JP2017220322A - ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法 - Google Patents

ツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業性を確保しつつ設置スペース等の削減を図ることが可能なツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法を提供する。【解決手段】ツイスト線製造装置は、少なくとも二本の電線101を撚り合わせてツイスト線を製造するための装置であって、二本の電線101の吊り上げを行う電線吊り上げユニットと、二本の電線101に対しチャック及び撚り合わせを行うための電線撚り合わせユニット4と、この電線撚り合わせユニット4の側に二本の電線101を引き出せるようにするための電線引き出しユニット2とを含んで構成される。ツイスト線製造装置は、電線引き出しユニット2から二本の電線101を引き出す際に、電線引き出しユニット2における一端側電線収容部12、14及び他端側電線収容部13、15の一部を電線収容部揺動装置10にて揺動させるように構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法に関する。
例えば、自動車に搭載される機器間を電気的に接続するために、車両にはワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、複数のサブハーネスを備えて構成される。このような構成のワイヤハーネスは、所望の回路パターンに合うようにサブハーネスを組み合わせて製造される。サブハーネスの一つとしては、ツイストペア線(ツイスト線)が挙げられる。
図27において、二本の電線101を撚り合わせることによりツイスト線102が製造される。このツイスト線102を製造するための装置としては、例えば下記特許文献1に開示されるものが知られる。特許文献1のツイスト線製造装置(電線撚り合わせ装置)は、作業台と、この作業台上で二本の電線の一端を保持する保持部と、保持部を軸回りに回転させるモーターと、一本の電線の他端を軸回りに回転自在に保持する単芯保持部を互いに並設してなる一対の回転保持部と、上記軸に沿って移動自在に設けられる移動保持部と、この移動保持部を上記軸に沿って移動させる駆動部と、移動保持部の移動速度等を制御する制御部とを備えて構成される。
特開2008−277032号公報
上記従来技術にあっては、ツイスト線102が直線的に長い状態に製造されることから、このようなツイスト線102を製造するためには、装置の設置スペースを少なくとも電線101の長さ以上に、すなわち水平方向に長く確保しなければならないという問題点を有する。また、上記従来技術にあっては、出来上がったツイスト線102を作業台から取り外す際に、ツイスト線102の端部までいちいち歩いて行かなければならず、そのため作業性が悪くなってしまうという問題点も有する。
そこで、本願発明者は上記問題点を解消するため、電線の中間をUターンさせてツイスト線を従来の1/2の長さで製造することを考えたが、そのためには、装置に供給する電線を予めUターンさせておき、そして、このUターンさせた電線を引き出せるようにしておかないと作業性が悪くなってしまうという問題点があることを本願発明者は突き止めた。また、電線を引き出す際に他の電線が引っ掛かって、他の電線も一緒に引き出されてしまうという問題点があることも突き止めた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業性を確保しつつ設置スペース等の削減を図ることが可能なツイスト線製造装置、及びツイスト線製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のツイスト線製造装置は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するためのツイスト線製造装置において、当該ツイスト線製造装置の構成としては、電線撚り合わせユニットと、該電線撚り合わせユニットの側に前記二本の電線を引き出せるようにするための電線引き出しユニットとを含み、該電線引き出しユニットの構成としては、前記二本の電線の中間に生じるUターン部を前記電線撚り合わせユニットの側に露出させた状態で、前記Uターン部から前記二本の電線の一端側にかけての一部又は全部を収容するための一端側電線収容部と、前記Uターン部から前記二本の電線の他端側にかけての一部又は全部を収容するための他端側電線収容部と、これら一端側電線収容部及び前記他端側電線収容部を揺動させるための電線収容部揺動装置とを含み、さらに、前記一端側電線収容部及び前記他端側電線収容部は、前記Uターン部が露出する側となる一方の端部よりも他方の端部の方が下方に配置され、且つ、前記電線収容部揺動装置は、前記他方の端部を揺動させるように配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のツイスト線製造装置において、当該ツイスト線製造装置の構成としては、前記二本の電線の吊り上げを行う電線吊り上げユニットを更に含み、該電線吊り上げユニットの構成としては、前記Uターン部を掛けて吊り上げる電線掛け部を含み、前記電線撚り合わせユニットの構成としては、前記電線吊り上げユニットに併設されて前記二本の電線に対しチャック及び撚り合わせを行うために、前記チャックをする部分としての一端チャック部及び他端チャック部と、前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる同方向回転部とを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明のツイスト線製造方法は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するためのツイスト線製造方法において、当該ツイスト線製造方法による工程としては、前記二本の電線の中間に生じるUターン部を電線掛け部に掛ける電線中間掛け工程と、前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれチャックする電線端部チャック工程と、前記Uターン部を前記電線掛け部に掛けた状態で前記二本の電線を吊り上げる電線吊り上げ工程と、前記二本の電線を吊り上げた後に該二本の電線を撚り合わせる電線撚り合わせ工程とを含み、前記電線中間掛け工程では、前記二本の電線を引き出せるようにするための電線引き出しユニットを用い、該電線引き出しユニットから前記二本の電線を引き出す際には、前記電線引き出しユニットにおける電線収容部の一部を揺動させることを特徴とする。
尚、以上のような特徴を有する本発明の作用に関しては、本明細書における実施例の欄で詳細に説明することとし、ここでの説明は省略するものとする。
請求項1、3に記載された本発明によれば、上記構成からなる製造装置・上記工程からなる製造方法であることから、電線を引き出す際に他の電線が引っ掛かってしまうことを揺動により防止することができるという効果を奏する。従って、作業性を確保することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、ツイスト線の中間をUターンさせてツイスト線の製造時長さを従来の1/2にする製造装置になることから、設置スペースの削減を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、出来上がったツイスト線の端部位置を近くする製造装置になることから、作業者の負担を格段に軽減することができるという効果や、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明のツイスト線製造装置の概略構成図である。 図1のツイスト線製造装置における下側部分の拡大図である。 図2の電線撚り合わせユニット周辺の拡大図である。 撚り合わせ後の状態を示す電線撚り合わせユニット周辺の拡大図である。 図1の電線引き出しユニットの概略構成図である。 図5の矢印A方向及びB方向から見た図であり、(a)は上段の一端側電線収容部及び他端側電線収容部を示す図、(b)は下段の一端側電線収容部及び他端側電線収容部を示す図、(c)は一端側電線収容部及び他端側電線収容部における下方に配置された端部の状態を示す図である。 図1及び図2の電線吊り上げユニットにおける電線吊り上げ部の図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図7に対し電線中間を掛けた状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 図8の矢印C方向及びD方向から見た図であり、(a)はOKの状態を示す図、(b)は電線が重なりNGの状態を示す図である。 図7の電線吊り上げ部の変形例を示す側面図である。 図10の電線吊り上げ部の正面図である。 図10に対し電線中間を掛けた状態を示す図である。 図11に対し電線中間を掛けた状態を示す図である。 一端・他端チャック部及び電線端部仕切板を示す図であり、(a)はチャック前の図、(b)はチャック後の図である。 図1及び図2のテープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。 図18の矢印E方向から見た図である。 テープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。 図1ないし図4の電線撚り合わせユニットで採用される電線撚り合わせ工程を示す図である。 電線撚り合わせユニットで採用される電線撚り合わせ工程を示す図である。 図21及び図22の電線撚り合わせ工程で採用されるチャック上下位置変更部を示す概略図である。 図1のツイスト線払い出しユニットで採用されるツイスト線払い出し工程を示す図である。 ツイスト線払い出しユニットで採用されるツイスト線払い出し工程を示す図である。 ツイスト線払い出しユニットで採用されるツイスト線払い出し工程を示す図である。 従来例の説明に係る図であり、(a)は電線を二本並べた状態の図、(b)はツイスト線を示す図である。
ツイスト線製造装置は、少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するための装置であって、二本の電線の吊り上げを行う電線吊り上げユニットと、二本の電線に対しチャック及び撚り合わせを行うための電線撚り合わせユニットと、この電線撚り合わせユニットの側に二本の電線を引き出せるようにするための電線引き出しユニットとを含んで構成される。ツイスト線製造装置は、電線引き出しユニットから二本の電線を引き出す際に、電線引き出しユニットにおける電線収容部の一部を電線収容部揺動装置にて揺動させるように構成される。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のツイスト線製造装置の概略構成図である。また、図2は図1のツイスト線製造装置における下側部分の拡大図、図3は図2の電線撚り合わせユニット周辺の拡大図、図4は撚り合わせ後の状態を示す電線撚り合わせユニット周辺の拡大図である。また、図5は図1の電線引き出しユニットの概略構成図、図6は図5の矢印A方向及びB方向から見た図である。
