JP2019051660A - 画像形成装置とその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子写真方式の画像形成装置では、ハイライト領域で、周波数変調によるスクリーンを使うことで、ハイライト領域のドットサイズを大きくして再現性の改善を図ることが考えられるが、画像パターンによってはテクスチャがノイズとして感じられる場合がある。【解決手段】像担持体に形成した像を記録材に転写、定着して画像形成を行う画像形成装置であって、形成される画像におけるユーザの重視する色が指定されると、その指定された色の最小ドットのサイズを更に小さくしたスクリーンを使用して像担持体の露光制御を行う。【選択図】 図22

Description

本発明は、画像形成装置とその制御方法及びプログラムに関する。
電子写真方式による画像形成は、感光体の表面を一様に帯電し、これを画像信号に応じて変調されたレーザビーム等で露光して静電潜像を形成し、その静電潜像をトナーで現像し、そのトナー像を記録材に転写するという電子写真プロセスを採用している。つまり、一様に帯電された感光体を画像信号に応じたレーザ光で露光すると、その露光された感光体表面の電位が減衰し、その部分に静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された感光体と現像剤の担持体との間に現像バイアスをかけると、露光後の電位と、現像バイアス電位との電位差によって静電潜像にトナーが付着して現像される。こうして形成されたトナー像を、シートなどの記録材に転写することで、その記録材に画像が形成される。
また電子写真方式のAM(Amplitude Modulation)スクリーンによる中間調の再現は、中間調ドットの大きさを変えることによって表現されている。中間調の再現性は、機械の種類、動作環境、使用枚数等によって差異があり、ガンマ補正をかけることで階調再現性を確保している。しかし、ガンマ補正をかけて階調再現性を改善したとしても、ハイライト領域で網点やラインの再現は不安定であり、それがノイズとして認識されるという問題がある。
そこで、網点等のドットを用いて中間調を表現する印刷装置や電子写真方式の画像形成装置において、中間調のドットを、より忠実に再現するための取り組みが従来より行われている。このような技術の一例として、例えば特許文献1では、中間調のドット再現を少なくとも2つの変調方式で実現する方法が提案されている。
特開平8−305005号公報
しかしながら、このような周波数変調を用いて階調表現を行った場合でも、電子写真方式の画像形成装置では、その画像形成装置の使用状況によっては、ドットの消失や欠け等が発生し、形成された画像が粒状感の悪い画像となってしまう場合があった。例えば、ハイライト領域で、周波数変調によるスクリーンを使うことで、ハイライト領域のドットサイズを大きくして再現性の改善を図ることが考えられるが、画像パターンによってはテクスチャがノイズとして感じられる場合があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
本発明の目的は、ユーザが重視する色、シーンにおけるスクリーンパターンによるテクスチャーが視認されるのを防止できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
像担持体に形成した像を記録材に転写、定着して画像形成を行う画像形成装置であって、
形成される画像におけるユーザの重視する色を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された前記色の最小ドットのサイズを更に小さくしたスクリーンを使用して前記像担持体の露光制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが重視する色、シーンにおけるスクリーンパターンによるテクスチャーが視認されるのを防止できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するブロック図。 実施形態に係る画像形成装置が有するソフトウェアモジュールによる機能を説明する機能ブロック図。 実施形態に係るプリンタ画像処理部の機能構成を説明するブロック図。 実施形態に係るプリンタエンジンの内部構成を説明するブロック図。 実施形態に係るプリンタエンジンの像形成部の詳細を説明する図。 一般的なAMスクリーンの階調再現に用いられる中間調ドットを説明する図。 感光体ドラム上に参照用のパッチ画像を作像する状態を説明する図。 濃度センサの出力信号を処理する回路構成の一例を示すブロック図。 感光体ドラム上に形成されたパッチ画像の濃度を各色の面積階調により段階的に変えた時の、濃度センサの出力値とパッチ画像の濃度との関係を示す図。 実施形態に係る画像形成装置のレーザ露光装置の一例を示す図。 実施形態に係る画像形成装置における階調再現に用いられる中間調ドットを規定したスクリーンの異なる濃度の網点パターンの一例を示す図。 ドットサイズと粒状度及び網点再現性との関係を示す図。 人間の視覚の空間周波数に対する感度特性である視覚の観察距離300mmにおける空間周波数特性VTFを概念的に示した説明図。 スクリーンの最小ドットの模式図。 実施形態で用いたスクリーンの入力濃度と網点面積率の関係の一例を示す図。 実施形態における最小ドットサイズの違いによる画像評価結果の一例を示す図。 実施形態に係るスクリーンの最小ドットの模式図。 実施形態においてユーザにより選択されるパターンと、そのパターンで使用されている色、及びドットサイズを変更する色の一例を示す図。 実施形態に係る画像形成装置の操作部に表示される、ユーザが図18のパターンを選択する画面例を示す図。 最小ドットサイズが7ドットの場合の通常のAMスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示す図(A)と、実施形態に係るスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示す図(B)。 最小ドットサイズが7ドットの場合の通常のAMスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示す図(A)と、実施形態に係るスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示す図(B)。 実施形態に係る画像形成装置における最小ドットのサイズを変更して印刷する処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。また以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確立されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は、実施形態に係る画像形成装置100の構成を説明するブロック図である。
