JP2017181964A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不自然な色味の画像となることを低減することができる技術を提供する。【解決手段】画像形成動作を制御する制御部は、第1画像形成動作と、像担持体と現像剤担持体との間の周速比が第1画像形成動作のときよりも大きい第2画像形成動作と、を実行可能であり、第1画像データを画像形成動作に用いられる第2画像データに変換する変換部は、第1画像形成動作を実行した場合に記録材に形成される画像において第1階調特性が得られるように設定された第1変換条件と、第2画像形成動作を実行した場合に上記画像において第1階調特性とは異なる第2階調特性が得られるように設定された第2変換条件のいずれかを用いて第1画像データを第2画像データに変換する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
近年、カラーレーザプリンタ等の電子写真方式を用いてカラー画像を記録材に形成する画像形成装置において、その出力画像の高画質指標の一つとして、色域(Color Gamut)が重要になってきている。色域は、その画像形成装置で再現できる色再現範囲を表しており、色域が広いほど、色再現範囲が広いことになる。色域を拡大する方法として、例えば、カラー画像形成装置では、通常用いるY,M,C,Kの4色の現像剤に加えて、濃Y,濃M、濃Cの現像剤を別途追加し、4色を超える現像剤を使用して、広色域を実現する手法がある。
他の方法としては、通常よりも記録材の載せる現像剤量(以下、トナー量)を多くすることで、記録材に定着させた出力画像の色域を通常よりも拡大させる方法が考えられる。そして、トナー量を変える方法として、像担持体としての感光ドラムと現像剤担持体としての現像ローラとの周速比を変えることが考えられる。感光ドラムと現像ローラとの周速比を変える手法としては、特許文献1には、現像ローラの回転速度を変えて2次色(赤色)の色味を調整する手法が提案されている。また、特許文献2には、感光ドラムの回転速度を遅くすることで、トナー飛散や画像かすれなどの画像粒状性を改善する手法が提案されている。
特開平8−227222号公報 特開2013−210489号公報
しかしながら上記従来例では、以下のような課題がある。濃Y,濃M、濃Cの現像剤を追加して4色を超える現像剤を用いる方法では、現像剤が増える分だけ画像形成ユニットの数も増えることになるため、画像形成装置が大型化してしまう。また、特許文献2に開示された感光ドラムと現像ローラの周速に差をつける手法は、その目的が、色味の調整や画像粒状性の改善であり、色域を好適に拡大できるとは限らない。すなわち、特許文献1、2の手法では、不自然な色味の画像となってしまうことがある。
本発明は、不自然な色味の画像となることを低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
像担持体と、
第1画像データを第2画像データに変換する変換部と、
前記第2画像データに基づいて前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体をそれぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
画像形成動作を制御する制御部と、
を備え、
前記静電像が現像剤で現像されて形成された現像剤像を記録材に転写して記録材に画像を形成する画像形成装置において、
前記制御部は、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きい第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記変換部は、前記第1画像形成動作を実行した場合に前記画像において第1階調特性が得られるように設定された第1変換条件と、第2画像形成動作を実行した場合に前記画像において前記第1階調特性とは異なる第2階調特性が得られるように設定された第2変換条件と、のいずれかを用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することが可能なことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
像担持体と、
第1画像データを第2画像データに変換する変換部と、
前記第2画像データに基づいて前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体をそれぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
画像形成動作を制御する制御部と、を備え、
前記静電像が現像剤で現像されて形成された現像剤像を記録材に転写して記録材に記録画像を形成する画像形成装置において、
前記制御部は、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きい第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記変換部は、前記第1画像形成動作を実行した場合に前記画像を第1の色再現範囲で出力するための第1変換条件と、第2画像形成動作を実行した場合に前記記録画像を前記第1の色再現範囲よりも広い第2の色再現範囲で出力するための第2変換条件と、のいずれかを用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することが可能なことを特徴とする。
本発明によれば、不自然な色味の画像となることを低減することができる。
本発明の実施例1における画像処理動作のフローチャート 本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 本発明の実施例1におけるプロセスカートリッジの概略断面図 周速比と感光ドラムの単位面積当たりのトナー量との関係を示すグラフ 記録材上の単位面積当たりトナー量と反射濃度との関係を示すグラフ 本発明の実施例1に係る画像形成装置の制御構成のブロック図 本発明の実施例1における通常画像形成モードでのγ補正の説明図 広色域画像形成モード時に通常画像形成モードのγ補正をした場合の説明図 本発明の実施例1における広色域画像形成モードでのγ補正の説明図 本発明の実施例1における色度図 通常画像形成モードでのカラーマッチング変換の説明図 広色域画像形成モードでのカラーマッチング変換の説明図 本発明の実施例3における画像形成モード選択のフローチャート 従来例における画像処理動作のフローチャート 本発明の実施例における駆動連結構成の模式図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
本発明が適用される画像形成装置としては、電子写真方式の作像プロセスを採用した複写機、レーザビームプリンタ(LBP)、プリンタ、ファクシミリ、マイクロフィルムリーダプリンタ、記録機等が挙げられる。これら画像形成装置は、作像プロセス部で記録材(転写材、印字用紙、感光紙、光沢紙、OHT、静電記録紙等)に中間転写方式あるいは直接転写方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として定着させる。
