JP2017212921A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】引起し装置の上下位置を引抜搬送装置の上下位置と別個に調節可能とし、茎葉部の引起しと作物の引き抜きを適正に行うことが可能な根菜類収穫機を提供すること。【解決手段】圃場に植生する作物を引き抜いて搬送する引抜搬送装置24L,24Rを設け、作物の茎葉部の絡み合いを分離すると共に収穫条の作物の茎葉部を引抜搬送装置24L,24Rの挟持搬送作用域に案内する引起し装置38,39を設けた根菜類収穫機において、引抜搬送装置24L,24Rに作物の搬送を検知する作物検知部材90を設け、作物検知部材90の検知結果を受ける制御装置100を設け、引起し装置38,39を上下回動させる引起し回動部材94を設け、制御装置100は、作物検知部材90が非検知状態になると引起し回動部材94を作動させて引起し装置38,39の引起し位置を変更する構成とする。【選択図】 図12

Description

本発明は、作物を圃場から引き抜き収穫して回収する根菜類収穫機に関するものである。
従来の根菜類収穫機には、引抜搬送装置で挟持する前の作物の茎葉部の絡み合いを分離させると共に、茎葉部を引き起こして引抜搬送装置の挟持始端部に近付ける引起し装置を備える技術が存在する。(特許文献1)
これにより、収穫する作物の茎葉部と一緒に隣接する作物の茎葉部を挟持して土中から引き抜くことを防止でき、引抜搬送装置で収穫できず、圃場に残される作物が発生することが防止される。
また、茎葉部を引抜搬送装置の挟持始端部に近付けることにより、茎葉部がまとめて挟持されるので、引き抜きの際に茎葉部がちぎれて作物が抜き残されることが防止される。
圃場に残される作物が減少することにより、手作業で抜き残された作物を回収する作業に要する時間と労力が軽減される。
特開2015−226519号公報
しかしながら、特許文献1に記載された根菜類収穫機では、引起し装置は引抜搬送装置に一体的に設けられているので、引抜搬送装置の昇降により引起し位置が変化する。引抜搬送装置の昇降は、作物の茎葉部の長さや圃場面の高さに合わせて変更するものであるので、引起し装置が茎葉部から上方に離間してしまい、作物の茎葉部同士の絡み合いを分離させることができず、引抜作業中の条に隣接する条の作物を半端に引き抜き、次工程で引き抜けなくなる問題がある。
また、茎葉部を引抜搬送装置の挟持始端部に案内されないと、引抜搬送装置が十分な量の茎葉部を挟持できず、引き抜きの際に茎葉部がちぎれてしまい、作物が圃場に抜き残される問題がある。
上記の問題により、抜き残された作物を作業者が手作業で回収する必要が生じるので、作業に要する時間と労力が増大する問題がある。
あるいは、引起し装置が圃場面に接触して過負荷が生じ、引起し装置が破損する問題がある。
また、引起し装置が圃場面の土を撒き散らし、散らばった土が引抜前の作物の茎葉部を覆い、引抜搬送装置による引抜作業を妨害する問題がある。
本発明は、引起し装置の上下位置を引抜搬送装置の上下位置と別個に調節可能とし、茎葉部の引起しと作物の引き抜きを適正に行うことが可能な根菜類収穫機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、圃場に植生する作物を引き抜いて搬送する引抜搬送装置(24L,24R)を設け、作物の茎葉部の絡み合いを分離すると共に収穫条の作物の茎葉部を前記引抜搬送装置(24L,24R)の挟持搬送作用域に案内する引起し装置(38,39)を設けた根菜類収穫機において、前記引抜搬送装置(24L,24R)に作物の搬送を検知する作物検知部材(90)を設け、該作物検知部材(90)の検知結果を受ける制御装置(100)を設け、前記引起し装置(38,39)を上下回動させる引起し回動部材(94)を設け、前記制御装置(100)は、前記作物検知部材(90)が非検知状態になると前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を変更することを特徴とする根菜類収穫機とした。
請求項2に記載の発明は、前記制御装置(100)は、前記作物検知部材(90)が所定範囲に亘って連続して作物を検知しないと、前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を下方移動させることを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機とした。
請求項3に記載の発明は、前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を変更する調節部材(95)を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機とした。
請求項4に記載の発明は、前記引抜搬送装置(24L,24R)を左右に設け、該左右の引起し装置(24L,24R)を昇降させる左右の昇降部材(18,18)を設け、該左右の昇降部材(18,18)を別々に操作する左右の個別操作部材(81L,81R)と、左右の昇降部材(18,18)を同時に操作する連動操作部材(14)を設けたことを特徴とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機とした。
