JP2016103070A - 現金管理装置 - Google Patents

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Takashi Shinozaki
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Abstract

【課題】コストを低減することができる現金管理装置の提供。
【解決手段】棒金トレイ38には、棒金Bを立位状態で1カ所に複数本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部41が設けられており、棒金収納凹部41は、前壁部45が前方に凹み、後壁部48が前方に突出する形状をなすとともに、棒金Bを満杯に収納する満杯状態で、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納する。
【選択図】図5

Description

本発明は、現金の管理に用いられる現金管理装置に関する。
現金管理装置本体から引き出し可能に設けられた複数の収納庫に現金を収納し、現金の入出庫を行う現金管理装置がある(例えば特許文献1参照)。この現金管理装置には、複数の収納庫の中に棒金用の収納庫が設けられている。棒金用の収納庫では、満杯で棒金を10本収納できる棒金トレイと、満杯にできない10本未満の端数の棒金を収納できる棒金トレイとが金種別に用意されている。端数収納用の棒金トレイは、棒金の転倒防止用の補助棒を有しており、この点で、満杯収納用の棒金トレイとは異なっている。
特開2013−118016号公報
上記の現金管理装置にあっては、棒金用の収納庫に複数の金種別の棒金トレイが装備されることになるが、金種別に満杯収納用と端数収納用の2種類の棒金トレイが使用されているため、コスト面で改善の余地があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、コストを低減することができる現金管理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、現金管理装置本体と、該現金管理装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を有する現金管理装置であって、前記収納庫は、枠体と、棒金を収納可能であって前記枠体に設けられる複数の棒金トレイと、を備え、前記棒金トレイには、棒金を立位状態で1カ所に複数本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部が設けられており、前記棒金収納凹部は、前壁部が前方に凹み、後壁部が前方に突出する形状をなすとともに、棒金を満杯に収納する満杯状態で、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納し、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納し、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記棒金収納凹部には、棒金の下端部に係合する係合部が、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記係合部は、棒金の下端加締部の内側に係合可能であって、複数の分割部に分割されており、隣り合う前記係合部は、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明において、前記棒金収納凹部は、前記係合部の隣り合う所定の2つで構成され、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能な3位置係合可能部を6カ所有しており、すべての前記3位置係合可能部は、他のすべての3位置係合可能部の前記係合部に対して、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合不可となっていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記棒金収納凹部の周囲には、該棒金収納凹部内の満杯状態にない1本または複数本の棒金を立位状態に維持するように輪ゴムを係止可能な複数の係止部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、棒金収納凹部は、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納可能であり、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納可能であって、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納可能となっている。そして、棒金収納凹部は、前壁部が前方に凹み、後壁部が前方に突出する形状をなしている。このため、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納し、その左右両側に前に寄せて3本ずつの棒金を収納すれば、左右方向中間にある4本の棒金の倒れを前壁部および後壁部で規制することが可能となり、左右方向両側にあるそれぞれ3本の棒金の倒れを前壁部および左右方向中間の後端位置の棒金で規制することが可能となる。よって、10本の棒金を立位状態で収納することが可能となる。また、このように10本の棒金を収納した状態で、棒金収納凹部の左右両側の後端部に最大2本の棒金を追加収納することが可能となる。棒金収納凹部の左右両側の後端部に収納される棒金は、その前側の棒金と後壁部とで倒れが規制されることになる。したがって、同じ棒金トレイを10本収納用と、端数を合わせて収納する11本あるいは12本収納用として使用することが可能となる。