JP2017200408A - 間接活線用シートクリップ - Google Patents

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【課題】絶縁ヤットコによって把持部をどのような方向から把持しても挟持部を容易に開閉させることが可能であり、しかも、製造コストが安い間接活線用シートクリップを提供する。【解決手段】本発明の間接活線用シートクリップ1aは、挟持部3aがゴム材等によって被覆されるとともに回動軸2を中心として回動自在に枢着される一対のクリップ片3,3と、このクリップ片3,3に取り付けられて挟持部3a,3aを互いに接近させる方向へ付勢する弦巻ばねと、クリップ片3,3の把持部3b,3bに対して両端が軸部材5a,5aを介してそれぞれ回動自在に連結される蝶番4を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、活線状態にある架空配電線に対して絶縁ヤットコなどの間接活線工具を用いて各種の作業を行う際に用いられる間接活線用シートクリップに係り、特に、充電部に被せた絶縁シートを挟み込んで固定する間接活線用シートクリップに関する。
架空配電線の活線工事では、作業者の安全を確保するために、ゴムや樹脂等によって形成された絶縁シートが電線の充電部等に巻き付けられる。そして、この絶縁シートを挟み込んで固定するために、例えば、図7や図8に示すようなシートクリップが用いられる。
なお、図7(a)及び図7(b)は間接活線作業に用いられる2種類のシートクリップの外観を示す正面図であり、図7(c)は図7(b)に示したシートクリップの側面図である。また、図8(a)は直接活線作業に用いられる従来のシートクリップの外観を示す正面図であり、図8(b)はそのシートクリップの使用状態を示す図である。
図7(a)に示すように、シートクリップ51は、プラスチックなどの絶縁材料によって形成され、先端がゴム材等によって被覆されるとともに、連結部51aにおいて回動可能に連結される一対のクリップ片52,52と、弦巻ばね等からなり、連結部51aに設けられてクリップ片52,52を閉じる方向へ付勢する付勢手段(図示せず)と、この付勢手段に抗してクリップ片52,52を開いた状態で保持する保持手段(図示せず)と、この保持手段による保持状態を解除する解除ボタン53を備えている。
すなわち、シートクリップ51では、把持部52b,52cを閉じることによりクリップ片52,52が回動して挟持部52a,52aが開いた状態となり、保持手段によって、その状態が保持される。そして、解除ボタン53を押すと、その保持状態が解除され、付勢手段によって付勢されたクリップ片52,52は挟持部52a,52aが閉じる方向へ回動する。
このように、シートクリップ51は、解除ボタン53を押すという簡単な操作によって、挟持部52a,52aを閉じることができるため、単に絶縁シートを挟んで固定する目的に用いる場合には、非常に有用である。しかしながら、把持部52b,52cは絶縁ヤットコで把持するのに適した形状でないため、挟持部52a,52aが一旦閉じられてしまうと、クリップ片52,52を回動させて挟持部52a,52aを開く操作を絶縁ヤットコで行うことは容易でない。したがって、シートクリップ51は、絶縁シートを対象物に巻き付ける過程で、絶縁シートから一旦外して、再び付け直す等の操作を行う必要がある作業には、適していない。
一方、シートクリップ54は、図7(b)及び図7(c)に示すように、一端同士あるいは他端同士が当接するように、一対のクリップ片55,55が支点部54aを支点としてそれぞれ揺動可能に連結されるとともに、挟持部55a,55aが当接して閉じた状態となるように、バネなどの付勢部材(図示せず)によって付勢された構造となっている。そして、把持部55b,55bは、外側面が平坦であり、滑り止め用の小さな凹凸が形成されている。したがって、シートクリップ51に比べれば、絶縁ヤットコでも容易に把持することができる。
しかしながら、シートクリップ54は、絶縁ヤットコの挟持部に対して把持部55b,55bが接触する部分の面積が狭いため、絶縁シートへの付け直し作業において、絶縁ヤットコで挟持する箇所を変えようとした際に掴み損ねてしまうおそれがある。
