JP2017213648A - 切断工具 - Google Patents

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勇人 鳴井
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Abstract

【課題】切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、作業性を向上させることができる切断工具の提供。
【解決手段】
被加工材を載置可能な載置面(左載置面21D、右載置面21E及びターンテーブル22の上面22A)を有するベース部2と、被加工材を切断する丸鋸刃7を回転可能に支持する揺動部4と、丸鋸刃7を回転駆動させるモータ6と、ベース部2に設けられ揺動部4を丸鋸刃7の右側面7Aと直交する揺動軸心Aを中心に揺動可能に支持する揺動支持部3と、揺動部4に揺動軸心Aと平行な回動軸心Bを中心に回動可能に支持され作業者が揺動部4を揺動させる場合に作業者によって把持される回動ハンドル51とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、切断工具に関する。
従来より、木材や金属パイプ等(被切断材)を切断するために切断工具が広く用いられている。このような切断工具としては、被切断材を載置可能なベース部と、被切断材を切断する丸鋸刃を回転可能に支持するとともに丸鋸刃を駆動するためのモータを内蔵した切断部と、ベース部の上面と平行に延びる揺動軸心を中心に切断部を所定の揺動範囲内で揺動可能に支持する揺動支持腕とを備えた卓上丸鋸が知られている(特許文献1)。上記の卓上丸鋸の切断部の反揺動軸心側の端部には、切断部をベース部に向けて揺動させる際に把持するハンドルが固定されており、ハンドルには、モータを駆動するためのトリガスイッチが設けられている。ハンドルは、揺動軸心と平行に延びる略円筒形状をなしており、トリガスイッチは、ハンドルの周面からハンドルの半径方向外方に突出している。また、上記の卓上丸鋸の切断部は、揺動支持腕に設けられたバネによってベース部から離間する方向に付勢されており、外力が加えられていない状態においては、揺動範囲内においてベース部から最も離間した位置(最上位置)に位置している。
上記の卓上丸鋸において切断作業を行う場合には、ベース部に被切断材を載置した状態でハンドルを把持し、ハンドルを把持した手の指でトリガスイッチをハンドル内部に向けて押込んでモータを駆動させ、丸鋸刃を回転させる。そして、指でトリガスイッチを押し込んだ状態のままで、切断部に固定されたハンドルをバネの付勢力及び被切断材の切断に伴う負荷に抗して押し下げて、切断部を最上位置から揺動範囲内において最もベース部に近接する位置(最下位置)まで揺動させる。これにより、ベース部に載置された被切断材が回転中の丸鋸刃によって切断される。
特開2010−274387号公報
上記のような構成の切断工具においては、切断作業を行う場合、ハンドルの把持状態を解除すると切断部が上方へ戻ってしまうので、把持状態を維持して(力を緩めずに握ったままにして)切断部を最上位置から最下位置まで揺動させなければない。また、バネの付勢力及び被切断材の切断に伴う負荷に抗して切断部を最上位置から最下位置まで揺動させなければないため、作業者はハンドルをある程度強く握る必要がある。従って、切断部を最上位置から最下位置まで揺動させる間、作業者のハンドルを把持した手とハンドルの周面との位置関係は固定された状態となる。このため、ハンドルを把持した作業者の手首の角度は最上位置と最下位置とで大きく変化してしまう。
具体的には、図17(a)に示されているように、切断部CUが最上位置に位置している状態では、ハンドルHAを把持する作業者USの手首WRは、手のひらを肘ELに近づける方向に屈曲している。この状態から作業者USの肩SHの位置(高さ)を変化させずに、切断部CUを最上位置から最下位置まで揺動軸心AXを中心に揺動させると、作業者USのハンドルHAを把持した手とハンドルHAの周面との位置関係は固定された状態であるため、図17(b)に示されているように、ハンドルHAを把持する作業者USの手首WRは、手の甲を肘ELに近づける方向に屈曲した状態となる。
このように、上記のような構成の切断工具においては、切断作業において作業者の手首の角度が大きく変化してしまうため、作業者の手首に負担がかかるとともに切断部を最下位置に揺動させるための力をハンドルにかけづらく、作業性の悪化につながっていた。
そこで、本発明は、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、作業性を向上させた切断工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、被加工材を載置可能な載置面を有するベース部と、該被加工材を切断する切断刃を回転可能に支持する第1支持部と、該切断刃を回転駆動させる駆動源と、該ベース部に設けられ、該第1支持部を該切断刃の側面と直交する揺動軸心を中心に揺動可能に支持する第2支持部と、該第1支持部に該揺動軸心と平行な回動軸心を中心に回動可能に支持され、作業者が該第1支持部を揺動させる場合に該作業者によって把持される把持部と、を備えることを特徴とする切断工具を提供する。
上記構成の切断工具によれば、把持部が第1支持部に揺動軸心と平行な回動軸心を中心に回動可能に支持されている。このため、作業者が第1支持部を揺動させる場合に、当該揺動に追従して、把持部が回動軸心を中心に回動するため、作業者の手首の角度変化を抑制することができる。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、且つ、作業性を向上させることができる。
また、該把持部に設けられ該駆動源の始動を制御する手動操作可能なスイッチをさらに備えることが好ましい。
このような構成によると、駆動源の始動を制御する手動操作可能なスイッチが把持部に設けられているため、作業者は、把持部を握った手の指でスイッチを操作することができ、利便性が向上する。
また、該スイッチから延出する配線をさらに備え、該把持部及び該第1支持部の内部空間は互いに連通し、該配線は、該把持部の内部空間から該第1支持部の内部空間に亘って延びていることが好ましい。
このような構成によれば、把持部内の空間を配線の配置に活用でき、省スペース化を図ることができる。
