JP2003210286A

JP2003210286A - 物品収納具及び物品収納棚

Info

Publication number: JP2003210286A
Application number: JP2002012360A
Authority: JP
Inventors: 茂夫 ▲高▼原; Shigeo Takahara
Original assignee: TAKAHARA KK
Current assignee: TAKAHARA KK
Priority date: 2002-01-22
Filing date: 2002-01-22
Publication date: 2003-07-29

Abstract

(57)【要約】【課題】物品を収納する商品収納具及びこの商品収納
具を収納する商品収納棚において、商品収納棚から商品
収納具を取り出さずに、商品収納具の中の物品の数を一
目で分かるようにする。【解決手段】商品収納具から物品を取り出すと、渦巻
きばね３により商品積載板１１及びスライド板１２が移
動する。このとき、テープ６はスライド板１２とともに
移動するので、テープ６に付されている番号も移動す
る。透明カバーの特定の位置において、この番号を視認
すると、現在、商品収納具の中にある物品の数が分か
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、物品を収納し取り
出す物品収納具及び物品収納具を収納する物品収納棚に
関する。

【０００２】

【従来の技術】箱の中に収納された同種類の物品は、実
際に数えることによって知ることができる。しかし、物
品の数が多いとき、また箱の数が多いとき、その中の物
品の数を一つ、一つ数えることは時間がかかるし、煩雑
でもある。また、間違えやすいという問題もある。ま
た、箱の中の一部しか見えないときは、箱から出して数
えなければならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本願発明はかかる問題
に鑑み、箱から取り出すことなく、箱の中の物品の数が
一目で分かるようにした物品収納具及び物品収納棚の提
供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した課題は、レール
板上をスライドする物品載置板と、レール板の一方に固
着されたストッパーと、物品載置板をストッパー側の方
向に向かって付勢する手段と、ストッパー、物品載置板
及び付勢手段とを収納する筐体と、筐体内部の一端側と
他端側のそれぞれに固着された支持棒と、物品載置板の
一端に固着され、一端側の支持棒及び他端側の支持棒に
巻回された帯状部材とを有することを特徴とする物品収
納具及びこのような物品収納具を複数個収納することを
特徴とする物品収納棚によって解決する。

【０００５】次に本願発明の動作を説明する。例とし
て、はじめ物品収納具に物品を１０個収納しておき、そ
のうち２個取り出す場合について説明する。物品収納具
に物品を１０個収納しているとき、視認する特定の位置
において、帯状部材に付されている番号は１０となって
いる。物品収納具のストッパー側から２個取り出すと、
付勢手段により物品載置板はストッパー側に物品２個分
の幅だけ移動する。このとき、帯状部材は物品載置板と
ともに移動するので、上記の位置においては、帯状部材
に付されている番号は１０から８へ移る。

【０００６】このように本願発明によれば、視認位置を
変えることなく、現在、物品収納具に何個の物品が残っ
ているかを、一目で確認することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態に係
わる商品収納具及び商品収納棚について、添付の図面を
参照して説明する。

【０００８】本願発明は、商品を重ねて収納したり、取
り出したりする商品収納具と、これを収納する商品収納
棚からなる。図１は本願発明の実施の形態に係わる商品
収納具及び商品収納棚の外観を示した図である。図１の
商品収納棚は、１つの商品収納棚２に３つの収納部を設
けているので、３つの商品収納具１ａ、１ｂ、１ｃを収
納することができる。なお、商品収納棚に収納する商品
収納具の数は任意に設定できる。

【０００９】商品収納具は、商品を取り出したとき、残
った商品を引き上げる機構と、これを囲む透明カバーに
よってなり、全体として箱型の形状をしている。なお、
透明カバーの側面の１つは開口している。以下、商品を
タバコとして説明する。タバコは１カートンつまり１０
個ひとまとまりで扱うことが多いので、開口している側
面から一度にタバコを１０個出し入れできるようしてい
る。タバコを２個販売する時には、商品収納具の一番上
のタバコから２個取り出していく。このとき、引き上げ
機構により、残りのタバコは上がっていく。

【００１０】タバコ引き上げ機構は図３（ａ）に示し、
透明カバーは図３（ｂ）に示している。図３（ａ）にお
いて、商品積載板１１にはタバコが積載され、商品積載
板１１はレール１０ａ、１０ｂ上を上下に移動する。レ
ール１０ａ、１０ｂはレール支持板５上に設けられ、レ
ール支持板５は透明カバーに固定されている。レール支
持板５の上端には三角形の板状のストッパー４ａ、４ｂ
が設けられ、商品積載板１１が移動できる上限となって
いる。商品積載板１１の下端にはスライド板１２が取り
付けられており、スライド板１２は２本のレール１０
ａ、１０ｂに接して移動する。スライド板１２の上側に
は渦巻きばね３が設けられ、スライド板１２の下側には
レール支持板５に設けられた開口に係合する係合板１３
（不図示）が設けられている。渦巻きばね３の一端はレ
ール支持板５にねじ止めされている。タバコを物品収納
具に入れるとき、渦巻きばね３の復元力に抗し、商品積
載板１１を下に動かして、商品積載板１１の上に載せ
る。図４はタバコを入れた後の引き上げ機構の状態を示
しているが、タバコを図示していない。入れたタバコの
うち、２個取り出すと、渦巻きばね３の復元力により、
商品積載板１１が２個分だけ上に戻る。なお、レール支
持板５への渦巻きばね３を固定するねじ１４はストッパ
ー４ａとストッパー４ｂとの間に設けられており、商品
積載板１１がねじ１４に当たらないようになっている。

