JP6407094B2 - 現金管理装置およびそれを用いた棒金収納方法 - Google Patents

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本発明は、現金の管理に用いられる現金管理装置およびそれを用いた棒金収納方法に関する。
現金管理装置本体から引き出し可能に設けられた複数の収納庫に現金を収納し、現金の入出庫を行う現金管理装置がある(例えば特許文献1参照)。この現金管理装置には、複数の収納庫の中に棒金用の収納庫が設けられている。棒金用の収納庫では、満杯で棒金を10本収納できる棒金トレイと、満杯にできない10本未満の端数の棒金を収納できる棒金トレイとが金種別に用意されている。端数収納用の棒金トレイは、棒金の転倒防止用の補助棒を有しており、この点で、満杯収納用の棒金トレイとは異なっている。
特開2013−118016号公報
上記の現金管理装置にあっては、棒金用の収納庫に複数の金種別の棒金トレイが装備されることになるが、金種別に満杯収納用と端数収納用の2種類の棒金トレイが使用されているため、コスト面で改善の余地があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、コストを低減することができる現金管理装置およびそれを用いた棒金収納方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、棒金を立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を壁部と底部とで形成し、前記棒金収納凹部は、棒金を2本並べて収納する2本収納領域と、前記2本収納領域と平行であって棒金を1列に並べて3本収納するとともに棒金配列方向の中央位置を前記2本収納領域と合わせた3本収納領域とを有し、前記壁部は、前記3本収納領域の前記2本収納領域とは反対側に配置される長壁部と、前記2本収納領域の前記3本収納領域とは反対側に配置される短壁部と、前記2本収納領域および前記3本収納領域の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部と、を有し、前記一対の側壁部には、前記2本収納領域と前記3本収納領域との間位置に、一対の規制部が設けられ、前記一対の規制部の間隔が、棒金の直径の2倍よりも短く、前記長壁部と前記短壁部との間隔が、棒金の直径の2倍よりも短いことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、棒金を立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を壁部と底部とで形成し、前記棒金収納凹部は、棒金を2本並べて収納する2本収納領域と、前記2本収納領域と平行であって棒金を1列に並べて3本収納するとともに棒金配列方向の中央位置を前記2本収納領域と合わせた3本収納領域とを有し、前記壁部は、前記3本収納領域の前記2本収納領域とは反対側に配置される長壁部と、前記2本収納領域の前記3本収納領域とは反対側に配置される短壁部と、前記2本収納領域および前記3本収納領域の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部と、を有し、前記一対の側壁部には、前記2本収納領域と前記3本収納領域との間位置に、一対の規制部が設けられ、前記一対の規制部は、前記2本収納領域に収納されている2本の棒金の前記3本収納領域側への移動を前記短壁部とで規制する一方、前記3本収納領域内での棒金の移動を前記長壁部とで許容し、前記長壁部は、前記3本収納領域の中央の1本収納領域に収納されている1本の棒金の前記3本収納領域の両端の1本収納領域への移動を前記2本収納領域に収納されている2本の棒金とで規制することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、装置本体と、前記棒金収納凹部を有して前記装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を備え、前記棒金収納凹部は、前記2本収納領域および前記3本収納領域のそれぞれの棒金配列方向を前記引き出しの方向に直交させていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に係る発明において、装置本体と、前記棒金収納凹部を有して前記装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を備え、前記棒金収納凹部は、前記引き出しの方向の奥側に前記2本収納領域が、手前側に前記3本収納領域が配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記棒金収納凹部の底部には、棒金の下端部に係合する係合部が、前記2本収納領域に2カ所、前記3本収納領域に3カ所、それぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記係合部には、係合する棒金を検出する棒金検出センサが設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に係る発明において、前記一対の側壁部は、前記2本収納領域の棒金配列方向の両外側に該2本収納領域に臨んで設けられて該2本収納領域内に中心を配して湾曲する一対の湾曲壁面と、前記3本収納領域の棒金配列方向の両外側に該3本収納領域に臨んで設けられて該3本収納領域内に中心を配して湾曲する一対の湾曲壁面とを有し、前記長壁部は、前記3本収納領域に臨んで設けられる平坦壁面を有し、前記短壁部は、前記2本収納領域に臨んで設けられる平坦壁面を有することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に係る発明において、棒金に対応するダミー棒金を有することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、棒金を前記棒金収納凹部に1本のみ収納する際には、1本の棒金と、該棒金に対応するダミー棒金とを前記2本収納領域に収納することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、2本収納領域および3本収納領域の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部が、3本収納領域と2本収納領域との間位置に、互いの間隔が棒金の直径の2倍よりも短い一対の規制部を有しているため、2本収納領域に2本の棒金を収納する状態とすれば、3本収納領域に棒金がなくても、2本収納領域の2本の棒金は倒れが規制されて立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部にて2本のみの棒金を立位状態に維持できる。
