JP2017184950A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】切断後の生地の端縁と縫目とが部分的にずれてしまう不具合を、従来よりも簡単かつ確実に抑制できるミシンを提供する。
【解決手段】縫製する前の生地を上方から押える生地押え5を有し、前記生地押え5は、生地送り経路の上方に位置する生地押え本体51と、前記生地押え本体51を上下方向に貫通し、縫製のために上下動する針が通過する針落ち孔53と、前記針落ち孔53よりも生地送り方向における送り元側に位置し、前記生地押え5に送り込まれる生地を切断して生地送り方向に沿う端縁を形成する切断部7と、前記針落ち孔53と前記切断部7との間において前記生地押え本体51に固定され、前記切断部7による切断後の生地を前記針落ち孔53の下方へと誘導する誘導面821を有する生地ガイド8と、を備え、前記生地ガイド8は、前記生地押え本体51に対して前記誘導面821に交わる方向に移動可能とされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、縫製に先立ち生地を切断する切断部を備えたミシンに関するものである。
生地押えが切断部を備え、順次送られる生地をこの切断部により切断して、この生地に端縁を形成し、2箇所の端縁のうち一方が上方に位置し、他方が下方に位置するように生地の端部を重ね合わせた上で、この重ね合わされた部分を、生地押えが備える針落ち孔の下方に送り込んで合わせ縫いすることにより、例えば筒状部分を有する縫製品を形成できるミシンが存在する。例えば特許文献1に記載のミシンである。
切断部は、生地押えの本体に固定された固定メスと、固定メスに対して接近・離反可能に設けられた可動メスとを備える。各メスは先端に刃先を備えている。可動メスが固定メスに接近した際に、鋏のように各メスの刃先が重なり合うことで生地を切断できる。
ところが、図9に示すように、切断後の生地(特に縫製の際に上方に位置する上生地KU)の端縁KUeと合わせ縫いの縫目Sとが部分的にずれて不良部Xができる不具合が生じることがある。図示の状態は、縫目Sに対して上生地KUの端縁KUeが部分的にはみ出た状態の不良部Xを示している。一方、縫目Sに対して上生地KUの端縁KUeが部分的に凹んだ状態となることもある。これらの状態が生じると縫製品の見栄えが悪くなるという不具合がある。この不具合に対しては、生地押えの本体に対する各メスの位置を変更することにより、生地(上生地KU及び下生地KL)の水平方向(左右方向)における切断位置をずらすことで調整されていた(非特許文献1)。
しかし、この調整は固定メス及び可動メスの各刃先の位置を個々に調整しなければならないことから作業が面倒であって、しかも、切断後の生地が伸縮すること等により、針落ち孔の下方に到達した時点で、生地の端縁の位置がずれてしまうことがあったため、前記不具合を確実に抑制することができていなかった。
実公昭59−34457号公報
「FD−62DRY取扱説明書」、第3版、ヤマトミシン製造株式会社、2009年9月、p.28
そこで本発明は前記問題に鑑み、切断後の生地の端縁と縫目とが部分的にずれてしまう不具合を、従来よりも簡単かつ確実に抑制できるミシンを提供することを課題とする。
本発明は、縫製する前の生地を上方から押える生地押えを有し、前記生地押えは、生地送り経路の上方に位置する生地押え本体と、前記生地押え本体を上下方向に貫通し、縫製のために上下動する針が通過する針落ち孔と、前記針落ち孔よりも生地送り方向における送り元側に位置し、前記生地押えに送り込まれる生地を切断して生地送り方向に沿う端縁を形成する切断部と、前記針落ち孔と前記切断部との間において前記生地押え本体に固定され、前記切断部による切断後の生地を前記針落ち孔の下方へと誘導する誘導面を有する生地ガイドと、を備え、前記生地ガイドは、前記生地押え本体に対して前記誘導面に交わる方向に移動可能とされたミシンである。
この構成によれば、切断部による切断後の生地を生地ガイドで誘導しつつ、生地押えにおける針落ち孔の下方に送ることができる。そして、生地ガイドは生地押え本体に対して移動させることで、生地の誘導位置を誘導面に交わる方向に変更できる。このため、生地ガイドを移動させることだけで切断後の生地の端縁と縫製される位置とを一致させられるので、調整が簡単である。
そして、前記誘導面は生地送り方向に沿う平面とできる。
この構成によれば、平面である誘導面に針落ち孔の下方へと送られる生地を沿わせることで、確実な生地の誘導が可能である。
そして、前記生地ガイドは前記生地押え本体に対して結合手段により固定されており、前記結合手段は、上方から固定及び固定解除のための操作が可能であってよい。
