JP2015063939A - 圧縮着火式エンジンの制御装置 - Google Patents

圧縮着火式エンジンの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン負荷に応じて圧縮着火燃焼と強制点火燃焼とを切り替える圧縮着火式エンジンにおいて、強制点火燃焼を行う領域内でEGR率を連続的に変化可能にする。【解決手段】圧縮着火式エンジンの制御装置は、エンジン本体(エンジン1)の運転状態が切替負荷(T3)以下の運転領域にあるときには、気筒18内の混合気を圧縮着火燃焼させると共に、切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、気筒内の混合気を強制点火燃焼させることによりエンジン本体を運転するように構成された制御器(PCM10)を備える。制御器は、切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、負荷が低いほどEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じてEGR率を連続的に変化させると共に、切替負荷に隣接する特定領域(T3〜T4)においては、気筒内にオゾンを導入する。【選択図】図8

Description

ここに開示する技術は、圧縮着火式エンジンの制御装置に関する。
例えば特許文献1には、エンジンの運転状態が所定の切替負荷以下の運転領域にあるときには、気筒内の混合気を圧縮着火燃焼させる一方で、当該切替負荷よりも負荷の高い運転領域にあるときには、気筒内の混合気に点火プラグによって強制点火を行って燃焼させるよう構成されたエンジンが記載されている。このエンジンはまた、圧縮着火燃焼を行うときには、吸気行程中に排気弁を再度、開弁することによって、排気側に排出した排気ガスの一部を気筒内に導入する、いわゆる排気二度開きを行う。この排気二度開きによる内部EGRガスの導入は、圧縮端温度を高めて、圧縮着火の着火性及び燃焼安定性を高める。さらに、このエンジンでは、火花点火燃焼を行うときには冷却した外部EGRガスを気筒内に導入しており、これにより、冷却損失の低減やRaw NOxの低減等を図っている。
また、特許文献2にも、エンジンの運転状態が低回転低負荷の所定の領域にあるときには、圧縮着火燃焼を行う一方で、当該所定の領域以外の領域にあるときには、火花点火燃焼を行うエンジンが記載されている。このエンジンはまた、圧縮着火燃焼を行う領域においては、吸気にオゾンを添加することによって圧縮着火の着火性を高めている。
特開2012−172665号公報 特開2002−276404号公報
ところで、特許文献1に記載されたエンジンでは、火花点火燃焼を行う領域においては、できるだけ大量の排気ガスを気筒内に導入するために、スロットル弁を全開のままにする一方で、EGR弁の開度を調整することにより、気筒内に導入する新気量と排気ガス量との割合を調整している。エンジン負荷の高低に対して混合気の空燃比を理論空燃比で一定にするためには、エンジン負荷が低くなるに従って燃料噴射量が低減して必要な新気量も低減するから、エンジン負荷が低いほどEGR率(つまり、気筒内の全ガス量に対する排気ガスの割合)を連続的に高くすることになる。このようにエンジンの負荷の高低に対してEGR率を連続的に変化させることは、エンジンの負荷の高低に対して状態量制御を連続化することになるから、エンジンの制御上、好ましい。
しかしながら、火花点火燃焼のような、混合気に強制点火を行うことにより生じた火炎を伝播させる燃焼形態は、大量の排気ガスを気筒内に導入すると燃焼安定性が低下してしまうことから、EGR率の最高値は比較的低い値に制限されてしまう(いわゆるEGR限界)。そのため、特許文献1にも記載されているように、強制点火燃焼を行う領域内において切替負荷に隣接する負荷の低い領域においては、EGR率が制限される結果、例えばスロットル弁の開度制御や、吸気弁の閉弁時期の制御を通じて、気筒内に導入する新気量を低減しなければならない場合がある。
また、切替負荷に対して低負荷側に隣接する領域は、圧縮着火燃焼を行う領域においては高負荷側の領域に相当するため、圧縮着火燃焼が圧力上昇(dp/dθ)の激しい過早着火の燃焼となり得る。圧縮着火燃焼は、高いEGR率が許容されることから、この領域ではEGR率を高めて、できるだけ多くの排気ガスを気筒内に導入することにより、燃焼の緩慢化を図ることが望ましい。しかしながら、前述したように、切替負荷に対して高負荷側に隣接する領域では火花点火燃焼を行うために、EGR率が低く制限されてしまうことから、切替負荷を挟んだ高負荷側と低負荷側とで、EGR率の差が大きくなってしまう。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン負荷に応じて圧縮着火燃焼と強制点火燃焼とを切り替える圧縮着火式エンジンにおいて、強制点火燃焼を行う領域内で、高いEGR率を許容可能にし、そのことによりエンジンの負荷の高低に対してEGR率を連続的に変化可能にすることにある。
ここに開示する技術は、気筒内にオゾンを導入することが混合気の燃焼性を高める点に着目し、強制点火燃焼を行う領域内において、圧縮着火燃焼への切り替えを行う切替負荷に隣接する特定領域においては、気筒内にオゾンを導入することにした。オゾンの導入によって、EGR率を高く設定しても燃焼安定性を確保するようにし、その結果、エンジンの負荷の高低に対してEGR率を連続的に変化可能にした。
具体的に、ここに開示する圧縮着火式エンジンの制御装置は、気筒を有するエンジン本体と、排気ガスを前記気筒内に導入するように構成された排気還流システムと、前記気筒内の混合気に強制点火を行うよう構成された点火装置と、前記気筒内にオゾンを導入するように構成されたオゾン導入器と、前記エンジン本体の運転状態が所定の切替負荷以下の運転領域にあるときには、前記気筒内の混合気を圧縮着火燃焼させると共に、前記エンジン本体の運転状態が前記切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、前記点火装置を作動させて、前記気筒内の混合気を強制点火燃焼させることにより、前記エンジン本体を運転するように構成された制御器と、を備える。
そして、前記制御器は、前記エンジン本体の運転状態が前記切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、前記エンジン本体の負荷が低いほど、前記気筒内の全ガス量に対する前記排気ガスの量の割合であるEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じて前記EGR率を連続的に変化させると共に、前記切替負荷に隣接する特定領域においては、前記オゾン導入器によって前記気筒内にオゾンを導入する。
