JP2017208419A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017208419A
JP2017208419A JP2016099025A JP2016099025A JP2017208419A JP 2017208419 A JP2017208419 A JP 2017208419A JP 2016099025 A JP2016099025 A JP 2016099025A JP 2016099025 A JP2016099025 A JP 2016099025A JP 2017208419 A JP2017208419 A JP 2017208419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
via electrode
insulating film
film
cap layer
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016099025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6655469B2 (ja
Inventor
文悟 田中
Bungo Tanaka
文悟 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2016099025A priority Critical patent/JP6655469B2/ja
Publication of JP2017208419A publication Critical patent/JP2017208419A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6655469B2 publication Critical patent/JP6655469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/0212Auxiliary members for bonding areas, e.g. spacers
    • H01L2224/02122Auxiliary members for bonding areas, e.g. spacers being formed on the semiconductor or solid-state body
    • H01L2224/02163Auxiliary members for bonding areas, e.g. spacers being formed on the semiconductor or solid-state body on the bonding area
    • H01L2224/02165Reinforcing structures
    • H01L2224/02166Collar structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L2224/05Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process of an individual bonding area

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】絶縁膜に埋め込まれたビア電極と絶縁膜上に配置された抵抗体膜とが電気的に接続される構成において、抵抗体膜の成膜性を向上でき、ビア電極と抵抗体膜とを良好に電気的に接続できる半導体装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】半導体装置1は、半導体基板2上に配置された第2層間絶縁膜5を含む。第2層間絶縁膜5にはビア電極19が埋め込まれている。ビア電極19は、第2層間絶縁膜5の上面5aよりも上方に突出した突出部28を有している。第2層間絶縁膜5の上面5aには、ビア電極19とその周囲とを被覆するように導電性のキャップ層44が配置されている。キャップ層44は、周縁に向かって下り傾斜した傾斜部46を含む上面44aを有している。そして、キャップ層44を介してビア電極19に電気的に接続されるように、第2層間絶縁膜5の上面5aおよびキャップ層44の上面44aに沿って抵抗体膜30が配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ビア電極に電気的に接続された抵抗体膜を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
特許文献1には、シリコン基板(半導体基板)と、シリコン基板上に配置された層間絶縁膜(絶縁膜)と、層間絶縁膜に埋め込まれた導電性プラグ(ビア電極)と、導電性プラグに電気的に接続されるように層間絶縁膜上に配置された薄膜抵抗体(抵抗体膜)とを備えた半導体装置が開示されている。
特開2005−235995号公報
一般的に、絶縁膜に埋め込まれたビア電極と絶縁膜上に配置された抵抗体膜とが絶縁膜上で電気的に接続される構成では、ビア電極に電気的に接続された抵抗体膜に対して安定したオーミック性が要求される。つまり、抵抗体膜の抵抗値は、ビア電極から供給される電流や電圧の大きさに関わらず変動が少ないことが好ましい。しかし、抵抗体膜が絶縁膜上でビア電極に電気的に接続される構成では、ビア電極と抵抗体膜とのオーミック性が不安定になるという問題がある。
本願発明者らは、この問題がビア電極と抵抗体膜との接続部に起因していることを突き止めた。絶縁膜にビア電極が埋め込まれた構成では、その製造過程において、絶縁膜の上面よりも上方に突出した突出部を有するビア電極が形成されることがある。抵抗体膜は、ビア電極の上面、突出部の側壁および絶縁膜の上面を被覆するように、これらに沿って形成される。そのため、抵抗体膜において、突出部の側壁に沿う部分、とりわけビア電極の上面および突出部の側壁によって形成される角部に沿う部分は、薄く形成されるか、または、全く形成されない虞がある。その結果、ビア電極と抵抗体膜との接続部における電気的な接続が不十分となり、ビア電極と抵抗体膜とのオーミック性が不安定となる。
そこで、本発明は、絶縁膜に埋め込まれたビア電極と絶縁膜上に配置された抵抗体膜とが絶縁膜上で電気的に接続される構成において、抵抗体膜の成膜性を向上でき、ビア電極と抵抗体膜とを良好に電気的に接続できる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上面よりも上方に突出した突出部を有しており、前記絶縁膜に埋め込まれたビア電極と、前記ビア電極に電気的に接続されるように前記ビア電極とその周囲とを被覆し、周縁に向かって下り傾斜した傾斜部を含む上面を有する導電性のキャップ層と、前記キャップ層を介して前記ビア電極に電気的に接続されるように、前記絶縁膜の上面および前記キャップ層の上面に沿って配置された抵抗体膜とを含む。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に導電体を選択的に埋め込むことにより、前記絶縁膜の上面よりも上方に突出した突出部を有するビア電極を形成するビア電極形成工程と、前記ビア電極の突出部を被覆するように前記絶縁膜上に導電材料を堆積した後、当該導電材料を選択的に除去することにより、前記ビア電極に電気的に接続されるように前記ビア電極とその周囲とを被覆し、周縁に向かって下り傾斜した傾斜部を含む上面を有するキャップ層を形成するキャップ層形成工程と、前記キャップ層を介して前記ビア電極に電気的に接続されるように、前記絶縁膜の上面および前記キャップ層の上面に沿う抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程とを含む。
