JP2017107380A - 現金管理装置 - Google Patents

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隆雄 秋岡
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Abstract

【課題】枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能な現金管理装置を提供する。【解決手段】現金管理装置本体と、棒金を立位状態で収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を備えて現金管理装置本体に引き出し可能に設けられた棒金収納庫を含む上下複数段の収納庫と、を有し、棒金収納凹部には、50枚巻きの棒金を収納する50枚巻き棒金収納凹部と、20枚巻きの棒金を収納する20枚巻き棒金収納凹部41(b)と、があり、20枚巻き棒金収納凹部41(b)の底部44の高さは、50枚巻きの棒金B(a)が収納されると、当該20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さとなっている。【選択図】図11

Description

本発明は、現金の管理に用いられる現金管理装置に関するものである。
現金管理装置においては、現金管理装置本体と、棒金を立位状態で収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を備えて現金管理装置本体に引き出し可能に設けられた収納庫と、を有するものがある。この種の現金管理装置において、棒金収納凹部の底部の高さを、予め設定された金種の棒金よりも長い他の金種の棒金が収納されると、当該棒金収納凹部が設けられた収納庫の押し込み時に該棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとしたものがある。これにより、一部の誤収納を簡易的に規制するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−131241号公報
ところで、棒金は、所定枚数の同一金種の硬貨を集積状態で樹脂フィルムあるいは紙からなる包装シートで巻いて一体化したものであるが、50枚の硬貨を一体化した硬貨50枚巻きの棒金と、20枚の硬貨を一体化した硬貨20枚巻きの棒金とが存在する場合がある。しかしながら、このような枚数違いの棒金の誤収納については現状考慮されていない。
本発明は、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能な現金管理装置を提供する。
請求項1に係る発明は、現金管理装置本体と、棒金を立位状態で収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を備えて前記現金管理装置本体に引き出し可能に設けられた棒金収納庫を含む上下複数段の収納庫と、を有し、前記棒金収納凹部には、50枚巻きの棒金を収納する50枚巻き棒金収納凹部と、20枚巻きの棒金を収納する20枚巻き棒金収納凹部と、があり、前記20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さは、50枚巻きの棒金が収納されると、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記20枚巻き棒金収納凹部が複数金種分設けられており、当該複数金種分の20枚巻き棒金収納凹部のそれぞれの底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さが、50枚巻きの棒金が収納されると、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっているため、20枚巻き棒金収納凹部へ50枚巻きの棒金が誤収納された場合に、棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能となる。
請求項2に係る発明によれば、20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっているため、20枚巻き棒金収納凹部へ、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が誤収納された場合でも、棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能となる。
請求項3に係る発明によれば、複数金種分設けられた20枚巻き棒金収納凹部のそれぞれの底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっているため、複数金種のいずれの20枚巻き棒金収納凹部へ、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が誤収納された場合でも、棒金収納庫の現金管理装置本体への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能となる。
本発明の実施形態における現金管理装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における現金管理装置を示す要部の制御系ブロック図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の棒金収納庫を示す斜視図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す平面図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の満杯収納用の棒金トレイの断面図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の満杯収納用の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す断面図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻き棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻き棒金の棒金トレイを示す断面図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻き棒金の棒金トレイに50枚巻き棒金を誤収納した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻き棒金の端数収納用の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る現金管理装置の50枚巻き棒金の端数収納用の棒金トレイを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る現金管理装置の20枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイを示す平面図である。 本発明の実施形態における棒金検出方法のフローチャートである。 本発明の実施形態における、載置対象金種よりも小径な棒金が収納された状態の棒金トレイを示す図6に相当する断面図である。 本発明の実施形態における、有孔硬貨用に無孔硬貨の棒金が収納された状態の棒金トレイを示す図8に相当する断面図である。
本発明の実施形態における現金管理装置を図面に基づいて説明する。この実施形態における現金管理装置は、金融機関の店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われる。この現金管理装置は、より窓口カウンタに近い位置で使用され、主に小束紙幣および棒金を入出庫可能に収納する。
図1は、本発明の実施形態における現金管理装置を示す斜視図である。
図1に示すように、現金管理装置10は、箱型の現金管理装置本体11と、この現金管理装置本体11に上下方向に複数段具体的には8段設けられた収納庫12とを有している。これら収納庫12は、その左右側壁に設けられたスライドレール13を介して現金管理装置本体11に対して水平方向に沿って引き出し可能となっている。これら収納庫12は、前方に引き出されることで内部にアクセス可能となるように開かれ、後方に押し込まれると内部にアクセス不可となるように閉じられる。このように前後方向にのみ所定範囲でスライド可能となるように、各収納庫12は現金管理装置本体11に連結されている。