この画像形成装置100は、画像入力デバイスであるスキャナ101、画像出力デバイスであるプリンタエンジン102を有している。スキャナ101は、スキャナ画像処理部118を介してデバイスI/F(インターフェース)117に接続され、プリンタエンジン102はプリンタ画像処理部119を介してデバイスI/F117に接続されている。スキャナ画像処理部118及びプリンタ画像処理部119はそれぞれ、画像データの読み取りやプリント出力のための画像処理を行う。また画像形成装置100は、LAN10や公衆回線104と接続し、画像情報やデバイス情報を、LAN10や公衆回線104経由で入出力する。
CPU105は、この画像形成装置100の動作を制御するための中央処理装置である。RAM106は、CPU105が動作するためのシステムワークメモリを提供し、更に、入力された画像データを一時記憶するための画像メモリとしても機能している。ROM107はブートROMであり、ブートプログラムを格納している。HDD108はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された画像データ等を格納する。CPU105は、ROM107のブートプログラムを実行してHDD108に格納されているプログラムやOSをRAM106に展開し、その展開したプログラムを実行することにより画像形成装置100の動作を制御する。
操作部I/F109は、画像データ等を表示可能な表示画面を有する操作部110のインタフェースであり、操作部110に対して画面データ等を出力する。また操作部I/F109は、操作部110を介してユーザが入力した情報をCPU105に伝える役割を担う。ネットワークI/F111は、例えば、LANカード等で実現され、LAN10に接続して外部装置(不図示)との間で情報の入出力を行う。またモデム112は公衆回線104に接続され、公衆回線104を介して外部装置(不図示)との間で情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス113上に配置されている。
イメージバスI/F114は、システムバス113と、画像データを高速で転送する画像バス115とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジとして機能している。画像バス115には、ラスタイメージプロセッサ(RIP)部116、デバイスI/F117、画像圧縮部103、編集用画像処理部120、画像伸張部121、カラーマネージメントモジュール(CMM)130が接続される。RIP部116は、ページ記述言語(PDL)コードをイメージデータに展開する。デバイスI/F117は、スキャナ画像処理部118とプリンタ画像処理部119を介してスキャナ101やプリンタエンジン102を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。またスキャナ画像処理部118は、スキャナ101から入力した画像データに対して、補正、編集等の各種処理を行う。編集用画像処理部120は、画像データの回転や色処理、2値変換、多値変換等の各種画像処理を行う。画像圧縮部103は、RIP部116やスキャナ画像処理部118、編集用画像処理部120で処理された画像データをHDD108に一度格納する際に所定の圧縮方式で符号化する。画像伸張部121は、HDD108に圧縮して記憶されている画像データを、編集用画像処理部120での処理や、プリンタ画像処理部119で処理しプリンタエンジン102で出力する場合に復号し伸張する。プリンタ画像処理部119は、プリント出力する画像データに対して、プリンタエンジン102に応じた画像処理や補正等を行う。CMM130は、画像データに対して、プロファイルやキャリブレーションデータに基づいた、色変換処理(色空間変換処理ともいう)を施す専用ハードウェアモジュールである。ここでプロファイルとは、機器に依存した色空間で表現したカラー画像データを、機器に依存しない色空間(例えばLab色空間など)に変換するための関数のような情報である。キャリブレーションデータは、スキャナ101やプリンタエンジン102の色再現特性を修正するためのデータである。
図2は、実施形態に係る画像形成装置100が有するソフトウェアモジュールによる機能を説明する機能ブロック図である。これら機能は、CPU105がHDD108に格納されているプログラムをRAM106に展開し、その展開したプログラムを実行することにより実現される。
ジョブコントロール処理201は、図示/不図示の各ソフトウェアモジュールを統括・制御し、コピー、プリント、スキャン、FAX送受信など、画像形成装置100内で発生する、あらゆるジョブの制御を行う。ネットワーク処理202は、主にネットワークI/F111を介して行われる外部との通信を制御するモジュールであり、LAN10上の各機器との通信制御を行う。UI処理203は、主に操作部110及び操作部I/F109に係る制御を行う。FAX処理204は、FAX機能の制御を行う。FAX処理204は、モデム112を介してFAXの受信/送信を行う。機器情報送信処理205は、画像形成に関する機器情報を送信する。機器情報取得処理206は、画像形成に関する機器情報を取得する。プリント処理207は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、編集用画像処理部120、プリンタ画像処理部119、及びプリンタエンジン102を制御し、指示された画像の印刷を行う。プリント処理207は、ジョブコントロール処理201から、画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度など)、レイアウト情報(オフセット、拡大縮小、面付けなど)、及び出力用紙情報(サイズ、印刷方向など)の情報を受け付ける。そしてプリント処理207は、画像圧縮部103、画像伸張部121、編集用画像処理部120、及びプリンタ画像処理部119を制御して、画像データに対して適切な画像処理を施す。そしてプリント処理207は、画像データに対し、プリンタエンジン102を制御して用紙への印刷を行わせる。
