JP2002262110A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002262110A
JP2002262110A JP2001057334A JP2001057334A JP2002262110A JP 2002262110 A JP2002262110 A JP 2002262110A JP 2001057334 A JP2001057334 A JP 2001057334A JP 2001057334 A JP2001057334 A JP 2001057334A JP 2002262110 A JP2002262110 A JP 2002262110A
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JP2001057334A
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Hideaki Kitagawa
英明 北川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンで使用されるビット数の制限を受け
ないビット数でビットマップを形成できるカラー画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 第1のビット数で作成されたカラー画像
データを第1のビット数よりも大きい第2のビット数に
合わせて伸長してプリンタに出力するカラー画像形成装
置に、伸長前の画像データの濃度と伸長後の画像データ
の濃度との関係を各色ごとに示す参照テーブルであるC
MY用伸長テーブル401、K用伸長テーブル402を
設け、CMY用伸長テーブル401、K用伸長テーブル
402を参照して画像データの濃度を変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を形成
するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタ、あるいはカラーコピー
装置といったカラー画像を形成できるカラー画像形成装
置は、画像を形成するための画像データを処理するコン
トローラと、画像データに基づいて画像を用紙上に出力
する(以下、プリントするという)構成とを備えてい
る。画像を用紙上に出力する構成は、プリンタエンジン
(以下、単にエンジンという)ともよばれ、近年では、
1画素を8ビットという多値で表現することができるも
のも多い。
【0003】エンジンで1画素を8ビットで表現する場
合、画像処理の段階で8ビットのビットマップを形成す
ると、コントローラにも8ビットの容量を持つメモリを
備えることが要求される。このため、コントローラのメ
モリをエンジンで表現されるビット数に合わせること
は、カラー画像形成装置の実装メモリ容量を大きくし、
カラー画像形成装置を大型化、高コスト化することにな
る。
【0004】また、一般的なオフィスで使用される書類
には、判読が可能であることのみが要求され、特に高画
質の画像を形成することが要求されないこともある。こ
のため、エンジンの能力に合わせてコントローラ側に大
型のメモリを備えた場合にも、メモリが充分に活用でき
ないことが考えられる。
【0005】このため、カラー画像形成装置には、プリ
ンタで表現可能なビット数よりも小さいビット数により
コントローラ側でビットマップを作成し、ビットマップ
をエンジンに転送する際に伸長するものも多い。このよ
うなカラー画像形成装置は、例えば、コントローラにお
いて4ビットでビットマップを作成し、エンジンへの転
送の際に8ビットに伸長してプリントする。
【0006】従来のカラー画像形成装置によってなされ
る伸長処理は、以下のように、コントローラで作成され
たビットマップを表現するのに必要なビット数(ビット
マップビット数)をエンジンで形成される画像を表現す
るのに必要なビット数(エンジンビット数、ここでは8
bit)に合わせて画素のデータを繰り返し配列するこ
とによってなされている。 コントローラ,4ビット:b0,b1,b2,b3 →エンジン,8bit:b0,b1,b2,b3,b0,b
1,b2,b3 コントローラ,2ビット:b0,b1 →エンジン,8bit:b0,b1,b0,b1,b0,b
1,b0,b1 コントローラ,1ビット:b0 →エンジン,8bit:b0,b0,b0,b0,b0,b
0,b0,b0
【0007】また、カラー画像形成装置は、一般的に、
C(Cyan),M(Magenta),Y(Yell
ow),K(Black)の4色で画像を現像すること
が多い。4色のうち、複数の色のトナーが用紙、あるい
は中間転写用媒体上で重なった場合、重なった箇所のト
ナーの総量は、他の箇所よりも多くなる。この場合、用
