JP2017184692A - 捕虫器 - Google Patents

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Abstract

【課題】虫の再検出の可能性を低減することができ、センサの感度低下を防止できる捕虫器を提供する。
【解決手段】捕虫器10は、筐体20と、筐体に装着された誘虫灯15と、筐体の誘虫灯の近傍に形成された吸引口と、筐体の内部に設けられた、吸引口に連通する通気路と、通気路の筐体内の排出口を囲む減圧室33と、減圧室内の空気を吸引して筐体の外部に排気する吸引ファンと、通気路の排出口に取付けられて減圧室内に配置された袋状の捕獲フィルタ17と、通気路を通る虫を検出できるように、通気路の吸引口側に配置されたセンサ60とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、工場等に設置されて虫を捕獲するための、捕虫器に関する。
以前から、工場や倉庫、店舗等には、カナブンや蛾、蠅等の虫を捕獲するための捕虫器が設置されている。この種の捕虫器としては、例えば、誘虫灯及び電撃式の殺虫装置を有するものや、誘虫灯及び吸引装置を有するものがある。前者の捕虫器は、誘虫灯に誘引された虫を殺虫装置で電撃して駆除し、後者の捕虫器は、誘虫灯に誘引された虫を吸引装置で吸引して、捕獲ネット等で捕獲する。
後者の吸引型の捕虫器として、下記特許文献1には、筐体と、筐体前面に取り付けられた1または複数の誘虫灯と、筐体前面に開口されたスリット状の吸引口を有する捕虫導管とを備え、吸引口は誘虫灯に接近配置され、筐体は、捕虫導管に吸引力を作用させるための吸引手段を備えている捕獲部を有し、捕虫導管の吸引口とは反対側の端部には捕虫網が設けられており、捕虫網は捕獲部の中において、吸引手段によって生じる流路の途中に配置される、捕虫導管の吸引口とは反対側の端部近傍には、捕虫導管を通過する虫を検出する検出器が設けられた捕虫装置が記載されている。
特許第5193959号公報
しかしながら、上記特許文献1の捕虫装置の場合、捕虫導管の吸引口とは反対側の端部近傍に、捕虫導管を通過する虫を検出する検出器が設けられているので、吸引口から捕虫導管に吸引されて検出器を通過した虫が、吸引口側へ少し戻ると、検出器によって再度検出されてしまうことになり、虫の捕獲数を正確にカウントすることができない可能性があった。
また、虫導管の吸引口とは反対側の端部近傍は、吸引された虫が集積しやすい部分となるため、吸引された虫が検出器に貼り付いてしまい、検出器の感度が低下して、虫の捕獲数の精度に支障が生じる可能性があった。
したがって、本発明の目的は、虫の再検出の可能性を低減することができると共に、センサの感度低下を防止できる、捕虫器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の捕虫器は、筐体と、前記筐体に装着された誘虫灯と、前記筐体の誘虫灯の近傍に形成された吸引口と、前記筐体の内部に設けられた、前記吸引口に連通する通気路と、前記通気路の前記筐体内の排出口を囲む減圧室と、前記減圧室内の空気を吸引して前記筐体の外部に排気する吸引ファンと、前記通気路の排出口に取付けられて前記減圧室内に配置された袋状の捕獲フィルタと、前記通気路を通る虫を検出できるように、前記通気路の吸引口側に配置されたセンサとを備えていることを特徴とする。
上記発明によれば、誘虫灯に近づいてくる虫が吸引口から吸引されて、通気路を通り、減圧室内に配置された捕獲フィルタに捕獲される。吸引口から通気路を通るとき、センサによって虫が検出され、どの程度の数の虫が通過したかを把握することができる。このため、捕獲フィルタの交換が必要かどうかを判断することができる。センサは、通気路の吸引口側に配置されているので、センサを通過した虫が再び戻ってきて、再度検出されてしまう可能性を低減することができる。また、センサの近傍に虫が溜まりにくいので、虫が貼り付いてセンサの感度が低下することを防ぐことができる。