また、3本収納領域の2本収納領域とは反対側に配置される長壁部と、2本収納領域の3本収納領域とは反対側に配置される短壁部との間隔が、棒金の直径の2倍よりも短いため、2本収納領域に2本の棒金を収納する状態とすれば、1本または2本の棒金を3本収納領域のいずれの1本収納領域に収納しても、1本または2本の棒金は、3本収納領域の残りの1本収納領域に棒金がなくても、2本収納領域の2本の棒金と長壁部とで倒れが規制されて立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部にて3本のみの棒金を立位状態に維持できることになり、4本のみの棒金も立位状態に維持できることになる。
また、上記の寸法関係により、3本収納領域に3本の棒金を収納し、2本収納領域のいずれかの1本収納領域に1本の棒金を収納すると、2本収納領域の残りの1本収納領域に棒金がなくても、これらの棒金は、一対の規制部、長壁部および短壁部で倒れが規制されて立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部にて4本のみの棒金を立位状態に維持できることになる。
したがって、1カ所に棒金を立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部に、2本のみの棒金を立位状態で収納でき、3本のみの棒金を立位状態で収納でき、4本のみの棒金を立位状態で収納できる。これにより、1本のみの棒金については別管理としたり、1本のみの棒金を収納する場合にはダミー棒金と一緒に収納したりすれば、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化しても、満杯の棒金および端数の棒金のいずれも立位状態で収納することが可能になる。したがって、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化できるため、コストを低減することができる。また、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化した場合には、複数の棒金収納凹部の中から任意で満杯収納用と端数収納用とを設定することができる。したがって、使い勝手性が向上する。加えて、棒金収納凹部が5本単位で棒金を収納するため、取り出し時や挿入時の本数管理が容易となり、使い勝手性が向上する。
請求項2に係る発明によれば、2本収納領域に2本の棒金を収納する状態とすれば、3本収納領域に棒金がなくても、一対の規制部が、これら棒金の3本収納領域への移動つまり倒れを短壁部とで規制する。よって、棒金収納凹部にて2本のみの棒金を立位状態に維持できる。
また、一対の規制部は、3本収納領域内での棒金の移動を長壁部とで許容することになるが、2本収納領域に2本の棒金を収納すると、長壁部が、3本収納領域の中央の1本収納領域に収納されている1本の棒金の3本収納領域の両端の1本収納領域への移動つまり倒れを2本収納領域の2本の棒金とで規制する。言い換えれば、2本収納領域に2本の棒金を収納すると、長壁部が、3本収納領域のいずれか端側の1本収納領域に収納されている1本の棒金の3本収納領域の中央の1本収納領域への移動つまり倒れを、2本収納領域の2本の棒金とで規制する。よって、棒金収納凹部にて3本のみの棒金を立位状態に維持できる。
加えて、このように、2本収納領域に2本の棒金を収納する状態とすれば3本収納領域のいずれの1本収納領域に棒金を収納してもこれを立位状態に維持できることから、3本収納領域のいずれの2カ所の1本収納領域に棒金を収納しても、これら棒金の倒れを、残りの1本収納領域に棒金がなくても規制できる。よって、1カ所の棒金収納凹部にて4本のみの棒金を立位状態に維持できることになる。
したがって、1カ所に棒金を立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部に、2本のみの棒金を立位状態で収納でき、3本のみの棒金を立位状態で収納でき、4本のみの棒金を立位状態で収納できる。これにより、1本のみの棒金については別管理としたり、1本のみの棒金を収納する場合にはダミー棒金と一緒に収納したりすれば、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化しても、満杯の棒金および端数の棒金のいずれも立位状態で収納することが可能になる。したがって、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化できるため、コストを低減することができる。また、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化した場合には、複数の棒金収納凹部の中から任意で満杯収納用と端数収納用とを設定することができる。したがって、使い勝手性が向上する。加えて、棒金収納凹部が5本単位で棒金を収納するため、取り出し時や挿入時の本数管理が容易となり、使い勝手性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、棒金収納凹部は、2本収納領域および3本収納領域の棒金配列方向を、収納庫の引き出しの方向に対し直交させている。このため、不慣れな係員でも、5本の棒金を両手で纏めて掴んで棒金収納凹部に挿入する際に戸惑うことなく円滑に挿入可能となる。
請求項4に係る発明によれば、棒金収納凹部は、収納庫の引き出しの方向の奥側に2本収納領域が、手前側に3本収納領域が配置されているため、5本の棒金からなる棒金群を、両手で棒金収納凹部に合わせた形状にしつつ掴む際に掴み易く、よって、5本の棒金を両手で掴んで棒金収納凹部に対し出し入れする作業がさらに容易化可能となる。
請求項5に係る発明によれば、棒金収納凹部の底部に、棒金の下端部に係合する係合部が、2本収納領域に2カ所、3本収納領域に3カ所、それぞれ設けられているため、棒金の下端部を係合部に係合させることで、収納庫の引き出し時および押し込み時に、収納状態にある棒金のガタツキを抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、係合部に係合された棒金を棒金検出センサで検出することができる。よって、棒金の収納数を計数することができる。
請求項7に係る発明によれば、棒金収納凹部が、2本収納領域および3本収納領域のそれぞれの棒金配列方向の両外側に湾曲壁面を有する形状をなしているため、これら湾曲壁面で四隅の棒金を案内することができる。よって、5本の棒金を纏めて正確に棒金収納凹部に挿入することが可能となる。
請求項8に係る発明によれば、棒金を棒金収納凹部に1本のみ収納する際には、1本の棒金と、棒金に対応するダミー棒金とを2本収納領域に収納すれば、これらを立位状態に維持できる。したがって、1カ所に棒金を立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部に、1本のみの棒金を立位状態で収納できる。