この構成によると、エンジン本体の運転状態が所定の切替負荷以下の運転領域にあるときには、気筒内の混合気を圧縮着火燃焼させる。このことにより、排気エミッション性能の向上と熱効率の向上とが両立する。また、エンジン本体の運転状態が、切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、点火装置を作動させて、気筒内の混合気を強制点火燃焼させる。エンジン本体の負荷が比較的高いときには圧縮着火燃焼を行わないことで、燃焼騒音を回避することができる。
エンジン本体の運転状態が強制点火燃焼を行う運転領域にあるときには、エンジン本体の負荷が低いほどEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じてEGR率を連続的に変化させる。これにより、エンジン本体の状態量制御が連続化する。例えば混合気の空燃比を理論空燃比に設定した上で、可能な限りの排気ガスを気筒内に導入してもよい。こうすることで、ポンプ損失及び冷却損失が低減されると共に、Raw NOxの生成も抑制される。
そうして、切替負荷よりも高負荷の運転領域であって切替負荷に隣接する特定領域においては、オゾン導入器によって気筒内にオゾンを導入する。切替負荷に隣接する特定領域は、強制点火燃焼を行う運転領域における負荷の低い領域に相当し、エンジン本体の負荷に応じて変化させるEGR率は、比較的高く設定される。このため、強制点火燃焼の燃焼安定性が低下するものの、このEGR率が高く設定される特定領域において気筒内にオゾンを導入することにより、混合気の燃焼性を高めて、高い燃焼安定性を確保することが可能になる。こうして、特定領域において、気筒内にオゾンを導入することにより、強制点火燃焼を行う運転領域の全域に亘って、EGR率を連続的に変化させることが可能になる。尚、気筒内へのオゾンの導入は、気筒内に吸気を導入する際に吸気にオゾンを添加してもよいし、気筒内に吸気を導入した後に気筒内のガスにオゾンを添加してもよい。
ここで、前記オゾンを導入する前記特定領域において設定される前記EGR率は、強制点火燃焼時のEGR限界よりも高く設定されている、としてもよい。
前述の通り、特定領域においては、気筒内にオゾンを導入することによって強制点火燃焼の燃焼性が高まっている。このため、強制点火燃焼時のEGR限界を超える高いEGR率を設定しても、燃焼安定性を確保することが可能になる。このことは、強制点火燃焼を行う運転領域の全域に亘って、EGR率を連続的に変化させることを可能にし、特にオゾンを気筒内に導入する特定領域において、スロットル弁の制御や、吸気弁の閉弁時期の制御を通じて気筒内に導入する新気量を低減する制御を不要にする。
また、特定領域におけるEGR率を、強制点火燃焼時のEGR限界よりも高く設定することにより、燃焼形態を切り替える切替負荷を挟んだ高負荷側と低負荷側との間のEGR率の差を小さく、又は、実質的に無くすことが可能になる。
前記制御器は、前記切替負荷よりも高負荷の運転領域と、前記切替負荷以下の領域であって前記高負荷の運転領域に隣接する所定領域とに亘って、前記エンジン本体の負荷が低いほど、前記気筒内の全ガス量に対する前記排気ガスの量の割合であるEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じて前記EGR率を連続的に変化させる、としてもよい。
こうすることで、切替負荷を挟んで隣り合う、強制点火燃焼を行う高負荷側の領域と、圧縮着火燃焼を行う低負荷側の領域(つまり、所定領域)とに亘って、EGR率が連続的に変化するから、燃焼形態は切り替えつつ、状態量制御を連続化することが可能になる。このことより、燃焼形態の切り替え時には、実質的に、点火装置の作動・非作動の切り替えのみを行えばよく、燃焼形態の切り替えをスムースにし、トルクショック等の発生が抑制される。
また、切替負荷以下の圧縮着火燃焼を行う領域において、切替負荷に隣接する所定領域は、エンジン本体の負荷が比較的高いものの、比較的高いEGR率が設定されるため、圧縮着火燃焼の緩慢化が可能になり、燃焼騒音の回避に有利になる。
前記排気還流システムは、前記エンジン本体の排気通路と吸気通路とを連通しかつ、排気ガスを排気側から吸気側に向かって流すよう構成されたEGR通路と、前記排気ガスを冷却するよう構成された冷却器と、を有する外部EGRシステムを含み、前記外部EGRシステムは、少なくとも、前記切替負荷よりも高負荷の運転領域において、前記EGR率を調整する、としてもよい。
こうすることで、切替負荷よりも高負荷の運転領域においては、冷却器によって冷却された排気ガスが気筒内に導入されるため、過早着火やノッキング等の異常燃焼を回避しつつ、比較的大量の排気ガスを気筒内に導入することが可能になる。こうして、冷却した排気ガスを気筒内に導入することと、特定領域におけるオゾンの導入とが組み合わさって、強制点火燃焼を行う領域の負荷方向の全域に亘って、エンジン本体の負荷の高低に対しEGR率を連続的に変化させることが実現する。
また、切替負荷よりも低負荷側であって、切替負荷に隣接する前記所定領域においても、外部EGRシステムによって冷却した排気ガスを気筒内に導入するようにすれば、圧縮端温度が高くなりすぎることが回避され、圧縮着火燃焼の緩慢化が図られる。これは、燃焼騒音の回避に有利になる。
以上説明したように、前記の圧縮着火式エンジンの制御装置は、切替負荷よりも高負荷の運転領域であって切替負荷に隣接する特定領域においては、オゾン導入器によって気筒内にオゾンを導入することにより、強制点火燃焼を行う領域内における負荷の低い領域において、燃焼性を高めることができる。その結果、切替負荷よりも高負荷の運転領域の全域に亘って、エンジン本体の負荷が低いほどEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じてEGR率を連続的に変化させることが実現する。
