JP2017183585A - 生産処理の最適化装置および電子部品装着機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の実行可能なリカバリ処理により装着ミスの自動回復を図ることが可能な生産処理の最適化装置および電子部品装着機を提供することを目的とする。【解決手段】最適化装置80の種別設定部82は、複数の供給位置Psのうち第一供給位置Ps1を含む異なる2以上の供給位置Psに同一の部品種別を設定することにより、第一供給位置Ps1で装着ミスに係る電子部品が供給された場合に、第一供給位置Ps1と同一の部品種別を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行を可能とする。【選択図】図6

Description

本発明は、生産処理の最適化装置および電子部品装着機に関するものである。
最適化装置は、基板製品を生産する生産設備による生産処理を最適化する。生産設備は、一または複数の電子部品装着機により構成される。電子部品装着機には、電子部品を回路基板の規定位置に移載する上記の装着処理において、電子部品が適正に移載されない装着ミスを検出した場合に再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するものがある。例えば、特許文献1には、吸着動作において電子部品が吸着されない吸着エラーが装着ミスとして検出された場合に、再度の吸着動作により電子部品を吸着するリカバリ処理を実行する構成が開示されている。
特開2015−159330号公報
しかしながら、装着ミスの原因によっては上記のようなリカバリ処理では対処できないことがある。このような場合に、電子部品装着機は、例えば連続した装着ミスの回数が設定値に達した場合に、リカバリ処理を実行せずに、オペレータによる復旧作業が必要であることを通知するとともに、生産処理を一時的に中断する。オペレータによる復旧作業を待機した状態が続くと、生産性の低下を招来するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の実行可能なリカバリ処理により装着ミスの自動回復を図ることが可能な生産処理の最適化装置および電子部品装着機を提供することを目的とする。
請求項1に係る生産処理の最適化装置は、生産設備による基板製品の生産処理を最適化する。前記生産設備は、前記生産処理において複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行する。
前記最適化装置は、前記装着処理の実行に伴って部品切れが発生して前記電子部品の補給を要する頻度を部品種別ごとに示す補給頻度情報、前記装着ミスの発生頻度を部品種別ごとに示す装着ミス情報、および前記電子部品の移載難度を部品種別ごとに予め設定された移載難度情報の少なくとも一つに基づいて、前記複数の供給位置のうち異なる2以上の供給位置で同一の部品種別の前記電子部品を供給するか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、前記複数の供給位置で供給する前記電子部品の部品種別をそれぞれ設定する種別設定部と、を備える。
前記種別設定部は、前記複数の供給位置のうち第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置に同一の部品種別を設定することにより、前記第一供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第一供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行が中止された場合に、前記第一供給位置と同一の部品種別を設定された他の供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を可能とする。
請求項6に係る電子部品装着機は、複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理を実行する装着制御部と、前記装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部と、を備える。前記電子部品装着機に設けられた前記複数の供給位置のうち第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置は、それぞれで供給される前記電子部品の部品種別を同一に設定される。
前記装着制御部は、前記装着処理のうち前記リカバリ処理を除いた通常処理において、前記第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置でそれぞれ供給される同一の部品種別の前記電子部品が前記回路基板に移載されるように、前記通常処理における移載動作を制御する。前記リカバリ制御部は、前記第一供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第一供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第一供給位置と同一の部品種別を設定された他の供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理を実行する。
請求項7に係る電子部品装着機は、基板製品の生産ラインを構成する。前記生産ラインは、前記電子部品装着機である第二装着機および第三装着機を含む複数の前記電子部品装着機により構成され、複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理を実行する。前記電子部品装着機は、前記装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部を備える。
前記複数の供給位置のうち前記第二装着機に設けられた第二供給位置および前記第三装着機に設けられた第三供給位置は、それぞれで供給される前記電子部品の部品種別を同一に設定される。前記第二装着機の前記リカバリ制御部は、前記第三供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第三装着機の前記リカバリ制御部が前記第三供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第二供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理を実行する。
請求項1,6,7に係る発明の構成によると、通常のリカバリ処理により装着ミスが回復されない場合には、第一供給位置と同一の部品種別を設定された他の供給位置で供給される電子部品を用いたリカバリ処理が実行される。このように、最適化装置により最適化された生産処理を実行する生産設備は、装着ミスに係る電子部品を供給した第一供給位置により再度供給される電子部品を用いた第一のリカバリ処理に加えて、他の供給位置により供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理の実行が可能となる。これにより、複数の実行可能なリカバリ処理により装着ミスの自動回復を図ることが可能となり、生産性の低下を抑制できる。
第一実施形態における生産ラインを模式的に示す平面図である。 図1における電子部品装着機の構成を示す模式図である。 図1における電子部品装着機の制御装置および管理装置を示すブロック図である。 図3の管理装置に記憶されている各種データを示す表である。 最適化された部品種別割り当てデータの一部を示す表である。 装着処理を示すフローチャートである。 第二実施形態における最適化された部品種別割り当てデータの一部を示す表である。 装着ミスが検出された第三装着機における装着処理を示すフローチャートである。 生産ラインによる生産処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の生産処理の最適化装置および電子部品装着機を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。最適化装置は、生産設備による基板製品の生産処理を最適化する。本実施形態において、生産設備は、複数の電子部品装着機により構成された基板製品の生産ラインである。電子部品装着機は、供給位置にある電子部品を吸着ノズルやチャック装置などの保持部材により保持し、この電子部品を回路基板上の所定の座標位置に装着する装置である。
<第一実施形態>
(生産ライン1の構成)
生産ライン1は、図1に示すように、複数の電子部品装着機10が回路基板Bdの搬送方向(X方向)に並設されて構成される。生産ライン1には、例えばスクリーン印刷機や装着検査機、リフロー炉などが含まれ得る。複数の電子部品装着機10は、ネットワークを介して管理装置70と通信可能に接続されている。
管理装置70は、図3に示すように、生産制御部71と、記憶装置72と、最適化装置80とを備える。生産制御部71は、生産ライン1の動作状況を監視し、複数の電子部品装着機10を含む生産ライン1の構成機器の制御を行う。また、生産制御部71は、電子部品装着機10による装着処理に要した所要時間や、装着処理の実行中に発生したエラーなどを集計する。
記憶装置72は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶装置72には、電子部品装着機10を制御するための各種データが記憶されている。上記の各種データには、生産される基板製品の種類や生産量を含む生産計画、電子部品装着機10を動作させるための制御プログラム、および段取り替えにおいて電子部品装着機10に配置する電子部品の部品種別を示す部品種別割り当てデータ(図5を参照)が含まれる。