図8(a)に示すように、シートクリップ56は、軸部材57を介して枢着されるとともに、図示しないバネ等の付勢部材によって挟持部58a,58aが閉じる方向へ付勢された一対のクリップ片58,58を備えている。ただし、シートクリップ56は、主に直接活線作業で用いられることから、手で握り易いように間接活線作業用のシートクリップ51,54に比べて把持部58b,58bが長い構造となっている。
このような構造のシートクリップ56を間接活線作業に用いた場合、絶縁ヤットコの挟持部に対して把持部58b,58bが接触する部分の面積が広いため、シートクリップ51,54よりは絶縁ヤットコで掴み易いようにも思える。
しかしながら、シートクリップ56において、閉じた状態の挟持部58a,58aを開く場合、絶縁ヤットコの挟持部を大きく広げた状態で把持部58b,58bの先端付近を把持する必要がある。したがって、シートクリップ56では、クリップ片58,58の回動面と同一平面内で絶縁ヤットコの開閉操作を行う場合以外は、絶縁ヤットコによって把持部58b,58bを把持することは困難と言える。
また、図8(b)に示すように、絶縁シート59を電線60に巻き付ける際に、巻き始めの固定にシートクリップ56を用いた場合、把持部58b,58bの先端同士の間隔が広いため、絶縁シート59の巻き付け作業の邪魔になるおそれがある。
すなわち、間接活線作業に用いられる従来のシートクリップでは、絶縁ヤットコの挟持部に対して把持部が接触する面積が狭いため、絶縁ヤットコで把持部を掴むことが難しいという課題があった。一方、把持部が長く、主に直接活線作業に用いられる従来のシートクリップでは、クリップ片の回動面と絶縁ヤットコのなす角度により、絶縁ヤットコによって把持部を掴むことが困難になる場合があるという課題があった。
このような課題を解決するものとして、例えば、特許文献1には、「間接活線工事用クリップ」という名称で、把持部材に対して間接活線工具を任意の方向から差し入れて把持することが可能なクリップに関する発明が開示されている。
この発明は、円環状の外枠部と、この外枠部の内側に薄く形成される板状部からなる一対の把持部材を備えたことを特徴とする。
このような構造であれば、絶縁ヤットコの一対の口金の先端部が内側の板状部に当接するとともに、先端部に連なる円弧状部分が土手となる円環状の外枠部に引っ掛かるため、把持部材に対して絶縁ヤットコをどの方向から差し入れた場合でも、絶縁ヤットコによる把持状態が安定するという効果が発揮される。
また、特許文献2には、「間接工法用シートはさみ」という名称で、任意の方向からアプローチできるシートクリップに関する発明が開示されている。
この発明は、上下顎部が閉じたときに、滑り止め加工が表面に施された平坦な上下グリップ部の上面がほぼ平行になるように構成されたことを特徴とする。
このような構造であれば、上下グリップ部に対し、間接活線工具をあらゆる方向からアプローチさせることができるため、絶縁シートの着脱作業を行う際の効率が向上する。
さらに、特許文献3には、「間接活線用クリップ」という名称で、作業位置やアプローチ方法に自由度を持たせることが可能なシートクリップに関する発明が開示されている。
この発明は、弾性変形可能な中空体からなる把持部と、この把持部に内蔵されるシリンダ部と、このシリンダ部内を摺動するスライダと、このスライダに連動して開閉する一対の挟持部材を備えたことを特徴とする。
このような構造であれば、一対の挟持部材の向きやその方向での回転角度を自由に調整した上で、間接活線把持工具で把持部を把持することができる。これにより、無理な姿勢や不安定な姿勢での作業を避けることが可能となる。
特開2011−89629号公報 特開2001−27209号公報 特開2015−023617号公報
特許文献1に記載された発明では、間接活線工具を差し入れる方向によって把持部材の把持し易さが変化することは想定し難いものの、絶縁ヤットコの挟持部に対して把持部材が接触し得る部分の面積がそもそも狭いことから、絶縁シートへの付け直し作業において、絶縁ヤットコを一旦離して、再度掴み直そうとした際に掴み損ねてしまうおそれがある。
また、特許文献2に記載された発明では、上下グリップ部に対して、間接活線工具をあらゆる方向からアプローチさせることができるものの、間接活線工具によって挟持できる上下グリップ部の上面の面積が狭いため、間接活線工具によって挟持する箇所を変える際に、挟持し損ねる可能性がある。