請求項9に係る発明によれば、棒金を棒金収納凹部に1本のみ収納する際には、1本の棒金と、棒金に対応するダミー棒金とを2本収納領域に収納すれば、これらを立位状態に維持できる。したがって、1カ所に棒金を立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部に、1本のみの棒金を立位状態で収納できる。2本のみの棒金、3本のみの棒金および4本のみの棒金については、上記のようにして、棒金収納凹部に立位状態で収納できる。これにより、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化しても、満杯の棒金および端数の棒金のいずれも立位状態で収納することが可能になる。したがって、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化できるため、コストを低減することができる。また、同じ棒金収納凹部を満杯収納用と端数収納用とで共用化した場合には、複数の棒金収納凹部の中から任意で満杯収納用と端数収納用とを設定することができる。したがって、使い勝手性が向上する。加えて、棒金収納凹部が5本単位で棒金を収納するため、取り出し時や挿入時の本数管理が容易となり、使い勝手性が向上する。
本発明に係る一実施形態の現金管理装置を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置を示す要部の制御系ブロック図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金収納庫を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金トレイを示す平面図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金収納凹部への1本のみの棒金の収納状態を示す平面図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金収納凹部への2本のみの棒金の収納状態を示す平面図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金収納凹部への3本のみの棒金の収納状態を示す平面図である。 本発明に係る一実施形態の現金管理装置の棒金収納凹部への4本のみの棒金の収納状態を示す平面図である。
本発明に係る一実施形態を図面を参照して以下に説明する。
図1に示す本実施形態に係る現金管理装置10は、金融機関の店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われるものであり、より窓口カウンタに近い位置で使用され、主に小束紙幣および棒金を入出庫可能に収納するものである。
現金管理装置10は、箱型の装置本体11と、この装置本体11に上下方向に複数段具体的には8段設けられた収納庫12とを有している。これら収納庫12は、その左右側壁に設けられたスライドレール13を介して装置本体11に対して水平方向に沿って引き出し可能となっている。これら収納庫12は、前方に引き出されることで内部にアクセス可能となるように開かれ、後方に押し込まれると内部にアクセス不可となるように閉じられる。このように前後方向にのみ所定範囲でスライド可能となるように、各収納庫12は装置本体11に連結されている。
複数段の収納庫12のうち、最も上側のものは、予備収納庫12(A)となっており、結束されていないバラ紙幣、包装されていないバラ硬貨、汚損紙幣や汚損硬貨、金券等を収納する。また、残りの収納庫12は、上側4段が小束紙幣を収納する小束収納庫12(B)となっており、下側3段が棒金を収納する棒金収納庫12(C)となっている。勿論、収納庫12の全体の数や、そのうちの小束収納庫12(B)および棒金収納庫12(C)の個々の数等は任意に設定可能であり、例えば、予備収納庫12(A)以外の全てを、棒金収納庫12(C)とすることも勿論可能である。
装置本体11の上部には、操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15と、データを印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する表示部17と、操作者のIDカードを走査するカードリーダ18と、操作者により操作される操作キーボード19と、操作者に対して音声を出力する音声発生部20とを有している。
装置本体11には、複数の収納庫12のそれぞれに対して、収納庫12を閉状態で個別にロックする図2に示すロック機構22が設けられており、図1に示す複数の収納庫12のそれぞれの側方に、ロック機構22のロック解除時のみ点灯する表示灯23が設けられている。さらに、装置本体11には、図2に示すように、操作表示部15、プリンタ16、音声発生部20、ロック機構22および表示灯23等に接続されてこれらを制御する制御部25と、収納している棒金および小束紙幣の数量情報および金種情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部26とが設けられている。
収納庫12は、図3に示すように、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有している。この枠体34は、図1に示す小束収納庫12(B)と棒金収納庫12(C)とで共通となっている。枠体34は、一対の側板部32がスライドレール13の一側に連結されており、スライドレール13の他側が装置本体11に連結されていて、これにより装置本体11に対して引き出し可能となっている。
図3に示すように、棒金収納庫12(C)は、棒金Bを入出庫可能に収納するものである。棒金収納庫12(C)は、棒金Bを収納可能であって上記した枠体34に取り付けられて固定される複数の棒金トレイ38を有している。
