JP6460412B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置に関し、特に、可変動弁機構によって排気弁の開閉を制御するエンジンの制御装置に関する。
従来から、エンジンの制御装置においては、エンジンの吸気弁及び排気弁の開弁及び閉弁の時期を適切に制御することによりエンジンの運転効率を高める技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2012−36798号公報
特許文献1では、同一のリフトカーブに従って開閉する吸気弁及び排気弁を1気筒毎にそれぞれ2つずつ備えるエンジンにおいて、吸気弁又は排気弁の開弁時期に位相差を設定することにより気筒内に旋回流を生じさせ、これにより、排気エミッション及び燃費を改善することとしている。
ところで、近年では、エンジンによる燃料燃焼後の排気行程において、既燃ガスの排出効率を高めるために、エンジンのピストンが下死点に到達する前に排気弁を開弁する、いわゆるブローダウン制御が行われている。通常、ブローダウン制御では、燃焼室の容積が拡張している間に排気弁を開弁させるため、燃焼室内の圧力が比較的高い状態で排気弁を開弁させることとなる。そして、燃焼室内の圧力が高い状態で排気弁を開弁すると、燃焼室内の既燃ガスが瞬間的に排気ポートに排出されるため、燃焼室の排気口から排気ポートに向けて既燃ガスの圧力波及び圧力波による騒音が生じることがある。
そこで、本発明は、排気行程においてブローダウン制御を行う場合において、圧力波による騒音を低減させることができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、排気ポート内に第1の排気弁及び第2の排気弁が設けられたエンジンの制御装置であって、第1の排気弁の開弁時期閉弁時期及びリフト量を制御する第1の可変動弁機構と、記第1の排気弁とは独立し記第2の排気弁の開弁時期閉弁時期及びリフト量を制御する第2の可変動弁機構と、を備え、エンジンの排気行程において、第1の可変動弁機構は、第1のタイミングで第1の排気弁が開くよう第1の排気弁の開弁時期を制御し、エンジンの排気行程において、第2の可変動弁機構は、第1の可変動弁機構によって第1のタイミングで第1の排気弁が開かれた後、所定の遅角量後の第2のタイミングで第2の排気弁を開くよう第2の排気弁の開弁時期を制御し、第1の可変動弁機構及び第2の可変動弁機構は、第1のタイミング及び第2のタイミングで第1の排気弁及び第2の排気弁が開かれた後、第1の排気弁及び第2の排気弁を同時に閉弁するよう第1の排気弁および第2の排気弁の閉弁時期を制御し、且つ、第1の排気弁のリフト量が第2の排気弁のリフト量よりも大きくなるよう第1の排気弁および第2の排気弁のリフト量を制御し、第2の排気弁の所定の遅角量は、正の値であり且つエンジンの回転数が高いほど多くなるよう決定される、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、排気行程において第2の排気弁は、第1の排気弁が開弁してから所定量遅角させた後に開弁する。そして、所定の遅角量は、エンジンの回転数に応じて決定されるものである。そして、第2の排気弁と第1の排気弁とを、エンジン回転数に応じた適切な時間差をもって開弁することにより、燃焼室から排気ポートに向けて瞬間的に排出される既燃ガスの量を減少させることができ、これにより、圧力波の加速度を低下させることができる。また、本発明によれば、排気行程において、第1の排気弁のリフト量が第2のリフト量よりも大きくなるよう制御される。
さらに、本発明によれば、第1の排気弁及び第2の排気弁を同時に閉弁するので、進角して開弁された第1の排気弁の開弁時間を確保することができ、これにより、排気行程における排気効率を高めることができる。そして排気効率を高めることにより、エンジンのトルク損失を抑制し、ドライバからの要求に応じたトルクを確保することができる。
以上のように、本発明によれば、排気行程においてブローダウン制御を行う場合において、圧力波による騒音を低減させることができる。
本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態による可変動弁機構の概略構成図である。 本発明の実施形態による可変動弁機構の動作を示すグラフである。 本発明の実施形態によるエンジンの制御ブロック図である。 本発明の実施形態による排気弁の動作を示すグラフである。 本発明の実施形態による騒音量を示すグラフである。 本発明の実施形態によるエンジン回転数と遅延量との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンについて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、車両に搭載される、少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(なお、図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、エンジンオイルが貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面には、ディーゼルエンジンの燃焼室に適用されるリエントラント型燃焼室を形成するようなキャビティ141が設けられている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、インジェクタ67に相対する。