さらに、特許文献3に記載された発明では、間接活線把持工具で把持部を把持しさえすれば、どのような方向から把持しても一対の挟持部材を離間させることができるものの、挟持部材を開閉させる構造が複雑なため、安価に製造できないという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであって、絶縁ヤットコによって把持部をどのような方向から把持しても挟持部を容易に開閉させることが可能であり、しかも、製造コストが安い間接活線用シートクリップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る間接活線用シートクリップは、一端に挟持部が設けられ他端に把持部が設けられるとともに回転軸を中心として回動自在に枢着される一対のクリップ片と、挟持部同士を接近させる方向へ付勢する付勢手段と、一対の把持部に対して回動軸と平行な第1の軸部材を介して両端がそれぞれ回動自在に連結される蝶番と、を備え、一対のクリップ片は、一対の挟持部が閉じたときに一対の把持部の先端同士が最も離間した状態となるように形成され、蝶番は、回動軸と平行な第2の軸部材と、平面視矩形状をなし、この第2の軸部材を介して回動自在に連結される一対の平板材と、からなり、第2の軸部材は、一対の第1の軸部材を含む平面を間に挟むようにして回動軸と反対側に配置されたことを特徴とするものである。
このような構造の間接活線用シートクリップにおいては、把持部だけでなく、一対の平板材を絶縁ヤットコの挟持部で把持した場合にも挟持部が開くという作用を有する。すなわち、本発明の間接活線用シートクリップにおいては、一対の平板材もクリップ片の把持部として機能するため、クリップ片に対して絶縁ヤットコがどのような角度をなしていても絶縁ヤットコの挟持部による把持部の把持状態が安定する。
また、第2の発明は、第1の発明において、平面視矩形状をなし、一対の把持部に対し第3の軸部材を介して一端がそれぞれ回動自在に連結される一対の連結板を備え、蝶番は、一対の把持部に連結される代わりに、この一対の連結板の他端に対し、両端がそれぞれ一対の第1の軸部材を介して回動自在に連結され、一対の連結板は付勢手段によって互いに離れる方向へ付勢されたことを特徴とするものである。
このような構造の間接活線用シートクリップにおいては、一対の連結板は、挟持部の開閉状態に関わりなく、互いに略平行な状態が常に維持されているため、クリップに対して絶縁ヤットコがどのような角度をなしていても絶縁ヤットコの挟持部による把持部の把持状態が安定するという第1の発明の作用がより一層発揮される。
第3の発明は、第2の発明において、付勢手段は、圧縮コイルばねであり、一対の連結板は、この圧縮コイルばねの両端にそれぞれ連結されるとともに、互いに平行となるように設置されたことを特徴とするものである。
このような構造の間接活線用シートクリップにおいては、第2の発明よりも付勢手段の設置構造がさらに簡単なものになるという作用を有する。
第1の発明によれば、挟持部の開閉操作をする際に絶縁ヤットコで把持できる部分が多いため、その部分を絶縁ヤットコによってどのような方向から把持しても把持し損ねる可能性が極めて低い。したがって、クリップ片に対して絶縁ヤットコをどの方向からアプローチさせた場合であっても把持部を確実に把持して挟持部を容易に開閉させることが可能である。
そして、このような効果は一対の把持部の先端が蝶番によって連結されるという簡単な構造によって実現される。したがって、本発明の間接活線用シートクリップは安価に製造することが可能である。
第2の発明によれば、絶縁ヤットコをどの方向からアプローチさせた場合でも挟持部を容易に開閉させることができるという第1の発明の効果がより一層発揮される。
第3の発明によれば、製造コストを安くすることができるという第2の発明の効果がより一層発揮される。
本発明の実施の形態に係る間接活線用シートクリップの実施例1の外観斜視図である。 (a)及び(b)は図1に示した間接活線用シートクリップの正面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ従来技術に係るシートクリップと本発明の間接活線用シートクリップの正面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ従来技術に係るシートクリップと本発明の間接活線用シートクリップの正面図である。 (a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る間接活線用シートクリップの実施例2の正面図である。 (a)及び(b)は図5に示した間接活線用シートクリップの正面図である。 (a)及び(b)は間接活線作業に用いられる従来のシートクリップの外観を示す正面図であり、(c)は同図(b)に示したシートクリップの側面図である。 (a)は直接活線作業に用いられる従来のシートクリップの外観を示す正面図であり、(b)はそのシートクリップの使用状態を示す図である。
