JP2017178383A - 通い箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】通い箱に収容された状態で流通する物品の取り扱いについての使い勝手の向上を図れる通い箱を提供する。【解決手段】通い箱1は、対向配置された一対の側壁2と、一対の側壁2間に架設された少なくとも2つの区画壁3と、閉塞壁4と、開口部13とを含む。区画壁3は、隣り合う区画壁3の間に、複数の物品が積層状態で収容されて出入口側D1に物品の出入口6を有する収容空間5を区画する。閉塞壁4は、側壁2および区画壁3に対して出入口側D1とは反対側から接続され、収容空間5を反対側から塞いでいる。開口部13は、出入口6とは別に設けられ、側壁2および/または閉塞壁4の一部を貫通して収容空間5を外に露出させる。開口部13は、収容空間5から物品を繰り出す繰出部材を受け入れる。【選択図】図1

Description

この発明は、流通する際における物品を収容するための通い箱に関する。
物品を通い箱に収容した状態で市場に流通させることが知られている。通い箱に収容された物品は、例えば問屋から店舗に卸されると、店舗において、作業者によって通い箱から取り出された後に、物品を収容したり繰り出したりするための別の装置にセットされる。
通い箱に収容された状態で届いた物品を手作業によって通い箱から取り出して別の装置に移し替える作業には、手間がかかる。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、通い箱に収容された状態で流通する物品の取り扱いについての使い勝手の向上を図れる通い箱を提供することを目的とする。
本発明は、流通する際における物品を収容するための通い箱であって、対向配置された一対の側壁と、前記一対の側壁間に架設された少なくとも2つの区画壁であって、隣り合う前記区画壁の間に、複数の物品が積層状態で収容されて一方側に物品の出入口を有する収容空間を区画した区画壁と、前記側壁および前記区画壁に対して前記一方側とは反対側から接続され、前記収容空間を前記反対側から塞いだ閉塞壁と、前記出入口とは別に設けられ、前記側壁および/または前記閉塞壁の一部を貫通して前記収容空間を外に露出させた開口部であって、前記収容空間から物品を繰り出す部材を受け入れるための開口部とを含む、通い箱である。
また、本発明は、前記収容空間は、複数存在し、物品は、前記閉塞壁から起立した姿勢で、所定数ずつ各前記収容空間に収容されることを特徴とする。
また、本発明は、前記側壁に設けられ、前記出入口と前記開口部とを分離した分離部とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記出入口の周囲に設けられ、別の通い箱の前記閉塞壁が前記一方側から嵌め込まれる段差部を含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記収容空間における物品の積層方向は、前記一対の側壁の対向方向と一致することを特徴とする。
本発明によれば、通い箱では、一対の側壁間に架設されて隣り合う区画壁の間に区画された収容空間に、複数の物品が積層状態で収容される。収容空間は、物品の出入口が設けられた一方側とは反対側から閉塞壁によって塞がれている。収容空間から物品を繰り出す部材を受け入れるために出入口とは別に設けられた開口部が、側壁および/または閉塞壁の一部を貫通して収容空間を外に露出させている。開口部が当該部材を受け入れることにより、通い箱の収容空間に収容された物品を当該部材によって繰り出すことができる。つまり、通い箱に収容された物品を、通い箱から取り出して別の装置に移し替えなくても、物品を収容した状態の通い箱を当該装置に直接セットすれば物品を当該装置にセットできるし、セット後には、当該装置に設けられた前記部材によって通い箱から物品を直接繰り出すこともできる。これにより、通い箱に収容された状態で流通する物品の取り扱いについての使い勝手の向上を図れる。
また、本発明によれば、収容空間が複数存在し、物品が閉塞壁から起立した姿勢で所定数ずつ各収容空間に収容されてもよい。