本発明の半導体装置では、導電性のキャップ層の上面に沿って抵抗体膜を形成できるので、ビア電極の上面と絶縁膜の上面との間に形成された段差部に抵抗体膜が沿って形成されるのを回避できる。これにより、抵抗体膜を良好な成膜性で形成できる。また、これに加えて、キャップ層を介することによって、ビア電極と抵抗体膜とを良好に電気的に接続させることができる。その結果、ビア電極と抵抗体膜とのオーミック性の安定性を向上させることができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、キャップ層形成工程において、ビア電極とその周囲とを被覆するように導電性のキャップ層が形成される。これにより、抵抗体膜形成工程において、ビア電極の上面と絶縁膜の上面との間に形成された段差部を避けつつ、キャップ層の上面を被覆するように、抵抗体膜を良好な成膜性で形成できる。これに加えて、キャップ層を介することによって、ビア電極と抵抗体膜とを良好に電気的に接続させることができる。その結果、ビア電極と抵抗体膜とのオーミック性の安定性を向上させることができる半導体装置を製造できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な縦断面図である。 図2は、図1に示される破線IIにより囲まれた領域の拡大断面図である。 図3は、図2に対応する部分の断面図であって、キャップ層の他の形態を示す図である。 図4は、図1に示されるIV-IV線に沿う横断面図である。 図5は、図4に対応する部分の横断面図であって、抵抗体膜の他の形態の平面形状を示す図である。 図6は、抵抗体膜の温度特性を説明するためのグラフである。 図7は、参考例に係る半導体装置の部分拡大断面図である。 図8Aは、図1に示される半導体装置の製造方法の一工程を示す縦断面図である。 図8Bは、図8Aの次の工程を示す縦断面図である。 図8Cは、図8Bの次の工程を示す縦断面図である。 図8Dは、図8Cの次の工程を示す縦断面図である。 図8Eは、図8Dの次の工程を示す縦断面図である。 図8Fは、図8Eの次の工程を示す縦断面図である。 図8Gは、図8Fの次の工程を示す縦断面図である。 図8Hは、図8Gの次の工程を示す縦断面図である。 図8Iは、図8Hの次の工程を示す縦断面図である。 図8Jは、図8Iの次の工程を示す縦断面図である。 図8Kは、図8Jの次の工程を示す縦断面図である。 図8Lは、図8Kの次の工程を示す縦断面図である。 図8Mは、図8Lの次の工程を示す縦断面図である。 図8Nは、図8Mの次の工程を示す縦断面図である。 図8Oは、図8Nの次の工程を示す縦断面図である。 図9は、変形例に係る半導体装置の模式的な縦断面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の模式的な縦断面図である。図2は、図1に示される破線IIにより囲まれた領域の拡大断面図である。
半導体装置1は、半導体基板2と、半導体基板2上に積層された複数の層間絶縁膜4,5,6とを含む。半導体基板2は、たとえば、その表面に能動素子や受動素子等を含む半導体素子3が作り込まれたシリコン基板からなる。複数の層間絶縁膜4,5,6には、半導体基板2の表面側から順に、第1層間絶縁膜4、本発明の絶縁膜の一例としての第2層間絶縁膜5、および、第3層間絶縁膜6が含まれる。第1層間絶縁膜4、第2層間絶縁膜5および第3層間絶縁膜6は、たとえば酸化シリコン(SiO)または窒化シリコン(SiN)の単層構造からなる。
第1層間絶縁膜4上には第1配線層7が形成されており、第2層間絶縁膜5上には第2配線層8が形成されており、第3層間絶縁膜6上には最上配線層としての第3配線層9が形成されている。なお、図示はしないが、半導体基板2の上面には、半導体素子3に電気的に接続される最下配線層が形成されている。第1配線層7、第2配線層8および第3配線層9とは、対応する層間絶縁膜4,5,6上に配置された導電体物によって、当該層間絶縁膜4,5,6の上面に電流経路が形成された層の総称である。
第1層間絶縁膜4上の第1配線層7は、間隔を空けて第1層間絶縁膜4上に形成された第1実配線10および第2実配線11を含む。第1実配線10および第2実配線11は、たとえば同一の方向に延びる直線状に形成されている。図1には、これら第1実配線10および第2実配線11の直線方向に直交する方向の断面図が示されている。本実施形態では、第2実配線11における直線方向に直交する方向の幅が、第1実配線10における直線方向に直交する方向の幅よりも大きくされている。
第1実配線10および第2実配線11は、いずれも複数の導電体層が積層された積層構造を有しており、第1層間絶縁膜4上から順に、下側バリアメタル層12、アルミニウム(Al)を含むAl配線層13および上側バリアメタル層14を含む。下側バリアメタル層12は、図2に示されるように、第1層間絶縁膜4側から順にTi層15およびTiN層16を含む積層構造を有している。Al配線層13は、たとえばAlまたはAlCu合金からなる。上側バリアメタル層14は、図2に示されるように、Al配線層13側からこの順に積層されたTi層17およびTiN層18を含む積層構造を有している。
第2層間絶縁膜5は、第1実配線10および第2実配線11を被覆するように、第1層間絶縁膜4上に配置されている。第2層間絶縁膜5には、ビア電極19が埋め込まれている。ビア電極19には、第1実配線10に電気的に接続されるように第2層間絶縁膜5に埋め込まれた第1ビア電極21と、第2実配線11に電気的に接続されるように第2層間絶縁膜5に埋め込まれた第2ビア電極22とが含まれる。
第1ビア電極21および第2ビア電極22は、いずれも、ビア本体23と、ビア本体23と第2層間絶縁膜5との間に介在するバリアメタル層24とを含む。ビア本体23は、たとえばタングステン(W)または銅(Cu)を含む。バリアメタル層24は、図2に示されるように、第2層間絶縁膜5側からこの順に積層されたTi層25およびTiN層26を含む積層構造を有している。
図2に示されるように、ビア電極19は、断面視において、第2層間絶縁膜5側から半導体基板2側に向けて先細りとなるテーパ形状に形成されている。ビア電極19は、第2層間絶縁膜5内に埋め込まれた埋め込み部27と、第2層間絶縁膜5の上面5aよりも上方に突出した突出部28とを有している。突出部28は、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に、第2層間絶縁膜5の上面5aから上方に立ち上がる側壁28aを有している。この突出部28により、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に段差部29が形成された構成とされている。