ここで、棒金トレイ38は、予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されるように決められている。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38は、全て収納対象金種が同一金種となっている。例えば、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最も上段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に1円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に5円棒金収納用となっている。また、3段の棒金収納庫12(C)のうちの上から2段目の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に10円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に50円棒金収納用となっている。また、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最下段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に100円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に500円棒金収納用となっている。勿論、各棒金収納庫12(C)への収納金種は任意に設定可能であり、頻繁に出庫が行われる金種(1円棒金、10円棒金および100円棒金)を1つの棒金収納庫12(C)に纏めて収納するようにしても良い。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38は、必ずしも全て収納対象金種が同一金種となっていなくても良い。
棒金Bは、単一金種の硬貨を所定枚数(50枚)だけ中心軸線を一致させて集積してなる集積硬貨を、その外周面全体に樹脂フィルムあるいは紙からなる包装紙を所定長さ巻き付けて一体化したものであり、略円柱状をなしている。
図3に示すように、棒金トレイ38には、棒金Bが中心軸線を上下方向に沿わせた立位状態で収納される。図4に示すように、棒金トレイ38は、長方形の平板状をなして水平に配置される基板部40と、基板部40の水平方向における内側部分に設けられて下方に凹む上方開口形状をなす2カ所の同形状の棒金収納凹部41とを有している。棒金収納凹部41は1カ所に棒金Bを立位状態で最大5本収納可能であり、よって、1つの棒金トレイ38には、棒金Bが立位状態で所定の複数本である最大10本収納可能となっている。1つの棒金トレイ38に設けられた2カ所の棒金収納凹部41は、前後に隣接して形成されている。
棒金トレイ38は、これらの棒金収納凹部41にその上端開口部を介して上方から棒金Bが挿入されることになり、これらの棒金収納凹部41は、このように挿入された棒金Bを図3に示すように上方に一部突出させて収納する。
図5に示すように同じ1つの棒金トレイ38に形成された前側(図5では下側)の棒金収納凹部41と後側(図5では上側)の棒金収納凹部41とは、予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されることになり、同様の形状をなしている。これら前側の棒金収納凹部41と後側の棒金収納凹部41とは、左右方向の位置を合わせて、前後に並び、互いに平行に配置されている。以下、前後の棒金収納凹部41の一方について説明する。
図4に示すように、棒金収納凹部41は、基板部40に直交し鉛直方向に沿う姿勢で使用される壁部42と、壁部42の下部を閉塞する全体として基板部40に平行をなし水平に沿う姿勢で使用される底部43とで形成されている。壁部42は、基板部40よりも下方向に延出しており、よって、底部43は基板部40よりも下方に位置している。
図5に示すように、壁部42は、その前部に設けられて左右方向に延在する平板状の長壁部45と、その後部に設けられて左右方向に延在する、長壁部45よりも長さが短い平板状の短壁部46と、左右両側に配置される一対の側壁部47とを有しており、鏡面対称の枠状をなしている。一対の側壁部47は互いに前後方向の位置を合わせている。
一対の側壁部47は、前側に、棒金収納凹部41の内側に中心を配して湾曲する、円筒を一部切り取った形状の一対の湾曲壁部51を有しており、後側に、棒金収納凹部41の内側に中心を配して湾曲する、円筒を一部切り取った形状の一対の湾曲壁部52を有していて、これらの境界部分に一対の規制部53を有している。
一対の湾曲壁部51は互いに前後方向の位置を合わせており、一対の湾曲壁部52も互いに前後方向の位置を合わせている。一対の規制部53も互いに前後方向の位置を合わせている。一対の湾曲壁部51の最大間隔は、一対の湾曲壁部52の最大間隔よりも広くなっており、これらの最大間隔よりも、一対の規制部53の最小間隔の方が狭くなっている。
左側の側壁部47を構成する湾曲壁部51,52は、前側の湾曲壁部51が後側の湾曲壁部52よりも左側に位置するようにして連設されており、これらの境界部分に右側に突出する左側の規制部53が設けられている。左側の湾曲壁部51は、円筒を一部切り取った形状の湾曲壁面51aを右側に有しており、左側の湾曲壁部52は、円筒を一部切り取った形状の湾曲壁面52aを右側に有している。いずれも左側の湾曲壁面51aと湾曲壁面52aとは、前側の湾曲壁面51aが後側の湾曲壁面52aよりも左側に位置するようにして連設されている。
右側の側壁部47を構成する湾曲壁部51,52は、前側の湾曲壁部51が後側の湾曲壁部52よりも右側に位置するようにして連設されており、これらの境界部分に左側に突出する右側の規制部53が設けられている。右側の湾曲壁部51は、円筒を一部切り取った形状の湾曲壁面51aを左側に有しており、右側の湾曲壁部52は、円筒を一部切り取った形状の湾曲壁面52aを左側に有している。いずれも右側の湾曲壁面51aと湾曲壁面52aとは、前側の湾曲壁面51aが後側の湾曲壁面52aよりも右側に位置するようにして連設されている。
長壁部45は、前側の左右の湾曲壁面51aの前端部同士を結ぶ後向きの平坦壁面45aを有しており、短壁部46は、後側の左右の湾曲壁面52aの後端部同士を結ぶ前向きの平坦壁面46aを有している。平坦壁面45aは平坦壁面46aよりも長さが長く、これらは前後方向に直交し互いに平行をなしている。
棒金収納凹部41は、上述したように予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されることになり、湾曲壁面51a,52aの径は、同径で、収納対象金種の棒金Bの外径よりも若干大径となっている。
互いに対向する間隔が広い前側の一対の湾曲壁面51aの最大間隔は、収納対象金種の棒金Bの直径の3倍よりも若干長くなっており、収納対象金種の棒金Bの直径の4倍より短くなっている。これら湾曲壁面51aの間に、収納対象金種の1本のみの棒金Bを収納する1本収納領域60が3カ所、これら湾曲壁面51aを結ぶ方向に並んで1列状に設けられて3本収納領域61を構成している。よって、棒金収納凹部41は、間隔が広い前側の一対の湾曲壁面51aの間に、棒金Bを同時に3本並べて収納可能な3本収納領域61を有している。一対の湾曲壁面51aは、3本収納領域61の棒金配列方向の両外側にこの3本収納領域61に臨んで設けられており、3本収納領域61内に中心を配して湾曲している。