そして、シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とが、燃焼室19を画定する。なお、燃焼室19の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。なお、幾何学的圧縮比は15以上20以下程度の範囲で、適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、燃焼室19に連通する吸気ポート16及び排気ポート17が形成されていると共に、これら吸気ポート16及び排気ポート17には、燃焼室19側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する(直噴)インジェクタ67が取り付けられている。インジェクタ67は、その噴口が燃焼室19の天井面の中央部分から、その燃焼室19内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室19内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室19の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで、燃焼室19の中央部分から放射状に広がるように噴射された燃料噴霧は、ピストン頂面に形成されたキャビティ141の壁面に沿って流動する。換言すれば、キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで噴射された燃料噴霧を、その内部に収めるように形成されている。この多噴口型のインジェクタ67とキャビティ141との組み合わせは、燃料の噴射後、混合気形成期間を短くすると共に、燃焼期間を短くする上で有利な構成である。なお、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
図外の燃料タンクとインジェクタ67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含み、かつ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更される。なお、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、燃焼室19内の混合気に強制点火(具体的には火花点火)する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室19からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設され、その下流側には、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36が配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるサージタンク33とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気ガスをエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51を含んで構成されている。主通路51には、排気ガスの吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設されている。
また、エンジン1は、制御手段としてのパワートレイン・コントロール・モジュール(以下では「PCM」と呼ぶ。)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されており、このPCM10が制御器を構成する。
図2は、エンジンの概略構成図であり、特定の気筒を上面視したときの概略構成図である。図2に示すように、一つの気筒18には、燃焼室19に連通された2つの吸気口23a,23b及び2つの排気口24a,24bが設けられている。そして、各吸気口23a,23bは、それぞれ、吸気弁21a,21bによって開閉され、各排気口24a,24bは、それぞれ、排気弁22a,22bによって開閉される。吸気ポート16は、吸気口23a,23bの上流側で分岐しており、分岐した通路が、それぞれ吸気口23a,23bに接続されている。
図3は、吸気弁及び排気弁に適用される可変動弁機構の概略構成図である。ここでは、排気弁22に適用される排気側可変動弁機構72について詳述するが、吸気弁21に適用される吸気側可変動弁機構71も同一の構成を有している。
図3に示すように、排気弁22に適用される可変動弁機構72は、外部から供給されたエンジンオイルが通過するオイル供給路72aと、オイル供給路72a上に設けられた三方弁としてのソレノイドバルブ72bと、オイル供給路72aからソレノイドバルブ72bを介して供給されたエンジンオイルが充填される圧力室72cと、を有する。ソレノイドバルブ72bは、通電されていない状態では開弁しており、通電されている状態では閉弁する。そして、ソレノイドバルブ72bの上流側のオイル供給路72a上には、図示しない逆止弁などが設けられており、オイル供給路72a内をエンジンオイルが逆流しないように構成されている。このような可変動弁機構72では、ソレノイドバルブ72bが通電しておらず開弁している場合に、オイル供給路72aと圧力室72cとが流体連通される。これにより、オイル供給路72aからのエンジンオイルは、圧力室72cへと供給される(図3中の矢印A11参照)。