最適化装置80は、本実施形態において、管理装置70に組み込まれて構成される。最適化装置80は、各種データに基づいて、上記の制御プログラムや部品種別割り当てデータなどの最適化を行う。なお、最適化装置80の詳細構成については後述する。
(電子部品装着機10の構成)
電子部品装着機10は、図2に示すように、基板搬送装置20と、部品供給装置30と、部品移載装置40と、部品カメラ51と、基板カメラ52と、ノズルステーション55と、制御装置60とを備える。以下の説明において、電子部品装着機10の水平幅方向(図2の左右方向)をX軸方向とし、電子部品装着機10の水平奥行き方向(図2の上下方向に)をY軸方向とし、X軸およびY軸に垂直な鉛直方向(図2の前後方向)をZ軸方向とする。
基板搬送装置20は、ベルトコンベアなどにより構成され、回路基板Bdを搬送方向(本実施形態においてはX軸方向)へと順次搬送する。基板搬送装置20は、電子部品装着機10の機内における所定の位置に回路基板Bdを位置決めする。そして、基板搬送装置20は、電子部品装着機10による装着処理が実行された後に、回路基板Bdを電子部品装着機10の機外に搬出する。
部品供給装置30は、複数の供給位置Psにおいて、回路基板Bdに装着される電子部品を供給する。部品供給装置30は、X軸方向に並んで配置された複数のスロット31および複数のリール保持部32を有する。複数のスロット31には、フィーダ33が着脱可能にそれぞれセットされる。部品供給装置30は、多数の電子部品を収納するキャリアテープをフィーダ33により送り移動させて、フィーダ33の先端側に位置する供給位置Psにおいて電子部品を取り出し可能に供給する。リール保持部32は、キャリアテープが巻回されたリールを交換可能に保持する。
部品移載装置40は、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成される。部品移載装置40は、電子部品装着機10の長手方向の後部側(図2の上側)から前部側の部品供給装置30の上方にかけて配置されている。部品移載装置40は、ヘッド駆動装置41、移動台42、および装着ヘッド43を備える。ヘッド駆動装置41は、直動機構により移動台42をXY軸方向に移動可能に構成されている。
装着ヘッド43は、図示しないクランプにより移動台42に固定される。また、装着ヘッド43には、図示しない複数の吸着ノズルが着脱可能に設けられる。装着ヘッド43は、Z軸と平行なR軸回りに回転可能に、且つ昇降可能に各吸着ノズルを支持する。各吸着ノズルは、装着ヘッド43に対する昇降位置や角度、負圧の供給状態を制御される。各吸着ノズルは、負圧を供給されることにより、フィーダ33の供給位置Psにおいて供給される電子部品を吸着して保持する。
部品カメラ51および基板カメラ52は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ51および基板カメラ52は、通信可能に接続された制御装置60による制御信号に基づいてカメラ視野に収まる範囲の撮像を行い、当該撮像により取得した画像データを制御装置60に送出する。
部品カメラ51は、光軸が鉛直方向(Z軸方向)の上向きとなるように電子部品装着機10の基台に固定され、部品移載装置40の下方から撮像可能に構成される。より具体的には、部品カメラ51は、吸着ノズルに保持された状態の電子部品の下面を撮像可能に構成される。基板カメラ52は、光軸が鉛直方向(Z軸方向)の下向きとなるように部品移載装置40の移動台42に設けられる。基板カメラ52は、回路基板Bdを撮像可能に構成されている。
ノズルステーション55は、電子部品装着機10の基台に設置される。ノズルステーション55は、複数の吸着ノズルを着脱可能に保持する。ノズルステーション55は、吸着ノズルの交換処理において、装着ヘッド43から取り外された吸着ノズルを保持するとともに、別の吸着ノズルを取り出し可能に保持する。これにより、電子部品装着機10は、装着処理の実行中に、装着対象の電子部品の種別に応じて吸着ノズルを自動的に交換可能に構成される。
(制御装置60の構成)
制御装置60は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置60は、電子部品の装着処理を制御する。電子部品装着機10による装着処理の詳細については後述する。制御装置60は、図3に示すように、装着制御部61、記憶装置62、ミス検出部63、およびリカバリ制御部64を備える。
装着制御部61は、装着ヘッド43の位置や吸着機構の動作を制御する。装着制御部61は、電子部品装着機10に複数設けられた各種センサから出力される情報、画像処理などによる認識処理の結果を入力する。そして、装着制御部61は、記憶装置62に記憶されている制御プログラム、各種センサによる情報、各種の認識処理の結果に基づいて、部品移載装置40へと制御信号を送出する。これにより、装着ヘッド43に支持された吸着ノズルの位置および回転角度が制御される。
記憶装置62は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶装置62には、制御プログラム、制御情報、画像データ、画像処理による各種処理の一時データなどが記憶される。また、記憶装置62には、リカバリ処理を実行するか否かの基準となる閾値が記憶される。
ミス検出部63は、生産処理において複数の供給位置Psで供給される種々の電子部品を回路基板Bdに移載する装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスを検出する。上記の「装着ミス」には、電子部品の吸着ミス、吸着状態の電子部品の不良、吸着状態の電子部品の姿勢異常、および装着後の電子部品の異常が含まれる。本実施形態において、ミス検出部63は、部品カメラ51の撮像により得られた画像データに基づいて、吸着された電子部品の状態を認識する。
ミス検出部63は、上記の電子部品の状態認識によって、吸着ノズルが電子部品を保持しているか否か、電子部品の良否、および電子部品の姿勢の適否を判定する。ミス検出部63は、例えば電子部品を保持すべき吸着ノズルが電子部品を保持していない場合に、吸着ミスが発生したものと判定する。なお、吸着ミスの原因としては、フィーダ33における部品切れや、キャリアテープの送り移動の動作不良、吸着ノズルの先端部の異常による吸着力の低下などがある。
リカバリ制御部64は、装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行する。リカバリ制御部64は、例えば複数回に亘る吸着動作において連続した吸着ミスの回数が閾値未満の場合に、再度の吸着動作により電子部品を吸着するリカバリ処理を実行する。リカバリ処理において、吸着ミスに係る電子部品の吸着が試行され、電子部品が正常に吸着された場合には、当該電子部品が回路基板Bdに装着される。
このように、吸着ミスを含む装着ミスの対応処理の一つであるリカバリ処理は、吸着ミスが偶発的に発生したものとして自動的な復旧を試行するものであり、装着処理の中断(電子部品装着機10の停止)を伴わない処理である。しかしながら、装着ミスの原因によっては、例えばフィーダ33におけるキャリアテープの交換処理などのオペレータによる復旧作業が必要とされることがある。そこで、リカバリ制御部64は、上記のように複数回に亘る吸着動作において連続した同一の装着ミスの回数が閾値未満の場合に、同一の供給位置Psを用いたリカバリ処理を実行する。
なお、上記の閾値は、リカバリ処理を実行するか否かの基準となる設定値である。閾値は、オペレータにより予め初期値が設定されて、記憶装置62に記憶されている。そして、リカバリ制御部64は、連続した同一の装着ミスの回数が閾値に達した場合に、当該装着ミスの回復には復旧作業が必要とされることから、装着処理を中断するか、特定の部品種別については上記のように同一の供給位置Psを用いた第一のリカバリ処理に加えて、複数の供給位置Psのうち他の供給位置Psを用いた第二のリカバリ処理を実行する。第二のリカバリ処理の詳細については後述する。
上記のような構成により、電子部品装着機10は、制御プログラムにより指定される種々の電子部品を複数の保持部材により保持した後に回路基板に移載するピックアンドプレースサイクル(以下、PPサイクル)を複数回に亘って繰り返す装着処理を実行する。また、電子部品装着機10は、装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行可能に構成されている。
(最適化装置80の詳細構成)
装着処理の最適化装置80は、複数の電子部品装着機10に送出される制御プログラムや生産処理の段取り替えにてオペレータの指標となる部品種別割り当てデータを対象として最適化処理を実行する。最適化装置80は、上記の制御プログラムや部品種別割り当てデータを、装着処理に要するサイクルタイム短縮の観点から、またリカバリ処理の実行性向上の観点から最適化する。これにより、サイクルタイムを短縮しつつ、回復に復旧作業を必要とする装着ミスに対してリカバリ処理を可能として、結果として生産効率の向上が図られている。
