JP2017201660A - 半導体基板への孔の形成方法及びそれに用いるマスク構造 - Google Patents

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Shozo Niimiyabara
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Abstract

【課題】 金属触媒エッチングを用いて、口径が2μm以上で深さが50μm以上の貫通孔または深掘り孔を半導体基板に形成することが可能な、半導体基板への孔の形成方法と、その方法に用いるマスク構造を提供する。
【解決手段】 半導体基板10と、半導体基板10の表面に形成された、所望形状にパターン化された触媒金属膜よりなるマスク31とを備える。マスク31は、半導体基板10の表面を覆うカバー領域32を備えていると共に、カバー領域32はその厚さ方向に貫通した透孔32aを1個以上有している。マスク31を用いて所定のエッチング液で半導体基板10をエッチングすることで、カバー領域32に対応する形状の孔が半導体基板10に形成される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、半導体基板への孔の形成方法及び孔を有する半導体基板に関し、さらに言えば、金属触媒エッチングを利用して半導体基板に貫通孔や深掘り孔を形成する方法と、その方法を用いて形成された貫通孔や深掘り孔を有する半導体基板に関する。本発明は、口径が2μm以上で深さが50μm以上の貫通孔を半導体基板に形成することを可能とし、例えば、単結晶シリコン(Si)基板への貫通電極等の形成に好適に使用することができるものである。
現状では、単結晶Si基板(以下、単にSi基板とも言う)に貫通電極を形成するための貫通孔の形成は、反応性イオンエッチング(RIE)法によって行われている。しかし、RIE法による貫通孔形成には、量産性が低いという問題があるため、より簡便かつ低コストで実施可能な貫通孔形成技術の開発が望まれている。
「金属触媒エッチング」は、Siに対する新規エッチング技術である。この技術を利用して得られる代表的なSi基板の加工法としては、直線孔やらせん孔の形成があり、さらにエッチングの溶け残り部分によるナノワイヤーの形成がある。これらの加工法は、ウエットエッチングであるから、多数のSiウェハーのバッチ処理が可能である点において、RIE法を含む従来のエッチングと比べて大きな優位性を有している(特許文献1を参照)。
金属触媒エッチングでは、大きなAu粒子の集団を金属触媒として用いると、Siウェハーに口径5μm、深さ100μmの孔を形成することができ、(非特許文献1を参照)、Siウェハーに針状の金属電極を接触させてエッチングすると、貫通孔を形成することができ(非特許文献2を参照)、置換メッキ法で形成したAu膜を使用すると、Siウェハーに溝(比較的大面積の孔)を形成することができ(非特許文献3を参照)、高速蒸着によるAu膜を金属触媒として使用すると共に、電気化学的に負の電位をSi基板に印加すると、深掘り孔のテーパ形状をストレート形状に近づけることができる(非特許文献4を参照)。
米国特許第7,718,254B2号明細書
J. Electrochem. Soc., 156 (12), D543-547 (2009) ACS Appl. Mater. Interfaces, 2011, 3, 2417-2424 Proceedings of 2015 Electronic Components & Technology Conference, 853-858 ACS Appl. Mater. Interfaces, 2014, 6, 16782-16791
上述したように、従来の金属触媒エッチングによっても、口径が1μm以下の貫通孔や深掘り孔をSi基板に形成することは可能である。しかし、従来の金属触媒エッチングでは、その原理的な問題から、口径が2μm以上の貫通孔や深堀り孔をSi基板に形成するのは困難である、という問題がある。その理由は、金属触媒エッチングは、触媒金属とSiの界面で進行するエッチングであることから、Si基板の表面上に形成される触媒金属製のマスク部の大きさが数μm以上になると、前記界面部分でのエッチング液の交換が困難になり、その結果、エッチングが進行し難くなることにある。よって、金属触媒エッチングをSi基板に対する貫通電極の形成に使用するには、何らかの方法によってエッチング・プロセスの進行を妨げないように対処することが不可避である。
本発明は、以上述べたような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、金属触媒エッチングを用いて、口径が2μm以上で深さが50μm以上の貫通孔または深掘り孔を半導体基板に形成することが可能な、半導体基板への孔の形成方法と、その方法に用いるマスク構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、単結晶Si基板への貫通電極の形成に好適に使用することができる、半導体基板への孔の形成方法と、その方法に用いるマスク構造を提供することにある。
ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかになる。
