%)、テトラヒドロリナロール(14.00質量%)、α−イオノン(0.50質量%)、β−イオノン(14.00質量%)、ジプロピレングリコール(1.00質量%)。
カプセル香料B:
カプセル香料Bは、以下の香料成分を含む。
トリプラール(2.40質量%)、シクラセット(10.00質量%)、トリシクロデセニルプロピオネート(10.00質量%)、イソプロピルメチル−2−ブチレート(1.70質量%)、マンザネート(2.00質量%)、ベルドックス(14.00質量%)、アリルアミルグリコレート(2.00質量%)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(5.00質量%)、γ−デカラクトン(0.50質量%)、γ−ウンデカラクトン(7.50質量%)、α−ダマスコン(0.25質量%)、ネロール(0.20質量%)、ヘディオン(5.00質量%)、リリアール(12.00質量%)、リナロール(23.00質量%)、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート(0.20質量%)、バニリン(0.10質量%)、ライムオキサイド(2.40質量%)、ジプロピレングリコール(1.75質量%)。
カプセル香料C:
カプセル香料Cは、以下の香料成分を含む。
ヘキシルサリチレート(3.71質量%)、エチル2−メチルブチレート(3.30質量%)、ジヒドロオイゲノール(8.49質量%)、カンファー(1.46質量%)、1,4−シネオール(1.28質量%)、ベルドックス(9.04質量%)、γ−ノナラクトン(0.84質量%)、γ−デカラクトン(2.58質量%)、γ−ウンデカラクトン(3.70質量%)、アリルカプロエート(7.47質量%)、ヘキシルアセテート(1.27質量%)、ゲラニルプロピオネート(6.38質量%)、プレニルアセテート(1.52質量%)、アリルフェノキシアセテート(0.60質量%)、ジメチルベンジルカルビニルブチレート(0.95質量%)、ネクタリル(8.54質量)、ゲラニルアセテート(11.13質量%)、リリアール(11.51質量%)、シクラメンアルデヒド(3.05質量%)、アミルサリチレート(1.39質量%)、イソイースーパー(1.08質量%)、γ−メチルイオノン(1.34質量%)、アンブロキサン(0.13質量%)、ハバノライド(0.37質量%)、アニスアルデヒド(8.46質量%)、ライムオキサイド(0.41質量%)。
本発明の洗浄剤組成物が不溶粒子を含む場合、不溶粒子の含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対して、0.01〜20質量%が好ましい。
[天然物などのエキス]
天然物などのエキスとしては、イヌエンジュ、ウワウルシ、エキナセア、コガネバナ、キハダ、オウレン、オールスパイス、オレガノ、エンジュ、カミツレ、スイカズラ、クララ、ケイガイ、ケイ、ゲッケイジュ、ホオノキ、ゴボウ、コンフリー、ジャショウ、ワレモコウ、シャクヤク、ショウガ、セイタカアワダチソウ、セイヨウニワトコ、セージ、ヤドリギ、ホソバオケラ、タイム、ハナスゲ、チョウジ、ウンシュウミカン、ティーツリー、バーベリー、ドクダミ、ナンテン、ニュウコウ、ヨロイグサ、シロガヤ、ボウフウ、オランダヒユ、ホップ、ホンシタン、マウンテングレープ、ムラサキタガヤサン、セイヨウヤマハッカ、ヒオウギ、ヤマジソ、ユーカリ、ラベンダー、ローズ、ローズマリー、バラン、スギ、ギレアドバルサムノキ、ハクセン、ホウキギ、ミチヤナギ、ジンギョウ、フウ、ツリガネニンジン、ヤマビシ、ヤブガラシ、カンゾウ、セイヨウオトギリソウなどの植物が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物が天然物などのエキスを含む場合、天然物などのエキスの含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対し、0〜0.5質量%が好ましい。
これらの成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
さらに、特開2017−8139号公報に記載の2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル(イソオクチル酸2−エチルヘキシル)、2−エチルヘキサン酸2−エチルブチル、2−エチルヘキサン酸2−エチルオクチルなどの消泡効果を有する剤を含んでもよい。本発明の洗浄剤組成物がこれらの消泡効果を有する剤を含む場合、その含有量は、洗浄剤組成物の総質量に対し、0〜2.0質量%が好ましい。
洗浄剤組成物を構成する成分の合計量は100質量%を超えない。
本発明の洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが4〜10であることが好ましく、pHが4〜9であることがより好ましく、pHが4〜8であることがさらに好ましい。pHがこのような範囲にあると、洗浄剤組成物の保存安定性を良好に維持できる。
洗浄剤組成物のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。
pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、及び(B)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、及び(B)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(A)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(B)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(A)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(B)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(C)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し2〜20質量%であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であり、(A)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(B)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(C)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し2〜20質量%であり、(D)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し10〜50質量%であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び(E)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び(E)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体であり、(A)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