JP2017180891A - 浴室換気乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、1ファンタイプと2ファンタイプの間で部品の共有化が可能な浴室換気乾燥装置を提供することを目的とする。
図1は、実施形態に係る浴室換気乾燥装置1を浴室に取り付けた状態を表す概略図である。
図2は、実施形態に係る浴室換気乾燥装置1の一例を表す断面図である。
浴室換気乾燥装置1は、浴室BRの空気を吸い込み、ヒータを経由させて浴室BRに向けて吹き出す。または、浴室換気乾燥装置1は、浴室BRの空気を吸い込み、吸い込んだ空気の少なくとも一部を、ダクトD1を通して浴室外に排出する。
浴室換気乾燥装置1は、例えば、洗面所SRの壁面に設けられたリモコンRCによって操作することができる。
共通ユニット10は、ケーシング101、スクロール103、パネル105、ヒータケース107、カバー113、ファン121、ヒータ125、吸気口131、および吹出口133を有する。
共通ユニット10は、図2に表すように、さらにダクトカバー111、ダンパ123、および換気口135を有していてもよい。
以降では、浴室BRから見て浴室換気乾燥装置1が設けられる方向を「上」とし、「上」と反対の方向を「下」として、実施形態に係る発明を説明する。
パネル105は、ケーシング101の下面に取り付けられ、スクロール103を覆っている。
ファン121は、ケーシング101の外側に設けられたモータ121aと、スクロール103の内側に設けられた羽根121bと、を有する。モータ121aによって羽根121bを回転させることで、浴室BRの空気が、ケーシング101の下面に形成された吸気口131から吸い込まれる。このとき、浴室BRの空気は、図2に表す矢印のように、ケーシング101とパネル105との隙間から吸気口131に向かって流れる。
なお、図2では、カバー113がケーシング101と別体に設けられている例を表している。しかし、カバー113はケーシング101と一体に形成されていてもよい。例えば、樹脂を成型してケーシング101を製造する際に、入れ子を設けることで、ケーシング101とカバー113とを一体に形成することが可能である。
シャッタ127は、間隙Gが形成された位置に設けられている。シャッタ127は、回動可能に構成されている。シャッタ127を回動させることで、間隙Gの少なくとも一部を覆う(塞ぐ)ことが可能である。
図3は、図2のA−A線における断面を表す断面図である。
なお、図3では、ヒータ125およびシャッタ127が省略されている。
ここでは、外壁面Sに沿う方向であって、上下方向に対して垂直な方向を前後方向とし、前後方向および上下方向に対して垂直な方向を左右方向とする。
なお、間隙Gの形状は、ケーシング101の形状やスクロール103の形状および配置などに合わせて適宜変更することが可能である。また、図3では、間隙Gを形成する第1部分103aの一部の外壁面Sが平面状である場合を表している。しかし、図3に表す例に限らず、第1部分103aの間隙Gに面する外壁面が、全て平面状に形成されていてもよい。
図4は、実施形態に係る浴室換気乾燥装置1の他の一例を表す断面図である。
このとき、例えば、ダンパ123で吹出口133を遮蔽し、換気口135を開放することで、浴室BRおよび洗面所SRの空気が屋外へ排出される。
または、シャッタ127によって、間隙Gの一部を塞いだ状態でファン121を動作させることで、洗面所SRからの空気の流量を抑えつつ、浴室BRからの空気の流量を大きくすることができる。
このとき、シャッタ127によって、間隙Gの開口面積を調整することで、洗面所SRからの空気の流量を調整することができる。
なお、ここでは、開口面積とは、間隙Gを空気が流れる際の、空気の流れに対して垂直な面における間隙Gの面積を意味している。
あるいは、シャッタ127によって間隙Gを塞いだ状態で、ダンパ123で吹出口133の一部および換気口135の一部を開放することで、浴室BRの空気の一部を屋外に排出しつつ、他の一部を加熱して浴室BRに向けて吹き出すことができる。
図5は、実施形態に係る浴室換気乾燥装置1の他の一例を表す断面図である。
図6は、実施形態に係る浴室換気乾燥装置1の他の一例を表す平面図である。
なお、共通ユニット10に換気ユニット30が取り付けられる際には、図5に表すように、共通ユニット10からダクトカバー111およびダンパ123が取り除かれ、換気口135と繋がっていた開口がキャップ129によって塞がれる。
ケーシング301は、ケーシング101の上に設けられている。
スクロール303は、ケーシング301の内側に設けられている。
ファン321は、ファン121と同様に、モータ321aと、羽根321bと、を有する。モータ321aによって羽根321bを回転させることで、空気が換気ユニット30の内部に吸い込まれ、スクロール303の内部を流れる。
すなわち、共通ユニット10に吸気ユニット20を取り付けた際には、吸気口137には、共通ユニット10以外のユニットから、共通ユニット10に向けて空気が流れていた。これに対して、共通ユニット10に換気ユニット30を取り付けた際には、吸気口137(間隙G)には、共通ユニット10から換気ユニット30に向かう方向に空気が流れる。
または、ファン321を動作させた際に、シャッタ127によって間隙Gの一部のみを塞ぐことで、浴室BRからの空気の流入を抑え、洗面所SRおよびトイレ室TRからの空気の流量を大きくすることもできる。
また、ファン121およびファン321を同時に動作させることで、浴室BRや洗面所SR、トイレ室TRを換気しつつ、浴室BRの空気の一部を加熱して浴室BRに循環させることも可能である。このとき、シャッタ127によって間隙Gの開口面積を調整することで、浴室BRから換気ユニット30に流れる空気の流量を調整することが可能である。
本実施形態によれば、図2を用いて説明したように、共通ユニット10にダクトカバー111およびダンパ123を取り付け、間隙Gをカバー113によって塞ぐことで、共通ユニット10を、浴室BRに対して換気、乾燥、および暖房を行う装置として用いることができる。
このような構造によれば、図4を用いて説明したように、共通ユニット10に吸気ユニット20を取り付けることで、浴室BRに加えて、他の1部屋を換気することが可能となる。あるいは、図5および図6を用いて説明したように、共通ユニット10に換気ユニット30を取り付けることで、浴室BRに加えて、他の複数の部屋を換気することが可能となる。
すなわち、間隙Gを形成し、共通ユニット10に他のユニットを選択的に取り付け可能に構成することで、共通ユニット10を、複数の異なる形態に対する共通部品として用いるとともに、間隙Gを、共通ユニット10に他のユニットを取り付けた際の風路として用いることが可能となる。
共通ユニット10を、複数の異なる形態の浴室換気乾燥装置に対する共通部品として用いることで、浴室換気乾燥装置の部品数を削減でき、浴室換気乾燥装置の製造コストを低減することが可能となる。
このような構成によれば、スクロール103内を流れる空気の圧損の増大を抑制しつつ、間隙Gの開口面積を大きくすることができる。間隙Gの開口面積を大きくすることで、吸気ユニット20から共通ユニット10に流れる空気、または共通ユニット10から換気ユニット30に流れる空気の圧損を小さくすることができ、空気を効率的に換気することが可能となる。
図7は、スクロール103の第1部分103aの下端近傍を拡大した断面図である。
前述した通り、ケーシング101の一部とスクロール103の第1部分103aとによって間隙Gが形成されている。このとき、第1部分103aの外壁面下端のコーナー部C1が、図7に表すように、第1部分103aの外壁面Sからスクロール103の下面に向けて、湾曲していることが望ましい。
コーナー部C1を湾曲させることで、間隙Gを通る空気に対する圧損を小さくし、空気を効率的に換気することが可能となる。
この点について、本実施形態に係る浴室換気乾燥装置1では、図7に表すように、第1部分103aの下端が、外壁面Sよりも、スクロール103の対面するケーシング101に向けて突出し、シャッタ127が、この下端の上に設けられている。
このような構造によれば、シャッタ127が間隙Gを開放した状態における、シャッタ127近傍における圧損を小さくすることができ、空気を効率的に換気することが可能となる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (8)
- 浴室と、前記浴室以外の部屋と、の換気を行う浴室換気乾燥装置であって、
前記浴室の空気が吸い込まれる第1吸気口と、
前記第1吸気口から吸い込まれた空気または前記部屋の空気が吸い込まれる第2吸気口と、
内部空間が前記第1吸気口と連通するスクロールと、
前記スクロール内に設けられる第1送風部と、
前記スクロールを囲うケーシングと、
を備え、
前記第1吸気口または前記第2吸気口から吸い込まれた空気は、前記スクロールの一部と前記ケーシングの一部との間の間隙を通して屋外へ排出されることを特徴とする浴室換気乾燥装置。 - 前記第2吸気口と、前記部屋と、に繋がる吸気流路を有する吸気ユニットと、
換気ユニットであって、
屋外に繋がる換気口と、
前記第2吸気口と、前記部屋と、前記換気口と、に繋がる換気経路と、
前記換気経路上に設けられ、前記第2吸気口から吸い込まれた空気および前記部屋から吸い込まれた空気を前記換気口へ送る第2送風部と、
を有する換気ユニットと、
のいずれかを前記ケーシングの上に選択的に取り付け可能に構成されたことを特徴とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。 - 前記第2吸気口と、前記部屋と、に繋がる吸気流路を有し、前記ケーシングの上に設けられる吸気ユニットをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記第2吸気口と、前記部屋と、に繋がる換気経路と、
前記換気経路上に設けられ、前記第2吸気口から吸い込まれた空気および前記部屋から吸い込まれた空気を屋外へ送る第2送風部と、
を有し、前記ケーシングの上に設けられる換気ユニットをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の浴室換気乾燥装置。 - 前記スクロールの前記一部の外壁面は、平面状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記スクロールの前記一部の外壁面の下端は、前記外壁面から前記スクロールの下面に向けて湾曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室換気乾燥装置。
- 回動可能に設けられ、回動により前記間隙の開口面積を調整可能な遮蔽部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の浴室換気乾燥装置。
- 前記スクロールの前記一部の外壁面の下端は、前記ケーシングの前記一部に向けて突出しており、
前記遮蔽部の回動軸は、前記下端の上に設けられたことを特徴とする請求項7記載の浴室換気乾燥装置。
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