JP2021093439A - 半導体装置 - Google Patents

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祐二 入江
Yuji Irie
入江  祐二
康裕 村瀬
Yasuhiro Murase
康裕 村瀬
智行 芦峰
Tomoyuki Ashimine
智行 芦峰
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Abstract

【課題】高い耐湿性を有しつつ、沿面放電の発生を効果的に抑制し得る半導体装置を提供する。【解決手段】第1主面および第2主面を有する半導体基板と、第1主面上に設けられた誘電体層と、誘電体層上に設けられた第1電極層と、半導体基板に設けられた第2電極層と、少なくとも、誘電体層のうち、第1電極層および第1主面から露出した部分を被覆するように、第1主面上に設けられた保護膜とを含み、誘電体層が第1電極層と第2電極層との間に電気的に配置され、第1および第2電極層の一部または引き出し部が第1および第2コンタクトとして機能する半導体装置であって、保護膜が、保護膜の最外面に位置する第1保護層およびこれより内側に位置する第2保護層を含み、第1保護層が、第2保護層より低い比誘電率を有し、かつ、半導体装置の表面に沿って第1および第2コンタクト間に配置され、第2保護層が、第1保護層および誘電体層より高い耐湿性を有する、半導体装置。【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、2つの電極層間に誘電体層が配置されたキャパシタ構造を含む半導体装置が知られている。例えば特許文献1には、半導体基板上(より詳細には絶縁膜上)に下部電極層、誘電体層としての層間絶縁膜、上部電極層が積層されて成るキャパシタ構造を含む半導体装置が開示されている。かかる半導体装置においては、大気中の水分(水蒸気等)がキャパシタ構造に侵入するのを抑制する、即ち、耐湿性を付与する目的で、キャパシタ構造は(電極引き出し用の開口部を除いて)保護絶縁膜で保護されている。
特開2019−33154号公報
近年、車載用などの半導体装置において、より高い電圧が印加されるようになってきている。キャパシタ構造を成す2つの電極層間に高電圧が印加されると、半導体装置の表面に配置された電圧印加用の2つのコンタクト(電極層そのものの露出部であっても、電極層から引き出された導電性部材の露出部であってもよい)の間で沿面放電が発生し易くなるという問題がある。沿面放電が生じると、大電流が流れて半導体装置が高温に曝され得、ひいては半導体装置の電気特性や製品寿命に悪影響を及ぼし得るため好ましくない。
本発明の目的は、高い耐湿性を有しつつ、高電圧が印加されても沿面放電の発生を効果的に抑制することができる半導体装置を提供することにある。
本発明者らは、従来の半導体装置ではキャパシタ構造に耐湿性を付与する目的で設けられる保護膜が単層のみから成っていることに問題点を見出して、更なる鋭意研究の結果、本発明を完成するに至った。
本発明の1つの要旨によれば、
互いに対向する第1主面および第2主面を有する半導体基板と、
前記第1主面上に設けられた誘電体層と、
前記誘電体層上に設けられた第1電極層と、
前記半導体基板に設けられた第2電極層と、
少なくとも、前記誘電体層のうち、前記第1電極層および前記第1主面から露出した部分を被覆するように、前記第1主面上に設けられた保護膜と
を含み、前記誘電体層が前記第1電極層と前記第2電極層との間に電気的に配置され、前記第1電極層の一部または前記第1電極層から引き出された第1導電性部材の一部が第1コンタクトとして機能し、前記第2電極層の一部または前記第2電極層から引き出された第2導電性部材の一部が第2コンタクトとして機能する、半導体装置であって、
前記保護膜が、前記保護膜の最外面に位置する第1保護層と、前記第1保護層より内側に位置する第2保護層とを含み、前記第1保護層が、前記第2保護層より低い比誘電率を有し、かつ、前記半導体装置の表面に沿って前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの間に配置され、前記第2保護層が、前記第1保護層および前記誘電体層より高い耐湿性を有する、半導体装置が提供される。
なお、本願発明において、ある部材がある面の「上に」設けられるとは、特に断りのない限り、当該物体が当該面の上に直接接触して設けられている場合および当該面の上に他の部材を介して間接的に設けられている場合のいずれか一方および双方を含み得る。また、誘電体層が第1電極層と第2電極層との間に「電気的に配置され」るとは、半導体装置の構造を電気回路図で表現した場合に、誘電体層が第1電極層と第2電極層との間に位置していることを意味し、より詳細には、これらがキャパシタ構造を形成していることを意味する。また、「コンタクト」とは、半導体装置のうち、(例えば半導体装置に対して電圧を印加するための)外部装置等と接続される部分を意味し、通常、半導体装置から露出した表面部分であり得る。また、「耐湿性」は、透湿性と反対の意味であり、ある部材(より詳細には当該部材を構成している材料)が他の部材(より詳細には当該他の部材を構成している材料)より耐湿性が高いことは、当該ある部材が当該他の部材より透湿性(より詳細には水蒸気透過度)が低いこと、および/または、当該ある部材が透湿性を実質的に示さない(より詳細には水蒸気透過度を測定できない)のに対して、当該他の部材が透湿性を示す(より詳細には水蒸気透過度を測定できる)こととして理解され得る。
かかる本発明の半導体装置によれば、第2保護層より低い比誘電率を有する第1保護層が、保護膜の最外面に位置し、かつ、半導体装置の表面に沿って第1コンタクトと第2コンタクトとの間に配置されることによって、これらコンタクト間に高電圧が印加されても沿面放電の発生を効果的に抑制することができる。更に、本発明の半導体装置によれば、第1保護層および誘電体層より高い耐湿性を有する第2保護層が、少なくとも誘電体層の露出部分を被覆する保護膜の内部に存在することで、比較的透湿性の高い誘電体層への水分の侵入を効果的に抑制して、半導体装置の耐湿性を確保することができる。
本発明によれば、高い耐湿性を有しつつ、高電圧が印加されても沿面放電の発生を効果的に抑制することができる半導体装置が提供される。
本発明の第1実施形態における半導体装置を示す概略模式断面図である。 図1Aの半導体装置の概略模式上面図である。 図1Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 図1Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 図1Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置を示す概略模式断面図である。 図3Aの半導体装置の概略模式上面図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置を示す概略模式断面図である。 図4の領域Aを拡大して示す図である。 図4の半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 本発明の第4実施形態における半導体装置を示す概略模式断面図である。 図7Aの半導体装置の概略模式上面図である。 図7Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 図7Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。 図7Aの半導体装置の製造方法を説明する概略模式断面工程図である。