また、図7は図1及び図2の電線吊り上げユニットにおける電線吊り上げ部の図、図8は図7に対し電線中間を掛けた状態を示す図、図9は図8の矢印C方向及びD方向から見た図、図10〜図13は図7の電線吊り上げ部の変形例を示す図、図14は一端・他端チャック部及び電線端部仕切板を示す図である。
また、図15〜図20は図1及び図2のテープ供給ユニットで採用されるテープ巻き工程を示す図である。また、図21及び図22は図1ないし図4の電線撚り合わせユニットで採用される電線撚り合わせ工程を示す図、図23は図21及び図22の電線撚り合わせ工程で採用されるチャック上下位置変更部を示す概略図である。また、図24〜図26は図1のツイスト線払い出しユニットで採用されるツイスト線払い出し工程を示す図である。
<ツイスト線製造装置1の構成、及びツイスト線製造方法について>
図1において、ツイスト線製造装置1は、ツイスト線102(図4及び図27参照)を製造するための装置であって、電線引き出しユニット2と、電線吊り上げユニット3と、電線撚り合わせユニット4と、テープ供給ユニット5と、ツイスト線払い出しユニット6と、装置全体を制御する図示しない制御ユニットと、これら各ユニットを所定位置に設置するためのフレーム7とを含んで構成される。
ツイスト線製造装置1において採用される製造工程としては、電線引き出し工程と、電線中間掛け工程と、電線端部チャック工程と、電線吊り上げ工程と、電線撚り合わせ工程と、テープ巻き工程と、ツイスト線払い出し工程とが挙げられる。
<ツイスト線102について>
図4において、ツイスト線102は、図27のツイスト線102(従来例)と同じ構成及び構造であって、二本の電線101を撚り合わせることにより製造される。尚、本実施例の電線101はこの本数が二本であるが、これ以上の本数で撚り合わせをしてもよいものとする。具体的には、例えば四本の電線や、太さの異なる合計四本の電線等で撚り合わせをしてもよいものとする。
<電線引き出しユニット2について>
図1及び図2において、電線引き出しユニット2は、作業者から見て装置奥側に配置される。このような配置の電線引き出しユニット2は、電線撚り合わせユニット4の側に電線101を撚り合わせの本数分だけ引き出せるように構成される。
図5において、本実施例の電線引き出しユニット2は、電線引き出し用の上段側電線引き出し部8と、同じく電線引き出し用の下段側電線引き出し部9と、電線収容部揺動装置10と、フレーム11とを備えて構成される。上段側電線引き出し部8は、撚り合わせる二本のうちの一方の電線101を引き出せるような構成にして備えられる。また、下段側電線引き出し部9も、撚り合わせる二本のうちの他方の電線101を引き出せるような構成にして備えられる。一方、電線収容部揺動装置10は、上段側電線引き出し部8及び下段側電線引き出し部9の下方に配置された部分(後述する)を揺動させるためとして備えられる。フレーム11は、上段側電線引き出し部8、下段側電線引き出し部9、及び電線収容部揺動装置10を所定位置に設置するためとして備えられる。以下、上記各構成について、もう少し詳しく説明をする。
<上段側電線引き出し部8について>
図5及び図6において、上段側電線引き出し部8は、撚り合わせる二本のうちの一方の電線101に対し、この中間105(図27参照)に生じるUターン部106を電線撚り合わせユニット4(図1及び図2参照)の側に露出させた状態で収容することができるように構成される。具体的には、Uターン部106から電線101の一端103の側にかけての部分を収容するための一端側電線収容部12と、Uターン部106から電線101の他端104の側にかけての部分を収容するための他端側電線収容部13とを含んで構成される。
一端側電線収容部12及び他端側電線収容部13に関し、Uターン部106の露出側を一方の端部12a、13aとするとともに、この反対側(Uターン部106から離れる側)を他方の端部12b、13bとすると、他方の端部12b、13bの方が下方に位置するように配置される。
本実施例の一端側電線収容部12及び他端側電線収容部13は、それぞれ次のような部分に構成される。すなわち、端部が上記一方の端部12a、13aに該当する筒状の上側電線収容部12c、13c(第一電線収容部)と、同じく端部が上記他方の端部12b、13bに該当する筒状の下側電線収容部12d、13d(第二電線収容部)と、これらの中間に配置される筒状の中間電線収容部12e、13eとを有する部分に構成される。一端側電線収容部12及び他端側電線収容部13は、筒をこの長手方向に三分割したような形状の部分に形成される(筒に限らず、例えば樋のような形状を含ませてもよいものとする)。尚、分割の理由は、各種電線長さに対応できるようにするためである。
この他、一端側電線収容部12及び他端側電線収容部13は、図5に示す如く、上側電線収容部12c、13c及び中間電線収容部12e、13eが水平方向に緩い角度の付いた状態(斜め方向に延在するような状態)に配置形成される。また、下側電線収容部12d、13dは、垂直方向に急な角度の付いた状態(下方向に延在するような状態)に配置形成される。
尚、下側電線収容部12d、13dの内部には、電線101の一端103及び他端104に設けられた端子金具108(図27参照)が収容される。本実施例の図面(図5及び図6など)では、便宜上、電線101の本数が少なく描かれているので分かり難いが、実際には数十本単位の電線101と端子金具108とが収容されるようになる。そのため、電線101を一本だけ引き出す際に下側電線収容部12d、13dに収容された端子金具108同士が引っ掛かり合うと、電線101の引き出しが妨げられてしまうという虞がある。本実施例では、このような引っ掛かり合いを解消することができるような配慮がなされる。すなわち、下側電線収容部12d、13dを揺動させて引っ掛かり合いを生じさせないようにするために、後述する電線収容部揺動装置10が備えられる。