互いに対向する間隔が狭い後側の一対の湾曲壁面52aの最大間隔は、収納対象金種の棒金Bの直径の2倍よりも若干長くなっており、収納対象金種の棒金Bの直径の3倍より短くなっている。これら湾曲壁面52aの間に、収納対象金種の1本のみの棒金Bを収納する1本収納領域60が2カ所、これら湾曲壁面52aを結ぶ方向に並んで設けられて2本収納領域62を構成している。よって、棒金収納凹部41は、間隔が狭い後側の一対の湾曲壁面52aの間に、棒金Bを同時に2本並べて収納可能な2本収納領域62を有している。一対の湾曲壁面52aは、2本収納領域62の棒金配列方向の両外側にこの2本収納領域62に臨んで設けられており、2本収納領域62内に中心を配して湾曲している。
3本収納領域61と2本収納領域62とは、互いに平行であって、互いに棒金配列方向の中央位置を合わせている。その結果、3本収納領域61と2本収納領域62とは、両方の棒金配列方向の中央位置を通る鉛直面を基準に鏡面対称の形状をなしている。3本収納領域61を構成する1本収納領域60に対して、2本収納領域62を構成する1本収納領域60は棒金Bの半径分左右方向にずれている。3本収納領域61と2本収納領域62とを有する棒金収納凹部41は、棒金Bを満杯状態で5本だけ平面視M字状に収納する。
長壁部45は、3本収納領域61の2本収納領域62とは反対側に配置され、短壁部46は、2本収納領域62の3本収納領域61とは反対側に配置され、一対の側壁部47は、3本収納領域61および2本収納領域62の各棒金配列方向の両外側に配置されている。長壁部45は、前側の左右の湾曲壁面51aを結ぶ後向きの平坦壁面45aを有しており、この平坦壁面45aが3本収納領域61に臨んで設けられている。短壁部46は、後側の左右の湾曲壁面52aを結ぶ前向きの平坦壁面46aを有しており、この平坦壁面46aが2本収納領域62に臨んで設けられている。平坦壁面45aは平坦壁面46aよりも長さが長く、これらは前後方向に直交し互いに平行をなして3本収納領域61および2本収納領域62の配列方向の両外側に配置されている。
そして、一対の側壁部47には、3本収納領域61と2本収納領域62との間位置に、上記した一対の規制部53が設けられている。一対の規制部53の最小間隔Lつまり先端部同士の間隔Lは、収納対象金種の棒金Bの外径つまり直径の2倍よりも短くなっており、よって、収納対象金種の棒金Bの直径の2倍よりも若干広い一対の湾曲壁面52aの最大間隔よりも短くなっている。これにより、一対の規制部53は、2本収納領域62に同時に収納されている2本の棒金Bの3本収納領域61側への移動を短壁部46とで規制する。
一対の規制部53は、短壁部46側の面53aが、互いに近接する先端側ほど長壁部45の平坦壁面45aに近づくように傾斜する一方、長壁部45側の面53bが、長壁部45の平坦壁面45aに沿って延在している。一対の規制部53の一対の面53bと長壁部45の平坦壁面45aとの距離は収納対象金種の棒金Bの直径よりも若干長くなっており、よって、一対の規制部53は、3本収納領域61内での棒金Bの移動を長壁部45とで許容している。他方、一対の規制部53の一対の面53aと短壁部46の平坦壁面46aとの距離は収納対象金種の棒金Bの直径よりも短くなっている。
長壁部45と短壁部46との間隔、つまり平坦壁面45aと平坦壁面46aとの間隔は、棒金Bの直径の2倍よりも短く、よって、互いに平行をなす3本収納領域61と2本収納領域62とは前後方向の位置を一部重ね合わせている。その結果、長壁部45は、3本収納領域61の中央の1本収納領域60に収納されている1本の棒金Bの3本収納領域61の両端の1本収納領域60への移動を2本収納領域62に収納されている2本の棒金Bとで規制する。言い換えれば、長壁部45は、3本収納領域61の両端の1本収納領域60に収納されている1本の棒金Bの3本収納領域61の中央の1本収納領域60への移動を2本収納領域62に収納されている2本の棒金Bとで規制する。
底部43の各棒金Bの収納位置、つまり各1本収納領域60の底位置には、棒金Bの下端加締部に係合する係合部71が設けられている。係合部71は、平面視円形の短柱状をなしており、棒金Bの硬貨部分から軸方向外側に突出する包装紙の円形状の加締部の内側に入り込み硬貨部分に接触して棒金Bを支持する。係合部71は、全ての1本収納領域60のそれぞれ底位置中央に設けられている。係合部71は、各湾曲壁面51a,52aの各内側位置に湾曲壁面51a,52aと中心軸線を一致させて4カ所形成され、さらに、3本収納領域61を形成する湾曲壁面52a間の中央の1カ所にも形成されている。つまり、棒金収納凹部41の底部43には、3本収納領域61の底部を構成する部分に3カ所、2本収納領域62の底部を構成する部分に2カ所、係合部71がそれぞれ設けられている。係合部71は、これが配置された1本収納領域60に挿入された棒金Bの下端加締部の内側に係合する。
係合部71には、その上に載置されている棒金Bの有無および金種を検出する磁気センサ等の棒金検出センサ72が設けられており、このような棒金検出センサ72が、すべての係合部71に個別に設けられている。
以上により、1つの棒金トレイ38の前後2カ所の棒金収納凹部41は、いずれも棒金収納庫12(C)の引き出しの方向の奥側に2本収納領域62が、手前側に3本収納領域61が配置されている。その結果、1つの棒金トレイ38の前後2カ所の棒金収納凹部41は、3本収納領域61と2本収納領域62との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。ここで、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38は、それぞれの1カ所の棒金収納凹部41において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域62が、手前側に3本収納領域61が配置されており、それぞれの2カ所の棒金収納凹部41において、3本収納領域61と2本収納領域62との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
また、1つの棒金トレイ38の2カ所の3本収納領域61および2カ所の2本収納領域62は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、1つの棒金トレイ38の2カ所の3本収納領域61および2カ所の2本収納領域62は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり棒金収納庫12(C)の引き出し方向に直交させている。ここで、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38の3本収納領域61および2本収納領域62は、前後方向つまり棒金収納庫12(C)の引き出し方向に直交する方向に延在している。
