JP2017218914A - 内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法 - Google Patents

内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】選択還元型触媒装置の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を抑制しつつ、排気ガス冷却装置の冷却能力の一時的な過大による選択還元型触媒装置のNOx浄化率の低下を抑制することができる内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法を提供する。
【解決手段】選択還元型触媒装置13の温度Tが冷却開始温度閾値T1以上となったときに、流路切替装置22を制御して、排気ガスGの流れを排気通路10から排気ガス冷却装置21を有する分岐通路20に切り替えるとともに、排気ガス冷却装置21の冷却能力を排気ガス冷却装置21を通過直後の排気ガスGbの温度に基づいて制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法に関する。
排気管をSCRF(SCRをコートとしたフィルタ)とSCR(選択的触媒還元方式の触媒)との間で分岐させ、この分岐管に排気制御弁及び冷却素子を備えて、排気を冷却する必要がある場合には、目標触媒温度に応じて、分岐管を通過する排気の量を増加させて、SCRに流入する排気の温度を制御する内燃機関の排気浄化システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−86848号公報
ところで、上記の排気浄化システムでは、冷却素子(排気ガス冷却装置)の冷却能力の変動を考慮して、SCRに流入する排気の温度を制御していない。そのため、冷却素子の冷却能力が一時的に過大となった場合には、SCRの触媒温度が活性温度範囲より低い温度となって、SCRのNOx浄化率が低下する懸念があった。
本発明の目的は、選択還元型触媒装置の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を抑制しつつ、排気ガス冷却装置の冷却能力の一時的な過大による選択還元型触媒装置のNOx浄化率の低下を抑制することができる内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムは、内燃機関の排気通路に上流側より順に尿素水供給装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、前記尿素水供給装置より上流側の前記排気通路に、排気ガス冷却装置を有する分岐通路を前記排気通路に並行して備えて、前記排気通路から前記分岐通路への分岐点に流路切替装置を備えるとともに、前記選択還元型触媒装置の内部、または、前記選択還元型触媒装置より上流側または下流側の前記排気通路にSCR用温度検出装置を備え、前記排気ガス冷却装置より下流側の前記分岐通路に冷却用温度検出装置を備えて、前記排気ガス浄化システムを制御する制御装置が、前記SCR用温度検出装置の検出値が予め設定された冷却開始温度閾値以上となったときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記排気通路から前記分岐通路に切り替えるとともに、前記排気ガス冷却装置の冷却能力を前記冷却用温度検出装置の検出値に基づいて制御するように構成される。
また、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法は、内燃機関の排気通路に上流側より順に尿素水供給装置、選択還元型触媒装置を備えるとともに、前記尿素水供給装置より上流側の前記排気通路に、排気ガス冷却装置を有する分岐通路を前記排気通路に並行して備えて、前記排気通路から前記分岐通路への分岐点に流路切替装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化方法において、前記選択還元型触媒装置の温度が予め設定された冷却開始温度閾値以上となったときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記排気通路から前記分岐通路に切り替えるとともに、前記排気ガス冷却装置の冷却能力を前記排気ガス冷却装置を通過直後の排気ガスの温度に基づいて制御することを特徴とする方法である。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法によれば、選択還元型触媒装置の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を抑制しつつ、排気ガス冷却装置の冷却能力の一時的な過大による選択還元型触媒装置のNOx浄化率の低下を抑制することができる。
