JP2017192302A - 整流子 - Google Patents
整流子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017192302A JP2017192302A JP2017139038A JP2017139038A JP2017192302A JP 2017192302 A JP2017192302 A JP 2017192302A JP 2017139038 A JP2017139038 A JP 2017139038A JP 2017139038 A JP2017139038 A JP 2017139038A JP 2017192302 A JP2017192302 A JP 2017192302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- groove
- commutator
- segment
- undercut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Abstract
Description
以下、本発明の整流子を具体化した第1の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、整流子10は、熱硬化性樹脂よりなる円筒状の絶縁体11と、当該絶縁体11の外周面に固定された10個のセグメント12とから構成されている。絶縁体11の径方向の中央部には、軸方向に貫通する圧入孔11aが設けられている。圧入孔11aには、図示しない電機子の回転軸が圧入される。これにより、整流子10は、電機子の回転軸と一体回転する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、まず、先端部の角度が50°とされたくさび形のパンチ9を板面との角度を30°とした状態で、金属板材20に対してプレスする。その後、図4(c)に示すように、パンチ9を引き抜く。これにより、第1の溝32が形成される。なお、図示は省略するが、第2及び第3の溝33,34は、パンチ9を板面との角度を150°に変更するだけで、第1の溝32と同様の方法で形成される。これが繰り返されることにより、金属板材20には、図5に示す溝部30が形成された金属板材20となる。
その後、絶縁体11と一体をなす円筒素材22の外周面の複数箇所に分断溝13(図1参照)を軸方向に沿って成形して円筒素材22を切断する。これにより、互いに電気的に絶縁された10個のセグメント12が成形され、図1に示す整流子10が完成する。
図2に示すように、セグメント12の絶縁体11との接触面に、溝部30を設けた。図4(a)〜図4(c)に示すように、溝部30は、プレス成形により形成される。すなわち、溝部30の形成にかかる製造工数は少ない。この溝部30を形成したことより、溝部30を設けない場合と比べて、セグメント12と絶縁体11との係止面積が増加する。このため、これら両者の係止力(引っかかり)が増加する。
(1)セグメント12に、プレス成形という容易な形成方法により形成されるアンダーカット32a〜34aを有する溝部30を設けた。これにより、溝を設けない場合と比較して、セグメント12と絶縁体11との係止力が強くなる。従って、整流子10が高速で回転しても、セグメント12は、絶縁体11から離間しにくい。
次に、整流子の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と第1の実施形態との主たる相違点は、第1中爪にある。このため、第1の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付すものとし、その詳細な説明を割愛する。
なお、整流子101の製造には、切り起こしパンチ140、及びこすりパンチ150を使用する。まず、切り起こしパンチ140、及びこすりパンチ150の構成について説明する。
36本の切り起こし刃142は、2本1組とされている。18組の切り起こし刃142は、円環状に等間隔で並設されている。これら36個の切り起こし刃142の外径は18個のセグメント120の全体としての内径φ1よりも大きく外径φ2よりも小さい径φ3(φ1<φ3<φ2)とされている。
接続部153は、こすり部151の外面と押し曲げ部152の外面とが滑らかに連続するように、押し曲げ部152側に向かうにつれて徐々に外径が小さくなるテーパ状とされている。
図14に示すように、金属板材20から、打ち抜き素材160を打ち抜く。打ち抜き素材160は略矩形状に成形されている。各打ち抜き素材160の短手方向(長手方向と直交する方向)の一端面には18個のライザ14が、他端面には36個の第2中爪16が、それぞれ形成される。
図20及び図21に示すように、加工跡溝122の開口部123にアンダーカット124を設けた。加工跡溝122には、硬化した熱硬化性樹脂である絶縁体11が進入しているので、アンダーカット124によりアンカー効果が得られる。その結果、セグメント120と絶縁体11との係止力が増す。
(6)セグメント120の絶縁体11側の面を切り起こして第1中爪121を形成した。そして、絶縁体11側の面を切り起こした加工跡溝122の開口部123にアンダーカット124を設けた。加工跡溝122には、硬化した熱硬化性樹脂である絶縁体11が進入する。これにより、アンカー効果が得られるので、セグメント120と絶縁体11との係止力が増す。
・上記各実施形態において、次のようにアンダーカットを形成してもよい。すなわち、図8(a)に示すように、くさび形のパンチ9を板面との角度を40°とした状態で、金属板材20に対してプレスする。くさび形のパンチ9を引き抜くと、図8(b)に示すように、溝80が形成されるとともに、溝80の周囲が盛り上がっている。次に、図8(c)に示すように、溝80の幅よりも大きなダイス形のパンチ85を金属板材20に対して板厚方向からプレスする。これにより、図8(d)に示すように、溝80の周囲の盛り上がった部分が倒れて、この倒れた部位がアンダーカット81となる。
すると、図23(b)に示すように、金属板材20には、溝190が形成される。溝190は、第1加工面181によって加工された第1被加工面191と、第2加工面182によって加工された第2被加工面192と、第3加工面183によって加工された第3被加工面193と、を有する。なお、第1被加工面191は、板面に対して垂直面とされている。また、溝190は、第1被加工面191と第2被加工面192との間の頂部である第1被加工頂部194と、第2被加工面192と第3被加工面193との間の頂部である第2被加工頂部195と、を有する。