スキャン処理210は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、スキャナ101、及びスキャナ画像処理部118を制御して、スキャナ101にある原稿の読み込みを行わせる。スキャン処理210は、スキャナ101の原稿台にある原稿のスキャンを実行し、その原稿の画像データを入力する。入力した画像データのカラー情報は、ジョブコントロール処理201へ通知される。更に、スキャン処理210は、入力した画像データに対し、スキャナ画像処理部118を制御して画像データの圧縮等、適切な画像処理を施した後、ジョブコントロール処理201へ画像処理済みの画像データを通知する。色変換処理209は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、指示された画像データの色変換処理を行い、色変換処理後の画像データをジョブコントロール処理201へ通知する。RIP処理211は、ジョブコントロール処理201の指示に基づいて、PDL解釈(インタプリット)を行い、RIP部116を制御してレンダリングすることで、ビットマップイメージへ展開する。
以上説明した画像形成装置100が、LAN10を介して受信した印刷ジョブに基づいて印刷する動作について説明する。
外部装置からLAN10を介して送信されてきたPDLデータは、ネットワークI/F111が受信し、イメージバスI/F114を介してRIP部116へ入力される。RIP部116は、その受信したPDLデータを解析し、RIP部116が処理できるコードデータへ変換する。そしてRIP部116は、その変換したコードデータに基づいてレンダリングを実行する。RIP部116でレンダリングされた各ページのビットマップデータは、後段の画像圧縮部103で圧縮されてHDD108に順次格納される。こうしてHDD108に格納された圧縮データは、ジョブコントロール処理201からの指示によるプリント動作時に読み出され、画像伸張部121によりデータの伸張処理が行われる。こうして画像伸張部121で伸張された画像データは、デバイスI/F117を介してプリンタ画像処理部119へ入力される。
図3は、実施形態に係るプリンタ画像処理部119の機能構成を説明するブロック図である。
色変換部301は、画像データを輝度値(RGB、YUVなど)から濃度値(CMYKなど)に変換する。即ち、色変換部301は、入力した画像データを、プリンタエンジン102で印刷できる色成分に対応した色空間のデータに変換する。こうして変換された多値画像データの濃度信号は、γ補正回路309(以下、γLUT)により、プリンタエンジン102が濃度を再現するための信号値に変換される。γLUTは、ガンマ変換用のルックアップテーブルで、後述する階調制御で作成される。
階調制御部310は、後述する階調制御に関わる処理を行う。階調制御部310は、階調制御に用いる画像パターンを決定し、その画像データをγLUTを通して中間調処理部304へ入力する。この場合、γLUTを入出力レベルが等しいリニアなテーブルとし、プリンタエンジン102のγ特性を検出できる入力データとする。この画像パターンの検出結果(D-sig)を、デバイスI/F117を介して、後述する画像濃度センサ(図8の801)から受信し、その結果に応じて後述する方法でγLUTを作成し、γLUT309に設定する。γLUT309で補正された画像データは、中間調処理部304で中間調処理が施され、1画素の各色成分が2値(1ビット)で表現される画像データに変換される。ここでの中間調処理には、一般にディザ法や誤差拡散法などが使用されるが、本実施形態ではいずれの方法でも構わない。尚、中間調処理については、上記方法に限定するものではなく、他の方法を用いても構わない。
こうして中間調処理部304で生成された2値の画像データは、ドラム間遅延メモリ制御部305を介し、画像データの各画素の色成分ごとに分離されてページバッファ306に一時的に格納される。プリンタエンジン102より送信される各色成分に対応するビデオデータ要求信号が入力されたタイミングで、このページバッファ306から、各対応する色成分の画像データが読み出されてプリンタエンジン102に送られる。尚、ビデオデータ要求信号は、各色成分に対し、VREQ_Y、VREQ_M、VREQ_C、VREQ_Kとする。これはプリンタエンジン102内の各色成分に対応する感光体ドラム501(図5)が配置された上流から下流までの距離に応じて、各色に対応する感光体ドラムそれぞれの露光制御のタイミングが異なる。そのため、各色成分のデータの読み出すタイミングも異なるため、ビデオデータ要求信号によりそのタイミングを調整している。
次に、本実施形態で使用される二成分現像剤について説明する。
二成分現像剤は、非磁性トナーと低磁化高抵抗キャリアとを主成分として構成されている。非磁性トナーは、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂等の結着樹脂、カーボンブラックや染料、顔料等の着色剤、ワックス等の離型剤、荷電制御剤等を適当量用いることにより構成される。このような非磁性トナーは、粉砕法や重合法なとどの方法により製造することができる。尚、非磁性トナー(負帯電性)は、摩擦帯電量が−1×10−2〜5.0×10−2C/Kg程度のものであることが好ましい。非磁性トナーの摩擦帯電量が、この範囲を外れると、磁性キャリアに発生するカウンタチャージ量が大きくなり、白抜けレベルが悪化して画像不良を生じることがある。非磁性トナーの摩擦帯電量は、用いられる材料の種類等により調整しても良いし、外添剤の添加によって調整しても良い。非磁性トナーの摩擦帯電量は、一般的なブローオフ法を用い、現像剤量を約0.5〜1.5gとして現像剤からトナーをエアー吸引することで吸引し、測定容器に誘起される電荷量を測定することにより測定することができる。
また、磁性キャリアとしては、公知のものを使用することができる。例えば、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、導電化、及び抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリアも用いられる。またフェライト等のマグネタイト単体表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったものも用いられる。またフェライト等のマグネタイト単体表面樹脂でコーティングし抵抗調整を行ったものなども用いられる。これら磁性キャリアの製造方法は特に制限されない。