上記構成において、該第1支持部は、該把持部の回動可能角度を規定する規定部を有していることが好ましい。
この様な構成によれば、把持部内に配線配置されている構成の場合、把持部内の配線が過剰にねじれて切断されることが抑制できる。
また、該把持部の該回動可能角度は、該第1支持部の揺動可能角度以上であることが好ましい。
このような構成によれば、把持部の回動可能角度が第1支持部の揺動可能角度以上であるため、第1支持部の揺動可能範囲全域で、把持部が第1支持部の揺動に追従して回動可能である。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担をより軽減し、且つ、作業性をより向上させることができる。
また、該第1支持部は、該把持部を所定の回動位置で固定する固定部を有することが好ましい。
このような構成によると、運搬時等に把持部を所定の回動位置で固定できるため、運搬が容易となる。これにより、切断工具の利便性を向上させることができる。
また、該把持部は、該回動軸心と直交する方向に延びていることが好ましい。
本発明による切断工具によれば、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、作業性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す左側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸のモータ収容部内部のモータを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図であり、丸鋸刃の下部が露出した状態を示している。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸のハンドル支持部及び回動ハンドル部の内部構造を示す部分断面図であり、回動ハンドル部が第1位置に位置している状態を示している。(b)は、(a)のXIII−XIII線断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸のハンドル支持部及び回動ハンドル部の内部構造を示す部分断面図であり、回動ハンドル部が第2位置に位置している状態を示している(b)は、(a)のIX−IX線断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の揺動部が最上位置に位置している状態において、回動ハンドル部を把持している作業者の手首の角度を示す図である。(b)は、(a)の状態における回動ハンドル部の凸部とハンドル支持部の右凸部の位置関係を示す模式図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の揺動部が最上位置と最下位置との間に位置している状態において、回動ハンドル部を把持している作業者の手首の角度を示す図であり、(b)は、(a)の状態における回動ハンドル部の凸部とハンドル支持部の右凸部の位置関係を示す模式図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の揺動部が最下位置に位置している状態において、回動ハンドル部を把持している作業者の手首の角度を示す図であり、(b)は、(a)の状態における回動ハンドル部5の凸部とハンドル支持部の右凸部の位置関係を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図であり、回動ハンドル部が最後方位置に位置している状態を示している。 本発明の第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図であり、回動ハンドル部が最前方位置に位置している状態を示している。 本発明の第3の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図であり、回動ハンドル部が最後方位置に位置している状態を示している。 本発明の第3の実施の形態に係る卓上丸鋸の外観を示す右側面図であり、回動ハンドル部が最前方位置に位置している状態を示している。 従来の卓上丸鋸における揺動動作中の作業者の手首の角度変化を示す図であり、(a)は、従来の卓上丸鋸の切断部が最上位置に位置している状態を示し、(b)は、従来の卓上丸鋸の切断部が最下位置に位置している状態を示している。
本発明の実施の形態による切断工具について、図1〜図16を参照しながら説明する。最初に本発明の第1の実施の形態による切断工具の一例である卓上丸鋸1について図1〜図12を参照しながら説明する。
卓上丸鋸1は、木材や金属パイプ等(被切断材)を切断するための電動式の切断工具であり、図1〜図5に示されているように、ベース部2と、ベース部2に設けられた揺動支持部3と、揺動支持部3に揺動軸心Aを中心に揺動可能に支持されるとともに丸鋸刃7を回転可能に支持する揺動部4と、揺動部4に回動可能に支持された回動ハンドル部5と、モータ6とを備えている。図1〜図5は、卓上丸鋸1の外観を示す図であり、図1は右側面図、図2は左側面図、図3は平面図、図4は正面図、図5は斜視図である。
以下の説明において、図1に示されている「上」を上方向、「下」を下方向、「前」を前方向、「後」を後方向と定義し、卓上丸鋸1を後方から見た場合の卓上丸鋸1の左側から右側に向かう方向を右方向、右側から左側に向かう方向を左方向と定義する。また、本明細書において寸法、数値等について言及した場合には、当該寸法及び数値等と完全に一致する寸法及び数値だけでなく、略一致する寸法及び数値等(例えば、製造誤差の範囲内である場合)を含むものとする。さらに、「同一」、「直交」、「平行」、「一致」等についても同様に「略同一」「略直交」、「略平行」、「略一致」を含むものとする。
図1〜図5に示されているように、ベース部2は、床面等に載置可能なベース21と、ベース21に回動可能に支持されたターンテーブル22と、ベース21に設けられたフェンス23とを有している。
ベース21は、卓上丸鋸1の土台部分であり、ベース本体21Aと、左脚部21Bと、右脚部21Cとを有している。