本実施例に係る画像形成装置は、第1画像形成動作として、通常の画像濃度を得る通常画像形成モードと、第2画像形成動作として、広色域画像を再現できる広色域画像形成モードと、の二つの画像形成モードを持つ。第1画像形成動作と第2画像形成動作は、制御部で実行可能に制御している。広色域画像形成モードでは、通常画像形成モードに対し、像担持体としての感光ドラムと現像剤担持体としての現像ローラとの周速比、すなわち、感光ドラムの周速に対する現像ローラの周速の比率を変化させる。したがって、それぞれの画像形成モードは、感光ドラムと現像ローラとの周速比が異なる。本実施例では、第1画像形成動作が通常画像形成モードで、第2画像形成動作が広色域画像形成モードであるが、これに限定されない。通常の画像濃度を2種類設定する場合には、第1画像形成動作が第1通常画像形成モードになり、第2画像形成動作が第2通常画像形成モードになる。
本実施例は、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとで、異なる画像形成条件を用いることを特徴とする。ここで、異なる画像形成条件を用いるとは、例えば、カラーマッチング、色分解、γ補正、ハーフトーニング等の各種画像処理における処理の仕方、すなわち、元の画像データ(第1画像データ)と処理後の画像データ(第2画像データ)との間の変換条件(処理条件)を異ならせることである。実施例1では、画像形成条件として、通常画像形成モードと広色域画像形成モードにおいて、それぞれのモードに適した異なるγ補正(第1γ補正と第2γ補正)を行う場合について説明する。
図1は、実施例における画像処理動作の流れを示すフローチャートである。図1に示すように、本実施例では、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとで使用する画像形成条件を変更する。
図14は、従来例における画像形成処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、従来例では、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとで使用する画像形成条件を同じである。
(画像形成装置)
図2は、本発明の実施例に係る画像形成装置200の概略断面図である。本実施例の画像形成装置200は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザプリンタである。画像形成装置200は、画像情報に従って、記録材(例えば、普通紙などの記録用紙)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置200に接続された画像読み取り装置や画像形成装置200に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホストPC(不図示)から、画像形成装置200に送られる。送られた画像情報は、画像形成装置200内のCPU214やメモリ等を備えた制御部としてのエンジンコントローラ603や変換部であるビデオコントローラ602に入力される。画像形
成装置200における画像形成動作を含む各種動作は、制御部としてのエンジンコントローラ603によって制御される。
画像形成装置200は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。ここで、画像形成部(又は、画像形成ステーション)は、プロセスカートリッジ208と、中間転写ベルト205を介して対向側に配置されている1次転写ローラ212から構成される。本実施例では、第1〜第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、鉛直方向と水平方向とに交差する方向に一列に配置されている。尚、本実施例では、第1〜第4の画像形成部の構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。ただし、これに限定されず、例えば、ブラック(K)の容量を大きくすることにより画像形成部自体を大きな形状にしてもよい。
画像形成装置200は、複数の像担持体として、鉛直方向と水平方向とに交差する方向に並設された4個のドラム型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム201を有する。感光ドラム201は、図示矢印A方向(時計方向)に図示しない駆動手段(駆動源)により回転駆動される。感光ドラム201の周囲には、帯電ローラ202、スキャナユニット(露光装置)203が配置されている。帯電ローラ202は、感光ドラム201の表面を均―に帯電する帯電手段である。スキャナユニット203は、画像情報に基づきレーザを照射して感光ドラム201上に静電像(静電潜像)を形成する露光手段である。さらに、感光ドラム201の周囲には、現像ユニット(現像装置)204、クリーニングブレード206、前露光LED216が配置されている。現像ユニット204は、静電像をトナー像(現像剤像)として現像する現像手段である。クリーニングブレード206は、転写後の感光ドラム201の表面に残ったトナー(転写残トナー)を除去するクリーニング手段である。前露光LED216は、感光ドラム201上の電位を除電する除電手段である。
また、4個の感光ドラム201に対向して、感光ドラム201上の現像剤像としてのトナー像を記録材207に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト205が配置されている。プロセスカートリッジ208は、感光ドラム201と、感光ドラム201の帯電プロセス手段としての帯電ローラ202、現像ユニット204及びクリーニングブレード206とが一体的に構成されたものである。プロセスカートリッジ208は、画像形成装置200の装置本体に対して着脱可能となっている。ここで、装置本体とは画像形成装置200のうちプロセスカートリッジ208を除く構成部分のことを指す。本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ208は、全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ208内には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブランク(K)の各色のトナーが収容されている。また、本実施例におけるトナーは、負帯電特性を持つ。
中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト205は、全ての感光ドラム201に当接し、図示矢印B方向(反時計方向)に回転する。中間転写ベルト205は、複数の支持部材として、駆動ローラ209、2次転写対向ローラ210、従動ローラ211に掛け渡されている。中間転写ベルト205の内周面側には、各感光ドラム201に対向するように、1次転写手段としての、4個の1次転写ローラ212が並設されている。そして、1次転写ローラ212に、図示しない1次転写バイアス電源から、トナーの正規の帯電極性(前述の通り本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、感光ドラム201上のトナー像が中間転写ベルト205上に転写される。また、中間転写ベルト205の外周面側において2次転写対向ローラ210に対向する
位置には、2次転写手段としての2次転写ローラ213が配置されている。そして、2次転写ローラ213に、図示しない2次転写バイアス電源から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、中間転写ベルト205上のトナー像が記録材207に転写される。その後、下流側に配置されている定着装置220で加熱定着されることで記録材207上にトナー像が固着画像として定着される。