圧縮着火式エンジンの構成を示す概略図である。 圧縮着火式エンジンの制御に係るブロック図である。 燃焼室を拡大して示す断面図である。 オゾン発生器の構成を例示する概念図である。 リフト量を連続的に切り替え可能に構成された吸気弁のリフトカーブの例示と、通常の開弁動作と、吸気行程時に再開弁する特殊動作とに切り替え可能に構成された排気弁のリフトカーブとの例示である。 エンジンの運転制御マップを例示する図である。 (a)は、CIモードにおいて吸気行程噴射を行う場合の燃料噴射時期の一例と、それに伴うCI燃焼の熱発生率の例示、(b)は、CIモードにおいて高圧リタード噴射を行う場合の燃料噴射時期の一例と、それに伴うCI燃焼の熱発生率の例示である。 エンジンの負荷の高低に対するEGR率の関係、及び、エンジンの負荷の高低に対するオゾン濃度の関係を例示する図である。
以下、圧縮着火式エンジンの制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、例示である。図1,2は、エンジン(エンジン本体)1の概略構成を示す。このエンジン1は、車両に搭載されると共に、少なくともガソリンを含有する燃料が供給される火花点火式ガソリンエンジンである。エンジン1は、複数の気筒18が設けられたシリンダブロック11(尚、図1では、1つの気筒のみを図示するが、例えば4つの気筒が直列に設けられる)と、このシリンダブロック11上に配設されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11の下側に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン13とを有している。各気筒18内には、コンロッド142を介してクランクシャフト15と連結されているピストン14が往復動可能に嵌挿されている。ピストン14の頂面には、図3に拡大して示すように、ディーゼルエンジンでのリエントラント型のようなキャビティ141が形成されている。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するときには、後述するインジェクタ67に相対する。シリンダヘッド12と、気筒18と、キャビティ141を有するピストン14とは、燃焼室19を区画する。尚、燃焼室19の形状は、図示する形状に限定されるものではない。例えばキャビティ141の形状、ピストン14の頂面形状、及び、燃焼室19の天井部の形状等は、適宜変更することが可能である。
このエンジン1は、理論熱効率の向上や、後述する圧縮着火燃焼の安定化等を目的として、15以上の比較的高い幾何学的圧縮比に設定されている。尚、幾何学的圧縮比は15以上20以下程度の範囲で、適宜設定すればよい。
シリンダヘッド12には、気筒18毎に、吸気ポート16及び排気ポート17が形成されていると共に、これら吸気ポート16及び排気ポート17には、燃焼室19側の開口を開閉する吸気弁21及び排気弁22がそれぞれ配設されている。
吸気弁21及び排気弁22をそれぞれ駆動する動弁系の内、排気側には、排気弁22の作動モードを通常モードと特殊モードとに切り替える、例えば油圧作動式の可変機構(図2参照。以下、VVL(Variable Valve Lift)と称する)71が設けられている。VVL71は、その構成の詳細な図示は省略するが、カム山を一つ有する第1カムとカム山を2つ有する第2カムとの、カムプロファイルの異なる2種類のカム、及び、その第1及び第2カムのいずれか一方のカムの作動状態を選択的に排気弁22に伝達するロストモーション機構を含んで構成されている。第1カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、図5に実線で例示するように、排気弁22は、排気行程中において一度だけ開弁される通常モードで作動するのに対し、第2カムの作動状態を排気弁22に伝達しているときには、図5に破線で例示するように、排気弁22が、排気行程中において開弁すると共に、吸気行程中においても開弁するような、いわゆる排気の二度開きを行う特殊モードで作動する。VVL71の通常モードと特殊モードとは、エンジンの運転状態に応じて切り替えられる。具体的に、特殊モードは、内部EGRに係る制御の際に利用される。以下の説明においては、VVL71を通常モードで作動させ、排気二度開きを行わないことを、「VVL71をオフにする」といい、VVL71を特殊モードで作動させ、排気二度開きを行うことを、「VVL71をオンにする」という場合がある。尚、こうした通常モードと特殊モードとの切り替えを可能にする上で、排気弁22を電磁アクチュエータによって駆動する電磁駆動式の動弁系を採用してもよい。
尚、内部EGRの実行は、排気二度開きのみによって実現されるのではない。例えば吸気弁21を二回開く、吸気の二度開きによって内部EGR制御を行うことも可能であるし、排気行程乃至吸気行程において吸気弁21及び排気弁22の双方を閉じるネガティブオーバーラップ期間を設けて既燃ガスを気筒18内に残留させる内部EGR制御を行うことも可能である。但し、後述の通り、圧縮端温度を高くする上では、排気二度開きが最も好ましい。
VVL71を備えた排気側の動弁系に対し、吸気側には、図2に示すように、クランクシャフト15に対する吸気カムシャフトの回転位相を変更することが可能な位相可変機構(以下、VVT(Variable Valve Timing)と称する)72と、図5に実線、破線及び一点鎖線で例示するように、吸気弁21のリフト量を連続的に変更することが可能なリフト量可変機構(以下、CVVL(Continuously VariableValve Lift)と称する)73とが設けられている。VVT72は、液圧式、電磁式又は機械式の公知の構造を適宜採用すればよく、その詳細な構造についての図示は省略する。また、CVVL73も、公知の種々の構造を適宜採用することが可能であり、その詳細な構造についての図示は省略する。VVT72及びCVVL73によって、吸気弁21はその開弁タイミング及び閉弁タイミング、並びに、リフト量をそれぞれ変更することが可能である。
シリンダヘッド12にはまた、気筒18毎に、気筒18内に燃料を直接噴射する(直噴)インジェクタ67が取り付けられている。インジェクタ67は、図3に拡大して示すように、その噴口が燃焼室19の天井面の中央部分から、その燃焼室19内に臨むように配設されている。インジェクタ67は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室19内に直接噴射する。この例において、インジェクタ67は、詳細な図示は省略するが、複数の噴口を有する多噴口型のインジェクタである。これによって、インジェクタ67は、燃料噴霧が、燃焼室19の中心位置から放射状に広がるように、燃料を噴射する。図3に矢印で示すように、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで、燃焼室19の中央部分から放射状に広がるように噴射された燃料噴霧は、ピストン頂面に形成されたキャビティ141の壁面に沿って流動する。キャビティ141は、ピストン14が圧縮上死点付近に位置するタイミングで噴射された燃料噴霧を、その内部に収めるように形成されている、と言い換えることが可能である。この多噴口型のインジェクタ67とキャビティ141との組み合わせは、燃料の噴射後、混合気形成期間を短くすると共に、燃焼期間を短くする上で有利な構成である。尚、インジェクタ67は、多噴口型のインジェクタに限定されず、外開弁タイプのインジェクタを採用してもよい。
