JP2017178377A - もぎり部付きキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 もぎり部によりノズル部が密封されるキャップ本体と、キャップ本体を覆う上蓋とからなる、もぎり部付きキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通して形成されるノズル部と、ノズル部を密閉し、破断可能に立設されるもぎり部とを備え、もぎり部は、回転止め突部を有する柱状突出部が形成されており、上蓋は、頂部と頂部の周縁から垂下する側周部を備え、上蓋は、頂部から下方に、もぎり部の形状に合わせた嵌合凹部が設けられることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
さらに、キャップ本体と上蓋は、破断可能なヒンジを介して連設されていることを特徴とする構成を採用する。
また、もぎり部が小さいため、もぎり部と嵌合凹部のうちいずれかを偏心した位置にすることが可能となり、その場合、上蓋を小さくすることができる。
容器Cは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、雄ねじ部2が設けられている。
外筒9には、内周に容器Cの口部1の雄ねじ部2と螺合する雌ねじ部10が設けられている。
もぎり部12は、図3で示すように、ノズル部5の先端部5aから薄肉部11に連続する環状の足部14を有し、4方向に張り出す回転止め突部16を有する十字状の柱状突出部17で構成されている。
4つの回転止め突部16の端面の中央あたりに、後に説明する上蓋Bの嵌合凹部22と嵌合するための半球状の突起部18が形成されている。突起部18は、4つの回転止め突部16の端面に設けられることが望ましいが、相対する回転止め突部16の端面の2つのみでも構わない。
上蓋Bの頂部20の中央部には、図3で示すように、頂部20から下方に、キャップ本体Aのもぎり部12の形状に合わせた、十字状の嵌合凹部22が設けられている。
本実施例のもぎり部付きキャップは、上蓋Bとキャップ本体Aは別体として製造され、上蓋Bをキャップ本体Aに係合させ、上蓋Bを閉じた状態で、内容液が充填された容器Cの口部1の雄ねじ部2とキャップ本体Aの雌ねじ部10とで螺合して装着する。
本実施例では、容器Cの口部1の雄ねじ部2とキャップ本体Aの雌ねじ部10とで螺合して装着しているが、キャップ本体Aの容器Cへの装着は、打栓による嵌合など、どのような手段でも構わない。
まず、図1の状態の上蓋Bをキャップ本体Aから外し、上蓋Bを裏返した後、嵌合凹部22をキャップ本体Aのもぎり部12の上面にあて、上蓋Bを押し下げていくことにより、もぎり部12と嵌合凹部22とが嵌合し、図2の状態になる。
この状態で、上蓋Bを右回りあるいは左回りに回転させれば容易に、もぎり部12の下端にある薄肉部11が破断され、ノズル部5のノズル孔13が開口され、キャップ本体Aのノズル部5が開封されて、図3の状態になる。もぎり部12は突起部18が嵌合凹部22の凹所25に嵌合されているので、上蓋Bから抜け落ちることがない。
また、容器Cは、傾けて内容液をノズル部5から注出するものに限らず、容器Cをスクイズしてノズル部5から内容液を注出するものであっても構わない。
注出後、嵌合凹部22ともぎり部12とが嵌合したままで、上蓋Bをキャップ本体Aに係合して閉じることができる。
なお、本実施例では、柱状突出部17の回転止め突部16の張り出しの数を4つとしているが、上蓋Bを回転させてもぎり部12をもぎ取る際に、スムーズに回転するものであればよく、回転止め突部16の張り出しの数は4つに限定されず、いくつであっても構わない。
さらには、もぎり部は、回転止め突部を有する柱状突出部であれば、どのような形状でも構わない。張り出しのない角形状(例えば四角等)ものでもよく、同形状を有する嵌合凹部に嵌合し、回転時に噛み合うものであればよく、ローレット状にしてもよい。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
上蓋Bを閉じた状態で、もぎり部12の位置と重ならない位置に嵌合凹部30が設けられることによって、上蓋Bの頂部20を低くすることが可能となり、高さの低い上蓋Bとすることができる。
また、図5は、上蓋Bをキャップ本体Aから外し、キャップ本体Aのもぎり部12と上蓋Bの嵌合凹部30とを嵌合させた状態を示す。
その他の構成については、第1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
本実施例のもぎり部32の十字状の柱状突出部35は、第1および第2実施例とは異なり、細い形状のものとなっている。
嵌合凹部31の形状も、もぎり部32の十字状の柱状突出部35の形状にあわせた十字状である。
本実施例においても、閉じた状態で、もぎり部32の位置が嵌合凹部31の位置に重ならないため、上蓋Bの頂部20を低くすることが可能となり、上蓋Bの高さを低くすることができる。
また、図7は、上蓋Bをキャップ本体Aから外し、キャップ本体Aのもぎり部32と嵌合凹部31とを嵌合させた状態を示す。
その他の構成については、第1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