紙、あるいは中間転写用媒体上でトナーが飛び散る現象
が起る。この現象は、「トナー散り」ともよばれ、プリ
ントされた画像中の青や赤、あるいは茶色などの文字を
滲ませる原因となる。
【0008】トナー散りによって起る文字の滲みをなく
すため、従来のカラー画像形成装置は、コントローラが
ビットマップを作成する前に予め一箇所に付着するトナ
ーの総量を規制する処理を行っている。トナー総量の規
制の処理は、以下のように行われる。すなわち、Cya
n,Magenta,Yellow,Blackの各色
の濃度(単位面積当たりに付着するトナー量)をそれぞ
れC,M,Y,Kとし、単位面積当たりのトナー総量を
Tとすると、C,M,Y,KがTを超えた場合、以下の
式によってC,M,Yをそれぞれ調整する。 CMY=C+M+Y+K …(1) CMYLimit=T−K …(2) C=(C×CMYLimit)/CMY …(3a) M=(M×CMYLimit)/CMY …(3b) Y=(Y×CMYLimit)/CMY …(3c)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術によれば、コントローラで作成されたビット
マップは、エンジンビット数に合わせて繰り返しデータ
を配置することによって伸長される。このため、ビット
マップビット数は、エンジンビット数の約数でなければ
ならなくなる。また、これにエンジンビットマップ数の
制限に伴って、ビットマップの階調数も制限され、例え
ば各色6階調、12階調といった2のべき乗以外の階調
数を用いることができなかった。
【0010】また、従来のカラー画像形成装置は、トナ
ー散りを防ぐためにコントローラにおいてビットマップ
を作成する以前に各色の濃度を低く調整してからディザ
法や誤差拡散法によって階調数を変換(この変換を階調
変換という)していた。このため、トナー総量Tが比較
的低く設定される場合には、低濃度部の色味の差が小さ
くなるという不具合が発生する。例えば、上記した式
(3a)〜(3b)において、最大濃度が100である
場合、トナー総量が210に設定されていれば、C,
M,Y,Kが各々70以上の濃度を持つグレイであると
きにはすべて70の濃度になる。このため、従来のカラ
ー画像形成装置は、低濃度のグラデーションを表現し難
いという欠点があった。
【0011】さらに、従来のカラー画像形成装置によれ
ば、トナー総量による各色濃度の調整が階調変換前に行
われる。このため、コントローラで作成されたビットマ
ップをさらに伸長してエンジンでプリントするカラー画
像形成装置は、エンジンに合わせて伸長された画像デー
タのトナー付着量の制御が難しく、トナー散りを充分に
抑えることができない場合もあった。
【0012】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、エンジンビット数の制限を受けないビットマッ
プビット数でビットマップを形成できるカラー画像形成
装置を提供することを第1の目的とする。
【0013】また、本発明は、色文字、色細線部、黒文
字、黒細線部のいずれにおいてもトナー散りがなく、か
つ、オリジナル画像の再現性が良好なカラー画像形成装
置を提供することを第2の目的とする。
【0014】さらに、本発明は、写真や文字原稿といっ
た画像の種別に応じて適切にトナーの付着量を調整でき
るカラー画像形成装置を提供することを第3の目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかるカ
ラー画像形成装置は、複数の色データでなる画像データ
を用紙上に出力する画像プリント手段と、複数の色デー
タでなる画像データに対し、第1のビット数でビットマ
ップを作成すると共に、該ビットマップを作成した画像
データを前記第1のビット数よりも大きい第2のビット
数に合わせて伸長し、前記プリント手段に出力する画像
処理手段と、を有してなり、前記画像処理手段は、前記
伸長前の画像データの濃度と伸長後の画像データの濃度
との関係を各色データごとに示す参照テーブルを備え、
該参照テーブルを参照して伸長前の画像データの濃度を
伸長後の画像データの濃度に変換することを特徴とす
る。
【0016】この請求項1に記載の発明によれば、第1
のビット数で作成されたビットマップを第1のビット数
よりも大きい第2のビット数に合わせて伸長し、プリン
ト手段に出力する構成において、参照テーブルを参照し
て伸長前の画像データの濃度を伸長後の画像データの濃
度に変換することができる。
【0017】請求項2に記載の発明にかかるカラー画像
形成装置は、前記画像処理手段が、黒色だけで表現され
る画像の画像データを伸長する際、伸長前において最高
濃度の黒色データを、前記プリント手段において出力可
能な最高濃度の黒色データに変換する黒色参照テーブル