また、可変動弁機構72は、タイミングベルトなどを介してクランクシャフト15の回転が伝達される排気カムシャフト23上に設けられたカム72dと、カム72dから伝達された力により揺動するローラーフィンガーフォロア72eと、圧力室72cに連結されており、ローラーフィンガーフォロア72eによって動作されて、圧力室72c内のエンジンオイルの圧力(油圧)を上昇させるポンプユニット72fと、を有する。加えて、可変動弁機構72は、ソレノイドバルブ72bを介して圧力室72cに連結され、圧力室72c内の油圧によって排気弁22を開弁させるように動作するブレーキユニット72gと、ブレーキユニット72gが動作していないときに排気弁22の閉状態を維持するための力を付与するバルブスプリング72hと、を有する。このような可変動弁機構72では、ソレノイドバルブ72bが閉弁すると、オイル供給路72aと圧力室72cとの流体連通が遮断され、同時に、圧力室72cとブレーキユニット72gとが流体連通されることで、圧力室72c内の油圧がブレーキユニット72gに作用する(図3中の矢印A12参照)。
可変動弁機構72が排気弁22を開弁させる動作について具体的に説明する。カム72dが排気カムシャフト23と同期して回転すると、カム72dに形成されたカム山(換言するとカムロブ)が所定時間にわたってローラーフィンガーフォロア72eに接触する。そして、カム山がローラーフィンガーフォロアに接触している間、カム山がローラーフィンガーフォロア72eをポンプユニット72f方向に押し込む。ローラーフィンガーフォロア72eがポンプユニット72f方向に押し込まれると、ローラーフィンガーフォロア72eがポンプユニット72fを付勢して、ポンプユニット72fが圧力室71c内のエンジンオイルを圧縮する。これにより、圧力室72c内の油圧が上昇する。そして、圧力室72c内の油圧が上昇している間にソレノイドバルブ72bを閉弁すると、上昇した圧力室72c内の油圧がブレーキユニット72gに作用する。これにより、ブレーキユニット72gが排気弁22を付勢し、排気弁22がリフトして開弁する。
基本的には、カム72dに形成されたカム山の先行側端面72iがローラーフィンガーフォロア72eに作用している間の何処かのタイミングでソレノイドバルブ72bを閉弁すると、排気弁22を開弁させることができる。したがって、可変動弁機構72では、ソレノイドバルブ72bを開状態から閉状態に切り替えるタイミングを変えることで、排気弁22の開弁時期を変化させることができる。一方で、可変動弁機構72では、ソレノイドバルブ72bを閉状態から開状態に切り替えるタイミングを変えることで、排気弁22の閉弁時期を変化させることができる。本実施形態では、排気行程において排気弁22を開弁できるように、カム72d上の所定位置にカム山が形成されている。
図4は、可変動弁機構72の動作を示すグラフである。図4(a)の上には、可変動弁機構72によって排気弁22を比較的早い時期t11にて開弁させたときの排気弁22の動作(リフトカーブ)を示しており、図4(a)の下には、このように排気弁22を動作させたときの可変動弁機構72のソレノイドバルブ72bの開閉状態を示している。図4(a)は、カム山がローラーフィンガーフォロア72eに作用している全期間にわたって、ソレノイドバルブ72bを閉じているときの動作を示す。一方で図4(b)は、カム山がローラーフィンガーフォロア72eに作用してから所定期間後の時期t12においてソレノイドバルブ72bを閉じたときの動作を示す。
図4(a)と図4(b)とを比較すると、図4(b)に示すように、時刻t12においてソレノイドバルブ72bを閉じると、時刻t12から排気弁22のリフトが開始し、図4(a)の場合と比較して遅い時期に排気弁22を開弁させることができる。即ち、時刻t12においてソレノイドバルブ72bを閉じると、圧力室72c内の圧力が上昇するためブレーキユニット72gに作用している油圧が上昇し、これにより排気弁22が開弁する。このように、ソレノイドバルブ72eを閉じるタイミングを制御することにより、排気弁22が閉弁するタイミングを制御することができる。
図5は、本発明の実施形態によるエンジンの制御ブロック図である。図5に示すように、PCM10には、各種のセンサSW1、SW2、SW4〜SW18の検出信号が入力される。具体的には、PCM10には、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1の検出信号と、新気の温度を検出する吸気温度センサSW2の検出信号と、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置されかつ、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4の検出信号と、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5の検出信号と、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6の検出信号と、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8の検出信号と、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9の検出信号と、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10の検出信号と、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11の検出信号と、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12の検出信号と、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13の検出信号と、吸気側及び排気側のカム角センサSW14、SW15の検出信号と、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16の検出信号と、エンジン1の油圧を検出する油圧センサSW17の検出信号と、エンジンオイルの油温を検出する油温センサSW18の検出信号と、が入力される。