請求項5に記載の発明は、機体の前後進及び走行速度を変更する走行操作部材(13)を設け、前記左右の個別操作部材(81L,81R)を該走行操作部材(13)に設けたことを特徴とする請求項4に記載の根菜類収穫機とした。
請求項6に記載の発明は、前記左右の引抜搬送装置(24L,24R)は、左右の駆動回転体(25,25:25,25)と左右の従動回転体(26,26:26,26)に各々引抜無端帯(27,27:27,27)を巻回して構成し、該左右の従動回転体(26,26:26,26)のうち、機体内側の従動回転体(26,26)は、機体外側の従動回転体(26,26)と同径のものと、機体外側の従動回転体(26,26)よりも小径のものとを選択して装着可能としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の根菜類収穫機とした。
請求項1の発明によれば、作物検知部材(90)が作物の搬送を検知しなくなると引起し装置(38,39)の引起し位置を変更することにより、作物の茎葉部を確実に引き起こして引抜搬送装置(24L,24R)の挟持搬送始端部に案内することができるので、茎葉部が挟持されずに作物が抜き残されることが防止される。
これにより、作業者が抜き残された作物を手作業で回収する作業が不要になるので、作業に要する時間と労力の軽減が測られる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、作物が所定範囲に亘って連続的に検知されないときのみ引起し回動部材(94)を作動させて引起し装置(38,39)の引起し位置を下方移動させることにより、引起し装置(38,39)で確実に作物の茎葉部を持ち上げて引抜搬送装置(24L,24R)の挟持搬送始端部に案内することができるので、茎葉部が挟持されずに作物が抜き残されることが防止される。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明の効果に加えて、調節部材(95)で引起し装置(38,39)の引起し位置を変更操作することができるので、引起し装置(38,39)が圃場面に近付き過ぎ、圃場との接触で破損することや、圃場の土を周囲に撒き散らし、引抜収穫しにくくなることが防止される。
また、作物の種類や茎葉部の状態に合わせて引起し装置(38,39)の引起し位置を調節できるので、茎葉部が確実に引き起こされ、作物の抜き残しの発生が防止される。
請求項4の発明によれば、請求項1から3のいずれか1項の発明の効果に加えて、左右の個別操作部材(81L,81R)で左右の引抜搬送装置(24L,24R)を別々に昇降させることができるので、左右の作物の茎葉部の状態や圃場面の高さの違いにかかわらず引抜作業高さを合わせることができ、作物の抜き残しが防止される。
また、連動操作部材(14)の操作により、左右の引抜搬送装置(24L,24R)の昇降を同時に行うことができるので、引抜作業の開始時や収納時に左右の引抜搬送装置(24L,24R)を別々に昇降操作する必要がなく、作業能率が向上する。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、走行操作部材813)に左右の個別操作部材(81L,81R)を設けたことにより、走行速度を調節しつつ左右の引抜作業高さを調節できるので、調節時に走行を停止させる必要がなく、作業能率の低下が防止される。
また、引き抜き高さの調節が間に合わないときは減速操作が可能であるので、左右の引抜搬送装置(24L,24R)を人参に合わせた引抜作業高さとすることができる。
請求項6の発明によれば、請求項1から5のいずれか1項の発明の効果に加えて、左右の引抜搬送装置(24L,24R)の従動回転体(26,26:26,26)のうち、機体内側の従動回転体(26,26)の径を機体外側の従動回転体(26,26)よりも小径とすることにより、左右の引抜搬送装置(24L,24R)の左右幅を狭くすることができるので、機体のコンパクト化が図られ、収納場所等を余分に取ることが防止される。
また、作物の条間が狭い条件下でも左右の引抜搬送装置(24L,24R)で作物の引抜収穫を行うことができるので、作業能率の低下が防止される。
根菜類収穫機の側面図 根菜類収穫機の平面図 根菜類収穫機の正面図 根菜類収穫機の背面図 掘取フレームの要部平面図 掘取フレームの要部側面図 (a)中央ソイラを示す要部平面図、(b)中央ソイラの回動状態を示す要部平面図、(c)中央ソイラを示す要部側面図 中央ソイラの変形例を示す要部正面図 (a)左右の引抜搬送装置の配置関係を示す要部背面図、(b)左右の引抜搬送装置の配置関係を示す要部側面図 左右の茎葉搬送装置と左右の排葉搬送装置の配置関係を示す要部背面図 掘取フレームの変形例を示す要部平面図 左右の昇降スイッチを備える走行操作レバーの要部正面図 人参検知部材と引起し装置の昇降機構を備える根菜類収穫機の側面図 各入力装置と出力装置の関係を示すブロック図
本発明の実施の形態について説明する。
図1から図10に示すように、実施例の一つとして示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで機体後方に搬送しながら茎葉部を切断する茎葉切断部Dと、茎葉切断部Dから落下する人参を受けて人参に残った茎葉部を処理する残葉処理部Eと、残葉処理部Eから人参を引き継いで人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Fと、該選別搬送部Fから排出される人参の収容部材を配置する回収部Gと、収容部材の底部を載置すると共に圃場に排出する載置排出部Hから構成される。