図外の燃料タンクとインジェクタ67との間は、燃料供給経路によって互いに連結されている。この燃料供給経路上には、燃料ポンプ63とコモンレール64とを含みかつ、インジェクタ67に、比較的高い燃料圧力で燃料を供給することが可能な燃料供給システム62が介設されている。燃料ポンプ63は、燃料タンクからコモンレール64に燃料を圧送し、コモンレール64は圧送された燃料を、比較的高い燃料圧力で蓄えることが可能である。インジェクタ67が開弁することによって、コモンレール64に蓄えられている燃料がインジェクタ67の噴口から噴射される。ここで、燃料ポンプ63は、図示は省略するが、プランジャー式のポンプであり、エンジン1によって駆動される。このエンジン駆動のポンプを含む構成の燃料供給システム62は、30MPa以上の高い燃料圧力の燃料を、インジェクタ67に供給することを可能にする。燃料圧力は、最高で120MPa程度に設定してもよい。インジェクタ67に供給される燃料の圧力は、後述するように、エンジン1の運転状態に応じて変更される。尚、燃料供給システム62は、この構成に限定されるものではない。
シリンダヘッド12にはまた、図3に示すように、燃焼室19内の混合気に強制点火する点火プラグ25が取り付けられている。点火プラグ25は、この例では、エンジン1の排気側から斜め下向きに延びるように、シリンダヘッド12内を貫通して配置されている。図3に示すように、点火プラグ25の先端は、圧縮上死点に位置するピストン14のキャビティ141内に臨んで配置される。
エンジン1の一側面には、図1に示すように、各気筒18の吸気ポート16に連通するように吸気通路30が接続されている。一方、エンジン1の他側面には、各気筒18の燃焼室19からの既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路40が接続されている。
吸気通路30の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ31が配設されている。また、吸気通路30における下流端近傍には、サージタンク33が配設されている。このサージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、気筒18毎に分岐する独立通路とされ、これら各独立通路の下流端が各気筒18の吸気ポート16にそれぞれ接続されている。
吸気通路30におけるエアクリーナ31とサージタンク33との間には、空気を冷却又は加熱する、水冷式のインタークーラ/ウォーマ34と、各気筒18への吸入空気量を調節するスロットル弁36とが配設されている。吸気通路30にはまた、インタークーラ/ウォーマ34をバイパスするインタークーラバイパス通路35が接続されており、このインタークーラバイパス通路35には、当該通路35を通過する空気流量を調整するためのインタークーラバイパス弁351が配設されている。インタークーラバイパス弁351の開度調整を通じて、インタークーラバイパス通路35の通過流量とインタークーラ/ウォーマ34の通過流量との割合を調整することにより、気筒18に導入する新気の温度を調整することが可能である。尚、インタークーラ/ウォーマ34及びそれに付随する部材は、省略することも可能である。
排気通路40の上流側の部分は、気筒18毎に分岐して排気ポート17の外側端に接続された独立通路と該各独立通路が集合する集合部とを有する排気マニホールドによって構成されている。この排気通路40における排気マニホールドよりも下流側には、排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置として、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42とがそれぞれ接続されている。直キャタリスト41及びアンダーフットキャタリスト42はそれぞれ、筒状ケースと、そのケース内の流路に配置した、例えば三元触媒とを備えて構成されている。
吸気通路30におけるサージタンク33とスロットル弁36との間の部分と、排気通路40における直キャタリスト41よりも上流側の部分とは、排気ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50は、排気ガスをエンジン冷却水によって冷却するためのEGRクーラ52が配設された主通路51と、EGRクーラ52をバイパスするためのEGRクーラバイパス通路53と、を含んで構成されている。主通路51には、排気ガスの吸気通路30への還流量を調整するためのEGR弁511が配設され、EGRクーラバイパス通路53には、EGRクーラバイパス通路53を流通する排気ガスの流量を調整するためのEGRクーラバイパス弁531が配設されている。
また、吸気通路30におけるスロットル弁36とサージタンク33との間には、気筒18に導入する新気にオゾンを添加するオゾン発生器(O発生器)76が介設している。
オゾン発生器76は、例えば図4に示すように、吸気管301の横断面上で、上下又は左右方向に所定間隔を設けて並列された複数の電極を備えて構成されている。オゾン発生器76は、吸気に含まれる酸素を原料ガスとして、無声放電によりオゾンを生成する。つまり、電極に対して、図外の電源から高周波交流高電圧を印加することにより、放電間隙において無声放電が発生し、そこを通過する空気(つまり、吸気)がオゾン化される。こうしてオゾンが添加された吸気は、サージタンク33から吸気マニホールドを介して、各気筒18内に導入される。オゾン発生器76の電極に対する電圧の印加態様を変更する、及び/又は、電圧を印加する電極の数を変更することによって、オゾン発生器76を通過した後の、吸気中のオゾン濃度を調整することが可能である。後述するように、PCM10は、こうしたオゾン発生器76に対する制御を通じて、気筒18内に導入する吸気中のオゾン濃度の調整を行う。