また、本発明によれば、側壁に設けられた分離部によって、出入口と開口部とが分離して互いに連続していないので、出入口および開口部の周辺における通い箱の強度や耐久性を確保できる。
また、本発明によれば、出入口の周囲に設けられた段差部に別の通い箱の閉塞壁を嵌め込むことによって、複数の通い箱を積み重ねることができるので、複数の通い箱を省スペースで保管できる。
また、本発明によれば、収容空間における物品の積層方向が一対の側壁の対向方向と一致するので、前記対向方向と直交する方向に複数の収容空間が並んでいる場合には、各収容空間に対して物品の束をスピーディかつ容易に収容することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る通い箱を上側から見た斜視図である。 図2は、通い箱を下側から見た斜視図である。 図3は、通い箱の正面図である。 図4は、通い箱の平面図である。 図5は、通い箱の底面図である。 図6は、通い箱の左側面図である。 図7は、平面図中央横断断面図である。 図8は、図4のA−A線断面図である。 図9は、通い箱を積み重ねる様子を説明するための縦断面図である。 図10は、第1〜第4実施例に係る開口部が全て形成された通い箱の斜視図である。 図11は、第1実施例に係る開口部が形成された通い箱から物品を繰り出す様子を説明するための縦断面である。 図12は、第2実施例に係る開口部が形成された通い箱から物品を繰り出す様子を説明するための縦断面である。 図13は、第3実施例に係る開口部が形成された通い箱から物品を繰り出す様子を説明するための縦断面である。 図14は、第4実施例に係る開口部が形成された通い箱から物品を繰り出す様子を説明するための縦断面である。 図15は、変形例に係る縦型の通い箱の正面図である。 図16は、縦型の通い箱の右側面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る通い箱1を上側から見た斜視図である。通い箱1は、所定方向(図1では左右方向)に長手のボックス状に形成されていて、例えば樹脂製である。通い箱1は、対向配置された一対の側壁2と、一対の側壁2間に架設された少なくとも2つ(図1では6つ)の区画壁3と、通い箱1の底をなす1つの閉塞壁4とを一体的に含む。
一対の側壁2は、通い箱1の長手方向Lにおいて長手の略長方形の板状に形成されていて、それぞれの板厚方向に沿って対向するように平行に配置されている。一対の側壁2の対向方向は、通い箱1において長手方向Lに直交する短手方向Sである。また、通い箱1の深さ方向Dは、長手方向Lおよび短手方向Sの両方に直交している。
各区画壁3は、長手方向Lに一致した板厚方向を有する略矩形の板状に形成されていて、各区画壁3において短手方向Sにおける両側の二辺が一対の側壁2に対して1つずつ接続されている。図1に示すように3つ以上存在する場合の区画壁3は、長手方向Lに等間隔で並んでいる。この場合の複数の区画壁3は、一対の側壁2において長手方向Lにおける一端縁2A間と他端縁2B間とにそれぞれ架設された一対の区画壁3Aと、一対の区画壁3Aの間に位置して長手方向Lにおける一対の側壁2の途中部間に架設された他の区画壁3Bとを有する。
これらの区画壁3は、長手方向Lにおいて隣り合う区画壁3の間に、略直方体状の収容空間5を1つずつ区画している。収容空間5は少なくとも1つ存在すればよいが、図1のように6つの区画壁3が長手方向Lに等間隔で並んでいる通い箱1には、大きさの等しい5つの収容空間5が長手方向Lに等間隔で並んで形成されている。各収容空間5において深さ方向Dにおける一方側(図1では上側)の端部は、収容空間5を出入口側D1へ露出させる出入口6である。以下では、当該一方側を出入口側D1といい、深さ方向Dにおける出入口側D1とは反対側(図1では下側)を底側D2という。
各側壁2の出入口側D1の端面2Cと、各区画壁3Aの出入口側D1の端面3Cとは、深さ方向Dに直交する方向に沿って平坦であり、面一になっているが、各区画壁3Bの出入口側D1の端面3Cは、端面2Cよりも底側D2にずれている。一対の側壁2の端面2Cと一対の区画壁3Aの端面3Cとのまとまりは、長手方向Lに長手の額縁状に形成された受け面7を構成している。