(B)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(C)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し2〜20質量%であり、(D)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し10〜50質量%であり、(E)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し0.1〜5.0質量%であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、及び(F)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体であり、(F)成分が炭素数2〜4の一価アルコール、若しくは式(f−1)又は(f−2)で表される有機溶媒であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、及び(F)成分を含有し、(A)成分がジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーであり、(B)成分が式(b−3)又は(b−4)で表される化合物であり、(C)成分が直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、(D)成分が式(d−1)又は(d−2)で表される化合物であり、(E)成分がアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体であり、(F)成分が炭素数2〜4の一価アルコール、若しくは式(f−1)又は(f−2)で表される有機溶媒であり、(A)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(B)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対して0.1〜5質量%であり、(C)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し2〜20質量%であり、(D)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し10〜50質量%であり、(E)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し0.1〜5.0質量%であり、(F)成分の含有量が、洗浄剤組成物の総質量に対し3〜25質量%であることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、従来公知の洗剤の製造方法により製造される。
洗浄剤組成物が液体の場合は、例えば、溶媒である水に、(A)〜(B)成分及び必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法が挙げられる。
洗浄剤組成物が粉状の場合は、例えば、各原料を粉体混合するドライブレンド法、粉体原料を流動させながら造粒する乾式造粒法、粉体原料を流動させながら液体バインダーを噴霧して造粒する撹拌造粒法、原料を捏和してこれを押出機で押し出す押出造粒法、原料を捏和してこれを粉砕する粉砕造粒法、原料を含有するスラリーを噴霧乾燥する噴霧乾燥法等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物の使用方法としては、例えば、繊維製品の洗浄に用いる場合には、洗浄剤組成物を洗濯時に洗濯物と一緒に水に投入する方法、泥汚れや皮脂汚れに洗浄剤組成物を直接塗布する方法、洗浄剤組成物を予め水に溶かして衣類を浸漬する方法等が挙げられる。また、洗浄剤組成物を洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯液を用いて通常の洗濯を行う方法も好ましい。
被洗物としては、例えば、衣類、布帛、シーツ、カーテン、絨毯等の繊維製品が挙げられる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(使用原料)
<(A)成分>
・A−1:ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「Noverite300」、Lubrizol社製。
<(B)成分>
・B−1:水溶性ポリマー、商品名「TexCare SRN−170C」、クラリアントジャパン社製、質量平均分子量=2000〜3000、pH(20℃の5質量%水溶液)=4、粘度(20℃)=300mPa・s、式(b−4)で表されるポリマー。
<任意成分>
[(C)成分]
・C’−1:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸、商品名「ライポンLH−200」、平均分子量:322、ライオン株式会社製、系内ではモノエタノールアミンと塩を形成して直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(C−1)として存在(平均分子量:383)。
[(D)成分]
・D−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(天然アルコールCO−1270(商品名、プロクターアンドギャンブル社製)に対して、平均15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの)。
・D−2:C1123CO(OCHCHOCHとC1327CO(OCHCHOCHとの質量比で8/2の混合物、m=平均15、ナロー率33質量%、合成品。
[(E)成分]
・(E−1)アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体、商品名「Carbopol Aqua30」、Lubrizol社製。
[(F)成分]
・F−1:エタノール、商品名「特定アルコール95度合成」、日本アルコール販売株式会社製。
・F−2:ジエチレングルコールモノブチルエーテル、商品名「ブチルジグリコール」、日本乳化剤株式会社製。
・F−3:3−メトキシー3−メチルブタノール、商品名「ソルフィット」、株式会社クラレ製。
[共通成分a]
・ポリエチレングリコール:商品名「PEG#1000−60L」、ライオン株式会社製)・・・2質量%。
・ヤシ脂肪酸:日油株式会社製・・・4質量%。
・安息香酸ナトリウム:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成製・・・0.5質量%。
・クエン酸:商品名「液体クエン酸」、一方社油脂工業株式会社製・・・0.5質量%。
・ジブチルヒドロキシトルエン:商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
・香料:特開2009−108248記載の香料成分a・・・0.8質量%。
・カプセル香料:上記のカプセル香料A・・・0.1質量%。
・緑3号(色素):商品名「緑色3号」、癸巳化成(株)製・・・0.0002質量%。
[共通成分b]
・ポリエチレングリコール:商品名「PEG#1000−60L」、ライオン株式会社製)・・・2質量%。