を参照することを特徴とする。
【0018】この請求項2に記載の発明によれば、黒色
だけで表現される画像の画像データの階調を、伸長前に
おいて最高濃度の黒色データを前記プリント手段におい
て出力可能な最高濃度の黒色データに変換する黒色参照
テーブルを参照して変換することができる。
【0019】請求項3に記載の発明にかかるカラー画像
形成装置は、前記画像処理手段が、写真で表現される画
像の画像データを伸長する際、各色データを前記黒色用
参照テーブルによって変換される濃度よりも低い濃度の
各色データに変換する写真用参照テーブルを参照するこ
とを特徴とする。
【0020】この請求項3に記載の発明によれば、写真
で表現される画像の画像データの階調を、各色データを
前記黒色用参照テーブルによって変換される濃度よりも
低い濃度の各色データに変換する写真用参照テーブルを
参照して変換することができる。
【0021】請求項4に記載の発明にかかるカラー画像
形成装置は、前記画像処理手段が、文字あるいは細線で
表現される画像の画像データを伸長する際、黒色以外の
色データを前記写真用参照テーブルによって変換される
濃度よりも低い濃度の色データに変換する細線用参照テ
ーブルを参照して変換すると共に、黒色のデータを、前
記黒色用参照テーブルを参照して変換することを特徴と
する。
【0022】この請求項4に記載の発明によれば、文字
あるいは細線で表現される画像の画像データの階調を、
黒色以外の色データを前記写真用参照テーブルによって
変換される濃度よりも低い濃度の色データに変換する細
線用参照テーブルを参照して変換することができる。ま
た、黒色の画像データを、黒色用参照テーブルを参照し
て変換することができる。
【0023】請求項5に記載の発明にかかるカラー画像
形成装置は、前記画像処理手段が、さらに、各色データ
を前記細線用参照テーブルによって変換される濃度より
も低い濃度の各色データに変換する低濃度用参照テーブ
ルを備えることを特徴とする。
【0024】この請求項5に記載の発明によれば、各色
データを前記細線用参照テーブルによって変換される濃
度よりも低い濃度の各色データに変換する低濃度用参照
テーブルを参照して画像データの階調を変換することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態のカ
ラー画像形成装置に適用されるプリントシステムを説明
するためのブロック図である。図示したプリントシステ
ムは、ホストコンピュータ103、カラープリンタ10
8よりなっている。ホストコンピュータ103は、電子
文書105を作成するためのアプリケーションソフトウ
ェア104、作成された電子文書105をカラープリン
タ108が解釈できるPDL(Page Description Langu
age:ページ記述言語)データ(印刷データという)1
07に変換するプリンタドライバソフトウェア106を
備えている。
【0026】一方、カラープリンタ108は、ホストコ
ンピュータ103からのPDLデータ入力に使用される
入力バッファ109、印刷データ107を処理する画像
データ処理部101、処理された印刷データ107を画
像として出力するエンジン(多値で表される画像を形成
できることから多値エンジンという)102を備えてい
る。さらに、画像データ処理部101は、印刷データ1
07のビットマップを作成する多値ビットマップ形成モ
ジュール110、形成されたビットマップを多値エンジ
ン102のエンジンビット数に応じて印刷データを伸長
し、階調を決定する階調伸長モジュール111を備えて
いる。
【0027】画像データ処理部101は、C,M,Y,
Kでなる画像データに対し、多値ビットマップ形成モジ
ュール110によって第1のビット数でビットマップを
作成する。そして、階調伸長モジュール111が、ビッ
トマップを作成した印刷データを107を、第1のビッ
ト数よりも大きい第2のビット数に合わせて伸長し、多
値エンジン102に出力する。なお、階調伸長モジュー
ル111は、後述するように参照テーブルを複数備えて
いて、伸長の際にはこの参照テーブルを参照して画像デ
ータを伸長する。
【0028】以上の構成は、以下のように動作する。す
なわち、ホストコンピュータ103は、アプリケーショ
ンソフトウェアを使用して電子文書105を作成する。
作成された電子文書105は、プリンタドライバソフト
ウェア106でPDLデータに変換され、印刷データ1
07になる。印刷データ107は、カラープリンタ10
8に転送される。
【0029】転送された印刷データ107は、入力バッ
ファ109に読み込まれた後にコマンド列を解釈され
る。解釈の結果、転送されてきたデータが画像データで
ある場合には逐次多値ビットマップ形成モジュール11
0が多値のビットマップイメージを作成する。