・上記第1の実施形態において、第3の溝34の溝の深さは、第1及び第2の溝32,33よりも深くされたが、同じ深さとされてもよい。このように構成した場合、上記第1の実施形態の(1)〜(4)の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記第1の実施形態において、第1及び第2中爪15,16は、それぞれ2つ設けられたがそれぞれ1つであってもよい。また、第1及び第2中爪15,16は、セグメント12の長手方向において、必ずしも対とならなくてもよい。また、第1及び第2中爪15,16のどちらかを省略してもよい。さらに、上記第2の実施形態において、第1中爪121は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
・上記第1及び第2の実施形態において、セグメント12の数はそれぞれ10,18としたが、この数に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更可能である。
以下に技術的思想を記載する。
前記整流子片の前記絶縁体の径方向内側の面には、アンダーカットを有する溝を備え、
前記結線爪に対向する部位の溝は、他の部位に設けられる溝よりも溝の深さが深いことを特徴とする。
前記溝は、前記2つの係止爪の間に設けられることを特徴とする。
この構成によれば、2つの係止爪の間の距離が長い場合であっても、2つの係止爪の間に設けられる溝によって、整流子片と絶縁体との係止面積が増えるとともに、アンカー効果が得られるので、整流子片は、絶縁体から離間しにくい。
前記アンダーカットは、少なくとも2以上の溝に設けられるものであって、
前記2以上のアンダーカットのうち少なくとも1つは、傾斜方向が異なることを特徴とする。
前記溝は、前記係止爪が切り起こされることによって設けられる加工跡溝を含むことを特徴とする。
Claims (1)
- 円筒状の絶縁体と、導電性を有する板材からなり前記絶縁体の外周面において周方向に並設された複数の整流子片と、を備え、前記整流子片は、前記絶縁体の径方向外側に向かって延びて電機子巻線が電気的に接続される結線爪と、前記絶縁体の径方向内側に向かって延びて前記絶縁体を係止する係止爪とを備える整流子において、
前記整流子片の前記絶縁体の径方向内側の面には、アンダーカットを有する溝を備え、
前記溝は、絶縁体の軸方向に沿う断面視において、前記整流子片の前記径方向内側の面から軸方向一方側に向かって斜めに凹む溝を含んでおり、
前記溝の内面のうち溝の軸方向両側の面を側面とし、該両側面の間であって且つ各側面における溝の最奥端同士を繋ぐ面を底面としたとき、前記両側面は共に、前記底面側から軸方向他方側に傾斜しており、
前記両側面のうち軸方向一方側の側面がアンダーカット面であり、
前記各側面と前記底面が交わる各頂部を通り且つそれぞれ軸方向と平行に延びる両仮想線の関係において、軸方向他方側の側面におけるその前記頂部を通る仮想線は、前記アンダーカット面におけるその前記頂部を通る仮想線よりも、前記整流子片の前記径方向内側の面からの距離が遠いことを特徴とする整流子。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012208070 | 2012-09-21 | ||
JP2012208070 | 2012-09-21 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013179492A Division JP6180849B2 (ja) | 2012-09-21 | 2013-08-30 | 整流子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017192302A true JP2017192302A (ja) | 2017-10-19 |
JP6361799B2 JP6361799B2 (ja) | 2018-07-25 |
Family
ID=50784009
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013179492A Active JP6180849B2 (ja) | 2012-09-21 | 2013-08-30 | 整流子 |
JP2017139038A Active JP6361799B2 (ja) | 2012-09-21 | 2017-07-18 | 整流子 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013179492A Active JP6180849B2 (ja) | 2012-09-21 | 2013-08-30 | 整流子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6180849B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6172965B2 (ja) * | 2013-02-19 | 2017-08-02 | 株式会社ミツバ | コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータ |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5080408A (ja) * | 1973-11-21 | 1975-06-30 | ||
JPS57141674U (ja) * | 1981-02-28 | 1982-09-04 | ||
JPS5878774U (ja) * | 1981-11-18 | 1983-05-27 | ブラザー工業株式会社 | 整流子 |
JPS61202163U (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-18 | ||
JPH053645A (ja) * | 1990-11-30 | 1993-01-08 | Asmo Co Ltd | 小型電動機用整流子及びその製造方法 |