・ヤシ脂肪酸:日油株式会社製・・・4質量%。
・安息香酸ナトリウム:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成製・・・0.5質量%。
・クエン酸:商品名「液体クエン酸」、一方社油脂工業株式会社製・・・0.5質量%。
・ジブチルヒドロキシトルエン:商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
・香料:特開2009−108248記載の香料成分a・・・0.8質量%。
・カプセル香料:上記のカプセル香料A・・・0.1質量%。
・緑3号(色素):商品名「緑色3号」、癸巳化成(株)製・・・0.0002質量%。
・2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル:商品名「イソオクチル酸2−エチルヘキシル」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製・・・0.8質量%
[pH調整剤]
・モノエタノールアミン:株式会社日本触媒製・・・pH7とする量。
<洗浄剤組成物の調製>
表1に示す組成の洗浄剤組成物を下記の手順で調製した。
500mLビーカーにポリエチレングリコール、(C)成分、(D)成分、(F)成分、ヤシ脂肪酸、pH調整剤(モノエタノールアミン)および水を入れ、マグネットスターラー(MITAMURA KOGYO INC.製)で充分に攪拌した。続いて、その他の成分(A)成分、(E)成分、安息香酸ナトリウム、クエン酸水を加えて攪拌し、25℃でのpHが7付近であることを確認した後、(B)成分、色素、香料(ジブチルヒドロキシトルエンを予め溶解させておく)、カプセル香料を加えて、洗浄剤組成物を得た。
表1中、各成分の配合量の単位は「質量%」である。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
水の含有量「バランス」は、洗浄剤組成物全体で100質量%とするのに必要な量である。
また、表中に、洗浄剤組成物中の(A)成分および(C)成分の配合量の比(A/C比)を併記する。
得られた洗浄剤組成物について、以下の評価を行った。その結果を表1に併記する。
<ふんわりしたボリューム感の評価>
全自動電気洗濯機(Haier社製JW−Z23A)に、フリース衣類(ユニクロ製フリースフルジップジャケット、ポリエステル100%)1着及び、市販の綿タオル(綿100%)を3枚を投入した(綿タオルの投入量は全布質量が約1kgとなるように調整した)。そこに、洗浄剤組成物12.5mLを添加し、洗浄、すすぎ、脱水を順次行う洗浄操作を行った。洗浄時間、すすぎ、脱水、水量に関しては、一切調整せず、洗濯機の標準コース設定を使用した。洗濯終了後、上記のフリース衣類を乾燥させてから、その肌触りを洗濯前の衣類と比較(同じ衣類の新品)して、下記の基準で評価した。
≪判定基準≫
1点:対照布に比べて、ふんわりしていない非常によくない仕上がり感(全くボリューム感のない仕上がり)。
2点:対照布に比べて、ふんわりしていないよくない仕上がり感(ボリューム感のない仕上がり)。
3点:対照布に比べて、同じ程度の仕上がり感。
4点:対照布に比べて、ふんわりしたいい仕上がり感(ボリューム感のある仕上がり)。
5点:対照布に比べて、ふんわりした非常にいい仕上がり感(非常にボリューム感のある仕上がり)。
パネラー5人の採点結果の平均値から、下記基準により仕上がり感を評価した。
≪評価基準≫
◎:4点以上。
○:3.5点以上4点未満。
△:3点以上3.5点未満。
×:3点未満。
Figure 0006526334
表1に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜11の洗浄剤組成物は、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与することができた。
一方、(A)成分を含まない比較例1では、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与することができなかった。
(B)成分を含まない比較例2では、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与することができなかった。
以上の結果から、本発明を適用した洗浄剤組成物は、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できることが確認できた。
本発明によれば、ふんわりとしたボリュームのある触感を付与できる洗浄剤組成物を提供することができる。

Claims (4)

  1. (A)成分、及び(B)成分を含む洗浄剤組成物であって、
    前記(A)成分が下記一般式(a−1)で表される繰り返し単位、及び下記一般式(a−2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、下記一般式(a−3)で表される繰り返し単位とを有するポリマーであり、
    前記(B)成分がアルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b1)と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位(b2)と、を有する水溶性ポリマーである、洗浄剤組成物。
    Figure 0006526334
    [式中、R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
    Figure 0006526334
    [式中、R、及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。]
    Figure 0006526334
    [式中、R は、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基であり、R 、R は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜3のアルキル基もしくは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。]
  2. さらに、スルホン酸型アニオン界面活性剤、及び硫酸エステル型アニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤を含む、請求項に記載の洗浄剤組成物。
  3. さらに、ノニオン界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. さらに、下記一般式(e−1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位、及び下記一般式(e−2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
    Figure 0006526334
    [式(e−1)中、R11は水素原子又はメチル基であり、R12は水素原子である。式(e−2)中、R13は水素原子又はメチル基であり、R14は炭素数1〜40のアルキル基である。]
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