複数段の収納庫12のうち、最も上側の収納庫12は、予備収納庫12(A)となっている。予備収納庫12(A)は、結束されていないバラ紙幣、包装されていないバラ硬貨、汚損紙幣や汚損硬貨、金券等を収納する。残りの収納庫12うち上側4段は、小束紙幣を収納する小束収納庫12(B)となっている。さらに、残りの収納庫12のうち下側3段は、棒金を収納する棒金収納庫12(C)となっている。ここで、収納庫12の全体の数や、そのうちの小束収納庫12(B)および棒金収納庫12(C)の個々の数等は任意に設定可能であり、例えば、予備収納庫12(A)以外の全てを、棒金収納庫12(C)とすることも可能である。
現金管理装置本体11の上部には、操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15と、データを印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する表示部17と、操作者のIDカードを走査するカードリーダ18と、操作者により操作される操作キーボード19と、操作者に対して音声を出力する音声発生部20とを有している。
図2は、本発明の実施形態における現金管理装置を示す要部の制御系ブロック図である。
図1,図2に示すように、現金管理装置本体11には、複数の収納庫12のそれぞれに対して、収納庫12を閉状態で個別にロックするロック機構22が設けられており、複数の収納庫12のそれぞれの側方に、ロック機構22のロック解除時のみ点灯する表示灯23が設けられている。現金管理装置本体11には、操作表示部15、プリンタ16、音声発生部20、ロック機構22および表示灯23等に接続されてこれらを制御する制御部25と、収納している棒金および小束紙幣の数量情報および金種情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部26とが設けられている。
図3は、本発明の実施形態における現金管理装置の棒金収納庫を示す斜視図である。
図3に示すように、収納庫12は、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有している。この枠体34は、上述した小束収納庫12(B)と棒金収納庫12(C)とで共通となっている。枠体34は、一対の側板部32がスライドレール13の一側に連結されており、スライドレール13の他側が現金管理装置本体11に連結されていて、これにより現金管理装置本体11に対して引き出し可能となっている。
棒金収納庫12(C)は、棒金Bを入出庫可能に収納する。棒金収納庫12(C)は、棒金Bを収納可能であって上記した枠体34に取り付けられて固定される複数の合成樹脂製の棒金トレイ38を有している。最前列には、棒金トレイ38のうち、端数収納用の棒金トレイ38(Ea),38(Eb)が設けられている。また、2列目以降には、棒金トレイ38のうち、満杯収納用の棒金トレイ38(Fa),38(Fb)が設けられている。
ここで、棒金トレイ38は、それぞれ予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されるように決められている。棒金トレイ38のうち、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶものは、全て収納対象金種が同一金種となっている。
例えば、図1に示す3段の棒金収納庫12(C)のうちの最も上段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの1円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっており、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの5円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっている。
さらに、3段の棒金収納庫12(C)のうちの上から2段目の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの10円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっており、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの50円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっている。
さらに、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最下段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの100円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっている。加えて、この最下段の棒金収納庫12(C)は、図3に示すように、右から2番目の1列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの50枚巻きの500円棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Ea),38(Fa)となっており、最も右側の1列の棒金トレイ38が、棒金Bのうちの20枚巻きの500円棒金B(b)を収納する棒金トレイ38(Eb),38(Fb)となっている。図3は、最下段の棒金収納庫12(C)を示している。
各棒金収納庫12(C)への収納金種は任意に設定可能であり、頻繁に出庫が行われる金種(1円棒金、10円棒金および100円棒金)を1つの棒金収納庫12(C)に纏めて収納するようにしても良い。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38は、必ずしも全て収納対象金種が同一金種となっていなくても良い。同じ段の棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38は、水平に広がる基板部40の高さを揃えて枠体34に取り付けられている。
棒金Bは、単一金種の硬貨を所定枚数(50枚または20枚)だけ中心軸線を一致させて集積してなる集積硬貨を、その外周面全体に樹脂フィルムあるいは紙からなる包装シートを所定長さ巻き付けて一体化したものであり、略円柱状をなしている。この棒金Bの包装シートは、集積硬貨の上下両端部において巻き代を有しており、この巻き代が、それぞれ加締め爪(図示せず)によって内側に丸められて、上下両端部に配置される硬貨よりも突出するリング状の加締部K(図6参照)を形成する。棒金トレイ38には、棒金Bが中心軸線を上下方向に沿わせた立位状態で収納される。ここで、50枚の硬貨を包装シートで一体化したものが50枚巻きの棒金であり、20枚の硬貨を包装シートで一体化したものが20枚巻きの棒金である。
図4は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す平面図である。図6は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイの断面図である。図4〜図6に示す棒金トレイ38(Fa)は、50枚巻きの棒金B(a)であって無孔硬貨の棒金B(a)を収納するものである。無孔硬貨の棒金B(a)は、50枚の1円硬貨を一体化した1円棒金、50枚の10円硬貨を一体化した10円棒金、50枚の100円硬貨を一体化した100円棒金、50枚の500円硬貨を一体化した500円棒金であり、図4〜図6に示す棒金トレイ38(Fa)は、500円棒金用となっている。
図4に示すように、満杯収納用の棒金トレイ38(Fa)は、長方形の平板状をなして水平に配置される基板部40と、基板部40の水平方向における内側部分に設けられて下方に凹む上方開口形状をなす2カ所の同形状の棒金収納凹部41とを有している。棒金トレイ38(Fa)は、図6に示すように、50枚巻きの棒金B(a)を収納するものであるため、これに設けられた棒金収納凹部41も、50枚巻きの棒金B(a)を専用収納する50枚巻き棒金収納凹部41(a)となっている。棒金トレイ38(Fa)は、これらの50枚巻き棒金収納凹部41(a)にその上端開口部を介して上方から50枚巻きの棒金B(a)が挿入される。これら50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、挿入された50枚巻きの棒金B(a)を上方に一部突出させて収納する。図4に示すように、1つの棒金トレイ38(Fa)には、同形状の50枚巻き棒金収納凹部41(a)が2カ所設けられており、これら一対の50枚巻き棒金収納凹部41(a)が基板部40の中間部に前後に隣接して形成されている。
