JP6350973B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置に係わり、特に、過給機を備え、所定の運転領域において圧縮自己着火燃焼を行うエンジンの制御装置に関する。
従来、予混合圧縮自己着火(Homogeneous-Charge Compression Ignition:HCCI)による圧縮着火燃焼を行うエンジンが知られている。このHCCI燃焼を行うエンジンでは、気筒の排気行程から吸気行程において吸気弁及び排気弁の双方を閉じるネガティブオーバーラップ期間(NVO:Negative Valve Overlap)を設けて、既燃ガスを気筒内に残留させることにより燃焼室内の混合ガスの温度を上昇させる、いわゆる内部EGRシステムを利用している(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−153553号公報
しかしながら、上記のようにNVO期間を設けた場合、排気行程中に排気弁を閉弁することに伴い、気筒内に残留した高温の既燃ガスを圧縮することになるので、冷却損失が増大する。そこで、NVO期間を設けるのではなく、吸気行程中の所定の開弁期間において排気弁を開くことにより、排気ポートから燃焼室へ既燃ガスを逆流させることも可能である(いわゆる排気の二度開き)。
ところで、HCCI燃焼を行うエンジンにおいて、高負荷時の吸気の充填効率を確保するために、過給機による過給を行うことが考えられる。しかしながら、過給を行っているときに排気の二度開きを実行すると、燃焼室内へ過給された吸気が既燃ガスを排気ポートから押し出すことになるので、燃焼室内へ既燃ガスを導入することができない。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる、エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のエンジンの制御装置は、過給機を備え、所定の運転領域において圧縮自己着火燃焼を行うエンジンの制御装置であって、排気行程における排気弁の閉弁時期を変化させ、吸気行程中に排気弁を開弁させる排気側可変バルブ機構と、吸気行程における吸気弁の開弁時期を変化させる吸気側可変バルブ機構と、エンジンの運転状態に応じて排気側可変バルブ機構及び吸気側可変バルブ機構を制御する可変バルブ機構制御手段と、エンジンの運転状態に応じて過給機による過給圧を制御する過給制御手段とを有し、可変バルブ機構制御手段は、圧縮自己着火燃焼を行う運転領域における低負荷側の第1運転領域では、排気行程から吸気行程において排気弁を上死点で閉弁させるのと同時に上死点で開弁させるように排気側可変バルブ機構を制御して既燃ガスを気筒内に導入し、圧縮自己着火燃焼を行う運転領域における第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域では、排気行程から吸気行程において吸気弁及び排気弁の双方を閉じるネガティブオーバーラップ期間を設けて既燃ガスを気筒内に残留させ、且つ、吸気行程中は排気弁を閉弁させておくように排気側可変バルブ機構及び吸気側可変バルブ機構を制御し、過給制御手段は、第2運転領域における過給圧を第1運転領域における過給圧よりも高くすることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、可変バルブ機構制御手段は、第1運転領域では排気の二度開きにより既燃ガスを気筒内に導入し、第1運転領域よりも過給圧の高い第2運転領域では排気の二度開きを停止するとともにネガティブオーバーラップ期間を設けて既燃ガスを気筒内に残留させるので、過給圧が相対的に低い第1運転領域では排気の二度開きを行うことで冷却損失を低減しながら必要な既燃ガスを確保することができるとともに、過給圧が相対的に高い第2運転領域では排気の二度開きによる既燃ガスの押し出しを回避してネガティブオーバーラップ期間に応じた既燃ガスを確保することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる。
また、本発明において、好ましくは、可変バルブ機構制御手段は、第1運転領域では、吸気行程において、排気側可変バルブ機構により吸気弁の開弁時期以降に排気弁を閉弁させ、吸気側可変バルブ機構により、エンジン負荷が高くなるほど吸気弁の開弁時期を進角させ、第2運転領域では、排気側可変バルブ機構及び吸気側可変バルブ機構により、エンジン負荷が高くなるほどネガティブオーバーラップ期間を短縮する。
このように構成された本発明においては、可変バルブ機構制御手段は、第1運転領域では、吸気行程において、吸気弁の開弁時期以降に排気弁を閉弁させるとともに、エンジン負荷が高くなるほど吸気弁の開弁時期を進角させ、第2運転領域では、エンジン負荷が高くなるほどネガティブオーバーラップ期間を短縮するので、第1運転領域では吸気弁の開弁時期を制御することにより燃焼室内へ導入する既燃ガス量を制御できるとともに、第2運転領域ではネガティブオーバーラップ期間を制御することにより燃焼室内へ導入する既燃ガス量を制御することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、負荷に応じた過給と燃焼室内へ導入する既燃ガス量の制御とを両立することができる。
また、本発明において、好ましくは、過給制御手段は、第1運転領域では、過給機による過給を停止し、第2運転領域では、過給機による過給を行う。
このように構成された本発明においては、過給が行われない第1運転領域では排気の二度開きを行うことで冷却損失を低減しながら必要な既燃ガスを確保することができるとともに、過給が行われる第2運転領域では排気の二度開きによる既燃ガスの押し出しを回避してネガティブオーバーラップ期間に応じた既燃ガスを確保することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる。