図3及び図5に示されているように、ベース本体21Aは、平面視略円形状をなす部分であり、ベース本体21Aの平面視略中央には上下方向に延びる図示せぬ回動軸が設けられている。左脚部21B及び右脚部21Cは、床面等に接地される部分であり、ベース本体21Aの左部及び右部のそれぞれに設けられている。左脚部21B及び右脚部21Cは、ベース本体21Aの平面視における中心を通り且つ左右方向に直交する仮想面に関して互いに対称に構成されており、左脚部21B及び右脚部21Cのそれぞれの上面には、左載置面21D及び右載置面21Eが規定されている。
ターンテーブル22は、平面視略円形状をなしており、ベース本体21Aの図示せぬ回動軸にベース本体21Aに対して平面視時計回り/反時計回りに回動可能に支持されている。ターンテーブル22の上面22Aは、ベース21の左載置面21D及び右載置面21Eと略面一であり、ターンテーブル22の上面22A、左載置面21D及び右載置面21Eによって被切断材を載置するための載置面が形成される。また、ターンテーブル22の前部には、ターンテーブル22をベース本体21Aに対して回動させるためのサイドハンドル22Bが前方に突出している。さらに、図3に示されているように、ターンテーブル22には、長溝22aが形成されている。長溝22aは、ターンテーブル22の中心を通り且つサイドハンドル22Bの延出方向に延びている。ターンテーブル22の上面22A、左載置面21D及び右載置面21Eは、本発明における「載置面」の一例である。
フェンス23は、図3に示されているように、左フェンス23Aと右フェンス23Bとを有している。左フェンス23A及び右フェンス23Bのそれぞれの前面には、ターンテーブル22の上面22Aと略直交する押さえ面が規定されている。被加工材を切断する際には、左フェンス23A及び右フェンス23Bのそれぞれの押さえ面に被加工材の一面を当接させる。
揺動支持部3は、図1及び図2に示されているように、基部3Aと、左アーム3Bと、右アーム3Cと、揺動支持ピン3Dとを備えている。
基部3Aは、ターンテーブル22の後部に固定されている。より詳細には、基部3Aは、ターンテーブル22の長溝22aの延長線上において、平面視におけるターンテーブル22の中心に関してサイドハンドル22Bの反対側に固定されている。基部3Aには、揺動部4の傾動角度(正面視において鉛直方向に対して傾く角度)を所定の傾動角度で固定するための傾動調整機構が設けられている。
左アーム3B及び右アーム3Cはそれぞれ、基部3Aの左上部及び右上部から後上方に延びており、揺動部4に左右方向から当接している。揺動支持ピン3Dは、ターンテーブル22の上面22Aと平行且つ左右方向に延びており、左アーム3B、右アーム3C及び揺動部4のそれぞれに形成された貫通孔に挿通されている。これにより、揺動部4は、揺動支持部3に揺動可能に支持される。揺動部4の揺動の中心は、揺動支持ピン3Dの中心を通り且つ左右方向に延びる揺動軸心Aである。また、左アーム3B及び右アーム3Cにはそれぞれ、揺動部4の揺動可能範囲を規定する図示せぬストッパが設けられている。揺動部4の揺動可能範囲は、図1に示されている状態(以下、最上位置)から右側面視において時計回りに60°揺動した位置(以下、最下位置)までである(すなわち、揺動可能角度は、60°である)。さらに、揺動支持部3には、揺動部4を右側面視における反時計回り方向に付勢する図示せぬトーションバネが設けられており、揺動部4は外力が加えられていない状態で最上位置に位置するように構成されている。揺動支持部3は、本発明における「第2支持部」の一例である。揺動部4は、本発明における「第1支持部」の一例である。
揺動部4は、図2及び図5に示されているように、揺動腕41と、切断部42と、電源基板収容部43と、ハンドル支持部44とを備えている。
揺動腕41は、揺動支持部3の揺動支持ピン3Dに揺動可能に支持された部分であり、揺動部4が最上位置に位置する状態で、前上方に延びている。揺動腕41が揺動軸心Aを中心に揺動することで、揺動部4全体が揺動軸心Aを中心に揺動する。また、揺動腕41の左側面には、卓上丸鋸1を運搬する際に、作業者によって把持される運搬ハンドル41Aが設けられている。なお、以下の説明においては、揺動腕41が延びる方向において、揺動腕41の揺動支持部3に支持されている側の端部から揺動支持部3から遠い側の端部に向かう方向を単に「第1方向」という。
切断部42は、揺動腕41の第1方向端部に設けられており、モータ収容部42Aと、ソーカバー42Bと、保護カバー42Cとを有している。
モータ収容部42Aは、左右方向に延びており、内部にモータ6を収容しており、図示せぬ回転支持軸を有している。図6に示されているように、モータ6は、ACブラシ付きモータであり、左右方向に延びる回転軸6Aを有している。図示せぬ回転支持軸は、モータ収容部42Aから右方に突出しており、図示せぬギヤ群を介して回転軸6Aと連結されている。丸鋸刃7は、被切断材を切断するための側面視略円形状の鋸刃であり、回転支持軸に回転可能に支持されている。丸鋸刃7の回転中心は、図6及び図7に示されている回転軸心Cであり、回転軸心Cは回転支持軸の中心を通り左右方向に延びている。また、図4に示されているように、丸鋸刃7の右側面7Aは、左右方向に直交している、すなわち、揺動軸心Aと直交している。図6は、モータ収容部42A内部のモータ6を示す図である。図7は、丸鋸刃7の下部が露出した状態の卓上丸鋸1の右側面図である。モータ6は、本発明における「駆動源」の一例である。丸鋸刃7は、本発明における「切断刃」の一例である。丸鋸刃7の右側面7Aは、本発明における「切断刃の側面」の一例である。
ソーカバー42Bは、モータ収容部42Aの回転支持軸に支持された丸鋸刃7の上部を覆う部材であり、モータ収容部42Aの右部に接続されている。保護カバー42Cは、丸鋸刃7の下部を覆う部材であり、ソーカバー42Bに回動可能に設けられている。保護カバー42Cは、揺動部4が最上位置に位置している状態において丸鋸刃7の下部を覆っているが、揺動支持部3と保護カバー42Cとの間に設けられたリンク機構42Dによって、揺動部4の最上位置から最下位置への揺動に連動して右側面視における反時計回りに回動し、丸鋸刃7の下部を露出させる。
電源基板収容部43は、図2及び図5に示されているように、モータ収容部42Aの上部に設けられており、内部に図示せぬ電源基板を収容している。電源基板収容部43の後部からは、商用交流電源(例えば、家庭用コンセント)に接続可能な図示せぬコンセントプラグを有する電源コード43Aが後方に延出している。電源コード43Aと電源基板とは、電源基板収容部43内部において電気的に接続されている。
