JP2017183462A - 発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えながら、光の取出し効率を向上させることができる発光素子を提供すること。
【解決手段】発光素子は、光の取出し面と側面とを有する半導体層を備える。前記半導体層は、クラッド層と、活性層とを含む。前記クラッド層は、前記取出し面と、前記側面のうち、前記取出し面に対して第1の角度で設けられたクラッド層側面とを有する。前記活性層は、前記側面のうち、前記取出し面に対して前記第1の角度とは異なる第2の角度で設けられた活性層側面を有する。
【選択図】図1

Description

本技術は、半導体材料を用いた発光素子に関する。
半導体発光素子の大きな課題の1つに、(光の)取出し効率が低いことが挙げられる。取出し効率とは、発光素子内の活性層からの発光と、発光素子からの出射光の比率である。屈折率の高い物質(半導体)と低い物質(例えば、空気や樹脂)の界面では、臨界角を超えて入射した光は全反射する。発光素子の取出し面で全反射が起こると、その光が発光素子内に閉じ込められて、電極での吸収や、発光素子を構成する材料の内部吸収によって、取出し効率が低下する。
特許文献1に記載の半導体発光素子は、当該素子の上面(取出し面)や底面に対して斜角をなす側部表面を備えている(例えば、特許文献1の段落[0032]参照。)。しかし、この半導体発光素子では、取出し効率を高めるためのさらなる改良の余地があると考えられる。
そこで、特許文献2には、半導体層の側面が曲面形状に形成された半導体発光素子が開示されている(例えば、特許文献2の段落[0013]参照)。
特開1998-341035号公報 特開2006-196694号公報
しかしながら、特許文献2の半導体発光素子は、側面全体を曲面形状にするための加工を含む製造工程におけるコストが増える。
本開示の目的は、製造コストを抑えながら、光の取出し効率を向上させることができる発光素子を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る発光素子は、光の取出し面と側面とを有する半導体層を備える。
前記半導体層は、クラッド層と、活性層とを含む。
前記クラッド層は、前記取出し面と、前記側面のうち、前記取出し面に対して第1の角度で設けられたクラッド層側面とを有する。
前記活性層は、前記側面のうち、前記取出し面に対して前記第1の角度とは異なる第2の角度で設けられた活性層側面を有する。
この構成により、活性層側面で反射された活性層からの光のうち、取出し面で反射される光を少なくすることができる。このような発光素子の簡易な構成により製造コストを抑えながら、取出し効率を向上させることができる。
前記取出し面は平面であってもよい。
このように、取出し面が平面であっても、第2の角度が次のような適切な条件を満たすことにより、高い取出し効率を実現できる。
前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、臨界角未満で、前記取出し面に入射するような角度に、前記第2の角度が設定されていてもよい。
第2の角度は、所定の式を満たすことにより、高い取出し効率を実現できる。
前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、前記クラッド層側面に側面で反射され、前記取出し面から出射するような角度に、前記第2の角度が設定されていてもよい。
前記取出し面は、凹凸部を有していてもよい。
このように、取出し面が凹凸部を有する場合に、第2の角度が次のような適切な条件を満たすことにより、高い取出し効率を実現できる。
前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、臨界角未満で、前記凹部の内面に入射するような角度に、前記第2の角度が設定されていてもよい。
他の一形態に係る発光素子は、光の取出し面と側面とを有する半導体層を備える。
前記半導体層は、クラッド層と、活性層とを含む。
前記クラッド層は、前記取出し面を有する。
前記活性層は、前記側面のうち、発光素子の外側へ凸の曲面形状に設けられた活性層側面を有する。
以上、本技術によれば、製造コストを抑えながら、光の取出し効率を向上させることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1Aは、本技術の第1実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。図1Bは、その発光素子の半導体層の側面を拡大して示す図である。 図2は、参考例に係る発光素子において、活性層側面で反射する光成分について、照度分布のシミュレーション画像を示す。 図3は、第1実施形態について、赤、青、および緑色の光を発する材料でなる発光素子の、適切な活性層側面の角度を示す表である。 図4は、具体例1に係る半導体素子(赤色光を発する素子)および参考例のそれぞれの取出し効率のシミュレーション結果を示すグラフである。 図5は、本技術の第2実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図であり、半導体層の側面を拡大して示す図である。 