棒金トレイ38には、基板部40の上面に、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部73が設けられている(図4および図5は10円棒金の例)。各棒金トレイ38に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて図2に示す記憶部26に記憶されることになる。
装置本体11には、収納庫12が装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを検出する図2に示す全閉検出センサ96が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。装置本体11には、収納庫12が装置本体11から引き出された開状態にあることを検出する開検出センサ97が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。
加えて、装置本体11には、収納庫12を個別に全閉位置でロックするロック機構22が設けられている。ロック機構22は、制御部25から出力される開指令信号で開状態となる。制御部25は、開状態とした収納庫12が装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出されると、開指令信号を停止させることになり、この状態でロック機構22は、収納庫12が全閉位置に戻されると、収納庫12を引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。制御部25は、一の収納庫12が装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出された後、この一の収納庫12が全閉位置に戻されたことが全閉検出センサ96で検出されると、この一の収納庫12に収納された棒金Bの金種別の数を全ての棒金検出センサ72の検出結果から把握する。
現金管理装置10は、各棒金Bに対応して各棒金Bと同等径の図6に示すダミー棒金Dを全金種について備えている。ここにおいて、ダミー棒金は、前記係合部71に設けられた磁気センサ等の棒金検出センサ72によって、収納すべき設定金種の棒金であると誤検知されないような材質で形成される。例えば、棒金検出センサ72を磁気センサで構成した場合、ダミー棒金を樹脂製などで形成すれば、磁気センサでは検出すらなされない。または、ダミー棒金を収納すべき設定金種の硬貨とは明らかに異なる金属材質で形成すれば、磁気センサで検出されたとしても明らかに異なる信号を検出することになるので、収納すべき設定金種の棒金との切り分けも容易となる。さらには、磁気センサとは異なるセンサを設けたとしても、ダミー棒金は、予め定められた材質で形成することができるので、検出すらなされない、または、検出されるものであっても明らかに異なる信号を検出することとなるようにして、収納すべき設定金種の棒金との切り分けを充分可能とさせることができる。
加えて、ダミー棒金は、目視的にも、外観形状等を収納すべき設定金種の棒金と明らかに異なるものとすることが可能である。すなわち、ダミー棒金の高さを、収納すべき設定金種の棒金高さよりも明らかに低く、但し、棒金収納凹部41の深さより若干高くなるようにして、出し入れしやすい形状とする。さらには、ダミー棒金の色、模様等についても、明らかに異なる色、模様等で着色、印刷することが可能である。
以上に述べた現金管理装置10では、棒金収納凹部41の3本収納領域61および2本収納領域62の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部47が、3本収納領域61と2本収納領域62との間位置に、互いの間隔が収納対象金種の棒金Bの直径の2倍よりも短い一対の規制部53を有している。よって、図6に示すように、収納対象金種の棒金Bを棒金収納凹部41に1本のみ収納する際には、2本収納領域62の一方の1本収納領域60に収納対象金種の1本の棒金Bを収納し、2本収納領域62の他方の1本収納領域60に収納対象金種の1本のダミー棒金Dを収納する状態とすれば、3本収納領域61に棒金Bがなくても、2本収納領域62の1本の棒金Bおよび1本のダミー棒金Dは倒れが規制されて中心軸線を鉛直配置した鉛直立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて1本のみの収納対象金種の棒金Bを鉛直立位状態に維持できる。勿論、2本収納領域62の他方の1本収納領域60に収納対象金種の1本の棒金Bを収納し、2本収納領域62の一方の1本収納領域60に収納対象金種の1本のダミー棒金Dを収納する状態としても良い。
また、図7に示すように、2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、3本収納領域61に棒金Bがなくても、2本収納領域62の2本の棒金Bは倒れが規制されて鉛直立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて2本のみの収納対象金種の棒金Bを鉛直立位状態に維持できる。
また、3本収納領域61の2本収納領域62とは反対側に配置される長壁部45と、2本収納領域62の3本収納領域61とは反対側に配置される短壁部46との間隔が、収納対象金種の棒金Bの直径の2倍よりも短いため、図8(a)に示すように、2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、さらに1本の収納対象金種の棒金Bを3本収納領域61の中央の1本収納領域60に収納すると、この1本の棒金Bは、3本収納領域61の残りの1本収納領域60に棒金Bがなくても、2本収納領域62の2本の棒金Bと長壁部45とで倒れが規制されて鉛直立位状態に維持される。
また、同様の理由から、2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、図8(b)に示すように、1本の収納対象金種の棒金Bを3本収納領域61の一端の1本収納領域60に収納しても、この1本の棒金Bは、3本収納領域61の残りの中央および他端の1本収納領域60に棒金Bがなくても、2本収納領域62の2本の棒金Bと長壁部45とで倒れが規制されて鉛直立位状態に維持される。2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、さらに1本の収納対象金種の棒金Bを3本収納領域61の他端の1本収納領域60に収納しても同様に鉛直立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて3本のみの棒金Bを鉛直立位状態に維持できることになる。