最適化装置80は、図3に示すように、判定部81と、種別設定部82と、動作設定部83とを備える。判定部81は、記憶装置72に記憶されている補給頻度情報Is、装着ミス情報Ie、および移載難度情報Icの少なくとも一つに基づいて、複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するか否かを判定する。つまり、判定部81は、生産に用いられる部品種別ごとに、1つの供給位置Psで供給すべきか、または2以上の供給位置Psで供給すべきかを判定する。
上記の補給頻度情報Isは、装着処理の実行に伴って部品切れが発生して電子部品の補給を要する頻度を部品種別ごとに示す情報である。所定の部品種別の補給頻度は、生産処理に必要な電子部品の数量(装着数)と、装着処理に使用される複数のフィーダ33の初期数とに基づいて算出される。上記の「装着数」は、例えば基板製品の設計情報および基板製品の生産数に基づいて、生産処理にて回路基板に装着される数量に相当する。
また、上記のフィーダ33の「初期数」は、その生産処理が開始されるときにフィーダ33に装填されたリールに保持されている電子部品の総数である。よって、「初期数」は、例えば装着処理に用いられるフィーダ33に使いかけのリールが装填されている場合には、その時点のフィーダ33が保有する電子部品の数量に相当し、キャリアテープの残量や新しいリールが装填されてからの送り移動量に基づいて算出される。また、「初期数」は、例えば装着処理に用いられるフィーダ33に新しいリールが装填された場合に、当該フィーダ33により供給可能な電子部品の数量に相当する。
つまり、所定の部品種別の補給頻度は、当該部品種別の装着数と、当該部品種別の電子部品が装填された状態で保管されている一または複数の使いかけのフィーダ33の各初期数とに基づいて算出され、装着処理に使用されるフィーダ33の延べ数に相当する。よって、判定部81は、使用されるフィーダ33に装填可能な電子部品の最大数ではなく、現在の保管状態(使いかけのフィーダ33の数量とそれぞれにおける残数)により変動する補給頻度に基づいて、その部品種別を1つの供給位置Psで供給すべきか、または2以上の供給位置Psで供給すべきかを判定することができる。
上記の装着ミス情報Ieは、装着ミスの発生頻度を部品種別ごとに示す情報である。所定の部品種別の装着ミスの発生頻度は、例えば複数の電子部品装着機10のそれぞれによる装着処理において検出された装着ミスを集計することにより算出される実績値である。装着ミスの発生頻度は、装着ミスの発生回数や、装着数に対する装着ミスの発生回数、リカバリ処理を実行されることなく適正に装着される確率を示す装着成功率の逆数などにより示される。また、装着ミス情報Ieには、装着ミスが発生したときの装着条件(使用された吸着ノズルの種別、移載動作の速度など)が含まれる構成としてもよい。
上記のような構成により、装着ミスの発生頻度は、実行予定の装着処理において所定の部品種別が予定される装着数分だけ装着された場合に、装着ミスが発生してリカバリ処理を実行する回数の指標となる。よって、判定部81は、実績値である装着ミスの発生頻度に基づいて、その部品種別を1つの供給位置Psで供給すべきか、または2以上の供給位置Psで供給すべきかを判定することができる。
移載難度情報Icは、電子部品の移載難度を部品種別ごとに予め設定された情報である。所定の部品種別の移載難度は、例えば当該部品種別の装着に慎重を期するように最適化装置80に促すことなどを目的として設定され、オペレータが経験等に基づいて任意に設定可能な設定値である。移載難度情報Icは、図4に示すように、電子部品の寸法および形状、並びに装着処理において電子部品の保持に用いられる保持部材(吸着ノズル、チャック装置)と電子部品との間に発生する摩擦力を示す値のうち少なくとも一つを電子部品の移載難度として設定されるようにしてもよい。これにより、オペレータが直接的に移載難度を入力する方法に加えて、電子部品の寸法等を加味して移載難度が自動的に算出され得る。
種別設定部82は、最適化処理において、部品供給装置30の複数のスロット31のそれぞれにおいて供給される電子部品の部品種別を設定する。これにより、複数のスロット31に対応する複数の供給位置Psに部品種別が割り当てられる。具体的には、種別設定部82は、例えば基板製品の設計情報に基づいて装着処理により移載される電子部品の数量を部品種別ごとに認識し、装着処理において複数の電子部品を効率的に吸着可能となるように、部品種別の割り当てを最適化する。
さらに、本実施形態において、種別設定部82は、リカバリ処理の実行性向上の観点から、判定部81による判定結果に基づいて、複数の供給位置Psで供給する電子部品の部品種別をそれぞれ設定する。つまり、種別設定部82は、補給頻度、装着ミスの発生頻度、電子部品の移載難度のうち少なくとも一つが高い値の電子部品に対して、優先的に2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品が供給されるように設定する。これにより、種別設定部82は、同一の部品種別に設定された供給位置Psの一つで装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ当該供給位置Psで供給される電子部品を用いた第一のリカバリ処理の実行が中止された場合に、当該供給位置Psと同一の部品種別を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理の実行を可能とする。
ここで、種別設定部82は、生産ライン1における複数の供給位置Psのそれぞれに電子部品の部品種別をそれぞれ割り当てる。この「複数の供給位置Ps」は、生産設備の構成によって異なり、例えば本実施形態のように生産設備が複数の電子部品装着機10によって構成された生産ライン1の場合には、複数の電子部品装着機10のそれぞれに設けられた供給位置の集合である。一方で、生産設備が一台の電子部品装着機10により構成されている場合には、当該電子部品装着機10に設けられている複数の供給位置が上記の「複数の供給位置Ps」に相当する。
そして、種別設定部82は、上記のように、判定部81により複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するものと判定された場合に、生産ライン1における複数の供給位置Psの何れか2以上の供給位置Psに同一の部品種別を設定する。このとき、同一の部品種別を設定される2以上の供給位置Psは、同一の電子部品装着機10に設けられた供給位置Psでもよいし、別々の電子部品装着機10に設けられた供給位置Psでもよい。本実施形態において、種別設定部82は、生産ライン1における複数の供給位置Psのうち一の電子部品装着機10に設けられた異なる2以上の供給位置Psのそれぞれに同一の部品種別を設定する。
動作設定部83は、最適化処理において、電子部品装着機10による装着処理における移載動作を設定し、当該装着処理に用いられる制御プログラムの最適化を行う。また、本実施形態において、動作設定部83は、装着処理のうちリカバリ処理を除いた通常処理において複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psでそれぞれ供給される同一の部品種別の電子部品が回路基板Bdに移載されるように、通常処理における移載動作を設定する。つまり、同一の部品種別を設定された複数の供給位置Psは、互いにリカバリ処理に適用可能であるとともに、リカバリ処理の実行まで電子部品の供給を待機するのではなく通常処理においてもそれぞれ電子部品の供給を行うことが可能である。
なお、動作設定部83は、上記のように通常処理における移載動作を設定する場合に、部品切れの発生するタイミングがずれるように、装着処理において供給する電子部品の数量をそれぞれの供給位置Psに適宜割り当てるようにしてもよい。つまり、動作設定部83は、例えば装着処理に必要な所定の電子部品の総数をそれぞれの供給位置Psに偏りをもって配分する。また、初期数の異なるフィーダ33が保管された状態であれば、動作設定部83は、上記の総数をそれぞれの供給位置Psに等配分してもよい。これにより、装着処理においてオペレータが電子部品を補給するタイミングが複数の供給位置Ps間でずれるため、作業性を向上でき、また装着処理の中断を防止できる。
(電子部品の装着処理)
電子部品装着機10による電子部品の装着処理について、図5および図6を参照して説明する。ここでは、上記の装着処理は、生産ライン1を構成する複数の電子部品装着機10の一である第一装着機M1により実行されるものとする。第一装着機M1は、装着処理の実行前において、図5に示すように、最適化された部品種別割り当てデータに基づいて段取り替えがなされている。部品種別割り当てデータには、第一装着機M1の複数のスロット31に対して、セットするフィーダ33の種別と、当該フィーダ33により供給される部品種別が設定されている。
複数のスロット31のそれぞれを示すスロット番号は、第一装着機M1に設けられた複数の供給位置Psのそれぞれに対応する。ここでは、スロット番号L1−1,L1−7に対応する2箇所の供給位置Ps1,Ps7は、それぞれで供給される電子部品の部品種別を同一に設定されている(図5の斜線部を参照)。つまり、第一装着機M1は、第一供給位置Ps1および第七供給位置Ps7において、同一の部品種別TA1を供給可能に予め構成されている。
装着処理において、第一装着機M1の装着制御部61は、制御プログラムに従って、図6に示すように、PPサイクルを実行する(ステップ10(以下、「ステップ」を「S」と表記する))。詳細には、装着制御部61は、先ず制御プログラムにより指定される種々の電子部品を複数の吸着ノズルにより保持する吸着処理を実行する(S11)。これにより、フィーダ33により供給された電子部品を吸着して保持する吸着動作が、複数の吸着ノズルごとに順次実行される。