図6は、第2実施形態について、赤、青、および緑色の光を発する材料でなる発光素子の、適切な活性層側面の角度を示す表である。 図7は、具体例2に係る発光素子(赤色光を発する素子)および上記第1実施形態に係る発光素子(赤色光を発する素子)について、取出し効率を検証した結果を示すグラフである。 図8は、上記具体例2に係る発光素子において、αを45から90の間で変えた時のシミュレーション結果を示す。 図9Aは、本技術の第3実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。図9Bは、その発光素子の半導体層の側面を拡大して示す図である。 図10A、Bは、式10における値x、h、dの意味を説明するための図である。 図11は、本技術の第4実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。 図12Aは、本技術の第5実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。図12Bは、その発光素子の半導体層の側面を拡大して示す図である。 図13は、活性層側面が平面である場合の反射光線を示す図である。 図14A〜Cは、種々の形態に係る、半導体層のうちクラッド層の形状をそれぞれ示す。 図15A、Bは、発光素子の周囲にパッケージが設けられる例をそれぞれ示す。 図16は、取出し面を有するクラッド層が、それぞれ異なる角度で設けられた複数の側面を有する形態に係る発光素子を示す。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、図面を参照する場合において、素子およびそれを構成する要素の位置または方向を指し示すために「上」、「下」、「左」、「右」、「縦」、「横」、「水平」、「垂直」などの文言を用いる場合があるが、これは説明の便宜上の文言に過ぎない。すなわち、これらの文言は、説明を理解しやすくするために使用される場合が多く、素子が実際に製造されたり使用されたりする場面における位置や方向と一致しない場合がある。
1.第1実施形態
1.1)発光素子の構成
図1Aは、本技術の第1実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。
この発光素子100Aは、半導体発光素子であり、すなわちLED(Light Emitting Diode)である。発光素子100Aは、半導体層30を備える。半導体層30は、光の取出し面(上面)302、側面303、および底面301を含む。例えば、底面301、取出し面302に、電極11、12がそれぞれ設けられている。
半導体層30は、クラッド層35および活性層33を含む。クラッド層35は、底面301を含む第1導電型層31、取出し面302を含む第2導電型層32を有する。典型的には、第1導電型層31はp型導電層であり、第2導電型層32はn型導電層である。もちろん、その逆であってもよい。活性層33は、第1導電型層31および第2導電型層32の間に設けられている。
半導体層30の側面303は、クラッド層35の側面であるクラッド層側面35sと、活性層33の側面である活性層側面33sとを含む。
少なくとも取出し面302は平面に構成されている。また、取出し面302と底面301とは、実質的に平行に構成されている。平面視において、取出し面302の面積が、底面301の面積より大きくなるように、クラッド層側面35sの、取出し面302に対する傾斜角α(°)(第1の角度)が設定されている。
本実施形態では、第1導電型層31の側面31sの角度と、第2導電型層32の側面32sの角度とは、実質的に同じαとなっている。取出し面302に対する活性層側面33sの傾斜角(第2の角度)を、以降の説明では、β(°)とする。本技術では、これらの角度α、βが異なるように設定されている。
図1Aに示すように、活性層33で発生して取出し面302から出射する光は、主に光成分L1と光成分L2を含む。光成分L2は、活性層33で発生して活性層側面33sで反射した光が、臨界角未満で取出し面302に入射する光の成分である。光成分L1は、活性層33で発生した光が、第2導電型層32の側面32sで反射され、臨界角未満で取出し面302に入射する光の成分である。
本技術では、光成分L2に着目する。図2は、参考例に係る発光素子において、主に活性層側面33sで反射する光成分L2について、照度分布のシミュレーション画像を示す。この参考例に係る発光素子は、例えば特許文献1に記載された半導体発光素子と同様の構成を備え、半導体層130の側面313の角度が一定、つまりα=βである。なお、図2はグレースケールの画像であるが、オリジナルはカラー画像である。
図2に示すように、活性層133で横方向(水平方向)に発生した光のうちの多くが、上面である取出し面312に臨界角を超えて入射するため、取出し面312で反射された光がクラッド層35の中心部に集まりやすくなる。したがって、取出し面312からの出射光の光量は少なくなり、取出し効率が上がらない。
本発明者は、βの値が適切な値に設定されることにより、臨界角未満で取出し面302に入射する光が多くなると考えた。すなわち、本実施形態では、角度βは、活性層33で発生し活性層側面33sで反射された光が、臨界角未満で取出し面302に入射するような角度に設定される。
本発明者は、図1Aに示した発光素子100Aについて、角度βと、取出し面302から出射される光の角度(取出し面302に対する入射角)との関係を、シミュレーションにより検証した。図1Bは、その発光素子100Aの半導体層30の側面303を拡大して示す図である。
例えば、角度βが、以下の式1で表される場合、高い取出し効率を得ることができる。
n1:半導体層30の屈折率
n2:半導体層30の周囲の材料(絶縁体(樹脂)または空気)の屈折率
以下、角度βの導出方法を説明する。図1Bに示すように、角度ε(°)、δ(°)、θc(°)を次のように定義する。
ε:活性層側面33sへの入射角
δ:取出し面302への入射角
θc:取出し面302での臨界角
三角法によって、入射角ε、δは、以下の式2、3で表される。
δ=0が、取出し面302から出射する光を最大化する条件である。ここで、活性層側面33sに入射する光は、活性層33で水平方向に進行する光によってほとんど占められると仮定する。そうすると、β=45が、取出し面302から出射する光を最大化する条件となる。つまり、β=45のとき、活性層33で発生した光が、水平方向に進行して活性層側面33sで垂直方向に反射され、これにより最も高い取出し効率が得られる。
臨界角θcは、以下の式4で表される。
光が取出し面302から出射される条件式であるδ=±θcと、上記式3より、-90+2β=±θcが得られる。この式と、上記式4より、式1のようにβが得られる。
以上のように、本実施形態に係る発光素子100Aは、αとβが異なるという最も大きな特徴を有する。(ただし、式1は、αとは無関係に成立する式であることに注意する必要がある。)そして、この発光素子100Aの活性層側面33sの角度βは、上記式1の条件を有することにより、取出し効率が向上する。すなわち、特許文献2のように、半導体層の側面を曲面に形成する必要がなく、製造コストも抑えながら、取出し効率を高めることができる。
なお、傾斜角α、βは、エッチング時のエッチングパラメータにより制御可能である。エッチングパラメータとしては、ガス種、ガス圧、ガス量、パワー等が挙げられる。特に、ICP(Inductively Coupled Plasma)-RIE(Reactive Ion Etching)により、高精度な角度制御が可能となる。
1.2)実施例1およびその効果の検証
例えば、α=62.5、β=45と仮定する。半導体層30の材料を赤色光を発生するAlGaInP系(屈折率n1=3.3)とし、半導体層30の周囲に設けられた封止用の材料を樹脂(屈折率n2=1.5)とする。このとき、β=32〜59となる。より好ましくは、β=36〜54である。
図3は、上記赤色光を発する材料でなる発光素子の他、青および緑色の光を発する材料でなる発光素子も含む、適切なβを示す表である。青色光を発生する半導体層30の材料としてGaN系が設定された。緑色光を発生する半導体層30の材料としてGaP系が設定された。
図4は、本実施形態の実施例1に係る半導体素子(赤色光を発する素子)および参考例のそれぞれの取出し効率のシミュレーション結果を示すグラフである。参考例に係る発光素子は、β=α=62.5°とされ、その材料および屈折率は、本実施形態のものと同様である。参考例の取出し効率を1.00とすると、本実施形態の取出し効率は1.19となった。
2.第2実施形態
2.1)発光素子の構成
図5は、本技術の第2実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図であり、半導体層30の側面303を拡大して示す図である。これ以降の説明では、上記第1実施形態に係る発光素子100Aが含む要素や機能等について実質的に同様の要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
本実施形態に係る発光素子100Bのクラッド層側面35sの角度α、活性層側面33sの角度βとの関係を、下記式5で表す。
上記第1実施形態では、αに無関係にβが規定されたが、本実施形態では、αとの関係でβが規定される。具体的には、図5に示すように、角度βは、活性層33で発生し活性層側面33sで反射された光が、クラッド層側面35sである第2導電型層32の側面32sで(例えば1回)反射され、取出し面302から出射するような角度である。
以下の式6を満たすことにより、符号Hで示した三角形による三角法により、式7、8が得られる。
第1実施形態と同様に、δ=0が、取出し面302から出射する光を最大化する条件である。また、同様に、β= α-45が、取出し面302から出射する光を最大化する条件となる。したがって、これらの条件、上記式7、8、および上記臨界角θcの式4より、上記式5が導かれる。
2.2)実施例2およびその効果の検証
例えば、α=62.5、β=45と仮定する。半導体層30の材料を赤色光を発生するAlGaInP系(屈折率n1=3.3)とし、半導体層30の周囲に設けられた封止用の材料を樹脂(屈折率n2=1.5)とする。このとき、β=2〜29となる。
図6は、上記赤色光を発する材料でなる発光素子の他、青および緑色の光を発する材料でなる発光素子も含む、適切なβを示す表である。αは例えば60に設定された。