尚、磁性キャリアは、0.1Tの磁界において3.0×10A/m〜2.0×10A/mの磁化を有することが好ましい。磁性キャリアの磁化量を小さくすると、磁気ブラシによるスキャベジングを抑制する効果があるが、磁界発生手段による非磁性円筒体への付着が困難となり、感光体ドラムへの磁性キャリア付着等の画像不良や、はき寄せ等の画像不良を生じることがある。また磁性キャリアの磁化が上記範囲よりも大きいと、上述したように磁気ブラシの圧力により画像不良を生じることがある。
更に、磁性キャリアの体積抵抗率は、リークや現像性を考慮して10〜1014Ωcmのものを用いるのが好ましい。キャリアの磁化は、理研電子(株)製の振動磁場型の磁気特性自動記録装置であるBHV−30を用いて測定した。キャリア粉体の磁気特性値は、0.1Tの外部磁場を作り、そのときの磁化の強さを求める。キャリアは円筒状のプラスチック容器に十分密になるようにパッキングした状態にする。この状態で磁化モーメントを測定し、試料を入れた時の実際の重量を測定し、磁化の強さを求める(AM2/Kg)。次いで、キャリア粒子の真比重を乾式自動密度形アキュピック(島津製作所(株)社製)により求め、磁化の強さ(AM2/Kg)に真比重を掛けることで、本実施形態に用いられる単位体積当たりの磁化の強さ(A/m)を求めることができる。
次にプリンタ画像処理部119より出力された色成分データがプリンタエンジン102に入力されたときの動作について説明する。
図4は、実施形態に係るプリンタエンジン102の内部構成を説明するブロック図である。
プリンタI/F部401は、プリンタ画像処理部119から順次送信されてくる色成分データを受信する。またプリンタI/F部401は、プリンタエンジン102において印刷動作の準備が可能となった場合に各色成分のデータを要求するビデオデータ要求信号であるVREQ_*(*は、Y/M/C/Kのいずれか)を発行する。
色成分データは、プリンタI/F部401を介してパルス幅変調回路402に入力される。そしてパルス幅変調回路402は、実際の色成分データに基づいて、後段の各色のレーザ駆動部403〜406を駆動させるためのパルス信号(駆動信号)を生成し、各レーザ駆動部403〜406へ送信する。各色成分に対応した各レーザ駆動部403〜406は、パルス幅変調回路402より受信したパルス信号に基づいて各色成分に対応するレーザ露光装置を駆動する。
センサ制御部407は、階調制御部310により出力された画像パターンの濃度を濃度センサ801(図8)、センサ駆動部408により検出し、その検出値をA/D変換回路409及び濃度変換回路410により濃度値(D-sig)に変換する。そしてその濃度値(D-sig)を、検出結果としてプリンタI/F部401を介して階調制御部310へ送信する。
また現像装置の内部には、温度センサ駆動部411、湿度センサ駆動部412が設けられており、その出力値がA/D変換回路413及び温湿度変換回路414により温湿度情報としてプリンタI/F部401を介して階調制御部310へ送られる。
図5は、実施形態に係るプリンタエンジン102の像形成部の詳細を説明する図である。以下、主にイエローの画像の像形成部について説明するが、他の色成分のマゼンタ、シアン、ブラックの像形成部も同様であるため、その説明を省略する。また各色成分の像形成部の構成は、イエローの画像の像形成部の構成要素を示す参照番号の最後に、各色に対応するM,C,Kを付して表すが、図面を簡潔にするために一部は省略している。また以下の説明では、各色に対応するM,C,Kの説明が不要な場合は、それを省略して説明する。
プリンタエンジン102は、像担持体である感光体ドラム501、帯電ローラ502、Yレーザ露光装置503、一次転写装置504、二次転写装置505、定着装置506、及びクリーニング装置507を備える。Yレーザ露光装置503は、Yレーザ駆動部403より駆動される。一次転写装置504は、可視化されたトナー像を転写材(中間転写ベルト)508上に一次転写する。二次転写装置505は像担持体である中間転写ベルト508上に形成されたトナー像を用紙に二次転写する。定着装置506は、記録用紙上に転写されたトナー像を定着する。クリーニング装置507は、二次転写後に中間転写ベルト508に残った転写残トナーを除去する。
現像装置509は現像剤容器を備え、二成分現像剤としてトナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とが混合された現像剤を収容している。Aスクリュー510とBスクリュー511はそれぞれトナー粒子の搬送と磁性キャリア粒子との混合を行う。また現像スリーブ512は、感光体ドラム501に近接に配置され、感光体ドラム501と従動するように回転して、トナーとキャリアとが混合された現像剤を担持する。現像スリーブ512に担持された現像剤は感光体ドラム501に接触し、感光体ドラム501上の静電潜像が現像される。また現像装置509の内部には、現像器内温度センサ513、外部には現像器外湿度センサ514が配置されている。センサ制御部407の各々現像器内の温度センサ駆動部411、現像器外部の湿度センサ駆動部412が動作し、その出力値をA/D変換回路413及び温湿度変換回路414により温湿度情報とする。そしてそれを検出結果としてプリンタI/F部401を介して階調制御部310へ送信する。尚、プリンタエンジン102には、図5の構成以外にも用紙を搬送する搬送部(不図示)等があるが、本実施形態において、説明を省略する。
以上のようなプリンタエンジン102の構成において、イエローの画像を形成する場合には、Yレーザ駆動部403より駆動されるYレーザ露光装置503により感光体ドラム501に露光され、感光体ドラム501上に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、現像装置509の現像スリーブ512上に担持されているイエローの現像剤によりトナー像として可視化され、可視化されたトナー像は中間転写ベルト508に一次転写装置504によって転写される。