以下、本発明の半導体装置の4つの実施形態について、図面を参照しつつ詳述するが、本発明はこれら実施形態に限定されない。なお、これら実施形態において同様の部材には同様の符号を付し、特に断りのない限り、第1実施形態における説明が他の実施形態においても同様に当て嵌まるものとする。
<第1実施形態>
本実施形態は、半導体装置の第1コンタクトおよび第2コンタクトが、半導体装置の対向する2つの主面のそれぞれの側に配置(縦型配置)されている態様に関する。
図1A〜1Bを参照して、本実施形態の半導体装置1は、互いに対向する第1主面11および第2主面12を有する半導体基板10と、第1主面11上に(直接的に)設けられた誘電体層20と、誘電体層20上に設けられた第1電極層30と、半導体基板10に設けられた第2電極層40と、少なくとも、誘電体層20のうち、第1電極層30および第1主面11から露出した部分(換言すれば、第1電極層30および第1主面11のいずれによっても被覆されていない部分であり、本明細書において単に「露出部分」とも言い、図示する態様では、誘電体層20の外縁23に対応する)を被覆するように、第1主面11上に設けられた保護膜90とを含む。
なお、図中、半導体装置1の高さ方向(または半導体基板10の厚さ方向)に平行な方向をZ方向とし、順Z方向および逆Z方向をそれぞれ上方向および下方向とし、Z方向に直交する平面(即ち、紙面に垂直な平面)において、紙面に平行な方向をX方向とし、紙面に垂直な方向をY方向とする。本明細書において「平面視」とは、半導体装置1を、Z方向の上方位置から下方向に向かってXY平面において視ることを意味する(上面図に相当する)。図面は、実際の寸法や比率を反映していない場合があることに留意されたい。以下の説明において、半導体装置における各構成要素の寸法は、走査型電子顕微鏡にて撮影したSEM画像に基づいて測定可能である。(これらの説明は、後述する実施形態についても同様とする。)
半導体基板10は、互いに対向する第1主面11および第2主面12を有する限り、任意の適切な形状を有し得る。代表的には、図1Aに示すように、第1主面11および第2主面12は互いに平行であり得るが、これに限定されない。半導体基板10の厚さは、例えば100〜1000μm、特に150〜500μmであり得る。半導体基板10は、半導体材料から成る基板であればよい。例えば、シリコン基板(より詳細には単結晶シリコン基板)、SiC基板、またはGaN基板などであってよい。これらは、それぞれシリコン、SiCまたはGaNなどの物質のみからなっていても、場合により、任意の適切な他の物質(例えばリン(P)、ボロン(B)およびヒ素(As)等の任意の適切なドーパント、および/または、不可避的に混入する不純物等)を比較的少量で含んでいてもよい。ドーパントは、後述する半導体基板10の導電性部分を形成するために、半導体基板10の所望の領域(一部であっても全部であってもよい)にドープされ得る。半導体基板10は、その全部にドーパントがドープされた低抵抗半導体基板であってよい。このような半導体基板10は、誘電体層20より高い耐湿性を有する。
誘電体層20は、図示する態様では、平面視にて半導体基板10の外縁15に対して誘電体層20の外縁23が離隔するように、第1主面11上の中央部に配置され得る。誘電体層20の厚さおよび表面積(図示する態様では電極面積に一致する)は、誘電体層20の比誘電率および半導体装置1に所望されるキャパシタ特性(静電容量)に応じて適宜選択され得る。誘電体層20の厚さは、例えば0.1〜100μm、特に1〜5μmであり得る。誘電体層20は、任意の適切な誘電体材料から成り得、例えば酸化シリコン(SiO)などのシリコン系材料(比誘電率が比較的低いもの)や、酸化ハフニウム(HfO)、酸化イットリウム(Y)、酸化タンタル(Ta)、チタン酸バリウム(BaTiO)などの比誘電率が比較的高いものからなる群より選択される少なくとも1つを含み得る。このような誘電体層20は透湿性であり、もし仮に大気中に露出した場合には、その露出部から大気中の水分が侵入し得、キャパシタ特性に影響を及ぼし得る。
第1電極層30は、図示する態様では、平面視にて誘電体層20の外縁23と第1電極層30の外縁33とが一致するように、誘電体層20上に配置され得る。換言すれば、誘電体層20および第1電極層30が平面視にて同一の領域に積層して設けられている。かかる構成は、誘電体層20および第1電極層30を、同一のマスクを利用して形成できるので、半導体装置の製造工程を簡素化でき、製造コストを削減できる。しかしながらこれに限定されず、例えば、第1電極層30は、平面視にて誘電体層20の外縁23に対して第1電極層30の外縁33が離隔するように、誘電体層20上に配置されてもよい。第1電極層30の表面積は、半導体装置1に所望される容量に応じて適宜選択され得る。
第1電極層30は、任意の適切な導電性材料から成り得るが、通常、金属から成り得る。例えば、第1電極層30は、金属元素1つの単体金属から成っていても、任意の適切な2つ以上の金属元素の合金から成っていても、単体金属および/または合金の積層体であってもよい。金属元素は、特に限定されないが、例えば、Mo(モリブデン)、Al(アルミニウム)、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、W(タングステン)、Pt(プラチナ)、Ti(チタン)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等であってよい。第1電極層30の厚さは、特に限定されないが、例えば0.1〜20μm、特に1〜10μmであり得る。このような第1電極層30は、誘電体層20より高い耐湿性を有する。しかしながら、第1電極層30が誘電体層20より高い耐湿性を有する限り、例えば多結晶シリコンなどの他の導電性材料も利用可能であることに留意されたい。
第2電極層40は、半導体装置1の構造に応じて、半導体基板10に対して様々な位置に設けられ得る。第2電極層40の表面積は、平面視にて、第2電極層40と対向する第1電極層30の表面積と同等以上とされ得るが、これに限定されない。
第2電極層40は、任意の適切な導電性材料から成り得るが、通常、金属から成り得る。第2電極層40の厚さは、特に限定されないが、例えば0.1〜2μm、特に0.2〜1μmであり得る。このような第2電極層40も、誘電体層20より高い耐湿性を有するが、このことは本実施形態では必要でない。第2電極層40を構成する金属の詳細および利用可能な他の導電性材料については、第1電極層30に関して上述した説明が同様に当て嵌まり得る。
本実施形態においては、第2電極層40は、半導体基板10の第2主面12上に(図示する態様では第2主面12の全面に)設けられ、半導体基板10は、第2電極層40と電気的に結合した導電性部分を含み、誘電体層20は、第1電極層30と半導体基板10の導電性部分との間に配置される。半導体基板10の導電性部分は、図示する態様では半導体基板10の全部であり得るが、半導体基板10の一部であってもよい。本明細書において、半導体基板の導電性部分が、第2電極層と「電気的に結合」するとは、第2電極層に印加された電圧が、半導体基板の導電性部分に印加されることを意味する。導電性部分が十分に高い導電性を有する場合には、導電性部分は第2電極層の拡張部として理解され得る。しかしながら、導電性部分は、導電性であれば特に限定されず、導電性が比較的高い領域や、例えば「抵抗」に相当し得るような導電性が比較的低い領域を含んでいてもよい。導電性部分のうち、誘電体層20に隣接する半導体基板10の領域は、十分に高い導電性を有することが好ましく、これにより、第2電極層40に印加された電圧を、導電性部分を介して、誘電体層20に亘って効果的に印加することができる。半導体基板10の導電性部分は、第1電極層30とは電気的に隔離され(誘電体層20を介さずに第1電極層30に直接接触しない)、かかる観点からは、平面視にて誘電体層20の外縁23に対して第1電極層30の外縁33が内側に離隔していることが好ましい。