棒金トレイ38(Fa)の前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、鉛直方向に沿う壁部43と、壁部43の下部を閉塞する全体として水平方向に沿う底部44とを有している。壁部43は、基板部40よりも下方向に延出しており、これにより底部44は基板部40よりも下方に位置している。
図5に示すように、前側(図5では下側)の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の壁部43は、左側に、円筒を一部切り取った形状の2カ所の湾曲壁面42aが前側のものが後側のものよりも左側に位置するように連設されており、右側に、円筒を一部切り取った形状の2カ所の湾曲壁面42aが前側のものが後側のものよりも右側に位置するように連設されている。これら湾曲壁面42aのうち、前側の左右の湾曲壁面42aは前後方向の位置を合わせており、後側の左右の湾曲壁面42aも前後方向の位置を合わせている。これにより、前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、前側の左右2カ所の湾曲壁面42aが対向し、これらの間隔が、後側で対向する左右2カ所の湾曲壁面42a同士の間隔よりも広くなっている。
前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の壁部43は、前側の左右の湾曲壁面42aを結ぶ平坦壁面42bと、後側の左右の湾曲壁面42aを結ぶ、平坦壁面42bよりも長さが短い平坦壁面42cとを有している。
前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)に設けられた湾曲壁面42aは、いずれも湾曲の中心をそれぞれが設けられた50枚巻き棒金収納凹部41(a)の内側に配置している。前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の平坦壁面42bおよび平坦壁面42cは平行をなしている。
棒金トレイ38(Fa)の後側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)も、前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)と同様の形状をなしており、前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)と左右方向の位置を合わせて、前側の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の後側に平行に配置されている。
同じ1つの棒金トレイ38に形成された2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、予め設定された単一の収納対象金種の棒金B(a)のみが収納されることになり、湾曲壁面42aの径は、収納対象金種の棒金B(a)の外径よりも僅かに大径となっている。
1つの棒金トレイ38(Fa)の前後の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、それぞれ、互いに対向する間隔が広い前側の湾曲壁面42aの間に、これらを結ぶ方向に並んで3カ所の1本収納領域47が1列状に設けられており、これにより間隔が広い前側の湾曲壁面42aの間は、棒金B(a)を同時に3本並べて収納可能な3本収納領域51となっている。
また、互いに対向する間隔が狭い後側の湾曲壁面42aの間には、これらを結ぶ方向に並んで2カ所の1本収納領域47が設けられており、これにより間隔が狭い後側の湾曲壁面42aの間は、棒金B(a)を同時に2本並べて収納可能な2本収納領域52となっている。
前後の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、それぞれ、棒金B(a)を満杯状態で5本収納する。つまり、1つの棒金トレイ38(Fa)には、棒金B(a)を立位状態で1カ所に5本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の50枚巻き棒金収納凹部41(a)が2カ所設けられており、これら2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)に、棒金B(a)が立位状態で所定の複数本である10本収納可能となっている。
1つの棒金トレイ38(Fa)の前後2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、いずれも棒金収納庫12(C)の引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されている。その結果、1つの棒金トレイ38(Fa)の前後2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、3本収納領域51と2本収納領域52との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(Fa)は、それぞれの1カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されており、それぞれの2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)において、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
3本収納領域51と2本収納領域52とは互いに平行をなして隣接しており、それぞれの棒金配列方向の中央位置を合わせている。その結果、3本収納領域51と2本収納領域52とは、両方の中央位置を通り基板部40に直交する面を基準に鏡面対称の形状をなしている。3本収納領域51と2本収納領域52とを有する50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、棒金B(a)をM字状に収納する。50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、3本収納領域51の棒金配列方向の両外側に3本収納領域51内に中心を有する湾曲壁面42aを有しており、2本収納領域52の棒金配列方向の両外側に2本収納領域52内に中心を有する湾曲壁面42aを有していて、3本収納領域51および2本収納領域52の配列方向の両外側に平坦壁面42b,42cを有している。
3本収納領域51に収納された棒金B(a)に対して、2本収納領域52に収納された棒金B(a)は棒金Bの半径分左右方向にずれている。棒金B(a)は、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に、その上部開口を介して上方から挿入されることになり、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に満杯に収納された状態では、50枚巻き棒金収納凹部41(a)の壁部43および他の棒金B(a)で支持されて中心軸線を鉛直配置した鉛直立位状態に維持される。
1つの棒金トレイ38(Fa)の2カ所の3本収納領域51および2カ所の2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、1つの棒金トレイ38(Fa)の2カ所の3本収納領域51および2カ所の2本収納領域52は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交させている。棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(Fa)の3本収納領域51および2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。
底部44の各棒金B(a)の収納位置、つまり各1本収納領域47の底位置には、棒金B(a)の下端加締部Kに係合しつつ棒金B(a)を載置させる座部である係合部61が設けられている。係合部61は、平面視円形の短柱状をなしており、棒金B(a)の硬貨部分から軸方向外側に突出する包装シートの円形状の加締部Kの内側に嵌合して、硬貨部分を載置させる。係合部61は、全ての1本収納領域47のそれぞれ底位置中央に設けられている。係合部61は、各湾曲壁面42aの各内側位置に湾曲壁面42aと同じ4カ所形成され、さらに、3本収納領域51を形成する湾曲壁面42a間の中央の1カ所に形成されている。つまり、50枚巻き棒金収納凹部41(a)の底部44には、3本収納領域51の底部を構成する部分に3カ所、2本収納領域52の底部を構成する部分に2カ所、係合部61がそれぞれ設けられている。係合部61は、これが配置された1本収納領域47に挿入された棒金B(a)の下端の加締部Kの内側に外周面61aで嵌合して、図6に示すように棒金B(a)の硬貨部分に上面65で当接する。