第2層間絶縁膜5上の第2配線層8は、ビア電極19に電気的に接続されるように第2層間絶縁膜5の上面5aに配置された抵抗体膜30を含む。図2に示されるように、本実施形態に係る半導体装置1は、ビア電極19に電気的に接続されるようにビア電極19とその周囲とを被覆する導電性のキャップ層44が設けられており、抵抗体膜30が、キャップ層44を介してビア電極19に電気的に接続されるように、第2層間絶縁膜5の上面5aおよびキャップ層44の上面44aに沿って配置されていることを特徴としている。本実施形態は、このキャップ層44の上面44aに沿って抵抗体膜30を配置することにより、抵抗体膜30の成膜性を向上させて、ビア電極19と抵抗体膜30とを良好に電気的に接続させるものである。
図2に示されるように、キャップ層44は、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に形成された段差部29を埋めて、ビア電極19の上面19aの全域および突出部28の側壁28aの全域を被覆している。本実施形態では、キャップ層44の上面44aは、ビア電極19の上面19a上に位置する平坦部45と、平坦部45からキャップ層44の周縁に向かって下り傾斜した傾斜部46とを含む。
キャップ層44の周縁は、ビア電極19の周縁よりも外側に位置しており、キャップ層44の平坦部45の周縁は、ビア電極19の周縁とキャップ層44の周縁との間に位置している。このように、キャップ層44の上面44aが平坦部45および傾斜部46を含むことによって、キャップ層44は、第2層間絶縁膜5の上面5aから上方に向けて先細りとなるテーパ形状に形成されている。
第2層間絶縁膜5の上面5aとキャップ層44の傾斜部46とが当該キャップ層44の外側で成す角度θc1は、第2層間絶縁膜5の上面5aとビア電極19の突出部28の側壁28a(側壁28aの表面)とが当該ビア電極19の外側で成す角度θv1よりも大きい(角度θv1<角度θc1)。また、キャップ層44の平坦部45と傾斜部46とが当該キャップ層44の内側で成す角度θc2は、ビア電極19の上面19aと突出部28の側壁28a(側壁28aの表面)とが当該ビア電極19の内側で成す角度θv2よりも大きい(角度θv2<角度θc2)。
キャップ層44は、複数の導電体層が積層された積層構造を有しており、ビア電極19側からこの順に積層された第1導電体層47および第2導電体層48とを含む。第1導電体層47は、ビア電極19の突出部28に対してコンフォーマルに形成されている。つまり、第1導電体層47の上面および下面は、第2層間絶縁膜5の上面5a、突出部28の側壁28aおよびビア電極19の上面19aに沿って形成されている。
一方、第2導電体層48は、第1導電体層47に対してコンフォーマルに形成されている。つまり、第2導電体層48の上面および下面は、第1導電体層47の上面に沿って形成されている。キャップ層44の平坦部45は、第2導電体層48の上面により形成されており、キャップ層44の傾斜部46は、第1導電体層47の側面および第2導電体層48の側面により形成されている。この構成において、キャップ層44の傾斜部46を形成する第1導電体層47の側面および第2導電体層48の側面は、段差なく繋がっている。
本実施形態では、第1導電体層47はTi層であり、第2導電体層48はTiN層である。なお、キャップ層44は、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)および導電性が付与されたポリシリコンを含む群から選択される導電体種を含む複数(2以上)の導電体層が積層された積層構造を有していてもよい。
キャップ層44は、図2に示される形態に代えて、キャップ層44の他の形態を示す図3のように、上記群から選択される1つの導電体種を含む導電体層49からなる単層構造を有していてもよい。また、キャップ層44の上面44aが断面視円弧状に形成されることによって、キャップ層44が、頂点からキャップ層44の周縁に向かって下り傾斜した傾斜部46のみを含む構成とされてもよい。
抵抗体膜30は、第2層間絶縁膜5の上面5a、キャップ層44の上面44a(傾斜部46および平坦部45)に沿って形成されており、キャップ層44の上面44aに配置された第1部分30aと、第2層間絶縁膜5の上面5aに配置された第2部分30bとを含む。抵抗体膜30は、この第1部分30aおよびキャップ層44を介してビア電極19と電気的に接続されている。抵抗体膜30の第1部分30aは、一様な厚さで形成されていると共に、抵抗体膜30の第2部分30bと略同一の厚さで形成されている。つまり、抵抗体膜30は、第2層間絶縁膜5の上面5a上およびキャップ層44の上面44a上において、一様な厚さで形成されている。
次に、図4を参照して、ビア電極19、抵抗体膜30およびキャップ層44の平面形状について具体的に説明する。図4は、図1に示されるIV-IV線に沿う横断面図である。
図4に示されるように、本実施形態では、ビア電極19(第1ビア電極21および第2ビア電極22)は、一辺の幅Wが、たとえば0.1μm以上0.5μm以下(本実施形態では0.22μm程度)とされた平面視四角形状に形成されている。キャップ層44は、平面視四角形状に形成されており、ビア電極19全域を被覆している。平面視におけるビア電極19の周縁とキャップ層44の周縁との間の寸法Sは、たとえば0.05μm以上0.5μm以下(本実施形態では0.12μm程度)である。なお、平面視円形状のビア電極19が採用されてもよいし、平面視円形状のキャップ層44が形成されてもよい。
図4からも理解されるように、抵抗体膜30の全面積に占める第1部分30aの面積の割合は、抵抗体膜30の全面積に占める前記第2部分30bの面積の割合よりも小さくされている。したがって、抵抗体膜30の第1部分30aによって、ビア電極19との良好な電気的な接続を図りつつ、抵抗体膜30の第2部分30bによって、抵抗として機能する領域を良好に確保できる。
抵抗体膜30は、第1ビア電極21および第2ビア電極22に電気的に接続されるように、第1ビア電極21および第2ビア電極22に跨って配置されている。抵抗体膜30は、第1ビア電極21および第2ビア電極22に電気的に接続されるように、第1ビア電極21と第2ビア電極22との間の領域に配置された接続領域33と、接続領域33から側方に張り出すように接続領域33と一体的に設けられたトリミング領域34とを含む。
抵抗体膜30の接続領域33は、平面視において第1ビア電極21と第2ビア電極22との間の領域を直線状に延びる長方形状に形成されている。トリミング領域34は、その一部が選択的に除去可能とされた領域であり、接続領域33の長手方向に沿う一辺33aからその側方に向けて平面視矩形状に張り出している。トリミング領域34は、たとえばレーザ照射、ダイシングブレードまたはエッチング(以下、単に「レーザ照射等」という。)によって部分的に除去される。
これにより、抵抗体膜30の抵抗値、延いては第1ビア電極21および第2ビア電極22間の抵抗値が所望の値に設定される。トリミング領域34は、レーザ照射等によって刻設されたトリミング溝35を選択的に有している。なお、抵抗値の調整が不要とされた場合には、トリミング領域34は、レーザ照射等によって部分的に切断されないので、トリミング領域34がトリミング溝35を有さない構成とされる。