通い箱1は、各側壁2および各区画壁3Aの外表面における出入口側D1の端部を連続して縁取りながら受け面7を取り囲んだ縁取部8を含む。縁取部8は、受け面7よりも一回り大きい額縁状に形成され、各側壁2および各区画壁3Aと一体化されている。縁取部8は、各側壁2では、長手方向Lに沿って延びつつ各側壁2の外表面から短手方向Sの外側へ突出していて、各区画壁3Aでは、短手方向Sに沿って延びつつ各区画壁3Aの外表面から長手方向Lの外側へ突出している。通い箱1は、縁取部8によって取り囲まれて底側S2へ窪んだ段差部9を含む。段差部9は、出入口側D1から見て受け面7と一致した額縁状に形成され、受け面7によって底側D2から区画され、各出入口6の周囲に設けられている。
各側壁2において各収容空間5に臨む内表面には、位置決め部10が形成されている。位置決め部10は、側壁2の一部として深さ方向Dに沿って直線状に延びるリブ状に形成され、収容空間5内に僅かに突出している。位置決め部10は、各側壁2において、収容空間5毎に所定数ずつ(図1では2つずつ)存在し、長手方向Lに並んで設けられている。各側壁2の内表面において各区画壁3が接続される部分には、補強部11が形成されている。補強部11は、側壁2の一部として深さ方向Dに沿って直線状に延びる帯状に形成され、収容空間5内に僅かに膨出している。側壁2において補強部11が設けられた部分は、短手方向Sにおいて肉厚になることによって、補強されている。
閉塞壁4は、深さ方向Dに一致した板厚方向を有し、長手方向Lにおいて長手の略長方形の板状に形成されている。閉塞壁4は、各側壁2および各区画壁3Aに対して底側D2から接続されている。詳しくは、閉塞壁4において、短手方向Sにおける両側の二辺が、一対の側壁2の下端縁に対して1つずつ接続され、残りの二辺(長手方向Lにおける両側の二辺)が一対の区画壁3Aの下端縁に対して1つずつ接続されている。この状態の閉塞壁4は、各収容空間5を底側D2から塞いでいる。通い箱1を下側から見た図2を参照して、閉塞壁4の外表面(図2では下面)の四隅には、凸状の当接部12が1つずつ設けられている。図1および図2に示すように出入口6が上を向いた基本姿勢にある通い箱1を床面に置くと、各当接部12が床面に当接する。
図3には、通い箱1の正面図が示され、図4には、通い箱1の平面図が示され、図5には、通い箱1の底面図が示され、図6には、通い箱1の左側面図が示されている。なお、通い箱1の背面図は正面図と同一に表われ、通い箱1の右側面図は左側面図と同一に表われる。図7には、通い箱1の平面図中央横断断面図が示され、図8には、図4のA−A線断面図(縦断面図)が示されている。
通い箱1は、物品Pを収容することができる。物品Pの一例は、パチンコ店等の遊技施設において遊技客によって獲得される厚さが数mm程度のカード状の賞品である。物品Pは、通い箱1に収容された状態で市場に流通する。賞品である場合の物品Pは、遊技施設と、遊技客によって獲得された物品Pを現金と交換する交換所と、交換所から物品Pを買い取って遊技施設に卸す問屋と、交換所から買い取られた物品Pをシャッフルしてから各問屋に分配する互換所とを経由するように、通い箱1に収容された状態で流通する。
物品Pを収容して流通しているときの通い箱1の姿勢は、図1および図2に示すように出入口6が上を向いた基本姿勢である。図9を参照して、物品Pは、作業者により、出入口6を介して各収容空間5に収容される。各収容空間5の大きさが等しいので、物品Pは、所定数ずつ(この実施形態では20枚ずつ)、各収容空間5に収容される。
複数の物品Pは、それぞれの板厚方向が短手方向Sと一致して閉塞壁4から起立した姿勢で、各収容空間5に積層状態で収容され、各物品Pでは、出入口側D1の部分が出入口6からはみ出ている。この場合、各収容空間5における物品Pの積層方向は、短手方向S(一対の側壁2の対向方向)と一致していて、各収容空間5における各物品Pは、長手方向Lに沿って平坦になっている。この場合、作業者にとって、物品Pの束を掴んで各収容空間5に収容する作業がスピーディかつ容易になる。