図5に示すように、棒金トレイ38(Fa)の前後2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の底部44には、棒金B(a)の下端の加締部Kを収容可能な加締収容部53が設けられている。2本収納領域52の加締収容部53は、左側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する左側の湾曲壁面42aとの間、および、右側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する右側の湾曲壁面42aとの間に形成されている。3本収納領域51の加締収容部53は、左側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する左側の湾曲壁面42aとの間、右側の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する右側の湾曲壁面42aとの間、および、左右の湾曲壁面42a間の中央の係合部61の外周面61aとこの外周面61aに対向する平坦壁面42bとの間に形成されている。これら加締収容部53は、棒金B(a)の加締部Kの径方向の厚さよりも僅かに大きい間隙を形成し、さらに棒金B(a)の軸方向における加締部Kの高さよりも深く形成されている。言い換えれば、係合部61の高さは、棒金B(a)の加締部Kの高さよりも大きくなるように形成されている。
図6に示すように、棒金トレイ38(Fa)の係合部61には、棒金トレイ38(Fa)の底面63から係合部61の内部に至るように凹み棒金検出センサ62が収容される凹部64が形成されている。凹部64は、例えば、係合部61の1本収納領域47すなわち係合部61と中心が一致する係合部61よりも小径な短柱状に形成されている。凹部64は、係合部61の上面65と平行な底面66と、係合部61の外周面61aと同軸状の内周面67とを備えている。上面65と底面66との距離、および、外周面61aと内周面67との距離は、それぞれ同等とされている。言い換えれば、係合部61は、略一定な厚さの壁により形成されている。
さらに、凹部64には、底面66の略中央に、小凹部68が形成されている。この小凹部68には、下方から凹部64の内部に収容される棒金検出センサ62の上端部62aが挿入される。小凹部68は、凹部64よりも小径で棒金検出センサ62よりも大径な短柱状に形成されている。
図6においては、棒金トレイ38(Fa)に対して、載置対象金種の棒金B(a)が正しい姿勢で1本収納されている状態を示している。
ここで、上述したように、各棒金トレイ38(Fa)の50枚巻き棒金収納凹部41(a)は、それぞれ予め設定された単一金種の棒金B(a)のみが収納されるように決められている。各棒金トレイ38(Fa)の50枚巻き棒金収納凹部41(a)の湾曲壁面42aの径は、収納対象金種の棒金B(a)の外径よりも若干大径となっている。また、係合部61の外径つまり外周面61aの径は、収納対象金種の棒金B(a)の加締部Kの内径よりも若干小さくされており、係合部61の突出高さは収納対象金種の棒金B(a)の加締部Kの硬貨からの突出高さよりも若干高くなっている。加えて、底部44の係合部61の高さ位置は、いずれの棒金トレイ38(Fa)においても収納対象金種の棒金B(a)を載置した場合にその上端部の棒金収納庫12(C)での高さ位置が一定するように設定されている。つまり、長さが短い棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Fa)は、これが配置された棒金収納庫12(C)での係合部61の高さ位置が高く、長さが長い棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Fa)は、これが配置された棒金収納庫12(C)での係合部61の高さ位置が低くなっている。ただし、各50枚巻き棒金収納凹部41(a)の係合部61までの深さは、収納した棒金B(a)を取り出し容易とすべく上方に突出させるように設定されている。
これにより、棒金トレイ38(Fa)の50枚巻き棒金収納凹部41(a)には、設定金種以外の径の大きい金種の棒金B(a)と、設定金種以外の高さの高い金種の棒金B(a)とは、適正な収納が困難となり、これにより、一部の誤収納を簡易的に規制するようになっている。つまり、設定金種の棒金B(a)よりも径の大きい棒金B(a)は、湾曲壁面42aあるいは他の棒金B(a)に干渉して、収納が困難となる。例えば、設定金種が1円棒金である50枚巻き棒金収納凹部41(a)への500円棒金の誤収納は収納そのものが困難になる。また、設定金種の棒金B(a)よりも高さの高い棒金B(a)は、底部44に載置された状態で、直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉して、この棒金B(a)が収納された棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みを阻害する。例えば、設定金種が10円棒金である50枚巻き棒金収納凹部41(a)への、10円棒金よりも10mm程度長い100円棒金の誤収納は、棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込み時に、100円棒金が直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉して押し込みを阻害する。図6に示すように、棒金トレイ38(Fa)に対して、載置対象金種の棒金B(a)が正しい姿勢で収納されると、この棒金B(a)は、全体が、直ぐ上にある収納庫12より下側にあってこの収納庫12に干渉することはない。
棒金検出センサ62は、1本収納領域47において棒金B(a)の収納状態を検出する。図4から図6に示すように、棒金検出センサ62は、すべての係合部61に個別に設けられている。棒金検出センサ62は、棒金トレイ38の下方に基板部40と平行に配置されるセンサ基板69から上方に向かって突出するように取り付けられている。棒金検出センサ62は、センサ基板69上において複数の係合部61の下方の位置にそれぞれ配置されている。棒金検出センサ62は、例えば、棒金B(a)の下端に配置される硬貨との距離に応じて変化する信号を出力する磁気センサ等である。棒金検出センサ62が磁気センサの場合、棒金検出センサ62から出力される信号は、所定の検出可能距離の範囲内で棒金B(a)の下端に配置される硬貨との距離に対してリニアに変化する。そのため、この信号に基づき棒金B(a)と棒金検出センサ62との距離を検出できる。しかし、棒金B(a)と棒金検出センサ62との距離が検出可能距離を超えた場合、棒金検出センサ62から出力される信号は、棒金B(a)と棒金検出センサ62との距離に対してリニアに変化しない。そのため、この信号に基づく棒金B(a)の検出は不能となる。
図7は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す斜視図である。図8は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイのうち有孔硬貨用の棒金トレイを示す断面図である。図7,図8に示す棒金トレイ38(Fa)は、50枚巻きの棒金B(a)であって有孔硬貨の棒金B(a)を収納するものである。有孔硬貨の棒金B(a)は、50枚の5円硬貨を一体化した5円棒金、50枚の50円硬貨を一体化した50円棒金であり、図7,図8に示す棒金トレイ38(Fa)は、5円棒金用となっている。
有孔硬貨の棒金B(a)を収納する棒金トレイ38(Fa)は、上述した無孔硬貨用の棒金トレイ38(Fa)に対して、複数設けられた係合部61の円形に形成された上面の中央に有孔硬貨の孔に挿入される凸部Tが形成されている点が相違している。
凸部Tは、先端部が球面状に形成された円柱状に形成されている。この凸部Tの直径は、棒金トレイ38(Fa)に収納される載置対象金種の硬貨が有する孔に挿入可能な大きさ、より具体的には、載置対象金種の硬貨が有する孔よりも僅かに小径に形成されている。この凸部Tの高さは、上述した棒金B(a)の加締部Kの高さと同等となっている。これにより、例えば、有孔硬貨用の棒金トレイ38(Fa)に対して、載置対象金種の有孔硬貨の外径に近い外径を有する無孔硬貨の棒金B(a)が収納されようとした場合、無孔硬貨の棒金B(a)の下端の硬貨が有孔硬貨の棒金B(a)の凸部Tの高さ分だけ係合部61の上面から上方に離間した状態となり、この距離が、棒金検出センサ62により検出される。図8においては、棒金トレイ38(Fa)に対して、1本の載置対象金種の有孔硬貨の棒金B(a)が正しい姿勢で収納されている状態を示している。