また、排気ガス冷却装置の冷却能力に基づいて選択還元型触媒装置に流入する排気ガスの温度を制御するので、選択還元型触媒装置より上流側に配置される尿素水供給装置から供給される尿素水のアンモニアへの加水分解反応が促進される温度範囲にこの排気ガスの温度を確実に維持することができる。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化システムの構成を示す図である。 選択還元型触媒装置の温度とNOx浄化率の関係を示す図である。 本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法の制御フローを示す図である。 従来技術の内燃機関の排気ガス浄化システムの構成を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態の内燃機関の排気ガス浄化システム及び内燃機関の排気ガス浄化方法について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の排気ガス浄化システム1は、エンジン2の排気通路(排気管)10に上流側より順に酸化触媒装置(DOC)11、微粒子捕集装置12、尿素水供給装置15、選択還元型触媒装置(SCR)13を備えて構成されるシステムである。
酸化触媒装置11は、ハニカム構造を形成する基材に、排気ガスGの炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)等を酸化する貴金属触媒(酸化触媒)が担持されて構成される。貴金属触媒としては、炭化水素を水と二酸化炭素に、一酸化炭素を二酸化炭素にそれぞれ酸化する白金(Pt)系の触媒が好ましい。
この貴金属触媒による炭化水素及び一酸化炭素の酸化反応は発熱反応であるので、この発熱により排気ガスGは昇温する。これを利用して、微粒子捕集装置12の強制PM再生制御時等、高温の排気ガスGが必要となるときには、酸化触媒装置11より上流側の排気通路10を通過する排気ガスGに含まれる炭化水素の量を一時的に増加させて、この増加分の炭化水素を酸化触媒装置11で酸化させることで、排気ガスGを高温化している。
なお、炭化水素の量を一時的に増加させる方法としては、例えば、エンジン2の気筒(シリンダ)2a内で燃料のポスト噴射を行う方法や、酸化触媒装置11より上流側の排気通路10に燃料噴射装置(図示しない)を備えて、この燃料噴射装置から燃料を噴射する方法がある。
微粒子捕集装置12は、排気ガスG中の粒子状物質(PM)を捕集するために、その内部にフィルタを備えて構成される。このフィルタは、多孔質のセラミックのハニカムのセル(チャンネル)の入口と出口を交互に目封じしたモノリスハニカム型ウォールフロータイプのフィルタである。
排気ガスGは、微粒子捕集装置12の目封じされていないセルの入口より流入し、隣接する出口を目封じされていないセルとの境界に形成されたPM捕集用の壁を通過した後、出口を目封じされていないセルの出口より流出する。排気ガスGに含まれるPMはPM捕集用の壁で捕集されるが、捕集量には限界がある。したがって、PM捕集量が限界値に到達する前に、微粒子捕集装置12の内部に高温の排気ガスGを通過させて、この排気ガスGの熱により微粒子捕集装置12の内部に捕集されたPMを燃焼除去する強制PM再生制御を定期的に行っている。
選択還元型触媒装置13は、その上流側の排気通路10に備えた尿素水供給装置15より噴射される尿素水Uを排気ガスGの熱により加水分解して生成されたアンモニア(NH3)を還元剤として、排気ガスGに含まれる窒素酸化物(NOx)を窒素(N2)に浄化する装置である。
なお、排気ガスGに含まれるNOxの浄化に使用されないアンモニアは、選択還元型触媒装置13の内部に吸蔵されるか、または、選択還元型触媒装置13より下流側の排気通路10に流出(スリップ)する。また、選択還元型触媒装置13のアンモニア吸蔵容量(アンモニアを吸蔵可能な上限量)は、選択還元型触媒装置13の温度が高くなるにつれて、少なくなる。
また、本発明の排気ガス浄化システム1を制御する制御装置40が配設される。この制御装置40は、エンジン2の運転状態等を表す各種センサの検出値を基に、尿素水供給装置15からの尿素水Uの供給量等を制御する装置である。