エンジン1は、パワートレイン・コントロール・モジュール(以下、PCMという)10によって制御される。PCM10は、CPU、メモリ、カウンタタイマ群、インターフェース及びこれらのユニットを接続するパスを有するマイクロプロセッサで構成されている。このPCM10が制御器を構成する。
PCM10には、図1,2に示すように、各種のセンサSW1〜SW16の検出信号が入力される。この各種のセンサには、次のセンサが含まれる。すなわち、エアクリーナ31の下流側で、新気の流量を検出するエアフローセンサSW1及び新気の温度を検出する吸気温度センサSW2、インタークーラ/ウォーマ34の下流側に配置されかつ、インタークーラ/ウォーマ34を通過した後の新気の温度を検出する、第2吸気温度センサSW3、EGR通路50における吸気通路30との接続部近傍に配置されかつ、外部EGRガスの温度を検出するEGRガス温センサSW4、吸気ポート16に取り付けられかつ、気筒18内に流入する直前の吸気の温度を検出する吸気ポート温度センサSW5、シリンダヘッド12に取り付けられかつ、気筒18内の圧力を検出する筒内圧センサSW6、排気通路40におけるEGR通路50の接続部近傍に配置されかつ、それぞれ排気温度及び排気圧力を検出する排気温センサSW7及び排気圧センサSW8、直キャタリスト41の上流側に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するリニアOセンサSW9、直キャタリスト41とアンダーフットキャタリスト42との間に配置されかつ、排気中の酸素濃度を検出するラムダOセンサSW10、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサSW11、クランクシャフト15の回転角を検出するクランク角センサSW12、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検出するアクセル開度センサSW13、吸気側及び排気側のカム角センサSW14,SW15、及び、燃料供給システム62のコモンレール64に取り付けられかつ、インジェクタ67に供給する燃料圧力を検出する燃圧センサSW16である。
PCM10は、これらの検出信号に基づいて種々の演算を行うことによってエンジン1や車両の状態を判定し、これに応じてインジェクタ67、点火プラグ25、吸気弁21のVVT72及びCVVL73、排気弁22のVVL71、燃料供給システム62、並びに、各種の弁(スロットル弁36、インタークーラバイパス弁351、EGR弁511、EGRクーラバイパス弁531)のアクチュエータ、及びオゾン発生器76へ制御信号を出力する。こうしてPCM10は、エンジン1を運転する。
図6は、エンジン1の運転制御マップの一例を示している。このエンジン1は、燃費の向上や排気エミッション性能の向上を目的として、エンジン負荷が相対的に低い低負荷域では、点火プラグ25による点火を行わずに、圧縮自己着火によって燃焼を行う圧縮着火燃焼を行う。しかしながら、エンジン1の負荷が高くなるに従って、圧縮着火燃焼では、燃焼が急峻になりすぎてしまい、例えば燃焼騒音等の問題を引き起こすことになる。そのため、このエンジン1では、エンジン負荷が相対的に高い高負荷域では、圧縮着火燃焼を止めて、点火プラグ25を利用した強制点火燃焼(ここでは火花点火燃焼)に切り替える。このように、このエンジン1は、エンジン1の運転状態、特にエンジン1の負荷に応じて、圧縮着火燃焼を行うCI(Compression Ignition)モードと、火花点火燃焼を行うSI(Spark Ignition)モードとを切り替えるように構成されている。但し、モード切り替えの境界線は、図例に限定されるものではない。
CIモードはさらに、エンジン負荷の高低に応じて2つの領域に分けられている。具体的に、CIモード内における低中負荷に相当する領域(1)では、圧縮着火燃焼の着火性及び安定性を高めるために、相対的に温度の高いホットEGRガスを気筒18内に導入する。これは、詳しくは後述するが、排気側のVVL71をオンにして、排気弁22を吸気行程中に開弁する排気の二度開きを行うことによる。ホットEGRガスの導入は、気筒18内の圧縮端温度を高め、領域(1)において、圧縮着火の着火性及び燃焼安定性を高める上で有利になる。領域(1)ではまた、図7(a)に示すように、少なくとも吸気行程から圧縮行程中期までの期間内において、インジェクタ67が気筒18内に燃料を噴射することにより、均質な混合気を形成する。均質混合気は、図7(a)に示すように、圧縮上死点付近において圧縮自己着火する。
CIモードとSIモードとの切り替え境界線(つまり、切替負荷)を含む、CIモード内において高負荷の領域(2)では、気筒18内の温度環境が高くなる。そのため、過早着火を抑制するためにホットEGRガス量を低下させる一方で、EGRクーラ52を通過することによって冷却されたクールドEGRガスを気筒18内に導入する。
このエンジン1はまた、切替負荷を可能な限り高く設定することにより、CIモードの領域を可能な限り高負荷側に拡大しており、負荷の高い領域(2)において、吸気行程から圧縮行程中期までの期間内で気筒18内に燃料を噴射してしまうと、過早着火等の異常燃焼が生じる虞がある。一方、温度の低いクールドEGRガスを大量に導入して気筒内の圧縮端温度を低下させようとすると、今度は、圧縮着火の着火性が悪化してしまう。つまり、領域(2)は、気筒18内の温度制御だけでは、圧縮着火燃焼を安定して行い得ない。そこで、この領域(2)では、気筒18内の温度制御に加えて、燃料噴射形態を工夫することによって過早着火等の異常燃焼を回避しつつ、圧縮着火燃焼の安定化を図る。具体的に、この燃料噴射形態は、従来と比較して大幅に高圧化した燃料圧力でもって、図7(b)に示すように、少なくとも圧縮行程後期から膨張行程初期までの期間(以下、この期間をリタード期間と呼ぶ)内で、気筒18内に燃料噴射を実行する。この特徴的な燃料噴射形態を、以下においては「高圧リタード噴射」又は単に「リタード噴射」と呼ぶ。このような高圧リタード噴射により、領域(2)での異常燃焼を回避しつつ、圧縮着火燃焼の安定化が図られる。この高圧リタード噴射の詳細については、後述する。
このようなCIモードに対し、SIモードは、図6においては明示していないが、排気側のVVL71をオフにして、ホットEGRガスの導入を中止する一方で、クールドEGRガスの導入は継続する。SIモードではまた、詳細は後述するが、スロットル弁36を全開にする一方で、EGR弁511の開度調整により、気筒18内に導入する新気量及び外部EGRガス量を調整する。こうして気筒18内に導入するガス割合を調整することは、ポンプ損失の低減と共に、大量のクールドEGRガスを気筒18内に導入することによる異常燃焼の回避、火花点火燃焼の燃焼温度を低く抑えることによるRaw NOxの生成抑制及び冷却損失の低減が図られる。尚、全開負荷域では、EGR弁511を閉弁することにより、外部EGRをゼロにする。