図9は、本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す斜視図である。図10は、本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイを示す断面図である。図11は、本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイに50枚巻きの棒金を収納した状態を示す断面図である。20枚巻きの棒金B(b)は、50枚巻きの棒金B(a)に対して、硬貨の集積枚数が20枚と異なり、その分長さが短くなっている点が相違している。よって、20枚巻きの棒金B(b)にも、50枚巻きの棒金B(a)と同様、上下両端部に配置される硬貨よりも突出するリング状の加締部Kが形成されている。20枚巻きの棒金B(b)は、外径が同一金種の50枚巻きの棒金B(a)と同等になっている。
図9,図10に示すように、20枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイ38(Fb)は、50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイ38(Fa)に対して、棒金収納凹部41として、20枚巻きの棒金B(b)を専用収納する20枚巻き棒金収納凹部41(b)を有する点が相違している。20枚巻き棒金収納凹部41(b)は、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に対して、壁部43の高さ方向の長さが短く、基板部40から底部44までの高さ方向の距離が短くなっている点が相違している。つまり、20枚巻き棒金収納凹部41(b)も、棒金B(b)を立位状態で収納可能であって下方に凹む上方開口形状をなしている。20枚巻き棒金収納凹部41(b)の係合部61の上面65までの深さは、収納した棒金B(b)を取り出し容易とすべく上方に突出させるように設定されている。最下段の一つの棒金収納庫12(C)には、図3に示すように、50枚巻きの棒金B(a)用の棒金トレイ38(Fa)と、20枚巻きの棒金B(b)用の棒金トレイ38(Fb)とが設けられており、よって、最下段の一つの棒金収納庫12(C)は、棒金収納凹部41として、50枚巻き棒金収納凹部41(a)と20枚巻き棒金収納凹部41(b)とを有している。最下段の一つの棒金収納庫12(C)は、20枚巻き棒金収納凹部41(b)に関しては、一金種(具体的には500円)分の20枚巻き棒金収納凹部41(b)が、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に関しては、複数金種(具体的には100円、500円の2金種)分の50枚巻き棒金収納凹部41(a)が、それぞれ設けられている。
ここで、20枚巻き棒金収納凹部41(b)の底部44の係合部61の上面65の高さは、図10に示すように、収納対象の20枚巻き棒金B(b)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された収納対象の20枚巻き棒金B(b)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させることはなく、他方で、同金種であるか異金種であるかにかかわらず、いずれの金種であっても、図11に示すように、50枚巻きの棒金B(a)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さとなっている。
言い換えれば、20枚巻き棒金収納凹部41(b)は、収納対象の20枚巻きの棒金B(b)よりも長さの長い複数の全ての金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円)の50枚巻きの棒金B(a)のいずれが収納されても、この50枚巻きの棒金B(a)を、直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉させることになり、これにより、この50枚巻きの棒金B(a)が、これが収納された棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みを阻害する。
例えば、500円硬貨の20枚巻き棒金B(b)を収納対象とする20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ500円硬貨の50枚巻き棒金B(a)を誤収納した場合、図10、図11に示すように、500円硬貨の20枚巻き棒金B(b)を収納した場合と同様に、係合部61の外周面61aが加締部Kの内側に嵌合し、上面65が硬貨部分に当接するものの、基板部40からの高さが500円硬貨の50枚巻き棒金B(a)の方が、500円硬貨の20枚巻き棒金B(b)を収納した場合よりも高くなる。これにより、500円硬貨の20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)を現金管理装置本体11から引き出した状態で、500円硬貨の20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ500円硬貨の50枚巻き棒金B(a)を誤収納すると、この棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込み時に、500円硬貨の50枚巻き棒金B(a)が直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉して押し込みを阻害する。つまり、この棒金収納庫12(C)が閉状態にはならない。
また、500円硬貨の20枚巻き棒金B(b)を収納対象とする20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ、他金種の1円硬貨の50枚巻き棒金B(a)、5円硬貨の50枚巻き棒金B(a)、10円硬貨の50枚巻き棒金B(a)、50円硬貨の50枚巻き棒金B(a)および100円硬貨の50枚巻き棒金B(a)の、いずれを誤収納した場合も、同様に、基板部40からの高さが、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨および100円硬貨のそれぞれの50枚巻き棒金B(a)の方が、500円硬貨の20枚巻き棒金B(b)を収納した場合よりも高くなる。これにより、500円硬貨の20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)を現金管理装置本体11から引き出した状態で、500円硬貨の20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨および100円硬貨のいずれかの50枚巻き棒金B(a)を誤収納すると、この棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込み時に、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨および100円硬貨のいずれかの50枚巻き棒金B(a)が直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉して押し込みを阻害する。つまり、この棒金収納庫12(C)が閉状態にはならない。
20枚巻き棒金収納凹部41(b)においても、50枚巻き棒金収納凹部41(a)と同様、1本収納領域47において棒金B(b)の収納状態を検出する棒金検出センサ62が、すべての係合部61に個別に設けられている。20枚巻き棒金収納凹部41(b)に設けられた棒金検出センサ62も、例えば、棒金B(b)の下端に配置される硬貨との距離に応じて変化する信号を出力する磁気センサ等である。
図12は、本発明の実施形態における現金管理装置の50枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイを示す斜視図である。図13は、本発明の実施形態に係る現金管理装置の50枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイを示す平面図である。
図12,図13に示す50枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイ38(Ea)は、50枚巻きの棒金の満杯収納用の棒金トレイ38(Fa)に対して、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に満杯状態にない1本〜4本の棒金Bを立位状態に維持しうる複数、具体的には3カ所のピン71が底部44に立設されている点が相違している。図12,図13においては、無孔硬貨用の棒金トレイ38(Ea)を例示しているが、有孔硬貨用の棒金トレイ38(Ea)は、図7,図8に示す凸部Tを備えている点でのみ相違しているため、ここでの詳細説明を省略する。