同様にして、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分の画像データも、各対応する現像装置509M〜509Kにより現像され、各感光体ドラム501M〜501Kにそれぞれトナー像として可視化される。そして、可視化されたトナー像は、直前に転写された色成分のトナー像と同期して、それぞれ一次転写装置504M〜504Kにより順次転写され、中間転写ベルト508には4色のトナー像により形成された最終的なトナー画像が形成される。こうして中間転写ベルト508に形成されたトナー画像は、二次転写装置505により、同期して搬送されてくる用紙に二次転写され、定着装置506でトナー像が定着される。そして、プリンタエンジン102により像形成(印刷)された用紙が排出され、プリント動作を終了する。定着装置506から用紙が排出されるまでの経路には形成された画像の濃度情報を取得するセンサ200が設けられる。また一次転写位置から二次転写位置の間に、中間転写ベルト508上に形成されたパッチパターンの反射光量を検出するための、中間転写ベルト508に相対するLEDとフォトダイオードを含むフォトセンサ520を設けている。
このような静電潜像の現像により現像装置509内の現像剤のトナー濃度が低下する。そのため、各色に対応するトナー補給制御部により、トナー補給槽515からトナーを現像装置509に補給する制御(トナー補給制御)を行う。このようにして現像剤のトナー濃度を可及的に一定に制御し、又は画像濃度を可及的に一定に制御する。
実施形態に係る画像形成装置100は、感光体ドラム501上にパッチ画像を作像し、その画像濃度を感光体ドラム501に対向設置した画像濃度センサ(パッチ検ATRセンサ)により検知して制御する方式(パッチ検ATR)の濃度制御装置を有する。又、この画像形成装置100は、トナー濃度センサ(現像剤反射ATRセンサ)により現像装置509内の現像剤のトナー濃度を検知して制御する方式(現像剤反射ATR)の濃度制御装置を有する。更に、この画像形成装置100は、ビデオカウンタからの画素毎のデジタル画像信号の出力レベルから必要なトナー量を演算して制御する方式(ビデオカウントATR)の濃度制御装置を有する。このように、実施形態に係る画像形成装置100は、3つの方式の濃度制御装置を備えている。
図6は、一般的なAMスクリーン(Amplitude Modulated Screening)の階調再現に用いられる中間調ドットを説明する図である。
図6において、各ドットは、円形、楕円形、方形、矩形等の任意の形状(図6では円形)を有し、濃度に応じてドットサイズを変える面積変調で階調を表現している。
次に画像濃度検知及び画像階調制御について説明する。
図7は、感光体ドラム501上に参照用のパッチ画像を作像する状態を説明する図である。
本実施形態では、CPU105は、連続画像の形成中は、図7に示すように、出力する画像の先端と後端に挟まれた非画像領域(以下「画像間」)に、画像濃度の検知用パターン(パッチ画像)701を形成させる。尚、以下、パッチ画像の静電潜像を「パッチ潜像」ともいう。
即ち、プリンタ画像処理部119には、予め定められた濃度に対する信号レベルを有するパッチ画像信号を発生するパッチ画像信号発生回路(パターンジェネレータ(不図示))が設けられている。このパターンジェネレータからのパッチ画像信号を、パルス幅変調回路402に供給し、上記の予め定められた濃度に対するパルス幅を有するレーザ駆動パルスを発生させる。このレーザ駆動パルスを、レーザ露光装置503の半導体レーザに供給し、半導体レーザをそのパルス幅に対応する時間だけ発光させて、感光体ドラム501を走査露光する。これによって、予め定められた濃度に対するパッチ潜像が、感光体ドラム501に形成される。そして、このパッチ潜像は現像装置509により現像される。
感光体ドラム501上に形成されたパッチ画像701からの反射光量は、画像濃度検知手段である濃度センサ801(図8)で測定される。濃度センサ801は、LED等の発光素子を備える発光部と、フォトダイオード(PD)等の受光素子を備える受光部とを有する。濃度センサ801は、感光体ドラム501上の「画像間」に形成されたパッチ画像701が濃度センサ801の下を通過するタイミングで、上記反射光量を測定する。この測定結果に係る信号(D-sig)は、CPU105に入力される。その後、CPU105は、所望の一定濃度(反射光量)が得られると推定される補給トナー量の補正量(後述)を求める。連続画像形成中、出力する200枚ごとの画像の後端と次の画像の先端とに挟まれた非画像領域(画像間)にパッチ画像701を形成させる。従って、パッチ画像701は、連続画像形成200枚毎の画像間に形成される。
本実施形態では、感光体ドラム501上にパッチ画像を形成し、その濃度を測定する例で説明したが、パッチ画像の形成及び測定は、中間転写ベルト508上で行うことも可能である。
以下、更に詳しく説明する。
図8は、濃度センサ801の出力信号を処理する回路構成の一例を示すブロック図である。
濃度センサ801に入力される感光体ドラム501からの反射光(近赤外光)は、電気信号に変換される。0〜5Vの電気信号は、A/D変換回路802により、8ビットのデジタル信号に変換される。そして、このデジタル信号は、濃度変換回路803によって濃度情報に変換される。濃度変換回路803は、テーブル804を参照して、8ビットのデジタル信号を濃度信号に変換する。
ここでトナーは、スチレン系共重合樹脂をバインダとして、各色の色材を分散させたものである。又、感光体ドラム501は、近赤外光(960nm)の反射率が約40%のOPC感光体である。しかし、反射率が同程度であるアモルファスシリコン系の感光体などであっても構わない。又、実施形態では、濃度センサ801は、感光体ドラム501からの正反射光のみを検出するよう構成されている。
図9は、感光体ドラム501上に形成されたパッチ画像701の濃度を各色の面積階調により段階的に変えた時の、濃度センサ801の出力値とパッチ画像の濃度との関係を示す図である。尚、トナーが感光体ドラム501に付着していない状態の濃度センサ801の出力を5V、つまり255レベルに設定する。
図9に示すように、各トナーによる面積被覆率が大きくなり、画像濃度が大きくなるに従って濃度センサ801の出力値が小さくなる。このような濃度センサ801の特性に基づき、濃度センサ801の出力値から濃度信号に変換する各色専用のテーブル804を予め用意する。このテーブル804は、濃度変換回路803の記憶部に記憶されている。これにより濃度変換回路803は、各色の画像濃度を精度良く読み取ることができる。濃度変換回路803は、その変換により得られた濃度情報をCPU105へ出力する。