図5に示されているように、ハンドル支持部44は、電源基板収容部43の第1方向端部の左部及び右部のそれぞれから第1方向に延びる左支持部44A及び右支持部44Bを有している。ハンドル支持部44の詳細な構造については、後述する。
回動ハンドル部5は、作業者が揺動部4を最上位置から最下位置まで揺動させる際に把持される部分であり、左右方向に延びる略円筒形状をなしている。回動ハンドル部5は、ハンドル支持部44に回動可能、且つ、ハンドル支持部44に対して左右方向に相対移動可能に設けられている。
ここで、ハンドル支持部44及び回動ハンドル部5の構造について、図8及び図9を参照しながら詳細に説明する。先に、ハンドル支持部44の詳細な構造について説明する。
図8(a)及び図9(a)に示されているように、左支持部44Aは、左延出部45及び左突出部46を有している。図8(a)及び図9(a)は、ハンドル支持部44及び回動ハンドル部5の内部構造を示す部分断面図であり、図8(a)は、回動ハンドル部5が後述の第1位置に位置している状態、図9(a)は、回動ハンドル部5が後述の第2位置に位置している状態を示している。
左延出部45は、電源基板収容部43の第1方向端部の左部から第1方向に延びる中空状の部材であり、第1方向から見て左右方向を短手方向とする略矩形状をなしている。左延出部45の内部空間は、電源基板収容部43の内部空間と連通している。
左突出部46は、左円筒部46A、左鍔部46B、及び、左凸部46Cを有している。左円筒部46Aは、左延出部45の右側面から右方に突出する略円筒形状をなしている。また、左円筒部46Aの内部空間は、左延出部45の内部空間と連通しており、左円筒部46Aの右端には、右側面視において略円形状の開口46aが規定されている。左鍔部46Bは、左円筒部46Aの右端部の周面に設けられた拡径部である。左凸部46Cは、図9(b)に示されているように、左円筒部46Aの左端部の周面から左円筒部46Aの半径方向外方に突出しており、右側面視において略矩形状をなしている。また、左凸部46Cは、左円筒部46Aの左端から右方に延びており、その左右方向の寸法は、左円筒部46Aの左右方向長の略3分の1である。図9(b)は、図9(a)のIX−IX線断面図である。
右支持部44Bは、右延出部47及び右突出部48を有している。右延出部47は、電源基板収容部43の第1方向端部の右部から第1方向に延びる中空状の部材であり、第1方向から見て左右方向を短手方向とする略矩形状をなしている。右延出部47の内部空間は、電源基板収容部43の内部空間と連通している。
右突出部48は、右円筒部48A、右鍔部48B、及び、右凸部48Cを有している。右円筒部48Aは、右延出部47の左側面から左方に突出する略円筒形状をなしている。なお、側面視において右円筒部48Aの中心と左円筒部46Aの中心とは一致している。
右円筒部48Aの内部空間は、右延出部47の内部空間と連通しており、右円筒部48Aの左端には、左側面視において略円形状の開口48aが規定されている。右鍔部48Bは、右円筒部48Aの左端部の周面に設けられた拡径部である。右凸部48Cは、図8(b)に示されているように、右円筒部48Aの右端部の周面から右円筒部48Aの半径方向外方に突出した側面視略扇形状をなす部分であり、右円筒部48Aの周面において周方向に略90°に亘って形成されている。図8(b)は、図8(a)のXIII−XIII線断面図である。
次に、回動ハンドル部5の詳細な構造について説明する。回動ハンドル部5は、回動ハンドル51及びスイッチ部52を有している。
回動ハンドル51は、図8(a)及び図9(b)等に示されている回動軸心Bを中心に回動可能にハンドル支持部44に支持されており、回動ハンドル51が回動軸心Bを中心に回動することで、回動ハンドル部5全体が回動する。回動軸心Bは、揺動軸心Aと平行に延びており、右円筒部48Aの中心及び左円筒部46Aの中心を通っている。回動ハンドル51は、本発明における「把持部」の一例である。
回動ハンドル51は、筒部51Aと、凸部51Bと、複数の突起部51Cとを有している。筒部51Aは、作業者が揺動部4を最上位置から最下位置まで揺動させる際に作業者によって把持される部分であり、回動軸心Bと平行(すなわち、左右方向)に延びる略円筒形状をなしている。
筒部51Aの径寸法は、左支持部44Aの左鍔部46Bの直径及び右支持部44Bの右鍔部48Bの直径よりも僅かに大きく構成されている。筒部51Aの左部には、左支持部44Aの左突出部46が挿通され、筒部51Aの右部には、右支持部44Bの右突出部48が挿通されており、筒部51Aは、左支持部44Aの左突出部46及び右支持部44Bの右突出部48に回動軸心Bを中心に回動可能且つ左右方向に相対移動可能に支持されている。これにより、回動ハンドル51(回動ハンドル部5)が、ハンドル支持部44に回動軸心Bを中心に回動可能且つ左右方向に相対移動可能に支持される。筒部51Aの内部空間は、左支持部44Aの開口46a及び右支持部44Bの開口48aを介して左支持部44Aの内部空間及び右支持部44Bの内部空間と連通している。
筒部51Aの左右方向の寸法は、右支持部44Bの左側面と左支持部44Aの右側面との間の距離よりも短く、且つ、右支持部44Bの左側面に筒部51Aの右端が当接した状態(図8(a)に示されている状態、以下、図8(a)の状態における回動ハンドル部5の位置を「第1位置」という)において、筒部51Aの左端が左支持部44Aの左鍔部46Bの左側面よりも突起部51Cの左右方向の寸法分だけ左方に位置するように構成されている。
凸部51Bは、図8(b)に示されているように、筒部51Aの右端部の内周面から筒部51Aの半径方向内方に突出した側面視略扇形状をなす部分であり、筒部51Aの内周面において周方向に略90°に亘って形成されている。また、凸部51Bの半径方向内方端は、回動ハンドル部5が第1位置に位置している状態で右円筒部48Aの外周面に摺接している。
突起部51Cは、図9(b)に示されているように、筒部51Aの左端部の内周面から筒部51Aの半径方向内方に突出している。突起部51Cの半径方向内方端は、左支持部44Aの右側面に筒部51Aの左端が当接した状態(図9(a)に示されている状態、以下、図9(a)の状態における回動ハンドル部5の位置を「第2位置」という)において、左円筒部46Aの外周面に摺接している。突起部51Cは、筒部51Aの内周面において周方向に30°間隔で複数(本実施の形態においては、8個)設けられており、互いに隣り合う突起部51Cの間には、左支持部44Aの左凸部46Cと嵌合可能な形状の空間が形成されている。