【００１１】本願発明の実施の形態に係わる商品収納具
は、商品収納具の中にあるタバコの数を表示する機構を
もっており、この数量表示機構について図２をもって説
明する。透明カバーの上部と下部にはそれぞれテープ支
持軸７ａ、７ｂが設けられている。一方、引き上げ機構
側には、テープ６がテープ支持軸７ａ及びテープ支持軸
７ｂを一周するように巻回されており、テープ６の両端
がスライド板１２に固定されている。このため、商品収
納具からタバコを２個取り出すと、スライド板１２がタ
バコ２個分上がり、テープ６はタバコ２個分の厚さだけ
移動する。なお、テープ６はテープ６の長手方向に沿っ
て、数字１、２、・・・が所定の間隔を置いて記されて
いる。所定の間隔をタバコの厚さに合わせておくと、タ
バコの残量と数字を対応させることができる。図１はそ
のようにして数字を付けたもので、一番手前の商品収納
具１ａには３個残っていることが、商品収納具の上側を
見るだけで容易に分かる。同様に真ん中の商品収納具１
ｂには１個しか残っていないので、すぐに補充しなけれ
ばならないことが分かる。なお、図１では商品収納具の
上側から数を視認しているので、少なくとも透明カバー
の上側は透明性の部材を用いる必要があるが、数を視認
する場所は任意に設定できる。

【００１２】このようにして、タバコの数を数えること
なく、一目で残量を確認することができるので、図７に
示しているような、数十の商品収納具に対してタバコを
扱うときも、管理が容易になる。

【００１３】次に、本願発明の実施の形態に係わるスト
ッパーについて、図４をもって説明する。但し、タバコ
は図示していない。前述のように、商品収納具からタバ
コを１個取り出すと、残ったタバコとともに商品積載板
１１が１個分ストッパー４ａ、４ｂ側に戻り、タバコの
端部がストッパー４ａ、４ｂに当たる。タバコはストッ
パー４ａ、４ｂと商品積載板１１との間に挟まれるが、
ストッパー４ａ、４ｂは傾斜しているので、タバコはス
トッパー４ａ、４ｂの斜面に沿って移動し、幾分外側に
押し出されて、ストッパー４ａ、４ｂの終端で止まる。
このようにして、図１に示すように、一番上のタバコが
商品収納具１ａの外側に出ている。このため、次にタバ
コを取り出す際、タバコの取り出しが容易になる。

【００１４】本願発明の実施の形態に係わる商品収納具
及び商品収納棚は、通常サイズのタバコにも、ロングサ
イズのタバコにも適応を可能としている。そこで、商品
収納具及び商品収納棚には、次のような工夫が設けられ
ている。

【００１５】まず、商品収納棚について、図５をもって
説明する。商品収納棚２の収納部の横幅は、商品収納具
の横幅に合わせている。収納部の縦幅は、商品収納具の
縦幅よりも長く、ロングサイズのタバコの縦幅に合わせ
ている。また、収納部の内側にはとめ板９が設けられて
いる。一方、商品収納具には、図３（ｂ）に示すよう
に、透明カバーの両側面の下端に、とめ板９と係合する
切れ込み８ａ、８ｂが形成されている。

【００１６】通常サイズのタバコ１５ａを商品収納具に
入れる場合には、図６（ａ）に示すように、切れ込み８
ａ、８ｂをとめ板９に合わせて、商品収納具１ｄを収納
部に収納する。このとき、切れ込み８ａ、８ｂにとめ板
９を係合させることで、商品収納具１ｄを固定する。

【００１７】ロングサイズのタバコ１５ｂを商品収納具
に入れる場合には、図６（ｂ）に示すように、とめ板９
の内側に商品収納具１ｄを収納する。このとき、とめ板
９が壁となって商品収納具１ｄを固定する。

【００１８】このようにして、一種類の商品収納具及び
商品収納棚で、違う長さのタバコを扱うことができる。
このため、タバコの長さに応じて、個別に商品収納具及
び商品収納棚の用意をしないで済むので、管理が容易に
なる。