以上のようにして、誘電体層20が、第1電極層30と第2電極層40との間に(本実施形態では半導体基板10の導電性部分を介して)電気的に配置される。これにより、キャパシタ構造が形成される。
第1電極層30の一部(図示する態様では、第1電極層30の誘電体層20と反対側の表面部分、より詳細には、第1電極層30の中央部31に対応する露出した表面部分)が第1コンタクトとして機能し、第2電極層40の一部(図示する態様では、第2電極層40の半導体基板10と反対側の露出した表面部分)が第2コンタクトとして機能する。しかしながら、第1コンタクトおよび第2コンタクトはこれらに限定されず、例えば、第1コンタクトは、第1電極層30から引き出された第1導電性部材の一部(より詳細には、第1導電性部材の露出した表面部分)であってよく、および/または、第2コンタクトは、第2電極層40から引き出された第2導電性部材の一部(より詳細には、第2導電性部材の露出した表面部分)であってよい。第1および/または第2電極層から引き出された導電性部材は、例えば、電極層が任意の適切な層(後述する保護層を含む)で被覆されている場合には、電極層上の被覆層にビアを設け、ビアの内表面または内部空間を導電性材料(ビア電極)で被覆または充填し、被覆層の表面に導電性材料(外部電極)をビアの上に位置するように設けることにより、上記導電性部材が形成され得る。
保護膜90は、少なくとも、誘電体層20のうち、第1電極層30および第1主面11から露出した部分(図示する態様では、誘電体層20の外縁23)を被覆するものである。保護膜90は、電気的保護の観点からは絶縁性材料から成ることが好ましいが、これに限定されず、保護機能を有する限り、その一部が絶縁性材料以外の材料から成っていてもよい。
保護膜90は、保護膜90の最外面に位置する第1保護層70と、第1保護層70より内側に(換言すれば、誘電体層20に近接して)位置する第2保護層50とを含む。
第1保護層70は、第2保護層50より低い比誘電率を有し、かつ、半導体装置1の表面に沿って(本明細書にて単に「沿面」とも言う)、上述した第1コンタクトと第2コンタクトとの間に配置される。より詳細には、半導体基板10の導電性部分が、例えば半導体基板10の外縁15および/または第1主面11において、半導体装置1の表面に露出した部分を有し、当該露出した表面部分が、第2コンタクトよりも第1コンタクトに対する沿面距離が短い場合には、第1保護層70は、半導体装置1の表面に沿って、上述した第1コンタクトと、導電性部分の露出した表面部分(図示する態様では、半導体基板10の外縁)との間に配置される。沿面放電は、その面を構成する物質の比誘電率が高いほど放電電圧が低くなる。換言すれば、当該物質の比誘電率が低いほど、放電電圧が高くなり、沿面放電が起こり難くなると考えられる。沿面放電は、発生する場合には、半導体装置1の表面に沿って第1コンタクトと第2コンタクト(より詳細には、上述のように半導体基板10の導電性部分が露出している場合には、導電性部分の露出した表面部分、以下同様)との間で発生することとなる。よって、第2保護層50より低い比誘電率を有する第1保護層70が、保護膜90の最外面に位置し、かつ、半導体装置1の表面に沿って第1コンタクトと第2コンタクトとの間に配置されることによって、これらコンタクト間に高電圧が印加されても沿面放電の発生を効果的に抑制することができる。第1保護層70は、沿面放電の発生を効果的に抑制し得るように、半導体装置1の表面に沿って、上述した第1コンタクトと第2コンタクトとの間の任意の適切な領域で存在していればよく、好ましくは、第1コンタクトと第2コンタクトとを互いに隔離するように連続した領域で(図示する態様では、平面視にて、第1電極層30の中央部31を連続的に取り囲んだ領域で)存在し得る。第1保護層70は、保護膜90の最外面の全部を占める必要はなく、保護膜90の最外面の一部を第2保護層50が占めていても(換言すれば、第2保護層50が第1保護層70から露出していても)よい。
他方、第2保護層50は、第1保護層70および誘電体層20より高い耐湿性を有する。第1保護層70および誘電体層20より高い耐湿性を有する第2保護層50が、少なくとも誘電体層20の露出部分(図示する態様では、誘電体層20の外縁23)を被覆する保護膜70の内部に存在することで、比較的透湿性の高い誘電体層20への水分の侵入を効果的に抑制して、半導体装置1の耐湿性を確保することができる。第2保護層50は、透湿性である誘電体層20を、耐湿性が高い第1電極層30および半導体基板10と共に封止するように、保護膜90において配置されることが好ましく、誘電体層20のうち、第1電極層30および半導体基板10から露出した部分を直接または間接に被覆するように設けられ得る。しかしながら、これに限定されず、誘電体層20の露出部分(外縁23)に達する水分の侵入経路長を延ばすこと/侵入障壁を大きくすることができる限り、第2保護層50は、保護膜90において任意の適切な態様で配置され得る。
かかる本実施形態の効果は、保護膜90を、その最外面に位置する第1保護層70と、第1保護層70より内側に位置する第2保護層50とを含むように構成し(換言すれば多層構造、図示する態様では二層構造とし)、第1保護層70と第2保護層50とで異なる材料を適用可能とした(材料設計を容易にした)ことによって実現される。これに反して、もし仮に保護膜90が単層のみから構成したとすると、耐湿性が高い材料(特に絶縁性材料)は一般に比誘電率が高いため、かかる材料のみから保護膜90を形成した場合、第1および第2コンタクト間に高電圧が印加されると、第1コンタクトと第2コンタクト(半導体基板10の導電性部分が、例えば半導体基板10の外縁15および/または第1主面11において、露出している表面部分を有する場合には、該導電性部分の露出した表面部分)との間で半導体装置1の表面に沿って沿面放電が発生し得る。あるいは、比誘電率が低いが、耐湿性も低い材料(特に絶縁性材料)のみから保護膜90を形成した場合、かかる沿面放電の発生を抑制することができるが、耐湿性を犠牲にすることとなる。絶縁性材料であって、耐湿性が高く、かつ比誘電率が低い材料を、実用化レベルで利用可能な範囲で見出すことは極めて困難である。
本実施形態において、第1保護層70は、第2保護層50より低い比誘電率を有する。比誘電率は、JIS C2138に準拠して測定可能である。高電圧印加時にも沿面放電を効果的に抑制するためには、第1保護層70の比誘電率は、例えば6以下、好ましくは5以下、より好ましくは4.5以下であり得る。最大印加電圧は、半導体装置1の用途に応じて様々であり得るが、例えば500V以上、特に1000V以上、更には1500V以上であり得る。
第1保護層70は、第2保護層50より低い比誘電率を有する絶縁性材料から成り得る。例えば、第1保護層70は、酸化シリコン(SiO)、フッ素ドープ酸化シリコン(SiOF)、炭素ドープ酸化シリコン(SiOC)、水素シルセスキオキサン(HSQ)、炭化水素ドープ酸化シリコン(SiOCH)およびポリイミドからなる群より選択される少なくとも1つを含み得る。これらおよび参考までに窒化シリコン(Si)の比誘電率を表1に示す。
Figure 2021093439
本実施形態において、第2保護層50は、第1保護層70および誘電体層20より高い耐湿性を有する。耐湿性は、さまざまな測定方法が知られているが、第2保護層50、第1保護層70および誘電体層20を同一の測定方法により同一条件下で評価することにより、これらの耐湿性を相対的に評価することができる。