スイッチ部52は、スイッチ機構52A及びトリガスイッチ52Bを有している。スイッチ機構52Aは、筒部51Aの内部において左右方向略中央に配置されており、トリガスイッチ52Bと接続されている。また、スイッチ機構52Aの左部からは複数の配線53が延出しており、筒部51Aの内部空間から左支持部44Aの内部空間を介して電源基板収容部43に亘って延びている。複数の配線53によって、スイッチ機構52Aは、電源基板収容部43内部の図示せぬ電源基板及びモータ6と電気的に接続されている。スイッチ部52は、本発明における「スイッチ」の一例である。
トリガスイッチ52Bは、モータ6の始動及び停止を制御する手動操作可能なスイッチである。トリガスイッチ52Bは、筒部51Aの左右方向略中央に設けられており、筒部51Aの周壁に形成された開口51aを介して筒部51Aの内部から半径方向外方に突出している。また、トリガスイッチ52Bは、スイッチ機構52Aに対して筒部51Aの半径方向に相対移動可能に接続されており、スイッチ機構52A内に設けられた図示せぬ付勢部材によって筒部51Aの半径方向外方に付勢されている。作業者によってトリガスイッチ52Bが筒部51Aの半径方向内方に押し込まれた場合、モータ6に電力が供給されモータ6が駆動される。また、作業者がトリガスイッチ52Bの押込みを解除した場合には、モータ6への電力供給が停止し、モータ6の駆動が停止する。
次に、回動ハンドル部5(回動ハンドル51)のハンドル支持部44に対する左右方向における位置と回動軸心Bを中心とした回動可能範囲の関係について説明する。
回動ハンドル部5は、ハンドル支持部44に対して、左右方向において第1位置と第2位置との間で相対移動可能であり、第1位置においては所定の回動範囲において回動可能、第2位置においては回動不能に構成されている。
図8(a)及び(b)に示されているように、回動ハンドル部5が第1位置に位置している状態においては、回動ハンドル51の凸部51Bの左右方向における位置は、右支持部44Bの右凸部48Cの左右方向における位置と一致している。すなわち、第1位置において、凸部51Bの回動軸心Bを中心とした回動の軌跡上には、右凸部48Cが位置している。
一方、回動ハンドル51の複数の突起部51Cの左右方向における位置は、左支持部44Aの左凸部46Cの左右方向における位置とずれている。すなわち、左凸部46Cは、複数の突起部51Cの回動軌跡上に位置していない。
このため、第1位置における回動ハンドル部5は、所定の回動可能範囲内で回動可能である。より詳細には、図8(b)の状態から回動ハンドル部5を右側面視において反時計回り(第1回動方向)に90°回動させた位置(第1回動位置)において、凸部51Bの第1回動方向における下流端が右凸部48Cの第1回動方向における上流端に当接する。当該当接状態において、凸部51Bは、回動ハンドル部5が第1回動位置よりも第1回動方向へ回動することを規制している。
一方、図8(b)の状態から回動ハンドル部5を右側面視において時計回り(第2回動方向)に90°回動させた位置(第2回動位置)において、凸部51Bの第2回動方向における下流端(第1回動方向における上流端)が右凸部48Cの第2回動方向における上流端(第1回動方向における下流端)に当接する。当該当接状態において、凸部51Bは、回動ハンドル部5が第2回動位置よりも第2回動方向へ回動することを規制している。すなわち、右凸部48Cは、回動ハンドル部5(回動ハンドル51)の回動可能範囲(回動可能角度)を規定している。
このように、第1位置における回動ハンドル部5の回動範囲は、第1回動位置から第2回動位置までであり、その回動可能角度は、揺動部4の揺動可能角度(本実施の形態においては、60°)よりも大きい180°である。右凸部48Cは、本発明における「規定部」の一例である。
回動ハンドル部5が第2位置に位置している状態においては、回動ハンドル51の複数の突起部51Cの左右方向における位置は、左支持部44Aの左凸部46Cの左右方向における位置と一致しており、図9(b)に示されているように、左凸部46Cは、互いに隣合う突起部51Cの間の空間のうちのいずれか一の空間に収容される。このため、第2位置における左凸部46Cを挟む2つの突起部51Cが回動軸心Bを中心として回動不能となり、回動ハンドル部5のハンドル支持部44(左突出部46及び右突出部48)に対する相対回動位置が固定される。左凸部46Cは、本発明における「固定部」の一例である。
本実施の形態においては、8個の突起部51Cによって左凸部46Cを収容する空間が筒部51Aの周方向において、30°間隔で7つ形成されている。このため、図9(b)に示されている回動位置(以下、基準回動位置)、基準回動位置から回動ハンドル部5をハンドル支持部44の左円筒部46Aに対して第1回動方向に30°、60°、90°回動させたそれぞれの回動位置、基準回動位置から回動ハンドル部5をハンドル支持部44の左円筒部46Aに対して第2回動方向に30°、60°、90°回動させたそれぞれの回動位置の7つの回動位置(相対回動位置)で、回動ハンドル部5をハンドル支持部44に固定可能である。回動ハンドル部5の回動位置の固定は、回動ハンドル部5を第1位置に位置させ、上記7つの回動位置のうちの所望の回動位置まで回動させ、その後、回動ハンドル部5を第1位置から第2位置に右方へスライド移動させ、左凸部46Cを所望の回動位置に対応する空間に収容することにより行う。
次に、本実施形態による卓上丸鋸1による切断作業について説明する。
作業者が切断作業を行う場合、ベース部2(左載置面21D、右載置面21E及びターンテーブル22の上面22A)に被切断材を載置した状態で回動ハンドル部5を把持し、回動ハンドル部5を把持した手の指でトリガスイッチ52Bを筒部51Aの内部に向けて押込んでモータ6を駆動させる。これにより、丸鋸刃7が回転駆動を開始する。そして、指でトリガスイッチ52Bを押し込んだ状態のままで、回動ハンドル部5をトーションバネの付勢力及び被切断材の切断に伴う負荷に抗して押し下げて、揺動部4(切断部42)を最上位置から最下位置まで揺動させる(以下、揺動動作という)。これにより、ベース部に載置された被切断材が回転中の丸鋸刃7によって切断される。