なお、吸着処理(S11)において複数種類の電子部品を吸着するように指定されている場合には、複数の吸着ノズルを支持する装着ヘッド43の移動が伴う。そして、装着ヘッド43の移動量は、装着処理のサイクルタイムに影響する。そのため、例えば1回の吸着処理(S11)で吸着される部品種別がなるべく接近するように、最適化装置80の種別設定部82により部品種別割り当てデータが最適化されている。
具体的には、図5のGrp1に示すように、1回の吸着処理(S11)で吸着される3種類(TA1,TB1,TC1)は、連続するスロット31にセットされたフィーダ33により供給されるように組み分けられている。同様に、図5のGrp3に示すように、1回の吸着処理(S11)で吸着される3種類(TA1,TB2,TC2)は、連続するスロット31にセットされたフィーダ33により供給されるように組み分けられている。
次に、装着制御部61は、装着ヘッド43が回路基板Bdにおける装着位置の上方へと移動している間に、吸着ノズルに保持されている電子部品の保持状態の認識処理を実行する(S12)。詳細には、装着制御部61は、部品カメラ51の撮像により得られた画像データを取得して、各吸着ノズルに電子部品が保持されているか否か、および保持されている電子部品の姿勢の良否を画像処理により認識する。
その後に、装着制御部61は、保持されている複数の電子部品を回路基板Bdに順次移載する移載処理を実行する(S13)。このとき、装着制御部61は、状態認識処理(S12)により認識された電子部品の保持状態に応じて吸着ノズルの位置および角度を補正して、電子部品の移載動作を制御する。
続いて、制御装置60は、装着ミスが検出されたか否かに基づいて、リカバリ処理の要否を判定する(S20)。具体的には、制御装置60は、例えば状態認識処理(S12)において、一部の吸着ノズルが電子部品を吸着していない吸着ミスを検出したり、吸着状態の電子部品が不良であったり、部品種別が間違っていたりした場合に、リカバリ処理が必要であると判定する(S20:Yes)。
その他に、制御装置60は、特定の部品種別によっては、吸着状態の電子部品を側方から撮像して得られた画像データや、装着後の電子部品を基板カメラ52により撮像して得られた画像データに基づいて、さらに詳細な状態認識処理を行い、当該処理の結果に基づいてリカバリ処理の要否を判定してもよい。
一方で、制御装置60は、1回のPPサイクル(S10)が正常に実行され、リカバリ処理が不要である判定した場合には(S20:No)、全てのPPサイクルが終了したか否かを判定する(S30)。全てのPPサイクルが終了していない場合には(S30:No)、制御装置60は、装着処理がリカバリ処理を伴わない通常処理の実行中か否かを判定する(S40)。ここでは、装着ミスが発生していないものとして(S40:Yes)、2回目以降のPPサイクル(S10)の実行に移行する。
上記のように、装着ミスが発生しない状態ではリカバリ処理が不要であり、全ての電子部品の装着が終了するまでPPサイクル(S10)が繰り返される。これに対して、装着ミスが検出されてリカバリ処理が必要と判定された場合には(S20:Yes)、リカバリ制御部64は、装着ミスの内容に応じた第一対応処理を実行する(S50)。ここでは、第一供給位置Ps1で供給される部品種別TA1の電子部品が吸着されず、状態認識処理(S12)にて電子部品が保持されていないものと判定された場合を想定して説明する。
リカバリ制御部64は、先ず第一閾値Tr1を記憶装置62より取得する(S51)。上記の第一閾値Tr1は、第一のリカバリ処理を実行するか否かの基準となる設定値である。リカバリ制御部64は、同一のフィーダ33を用いた複数回に亘る吸着動作において連続した吸着ミスの回数Nが、現在の設定されている第一閾値Tr1に達しているか両者を比較する(S52)。連続した吸着ミスの回数Nが第一閾値Tr1未満の場合には(S52:Yes)、リカバリ制御部64は、第一のリカバリ処理を実行する(S53)。
具体的には、リカバリ制御部64は、再度の吸着動作により第一供給位置Ps1で供給される電子部品の吸着を試行するように制御する。リカバリ制御部64は、第一のリカバリ処理(S53)により装着ミスが回復した場合には(S54:Yes)、装着ミスに応じた第一対応処理(S50)を終了する。一方で、第一のリカバリ処理(S53)により装着ミスが回復しない場合には(S54:No)、連続した吸着ミスの回数Nをカウントアップして、当該回数Nが第一閾値Tr1に達するまで第一のリカバリ処理(S53)を繰り返す。
また、連続した吸着ミスの回数Nが第一閾値Tr1以上の場合には(S52:No)、リカバリ制御部64は、第一供給位置Ps1で供給される電子部品を用いた第一のリカバリ処理の実行を中止する。このとき、制御装置60は、吸着ミスが部品切れにより発生したものとして、オペレータに電子部品の補給を促すように通知する。このとき、制御装置60は、例えば制御装置60の表示部にエラー内容を表示して、オペレータに対して復旧作業をするように案内するようにしてもよい。
続いて、リカバリ制御部64は、装着ミスに応じた第二対応処理(S60)として、第二のリカバリ処理が実行可能であるかを判定する(S61)。ここで、第二のリカバリ処理とは、同一の部品種別を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いたリカバリ処理である。本実施形態において、第一供給位置Ps1および第七供給位置Ps7は、同一の部品種別TA1を供給可能に予め構成されている。よって、リカバリ制御部64は、第二のリカバリ処理が実行可能であると判定する(S61:Yes)。
そして、リカバリ制御部64は、第二閾値Tr2を記憶装置62により取得する(S62)。上記の第二閾値Tr2は、第二のリカバリ処理を実行するか否かの基準となる設定値である。リカバリ制御部64は、第七供給位置Ps7で電子部品を供給可能なフィーダ33を用いた複数回に亘る吸着動作において連続した吸着ミスの回数Nが、現在の設定されている第二閾値Tr2と比較する(S63)。連続した吸着ミスの回数Nが第二閾値Tr2未満の場合には(S63:Yes)、リカバリ制御部64は、第二のリカバリ処理を実行する(S64)。
具体的には、リカバリ制御部64は、再度の吸着動作により第七供給位置Ps7で供給される電子部品の吸着を試行するように制御する。リカバリ制御部64は、第二のリカバリ処理(S64)により装着ミスが回復した場合には(S65:Yes)、制御プログラムの補正処理を実行し(S66)、その後に装着ミスに応じた第二対応処理(S60)を終了する。上記の制御プログラムの補正処理(S66)では、以降のPPサイクルの吸着処理(S11)において、第一供給位置Ps1で供給される電子部品を保持するようにとの指令を、第七供給位置Ps7で供給される電子部品を保持するようにとの指令に補正する。
このような制御プログラムの補正処理(S66)によると、当初最適化された制御プログラムに従った吸着処理に対しては装着ヘッド43の移動距離が延びてサイクルタイムの延長を招来するが、装着処理の中止を抑制できる。また、制御プログラムが一時的に補正されることにより、同一の吸着ミスの検出し当該検出に伴う第一のリカバリ処理を実行することなく、即時に第二のリカバリ処理に移行することが可能であり、サイクルタイムの延長時間を最小限にすることができる。
一方で、第二のリカバリ処理(S64)により装着ミスが回復しない場合には(S65:No)、連続した吸着ミスの回数Nをカウントアップして、当該回数Nが第二閾値Tr2に達するまで第二のリカバリ処理(S64)を繰り返す。また、連続した吸着ミスの回数Nが第二閾値Tr2以上の場合には(S63:No)、リカバリ制御部64は、第七供給位置Ps7で供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理の実行を中止する。また、リカバリ制御部64は、装着ミスに係る電子部品と同一の部品種別が他の供給位置Psに設定されていない場合には、第二のリカバリ処理を実行不能であると判定し(S61:No)、装着処理を中止して装着ミスに応じた第二対応処理(S60)を終了する。
上記のような第二のリカバリ処理(S64)によって装着ミスが回復されると、スロット番号L1−1にセットされたフィーダ33が休止状態となり、スロット番号L1−7にセットされたフィーダ33が第七供給位置Ps7で供給する電子部品を用いて、上記の装着ミスを回避した装着処理が継続される(S10〜S30)。このような装着処理では、制御装置60は、制御プログラムの補正されていることから通常処理の実行中でないものと判定し(S40:No)、オペレータによる復旧作業がなされた否かを判定する(S41)。
具体的には、上記のような装着ミスについては、制御装置60は、スロット番号L1−1にセットされたフィーダ33に新しいリールが装填されて、部品切れが解消したか否かを判定する(S41)。制御装置60は、復旧作業がなされていない場合には(S41:No)、補正された制御プログラムに従って、装着ミスを回避した装着処理(S10〜S30)を繰り返す。