【0030】図2は、本実施の形態と比較するために示
した従来のカラー画像形成装置の多値ビットマップ形成
用モジュールのブロック図である。従来のビットマップ
形成用モジュールは、墨生成および下色除去処理をする
BG/UCR処理部201、トナー総量を規制する総量
規制処理部203、ディザ法や誤差拡散法などによって
画像データを階調変換する階調変換処理部204、多値
ビットマップメモリ205を備えている。
【0031】従来の多値ビットマップ形成用モジュール
は、印刷データ107を、R(Red),G(Gree
n),B(Blue)の各色の画像データとしてBG/
UCR処理部201に入力する。R,G,Bの各色の画
像データは、BG/UCR処理部201において墨生成
処理および下色除去処理されてC’,M’,Y’,K’
の各色の画像データに変換される。なお、R,G,Bの
各画像データは、画像が文字や線を表現するものである
場合には各色の濃度、画像が写真を表現するものである
場合には各画素の濃度を意味する。R,G,Bの画像デ
ータによって表される濃度は、各8ビットで表されるの
が一般的である。
【0032】総量規制処理部203は、C’,M’,
Y’,K’の画像データを入力し、C’,M’,Y’,
K’の各濃度の総和がトナー総量を超えている場合には
トナー少量いないに収まるように各濃度を式(3a)〜
(3c)を用いて補正する。そして、階調変換処理部2
04が、C’’,M’’,Y’’,K’’の階調を多値
ビットマップメモリ205が有する階調数に合わせて変
換する。
【0033】図2に示した従来のカラー画像形成装置
は、例えば、多値エンジン102が1画素を256階調
で表現できる階調数を有し、多値ビットマップメモリ2
05の階調数が16である場合、従来のカラー画像形成
装置では、多値ビットマップメモリ205において最大
濃度15を持つ画素は、多値エンジン102において2
55に変換されていた。また、多値ビットマップメモリ
205において中間濃度8を持つ画素は、多値エンジン
102において127に変換されていた。従来のカラー
画像形成装置によれば、多値ビットマップメモリ205
における画像データは、表現する画像に関係なく一律に
多値エンジン102で出力される画像データに伸長され
ていたといえる。
【0034】図3は、本実施の形態の多値ビットマップ
形成モジュール110の構成を示すブロック図である。
図3によれば、本実施の形態の多値ビットマップ形成モ
ジュール110が、図2で説明した総量規制処理部20
3を備えていないことが明らかである。このような本実
施の形態の構成によれば、トナー総量を規制しないた
め、低濃度の画像において階調の差がなくなって低濃度
画像が一様な濃度で表現されてしまうといった不具合が
解消できる。
【0035】図4は、階調伸長モジュール111を説明
するための図である。階調伸長モジュール111は、
C,M,Y,Kの複数の色データごとに伸長前の画像デ
ータの濃度と伸長後の画像データの濃度との関係を示す
参照テーブルを備えている。本実施の形態の階調伸長モ
ジュール111は、C,M,Yの各色用の参照テーブル
であるCMY用伸長テーブル401と、K色用の参照テ
ーブルであるK用伸長テーブル402とを備えるものと
する。
【0036】階調伸長モジュール111にC,M,Y,
K(多値ビットマップメモリ205から出力されたデー
タであるが、便宜上C,M,Y,Kと表記してテーブル
を参照して変換されたデータとは異なるデータであるこ
とだけを示す)の各画像データが入力すると、階調伸長
モジュール111は、CMY用伸長テーブル401を参
照してC,M,Yの各色画像データを伸長する(多値エ
ンジンで表現できる階調に変換する)。また、K用伸長
テーブル402を参照してK色画像データの階調を変換
する。
【0037】図5は、K用伸長テーブルを示す図であ
る。図5に示したテーブルは、横軸に入力濃度(16階
調)、縦軸に出力濃度(256階調)を示したLUT
(Look Up Table)で、黒色だけで表現される画像の画
像データを伸長する際に参照される黒色用参照テーブル
である。黒色用参照テーブルは、直線bで示すように、
入力濃度の最大濃度を出力濃度の最大値と一致させ、一
定の傾きで入力画素濃度と出力画素濃度とを対応させて
いる。黒色用参照テーブルによれば、伸長前において最
高濃度の画像データ(16)が伸長後にカラープリンタ
において出力可能な最高濃度(255)の画像データに
変換される。一般的にオフィスで使用される文書は、黒
一色で表現されることが多いため、黒色用参照テーブル
は、オフィス文書の処理に比較的多用される。
【0038】上記した黒色用参照テーブルによれば、黒
一色の画像を高い濃度で表現でき、黒文字や黒細線の再
現性や可読性を高めることができる。また、黒一色で再