(1) 本発明の第1の観点によれば、半導体基板への孔の形成方法が提供される。この方法は、
半導体基板の表面に、所望形状にパターン化された触媒金属膜よりなるマスクを形成する工程と、
前記マスクを用いて所定のエッチング液で前記半導体基板をエッチングして、前記半導体基板に孔を形成する工程とを備え、
前記マスクのカバー領域は、その厚さ方向に貫通した透孔を1個以上有していることを特徴とする。
本発明の第1の観点による半導体基板への孔の形成方法では、前記半導体基板の表面に形成された前記マスクが、前記触媒金属膜をパターン化することで形成されており、しかも、その厚さ方向に貫通した前記透孔を1個以上有しているので、前記半導体基板に形成される前記孔の開口部が大きい場合、具体的に言えば、前記孔の口径が2μm以上の大きい値を持つ場合でも、前記エッチング液は前記透孔を通って前記マスクの外側(前記半導体基板から遠い側)から内側(前記半導体基板に近い側)に向かって容易に移動可能である。よって、このように前記孔の開口部が大きい場合でも、前記マスクの周縁部だけでなく前記マスクの直下部においても、エッチング液交換が円滑に行われる。その結果、前記孔の開口部及びその直下に相当する箇所の全面においてエッチングが確実に行われるから、前記半導体基板に所望の形状及び大きさで前記孔が形成される。つまり、口径が2μm以上の大きい値を持つ前記孔を、金属触媒エッチングによって前記半導体基板に形成することが可能になるのである。
なお、エッチング時間を長くして前記孔が前記半導体基板を貫通するようにすれば、前記孔は貫通孔となる。エッチング時間を短くして前記孔が前記半導体基板を貫通しないようにすれば、前記孔は深掘り孔となる。
(2) 本発明の第1の観点による半導体基板への孔の形成方法の好ましい例では、前記マスクを前記半導体基板の表面に形成する前に、前記半導体基板の表面にレジスト膜を形成してそのレジスト膜をパターン化する工程と、前記金属触媒膜をパターン化された前記レジスト膜の上に形成する工程とを有しており、
前記レジスト膜の開口部を介して、前記金属触媒膜が選択的に前記半導体基板の表面に残存され、もって前記マスクが前記半導体基板の表面に形成される。
この場合、前記マスクを用いて前記半導体基板をエッチングする際には、前記半導体基板の表面に前記レジスト膜は残存していない。
(3) 本発明の第1の観点による半導体基板への孔の形成方法の他の好ましい例では、前記マスクを前記半導体基板の表面に形成する前に、前記半導体基板の表面にレジスト膜を形成してそのレジスト膜をパターン化する工程と、前記金属触媒膜をパターン化された前記レジスト膜の上に形成する工程と、前記レジスト膜を剥離する工程とを有しており、
前記レジスト膜を選択的に剥離することによって、前記金属触媒膜が選択的に前記半導体基板の表面に残存され、もって前記マスクが前記半導体基板の表面に形成される。
この場合、前記マスクを用いて前記半導体基板をエッチングする際には、前記半導体基板の表面に前記レジスト膜は残存している。
(4) 上記(3)の例では、前記半導体基板の表面に残存する前記レジスト膜は、前記半導体基板の表面に近い側から、前記半導体基板の表面に遠い側に向かって面積が徐々に減少する開口部を有するのが好ましい。換言すれば、前記半導体基板の表面に残存する前記レジスト膜の開口部の断面形状は、前記半導体基板の表面から遠ざかるにつれて幅が徐々に減少する逆テーパ状であるのが好ましい。
(5) 本発明の第2の観点によれば、本発明の第1の観点による半導体基板への孔の形成方法に使用されるマスク構造が提供される。このマスク構造は、
半導体基板と、
前記半導体基板の表面に形成された、所望形状にパターン化された触媒金属膜よりなるマスクとを備え、
前記マスクは、前記半導体基板の表面を覆うカバー領域を備えていると共に、前記カバー領域はその厚さ方向に貫通した透孔を1個以上有しており、
前記マスクを用いて所定のエッチング液で前記半導体基板をエッチングすることで、前記カバー領域に対応する形状の孔が前記半導体基板に形成されることを特徴とする。
本発明の第2の観点によるマスク構造では、前記半導体基板の表面に形成された前記マスクが、前記触媒金属膜をパターン化することで形成されており、しかも、その厚さ方向に貫通した前記透孔を1個以上有しているので、前記半導体基板に形成される孔の開口部が大きい場合、具体的に言えば、前記孔の口径が2μm以上の大きい値を持つ場合でも、前記エッチング液は前記透孔を通って前記マスクの外側(前記半導体基板から遠い側)から内側(前記半導体基板に近い側)に向かって容易に移動可能である。よって、このように前記孔の開口部が大きい場合でも、前記マスクの周縁部だけでなく前記マスクの直下部においても、エッチング液交換が円滑に行われる。その結果、前記孔の開口部及びその直下に相当する箇所の全面においてエッチングが確実に行われるから、前記半導体基板に所望の形状及び大きさで前記孔が形成される。つまり、口径が2μm以上の大きい値を持つ前記孔を、金属触媒エッチングによって前記半導体基板に形成することが可能になるのである。
なお、エッチング時間を長くして前記孔が前記半導体基板を貫通するようにすれば、前記孔は貫通孔となる。エッチング時間を短くして前記孔が前記半導体基板を貫通しないようにすれば、前記孔は深掘り孔となる。