一方で、復旧作業がなされた場合には(S41:Yes)、リカバリ制御部64は、S66にて修正した制御プログラムの一部を元に戻す(S42)。これにより、スロット番号L1−1にセットされたフィーダ33が再び稼働状態となり、当初の最適化された制御プログラムに従った通常処理が実行される。ここでは、第一供給位置Ps1で供給される電子部品が吸着されない吸着ミスが検出されたものと仮定した。これに対して、本実施形態の構成によると、例えば第七供給位置Ps7で供給される電子部品を用いたPPサイクル(S10)において装着ミスが発生した場合にも同様に、第一供給位置Ps1で供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理(S64)の実行が可能である。
<第二実施形態>
第二実施形態の生産処理の最適化装置および電子部品装着機は、主として、第一実施形態の種別設定部82による部品種別の割り当て方法、およびリカバリ処理の方法が相違する。その他の共通する構成については、第一実施形態と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。
最適化装置80の種別設定部82は、最適化処理において、判定部81による判定結果に基づいて、複数の供給位置Psで供給する電子部品の部品種別をそれぞれ設定する。このとき、種別設定部82は、生産ライン1を構成する別々の電子部品装着機10に設けられた異なる2以上の供給位置Psのそれぞれに同一の部品種別を設定する。
また、最適化装置80の動作設定部83は、第一実施形態と同様に、通常処理における移載動作を設定する場合に、部品切れの発生するタイミングがずれるように、装着処理において供給する電子部品の数量をそれぞれの供給位置Psに適宜割り当てるようにしてもよい。また、動作設定部83は、種別設定部82により別々の電子部品装着機10に設けられた異なる2以上の供給位置Psのそれぞれに同一の部品種別が設定されていることから、上記のように供給する電子部品の数量を割り当てる場合に、ラインバランスを勘案して移載動作を設定するようにしてもよい。
ここで、仮に部品種別のそれぞれは、生産ライン1を構成する何れか一台の電子部品装着機10により装着される構成とする。そうすると、最適化処理においては、それぞれの電子部品装着機10による装着処理に要するサイクルタイムが平均化されるようにラインバランスを考慮して、各装着処理で装着すべき電子部品の部品種別および数量を設計した場合に、例えば装着数が多い部品種別と少ない部品種別が同一の装着処理で装着されるように最適化される。しかしながら、このような最適化処理では、各装着処理による装着数にある程度の差分が生じ、結果としてサイクルタイムの平均化に限界がある。
これに対して、動作設定部83は、異なる2以上の供給位置Psのそれぞれで同一の部品種別の電子部品を供給可能であることを利用して、それぞれの供給位置Psが設けられた電子部品装着機10による装着処理で上記の電子部品の装着数を設定する。このとき、動作設定部83は、各装着処理のサイクルタイムがより平均化されるように電子部品の装着数を設定する。このように、最適化装置80は、リカバリ処理の実行性向上を図りつつ、ラインバランスの調整するように最適化処理を実行可能に構成されている。
(電子部品の装着処理)
電子部品装着機10による電子部品の装着処理について、図6〜図9を参照して説明する。ここで、上記の装着処理は、生産ライン1を構成する複数の電子部品装着機10である第二装着機M2および第三装着機M3により実行されるものとする。第二装着機M2は、第三装着機M3とは別々の電子部品装着機10であり、第三装着機M3よりも生産ライン1の上流側に配置されている。
このような生産ライン1の構成に対して、最適化装置80の種別設定部82は、判定部81により複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するものと判定された場合に、複数の供給位置Psのうち第二装着機M2に設けられた第二供給位置Ps2および第三装着機M3に設けられた第三供給位置Ps3を含む異なる2以上の供給位置psにそれぞれ同一の部品種別を設定する。
第二装着機M2および第三装着機M3は、装着処理の実行前において、図7に示すように、最適化された部品種別割り当てデータに基づいて段取り替えがなされている。部品種別割り当てデータには、第二装着機M2および第三装着機M3の複数のスロット31に対して、セットするフィーダ33の種別と、当該フィーダ33により供給される部品種別が設定されている。
複数のスロット31のそれぞれを示すスロット番号は、第二装着機M2および第三装着機M3に設けられた複数の供給位置Psのそれぞれに対応する。ここでは、スロット番号L2−2,L3−3に対応する2箇所の供給位置Ps2,Ps3は、それぞれで供給される電子部品の部品種別を同一に設定されている(図7の斜線部を参照)。つまり、第二装着機M2および第三装着機M3は、第二装着機M2の第二供給位置Ps2および第三装着機M3の第三供給位置Ps3において、同一の部品種別TA1を供給可能に予め構成されている。
第三装着機M3の装着制御部61は、制御プログラムに従って、図8に示すように、装着処理を実行する。ここで、装着処理におけるPPサイクル(S10)、各種の判定処理(S20,S30,S40)、装着ミスに応じた第一対応処理(S50)については第一実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、ここでは、第三供給位置Ps3で供給される部品種別TA1の電子部品が吸着されず、状態認識処理(S12)にて電子部品が保持されていないものと判定された場合を想定して説明する。
第三装着機M3のリカバリ制御部64は、第三供給位置Ps3で供給される電子部品を用いた第一のリカバリ処理によって装着ミスが回復しない場合に(S54:No)、当該第一のリカバリ処理の実行を中止する。次に、第三装着機M3のリカバリ制御部64は、装着ミスに応じた第二対応処理(S160)として、第二のリカバリ処理が実行可能であるか管理装置70に問い合わせる(S161)。具体的には、第三装着機M3のリカバリ制御部64は、装着ミスの発生、および当該装着ミスに係る電子部品の部品種別等を管理装置70に通知し、管理装置70からの回答を待機する。
ここで、生産ライン1による生産処理は、図9に示すように、複数の電子部品装着機10のそれぞれから第二のリカバリ処理の実行可否についての通知がない場合には(S71:No)、通常の生産処理が継続されて、全ての装着処理が終了したか否かを判定する(S72)。管理装置70は、全ての装着処理が終了していない場合には(S72:No)、生産処理が終了するまで上記の通知の有無の判定(S71)が繰り返される。
一方で、管理装置70は、装着ミスの発生等の通知があった場合には(S71:Yes)、第二のリカバリ処理の実行可否を判定する(S81)。本実施形態において、第二供給位置Ps2および第三供給位置Ps3は、同一の部品種別TA1を供給可能に予め構成されている。よって、管理装置70は、第二のリカバリ処理が実行可能であると判定し(S81:Yes)、第二装着機M2に対して第二のリカバリ処理を実行するように指令する(S82)。
続いて、第二装着機M2のリカバリ制御部64は、第二供給位置Ps2で供給される電子部品を用いた第二対応処理を実行する(図6のS60を参照)。具体的には、第二装着機M2の制御装置60は、先ず、第三装着機M3の装着処理において部品種別TA1が装着される回路基板Bd上の規定位置を全て取得する。そして、第二装着機M2のリカバリ制御部64は、例えば一の回路基板Bdに対する全てのPPサイクル(S10)に追加して、取得した全ての規定位置に対して部品種別TA1の電子部品を装着するPPサイクルを実行する。
このように第二装着機M2のリカバリ制御部64は、第三装着機M3に搬送される前の回路基板Bdに対して第二のリカバリ処理を予め実行する。上記のような第二装着機M2による第二のリカバリ処理によって第三装着機M3において検出された装着ミスが回復されると、第二装着機M2の制御プログラムが補正される(図6のS66を参照)。これにより、上記の装着ミスを回避した装着処理が第二装着機M2において継続される。
また、第二装着機M2のリカバリ制御部64は、第二のリカバリ処理により装着ミスが回復されたか否かを管理装置70に通知する。管理装置70は、図9に示すように、第二装着機M2による通知に基づいて当該装着ミスが回復したものと判定した場合には(S83:Yes)、第三装着機M3に対して他機(第二装着機M2)において第二のリカバリ処理が実行開始された旨を通知する(S84)。
装着ミスを検出した第三装着機M3のリカバリ制御部64は、図8に示すように、管理装置70より他機(第二装着機M2)において第二のリカバリ処理が実行開始された旨の通知を入力し、装着処理を継続するか否かを判定する(S162)。ここでは、第二装着機M2が第二のリカバリ処理を実行するため、自機での装着処理を継続するものと判定し(S162:Yes)、制御プログラムの補正処理を実行する(S163)。上記の制御プログラムの補正処理(S163)では、以降のPPサイクルの吸着処理(S11)において、第三供給位置Ps3で供給される電子部品を保持するようにとの指令を、全てスキップするように補正する。
これにより、第三装着機M3のスロット番号L3−3にセットされたフィーダ33は、休止状態とされる。このような装着処理では、第三装着機M3の制御装置60は、制御プログラムが補正されていることから通常処理の実行中でないものと判定し(S40:No)、オペレータによる復旧作業がなされた否かを判定する(S41)。具体的には、上記のような装着ミスについては、第三装着機M3の制御装置60は、スロット番号L3−3にセットされたフィーダ33に新しいリールが装填されて、部品切れが解消したか否かを判定する(S41)。