次に、図10〜図12を参照しながら、揺動動作中における作業者の手首の角度変化について、揺動動作中における回動ハンドル部5の凸部51Bとハンドル支持部44の右凸部48Cの位置関係と併せて説明する。なお、以下の説明において、作業者の手首の角度とは、図10(a)、図11(b)及び図12(c)に示されている作業者Uの肩S及び手首Wを通る仮想直線L1と、手首Wを通り手の甲と平行に延びる仮想直線L2と、のなす角度である。また、作業者は、回動ハンドル部5をある程度強く握っているものとし、回動ハンドル部5を把持する手(手のひら)を回動ハンドル部5の周面に対して相対移動させないものとする。
図10(a)は、揺動部4が最上位置に位置している状態において、回動ハンドル部5を把持している作業者の手首の角度を示す図であり、図10(b)は、図10(a)の状態における回動ハンドル部5の凸部51Bとハンドル支持部44の右凸部48Cの位置関係を示す模式図である。図11(a)は、揺動部4が最上位置と最下位置との間に位置している状態において、回動ハンドル部5を把持している作業者の手首の角度を示す図であり、図11(b)は、図11(a)の状態における回動ハンドル部5の凸部51Bとハンドル支持部44の右凸部48Cの位置関係を示す模式図である。図12(a)は、揺動部4が最下位置に位置している状態において、回動ハンドル部5を把持している作業者の手首の角度を示す図であり、図12(b)は、図12(a)の状態における回動ハンドル部5の凸部51Bとハンドル支持部44の右凸部48Cの位置関係を示す模式図である。
図10(a)に示されているように、側面視において仮想直線L1及び仮想直線L2は重なっており、揺動部4が最上位置に位置している状態で回動ハンドル部5を把持する作業者の手首の角度は、0°である。この状態において回動ハンドル部5の凸部51Bは、図10(b)に示されているように、基準回動位置からハンドル支持部44(左突出部46及び右突出部48)に対して第2方向に45°回動した回動位置(相対回動位置)に位置している。
作業者が揺動部4を最上位置から押し下げて、揺動部4を30°揺動させると、図11(a)に示されている状態となる。当該状態においては、回動ハンドル部5は、図10(a)の状態と比較して作業者に接近し且つ下方に移動しており、仮想直線L1と水平方向とのなす角度は、図10(a)の状態と比較して大きくなっている。一方、図11(b)に示されているように、作業者の把持する回動ハンドル部5は、当該仮想直線L1の傾きの変化に追従して図10(b)の状態からハンドル支持部44の右突出部48に対して第1方向に50°程度回動し、仮想直線L1と仮想直線L2とが重なった状態が維持されている。すなわち、回動ハンドル部5の回動によって手首の角度は、0°に維持されている。
作業者が、揺動部4を図11(a)の状態からさらに押し下げて、揺動部4をさらに30°揺動させると、図12(a)に示されている状態となる。当該状態においては、回動ハンドル部5は、図11(a)の状態と比較して作業者にさらに接近し且つさらに下方に移動しており、仮想直線L1と水平方向とのなす角度は、図11(a)の状態と比較して大きくなっている。一方、図12(b)に示されているように、作業者の把持する回動ハンドル部5は、当該仮想直線L1の傾きの変化に追従して図11(b)の状態からハンドル支持部44に対して第1方向にさらに55°程度(図10(a)の状態からは、105°程度)回動し、仮想直線L1と仮想直線L2とが重なった状態が維持されている。すなわち、回動ハンドル部5の回動(左突出部46及び右突出部48に対する相対的な回動)によって、揺動部4の最上位置から最下位置までの揺動動作において作業者の手首の角度は常に0°に維持されている。このように、回動ハンドル部5の回動軸心Bを中心とした回動によって手首の角度変化が抑制される。
上述したように、本発明の第1の実施の形態による卓上丸鋸1は、被加工材を載置可能な載置面(左載置面21D、右載置面21E及びターンテーブル22の上面22A)を有するベース部2と、被加工材を切断する丸鋸刃7を回転可能に支持する揺動部4と、丸鋸刃7を回転駆動させるモータ6と、ベース部2に設けられ揺動部4を丸鋸刃7の右側面7Aと直交する揺動軸心Aを中心に揺動可能に支持する揺動支持部3と、揺動部4に揺動軸心Aと平行な回動軸心Bを中心に回動可能に支持され作業者が揺動部4を揺動させる場合に作業者によって把持される回動ハンドル51とを備えている。
上記構成によれば、作業者が揺動部4を揺動させる場合に、当該揺動に追従して、回動ハンドル51が回動軸心Bを中心に回動するため、作業者の手首の角度変化を抑制することができる。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、且つ、作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態における卓上丸鋸1においては、回動ハンドル51の回動可能角度(180°)が揺動部4の揺動可能角度(60°)以上であるため、揺動部4の揺動可能範囲全域で、回動ハンドル51が揺動部4の揺動に追従して回動可能である。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担をより軽減し、且つ、作業性をより向上させることができる。
また、本実施の形態においては、揺動部4は、回動ハンドル51を所定の回動位置で固定するための左凸部46Cを有している。このため、運搬時等に回動ハンドル51を所定の回動位置で固定できるため、運搬が容易となる。これにより、卓上丸鋸1の利便性を向上させることができる。
また、卓上丸鋸1においては、モータ6の始動を制御する手動操作可能なスイッチ部52が回動ハンドル51に設けられている。これにより、スイッチ部52が回動ハンドル51と一体回転するので、作業者は、回動ハンドル51を握った手の指でスイッチ部52を操作することができる。さらに、スイッチ部52を操作した状態のまま回動ハンドル51を回動させることができるため、利便性が向上する。
卓上丸鋸1は、スイッチ部52から延出する配線53を備えており、回動ハンドル51の内部空間と揺動部4(電源基板収容部43、ハンドル支持部44)の内部空間とは互いに連通している。また、配線53は、回動ハンドル51の内部空間から揺動部4の内部空間に亘って延びている。このため、回動ハンドル51の内部空間を配線53の配置に活用でき、省スペース化を図ることができる。