よって、満杯収納用および端数収納用の2種類の棒金トレイを用意することなく棒金を良好に収納可能となるため、コストを低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、棒金収納凹部には、棒金の下端部に係合する係合部が、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部および後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、に設けられている。よって、棒金をセットする際に下端部を各収納位置の係合部に係合させることにより、各収納位置への棒金のセットが容易かつ正確にできる上、セット後の位置ズレを規制できる。したがって、セット作業の作業性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、隣り合う係合部は、互いに近接する分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能であるため、同一の係合部を構成する分割部に棒金の下端加締部を係合させたり、隣り合う係合部の近接する分割部に棒金の下端加締部を係合させたりすることができる。よって、棒金の収納位置の自由度が高まることになり、使い勝手性を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、係合部の隣り合う所定の2つで構成され、互いに近接する分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能な3位置係合可能部を6カ所有しているため、棒金の収納位置の自由度が高まることになり、使い勝手性を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、棒金収納凹部の周囲に設けられた複数の係止部に輪ゴムを係止すれば、この輪ゴムで棒金収納凹部内の1本〜9本の棒金を立位状態に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る現金管理装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置を示す要部の制御系ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金収納庫を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す平面図である。 図5のX−X断面図である。 図5のY−Y断面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す10本収納時の平面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す12本収納時の平面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す1本収納時の平面図である。 本発明の一実施形態に係る現金管理装置の棒金トレイを示す3本収納時の平面図である。
本発明の一実施形態に係る現金管理装置を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、「前」は操作者側、「後」は操作者とは反対側、「左」は操作者から見た左側、「右」は操作者から見た右側である。
図1に示す本実施形態に係る現金管理装置10は、金融機関の店舗の係員側スペースに設置されて係員により取り扱われるものであり、より窓口カウンタに近い位置で使用され、主に小束紙幣および棒金を入出庫可能に収納するものである。
現金管理装置10は、箱型の現金管理装置本体11と、この現金管理装置本体11に上下方向に複数段具体的には8段設けられた収納庫12とを有している。これら収納庫12は、その左右側壁に設けられたスライドレール13を介して現金管理装置本体11に対して水平方向に沿って引き出し可能となっている。これら収納庫12は、前方に引き出されることで内部にアクセス可能となるように開かれ、後方に押し込まれると内部にアクセス不可となるように閉じられる。このように前後方向にのみ所定範囲でスライド可能となるように、各収納庫12は現金管理装置本体11に連結されている。
複数段の収納庫12のうち、最も上側のものは、予備収納庫12(A)となっており、結束されていないバラ紙幣、包装されていないバラ硬貨、汚損紙幣や汚損硬貨、金券等を収納する。また、残りの収納庫12は、上側4段が小束紙幣を収納する小束収納庫12(B)となっており、下側3段が棒金を収納する棒金収納庫12(C)となっている。勿論、収納庫12の全体の数や、そのうちの小束収納庫12(B)および棒金収納庫12(C)の個々の数等は任意に設定可能であり、例えば、予備収納庫12(A)以外の全てを、棒金収納庫12(C)とすることも勿論可能である。
現金管理装置本体11の上部には、操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15と、データを印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する表示部17と、操作者のIDカードを走査するカードリーダ18と、操作者により操作される操作キーボード19と、操作者に対して音声を出力する音声発生部20とを有している。
現金管理装置本体11には、複数の収納庫12のそれぞれに対して、収納庫12を閉状態で個別にロックする図2に示すロック機構22が設けられており、図1に示す複数の収納庫12のそれぞれの側方に、ロック機構22のロック解除時のみ点灯する表示灯23が設けられている。さらに、現金管理装置本体11には、図2に示すように、操作表示部15、プリンタ16、音声発生部20、ロック機構22および表示灯23等に接続されてこれらを制御する制御部25と、収納している棒金および小束紙幣の数量情報および金種情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部26とが設けられている。