なお、第2実施例は嵌合凹部30のみを偏心させた実施例であり、また、第3実施例はもぎり部32のみを偏心させた実施例であるが、もぎり部と嵌合凹部の両方とも中心から偏心したものとすることも可能である。ただし、その場合には、上蓋Bでキャップ本体Aを覆う際に、もぎり部と嵌合凹部の偏心方向が重ならないように閉じなければならない。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
上蓋Bには、ヒンジDと反対側には、側周部21の下端に把手部36が設けられ、また、キャップ本体Aの外筒9には、ヒンジDと反対側の外周上端部に、上蓋Bの把手部36と対向する位置に切欠凹部37が形成されている。
また、ヒンジDは、薄肉の弱化部38で形成されている。
その他の構成は、第1実施例と同様である。
本実施例のもぎり部付きキャップは、図9に示すように、上蓋Bが完全に開いた状態で一体成形により製造される。
容器Cへの装着については、ヒンジDを介して上蓋Bを回動して、上蓋Bをキャップ本体Aに係合させ、上蓋Bを閉じた状態で、内容液が充填された容器Cの口部1の雄ねじ部2とキャップ本体Aの雌ねじ部10とで螺合して装着される。
もぎり部12をもぎ取るには、上蓋Bの把手部36を持ち上げるか指で下から押し上げて係合を外し、ヒンジDを介して上蓋Bを回動させ、さらに上蓋Bを上または横方向に引っ張り、ヒンジDの弱化部38を破断して、上蓋Bをキャップ本体Aから分離する。
分離した上蓋Bの嵌合凹部22とキャップ本体Aのもぎり部12とを嵌合し、上蓋Bを回転して、容易にもぎり部12をもぎ取ることができる。
その後の実施形態および作用効果は、第1実施例と同様である。
なお、本実施例では、第1実施例と同様の嵌合凹部22ともぎり部12を有するものであるが、第2実施例および第3実施例のように、偏心した嵌合凹部あるいはもぎり部をもつもぎり部付きキャップであっても、破断可能なヒンジDでキャップ本体Aと上蓋Bを連設し得ることはいうまでもない。
また、もぎり部12と嵌合凹部22の形状についても、本実施例では、第1実施例と同形状であるが、第3実施例と同形状のものでも構わない。
本発明のもぎり部は小さなものとすることが可能であり、また、もぎり部をもぎ取るに際し、上蓋の嵌合凹部とキャップ本体のもぎり部とを、上下方向にあわせるだけで容易に嵌合させることができ、上蓋を回転させるだけで、強い力を必要とせずに、きれいな断面でもぎり部をもぎ取ることができる。
とくに使い切りで使用する内容液が充填された容器のもぎり部付きキャップとして好適である。
B 上蓋
C 容器
D ヒンジ
1 口部
2 雄ねじ部
3 装着部
4 上壁
5 ノズル部
5a 先端部
6 係合部
7 基壁
8 内筒
9 外筒
10 雌ねじ部
11 薄肉部
12、32 もぎり部
13 ノズル孔
14、33 足部
16 回転止め突部
17、35 柱状突出部
18 突起部
20 頂部
21 側周部
22、30、31 嵌合凹部
23 底壁部
24 側壁部
25 凹所
36 把手部
37 切欠凹部
38 弱化部
Claims (6)
- もぎり部によりノズル部が密封されるキャップ本体と、キャップ本体を覆う上蓋とからなる、もぎり部付きキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通して形成されるノズル部と、ノズル部を密閉し、破断可能に立設されるもぎり部とを備え、
もぎり部は、回転止め突部を有する柱状突出部が形成されており、
上蓋は、頂部と頂部の周縁から垂下する側周部を備え、
上蓋は、頂部から下方に、もぎり部の形状に合わせた嵌合凹部が設けられることを特徴とするもぎり部付きキャップ。 - もぎり部は、4つの回転止め突部を有する十字状の柱状突出部が形成され、嵌合凹部は、もぎり部の形状にあわせた十字状であることを特徴とする請求項1に記載のもぎり部付きキャップ。
- 回転止め突部の端面に突起部を設け、
嵌合凹部ともぎり部とが嵌合するに際し、嵌合凹部の内面側に、突起部に対応する位置に凹所を設けることを特徴とする請求項1または2に記載のもぎり部付きキャップ。 - キャップ本体のもぎり部と上蓋の嵌合凹部は、キャップの中心位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のもぎり部付きキャップ。
- キャップ本体のもぎり部と、上蓋の嵌合凹部のうち、いずれか一方が中心位置にあり、もう一方が偏心位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のもぎり部付きキャップ。
- キャップ本体と上蓋は、破断可能なヒンジを介して連設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のもぎり部付きキャップ。
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- 2016-03-30 JP JP2016068960A patent/JP6628665B2/ja active Active
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