本発明によるエンジンの制御装置によれば、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの制御装置に関する電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンの運転領域の説明図である。 本発明の実施形態による吸気弁及び排気弁のリフトカーブを示す線図であり、(a)及び(b)はエンジンの低負荷HCCI領域、(c)はエンジンの中負荷HCCI領域、(d)はエンジンの高負荷HCCI領域、(e)はエンジンのSI領域のそれぞれにおける、吸気弁及び排気弁のリフトカーブを示す線図である。 本発明の実施形態によるエンジン制御処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置を説明する。
[装置構成]
図1は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置が適用されたエンジン(エンジン本体)1の概略構成を示し、図2は、本発明の実施形態によるエンジンの制御装置を示すブロック図である。
エンジン1は、車両に搭載されると共に、少なくともガソリンを含有する燃料が供給されるガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(なお、図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面には、ディーゼルエンジンでのリエントラント型のようなキャビティ141が形成されている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、後述するインジェクタ67に相対する。シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とは、燃焼室19を画定する。なお、燃焼室19の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、後述する圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。なお、幾何学的圧縮比は15以上20以下程度の範囲で、適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、複数(例えば2つ)の吸気ポート16及び複数(例えば2つ)排気ポート17が形成されていると共に、これら複数の吸気ポート16及び複数の排気ポート17には、燃焼室19側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。
吸気弁21及び排気弁22をそれぞれ駆動する動弁系の内、排気側には、気筒18毎に複数設けられた排気弁22のそれぞれの作動モードを通常モードと特殊モードとに切り替える、例えば油圧作動式の可変バルブリフト機構(図2参照。以下、VVL(Variable Valve Lift)と称する)71と、クランクシャフト15に対する排気カムシャフトの回転位相を変更することが可能な位相可変機構(以下、VVT(Variable Valve Timing)と称する)75と、が設けられている。
VVL71は、その構成の詳細な図示は省略するが、カム山を一つ有する第1カムとカム山を2つ有する第2カムとの、カムプロフィールの異なる2種類のカム、及び、その第1及び第2カムのいずれか一方のカムの作動状態を選択的に排気弁22に伝達するカムシフティング機構を含んで構成されている。第1カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、排気弁22は、排気行程中において一度だけ開弁される通常モードで作動するのに対し、第2カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、排気弁22が、排気行程中において開弁すると共に、吸気行程中においても開弁するような、いわゆる排気の二度開きを行う特殊モードで作動する。VVL71の通常モードと特殊モードとは、エンジンの運転状態に応じて切り替えられる。具体的には、特殊モードは、内部EGRに係る制御の際に利用される。
VVT75は、液圧式、電磁式又は機械式の公知の構造を適宜採用すればよく、その詳細な構造についての図示は省略する。排気弁22は、VVT75によって、その開弁時期及び閉弁時期を、所定の範囲内で連続的に変更可能である。
一方、吸気側には、図2に示すように、VVL74が設けられている。吸気側のVVL74は、吸気弁21のリフト量を連続的に変更可能な連続可変バルブリフト機構を含んで構成されている。
シリンダヘッド12にはまた、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する(直噴)インジェクタ67が取り付けられている。インジェクタ67は、その噴口が燃焼室19の天井面の中央部分から、その燃焼室19内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室19内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室19の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで、燃焼室19の中央部分から放射状に広がるように噴射された燃料噴霧は、ピストン頂面に形成されたキャビティ141の壁面に沿って流動する。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで噴射された燃料噴霧を、その内部に収めるように形成されている、と言い換えることが可能である。この多噴口型のインジェクタ67とキャビティ141との組み合わせは、燃料の噴射後、混合気形成期間を短くすると共に、燃焼期間を短くする上で有利な構成である。なお、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