第2保護層50は、第1保護層70および誘電体層20より高い耐湿性を有する絶縁性材料から成り得る。例えば、第2保護層50は、絶縁性無機化合物を含み得る。一般的に、有機化合物よりも無機化合物のほうが緻密で耐湿性が高い。かかる絶縁性無機化合物は、窒化シリコン(Si)、リンドープシリケートガラスなどであり得、好ましくは窒化シリコンである。
とりわけ、半導体基板10がシリコン基板であり、第1保護層70が酸化シリコンから成り、第2保護層50が窒化シリコンから成ることが好ましい。このような組み合わせによれば、これらの任意の2つの間の密着性が高く、半導体基板10と保護膜90との間の密着性を確保することができる。また、半導体基板10、第1保護層70および第2保護層50をこのように全てシリコン系材料とすると、第1保護層70および第2保護層50を形成し易いという利点もある。
第1保護層70の厚さは、沿面放電の発生を効果的に抑制し得るように、第1保護層70の材料および半導体装置1における配置等に応じて適宜選択され得るが、例えば0.5〜4μm、特に1〜2μmであり得る。第2保護層50の厚さは、耐湿性を効果的に向上させ得るように、第2保護層50の材料および保護膜90における配置等に応じて適宜選択され得るが、例えば0.5〜4μm、特に1〜2μmであり得る。
保護膜90は、少なくとも誘電体層20の露出部分(図示する態様では、誘電体層20の外縁23)を被覆するように、第1主面11上に設けられていればよいが、図示する態様のように、第1電極層30の誘電体層20と反対側の表面上に延在し、かつ、半導体基板10の第1主面11上に延在するように設けられ得る。より詳細には、保護膜90は、平面視にて、第1電極層30の端部32の上面に対応する内側周状領域(図1B中、ハッチングを付した領域のうち、点線にて囲まれた矩形領域)に存在する部分90aと、第1主面11上にて誘電体層20に隣接する外側周状領域(図1B中、ハッチングを付した領域から点線にて囲まれた矩形領域を除いた領域)に存在する部分90bとを有する。かかる構成によれば、第1コンタクトと第2コンタクト(より詳細には、上述のように半導体基板10の導電性部分が露出している表面部分を有する場合には、導電性部分の露出した表面部分)との間の沿面距離を大きくすることができ、沿面放電の発生をより一層効果的に抑制することができる。更に、かかる構成によれば、誘電体層20の露出部分(外縁23)に達する水分の侵入経路長を延ばすこと/侵入障壁を大きくすることができ、耐湿性を一層向上させることができる。
保護膜90において第1保護層70および第2保護層50は、図示する態様では、平面視にて第1保護層70の内縁74および外縁72と第2保護層50の内縁54および外縁52とがそれぞれ一致するように配置され得る。換言すれば、第1保護層70および第2保護層50が平面視にて同一の領域に積層して設けられている。かかる構成は、第1保護層70および第2保護層50を、同一のマスクを利用して形成できるので、半導体装置の製造工程を簡素化でき、製造コストを削減できる。しかしながらこれに限定されず、例えば、第1保護層70の内縁74および/または外縁72と、第2保護層50の内縁54および/または外縁52とが、平面視にて離隔していてもよい。
本実施形態を限定するものではないが、平面視にて、保護膜90のうち、半導体基板10の第1主面11上にて延在する部分90b(外側周状領域)の面積が、第1電極層30の誘電体層20と反対側の表面上にて延在する部分90a(内側周状領域)の面積より、小さいことが好ましい。これにより、半導体装置1の単位面積あたりの静電容量を向上させることができる。
以上、本実施形態の半導体装置1について詳述したが、かかる半導体装置1は任意の適切な製造方法により製造され得る。
図2A〜2Cを参照して、半導体装置1の製造方法の一例を説明する。なお、この例においては、1つの半導体基板を使用しながら、複数の半導体装置を集積して作製し、最終的に個々の半導体装置に個片化するものであるが、図2A〜2Cにおいては、1個の半導体装置1に着目して工程図を示す。
図2Aに示すように、半導体基板10の第1主面11上に誘電体層20および第1電極層30を形成する。かかる誘電体層20および第1電極層30は、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、半導体基板10の第1主面11の全面に誘電体層および第1電極層をそれぞれ任意の適切な方法(例えば、誘電体層については熱酸化、熱窒化、熱化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法等、第1電極層についてはPVD法(真空蒸着法、スパッタリング法)等)で順次形成し、誘電体層20の外縁23および第1電極層30の外縁33に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、上記で全面形成した第1電極層の上に、該開口部に対応するレジストマスク(レジストパターン)を形成し、レジストマスクが形成されていない領域にある第1電極層および誘電体層を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し(これにより、第1電極層30の中央部31が露出する)、そして、レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。
次に、図2Bに示すように、上記のようにして誘電体層20および第1電極層30を形成した半導体基板10の上に(より詳細には、半導体基板10の第1主面11の露出した領域および第1電極層30の端部32の上に)、第2保護層50および第1保護層70を形成する。かかる第2保護層50および第1保護層70も、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、誘電体層20および第1電極層30を形成した半導体基板10の全面に第2保護層および第1保護層をそれぞれ任意の適切な方法(例えばCVD法やPVD法等)で順次形成し、第2保護層50の内縁54および第1保護層70の内縁74に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、上記で全面形成した第1保護層の上に、該開口部に対応するレジストマスク(レジストパターン)を形成し、レジストマスクが形成されていない領域にある第1保護層および第2保護層を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し、そして、レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。
次に、図2Cに示すように、上記のようにして第2保護層50および第1保護層70を形成した半導体基板10の第2主面12上に、第2電極層40を形成する。かかる第2電極層40は、例えば、半導体基板10の第2主面12の所定の領域(図示する態様では全面であるが、これに限定されず、任意の適切な一部の領域であってもよい)に、任意の適切な方法(例えばPVD法(真空蒸着法、スパッタリング法)等)で形成され得る。なお、第2電極層40の形成は、第2保護層50および第1保護層70を形成した後でなく、誘電体層20および第1電極層30を形成する前、または、誘電体層20および第1電極層30を形成した後かつ第2保護層50および第1保護層70を形成前に実施してもよい。
その後、図2Cにおいて矢印にて示す位置(ダイシングライン)にて、複数の半導体装置を切断(ダイシング)して、図1Aに示す個々の半導体装置1を得る。