このエンジン1の幾何学的圧縮比は、前述の通り、15以上(例えば18)に設定されている。高い圧縮比は、圧縮端温度及び圧縮端圧力を高くするため、CIモードの、特に低負荷の領域(例えば領域(1))では、圧縮着火燃焼の安定化に有利になる。一方で、この高圧縮比エンジン1は、高負荷域であるSIモードにおいては、過早着火やノッキングといった異常燃焼が生じやすくなるという問題がある。
そこでこのエンジン1では、SIモードにおいては、前述した高圧リタード噴射を行うことにより、異常燃焼を回避するようにしている。より詳細には、30MPa以上の高い燃料圧力でもって、圧縮行程後期から膨張行程初期にかけてリタード期間内で、気筒18内に燃料噴射を実行する高圧リタード噴射を行う。尚、SIモードにおいては、リタード期間内での高圧リタード噴射に加えて、噴射する燃料の一部を、吸気弁21が開弁している吸気行程期間内で気筒18内に噴射するようにしてもよい(つまり、分割噴射を行うとしてもよい)。
ここで、SIモードにおける高圧リタード噴射について簡単に説明すると、例えば本願出願人が先に出願をした、前記特許文献1(特開2012−172665号公報)に、詳細に記載しているように、高圧リタード噴射は、燃料の噴射開始から燃焼の終了までの反応可能時間の短縮を図り、そのことによって異常燃焼を回避することを目的とする。すなわち、反応可能時間は、インジェクタ67が燃料を噴射する期間((1)噴射期間)と、噴射終了後、点火プラグ25の周りに可燃混合気が形成されるまでの期間((2)混合気形成期間)と、点火によって開始された燃焼が終了するまでの期間((3)燃焼期間)と、を足し合わせた時間、つまり、(1)+(2)+(3)である。高圧リタード噴射は、高い圧力で、気筒18内に燃料を噴射することにより、噴射期間及び混合気形成期間をそれぞれ短縮する。噴射期間及び混合気形成期間の短縮は、燃料の噴射タイミング、より正確には噴射開始タイミングを、比較的遅いタイミングにすることを可能にするから、高圧リタード噴射では、圧縮行程後期から膨張行程初期にかけてのリタード期間内に燃料噴射を行う。
高い燃料圧力で気筒18内に燃料を噴射することに伴い、その気筒内の乱れが強くなり、気筒18内の乱れエネルギが高まる。このことと、燃料噴射のタイミングを比較的遅いタイミングに設定することとにより、高い乱れエネルギを維持したまま、火花点火を行って燃焼を開始することが可能になる。これは、燃焼期間を短くする。
こうして高圧リタード噴射は、噴射期間、混合気形成期間、及び、燃焼期間をそれぞれ短縮し、その結果、未燃混合気の反応可能時間を、従来の吸気行程中での燃料噴射の場合と比較して大幅に短くすることを可能にする。反応可能時間が短くなる結果として、燃焼終了時における未燃混合気の反応の進行を抑制し、異常燃焼を回避することが可能になる。
ここで、燃料圧力は、例えば30MPa以上に設定することによって、燃焼期間を効果的に短縮化することが可能である。また、30MPa以上の燃料圧力は、噴射期間及び混合気形成期間も、それぞれ有効に短縮化することが可能である。尚、燃料圧力は、少なくともガソリンを含有する、使用燃料の性状に応じて適宜設定するのが好ましい。その上限値は、一例として、120MPaとしてもよい。
高圧リタード噴射は、気筒18内への燃料噴射の形態を工夫することによってSIモードにおける異常燃焼の発生を回避する。これとは異なり、異常燃焼の回避を目的として点火タイミングを遅角することが、従来から知られている。点火タイミングの遅角化は熱効率及びトルクの低下を招くのに対し、高圧リタード噴射を行う場合は、燃料噴射の形態の工夫によって異常燃焼を回避する分、点火タイミングを進角させることが可能であるから、熱効率及びトルクが向上する。つまり、高圧リタード噴射は、異常燃焼を回避するだけでなく、その回避可能な分だけ、点火タイミングを進角することを可能にして、燃費の向上に有利になる。
以上説明したように、SIモードでの高圧リタード噴射は、噴射期間、混合気形成期間及び燃焼期間をそれぞれ短縮することが可能であるが、CIモードの領域(2)で行う高圧リタード噴射は、噴射期間及び混合気形成期間をそれぞれ短縮することが可能である。つまり、気筒18内に高い燃料圧力で燃料を噴射することにより気筒18内の乱れが強くなることで、微粒化した燃料のミキシング性が高まり、圧縮上死点付近の遅いタイミングで燃料を噴射しても、比較的均質な混合気を速やかに形成することが可能になるのである。
CIモードでの高圧リタード噴射は、比較的負荷の高い領域において、圧縮上死点付近の遅いタイミングで燃料を噴射することにより、そもそも気筒18内に燃料が噴射されていない圧縮行程期間中の過早着火を防止しつつ、前述の通り、概ね均質な混合気が速やかに形成されるため、圧縮上死点以降において、確実に圧縮着火させることが可能になる。そうして、モータリングにより気筒18内の圧力が次第に低下する膨張行程期間において、圧縮着火燃焼が行われることで、燃焼が緩慢になり、圧縮着火燃焼に伴う気筒18内の圧力上昇(dP/dθ)が急峻になってしまうことが回避される。これは、NVHの制約を解消するから、CIモードの領域を高負荷側に拡大させる。
図8は、エンジン1の負荷の高低に対するEGR率の変化(つまり、気筒18内のガス組成の変化)を示している。以下、EGR率の変化について、高負荷側から低負荷側に向かって順に説明する。
(最大負荷Tmaxから切替負荷Tまで)
切替負荷Tよりも負荷の高い領域はSIモードに相当する。このSI領域では、前述したように、クールドEGRガスのみを気筒18内に導入する。すなわち、スロットル弁36の開度は全開に維持されると共に、EGR弁511は、全開負荷では閉弁している一方で、エンジン負荷の低下に従い次第に開く。こうして、SIモードにおいては、混合気の空燃比を理論空燃比(λ≒1)に設定する条件下でEGR率を最大に設定している。これは、ポンプ損失の低減に有利である。また、混合気の空燃比を理論空燃比に設定することは、三元触媒の利用を可能にする。エンジン負荷の低下に従い燃料噴射量が低下するため、EGR率は連続的に高くなる。このことは、エンジン負荷が連続的に変化するようなときには、気筒18内のガス組成を連続的に変化させることになるから、制御性の向上に有利である。