(プロセスカートリッジ)
図3は、感光ドラム201の長手方向(回転軸線方向)から見た本実施例のプロセスカートリッジ208の概略断面図である。なお、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ208の構成及び動作は同一であり、図3は一例としてイエロー(Y)用のプロセスカートリッジを示している。プロセスカートリッジ208は、像担持体としての感光ドラム201等を備えた感光体ユニット301と、現像ローラ302等を備えた現像ユニット204とを有する。感光体ユニット301は、感光体ユニット301内の各種要素を支持する枠体としてのクリーニング枠体303を有する。クリーニング枠体303には、図示しない軸受を介して感光ドラム201が回転可能に取り付けられている。感光ドラム201は、後述する駆動手段(駆動源)としての駆動モータの駆動力が感光体ユニット301に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印A方向(時計方向)に回転駆動される。画像形成プロセスの中心となる感光ドラム201は、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層、キャリア発生層、キャリア移送層を順にコーティングした有機感光体を用いている。また、感光体ユニット301には、感光ドラム201の周面上に接触するように、クリーニング部材206、帯電ローラ202が配置されている。クリーニング部材206によって感光ドラム201の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体303内に落下、収容される。
帯電手段である帯電ローラ202は、導電性ゴムのローラ部を像担持体としての感光ドラム201に加圧接触することで従動回転する。ここで帯電ローラ202の芯金には、帯電工程として、感光ドラム201に対して帯電ローラバイアス印加手段としての帯電電圧印加部(高圧電源)401から帯電バイアスとして所定の直流電圧が印加される。これにより感光ドラム201の表面には、一様な暗部電位(Vd)が形成される。前述のスキャナユニット203は、画像データに対応して発光されるレーザ光Lにより、感光ドラム201を露光する。露光された感光ドラム201は、キャリア発生層からのキャリアにより表面の電荷が消失し、電位が低下する。この結果、露光部位は所定の明部電位(Vl)、未露光部位は所定の暗部電位(Vd)となる静電潜像が、感光ドラム201上に形成される。
現像ユニット204は、現像剤担持体としての現像ローラ302(回転方向は矢印D方向)、現像ブレード308、トナー供給ローラ304(回転方向は矢印E方向)、トナー305、及びトナー305を格納するトナー収容室306、攪拌部材307を備える。トナー収容室306は、現像室18aと現像剤収容室18bとを有する。現像剤収容室18bは現像室18aの下方に配置され、現像剤収容室18bの上方に設けられた連通口を介して現像室18aと連通している。トナー305は、現像剤搬送部材としての攪拌部材307の動き(回転方向は矢印G)によってトナー収納室306内を動く。なお、本実施例では、上述のように、トナー10として正規帯電極性が負極性のものを用いており、以下の説明は、負帯電性トナーを用いた場合を前提としている。ただし、本発明で用いることができるトナーは負帯電性トナーに限定されるものではなく、装置構成によっては正規帯電極性が正極性のトナーを用いてもよい。
現像室18aには、像担持体としての感光ドラム201と接触し、駆動手段として図15に示した駆動モータ52あるいは駆動モータ53の駆動力を受けることによって図示矢
印D方向に回転する現像剤担持体としての現像ローラ302が設けられている。本実施例では、現像ローラ302と感光ドラム201とは、現像ローラ302が担持するトナー305が感光ドラム201へ供給される部位である対向部(接触部C1)において互いの表面が同方向に移動するようにそれぞれ回転する。また、現像ローラ302には、現像バイアス印加手段としての現像電圧印加部(高圧電源)402から、感光ドラム201上の静電潜像をトナー像(現像剤像)として現像、可視化するのに十分な所定のDCバイアス(現像バイアス)が印加される。現像ローラ302と感光ドラム201とが当接する接触部C1にて、その電位差から、明部電位部にのみトナーを転移させることで静電潜像を顕像化する。すなわち、静電潜像は、トナーを付着させるための第1電位部としての明部電位部と、トナーを付着させないための第2電位部としての暗部電位部とで構成された像である。
現像室18aにはさらに、トナー供給ローラ(以下、供給ローラ)304と、トナー量規制部材である現像ブレード(以下、規制部材)308が配置されている。現像剤供給部材としての供給ローラ304は、現像剤収容室18bから搬送されたトナー305を現像ローラ302に供給するためのローラである。供給ローラ304は、導電性芯金の外周に発泡体層を形成した弾性スポンジローラであり、現像ローラ302との対向部において、現像ローラ302の周面上に所定の接触部C2(当接部)を形成して配設されている。規制部材308は、供給ローラ304によって供給された現像ローラ302上のトナーのコート量規制及び電荷付与を行う。供給ローラ304には、供給バイアス印加手段としての不図示の高圧電源からバイアス(供給バイアス)が印加される。
ここで、現像電圧印加部402、帯電電圧印加部401、供給ローラバイアス電源によって印加されるバイアスは、印刷モード情報取得部70で得られた情報に基づいて制御部であるエンジンコントローラ603によって制御される。印刷モード情報取得部70は、画像形成装置200の不図示の操作パネルやプリンタドライバ、あるいはホストPCから入力される情報などを取得する。
図15に示すように、本実施例では、感光ドラム201、現像ローラ302、攪拌部材307、供給ローラ304の軸を駆動する駆動手段の構成が、プロセスカートリッジ208によって異なっている。図15は、本発明の実施例における駆動連結構成を示す模式図である。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のプロセスカートリッジ208は、次のように構成されている。すなわち、図15に示すように、感光ドラム201Y、201M、201Kを回転駆動する駆動手段と、現像ローラ302Y、302M、302Kを回転駆動する駆動手段がそれぞれ駆動源を別にする構成となっている。感光ドラム201Y、201M、201Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ51及び駆動モータ51の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。一方、現像ローラ302Y、302M、302Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ52及び駆動モータ52の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。なお、駆動モータ52は、別のギア列とともに、攪拌部材307Y、307M、307Cの回転軸を回転駆動する駆動手段も構成する。また、駆動モータ52は、さらに別のギア列とともに、供給ローラ304Y、304M、304Cを回転駆動する駆動手段も構成する。