本発明の排気ガス浄化システム1は、図1に示すように、尿素水供給装置15より上流側の排気通路10に、排気ガス冷却装置21を有する分岐通路20を排気通路10に平行して備えるとともに、排気通路10から分岐通路20への分岐点に三方弁(流路切替装置)22を備えるシステムである点で、図4に示す従来技術の内燃機関の排気ガス浄化システム1Xとは異なっている。
また、選択還元型触媒装置13の温度を検出するSCR用温度検出センサ(SCR用温度検出装置)30を選択還元型触媒装置13の内部(図1ではこの位置)、または、選択還元型触媒装置13より上流側または下流側の排気通路10に備えるとともに、排気ガス冷却装置21より下流側の分岐通路20に、排気ガス冷却装置21を通過後の排気ガスGbの温度を検出するための冷却用温度検出センサ(冷却用温度検出装置)31を備える。
なお、排気ガス冷却装置21には、空気やエンジン冷却水やラジエータ用冷却水等の冷却媒体がその内部の冷却媒体用通路(図示しない)に流通しており、この冷却媒体用通路に隣接する排気ガス用通路(図示しない)を通過する排気ガスGbを冷却媒体により冷却している。
また、SCR用温度検出センサ30の設置位置について、図1に示すように選択還元型触媒装置13の内部にSCR用温度検出センサ30を設けて、選択還元型触媒装置13の温度を直接検出するのが好ましいが、選択還元型触媒装置13より上流側または下流側の排気通路10にSCR用温度検出センサ30を備えて、このSCR用温度検出センサ30の検出値を選択還元型触媒装置13の温度として代用してもよい。
そして、制御装置40が、SCR用温度検出センサ30の検出値Tが冷却開始温度閾値T1以上となったときに、三方弁22を制御して、排気ガスGの流れを排気通路10から分岐通路20に切り替えるとともに、排気ガス冷却装置21の冷却能力を冷却用温度検出センサ31の検出値に基づいて制御するように構成する。
ここで、冷却開始温度閾値T1は、この閾値以上となると、選択還元型触媒装置13に担持される触媒の熱劣化が進行したり、NOx浄化率が低下したりすることが懸念される閾値として実験等により予め設定される値である。
また、排気ガス冷却装置21の冷却能力とは、排気ガスGbと熱交換する空気やエンジン冷却水等の冷却媒体の排気ガス冷却装置21への流通量や温度である。また、排気ガス冷却装置21の冷却能力の向上は、冷却媒体の排気ガス冷却装置21への流通量を多くするか、または、冷却媒体の温度を低温化することにより行われる。逆に、冷却能力の低下は、流通量を少なくするか、または、冷却媒体の温度を高温化することにより行われる。
すなわち、本発明の内燃機関の排気ガス浄化システム1では、エンジン2の高負荷運転時や微粒子捕集装置12の強制PM再生制御時等、選択還元型触媒装置13の温度Tが、選択還元型触媒装置13に担持される触媒の熱劣化が進行したり、NOx浄化率の低下が懸念されるほどの高温である場合に、選択還元型触媒装置13に流入する前の排気ガスGの全量を排気ガス冷却装置21により冷却して、低温化した排気ガスGを選択還元型触媒装置13に流入させることで、選択還元型触媒装置13の温度Tを低温化する。
また、排気ガス冷却装置21による排気ガスGbの冷却時に、冷却用温度検出センサ31の検出値に基づいて排気ガス冷却装置21の冷却能力を制御することで、排気ガス冷却装置21の冷却能力が一時的に過大となって、排気ガスGbが過剰に低温化して、選択還元型触媒装置13の温度Tが過剰に低温化するのを抑制する。
したがって、この構成によれば、選択還元型触媒装置13の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を抑制しつつ、排気ガス冷却装置21の冷却能力の一時的な過大による選択還元型触媒装置13のNOx浄化率の低下を抑制することができる。
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化システム1において、図2に示すように、制御装置40が、選択還元型触媒装置13のNOx浄化率Pが実験等により予め設定された浄化率閾値P1以上となる選択還元型触媒装置13の温度範囲を適正温度範囲Rpとし、この適性温度範囲Rpの上限値を冷却開始温度閾値T1に設定するとともに、この適性温度範囲Rp内に目標温度範囲Rtを設定する。なお、適正温度範囲Rpの下限値T2は、選択還元型触媒装置13のNOx浄化率を考慮して設定される値である。
また、目標温度範囲Rtの上限値Ta及び下限値Tbは、Ta=(3×T1+7×T2)/10、Tb=(7×T1+3×T2)/10の両方の式に適正温度範囲Rpの上限値T1及び下限値T2を代入して算出するようにすると、選択還元型触媒装置13の温度TをNOx浄化率の低下及び触媒の熱劣化を防止する適性温度範囲Rpに容易に維持することができるので好ましい。