なお、本件においては、平面図において、機体の進行方向に対して左側を機体左右一側、機体の進行方向に対して右側を機体左右他側と称する。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
まず、走行部Aの構成について説明する。
図1から図4で示すように、機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4・・・の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジンの動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。また、該左右クローラ6L,6Rの駆動出力や出力方向を前後進に切り替える油圧式無段変速装置(以下、HST)を機体上に設ける。
次に、操縦部Bの構成について説明する。
図1から図4に示すように、前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に、前記HSTの出力、及び出力方向を切り替えて、機体の前後進及び走行速度を切り換える走行操作レバー13を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を取り付ける。これにより、操縦部Bが構成される。
上記構成により、走行操作レバー13や昇降操作レバー14のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
次に、収穫部Cと茎葉切断部Dの構成について説明する。
図1から図6に示すとおり、前記機体フレーム1の左右一側の後部で且つ上部に左右方向の回動フレーム15を設け、該回動フレーム15の前側で且つ左右両側に、掘取フレーム16L,16Rを設けると共に、該左右の掘取フレーム16L,16Rの左右間に中央掘取フレーム16Cを設ける。そして、該左右の掘取フレーム16L,16Rの前後間の中央付近を門型の支持アーム17で連結すると共に、該支持アーム17と前記機体フレーム1に亘って収穫部Cと茎葉切断部Dを上下回動させる昇降シリンダ18を伸縮可能に設ける。該昇降シリンダ18の伸縮操作は、前記昇降操作レバー14を作業者が操作して行うものとする。
なお、前記中央掘取フレーム16Cには、前記昇降シリンダ18が通過するための、平面視で枠型の開口部を形成する。この開口部は、中央掘取フレーム16Cの前後間に、枠上に形成する。
また、前記回動フレーム15の後部には、駆動力を伝動する後部伝動ケース19を設け、該後部伝動ケース19の上部には、後述する左右の引抜搬送装置24L,24Rに伝動する分岐伝動ケース20,20を左右一対設け、該左右の分岐伝動ケース20,20には、機体前側上方に向かう左右の伝動シャフトケース21,21を各々設ける。さらに、該左右の伝動シャフトケース21,21の上端部には、左右の引抜搬送装置24L,24Rの左右の引抜駆動プーリ25,25に伝動する減速ケース22,22を各々設ける。
なお、前記左右の伝動シャフトケース21,21のうち、左右一側(機体外側)に設ける左側の引抜搬送装置24Lに伝動するものを、左右他側(機体内側)に設ける右側の引抜搬送装置24Rに伝動するものよりも短くして、左側の引抜搬送装置24Lの搬送始端部が右側の引抜搬送装置24Rの搬送始端部よりも機体前側に位置する構成とする。このとき、図1及び図4に示すとおり、側面視において、左右の引抜搬送装置24L,24Rの搬送終端部は同じ高さに位置するものとする。
そして、前記左右の減速ケース22,22には、機体前側に向かう下方傾斜姿勢で前記左右の引抜搬送装置24L,24Rを設ける。該左右の引抜搬送装置24L,24Rについては、下記にて説明するが、左右の構成は同一であるので、引抜搬送装置24Lの構成を説明するものとする。
前記引抜搬送装置24Lは、左右一対の引抜フレーム23i,23oを左右の減速ケース22,22に設け、該左右の引抜フレーム23i,23oの後端部側に左右の減速ケース22,22から駆動力を受けて回転する引抜駆動プーリ25,25を各々設ける。また、左右の引抜フレーム23i,23oの前端部側には引抜従動プーリ26,26を各々設け、該左右の引抜駆動プーリ25,25及び引抜従動プーリ26,26に亘って人参の茎葉部を挟持する引抜ベルト27,27を各々無端状に巻回する。
そして、該左右の引抜ベルト27,27の巻回域内で、且つ挟持搬送作用側、即ち左右の引抜ベルト27,27同士が対面する側には、挟持力を維持するための複数の挟持テンションローラ28,28…を設ける。一方、非挟持搬送作用側には、引抜ベルト27,27に巻回域内及び巻回域外から接触して弛みを抑えるための複数の支持テンションローラ29,29…を設けて、前記引抜搬送装置24Lが構成される。
前記左右の引抜搬送装置24L,24Rの下方には、搬送中の人参の下部側の不要部、所謂ひげ根を除去する、不要部切断装置70,70を各々設ける。該左右の不要部切断装置70,70は、前記左右の掘取フレーム16L,16Rと中央掘取フレーム16Cの各左右間隔部に各々設け、切断したひげ根を下方に落下させる構成とする。
上記の構成により、2条分の人参を同時に引き抜くことができるので、人参の引抜収穫作業に要する時間が短縮され、作業能率が向上する。