ブラック(K)のプロセスカートリッジ208は、感光ドラム201Kを回転駆動する駆動手段と、現像ローラ302Kを回転駆動する駆動手段と、供給ローラ304Kを回転駆動する駆動手段とが共通の一つの駆動モータ53で構成されている。さらに、駆動モータ53は、別のギア列とともに、攪拌部材307Kの回転軸を回転駆動する駆動手段を構成するとともに、さらに別のギア列とともに、中間転写ベルト205を循環移動させる駆
動ローラ209を回転駆動する駆動手段を構成する。これら各種駆動モータ及びギア列が、本発明における、像担持体、現像剤担持体、供給部材、搬送部材を個々に可変に回転駆動可能な駆動手段に対応し、制御部としてのエンジンコントローラ603によって制御される。
従来、感光ドラムと現像ローラは同じ駆動源(駆動モータ)からギア列を介して駆動されていた。このため、感光ドラムと現像ローラとの周速比はギヤ比で一意に決まり、固定されたものとなっていた。これに対し、本実施例では、YMCのカートリッジにおいて、感光ドラムと現像ローラとは、別駆動源から駆動されるようにしたため、感光ドラムと現像ローラの周速比を可変とすることが可能となっている。
本実施例に用いられるトナーの一例としては、重合法により製造され、低軟化点物質を5〜30重量%含み、形状係数SF−1が100〜110である実質球形トナー(以下単に重合トナーと称す)を用いている。低軟化点物質としては、ASTMD3418−8に準拠し測定された主体極大ピーク値が40〜90℃を示す化合物である。重合トナーの極大ピーク値温度の測定は、例えばパーキンエルマー社製DSC−7を用いる。装置検出部の温度補正は、インジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。サンプルは、アルミニウム製パンを用い対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行った。具体的には、パラフィンワックス、ポリオレフィン、フィッシャートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪酸、エステルワックス及びこれらの誘導体またはこれらのグラフト/ブロック化合物が利用できる。好ましくは、下記の一般構造式で示す炭素数が10以上の長鎖エステル部分を一個以上有するエステルワックスである。具体的なエステルワックスの代表的な化合物の構造式を下記に一般構造式(1)、(2)、及び(3)として示す。
(化1)
Figure 2017181964
式中、a及びbは0〜4の整数を示し、a+bは4である。R1及びR2は炭素数が1〜40迄の整数を有する有機基を示し、且つR1とR2との炭素数差が10以上である基を示す。n及びmは0〜15の整数を示し、nとmが同時に0になることはない。
(化2)
Figure 2017181964
式中、a及びbは0〜4の整数を示し、a+bは4である。R1は炭素数が1〜40迄の整数を有する有機基を示す。n及びmは0〜15の整数を示し、nとmが同時に0になることはない。
(化3)
Figure 2017181964
式中、a及びbは0〜3の整数を示し、a+bは3以下である。R1及びR2は炭素数
が1〜40迄の整数を有する有機基を示し、且つR1とR2との炭素数差が10以上である基を示す。R3は炭素数が1以上の有機基を示す。n及びmは0〜15の整数を示し、nとmが同時に0になることはない。
本発明で好ましく用いられるエステルワックスは、硬度0.5〜5.0を有するものである。エステルワックスの硬度は、直径20mmで厚さが5mmの円筒状のサンプルを作成した後、島津製作所製ダイナミック微小硬度計(DUH−200)を用い、ビッカース硬度を測定した値である。測定条件は、0.5gの荷重で負荷速度が9.67mm/secの条件で10μm変位させた後、15秒間保持し、得られた打痕形状を測定しビッカース硬度を求める。本発明に好ましく用いられるエステルワックスの硬度は、0.5〜5.0の値を示す。具体的化合物の例を下記の化学式(4)、(5)、(6)、(7)に示す。
(化4)
Figure 2017181964
(化5)
Figure 2017181964
(化6)
Figure 2017181964
(化7)
Figure 2017181964
なお、ここでいう形状係数SF−1とは、球状物質の球状の丸さの割合を示す数値であり、球状物質を2次元平面上に投影してできる楕円状の図形の最大長MAXLNGの2乗を図形面積AREAで割って、100π/4を乗じたときの値で表わされる。つまり、形状係数SF−1は次式で定義されるものである。
(数1)
Figure 2017181964
日立製作所FE−SEM(S−800)を用いトナー像を無作為に100個サンプリングし、その画像情報をインターフェースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入し解析を行い上式より算出したものである。
シアントナーは、次のごとくして調整した。高速攪拌装置を備えた21リットル用四つ口フラスコ中にイオン交換水710重量部と0.1モル/リットル−NaPO水溶液450重量部を添加し回転数を12000回転に調整し、65℃に加温せしめた。ここに1.0モル/リットル−CaCL水溶液68重量部を徐々に添加し、微少な難水溶液性
分散剤Ca(POを含む分散媒系を調整した。
一方、分散質系は、以下の通りである。
スチレン単量体 165重量部
n−ブチルアクリレート単量体 35重量部
I.ピクメントブルー15:30 14重量部
飽和ポリエステル 10重量部
{テレフタール酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノール A酸価15、ピーク分子量:6000}
サリチル酸金属化合物 2重量部
下記化合物(極大ピーク値59.4℃) 60重量部
(化8)
Figure 2017181964
上記混合物をアトライターを用い3時間分散させた後、重合開始剤である2、2‘−アゾビス(2、4−ジメチルバレロニトリル)10重量部を添加した分散物を分散媒中に投入し回転数を維持しつつ15分間造粒した。その後、高速攪拌器からプロペラ攪拌羽根に攪拌器を変え、内温を80℃に昇温させ50回転で重合を10時間継続させた。重合終了後スラリーを冷却し、希塩酸を添加し分散媒を除去せしめた。更に洗浄し乾燥を行うことでコールターカウンタで測定したシアントナーの重量平均粒径は6.2μmで個数変動係数が27%であり、SF−1が104であった。
同様にして、SF−1が104のイエロートナー、マゼンタトナー及びブラックトナーを製造した。なお、着色剤としては、イエロートナーでは、C.I.ピグメントイエロー17、マゼンタトナーでは、C.I.ピグメントレッド122及びブラックトナーでは、カーボンブラックを用いた。
図4に、感光ドラムの周速に対する現像ローラの周速の比率である周速比を変化させた場合に、感光ドラム上に現像される単位面積当たりのトナー量を測定した結果をグラフに示す。感光ドラムの電位設定、現像ローラバイアス、トナー帯電量等は適時設定している。感光ドラムに対する現像ローラの周速比を100%から大きくするに従って、感光ドラム上に現像される(現像ローラから移動して感光ドラム上に載る)トナー量は増えていき、周速比280%程度でトナー量が飽和する状態になっている。