なお、抵抗体膜30は、図4に示される構成に代えて、図5に示されるような構成とされてもよい。図5は、図4に対応する部分の横断面図であって、抵抗体膜30の他の形態の平面形状を示す図である。
図5に示されるように、抵抗体膜30は、第1ビア電極21および第2ビア電極22に電気的に接続されるように、第1ビア電極21および第2ビア電極22に跨って配置されている。抵抗体膜30は、平面視長方形状に形成されており、抵抗体膜30における第1ビア電極21と第2ビア電極22との間の領域がレーザ照射等によって部分的に除去される構成とされている。図5に示される抵抗体膜30は、図4に示される抵抗体膜30と異なり、第1ビア電極21と第2ビア電極22とを結ぶ直線を横切るようにトリミング溝35が刻設される構成とされている。
抵抗体膜30は、薄膜抵抗体であり、その厚さは、たとえば0.5nm以上100nm以下である。抵抗体膜30の材料としては、たとえば、CrSi、NiCr、TaN、TiN等を使用できるが、この実施形態では、CrSi膜が用いられている。抵抗体膜30の材料としては、導電性が付与されたポリシリコンを使用することも可能であるが、温度の変動および電圧の変動に対して抵抗値が大きく変動するという課題がある。以下、図6を参照して、抵抗体膜30の温度特性について説明する。
図6は、抵抗体膜30の温度特性を説明するためのグラフである。図6のグラフにおいて、横軸は温度(℃)であり、縦軸は抵抗値(Ω)である。図6には、直線L1と直線L2とが示されている。直線L1は、抵抗体膜30が、導電性が付与されたポリシリコン膜を含む場合の抵抗値の温度特性を示しており、直線L2は、抵抗体膜30が、CrSi膜を含む場合の抵抗値の温度特性を示している。
直線L1および直線L2を参照して、CrSi膜は、導電性が付与されたポリシリコン膜と比較して、温度の変動に対する抵抗値の変動が小さいことが理解される。したがって、CrSi膜であれば、抵抗体膜30の薄膜化および抵抗体膜30の面積の低減を良好に図りつつ、抵抗体膜30の微細化に伴う高抵抗化を良好に図ることが可能となる。なお、抵抗体膜30の総重量に対するCrの含有量は、5重量%以上50重量%以下であってもよい。また、抵抗体膜30の抵抗値は、100Ω/□以上50000Ω/□以下であってもよい。
このように、本実施形態では、導電性のキャップ層44の上面44aに沿って抵抗体膜30を形成できるので、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に形成された段差部29に抵抗体膜30が沿って形成されるのを回避できる。これにより、抵抗体膜30を良好な成膜性で形成できる。つまり、抵抗体膜30を一様な厚さで形成できる。また、これに加えて、キャップ層44を介することによって、ビア電極19と抵抗体膜30とを良好に電気的に接続させることができる。その結果、ビア電極19と抵抗体膜30とのオーミック性の安定性を向上させることができる。つまり、ビア電極19から供給される電流や電圧の大きさに対して、抵抗値の変動の少ない抵抗体膜30を提供できる。
図1および図2を再度参照して、抵抗体膜30上には、保護膜36が配置されている。保護膜36は、抵抗体膜30の平面形状と整合する平面形状で抵抗体膜30上に配置されており、抵抗体膜30の上面に対してコンフォーマルに形成されている。つまり、保護膜36の上面および下面は、抵抗体膜30の上面に沿うように形成されている。保護膜36は、たとえば酸化シリコン(SiO)または窒化シリコン(SiN)の単層構造からなる。
第3層間絶縁膜6は、抵抗体膜30および保護膜36を被覆するように、第2層間絶縁膜5上に配置されている。第3層間絶縁膜6上の第3配線層9は、第3層間絶縁膜6上に形成された第3実配線37を含む。第3実配線37は、第2実配線11の直上の領域に配置されており、たとえば第1実配線10および第2実配線11と同一の方向に延びる直線状に形成されている。第3実配線37は、本実施形態では、第3層間絶縁膜6の厚さ方向に第2実配線11と対向していると共に、第3層間絶縁膜6の厚さ方向に抵抗体膜30および保護膜36と対向している。
第3実配線37は、第1実配線10および第2実配線11と同様に、複数の導電体層が積層された積層構造を有しており、第3層間絶縁膜6上から順に、下側バリアメタル層38、アルミニウムを含むAl配線層39および上側バリアメタル層40を含む。下側バリアメタル層38は、第3層間絶縁膜6側から順にTi層およびTiN層を含む積層構造を有している。Al配線層39は、たとえばAlまたはAlCu合金からなる。上側バリアメタル層40は、Al配線層39側からこの順に積層されたTi層およびTiN層を含む積層構造を有している。
第3実配線37は、第3層間絶縁膜6の厚さ方向に第2実配線11と対向する部分において、第3層間絶縁膜6の表面から第2実配線11に至るように第3層間絶縁膜6に埋め込まれた第3ビア電極41を介して第2実配線11に電気的に接続されている。第3ビア電極41は、前述のビア電極19と同様に、タングステンを含むビア本体42と、ビア本体42と第2層間絶縁膜5との間およびビア本体42と第3層間絶縁膜6との間に介在するバリアメタル層43とを含む。バリアメタル層43は、第2層間絶縁膜5側および第3層間絶縁膜6側からこの順に積層されたTi層およびTiN層を含む積層構造を有している。
第3層間絶縁膜6上には、第3実配線37を被覆するように、たとえば窒化シリコン(SiN)からなるパッシベーション膜50が形成されている。パッシベーション膜50には、第3実配線37の一部を電極パッド51として選択的に露出させるパッド開口52が形成されている。また、パッシベーション膜50における抵抗体膜30と対向する領域には、当該パッシベーション膜50を貫通して第3層間絶縁膜6の一部が掘り下げるように形成されたトリミング開口53が形成されている。このトリミング開口53を介して抵抗体膜30にレーザ照射等が実行されて、抵抗体膜30にトリミング溝35が刻設される。
次に、図7を参照しつつ、本実施形態に係る半導体装置1の効果について説明する。図7は、参考例に係る半導体装置101の部分拡大断面図である。なお、図7は、図2に対応する部分の断面図であり、参考例に係る半導体装置101は、キャップ層44を有していない点を除いて、本実施形態に係る半導体装置1と略同様の構成を有している。図7において、図1〜図6に示された構成と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7に示されるように、参考例に係る半導体装置101は、キャップ層44を有していない。したがって、抵抗体膜30は、ビア電極19の上面19a、突出部28の側壁28aおよび第2層間絶縁膜5の上面5aを被覆するように、これらに沿って形成されている。そのため、図7に示されるように、抵抗体膜30における突出部28の側壁28aに沿う部分102、とりわけビア電極19の上面19aおよび突出部28の側壁28aによって形成される角部に沿う部分103が薄く形成されるか、または、全く形成されない虞がある。その結果、ビア電極19と抵抗体膜30との接続部における電気的な接続が不十分となり、ビア電極19と抵抗体膜30とのオーミック性が不安定となる。