なお、前記引抜従動プーリ26,26のうち、他方の引抜搬送装置24Rと接する側の径は、接しない側の径よりも小径のものに変更可能としてもよい。一例として、接する側の引抜従動プーリ26の径は、接しない側の引抜従動プーリ26の径の約半分の径とする。
これにより、人参の左右間隔に合わせて挟持始端部の位置を変更することができるので、2条分の人参を確実に同時に収穫することができ、作業能率が向上する。
そして、小径の引抜従動プーリ26,26を用いることにより、左右の引抜搬送装置24L,24Rの左右幅を抑えることができるので、機体の大型化が抑えされる。
また、前記左右の掘取フレーム16L,16Rの前部には、機体前側下方に向かう前側延設フレーム30を各々設け、該左右の延設フレーム30,30に人参の周囲の土を解すソイラ31,31を各々設ける。そして、前記左右の掘取フレーム16L,16Rには、該左右のソイラ31,31を機体の走行に連動して揺動させる揺動装置32,32を各々設け、該左右の揺動装置32,32の基部側をソイラ伝動軸33で連結する。
さらに、図1から図3、及び図7(a)(b)(c)に示すとおり、前記左右のソイラ31,31の左右間で且つ該ソイラ伝動軸33の左右中央部に下方に向かう第1ベベルケース34を設け、該第1ベベルケース34から機体前側下方に傾斜する姿勢で第2ベベルケース35を設けると共に、該第2ベベルケース35の前端下部に人参の周囲の土を解す中央ソイラ刃36を上下方向の軸を支点として左右に回動自在に設ける。前記第1ベベルケース34と第2ベベルケース35の連結部には、土を切り分けて抵抗を軽減する第1土切刃37aを設け、第2ベベルケース35の前部と中央ソイラ刃36の上面の間には、土の抵抗を軽減する第2土切刃37bを設ける。
前記中央ソイラ刃36は、左右中央部が最も前側に位置し、左右両端部が最も後側に位置するV字形状とし、前部は左右方向に亘って凹凸を交互に形成し、土切性能を向上させるものとする。また、前記中央ソイラ刃36は、前記左右のソイラ31,31の下端部よりも上方で土解し作用をする配置とする。また、前記左右のソイラ31,31と中央ソイラ刃36の左右間は、人参の植生間隔よりも広く構成し、多少の操作ミスにより左右の引抜搬送装置24L,24Rの左右位置がズレても、人参に左右のソイラ31,31及び中央ソイラ刃36が接触しにくい構成とする。
なお、前記中央ソイラ刃36は、図8に示すとおり、前記第2ベベルケース35によって回動する回動部36aに、左右の回動刃36b,36bを上下回動可能に設けると共に、該左右の回動刃36b,36bの左右間に左右の回動刃36b,36bの回動角度を調節する調節ネジ37を設けて構成してもよい。
これにより、正面視で中央ソイラ刃36を逆V字形状とし、V字の形成する角度を変更することにより、人参の植生する間隔に中央ソイラ刃36の左右の回動刃36b,36bの先端位置を変更することができるので、左右の回動刃36b,36bが人参に接触して傷付けることが防止される。
そして、前記左右の延設フレーム30,30は、前記左右の引抜フレーム23i,23oのうち機体外側の引抜フレーム23oを各々支持し、前記第1伝動ケース34は、機体内側の引抜フレーム23iを支持する構成とする。
これにより、左右の引抜搬送装置24L,24Rの角度が左右のソイラ31,31及び中央ソイラ刃36の揺動作用に適した角度で維持されると共に、左右の引抜搬送装置24L,24Rが強固に支持されるので、強度が向上する。
また、前記機体外側の引抜搬送装置24Lの機体前側には、人参の収穫作業条と、隣接する非作業条に植生する人参の茎葉部の絡み合いを分離する縦引起し装置38を設け、前記機体内側の引抜搬送装置24Rの機体前側には、茎葉部を引き起こして引抜搬送装置24Rの挟持搬送作用部に移動させる横引起し装置39を設ける。該横引起し装置39の機体前側下部には、圃場表面に垂れている茎葉部を持ち上げて横引起し装置39に案内する分草体40を設ける。
さらに、前記左右の引抜搬送装置24L,24Rの左右間で、前記縦引起し装置38と横引起し装置39の左右間には、機体外側の引抜搬送装置24Lが引き抜く人参の茎葉部と機体内側の引抜搬送装置24Rが引き抜く人参の茎葉部の絡み合いを分離する第2縦引起し装置41を設ける。
縦引起し装置38と第2縦引起し装置41で人参同士の茎葉部の絡み合いを分離することにより、左右の引抜搬送装置24L,24Rが非作業条や隣接する人参を引き抜くことを防止できるので、挟持して引き抜くことができなくなった人参が圃場に残ることが防止される。
前記機体外側の引抜搬送装置24Lは、縦引起し装置38を備えるものの、茎葉部を挟持搬送作用域に案内する横引起し装置を備えていない。そのため、前記第2縦引起し装置41の後部には、左右の引抜搬送装置24L,24Rの挟持搬送始端部よりも機体後側の上方に向かう茎葉ガイド体42,42を各々設ける。該左右の茎葉ガイド体42,42は、弾性体で構成し、茎葉が絡み付くなど負荷がかかった時には変形して茎葉部の詰りを防止する構成とする。また、色を茎葉部の緑色と見分けのつきやすい、例えば、赤系の蛍光色とし、操縦座席11に搭乗する作業者が視認しやすくすると、挟持搬送始端部が把握しやすく、人参の引抜位置が合わせやすくなり、人参を引き抜き損なうことが防止される。
そして、前記左右の引抜搬送装置24L,24Rの後部で、且つ前記左右の分岐伝動ケース20,20に、前記左右の引抜搬送装置24L,24Rから茎葉部を引き継いで機体後方に搬送する茎葉搬送装置43,43を各々設け、該茎葉搬送装置43,43よりも機体後側で左右の引抜搬送装置24L,24Rから茎葉部を引き継いで機体後方に搬送する排葉搬送装置44,44を各々設ける。