<下段側電線引き出し部9について>
図5及び図6において、下段側電線引き出し部9は、上段側電線引き出し部8と同様に構成される。すなわち、下段側電線引き出し部9は、撚り合わせる二本のうちの他方の電線101に対し、この中間105(図27参照)に生じるUターン部106を電線撚り合わせユニット4(図1及び図2参照)の側に露出させた状態で収容することができるように構成される。具体的には、Uターン部106から電線101の一端103の側にかけての部分を収容するための一端側電線収容部14と、Uターン部106から電線101の他端104の側にかけての部分を収容するための他端側電線収容部15とを含んで構成される。
一端側電線収容部14及び他端側電線収容部15に関し、Uターン部106の露出側を一方の端部14a、15aとするとともに、この反対側(Uターン部106から離れる側)を他方の端部14b、15bとすると、他方の端部14b、15bの方が下方に位置するように配置される。
本実施例の一端側電線収容部14及び他端側電線収容部15は、それぞれ次のような部分に構成される。すなわち、端部が上記一方の端部14a、15aに該当する筒状の上側電線収容部14c、15c(第一電線収容部)と、同じく端部が上記他方の端部14b、15bに該当する筒状の下側電線収容部14d、15d(第二電線収容部)と、これらの中間に配置される筒状の中間電線収容部14e、15eとを有する部分に構成される。一端側電線収容部14及び他端側電線収容部15は、筒をこの長手方向に三分割したような形状の部分に形成される(筒に限らず、例えば樋のような形状を含ませてもよいものとする)。尚、分割の理由は、各種電線長さに対応できるようにするためである。
この他、一端側電線収容部14及び他端側電線収容部15は、図5に示す如く、上側電線収容部14c、15c及び中間電線収容部14e、15eが水平方向に緩い角度の付いた状態(斜め方向に延在するような状態)に配置形成される。また、下側電線収容部14d、15dは、垂直方向に急な角度の付いた状態(下方向に延在するような状態)に配置形成される。
尚、上述と同様であるが、下側電線収容部14d、15dの内部には、電線101の一端103及び他端104に設けられた端子金具108(図27参照)が収容される。本実施例の図面(図5及び図6など)では、便宜上、電線101の本数が少なく描かれているので分かり難いが、実際には数十本単位の電線101と端子金具108とが収容されるようになる。そのため、電線101を一本だけ引き出す際に下側電線収容部14d、15dに収容された端子金具108同士が引っ掛かり合うと、電線101の引き出しが妨げられてしまうという虞がある。本実施例では、このような引っ掛かり合いを解消することができるような配慮がなされる。すなわち、下側電線収容部14d、15dを揺動させて引っ掛かり合いを生じさせないようにするために、後述する電線収容部揺動装置10が備えられる。
<電線収容部揺動装置10について>
図5において、電線収容部揺動装置10は、例えば水平方向に伸縮可能な二つのシリンダー16、17を有する。電線収容部揺動装置10は、シリンダー16、17を介して下側電線収容部12d〜15dを適宜周期で揺動させることができるように構成される。電線収容部揺動装置10は、下側電線収容部12d〜15dに収容された端子金具108同士の引っ掛かり合いを揺動によって解消するために備えられる(上記引っ掛かり合いの解消が可能であれば、他の装置を採用してもよいものとする)。
<電線引き出し工程について>
図1及び図2において、電線引き出し工程では、電線101のUターン部106を持って、この電線101の一端側及び他端側を一端側電線収容部12、14及び他端側電線収容部13、15から引き出す作業が行われる。電線101が電線撚り合わせユニット4の側に引き出されると次の工程での作業が行われる。
<電線吊り上げユニット3について>
図1及び図2において、電線吊り上げユニット3は、二本の電線101を吊り上げるために備えられる。このような電線吊り上げユニット3は、ユニット本体18と、このユニット本体18の正面側に設けられる電線吊り上げ部19及び電線掛け部20と、ユニット本体18の背面側に設けられる吊り上げ駆動部21とを含んで構成される。
<電線吊り上げ部19について>
図2及び図7において、電線吊り上げ部19は、正面側に(作業者側に)突出するような略角柱形状の部分に形成される。このような電線吊り上げ部19の左右両側部には、後述する回転軸50がそれぞれ設けられる。また、突出先端部分には、電線掛け部20が設けられる。尚、各回転軸50には、後述する移し替えフック51がそれぞれ設けられる。
<電線掛け部20について>
図2及び図7において、電線掛け部20は、電線引き出し工程にて引き出された二本の電線101の各Uターン部106を掛けるための部分として形成される。本実施例においては、円形のローラー状に電線掛け部20が形成される。このような電線掛け部20には、凹部22が一周形成される。凹部22は、Uターン部106を脱落し難くする部分として形成される。
<吊り上げ駆動部21について>
図1及び図2において、吊り上げ駆動部21は、図示しないモーターと、チェーン23等とを含んで構成される。吊り上げ駆動部21は、モーターを作動させると、ユニット本体18がチェーン23等にて上下動するような状態(電線吊り上げ部19及び電線掛け部20が上下動するような状態)に構成される。