この構成によれば、作業者(ミシンのオペレータ等)が上方から結合手段を操作できるので、生地押え本体に対する生地ガイドの位置調整を随時簡単に行える。
本発明は、生地ガイドを移動させることだけで縫製される位置と生地の端縁とを一致させられるので、調整が簡単である。このため、切断後の生地の端縁と縫目とが部分的にずれてしまう不具合を、従来よりも簡単かつ確実に抑制できる。
本実施形態のミシンを示す斜視図である。 本実施形態のミシンのうち生地押えを示す、前上方から見た斜視図である。 本実施形態のミシンのうち生地押えを、生地押えの前方に位置する別部品(下ガイド)と共に示す、前上方から見た斜視図である。 本実施形態のミシンのうち生地押えを示す、前下方から見た斜視図である。 本実施形態のミシンのうち生地押えにて、押え板を除去した状態を示す、前下方から見た斜視図である。 (a)〜(e)とも、前方から後方(生地送り方向における送り元側から送り先側)にかけて、生地が切断されて倒れ込んでいく様子を示す、縦断面視の概略図である。 (a)は生地ガイド(上生地ガイド)の変形例を示す正面図(前方視の図)、(b)は同底面図、(c)は生地ガイド(上生地ガイド)の他の変形例を示す正面図、(d)は同底面図である。 (a)〜(c)とも、生地ガイド(上生地ガイド)の変形例を生地押えの一部と共に示す正面図である。 上生地の端縁と合わせ縫いの縫目とが部分的にずれてしまう不具合が生じた状態を、縫い始め側を上方に、縫い終り側を下方に示す、平面視の概略図である。
次に本発明につき一実施形態を取り上げて説明を行う。以下において、前後方向の表現に関しては、縫製を行う作業者(オペレータ)に向かう方向を前方とし、作業者から遠ざかる方向を後方とする。また、上下左右の表現に関しては、前記作業者からミシンを見た場合の方向で表現している。また、内外の表現に関しては、左右方向での中央側を内側、その反対側を外側としている。また、方向の基準として生地送り方向も用いた箇所がある。生地送り方向の送り元側とは前側のことであり、送り先側とは後側のことである。
本実施形態のミシン1は、送り出し腕形偏平縫いミシンである。このミシン1は、一例として、スポーツウェアにおける袖部や胴部、下着における股部の縫製に用いられる。このミシン1は、図1に示すように、フレームにおける上部で一方向に延びるアーム2を備える。フレームにおける下部には、前後方向であって、アーム2とは異なる方向に延びる筒状のベッド3を備えている。アーム2の先端部は略直角に屈曲しており、ベッド3の先端部上面に対向している。アーム2は下方に延びる押え棒4を支持している。この押え棒4は上下動できるよう構成されている。押え棒4の下端部に生地押えの支持部511(図2参照)が通されたことにより、生地押え5が取り付けられている。
生地押え5は、縫製する前の各生地KL,KU(図6(a)〜(e)参照)を上方から押える部材である。この生地押え5は、押え棒4の降下に伴い、ベッド3の上面に位置する針板6に当接する。各生地KL,KUは、降下した生地押え5と針板6との間に挟まれる。この状態で各生地KL,KUは、針板6に対して出没しつつ前後動する送り機構(図示しない)により前方から後方に送られ、針落ち孔53を通過するように上下動する複数本の針(図示しない、なお図6(e)に上下動する針の軌跡NLを二点鎖線で示している)により縫製される。
生地押え5は主に、生地押え本体51、針落ち孔53、切断部7、生地ガイド(上生地ガイド)8を備える。
生地押え本体51は、針板6上において前方から後方に向かう生地送り経路の上方に位置している。生地押え本体51における前方側部分は左右二股に分かれており、互いに平行で前方に延びる2本の押え足(左押え足52L及び右押え足52R)が形成されている。
そして生地押え本体51において針の下方に当たる位置には、生地押え本体51を上下方向に貫通しており、平面視で左右方向に延びる長円形の針落ち孔53が形成されている。
縫製対象物としての生地(本実施形態では下生地KL及び上生地KUの2枚であるが、例えば筒状に縫製を行う場合には1枚の生地を用いて、生地中の二つの端縁に対して縫製できる)は、図6(a)に示すように、各生地KL,KUの端縁を含む部分を左右押え足52L,52Rと針板6との間に挾んだ状態でセットされる。そして、送り機構により針落ち孔53の下方に送り込まれ、左右方向に並列した複数本の針により縫製される。