収納庫12は、図3に示すように、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有している。この枠体34は、図1に示す小束収納庫12(B)と棒金収納庫12(C)とで共通となっている。図3に示す枠体34は、一対の側板部32が図1に示すスライドレール13の一側に連結されており、スライドレール13の他側が現金管理装置本体11に連結されていて、これにより現金管理装置本体11に対して引き出し可能となっている。
図3に示す棒金収納庫12(C)は、棒金Bを入出庫可能に収納するものである。棒金収納庫12(C)は、棒金Bを収納可能であって上記した枠体34に取り付けられて固定される複数、具体的には、前後に金種径に応じて6つまたは5つ、左右に4列の合成樹脂製の棒金トレイ38を有している。
ここで、各棒金トレイ38は、それぞれ予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されるように決められている。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38は、全て収納対象金種が同一金種となっている。例えば、図1に示す3段の棒金収納庫12(C)のうちの最も上段の棒金収納庫12(C)は、図3に示すように並べられた最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に1円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に5円棒金収納用となっている。また、3段の棒金収納庫12(C)のうちの上から2段目の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に10円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に50円棒金収納用となっている。また、3段の棒金収納庫12(C)のうちの最下段の棒金収納庫12(C)は、最も左側および左から2番目の2列の棒金トレイ38が共に100円棒金収納用、最も右側および右から2番目の2列の棒金トレイ38が共に500円棒金収納用となっている。勿論、各棒金収納庫12(C)への収納金種は任意に設定可能であり、頻繁に出庫が行われる金種(1円棒金、10円棒金および100円棒金)を一つの棒金収納庫12(C)に纏めて収納するようにしても良い。また、左右方向における同列に配置されて前後に1列に並ぶ複数の棒金トレイ38は、必ずしも全て収納対象金種が同一金種となっていなくても良い。
棒金Bは、単一金種の硬貨を所定枚数(50枚)だけ中心軸線を一致させて集積してなる集積硬貨を、その外周面全体に樹脂フィルムあるいは紙からなる包装紙を所定長さ巻き付けて一体化したものであり、略円柱状をなしている。
図3に示すように、棒金トレイ38には、棒金Bが中心軸線を上下方向に沿わせた立位状態で収納される。図4に示すように、棒金トレイ38は、長方形の平板状をなして水平に配置される基板部40と、基板部40の水平方向における内側部分に設けられて下方に凹む上方開口形状をなす棒金収納凹部41とを有している。棒金トレイ38は、この棒金収納凹部41にその上端開口部を介して上方から棒金Bが挿入されることになり、この棒金収納凹部41は、このように挿入された棒金Bを図3に示すように上方に一部突出させて収納する。一つの棒金トレイ38に棒金収納凹部41が1カ所のみ設けられている。
図4に示すように、棒金収納凹部41は、鉛直方向に沿う内周壁部43と、内周壁部43の下部を閉塞する全体として水平方向に沿う底部44とを有している。内周壁部43は、基板部40よりも下方向に延出しており、よって、底部44は基板部40よりも下方に位置している。
図5に示すように、内周壁部43は、前側の前壁部45と、左側の側壁部46と、右側の側壁部47と、後側の後壁部48とを有している。
前壁部45は、左右方向の中間部に前側に向け凹状をなして設けられる湾曲壁面45aと、湾曲壁面45aの左端から左後方に延出する平坦な平坦壁面45bと、平坦壁面45bの左端から左後方に、左側かつ若干前側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面45cと、湾曲壁面45aの右端部から右方に、前側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面45dと、を有している。湾曲壁面45a,45c,45dは、いずれも円筒を一部切り取った形状をなしている。平坦壁面45bが湾曲壁面45aから斜め後方に延出しており、湾曲壁面45dは湾曲壁面45aの前端位置よりも後側に位置しているため、前壁部45は、左右方向の中間部が両側よりも前側に位置するように前方に凹む形状をなしている。
左側の側壁部46は、湾曲壁面45cの後端から湾曲壁面45cと同一の円筒面状をなして右後方に、左側かつ若干後側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面46aと、湾曲壁面46aの後端から左後方に、左側かつ若干前側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面46bと、湾曲壁面46bの後端から後方に延出する平坦な平坦壁面46cと、平坦壁面46cの後端から右後方に、左側かつ若干後側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面46dと、湾曲壁面46dの後端から左後方に、左側かつ若干前側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面46eと、を有している。湾曲壁面46a,46b,46d,46eは左端位置を平坦壁面46cと一致させており、これらを有する左側の側壁部46は、全体として前後方向に延在している。