これにより、図1Aに示す半導体装置1が製造される。しかしながら、本実施形態の半導体装置1の製造方法は、上述したものに限定されない。例えば、キャパシタ構造に加えて他の電気構造も組み込まれた半導体装置として製造されてもよい。
本実施形態の半導体装置1は、第1コンタクトおよび第2コンタクトを利用して、コンデンサを含む電子部品として電子回路基板に実装され得る。本実施形態の半導体装置1の用途は、特に限定されず、高い電圧が印加され得る用途において好ましく利用され得る。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態の1つの改変例である。図3A〜3Bを参照して、本実施形態の半導体装置1Aにおいては、平面視にて、保護膜90Aの外縁(より詳細には、第1保護層70の外縁72および第2保護層50の外縁52)が、半導体基板10の外縁15より内側に位置する。換言すれば、半導体基板10の第1主面11のうち、半導体基板10の外縁15に隣接する領域(第1主面11の最も外側の周状領域)が、保護膜90Aから露出している。
本実施形態の半導体装置1Aは、任意の適切な製造方法で製造され得る。例えば、実施形態1にて図2A〜2Cを参照して説明した製造方法の一例を、第2保護層50の内縁54および第1保護層70の内縁74に対応する開口部が形成されたフォトマスクに代えて、第2保護層50の内縁54および第1保護層70の内縁74ならびに第2保護層50の外縁52および第1保護層70の外縁72に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用するように改変すればよい。
本実施形態の半導体装置1Aによれば、複数の半導体装置を切断(ダイシング)して、個々の半導体装置1Aを得る際に、切断位置(ダイシングライン、図2Cにて矢印にて示す位置に対応する)に保護膜90A(より詳細には、第1保護層70Aおよび第2保護層50A、以下同様)が存在しないので、切断の際に保護膜90Aにダメージが導入されることを回避でき、膜品質の高い保護膜90Aを得ることができる。
<第3実施形態>
本実施形態は、第2実施形態の1つの改変例である。図4を参照して、本実施形態の半導体装置1Bにおいては、半導体基板10Bが、第1主面11Bに設けられた1つ以上のトレンチ(溝)13を有し、誘電体層20Bおよび第1電極層30Bが、上記1つ以上のトレンチ13に沿って設けられている。
より詳細には、図5を参照して、半導体基板10Bが1つ以上のトレンチ13を有し、誘電体層20Bは、1つ以上のトレンチ13に対応する1つ以上の凹部25を有し、トレンチ13および凹部25がトレンチ構造14を構成する。誘電体層20Bは、トレンチ構造14を構成しない両端部21(図5中、右側の端部21のみを示す)と、トレンチ構造14を構成する中央部22とに分けて理解され得る。第1電極層30Bは、断面視にて概略櫛歯状の形状を有し、誘電体層20Bの1つ以上の凹部25を充填する1つ以上の凸部(櫛歯に相当する)36と、1つ以上の凸部36が共通して繋がっている本体部35とに分けて理解され得る。
本実施形態によれば、凹部25を有する誘電体層20Bが、第1電極層30Bと第2電極層40との間に(本実施形態では半導体基板10Bの導電性部分を介して)電気的に配置される。これにより、トレンチ型のキャパシタ構造が形成される。トレンチ型のキャパシタ構造は、誘電体層20Bの表面積を凹部25により増大させることができ、これにより、半導体装置1の単位面積あたりの静電容量を一層向上させることができる。
半導体基板10Bのトレンチ13の形状および寸法、複数の場合はそれらトレンチ13の配置、密度および総数、ならびに、誘電体層20Bの端部21の長さおよび厚さ等は、特に限定されず、所望されるキャパシタ特性(静電容量)に応じて適宜選択され得る。例えば、次の通りであり得るが、これらに限定されない。トレンチ13について、深さDは10〜100μmであり得、最小幅寸法W2は0.5〜10μmであり得、アスペクト比(=W2/D)は0.005〜1であり得る。平面視におけるトレンチ13の内縁の形状は、円形、楕円形、矩形、その他の多角形などであり得る。複数のトレンチ13が存在する場合、同じ形状であっても、異なる形状が混在していてもよい。隣接する2つのトレンチ13間の最短距離W3は0.5〜10μmであり得る。複数のトレンチ13の配置は、規則的であっても不規則的であってもよく、例えば、平面視にてマトリクス状、スタガ状(千鳥状)、ハニカム状、ストライプ状などであってよい。複数のトレンチ13の密度は、例えば2,900〜1,155,040個/mmであり得る。誘電体層20Bの端部21の長さW1(誘電体層20Bの外縁23から最も近いトレンチ13までの距離)は適宜設定され得、場合により、外縁23の外側にトレンチ13が存在していてもよい。誘電体層20Bの厚さは0.1〜100μmであり得る。半導体基板10Bは、トレンチ13を有するに適した寸法であればよく、例えば、厚さは100〜1000μmであり得る。
第1電極層30Bの凸部36の外側寸法は、誘電体層20Bの凹部25の内側寸法に対応する。第1電極層30Bの凸部36の最小幅寸法は0.4〜9μmであり得る。第1電極層30Bの本体部35の厚さは、例えば0.1〜20μm、特に1〜10μmであり得る。
本実施形態において、第1保護層70Aの厚さは、例えば0.5〜4μm、特に1〜2μmであり得る。第2保護層50Aの厚さは、例えば0.5〜4μm、特に1〜2μmであり得る。
本実施形態の半導体装置1Bは、任意の適切な製造方法で製造され得る。例えば、実施形態1にて図2A〜2Cを参照して説明した製造方法の一例を、半導体基板10に代えて、1つ以上のトレンチ13が形成された半導体基板10B(図6)を使用し、更に、誘電体層20Bの所望の厚さになる条件を選択するように改変すればよい。
図6を参照して、1つ以上のトレンチ13が形成された半導体基板10Bは、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、トレンチ13の内縁に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、半導体基板10の第1主面11の上に、該開口部に対応するレジストマスク(レジストパターン)を形成し、レジストマスクが形成されていない領域にある半導体材料を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し、そして、レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。高いアスペクト比を有するトレンチは、RIE(反応性イオンエッチング)、特に深掘RIE、例えばボッシュ・プロセスにより形成可能である。
トレンチ13を形成した後、追加で任意の適切な処理を実施してもよい。例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)などの表面平坦化処理を施してよく、これにより、表面が平坦で、均一な厚みを有し、好ましくは不要な物質(トレンチ13の形成時に導入されたものであり得る)が除去された半導体基板10Bを得ることができる。
本実施形態の半導体装置1Bによれば、第1実施形態の半導体装置1および第2実施形態の半導体装置1Aに比べて、単位面積あたりの静電容量をより大きくすることができる。
<第4実施形態>
本実施形態は、半導体装置の第1コンタクトおよび第2コンタクトが、半導体装置の対向する2つの主面の同じ側に配置(横型配置)されている態様に関する。