切断部7は、生地押え本体51において針落ち孔53よりも前側(生地送り方向における送り元側)に位置し、生地押え5に送り込まれる生地KL,KUを切断して生地送り方向に沿う端縁を新たに形成する。この切断部7は固定メス71と可動メス72とを備える。図2及び図4に示すように、左押え足52Lには固定メス71が固定されている。そして、右押え足52Rの外方にて可動メス72が保持されている。可動メス72はメス駆動アーム73(図1参照)から駆動力が伝達されて左右方向7Mに往復動作する。左右押え足52L,52Rの間は、前方に開口した案内空間部54とされており、この案内空間部54における前後方向中間部に固定メス71と可動メス72とが、刃先が対向するように位置する。各生地KL,KUは、図6(a)に示すように端縁に近い部分が立ち、針板6上にて合掌された状態で案内空間部54に導入される。図6(b)に示すように、各生地KL,KUは、固定メス71と可動メス72とに挟まれた位置に移動させられると、固定メス71及び可動メス72の各刃先が重なり合うことで、各メス71,72よりも上方に出ていた部分が切断される。そして、各メス71,72よりも下方に残る部分が縫製に供される。
生地押え本体51において、固定メス71及び可動メス72よりも後方に位置している部分のうちで前方側部分は、図4に示すように、上方が塞がれて下方及び前後に開放した案内溝55とされている。この案内溝55の内面は湾曲しており、図5に示すように、後方に向かうにつれ幅寸法(左右方向寸法)が縮小しつつ針落ち孔53につながっている。図6(c)〜(e)に示すように、切断部7により端縁を切り揃えられた各生地KL,KUが沿うように移動することで、各生地KL,KUが横倒しとなり、下生地KLの端縁を含む部分と上生地KUの端縁を含む部分とが帯状に重なり合った状態となる。この状態で各生地KL,KUは針落ち孔53の下方に送り込まれる。
生地押え本体51の下方には、図4に示すように、左右押え足52L,52Rの前端から後方にかけて、左右別々に2枚の押え板56L,56Rが取り付けられている。図6(a)〜(e)に示すように、左押え板56Lの下面が下生地KLに当接し、右押え板56Rの下面が上生地KUに当接する。各押え板56L,56Rの一部は、案内空間部54及び案内溝55の下方に張り出している。例えば左押え板56Lは、図4に示すような突出部56Laを備えている。この突出部56Laは、図6(b)〜(d)に示すように、生地押え5を通過する下生地KLの上方に位置することで、下生地KLを針板6に近づくように倒し込んでいくことができる。このように、各押え板56L,56Rの前記張り出した形状により各生地KL,KUは、図6(a)(b)に示す合掌状態から、図6(c)〜(e)に示すように、下生地KLが下方に位置し、上生地KUが上方に位置するよう各生地KL,KUの倒し込みを行うことができる。
また、生地押え5における、切断部7よりも前方には切断前生地誘導部9が位置している。切断前生地誘導部9は、図3に示すように、下ガイド91、左ガイド92、右ガイド93を備える。下ガイド91は、前方部分がベッド3に固定されており、後方部分が前後方向に延びる扁平な形状とされている。下ガイド91における前方部分の先端側一部は案内空間部54に位置する。そして、左ガイド92は左押え足52Lに固定され、案内空間部54に突出している。また、右ガイド93は右押え足52Rに固定され、案内空間部54に突出している。このように構成された切断前生地誘導部9により、図6(a)に示すように、下ガイド91を挟む左右に下生地KL及び上生地KUを沿わせることで、各生地KL,KUを合掌状態として案内空間部54に導入でき、切断部7による各生地KL,KUの切断を円滑に行うことができる。
本発明における生地ガイドとしての上生地ガイド8は、針落ち孔53と切断部7との間において生地押え本体51(本実施形態では生地押え本体51の一部である左押え足52L)に固定され、切断部7による切断後の各生地KL,KUを針落ち孔53の下方へと誘導する誘導面821を有する部分である。
図5に示すように、上生地ガイド8は底面視においてL字形とされており、左右方向に延びる板状の支持部81と、支持部81の内方端部から後方に延びる板状の案内溝突出部82を備える。なお、本実施形態の上生地ガイド8は、図6(c)(d)に示すように、前方視及び後方視においても、支持部81と案内溝突出部82とが直交したL字形とされている。支持部81は、下面が左押え足52Lの下面と同一面となるように、左押え足52Lに形成された溝部に埋め込まれている。なお、同一面に限定されず、支持部81の下面が左押え足52Lの下面よりも上方に位置(図5に示したように下方から見た場合、支持部81が引込んだ状態となる)してもよい。支持部81は幅寸法が前後方向で一定とされており、左押え足52Lの溝部に対してスライド可能である。