本発明の捕虫器においては、前記吸引口は、前記誘虫灯の長さ方向に沿って伸びるスリット状をなしており、前記通気路は、スリット状をなした前記吸引口を囲むように形成されており、前記センサは、前記通気路の前記吸引口に隣接する部分の、前記吸引口の長さ方向両端部に配置された投光部及び受光部からなる光電センサで構成されていることが好ましい。
上記態様によれば、誘虫灯に近接した位置に、吸引口をできるだけ広い幅で配置することができると共に、吸引口から吸引された虫を吸引口のすぐ近くで検出できるので、センサを通過した虫が再び戻ってきて、再度検出されてしまう可能性を更に低減することができる。
本発明の捕虫器においては、前記筐体の前面側には、前記筐体の最前部からやや引き込んだ位置に設けられた内側壁と、この内側壁の下縁部から最前部に突出する棚壁とで区画される凹所が設けられ、この凹所に前記誘虫灯が配置されており、前記吸引口は、前記内側壁に設けられた、1又は複数の第1開口と、前記棚壁に設けられた、1又は複数の第2開口とで構成されており、前記通気路は、前記第1開口に連通して、前記内側壁の背面側に配置された隔壁と前記内側壁との間に形成された第1通気路と、前記第2開口に連通して、前記棚壁の下方に形成された第2通気路とを含み、前記第1通気路及び前記第2通気路の出口が集合されて前記排出口をなし、前記センサは、前記第1通気路の前記第1開口に近接した部分と、前記第2通気路の前記第2開口に近接した部分との2箇所に設けられていることが好ましい。
誘虫灯に近づいてくる虫は、誘虫灯の周りでそのまま飛行を続ける場合もあるし、誘虫灯の近くで失速して落下する場合もある。上記態様によれば、誘虫灯の周りでそのまま飛行を続ける虫は、凹所の内側壁に設けられた第1開口に近づくとそこから吸引されて捕捉され、誘虫灯の近くで失速して落下する虫は、凹所の棚壁に設けられた第2開口から吸引されて捕捉される。このため、誘虫灯に近づいてくる虫を効率良く捕捉することができる。また、第1通気路は、内側壁の背面側を通って排出口に至り、第2通気路は、棚壁の下方に抜けて排出口に至るので、通気抵抗を少なくして、両方の通気路を1箇所の排出口に集合させることができる。
本発明の捕虫器においては、前記排出口の出口側周縁には、着脱可能な枠状部材が取付けられており、この枠状部材には、前記捕獲フィルタの開口縁部が着脱可能に装着できるようになっていることが好ましい。
上記態様によれば、捕獲フィルタの交換の際に、捕虫器から、枠状部材毎、捕獲フィルタを取り外し、枠状部材に対して捕獲フィルタを交換し、次いで、枠状部材を排出口の出口周縁に取付けることができるので、捕獲フィルタの交換作業を捕虫器から離れた場所で行うことができ、作業性が良好となる。
本発明の捕虫器においては、前記枠状部材には、前記捕獲フィルタが前記吸引ファンに貼り付くのを防止するための支持具が設けられていることが好ましい。
上記態様によれば、捕虫器のコンパクト化のため、捕獲フィルタに近接して吸引ファンを配置されている場合でも、捕獲フィルタが吸引ファンに貼り付いて吸引力が低下するのを防止できる。
本発明によれば、通気路を通る虫を検出するセンサは、通気路の吸引口側に配置されているので、センサを通過した虫が再び戻ってきて、再度検出されてしまう可能性を低減することができると共に、センサの近傍に虫が溜まりにくいので、虫が貼り付いてセンサの感度が低下することを防ぐことができる。
本発明に係る捕虫器の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同捕虫器の概略構成を示す説明図である。 同捕虫器の断面図である。 同捕虫器において、筐体の後壁を取外した状態の、背面斜視図である。 同捕虫器の要部拡大斜視図である。 同捕虫器の要部分解斜視図である。 同捕虫器において、捕獲フィルタの着脱構造を示す斜視図である。 同捕虫器の捕獲フィルタの拡大斜視図である。
以下、図1〜8を参照して、本発明に係る捕虫器の一実施形態について説明する。