(6) 本発明の第2の観点によるマスク構造の好ましい例では、前記カバー領域が前記レジスト膜の開口部の内部に配置されており、前記レジスト膜の前記開口部に対面している箇所に逆テーパ部が形成されている。
(7) 本発明の第2の観点によるマスク構造の他の好ましい例では、前記カバー領域の外周に前記透孔が存在しない枠部が形成されており、前記透孔は前記枠部の内側に配置されている。
(8) 本発明の第2の観点によるマスク構造のさらに他の好ましい例では、前記カバー領域の前記透孔が、格子状に配置されている。
(9) 本発明の第2の観点によるマスク構造のさらに他の好ましい例では、前記カバー領域の前記透孔が、互いに異なる平面形状を有している。
(10) 本発明の第2の観点によるマスク構造のさらに他の好ましい例では、前記カバー領域の前記透孔が、相対的にサイズが大きい複数の第1透孔と、相対的にサイズが小さい複数の第2透孔とに分割されており、前記第1透孔の各々の周囲に複数の前記第2透孔が配置されている。
(11) 本発明の第2の観点によるマスク構造のさらに他の好ましい例では、前記半導体基板が、内部に深掘り孔を有しており、前記深掘り孔の底部に前記カバー領域が残存している。
(12) 本発明の第2の観点によるマスク構造のさらに他の好ましい例では、前記半導体基板が、内部に深掘り孔または貫通孔を有しており、前記深掘り孔または貫通孔の内部に半導体ポールが形成されている。
(本発明の詳細な説明)
本発明においては、触媒金属膜の形状は、形成しようとする孔の形状と同等であり、貫通電極用の深堀り孔としては、通常、直径2μmから200μm程度の大きさの円であるが、平面形状は必ずしも円である必要はない。この触媒金属膜のカバー領域となる箇所に、透孔を1個以上形成する。そのため、格子状にした触媒金属膜を用いるのが簡便であり、その場合の格子幅は0.5μmから2μm程度、格子間隔は0.5μmμmから5μm程度が適当である。格子構造を有する円形の触媒金属膜の模式構造を図19に示す(図10も同様)。ただし、触媒金属膜に格子構造を形成せずに、触媒金属膜に多数の微細な透孔をあけてもよい。その場合、直径0.5μmmから5μm程度の透孔を触媒金属膜にの内部に均等に分布するように配置するのが好ましいが、これに限定されるわけではない。
このような構造を持つ触媒金属膜は、等倍露光装置あるいは縮小露光装置を用いたフォトリソグラフィーとスパッタリング法、真空蒸着法等の金属膜堆積技術を用いることにより、容易に作製することができる。なお、透孔の内側面に筋状の凹凸があってもよいのであれば、置換メッキ法あるいは電気メッキ法を利用してもよい。
触媒金属膜用の金属としては、Ag、Au、Pt、Ir、Pdおよびそれらの合わせ板や合金を用いることができる。
Si基板は、p型、n型いずれでもよく、結晶方位も(001)、(111)など、どのような方位でも構わない。比抵抗は1Ωcm以上のものが加工しやすいが、それ以下でも構わない。
エッチング液には、フッ酸と酸化剤の混合水溶液を用いる。酸化剤には、過酸化水素、3価の鉄イオン等を用いることができる。代表的には、フッ酸と過酸化水素の混合水溶液であり、溶液中のフッ酸の濃度は0.5mol/Lから4mol/L程度、過酸化水素濃度は0.5mol/Lから5mol/L程度が適当であるが、それぞれの濃度がこの範囲より低くも、あるいは高くても孔形成は可能である。
エッチング温度は代表的には、20℃程度であるが、高温にすればエッチング速度は速くなることから0℃から100℃の範囲でエッチング速度を調整することも可能である。
本発明の第1の観点による半導体基板への孔の形成方法と、本発明の第2の観点によるマスク構造によれば、(a)金属触媒エッチングを用いて、口径が2μm以上で深さが50μm以上の貫通孔または深掘り孔を半導体基板に形成することが可能である、(b)単結晶Si基板への貫通電極の形成に好適に使用することができる、という効果が得られる。
本発明の第1実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図で、図1Aの続きである。 本発明の第2実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図で、図2Aの続きである。 本発明の第1〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す断面説明図である。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す平面説明図で、半導体基板(ウェハー)の各カバー領域の透孔の平面形状とレイアウトを示している。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部断面図で、カバー領域には単一の透孔が形成されている。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部断面図で、カバー領域の枠部の内側に複数の透孔が形成されている。 (a)は本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図、(b)はそのVIIB−VIIB線に沿った断面図であり、カバー領域の近傍にレジスト膜が残存していない場合を示している。 (a)は本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図、(b)はそのVIIIB−VIIIB線に沿った断面図であり、カバー領域の近傍に逆テーパ状部を持つレジスト膜が残存している場合を示している。 (a)は本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図、(b)はそのVIIIB−VIIIB線に沿った断面図であり、カバー領域の近傍に逆テーパ状部を持つレジスト膜が残存している場合を示している。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図であり、カバー領域の枠部の内側に複数の透孔が格子状に配置されている。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図であり、カバー領域に種々の形状の透孔がランダムに配置されている。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で使用される触媒金属膜製マスクのカバー領域の詳細構成を示す要部平面図であり、カバー領域に複数の第1透孔と複数の第2透孔が配置されている。 (a)は図12の触媒金属膜製マスクを使用した場合に半導体基板の内部に形成される微細構造を示す要部平面図、(b)はそのXIIIB−XIIIB線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で形成される深掘り孔の構成を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で形成される深掘り孔の構成を示す要部断面図で、深掘り孔の内部には埋込導体が充填され、半導体ポールが残存している。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で形成される深掘り孔の構成を示す要部断面図で、深掘り孔の内部には埋込導体が充填され、半導体ポールが残存している。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で形成される貫通孔の構成を示す要部断面図で、貫通孔の内部には埋込導体が充填され、半導体ポールが残存している。 本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法で形成される深掘り孔の構成を示す要部断面図で、深掘り孔の内部には埋込導体が充填され、半導体ポールが除去されている。 本発明の実施例1で使用される触媒金属膜製マスクの格子構造を示す平面図である。 本発明の実施例1で得られた、触媒金属膜製マスクの格子間隔と孔形成速度の関係を示すグラフである。 本発明の実施例1で得られた、半導体基板の内部の深掘り孔の断面構図尾を示すSEM像である。 本発明の実施例1で使用される触媒金属膜製マスクの格子構造の詳細を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を工程毎に示す要部断面図で、図23Aの続きである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法を図1A及び図1Bに示す。この方法では、半導体基板の内部に複数の深掘り孔40が形成される。
最初に、所望の孔が形成される半導体基板10を準備し(図1A(a))、その表面11にレジスト膜20を形成する(図1A(b))。次に、公知のフォトリソグラフィー法によってそのレジスト膜20をパターン化し、所定形状の開口部21を形成する(図1A(c))。これにより、半導体基板10の表面11の孔形成箇所が選択的に露出せしめられる。続いて、パターン化されたレジスト膜20の上に、スパッタリング法や蒸着法によって触媒金属膜30を形成する(図1A(d))。こうして形成された触媒金属膜30の一部は、レジスト膜20の開口部21を介して半導体基板10の表面11に接触する。その後、パターン化されたレジスト膜20を剥離する(リフトオフ法)。こうすることで、触媒金属膜30のレジスト膜20の上にある部分は選択的に除去され、レジスト膜20の開口部21内にある部分のみが表面11に残存する(図1A(e))。こうして触媒金属膜30はパターン化され、半導体基板10のエッチングに使用されるマスク31となる。触媒金属膜30の残存した部分は、マスク31のカバー領域32となり、半導体基板10の表面11の孔形成箇所を覆っている。
その後、触媒金属膜30よりなるマスク31を備えた半導体基板10を所定の弗酸と過酸化水素水混合液などのエッチング液に浸漬してウェット・エッチングを行う。この場合に、フッ素系の起草ガスやプラズマガスエッチ法などを使用したりすることも可能である。これにより、半導体基板10はその厚さ方向に(つまり表面11に垂直な方向に)選択的にエッチングされ、深掘り孔40が形成される(図1A(f))。各深掘り孔40の底部には、対応するカバー領域32が残存する。これは、半導体基板10とカバー領域32とエッチング液の界面からエッチングが開始され、カバー領域32の直下にある半導体基板10の部分を溶解するようにエッチングが進行するからである。
こうして半導体基板10の内部に深掘り孔40が形成されると、メッキ法などにより、各深掘り孔40に導体材料が充填される。充填された導体材料が、深掘り孔40の埋込導体50となる(図1B(g))。なお、各深掘り孔40の底部にはカバー領域32が残存しているから、埋込導体50はカバー領域32の上に重ねて充填されることになる。
