JP2020177151A - 画像形成装置 - Google Patents

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将史 小俣
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利彦 ▲高▼山
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Abstract

【課題】 通常より記録材上の最大トナー量を多くする広色域画像形成モードにおいて、出力画像にテキストや細線が混在する場合に、飛び散りや文字つぶれ等の画像不良が発生する。【解決手段】 広色域画像形成モード時にベクタ画像データとラスタ画像データの画像形成において通常画像形成モードと色変換条件を変える。【選択図】 図9

Description

本発明は、現像剤供給部材による像担持体への現像剤の供給量を制御する広色域画像形成モードを有することを特徴とする画像形成装置に関するものである。
画像形成装置における画質指標の一つとして色域(Color Gamut)が存在する。画像形成装置における色域とは画像形成装置が出力可能な色再現範囲のことであり、色域が広いほど色再現範囲が広く画像形成装置として優位であることを意味する。色域を拡大する手法としては、YMCKの4色の現像剤に加えて濃いYMCKの現像剤を別途追加する手法や、記録材上の現像剤量を増やす等の手法が考えられる。特許文献1に現像剤供給部材の回転速度を変えて2次色の色味を調整する提案が開示されている。色味調整が目的の構成であり記録材上の現像剤量を増やす目的ではないものの、この技術を応用すれば色域を広げることが可能である。すなわち現像剤供給部材の回転速度を上げることで現像剤量を増やすことが可能である。
特開平8−227222
しかしながら、上記従来技術では以下のような課題がある。
特許文献1のような現像剤供給手段の回転速度を上げることで現像剤量を増やす構成は、色域を拡大する必要がないテキスト画像においても現像剤量を増やしてしまっていた。これに対し、紙上の最大トナー量を増やして色域を拡大しようとすると、通常の画像形成モード時の画像形成条件のまま画像形成を行うと飛び散りや、文字つぶれ等のテキスト画像となってしまう課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、紙上の最大トナー量を通常よりも多く載せることが出来る広色域画像形成モードを有する画像形成装置において、広色域画像形成モードでのテキスト画像の飛び散りや、文字つぶれを防ぐことを目的とする。
本願発明における画像形成装置は、外部から入力される入力画像情報に基づき変換後画像情報を生成するコントローラと、像担持体と、現像剤担持体手段と、前記像担持体に形成された静電潜像に対し、現像剤を前記現像剤担持体に担持させ、現像電位を印加し、前記像担持体と前記現像手段との対向する現像部へ前記現像剤を供給することにより前記像担持体に変換後画像情報に基づいて形成された前記静電潜像と前記現像電位との現像コントラストにしたがって現像する現像手段と、を有し、前記コントローラは、前記入力画像情報をラスタ画像に展開する展開手段と、前記展開手段により展開された展開後画像情報に色調整処理を行う制御手段を含み、通常画像形成モードと、前記通常画像形成モードに対して前記現像剤の供給量を変えて画像形成を行う広色域画像形成モードと、を実行可能で、前記像担持体に対して前記現像剤供給手段の回転速度を変えて供給量を変更するトナー供給可変手段を有した画像形成装置において、前記制御手段前記展開手段による展開前の前記入力画像情報をラスタ画像データとベクタ画像データとに判別して、前記広色域画像形成モードが受信したプリントジョブで設定されている場合、前記展開処理手段によって展開された前記ベクタ画像データに基づく展開後画像情報と、前記ラスタ画像データとで異なる色変換条件にする、ことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、広色域画像形成モードを使用する場合には、画像データに応じて異なる色変換条件を用いるようにすることで、装置の大型化やコストアップを防止でき、簡易な方法で上記目的を達成できる。
実施例1の画像形成装置の色変換条件を含むコントローラの構成説明図 実施例1の画像形成装置の断面図 実施例1の感光ドラム、現像ローラの駆動源の概略構成図 実施例1の感光ドラム層構成の概略説明図 実施例1の感光ドラム表面電位の概略説明図 実施例1の通常プリントモードでのγ補正の説明図 実施例1の広色域プリントモード時に通常プリントモードのγ補正を適用した場合の説明図 実施例1の広色域プリントモード時のベクタ画像データ、及びラスタ画像データに通常プリントモードのγ補正とは異なるγ補正を適用した場合の説明図 実施例1の各プリントモードで使用する色変換条件を説明するフローチャート 実施例1の広色域プリントモードの色域の概略説明図 実施例3の感光ドラム表面電位の概略説明図