図1〜4に示すように、この実施形態における捕虫器10は、筐体20と、該筐体20に装着された複数の誘虫灯15と、筐体20の誘虫灯15の近傍に形成された吸引口(ここでは第1開口31,第2開口32)と、該吸引口に連通する通気路(ここでは第1通気路51,第2通気路52)と、通気路の排出口55(図3参照)を囲む減圧室33と、減圧室33内の空気を吸引して筐体外部に排気する吸引ファン35と、虫を捕獲する袋状の捕獲フィルタ17と、該通気路を通る虫1を検出するセンサ60とを備えている。
なお、誘虫灯15としては、蛍光管や水銀灯などを用いることができ、例えば蠅などの小型昆虫が好む周波数である370nm付近の波長の光を出射するものが好適に用いられる。また、この実施形態におけるセンサ60は、光を投光する投光部61と、投光部61からの光Lを受光する受光部63とからなる、周知の光電センサであるが(図2参照)、通気路を通る虫1を検出可能であれば、どのようなセンサでもよい。
前記筐体20は、一対の側壁21,21と、それらの上端部どうしを連結する長板状の天井壁22と、一対の側壁21,21の下端部どうしを連結する長板状の底壁23(図3参照)と、これらの壁部の前面側に配置された前壁24と、後面側(背面側)に配置された後壁25とからなる、横方向に長い箱状をなしている。この筐体20の前面側に、複数の窓部71を設けた前カバー70が、開閉可能に取付けられている(図1参照)。
また、筐体20の前面側であって、その上半部には、前面側が開口した凹所26が設けられている。この凹所26は、筐体20の最前部24aからやや引き込んだ位置に垂設された内側壁27と、この内側壁27の下縁部から、前記最前部24aに向けて水平方向に突出する棚壁28とで区画されている。そして、この凹所26に複数の誘虫灯15が、筐体20の水平方向に沿って配置されている。
更に、筐体20の誘虫灯15の近傍には、誘虫灯15により誘引された虫1を吸引するための、吸引口が設けられている。この実施形態では、図1に示すように、凹所26を構成する内側壁27の上方側に、誘虫灯15の長さ方向に沿って伸びるスリット状をなした第1開口31が形成されていると共に、棚壁28の奥側(内側壁27との境界側)に、同じく誘虫灯15の長さ方向に沿って伸びるスリット状をなした第2開口32が形成されている。
また、図1に示すように、凹所26を構成する内側壁27や棚壁28の、前面側であって、前記複数の誘虫灯15の背面側には、略L字状に屈曲形成された反射板75が設置されるようになっている。この反射板75の上方側及び下方側であって、前記第1開口31や第2開口32に整合する位置には、複数の小開口76が形成されている。反射板75としては、外面側が鏡面又はそれに近い反射率をなす板が好ましく使用され、その材質は問わない。
更に、筐体20の前面側であって、前記凹所26の下方には、後述する通気路(第1通気路51,第2通気路52)の、筐体20内の排出口55(図3参照)を囲む減圧室33が設けられている。図1及び図4に示すように、この減圧室33は、上下左右及び奥方に配置された複数の仕切壁で仕切られて、前面側が開口した箱状をなしている。そして、前面側は、前カバー70を閉じたとき、図示しないパッキンを介して、前カバー70によって封止されるようになっている。各仕切壁の中で、上方側に配置された仕切壁34aは、前記棚壁28の下方に所定間隔をあけて平行に配置されていると共に、通気路の排出口55に連通する開口を有しており、この開口を通して排出口55が減圧室33内に連通している(図3参照)。
また、減圧室33の、奥側の仕切壁34bには、複数の円形孔35aが形成されており(図4参照)、各円形孔35aに吸引ファン35がそれぞれ取付けられている(図7参照)。この吸引ファン35は電源69に接続されており(図2参照)、減圧室33内の空気を吸引して、筐体20の外部に排気する。なお、この吸引ファン35は、捕獲フィルタ17の交換作業時を除いて、常時作動して減圧室33内の空気を吸引しており、捕獲フィルタ17内において捕獲した虫1が、捕獲フィルタ17の外部に逃げるのを防止できるようになっている。
なお、筐体の形状や内部構造は、上記筐体20の形状や内部構造に限定されるものではなく、少なくとも誘虫灯を装着可能であって、減圧室や、吸引口、通気路を有しており、吸引ファンを設置可能であればよい。