<電線中間掛け工程について>
図8において、電線中間掛け工程では、電線引き出しユニット2から引き出された二本の電線101の各Uターン部106を電線掛け部20に掛ける作業が行われる。尚、二本の電線101は、図9に示す如く、電線掛け部20で各Uターン部106が交差しないように(上下に重ならないように)掛けられる。これは、各Uターン部106が交差した状態(電線交差の状態)になってしまうと、撚り合わせをした時に撚りピッチ(電線ピッチ)が変わってしまうからである。尚、撚りピッチ(電線ピッチ)が変わらないようにするためには(電線ピッチが乱れないようにするためには)、次のような変形例が有効である。以下、図10ないし図13を参照しながら電線吊り上げ部19の変形例について簡単に説明をする。
<電線吊り上げ部19の変形例について>
図10ないし図13において、変形例である電線吊り上げ部19は、この上部に設けられる電線押さえ部24と、下部に設けられる電線中間仕切板25とを有するように構成される。
<電線押さえ部24について>
図10ないし図13において、電線押さえ部24は、回転軸24aと、平板部24bと、押さえ部24cとを有するように構成される。電線押さえ部24は、各Uターン部106を電線掛け部20の凹部22に交差しないように掛けた後に、この各Uターン部106を上方から押さえ付けるために設けられる。電線押さえ部24は、吊り上げ時の電線脱落防止や緩み防止に有効である。
<電線中間仕切板25について>
図10ないし図13において、電線中間仕切板25は、回転軸25aと、平板部25bと、仕切部25cとを有するように構成される。電線中間仕切板25は、電線掛け部20の凹部22に対し各Uターン部106を交差させずに掛けるために設けられる。仕切部25cは、各Uターン部106を前後に仕切ることができるように形成される。電線中間仕切板25は、これを用いることで電線交差が避けられ、結果、撚りピッチ(電線ピッチ)が変わらないという利点を有する。
尚、電線中間仕切板25の下方に第二の電線中間仕切板26を設けることも有効であると言える。第二の電線中間仕切板26は、電線101を左右に仕切ることができるように形成される。以上のような電線押さえ部24や電線中間仕切板25、さらには第二の電線中間仕切板26は、特に図示しないが、電線撚り合わせの際に電線101から離れるように構成される。
<電線吊り上げ工程について>
図1ないし図3において、電線吊り上げ工程は、各Uターン部106を電線掛け部20に掛けた状態で吊り上げを行う工程であって、後述する電線端部チャック工程を行う前に、適度な高さまで電線掛け部20を上方に移動させる一回目の吊り上げ工程と、後述する電線端部チャック工程を行った後に、二本の電線101に対し適度なテンションを掛けるために、更に上方に移動させる二回目の吊り上げ工程とに分けられる(工程を分けるのは一例であるものとする。尚、図2、図4、及び図21(a)は二本の電線101に対し適度なテンションを掛けた状態を示すものとする)。
<電線撚り合わせユニット4について>
図1ないし図4において、電線撚り合わせユニット4は、二本の電線101に対しチャック及び撚り合わせを行うために備えられる。電線撚り合わせユニット4は、電線吊り上げユニット3に併設される。このような電線撚り合わせユニット4は、一端チャック部27と、他端チャック部28と、同方向回転部29とを含んで構成される。
<一端チャック部27、他端チャック部28、及び同方向回転部29について>
図2及び図3において、一端チャック部27は、二本の電線101の一端103をチャックすることができるように構成される。また、他端チャック部28も同様に二本の電線101の他端104をチャックすることができるように構成される。同方向回転部29は、一端チャック部27及び他端チャック部28を同じ方向に回転させることができるように構成される。
以上のような電線撚り合わせユニット4による工程では、電線端部チャック工程と、電線撚り合わせ工程とが行われる。
<電線端部チャック工程について>
図2及び図3において、電線端部チャック工程では、二本の電線101の一端103及び他端104を一端チャック部27及び他端チャック部28にそれぞれチャックする作業が行われる。
尚、撚り合わせの電線本数が本実施例よりも多くなる場合には、図14に示す如くの電線端部仕切板30を用いてもよいものとする。電線端部仕切板30は、一端チャック部27及び他端チャック部28の近傍における電線101の並びを所定の電線並びにそれぞれ仕切ることができるような板状に形成される(電線撚り合わせの際に離れるように構成される)。電線端部仕切板30を用いることにより、正しい電線配置で撚り合わせをすることや、電線ピッチの乱れを防止することができるという利点を有する。
<電線撚り合わせ工程について>
図2ないし図4において、電線撚り合わせ工程では、同方向回転部29を作動させて一端チャック部27及び他端チャック部28を同じ方向に回転させることが行われる。二本の電線101には捩りが生じ、この捩りによってツイスト部107が所定範囲で形成される。ツイスト部107が形成されると、撚り合わせが完了する。本実施例では、この撚り合わせの際に、ホツレ止め用のテープ巻きTPが同時に施される(テープ巻きTPについては以下で説明をするものとする)。
<テープ供給ユニット5について>
図1ないし図4において、テープ供給ユニット5は、テープ巻きTPを施すために備えられる。テープ供給ユニット5は、電線撚り合わせユニット4に併設される。このようなテープ供給ユニット5は、ホツレ止めのテープ31を供給するテープ供給部32と、テープ31の一部を二本の電線101の所定位置に貼り付けるテープ貼り付け部33と、二本の電線101の撚り合わせの最中にテープ31の残り部分の貼り付けを補助する貼り付け補助部34とを含んで構成される。