右側の側壁部47は、湾曲壁面45dの後端から後方に延出する平坦な平坦壁面47aと、平坦壁面47aの後端から左後方に、右側かつ若干後側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面47bと、湾曲壁面47bの後端から右後方に、右側かつ若干前側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面47cと、湾曲壁面47cの後端から後方に延出する平坦な平坦壁面47dと、を有している。平坦壁面47a,47dは前後方向に沿う同一平面に配置されており、湾曲壁面47b,47cは右端位置を平坦壁面47a,47dに一致させている。これらを有する右側の側壁部47は、全体として前後方向に延在しており、全体として側壁部46と平行をなしている。
後壁部48は、湾曲壁面46eの後端から湾曲壁面46eと同一の円筒面状をなして右後方に、後側かつ左側に向け凹状をなして延出する湾曲壁面48aと、湾曲壁面48aの右端から右前方に延出する平坦な平坦壁面48bと、平坦壁面48bの右端から右後方に延出する平坦な平坦壁面48cと、平坦壁面47dの後端から左方に、後側に向け凹状をなして延出して平坦壁面48cの右端に繋がる湾曲壁面48dと、を有している。後壁部48において湾曲壁面48a,48dの後端位置よりもこれらの間の平坦壁面48b,48cが前側に位置しており、よって、後壁部48は、左右方向の中間部が両側よりも前側に位置するように前方に突出する形状をなしている。
棒金収納凹部41を形成する湾曲壁面45a,45c,45d,46a,46b,46d,46e,47b,47c,48a,48dは、いずれも湾曲の中心を棒金収納凹部41の内側空間に配置している。棒金収納凹部41には、予め設定された単一の収納対象金種の棒金Bのみが収納されることになり、湾曲壁面45a,45c,45d,46a,46b,46d,46e,47b,47c,48a,48dの径は、収納対象金種の棒金Bの外径よりも若干大径となっている。
湾曲壁面45aの湾曲の中心と湾曲壁面45c,46aの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面45c,46aの湾曲の中心と湾曲壁面46bの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面46bの湾曲の中心と湾曲壁面46dの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面46dの湾曲の中心と湾曲壁面46e,48aの湾曲の中心との距離との距離とは、いずれも収納対象金種の棒金Bの外径と同等になっている。同様に、湾曲壁面45aの湾曲の中心と湾曲壁面45dの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面45dの湾曲の中心と湾曲壁面47bの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面47bの湾曲の中心と湾曲壁面47cの湾曲の中心との距離と、湾曲壁面47cの湾曲の中心と湾曲壁面48dの湾曲の中心との距離とは、いずれも収納対象金種の棒金Bの外径と同等になっている。
また、前後に位置がずれている湾曲壁面45dの湾曲の中心と湾曲壁面46bの湾曲の中心との距離と、前後に位置がずれている湾曲壁面46dの湾曲の中心と湾曲壁面47bの湾曲の中心との距離と、前後に位置がずれている湾曲壁面46e,48aの湾曲の中心と湾曲壁面47cの湾曲の中心との距離とは、いずれも収納対象金種の棒金Bの外径の2倍と同等となっている。これにより、側壁部46,47の棒金収納凹部41内側の最大距離つまり平坦壁面46cと平坦壁面47a,47dとの距離は、収納対象金種の棒金Bの外径の3倍よりも小さくなっている。
加えて、前壁部45の棒金収納凹部41内側の前端位置である湾曲壁面45aの前端位置と、後壁部48の棒金収納凹部41内側の前端位置である平坦壁面48b,48c間の境界位置との前後方向の距離は、収納対象金種の棒金Bの外径の4倍とほぼ同等になっている。さらに、湾曲壁面45aの湾曲の中心と湾曲壁面45c,46aの湾曲の中心との前後方向の距離と、湾曲壁面45aの湾曲の中心と湾曲壁面45dの湾曲の中心との前後方向の距離とは、いずれも収納対象金種の棒金Bの外径の半分と同等になっている。
棒金収納凹部41における湾曲壁面45a,45c,46aおよび平坦壁面45bの内側近接位置は、長穴の一部の形状をなしており、湾曲壁面45aの湾曲の中心と、湾曲壁面45c,46aの湾曲の中心との距離は、上記のように収納対象金種の棒金Bの外径と同等になっている。よって、湾曲壁面45a,45c,46aおよび平坦壁面45bの内側には、ほぼ隙間なく収納対象金種の2本の棒金Bが立設状態に配置可能である。棒金収納凹部41における湾曲壁面45a,45c,46aおよび平坦壁面45bの内側部分が、最大2本の棒金Bを立位状態に収納可能であって1本の棒金Bを内周壁部43に干渉させずに水平移動可能とする2本収納空間51になっている。
棒金収納凹部41において、同様の形状をなす、湾曲壁面46b,46dおよび平坦壁面46cの内側部分も、同様の2本収納空間52となっており、湾曲壁面45d,47bおよび平坦壁面47aの内側部分も、同様の2本収納空間53になっていて、湾曲壁面47c,48dおよび平坦壁面47dの内側部分も、同様の2本収納空間54になっている。
また、棒金収納凹部41において、これらとは形状は異なるが、湾曲壁面46e,48aおよび平坦壁面48bの内側部分も、同様の2本収納空間55になっており、これら2本収納空間51〜55で囲まれた部分も、同様の2本収納空間56になっている。
このように一つの棒金トレイ38に1カ所設けられた棒金収納凹部41に6カ所の2本収納空間51〜56が設けられており、よって、1カ所の棒金収納凹部41に収納対象金種の棒金Bを立位状態で最大12本収納可能となっている。