一方、上記の吸引口に連通する通気路は、この実施形態の場合、図1、図3及び図5に示すような、通気路形成部材40によって形成されるようになっている。
この通気路形成部材40は、上辺側が長く下辺側が短い略台形状をなした背面壁43と、該背面壁43の周縁から前面側に向けて立設した複数の側壁45とからなる、下方側及び前面側が開口した、略台形状の薄肉箱状をなした第1通気路形成部41を有している。また、通気路形成部材40は、上方及び下方にスリット状をなした開口が形成されると共に、下方に向かって次第に通気面積が狭まるように縮径した先細枠状をなした第2通気路形成部47を有している。
この第2通気路形成部47の、背面側の仕切壁48(図3参照)が、上記第1通気路形成部41の下方側前面に固定されることで、第1通気路形成部41と第2通気路形成部47とが一体的に連結された、通気路形成部材40が構成されている。
また、第1通気路形成部41の側壁45の折曲部45aを介して、第1通気路形成部41が、凹所26の内側壁27の背面側に配置固定されると共に、第2通気路形成部47の上方の折曲端部49を介して、第2通気路形成部47が、凹所26の棚壁28の下面側及び減圧室33の仕切壁34aの上方側に配置固定される(図3参照)。その結果、図3に示すように、第1通気路形成部41の上方側が、吸引口の第1開口31に連通して、同第1開口31を囲む第1通気路51が形成され、第2通気路形成部41のスリット状の上方開口が、吸引口の第2開口32に連通して、同第2開口32を囲む第2通気路52が形成されるようになっている。
また、図3に示すように、第1通気路51の出口側及び第2通気路52の出口側は、前記仕切壁48を介して区分けされているが、第1通気路51の出口側は、減圧室33の仕切壁34aに設けた排出口55に連通し、第2通気路52の出口側も、同仕切壁34aの排出口55に連通して、第1通気路51及び第2通気路52の出口が集合されており、この出口が集合した部分が、通気路の排出口55をなしている。
なお、通気路を構成するための構造としては、上記態様に限定されるものではなく、少なくとも吸引口に連通すると共に、排出口を構成可能な構造であれば、特に限定はされない。
また、第1通気路形成部41の上方側であって、その長手方向一端部に配置された一方の側壁45の外側に、ボルトを介してセンサ60の投光部61が固定され、長手方向他端部に配置された他方の側壁45の外側に、ボルトを介してセンサ60の受光部63が固定されている。更に、第2通気路形成部47の、スリット状をなした上方開口の長手方向一端部に配置された一方の壁部50に、ボルトを介してセンサ60の投光部61が固定され、長手方向他端部に配置された他方の壁部50に、ボルトを介してセンサ60の受光部63が固定されている。したがって、投光部61及び受光部63からなるセンサ60は、第1通気路51の第1開口31に近接した部分と、第2通気路52の第2開口32に近接した部分との、2箇所に設けられている。また、各センサ60の投光部61の投光部分61aと、受光部63の受光部分63aとが、第1通気路形成部41の側壁45に設けた貫通孔45bや、第2通気路形成部47の壁部50に設けた貫通孔50aを介して、第1開口31や第2開口32に隣接する領域に向くように配置されて、第1開口31や第2開口32に隣接する領域に光Lが照射されるようになっている。
更に、この実施形態では、一方のセンサ60の、投光部61及び受光部63は、第1通気路51の第1開口31に隣接する部分であって、スリット状をなした第1開口31の長さ方向両端部に配置され、他方のセンサ60の、投光部61及び受光部63は、第2通気路51の第2開口32に隣接する部分であって、スリット状をなした第2開口32の長さ方向両端部に配置されるようになっている。