図7A〜7Bを参照して、本実施形態の半導体装置1Cは、互いに対向する第1主面11および第2主面12を有する半導体基板10Cと、第1主面11上に(第2電極層40Cを介して間接的に)設けられた誘電体層20Cと、誘電体層20C上に設けられた第1電極層30Cと、半導体基板10Cに設けられた第2電極層40Cと、少なくとも、誘電体層20Cのうち、第1電極層30Cおよび第1主面11(より詳細には、本実施形態では第2電極層40C)から露出した部分(本明細書において「露出部分」とも言い、図示する態様では、誘電体層20Cの外縁23および内縁27)を被覆するように、第1主面11上に設けられた保護膜90Cとを含む。
本実施形態においては、第2電極層40Cは、半導体基板10Cの第1主面11上に設けられ、誘電体層40Cは、第1主面11上にて第2電極層40Cと第1電極層30Cとの間に配置される。半導体基板10Cは、第2電極層40Cと電気的に結合した導電性部分を含まないことが好ましい。例えば、半導体基板10Cと第2電極層40Cとの間に絶縁性層が配置されていてもよい。
第1電極層30Cは、図示する態様では、平面視にて誘電体層20Cの外縁23および内縁27と第1電極層30Cの外縁33および内縁37とが一致するように、誘電体層20C上に配置され得る。換言すれば、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cが平面視にて同一の領域に積層して設けられている。また、第1電極層30Cおよび誘電体層20Cは、図示する態様では、平面視にて第2電極層40Cの外縁43と誘電体層20Cの外縁23と第1電極層30Cの外縁33とが一致するように、第2電極層40C上に配置され得る。換言すれば、第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cが平面視にて同一の外側輪郭を有する領域に積層して設けられている。かかる構成は、第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cを、同一のマスクを利用して形成できるので、半導体装置の製造工程を簡素化でき、製造コストを削減できる。しかしながらこれに限定されず、第1電極層30Cおよび第2電極層40Cの対向する表面積や、第1電極層30Cの外縁33および/または第2電極層40Cの外縁43に対する誘電体層20Cの外縁23の位置等は、半導体装置1Cに所望される容量等に応じて適宜選択され得る。例えば、平面視にて、第1電極層30Cの外縁33および/または第2電極層40Cの外縁43に対して、誘電体層20Cの外縁23が、外側または内側に位置していてもよい。
以上のようにして、誘電体層20Cが、第1電極層30Cと第2電極層40Cとの間に電気的に配置される。これにより、キャパシタ構造が形成される。
第1電極層30Cから引き出された第1導電性部材80の一部(図示する態様では、第1導電性部材80の露出した表面部分、より詳細には、第1外部電極84の露出した表面部分)が第1コンタクトとして機能し、第2電極層40Cから引き出された第2導電性部材81の一部(図示する態様では、第1導電性部材80の露出した表面部分、より詳細には、第1外部電極84の露出した表面部分)が第2コンタクトとして機能する。第1導電性部材80は、第1電極層30Cの拡張部として理解され得、第2導電性部材80は、第2電極層40Cの拡張部として理解され得る。より詳細には、図示する態様では、第1導電性部材80は、保護膜90Cの表面に設けられた第1外部電極84と、第1外部電極84および第1電極層30Cの間を接続する第1ビア電極82とを含み、第2導電性部材81は、保護膜90Cの表面に設けられた第2外部電極85と、第2外部電極85および第2電極層40Cの間を接続する第2ビア電極83とを含む。第1ビア電極82は、保護膜90Cの第1ビア(第1保護層70Cの第1内縁77および第2保護層50Cの第1内縁57によって形成される)の内表面を被覆または内部空間を充填した導電性材料から成り得、第2ビア電極83は、保護膜90Cの第2ビア(第1保護層70Cの第2内縁78および第2保護層50Cの第2内縁58によって形成される)の内表面を被覆または内部空間を充填した導電性材料から成り得る。更に、図示する態様では、第1電極層30Cおよび誘電体層20Cがそれぞれ内縁37および内縁27を有し、第1保護層70Cの第2内縁78および第2保護層50Cの第2内縁58が、平面視にて、第1電極層30Cの内縁37および誘電体層20Cの内縁27より内側に位置し、誘電体層20Cの内縁および第1電極層30Cの内縁37が第2保護層50Cで被覆されて保護されているが、これに限定されない。例えば、第1電極層30Cの外縁33および誘電体層20Cの外縁23が、平面視にて、第2電極層40Cの外縁23より内側に位置する領域が存在する場合、第1保護層70Cの第2内縁78および第2保護層50Cの第2内縁58を該領域に配置することにより、第1保護層70Cの第2内縁78および第1保護層50Cの第2内縁58なしに、第2電極層40Cから第2導電性部材81(図示する態様では、第2ビア電極83および第2外部電極85)を引き出し得る。しかしながら、第1コンタクトおよび第2コンタクトはこれらに限定されず、例えば、第1導電性部材80および第2導電性部材81が存在しない場合、第1コンタクトは、第1電極層30Cの一部(第1電極層30Cの誘電体層20Cと反対側にて露出した表面部分)であってよく、第2コンタクトは、第2電極層40Cの一部(第2電極層40Cの半導体基板10Cと反対側にて露出した表面部分)であってよい。
保護膜90Cは、少なくとも、誘電体層20Cのうち、第1電極層30Cおよび第1主面11(より詳細には、本実施形態では第2電極層40C)から露出した部分(図示する態様では、誘電体層20Cの外縁23および内縁27)を被覆するものである。
保護膜90Cは、保護膜90Cの最外面に位置する第1保護層70Cと、第1保護層70Cより内側に(換言すれば、誘電体層20Cに近接して)位置する第2保護層50Cとを含む。
保護膜90Cは、少なくとも誘電体層20Cの露出部分(図示する態様では、誘電体層20Cの外縁23および内縁27)を被覆するように、第1主面11上に設けられていればよいが、図示する態様のように、第1電極層30Cの誘電体層20Cと反対側の表面上に延在し、かつ、半導体基板10Cの第1主面11上に延在するように設けられ得る。より詳細には、保護膜90Cは、平面視にて、第1電極層30Cの上面に対応する領域から第1ビア電極82および第2ビア電極83に対応する領域を除いた内側領域(図7B中、右下がりおよび左下がりのハッチングを付した領域のうち、点線にて囲まれた矩形領域から、点線(一点鎖線でない)にて囲まれた2つの円形領域を除いた領域)に存在する部分と、第1主面11上にて第2電極層40Cに隣接する外側周状領域(図7B中、右下がりおよび左下がりのハッチングを付した領域から点線にて囲まれた矩形領域を除いた領域)に存在する部分とを有する。
保護膜90Cにおいて第1保護層70Cおよび第2保護層50Cは、図示する態様では、平面視にて第1保護層70Cの第1内縁77、第2内縁78および外縁72と第2保護層50Cの第1内縁27、第2内縁58および外縁52とがそれぞれ一致するように配置され得る。換言すれば、第1保護層70Cおよび第2保護層50Cが平面視にて同一の領域に積層して設けられている。かかる構成は、第1保護層70Cおよび第2保護層50Cを、同一のマスクを利用して形成できるので、半導体装置の製造工程を簡素化でき、製造コストを削減できる。しかしながらこれに限定されず、例えば、第1保護層70Cの第1内縁777、第2内縁78および/または外縁72と、第2保護層50Cの第1内縁57、第2内縁58および/または外縁52とが、平面視にて離隔していてもよい。