図外の燃料タンクとインジェクタ67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含みかつ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、エンジン1の運転状態に応じて変更される。なお、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、燃焼室19内の混合気に強制点火する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、図1に示すように、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室19からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設され、その下流側には、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36が配設されている。また、スロットル弁36の下流側には、通過する吸気を昇圧させるスーパーチャージャー81が設けられている。このスーパーチャージャー81は、クランクシャフト15から取り出された動力や電動モータにより駆動される。さらに、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
また、吸気通路30には、スーパーチャージャー81によって過給された吸気の一部を、スーパーチャージャー81の上流側に還流するためのエアバイパス通路83が設けられている。具体的には、エアバイパス通路83の一端は、スーパーチャージャー81の下流側で且つサージタンク33の上流側の吸気通路30に接続され、エアバイパス通路83の他端は、スロットル弁36の下流側で且つスーパーチャージャー81の上流側の吸気通路30に接続されている。
このエアバイパス通路83には、エアバイパス通路83を流れる吸気の流量を開閉動作により調節するエアバイパスバルブ85が設けられている。エアバイパスバルブ85は、エアバイパス通路83を完全に閉じる閉状態と完全に開く開状態とに切り換え可能な、いわゆるオンオフバルブである。
吸気通路30におけるスロットル弁36とスーパーチャージャー81との間には、気筒18に導入する新気にオゾンを添加するオゾン発生器(O3発生器)76が介設されている。オゾン発生器76は、吸気に含まれる酸素を原料ガスとして、無声放電によりオゾンを生成する。つまり、電極に対して、図外の電源から高周波交流高電圧を印加することにより、放電間隙において無声放電が発生し、そこを通過する空気(つまり、吸気)がオゾン化される。こうしてオゾンが添加された吸気は、サージタンク33から吸気ポート16を介して、各気筒18内に導入される。オゾン発生器76の電極に対する電圧の印加態様を変更する、及び/又は、電圧を印加する電極の数を変更することによって、オゾン発生器76を通過した後の、吸気中のオゾン濃度を調整することが可能である。PCM10は、こうしたオゾン発生器76に対する制御を通じて、気筒18内に導入する吸気中のオゾン濃度の調整を行う。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるスーパーチャージャー81とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気ガスをエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51を含んで構成されている。主通路51には、排気ガスの吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設されている。
エンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下、PCMという)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM10が制御器を構成する。
PCM10には、図1、2に示すように、各種のセンサSW1、SW2、SW4〜SW16の検出信号が入力される。具体的には、PCM10には、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1の検出信号と、新気の温度を検出する吸気温度センサSW2の検出信号と、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置されかつ、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4の検出信号と、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5の検出信号と、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6の検出信号と、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8の検出信号と、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサSW9の検出信号と、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダO2センサSW10の検出信号と、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11の検出信号と、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12の検出信号と、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13の検出信号と、吸気側及び排気側のカム角センサSW14、SW15の検出信号と、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16の検出信号と、が入力される。