3カ所のピン71は、その1つが、2本収納領域52の2カ所の1本収納領域47と、3本収納領域51の棒金配列方向の中央1カ所の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、2本収納領域52の2カ所の係合部61と、3本収納領域51の中央1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
3カ所のピン71は、他の1つが、3本収納領域51の棒金配列方向の一側(左側)の端部の1本収納領域47および中央の1本収納領域47と、2本収納領域52の同じ一側(左側)の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、3本収納領域51の棒金配列方向の一側(左側)の端部および中央の2カ所の係合部61と、2本収納領域52の棒金配列方向の同じ一側(左側)の1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
3カ所のピン71は、さらに他の1つが、3本収納領域51の棒金配列方向の他側(右側)の端部の1本収納領域47および中央の1本収納領域47と、2本収納領域52の同じ他側(右側)の1本収納領域47とから等距離の位置に配置されている。つまり、このピン71は、3本収納領域51の棒金配列方向の他側(右側)の端部および中央の2カ所の係合部61と、2本収納領域52の棒金配列方向の同じ他側(右側)の1カ所の係合部61とから等距離の位置に配置されている。
この実施形態では、3カ所のピン71は、上端部の高さ位置を、それぞれが形成される50枚巻き棒金収納凹部41(a)の開口端部よりも低くしている。これにより、棒金トレイ38(Ea)の重量増およびコスト増を抑制している。なお、この3カ所のピン71の上端部の高さ位置を、それぞれが形成される50枚巻き棒金収納凹部41(a)の開口端部にほぼ合わせても良い。このように構成すれば、50枚巻き棒金収納凹部41(a)内に収納された、満杯状態にない1本〜4本の棒金Bをより安定的に立位状態に維持することができる。
棒金収納庫12(C)に設けられるすべての50枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイ38(Ea)においても、それぞれの1カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されており、それぞれの2カ所の50枚巻き棒金収納凹部41(a)において、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
さらに、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての50枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイ38(Ea)においても、3本収納領域51および2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38(Ea)において、3本収納領域51および2本収納領域52は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交させている。
図14は、本発明の実施形態における現金管理装置の20枚巻きの棒金の端数収納用の棒金トレイを示す斜視図である。
図14に示すように、20枚巻きの棒金B(b)の端数収納用の棒金トレイ38(Eb)は、50枚巻きの棒金B(a)の端数収納用の棒金トレイ38(Ea)に対して、20枚巻きの棒金B(b)を収納する20枚巻き棒金収納凹部41(b)を有する点が相違している。端数収納用の棒金トレイ38(Eb)においても、20枚巻き棒金収納凹部41(b)は、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に対して、壁部43の高さ方向の長さが短く、基板部40から底部44の係合部61の上面65までの高さ方向の距離が短くなっている点が相違している。
図3に示すように、最下段の一つの棒金収納庫12(C)には、50枚巻きの棒金B(a)の端数収納用の棒金トレイ38(Ea)と、20枚巻きの棒金B(b)の端数収納用の棒金トレイ38(Eb)とが最前列に設けられている。ここで、20枚巻きの棒金B(b)の端数収納用の棒金トレイ38(Eb)においても、20枚巻き棒金収納凹部41(b)の底部44の係合部61の上面65の高さは、収納対象の20枚巻き棒金B(b)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された収納対象の20枚巻き棒金B(b)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させず、他方で、同金種であるか異金種であるかにかかわらず、いずれの金種であっても、50枚巻きの棒金B(a)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さとなっている。
棒金収納庫12(C)に設けられる棒金トレイ38(Eb)も、それぞれの1カ所の20枚巻き棒金収納凹部41(b)において、引き出しの方向の奥側に2本収納領域52が、手前側に3本収納領域51が配置されており、それぞれの2カ所の20枚巻き棒金収納凹部41(b)において、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されている。
さらに、棒金収納庫12(C)に設けられる棒金トレイ38(Eb)においても、3本収納領域51および2本収納領域52は、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交する方向に延在している。言い換えれば、棒金収納庫12(C)に設けられる棒金トレイ38(Eb)において、3本収納領域51および2本収納領域52は、それぞれの棒金配列方向を、前後方向つまり収納庫12の引き出し方向に直交させている。
各棒金トレイ38には、それぞれの基板部40の上面に、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部72が設けられている(図4,図5,図12,図13は50枚巻きの500円棒金の例、図7は50枚巻きの5円棒金の例、図9は20枚巻きの500円棒金の例)。各棒金トレイ38に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。
図15は、本発明の実施形態における棒金検出方法のフローチャートである。
図15に示すように、まず制御部25には、棒金検出センサ62からセンサ信号が入力される(ステップS01)。
制御部25は、センサ信号に基づいて複数の棒金検出センサ62と、各棒金検出センサ62の上方に配置される棒金Bとの距離を検出する(ステップS02)。次いで、制御部25は、検出した距離がそれぞれ棒金Bを検出可能な距離の上限値である第一距離以下か否かを判定する(ステップS03)。すなわち、棒金検出センサ62の検出範囲内に棒金Bが存在するか否かを判定する。この判定の結果、第一距離以下ではないと判定された場合は、棒金Bが1本収納領域47に収納されていない状態であるので、ステップS01に戻り上述した一連の処理を繰り返す。
一方で、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が所定距離以下であると判定された場合、制御部25は、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が予め設定された第二距離以下か否かを判定する(ステップS04)。ここで、第二距離は、第一距離よりも短い距離である。この判定の結果、第二距離以下と判定された場合、制御部25は、その1本収納領域47に収納されている棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が近接距離にあると判定する(ステップS05)。一方で、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が第二距離以下ではないと判定された場合、制御部25は、その1本収納領域47に収納されている棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が中間距離にあると判定する(ステップS06)。