なお、センサ60は、第1通気路51及び第2通気路52の第1開口31及び第2開口32に隣接する部分に設けることが最も好ましいが、それぞれの通気路51.52の吸引口(第1開口31に連通する小開口76及び第2開口32に連通する小開口76)側に設けられていればよい。ここで、吸引口側とは、各通気路51,52の吸引口(第1開口31に連通する小開口76及び第2開口32に連通する小開口76)から排出口55に至る経路の中間地点よりも、吸引口側の領域を意味する。
なお、本発明において、吸引口の形状や配置個数は、上記態様に限定されるものではない。例えば、この実施形態では、内側壁27に設けられた第1開口31、及び棚壁28に設けられた第2開口32がそれぞれ1つずつであるが、複数設けてもよい。また、センサは、通気路51,52のぞれぞれに、一対の投光部61及び受光部63からなる1つの光電センサが設けられているが、各通気路に一対の投光部及び受光部からなるセンサを複数対ずつ配置してもよく、特に限定はない。
また、図2に示すように、センサ60は、虫1が通気路を通過することにより、投光部61から受光部63への光を遮った回数をカウントする、カウンター65に接続されている。このカウンター65には外部メモリ67が着脱可能に装着され、通気路を通る虫1の積算数のログが保存される。なお、この外部メモリ67は、捕獲フィルタ17の交換時に回収可能となっている。
次に、捕獲フィルタ17やその取付構造について説明する。
この実施形態における捕獲フィルタ17は、所定寸法のメッシュで形成された袋状をなしており、上記通気路の排出口55に取付けられて、減圧室33内に配置される。また、図7及び図8に示すように、通気路の排出口55の出口側周縁には、着脱可能な枠状部材80が取付けられるようになっている。
図8に示すように、この実施形態の枠状部材80は、細長い長方形の枠状をなし、その表面側には、薄板状をなした磁石プレート81が複数固着されている。そして、これらの磁石プレート81によって、減圧室33の仕切壁34aの開口の表側周縁に、枠状部材80が着脱可能に取付けられ、その結果、同仕切壁34aの開口に連通する、通気路の排出口55の出口側周縁に、仕切壁34aを介して枠状部材80が取付けられるようになっている(図3及び図7参照)。
また、上記枠状部材80には、捕獲フィルタ17の開口縁部が着脱可能に装着できるようになっている。この実施形態では、枠状部材80の裏面側と、捕獲フィルタ17の開口縁部の外面とに、面ファスナー等の着脱手段が固着されており、同着脱手段を介して、捕獲フィルタ17の開口縁部が、枠状部材80の裏面側の開口縁部に着脱可能に装着できるようになっている。
更に図8に示すように、上記枠状部材80には、捕獲フィルタ17が吸引ファン35に貼り付くのを防止するための支持具85が設けられている。支持具85は、この実施形態では、全体としてL字状をなす金属線材からなり、枠状部材30の裏面両側に取付けられて、枠状部材30の前面の両側から垂下するように延出された一対の支持具85,85で構成されている。また、各支持具85の下端部は、略フック状に屈曲した形状をなしている。そして、各支持具85の下端部を、捕獲フィルタ17の外周に設けた、引掛け部18にそれぞれ引き掛けることで、捕獲フィルタ17が支持されて、減圧室33の背面側に配置された吸引ファン35への貼り付きが防止されるようになっている。
次に、上記構造からなる捕虫器10の作用効果について説明する。
この捕虫器10は、例えば、工場や倉庫、店舗等に設置されるが、虫1を捕獲する必要がある場所であれば、その設置箇所は特に限定されない。また、この捕虫器10においては、吸引ファン35は、捕獲フィルタ17の交換作業時を除いて、常時作動して減圧室33内の空気を吸引しているので、捕獲フィルタ17や通気路の排出口55を介して、第1通気路51や第2通気路52内が吸引され、その結果、吸引口を構成する第1開口31や第2開口32に、通気路内方に向けて吸引力が付与されるようになっている。また、センサ60の投光部61から光L(レーザー)が投光されて、受光部63により受光された状態となっている。