これに対して、本実施形態に係る半導体装置1では、図2に示されるように、第2層間絶縁膜5の上面5aにビア電極19およびその周辺を被覆するキャップ層44が配置されており、このキャップ層44の上面44aに沿って抵抗体膜30が配置されている。このキャップ層44により、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に形成された段差部29に抵抗体膜30が沿って形成されるのを回避できる。
これにより、抵抗体膜30の成膜性を向上させることができると共に、抵抗体膜30を第2層間絶縁膜5の上面5aおよびキャップ層44を被覆するように一様な厚さで形成できる。これに加えて、キャップ層44を介することによって、ビア電極19と抵抗体膜30とを良好に電気的に接続させることができる。その結果、ビア電極19と抵抗体膜30とのオーミック性の安定性を良好に向上させることができる。
特に、本実施形態では、第2層間絶縁膜5の上面5aとキャップ層44の傾斜部46とが当該キャップ層44の外側で成す角度θc1が、第2層間絶縁膜5の上面5aとビア電極19の突出部28の側壁28aとが当該ビア電極19の外側で成す角度θv1よりも大きい(角度θv1<角度θc1)。また、キャップ層44の平坦部45と傾斜部46とが当該キャップ層44の内側で成す角度θc2が、ビア電極19の上面19aと突出部28の側壁28aとが当該ビア電極19の内側で成す角度θv2よりも大きい(角度θv2<角度θc2)。また、本実施形態では、キャップ層44が、第1導電体層47および第2導電体層48を含む積層構造を有していながらも、第1導電体層47の側面および第2導電体層48の側面が、段差なく連なっている。これらの構成は、抵抗体膜30を一様な厚さで形成する上で有効である。
次に、図8A〜図8Oを参照して、半導体装置1の製造方法の一例について説明する。図8A〜図8Oは、図1に示される半導体装置1の製造方法の一工程を示す縦断面図である。
半導体装置1を製造するに当たり、まず、図8Aに示されるように、その表面に半導体素子3が形成された半導体基板2が準備される。次に、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、絶縁材料(たとえば酸化シリコン)が半導体基板2上に堆積されて第1層間絶縁膜4が形成される。
次に、第1層間絶縁膜4上に、たとえばスパッタ法により、下側バリアメタル層12、Al配線層13および上側バリアメタル層14が順に成膜される。下側バリアメタル層12は、スパッタ法により、第1層間絶縁膜4側からTi層15およびTiN層16(図2参照)をこの順に成膜することにより形成される。Al配線層13は、スパッタ法により、AlCu合金を下側バリアメタル層12上に成膜することにより形成される。上側バリアメタル層14は、スパッタ法により、Al配線層13側からTi層17およびTiN層18(図2参照)をこの順に成膜することにより形成される。
次に、図8Bに示されるように、第1実配線10および第2実配線11を形成すべき領域を被覆するレジストマスク60が上側バリアメタル層14上に配置される。そして、当該レジストマスク60を介するドライエッチング(たとえばRIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)法)により、下側バリアメタル層12、Al配線層13および上側バリアメタル層14の不要な部分が除去される。これにより、図8Cに示されるように、第1実配線10および第2実配線11が第1層間絶縁膜4上に形成される。
次に、図8Dに示されるように、たとえばCVD法により、第1実配線10および第2実配線11を被覆するように、絶縁材料(たとえば酸化シリコン)が第1層間絶縁膜4上に堆積されて第2層間絶縁膜5が形成される。
次に、たとえばレジストマスク(図示せず)を介するドライエッチング(RIE法)により、第1実配線10および第2実配線11を選択的に露出させるビアホール61が第2層間絶縁膜5に形成される。
次に、たとえばスパッタ法により、第2層間絶縁膜5の上面5a、ビアホール61の内壁面、ビアホール61から露出する第1実配線10の露出面およびビアホール61から露出する第2実配線11の露出面に沿ってバリアメタル層24が形成される。バリアメタル層24は、スパッタ法により、第2層間絶縁膜5側からTi層25およびTiN層26(図2参照)をこの順に成膜することにより形成される。
次に、たとえばスパッタ法またはCVD法によって、ビアホール61を埋めて第2層間絶縁膜5を被覆するように導電体(たとえばタングステン)が第2層間絶縁膜5上に堆積されて、導電体膜62が形成される。
次に、図8Eに示されるように、たとえば研磨剤(砥粒)を用いたCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)法により、第2層間絶縁膜5上に形成された導電体膜62およびバリアメタル層24が、第2層間絶縁膜5の上面5aが露出するまで研磨されて除去される。これにより、ビアホール61に埋め込まれた導電体膜62がビア本体23となり、ビア本体23およびバリアメタル層24を含むビア電極19(第1ビア電極21および第2ビア電極22)が形成される。
次に、図8Fに示されるように、たとえば薬液を用いた洗浄により、第2層間絶縁膜5上に残存する研磨剤(砥粒)が除去される。この工程では、研磨剤(砥粒)と共に第2層間絶縁膜5の上面5aの一部が薬液によって除去される。これにより、第2層間絶縁膜5に埋め込まれた埋め込み部27と、当該第2層間絶縁膜5の上面5aよりも上方に突出した突出部28とを有するビア電極19が形成される。
次に、図8Gに示されるように、たとえばスパッタ法またはCVD法により、ビア電極19を被覆するようにキャップ層44となる導電材料が第2層間絶縁膜5上に堆積されて、導電体層66が形成される。
より具体的には、本実施形態では、たとえばスパッタ法またはCVD法により、第1導電材料(たとえばTi)が第2層間絶縁膜5上に堆積されて、第1導電体層67が形成される。第1導電体層67は、第2層間絶縁膜5の上面5a、ビア電極19の上面19aおよび突出部28の側壁28aに対してコンフォーマルに形成される。次に、たとえばスパッタ法またはCVD法により、第2導電材料(たとえばTiN)が第1導電体層67上に堆積されて、第2導電体層68が形成される。第2導電体層68は、第1導電体層67の上面に対してコンフォーマルに形成される。これにより、第1導電体層67および第2導電体層68を含む導電体層66が形成される。なお、この工程において、一つの導電材料が第2層間絶縁膜5上に堆積され、単層構造からなる導電体層66が形成されてもよい。単層構造からなる導電体層66によれば、後の工程において単層構造のキャップ層44が形成される。
次に、図8Hに示されるように、たとえばキャップ層44を形成すべき領域を被覆するレジストマスク69が導電体層66上に形成される。次に、たとえばレジストマスク69を介するドライエッチング(RIE法)により、第1導電体層67および第2導電体層68の不要な部分が除去される。これにより、図8Iに示されるように、ビア電極19の上面19a上に位置する平坦部45と、平坦部45からキャップ層44の周縁に向かって下り傾斜した傾斜部46とを含む上面44aを有するキャップ層44が形成される。