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
本実施例においては、画像形成装置は、像担持体と、現像手段と、前記像担持体に形成された静電潜像に対し、現像剤を前記現像剤担持体に担持させ、前記現像手段に現像電位を印加する。現像電位が印加されると、像担持体と現像手段との対向する現像部へ現像剤が供給され、像担持体に変換後画像情報に基づいて形成された静電潜像と現像電位との現像コントラストにしたがって現像が行われる。外部から入力される入力画像情報に基づき変換後画像情報を生成するコントローラは、画像情報をラスタ画像に展開する展開手段を備える。更にコントローラは、ラスタ画像に対して、色再現性を調整するカラーマッチング部と、カラーマッチング部で色再現調整をされた色空間データを現像剤の各色に変換する色分解部を備える。更にコントローラは、色分解部で変換されたデータを画像情報の色データに対して忠実に再現する為のγ補正部と、γ補正後の色データに対して階調表現処理が行われるハーフトーニング部と備える。
そして、画像形成装置は、通常画像形成モードと、通常画像形成モードに対して前記現像剤の供給量を変えて画像形成を行う広色域画像形成モードと、像担持体に対して現像剤供給手段の回転速度を変えて供給量を変更するトナー供給可変手段とを備える。コントローラは、展開前の画像情報を、ラスタ画像データであるかベクタ画像データであるかを判別して、広色域画像形成モードの場合に、RIP処理後のラスタ画像データとベクタ画像データとで異なる色変換条件にする。以下、それについて詳細に説明する。
[画像形成装置の構成と画像形成動作の概略]
図1は、本実施例でのコントローラ部の構成一例である。
ホストPC101から、一般的にPCLやPostScriptなどのページ記述言語PDL(page description language)で記述されたプリントジョブが画像形成装置のコントローラ102に送られる。コントローラ102は、主にRIP部104、色変換部105、γ補正部106、ハーフトーニング部107で構成されている。本実施例の色変換条件とは、色変換部105、γ補正部106、ハーフトーニング部107によって展開後画像情報に対して行われる色調整処理の事を言う。
RIP(Raster Image Processor)部104は、ホストコンピュータ101から送られてくるPDLを含むプリントジョブを解析(インタプリタ)する。RIP部104は、画像形成装置の解像度(たとえば600dpiなど)に応じたRGBのビットマップ形式の画像データであるラスタ画像データを生成する部分である。
本実施例ではRIP部104の前にプリントジョブにおいてラスタ画像データとベクタ画像データとを判別する画像データ判別部110を設けてデータ形式に応じて異なる色変換条件を用いる。
色変換部105は、デバイス間の色再現範囲の違いを考慮し出来るだけ色味を一致させ、色の見え方を合せるような変換を行い、更にRGBを現像剤(トナー)の各色データYMCKに変換する部分である。
色変換部105は、デバイス間のカラーマッチングを行うカラーマッチング部108とカラーマッチングされた色空間データを画像形成装置の各色トナーデータYMCKに変換する色分解部109から成る。
一般的にコンピュータ上のアプリケーション(画像ソフトやオフィススイーツソフトなど)で液晶モニタを見ながら作成したファイルを画像形成装置でプリントする場合、以下のことが言える。即ち、液晶モニタの色再現範囲(RGB)に比べて電子写真プリンターの色再現範囲(R’G’B’)は狭い。このような入力デバイス(液晶モニタ)と出力デバイス(電子写真プリンター)との色域の差を出来るだけ色味を一致させ、色の見え方を合せるようなカラーマッチング変換を行うのがカラーマッチング部108である。
図1中で図示されるように、この色変換部105、γ補正部106、ハーフトーニング部107で行われる処理の違いを色変換条件とする。
次にカラーマッチングされたR’G’B’を色分解部109で各現像剤の色データYMCKに変換する。
次にγ補正部106でガンマの補正を行い、ハーフトーニング部107でディザなどの階調表現処理が行われ、画像形成エンジンコントローラ103へ信号が送られる。