また、卓上丸鋸1は、回動ハンドル51の回動可能角度を規定する凸部51Bを揺動部4が有している。このため、回動ハンドル51は、所定の回動可能範囲を超えて回動することがなく、回動ハンドル51の内部空間から揺動部4の内部空間に亘って延びる配線53が回動ハンドル51の回動によって、ねじれて切断されることが抑制される。
次に、図13及び図14を参照しながら、本発明の第2の実施の形態による切断工具の一例である卓上丸鋸101について説明する。卓上丸鋸1の構成と同一の構成は、同一の符号を付して説明を省略し、相違する構成について主に説明する。
図13及び図14に示されているように、卓上丸鋸101は、揺動支持部103及び回動ハンドル部105を備えている。揺動支持部103は、前後方向に延びる傾動軸103Dを中心にベース部2に対してに傾動可能なホルダ103Aと、ホルダ103Aの上端から前方に延びる一対のスライドパイプ103Bと、一対のスライドパイプ103Bに前後方向にスライド可能に支持された揺動部保持部103Cとを有している。卓上丸鋸1の揺動部4は、揺動部保持部103Cに揺動可能に支持されている。これにより、卓上丸鋸1の揺動部4は、ベース部2に対して傾動、揺動、及び、前後方向の移動が可能に構成されている。
回動ハンドル部105は、揺動軸心Aと平行(すなわち、左右方向)に延びる回動軸心Dを中心として回動可能なように、ソーカバー42Bの上部に支持されている。回動軸心Dは軸部材があるわけではなく、仮想的な回転軸である。回動ハンドル部105は、図13に示されている回動位置(最後方位置)と図14に示されている回動位置(最前方位置)との間で回動可能であり、本実施の形態において回動可能角度は20°である。回動軸心Dの側面視における位置は、回動ハンドル部105の形状等によって決まり、回動軸心Dと揺動部4との相対位置は固定されており、揺動部4の揺動軸心Aを中心とした揺動によっては変化しない。図13及び図14は、卓上丸鋸101の外観を示す右側面図であり、図13は、回動ハンドル部105が最後方位置に位置している状態を示し、図14は、回動ハンドル部105が最前方位置に位置している状態を示している。
回動ハンドル部105は、把持筒部105Aと、トリガスイッチ105Bと、把持筒部105Aの前端部から後下方に延びる前筒部105Cと、把持筒部105Aの後端部から後下方に延びる後筒部105Dとを有している。
把持筒部105Aは、回動軸心Dと直交する方向に延びる略円筒形状をなしており、作業者が揺動部4を揺動させる際に作業者によって把持される部分である。把持筒部105Aは、回動ハンドル部105の回動軸心Dを中心とする回動に伴って回動軸心Dを中心に回動する。トリガスイッチ105Bは、モータ6の始動及び停止を制御するための手動操作可能なスイッチであり、把持筒部105Aのソーカバー42B側の周面からソーカバー42Bに向かう方向に突出している。把持筒部105Aは、本発明における「把持部」の一例である。
前筒部105Cには、ソーカバー42Bの上部から前上方に突出する第1突出筒142Dが挿通されており、後筒部105Dには、ソーカバー42Bの上部において第1突出筒142Dの後方部分から上方に突出する第2突出筒142Eが挿通されている。また、後筒部105Dの下端部の右側壁には、右側壁を左右方向に貫通するネジ孔105aが形成されおり、第2突出筒142Eの右側壁におけるネジ孔105aの側面視の回動軌跡上には、複数のネジ孔142aが形成されている。回動ハンドル部5を回動させ、後筒部105Dのネジ孔105aが第2突出筒142Eの複数のネジ孔142aのうちの一と側面視において一致する回動位置で図示せぬ固定ネジをネジ孔105a及びネジ孔142aに螺合させることで、回動ハンドル部5を第2突出筒142E(揺動部4)に対して固定可能である。第2突出筒142Eは、本発明における「固定部」の一例である。
図13に示されているように、回動ハンドル部105が最後方位置に位置する状態において、後筒部105Dの下端は、ソーカバー42Bの上部において第2突出筒142Eの基部に形成された段差部142Fに当接しており、段差部142Fは、回動ハンドル部105が最後方位置よりも右側面視において反時計回り方向に回動することを規制している。一方、図14に示されているように、回動ハンドル部105が最前方位置に位置する状態において、前筒部105Cの下端は、ソーカバー42Bの上部において第1突出筒142Dの基部に形成された段差部142Gに当接しており、142Gは、回動ハンドル部105が最前方位置よりも右側面視において時計回り方向に回動することを規制している。すなわち、段差部142F及び142Gは、回動ハンドル部105(把持筒部105A)の回動可能範囲(回動可能角度)を規定している。段差部142F及び142Gは、本発明における「規定部」の一例である。
このように、本発明の第2の実施の形態における卓上丸鋸101は、揺動部4に揺動軸心Aと平行な回動軸心Dを中心に回動可能に支持され且つ作業者が揺動部4を揺動させる場合に作業者によって把持される把持筒部105Aを備えている。このため、作業者が揺動部4を揺動させる場合に、当該揺動に追従して、把持筒部105Aが回動軸心Dを中心に回動するため、作業者の手首の角度変化を抑制することができる。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、且つ、作業性を向上させることができる。
次に、図15及び図16を参照しながら、本発明の第3の実施の形態による切断工具の一例である卓上丸鋸201について説明する。卓上丸鋸1及び卓上丸鋸101の構成と同一の構成は、同一の符号を付して説明を省略し、相違する構成について主に説明する。
図15及び図16に示されているように、卓上丸鋸201は、回動ハンドル部205を備えている。
回動ハンドル部205は、揺動軸心Aと平行(すなわち、左右方向)に延びる回動軸心Eを中心に回動可能にソーカバー42Bの上部の左部及び右部からそれぞれ前上方に突出する回動支持部242Dに回動支持ピン242Eを介して支持されている。回動ハンドル部205は、図15に示されている回動位置(最後方位置)と図16に示されている回動位置(最前方位置)との間で回動可能であり、本実施の形態において回動可能角度は40°である。回動軸心Eは、左右方向に延びる回動支持ピン242Eの側面視における中心を通っている。図15及び図16は、卓上丸鋸201の外観を示す右側面図であり、図15は、回動ハンドル部205が最後方位置に位置している状態を示し、図16は、回動ハンドル部205が最前方位置に位置している状態を示している。