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じてインジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁側のVVL74、排気弁側のVVT75及びVVL71、燃料供給システム62、各種の弁(スロットル弁36、EGR弁511、エアバイパスバルブ83)のアクチュエータ、並びに、オゾン発生器76へ制御信号を出力する。こうしてPCM10は、エンジン1を運転する。詳細は後述するが、PCM10は、本発明における可変バルブ機構制御手段及び過給制御手段として機能する。
[運転領域]
次に、図3を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの運転領域について説明する。図3は、エンジン1の運転制御マップの一例を示している。このエンジン1は、燃費の向上や排気エミッション性能の向上を目的として、エンジン負荷が相対的に低い低負荷域では、点火プラグ25による点火を行わずに、予混合圧縮自己着火(Homogeneous-Charge Compression Ignition:HCCI)による圧縮着火燃焼を行う。しかしながら、エンジン1の負荷が高くなるに従って、圧縮着火燃焼では、燃焼が急峻になりすぎてしまい、例えば燃焼騒音等の問題を引き起こすことになる。そこで、このエンジン1では、エンジン負荷が相対的に高い高負荷域では、圧縮着火燃焼を止めて、点火プラグ25を利用した強制点火燃焼(ここでは火花点火燃焼(Spark Ignition:SI))に切り替える。このように、このエンジン1は、エンジン1の運転状態、特にエンジン1の負荷に応じて、予混合圧縮自己着火燃焼を行うHCCIモードと、火花点火燃焼を行うSIモードとを切り替えるように構成されている。但し、モード切り替えの境界線は、図例に限定されるものではない。
また、図3に示すように、HCCIモードでエンジン1の運転が行われるHCCI領域は、負荷が低い方から順に低負荷HCCI領域、中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域の3つの領域に区分されている。詳細は後述するが、エンジン1の運転状態がHCCI領域における低負荷側の第1運転領域(本実施形態では低負荷HCCI領域)にある場合には排気の二度開きを行い、エンジン1の運転状態が第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域(本実施形態では中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域)にある場合にはNVO期間が設けられる。また、第1運転領域ではスーパーチャージャー81による過給が停止され、第2運転領域ではスーパーチャージャー81による過給が行われる。
[吸気弁及び排気弁の動作]
次に、図4を参照して、本発明の実施形態による吸気弁及び排気弁の動作を説明する。図4は、本発明の実施形態による吸気弁21及び排気弁22のリフトカーブを示す線図であり、(a)及び(b)は低負荷HCCI領域、(c)は中負荷HCCI領域、(d)は高負荷HCCI領域、(e)はSI領域のそれぞれにおける、吸気弁21及び排気弁22のリフトカーブの一例を示している。この図4において、実線は吸気弁21のリフトカーブを示し、点線は排気弁22のリフトカーブを示している。
低負荷HCCI領域(第1運転領域)において、PCM10は、多量の既燃ガスによって気筒18内の温度を高めるために、吸気行程中に排気弁22を開弁させる排気の二度開きを行う。
具体的には、PCM10は、HCCI領域においてVVL71を特殊モードで作動させることにより、カム山を2つ有する第2カムの作動状態を排気弁22に伝達させる。この場合、図4(a)及び(b)に点線で示すように、VVL71の第2カムは、排気行程中に排気弁22を開弁させると共に、吸気行程中に排気弁22を開弁し、吸気弁21の開弁時期以降に排気弁22を閉弁させるように設定されている。
また、低負荷HCCI領域において、PCM10は、エンジン負荷が高くなるほど、VVL74により吸気弁21の閉弁時期を保持しつつリフト量を大きくし、負荷の増大に応じた充填効率を得るとともに内部EGR率を低下させられるようにする。
例えば、低負荷HCCI領域において相対的にエンジン負荷が低い場合、図4(a)において実線で例示するように、吸気弁21のリフト量は相対的に小さく、開弁時期は吸気行程上死点よりも遅角側に設定されている。これに対し、エンジン負荷が高くなると、図4(b)に示すように吸気弁21のリフト量が大きくなるとともに開弁時期が吸気行程上死点に向かって進角し、開弁期間が長くなる。
したがって、図4(b)の状態では、吸気行程中に吸気弁21及び排気弁22の双方が開弁している期間が図4(a)の状態よりも長くなっているので、この状態においてスーパーチャージャー81による過給を行うと、燃焼室19内へ過給された吸気が既燃ガスを排気ポートから押し出し、燃焼室19内へ既燃ガスを導入することができない。そこで、PCM10は、低負荷HCCI領域(第1運転領域)において、エアバイパスバルブ85を開くことにより、スーパーチャージャー81による過給を行わないようにしている。