図5は、感光ドラム上に現像されたトナー像を記録材上に転写し定着した後に測定された、記録材上の単位面積当たりトナー量と反射濃度との関係を示すグラフである。反射濃度は、Macbeth社の反射濃度測定器 型式 RD−918を使用して測定を行った。図5は、YMCKのうち、一例としてマゼンタ(M)トナーの例を示している。記録材上のトナー量が増えるにつれて反射濃度は大きくなり、記録材上のトナー量が約8E−0
3[Kg/m^2]程度で反射濃度は飽和している。
以上の結果から、本実施例では通常画像形成モードと広色域画像形成モードを次のように設定した。通常画像形成モードとしては、一般的なオフィス文書などでは反射濃度が1.45程度有れば十分であるので、感光ドラムと現像ローラとの周速比を140%と設定し、記録材上の最大トナー量を単色で約4.0E−03[Kg/m^2]とした。広色域画像形成モードとしては、感光ドラムと現像ローラとの周速比を280%と設定し、記録材上の最大トナー量を単色で約8.0E−03[Kg/m^2]とした。
通常画像形成モード時の感光ドラムと現像ローラの周速比が140%であるのに対して、広色域画像形成モードでの感光ドラムと現像ローラの周速比を280%にアップする手段としては、以下のように行った。通常画像形成モード時のプロセス速度を1/1速としたときに、広色域画像形成モード時は、プロセス速度は1/2速とし感光ドラムの周速(回転数)を通常画像形成モード時の半分とし、現像ローラの周速(回転数)は通常画像形成モード時と同じとした。例えば、現像ローラの周速を0.28[m/s]に固定し、感光ドラムの周速を、通常画像形成モードでは0.2[m/s]、広色域画像形成モードでは0.1[m/s]に設定する。
例えば、プロセス速度は1/1速のままで、現像ローラ周速(回転数)を約2倍に早回しして感光ドラムと現像ローラとの周速比を280%に上げる構成でもよい。この場合、現像ローラの駆動源である駆動モータにかかる負荷が大きくなり、定着温度を高くするなどして定着能力を上げることが必要がある。しかし、プロセス速度1/2速に対して、画像形成時間を短縮できる。これに対し、プロセス速度を1/2速で行うと、現像ローラの駆動モータにかかる負荷が大きくならず、定着温度を上げなくても適切に定着することが可能となる。そこで、本実施例では、広色域画像形成モード時はプロセス速度を下げる設定を選択している。
図6は、本実施例に係る画像形成装置のコントローラ部の構成の一例を示すブロック図である。ホストPC601から、一般的にPCLやPostScriptなどのページ記述言語PDL(page description language)で記述されたプリントジョブが、画像形成装置のビデオコントローラ602に送られる。本実施例における変換部としてのビデオコントローラ602は、主に、RIP(Raster Image Processor)部604、色変換部605、γ補正部606、ハーフトーニング部607で構成されている。
RIP部604では、ホストPC601から送られてくるPDLで記述されたプリントジョブをファイル解析(インタプリタ)し、画像形成装置の解像度(たとえば600dpiなど)に応じたRGBのビットマップデータ化を行う部分である。
色変換部605は、デバイス間の色再現範囲の違いを考慮し出来るだけ色味を一致させ、色の見え方を合せるような変換を行い、更にRGBを現像剤(トナー)の各色データYMCKに変換する部分である。色変換部605は、デバイス間のカラーマッチングを行うカラーマッチング部608と、カラーマッチングされた色空間データを画像形成装置の各色トナーデータYMCKに変換する色分解部609から成る。
一般的にコンピュータ上のアプリケーション(画像ソフトやオフィススイーツソフト等)で液晶モニタを見ながら作成したファイルを画像形成装置でプリントする場合、液晶モニタの色再現範囲(RGB)に比べ画像形成装置の色再現範囲(R’G’B’)は狭い。このような入力デバイス(液晶モニタ等の画像表示装置)と出力デバイス(電子写真プリンタ等)との色域の差を踏まえ、出来るだけ色味を一致させ、色の見え方を合せるような
カラーマッチング変換を行うのがカラーマッチング部608である。色分解部609は、カラーマッチング部608でカラーマッチングされたR’G’B’を、各現像剤の色データYMCKに変換する。
色分解部609によって変換、生成されたYMCKの各色の画像データは、それぞれγ補正部606によってガンマ補正される。γ補正部606でガンマ補正されたYMCKの各色の画像データは、ハーフトーニング部607でディザなどの階調表現処理が施され、画像形成エンジンコントローラへ信号が送られる。
本発明は、これらカラーマッチング部608,色分解部609、γ補正部606,ハーフトーニング部607における画像データの変換のやり方を、画像形成モードに応じて変えることを特徴とする。その一例として、本実施例では、画像形成条件としてのガンマ補正の変換条件を、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとで異ならせる場合について説明する。しかし、これに限定されず、カラーマッチング部608の変換条件を通常画像形成モードを第1の変換条件で、広色域画像形成モードを第2の変換条件で画像を変換してもよい。構成によっては、ガンマ補正の工程を省いてもよい。
図7は、本実施例での通常画像形成モードにおける画像形成条件のγ補正についての説明図である。図7の左上のグラフは、色分解部609においてRBGの色表現の画像データから変換されたYMCKの色表現の画像データをそのまま用いて記録材に画像(記録画像)を形成した場合における階調特性を示す生のγカーブ1である。生のγカーブ1は、画像データに対してリニアでは無いため、リニアになるようにγ補正がされる。γ補正はLUT(look up table)を用いて行われる。γ補正が行われることにより、記録材に形成される画像(記録画像)の階調特性がリニアにできる。そのため、記録画像に形成される画像の階調特性は、補正後γカーブ1に示すように入力画像データ(第1画像データ)と記録材に形成される画像の反射濃度との関係がリニアな階調特性を示すことになる。
例えば、画像データ80hに対して反射濃度0.8を出したいとすると、生のγカーブ1から、反射濃度0.8を出すために画像形成装置側で実際に使用する画像データとしては、A0hを使用すれば良いことがわかる。使用される画像データは、変換後の第2画像データに相当する。したがって、入力画像データが80hの場合に、実際の画像形成装置側で受け取る画像データはA0hを使用するように対応を付ける。同様にして一連の入力画像データと実際に使用する画像データとの対応付けを行いLUTを作成する。このようにして作成したLUTが図7の右上のグラフに示すLUT1である。このLUT1を使用することで補正後γカーブ1は、図7の左下のグラフのようにリニアになる。
図8は、従来例として、広色域画像形成モード時に通常画像形成モード時のLUT1をそのまま使用した場合について説明する図である。広色域画像形成モードでは、記録材上における単位面積当たりのトナーの載り量を多くしている。そのため、広色域画像形成モードにおいて色分解部609においてRBGの色表現の画像データから変換されたYMCKの色表現の画像データをそのまま用いて画像形成した場合における階調特性を示す生のγカーブ2は、図8左上のグラフのようになる。破線は、通常画像形成モード時の生のγカーブ1である。
図8左上に示すように、広色域画像形成モード時の生のγカーブ2は、階調特性全般(最小濃度00hから最大濃度FFhまで)において通常画像形成モード時の生のγカーブ1よりも反射濃度が濃くなる階調特性を示す。このため、通常画像形成モード時のLUT1を用いてγ補正を行うと、例えば、入力画像データが80hに対して、LUT1では実際に使用する画像データがA0hとなるように補正されるため、生のγカーブ2では濃度