さらに、適正温度範囲Rpの上限値T1と下限値T2の中央値T3(=(T1+T2)/2)より、実験等で予め設定された設定温度差ΔTだけ高温の温度を、目標温度範囲Rtの上限値Taに設定し、中央値T3より、設定温度差ΔTだけ低温の温度を、下限値Tbに設定すると、選択還元型触媒装置13の温度Tを適正温度範囲Rpにより容易に維持することができるので好ましい。
そして、排気ガス冷却装置21による排気ガスGbの冷却を開始後、SCR用温度検出センサ30の検出値Tがこの目標温度範囲Rt内に実験等により予め設定した設定時間tc連続して含まれたときに、選択還元型触媒装置13の温度Tが適正温度範囲Rp内で安定したとして、三方弁22を制御して、排気ガスGの流れを分岐通路20から排気通路10に切り替える制御を行うように構成する。
この構成によれば、三方弁22により排気ガスGの流れを分岐通路20から排気通路10に切り替えて、排気ガス冷却装置21による排気ガスGの冷却を終了した直後に、選択還元型触媒装置13の温度Tが冷却開始温度閾値T1以上となって、再度排気ガス冷却装置21による排気ガスGの冷却を必要とする状況を防止することができる。言い換えれば、三方弁22による排気ガスGの流れの切替精度を向上させることができる。
また、上記の内燃機関の排気ガス浄化システム1において、制御装置40が、SCR用温度検出センサ30の検出値Tが適性温度範囲Rp内に含まれるが目標温度範囲Rtの下限値Tbより低い温度(T2≦T<Tb)であるときに、三方弁22を制御して、排気ガスGの流れを分岐通路20から排気通路10に切り替える制御を行うように構成すると、選択還元型触媒装置13の温度Tが適正温度範囲Rpの下限値T2以下となって過剰に低温化するのを防止することができる。
なお、図1では流路切替装置として三方弁22を備えたが、流路切替機能だけでなく流量調整機能も備えた流量調整弁(流量調整装置)22を代わりに備えてもよい。この場合は、三方弁22のように排気通路10または分岐通路20のいずれか一方に排気ガスGを流通させるのではなく、排気通路10または分岐通路20のいずれか一方または両方に排気ガスGを流通させることができる。
したがって、制御装置40が、排気ガスGの流れを排気通路10と分岐通路20の間で切り替えるときに、三方弁22のように即時に切り替えるのではなく、徐々にまたは段階的に切り替えることができるので、選択還元型触媒装置13の温度の急変動を防止して、NOx浄化率の急変動を防止することができる。
一方、三方弁22のように、排気通路10と分岐通路20の間の排気ガスGの流れを即時に切り替える構成であると、選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGの温度を迅速に低下させて、選択還元型触媒装置13の温度Tを目標温度範囲Rt内に即時に収めることができるので、選択還元型触媒装置13の過熱による劣化をより確実に防止することができる。
また、制御装置40が、排気ガスGの流れを排気通路10と分岐通路20の間で切り替えるときに、冷却用温度検出センサ31の検出値の変動量ΔTTが大きくなるにつれて、分岐通路20を通過する排気ガスGbの流量の変動量ΔVを小さく設定して、流量調整弁22を制御するように構成する。
この構成によれば、変動量ΔTTが大きくなったときに、排気ガス冷却装置21の冷却能力が一時的に過大したとして、流量調整弁22により変動量ΔVを小さくして、排気ガス冷却装置21により冷却される排気ガスGbの流量の増加を抑制するので、選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGが過剰に低温化するのを抑制することができ、選択還元型触媒装置13のNOx浄化率の低下を抑制することができる。
次に、上記の内燃機関の排気ガス浄化システム1を用いた、本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法の制御フローについて、図3を参照しながら説明する。図3の制御フローは、エンジン2の運転中に実験等により予め設定した制御時間毎に、上級の制御フローより呼ばれてスタートする制御フローである。
図3の制御フローがスタートすると、ステップS10にて、選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGを排気ガス冷却装置21により冷却して、選択還元型触媒装置13の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を防止する必要があるか否かを判定する。この判定は、選択還元型触媒装置13の温度(SCR用温度検出センサ30の検出値)Tが冷却開始温度閾値T1以上となったか否かにより行う。