現される画像は、他色のトナーが同一の箇所に重ねて付
着することがないため、黒色トナーの濃度を高めた場合
にもトナー散りが発生することがない。
【0039】また、上記したカラー画像形成装置によれ
ば、LUTテーブルを参照して画像データを伸長してい
るため、ビットマップビット数とエンジンビット数との
間に制約がなく、カラー画像形成装置の設計の自由度が
高められる。
【0040】また、図6は、文字あるいは細線で表現さ
れる画像の画像データを伸長する際に参照される細線用
参照テーブルを示す図であって、本実施の形態では、図
4に示したCMY用伸長テーブル401が細線用参照テ
ーブルとして構成される。図6は、図5と同様に、横軸
に入力濃度(16階調)、縦軸に出力濃度(256階
調)を示したLUTである。細線用参照テーブルによれ
ば、直線lで示すように、伸長前の画像データは、伸長
後に直線bで示す黒色用参照テーブルで設定される濃度
よりも低い濃度の画像データに変換される。なお、細線
用参照テーブルは、後述する写真用参照テーブルよりも
画像データを濃度の低い画像データに変換するものであ
る。
【0041】カラープリンタ108が文字あるいは細線
で表現される画像を処理する際、画像データのうちの
C,M,Yの各色データは、CMY用伸長テーブル40
1の細線用参照テーブルによって階調を変換される。そ
して、K色データだけは、図5に示した黒色参照テーブ
ルによって階調変換される。このような細線用参照テー
ブルによれば、複数の色のトナーが一箇所に重ねて付着
した場合にも付着するトナーの総量が抑えられ、トナー
散りを防ぐことができる。また、K色だけを黒色参照テ
ーブルによって階調変換することにより、多色画像の中
にあって黒文字や黒細線を明瞭に表現することができ
る。
【0042】ところで、一般的に画像では、ビットマッ
プにおいて16階調で表される画像データの各色を同様
のディザ法によって階調変換した場合、最も高い濃度で
ある濃度15を持った画素が、C,M,Y,Kの各色の
ビットマップの同じ位置に存在する可能性が高い。この
ような場合、この画素にあたる箇所には255×4の階
調に相当するトナーが付着することになり、トナー散り
が発生する。このようなトナー散りは、ディザ処理の角
度をデータの色ごとに変えることよって抑えることも可
能である。
【0043】しかし、ディザ処理の角度を変えることに
よってトナー散りを抑えた場合、画像が低濃度である場
合にはトナーが重なる箇所が多くなること、さらに、各
スクリーンの重なりによってモアレが発生しやすくなる
という不具合が発生する。本実施の形態によれば、画像
データを構成するC,M,Yの各色データごとにトナー
の付着量を抑えるためにディザの角度を変えることによ
って発生する問題は起らない。また、C,M,Y,Kの
各色データのうちのC,M,Yの色データとK色データ
とを別の参照テーブルを参照して階調変換することによ
って、トナー散りを抑えると共に、黒文字や黒罫線を明
瞭に表現することができる。
【0044】以上述べた実施の形態によれば、CMY用
伸長テーブル401(細線用参照テーブル)、K用伸長
テーブル402(黒色用参照テーブル)を備えたため、
黒一色の画像はK用伸長テーブル402を参照して階調
を変換し、カラー画像はCMY用伸長テーブル401、
K用伸長テーブル402の両方を使って階調を変換する
ことができる。なお、参照される参照テーブルの切り換
えは、例えば、画像データ処理部101が入力した画像
データの種別を判断し、自動的に参照する参照テーブル
をK用伸長テーブル402のみ、CMY用伸長テーブル
401とK用伸長テーブル402との両方のいずれかに
切り換えることによっても可能である。
【0045】上記した構成によれば、黒一色の画像、カ
ラー画像中に黒文字のある画像のいずれに対しても自動
的、かつ適切に階調変換でき、トナー散りがなく、か
つ、黒文字が明瞭に表現される高品質の画像を形成する
ことができる。
【0046】次に、本実施の形態の参照テーブルの他の
例について説明する。図7は、写真で表現される画像の
画像データを伸長する際、各色データを黒色用参照テー
ブルによって変換される濃度よりも低い濃度の各色デー
タに変換する写真用参照テーブルを示した図である。図
7の写真用参照テーブルは、横軸に入力濃度(16階
調)、縦軸に出力濃度(256階調)を示したLUTで
ある。
【0047】写真用参照テーブルによれば、直線pで示
すように、伸長前の画像データが、伸長後に直線bで示
す黒色用参照テーブルで設定される濃度よりも低い濃度
の画像データに変換される。なお、写真用参照テーブル
は、前述した細線用参照テーブルよりも、画像データを
高い濃度の画像データに変換するものである。このよう
な写真用参照テーブルによれば、多値エンジンによって
表現が可能な階調を充分に活用し、色の再現範囲を広く