上記状態で、図2に示すように、誘虫灯15に誘引された虫1が、第1開口31又は第2開口32からなる吸引口に近づくと、第1開口31や第2開口32から吸引されて、第1通気路51や第2通気路52内に吸い込まれる。その後、虫1は、各通気路51,52の出口が集合した排出口55から排出されて、枠状部材80の開口を介して、減圧室33内に配置された捕獲フィルタ17内に捕獲される(図2及び図3参照)。
そして、吸引口である第1開口31や第2開口32から虫1が吸引されて、通気路内に吸い込まれるときに、投光部61から投光された光Lが遮断されるので、受光部63によって虫1の通過が検出されて、カウンター65に記録される。
このように、この捕虫器10においては、第1開口31や第2開口等の吸引口から、各通気路51,52を通るときに、通気路の吸引口側に配置されたセンサ60によって虫が検出されるので、どの程度の数の虫1が通過したかを把握することができる。そのため、捕獲フィルタ17の交換が必要かどうかを判断することができる。
なお、この実施形態においては、カウンター65に外部メモリ67が装着されているので、この外部メモリ67を取外して、その虫1の積算数を解析することで、捕獲フィルタ17の交換時期の目安を推察することができる。
そして、この捕虫器10においては、上述したように、センサ60は、各通気路51,52の吸引口側(第1開口31,第2開口32側)に配置されているので、センサ60を通過した虫1が再び吸引口側に戻ってきて、再度検出されてしまう可能性を低減することができる。また、各通気路51,52の吸引口側にセンサ60が配置されているため、通気路の排出口の近傍にセンサ60を配置した場合に比べて、センサ60の近傍に虫1が溜まりにくいので、センサ60に虫1が貼り付いてしまって、センサ60の感度が低下することを防ぐことができる。
また、この実施形態においては、センサ60は、各通気路51,52の吸引口(第1開口31,第2開口32)に隣接する部分であって、スリット状をなした第1開口31,32の長さ方向両端部に配置された投光部61及び受光部63からなる光電センサで構成されている(図2及び図5参照)。そのため、誘虫灯15に近接した位置に、吸引口をできるだけ広い幅で配置することができると共に、吸引口から吸引された虫1を吸引口のすぐ近くで検出できるので、センサ60を通過した虫1が再び吸引口側に戻ってきて、再度検出されてしまう可能性を更に低減することができる。
更にこの実施形態においては、吸引口が第1開口31と第2開口32とで構成され、通気路は、第1開口31に連通して、内側壁27の背面側に配置された第1通気路51と、第2開口32に連通して、棚壁28の下方に形成された第2通気路52とを含み、第1通気路51及び第2通気路52の出口が集合されて排出口55をなし、センサ60は、第1通気路51の第1開口31に近接した部分と、第2通気路52の第2開口32に近接した部分との2箇所に設けられた構造をなしている(図2、図3及び図5参照)ので、次のような作用効果がもたらされる。
すなわち、誘虫灯15に近づいてくる虫は、誘虫灯15の周りでそのまま飛行を続ける場合もあるし、誘虫灯15の近くで失速して落下する場合もある。この場合、この実施形態の捕虫器10においては、上記のような構造を採用したことにより、誘虫灯15の周りでそのまま飛行を続ける虫は、凹所26の内側壁27に設けられた第1開口31に近づくとそこから吸引されて捕捉され、誘虫灯15の近くで失速して落下する虫は、凹所26の棚壁28に設けられた第2開口32から吸引されて捕捉されるので、誘虫灯15に近づいてくる虫を効率良く捕捉することができる。また、第1通気路51は、内側壁27の背面側を通って排出口55に至り、第2通気路52は、棚壁28の下方に抜けて排出口55に至るので、通気抵抗を少なくして、両方の通気路51,52を1箇所の排出口55に集合させることができる(図3参照)。
また、この実施形態においては、図7及び図8に示すように、排出口55の出口側周縁には、着脱可能な枠状部材80が取付けられ、この枠状部材80には、捕獲フィルタ17の開口縁部が着脱可能に装着できるようになっている。そのため、捕獲フィルタ17の交換の際に、捕虫器10から、枠状部材80ごと、捕獲フィルタ17を取り外して、枠状部材80に対して捕獲フィルタ17を交換し、次いで、枠状部材90を排出口55の出口周縁に取付けることができるので、捕獲フィルタ17の交換作業を捕虫器10から離れた場所で行うことができ、作業性が良好となる。