ステップS10にて、選択還元型触媒装置13の温度Tが冷却開始温度閾値T1未満である場合(NO)には、排気ガスGの冷却が不要であるとして、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
一方、ステップS10にて、選択還元型触媒装置13の温度Tが冷却開始温度T1以上である場合(YES)には、排気ガスGの冷却が必要であるとして、ステップS20に進み、ステップS20にて、流路切替装置22を制御して、排気ガスGの流れを排気通路10から分岐通路20に切り替えるとともに、排気ガス冷却装置21の冷却能力を排気ガス冷却装置21を通過直後の排気ガスGbの温度(冷却用温度検出センサ31の検出値)TTに基づいて調整制御する。ステップS20の制御を実施後、ステップS30に進む。
なお、この切替時に、排気ガスGbの温度の変動量ΔTTが大きくなるにつれて、流量調整弁22を制御して、分岐通路20を通過する排気ガスGbの流量の変動量ΔVを小さく設定するとより好ましい。
ステップS30にて、選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGの冷却が不要となったか否かを判定する。この判定は、選択還元型触媒装置13の温度Tが図2に示す目標温度範囲Rt内に設定時間tc連続して含まれるか、または、適正温度範囲Rp内に含まれるが目標温度範囲Rtの下限値Tbより低い温度(T2≦T<Tb)である場合に、排気ガスGの冷却が不要となったとすることにより行う。ステップS30にて、上記の判定が成立しない場合(NO)には、排気ガスGの冷却が未だ必要であると判定して、実験等により予め設定した制御時間を経過後、再度ステップS30の判定を行う。
一方、ステップS30にて、上記の判定が成立する場合(YES)には、排気ガスGの冷却が不要となったと判定して、ステップS40に進み、ステップS40にて、流路切替装置22を制御して、排気ガスGの流れを分岐通路20から排気通路10に切り替える制御を行うとともに、排気ガス冷却装置21の冷却能力を通常の運転状態時の冷却能力に戻す。ステップS40の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
以上より、本発明の内燃機関の排気ガス浄化システム1を基にした、本発明の内燃機関の排気ガス浄化方法は、エンジン2の排気通路10に上流側より順に尿素水供給装置15、選択還元型触媒装置13を備えるとともに、尿素水供給装置15より上流側の排気通路10に、排気ガス冷却装置21を有する分岐通路20を排気通路10に並行して備えて、排気通路10から分岐通路20への分岐点に流路切替装置22を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化方法において、選択還元型触媒装置13の温度Tが予め設定された冷却開始温度閾値T1以上となったときに、流路切替装置22を制御して、排気ガスGの流れを排気通路10から分岐通路20に切り替えるとともに、排気ガス冷却装置21の冷却能力を排気ガス冷却装置21を通過直後の排気ガスGbの温度に基づいて制御することを特徴とする方法となる。
本発明の内燃機関の排気ガス浄化システム1及び内燃機関の排気ガス浄化方法によれば、選択還元型触媒装置13の過熱による劣化及びNOx浄化率の低下を抑制しつつ、排気ガス冷却装置21の冷却能力の一時的な過大による選択還元型触媒装置13のNOx浄化率の低下を抑制することができる。
また、排気ガス冷却装置21の冷却能力に基づいて選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGの温度を制御するので、選択還元型触媒装置13より上流側に配置される尿素水供給装置15から供給される尿素水Uのアンモニアへの加水分解反応が促進される温度範囲にこの排気ガスGの温度を確実に維持することができる。
さらに、排気ガス冷却装置21により選択還元型触媒装置13に流入する排気ガスGの温度を低温化することができるので、選択還元型触媒装置13の温度を低温化して、そのアンモニア吸蔵容量を大きくすることができる。その結果、選択還元型触媒装置13から流出する(スリップする)アンモニアの量を、図4に示すアンモニアスリップ触媒装置14の設置が不要となるほど少ない量に抑制することができる。
1、1X 内燃機関の排気ガス浄化システム
2 エンジン
10 排気通路
13 選択還元型触媒装置(SCR)
15 尿素水供給装置
20 分岐通路
21 排気ガス冷却装置
22 三方弁(流路切替装置)、流量調整弁(流量調整装置)