回動ハンドル部205は、把持筒部205Aと、トリガスイッチ205Bと、把持筒部205Aの前端部から後下方に延びる前筒部205Cと、把持筒部205Aの後端部から後下方に延びる後筒部205Dと、前筒部205Cの後端部と後筒部205Dの下部とを接続する接続筒部205Eと有している。
把持筒部205Aは、回動軸心Eと直交する方向に延びる略円筒形状をなしており、作業者が揺動部4を揺動させる際に作業者によって把持される部分である。把持筒部205Aは、回動ハンドル部205の回動軸心Eを中心とする回動に伴って回動軸心Eを中心に回動する。トリガスイッチ105Bは、モータ6の始動及び停止を制御するための手動操作可能なスイッチであり、把持筒部105Aのソーカバー42B側の周面からソーカバー42Bに向かう方向に突出している。把持筒部205Aは、本発明における「把持部」の一例である。
接続筒部205Eの前後方向中央部分は、ソーカバー42Bの上部右側に設けられた回動支持部242Dに形成された複数のネジ孔242aのそれぞれと対応する位置に図示せぬネジ孔205aが形成されている。回動ハンドル部205を回動させ、接続筒部205Eの複数のネジ孔205aのうちの一が回動支持部242Dの複数のネジ孔242aのうちの一と側面視において一致する回動位置で図示せぬ固定ネジをネジ孔205a及びネジ孔242aに螺合させることで、回動ハンドル部205を回動支持部242D(揺動部4)に対して固定可能である。回動支持部242Dは、本発明における「固定部」の一例である。
図15に示されているように、回動ハンドル部205が最後方位置に位置する状態において、接続筒部205Eの後部下端は、ソーカバー42Bの上部に設けられた樹脂製の後突起部242Fに当接しており、後突起部242Fは、回動ハンドル部205が最後方位置よりも右側面視において反時計回り方向に回動することを規制している。一方、図16に示されているように、回動ハンドル部205が最前方位置に位置する状態において、接続筒部205Eの前部下端は、ソーカバー42Bの上部において回動支持部242Dの前方に設けられた前突起部242Gに当接しており、前突起部242Gは、回動ハンドル部205が最前方位置よりも右側面視において時計回り方向に回動することを規制している。すなわち、後突起部242F及び前突起部242Gは、回動ハンドル部205(把持筒部205A)の回動可能範囲(回動可能角度)を規定している。後突起部242F及び前突起部242Gは、本発明における「規定部」の一例である。
このように、本発明の第3の実施の形態における卓上丸鋸201は、揺動部4に揺動軸心Aと平行な回動軸心Eを中心に回動可能に支持され且つ作業者が揺動部4を揺動させる場合に作業者によって把持される把持筒部205Aを備えている。このため、作業者が揺動部4を揺動させる場合に、当該揺動に追従して、把持筒部205Aが回動軸心Eを中心に回動するため、作業者の手首の角度変化を抑制することができる。これにより、切断作業における作業者の手首にかかる負担を軽減し、且つ、作業性を向上させることができる。
本発明の第1〜第3の実施の形態について説明したが、本発明による切断工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、第1の実施の形態における回動ハンドル51は、揺動軸心A及び回動軸心Bに平行に延在し、第2の実施の形態における把持筒部105A及び第3の実施の形態における把持筒部205Aは、揺動軸心A及び回動軸心D又はEに対して直交するように延在していたが、これらに限定されず、作業者の手首の捻りが生まれないような構成であればよく、揺動軸心と角度を持って交差する方向に延在するハンドル(把持部)であってもよい。
1、101、201…卓上丸鋸 2…ベース部 3、103…揺動支持部 4…揺動部 5、105、205…回動ハンドル部 6…モータ 7…丸鋸刃 7A…右側面 21…ベース 21D…左載置面 21E…右載置面 22…ターンテーブル 22A…上面 46C…左凸部 48C…右凸部 51…回動ハンドル 52…スイッチ部 52A…スイッチ機構 52B、105B、205B…トリガスイッチ 53…配線 105A、205A…把持筒部 142F、142G…段差部 205B…トリガスイッチ 242D…回動支持部 242F…後突起部 242G…前突起部 A…揺動軸心 B、D、E…回動軸心

Claims (7)

  1. 被加工材を載置可能な載置面を有するベース部と、
    該被加工材を切断する切断刃を回転可能に支持する第1支持部と、
    該切断刃を回転駆動させる駆動源と、
    該ベース部に設けられ、該第1支持部を該切断刃の側面と直交する揺動軸心を中心に揺動可能に支持する第2支持部と、
    該第1支持部に該揺動軸心と平行な回動軸心を中心に回動可能に支持され、作業者が該第1支持部を揺動させる場合に該作業者によって把持される把持部と、を備えることを特徴とする切断工具。
  2. 該把持部に設けられ該駆動源の始動を制御する手動操作可能なスイッチをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の切断工具。
  3. 該スイッチから延出する配線をさらに備え、
    該把持部及び該第1支持部の内部空間は互いに連通し、
    該配線は、該把持部の内部空間から該第1支持部の内部空間に亘って延びていることを特徴とする請求項2に記載の切断工具。
  4. 該第1支持部は、該把持部の回動可能角度を規定する規定部を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の切断工具。
  5. 該把持部の該回動可能角度は、該第1支持部の揺動可能角度以上であることを特徴とする請求項4に記載の切断工具。
  6. 該第1支持部は、該把持部を所定の回動位置で固定する固定部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の切断工具。
  7. 該把持部は、該回動軸心と直交する方向に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の切断工具。
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