本発明の間接活線用シートクリップについて図1乃至図6を用いて説明する。なお、本発明の作用や効果の説明をするために、図3、図4及び図6に絶縁ヤットコを記載しているが、その構造についての詳細な説明は省略する。
図1及び図2は本発明の間接活線用シートクリップの外観の一例を示した斜視図と正面図である。ただし、図2(a)と図2(b)はそれぞれ挟持部が閉じた状態と開いた状態を示している。
また、図3及び図4は図1及び図2に示した間接活線用シートクリップ1aの動作を説明するための図である。なお、図3(a)及び図3(b)はそれぞれ図7(b)及び図7(c)を用いて既に説明したシートクリップ54と本発明の間接活線用シートクリップ1aについて挟持部が開いた状態を示す正面図である。また、図4(a)及び図4(b)はそれぞれ図8(a)を用いて既に説明したシートクリップ56と本発明の間接活線用シートクリップ1aについて挟持部が閉じた状態を示す正面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の間接活線用シートクリップ1aは、プラスチックなどの絶縁材料によって形成され、挟持部3aがゴム材等によって被覆されるとともに回動軸2を中心として回動自在に枢着される一対のクリップ片3,3と、このクリップ片3,3に取り付けられて挟持部3a,3aを互いに接近させる方向へ付勢する弦巻ばね(図示せず)と、クリップ片3,3の把持部3b,3bに対して両端が軸部材5a,5aを介してそれぞれ回動自在に連結される蝶番4を備えている。
なお、クリップ片3,3は挟持部3a,3aが閉じたときに把持部3b,3bの先端同士が最も離間した状態となるように形成されている。また、蝶番4は、それぞれ平面視矩形状をなす一対の平板材6,6が軸部材5bを介して回動自在に連結された構造であり、一対の軸部材5a,5a及び軸部材5bが回動軸2と平行をなし、かつ、軸部材5a,5aを含む平面に関して回動軸2と反対側に軸部材5aが配置されるように、把持部3b,3bに対して取り付けられている。
図3(a)に示すように、シートクリップ54は、把持部55b,55bを絶縁ヤットコ61で把持しようとした場合、絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aに対して把持部55b,55bが接触する部分の面積が狭いため、絶縁シートへの付け直し作業等において、クリップ片55,55から挟持部61a,61aを一旦離して、絶縁ヤットコ61の向きを変えた後、再び把持しようとした際にクリップ片55,55を把持し損ねてしまう可能性が高い。
これに対し、本発明の間接活線用シートクリップ1aでは、図3(b)に示すように、把持部3b,3bだけでなく、平板材6,6を絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aで把持することによっても挟持部3a,3aが開くという作用を有する。すなわち、間接活線用シートクリップ1aでは、把持部3b,3bに加えて、平板材6,6もクリップ片3,3の把持部として機能するため、クリップ片3,3に対して絶縁ヤットコ61がどのような角度をなしていても把持部3b,3bを絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aによって安定して把持することができる。したがって、絶縁シートへの付け直し作業等において、クリップ片3,3から挟持部61a,61aを一旦離して、絶縁ヤットコ61の向きを変えた後、再び把持しようとした場合でもクリップ片3,3を把持し損ねるおそれがない。
一方、シートクリップ56は、既に述べたように、挟持部58a,58aが閉じているとき、シートクリップ51やシートクリップ54に比べ、把持部58b,58bの先端同士の間隔が格段に広い状態となっている。そのため、図4(a)に示すように、絶縁ヤットコ61を用いて挟持部58a,58aを開こうとすると、絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aを大きく広げた状態で把持部58b,58bの先端付近を把持する必要がある。したがって、絶縁ヤットコ61によって把持部58b,58bを確実に把持することは、クリップ片58,58の回動面と同一平面内で絶縁ヤットコ61の開閉操作を行う場合以外は、困難である。