このように、2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、さらに1本の収納対象金種の棒金Bを3本収納領域61の中央の1本収納領域60に収納しても、一方の端部の1本収納領域60に収納しても、他方の端部の1本収納領域60に収納しても良い。このことから、2本収納領域62に2本の収納対象金種の棒金Bを収納する状態とすれば、図9(a)に示すように3本収納領域61の両端の1本収納領域60に2本の収納対象金種の棒金Bを収納しても、図9(b)に示すように3本収納領域61の中央および一端の1本収納領域60に2本の収納対象金種の棒金Bを収納しても、3本収納領域61の中央および他端の1本収納領域60に2本の収納対象金種の棒金Bを収納しても、3本収納領域61の2本の棒金Bは、2本収納領域62の2本の棒金Bと長壁部45とで倒れが規制されて鉛直立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて4本のみの棒金Bを鉛直立位状態に維持できる。
また、上記の寸法関係により、図9(c)に示すように3本収納領域61に3本の収納対象金種の棒金Bを収納し、2本収納領域62の一方の1本収納領域60に1本の収納対象金種の棒金Bを収納すると、2本収納領域62の残りの1本収納領域60に棒金Bがなくても、これらの棒金Bは、一対の規制部53、長壁部45および短壁部46で倒れが規制されて鉛直立位状態に維持される。3本収納領域61に3本の収納対象金種の棒金Bを収納し、2本収納領域62の他方の1本収納領域60に1本の収納対象金種の棒金Bを収納しても同様に、これらの棒金Bは鉛直立位状態に維持される。よって、このような収納形態でも、1カ所の棒金収納凹部41にて4本のみの収納対象金種の棒金Bを鉛直立位状態に維持できることになる。
加えて、図5に示すように、収納対象金種の棒金Bが棒金収納凹部41に満杯つまり5本収納された状態で、棒金Bは、棒金収納凹部41の壁部42および他の棒金Bで支持されて中心軸線を鉛直配置した鉛直立位状態に維持される。
以上により、1カ所に収納対象金種の棒金Bを立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部41に、1本のみの棒金Bを立位状態で収納でき、2本のみの棒金Bを立位状態で収納でき、3本のみの棒金Bを立位状態で収納でき、4本のみの棒金Bを立位状態で収納できる。
以上に述べた本実施形態によれば、3本収納領域61および2本収納領域62の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部47が、3本収納領域61と2本収納領域62との間位置に、互いの間隔が棒金Bの直径の2倍よりも短い一対の規制部53を有しているため、2本収納領域62に2本の棒金Bを収納する状態とすれば、3本収納領域61に棒金Bがなくても、2本収納領域62の2本の棒金Bは倒れが規制されて立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて2本のみの棒金Bを立位状態に維持できる。
また、3本収納領域61の2本収納領域62とは反対側に配置される長壁部45と、2本収納領域62の3本収納領域61とは反対側に配置される短壁部46との間隔が、棒金Bの直径の2倍よりも短いため、2本収納領域62に2本の棒金Bを収納する状態とすれば、1本または2本の棒金Bを3本収納領域61のいずれの1本収納領域60に収納しても、1本または2本の棒金Bは、3本収納領域61の残りの1本収納領域60に棒金Bがなくても、2本収納領域62の2本の棒金と長壁部45とで倒れが規制されて立位状態に維持される。つまり、一対の規制部53は、3本収納領域61内での棒金Bの移動を長壁部45とで許容することになるが、2本収納領域62に2本の棒金Bを収納すると、長壁部45が、3本収納領域61の中央の1本収納領域60に収納されている1本の棒金Bの3本収納領域61の両端の1本収納領域60への移動つまり倒れを2本収納領域62の2本の棒金Bとで規制する。言い換えれば、2本収納領域62に2本の棒金Bを収納すると、長壁部45が、3本収納領域61のいずれか端側の1本収納領域60に収納されている1本の棒金Bの3本収納領域61の中央の1本収納領域60への移動つまり倒れを、2本収納領域62の2本の棒金Bとで規制する。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて3本のみの棒金Bを立位状態に維持できることになり、4本のみの棒金Bも立位状態に維持できることになる。
また、上記の寸法関係により、3本収納領域61に3本の棒金Bを収納し、2本収納領域62のいずれかの1本収納領域60に1本の棒金Bを収納すると、2本収納領域62の残りの1本収納領域60に棒金Bがなくても、これらの棒金Bは、一対の規制部53、長壁部45および短壁部46で倒れが規制されて立位状態に維持される。よって、1カ所の棒金収納凹部41にて4本のみの棒金Bを立位状態に維持できることになる。
したがって、1カ所に棒金Bを立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部41に、2本のみの棒金Bを立位状態で収納でき、3本のみの棒金Bを立位状態で収納でき、4本のみの棒金Bを立位状態で収納できる。これにより、1本のみの棒金Bを収納する場合にはダミー棒金Dと一緒に収納することで、同じ棒金収納凹部41を5本の満杯収納用と1〜4本の端数収納用とで共用化しても、満杯の棒金Bおよび端数の棒金Bのいずれも立位状態で収納することが可能になる。したがって、同じ棒金収納凹部41を満杯収納用と端数収納用とで共用化できるため、コストを低減することができる。また、同じ棒金収納凹部41を満杯収納用と端数収納用とで共用化した場合には、複数の棒金収納凹部41の中から任意で満杯収納用と端数収納用とを設定することができる。したがって、使い勝手性が向上する。加えて、棒金収納凹部41が5本単位で棒金Bを収納するため、取り出し時や挿入時の本数管理が容易となり、使い勝手性が向上する。また、棒金収納凹部41が5本単位で棒金Bを収納するため、5本単位で棒金Bを出し入れすることになり、係員の操作負担を軽減できる。
また、棒金収納凹部41は、3本収納領域61および2本収納領域62の棒金配列方向を、棒金収納庫12(C)の引き出しの方向に対し直交させている。このため、不慣れな係員でも、5本の棒金Bを両手で纏めて掴んで棒金収納凹部41に挿入する際に戸惑うことなく円滑に挿入可能となる。
また、棒金収納凹部41は、棒金収納庫12(C)の引き出しの方向の奥側に2本収納領域62が、手前側に3本収納領域61が配置されているため、5本の棒金Bからなる棒金群を、両手で棒金収納凹部41に合わせた形状にしつつ掴む際に掴み易く、よって、5本の棒金Bを両手で掴んで棒金収納凹部41に対し出し入れする作業がさらに容易化可能となる。
また、棒金収納凹部41の底部43に、棒金Bの下端部に係合する係合部71が、2本収納領域62に2カ所、3本収納領域61に3カ所、それぞれ設けられているため、棒金Bの下端部を係合部71に係合させることで、棒金収納庫12(C)の引き出し時および押し込み時に、収納状態にある棒金Bのガタツキを抑制することができる。