本実施形態によれば、第2保護層50Cより低い比誘電率を有する第1保護層70Cが、保護膜90Cの最外面に位置し、かつ、半導体装置1Cの表面に沿って第1コンタクトと第2コンタクトと(図示する態様では、第1外部電極84の露出した表面部分と第2外部電極85の露出した表面部分と)の間に配置されることによって、これらコンタクト間に高電圧が印加されても沿面放電の発生を効果的に抑制することができる。第1保護層70Cは、沿面放電の発生を効果的に抑制し得るように、半導体装置1の表面に沿って、上述した第1コンタクトと第2コンタクトとの間の任意の適切な領域で存在していればよく、好ましくは、第1コンタクトと第2コンタクトとを互いに隔離するように連続した領域で(図示する態様では、平面視にて、第1外部電極84と第2外部電極85との間の領域および該間の領域の周辺の領域、好ましくは、第1外部電極84および第2外部電極85の周囲を連続的に取り囲んだ領域で)存在し得る。第1保護層70Cは、保護膜90Cの最外面の全部を占める必要はなく、保護膜90Cの最外面の一部を第2保護層50Cが占めていても(換言すれば、第2保護層50Cが第1保護層70Cから露出していても)よい。
更に、本実施形態によれば、第1保護層70Cおよび誘電体層20Cより高い耐湿性を有する第2保護層50Cが、少なくとも誘電体層20Cの露出部分(図示する態様では、誘電体層20Cの外縁23および内縁27)を被覆する保護膜70Cの内部に存在することで、比較的透湿性の高い誘電体層20Cへの水分の侵入を効果的に抑制して、半導体装置1Cの耐湿性を確保することができる。第2保護層50Cは、透湿性である誘電体層20Cを、耐湿性が高い第1電極層30Cおよび半導体基板10C(より詳細には、本実施形態では第2電極層40C)と共に封止するように、保護膜90Cにおいて配置されることが好ましく、誘電体層20Cのうち、第1電極層30Cおよび半導体基板10C(より詳細には、本実施形態では第2電極層40C)から露出した部分を直接または間接に被覆するように設けられ得る。しかしながら、これに限定されず、誘電体層20Cの露出部分(外縁23および内縁27)に達する水分の侵入経路長を延ばすこと/侵入障壁を大きくすることができる限り、第2保護層50Cは、保護膜90Cにおいて任意の適切な態様で配置され得る。
加えて、本実施形態に必須ではないが、平面視にて、保護膜90Cの外縁(より詳細には、第1保護層70Cの外縁72および第2保護層50Cの外縁52)が、半導体基板10Cの外縁15より内側に位置する。換言すれば、半導体基板10Cの第1主面11のうち、半導体基板10Cの外縁15に隣接する領域が、保護膜90Cから露出している。これにより、第2実施形態2にて上述したものと同様の効果を奏することができる。
以上、本実施形態の半導体装置1Cについて詳述したが、かかる半導体装置1Cは任意の適切な製造方法により製造され得る。
図8A〜8Dを参照して、半導体装置1Cの製造方法の一例を説明する。なお、この例においては、1つの半導体基板を使用しながら、複数の半導体装置を集積して作製し、最終的に個々の半導体装置に個片化するものであるが、図8A〜8Dにおいては、1個の半導体装置1Cに着目して工程図を示す。
図8Aに示すように、半導体基板10Cの第1主面11上に第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cを形成する。かかる第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cは、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、半導体基板10Cの第1主面11の全面に第2電極層、誘電体層および第1電極層をそれぞれ任意の適切な方法(例えば、第2電極層および第1電極層についてはPVD法(真空蒸着法、スパッタリング法)等、誘電体層については熱化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法等)で順次形成し、第2電極層40Cの外縁43、誘電体層20Cの外縁23および第1電極層30Cの外縁33に対応する開口部および誘電体層20Cの内縁27および第1電極層30Cの内縁37に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、上記で全面形成した第1電極層の上に、これら開口部に対応する第1レジストマスク(レジストパターン)を形成し、第1レジストマスクが形成されていない領域にある第1電極層および誘電体層を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し、次いで、誘電体層20Cの内縁27および第1電極層30Cの内縁37に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、上記で露出させた第2電極層の第2ビアに対応する領域上に、該開口部に対応する第2レジストマスク(レジストパターン)を形成し、第1および第2レジストマスクが形成されていない領域にある第2電極層を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し、そして、第1および第2レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。
次に、図8Bに示すように、上記のようにして第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cを形成した半導体基板10Cの上に、第2保護層50Cおよび第1保護層70Cを形成する。かかる第2保護層50Cおよび第1保護層70Cも、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、第2電極層40C、誘電体層20Cおよび第1電極層30Cを形成した半導体基板10Cの全面に第2保護層および第1保護層をそれぞれ任意の適切な方法(例えばCVD法やPVD法)で順次形成し、第2保護層50Cの内縁57および第1保護層70Cの内縁77(第1ビアに対応する)、第2保護層50Cの内縁58および第1保護層70Cの内縁78(第2ビアに対応する)、ならびに第2保護層50Cの外縁52および第1保護層70Cの外縁72に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、上記で全面形成した第1保護層の上に、該開口部に対応するレジストマスク(レジストパターン)を形成し、レジストマスクが形成されていない領域にある第1保護層および第2保護層を任意の適切な方法(例えばドライエッチング(RIE等)やウェットエッチング等)で除去し、そして、レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。
次に、図8Cに示すように、上記のようにして第2保護層50Cおよび第1保護層70Cを形成した半導体基板10Cに対して、第1ビア電極82および第1外部電極84から構成される第1導電性部材80と、第2ビア電極83および第2外部電極85から構成される第2導電性部材81とを形成する。かかる第1導電性部材80および第2導電性部材81も、フォトリソグラフィー法により形成可能である。例えば、第1ビアの上方に位置する第1外部電極84の外縁と第2ビアの上方に位置する第2外部電極85の外縁に対応する開口部が形成されたフォトマスクを使用して、該開口部に対応するレジストマスク(レジストパターン)を形成し、レジストマスクが形成されていない領域に、第1ビア電極82および第1外部電極84と第2ビア電極83および第2外部電極85に対応する導電性材料から成る層を任意の適切な方法(例えばPVD法(真空蒸着法、スパッタリング法)等)で形成し、そして、レジストマスクを除去することにより形成され得る。なお、フォトマスクは、使用するレジストの材料に応じてポジ型またはネガ型であり得る。