尚、実施形態では、パッチ画像701を形成する際のレーザ出力として、各色とも64レベルの濃度信号を用いる。その際、階調補正テーブル(LUT)を用いてレーザ出力が決定される。
本実施形態では、通常の画像形成中に非画像領域にパッチ画像701を形成し、そのパッチ画像701の濃度を検出して、画像の中間調を随時補正するように制御する。
図10は、実施形態に係る画像形成装置100のレーザ露光装置503の一例を示す図である。
半導体レーザ(以下、単にレーザ)1000は光源の一例である。レーザ1000は、図示しないビデオコントローラからのビデオ信号或いはエンジンコントローラからのコントロール信号によって発光しビーム(レーザ光)を照射するレーザ発光部として機能する。ポリゴンミラー1001は回転多面鏡の一例である。ポリゴンミラー1001は、図示しないモータにより図中の矢印の方向に回転駆動され、レーザ1000からのビームを反射し、その反射されたビームが感光体ドラム501上を走査する。ポリゴンミラー1001を回転させるモータは、図示しないエンジンコントローラからの加速信号/減速信号によって一定の回転速度になるように制御される。レーザ1000からのビームは、fθレンズ1002及び折り返しミラー1003を経由して、感光体ドラム501上を矢印の方向に走査する。fθレンズ1002は、ビームを感光体ドラム501上に等速で走査させるための光学部品である。ビームディテクタ1004は、光を電圧に変換する素子である。このビームディテクタ1004には、ビームの走査路上に設けられたミラー1005により反射されたビームが所定のタイミングで入射される。ビームディテクタ1004は、その入射光によって生じた電圧によってBD信号を生成し、図示しないエンジンコントローラのCPUやロジック回路へBD信号を出力する。このBD信号は、画像形成時の水平同期信号として使用される。
通常のAMスクリーンの階調再現に用いられる中間調ドットは、図6を参照して前述したように、円形、楕円形、方形、矩形等の任意の形状を有し、濃度によってドットサイズを変える面積変調で階調を表現している。従って図6において、濃度は図6(A)<図6(B)<図6(C)の順となっており、ドットサイズも濃度に合わせて図6(A)<図6(B)<図6(C)の順に大きくなっている。また、図6(A),(B),(C)のそれぞれにおけるドットのサイズは同じである。
これに対して実施形態では、中間調再現用のスクリーンは、CMYKの略10%以上の濃度域(ハイライト領域以外の領域)においては従来のAMスクリーンを使用する。またCMYKの略20%以下のハイライト領域のスクリーンを形成するドットのサイズを固定化する。更に、ハイライト領域では、従来のAMスクリーンのようにドットサイズで階調表現を行うのではなく、図11(A),(B)に示すようにドットの個数で階調表現を行うようにしている。
図11は、実施形態に係る画像形成装置100における階調再現に用いられる中間調ドットを規定したスクリーンの異なる濃度の網点パターンの一例を示す図である。
図11(A)(B)のように、ハイライト領域ではドットの個数で階調表現を行う。そして網点ドットの成長点が全て固定サイズであるドットが配置される濃度域(図11(C))よりも濃度の大きい領域は、従来のAMスクリーンと同じように、ドットのサイズを大きくすることで階調を表現するスクリーンを使用する。
図12は、ドットサイズと粒状度及び網点再現性との関係を示す図である。
図12に示すように、中間調の再現において、特に極ハイライト領域(ドットサイズが小:1200LPI(lines per inch)側)では、網点再現性が不安定で粒状度が悪化し、ノイズとして知覚され易くなる。
図13は、人間の視覚の空間周波数に対する感度特性である視覚の観察距離300mmにおける空間周波数特性VTF(Visual Transfer Function)を概念的に示した説明図である。
以下に視覚の空間周波数特性VTFを表す代表的な実験式を示す。
VTF(u)=5.05×exp{(−0.138×π×L×u)/180}×{1−exp{(−0.138×π×L×u)/180} …式(1)
この式(1)の変数Lは、観察距離を表しており、変数uは、空間周波数を表している。
実施形態では、粒状性を評価するために、以下の方法で粒状度を算出している。
粒状度の算出方法として、Xerox社のDooleyとShawが粒状性測定にウィナースペクトラムを適用し、視覚の空間周波数特性(Visual Transfer Function:VTF)とカスケードした後、積分した値を粒状度(GS)とする方法を提案している。
GS=exp(−1.8D ̄)∫√{WS(u) ̄}×VTF(u)du …式(2)
ここで、D ̄、WS(u) ̄はそれぞれ、オーバーライン付のD,WS(u)を示す。またDuは空間周波数、WS(u)はウィナースペクトラム、VTF(u)は視覚の空間周波数特性である。exp(−1.8D ̄)の項は、濃度と人の知覚する明るさの差を補正するための、平均濃度Dを変数とした関数である。
本実施形態に係る粒状度の算出方法は、ウィナースペクトラムとVTFを用いたDooleyらの上記式(2)を基本とし、応用展開を図ったものである。
図12より、ドットサイズを大きくすることで粒状度を低く抑えることが可能であり、また、網点の再現性も粒状度(GS)に関連しており、網点の再現性が高ければ粒状度も低く抑えることができることが分かる。
しかしながら、網点ドットのサイズを大きくするとドットパターン自体が認識されてしまい画像品位を損ねてしまうため、可能な限り網点ドットのサイズは小さくすることが好ましい。また、最小ドットサイズを大きくする場合には、濃度を網点ドットの個数で表現することになるが、通常のAMスクリーンと同じように規則的な配置をするとスクリーンパターンが視認される問題がある。このため、図11(A),(B)に示したように、最小ドットのみで階調を表現する際には、AMスクリーンの成長点のドットからランダムにドットを選ぶ方式を採用している。
本実施形態では画像形成装置100の解像度は2400dpiの露光系を用い、スクリーンは2400dpiの2値で作成する構成とした。
図14は、スクリーンの最小ドットの模式図である。
通常のAMスクリーンの場合には、図14のスクリーンAに示したように、1画素が最小ドットとなる。このドットを使用したスクリーンをスクリーンAと呼ぶ。その他に、1200dpiの2×2画素を最小ドットとしたスクリーンB、3×3画素を最小ドットしたスクリーンC、4×4画素を最小ドットしたスクリーンDを用意している。また更に、5×5画素を最小ドットしたスクリーンE、6×6画素を最小ドットしたスクリーンFを用意している。尚、ここでは、各ドットの形状を正方形状としたが、本発明は、これに限るものではない。