火花点火燃焼においては、気筒18内に導入する排気ガスの量が多すぎると燃焼安定性が低下してしまう。そのため、火花点火燃焼において設定可能な最高のEGR率(つまり、EGR限界)が存在する。前述の通り、エンジン負荷の低下に従いEGR率は連続的に高くなるものの、所定負荷Tにおいて、EGR率はEGR限界になる。そのため、所定負荷Tから切替負荷Tまでの間は、通常であれば、図8に一点鎖線で示すように、EGR率をそれ以上に高く設定することができない。また、そのようにEGR率がEGR限界によって制限されると、混合気の空燃比を理論空燃比(λ≒1)に設定する上で、図8に一点鎖線で示すように、例えばスロットル弁36の開度制御や、吸気弁21の閉弁時期の制御と通じて、気筒18内に導入する新気を減らさなければならない。
これに対し、このエンジン1においては、EGR限界によってEGR率が制限される所定負荷Tから切替負荷Tまでの間の特定領域においては、オゾン発生器76を作動させて、気筒18内に導入する吸気にオゾンを添加する。気筒18内にオゾンを導入することは、火花点火燃焼の燃焼性を高めるから、EGR率を、EGR限界よりも高く設定しても、火花点火燃焼の燃焼安定性を確保することが可能になる。こうして、このエンジン1においては、所定負荷Tから切替負荷Tまでの間において、EGR率を、EGR限界よりも高く設定することにより、エンジン1の負荷の高低に対してEGR率を連続的に変化させるようにしている(図8のハッチングを付した部分参照)。その結果、切替負荷Tまでの、火花点火燃焼を行う領域の全域に亘って、エンジン1の負荷の高低に対してEGR率を連続的に変化させることになる。また、気筒18内に導入する新気量を減らす必要もなくなる。
ここで、オゾン濃度は、図8の下図に示すように、エンジン1の負荷に応じて、負荷が低下するに従い連続的に高まるように設定してもよい。こうすることで、火花点火燃焼の燃焼安定性を確保する上で、必要最低限のオゾン濃度とすることが可能になり、オゾンの発生に必要な電力消費を最低限にして、燃費の向上に有利になる。尚、最大のオゾン濃度は、例えば50〜30ppm程度としてもよい。また、オゾン濃度は、エンジン1の負荷に応じて、負荷が低下するに従い段階的に高まるように設定してもよい。また、オゾン濃度は、所定負荷Tと切替負荷Tとの間において、エンジン1の負荷に拘わらず一定濃度に設定してもよい。
(切替負荷Tから特定負荷Tまで)
切替負荷Tは、前述したようにCIモードとSIモードとの切り替えに係り、切替負荷T以下の低負荷側においてはCIモードとなる。CIモードとSIモードとの切替負荷を挟んだ低負荷側と高負荷側とのそれぞれにおいて、混合気の空燃比は理論空燃比(λ≒1)に設定している。このため、EGR率は、CIモードからSIモードにかけて連続的に高まることになる。このことは、燃焼形態の切り替えが行われるCIモードとSIモードとの間の移行に際しては、火花点火の実行、非実行を切り替えること以外に大きな変化はなく、CIモードからSIモードへの切り替え、又は、その逆の切り替えをそれぞれスムースにし、トルクショック等の発生を抑制することが可能になる。
また、切替負荷Tに対し低負荷側に隣接する領域では、切替負荷Tに対し高負荷側に隣接する領域から継続するように、比較的大量のEGRガス(クールドEGRガス)を気筒18内に導入しながら、前述した30MPa以上の高い燃料圧力でかつ、圧縮上死点付近において燃料を噴射する高圧リタード噴射を行って圧縮着火燃焼を行うことになる。このことは、圧縮着火燃焼を行う領域としては、エンジン1の負荷が比較的高い領域において、圧縮着火燃焼を緩慢にしてdP/dθの制約を解消しつつ、圧縮着火燃焼を安定して行うことを可能にする。
CIモードにおいては、排気側のVVL71をオンにして、内部EGRガス(つまりホットEGRガス)を気筒18内に導入する。従って、切替負荷Tを境にして、排気側のVVL71のオン・オフが切り替わる。ホットEGRガス及びクールドEGRガスを足し合わせたEGR率は、エンジン1の負荷が低下するに従い連続的に高くなる。また、クールドEGRガスとホットEGRガスとの割合は、エンジン1の負荷が低下するに従い、クールドEGRガス割合は次第に小さくかつ、ホットEGRガス割合は次第に大きくなる。クールドEGRガスの導入量は、EGR弁511の開度を制御することによって調整される。一方、ホットEGRガスの導入量は、吸気行程期間内で開弁する排気弁22の開弁期間に対する、吸気弁21の開弁期間の重なり具合を調整することによって行われる。具体的には、吸気側のVVT72及びCVVL73によって、吸気弁21の開弁時期及び閉弁時期を調整することで、ホットEGRガスの導入量は調整される。
そうして、切替負荷Tと特定負荷Tとの間の所定負荷Tにおいて、クールドEGRガスの導入は中止され、所定負荷Tよりもエンジン1の負荷が低いときには、ホットEGRガスのみが気筒18内に導入される。エンジン1の負荷が低くなるに従い、ホットEGRガスの導入量を増やすことは、圧縮開始前の気筒内のガス温度を高め、それに伴い圧縮端温度を高くする。このことは、エンジン1の負荷が低い領域において圧縮着火の着火性を高めると共に、圧縮着火燃焼の安定性を高める上で有利である。
エンジン1の負荷が低下するに従い連続的に高くなるEGR率は、特定負荷Tにおいて、最高EGR率rmaxに設定される。
(特定負荷Tから最低負荷まで)
特定負荷Tまでは、前述の通り、エンジン1の負荷が低下するに従い、EGR率を連続的に高く設定しているが、特定負荷Tよりもエンジン1の負荷が低いときには、エンジン1の負荷の高低に拘わらず、EGR率を最高EGR率rmaxで一定にする。これにより、混合気の空燃比はリーンに設定される。
ここで、EGR率を、最高EGR率rmaxを超えないように設定することは、EGR率を高くして気筒18内に大量の排気ガスを導入してしまうと、気筒18内のガスの比熱比が低くなることで、圧縮開始前のガス温度が高くても、圧縮端温度が逆に低くなってしまうためである。
つまり、排気ガスは、三原子分子であるCOやHOを多く含んでおり、窒素(N)や酸素(O)を含む空気と比較して、比熱比が高い。そのため、EGR率を高くして気筒18内に導入する排気ガスが増えたときには、気筒18内のガスの比熱比は低下する。
排気ガスの温度は、新気と比較して高いため、EGR率が高くなるほど、圧縮開始前のガスの温度は高くなる。しかしながら、EGR率が高くなるほど、ガスの比熱比が低下することから、圧縮をしてもガスの温度がそれほど高まらず、結果として、圧縮端温度は、所定のEGR率rmaxで最高となり、EGR率をそれより高めても、圧縮端温度は低くなる。