は1.2と濃くなってしまう。また、補正後γカーブもリニアで無くなってしまう。このため、全体的に濃くなってしまったり、階調性がくずれたり、色の見え方が変わってしまう恐れがある。
図9は、本実施例において、広色域画像形成モード時に通常画像形成モード時の画像形成条件と異なる画像形成条件を用いた場合について説明する図である。本発明は、広色域画像形成モード時に、通常画像形成モード時の画像形成条件と異なる画像形成条件を用いることが特徴である。本実施例では、通常画像形成モード時と異なる画像形成条件として、γ補正における画像データの変換条件を規定するLUTを、通常画像形成モード時に用いるLUT1とは異なるLUT2を用いる。
LUT1は、通常画像形成モードにおける記録材に出力される画像の階調特性全般がリニアな階調性を示すLUTである。すなわち、最小濃度00hから最大濃度FFhまでの全濃度範囲において、リニアな階調特性を示すように、元の画像データ(入力画像データ)に対して実際に使用する画像データ(出力画像データ)を割りふったLUTである。LUT1によって得られる記録材に出力する画像データの階調特性が、本実施例における第1階調特性に対応している。この階調特性を実現すべく、入力画像データと出力画像データとの対応付けを規定した変換条件が、本実施例における第1変換条件に対応している。
LUT2は、本実施例の一例として、補正後γカーブが、中、低濃度領域は通常画像形成モードでの補正後γカーブと同じになるようにし、ベタに近い高濃度領域は色域が広がるように、入力画像データと出力画像データとを対応付けしたLUTである。すなわち、00hから60h、61hからC7hまで(低、中濃度領域)は、最大濃度(FFhにおける反射濃度)を通常画像形成モード時の最大濃度(1.45)と同じとした場合のリニアな階調特性(FFh=1.45まで一定の濃度増加率)を示す。また、C8hからffhまで(高濃度領域)は、中、低濃度領域での一定の濃度増加率に対し、濃度増加率が徐々に増すような階調性を示す。LUT2によって得られる階調特性が、本発明における第2階調特性に対応し、かかる階調特性を実現すべく、入力画像データと出力画像データとの対応付けを規定した変換条件が、本発明における第2変換条件に対応する。このようにすることで、広色域画像形成モードにおいて、中間調の階調性を確保しつつ、色域を広げることが可能となる。
図10は、本実施例における、通常画像形成モードでカラー画像を形成する場合の色域と、広色域画像形成モードでカラー画像を形成する場合の色域と、を比較して示した色度図である。破線が通常画像形成モード時の色域であり、実線が広画像形成モード時の色域である。色域の評価として、L*a*b*表色系(CIE)を用いた。なお、L*a*b*表色系(CIE)におけるL軸は図10において紙面に垂直な軸となり、図10にはa軸、b軸のみ示している。図11、図12も同様である。また、色度の測定は、X−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500を用いて測定した。図10は、本発明の広色域画像形成モードにおける制御を、カラー画像形成における基本色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各プロセスカートリッジにおいて同じように実施したときの、色域の変化を示している。通常画像形成モードから広色域画像形成モードに切り替えることで、例えば、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とで形成されるレッド(R)の色域や、イエロー(Y)とシアン(C)とで形成されるグリーン(G)の色域が拡大していることがわかる。イエロー(Y)やレッド(R)では、5%から15%色域を拡大することができる。なお、広色域画像形成モードとしては、特定の色味の色域だけ拡大するような場合にも本発明は適用可能である。例えば、マゼンタ(M)とシアン(C)とで形成されるブルー(B)の色域だけを拡大する場合、4つのプロセスカートリッジのうちマゼンタとシアンのプロセスカートリッジにだけ広色域画像形成モードを実施するようにしてよい。
(実施例2)
図11及び図12を参照して、本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。実施例2において実施例1と共通する構成については、実施例1と同じ符号を付し、その説明を省略する。実施例2においてここで説明しない事項は、実施例1と同様である。実施例2では、画像形成条件として、色変換部605のカラーマッチング部608での処理に用いられるカラーマッチング変換テーブルを、通常画像形成モード時と広色域画像形成モード時とで切換えることを特徴とする。
図11は、本実施例での通常画像形成モード時のカラーマッチング変換によるRGBの色表現の色域範囲の変化の様子を示す図である。破線が、入力デバイスである液晶モニタの色再現範囲(例sRGB)を示す。これに対し、実線が、出力デバイスである画像形成装置の出力画像の色再現範囲が実線であり、本発明における第1の色再現範囲に対応する。入力デバイスの色再現範囲に比べ、電子写真の出力画像の色再現範囲は狭い。このため、入力デバイス色空間のRGB値を、出力デバイス色空間にカラーマッチングさせたR’G’B’値に変換する。すなわち、入力デバイスで所定の色を表示する際のRGB各色の比率は、入力デバイスと出力デバイスとの間の色域範囲の違いから、出力デバイスで出力する際にそのまま用いることができない場合が多い。そこで、入力デバイス上での所定色を構成するRGBの比率と、出力デバイスで出力される所定色を構成するR’G’B’の比率とを、下記式のように、出力可能な各色毎に対応付けし、その変換条件をまとめたものがカラーマッチング変換テーブルである。
(数2)
Figure 2017181964
次に、広色域画像形成モード時におけるカラーマッチング変換について説明する。従来のように広色域画像形成モード時に、通常画像形成モード時と同じカラーマッチング変換テーブルを行うと、同じ色域に変化されるので、色域を広げることが出来ない。これに対し、本実施例では、広色域画像形成モード時に、通常画像形成モード時のカラーマッチング変換テーブルと異なるカラーマッチング変換テーブルを使用することを特徴とする。
図12は、本実施例での広色域画像形成モード時のカラーマッチング変換によるRGBの色表現の色域範囲の変化の様子を示す図である。破線が、入力デバイスのRGB色空間を示し、1点破線が通常画像形成モード時のR’G’B’色空間を示し、実線が広色域画像形成モード時のR’G’B’色空間を示している。実線で示された色再現範囲が、本発明における第2の色再現範囲に対応する。図12に示すように、通常画像形成モード時より広色域画像形成モード時のR’G’B’色空間を広くしているため、色域を広くすることが可能になる。通常画像形成モード時のカラーマッチング変換は以下のように行われる。RGB色空間とR’G’B’色空間との対応付け(カラーマッチング変換)において、できるだけ色の見え方が同じになるように対応付けを行う。また、R’G’B’色空間に比べ、RGB色空間の方が広いため、R’G’B’色空間から外れている領域についてはR’G’B’色空間の外辺縁領域部に密に対応付けを行う。これに対して、広色域画像形成モード時のカラーマッチング変換は、通常画像形成モード時よりも広いR’G’B’色空間への対応付けを行うため、より再現出来る色味が増えるため、より色の見え方を合せることが出来る。また、R’G’B’色空間から外れている領域については、R’G’B’色空間の外辺縁領域部に通常画像形成モード時よりも疎に対応付けを行うことが出来る