棒金収納凹部41に満杯状態で収納された収納対象金種の棒金Bのうち、2本収納空間51の前側(右側)に収納された1本の棒金Bと、中央の2本収納空間56に収納された2本の棒金Bと、2本収納空間55の前側(右側)に収納された1本の棒金Bとは、左右方向の位置を合わせて前後方向にほぼ隙間なく並ぶことになる。これら4本の棒金Bは、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶことになる。
また、棒金収納凹部41に満杯状態で収納された収納対象金種の棒金Bのうち、2本収納空間51の後側(左側)に収納された1本の棒金Bと、2本収納空間52に収納された2本の棒金Bと、2本収納空間55の後側(左側)に収納された1本の棒金Bとは、左右方向の位置を合わせて前後方向にほぼ隙間なく並ぶことになる。これら4本の棒金Bは、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように棒金収納凹部41の左側において1列状に並ぶことになる。これら4本の棒金Bは、左右方向の中央の列の4本の棒金Bに対して、棒金Bの半径分だけ後側にずれてほぼ隙間なく密接することになる。
また、棒金収納凹部41に満杯状態で収納された収納対象金種の棒金Bのうち、2本収納空間53に収納された2本の棒金Bと、2本収納空間54に収納された2本の棒金Bとは、左右方向の位置を合わせて前後方向にほぼ隙間なく並ぶことになる。これら4本の棒金Bは、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように棒金収納凹部41の右側において1列状に並ぶことになる。これら4本の棒金Bは、左右方向の中央の列の4本の棒金Bに対して、棒金Bの半径分だけ後側にずれてほぼ隙間なく密接することになる。
つまり、棒金収納凹部41は、棒金Bを満杯に収納する満杯状態で、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の収納対象金種の棒金Bを収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の収納対象金種の棒金Bを収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の収納対象金種の棒金Bを収納する。しかも、満杯収納の際に、棒金収納凹部41は、収納対象金種の12本の棒金Bを、密接状態とし、前端部が前方に突出し、後端部が前方に凹み、左右両側が前後方向に沿う全体形状をなすように並べて収納する。
底部44には、すべての2本収納空間51〜56のそれぞれの棒金収納の定位置に、収納対象金種の棒金Bの下端部に係合する係合部61が2カ所ずつ形成されている。内周壁部43による上記した棒金Bの収納形状により、係合部61は、満杯状態にある棒金Bと同様に、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部45および後壁部の48それぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、に設けられている。
係合部61は、図7に示すように、収納対象金種の棒金Bの下端加締部PKの内側に入り込んでこの棒金Bの最下端の硬貨Cに当接する。つまり、係合部61は、収納対象金種の棒金Bの下端部である下端加締部PKの内側に係合する。係合部61は、複数具体的には二つの分割部62に分割されている。これらの分割部62は、図6に示すように短柱状をなしており、図5に示すように平面視楕円形をなし、互いに長軸を平行させ、互いに長軸方向の位置を合わせている。係合部61は、図7に示すように、これを構成する2カ所の分割部62,62が、収納対象金種の棒金Bの下端部である下端加締部PKの内側に係合する。
ここで、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に配置された2カ所の係合部61は、いずれも配置された2本収納空間における定位置に収納された棒金Bの配列方向に分割部62が並んでいる。そして、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に配置された2カ所の係合部61は、互いに近接する分割部62が1本の収納対象金種の棒金Bの下端加締部PKの内側に同時に入り込みこの棒金Bの最下端の硬貨Cに当接する。つまり、同一の2本収納空間に配置された2カ所の係合部61は、互いに近接する分割部62が1本の棒金Bの下端部である下端加締部PKの内側に係合可能であり、すべての2本収納空間51〜56がこのように構成されている。
よって、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う所定の2カ所の係合部61は、互いに近接する分割部62が1本の棒金Bの下端加締部PKの内側に同時に係合可能であり、その結果、図7に二点鎖線で示すように異なる3位置の棒金Bの下端部である下端加締部PKの内側に同時に係合可能な3位置係合可能部63となっている。棒金収納凹部41は、3位置係合可能部63を6カ所有している。ここで、6カ所のすべての3位置係合可能部63は、他のすべての3位置係合可能部63の係合部61に対して、互いに近接する分割部62の最大距離が1本の棒金Bの下端加締部PKの内径よりも大きく、1本の棒金Bの下端加締部PKの内側に同時には係合不可な距離離れている。なお、図5においては、係合部61に係合する全位置の棒金Bを二点鎖線で示している。
各係合部61には、係合する棒金Bの有無および金種を検出する磁気センサ等の棒金検出センサ71がそれぞれの一方の分割部62のみに設けられており、しかも、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う係合部61において、互いに近接する分割部62の一方のみに棒金検出センサ71が設けられている。具体的に、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う2カ所の係合部61において、4カ所の分割部62の一つおきに棒金検出センサ71が設けられている。2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた2つの棒金検出センサ71は、一方のみが棒金Bを検出しているときは、この2本収納空間に棒金Bが1本のみ収納されていることを検出し、両方が棒金Bを検出しているときは、この2本収納空間に棒金Bが2本収納されていることを検出する。