図2は画像形成装置に関する概略構成図である。同図に示すように、画像形成装置は、複数の第1の像担持体である感光ドラム5(5Y,5M,5C,5K)(像担持体)を有し、順次、第2の像担持体である中間転写ベルト3(被転写体)に連続的に多重転写する。これは所謂フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式(インライン方式)である。本実施例での転写手段は、感光ドラムから中間転写ベルトに一次転写する手段と、中間転写ベルトから記録材に二次転写する手段から成る。
中間転写ベルト3は、無端状のエンドレスベルトであり、駆動ローラ12、テンションローラ13、アイドラローラ17、および二次転写対向ローラ18に懸架され、図中矢印の方向にプロセススピード100mm/secで回転している。中間転写ベルト3の材質としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネート(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が用いられる。駆動ローラ12、テンションローラ13、および二次転写対向ローラ18は、中間転写ベルト3を支持する支持ローラである。
感光ドラム5(5Y,5M,5C,5K)は、中間転写ベルト3の移動方向に、直列に各色に対応し4本配置されている。イエロー現像器(現像手段)を有する感光ドラム5Yは、回転過程で一次帯電ローラ(帯電手段)7Yにより、所定の極性・電位に一様に帯電処理される。次いで画像露光手段(露光手段)9Yによる画像露光4Yを受けることにより、目的のカラー画像の第1の色(イエロー)成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像が現像ローラ8Yにより第1色であるイエロートナー(現像剤)により現像される。このように、画像露光によって静電潜像が形成された部分にトナーが現像される方式のことを「反転現像方式」と称する。感光ドラム5Y上に形成されたイエロー画像は、中間転写ベルト3との一次転写ニップ部へ進入する。一次転写ニップ部では、中間転写ベルト3の裏側に電圧印加部材(一次転写ローラ)10Yを接触当接させている。電圧印加部材10Yには各ポートで独立にバイアス印加可能とするため、不図示の一次転写バイアス電源を有している。中間転写ベルト3は、1色目のポートでまずイエローを転写し、次いで先述した工程を経た各色に対応する感光ドラム5M、5C、5Kより、順次マゼンタ、シアン、ブラックの各色を各ポートで多重転写する。中間転写ベルト3上に転写された4色のトナー像は、中間転写ベルト3に伴って同図矢印(時計回り)方向に回転移動する。
一方、給紙カセット1内に積載収納された記録材Pは、給紙ローラ2により給送され、レジストローラ対6のニップ部へ搬送されて、一旦停止される。一旦停止された記録材Pは、中間転写ベルト3上に形成された4色のトナー像が二次転写ニップに到達するタイミングに同期してレジストローラ対6によって二次転写ニップに供給される。そして、二次転写ローラ11と二次転写対向ローラ18との間の電圧印加(+1.5kV程度)によって中間転写ベルト3上のトナー像が記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、中間転写ベルト3から分離されて搬送ガイド19を経由し、定着装置14に送られ、ここで定着ローラ15、加圧ローラ16による加熱、加圧を受けて表面にトナー像が溶融固着される。これにより、4色フルカラーの画像が得られる。その後、記録材Pは排紙ローラ対20から機外へと排出され、プリントの1サイクルが終了する。一方、二次転写部において記録材Pに転写されずに中間転写ベルト3上に残ったトナーは、二次転写部より下流側に配置されたクリーニングユニット21によって除去される。
次に本実施例の感光ドラム5(5Y,5M,5C,5K)、現像ローラ8(8Y、8M、8C、8K)、中間転写ベルト3の駆動ローラ12の駆動源を図3に示す。
感光ドラム5(5Y,5M,5C,5K)と中間転写ベルト3の駆動ローラ12は共通の駆動モータM1により矢印方向に回転し、現像ローラ8Y、8M、8C、8Kは共通の駆動モータM2により矢印方向に一律に回転する。感光ドラム5と現像ローラ8は別の駆動源であるので、所望の回転速度で回転可能である。
本構成では、通常画像形成モードとしての通常プリントモードに加えて、広色域画像形成モードとしての広色域プリントモードがあり、画像形成装置は、これら複数の画像形成モードが実行可能である。広色域プリントモードは、感光ドラム5の回転速度に対する現像ローラ8の回転速度(以下、周速差と表記する)を通常プリントモードに比べて上げる事で、感光ドラム5上の単位表面積あたりのトナー量を増やし広色域化を実現する。
[感光ドラム1構成と電位設定、現像ローラの周速差について]