第三装着機M3の制御装置60は、復旧作業がなされていない場合には(S41:No)、補正された制御プログラムに従って、装着ミスを回避した装着処理(S10〜S40)を繰り返す。一方で、復旧作業がなされた場合には(S41:Yes)、第三装着機M3の制御装置60は、管理装置70に復旧作業がなされた旨を通知する(S142)。管理装置70は、上記の通知に基づいて、第二のリカバリ処理を実行している第二装着機M2に対して通常処理に戻すように通知する。第二装着機M2のリカバリ制御部64は、補正された制御プログラムを元に戻し、当初の最適化された制御プログラムに従った通常処理を実行する。
また、第三装着機M3のリカバリ制御部64は、S163にて修正された制御プログラムを元に戻す。これにより、スロット番号L3−3にセットされたフィーダ33が再び稼働状態となり、当初の最適化された制御プログラムに従った通常処理が実行される。なお、元に戻された制御プログラムに従った装着処理が開始されるのは、生産ライン1の上流側に配置された第二装着機M2により予めリカバリ処理された回路基板Bdが第三装着機M3による装着処理を経て下流側に搬送された後となる。
なお、部品種別によっては、他機に同一の部品種別が供給位置Psに設定されておらず、他機による第二のリカバリ処理の実行が不能であることがある。このような場合には、管理装置70は、図9に示すように、第二のリカバリ処理が実行不能であると判定し(S81:No)、第三装着機M3に対してその旨の通知がなされる(S91)。そして、第三装着機M3のリカバリ制御部64は、図8に示すように、装着処理を継続しないものと判定し(S162:No)、装着処理を中止して装着ミスに応じた第二対応処理(S160)を終了する。
同様に、第二装着機M2による第二のリカバリ処理を試行したにも関わらず、例えば第二装着機M2においても部品切れが発生する等の原因によって装着ミスが回復しないことがある。このような場合には、管理装置70は、第二装着機M2による通知に基づいて当該装着ミスが回復しないものと判定し(S83:No)、複数の電子部品装着機10に対して装着処理を中断するように通知するとともに(S91)、それぞれの装着処理を中断させる。
ここでは、第三供給位置Ps3で供給される電子部品が吸着されない吸着ミスが検出されたものと仮定した。これに対して、本実施形態の構成によると、例えば第二供給位置Ps2で供給される電子部品を用いたPPサイクル(S10)において装着ミスが発生した場合にも同様に、第三供給位置Ps3で供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理の実行が可能である。
<第一実施形態および第二実施形態の構成による効果>
第一実施形態および第二実施形態において、最適化装置80は、生産設備(生産ライン1)による基板製品の生産処理を最適化する。生産設備(生産ライン1)は、生産処理において複数の供給位置Psで供給される種々の電子部品を回路基板Bdに移載する装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行する。
最適化装置80は、装着処理の実行に伴って部品切れが発生して電子部品の補給を要する頻度を部品種別ごとに示す補給頻度情報Is、装着ミスの発生頻度を部品種別ごとに示す装着ミス情報Ie、および電子部品の移載難度を部品種別ごとに予め設定された移載難度情報Icの少なくとも一つに基づいて、複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するか否かを判定する判定部81と、判定部81による判定結果に基づいて、複数の供給位置Psで供給する電子部品の部品種別をそれぞれ設定する種別設定部82と、を備える。
種別設定部82は、複数の供給位置Psのうち第一供給位置Ps1を含む異なる2以上の供給位置Psに同一の部品種別を設定することにより、第一供給位置Ps1で装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ第一供給位置Ps1で供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行が中止された場合に、第一供給位置Ps1と同一の部品種別を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行を可能とする。
このような構成によると、第一供給位置Ps1で供給した電子部品の移載動作において装着ミスが検出され、第一のリカバリ処理により装着ミスが回復されない場合には、第一供給位置Ps1と同一の部品種別TA1を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理が実行される(S64)。このように、最適化装置80により最適化された生産処理を実行する生産ライン1は、装着ミスに係る電子部品を供給した第一供給位置Ps1により再度供給される電子部品を用いた第一のリカバリ処理に加えて、他の供給位置Psにより供給される電子部品を用いた第二のリカバリ処理の実行が可能となる。これにより、第二のリカバリ処理により装着ミスの自動回復を図ることが可能となり、生産性の低下を抑制できる。
また、第一実施形態において、生産設備(生産ライン1)は、装着処理を実行する電子部品装着機10である第一装着機M1を含む一または複数の電子部品装着機10により構成される。種別設定部82は、判定部81により複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するものと判定された場合に、複数の供給位置Psのうち第一装着機M1に設けられた異なる2以上の供給位置Psのそれぞれに同一の部品種別を設定する。
また、第一実施形態において、電子部品装着機10は、複数の供給位置Psで供給される種々の電子部品を回路基板Bdに移載する装着処理を実行する装着制御部61と、装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部64と、を備える。電子部品装着機10に設けられた複数の供給位置Psのうち第一供給位置Ps1を含む異なる2以上の供給位置Psは、それぞれで供給される電子部品の部品種別を同一に設定される。
装着制御部61は、装着処理のうちリカバリ処理を除いた通常処理において、第一供給位置Ps1を含む異なる2以上の供給位置Psでそれぞれ供給される同一の部品種別の電子部品が回路基板Bdに移載されるように、通常処理における移載動作を制御する。リカバリ制御部64は、第一供給位置Ps1で装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ第一供給位置Ps1で供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行を中止した場合に、第一供給位置Ps1と同一の部品種別を設定された他の供給位置Psで供給される電子部品を用いたリカバリ処理を実行する。
このような構成によると、電子部品装着機10は、自機(第一装着機M1)に設けられた複数の供給位置Psのうち同一の部品種別TA1を設定された2つの第一供給位置Ps1および第七供給位置Ps7の一方が装着ミスに係る電子部品を供給した場合に、他方で供給される電子部品を用いて第二のリカバリ処理を実行することができる。これにより、同一の装着処理で第二のリカバリ処理の実行が可能であり、他機への影響を抑制できる。よって、装着処理に要するサイクルタイムの延長を防止できる。
また、第二実施形態において、生産設備(生産ライン1)は、装着処理を実行する電子部品装着機10である第二装着機M2および第三装着機M3を含む複数の電子部品装着機10により構成される。種別設定部82は、判定部81により複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psで同一の部品種別の電子部品を供給するものと判定された場合に、複数の供給位置Psのうち第二装着機M2に設けられた第二供給位置Ps2および第三装着機M3に設けられた第三供給位置Ps3を含む異なる2以上の供給位置Psのそれぞれに同一の部品種別を設定する。
また、第二実施形態において、電子部品装着機10は、基板製品の生産ライン1を構成する。生産ライン1は、電子部品装着機10である第二装着機M2および第三装着機M3を含む複数の電子部品装着機10により構成され、複数の供給位置Psで供給される種々の電子部品を回路基板Bdに移載する装着処理を実行する。電子部品装着機10は、装着処理の実行中に電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部64を備える。
複数の供給位置Psのうち第二装着機M2に設けられた第二供給位置Ps2および第三装着機M3に設けられた第三供給位置Ps3は、それぞれで供給される電子部品の部品種別を同一に設定される。第二装着機M2のリカバリ制御部64は、第三供給位置Ps3で装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ第三装着機M3のリカバリ制御部64が第三供給位置Ps3で供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行を中止した場合に、第二供給位置Ps2で供給される電子部品を用いたリカバリ処理を実行する。
このような構成によると、第二装着機M2は、生産ライン1を構成する第三装着機M3における第一のリカバリ処理が中止された場合に、第二装着機M2に設けられた第二供給位置Ps2で供給される同一の部品種別TA1の電子部品を用いて第二のリカバリ処理を実行することができる。これにより、装着ミスが検出された第三装着機M3による装着処理のサイクルタイムを延長することなく、他機(第二装着機M2)による装着処理に分担させた第二のリカバリ処理が可能となる。