さらに、前記左右の茎葉搬送装置43,43の機体前側で且つ下部には、前記左右の引抜搬送装置24L,24Rで搬送中の人参の根部(収穫部)の上部を受けて茎葉部の切断位置を定める肩揃え装置45,45を各々設けると共に、該左右の肩揃え装置45,45の後方には、茎葉部と根部の境目を切断する茎葉切断刃46,46:46,46を各々設ける。
そして、前記左右の茎葉搬送装置43,43及び左右の排葉搬送装置44,44の搬送終端部には、排出される茎葉部を左右のクローラ6L,6R側に案内する排葉シュータ47,47を設ける。なお、機体内側の排葉シュータ47は左右のクローラ6L,6Rの左右間に茎葉部を落下させ、機体外側の排葉シュータ47は左側のクローラ6L上に茎葉部を落下させる構成とし、排出された茎葉部が機体外側の引抜搬送装置24Lに隣接する引抜収穫前の人参に茎葉部がかからないようにする。
これにより、茎葉部を決まった位置で根部から切除することができるので、茎葉部が残り過ぎ、後工程での除去作業にかかる労力が増大することが防止されると共に、根部を切断して商品価値を低下させることが防止される。
なお、図9(a)(b)に示すとおり、機体外側の引抜搬送装置24Lの機体内側の引抜ベルト27と、機体内側の引抜搬送装置24Rの機体内側の引抜ベルト27は、各々上下二段の挟持作用部27a,27aで構成し、どちらか一側が上で他側が下になる配置で挟持作用部27a,27a同士を噛み合わせる配置とし、左右の引抜搬送装置24L,24Rの左右幅を抑える構成とする。
これに加えて、図10に示すとおり、前記左右の茎葉搬送装置43,43と排葉搬送装置44,44も、各々機体内側の茎葉搬送ベルト43a,43aに上下二段の茎葉挟持作用部43b,43bを形成すると共に、排葉搬送ベルト44a,44aに上下二段の排葉挟持作用部44b,44bを形成し、茎葉挟持作用部43b,43bと排葉挟持作用部44b,44bを各々噛み合わせる構成とし、左右の茎葉搬送装置43,43と排葉搬送装置44,44の左右幅を抑える構成とする。
これにより、左右の引抜搬送装置24L,24Rで2条同時に人参の引抜収穫作業を行える構成としても、機体の左右幅の増大が抑えられるので、機体の収容スペースの増大を抑えられると共に、機体が周囲に接触して破損することが防止される。
以上により、収穫部Cと茎葉切断部Dが構成される。
前記収穫部Cは、昇降シリンダ18で左右の引抜搬送装置24L,24Rを昇降させる構成としているが、この方式では左右の引抜搬送装置24L,24Rが引き抜こうとする左右の人参の上下位置に大きな差があると、どちらか一方の人参を引き抜き損なうことがある。
図11に示すとおり、前記左右の掘取フレーム16L,16Rの左右中央部に、左中央掘取フレーム16CLと右中央掘取フレーム16CRを、回動フレーム15を支点として上下回動自在に設ける。該左側の掘取フレーム16Lと左中央掘取フレーム16CLで左右一側の引抜搬送装置24Lを支持し、右側の掘取フレーム16Rと右中央掘取フレーム16CRで左右他側の引抜搬送装置24Rを支持する。
そして、前記左側の掘取フレーム16Lと左中央掘取フレーム16CL、及び前記右側の掘取フレーム16Rと右中央掘取フレーム16CRを各々支持アーム17,17で連結し、該左右の支持アーム17,17と前記機体フレーム1を昇降シリンダ18,18で各々連結する。
さらに、前記左右の引抜搬送装置24L,24Rの後部には、左右の肩揃え装置45,45、左右の茎葉搬送装置43,43及び排葉搬送装置44,44を各々設け、左右の引抜搬送装置24L,24Rと共に上下回動する構成とする。
これにより、人参のサイズや茎葉部の状態に合わせて左右の引抜搬送装置24L,24Rの引抜高さを別々に調節することができるので、茎葉部が挟持できず抜き残される人参の発生が防止され、作業者が回収する作業に要する時間と労力が軽減される。
上記の左右の引抜搬送装置24L,24Rの昇降は、昇降操作レバー14の操作に合わせて昇降シリンダ18を伸縮させることで行うが、左右の昇降シリンダ18,18で左右の引抜搬送装置24L,24Rを別々に回動させる構成では、昇降操作レバー14が二つ必要になる。しかしながら、昇降操作レバー14は左右のクローラ6L,6Rを操作して機体の操舵を行うものであると共に、操縦部Bの構造上、複数配置することは大幅な設計の変更を要することになる。
昇降操作レバー14を増やすことなく左右の引抜搬送装置24L,24Rを別々に操作すべく、図12及び図14に示すとおり、走行操作レバー13のグリップ部13aの機体前側となる面に、左右一側の引抜搬送装置24Lを上下回動させる昇降シリンダ18を伸縮操作する左側昇降スイッチ81Lと、左右他側の引抜搬送装置24Rを上下回動させる昇降シリンダ18を伸縮操作する右側昇降スイッチ81Rを設ける。
該左側昇降スイッチ81Lと右側昇降スイッチ81Rは、上側及び下側に押し込み操作することが可能であり、押している間に亘って連続的に上昇及び下降が行われる構成とする。
なお、走行操作レバー13が操縦座席11の左側に配置される場合を例として、左側昇降スイッチ81Lは、作業者の中指で操作しやすい位置に配置すると共に、右側昇降スイッチ81Rは、作業者の人差し指で操作しやすい位置に配置するものとする。