図20(A)は、最小ドットサイズが7ドットの場合の通常のAMスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示し、図20(B)は、実施形態に係るスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示している。尚、ここでは各ドットの形状は、凸形状の例で示している。
また図21(A)は、最小ドットサイズが5ドットの場合の通常のAMスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示し、図21(B)は、実施形態に係るスクリーンの階調再現のための閾値マトリクスの一例を示している。尚、ここでは各ドットの形状は、十字形状の例で示している。
図15は、実施形態で用いたスクリーンの入力濃度と網点面積率の関係の一例を示す図である。図15では、これらのスクリーンを使った場合で、ある環境における入力濃度10%以下の領域の網点面積率の一例を示している。
網点面積率は、以下の式(3)に示した出力パッチの網点濃度とベタ濃度を比較する、マーレーデイビス式を用いて算出される。
網点面積率=((1−10−DT)/(1−10−DS))×100(%) …式(3)
ここでDTは網点部の濃度、DSはベタ濃度である。
このグラフが得られた環境における各スクリーンの網点面積率から、入力面積率(濃度)に対する出力の再現性(網点再現性)を式(4)により算出する。
網点再現性=(網点面積率)/(入力面積率)×100(%) …式(4)
ここで、画像形成装置100のある出力コンディションにおける各スクリーンの網点再現性を最小二乗法により求めると、スクリーンAでは20%、スクリーンBでは25%、スクリーンCでは35%となっている。さらに、スクリーンDでは50%、スクリーンEでは60%、スクリーンFでは75%となっている。この結果は、このグラフが得られた出力コンディションにおいては、スクリーンA、Bは階調再現には不適で、網点再現性が30%以上のスクリーンC,D,E,Fが階調再現には適していることを示している。
さらに、最小ドットサイズは小さい方がドットの視認性が下がり、スクリーンの構造が見えにくくなるため、最小ドットはできる限り小さい方が適している。従って、この環境下で使用可能な最適なスクリーンは、C又はDから選択可能であり、最小ドットサイズの小さいスクリーンC(網点再現性が35%以上)を選択することとなる。
本実施形態における図15のグラフを作成した環境下における、ハーフトーン画像の目視評価結果を図16に示す。
図16は、実施形態における最小ドットサイズの違いによる画像評価結果の一例を示す図である。
図16では、スクリーンC、Dが、がさつき(ノイズ)が無く、且つ、ドットが目立ちにくく、擬似輪郭が発生しないという評価を得ている。実施形態では、このような画像形成装置の出力環境(温度、湿度)、トータルの出力枚数に応じて、複数の最小ドットサイズの再現性データを、画像形成装置100にデータとして記憶して、各スクリーンを自動で選択する構成としている。
しかしながら、大量に印刷するのではなく、極少部数の印刷の場合、ユーザが印刷しようとしている画像パターンによっては、極ハイライト域の線数が小さいため解像感が低くなり、ドットによるテクスチャによる粒状感が発生する場合がある。
このような課題を解決するために、ユーザが重視したい項目(本実施形態では記憶色をシーンで表現)を選択し、選択した色の構成色の内、メインとなる色の最小ドットのサイズを、他の色の最小ドットのサイズよりも小さくする構成とした。
実施形態に係るスクリーンの最小ドットサイズは、図17に示した20画素を使用したものとしている。このサイズからドットサイズを変更し、12画素とする構成としている。
図17は、実施形態に係るスクリーンの最小ドットの模式図である。
図18は、実施形態においてユーザにより選択されるパターンと、そのパターンで使用されている色、及びドットサイズを変更する色の一例を示す図である。
ここでは、ユーザが選択するパターンは、記憶色の中のから、パターン1である「人物(集合写真)」、パターン2である「海・空」、パターン3である「草木」、及びパターン4の「夕景」の4パターンのいずれかとした。
図18に示したように、パターン1〜パターン4のそれぞれのハイライト部でメインとなっている色(C,M,Y)の最小ドットサイズを、デフォルトの値よりも小さくし、テクスチャを目立たせない手法を採っている。
本実施形態では、パターン1,4の最小ドットのサイズを変更する色はM、パターン2,3の最小ドットのサイズを変更する色はCとし、ここでは最小ドットのサイズを図17の20画素から12画素に小さくする。
図19は、実施形態に係る画像形成装置100の操作部110に表示される、ユーザが図18に示すパターンを選択する画面例を示す図である。
図19(A)は、上述のパターン1〜4のいずれかをユーザに選択させる選択画面例を示す。
図19(B)は、図19(A)の選択画面で「海・空」(パターン2)が選択されたとき、その代表的な画面を表示して、ユーザに決定させる画面例を示す。
本実施形態では、ユーザに選択させるパターンを図18のパターン1〜4のように、記憶色をシーンで表した4パターンとした。しかし、例えば図19(C)に示すように、青、赤、緑のように、ユーザが直接、色を選択して指定する方法や、別のシーンやパターンで定義することも可能である。シーンを選択させる場合、選択されたシーンの中で、最も使用されている色の最小ドットを小さくし、最も使用されていない色の最小ドットを大きくするようにしても良い。
図22は、実施形態に係る画像形成装置100における最小ドットのサイズを変更して印刷する処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU105がHDD108に格納されたプログラムをRAM106に展開して実行することにより実現される。
この処理が開始される前には、画像を形成する際の最小のドットサイズが予め決定されているものとして説明する。そしてユーザは、特に重視したい画像のシーンに基づいて、特定の色を再現する最小ドットのサイズを変更する例で説明する。