図4に感光ドラム5の層構成を示す。感光ドラム5の主な構成は下層から、アルミニウム等の導電性材料からなるドラム基体501、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層502、キャリアを生成する電荷発生層503、発生したキャリアを輸送する電荷輸送層504、からなる。ドラム基体501は接地されており、感光ドラム5表面が帯電ローラ7により帯電することで感光ドラム5内側から外側に向けた電界が形成される。スキャナユニット9による光が感光ドラム5に照射されると電荷発生層503でキャリアが生成される。このキャリアは上記の電界により移動し、感光ドラム5表面の電荷と対になることで感光ドラム5表面電位を変化させる。
通常プリントモードと広色域プリントモードにおける感光ドラム5表面電位について図5を用いて説明する。まず、帯電ローラ7により感光ドラム5表面が帯電した電位を帯電電位Vdとする。その後露光されることによって感光ドラム5の表面電位は露光電位Vlに変化する。現像ローラ8は不図示の高圧電源により現像電位Vdcになるように電圧印加されている。現像電位Vdcは露光電位Vlと帯電電位Vdの間に設定されているため、非露光部では現像ローラ8表面にコートされているトナーが感光ドラム5側に現像される方向とは逆方向に電界が形成され、露光部では感光ドラム5側に現像される方向へ電界が形成される。この電界により露光部ではトナーが現像されるが、トナーが現像されるほどトナー電荷により感光ドラム5の表面電位が上昇するため露光部における電界は弱くなる。通常プリントモードのトナー供給量では、線画像に対して比較的大面積の画像部の濃度(以下、ベタ濃度と呼ぶ)としてVdcの全領域Kを使用できてなく、見かけ上、Vdcより小さいVdc’の領域Tとなっている。よって、周速差を大きくしてトナー供給量を増やして、ある周速差で感光ドラム5上のトナー量が飽和する領域K迄使用する事が可能である。
以上により、本実施例の構成における通常プリントモードでは、周速差を140%、広色域プリントモードでは、周速差を280%を採用する。
[広色域プリントモードの色変換条件について]
本実施例での通常プリントモードにおける色変換条件(のγ補正)を図6を用いて説明する。
図6の左上部のグラフが生のγカーブ1で有る。生のγカーブ1は画像データに対してリニアでは無いため、リニアになるようにγ補正がされる。γ補正はLUT(look up table)を用いて行われる。
たとえば、画像データ80hに対して反射濃度0.8を出したいとすると、生のγカーブ1から、反射濃度0.8を出すためには実際の画像データをA0hを使用すれば良いことがわかる。したがって、入力画像データが80hの場合に、実際の画像データはA0hを使用するように対応を付ける。同様にして一連の入力画像データと実際に使用する画像データとの対応付けを行いLUTを作成する。このようにして作成したLUTが図6の右上のグラフに示すLUT1である。
このLUT1を使用することで補正後γカーブ1は、図6の左下のグラフのうようにリニアになる。
次に広色域プリントモード時に従来例で有る通常プリントモードのLUT1をそのまま使用した場合を、図7を用いて説明する。
広色域プリントモードでは、記録材上の最大トナー量を多くしているため、生のγカーブ2は、図7の左上のグラフのようになる。破線は通常プリントモード時の生のγカーブ1で有る。通常プリントモード時の生のγカーブ1に比べて広色域プリントモード時の生のγカーブ2は、反射濃度が濃くなっている。
このため、通常プリントモード時のLUT1を用いてγ補正を行うと、画像データFFhで生のγカーブ1は反射濃度1.45であるのに対して生のγカーブ2では反射濃度1.75になってしまう。これにより、トナー量を増やす必要がないテキスト画像や細線等は飛び散りや、(文字)つぶれ画像が発生してしまう。また、入力画像データが80hに対して、LUT1では実際の画像データA0hを使用するように補正されるため、生のγカーブ2から濃度は1.2と濃くなり、補正後γカーブもリニアで無くなってしまう。これにより、写真画像では全体的に濃くなってしまったり、階調性がくずれたり、色の見え方が変わってしまう問題があった。
また、これらの問題は画像データに応じて顕著に現れる。飛び散りが発生するテキスト画像や細線は図形を数値(ベクトル)データで記述するベクタ画像データである。また、階調性が失われる写真画像は方眼紙のひとつひとつの桝目に色を塗るような感じで、様々な色や濃淡の正方形を目で見ることがほとんどできないほど細かく網目状に並べて表現するラスタ画像データであった。よって画像データに応じてγ補正を変えて、ベクタ画像データには飛び散り等が発生しないLUTを採用し、ラスタ画像データには、階調性が崩れたり、色の見え方が変わらないLUTを採用する必要がある。