そして、前記昇降操作レバー14を昇降操作すると、左右の昇降シリンダ18,18が同時に伸縮する構成とする。このとき、左右の昇降シリンダ18,18の伸縮量に差が生じていても、左右の引抜搬送装置24L,24Rが最大上昇位置、または最大下降位置になるまで操作可能とする。
なお、前記左右の昇降スイッチ81L,81Rによる左右の引抜搬送装置24L,24Rの昇降操作可能な範囲は、前記昇降操作レバー14による昇降操作可能な範囲よりも狭くなる設定とし、昇降操作レバー14で左右の引抜搬送装置24L,24Rを同時に昇降させる際、先に最大上昇位置または最大下降位置に到達する側の昇降シリンダ18に過剰な負荷が生じにくい構成とすることが望ましい。
上記により、走行操作レバー13に設ける左右の昇降スイッチ81L,81Rを操作することで左右の引抜搬送装置24L,24Rの引抜作業高さを各々調節できるので、茎葉部が挟持されずに圃場に残される人参の発生が防止され、回収作業に要する時間と労力が軽減される。
また、走行速度を調節しつつ左右の引抜作業高さを調節できるので、調節時に走行を停止させる必要がなく、作業能率の低下が防止される。
そして、引抜作業を行わない移動時や、引抜作業の開始時には、昇降操作レバー14の操作で左右の引抜搬送装置24L,24Rの昇降を同時に行うことができるので、操作回数が減少し、操作性や作業能率の向上が図られる。
前記縦引起し装置38、第2縦引起し装置41及び横引起し装置39の引起し作用位置が茎葉部の植生状態に合っていないと、左右の引抜搬送装置24L,24Rが茎葉部を挟持できず、圃場に抜き残される人参が多くなる問題がある。しかしながら、人参は株間が狭く、茎葉部同士が接近しやすいので、植生状態に合わせた引起し作用位置の変更を視覚的に判断することが難しいことがある。
図13及び図14に示すとおり、前記左右のソイラ31,31の後部付近から、前記左右の肩揃え装置45,45の前部付近に亘って、挟持搬送中の人参を検知する人参検知部材90を設ける。該人参検知部材90は、カメラ91や光電センサ92等の非接触センサであることが望ましいが、人参を傷つけないように軟質材で構成する棒等が人参に接触して回動したことを検知する接触センサとしてもよい。
なお、左右の引抜搬送装置24L,24Rは複数の人参が連続的に挟持搬送されるものであるので、人参検知部材90は広範囲を検知し得るものとするか、搬送方向に沿って複数配置するものとする。そして、走行速度に対して検知されている画素数や、センサ間の検知時間の間隔等から、人参が正常に収穫されているか、抜き残しが生じたかを判断する。抜き残しが生じると、人参を示す色(オレンジ色、橙色等)や土を示す色(黒色、茶色等)の画素の検知が途切れたり、各センサの検知時間差が大きくなったりするので、判断が可能である。
そして、前記縦引起し装置38の左右一側面に連結される引起し取付アーム93を回動させる引起し回動モータ94を設け、該引起し回動モータ94によって縦引起し装置38、第2縦引起し装置41及び横引起し装置39の引起し作用位置を調節可能に構成する。操縦部Bには、引起し回動モータ94を作動させて引起し作用位置を調節するための、引起し調節ダイヤル95を設ける。
さらに、前記人参検知部材90の検知に合わせて引起し回動モータ94を作動させる、制御装置100を設ける。
前記人参検知部材90が人参を連続的に検知しているときは、正常に人参が引抜収穫されていると判断し、制御装置100は引起し調節ダイヤル95の操作が無い限り、引起し回動モータ94を作動させない。一方、人参検知部材90の人参の検知に途切れが生じると、制御装置100は縦引起し装置38、第2縦引起し装置41及び横引起し装置39の引起し作用位置が高過ぎて茎葉部を左右の引抜搬送装置24L,24Rに送り込めていないと判断し、引起し取付アーム93が下方回動する方向に引起し回動モータ94を作動させる。
なお、引起し取付アーム93の下方回動量が大きいと、縦引起し装置38、第2縦引起し装置41及び横引起し装置39が圃場面に接触し、縦引起し装置38、第2縦引起し装置41及び横引起し装置39の破損や圃場面を荒らすことになるので、下降量は1〜3cm程度とし、下降していることをブザー等の報知部材96で作業者に知らせる。これにより、作業者は引起し調節ダイヤル95でより細かい調節を速やかに行うことができ、抜き残しの発生が防止される。
また、抜き残しの判断から引起し作用高さの実際の変更が行われるまでにタイムラグがあるので、抜き残しが検地される度に引起し作用高さを変更していると、かえって引起し作用高さが不適正になり、人参の抜き残しが増加することになり得る。これを防止すべく、例えば、人参3〜5本分以上に相当する範囲に亘って人参がカメラ91に写っていない、あるいは光電センサ92が非検知状態であったときに、制御装置100は引起し回動モータ94を作動させる構成とすると、引起し作用高さの適正化が測られる。
次に、残葉処理部Eと選別搬送部Fについて説明する。
図1及び図2に示すように、前記左右の茎葉切断刃46,46:46,46の下方には、茎葉部を切断されて落下する人参を受けて左右一側から左右他側に搬送する茎葉処理コンベア48を設け、該茎葉処理コンベア48の搬送方向の左右中間位置付近と搬送終端側には、根部に残る茎葉部を除去しつつ人参を左右他側で且つ機体前側に移動させる残葉処理ローラ49,49を各々設ける。
該左右の残葉処理ローラ49,49は、平面視で端部側が基部側よりも茎葉処理コンベア48の搬送方向下手側に位置する傾斜姿勢で配置する。これにより、茎葉処理部Eが構成される。