次に、図8Jに示されるように、たとえばスパッタ法により、第2層間絶縁膜5の上面5aおよびキャップ層44の上面44aを被覆するように、抵抗体膜30の材料(本実施形態ではCrSi)が第2層間絶縁膜5上に堆積される。これにより、CrSi膜からなる抵抗体膜30が形成される。
次に、図8Kに示されるように、たとえばスパッタ法またはCVD法により、抵抗体膜30の全域を被覆するように絶縁材料(たとえば酸化シリコンまたは窒化シリコン)が抵抗体膜30上に堆積される。これにより、抵抗体膜30を保護するための保護膜36が形成される。次に、図8Lに示されるように、抵抗体膜30を形成すべき領域を選択的に被覆するレジストマスク64が保護膜36上に形成される。次に、当該レジストマスク64を介するドライエッチング(たとえばRIE法)により、保護膜36および抵抗体膜30の不要な部分が除去される。
これにより、図8Mに示されるように、ビア電極19(第1ビア電極21および第2ビア電極22)に電気的に接続される所定パターン(図4も併せて参照)の抵抗体膜30と、当該抵抗体膜30を被覆する保護膜36とが同時に形成される。
次に、図8Nに示されるように、たとえばCVD法により、抵抗体膜30および保護膜36を被覆するように、絶縁材料(たとえば酸化シリコン)が第2層間絶縁膜5上に堆積されて第3層間絶縁膜6が形成される。次に、たとえばレジストマスク(図示せず)を介するドライエッチング(RIE法)により、第3層間絶縁膜6の表面から第2実配線11に至るビアホール65が形成される。
次に、たとえばスパッタ法により、第3層間絶縁膜6の上面、ビアホール65の内壁面、ビアホール65から露出する第2実配線11の露出面に沿ってバリアメタル層43が形成される。バリアメタル層43は、スパッタ法により、第3層間絶縁膜6側からTi層およびTiN層をこの順に成膜することにより形成される。
次に、たとえばCVD法によって、ビアホール65を埋めて第3層間絶縁膜6を被覆するように導電体(たとえばタングステン)が第3層間絶縁膜6上に堆積されて、導電体膜(図示せず)が形成される。次に、図8Eと同様に、たとえば研磨剤(砥粒)を用いたCMP法により、第3層間絶縁膜6上に形成された導電体膜およびバリアメタル層43が、第3層間絶縁膜6の上面が露出するまで研磨されて除去される。
これにより、ビアホール65に埋め込まれた導電体膜がビア本体42となり、ビア本体42およびバリアメタル層43を含む第3ビア電極41が形成される。この工程の後、図9Fと同様に、たとえば薬液を用いた洗浄により、第3層間絶縁膜6上に残存する研磨剤(砥粒)が除去されてもよい。
次に、図8Oに示されるように、第3層間絶縁膜6上に、たとえばスパッタ法により、下側バリアメタル層38、Al配線層39および上側バリアメタル層40が順に成膜される。下側バリアメタル層38は、スパッタ法により、第3層間絶縁膜6側からTi層およびTiN層をこの順に成膜することにより形成される。Al配線層39は、スパッタ法により、AlCu合金を下側バリアメタル層38上に成膜することにより形成される。上側バリアメタル層40は、スパッタ法により、Al配線層39側からTi層およびTiN層をこの順に成膜することにより形成される。
次に、第3実配線37を形成すべき領域に選択的に開口を有するレジストマスク(図示せず)が上側バリアメタル層40上に配置される。そして、当該レジストマスクを介するドライエッチング(たとえばRIE法)により、下側バリアメタル層38、Al配線層39および上側バリアメタル層40の不要な部分が除去される。これにより、第3層間絶縁膜6上に第3実配線37が形成される。
次に、たとえばCVD法により、第3実配線37を被覆するように、絶縁材料(たとえば窒化シリコン)が第3層間絶縁膜6上に堆積されてパッシベーション膜50が形成される。次に、パッド開口52およびトリミング開口53を形成すべき領域に選択的に開口を有するレジストマスク(図示せず)がパッシベーション膜50上に形成される。次に、当該レジストマスクを介するドライエッチング(たとえばRIE法)により、パッド開口52およびトリミング開口53が同時に形成される。
その後、トリミング開口53を介したレーザ照射等によって、抵抗体膜30にトリミング溝35(図4および図5も併せて参照)が選択的に刻設されて、抵抗体膜30の抵抗値が所望の値に合わせ込まれる。以上の工程を経て、半導体装置1が製造される。
以上のように、本実施形態の半導体装置1の製造方法によれば、キャップ層形成工程(図8G〜図8I参照)において、ビア電極19とその周囲とを被覆するように導電性のキャップ層44が形成される。これにより、抵抗体膜形成工程(図8J参照)において、ビア電極19の上面19aと第2層間絶縁膜5の上面5aとの間に形成された段差部29を避けつつ、キャップ層44の上面44aを被覆するように、抵抗体膜30を良好な成膜性で形成できる。
つまり、抵抗体膜30を一様な厚さで、第2層間絶縁膜5の上面5aおよびキャップ層44の上面44aを被覆するように形成できる。これに加えて、キャップ層44を介することによって、ビア電極19と抵抗体膜30とを良好に電気的に接続させることができる。その結果、ビア電極19と抵抗体膜30とのオーミック性の安定性を向上させることができる半導体装置1を製造できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、抵抗体膜30が、第2層間絶縁膜5に形成された第1ビア電極21を介して第1実配線10に電気的に接続され、第2層間絶縁膜5に形成された第2ビア電極22を介して第2実配線11に電気的に接続された例について説明した。しかし、この構成に代えて、図9に示される構成が採用されてもよい。図9は、変形例に係る半導体装置71の模式的な縦断面図である。図9において、前述の第1実施形態において述べた構成と同様の構成については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図9に示されるように、本変形例では、第3実配線37は、第3層間絶縁膜6の厚さ方向に抵抗体膜30と対向する部分において、第3層間絶縁膜6の表面から保護膜36を貫通して抵抗体膜30に至る第2ビア電極72を介して抵抗体膜30に電気的に接続されている。第2ビア電極72は、第3層間絶縁膜6に形成されている点を除いて、前述の第2ビア電極22と略同様の構成とされている。つまり、本変形例では、抵抗体膜30は、第2層間絶縁膜5に形成された第1ビア電極21を介して第1実配線10に電気的に接続されていると共に、第3層間絶縁膜6に形成された第2ビア電極72を介して第3実配線37に電気的に接続されている。
このような第2ビア電極72は、前述の図8Nの工程において、第3ビア電極41の形成工程の前後、またはそれと同時に第2ビア電極72を形成する工程を追加すればよい。第2ビア電極72は、第3ビア電極41の形成工程と略同様の工程を経て形成できる。このように、抵抗体膜30は、必ずしも二つのビア電極19を被覆するように形成されている必要はなく、一つのビア電極19を被覆するように形成された構成とされてもよい。