一方、中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域(第2運転領域)において、PCM10は、排気行程から吸気行程にかけて吸気弁21及び排気弁22の双方を閉じるNVO期間を負荷に応じて設定し、気筒18内に残留する既燃ガス量を制御する。
具体的には、PCM10は、予め実験的に設定したマップを参照し、負荷に応じた要求内部EGR率を達成するためのNVO期間を決定し、そのNVO期間に基づいてVVL74及びVVT75を制御する。
すなわち、PCM10は、エンジン負荷の増大に応じて要求内部EGR率が小さくなるほど、VVT75によって排気弁22のバルブタイミングを遅角させることにより、排気行程における排気弁22の閉弁時期を遅角させ、且つ、VVL74により吸気弁21の閉弁時期を保持しつつリフト量を大きくすることにより、吸気行程における吸気弁21の開弁時期を進角させる。これにより、NVO期間を短縮し、NVO期間を設けたことで気筒18内に残留する既燃ガス量を減少させる。すなわち、図4(c)に示した中負荷HCCI領域におけるNVO期間と比較して、図4(d)に示した相対的にエンジン負荷が高い高負荷HCCI領域におけるNVO期間は短くなる。
また、高負荷HCCI領域では、エンジン負荷の増大に応じた発熱量の増大により気筒18内の温度が高くなるので、過早着火を抑制するために、高温の内部EGRガス量を低下させる一方で、EGR弁511を開くことにより、EGRクーラ52を通過することによって冷却された外部EGRガスを気筒18内に導入する。
SI領域において、PCM10は、VVL74により吸気弁21の開弁時期を吸気行程上死点近傍に保持しつつ、リフト量を図4(d)に示した高負荷HCCI領域の場合よりもさらに大きくすることにより、吸気弁21の閉弁時期を圧縮行程中まで遅角させる。これにより、いわゆる遅閉じミラーサイクルを実現し、HCCIモードの場合と比較して低い圧縮比によりエンジン1を運転するようにしている。
[エンジン制御処理]
次に、図5を参照して、本発明の実施形態によるエンジン制御処理を説明する。図5は、本発明の実施形態によるエンジン制御処理のフローチャートである。排気弁22の作動モードの切替処理のフローチャートである。図5に示す処理は、PCM10によって、車両の運転時に所定の周期で繰り返し実行される。
図5に示すように、エンジン制御処理が開始されると、まず、ステップS1において、PCM10は、各種のセンサから入力された検出信号等に基づき、エンジン1の運転状態を取得する。
次に、ステップS2において、PCM10は、ステップS1において取得したエンジン1の運転状態(例えば、エンジン回転数、アクセル開度、エンジン水温等)に基づき、目標トルクを実現するために必要な充填効率、過給圧、EGR率を決定する。
次に、ステップS3において、PCM10は、エンジン1の運転領域がHCCI領域であるか否かを判定する。その結果、エンジン1の運転領域がHCCI領域である場合、ステップS4に進み、PCM10は、エンジン1の運転領域がHCCI領域における低負荷側の領域である低負荷HCCI領域(第1運転領域)であるか否かを判定する。
その結果、エンジン1の運転領域が低負荷HCCI領域である場合、ステップS5に進み、PCM10は、VVL71をオンにし、各排気弁22を特殊モードで作動させることにより、図4(a)、(b)を参照して説明したように排気の二度開きを行う。これにより、排気行程中に排気ポート17に排出された既燃ガスの一部は、吸気行程において各排気ポート17から気筒18内に戻される。
一方、エンジン1の運転領域が低負荷HCCI領域ではない(中負荷HCCI領域又は高負荷HCCI領域(すなわち第2運転領域)である)場合、ステップS6に進み、PCM10は、予め実験的に設定したマップを参照し、ステップS2において決定したEGR率を達成するためのNVO期間を決定し、その決定したNVO期間に基づき、VVL71をオフにして排気弁22を通常モードで作動させるとともに、図4(c)、(d)を参照して説明したようにVVL74及びVVT75を制御する。これにより、NVO期間の長さに応じた量の既燃ガスが気筒18内に残留する。
また、ステップS3において、エンジン1の運転領域がHCCI領域ではない(SI領域である場合、ステップS7に進み、PCM10は、VVL71をオフにして排気弁22を通常モードで作動させるとともに、図4(e)を参照して説明したようにVVL74を制御して吸気弁21の閉弁時期を圧縮行程中まで遅角させ、遅閉じミラーサイクルを実現する。
ステップS5、S6又はS7の後、ステップS8に進み、PCM10は、ステップS2において決定した充填効率、過給圧、EGR率を実現するように、スロットル弁36、エアバイパスバルブ83、EGR弁511のアクチュエータを制御する。
ステップS8の後、PCM10はエンジン制御処理を終了する。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
まず、上述した実施形態では、VVL71は、カム山を一つ有する第1カムとカム山を2つ有する第2カムとの、カムプロフィールの異なる2種類のカム、及び、その第1及び第2カムのいずれか一方のカムの作動状態を選択的に排気弁22に伝達するカムシフティング機構を含んで構成されていると説明したが、これとは異なる構成のVVLを用いてもよい。
また、上述した実施形態では、吸気側には、吸気弁21のリフト量を連続的に変更可能な連続可変バルブリフト機構を含んで構成されたVVL74が設けられていると説明したが、排気側のVVL71及びVVT75と同様にVVL及びVVTを設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、エンジン1には過給機としてスーパーチャージャー81が設けられていると説明したが、スーパーチャージャー81に代えてターボ過給機を備えるようにしてもよく、スーパーチャージャー81及びターボ過給機の両方を備えるようにしてもよい。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例によるエンジンの制御装置1の作用効果を説明する。