<テープ供給部32について>
図2及び図15において、テープ供給部32は、所謂テープディスペンサーであって、二つ並んだ環状のテープ本体35からテープ31を所定長さで供給することができるように構成される。
<テープ貼り付け部33について>
図2ないし図4において、テープ貼り付け部33は、フレーム7に設けられる一対の取付板部36を用いて取り付けられる。テープ貼り付け部33は、二対の回転軸部37と、この二対の回転軸部37のうち一方の一対の回転軸部37に対し回転自在に取り付けられる第一のコ字状バー38と、他方の一対の回転軸部37に対し回転自在に取り付けられる第二のコ字状バー39と、これら第一のコ字状バー38及び第二のコ字状バー39を回転移動(図16の一点鎖線参照)させる図示しない駆動部とを含んで構成される。
第一のコ字状バー38は、作業者から見て手前側に配置される。また、第二のコ字状バー39は、奥側に配置される。
第一のコ字状バー38には、貼り付けブロック40が複数設けられる。この貼り付けブロック40は、作業者がテープ供給部32から持ってきたテープ31を置くことができるような部分に(吸引・吸着等をすることができるような部分に)形成される。また、テープ31の一部を二本の電線101の所定位置(一端103及び他端104の近傍)に貼り付けることができるような部分に(押圧することができるような部分に)形成される。
一方、第二のコ字状バー39には、押さえ付けブロック41が複数設けられる。この押さえ付けブロック41は、テープ31の貼り付けの際に、貼り付けブロック40からの押圧力を受けて電線101が押し込まれないようにするための部分に形成される。押さえ付けブロック41には、クッション材42が設けられる。
<貼り付け補助部34について>
図2ないし図4において、貼り付け補助部34は、本実施例において、テープ貼り付け部33にて兼用することができるように構成される。第一のコ字状バー38に設けられる貼り付けブロック40は、貼り付け補助部34の第一補助部43として用いられる。この第一補助部43は、二本の電線101を回転させる際に、所定位置に貼り付けられたテープ31を押さえることが(寄り添わせることが)できるような部分に形成される。尚、本実施例においては、第二のコ字状バー39の押さえ付けブロック40を貼り付け補助部34として用いてない。仮に、これを貼り付け補助部34として用いる場合には、押さえ付けブロック40を第二補助部と呼ぶものとする。
<テープ巻き工程について>
以下、テープ供給ユニット5で採用されるテープ巻き工程について、図15ないし図20を参照しながら説明をする。この工程では、上記構成の説明からも分かるように、一端103及び他端104近傍の所定位置でテープ31の巻き付けが行われる。テープ巻き工程は、テープ供給工程と、テープ貼り付け工程と、貼り付け補助工程とを含み、撚り合わせの際の回転を利用してテープ31の巻き付けが行われる。テープ31の巻き付けが行われると、二本の電線101を撚り合わせた後のホツレを防止することができるようになる。
図15において、テープ供給工程では、テープ供給部32から所定の長さでテープ31が供給される。そして、このテープ31を作業者が直接持って図16に示す如く貼り付けブロック40に例えば吸着させる(テープ31の粘着層を上にするとともに非粘着層を貼り付けブロック40に吸着させる。尚、テープ31が落ちない程度に緩く吸着させればよいものとする)。
図16において、テープ貼り付け工程では、図中の円弧状の一点鎖線に沿って貼り付けブロック40及び押さえ付けブロック41を図17に示す如く移動させ、これら貼り付けブロック40及び押さえ付けブロック41で二本の電線101の所定位置を挟み込むような状態にする。この時、テープ31の一部が上記所定位置に貼り付けられる。テープ31の一部が上記所定位置に貼り付けられた後は、図18に示す如く押さえ付けブロック41を元の位置に戻す(戻さずに次の工程へ移行することも可能であるものとする)。
図18及び図19において、貼り付け補助工程では、二本の電線101の所定位置に残しておいたままの貼り付けブロック40を、貼り付け補助部34の第一補助部43として用いる。そして、同方向回転部29を作動させると、テープ31の巻き付けが撚り合わせの回転を利用して行われる。第一補助部43は、二本の電線101の回転の際にテープ31を押さえる(寄り添わせる)ように作用することから、図20に示す如くテープ31が確実に巻き付き、これによりテープ巻きTPが施された状態(図20及び図4参照)になる。
テープ供給ユニット5によれば、二本の電線101を撚り合わせる際の回転を利用してホツレ止めのテープ31を巻き付けることができる。すなわち、テープ巻きTPを施すことができる。このようなテープ供給ユニット5によれば、作業性がよくなるのは勿論である。
<有効な撚り合わせについて>
以下、図21ないし図23を参照しながら有効な撚り合わせについて説明をする。電線撚り合わせ工程では、以下の第一工程〜第四工程が順に行われる。
先ず、第一工程では、一端チャック部27及び他端チャック部28のうちいずれか一方を所定方向に回転させることを行う(ここでは他端チャック部28を所定方向に回転させることを行う)。これにより、電線掛け部20の片側にツイスト部107が形成される(図21(a)〜(b)、図23参照)。次に、第二工程では、他端チャック部28の位置を上方に変化させるとともに、一端チャック部27の位置を下方に変化させることを行う。これにより、第一工程において電線掛け部20に掛かっていたUターン部106の位置がズレるようになる。別な言い方をすれば、撚り無し部109の位置がズレるようになる(図21(c)、図22(a)参照)。