図16は、本発明の実施形態における、載置対象金種よりも小径な棒金が収納された状態の棒金トレイを示す図6に相当する断面図である。図17は、本発明の実施形態における、有孔硬貨の棒金用に無孔硬貨の棒金が収納された状態の棒金トレイを示す図8に相当する断面図である。
上述した「近接距離」とは、載置対象金種の棒金Bが1本収納領域47に正しい姿勢、すなわち図6,図8,図10に示すように棒金Bが収容されているときの距離を含む距離である。
ここで、制御部25は、近接距離であると判定された場合、正しい姿勢で棒金Bが収容されている旨の情報を、操作表示部15や音声発生部20等を介してユーザに報知するようにしても良い。
一方で、「中間距離」とは、棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が、例えば、正しい姿勢で収容されていない収納不良の状態における距離を含む距離である。ここで、中間距離にあると判定した場合、棒金Bが収納不良の状態にあるため、制御部25は、警報信号等を外部に出力して、例えば、操作表示部15や音声発生部20によって表示や音声等によりユーザに報知する。
例えば、図16に示すように、載置対象金種よりも小径な棒金Bが1本収納領域47に収納された場合には、この棒金Bの下端の硬貨と係合部61の上面65とは、加締部Kの高さの分だけ離間された収納不良の状態となる。同様に、載置対象金種が有孔硬貨である棒金トレイ38(Fa)の1本収納領域47に、載置対象金種の外径と近い外径を有する無孔硬貨の棒金Bが収納された場合、図17に示すように、この棒金Bの下端の硬貨と係合部61の上面65とは、凸部Tの高さの分だけ離間された収納不良の状態となる。つまり、これら収納不良の状態における棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が全て中間距離と判定される。また、図示は省略するが、載置対象金種の棒金Bよりも大径な棒金Bを係合部61へ載置しようとした場合には、上述したように、この大径異金種の棒金Bが係合部61へ正しい姿勢で載置されることを湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが阻害するため、収納不良の状態となり、棒金Bの下端の硬貨と棒金検出センサ62との距離が中間距離と判定される。
現金管理装置本体11には、収納庫12が現金管理装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを検出する図2に示す全閉検出センサ96が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。現金管理装置本体11には、収納庫12が現金管理装置本体11から引き出された開状態にあることを検出する開検出センサ97が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。
加えて、現金管理装置本体11には、収納庫12を個別に全閉位置でロックするロック機構22が設けられている。ロック機構22は、制御部25から出力される開指令信号で開状態となる。制御部25は、開状態とした収納庫12が現金管理装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出されると、開指令信号を停止させることになり、この状態でロック機構22は、収納庫12が全閉位置に戻されると、収納庫12を引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。制御部25は、一の収納庫12が現金管理装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出された後、この一の収納庫12が全閉位置に戻されたことが全閉検出センサ96で検出されると、この一の収納庫12に収納された棒金Bの金種別の数を全ての棒金検出センサ62の検出結果から把握する。
つまり、例えば棒金Bの入出金取引の際は、操作キーボード19から入出金取引する棒金Bの金額と本数が入力されると、制御部25は、対応金種の棒金Bを収納する棒金収納庫12(C)のロック機構22に開指令信号を出力してロックを解除して開状態とする。この状態で、操作者が、ロックが解除された棒金収納庫12(C)を引き出し開いて棒金Bを入出し、その後、棒金収納庫12(C)を現金管理装置本体11に押し込んで全閉位置に戻す。これを全閉検出センサ96が検出すると、制御部25は、入出された棒金Bの金種と本数を、棒金検出センサ62の出力情報から判定し、入出された棒金Bの金種と本数が、操作キーボード19から入力された入出する棒金Bの金額と本数と一致するか否かを判定する。つまり、制御部25は、操作キーボード19で入力された情報にしたがって適正に棒金Bの入出が行われたか否かを精査する。そして、制御部25は、棒金検出センサ62の出力情報から判定した棒金Bの入出された金種と本数が、操作キーボード19から入力された入出するべき棒金Bの金額と本数と一致すれば、適正に入出が行われたと判定して、入出金取引を終了する。他方、棒金検出センサ62の出力情報から判定した棒金Bの入出された金種と本数が、操作キーボード19から入力された入出するべき棒金Bの金額と本数と一致しなければ、適正に入出が行われていないと判定して、表示部17と音声発生部20とでその旨を報知し、適正に入出が行われていないと判定した棒金収納庫12(C)のロック機構22のロックを解除する。
ここで、棒金Bの入出金取引において、棒金収納庫12(C)を開いて棒金Bが入出された段階であって、棒金収納庫12(C)を開いた状態でも、入出された棒金Bの本数と所定の金種であるか否かの判定が可能である。しかしながら、棒金Bが入出された後に棒金収納庫12(C)を上記のように現金管理装置本体11内に押し込んだ閉鎖位置では、棒金Bは人手で触られる心配も無く閉鎖位置という安定した状態で判定が行われるため、より好ましい。棒金収納庫12(C)を開いた状態で、入出されるべきではない棒金Bが入出されると、その時点で、表示部17と音声発生部20とでその旨を報知することも可能である。
以上の実施形態によれば、20枚巻き棒金収納凹部41(b)の底部44の係合部61の上面65の高さが、50枚巻きの棒金B(a)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さとなっているため、20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ50枚巻きの棒金B(a)が誤収納された場合に、棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金B(a)の誤収納を抑制可能となる。
しかも、20枚巻き棒金収納凹部41(b)の底部44の係合部61の上面65の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金B(a)が収納されても、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さとなっているため、20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金B(a)が誤収納された場合でも、棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能となる。
また、係合部61が、載置対象金種よりも小径の小径異金種の棒金Bの加締部Kの内側に挿入不能な大きさに形成されていることで、小径異金種の棒金Bが載置されると、係合部61と棒金Bの下端の硬貨との距離が大きくなる。棒金検出センサ62は、棒金Bの下端の硬貨との距離に応じて出力値が変化するため、小径異金種の棒金Bが載置されたことを棒金検出センサ62の出力値の変化によって制御部25により判定することができる。さらに、凹部64が、棒金トレイ38の底面66から係合部61の内部に至るように凹んで設けられているため、係合部61の内部に棒金検出センサ62を容易に収容することができる。さらに、メンテナンス時などに、棒金検出センサ62に対して容易にアクセス可能となる。その結果、棒金検出センサ62の着脱等に係る手間を低減できるとともに、光センサ等を用いる場合と比較してコストを低減することができる。
さらに、側壁部である湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが載置対象金種の棒金Bを支持するため、例えば、載置対象金種の棒金Bよりも大径な大径異金種の棒金Bを係合部61へ載置しようとした場合には、この大径異金種の棒金Bが係合部61へ正しい姿勢で載置されることを湾曲壁面42a、平坦壁面42b,42cが阻害する。その結果、この姿勢の乱れを棒金検出センサ62によって検出して、大径異金種の棒金Bを検出することができる。