半導体装置1,71は、たとえば、自動車(電気自動車を含む)や、産業用ロボット等の高精度アナログICの一部として組み込むことができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1,71…半導体装置、2…半導体基板、5…第2層間絶縁膜(絶縁膜)、5a…第2層間絶縁膜の上面、19…ビア電極、19a…ビア電極の上面、21…第1ビア電極、22…第2ビア電極、28…ビア電極の突出部、28a…突出部の側壁、30a…抵抗体膜の第1部分、30b…抵抗体膜の第2部分、33…抵抗体膜の接続領域、34…抵抗体膜のトリミング領域、44…キャップ層、44a…キャップ層の上面、45…平坦部、46…傾斜部、θc1,θc2,θv1,θv2…角度

Claims (15)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に配置された絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上面よりも上方に突出した突出部を有しており、前記絶縁膜に埋め込まれたビア電極と、
    前記ビア電極に電気的に接続され、かつ前記ビア電極とその周囲とを被覆するように前記絶縁膜の上面に配置され、周縁に向かって下り傾斜した傾斜部を含む上面を有する導電性のキャップ層と、
    前記キャップ層を介して前記ビア電極に電気的に接続されるように、前記絶縁膜の上面および前記キャップ層の上面に沿って配置された抵抗体膜とを含む、半導体装置。
  2. 前記抵抗体膜は、CrSi膜を含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記絶縁膜の上面と前記キャップ層の前記傾斜部とが当該キャップ層の外側で成す角度は、前記絶縁膜の上面と前記ビア電極の前記突出部の側壁とが当該ビア電極の外側で成す角度よりも大きい、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記キャップ層の上面は、前記ビア電極の上面上に位置する平坦部と、前記平坦部から周縁に向かって下り傾斜した前記傾斜部とを含み、
    前記キャップ層の前記平坦部と前記傾斜部とが当該キャップ層の内側で成す角度は、前記ビア電極の上面と前記突出部の側壁とが当該ビア電極の内側で成す角度よりも大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記キャップ層は、複数の導電体層が積層された積層構造を有している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記キャップ層は、前記ビア電極側からこの順に積層されたTi層およびTiN層を含む、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記キャップ層は、1つの導電体層からなる単層構造を有している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記抵抗体膜における前記キャップ層の上面に配置された部分は、一様な厚さで形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記抵抗体膜は、前記キャップ層の上面に配置された第1部分と、前記絶縁膜の上面に配置された第2部分とを含み、
    前記抵抗体膜の全面積に占める前記第1部分の面積の割合は、前記抵抗体膜の全面積に占める前記第2部分の面積の割合よりも小さい、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記ビア電極は、間隔を空けて前記絶縁膜に埋め込まれた第1ビア電極および第2ビア電極を含み、
    前記抵抗体膜は、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続されるように、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に跨っている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記抵抗体膜は、
    前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続されるように、前記第1ビア電極と前記第2ビア電極との間の領域に配置された接続領域と、
    前記接続領域から側方に張り出すように前記接続領域と一体的に設けられ、その一部が選択的に除去可能とされたトリミング領域とを含む、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に導電体を選択的に埋め込むことにより、前記絶縁膜の上面よりも上方に突出した突出部を有するビア電極を形成するビア電極形成工程と、
    前記ビア電極の突出部を被覆するように前記絶縁膜上に導電材料を堆積した後、当該導電材料を選択的に除去することにより、前記ビア電極に電気的に接続されるように前記ビア電極とその周囲とを被覆し、周縁に向かって下り傾斜した傾斜部を含む上面を有するキャップ層を形成するキャップ層形成工程と、
    前記キャップ層を介して前記ビア電極に電気的に接続されるように、前記絶縁膜の上面および前記キャップ層の上面に沿う抵抗体膜を形成する抵抗体膜形成工程とを含む、半導体装置の製造方法。
  13. 前記抵抗体膜形成工程は、CrSi膜を含む前記抵抗体膜を形成する工程を含む、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記ビア電極形成工程は、
    前記絶縁膜に導電体を選択的に埋め込む工程と、
    研磨剤を用いた研磨により、前記絶縁膜の上面を平坦化する工程と、
    薬液により、前記研磨剤と共に前記絶縁膜の上面の一部を除去すると同時に、前記ビア電極において前記絶縁膜の上面よりも上方に突出した前記突出部を形成する工程とを含む、請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記キャップ層形成工程は、複数の導電材料を前記絶縁膜上に堆積した後、当該複数の導電材料を選択的に除去することにより、複数の導電体層が積層された積層構造を有する前記キャップ層を形成する工程を含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
JP2016099025A 2016-05-17 2016-05-17 半導体装置およびその製造方法 Active JP6655469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099025A JP6655469B2 (ja) 2016-05-17 2016-05-17 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016099025A JP6655469B2 (ja) 2016-05-17 2016-05-17 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017208419A true JP2017208419A (ja) 2017-11-24