上記のとおり、茎葉処理コンベア48に左右の茎葉処理ローラ49,49を設けたことにより、左右の引抜搬送装置24L,24Rが搬送する人参の根部に残る茎葉部を別々に処理することができるので、茎葉処理ローラ49に接触せず根部に茎葉部を残したまま選別コンベア50に移動する人参の量が減少し、後工程で根部に残った茎葉部を除去する作業に要する時間と労力が軽減される。
そして、前記茎葉処理コンベア48の機体前側には、茎葉処理コンベア48から排出される人参、及び左右の引抜搬送装置24L,24Rの搬送中に茎葉部がちぎれて落下する人参を受けて左右一側から左右他側に搬送する選別コンベア50を設ける。該選別コンベア50の搬送始端部は、左右一側の引抜搬送装置24Lの挟持搬送経路よりも左右一側寄りに配置し、茎葉部がちぎれて落下する人参を確実に受け、搬送経路外に人参が移動することを防止し、回収作業に要する労力を軽減するものとする。
また、前記選別コンベア50の搬送始端側は、前記茎葉処理コンベア48よりも下方に配置し、選別コンベア50で搬送中の人参が茎葉処理コンベア48に戻らない配置とする。
該選別コンベア50は、固定コンベア51と上下回動自在な回動コンベア52を組み合わせて構成し、該回動コンベア51の下部には、回動コンベア51を昇降させる回動シリンダ53を設ける。該回動シリンダ53の操作は、回動コンベア51の機体後側に設ける回動操作スイッチ54aで行う。
これに加えて、後述する補助作業ステップ55には、補助作業座席56に搭乗する作業者が踏んで操作すると回動シリンダ53が伸張する、回動操作ペダル54bを設け、両手で作物を選別していても、回動コンベア51の回動量を調節しやすい構成とする。なお、該回動操作ペダル54bは、回動シリンダ53を収縮させる側に操作可能に構成してもよい。
そして、前記茎葉処理コンベア48の左右他側の側方で、且つ選別コンベア50よりも機体後側には、選別コンベア50で搬送中の人参から収穫に適さないもの(例えば、傷のあるものや形状の異常なもの)を除去すると共に、前記左右の茎葉処理ローラ49,49で処理できなかった茎葉部を除去する作業者が搭乗する補助作業ステップ55と補助作業座席56を設ける。
さらに、前記回動コンベア51の搬送終端部で且つ機体前側には、搬送コンベア50の駆動源である搬送電動モータ57を設ける。これにより、選別搬送部Fが構成される。
上記のとおり、回動コンベア52を回動させると搬送終端部の高さが変更されるので、回動コンベア52の搬送終端部と人参の回収容器60の上下間隔を収穫量の増加に合わせて簡単に伸ばすことができ、作業能率が向上する。
なお、該補助作業ステップ55と茎葉処理コンベア48は、人参に付着していた土や、左右の茎葉処理ローラ49,49が処理した茎葉部等を圃場に落下させるべく、左右方向に間隔を空ける構成とする。
前記茎葉処理コンベア48から選別コンベア50に人参が移動する位置は、左右の茎葉処理ローラ49,49の各前側端部付近であるが、左右他側の茎葉処理ローラ49側から選別コンベア50に移動する人参は、搬送方向上手側に位置する左右一側の茎葉処理ローラ49側から選別コンベア50に移動した人参に接触し、接触の衝撃で傷付くおそれがある。
上記の問題を解消すべく、前記茎葉処理コンベア48の機体前側で、且つ茎葉処理コンベア48の搬送始端部から左右一側の残葉処理ローラ49の左右他側端部に亘って、人参を選別コンベア50の機体前側に案内するガイドシュータ58を設ける。該ガイドシュータ58は、ゴム等の軟質材で構成し、端部側を選別コンベア50の前後方向中央部付近の上方に位置させる構成とする。
これに加えて、前記左右他側の茎葉処理ローラ49から選別コンベア50に移動する人参が、選別コンベア50の機体前側方向に飛び出すことを防止すべく、前記左右一側の茎葉処理ローラ49の前端部付近から左右他側の茎葉処理ローラ49の前端部付近に亘って、人参が選別コンベア50の前後中央部よりも前側に移動することを規制するガイドプレート59を設ける。該ガイドプレート59は、左右一側の茎葉処理ローラ49の前端部に「へ」の字形状の板体を設け、この板体の表面をゴム等の軟質材で覆う構成とする。
上記により、左右の茎葉処理ローラ49,49を通じて選別コンベア50に移動する人参同士が接触し合うことを防止できるので、接触の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の商品価値が維持される。
また、ガイドシュータ58を軟質材で構成すると共に、ガイドプレート59の表面を軟質材で覆うことにより、人参が接触しても傷付くことを防止できるので、人参の商品価値が維持される。
次に、回収部Gの構成について説明する。
図1から図4に示すとおり、前記回動コンベア52の搬送終端部に、前後の回収回動アーム61,61を上下回動自在に設け、該前後の回収回動アーム61,61に人参の回収容器60を平面視で四角形となる開口状態で吊下げ支持する吊下げハンガー62,62を各々設ける。
また、前記機体フレーム1の左右他側に、前記回収容器60の底部を支持する回収台63を設け、該回収台63を機体後側に設ける左右方向の回収回動軸64を支点として回動自在に構成する。前記回収台63の後部には、回収台63を回動させる回動モータ65を設ける。