することによってオリジナルの画像により近い画像を形
成することができる。
【0048】さらに、写真画像のように広い領域にトナ
ーが付着する画像では、トナー散りは比較的発生し難い
ことが知られている。このため、写真画像においては、
比較的高い濃度に画像データを変換する写真用参照テー
ブルを用いても、トナー散りが画質に与える影響が小さ
くなる。
【0049】また、伸長前の画像データの階調を伸長後
の階調に対してリニアに変換すると、低濃度の写真画像
について光沢過多、紙カール、トナーの定着不良といっ
た問題が発生することがある。しかし、比較的画像デー
タを高い濃度に変換する写真用参照テーブルによれば、
画像データをリニアに変換することによって起る上記し
た問題を回避することができる。
【0050】図8は、各色データを、図6で示した細線
用参照テーブルによって変換される濃度よりも低い濃度
の各色データに変換する低濃度用参照テーブルを示した
図である。低濃度用参照テーブルは、例えば、原稿の体
裁を確認するといった、プリントされる画像の概略が分
かればよい画像を形成する際に使用される参照テーブル
である。低濃度用参照テーブルによれば、必要でない場
合にトナーを通常の使用量分使用することをなくし、ト
ナーを節減することができる。なお、本実施の形態で
は、低濃度用参照テーブルを、黒色用参照テーブルの半
分程度の濃度に画像データを変換するものにした。
【0051】なお、本発明は、以上述べた構成に限定さ
れるものでなく、例えば、図4に示した本実施の形態
は、CMY用伸長テーブル401、K用伸長テーブル4
02を備え、黒一色の画像とカラー画像とに対応でき
る。しかし、図4に示した構成に対し、さらに写真用参
照テーブルと低濃度用参照テーブルとを設ける。そし
て、画像データ処理部101が自動的に参照される参照
テーブルを画像データに基づいて切りかえるようにすれ
ば、伸長する画像の特性(黒色のみ、写真、文字など)
に応じて参照テーブルを切りかえて画像に最適な出力濃
度に入力濃度を変換することができる。
【0052】このような本願発明は、画像データが、表
現する画像に関係なく一律に伸長されていた従来の構成
に比べてトナー散りを抑え、より高い画質の画像を形成
できるものといえる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、画像データを伸長する際、伸長に伴う階調変換
を、参照テーブルを参照することによって実行すること
ができる。このため、プリント手段が使用するビット数
の制限を受けないビット数でビットマップを形成できる
カラー画像形成装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0054】請求項2に記載の発明は、黒一色の画像を
可能な限り濃度の高い画像データに変換することによ
り、黒文字、黒細線部においてトナー散りがなく、か
つ、オリジナル画像の再現性が良好なカラー画像形成装
置を提供することができるという効果を奏する。
【0055】請求項3に記載の発明は、写真画像を黒色
用参照テーブルよりも濃度が低い濃度に階調変換するこ
とにより、写真という画像の種別に応じて適切にトナー
の付着量を調整できるカラー画像形成装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0056】請求項4に記載の発明は、文字あるいは細
線で表現される画像の黒色以外の色データを写真用参照
テーブルによって変換される濃度よりも低い濃度に階調
変換し、かつ、黒色のデータをより高い濃度に階調変換
することにより、色文字、色細線部、黒文字、黒細線部
のいずれにおいてもトナー散りがなく、かつ、オリジナ
ル画像の再現性が良好なカラー画像形成装置を提供する
ことができる。
【0057】請求項5に記載の発明は、各色データを細
線用参照テーブルによって変換される濃度よりも低い濃
度の各色データに変換する低濃度用参照テーブルを備え
ることにより、必要に応じてトナーを節減することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置に
適用されるプリントシステムを説明するためのブロック
図である。
【図2】本発明の一本実施の形態と比較するために示し
た従来のカラー画像形成装置の多値ビットマップ形成用
モジュールのブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態の多値ビットマップ形成
モジュールの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態の階調伸長モジュールを
説明するための図である。
【図5】本発明の一実施の形態のK用伸長テーブルを示
す図である。