尚、本実施例においては、一端チャック部27及び他端チャック部28の位置を上下に変化させるために、図23に示す如くのチャック上下位置変更部44が採用される。チャック上下位置変更部44は、電線撚り合わせユニット4の構成の一つとして備えられる。チャック上下位置変更部44は、電線掛け部20(凹部22)の周方向の長さに合わせて上下方向に移動させるような一対のラック45と、この一対のラック45に噛み合うピニオンギア46と、図示しない駆動機構とを含んで構成される。撚り無し部109の位置がズレることにより、この後の工程で撚り無し部109に確実に撚りを入れることができるようになる。
次に、第三工程では、一端チャック部27を所定方向に回転させることを行う(他端チャック部28と同じ方向に回転させることを行う)。これにより、電線掛け部20のもう片側にもツイスト部107が形成される(図22(a)〜(b)参照)。最後に、第四工程では、一端チャック部27及び他端チャック部28の位置を元に戻すことを行う。これにより、第三工程にて形成されたツイスト部107が電線掛け部20の両側に均等な長さ状態で配置される。
<ツイスト線払い出しユニット6について>
図1において、ツイスト線払い出しユニット6は、撚り合わせの後のツイスト線102(出来上がったツイスト線102)に対する払い出しを行うために備えられる。ツイスト線払い出しユニット6は、電線吊り上げユニット3に併設される(電線吊り上げ部19とフレーム7の上部とに分かれた状態に配設される)。このようなツイスト線払い出しユニット6は、一対のツイスト線仮置きフック47と、この一対のツイスト線仮置きフック47に対し、出来上がったツイスト線102を移し替えるためのツイスト線移し替え機構部48とを含んで構成される。
<一対のツイスト線仮置きフック47について>
図1及び図24において、一対のツイスト線仮置きフック47は、電線吊り上げ部19よりも上方に配設される(電線掛け部20よりも上方に配設される)。具体的には、フレーム7の上部にプレート状のフック設置部49が配置され、このフック設置部49の前面からそれぞれ突出するような状態に設けられる。一対のツイスト線仮置きフック47は、自由端が図示の如く下向きになった略L字の棒形状に形成される。このような一対のツイスト線仮置きフック47は、出来上がったツイスト線102を所定の数分(例えば1ロット分)掛けることが可能に形成される。
<ツイスト線移し替え機構部48について>
図1及び図24において、ツイスト線移し替え機構部48は、出来上がったツイスト線102を一対のツイスト線仮置きフック47に移し替えることができるように構成される。本実施例のツイスト線移し替え機構部48は、一対の回転軸50と、一対の移し替えフック51と、移し替え時作用部52とを備えて構成される。
<一対の回転軸50及び一対の移し替えフック51について>
図1、図7、及び図24において、一対の回転軸50は、電線吊り上げ部19の左右両側部に配設される。一対の回転軸50は、回転自在であって、円柱状に形成される。このような一対の回転軸50に対して移し替えフック51がそれぞれ設けられる。一対の移し替えフック51は、本実施例において、丸棒を図1に示す如く折り曲げた状態に形成される。一対の移し替えフック51は、出来上がったツイスト線102を引っ掛けることができるような形状に、また、すくい上げることができるような形状に形成される。
<移し替え時作用部52について>
図1及び図24において、移し替え時作用部52は、一対の移し替えフック51をそれぞれ回転移動させることができるように構成される。具体的には、フック設置部49の側に設けられる支持部52aと、この支持部52aから垂下するような形状に形成される一対の平板部52bと、一対の平板部52bの下端にそれぞれ設けられる円盤状(ローラー状)の一対のフック当接部52cとを有して構成される。一対のフック当接部52cは、一対の移し替えフック51の端部が当接するような位置に配設される。
<ツイスト線払い出し工程について>
以下、ツイスト線払い出しユニット6で採用されるツイスト線払い出し工程について、図24ないし図26を参照しながら説明をする。
図24において、出来上がったツイスト線102を電線掛け部20に掛けた状態で電線吊り上げ部19を上方に移動させる(端部のチャックを解除し、電線吊り上げユニット3にて上方に移動させる)と、移し替えフック51の後端が次第に移し替え時作用部52に近づき、そして、移し替えフック51の後端が移し替え時作用部52に当接すると、図25に示す如く移し替えフック51が回転軸50を中心にして回転する。この時、ツイスト線102が移し替えフック51にてすくい上げられる。
電線吊り上げ部19の上方への移動を続けると、ツイスト線102は図26に示す如く移し替えフック51にてツイスト線仮置きフック47の側に払い出される。ツイスト線102がツイスト線仮置きフック47に所定の数分だけ払い出されると、作業者はツイスト線102を束ねて例えば通函に収納し、これにより例えば1ロット分の製造が完了する。
<ツイスト線製造装置1及び製造方法の効果について>
以上、図1ないし図27を参照しながら説明してきたように、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、ツイスト線102の製造に必要なスペースを従来例のような水平方向だけでなく鉛直方向にも確保するような構成及び構造の装置、方法になることから、従来例と比べて格段に装置全長を短くすることができる。