そこで、このエンジン1においては、圧縮端温度が最も高くなるEGR率を最高EGR率rmaxに設定している。そして、エンジン1の負荷が特定負荷Tよりも低いときには、EGR率を最高EGR率rmaxに設定し、そのことにより、圧縮端温度が低下してしまうことを回避している。この最高EGR率rmaxは、50〜90%に設定してもよい。最高EGR率rmaxは、高い圧縮端温度を確保することができる限度において、できるだけ高く設定すればよく、好ましくは、70〜90%である。このエンジン1は、高い圧縮端温度が得られるように、幾何学的圧縮比を15以上の高い圧縮比に設定している。また、できるだけ温度の高い排気ガスを気筒18内に導入するために、排気二度開きを採用している。つまり、排気二度開きは、気筒18内に導入する排気ガスを排気ポートに一旦排出するため、ネガティブオーバーラップ期間を設ける構成とは異なり、排気行程中に排気ガスを圧縮して冷却損失を増大させることなく、しかも、相対的に温度の低い吸気ポートに排気ガスを排出する吸気二度開きとは異なり、排気ガスの温度低下を抑制することができるから、圧縮開始前のガス温度を最も高くすることが可能である。できる限り高い圧縮端温度を確保するように構成しているエンジン1においては、最高EGR率rmaxは、例えば80%程度に設定してもよい。最高EGR率rmaxを、できるだけ高く設定することは、エンジン1の未燃損失の低減に有利になる。つまり、エンジン1の負荷が低いときには未燃損失が高くなり易いため、エンジン1の負荷が特定負荷Tよりも低いときにEGR率をできるだけ高く設定することは、未燃損失の低減による燃費の向上に極めて有効である。
こうしてこのエンジン1においては、エンジン1の負荷が特定負荷Tよりも低いときにも、高い圧縮端温度を確保することにより、圧縮着火燃焼の着火性及び燃焼安定性を確保するようにしている。
尚、ここに開示する技術は、前述したエンジン構成への適用に限定されるものではない。例えば、吸気行程期間内における燃料噴射は、気筒18内に設けたインジェクタ67ではなく、別途、吸気ポート16に設けたポートインジェクタを通じて、吸気ポート16内に燃料を噴射してもよい。
また、エンジン1の動弁系に関し、吸気弁21のCVVL73に代えて、リフト量を相対的に大きくする大リフトカムと、リフト量を相対的に小さくする小リフトカムとを切替可能なVVLを備えるようにしてもよい。またその場合には、ホットEGRガスの導入量を調整可能となるように、排気側にもVVTを備えるようにすればよい。
また、エンジン1は、直列4気筒エンジンに限らず、直列3気筒、直列2気筒、直列6気筒エンジン等に適用してもよい。また、V型6気筒、V型8気筒、水平対向4気筒等の各種のエンジンに適用可能である。
さらに、前記の説明では、所定の運転領域において混合気の空燃比を理論空燃比(λ≒1)に設定しているが、混合気の空燃比をリーンに設定してもよい。但し、空燃比を理論空燃比に設定することは、三元触媒の利用が可能になるという利点がある。
図6に示す運転制御マップは例示であり、これ以外にも様々なマップを設けることが可能である。
また、高圧リタード噴射は、必要に応じて分割噴射にしてもよく、同様に、吸気行程噴射もまた、必要に応じて分割噴射にしてもよい。これらの分割噴射では、吸気行程と圧縮行程とのそれぞれにおいて燃料を噴射してもよい。
1 エンジン(エンジン本体)
10 PCM(制御器)
18 気筒
21 吸気弁
22 排気弁
25 点火プラグ(点火装置)
50 EGR通路(排気還流システム)
51 主通路(外部EGRシステム、排気還流システム)
511 EGR弁(外部EGRシステム、排気還流システム)
52 EGRクーラ(冷却器)
76 オゾン発生器(オゾン導入器)

Claims (4)

  1. 気筒を有するエンジン本体と、
    排気ガスを前記気筒内に導入するように構成された排気還流システムと、
    前記気筒内の混合気に強制点火を行うよう構成された点火装置と、
    前記気筒内にオゾンを導入するように構成されたオゾン導入器と、
    前記エンジン本体の運転状態が所定の切替負荷以下の運転領域にあるときには、前記気筒内の混合気を圧縮着火燃焼させると共に、前記エンジン本体の運転状態が前記切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、前記点火装置を作動させて、前記気筒内の混合気を強制点火燃焼させることにより、前記エンジン本体を運転するように構成された制御器と、を備え、
    前記制御器は、前記エンジン本体の運転状態が前記切替負荷よりも高負荷の運転領域にあるときには、
    前記エンジン本体の負荷が低いほど、前記気筒内の全ガス量に対する前記排気ガスの量の割合であるEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じて前記EGR率を連続的に変化させると共に、
    前記切替負荷に隣接する特定領域においては、前記オゾン導入器によって前記気筒内にオゾンを導入する圧縮着火式エンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載の圧縮着火式エンジンの制御装置において、
    前記制御器は、前記切替負荷よりも高負荷の運転領域と、前記切替負荷以下の領域であって前記高負荷の運転領域に隣接する所定領域とに亘って、前記エンジン本体の負荷が低いほど、前記気筒内の全ガス量に対する前記排気ガスの量の割合であるEGR率が高くなるように、負荷の高低に応じて前記EGR率を連続的に変化させる圧縮着火式エンジンの制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の圧縮着火式エンジンの制御装置において、
    前記オゾンを導入する前記特定領域において設定される前記EGR率は、強制点火燃焼時のEGR限界よりも高く設定されている圧縮着火式エンジンの制御装置。
  4. 請求項1〜3に記載の圧縮着火式エンジンの制御装置において、
    前記排気還流システムは、前記エンジン本体の排気通路と吸気通路とを連通しかつ、排気ガスを排気側から吸気側に向かって流すよう構成されたEGR通路と、前記排気ガスを冷却するよう構成された冷却器と、を有する外部EGRシステムを含み、
    前記外部EGRシステムは、少なくとも、前記切替負荷よりも高負荷の運転領域において、前記EGR率を調整する圧縮着火式エンジンの制御装置。
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