更にこの実施形態においては、図8に示すように、枠状部材80には、捕獲フィルタ17が吸引ファン35に貼り付くのを防止するための支持具85が設けられているので、捕虫器10のコンパクト化のため、捕獲フィルタ17に近接して吸引ファン35が配置されている場合でも、捕獲フィルタ17が吸引ファン35に貼り付いて吸引力が低下するのを防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
10 捕虫器
15 誘虫灯
17 捕獲フィルタ
18 引掛け部
20 筐体
21 側壁
22 天井壁
23 底壁
24 前壁
24a 最前部
25 後壁
26 凹所
27 内側壁
28 棚壁
30 枠状部材
31 第1開口
32 第2開口
33 減圧室
34a,34b 仕切壁
35 吸引ファン
35a 円形孔
40 通気路形成部材
41 第1通気路形成部
43 背面壁
45 側壁
45a 折曲部
47 第2通気路形成部
48 仕切壁
49 折曲端部
50 壁部
51 第1通気路
52 第2通気路
55 排出口
60 センサ
61 投光部
63 受光部
65 カウンター
67 外部メモリ
70 前カバー
71 窓部
75 反射板
76 小開口
80 枠状部材
81 磁石プレート
85 支持具
90 枠状部材

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体に装着された誘虫灯と、
    前記筐体の誘虫灯の近傍に形成された吸引口と、
    前記筐体の内部に設けられた、前記吸引口に連通する通気路と、
    前記通気路の前記筐体内の排出口を囲む減圧室と、
    前記減圧室内の空気を吸引して前記筐体の外部に排気する吸引ファンと、
    前記通気路の排出口に取付けられて前記減圧室内に配置された袋状の捕獲フィルタと、
    前記通気路を通る虫を検出できるように、前記通気路の吸引口側に配置されたセンサとを備えていることを特徴とする捕虫器。
  2. 前記吸引口は、前記誘虫灯の長さ方向に沿って伸びるスリット状をなしており、前記通気路は、スリット状をなした前記吸引口を囲むように形成されており、前記センサは、前記通気路の前記吸引口に隣接する部分の、前記吸引口の長さ方向両端部に配置された投光部及び受光部からなる光電センサで構成されている、請求項1記載の捕虫器。
  3. 前記筐体の前面側には、前記筐体の最前部からやや引き込んだ位置に設けられた内側壁と、この内側壁の下縁部から最前部に突出する棚壁とで区画される凹所が設けられ、この凹所に前記誘虫灯が配置されており、前記吸引口は、前記内側壁に設けられた、1又は複数の第1開口と、前記棚壁に設けられた、1又は複数の第2開口とで構成されており、前記通気路は、前記第1開口に連通して、前記内側壁の背面側に配置された隔壁と前記内側壁との間に形成された第1通気路と、前記第2開口に連通して、前記棚壁の下方に形成された第2通気路とを含み、前記第1通気路及び前記第2通気路の出口が集合されて前記排出口をなし、前記センサは、前記第1通気路の前記第1開口に近接した部分と、前記第2通気路の前記第2開口に近接した部分との2箇所に設けられている、請求項1又は2記載の捕虫器。
  4. 前記排出口の出口側周縁には、着脱可能な枠状部材が取付けられており、この枠状部材には、前記捕獲フィルタの開口縁部が着脱可能に装着できるようになっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の捕虫器。
  5. 前記枠状部材には、前記捕獲フィルタが前記吸引ファンに貼り付くのを防止するための支持具が設けられている、請求項4記載の捕虫器。
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