所定数の物品Pが収容された収容空間5では、一対の側壁2の各内表面に設けられた位置決め部10がこれらの物品Pを短手方向Sから挟んでいるので、収容空間5には所定数を超える物品Pを収容できない。そのため、物品Pが目一杯収容された収容空間5では、所定数の物品Pが収容されていることを目視で確認できる。また、複数の収容空間5に物品Pが収容されている状態において、作業者が別の1枚の物品Pを長手方向Lに移動させることによって各収容空間5をなぞったときに、この物品Pが収容空間5に入らなければ、各収容空間5に所定数の物品Pが収容されていることを容易に確認できる。なお、収容空間5において短手方向Sにおける端に位置する物品Pは、側壁2におけるリブ状の位置決め部10に線接触するので、側壁2の内表面に面接触する場合と比べて、収容空間5に出し入れする際の物品Pに擦り傷が発生することを抑制できる。
各収容空間5に物品Pが存在しない空の通い箱1Aが存在する場合には、図9に示すように、基本姿勢の空の通い箱1Aに対して、基本姿勢にある別の通い箱1Bを、白抜き矢印で示すように上側から接近させる。長手方向Lにおける閉塞壁4の寸法L4は、長手方向Lにおける段差部9の寸法L9よりも僅かに小さく、短手方向Sにおける閉塞壁4の寸法S4は、短手方向Sにおける段差部9の寸法S9よりも僅かに小さい(図1および図2参照)。そのため、黒抜き矢印で示すように、別の通い箱1Bの閉塞壁4が通い箱1Aの段差部9に対して上側(つまり、前述した出入口側D1)からちょうど嵌め込まれることによって、通い箱1Bが通い箱1Aの上に積み重ねられる。通い箱1Bが通い箱1Aの上に積み重ねられた状態において、通い箱1Bの閉塞壁4の下面の四辺が通い箱1Aの受け面7に載っていて、閉塞壁4の下面の各当接部12は、額縁状の受け面7の内側に位置している。この場合、複数の通い箱1を積み重ねることによって省スペースで保管できる。
図1および図2に示すように、通い箱1は、出入口6とは別に設けられた開口部13を含む。開口部13は、長手方向Lにおいて各収容空間5と同じ位置に一対ずつ、この実施形態では5対設けられている。つまり、開口部13は、短手方向Sにおける通い箱1の両側において、5つずつ長手方向Lに等間隔で並んで設けられている。各対における2つの開口部13は、長手方向Lで同じ位置、詳しくは、各収容空間5において長手方向Lに並ぶ2つの位置決め部10の間の位置にあって、短手方向Sにおける通い箱1の中心を基準として対称になるように構成されている。各対における2つの開口部13は、長手方向Lで同じ位置にある収容空間5(以下では「対応する収容空間5」という)の短手方向Sの両側に位置して側壁2および/または閉塞壁4の一部を貫通し、対応する収容空間5を通い箱1の外に露出させている。
開口部13には、その構成に応じて、例えば第1〜第4実施例が挙げられる。図1〜図9には、第1実施例に係る開口部13(開口部13A)が図示されている。第1実施例に係る各開口部13Aは、スリット状であり、短手方向Sにおける閉塞壁4の端部を切り欠きつつ、短手方向Sにおいて当該端部と同じ側にある側壁2を切り欠いて、当該側壁2において深さ方向Dに沿って縁取部8の手前まで直線状に延びている。つまり、第1実施例に係る各開口部13Aは、側壁2および閉塞壁4の両方の一部を貫通している。なお、第1実施例のように各開口部13が長手である場合には、長手方向における各開口部13の両端部は、図1および図2に示すように円弧状に丸まっていてもよいし、矩形状に角張っていてもよい。
第1実施例に係る各開口部13Aは、縁取部8の手前で止まっていて、出入口6につながっていないので、開口部13Aを有する通い箱1の各側壁2には、各出入口6と各開口部13Aとを分離した分離部14が一体的に設けられている。分離部14は、側壁2の一部であり、縁取部8を含む。分離部14によって、出入口6と開口部13とが分離して互いに連続していないので、出入口6および開口部13の周辺における通い箱1の強度や耐久性を確保できる。これにより、通い箱1の変形を抑制できるので、各収容空間5の大きさを一定に維持することができる。そのため、各収容空間5は、前述した所定数の物品Pを過不足なく収容できる。