各深掘り孔40の底部のカバー領域32によって何らかの不都合が生じる場合は、埋込導体50を形成する前にカバー領域32を除去してもよい。この場合、各深掘り孔40の底部には、埋込導体50が接触する(図1B(g'))。
触媒金属膜30よりなるマスク31の各カバー領域32には、図3に示すように、カバー領域32をその厚さ方向に貫通する微細な透孔32aが形成されている。ここでは、透孔32aの平面形状は円形であるが、これに限定されるわけではなく、他の任意の形状にしてもよいことは言うまでもない。透孔32aの数は任意であり、所望の態様でエッチング液の交換がおこるように、必要に応じて決めることができる。透孔32aの数は、図3では複数個としているが、1個でもよい。透孔32aのカバー領域32への配置(レイアウト)も任意であるが、所定ピッチで格子を形成するように配置する(格子構造とする)のが好ましい。これは、各カバー領域32の全面においてエッチング液の交換が非常に効果的に生じるからである。この場合、各格子の幅と間隔は任意であるが、格子の幅は0.25μm〜5μmが好ましく、格子の間隔は0.5μm〜2μmとするのが好ましい。
各カバー領域32の透孔32aは、例えば、リフトオフ法によって触媒金属膜30からマスク31を形成する工程で、例えば縮小リソグラフィー法を用いて形成することができる。
以上述べたように、本発明の第1実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法では、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31が、触媒金属膜30をパターン化することで形成されており、しかも、マスク31の各カバー領域32が、その厚さ方向に貫通した複数の透孔32aを有しているので、半導体基板10に形成される深掘り孔40の開口部が大きい場合、具体的に言えば、深掘り孔40の口径が2μm以上の大きい値を持つ場合でも、エッチング液は透孔32aを通ってマスク31の外側(半導体基板10から遠い側)から内側(半導体基板10に近い側)に向かって容易に移動可能である。よって、このように深掘り孔40の開口部が大きい場合でも、マスク31の周縁部だけでなくマスク31の直下部においても、エッチング液交換が円滑に行われる。その結果、深掘り孔40の開口部及びその直下に相当する箇所の全面においてエッチングが確実に行われるから、半導体基板10に所望の形状及び大きさで深掘り孔40が形成される。つまり、口径が2μm以上の大きい値を持つ深掘り孔40を、金属触媒エッチングによって半導体基板10に形成することが可能になるのである。
なお、深掘り孔40は、エッチング時間を短くして、エッチング作用で半導体基板10が貫通してしまわないようにすれば、形成することができる。後述するように、エッチング時間を長くして、エッチング作用で半導体基板10が貫通するようにすれば、深掘り孔40に代えて貫通孔41が得られる。
(第2実施形態)
続いて、図2A及び図2Bを参照しながら、本発明の第2実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法について説明する。この方法では、半導体基板の内部に複数の貫通孔41が形成される。
第2実施形態の方法は、エッチングによって深堀り孔40に代えて貫通孔41が形成される点を除いて、上述した第1実施形態の方法と同じである。よって、同一の構成及びプロセスについては、上述した第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態の方法では、図2A(f)に示すように、半導体基板10の内部には複数の貫通孔41が形成される。そして、それら貫通孔41には、図2B(g)に示すように、上述した第1実施形態と同様にして、埋込導体50が充填される。
以上述べたように、本発明の第2実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法では、上述した第1実施形態と同様の理由により、半導体基板10に所望の形状及び大きさで貫通孔41が形成される。つまり、口径が2μm以上の大きい値を持つ貫通孔41を、金属触媒エッチングによって半導体基板10に形成することが可能である。
(第3実施形態)
続いて、図23A及び図23Bを参照しながら、本発明の第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法について説明する。この方法では、半導体基板の内部に複数の深掘り孔40が形成される。
第3実施形態の方法では、最初に、所望の孔が形成される半導体基板10を準備し(図23A(a))、その表面11に、スパッタリング法や蒸着法によって触媒金属膜30を形成する。続いて、触媒金属膜30の上にレジスト膜20を形成する(図23A(b))。次に、公知のフォトリソグラフィー法によってそのレジスト膜20をパターン化し、所定形状の開口部21を形成する。これにより、触媒金属膜30の孔形成箇所が選択的に露出せしめられる(図23A(c))。そして、パターン化されたレジスト膜20をマスクとして用いて、その下にある触媒金属膜30をパターン化する。こうすることで、レジスト膜20の開口部21の直下にある触媒金属膜30の部分は、選択的に除去され、レジスト膜20の残存部の直下にある触媒金属膜30の部分のみが、表面11に残存する(図23A(d))。こうして触媒金属膜30はパターン化され、半導体基板10のエッチングに使用されるマスク31となる。触媒金属膜30の残存した部分は、マスク31のカバー領域32となり、半導体基板10の表面11の孔形成箇所を覆っている。