図8に示すように、棒金収納凹部41に、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納し、これら棒金Bの左右両側にそれぞれ棒金収納凹部41内の前に寄せて3本ずつの棒金Bを収納する。つまり、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所の係合部61と、前壁部45および後壁部48のそれぞれの側壁部46側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所の係合部61のうちの前寄りの3カ所の係合部61と、前壁部45および後壁部48のそれぞれの側壁部47側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所の係合部61のうちの前寄りの3カ所の係合部61とに棒金Bの下端部を係合させて、10本の棒金Bを棒金収納凹部41に収納する。
すると、前壁部45、左右の側壁部46,47および後壁部48が10本の棒金Bを左右方向の中間に4本、左右両側それぞれに3本ずつ隙間なく纏めて6角形状に収納することになる。このとき、前壁部45が前方に凹み、後壁部48が前方に突出する形状をなしていることから、左右方向中間で1列状に並ぶ4本の棒金Bの前後方向の倒れを、前壁部45および後壁部48で規制することになる。また、左右方向中間で1列状に並ぶ4本の棒金Bの左右方向の倒れを、他の棒金Bおよび左右の側壁部46,47で規制することになる。加えて、左右方向両側にある3本ずつの棒金Bについて、前後方向の倒れを前壁部45と左右方向中間の後端位置の棒金Bとで規制することになり、左右方向の倒れを、他の棒金Bおよび左右の側壁部46,47で規制することになる。よって、棒金収納凹部41には、10本の棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ収納することができる。
言い換えれば、12本収納可能な棒金収納凹部41に上記のように10本の棒金Bが六角形状に収納された状態で、10本のすべての棒金Bは、前壁部45、左右の側壁部46,47および後壁部48と、他の棒金Bとで水平方向の移動が規制されることになり、棒金収納凹部41の左右両側の後端部の空きスペースへの移動が規制される。
また、このように10本の棒金Bを六角形状に収納した状態では、棒金収納凹部41の空いている左右両側の後端部の空きスペースに、これら空きスペースに配置された係合部61に係合させるようにして端数の棒金Bを図9に示すように収納することができる。棒金収納凹部41の左右両側の後端部の空きスペースに収納された棒金Bは、いずれもその前側の棒金Bと後壁部48とで前後方向の倒れが規制され、側壁部46,47のうちの同側のものと中央後端の棒金Bとで左右方向の倒れが規制されることになる。
したがって、同じ棒金トレイ38を10本収納用と、端数を合わせて収納する11本あるいは12本収納用として使用することができる。ここで、1台の現金管理装置10に同一金種用の棒金トレイ38が複数設けられる場合、これら棒金トレイ38のそれぞれに2本ずつの端数棒金Bを収納できることになる。よって、1台の現金管理装置10に、同一金種用の棒金トレイ38の数の2倍の本数の端数棒金Bを収納できることになる。例えば、全金種について同一金種用の棒金トレイ38を少なくとも5つずつ設けることで、同一金種用の全ての棒金トレイ38に10本ずつ棒金Bを収納した状態で、最大10本の棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ追加収納することができ、1〜9本の端数棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ収納することができることになる。
棒金トレイ38の棒金収納凹部41の周囲の基板部40には、無端環状の図10に示す輪ゴムRを掛けるための複数の柱状の係止部81が立設されている。図6に示すように、これらの係止部81は、基板部40から棒金収納凹部41の上端開口部よりも上方まで延出している。各係止部81は、基板部40から立ち上がる円柱状の柱状部82と、柱状部82の上端部から棒金収納凹部41とは水平反対方向に突出する突起部83とを有している。突起部83は、その全体が棒金収納凹部41の上端開口部よりも上側に位置するように形成されている。
図5に示すように、係止部81に形成された突起部83は、柱状部82と同心の扇状をなしており、より具体的には半円状をなしている。平坦壁部45b,46c,47a,47dのそれぞれの水平な垂直二等分線上と、湾曲壁面45a,45dの中心同士を結ぶ線の水平な垂直二等分線上と、湾曲壁面46a,46bの中心同士を結ぶ線の水平な垂直二等分線上と、湾曲壁面46d,46eの中心同士を結ぶ線の水平な垂直二等分線上と、湾曲壁面47b,47cの中心同士を結ぶ線の水平な垂直二等分線上と、湾曲壁面48a,48dの中心同士を結ぶ線の水平な垂直二等分線上と、に係止部81が設けられている。つまり、係止部81は、一つの棒金トレイ38に9カ所設けられている。