図7は、本実施形態の実施例2に係る発光素子100B(赤色光を発する素子)および上記第1実施形態の実施例1に係る発光素子100A(赤色光を発する素子)について、取出し効率を検証した結果を示すグラフである。
ここでは、例えば正方形状の取出し面302の一辺の長さが150μm、発光素子(ここでは主に半導体層30)の高さが70μm(第1導電型層31が30μm、活性層33が10μm、第2導電型層32が30μm)に設定された。α=62.5、βを変数とする。上記のように、取出し面302から出射する光を最大化する条件を考慮すると、最適なβは、実施例1ではβ=45、実施例2ではβ=17.5となる。図7はこのことを示している。
図8は、上記実施例2に係る発光素子100Bにおいて、αを45から90の間で変えた時のシミュレーション結果を示す。式1からわかるように、αがどんな値を取ろうとも、βは常に45°となり、このことが第1実施形態を示す。ただし、本技術では、α≠βであるため、β=45°のとき、α≠45°という設定が採用される。
一方で、この第2実施形態(実施例2)の最適なβは、式5に示すように、αとともに変動する。
なお、第1実施形態におけるβはαに無関係に定まる値(ただしα≠β)であり、第2実施形態におけるβはその第1実施形態の下位の概念として考えることができる。したがって、図8に示すように両者の概念を同じ線に含ませて描くことができる。
3.第3実施形態
図9Aは、本技術の第3実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。図9Bは、その発光素子100Cの半導体層40の側面403を拡大して示す図である。
この発光素子100Cの取出し面402は、設けられた凹部48を含むパターン(凹凸部)を有する。つまり、取出し面402は、半導体各層の積層方向(図中、上下方向)に垂直な面(上面412)と、その凹部48の内面48aとを含む。図中、γ(°)、δ(°)、ζ(°)の意味は、以下の通りである。
γ:凹部の内面48aの、上面412に対する角度
δ:凹部の内面48aへの入射角
ζ:上面412に対する出射角
活性層43で発生し活性層側面43sで反射された光が、臨界角未満で、凹部48の内面48aに入射するような角度に、βが設定される。このβは、γを用いて以下の式9で表される。
上記式9は、以下の式10、11によって導出される。式11は、臨界角θcの式4およびγを用いて、ζを表したものである。
例えばγ=62.5に設定する。この場合、β=64.4とすると、δが最適となり、光が上面412に垂直方向に出射する(ζ=0)。これが、取出し面402から出射する光を最大化する条件である。
ただし、取出し面402内での凹部48の配置に関し、以下の式12を満たすことを条件とする。
図10A、Bは、式10における値x、h、dの意味を説明するための図である。距離xは、点cから凹部48の内面48aのエッジ(当該内面48aと上面412との境界)までの距離である。点cは、活性層側面43sにおける光の入射点の、上面412に対応する点、すなわち当該入射点を通る垂線と、上面412との交点である。hは、凹部48の深さ、すなわち上面412から凹部48の底面48bまでの距離である。dは、上面412から活性層43の中心までの深さである。
例えば、h=0.2(mm)、d=1(mm)とすると、式12から、x(mm)の範囲は、0.08?x?0.8となる。
以上のように、取出し面402が凹凸部のパターンを有する場合に、βが適切に設定されることにより、高い取出し効率を実現できる。
4.第4実施形態
図11は、本技術の第4実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。この発光素子100Dの取出し面502は、ランダムな凹凸部58を有する。半導体各層の積層方向に垂直な面に対する、凹部の内面の角度(または、凸部の外面の角度)γは、分布を持っているが、ある特定の角度γにピークを持つ。したがって、上記式9において、γを、γの分布の平均を表すγaに置き換えてもよい。例えば、γa=45とすると、ζ=0のとき、β=58となる。
5.第5実施形態
図12Aは、本技術の第5実施形態に係る発光素子の構造を模式的に示す断面図である。図12Bは、その発光素子100Eの半導体層60の側面603を拡大して示す図である。
本実施形態に係る活性層63は、外側に凸の曲面形状に設けられてた活性層側面63sを有する。活性層側面63sへの入射角度εは分布を持ち、上記式2に影響を与える。したがって、図13に示すように、β=45で平坦であれば、取出し面302への入射角度δも変化し(式3)、理想状態であるδ=0から離れる。
図12Bに示すように、活性層63では、光線ごとに活性層側面63sに入射する位置が異なる。したがって、その位置ごとにδ=0となるような凸の曲面が、活性層側面63sに設けられることにより、取出し効率を高めることができる。
6.他の種々の実施形態
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
例えば、図14A〜Cに示すように、半導体層30のうちクラッド層の形状は、様々な形態を取り得る。