その後、触媒金属膜30よりなるマスク31を備えた半導体基板10を所定のエッチング液に浸漬してウェット・エッチングを行う。これにより、半導体基板10はその厚さ方向に(つまり表面11に垂直な方向に)選択的にエッチングされ、深掘り孔40が形成される(図23A(e))。各深掘り孔40の底部には、対応するカバー領域32が残存する。これは、半導体基板10とカバー領域32とエッチング液の界面からエッチングが開始され、カバー領域32の直下にある半導体基板10の部分を溶解するようにエッチングが進行するからである。
こうして半導体基板10の内部に深掘り孔40が形成されると、メッキ法などにより、各深掘り孔40に導体材料が充填される。充填された導体材料が、深掘り孔40の埋込導体50となる(図23B(f))。なお、各深掘り孔40の底部にはカバー領域32が残存しているから、埋込導体50はカバー領域32の上に重ねて充填されることになる。
各深掘り孔40の底部のカバー領域32によって何らかの不都合が生じる場合は、埋込導体50を形成する前にカバー領域32を除去してもよい。この場合、各深掘り孔40の底部には、埋込導体50が接触する(図23B(f'))。
以上述べたように、本発明の第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法では、上述した第1実施形態とほぼ同様の理由により、半導体基板10に所望の形状及び大きさで深掘り孔40が形成される。つまり、口径が2μm以上の大きい値を持つ深掘り孔40を、金属触媒エッチングによって半導体基板10に形成することが可能である。
(マスク構造の詳細)
続いて、図4〜図18を参照しながら、本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る半導体基板への孔の形成方法に使用されるマスクの構造について、詳細に説明する。
図4は、ウェハーとしての半導体基板10の表面に形成された、触媒金属膜よりなるマスク31の平面図である。マスク31の複数のカバー領域32の各々には、微細な透孔32aが形成されている。これら透孔32aの平面形状は、円形、楕円形、矩形、三角形、格子形等々、さまざまな形状とされている。このように、透孔32aの平面形状は任意であり、特に限定されない。また、各カバー領域32のすべての透孔32aが、同じ平面形状を持つものもあるし、各カバー領域32のすべての透孔32aが、異なる平面形状を持つものもある。このように、透孔32aの平面形状の組み合わせも任意である。エッチング液の交換が適切に行われるものであれば、透孔32aの平面形状とその大きさ、透孔32aの平面形状の組み合わせ方や個数は、任意であり、必要に応じて決定することができる。
なお、図4では、ウェハーとしての半導体基板10の上に一つのマスク31が形成され、そのマスク31が持つ複数のカバー領域32の各々に、異なる組み合わせパターンで透孔32aが形成されているが、これは上述したように、種々の組み合わせパターンにしたがって透孔32aを形成できること(マスク構造の多様性)を簡略に示すためのものである。一つのマスク31の各カバー領域32に異なる組み合わせパターンで透孔32aが形成されるわけではない。
図5のマスク構造では、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31のカバー領域32が、単一の透孔32aを有している。
図6のマスク構造では、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31のカバー領域32が、その外周部に連続的に形成された枠部32bと、枠部32bの内側にある内部32cとに分割されており、複数の透孔32aが内部32cにのみ形成されている。枠部32bには、枠部32bが形成されていない。
図7のマスク構造では、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31のカバー領域32が、単一の透孔32aを有している。カバー領域32の近傍には、レジスト膜20は残存していない。これは、図5の例と同じである。
図8のマスク構造では、図7の例と同様に、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31のカバー領域32が、単一の透孔32aを有している。しかし、カバー領域32の近傍にレジスト膜20が残存している点で、図7の例とは異なる。すなわち、カバー領域32は、半導体基板10の表面11に残存しているレジスト膜20の開口部21とほぼ同様の平面形状(矩形)を有しており、そのほぼ中央に矩形の透孔32aを有している。また、レジスト膜20の開口部21に対面している部分に、逆テーパ部22が形成されている。カバー領域32とレジスト膜20の間には隙間があり、両者は接触していない。