図10,図11に示すように、複数の係止部81は、棒金収納凹部41内の満杯状態にない1本または複数本の棒金Bを立位状態に維持するように輪ゴムRを係止可能となっている。例えば、棒金Bを1本だけ棒金収納凹部41に収納する場合には、棒金Bの下端加締部PKを任意の係合部61に係合させて、例えば図10に示すように、この係合部61に近い3カ所の係止部81の柱状部82に、これらの柱状部82と棒金Bとを内側に配置しつつ輪ゴムRを掛ける。すると、輪ゴムRが内周壁部43とで棒金Bの倒れを規制する。これにより、10本収納状態の棒金収納凹部41を用いなくても、1本のみの棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ棒金収納凹部41に収納することができる。なお、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う所定の2カ所の係合部61の互いに近接する分割部62に1本の棒金Bの下端加締部PKの内側を同時に係合させた状態でも、この棒金Bの倒れを、係止部81に係止された輪ゴムRと内周壁部43とで規制することができる。
また、例えば、棒金Bを3本だけ棒金収納凹部41に収納する場合に、これらの棒金Bの下端加締部PKを3カ所の近接する係合部61に嵌合させて、例えば図11に示すように、これら係合部61に近い4カ所の係止部81の柱状部82に、これらの柱状部82と3本の棒金Bとを内側に配置しつつ輪ゴムRを掛ける。すると、輪ゴムRが内周壁部43とで3本の棒金Bの倒れを抑制する。これにより、10本収納状態の棒金収納凹部41を用いなくても、3本のみの棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ棒金収納凹部41に収納することができる。図11に示す二点鎖線は、さらに1本の棒金Bを追加して収納する場合を示している。適宜の係止部81を選択して、選択した係止部81の柱状部82と棒金Bとを内側に配置するように輪ゴムRを掛けることで、10本収納状態の棒金収納凹部41を用いなくても、棒金収納凹部41において1本〜9本の棒金Bを、立位状態に維持することができる。
現金管理装置10において、全ての金種について、同一金種用の棒金トレイ38は共通部品となっている。つまり、現金管理装置10において、同一金種用となる1円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっており、同一金種用となる5円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっており、同一金種用となる10円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっており、同一金種用となる50円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっており、同一金種用となる100円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっており、同一金種用となる500円棒金用の全ての棒金トレイ38が共通部品となっている。
なお、棒金トレイ38から係止部81を廃止することも可能であり、この場合、現金管理装置10の全ての棒金収納庫12(C)に設けられる全ての棒金トレイ38について係止部81を持たない設定とすることができる。
各棒金トレイ38には、それぞれの基板部40の上面に、図4に示すように、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部91が設けられている(図4は10円棒金の例)。各棒金トレイ38に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。
現金管理装置本体11には、収納庫12が現金管理装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを検出する図2に示す全閉検出センサ96が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。現金管理装置本体11には、収納庫12が現金管理装置本体11から引き出された開状態にあることを検出する開検出センサ97が収納庫12のそれぞれに対して設けられている。
加えて、現金管理装置本体11には、収納庫12を個別に全閉位置でロックするロック機構22が設けられている。ロック機構22は、制御部25から出力される開指令信号で開状態となる。制御部25は、開状態とした収納庫12が現金管理装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出されると、開指令信号を停止させることになり、この状態でロック機構22は、収納庫12が全閉位置に戻されると、収納庫12を引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。制御部25は、一の収納庫12が現金管理装置本体11から引き出されたことが開検出センサ97で検出された後、この一の収納庫12が全閉位置に戻されたことが全閉検出センサ96で検出されると、この一の収納庫12に収納された棒金Bの金種別の数を全ての棒金検出センサ71の検出結果から把握する。
以上に述べた本実施形態に係る現金管理装置10によれば、棒金収納凹部41は、棒金Bを満杯に収納する満杯状態で、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を、左右方向中間部の4本の棒金Bに対し棒金Bの半径分だけ後方にずらして収納し、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを、左右方向中間部の4本の棒金Bに対し棒金Bの半径分だけ後方にずらして収納する。棒金収納凹部41は、このような棒金Bの収納形態に合わせて前壁部45が前方に凹み、後壁部48が前方に突出する形状をなしている。この形状により、棒金収納凹部41は、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金Bを収納し、その左右両側に前に寄せて3本ずつの棒金Bを収納すれば、左右方向中間にある4本の棒金Bの倒れを前壁部45および後壁部48で規制することができ、左右方向両側にあるそれぞれ3本の棒金Bの倒れを前壁部45および左右方向中間の後端位置の棒金Bで規制することができる。よって、10本の棒金Bを立位状態で倒れを規制しつつ収納することができる。