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じて、(直噴)インジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁21a,21bを制御する吸気側可変動弁機構71、排気弁22a,22bを制御する排気側可変動弁機構72、燃料供給システム62、及び、各種の弁(スロットル弁36、EGR弁511)のアクチュエータに対して制御信号を出力する。こうしてPCM10は、エンジン1を運転する。
次に、本実施形態の作用について詳述する。
図6は、排気行程における排気弁の動作を示すグラフであり、図7は、排気行程における圧力波を示すグラフである。図6中、実線L1及び実線L2は、それぞれ、排気弁22a及び排気弁22bのリフトカーブを示す。同図に示すように、一方の排気弁22bを制御する可変動弁機構72では、排気行程においてピストンが下死点を通過する前にソレノイドバルブ72eを閉じ、これにより、排気弁22bを開弁させる。これにより、カム山のプロフィールに従ったリフトカーブ(実線L2)を描く。一方で、排気弁22aを制御する可変動弁機構72では、排気弁22bから所定の遅角量rt後に排気弁22aを開弁し、その後、排気弁22aと同時に閉弁される。そして、PCM10は、エンジン回転数に応じて遅角量rtを制御するようになっている。また、時間差をもって開弁した排気弁22a,22bを同時に閉弁することにより、開弁時期に時間差を設けつつ、排気弁22a,22bの開弁時間を長くすることで所定の排気量を確保することができる。そして所定の排気量を確保することにより、エンジンのトルク損失を抑制し、ドライバからの要求に応じたトルクを確保することができる。
上述した時間差をもった排気弁22の制御により、排気時の騒音は、図7に示すように低減される。図7中、破線L3は、排気行程のブローダウン制御時において排気弁22a,22bを同時に開弁した場合の圧力波を示し、実線L4は、上述した遅角量rtをもって排気弁22aを遅らせて開弁した場合の圧力波を示す。図7に示すように、実線L4の振幅及び増加量(傾き)は、破線L3の振幅及び増加量(傾き)より小さくなっている。これにより、圧力波の傾きを小さくし、排気工程時の騒音を低減させることができる。即ち、燃焼行程が終了すると燃焼室19内には高温・高圧の既燃ガスが充満しているが、燃焼室19を排気ポート17と接続する際に、排気弁22a,22bを一つずつ開弁させることで燃焼室19内の高圧ガスが急激に排気ポート17に排出されるのを抑制することができる。そして、高圧ガスの排出量を抑制することにより、排気ポート17内で生じる圧力波のエネルギーを抑制することができ、これにより排気ポート17内の騒音を低減させることができる。
遅角量rtは、エンジン回転数に応じて決定される値であり、エンジン回転数が高いほど遅角量rtは多くなる。そして、図8に示すように、遅角量rtは、エンジンの回転数とほぼ比例するように決定されている。
以上のように、本実施形態によれば、排気行程において排気弁22a,22bの開弁時期に時間差を設定することにより、排気弁22a,22bを開いたときの圧力波による騒音を低減することができる。
1 エンジン
10 PCM
18 気筒
21 吸気弁
23a,23b 吸気口
72 吸気側可変動弁機構

Claims (1)

  1. 排気ポート内に第1の排気弁及び第2の排気弁が設けられたエンジンの制御装置であって、
    前記第1の排気弁の開弁時期閉弁時期及びリフト量を制御する第1の可変動弁機構と、
    前記第1の排気弁とは独立して前記第2の排気弁の開弁時期閉弁時期及びリフト量を制御する第2の可変動弁機構と、を備え、
    エンジンの排気行程において、前記第1の可変動弁機構は、第1のタイミングで前記第1の排気弁が開くよう前記第1の排気弁の開弁時期を制御し、
    エンジンの排気行程において、前記第2の可変動弁機構は、前記第1の可変動弁機構によって前記第1のタイミングで前記第1の排気弁が開かれた後、所定の遅角量後の第2のタイミングで前記第2の排気弁を開くよう前記第2の排気弁の開弁時期を制御し、
    前記第1の可変動弁機構及び前記第2の可変動弁機構は、前記第1のタイミング及び前記第2のタイミングで前記第1の排気弁及び前記第2の排気弁が開かれた後、前記第1の排気弁及び前記第2の排気弁を同時に閉弁するよう前記第1の排気弁および前記第2の排気弁の閉弁時期を制御し、且つ、前記第1の排気弁のリフト量が前記第2の排気弁のリフト量よりも大きくなるよう前記第1の排気弁および前記第2の排気弁のリフト量を制御し、
    前記第2の排気弁の所定の遅角量は、正の値であり且つエンジンの回転数が高いほど多くなるよう決定される、エンジンの制御装置。
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