上生地ガイド8は生地押え本体51に対して結合手段としてのビス83により固定されている。支持部81は雌ねじが形成されたねじ孔を有し、このねじ孔に左押え足52Lを貫通したビス83がねじ込まれる。この上生地ガイド8はビス83を緩めた状態で、生地押え本体51に対して誘導面821に交わる方向8M(本実施形態では左右方向)に移動可能とされ、ビス83を締めた状態で生地押え本体51に対して固定される。このように移動可能とするため、生地押え本体51においてビス83が上下に貫通する貫通孔は左右方向に延びる長孔とされている(図示していない)。
案内溝突出部82は、案内溝55において切断部7の後方から針落ち孔53の前方までの範囲に亘って位置している。案内溝55は前方から後方に向かうにつれ高さ寸法が縮小するため、案内溝突出部82もこれに合わせ、図5に示すように、前方から後方に向かうにつれ高さ寸法が縮小する側面視で略三角形形状とされている。案内溝突出部82の内面が誘導面821であって、生地送り方向に沿う平面である。誘導面821は、左押え足52Lに対する支持部81のスライドにより、誘導面821に直交する方向8M(左右方向)に移動可能である。図6(d)(e)に示すように誘導面821には、上生地KUにおいて切断部7による切断で生じた端縁が当接する。切断部7の固定メス71及び可動メス72により切り揃えられた上生地KUの端縁を、平面である誘導面821に沿わせつつ移動させることで、上生地KUが左右にずれることなく針落ち孔53まで誘導されて縫製される。このように、平面である誘導面821に、針落ち孔53の下方へと送られる上生地KUの端縁を沿わせることで、確実な上生地KUの誘導が可能である。そして図5に示すように、誘導面821の最後端は針落ち孔53からごく僅かだけ離れた直近位置にある。このため、誘導面821にて上生地KUの端縁の左右方向における位置決めがされた状態を保ったまま縫製できる。よって、生地ガイド8により定められた上生地KUの端縁の位置が、誘導面821を離れた後に狂うことが生じにくい。
図6(a)〜(e)は生地押え5における各生地KL,KUの状態変化を略示したものであって、以下、生地送りの順に説明する。図6(a)は案内空間部54における切断部7よりも前方の位置、図6(b)は切断部7の位置、図6(c)は案内空間部54における切断部7よりも後方の位置、図6(d)は案内溝55の前端付近の位置、図6(e)は、案内溝55の後端付近の位置を示している。
下生地KL及び上生地KUは、図6(a)に示すように、オペレータ等により端縁(切断部7により切り揃えられる前の端縁)から所定幅分を重ね合わせた合掌状態とされる。各生地KL,KUは、重ね合わされた部分が針板6上に立った状態で案内空間部54に導入される。導入された下生地KL及び上生地KUは、図6(b)に示すように、切断部7における固定メス71と可動メス72との間の位置に達し、各メス71,72に切断されることで新たな端縁が形成され、その後、図6(c)(d)に示すように後方に送られる。
このように各生地KL,KUが送られる間、左押え足52Lにより押えられた下生地KLは、案内空間部54内に張り出す左押え板56Lの突出部56Laにより下方に押され、針板6の上面に沿うように倒される。一方、右押え板56Rにより押えられた上生地KUは、案内溝55の内面に沿って倒れ込んでいき、針板6上の下生地KLの上部に重なり合い、この状態で針落ち孔53の下方に送り込まれる。
本実施形態では生地押え5が上生地ガイド8を備えている。このため、図6(e)に示すように、切断部7により上生地KUに形成された端縁が上生地ガイド8の誘導面821に当接することで上生地KUの倒れ込みが完了する。そしてこの状態で縫製がなされる。よって、従来生じていた、切断後の生地の端縁と縫目とが部分的にずれてしまう不具合を確実に抑制できる。
以上のように構成された本実施形態の生地押え5によると、切断部7による切断後の生地(特に上生地KU)を上生地ガイド8で誘導しつつ倒し込んで、生地押え5における針落ち孔53の下方に送ることができる。そして、上生地ガイド8は生地押え本体51に対して移動させることで上生地KUの誘導位置を誘導面821に交わる方向に変更できる。このため、上生地ガイド8を移動させることだけで縫製される位置と上生地KUの端縁とを一致させられるので、調整が簡単である。
なお例えば、上生地ガイド8を左方の限界までスライドさせても、縫目に対して上生地KUの端縁がなお凹んだ状態となる場合には、従来からなされていた、生地押え本体51に対する固定メス71及び可動メス72の位置を変更することを併用して調整する必要がある。これとは逆に、縫目に対して上生地KUの端縁がはみ出た状態となる場合には、上生地ガイド8単独での調整が可能である。このため単独での調整が可能な場合には、ビス83を緩めて上生地ガイド8をスライドさせるだけでよいため、従来に比べて調整が飛躍的に簡単にできる。