各側壁2の外表面において各開口部13Aを縁取った部分には、短手方向Sの外側へ僅かに一段突き出た補強部15が形成されている。各補強部15は、側壁2の外表面の深さ方向Dにおける全域に亘って設けられ、縁取部8に接続されている。側壁2において補強部15が設けられた部分は、短手方向Sにおいて肉厚になることによって、補強されている。補強部15は、各側壁2の外表面において長手方向Lの両端部に設けられてもよい。
実際の通い箱1には、第1〜第4実施例のいずれか1つに係る開口部13が単数または複数形成されている。図10では、説明の便宜上、第1〜第4実施例に係る開口部13が全て形成された通い箱1が図示されている。図10では、長手方向Lにおける両端に、第1実施例に係る開口部13Aが位置し、これらの開口部13Aの間に、第2実施例に係る開口部13Bと、第3実施例に係る開口部13Cと、第4実施例に係る開口部13Dとが、図10の左側からこの順で配置されている。
第2実施例に係る開口部13Bは、閉塞壁4には形成されず、各側壁2だけに形成されており、各側壁2において深さ方向Dに沿って縁取部8の手前まで直線状に延びている。つまり、第2実施例に係る各開口部13Bは、側壁2の一部だけを貫通している。また、第2実施例に係る開口部13Bだけを有する通い箱1の各側壁2には、各出入口6と各開口部13Aとを分離した分離部14が一体的に設けられている。
第3実施例に係る開口部13Cは、各側壁2は形成されず、閉塞壁4だけに形成されている。開口部13Cは、長手方向Lにおいて各収容空間5と同じ位置において、短手方向Sにおける閉塞壁4の両端部に1つずつ設けられた貫通穴である。つまり、第3実施例に係る各開口部13Cは、閉塞壁4の一部だけを貫通している。また、第3実施例に係る開口部13Cだけを有する通い箱1では、側壁2自体が、各出入口6と各開口部13Aとを分離した分離部14を構成している。この場合、補強部15を省略してもよい。
第4実施例に係る開口部13Dは、第1実施例に係る開口部13Aと同様に、短手方向Sにおける閉塞壁4の端部を切り欠きつつ、短手方向Sにおいて当該端部と同じ側にある側壁2を切り欠き、深さ方向Dに沿って直線状に延びている。つまり、第2実施例に係る各開口部13Dは、側壁2および閉塞壁4の両方の一部を貫通している。第4実施例に係る開口部13Dは、第1実施例に係る開口部13Aとは異なり、側壁2を深さ方向Dにおける全域に亘って切り欠いて出入口6につながっている。そのため、第4実施例に係る開口部13Dだけを有する通い箱1には、前述した分離部14が存在しない。
遊技施設には、物品Pを遊技客に払い出すための物品払出装置(図示せず)が設置されている。物品払出装置には、物品Pを収容した状態の通い箱1を直接セットできる。物品払出装置は、セットされた通い箱1の姿勢を変更する変更機構(図示せず)を含み、物品Pを払い出すときには、図11〜図14に示すように、通い箱1の姿勢は、出入口6が横を向いて深さ方向Dがほぼ水平に沿う横向き姿勢に変更される。横向き姿勢の通い箱1では、各収容空間5において物品Pが上下方向に沿って積層されている。各収容空間5に一対ずつ設けられた開口部13は、短手方向S(ここでは上下方向)における通い箱1の両側に位置している。そのため、横向き姿勢の通い箱1では、短手方向Sにおける通い箱1の向きに関わらず、短手方向Sにおける一方側の開口部13が必ず通い箱1の下部に位置し、各収容空間5における最下位の物品Pの一部が当該開口部13から通い箱1の外に露出されている。
物品払出装置は、物品Pを遊技客に払い出すために通い箱1の各開口部13に受け入れられて各収容空間5から物品Pを繰り出す繰出部材16と、繰出部材16を動作させるモータ等のアクチュエータ(図示せず)とを含む。繰出部材16には、通い箱1における開口部13の第1〜第4実施例に対応して、例えば第1〜第4実施例の構成が存在する。