【００１９】

【発明の効果】以上に説明したように、本願発明の物品
収納具によれば、物品収納具から物品を取り出すと、付
勢手段により物品載置板が移動する。このとき、帯状部
材は物品載置板とともに移動するので、帯状部材に付さ
れている番号も移動する。このようにして、現在、物品
収納具に何個物品が残っているかを、一目で確認するこ
とができる。このため、たくさんの物品収納具が並んで
いても、物品収納具の中の物品の数がすぐに分かるの
で、物品の在庫を確認することが容易になる。また、物
品の数が少なくなった物品収納具を簡単に見つけられる
ので、このような物品収納具に物品をすぐに補充すれ
ば、物品を切らすことがなくなる。このように、たくさ
んの種類の物品を扱うときも、物品の管理が容易にな
る。

【００２０】また、本願発明の物品収納具によれば、前
述のように物品載置板が移動すると、残った物品はスト
ッパー側に移動し、ストッパーと物品載置板との間に挟
まれる。このとき、ストッパーが傾斜しているので、物
品はストッパーに沿って動き、幾分外に押し出されて、
止まる。このようにして、ストッパー側の物品は物品収
納具の外側に出るので、次に物品を取り出すとき、取り
出しやすくなる。このため、客から注文を受けたときに
素早く物品を提供できる。

【００２１】次に、本願発明の物品収納具及び物品収納
棚によれば、物品収納具の筐体の裏面に切れ込みを設
け、筐体の裏面に当接する物品収納棚の内側には、筐体
の切れ込みに係合する係合部を設けている。物品収納棚
に物品収納具を収納するとき、通常サイズの物品を物品
収納具に入れる場合には、切れ込みを係合部に合わせて
物品収納具を収納する。このとき、切れ込みに係合部を
係合させることで、物品収納具を固定する。また、ロン
グサイズの物品を物品収納具に入れる場合には、係合部
の内側に物品収納具を収納する。このとき、係合部が壁
となって物品収納具を固定する。このようにして、一種
類の物品収納具及び物品収納棚で異なる長さの物品を収
納できる。このため、物品の長さに応じて、個別に物品
収納具及び物品収納棚の用意をしなくて済むので、物品
を収納するとき、いちいち物品の長さを気にする煩わし
さがなくなり、物品収納具及び物品収納棚の管理が容易
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、商品収納具及び商品収納棚の一例を示
した図である。

【図２】図２は、数量表示機構を備えた商品収納具を示
した図である。

【図３】図３は、テープ及びテープ支持軸を省いた商品
収納具の分解図であり、（ａ）は引き上げ機構を示した
図であり、（ｂ）は透明カバーを示した図である。

【図４】図４は、タバコ（不図示）を入れたときの引き
上げ機構の状態を説明した図である。

【図５】図５は、商品収納棚を示した図である。

【図６】図６（ａ）は、商品収納具を商品収納棚に収納
する例を示した図であり、図６（ｂ）は、商品収納具を
商品収納棚に収納する別な例を示した図である。

【図７】図７は、商品収納具及び商品収納棚の使用例を
示した図である。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ…商品収納具、２…商品収納棚、３…渦巻きばね、４ａ、４ｂ…ストッパー、５…レール支持板、６…テープ、７ａ、７ｂ…テープ支持軸、８ａ、８ｂ…切れ込み、９…とめ板、１０ａ、１０ｂ、…レール、１１…商品積載板、１２…スライド板、１３…係合板、１４…ねじ、１５ａ…通常サイズのタバコ、１５ｂ…ロングサイズのタバコ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】レール板上をスライドする物品載置板
と、前記レール板の一方に固着されたストッパーと、前記物品載置板を前記ストッパー側の方向に向かって付
勢する手段と、前記ストッパー、前記物品載置板及び前記付勢手段とを
収納する筐体と、前記筐体内部の一端側と他端側のそれぞれに固着された
支持棒と、前記物品載置板の一端に固着され、前記一端側の支持棒
及び前記他端側の支持棒に巻回された帯状部材とを有す
ることを特徴とする物品収納具。
【請求項２】前記帯状部材は、前記帯状部材の長手方
向に沿って番号が付されていることを特徴とする請求項
１に記載の物品収納具。
【請求項３】前記番号を視認したとき、該番号は、収
納された物品の個数に対応するよう付されていることを
特徴とする請求項２に記載の物品収納具。
【請求項４】前記物品載置板の下端が前記ストッパー
とに接触したとき、くさび形の空間が空くように、前記
ストッパーは、傾斜していることを特徴とする請求項１
に記載の物品収納具。
【請求項５】前記番号を視認できるように、少なくと
も前記筐体の一部は、透明であることを特徴とする請求
項１に記載の物品収納具。
【請求項６】前記付勢手段は、渦巻きばねであること
を特徴とする請求項１に記載の物品収納具。
【請求項７】請求項１乃至６に記載の前記物品収納具
を、複数個収納することを特徴とする物品収納棚。
【請求項８】前記物品収納具には、前記物品収納棚で
の収納位置を変えられるように、前記物品収納具の前記
筐体の一部に切れ込みを設け、かつ前記物品収納棚の内
側には、前記切れ込みに係合する係合部を設けることを
特徴とする請求項７に記載の物品収納棚。