JP2017213727A - 複合部材およびその製造方法 - Google Patents
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不織布または発泡体からなる基材と、
前記基材の一面における一部領域に重ねて形成された樹脂部とを備え、
前記基材は、前記樹脂部に対応する部位に、前記一面と反対側の他面から凹むように形成されて、該基材を圧縮した凹状部を備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、基材における樹脂部に対応する部位に、基材を圧縮した凹状部を備えているので、基材と樹脂部とを接合する際に樹脂部となる樹脂原料などが基材に染み出すことを防止することができる。また、凹状部は、基材において樹脂部に対応して裏側に設けられているので、基材において樹脂部に覆われていない領域に凹状部の形成による悪影響を与えない。従って、複合部材は、見栄えがよく、基材特有の性能を好適に発揮させることができる。
請求項2に係る発明によれば、樹脂原料等の染み出しに起因する基材における樹脂部の周辺の汚損をより確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、逃がし部によって、基材における凹状部の底部と樹脂部との接合面積を広くとることができるので、樹脂部を基材により強固に固定することができる。
請求項4に係る発明によれば、詰め部によって、基材における凹状部の底部と樹脂部との接合面積を広くとることができるので、樹脂部を基材により強固に固定することができる。
不織布または発泡体からなる基材と、この基材の一面における一部領域に重ねて形成される樹脂部とを備えた複合部材の製造方法であって、
型閉じした成形型の型面によって、前記基材における樹脂部の形成予定部位を、該基材の一面と反対側の他面から該基材を圧縮して該他面側へ開口する凹状部を成形し、
型閉じした前記成形型において前記基材における前記凹状部の一面側との間に画成されるキャビティに樹脂原料を充填して、前記樹脂部を成形するようにしたことを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、基材における樹脂部の形成予定部位に、基材を圧縮して凹状部を成形した後に、凹状部で画成されるキャビティに樹脂原料を充填して樹脂部を成形しているので、比較的密度の高い凹状部で樹脂原料の浸透を阻むことができ、基材における樹脂部の周辺に樹脂原料が染み出すことを防止することができる。また、凹状部は、基材において樹脂部に対応して裏側に設けられているので、基材において樹脂部に覆われていない領域に凹状部の形成による悪影響を与えない。従って、得られた複合部材は、見栄えがよく、基材特有の性能を好適に発揮させることができる。
請求項6に係る発明によれば、基材における樹脂部の周辺の染み出しをより確実に防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、樹脂部が成形されるキャビティを底部に設けた逃がし部によって広くして樹脂原料を流動し易くすることで、流動バランスを調整することができ、バリの発生などの樹脂部の成形不良を防止することができる。また、逃がし部によって、基材における凹状部の底部と樹脂部との接合面積を広くとることができるので、樹脂部を基材により強固に固定することができる。
請求項8に係る発明によれば、樹脂部が成形されるキャビティを底部に設けた詰め部によって狭くすることができ、樹脂原料がショートする際の隙間を埋めて樹脂部の成形不良を防止することができる。また、詰め部によって、基材における凹状部の底部と樹脂部との接合面積を広くとることができるので、樹脂部を基材により強固に固定することができる。
実施例の複合部材10によれば、基材12における樹脂部14に対応する部位に、基材12を圧縮して密度を高くした凹状部16を備えているので、基材12と樹脂部14とを接合する際に樹脂部14となる樹脂原料が基材12に染み出すことを防止することができる。また、凹状部16は、底部16aが基材12の表側に突出するように形成されているので、基材12を圧縮して密度を高めた側部16bを底部16aと一般領域との間に介在させることができ、当該側部16bによって一般領域への染み出しをより確実に防止することができる。従って、複合部材10は、基材12と樹脂部14との一体化に伴う樹脂原料の染み出しなど、基材12の一般領域の汚損を防止することができ、見栄えを向上させることができる。また、凹状部16は、基材12において樹脂部14に対応して裏側に設けられているので、基材12において樹脂部14に覆われていない一般領域に凹状部16の形成による悪影響を与えない。換言すると、複合部材10は、基材12の一般領域が凹状部16のように液密性を有する程に圧縮されず、凹状部16より低い所望の密度を保っている。これにより複合部材10は、基材12に由来する吸音性や断熱性などの性能を好適に発揮させることができる。
前述した実施例に限らず、例えば以下のようにも変更可能である。なお、変更例においても実施例と同じ符号を用いて説明する。また、図6〜図8は、図1のA−A線に対応する断面を示している。
34 詰め部,22 成形型,30 キャビティ
Claims (8)
- 不織布または発泡体からなる基材と、
前記基材の一面における一部領域に重ねて形成された樹脂部とを備え、
前記基材は、前記樹脂部に対応する部位に、前記一面と反対側の他面から凹むように形成されて、該基材を圧縮した凹状部を備えた
ことを特徴とする複合部材。 - 前記凹状部は、底部が前記基材の一面側に突出するように形成された請求項1記載の複合部材。
- 前記凹状部は、底部に、前記基材の他面側に突出して一面側が凹むように形成された逃がし部を備えた請求項1または2記載の複合部材。
- 前記凹状部は、底部に、前記基材の一面側に突出して他面側が凹むように形成された詰め部を備えた請求項1または2記載の複合部材。
- 不織布または発泡体からなる基材と、この基材の一面における一部領域に重ねて形成される樹脂部とを備えた複合部材の製造方法であって、
型閉じした成形型の型面によって、前記基材における樹脂部の形成予定部位を、該基材の一面と反対側の他面から該基材を圧縮して該他面側へ開口する凹状部を成形し、
型閉じした前記成形型において前記基材における前記凹状部の一面側との間に画成されるキャビティに樹脂原料を充填して、前記樹脂部を成形するようにした
ことを特徴とする複合部材の製造方法。 - 底部が前記基材の一面側に突出するように、前記凹状部を成形するようにした請求項5記載の複合部材の製造方法。
- 前記凹状部の底部に、前記基材の他面側に突出して一面側が凹む逃がし部を成形するようにした請求項5または6記載の複合部材の製造方法。
- 前記凹状部の底部に、前記基材の一面側に突出して他面側が凹む詰め部を成形するようにした請求項5または6記載の複合部材の製造方法。
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JP7397747B2 (ja) | 2020-04-24 | 2023-12-13 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両用パネル |
JP7397748B2 (ja) | 2020-04-24 | 2023-12-13 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両用パネル |
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JP2000158616A (ja) * | 1998-11-27 | 2000-06-13 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 表皮材および表皮材を有する樹脂成形品の製造方法 |
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JP2013123920A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Hayashi Telempu Co Ltd | 車両用成形内装材、及び、その製造方法 |
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