図11を参照して、第1実施例に係る繰出部材16Aは、ブロック状に形成され、アクチュエータによって深さ方向Dに沿って往復直線移動する。繰出部材16Aには、その上面から上側に突出した爪状の突起17が設けられている。実線で示すように待機位置のある繰出部材16Aの上面部では、突起17よりも出入口側D1の部分が、第1実施例に係る開口部13Aを有する通い箱1における下側の開口部13Aに対して下側から入り込んでいる。待機位置のある繰出部材16Aの突起17は、収容空間5において当該下側の開口部13Aから露出されている最下位の物品Pに対して底側D2から対向している。
繰出部材16Aが待機位置から出入口側D1へ進出すると、最下位の物品Pが突起17に引っ掛けられて収容空間5から出入口側D1へ繰り出される。繰り出された物品Pは、出入口6の周辺で駆動回転される繰出ローラ(図示せず)によってさらに出入口側D1へ繰り出されてもよい。繰出部材16Aは、分離部14にぶつからないように分離部14の手前で進出を停止した後に(破線の繰出部材16Aを参照)、待機位置まで退避する。繰出部材16Aの進出と退避が繰り返されることによって、収容空間5における物品Pが、下側の物品Pから順に繰り出される。
図12を参照して、第2実施例に係る繰出部材16Bは、長手方向Lに延びる中心軸線を有するローラ状に形成され、アクチュエータによって駆動回転される。繰出部材16Bの外周面の上側部分は、第2実施例に係る開口部13Bを有する通い箱1における下側の開口部13Bに対して下側から入り込み、収容空間5において当該下側の開口部13Bから露出されている最下位の物品Pに下側から接触している。繰出部材16Bが図12の反時計回りに駆動回転されると(破線矢印参照)、最下位の物品Pが、繰出部材16Bの外周面との間の摩擦によって引きずられて収容空間5から出入口側D1へ繰り出される。これにより、収容空間5における物品Pが、下側の物品Pから順に繰り出される。
図13を参照して、第3実施例に係る繰出部材16Cは、深さ方向Dに沿って細長い棒状に形成され、アクチュエータによって深さ方向Dに沿って往復直線移動する。実線で示すように待機位置のある繰出部材16Cの先端部は、第3実施例に係る開口部13Cを有する通い箱1における下側の開口部13Cに対して底側D2から対向し、収容空間5において当該下側の開口部13Cから露出されている最下位の物品Pにも底側D2から対向している。繰出部材16Cが出入口側D1へ進出すると、最下位の物品Pが、開口部13Cに進入した繰出部材16Cの先端部によって出入口側D1へ押し出されて収容空間5から出入口側D1へ繰り出される。繰出部材16Cは、進出を停止した後に待機位置まで退避する。繰出部材16Cの進出と退避が繰り返されることによって、収容空間5における物品Pが、下側の物品Pから順に繰り出される。
図14を参照して、第4実施例に係る繰出部材16Dは、第1実施例に係る繰出部材16Aと同様に、爪状の突起18を上面に有するブロック状に形成され、アクチュエータによって深さ方向Dに沿って往復直線移動する。実線で示すように待機位置のある繰出部材16Dの上面部では、突起18よりも出入口側D1の部分が、第4実施例に係る開口部13Dを有する通い箱1における下側の開口部13Dに対して下側から入り込んでいる。待機位置のある繰出部材16Dの突起18は、収容空間5において当該下側の開口部13Dから露出されている最下位の物品Pに対して底側D2から対向している。
繰出部材16Dが待機位置から出入口側D1へ進出すると、最下位の物品Pが突起18に引っ掛けられて収容空間5から出入口側D1へ繰り出される。開口部13Dを有する通い箱1には分離部14がないので、繰出部材16Dは、開口部13Dおよび出入口6から出入口側D1へはみ出すまで進出できる(破線の繰出部材16Dを参照)。進出後の繰出部材16Dは、待機位置まで退避する。繰出部材16Dの進出と退避が繰り返されることによって、収容空間5における物品Pが、下側の物品Pから順に繰り出される。