また、第一実施形態および第二実施形態において、最適化装置80は、装着処理のうちリカバリ処理を除いた通常処理において複数の供給位置Psのうち異なる2以上の供給位置Psでそれぞれ供給される同一の部品種別の電子部品が回路基板Bdに移載されるように、通常処理における移載動作を設定する動作設定部83をさらに備える。
このような構成によると、同一の部品種別TA1を設定された異なる2以上の供給位置Psは、通常処理において回路基板Bdへの移載の対象となる電子部品をそれぞれ供給する。例えば複数の供給位置Psのうち所定の供給位置Psを予備として設定する構成では、装着ミスの頻度が非常に低いと当該供給位置Psに対応するスロット31にセットされたフィーダ33が長期に亘り未使用となる。これに対して、上記の構成のように通常処理において使用させることにより、フィーダ33が稼働するので、当該フィーダ33に装填された電子部品等の長期間の未使用による劣化を防止できる。また、他の部品種別との位置関係を適宜調整することによって、吸着動作の効率化を図ることができる。
また、第一実施形態および第二実施形態において、移載難度情報Icは、電子部品の寸法および形状、並びに装着処理において電子部品の保持に用いられる保持部材と電子部品との間に発生する摩擦力を示す値のうち少なくとも一つを電子部品の移載難度として設定されている。
このような構成によると、電子部品の寸法および形状等を電子部品の移載難度として設定することにより、このような移載難度を反映させた最適化がなされる。これにより、移載難度が高い値の電子部品を、電子部品の寸法および形状等のデータから自動的に選定することが可能となる。よって、それぞれの移載難度を勘案して、生産処理をより高精度に最適化することができる。
また、第二実施形態において、第二装着機M2は、第三装着機M3よりも生産ライン1の上流側に配置される。第二装着機M2のリカバリ制御部64は、第三供給位置Ps3で装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ第三装着機M3のリカバリ制御部64が第三供給位置Ps3で供給される電子部品を用いたリカバリ処理の実行を中止した場合に、第三装着機M3に搬送される前の回路基板Bdに対して、第二供給位置Ps2で供給される電子部品を用いたリカバリ処理を予め実行する。
このような構成によると、生産ライン1の下流側に位置する第三装着機M3において装着ミスが検出され、第三装着機M3による当該装着ミスに対する第一のリカバリ処理が中止された場合に、第二装着機M2のリカバリ制御部64は、生産ライン1の上流側にて第二のリカバリ処理を予め実行して、当該装着ミスに係る装着動作が不要な状態の回路基板Bdを第三装着機M3へと搬送することができる。これにより、第三装着機M3は、例えばオペレータによる復旧作業を待機した状態としつつ、当該装着ミスに係る装着動作をスキップして装着処理を継続して実行することができる。
<第一、第二実施形態の変形態様>
(供給位置の設定について)
第一実施形態において、最適化装置80の種別設定部82は、第一装着機M1に設けられた異なる2箇所の第一供給位置Ps1および第七供給位置Ps7に同一の部品種別TA1を設定した。また、第二実施形態において、最適化装置80の種別設定部82は、第二装着機M2に設けられた第二供給位置Ps2および第三装着機M3に設けられた第三供給位置Ps3に同一の部品種別TA1を設定した。
これに対して、種別設定部82は、判定部81による判定結果に基づいて、異なる3以上の供給位置Psに同一の部品種別をそれぞれ設定してもよい。このとき、異なる3以上の供給位置Psは、一の電子部品装着機10に設けられた複数の供給位置Psから選択されてもよいし、複数の電子部品装着機10からそれぞれ選択されてもよいし、これらを組み合わせて選択されてもよい。このような構成においても、第一実施形態および第二実施形態と同様に、第二のリカバリ処理を実行することが可能である。
なお、同一の部品種別が異なる3以上の供給位置Psに設定された場合には、何れか一つで供給される電子部品を用いたPPサイクルにおいて装着ミスが検出されると、他の2以上の供給位置Psのうち1箇所または2箇所以上で同一の部品種別の電子部品を供給して第二のリカバリ処理を実行することが可能である。このとき、第二のリカバリ処理を実行可能な複数の電子部品装着機10のリカバリ制御部64は、適宜の分担割合に応じて第二のリカバリ処理をそれぞれ実行するようにしてもよい。
ここで、生産ライン1は、電子部品装着機10である第四装着機M4を含む。また、最適化装置80の種別設定部82によって、複数の供給位置Psのうち第二供給位置Ps2、第三供給位置Ps3、および第四供給位置Ps4は、それぞれで供給される電子部品の部品種別を同一に設定されているものとする。このような構成において、第四供給位置Ps4で装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ第四装着機M4のリカバリ制御部64が第四供給位置Ps4を用いた第一のリカバリ処理の実行を中止した場合に(S52:No)、管理装置70は、第二のリカバリ処理の実行回数の分担割合を設定する。
具体的には、管理装置70は、第二装着機M2および第三装着機M3による装着処理に要するサイクルタイム、第二のリカバリ処理の実行に伴うサイクルタイムの延長時間、および生産ライン1における複数の電子部品装着機10の位置関係の少なくとも一つに基づいて、第二のリカバリ処理の実行回数の分担割合を設定する。例えば、第二装着機M2による装着処理に要するサイクルタイムが第三装着機M3による装着処理に要するサイクルタイムよりも短い場合には、管理装置70は、第二装着機M2による第二のリカバリ処理の実行回数の分担割合を高く設定する。
また、第二のリカバリ処理の実行に伴ってサイクルタイムの延長時間が異なることから、当該延長時間が生産処理の全体に対する影響が小さくなるように、管理装置70は、上記の分担割合を設定してもよい。さらに、生産ライン1における第二装着機M2、第三装着機M3、および第四装着機M4の位置関係によっても上記の分担割合を設定してもよい。これは、生産ライン1の上流側であれば、第二のリカバリ処理の実行中に他の装着ミスが検出された場合に下流側での対応が可能であり、リカバリ処理の実行性を向上できるためである。
また、管理装置70は、上記のような各要素を複合的に加味して分担割合を設定してもよい。そして、第二装着機M2および第三装着機M3の各リカバリ制御部64は、管理装置70により設定された分担割合に応じて第二のリカバリ処理をそれぞれ実行する。つまり、第二装着機M2および第三装着機M3は、第四装着機M4に対するオペレータによる復旧作業がなされるまでの間、上記の分担割合に応じた回数だけ第二のリカバリ処理を実行する。
このような構成によると、適宜設定される第二のリカバリ処理の実行回数の分担割合に応じて、例えばオペレータによる復旧作業がなされるまでの間、複数の供給位置Psで供給される同一の部品種別TA1の電子部品を用いた第二のリカバリ処理が実行される。これにより、装着処理において装着ミスが検出された場合に、第二のリカバリ処理に使用可能な供給位置Psが複数あるので、これらの供給位置Psに第二のリカバリ処理の実行回数を適宜振り分けることができる。これにより、第二のリカバリ処理の実行に伴う装着処理のサイクルタイムの延長を抑制することができる。よって、第二のリカバリ処理を実行しても生産全体への影響を低減できる。
(その他)
第一、第二実施形態において、動作設定部83は、同一の部品種別を設定された異なる2以上の供給位置Psでそれぞれ供給される電子部品が通常処理において回路基板Bdに移載されるように移載動作を設定する構成とした。これに対して、動作設定部83は、例えば、同一の部品種別を設定された異なる2以上の供給位置Psのうち一部を予備として、即ち一部を第二のリカバリ処理の実行により初めて電子部品を供給するリカバリ処理専用として、移載動作を設定してもよい。
なお、第二実施形態のように、種別設定部82により生産ライン1を構成する別々の電子部品装着機10に設けられた異なる2以上の供給位置Psのうち一部をリカバリ処理専用としてもよい。このとき、当該リカバリ処理専用の供給位置Psを設けられた電子部品装着機10が通常処理において同一の部品種別の電子部品を供給する電子部品装着機10よりも生産ライン1の下流側に位置するように、リカバリ処理専用の供給位置Psが設定される構成が好適である。
このような構成によると、電子部品の装着処理が実行されて第二のリカバリ処理の必要が発生した場合に、装着ミスが検出された電子部品装着機10による装着処理では、当該装着ミスに係る電子部品の移載動作がスキップされる。そして、一部の移載動作がスキップされた状態の回路基板Bdが下流側に位置する第二のリカバリ処理を実行可能な電子部品装着機10に搬送されると、当該電子部品装着機10にて第二のリカバリ処理が実行される。
また、装着ミスが検出された電子部品装着機10にオペレータによる復旧作業がなされると、装着ミスに係る電子部品の移載動作が再開される。そして、移載動作が裁可された状態の回路基板bdが下流側に位置する電子部品装着機10に搬送されると、当該電子部品装着機10にて第二のリカバリ処理の実行が中止され、元に戻された制御プログラムに従った装着処理が開始される。