その後、図8Cにおいて矢印にて示す位置(ダイシングライン)にて、複数の半導体装置を切断(ダイシング)して、図7Aに示す個々の半導体装置1を得る。
これにより、図7Aに示す半導体装置1Cが製造される。しかしながら、本実施形態の半導体装置1Cの製造方法は、上述したものに限定されない。例えば、キャパシタ構造に加えて他の電気構造も組み込まれた半導体装置として製造されてもよい。
以上、本発明の半導体装置の4つの実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、種々の改変がなされ得る。例えば、第1実施形態を改変して第3実施形態とした(トレンチ構造を設けた)のと同様に、第4実施形態を改変してよい。この場合、半導体基板は、第1主面に設けられた1つ以上のトレンチ(溝)を有し、第2電極層、誘電体層および第1電極層が、上記1つ以上のトレンチに沿って設けられる。また、第1実施形態を改変して第2実施形態とした(トレンチ構造を設けた)のと反対に、第4実施形態を改変してよい。この場合、平面視にて、保護膜の外縁と、半導体基板の外縁とが一致することとなる。
本発明の半導体装置は、キャパシタ構造を有し、換言すれば、コンデンサとしての機能を有する。本発明の半導体装置は、幅広く種々の用途に利用可能であり、例えば、第1コンタクトおよび第2コンタクトを利用して、コンデンサを含む電子部品として種々の電子回路基板に実装され得る。
1、1A、1B、1C 半導体装置
10、10B、10C 半導体基板
11、11B 第1主面
12 第2主面
13 トレンチ
14 トレンチ構造
15 半導体基板の外縁
20、20B、20C 誘電体層
23 誘電体層の外縁
25 誘電体層の凹部
27 誘電体層の内縁
30、30B、30C 第1電極層
31 第1電極層の中央部
32 第1電極層の端部
33 第1電極層の外縁
36 第1電極層の凸部
37 第1電極層の内縁
40、40C 第2電極層
43 第2電極層の外縁
50、50A、50C 第2保護層
52 第2保護層の外縁
54 第2保護層の内縁
57 第2保護層の第1内縁
58 第2保護層の第2内縁
70、70A、70C 第1保護層
72 第1保護層の外縁
74 第1保護層の内縁
77 第1保護層の第1内縁
78 第1保護層の第2内縁
80 第1導電性部材
81 第2導電性部材
82 第1ビア電極
83 第2ビア電極
84 第1外部電極
85 第2外部電極
90、90A、90C 保護膜

Claims (15)

  1. 互いに対向する第1主面および第2主面を有する半導体基板と、
    前記第1主面上に設けられた誘電体層と、
    前記誘電体層上に設けられた第1電極層と、
    前記半導体基板に設けられた第2電極層と、
    少なくとも、前記誘電体層のうち、前記第1電極層および前記第1主面から露出した部分を被覆するように、前記第1主面上に設けられた保護膜と
    を含み、前記誘電体層が前記第1電極層と前記第2電極層との間に電気的に配置され、前記第1電極層の一部または前記第1電極層から引き出された第1導電性部材の一部が第1コンタクトとして機能し、前記第2電極層の一部または前記第2電極層から引き出された第2導電性部材の一部が第2コンタクトとして機能する、半導体装置であって、
    前記保護膜が、前記保護膜の最外面に位置する第1保護層と、前記第1保護層より内側に位置する第2保護層とを含み、前記第1保護層が、前記第2保護層より低い比誘電率を有し、かつ、前記半導体装置の表面に沿って前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとの間に配置され、前記第2保護層が、前記第1保護層および前記誘電体層より高い耐湿性を有する、半導体装置。
  2. 前記第2電極層が、前記半導体基板の前記第2主面上に設けられ、
    前記半導体基板が、前記第2電極層と電気的に結合した導電性部分を含み、
    前記誘電体層が、前記第1電極層と前記半導体基板の前記導電性部分との間に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板の前記導電性部分が、前記半導体装置の表面に露出した部分を有し、
    前記第1保護層が、前記半導体装置の表面に沿って前記第1コンタクトと前記導電性部分の前記露出した部分との間に配置される、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2電極層が、前記半導体基板の前記第1主面上に設けられ、
    前記誘電体層が、前記第1主面上にて前記第2電極層と前記第1電極層との間に配置される、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記保護膜が、前記第1電極層の前記誘電体層と反対側の表面上および前記半導体基板の前記第1主面上に延在して設けられ、前記第1保護層および前記第2保護層が、平面視にて、同一の領域に積層して設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 平面視にて、前記保護膜のうち、前記半導体基板の前記第1主面上にて延在する部分の面積が、前記第1電極層の前記誘電体層と反対側の表面上にて延在する部分の面積より小さい、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 平面視にて、前記保護膜の外縁が、前記半導体基板の外縁より内側に位置する、請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記第1保護層が、6以下の比誘電率を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記第1保護層が、酸化シリコン、フッ素ドープ酸化シリコン、炭素ドープ酸化シリコン、水素シルセスキオキサン、炭化水素ドープ酸化シリコンおよびポリイミドからなる群より選択される少なくとも1つを含む、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2保護層が、絶縁性無機化合物を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記絶縁性無機化合物が、窒化シリコンである、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体基板がシリコン基板であり、前記第1保護層が酸化シリコンから成り、前記第2保護層が窒化シリコンから成る、請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記第1電極層が金属から成る、請求項1〜12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記第2電極層が金属から成る、請求項4〜13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記半導体基板が、前記第1主面に設けられた1つ以上のトレンチを有し、前記誘電体層および前記第1電極層、ならびに前記第1主面上に存在する場合には前記第2電極層が、前記1つ以上のトレンチに沿って設けられている、請求項1〜14のいずれかに記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024014351A1 (ja) * 2022-07-13 2024-01-18 株式会社村田製作所 キャパシタ

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