以上のように、第1実施例〜第4実施例のいずれの開口部13を有する通い箱1において、開口部13が繰出部材16を受け入れることにより、通い箱1の収容空間5に収容された物品Pを繰出部材16によって繰り出すことができる。つまり、通い箱1に収容された物品Pを、通い箱1から取り出して物品払出装置に移し替えなくても、物品Pを収容した状態の通い箱1を物品払出装置に直接セットすれば物品Pを物品払出装置にセットできるし、セット後には、物品払出装置に設けられた繰出部材16によって通い箱1から物品Pを直接繰り出すこともできる。これにより、通い箱1に収容された状態で流通する物品Pの取り扱いについての使い勝手の向上を図れる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述したように長手方向Lに並んで複数の収容空間5のそれぞれに対して複数の物品Pが短手方向Sに積層された状態で収容される横型の通い箱1(図1および図9参照)に代えて、図15および図16に示すように、複数の物品Pが長手方向Lに積層された状態で各収容空間5に収容される縦型の通い箱1を用いてもよい。前述した物品払出装置(図示せず)にセットされて物品Pを繰り出せる状態にある縦型の通い箱1は、縦長の姿勢になっていて、各収容空間5内の物品Pは上下方向に積層されている。縦型の通い箱1の各側壁2には、通い箱1が縦長の姿勢になったときに各収容空間5の下端と一致する部分に、前述した開口部13が形成されている(図16参照)。収容空間5における最下位の物品Pが開口部13から露出されており、収容空間5における物品Pは、開口部13に受け入れられた繰出部材16によって、下側の物品Pから順に繰り出される。
また、物品Pを収容した状態の通い箱1がセットされる装置は、前述した物品払出装置に限らず、交換所で物品を読み取る物品読取装置や、互換所で物品Pを検査する物品検査装置であってもよい。この場合には、通い箱1は、物品払出装置、物品読取装置および物品検査装置のそれぞれにおいて共用できる。また、通い箱1において各側壁2、各区画壁3Aおよび閉塞壁4の少なくともいずれかの外表面に、通い箱1を当該装置に位置決めするための位置決め部が形成されてもよい。位置決め部は、例えば、通い箱1を当該装置にセットする方向に延びるリブや突起であってもよい。
1 通い箱
1B 別の通い箱
2 側壁
3 区画壁
4 閉塞壁
5 収容空間
6 出入口
9 段差部
13 開口部
14 分離部
16 繰出部材
D1 出入口側
D2 底側
P 物品
S 短手方向

Claims (5)

  1. 流通する際における物品を収容するための通い箱であって、
    対向配置された一対の側壁と、
    前記一対の側壁間に架設された少なくとも2つの区画壁であって、隣り合う前記区画壁の間に、複数の物品が積層状態で収容されて一方側に物品の出入口を有する収容空間を区画した区画壁と、
    前記側壁および前記区画壁に対して前記一方側とは反対側から接続され、前記収容空間を前記反対側から塞いだ閉塞壁と、
    前記出入口とは別に設けられ、前記側壁および/または前記閉塞壁の一部を貫通して前記収容空間を外に露出させた開口部であって、前記収容空間から物品を繰り出す部材を受け入れるための開口部とを含む、通い箱。
  2. 前記収容空間は、複数存在し、
    物品は、前記閉塞壁から起立した姿勢で、所定数ずつ各前記収容空間に収容される、請求項1に記載の通い箱。
  3. 前記側壁に設けられ、前記出入口と前記開口部とを分離した分離部とを含む、請求項1または2に記載の通い箱。
  4. 前記出入口の周囲に設けられ、別の通い箱の前記閉塞壁が前記一方側から嵌め込まれる段差部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の通い箱。
  5. 前記収容空間における物品の積層方向は、前記一対の側壁の対向方向と一致する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の通い箱。
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