また、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、二本の電線101の一端103及び他端104を近い位置に配置して製造するような構成及び構造の装置、方法になることから、出来上がったツイスト線102の端部位置が近く、従来例のような端部位置までいちいち歩いて行く必要がないため、結果、作業者の負担を格段に軽減することができる。
また、ツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、電線引き出しユニット2において揺動の機能を有することから、電線101を引き出す際に他の電線が引っ掛かってしまうことを防止することができ、以て作業性を確保することができる。
従って、以上から分かるように本発明のツイスト線製造装置1及び製造方法によれば、作業性を確保しつつ設置スペース等の削減を図ることができる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ツイスト線製造装置、 2…電線引き出しユニット、 3…電線吊り上げユニット、 4…電線撚り合わせユニット、 5…テープ供給ユニット、 6…ツイスト線払い出しユニット、 7…フレーム、 8…上段側電線引き出し部、 9…下段側電線引き出し部、 10…電線収容部揺動装置、 11…フレーム、 12、14…一端側電線収容部(電線収容部)、 13、15…他端側電線収容部(電線収容部)、 16、17…シリンダー、 18…ユニット本体、 19…電線吊り上げ部、 20…電線掛け部、 21…吊り上げ駆動部、 22…凹部、 23…チェーン、 24…電線押さえ部、 25…電線中間仕切板、 26…第二の電線中間仕切板、 27…一端チャック部、 28…他端チャック部、 29…同方向回転部、 30…電線端部仕切板、 31…テープ、 32…テープ供給部、 33…テープ貼り付け部、 34…貼り付け補助部、 35…テープ本体、 36…取付板部、 37…回転軸部、 38…第一のコ字状バー、 39…第二のコ字状バー、 40…貼り付けブロック、 41…押さえ付けブロック、 42…クッション材、 43…第一補助部、 44…チャック上下位置変更部、 45…ラック、 46…ピニオンギア、 47…ツイスト線仮置きフック、 48…ツイスト線移し替え機構部、 49…フック設置部、 50…回転軸、 51…移し替えフック、 52…移し替え時作用部、 101…電線、 102…ツイスト線、 103…一端、 104…他端、 105…中間、 106…Uターン部、 107…ツイスト部、 108…端子金具、 109…撚り無し部、 TP…テープ巻き

Claims (3)

  1. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するためのツイスト線製造装置において、
    当該ツイスト線製造装置の構成としては、電線撚り合わせユニットと、該電線撚り合わせユニットの側に前記二本の電線を引き出せるようにするための電線引き出しユニットとを含み、
    該電線引き出しユニットの構成としては、前記二本の電線の中間に生じるUターン部を前記電線撚り合わせユニットの側に露出させた状態で、前記Uターン部から前記二本の電線の一端側にかけての一部又は全部を収容するための一端側電線収容部と、前記Uターン部から前記二本の電線の他端側にかけての一部又は全部を収容するための他端側電線収容部と、これら一端側電線収容部及び前記他端側電線収容部を揺動させるための電線収容部揺動装置とを含み、
    さらに、前記一端側電線収容部及び前記他端側電線収容部は、前記Uターン部が露出する側となる一方の端部よりも他方の端部の方が下方に配置され、
    且つ、前記電線収容部揺動装置は、前記他方の端部を揺動させるように配置される
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  2. 請求項1に記載のツイスト線製造装置において、
    当該ツイスト線製造装置の構成としては、前記二本の電線の吊り上げを行う電線吊り上げユニットを更に含み、
    該電線吊り上げユニットの構成としては、前記Uターン部を掛けて吊り上げる電線掛け部を含み、
    前記電線撚り合わせユニットの構成としては、前記電線吊り上げユニットに併設されて前記二本の電線に対しチャック及び撚り合わせを行うために、前記チャックをする部分としての一端チャック部及び他端チャック部と、前記一端チャック部及び前記他端チャック部を同じ方向に回転させる同方向回転部とを含む
    ことを特徴とするツイスト線製造装置。
  3. 少なくとも二本の電線を撚り合わせてツイスト線を製造するためのツイスト線製造方法において、
    当該ツイスト線製造方法による工程としては、前記二本の電線の中間に生じるUターン部を電線掛け部に掛ける電線中間掛け工程と、
    前記二本の電線の一端及び他端をそれぞれチャックする電線端部チャック工程と、
    前記Uターン部を前記電線掛け部に掛けた状態で前記二本の電線を吊り上げる電線吊り上げ工程と、
    前記二本の電線を吊り上げた後に該二本の電線を撚り合わせる電線撚り合わせ工程とを含み、
    前記電線中間掛け工程では、前記二本の電線を引き出せるようにするための電線引き出しユニットを用い、該電線引き出しユニットから前記二本の電線を引き出す際には、前記電線引き出しユニットにおける電線収容部の一部を揺動させる
    ことを特徴とするツイスト線製造方法。
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