さらに、加締部Kを収容可能な加締収容部53を備えていることで、載置対象金種の棒金Bを棒金トレイ38に収容する際に、加締部Kが加締収容部53に収容されて載置対象金種の棒金Bを立位で載置することができる。
さらに、加締収容部53が、加締部Kの高さよりも深く形成されていることで、載置対象金種の棒金Bを棒金トレイ38に収容する際に、加締部Kの全てが加締収容部53に収容されて載置対象金種の棒金Bをより安定的に立位で載置することができる。
さらに、載置対象金種の棒金Bが有孔硬貨である場合、棒金トレイ38が有孔硬貨の孔に挿入される凸部Tを備えていることで、有孔硬貨ではない金種の棒金Bが載置された場合に、有孔硬貨ではない金種の棒金Bの下面すなわち下端の硬貨が載置座部の凸部Tと接するため、棒金Bが正しい姿勢で載置されない。その結果、異金種の棒金Bであることを棒金検出センサ62により確実に検出することができる。
さらに、凸部Tが、加締部Kの高さ以上の高さを有していることで、有孔硬貨ではない金種の棒金Bの下面を、係合部61から確実に離間させることができる。そのため、異金種の棒金Bであることを棒金検出センサ62により確実に検出することができる。
さらに、棒金収納凹部41が2本収納領域52と3本収納領域51とを備えることで、係員が、両手で5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする作業を行うことで、棒金を5本出し入れすることができる。したがって、10本程度の棒金を一度に出し入れする場合と比較して、作業効率の低下を抑制しつつ棒金の出し入れ作業を容易化可能となる。
さらに、2カ所の棒金収納凹部41が、2本収納領域52と3本収納領域51との並び順を互いに合わせて並列に配列されていることで、2カ所の棒金収納凹部41に対して、それぞれ5本の棒金を纏めて掴んで出し入れする際の棒金群の形状を合わせることができる。よって、棒金の出し入れ作業がさらに容易化可能となる。
さらに、棒金Bを立位状態に維持しうるピン71が立設されていることで、棒金収納凹部41内に収納された、満杯状態にない1本から4本の棒金Bを少ない数のピン71で立位状態に維持することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
上述した実施形態においては、棒金検出センサ62が、係合部61の中央に配置される場合について説明した。しかし、棒金検出センサ62の配置は、この配置に限られない。
棒金検出センサ62の配置は、凹部の内部であればよく、例えば、係合部61の中央位置からその径方向にずれた位置に配置するようにしても良い。
上述した実施形態においては、凹部64の内部に小凹部68が形成される場合を一例に説明したが、この小凹部68は必要に応じて設ければ良く、例えば省略するようにしても良い。
さらに、実施形態においては、収納不良の状態として図16,図17の場合を例示した。しかし、収納不良の状態は、上述した図16,図17の状態に限られない。例えば、載置対象金種の棒金Bと係合部61との間に異物が挟まるような状態なども挙げることができる。この実施形態における第二距離は、加締部の高さや凸部Tの高さよりも僅かに小さい距離に設定されている。
さらに、上述した実施形態においては、棒金検出センサ62と、その上方に配置される棒金Bとの距離が第一距離以下を判定することで中間距離を判定可能な場合について説明した。しかし、この構成に限られず、第二距離以下か否かの判定すなわち近接距離の判定のみを行い、第一距離以下か否かの判定を省略するようにしても良い。
さらに、上述した実施形態においては、20枚巻きの棒金B(b)が500円硬貨の一金種のみに設けられ、20枚巻き棒金収納凹部41(b)が一金種分のみ設けられる場合を例にとり説明した。しかしながら、20枚巻きの棒金B(b)が複数金種(例えば、100円、500円の2金種)分設けられる場合にも適用可能である。その場合、複数金種分の20枚巻き棒金収納凹部41(b)のそれぞれの底部44の係合部61の高さは、同金種であるか異金種であるかにかかわらず、いずれの金種であっても、50枚巻きの棒金B(a)が収納されると、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)が設けられた棒金収納庫12(C)の押し込み時に、この20枚巻き棒金収納凹部41(b)に収納された50枚巻きの棒金B(a)を直ぐ上にある収納庫12に干渉させる高さに設定される。言い換えれば、複数金種分の20枚巻き棒金収納凹部41(b)は、収納対象の20枚巻きの棒金B(b)よりも長さの長い複数の全ての金種(1円、5円、10円、50円、100円、500円)の50枚巻きの棒金B(a)のいずれが収納されても、この50枚巻きの棒金B(a)を、直ぐ上にある収納庫12の前板部31に干渉させることになり、これにより、この50枚巻きの棒金B(a)が、これが収納された棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みを阻害する。つまり、この棒金収納庫12(C)が閉状態にならない。この場合、20枚巻きの棒金B(b)を有する複数金種は、取り扱う全金種であっても良く、取り扱う全金種の中のいずれか複数の金種であっても良い。これにより、複数金種のいずれの20枚巻き棒金収納凹部41(b)へ、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金B(a)が誤収納された場合でも、棒金収納庫12(C)の現金管理装置本体11への押し込みが困難となる。したがって、枚数違いの棒金の誤収納を抑制可能となる。
さらに、上述した実施形態においては、同じ段の棒金収納庫12(C)に設けられるすべての棒金トレイ38は、水平に広がる基板部40の高さを揃えて枠体34に取り付けられていることを前提として、20枚巻き棒金収納凹部41(b)は、50枚巻き棒金収納凹部41(a)に対して、壁部43の高さ方向の長さが短く、基板部40から底部44までの高さ方向の距離が短くなっている点が相違している構成で説明した。しかし、この構成に限られず、当該相違点が無い構成として、基板部40から底部44までの高さ方向の距離が短い分を、別の構成での相違点によって置き換えても良い。即ち、20枚巻き棒金収納凹部41(b)が配設される基板部40が、その高さ方向の距離が短い分逆に、50枚巻き棒金収納凹部41(a)が配設される基板部40よりも高い位置となるように枠体34に取り付けられていても良い事になる。
10 現金管理装置
11 現金管理装置本体
12 収納庫
12(C) 棒金収納庫
41 棒金収納凹部
41(a) 50枚巻き棒金収納凹部
41(b) 20枚巻き棒金収納凹部
44 底部

Claims (3)

  1. 現金管理装置本体と、
    棒金を立位状態で収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部を備えて前記現金管理装置本体に引き出し可能に設けられた棒金収納庫を含む上下複数段の収納庫と、を有し、
    前記棒金収納凹部には、
    50枚巻きの棒金を収納する50枚巻き棒金収納凹部と、
    20枚巻きの棒金を収納する20枚巻き棒金収納凹部と、があり、
    前記20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さは、50枚巻きの棒金が収納されると、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする現金管理装置。
  2. 前記20枚巻き棒金収納凹部の底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
  3. 前記20枚巻き棒金収納凹部が複数金種分設けられており、
    前記複数金種分の20枚巻き棒金収納凹部のそれぞれの底部の高さは、複数金種のいずれの50枚巻きの棒金が収納されても、当該20枚巻き棒金収納凹部が設けられた棒金収納庫の前記現金管理装置本体への押し込み時に、当該20枚巻き棒金収納凹部に収納された50枚巻きの棒金を直ぐ上にある収納庫に干渉させる高さとなっていることを特徴とする請求項2記載の現金管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109615971A (zh) * 2019-01-28 2019-04-12 重庆第二师范学院 培养儿童财商的激励装置及其控制方法

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