レジスト膜20の逆テーパ部22は、図8(a)に明瞭に示すように、矩形の平面形状を持つ。また、図8(b)に明瞭に示すように、逆テーパ部22の断面形状は逆テーパ状であり、表面11に近い側にある(表面11に隣接する)周縁22aのサイズ(口径)が最大で、表面11から遠い側にある(マスク31に隣接する)周縁22bのサイズが最小であって、最大サイズから最小サイズまで単調に減少している。
図8のマスク構造では、以上のような特徴を有しているため、半導体基板10と触媒金属膜よりなるカバー領域32とエッチング液の界面においてエッチング液の交換が容易になり、その結果、エッチングが円滑かつ均一に進行し、エッチング速度や方向等に係るエッチング制御性が高まるという利点がある。
図9のマスク構造では、図7のそれと同様に、半導体基板10の表面11に形成されたマスク31のカバー領域32が、単一の透孔32aを有しているが、その透孔32aが矩形枠状であって、その内部を通ってレジスト膜20の一部が突出形成されている点が異なっている。透孔32aの外側だけではなく、透孔32aの内側においても、カバー領域32とレジスト膜20の間には隙間があり、両者は接触していない。それ以外の点は図8のマスク構造と同じである。
図9のマスク構造では、以上のような特徴を有しているため、図8のそれと同様の利点が得られる。
図10のマスク構造では、カバー領域32の平面形状が円形で、その外周に円環状の枠部32bが形成されている。カバー領域32の枠部32bの内側の内部32cには、複数の透孔32aが格子状に配置されている。枠部32bには、透孔32aは形成されていない。このように、透孔32aを格子状に規則的に配置(形成)すると、作製が容易であるという利点がある。
図11のマスク構造では、カバー領域32の平面形状が四つの角を丸くした矩形で、複数の透孔32aが配置されている。各透孔32aの平面形状は、位置によって変化するようになっており、すべての平面形状が同じではない。このように、透孔32aの平面形状をその位置(カバー領域32内の場所)によって変化させることも可能である。
図12のマスク構造では、カバー領域32の平面形状が四つの角を丸くした矩形である点は、図11と同様であるが、複数の第1透孔32a1と複数の第2透孔32a2が形成されている点が異なっている。第1透孔32a1は、相対的に大きいサイズであり、深掘り孔40または貫通孔41を形成するために使用される。第2透孔32a2は、相対的に小さいサイズであって、サイズの大きい第1透孔32a1の各々の周囲に複数個、密集して配置されて、第1透孔32a1の近傍におけるエッチング液交換を容易にするために使用される。このようにすると、透孔32aをサイズの異なる第1透孔32a1のグループと第2透孔32a2のグループに分けて、それらに異なる機能を与えることが可能となり、深掘り孔40または貫通孔41を形成する際のエッチング制御性をいっそう高められるという利点がある。
図12のマスク構造を使用すると、図13(b)に示すように、第1透孔32a1に対応する位置に深堀り孔40が形成されると同時に、隣接する第1透孔32a1の間に半導体ポール60が形成される。これらの半導体ポール60は、エッチング不足により半導体基板10の一部が残存したものである。エッチングにより半導体基板10内に形成された深堀り孔40の底部には、図13(a)に示すように、カバー領域32の平面形状と同様の平面形状(パターン)が形成される。深堀り孔40の底部には、カバー領域32が残存している。
半導体基板10の表面11に表面絶縁膜70を、深堀り孔40の内側面に側面絶縁膜71を、深堀り孔40の内底面に底面絶縁膜72をそれぞれ形成すると、図14のようになる。そして、深堀り孔40に導体材料を充填すると、図15のように、深堀り孔40に埋込導体50が形成される。図15では、深堀り孔40の底部にカバー領域32が残存しているが、これを除去すると、図16のようになる。
図17は、深堀り孔40に代えて貫通孔41を形成した場合の、図16と同様の図である。図18は、図17において半導体ポール60を除去した後の状態を示す。図18では、図12のカバー領域32の平面全体に対応する形状を持つ埋込電極50が形成されており、貫通電極として好適に使用可能である。
(実施例)
以下、実施例により、本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
Siウェハー上に、触媒金属として、内部に微小穴を有する直径50μmの厚さ40nmの円形のAu膜を堆積させた。このAu膜内への透孔の形成は、縮小露光を利用したレジストパターンを用いて行った。また、真空蒸着法により、厚さ40nmのAu膜を格子幅0.5μmとし、格子間の間隔を0.75μm、1.00μm、1.50μmで堆積することにより行った(図19参照)。そのようにして準備した試料を、フッ酸と過酸化水素の混合水溶液に浸漬させ、室温において1時間エッチング処理を行った。その際、フッ酸の濃度は1.80mol/L、過酸化水素の濃度は1.84mol/Lとした。いずれのAu膜の場合にも、直径50μmの孔形成が確認されたが、格子間隔が狭くなるほど深い孔が形成された。図20に、格子間隔と孔形成速度の関係を示した。この結果は、格子間隔が狭くなるほど、AuとSiの接触界面が大きくなり、エッチングが進行しやすくなったことによると推定される。実施例1で使用された触媒金属膜製マスクの格子構造の詳細を図22に示す。
(実施例2)