US20100133949A1 (en) * | 2005-06-28 | 2010-06-03 | Kolektor Group D.O.O. | Conductor blank for a drum commutator, a method for the production thereof, and a drum commutator |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5822071U (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-10 | 日立化成工業株式会社 | モ−ルド整流子 |
JPS6011657U (ja) * | 1983-07-01 | 1985-01-26 | 松下電工株式会社 | コンミテ−タ |
JPH08308182A (ja) * | 1995-05-09 | 1996-11-22 | Sugiyama Seisakusho:Kk | 小型電動機用整流子及びその製造方法 |
JP3934264B2 (ja) * | 1998-11-12 | 2007-06-20 | アスモ株式会社 | 整流子及びその整流子を備えたモータ、整流子片、並びに整流子の形成方法 |
JP3673151B2 (ja) * | 1999-12-20 | 2005-07-20 | アスモ株式会社 | 整流子、モータ及び整流子の製造方法 |
JP4850647B2 (ja) * | 2006-09-15 | 2012-01-11 | アスモ株式会社 | モータの製造方法 |
-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013179492A patent/JP6180849B2/ja active Active
-
2017
- 2017-07-18 JP JP2017139038A patent/JP6361799B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5080408A (ja) * | 1973-11-21 | 1975-06-30 | ||
JPS57141674U (ja) * | 1981-02-28 | 1982-09-04 | ||
JPS5878774U (ja) * | 1981-11-18 | 1983-05-27 | ブラザー工業株式会社 | 整流子 |
JPS61202163U (ja) * | 1985-06-07 | 1986-12-18 | ||
JPH053645A (ja) * | 1990-11-30 | 1993-01-08 | Asmo Co Ltd | 小型電動機用整流子及びその製造方法 |
US20100133949A1 (en) * | 2005-06-28 | 2010-06-03 | Kolektor Group D.O.O. | Conductor blank for a drum commutator, a method for the production thereof, and a drum commutator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6361799B2 (ja) | 2018-07-25 |
JP6180849B2 (ja) | 2017-08-16 |
JP2014079153A (ja) | 2014-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10186937B2 (en) | Method of manufacturing commutator segments with claws and tilted recesses | |
JP6349140B2 (ja) | ロータ、ロータの製造方法及びロータを備える回転電機 | |
JP6361799B2 (ja) | 整流子 | |
JP5895920B2 (ja) | 回転電機の回転子およびその製造方法 | |
JP3813857B2 (ja) | 円筒形整流子及びその製造方法 | |
JP2011239612A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP5996346B2 (ja) | 整流子 | |
JP6273793B2 (ja) | 軸受装置及び軸受装置の製造方法 | |
JP6543553B2 (ja) | 端子及びその製造方法 | |
US20180328197A1 (en) | Stator | |
JP2008072874A (ja) | モータの製造方法 | |
US10277087B2 (en) | Rotor coil insulating device | |
JP6387816B2 (ja) | 回転電機のステータ | |
JP6313572B2 (ja) | 電機子コア | |
JP2015023630A (ja) | ステータの製造方法及びステータ | |
JP5199540B2 (ja) | コンミテータにおける円筒体の製造方法 | |
US20140076108A1 (en) | Cable stripper | |
JPH08126257A (ja) | 回転電機の整流子およびその製造方法 | |
JP4782657B2 (ja) | 整流子の製造方法及び整流子 | |
JP2014239584A5 (ja) | ||
JP2017005946A (ja) | コンミテータおよびコンミテータの製造方法 | |
JP2017046392A (ja) | 回転電機の整流子 | |
JP2017169404A (ja) | コイル挿入治具 | |
JP5973291B2 (ja) | 整流子の製造方法 | |
JP4853512B2 (ja) | スラストころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170718 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20180501 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180611 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6361799 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |