JP2017180361A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気行程において既燃ガスの排出効率を高めることにより、追従する吸気行程における新気の導入量を増加させることができるエンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】燃焼室19を開閉する吸気弁21a,21b、及び排気弁22a,22bが設けられたエンジンの制御装置であって、吸気弁21a,21bを制御する吸気側可変動弁機構71と、排気弁22a,22bをそれぞれ独立して制御する排気側可変動弁機構72と、を備え、所定の低回転運転領域での排気行程において、排気側可変動弁機構72によってピストンの上昇中に排気弁22aのみを開弁し、その後、吸気側可変動弁機構71によって吸気弁21a,21bの少なくとも一方を開弁する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの制御装置に関し、特に、可変動弁機構によって排気弁の開閉を制御するエンジンの制御装置に関する。
従来から、エンジンの制御装置においては、エンジンの吸気弁及び排気弁の開弁及び閉弁の時期を適切に制御することによりエンジンの運転効率を高める技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2012−36798号公報
特許文献1では、同一のリフトカーブに従って開閉する吸気弁及び排気弁を1気筒毎にそれぞれ2つずつ備えるエンジンにおいて、吸気弁又は排気弁の開弁時期に位相差を設定することにより気筒内に旋回流を生じさせ、これにより、排気エミッション及び燃費を改善することとしている。
近年、排気エミッション及び燃費の更なる改善を目的として、HCCI燃焼方式を採用したエンジンの開発が進められている。そして、HCCI燃焼方式を採用したエンジンでは、エンジンの低回転領域からラムダ値を2程度にするリーン燃焼を行うため、吸気効率の向上が求められている。吸気行程において吸気効率を高めるためには、新気の導入量を向上させることの他に、直前の排気行程において燃焼室内の既燃ガスの排出効率を高めることが考えられる。
そこで本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、排気行程において既燃ガスの排出効率を高めることにより、追従する吸気行程における新気の導入量を増加させることができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、
燃焼室を開閉する第1の吸気弁及び第2の吸気弁、並びに第1の排気弁及び第2の排気弁が設けられたエンジンの制御装置であって、
前記第1の吸気弁及び前記第2の吸気弁を制御する吸気側可変動弁機構と、
前記第1の排気弁及び前記第2の排気弁をそれぞれ独立して制御する第1の排気側可変動弁機構、及び第2の排気側可変動弁機構と、を備え、
所定の低回転運転領域での排気行程において、
前記第1の排気側可変動弁機構によってピストンの上昇中に前記第1の排気弁のみを開弁し、その後、前記吸気側可変動弁機構によって前記第1の吸気弁及び前記第2の排気弁の少なくとも一方を開弁する。
このように構成された本発明によれば、
所定の低回転運転領域の排気行程において、
ピストン上昇中に、第2の排気弁を閉弁したまま第1の排気弁のみを開弁する。これにより、燃焼室内の既燃ガスが第1の排気弁を介して排出される気流が形成される。このとき、第1の排気弁のみを開弁して第2の排気弁を閉弁したままにすることにより、第1の排気弁から排出される気流の流速が増加する。これにより、燃焼室内の既燃ガスの排出効率を高めることができる。そして燃焼室から排出される気流が形成されている状態で、第1の吸気弁及び第2の吸気弁の少なくとも一方を開弁することにより、開弁した吸気弁から燃焼室内に新気が流れ込む。このとき、燃焼室内には、第1の排気弁を開弁することによって形成された気流によってエンジンの排気側の負圧が発生しており、この負圧によって開弁した吸気弁から燃焼室内に流れ込む新気の量を増やすことができる。
また、本発明において好ましくは、前記所定の低回転運転領域の排気行程において前記吸気側可変動弁機構は、上面視したときに前記燃焼室に対して前記第1の排気弁と対角線上に配置されている前記第1の吸気弁又は前記第2の吸気弁のみを開弁する。
このように構成された本発明によれば、排気行程において開弁する第1の排気弁と対角線上に配置されている吸気弁のみを開弁することで、燃焼室内を片寄り無く掃気することができる。
また、本発明において、好ましくは、前記排気行程における第1の排気弁のリフト量は、前記低回転運転領域以外の運転領域での排気行程における第1の排気弁のリフト量の少なくとも2倍である。
このように構成された本発明によれば、片方の排気弁しか開かなかったとしても、十分な量の排気流量を確保することができる。
以上のように、本発明によれば、排気行程において既燃ガスの排出効率を高めることにより、追従する吸気行程における新気の導入量を増加させることができる。
本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの制御ブロック図である。 本発明の実施形態による吸気弁及び排気弁の動作を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンについて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、車両に搭載される、少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(なお、図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、エンジンオイルが貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面には、ディーゼルエンジンの燃焼室に適用されるリエントラント型燃焼室を形成するようなキャビティ141が設けられている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、インジェクタ67に相対する。そして、シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とが、燃焼室19を画定する。なお、燃焼室19の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。なお、幾何学的圧縮比は15以上20以下程度の範囲で、適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、燃焼室19に連通する吸気ポート16及び排気ポート17が形成されていると共に、これら吸気ポート16及び排気ポート17には、燃焼室19側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する(直噴)インジェクタ67が取り付けられている。インジェクタ67は、その噴口が燃焼室19の天井面の中央部分から、その燃焼室19内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室19内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室19の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで、燃焼室19の中央部分から放射状に広がるように噴射された燃料噴霧は、ピストン頂面に形成されたキャビティ141の壁面に沿って流動する。換言すれば、キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで噴射された燃料噴霧を、その内部に収めるように形成されている。この多噴口型のインジェクタ67とキャビティ141との組み合わせは、燃料の噴射後、混合気形成期間を短くすると共に、燃焼期間を短くする上で有利な構成である。なお、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
図外の燃料タンクとインジェクタ67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含み、かつ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更される。なお、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、燃焼室19内の混合気に強制点火(具体的には火花点火)する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室19からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設され、その下流側には、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36が配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるサージタンク33とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気ガスをエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51を含んで構成されている。主通路51には、排気ガスの吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設されている。
また、エンジン1は、制御手段としてのパワートレイン・コントロール・モジュール(以下では「PCM」と呼ぶ。)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されており、このPCM10が制御器を構成する。
図2は、エンジンの概略構成図であり、特定の気筒を上面視したときの概略構成図である。図2に示すように、一つの気筒18には、燃焼室19に連通された2つの吸気口23a,23b及び2つの排気口24a,24bが設けられている。そして、各吸気口23a,23bは、それぞれ、吸気弁21a,21bによって開閉され、各排気口24a,24bは、それぞれ、排気弁22a,22bによって開閉される。吸気ポート16は、吸気口23a,23bの上流側で分岐しており、分岐した通路が、それぞれ吸気口23a,23bに接続されている。
図3は、本発明の実施形態によるエンジンの制御ブロック図である。図5に示すように、PCM10には、各種のセンサSW1、SW2、SW4〜SW18の検出信号が入力される。具体的には、PCM10には、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1の検出信号と、新気の温度を検出する吸気温度センサSW2の検出信号と、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置されかつ、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4の検出信号と、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5の検出信号と、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6の検出信号と、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8の検出信号と、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9の検出信号と、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10の検出信号と、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11の検出信号と、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12の検出信号と、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13の検出信号と、吸気側及び排気側のカム角センサSW14、SW15の検出信号と、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16の検出信号と、エンジン1の油圧を検出する油圧センサSW17の検出信号と、エンジンオイルの油温を検出する油温センサSW18の検出信号と、が入力される。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じて、(直噴)インジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁21a,21bを制御する吸気側可変動弁機構71、排気弁22a,22bを制御する排気側可変動弁機構72、燃料供給システム62、及び、各種の弁(スロットル弁36、EGR弁511)のアクチュエータに対して制御信号を出力する。こうしてPCM10は、エンジン1を運転する。
吸気側可変動弁機構71、及び排気側可変動弁機構72としては、VVT、VVL等、公知の可変動弁機構を用いることができる。
次に、本実施形態の作用について詳述する。
図4は、例えば、エンジン回転数が3000RPM以下である低回転数運転領域での排気行程における排気弁21及び吸気弁22の動作を示すグラフである。図4の実線L1は、2つの排気弁のうちの一方、例えば排気弁21aのリフト量とクランク角との関係を示し、実線L2は、2つの吸気弁のうちの少なくとも一方のリフト量とクランク角との関係を示す。図4に示すように、排気行程においては、ピストンが下死点から上死点に向かっている間、排気側可変動弁機構72は、排気弁22aを開弁する。このとき、他方の第2の排気弁22bは、閉弁したままである。燃焼室19の圧縮中に一方の排気弁を開弁すると、燃焼室19内の高圧既燃ガスは、排気口24aを介して低圧の排気ポート17に排出される。そして、このとき、排気弁22bは開弁しておらず、排気弁22aが設けられた排気口24aのみが開口しているため、排気口24aから排出される既燃ガスの気流の速度は、排気口24a及び排気口24bの両方が開口している場合と比べて約2倍となり、さらに気流によって排気ポート17内に負圧が発生する。そして、ピストンが上死点に達する直前の時刻t1において、少なくとも一方の吸気弁21を開弁すると、燃焼室19から排気ポート17に向かう気流、及び排気ポート17内の負圧によって、開口した吸気弁21から燃焼室19内に大量の新気が流れ込む。また、吸気弁21を開弁した時刻t1から、排気弁21aが閉弁する時刻t2までは、燃焼室19内に流入した新気の一部が燃焼室19を通過して排気ポート17まで至るため、燃焼室19内の既燃ガスを効率的に排気ポート17に排出することができる。このように、ピストンの上死点付近において、排気弁22を片方のみ開弁し、吸気弁21と排気弁22の開弁時期をオーバーラップさせることにより既燃ガスの排出効率及び新気の導入効率を高めることができる。
また、低回転運転領域の排気行程では、片方の排気弁22しか開弁しないため、排気流量を確保するために、排気弁22のリフト量を、高回転運転領域の排気行程における排気弁22のリフト量の2倍にすることが好ましい。
上述したように、低回転運転領域での排気行程では、一方の排気弁22のみを開弁することとしたが、2つの吸気弁21の開閉に関しては、様々な組み合わせをすることができる。例えば、吸気弁21を片方だけ開弁し、又は両方開弁することも可能である。さらには、図2に示すように、2つの吸気弁21と2つの排気弁は、燃焼室19を挟んで平行に配列されているが、燃焼室19を横切る対角線上の吸気弁21a及び排気弁22bを開弁させてもよい。これにより、吸気口23aから入った新気が燃焼室19を横切って対角線上にある排気口24bから流れる気流を作り出すことができ、燃焼室19内の掃気効率を高めることができる。また、吸気弁21a及びこれと対角線上にある排気弁22bを開いた後、次のサイクルでは、吸気弁21b及びこれと対角線上にある排気弁22aを開くというような切り替え制御を行うことも可能である。このような切り替え制御により掃気効率を更に高めることができる。
1 エンジン
10 PCM
18 気筒
21 吸気弁
22 排気弁
71 吸気側可変動弁機構
72 排気側可変動弁機構

Claims (3)

  1. 燃焼室を開閉する第1の吸気弁及び第2の吸気弁、並びに第1の排気弁及び第2の排気弁が設けられたエンジンの制御装置であって、
    前記第1の吸気弁及び前記第2の吸気弁を制御する吸気側可変動弁機構と、
    前記第1の排気弁及び前記第2の排気弁をそれぞれ独立して制御する第1の排気側可変動弁機構、及び第2の排気側可変動弁機構と、を備え、
    所定の低回転運転領域での排気行程において、前記第1の排気側可変動弁機構によってピストンの上昇中に前記第1の排気弁のみを開弁し、その後、前記吸気側可変動弁機構によって前記第1の吸気弁及び前記第2の排気弁の少なくとも一方を開弁する、エンジンの制御装置。
  2. 前記所定の低回転運転領域の排気行程において前記吸気側可変動弁機構は、上面視したときに前記燃焼室に対して前記第1の排気弁と対角線上に配置されている前記第1の吸気弁又は前記第2の吸気弁のみを開弁する、請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記排気行程における第1の排気弁のリフト量は、前記低回転運転領域以外の運転領域での排気行程における第1の排気弁のリフト量の少なくとも2倍である、請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
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