まずS2201でCPU105は、ユーザが重要と考える色を指定するかどうか判定する。ここでユーザが重要色を指定しないときは、S2206に進んで印刷を行う。一方、ユーザが重要色を指定するときはS2202に進みCPU105は、操作部110に、例えば図19(A)或いは図19(C)に示すような選択画面を表示する。そしてS2203で、そのユーザが重要と考える色、或いはシーンを、ユーザに選択させる。そしてS2204に進みCPU105は、選択された色或いはシーンに基づいて、最小ドットサイズを小さくする対象の色を決定する。例えば図18と図19の例では、ユーザがシーンとして「海・空」を選択すると、最小ドットをサイズを変更する対象の色はC(シアン)となる。次にS2205に進みCPU105は、印刷する画像データのシアンの最上ドットを、図17で説明したように20画素から12画素に変更する。そしてS2206に進みCPU105は、最小ドットサイズが変更された色のスクリーンと、変更されていないスクリーンとを組み合わせて印刷を実行して、この処理を終了する。
尚、実施形態では、図18を参照して説明したように、変更する色は1色としたが、3色中の2色を変更するか、或いは選択した1色だけを通常のAMスクリーンとするようにしても良い。また、ここでスクリーンの最小ドットサイズを変更したことによる極ハイライト領域の階調変化に対して自動補正等の処理を行うことも好適である。
以上説明したように実施形態によれば、ハイライト領域の最小ドットサイズを大きくすることで、出力画像のハイライトの階調再現性を安定させることができる。またユーザが重要と考える色の主要な構成色のスクリーンの最小ドットサイズを小さくすることで、スクリーンパターンによるテクスチャーが視認されることを防止することができる。
これにより、色ムラ、粒状感の少ない高品位な画像出力を安定して行うことができる画像形成装置を提供することが可能となる。尚、実施形態では、Y,M,C,Bの4色のトナーを用いたが、金、銀、R,G,B,淡トナー等の特色トナーに適用することも可能である。
また実施形態では、人肌や青空、海等の自然画像のハイライト部分の階調安定性をより高めるために、最小ドットサイズを固定したスクリーンを形成し、図11(A),(B)のように、ドットの個数で濃度を表現する方式を採っている。この結果としてスクリーンの安定性は高くなり、濃度ムラやがさつき等の画像不良が発生しにくくなっている。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…画像形成装置、102…プリンタエンジン、105…CPU、119…プリンタ画像処理部、304…中間調処理部、310…階調制御部

Claims (10)

  1. 像担持体に形成した像を記録材に転写、定着して画像形成を行う画像形成装置であって、
    形成される画像におけるユーザの重視する色を指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された前記色の最小ドットのサイズを更に小さくしたスクリーンを使用して前記像担持体の露光制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記指定手段は、ユーザが前記色を含む画像のシーン、或いは直接、前記色を指定することにより、前記ユーザの重視する色を指定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体に形成された所定のパターンの濃度を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記濃度から、形成される画像のハイライト領域における網点面積率を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した前記網点面積率に基づいて前記ハイライト領域の中間調を表現する最小ドットのサイズを決定する決定手段と、
    を、更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記決定手段により決定される前記最小ドットのサイズは、前記ハイライト領域の中間調を表現する網点パターンの最小ドットのサイズであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、
    前記網点面積率から網点再現性を以下の式(A)に従って算出する算出手段を有し、
    網点再現性=(網点面積率)/(入力面積率)×100(%)… 式(A)
    前記網点再現性がほぼ30%以上のドットサイズを前記最小ドットのサイズとして決定し、
    前記取得手段は、前記網点面積率を以下の式(B)、
    網点面積率=((1−10−DT)/(1−10−DS))×100(%)… 式(B)(DT:網点部の濃度、DS:ベタ濃度)
    に基づいて取得することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記網点面積率から網点再現性を以下の式(A)に従って算出する算出手段を有し、
    網点再現性=(網点面積率)/(入力面積率)×100(%)… 式(A)
    前記網点再現性が30%以上のドットサイズを前記最小ドットサイズとして決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記最小ドットのサイズを用いてハイライト領域におけるスクリーンを生成する生成手段をさらに備え、
    前記スクリーンは、前記ハイライト領域の階調をドットの個数により表現することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定のパターンは、画像濃度が10%以下の濃度域において、複数の最小ドットのサイズのパターンを含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  9. 像担持体に形成した像を記録材に転写、定着して画像形成を行う画像形成装置を制御する制御方法であって、
    形成される画像におけるユーザの重視する色を指定する指定工程と、
    前記指定工程で指定された前記色の最小ドットのサイズを更に小さくしたスクリーンを使用して前記像担持体の露光制御を行う制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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