JP6655469B2 JP6655469B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=60417362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016099025A Active JP6655469B2 (ja) 2016-05-17 2016-05-17 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6655469B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112563241A (zh) * 2019-09-10 2021-03-26 铠侠股份有限公司 半导体装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09270465A (ja) * 1995-07-19 1997-10-14 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造方法
US6368900B1 (en) * 2000-02-11 2002-04-09 Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. Method of fabricating an antifuse element
JP2005235995A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Ricoh Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2006216690A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Renesas Technology Corp 半導体装置
US20110147694A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Seok-Pyo Song Resistive memory device and method for fabricating the same
JP2015082545A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 マイクロンメモリジャパン株式会社 抵抗変化素子

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09270465A (ja) * 1995-07-19 1997-10-14 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造方法
US6368900B1 (en) * 2000-02-11 2002-04-09 Chartered Semiconductor Manufacturing Ltd. Method of fabricating an antifuse element
JP2005235995A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Ricoh Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2006216690A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Renesas Technology Corp 半導体装置
US20110147694A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Seok-Pyo Song Resistive memory device and method for fabricating the same
JP2015082545A (ja) * 2013-10-22 2015-04-27 マイクロンメモリジャパン株式会社 抵抗変化素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112563241A (zh) * 2019-09-10 2021-03-26 铠侠股份有限公司 半导体装置
CN112563241B (zh) * 2019-09-10 2023-08-29 铠侠股份有限公司 半导体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6655469B2 (ja) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9257387B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP6704790B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US8426745B2 (en) Thin film resistor
CN101414606B (zh) 半导体器件中的叠层电容器及其制造方法
US9659861B2 (en) Semiconductor device and fabrication method thereof
JP6674677B2 (ja) チップ部品およびその製造方法
KR20100081143A (ko) 반도체 상변화 메모리 소자
JP5212361B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US9190462B2 (en) Semiconductor device and method for low resistive thin film resistor interconnect
US11189685B2 (en) Resistance element and manufacturing method of resistance element
JP6655469B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
TWI393216B (zh) 電阻式記憶體以及其製造方法
JP4573784B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US11393823B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
JP2021093439A (ja) 半導体装置
CN114843396A (zh) 可变电阻式存储器装置及其形成方法
KR100854925B1 (ko) 반도체 소자 및 그 제조방법
WO2023189109A1 (ja) 電子部品およびその製造方法
JP7156369B2 (ja) キャパシタ集合体
JP7242210B2 (ja) 半導体装置
KR101680282B1 (ko) Rf 집적 회로
JP2009524926A (ja) 半導体不和合性材料を有する集積回路の製造
CN117178360A (zh) 包括金属-绝缘体-金属(mim)电容器模块和薄膜电阻器(tfr)模块的集成电路结构
CN115472737A (zh) 存储装置以及其制作方法
JP2014167972A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6655469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250