【図6】本発明の一実施の形態の細線用参照テーブルを
示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態の写真用参照テーブルを
示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態の低濃度用参照テーブル
を示した図である。
【符号の説明】
101 画像データ処理部 102 多値エンジン 103 ホストコンピュータ 104 アプリケーションソフトウェア 105 電子文書 106 プリンタドライバソフトウェア 107 印刷データ 108 カラープリンタ 109 入力バッファ 110 多値ビットマップ形成モジュール 111 階調伸長モジュール 201 BG/UCR処理部 203 総量規制処理部 204 階調変換処理部 205 多値ビットマップメモリ 401 CMY用伸長テーブル 402 K用伸長テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 101 B41J 3/00 B 5C079 1/60 H04N 1/40 D 1/46 Z Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB07 AC02 BA02 BA09 BA13 BB03 BB36 BC01 BC09 BC17 CA08 DA02 DA06 DA17 EA04 EA07 GA09 2H027 DB01 EB04 EC01 EC20 2H030 AA02 AD13 AD14 BB63 5C074 AA05 AA11 BB17 DD03 DD24 DD28 FF08 FF13 FF15 HH04 5C077 MP05 MP06 MP08 PP28 PP32 PP33 PP37 PP38 PQ08 PQ23 RR06 TT02 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 KA17 LA12 LA26 LB01 MA04 NA03 NA05 PA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色データでなる画像データを用紙
    上に出力する画像プリント手段と、 複数の色データでなる画像データに対し、第1のビット
    数でビットマップを作成すると共に、該ビットマップを
    作成した画像データを前記第1のビット数よりも大きい
    第2のビット数に合わせて伸長し、前記プリント手段に
    出力する画像処理手段と、を有してなり、 前記画像処理手段は、前記伸長前の画像データの濃度と
    伸長後の画像データの濃度との関係を各色データごとに
    示す参照テーブルを備え、該参照テーブルを参照して伸
    長前の画像データの濃度を伸長後の画像データの濃度に
    変換することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、黒色だけで表現さ
    れる画像の画像データを伸長する際、伸長前において最
    高濃度の黒色データを前記プリント手段において出力可
    能な最高濃度の黒色データに変換する黒色参照テーブル
    を参照することを特徴とする請求項1に記載のカラー画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、写真で表現される
    画像の画像データを伸長する際、各色データを前記黒色
    用参照テーブルによって変換される濃度よりも低い濃度
    の各色データに変換する写真用参照テーブルを参照する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、文字あるいは細線
    で表現される画像の画像データを伸長する際、黒色以外
    の色データを前記写真用参照テーブルによって変換され
    る濃度よりも低い濃度の色データに変換する細線用参照
    テーブルを参照して変換すると共に、黒色のデータを、
    前記黒色用参照テーブルを参照して変換することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のカラー画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、さらに、各色デー
    タを前記細線用参照テーブルによって変換される濃度よ
    りも低い濃度の各色データに変換する低濃度用参照テー
    ブルを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載のカラー画像形成装置。
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