また、各係合部71に係合された棒金Bの有無および金種を各係合部71に埋設された棒金検出センサ72で個別に検出することができる。よって、現金管理装置10内に収納された棒金Bの金種別の収納数を計数して管理することができる。
また、棒金収納凹部41が、3本収納領域61および2本収納領域62のそれぞれの棒金配列方向の両外側に一対の湾曲壁面51aおよび一対の湾曲壁面52aを有する形状をなしているため、一対の湾曲壁面51aおよび一対の湾曲壁面52aで四隅の棒金Bを案内することができる。よって、5本の棒金Bを纏めて正確に棒金収納凹部41に挿入することが可能となる。
また、棒金Bを棒金収納凹部41に1本のみ収納する際には、1本の棒金Bと、棒金Bに対応するダミー棒金Dとを2本収納領域62に収納すれば、これらを立位状態に維持できる。したがって、1カ所に棒金Bを立位状態で5本収納可能な棒金収納凹部41に、1本のみの棒金Bを立位状態で収納できる。なお、1本のみの棒金Bについては、例えば予備収納庫12(A)に収納する等して、別管理としたり、1本のみの棒金Bが収納可能な棒金収納凹部を棒金収納庫12(C)に別途設けて、この棒金収納凹部に収納しても良い。
10 現金管理装置
11 装置本体
12 収納庫
12(C) 棒金棒金収納庫
41 棒金収納凹部
42 壁部
43 底部
45 長壁部
45a 平坦壁面
46 短壁部
46a 平坦壁面
47 側壁部
51a 湾曲壁面
52a 湾曲壁面
53 規制部
60 1本収納領域
61 3本収納領域
62 2本収納領域
71 係合部
72 棒金検出センサ
B 棒金
D ダミー棒金
L 間隔

Claims (9)

  1. 棒金を立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を壁部と底部とで形成し、
    前記棒金収納凹部は、
    棒金を2本並べて収納する2本収納領域と、
    前記2本収納領域と平行であって棒金を1列に並べて3本収納するとともに棒金配列方向の中央位置を前記2本収納領域と合わせた3本収納領域とを有し、
    前記壁部は、
    前記3本収納領域の前記2本収納領域とは反対側に配置される長壁部と、
    前記2本収納領域の前記3本収納領域とは反対側に配置される短壁部と、
    前記2本収納領域および前記3本収納領域の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部と、を有し、
    前記一対の側壁部には、前記2本収納領域と前記3本収納領域との間位置に、一対の規制部が設けられ、
    前記一対の規制部の間隔が、棒金の直径の2倍よりも短く、
    前記長壁部と前記短壁部との間隔が、棒金の直径の2倍よりも短いことを特徴とする現金管理装置。
  2. 棒金を立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を壁部と底部とで形成し、
    前記棒金収納凹部は、
    棒金を2本並べて収納する2本収納領域と、
    前記2本収納領域と平行であって棒金を1列に並べて3本収納するとともに棒金配列方向の中央位置を前記2本収納領域と合わせた3本収納領域とを有し、
    前記壁部は、
    前記3本収納領域の前記2本収納領域とは反対側に配置される長壁部と、
    前記2本収納領域の前記3本収納領域とは反対側に配置される短壁部と、
    前記2本収納領域および前記3本収納領域の各棒金配列方向の両外側に配置される一対の側壁部と、を有し、
    前記一対の側壁部には、前記2本収納領域と前記3本収納領域との間位置に、一対の規制部が設けられ、
    前記一対の規制部は、前記2本収納領域に収納されている2本の棒金の前記3本収納領域側への移動を前記短壁部とで規制する一方、前記3本収納領域内での棒金の移動を前記長壁部とで許容し、
    前記長壁部は、前記3本収納領域の中央の1本収納領域に収納されている1本の棒金の前記3本収納領域の両端の1本収納領域への移動を前記2本収納領域に収納されている2本の棒金とで規制することを特徴とする現金管理装置。
  3. 装置本体と、
    前記棒金収納凹部を有して前記装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を備え、
    前記棒金収納凹部は、前記2本収納領域および前記3本収納領域のそれぞれの棒金配列方向を前記引き出しの方向に直交させていることを特徴とする請求項1または2記載の現金管理装置。
  4. 装置本体と、
    前記棒金収納凹部を有して前記装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を備え、
    前記棒金収納凹部は、前記引き出しの方向の奥側に前記2本収納領域が、手前側に前記3本収納領域が配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の現金管理装置。
  5. 前記棒金収納凹部の底部には、棒金の下端部に係合する係合部が、前記2本収納領域に2カ所、前記3本収納領域に3カ所、それぞれ設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の現金管理装置。
  6. 前記係合部には、係合する棒金を検出する棒金検出センサが設けられていることを特徴とする請求項5記載の現金管理装置。
  7. 前記一対の側壁部は、前記2本収納領域の棒金配列方向の両外側に該2本収納領域に臨んで設けられて該2本収納領域内に中心を配して湾曲する一対の湾曲壁面と、前記3本収納領域の棒金配列方向の両外側に該3本収納領域に臨んで設けられて該3本収納領域内に中心を配して湾曲する一対の湾曲壁面とを有し、
    前記長壁部は、前記3本収納領域に臨んで設けられる平坦壁面を有し、
    前記短壁部は、前記2本収納領域に臨んで設けられる平坦壁面を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の現金管理装置。
  8. 棒金に対応するダミー棒金を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の現金管理装置。
  9. 請求項8記載の現金管理装置を用いた棒金収納方法であって、
    棒金を前記棒金収納凹部に1本のみ収納する際には、1本の棒金と、該棒金に対応するダミー棒金とを前記2本収納領域に収納することを特徴とする棒金収納方法。
JP2015092674A 2015-04-30 2015-04-30 現金管理装置およびそれを用いた棒金収納方法 Active JP6407094B2 (ja)

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