次に、広色域プリントモード時に、画像データに応じて、異なる色変換条件を用いる本実施例1の場合を、図8を用いて説明する。
本実施例1では、広色域プリントモード時の画像データに応じて、通常プリントモード時の色変換条件(LUT1)と異なる色変換条件(LUT2、LUT3)を用いることが特徴である。
テキスト画像や細線に用いられるベクタ画像データにはLUT2(実線)を用いる。LUT2は、画像データFFhでの反射濃度が通常プリントモード時と同じになるようにして、中、低濃度領域は補正後γカーブが通常プリントモードでの補正後γカーブと同じになるようにし、ベタに近い高濃度領域は色域が広がらないようにしている。
次に写真画像に用いられるラスタ画像データにはLUT3(一点破線)を用いる。LUT3は、補正後γカーブが、中、低濃度領域は通常画像形成モードでの補正後γカーブと同じになるようにし、ベタに近い高濃度領域は色域が広がるようにしている。
次に図9のフローチャートを用いて広色域プリントモード時の色変換条件を説明する。
まずコントローラ102は、ステップS1で受信したプリントジョブで指定されている画像形成モードを判別する。
画像形成モードとして広色域プリントモードが指定されていると、画像データ判別部110は、画像データがベクタ画像データかラスタ画像データかを、RIP部104による展開前の入力画像情報に基づき判別する。ラスタ画像データと判別した場合には、ステップS3でラスタ画像データ用の処理を開始し、ベクタ画像データと判別した場合は、ステップS4でベクタ画像データの処理を開始する。
その後、RIP処理(展開処理)、色変換を経て画像データ判別部110で判別された画像データ形式に応じて、ベクタ画像データはLUT2を、ラスタ画像データはLUT3を用いてγ補正が行われ、最後にハーフトーニング処理を行い画像出力される。
このようにすることで、テキスト画像や細線は飛び散りや、(文字)つぶれ画像が発生することなく、写真画像では中間調の階調性を確保しつつ、色域を広げることが可能となる。
本実施例での色域を図10に示す。黒線が広色域プリントモード、グレー線が通常プリントモードの色再現範囲を表してる。本実施例1の広色域プリントモードの色域は通常プリントモードの色域より広範囲が得られ、出力可能な色再現範囲が拡大しているのが判る。よって広色域プリントモードで出力する写真画像にテキスト画像等が混在している場合にも、文字の飛び散りや、文字つぶれが発生することなく、広色域の写真画像が出力可能である。
本実施例では、実施例1と同様の制御に加え、広色域プリントモードにおいてベクタ画像データでは異なる色分解を行い、RGBの色空間データを現像剤(トナー)の各色データYMCKに変換する時に、異なる変換をすることを特徴とする。以下その画像形成装置について説明する。
[広色域プリントモードの色分解について]
本実施例で使用する画像形成装置、広色域プリントモードの現像剤供給手段の最適な回転速度の基本的な構成及び動作は説明した実施例1で説明したものと同じである。従って、本実施例での再度の詳しい説明は省略する。
本実施例ではカラーマッチングされたR’G’B’を各現像剤の色データYMCKに変換する際にベクタ画像データでは最大トナー量を減らすように変換する。この変換は変換テーブルにより行われる。例えば、Red−FFh(ベタ)ではYellow−FFh(ベタ)+Magenta−FFh(ベタ)になるところを、Yellow−D0h+Magenta−D0hとして変換する。このようなRGB→YMCKの色変換を高濃度領域で行い、広色域プリントモード時の画像データFFhの反射濃度1.75が通常プリントモードの画像データFFhの反射濃度1.45になるように、変換時に約17%間引いて変換する。本実施例では、例としてRedの変換を表1に示す。Redの高濃度領域E0h以上で行い、E0h、F0h、FFhの間の領域では線形補間して変換している。また、Green、Blueについても同様に変換を行う。
Figure 2020177151
このようにすることで、テキスト画像や細線は飛び散りや、(文字)つぶれ画像が発生することを防止できる。本実施例でも実施例1と同様に広色域プリントモードで出力する写真画像にテキスト画像等が混在している場合にも、文字の飛び散りや、文字つぶれが発生することなく、広色域の写真画像が出力可能である。
本実施例においては、実施例1と同様の制御に加え、広色域プリントモードの感光ドラム表面電位を濃度安定性の為に最適化することを特徴とする画像形成装置について説明する。
[広色域プリントモードの感光ドラム表面電位について]
本実施例で使用する画像形成装置、広色域プリントモードの現像剤供給手段の最適な回転速度の基本的な構成及び動作は説明した実施例1で説明したものと同じである。従って、本実施例での再度の詳しい説明は省略する。