ため、より自然な色の見え方にすることが出来る。本実施例2では、実施例1と異なり、色の見え方を出来るだけ合うように出来る効果が有る。
(実施例3)
図13を参照して、本発明の実施例3に係る画像形成装置について説明する。実施例3において実施例1、2と共通する構成については、実施例1、2と同じ符号を付し、その説明を省略する。実施例3においてここで説明しない事項は、実施例1、2と同様である。実施例1、2では、画像形成モードを通常画像形成モードと広色域画像形成モードのいずれとするかは、画像形成装置200の不図示の操作パネルやホストPCを用いてユーザが指定する。これに対し、実施例3では、画像形成モードの指定を画像形成装置200が自ら行うことができる構成となっている。
本実施例では、エンジンコントローラ603が、広色域画像判定手段として、画像形成を行うことを指示された画像が、通常画像形成モードで出力すべき通常画像なのか、広色域画像形成モードで出力すべき広色域画像なのか、を判定する。判定は、画像形成が指示された画像の画像データが、非広色域画像データとしての通常画像データなのか、広色域画像データなのか、により行う。非広色域画像データは、濃度が所定の閾値未満のドットデータのみで構成された画像データであり、通常画像形成モードで十分な色表現で出力可能なデータである。広色域画像データは、濃度が所定の閾値以上のドットデータを含む画像データであり、通常画像形成モードでは十分に色表現できないため、広色域画像形成モードにより出力する必要があるデータである。
エンジンコントローラ603は、判定結果に応じて自動的に動作モードを通常画像形成モードもしくは広色域画像形成モードに切り替え、各画像形成モードに応じた画像形成条件で画像形成を行う。ここで、エンジンコントローラ603によるモードの切り替えは、ユーザによるモード指定よりも優先して行うようにすると好ましい場合がある。例えば、ユーザが広色域画像形成モードを指定したものの、その画像データが通常画像形成モードでの色域範囲で出力が可能な画像データである場合である。この場合、周速比の変化によって出力までに時間のかかる広色域画像形成モードで出力するよりも、通常画像形成モードで出力した方が、生産性の向上を図ることができる。
図13は、本発明の実施例3の画像形成動作時における画像形成モードの自動選択制御の流れを示すフローチャートである。エンジンコントローラ603は、図13に示すフローチャートに従って、画像形成モードの選択、画像形成条件の設定を行い、画像形成装置200に画像形成動作を実行させる。まず、ユーザが指定した画像形成動作モードが広色域画像形成モードでなければ(S301、No)、すなわち、通常画像形成モードをユーザが指定している場合には、エンジンコントローラ603は、通常画像形成モードを選択する(S302)。そして、エンジンコントローラ603は、画像形成条件として、実施例1、2で説明した、通常画像形成モードのための画像形成条件としてのγ補正やカラーマッチング変換テーブルを選択し(S303)、所定の画像データの補正等を行って画像形成を行う(S304)。
本実施例では、ユーザが通常画像形成モードを選択した場合には、出力すべき画像データの内容の確認、すなわち、通常画像の画像データなのか広色域画像の画像データなのかの判定を行わない構成としている。元の画像データが広色域のデータであるからといって、ユーザは必ずしも広色域での画像出力を求めるとは限らないからである。なお、本実施例と異なり、ユーザが通常画像形成モードを選択した場合でも、画像データの内容に適した画像形成モードを自動的に選択するように構成してもよい。
ユーザが指定した画像形成動作モードが広色域画像形成モードの場合(S301、Ye
s)には、出力すべき画像データが、通常画像の画像データなのか広色域画像の画像データなのかの判定を行う(S305)。画像データが、通常画像の画像データの場合(S305、No)には、通常画像形成モードが選択され(S302)、通常画像形成モードによる画像形成が実行される(S303,S304)。一方、画像データが、広色域画像の画像データの場合(S305、Yes)には、広色域画像形成モードが選択され(S306)、広色域画像形成モードのための画像形成条件が選択され(S307)、画像形成が行われる(S304)。
画像データの判定は、RGB画像データの状態で判定しても良い。たとえば、RGB各色8bitデータとした場合、いずれかの色データにC8h以上のドットデータが存在する場合には広色域画像と判定する。C8h未満のドットデータだけで構成される場合には通常画像であると判定する。判定後、判定結果に応じた画像形成モードで動作を行い、画像形成モードに応じた画像形成条件で画像形成を行う。
または、RGBからYMCKデータに変換後のYMCKデータで画像判定を行っても良い。たとえばYMCKの各色が8bitデータとした場合、いずれかの色データにC8h以上のドットデータが含まれる場合には広色域画像と判定する。いずれもC8h未満のドットデータだけで構成されるデータである場合には、通常画像と判定する。
なお、本実施例では、色データの中に本実施例における高濃度領域(C8h〜FFh)の画像データが含まれているか否かの観点から閾値をC8hとしたが、判定の閾値は前述のC8hに限定されるものではなく適時設定して良い。
本実施例によれば、広色域画像形成モードが指定され、かつ、実際のプリント画像が本来、広色域での画像形成が必要で無い通常画像である場合、広色域画像形成モードで動作されることでプリントの生産性が低下することを防止することができる。
上記実施例では、元の画像データにγ補正等の処理を施して画像形成に用いられる最終的な画像データを生成する構成を、画像形成装置が自ら備える場合について説明したが、本発明が適用可能な構成はこれに限定されない。例えば、画像形成装置とホストCPU、さらにディスプレイなど他の周辺機器を含む画像形成システムにおいて、ホストCPUが、上記画像データの補正等の処理、生成を行うデータ生成装置として機能するような構成に対しても本発明は適用可能である。
200…画像形成装置、201…感光ドラム(像担持体)、203…スキャナユニット(露光装置)、302…現像ローラ(現像剤担持体)、603…エンジンコントローラ(制御部)、602…ビデオコントローラ(変換部)
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
静電像が形成される像担持体と
記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率を周速比として定義したとき、第1の周速比で前記像担持体と前記現像剤担持体を回転させて記録画像を形成する第1画像形成動作と、前記第1の周速比よりも大きい第2の周速比で前記像担持体と前記現像剤担持体を回転させて記録画像を形成する第2画像形成動作と、実行可能なように、前記像担持体と前記現像剤担持体を制御する制御部と、
を備え
記制御部は、前記第1画像形成動作を実行する場合に前記記録画像において第1階調特性が得られるように設定された第1変換条件、第2画像形成動作を実行する場合に前記記録画像において前記第1階調特性とは異なる第2階調特性が得られるように設定された第2変換条件とのいずれかを用いて、前記記録画像の形成に用いられる画像データを変換する変換部を有し