また、このように10本の棒金Bを収納した状態で生じる、棒金収納凹部41の左右両側の後端部の空きスペースに最大2本の棒金Bを収納することができる。棒金収納凹部41の左右両側の後端部に収納される棒金Bは、その前側の棒金Bと後壁部48とで倒れが規制されることになる。したがって、同じ棒金トレイを10本収納用と、端数を合わせて収納する11本あるいは12本収納用として使用することができる。よって、満杯収納用および端数収納用の2種類の棒金トレイを用意することなく棒金Bを良好に収納可能となるため、コストを低減することができる。
また、棒金収納凹部41には、棒金Bの下端部に係合する係合部61が、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前壁部45および後壁部48のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、に設けられている。つまり、満杯に収納された状態の各棒金Bの位置に合わせて係合部61が配置されている。よって、棒金Bを棒金収納凹部41にセットする際に下端部を各収納位置の係合部61に係合させることにより、各収納位置への棒金Bのセットが容易かつ正確にできる上、セット後の位置ズレを規制できる。したがって、セット作業の作業性が向上する。
また、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う所定の2カ所の係合部61は、互いに近接する分割部62が1本の棒金Bの下端加締部PKの内側に同時に係合可能となっているため、同一の係合部61を構成する2カ所の分割部62に棒金Bの下端加締部PKを係合させたり、隣り合う係合部61の近接する2カ所の分割部62に棒金Bの下端加締部PKを係合させたりすることができる。よって、棒金Bの収納位置の自由度が高まることになり、使い勝手性を向上させることができる。
また、2本収納空間51〜56のうちの同一の2本収納空間に設けられた隣り合う所定の2カ所の係合部61は、互いに近接する分割部62が1本の棒金Bの下端加締部PKの内側に同時に係合可能な3位置係合可能部63となっており、棒金収納凹部41は、3位置係合可能部63を6カ所有しているため、棒金Bの収納位置の自由度が高まることになり、使い勝手性を向上させることができる。
また、棒金収納凹部41の周囲に設けられた複数の係止部81に輪ゴムRを係止すれば、この輪ゴムRで棒金収納凹部41内の1本〜9本の棒金Bを立位状態に維持することができる。
10 現金管理装置
11 現金管理装置本体
12 収納庫
12(C) 棒金収納庫
34 枠体
38 棒金トレイ
41 棒金収納凹部
43 周壁部
44 底部
45 前壁部
46 側壁部
47 側壁部
48 後壁部
51〜56 2本収納空間
61 係合部
62 分割部
63 3位置係合可能部
81 係止部
82 柱状部
83 突起部
B 棒金
R 輪ゴム

Claims (5)

  1. 現金管理装置本体と、
    該現金管理装置本体に引き出し可能に設けられる収納庫と、を有する現金管理装置であって、
    前記収納庫は、
    枠体と、
    棒金を収納可能であって前記枠体に設けられる複数の棒金トレイと、を備え、
    前記棒金トレイには、
    棒金を立位状態で1カ所に複数本収納可能であって下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部が設けられており、
    前記棒金収納凹部は、
    前壁部が前方に凹み、後壁部が前方に突出する形状をなすとともに、
    棒金を満杯に収納する満杯状態で、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納し、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納し、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並べて4本の棒金を収納することを特徴とする現金管理装置。
  2. 前記棒金収納凹部には、
    棒金の下端部に係合する係合部が、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向中間部同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向一側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、前記前壁部および前記後壁部のそれぞれの左右方向他側同士を結ぶように1列状に並ぶ4カ所と、に設けられていることを特徴とする請求項1記載の現金管理装置。
  3. 前記係合部は、棒金の下端加締部の内側に係合可能であって、複数の分割部に分割されており、
    隣り合う前記係合部は、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能であることを特徴とする請求項2記載の現金管理装置。
  4. 前記棒金収納凹部は、
    前記係合部の隣り合う所定の2つで構成され、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合可能な3位置係合可能部を6カ所有しており、
    すべての前記3位置係合可能部は、他のすべての3位置係合可能部の前記係合部に対して、互いに近接する前記分割部が1本の棒金の下端加締部の内側に同時に係合不可となっていることを特徴とする請求項2または3記載の現金管理装置。
  5. 前記棒金収納凹部の周囲には、
    該棒金収納凹部内の満杯状態にない1本または複数本の棒金を立位状態に維持するように輪ゴムを係止可能な複数の係止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の現金管理装置。
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