図14Aに示すように、下側のクラッド層351の厚さが、上側のクラッド層352に比べ十分に小さくてもよい。
図14Bに示すように、下側のクラッド層側面351sの角度と、上側のクラッド層側面352sの角度とが異なっていてもよい。この例では、下側のクラッド層側面351sの角度が実質的に直角となっている。
図14Cに示すように、上側のクラッド層側面352sおよび下側のクラッド層側面351sの角度が実質的に直角となっている。
あるいは、図15A、Bに示すように、発光素子200A、200Bの周囲に設けられたパッケージ10が、活性層33からの光を受ける、角度βを持つ面10sを有していてもよい。
あるいは、図16に示すように、クラッド層751、752のうち、取出し面702を有するクラッド層752が、異なる角度で設けられた複数の側面を有していてもよい。この例では、クラッド層752の側面のうち、第1側面752aの角度がα、第2側面752bの角度がγとされている。ただし、第2側面752bは、活性層33に近づくにしたがい、クラッド層752の幅(横幅)が広がるような角度γを持つ。α、β、γが、適切に設定されることにより、第2側面752bが取出し面として機能する。
上記第1〜第5実施形態に係る発光素子として、無機半導体を利用した発光素子を例に挙げた。しかし、有機EL(Electro-Luminescence)など、有機半導体を利用した発光素子にも本技術を適用可能である。
上記各実施形態では、半導体層の周囲に封止用の樹脂が配置される形態を主に説明した。しかし、樹脂が設けられない、すなわち空気が半導体層の周囲に配置される形態であってもよい。
上記各実施形態に係る発光素子、半導体層の両面(上面および底面)にそれぞれ電極が設けられている構造を備えていた。しかし、片面に2つの電極が設けられるフリップチップ型の発光素子にも本技術を適用できる。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
30、40、60…半導体層
33、43、63…活性層
33s、43s、63s…活性層側面
35、351、352、751、752…クラッド層
35s、351s、352s…クラッド層側面
48…凹部(凹凸部の一部)
48a…内面
58…凹凸部
100A、100B、100C、100D、100E、200A…発光素子
301…底面
302、402、502、702…取出し面
303、403、603…(半導体層の)側面
351s…クラッド層側面
752a…第1側面
752b…第2側面

Claims (10)

  1. 光の取出し面と側面とを有する半導体層を備え、
    前記半導体層は、
    前記取出し面と、前記側面のうち、前記取出し面に対して第1の角度で設けられたクラッド層側面とを有するクラッド層と、
    前記側面のうち、前記取出し面に対して前記第1の角度とは異なる第2の角度で設けられた活性層側面を有する活性層とを含む
    発光素子。
  2. 請求項1に記載の発光素子であって、
    前記取出し面は平面である
    発光素子。
  3. 請求項2に記載の発光素子であって、
    前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、臨界角未満で、前記取出し面に入射するような角度に、前記第2の角度が設定されている
    発光素子。
  4. 請求項3に記載の発光素子であって、
    n1が半導体層の屈折率、n2が半導体層の周囲の屈折率である場合、単位を°とした前記第2の角度は、以下の式で表される
    発光素子。
  5. 請求項2に記載の発光素子であって、
    前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、前記クラッド層側面で反射され、前記取出し面から出射するような角度に、前記第2の角度が設定されている
    発光素子。
  6. 請求項5に記載の発光素子であって、
    n1が半導体層の屈折率、n2が半導体層の周囲の屈折率である場合、単位を°とした前記第2の角度は、以下の式で表される
    発光素子。
  7. 請求項1に記載の発光素子であって、
    前記取出し面は、凹凸部を有する
    発光素子。
  8. 請求項7に記載の発光素子であって、
    前記活性層で発生し前記活性層側面で反射された光が、臨界角未満で、前記凹部の内面に入射するような角度に、前記第2の角度が設定されている
    発光素子。
  9. 請求項8に記載の発光素子であって、
    n1が半導体層の屈折率、n2が半導体層の周囲の屈折率、γが、前記クラッド層および前記活性層の積層方向に垂直な面に対する凹部の内面の角度である場合、単位を°とした前記第2の角度は、以下の式で表される
    発光素子。
  10. 光の取出し面と側面とを有する半導体層を備え、
    前記半導体層は、
    前記取出し面を有するクラッド層と、
    前記側面のうち、発光素子の外側へ凸の曲面形状に設けられた活性層側面を有する活性層とを含む
    発光素子。
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