ところで、切断後の上生地KUの端縁と縫目とが部分的にずれてしまう不具合は、切断部7による各生地KL、KUの切断後に、上生地KUの端縁の左右方向位置にぶれが生じたり、上生地KUが一部引き延ばされたりすることにより発生していたものと推定される。生地種類によって柔軟性や伸縮性が異なるため、前記不具合は、例えば縫製に用いる上生地KUを変更した場合に起こり得た。本実施形態の生地押え5を用いると、このように生地種類を変更して縫製を行う場合にも対応できるので有利である。
また、縫製品のデザイン上の処理として、縫目に対して上生地KUの端縁をあえて出したり引っ込めたりすることも、上生地ガイド8をスライドさせることにより簡単にできるので、縫製のバリエーションを広げることができる点でも有利である。
また、結合手段であるビス83は、上方から固定及び固定解除のための操作(締め付け操作及び緩め操作)が可能である。このため、生地押え5をミシン1から一旦取り外したり、針板6から移動させたりしなくても、作業者が上方からドライバー等によりビス83だけを操作すればいいので、生地押え本体51に対する上生地ガイド8の位置調整を随時簡単に行える。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
例えば生地ガイドの底面視における形状は、前記実施形態の上生地ガイド8のようにL字形に限定されず、誘導面821と誘導面821を移動可能に支持するための支持部81とを備えていればよい。また、L字形ではあっても、支持部81に対する案内溝突出部82の前後方向における位置関係が、前記実施形態の上生地ガイド8とは逆に、案内溝突出部82が支持部81の内方端部から前方に延びる形状とすることもできる(図7(a)(b)参照)。また例えば、T字形(図7(c)(d)参照)や長方形とすることもできる。また、誘導面821は前記実施形態のような平面に限定されず、湾曲面とすることもできる。また、生地ガイドに形成された溝部における底面を誘導面821とすることもできる。
更に、生地ガイドの前方視及び後方視における形状も、前記実施形態の上生地ガイド8のようにL字形に限定されず、例えば横長長方形とすることもできる。
また前記実施形態の上生地ガイド8では、支持部81と案内溝突出部82とが直交していたが、例えば図8(a)に示すように鋭角に交わっていてもよいし、図8(b)に示すように鈍角に交わっていてもよい。また、前記実施形態の案内溝突出部82は平板状であったが、図8(c)に示すような湾曲板状であってもよい。
更に生地ガイドの移動可能な方向に関しては、前記実施形態の上生地ガイド8のように誘導面821に直交する方向(左右方向)に移動可能なものに限定されず、誘導面821に対して斜め方向に移動可能であってもよい。
また、生地ガイドを生地押え本体51に対して固定するための結合手段は、前記実施形態のようなビス83に限定されない。例えばクランプ等、貫通を伴わずに固定できる手段のように、種々の手段を用いることができる。
1 ミシン
2 アーム
3 ベッド
4 押え棒
5 生地押え
51 生地押え本体
52L 左押え足
52R 右押え足
53 針落ち孔
6 針板
7 切断部
8 生地ガイド、上生地ガイド
81 支持部
82 案内溝突出部
821 誘導面
83 結合手段、ビス
9 切断前生地誘導部
KL 生地、下生地
KU 生地、上生地

Claims (3)

  1. 縫製する前の生地を上方から押える生地押えを有し、
    前記生地押えは、
    生地送り経路の上方に位置する生地押え本体と、
    前記生地押え本体を上下方向に貫通し、縫製のために上下動する針が通過する針落ち孔と、
    前記針落ち孔よりも生地送り方向における送り元側に位置し、前記生地押えに送り込まれる生地を切断して生地送り方向に沿う端縁を形成する切断部と、
    前記針落ち孔と前記切断部との間において前記生地押え本体に固定され、前記切断部による切断後の生地を前記針落ち孔の下方へと誘導する誘導面を有する生地ガイドと、を備え、
    前記生地ガイドは、前記生地押え本体に対して前記誘導面に交わる方向に移動可能とされたミシン。
  2. 前記誘導面は生地送り方向に沿う平面である、請求項1に記載のミシン。
  3. 前記生地ガイドは前記生地押え本体に対して結合手段により固定されており、
    前記結合手段は、上方から固定及び固定解除のための操作が可能である、請求項1または2に記載のミシン。
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