前記回収容器60を前記前後の吊下げハンガー62,62に装着したときは、回動コンベア52を最下降させ、回収容器60の上下長さを短くし、回動コンベア52の搬送終端部と回収容器60の底部との上下間隔を小さくする。そして、回収容器60に回収される人参の量が増加すると、回動コンベア52を上方に回動させ、回収容器60の上下長さを長くする。このとき、回収済みの人参は回収容器60の底部側に移動して回収容器60の容量を増加させるが、回収済みの人参が底になるので、回収容器60と回動コンベア52との上下間隔が大きくなることが防止される。以下、回収容器60に回収される人参の量に合わせて、回動コンベア52を上昇させ、回収容器60の容量を増やしていく。
これにより、人参が受ける落下の衝撃の軽減が図られるので、人参が傷付いて商品価値が低下することが防止される。
前記回収容器60に人参が回収された後、この回収容器60を圃場に下ろすときは、回動コンベア52を下降させ、回収容器60の底部を回収台63に確実に接地させる。そして、回収容器60の開口部を閉じ、前記前後の吊下げハンガー62,62から回収容器60を取り外す。この状態で前記回動モータ65を作動させ、回収台63を下方に回動させると、回収容器60は自重によって圃場に移動する。その後、操縦部Bの走行操作レバー13を後進側に操作し、機体を後進させると、回収容器60から回収台63が離れて、圃場に載置される状態となる。なお、前記回収台63の前側に操縦部Bが位置する構成とする。
上記により、回収容器60から回収台63を離れさせる際、作業者は回収容器60の前側付近に立つと走行操作レバー13を操作することができるので、回収容器60を支えつつ機体の後進操作が可能となる。これにより、機体を後進させる際に他の作業者が回収容器60を支える必要がなく、省力化や作業能率の向上が図られる。
13 走行操作レバー(走行操作部材)
14 昇降操作レバー(連動操作部材)
18 昇降シリンダ(昇降部材)
24L 引抜搬送装置
24R 引抜搬送装置
25 引抜駆動プーリ(駆動回転体)
26 引抜従動プーリ(従動回転体)
27 引抜ベルト(引抜無端帯)
38 縦引起し装置(引起し装置)
39 横引起し装置(引起し装置)
81L 左側の昇降スイッチ(個別操作部材)
81R 右側の昇降スイッチ(個別操作部材)
90 人参検知部材(作物検知部材)
94 引起し回動モータ(引起し回動部材)
95 調節ダイヤル(調節部材)
100 制御装置

Claims (6)

  1. 圃場に植生する作物を引き抜いて搬送する引抜搬送装置(24L,24R)を設け、作物の茎葉部の絡み合いを分離すると共に収穫条の作物の茎葉部を前記引抜搬送装置(24L,24R)の挟持搬送作用域に案内する引起し装置(38,39)を設けた根菜類収穫機において、
    前記引抜搬送装置(24L,24R)に作物の搬送を検知する作物検知部材(90)を設け、該作物検知部材(90)の検知結果を受ける制御装置(100)を設け、前記引起し装置(38,39)を上下回動させる引起し回動部材(94)を設け、
    前記制御装置(100)は、前記作物検知部材(90)が非検知状態になると前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を変更することを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 前記制御装置(100)は、前記作物検知部材(90)が所定範囲に亘って連続して作物を検知しないと、前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を下方移動させることを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
  3. 前記引起し回動部材(94)を作動させて前記引起し装置(38,39)の引起し位置を変更する調節部材(95)を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の根菜類収穫機。
  4. 前記引抜搬送装置(24L,24R)を左右に設け、該左右の引起し装置(24L,24R)を昇降させる左右の昇降部材(18,18)を設け、
    該左右の昇降部材(18,18)を別々に操作する左右の個別操作部材(81L,81R)と、左右の昇降部材(18,18)を同時に操作する連動操作部材(14)を設けたことを特徴とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
  5. 機体の前後進及び走行速度を変更する走行操作部材(13)を設け、
    前記左右の個別操作部材(81L,81R)を該走行操作部材(13)に設けたことを特徴とする請求項4に記載の根菜類収穫機。
  6. 前記左右の引抜搬送装置(24L,24R)は、左右の駆動回転体(25,25:25,25)と左右の従動回転体(26,26:26,26)に各々引抜無端帯(27,27:27,27)を巻回して構成し、
    該左右の従動回転体(26,26:26,26)のうち、機体内側の従動回転体(26,26)は、機体外側の従動回転体(26,26)と同径のものと、機体外側の従動回転体(26,26)よりも小径のものとを選択して装着可能としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の根菜類収穫機。
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