このような構成によると、装着処理において第二のリカバリ処理の必要が発生した場合でも、装着ミスに係る電子部品の移載動作をスキップされた回路基板Bdは、下流側の電子部品装着機10による第二のリカバリ処理によって必要な電子部品の装着がなされる。よって、移載動作をスキップされた回路基板Bdについても基板製品の生産として必要な装着がなされるので、一部の回路基板Bdを生産ライン1から退避させたり廃棄したりすることなく、生産処理を継続することが可能である。
但し、部品種別が未設定のスロット31が下流側になかったり、第二のリカバリ処理の実行性を向上させたりする観点からは、リカバリ処理専用の供給位置Psを生産ライン1の上流側に位置するように設定してもよい。このような構成によると、第二実施形態にて例示した態様と同様に、電子部品の装着処理が実行される。
1:生産ライン(生産設備)
10:電子部品装着機
20:基板搬送装置
30:部品供給装置
31:スロット、 32:リール保持部、 33:フィーダ
40:部品移載装置
41:ヘッド駆動装置、 42:移動台、 43:装着ヘッド
51:部品カメラ、 52:基板カメラ、 55:ノズルステーション
60:制御装置
61:装着制御部、 62:記憶装置
63:ミス検出部、 64:リカバリ制御部
70:管理装置
71:管理制御部、 72:記憶装置
80:最適化装置
81:判定部、 82:種別設定部、 83:動作設定部
M1:第一装着機、 M2:第二装着機、 M3:第三装着機、 M4:第四装着機
Bd:回路基板
Ps:(複数の)供給位置、 Ps1:第一供給位置、 Ps2:第二供給位置
Ps3:第三供給位置、 Ps4:第四供給位置、 Ps7:第七供給位置
TA1〜TA3,TB1〜TB3,TC1〜TC3:部品種別
Is:補給頻度情報、 Ie:装着ミス情報、 Ic:移載難度情報

Claims (9)

  1. 生産設備による基板製品の生産処理を最適化する最適化装置であって、
    前記生産設備は、前記生産処理において複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行し、
    前記最適化装置は、
    前記装着処理の実行に伴って部品切れが発生して前記電子部品の補給を要する頻度を部品種別ごとに示す補給頻度情報、前記装着ミスの発生頻度を部品種別ごとに示す装着ミス情報、および前記電子部品の移載難度を部品種別ごとに予め設定された移載難度情報の少なくとも一つに基づいて、前記複数の供給位置のうち異なる2以上の供給位置で同一の部品種別の前記電子部品を供給するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて、前記複数の供給位置で供給する前記電子部品の部品種別をそれぞれ設定する種別設定部と、を備え、
    前記種別設定部は、前記複数の供給位置のうち第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置に同一の部品種別を設定することにより、前記第一供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第一供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行が中止された場合に、前記第一供給位置と同一の部品種別を設定された他の供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を可能とする生産処理の最適化装置。
  2. 前記生産設備は、前記装着処理を実行する電子部品装着機である第一装着機を含む一または複数の前記電子部品装着機により構成され、
    前記種別設定部は、前記判定部により前記複数の供給位置のうち異なる2以上の供給位置で同一の部品種別の前記電子部品を供給するものと判定された場合に、前記複数の供給位置のうち前記第一装着機に設けられた異なる2以上の供給位置のそれぞれに同一の部品種別を設定する、請求項1に記載の生産処理の最適化装置。
  3. 前記生産設備は、前記装着処理を実行する電子部品装着機である第二装着機および第三装着機を含む複数の前記電子部品装着機により構成され、
    前記種別設定部は、前記判定部により前記複数の供給位置のうち異なる2以上の供給位置で同一の部品種別の前記電子部品を供給するものと判定された場合に、前記複数の供給位置のうち前記第二装着機に設けられた第二供給位置および前記第三装着機に設けられた第三供給位置を含む異なる2以上の供給位置のそれぞれに同一の部品種別を設定する、請求項1または2に記載の生産処理の最適化装置。
  4. 前記最適化装置は、前記装着処理のうち前記リカバリ処理を除いた通常処理において前記複数の供給位置のうち異なる2以上の供給位置でそれぞれ供給される同一の部品種別の前記電子部品が前記回路基板に移載されるように、前記通常処理における移載動作を設定する動作設定部をさらに備える、請求項1−3の何れか一項に記載の生産処理の最適化装置。
  5. 前記移載難度情報は、前記電子部品の寸法および形状、並びに前記装着処理において前記電子部品の保持に用いられる保持部材と前記電子部品との間に発生する摩擦力を示す値のうち少なくとも一つを前記電子部品の移載難度として設定されている、請求項1−4の何れか一項に記載の生産処理の最適化装置。
  6. 複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理を実行する装着制御部と、
    前記装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部と、
    を備える電子部品装着機であって、
    前記電子部品装着機に設けられた前記複数の供給位置のうち第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置は、それぞれで供給される前記電子部品の部品種別を同一に設定され、
    前記装着制御部は、前記装着処理のうち前記リカバリ処理を除いた通常処理において、前記第一供給位置を含む異なる2以上の供給位置でそれぞれ供給される同一の部品種別の前記電子部品が前記回路基板に移載されるように、前記通常処理における移載動作を制御し、
    前記リカバリ制御部は、前記第一供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第一供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第一供給位置と同一の部品種別を設定された他の供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理を実行する、電子部品装着機。
  7. 基板製品の生産ラインを構成する電子部品装着機であって、
    前記生産ラインは、前記電子部品装着機である第二装着機および第三装着機を含む複数の前記電子部品装着機により構成され、複数の供給位置で供給される種々の電子部品を回路基板に移載する装着処理を実行し、
    前記電子部品装着機は、前記装着処理の実行中に前記電子部品が適正に移載されない装着ミスが検出された場合に、再度の移載を試行するリカバリ処理を実行するリカバリ制御部を備え、
    前記複数の供給位置のうち前記第二装着機に設けられた第二供給位置および前記第三装着機に設けられた第三供給位置は、それぞれで供給される前記電子部品の部品種別を同一に設定され、
    前記第二装着機の前記リカバリ制御部は、前記第三供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第三装着機の前記リカバリ制御部が前記第三供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第二供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理を実行する、電子部品装着機。
  8. 前記第二装着機は、前記第三装着機よりも前記生産ラインの上流側に配置され、
    前記第二装着機の前記リカバリ制御部は、前記第三供給位置で前記装着ミスに係る電子部品が供給され、且つ前記第三装着機の前記リカバリ制御部が前記第三供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第三装着機に搬送される前の前記回路基板に対して、前記第二供給位置で供給される前記電子部品を用いた前記リカバリ処理を予め実行する、請求項7に記載の電子部品装着機。
  9. 前記生産ラインは、前記電子部品装着機である第四装着機を含み、
    前記複数の供給位置のうち前記第二供給位置、前記第三供給位置、および前記第四装着機に設けられた第四供給位置は、それぞれで供給される前記電子部品の部品種別を同一に設定され、
    前記第四供給位置で前記装着ミスに係る前記電子部品が供給され、且つ前記第四装着機の前記リカバリ制御部が前記第四供給位置を用いた前記リカバリ処理の実行を中止した場合に、前記第二装着機および前記第三装着機の各前記リカバリ制御部は、前記装着処理に要するサイクルタイム、前記リカバリ処理の実行に伴う前記サイクルタイムの延長時間、および前記生産ラインにおける複数の前記電子部品装着機の位置関係の少なくとも一つに基づいて前記リカバリ処理の実行回数の分担割合を設定され、当該分担割合に応じて前記リカバリ処理をそれぞれ実行する、請求項7または8に記載の電子部品装着機。
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