上述したとおり、間接活線用シートクリップ1aでは、把持部3b,3bだけでなく、平板材6,6もクリップ片3,3の把持部として機能するため、シートクリップ56の把持部58b,58bのように、把持部3b,3bを長く形成する必要がない。この場合、閉じた状態の挟持部3a,3aを開く際に、図4(b)に示すように、絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aを大きく広げなくとも良いため、絶縁ヤットコ61の操作が容易となる。
また、図8(b)を用いて前述したように、絶縁シート59を電線60に巻き付ける際に、巻き始めの固定に間接活線用シートクリップ1aを用いた場合でも、把持部3b,3bの先端同士の間隔がシートクリップ56を用いた場合の把持部55b,58bの間隔に比べると狭いため、絶縁シート59の巻き付け作業の邪魔になる可能性が低い。
以上説明したように、間接活線用シートクリップ1aは、挟持部3a,3aの開閉操作をする際に絶縁ヤットコ61で把持できる部分が多いため、その部分を絶縁ヤットコ61によってどのような方向から把持しても把持し損ねる可能性が極めて低い。したがって、クリップ片3,3に対して絶縁ヤットコ61をどの方向からアプローチさせた場合であっても把持部3b,3bを確実に把持して挟持部3a,3aを容易に開閉させることが可能である。また、このような作用・効果は、上述のとおり、把持部3b,3bの先端が蝶番4によって連結されるという簡単な構造によって実現されることから、間接活線用シートクリップ1aは安価に製造することが可能である。
図5及び図6は本発明の間接活線用シートクリップの外観の一例を示した正面図であり、図5(a)と図6(a)は挟持部が閉じた状態を示し、図5(b)と図6(b)は挟持部が開いた状態を示している。なお、図1及び図2に示した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施例の間接活線用シートクリップ1bは実施例1の間接活線用シートクリップ1aにおいて、平面視矩形状をなす一対の連結板7,7と、この連結板7,7が両端にそれぞれ連結された圧縮コイルばね8を備えており、連結板7,7は圧縮コイルばね8によって互いに離れる方向へ付勢された構造となっている。
すなわち、間接活線用シートクリップ1bでは、圧縮コイルばね8が弦巻ばねの代わりに付勢手段として挟持部3a,3aを互いに接近させる方向へ付勢するとともに、連結板7,7を互いに平行な状態で保持するという作用を有する。
また、連結板7,7は把持部3b,3bに対し軸部材5cを介して一端が回動自在にそれぞれ連結されており、蝶番4は把持部3b,3bに連結される代わりに連結板7,7の他端に対して両端がそれぞれ軸部材5a,5aを介して回動自在に連結されている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、間接活線用シートクリップ1bでは、把持部3b,3bだけでなく、絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aで平板材6,6や連結板7,7を把持することによっても挟持部3a,3aが開くという作用を有する。すなわち、間接活線用シートクリップ1bでは、把持部3b,3bに加えて、平板材6,6及び連結板7,7もクリップ片3の把持部として機能する。したがって、絶縁シートへの付け直し作業等において、クリップ片3,3から挟持部61a,61aを一旦離して、絶縁ヤットコ61の向きを変えた後、再び把持しようとした場合でもクリップ片3,3を把持し損ねるおそれがないという間接活線用シートクリップ1aの有する作用がより一層発揮される。
また、間接活線用シートクリップ1bでは、挟持部3a,3aと平板材6,6に加えて、連結板7,7もクリップ片3,3の把持部として機能するため、挟持部3a,3aを間接活線用シートクリップ1aよりもさらに短い形状とすることができる。これにより、閉じた状態の挟持部3a,3aを開く際に、絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aを大きく広げなくとも良いため、絶縁ヤットコ61の操作が容易となる。加えて、絶縁シート59を電線60に巻き付ける作業において、巻き始めの固定に用いたときに把持部3b,3bの先端同士の間隔が間接活線用シートクリップ1aに比べてさらに狭くなるため、間接活線用シートクリップ1aの場合よりもさらに絶縁シート59の巻き付け作業の邪魔になり難い。