前記変換部によって変換された画像データに基づき、前記第1画像形成動作または前記第2画像形成動作を行わせる、ことが可能なことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
静電像が形成される像担持体と
記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率を周速比として定義したとき
第1の周速比で前記像担持体と前記現像剤担持体を回転させて記録画像を形成する第1画像形成動作と、前記第1の周速比よりも大きい第2の周速比で前記像担持体と前記現像剤担持体を回転させて記録画像を形成する第2画像形成動作と、を実行可能なように、前記像担持体と前記現像剤担持体を制御する制御部と、を備え
記制御部は、前記第1画像形成動作を実行する場合に前記記録画像を第1の色再現範囲で出力するための第1変換条件と、前記第2画像形成動作を実行する場合に前記記録画像を前記第1の色再現範囲よりも広い第2の色再現範囲で出力するための第2変換条件とのいずれかを用いて前記記録画像の形成に用いられる画像データを変換する変換部を有し
前記変換部によって変換された画像データに基づき、前記第1画像形成動作または前記第2画像形成動作を行わせることが可能なことを特徴とする。

Claims (12)

  1. 像担持体と、
    第1画像データを第2画像データに変換する変換部と、
    前記第2画像データに基づいて前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
    前記像担持体と前記現像剤担持体をそれぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
    画像形成動作を制御する制御部と、を備え、
    前記静電像が現像剤で現像されて形成された現像剤像を記録材に転写して記録材に記録画像を形成する画像形成装置において、
    前記制御部は、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きい第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
    前記変換部は、前記第1画像形成動作を実行した場合に前記記録画像において第1階調特性が得られるように設定された第1変換条件と、第2画像形成動作を実行した場合に前記記録画像において前記第1階調特性とは異なる第2階調特性が得られるように設定された第2変換条件と、のいずれかを用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することが可能なことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2階調特性は、前記記録画像における低濃度領域及び中濃度領域では前記第1階調特性と同じ階調特性を示し、高濃度領域では濃度増加率が徐々に増すような階調特性を示すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1階調特性は、前記記録画像における全濃度範囲において濃度増加率が一定であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1画像データが、濃度が所定の閾値以上のドットデータを含む場合に、前記第2画像形成動作を実行し、
    前記変換部は、前記第2変換条件を用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1画像形成動作と前記第2画像形成動作のいずれを実行するかを、ユーザが指定できる画像形成装置であって、
    前記制御部は、ユーザが前記第2画像形成動作の実行を指定した場合でも、前記第1画像データが濃度が前記所定の閾値未満のドットデータのみで構成された画像データの場合には、前記第1画像形成動作を実行し、
    前記変換部は、前記第1変換条件を用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記変換部は、ガンマ補正により前記第1画像データを前記第2画像データに変換することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体と、
    第1画像データを第2画像データに変換する変換部と、
    前記第2画像データに基づいて前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
    前記像担持体と前記現像剤担持体をそれぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
    画像形成動作を制御する制御部と、を備え、
    前記静電像が現像剤で現像されて形成された現像剤像を記録材に転写して記録材に記録画像を形成する画像形成装置において、
    前記制御部は、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きい第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
    前記変換部は、前記第1画像形成動作を実行した場合に前記画像を第1の色再現範囲で出力するための第1変換条件と、第2画像形成動作を実行した場合に前記記録画像を前記第1の色再現範囲よりも広い第2の色再現範囲で出力するための第2変換条件と、のいずれかを用いて前記第1画像データを前記第2画像データに変換することが可能なことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記変換部による前記第1画像データの前記第2画像データへの変換は、前記第1画像データに基づいて画像を表示する画像表示装置で表示される画像と、前記第2画像データに基づいて記録材に形成される画像と、の間の色味を一致させるためのカラーマッチング変換であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2画像形成動作は、前記記録画像における記録材の単位面積当たりの現像剤の載り量を、前記第1画像形成動作で形成する場合よりも多くするための画像形成動作であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2画像形成動作における前記像担持体の周速は、前記第1画像形成動作における前記像担持体の周速よりも遅いことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2画像形成動作における前記周速比は、前記記録画像における記録材の単位面積当たりの現像剤の載り量を、前記第1画像形成動作における前記周速比で画像を形成する場合の前記載り量よりも多くするための周速比であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2画像データに基づいて前記像担持体の表面を露光して前記表面に静電像を形成する露光手段と、
    前記像担持体が担持する現像剤像を記録材へ転写する転写手段と、
    前記現像剤像を記録材に定着させる定着手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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