まず、PCM10は、低負荷HCCI領域(第1運転領域)では排気の二度開きにより既燃ガスを気筒18内に導入し、低負荷HCCI領域よりも過給圧の高い中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域(第2運転領域)では排気の二度開きを停止するとともにNVO期間を設けて既燃ガスを気筒18内に残留させるので、過給圧が相対的に低い低負荷HCCI領域では排気の二度開きを行うことで冷却損失を低減しながら必要な既燃ガスを確保することができるとともに、過給圧が相対的に高い中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域では排気の二度開きによる既燃ガスの押し出しを回避してNVO期間に応じた既燃ガスを確保することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる。
また、PCM10は、低負荷HCCI領域では、吸気行程において、吸気弁21の開弁時期以降に排気弁22を閉弁させるとともに、エンジン負荷が高くなるほど吸気弁21の開弁時期を進角させ、中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域では、エンジン負荷が高くなるほどNVO期間を短縮するので、低負荷HCCI領域では吸気弁21の開弁時期を制御することにより燃焼室内へ導入する既燃ガス量を制御できるとともに、中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域ではNVO期間を制御することにより燃焼室内へ導入する既燃ガス量を制御することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、負荷に応じた過給と燃焼室内へ導入する既燃ガス量の制御とを両立することができる。
特に、PCM10は、低負荷HCCI領域では、スーパーチャージャー81による過給を停止し、中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域では、スーパーチャージャー81による過給を行うので、過給が行われない低負荷HCCI領域では排気の二度開きを行うことで冷却損失を低減しながら必要な既燃ガスを確保することができるとともに、過給が行われる中負荷HCCI領域及び高負荷HCCI領域では排気の二度開きによる既燃ガスの押し出しを回避してNVO期間に応じた既燃ガスを確保することができ、これにより、冷却損失を低減しつつ、高負荷時に過給機により過給を行う場合においても既燃ガスを確実に燃焼室内へ導入することができる。
1 エンジン(エンジン本体)
10 PCM
16 吸気ポート
17 排気ポート
18 気筒
21 吸気弁
22 排気弁
71 VVL(排気側)
74 VVL(吸気側)
75 VVT(排気側)
81 スーパーチャージャー
83 エアバイパスバルブ

Claims (3)

  1. 過給機を備え、所定の運転領域において圧縮自己着火燃焼を行うエンジンの制御装置であって、
    排気行程における排気弁の閉弁時期を変化させ、吸気行程中に排気弁を開弁させる排気側可変バルブ機構と、
    吸気行程における吸気弁の開弁時期を変化させる吸気側可変バルブ機構と、
    上記エンジンの運転状態に応じて上記排気側可変バルブ機構及び上記吸気側可変バルブ機構を制御する可変バルブ機構制御手段と、
    上記エンジンの運転状態に応じて上記過給機による過給圧を制御する過給制御手段とを有し、
    上記可変バルブ機構制御手段は、上記圧縮自己着火燃焼を行う運転領域における低負荷側の第1運転領域では、排気行程から吸気行程において上記排気弁を上死点で閉弁させるのと同時に上死点で開弁させるように上記排気側可変バルブ機構を制御して既燃ガスを気筒内に導入し、上記圧縮自己着火燃焼を行う運転領域における上記第1運転領域よりも高負荷側の第2運転領域では、排気行程から吸気行程において上記吸気弁及び上記排気弁の双方を閉じるネガティブオーバーラップ期間を設けて既燃ガスを気筒内に残留させ、且つ、吸気行程中は上記排気弁を閉弁させておくように上記排気側可変バルブ機構及び上記吸気側可変バルブ機構を制御し、
    上記過給制御手段は、上記第2運転領域における過給圧を上記第1運転領域における過給圧よりも高くする
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 上記可変バルブ機構制御手段は、上記第1運転領域では、吸気行程において、上記排気側可変バルブ機構により上記吸気弁の開弁時期以降に上記排気弁を閉弁させ、上記吸気側可変バルブ機構により、エンジン負荷が高くなるほど上記吸気弁の開弁時期を進角させ、上記第2運転領域では、上記排気側可変バルブ機構及び上記吸気側可変バルブ機構により、エンジン負荷が高くなるほど上記ネガティブオーバーラップ期間を短縮する請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 上記過給制御手段は、上記第1運転領域では、上記過給機による過給を停止し、上記第2運転領域では、上記過給機による過給を行う請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
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