図11に本実施例での感光ドラム5表面電位について説明する。
感光ドラム5の表面電位は、実施例1で説明したように帯電電位Vd、現像電位Vdc、露光電位Vlで決定される。プリントモードにおける各電位は現像ローラ303表面にコートされているトナーを現像するのに必要十分な値で設定されている。そのため何かの要因で電位が変動しても現像されるトナー量は変わらず濃度が安定する。しかし、仮に通常プリントモードにおいて広色域プリントモードの各電位を採用したとすると、電位が変動するとそれにともない現像されるトナー量も変化するため濃度が安定しない。以上より、本実施例では濃度安定性の観点から通常プリントモードにおける各電位はVd、Vdc、VlではなくVd、Vdc、Vlを採用する。よって、本実施例の構成における通常プリントモードでは、周速差を140%、Vd=−500V,Vdc=−350V,Vl=−100Vを採用する。また、広色域プリントモードでは、周速差を280%、Vd=−850V,Vdc=−600V,Vl=−120Vを採用する。
このようにすることで、プリントモードに応じて最適な電位設定が可能となり、各プリントモードにおいて安定した濃度を確保することができる。本実施例でも実施例1と同様に広色域プリントモードで出力する写真画像にテキスト画像等が混在している場合にも、文字の飛び散りや、文字つぶれが発生することなく、広色域の写真画像が出力可能である。
101 ホストPC
102 コントローラ
103 画像形成エンジンコントローラ
104 RIP部
105 色変換部
106 γ補正部
107 ハーフトーニング部
108 カラーマッチング部
109 色分解部
110 画像データ判別部
1 給紙カセット
2 給紙ローラ
3 中間転写ベルト
4 画像露光
5 感光ドラム
501 ドラム基体
502 下引き層
503 電荷発生層
504 電荷輸送層
6 レジストローラ対
7 帯電手段
8 現像ローラ
9 露光手段
10 1次転写ローラ
11 2次転写ローラ
12 駆動ローラ
13 テンションローラ
14 定着装置
17 アイドラローラ
18 二次転写対向ローラ
M1 感光ドラムの駆動源
M2 現像ローラの駆動源

Claims (4)

  1. 外部から入力される入力画像情報に基づき変換後画像情報を生成するコントローラと、
    像担持体と、
    現像剤担持体手段と、
    前記像担持体に形成された静電潜像に対し、現像剤を前記現像剤担持体に担持させ、現像電位を印加し、前記像担持体と前記現像手段との対向する現像部へ前記現像剤を供給することにより前記像担持体に変換後画像情報に基づいて形成された前記静電潜像と前記現像電位との現像コントラストにしたがって現像する現像手段と、を有し、
    前記コントローラは、
    前記入力画像情報をラスタ画像に展開する展開手段と、
    前記展開手段により展開された展開後画像情報に色調整処理を行う制御手段を含み、
    通常画像形成モードと、前記通常画像形成モードに対して前記現像剤の供給量を変えて画像形成を行う広色域画像形成モードと、を実行可能で、前記像担持体に対して前記現像剤供給手段の回転速度を変えて供給量を変更するトナー供給可変手段を有した画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記展開手段による展開前の前記入力画像情報をラスタ画像データとベクタ画像データとに判別して、
    前記広色域画像形成モードが受信したプリントジョブで設定されている場合、前記展開処理手段によって展開された前記ベクタ画像データに基づく展開後画像情報と、前記ラスタ画像データとで異なる色変換条件にする、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記ラスタ画像に対して、色再現性を調整するカラーマッチング部と、
    前記カラーマッチング部で色再現調整をされた色空間データを前記現像剤の各色に変換する色分解部と、
    前記色分解部で変換されたデータを前記プリントジョブの色データに対して忠実に再現する為のγ補正部と、
    前記γ補正後の色データに対して階調表現処理が行われるハーフトーニング部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記γ補正部のγカーブを変えることを特徴とすると請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記色分解部の変換テーブルを変えることを特徴とすると請求項2に記載の画像形成装置。
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