30 SCR用温度検出センサ(SCR用温度検出装置)
31 冷却用温度検出センサ(冷却用温度検出装置)
40 制御装置
G 排気ガス
Ga 排気通路を通過する排気ガス
Gb 分岐通路を通過する排気ガス
Rp 適性温度範囲
Rt 目標温度範囲
T 選択還元型触媒装置の温度(SCR用温度検出センサの検出値)
T1 冷却開始温度閾値(適正温度範囲の上限値)
Tb 目標温度範囲の下限値
P 選択還元型触媒装置のNOx浄化率
P1 NOx浄化率閾値
tc 設定時間
TT 排気ガス冷却装置を通過直後の排気ガスの温度(冷却用温度検出センサの検出値)
ΔTT 冷却用温度検出センサの検出値の変動量
ΔV 分岐通路を通過する排気ガスの流量の変動量

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に上流側より順に尿素水供給装置、選択還元型触媒装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化システムにおいて、
    前記尿素水供給装置より上流側の前記排気通路に、排気ガス冷却装置を有する分岐通路を前記排気通路に並行して備えて、前記排気通路から前記分岐通路への分岐点に流路切替装置を備えるとともに、
    前記選択還元型触媒装置の内部、または、前記選択還元型触媒装置より上流側または下流側の前記排気通路にSCR用温度検出装置を備え、前記排気ガス冷却装置より下流側の前記分岐通路に冷却用温度検出装置を備えて、
    前記排気ガス浄化システムを制御する制御装置が、
    前記SCR用温度検出装置の検出値が予め設定された冷却開始温度閾値以上となったときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記排気通路から前記分岐通路に切り替えるとともに、前記排気ガス冷却装置の冷却能力を前記冷却用温度検出装置の検出値に基づいて制御するように構成される内燃機関の排気ガス浄化システム。
  2. 前記制御装置が、
    前記選択還元型触媒装置のNOx浄化率が予め設定された浄化率閾値以上となる前記選択還元型触媒装置の温度範囲を適正温度範囲とし、この適性温度範囲の上限値を前記冷却開始温度閾値に設定するとともに、
    さらに、前記適性温度範囲内に目標温度範囲を設定して、
    前記SCR用温度検出装置の検出値がこの目標温度範囲内に予め設定した設定時間の間連続して含まれたときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記分岐通路から前記排気通路に切り替える制御を行うように構成される請求項1に記載の内燃機関の排気ガス浄化システム。
  3. 前記制御装置が、
    前記SCR用温度検出装置の検出値が前記適性温度範囲内に含まれるが前記目標温度範囲の下限値より低い温度であるときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記分岐通路から前記排気通路に切り替える制御を行うように構成される請求項1または2に記載の内燃機関の排気ガス浄化システム。
  4. 前記流路切替装置を、前記排気通路または前記分岐通路の両方に排気ガスを流通できる流量調整装置として構成するとともに、
    前記制御装置が、
    排気ガスの流れを前記排気通路と前記分岐通路の間で切り替えるときに、
    前記冷却用温度検出装置の検出値の変動量が大きくなるにつれて、前記分岐通路を通過する排気ガスの流量の変動量を小さく設定して、前記流量調整装置を制御するように構成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の排気ガス浄化システム。
  5. 内燃機関の排気通路に上流側より順に尿素水供給装置、選択還元型触媒装置を備えるとともに、前記尿素水供給装置より上流側の前記排気通路に、排気ガス冷却装置を有する分岐通路を前記排気通路に並行して備えて、前記排気通路から前記分岐通路への分岐点に流路切替装置を備えて構成される内燃機関の排気ガス浄化方法において、
    前記選択還元型触媒装置の温度が予め設定された冷却開始温度閾値以上となったときに、前記流路切替装置を制御して、排気ガスの流れを前記排気通路から前記分岐通路に切り替えるとともに、前記排気ガス冷却装置の冷却能力を前記排気ガス冷却装置を通過直後の排気ガスの温度に基づいて制御することを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化方法。
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