直径50μmの厚さ40nmの円形のAu膜を、格子幅を1.0μm、1.5μm、2.0μm、5.0μmとして、実施例1と同様のエッチングを行った。その結果、格子幅が2.0μm以下の場合には、格子幅が広くなるにつれて、エッチング速度が低下するものの、いずれの場合にも1時間のエッチングにより、直径50μm、深さ10μm以上の孔の形成が確認された。格子幅が5.0μmの場合は、孔の深さは5μm以下でもあり、エッチング速度が遅すぎ、また、孔の底面が平坦面から激しく変形しており、深堀り孔形成技術には不向きであることがわかった。格子幅が5.0μmを超える場合、格子の周辺近くは液交換が起こるためエッチングが進行するが、内部は液交換が困難なためエッチングが遅く、金属膜が曲がって、孔の底面が平坦面から激しく変形し、深堀り孔形成には不向きであり、基板表面から垂直な深い孔をあけるのは困難であることが分かった。最大の講師幅は5μmまでなら。良好な深堀りエッチングができることが判明した。
(変形例)
上述した第1〜第3実施形態と実施例1及び2は、本発明を具体化した例を示すものである。したがって、本発明は上述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を外れることなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10 半導体基板
11 表面
20 レジスト膜
21 開口部
22 逆テーパ部
22a 周縁
22b 周縁
30 触媒金属膜
31 マスク
32 カバー領域
32a 透孔
32a1 第1透孔
32a2 第2透孔
32b 枠部
32c 内部
40 深掘り孔
41 貫通孔
50 埋込導体
60 半導体ポール
70 表面絶縁膜
71 側面絶縁膜
72 底面絶縁膜

Claims (12)

  1. 半導体基板の表面に、所望形状にパターン化された触媒金属膜よりなるマスクを形成する工程と、
    前記マスクを用いて所定のエッチング液で前記半導体基板をエッチングして、前記半導体基板に孔を形成する工程とを備え、
    前記マスクのカバー領域は、その厚さ方向に貫通した透孔を1個以上有していることを特徴とする、半導体基板への孔の形成方法。
  2. 前記マスクを前記半導体基板の表面に形成する前に、前記半導体基板の表面にレジスト膜を形成してそのレジスト膜をパターン化する工程と、前記金属触媒膜をパターン化された前記レジスト膜の上に形成する工程とを有しており、
    前記レジスト膜の開口部を介して、前記金属触媒膜が選択的に前記半導体基板の表面に残存され、もって前記マスクが前記半導体基板の表面に形成される請求項1に記載の方法。
  3. 前記マスクを前記半導体基板の表面に形成する前に、前記半導体基板の表面にレジスト膜を形成してそのレジスト膜をパターン化する工程と、前記金属触媒膜をパターン化された前記レジスト膜の上に形成する工程と、前記レジスト膜を剥離する工程とを有しており、
    前記レジスト膜を選択的に剥離することによって、前記金属触媒膜が選択的に前記半導体基板の表面に残存され、もって前記マスクが前記半導体基板の表面に形成される請求項1に記載の方法。
  4. 前記半導体基板の表面に残存する前記レジスト膜は、前記半導体基板の表面に近い側から、前記半導体基板の表面に遠い側に向かって面積が徐々に減少する開口部を有している請求項3に記載の方法。
  5. 半導体基板への孔の形成方法に使用されるマスク構造であって、
    半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に形成された、所望形状にパターン化された触媒金属膜よりなるマスクとを備え、
    前記マスクは、前記半導体基板の表面を覆うカバー領域を備えていると共に、前記カバー領域はその厚さ方向に貫通した透孔を1個以上有しており、
    前記マスクを用いて所定のエッチング液で前記半導体基板をエッチングすることで、前記カバー領域に対応する形状の孔が前記半導体基板に形成されることを特徴とするマスク構造。
  6. 前記カバー領域が前記レジスト膜の開口部の内部に配置されており、前記レジスト膜の前記開口部に対面している箇所に逆テーパ部が形成されている請求項5に記載のマスク構造。
  7. 前記カバー領域の外周に前記透孔が存在しない枠部が形成されており、前記透孔は前記枠部の内側に配置されている請求項5または6に記載のマスク構造。
  8. 前記カバー領域の前記透孔が、格子状に配置されている請求項5〜7のいずれかに記載のマスク構造。
  9. 前記カバー領域の前記透孔が、互いに異なる平面形状を有している請求項5〜8のいずれかに記載のマスク構造。
  10. 前記カバー領域の前記透孔が、相対的にサイズが大きい複数の第1透孔と、相対的にサイズが小さい複数の第2透孔とに分割されており、前記第1透孔の各々の周囲に複数の前記第2透孔が配置されている請求項5〜9のいずれかに記載のマスク構造。
  11. 前記半導体基板が、内部に深掘り孔を有しており、前記深掘り孔の底部に前記カバー領域が残存している請求項5〜10のいずれかに記載のマスク構造。
  12. 前記半導体基板が、内部に深掘り孔または貫通孔を有しており、前記深掘り孔または貫通孔の内部に半導体ポールが形成されている請求項5〜10のいずれかに記載のマスク構造。
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