そして、連結板7,7は、挟持部3a,3aの開閉状態に関わりなく、互いに平行な状態が常に維持されているため、クリップ片3,3に対して絶縁ヤットコ61がどのような角度をなしていても、その把持部として機能する連結板7,7を絶縁ヤットコ61の挟持部61a,61aによって安定して把持することができる。これにより、絶縁ヤットコ61をどの方向からアプローチさせた場合でも挟持部3a,3aを容易に開閉させることができるという間接活線用シートクリップ1aの効果がより一層発揮される。また、連結板7,7の間に圧縮コイルばね8を設置する方がクリップ片3に弦巻ばねを設置するよりも付勢手段の設置構造が簡単となるため、間接活線用シートクリップ1aの場合よりもさらに製造コストを安くすることができる。
なお、本発明の間接活線用シートクリップは本実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、間接活線用シートクリップ1bでは、圧縮コイルばね8を用いているが、間接活線用シートクリップ1aと同様に弦巻ばねを付勢手段として用いても良いし、ゴム等からなる弾性部材を連結板7,7の間に設置しても良い。ただし、弾性部材や圧縮コイルばね8であれば、その両端に連結板7,7をそれぞれ連結することにより、連結板7,7が互いに平行な状態で保持されるという作用が発揮されるため、クリップ片3に弦巻ばねが設置された構造よりも、ゴム等の弾性部材や圧縮コイルばね8が連結板7,7の間に設置された構造の方が望ましい。
本発明は、活線状態にある電線や各種の機器の充電部に対し、絶縁シートを被せて固定する際に適用可能である。
1a,1b…間接活線用シートクリップ 2…回動軸 3…クリップ片 3a…挟持部 3b…把持部 4…蝶番 5a〜5c…軸部材 6…平板材 7…連結板 8…圧縮コイルばね 51…シートクリップ 51a…連結部 52…クリップ片 52a…挟持部 52b,52c…把持部 53…解除ボタン 54…シートクリップ 54a…支点部 55…クリップ片 55a…挟持部 55b…把持部 56…シートクリップ 57…軸部材 58…クリップ片 58a…挟持部 58b…把持部 59…絶縁シート 60…電線 61…絶縁ヤットコ 61a…挟持部

Claims (3)

  1. 一端に挟持部が設けられ他端に把持部が設けられるとともに回転軸を中心として回動自在に枢着される一対のクリップ片と、
    前記挟持部同士を接近させる方向へ付勢する付勢手段と、
    一対の前記把持部に対して前記回動軸と平行な第1の軸部材を介して両端がそれぞれ回動自在に連結される蝶番と、を備え、
    一対の前記クリップ片は、一対の前記挟持部が閉じたときに一対の前記把持部の先端同士が最も離間した状態となるように形成され、
    前記蝶番は、前記回動軸と平行な第2の軸部材と、平面視矩形状をなし、この第2の軸部材を介して回動自在に連結される一対の平板材と、からなり、
    前記第2の軸部材は、一対の前記第1の軸部材を含む平面を間に挟むようにして前記回動軸と反対側に配置されたことを特徴とする間接活線用シートクリップ。
  2. 平面視矩形状をなし、一対の前記把持部に対し第3の軸部材を介して一端がそれぞれ回動自在に連結される一対の連結板を備え、
    前記蝶番は、一対の前記把持部に連結される代わりに、この一対の連結板の他端に対し、両端がそれぞれ一対の前記第1の軸部材を介して回動自在に連結され、
    一対の前記連結板は前記付勢手段によって互いに離れる方向へ付勢されたことを特徴とする請求項1に記載の間接活線用シートクリップ。
  3. 前記付勢手段は、圧縮コイルばねであり、
    一対の前記連結板は、前記圧縮コイルばねの両端にそれぞれ連結されるとともに、互いに平行となるように設置されたことを特徴とする請求項2に記載の間接活線用シートクリップ。
JP2016091907A 2016-04-28 2016-04-28 間接活線用シートクリップ Active JP6701929B2 (ja)

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