JP2017171449A - エレベーター装置、異常監視装置及び異常特定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかごに異常が生じた場合に、この異常を特定することが困難であったことから、修理に時間がかかり、乗客に不便をかけることがあった。
【解決手段】異常監視装置7が備える状態記録部7bは、圧力センサー13L〜14Rによって検出された圧力と、かご位置検出センサー5によって検出されたかご位置を記録する。異常特定部7cは、状態記録部7bから読出した乗りかごの圧力変化、かご位置、及びかご位置から求めた乗りかごの運転状態を、変化パターンと比較して、乗りかごに発生した異常、及び異常が発生した位置を特定する。
【選択図】図3
【解決手段】異常監視装置7が備える状態記録部7bは、圧力センサー13L〜14Rによって検出された圧力と、かご位置検出センサー5によって検出されたかご位置を記録する。異常特定部7cは、状態記録部7bから読出した乗りかごの圧力変化、かご位置、及びかご位置から求めた乗りかごの運転状態を、変化パターンと比較して、乗りかごに発生した異常、及び異常が発生した位置を特定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、乗りかごに生じた異常を特定するためのエレベーター装置、異常監視装置及び異常特定方法に関する。
乗りかごの乗り心地に影響する要素として、乗りかごをガイドレールに沿ってガイドするガイド装置に発生する異常に起因するものが知られている。専門の技術員は、エレベーター装置の点検時に乗りかごの乗り心地を判定することで、ガイド装置に発生した異常を是正していた。
機械的に、且つ、正確に、ガイド装置に発生した異常の位置を特定する技術として、特許文献1に開示された技術が知られている。この特許文献1には、加速度センサーをかご(ガイド装置)に取り付け、乗りかごの走行時に生じた揺れを検出し、又、揺れを検出した位置情報を演算機にて自動計算することが開示されている。
昇降中の乗りかごが揺れる要因としては、ガイドレールの潤滑油不足や、ガイド装置自体の走行接触面摩擦による摩耗によって走行中のガタ(揺れ)増大等も挙げられる。しかし、従来の特許文献1に開示された技術では、ガイドレールの据付状態が正常な状態においても発生する乗り心地の異常(変化)に対する配慮が十分ではなかった。また、従来の技術では、乗り心地不良が発生した原因を特定し、分類することができないために、結果、修理や是正に対して準備が不十分となっていた。この結果、作業時間が長くかかってしまうばかりか、エレベーター装置の乗客に不便をかけることがあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、乗りかごの乗り心地に影響を与える異常を特定することを目的とする。
本発明に係るエレベーター装置は、ガイドレールに沿って昇降路内の乗りかごを案内する乗りかご用ガイド装置と、ガイドレールから乗りかご用ガイド装置に加わる圧力を検出する圧力検出部と、を有する乗りかごを備える。また、エレベーター装置は、乗りかごのかご位置を検出するかご位置検出部と、乗りかごに生じた異常を監視する異常監視装置と、を備える。そして、異常監視装置が本発明に係る異常特定方法を実行する。
この異常監視装置は、状態記録部と、パターン記録部と、異常特定部と、を備える。
状態記録部は、圧力検出部によって検出された圧力と、かご位置検出部によって検出されたかご位置と、乗りかごの運転状態を記録する。パターン記録部は、圧力、かご位置、乗りかごの運転状態の変化パターンを記録する。異常特定部は、状態記録部から読出した乗りかごの圧力変化、かご位置、及びかご位置より求めた乗りかごの運転状態を、パターン記録部から読出した変化パターンと比較して、乗りかごに発生した異常、及び異常が発生した位置を特定する。
この異常監視装置は、状態記録部と、パターン記録部と、異常特定部と、を備える。
状態記録部は、圧力検出部によって検出された圧力と、かご位置検出部によって検出されたかご位置と、乗りかごの運転状態を記録する。パターン記録部は、圧力、かご位置、乗りかごの運転状態の変化パターンを記録する。異常特定部は、状態記録部から読出した乗りかごの圧力変化、かご位置、及びかご位置より求めた乗りかごの運転状態を、パターン記録部から読出した変化パターンと比較して、乗りかごに発生した異常、及び異常が発生した位置を特定する。
本発明によれば、乗りかごに生じた異常と、異常が発生した位置とが特定されるため、技術員が異常を是正するための対応を速やかにとることが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態例]
図1は、エレベーター装置1の概要構成図である。
エレベーター装置1は、昇降路2、昇降路2内に配置される乗りかご10、カウンターウェイト20、乗りかご10とカウンターウェイト20を連結するワイヤーロープ3、ワイヤーロープ3を巻上げる巻上機4を備える。そして、エレベーター装置1は、巻上機4の駆動軸の回転量に基づいて、乗りかご10のかご位置を検出するかご位置検出センサー5と、乗りかご10の昇降動作を制御する制御装置6と、乗りかご10に生じた異常を監視する異常監視装置7とを備える。かご位置検出センサー5は、例えば、乗りかご10の床面の位置をかご位置として検出可能である。巻上機4、かご位置検出センサー5、制御装置6、異常監視装置7は、昇降路2の上方に設けられた機械室に設置される。
図1は、エレベーター装置1の概要構成図である。
エレベーター装置1は、昇降路2、昇降路2内に配置される乗りかご10、カウンターウェイト20、乗りかご10とカウンターウェイト20を連結するワイヤーロープ3、ワイヤーロープ3を巻上げる巻上機4を備える。そして、エレベーター装置1は、巻上機4の駆動軸の回転量に基づいて、乗りかご10のかご位置を検出するかご位置検出センサー5と、乗りかご10の昇降動作を制御する制御装置6と、乗りかご10に生じた異常を監視する異常監視装置7とを備える。かご位置検出センサー5は、例えば、乗りかご10の床面の位置をかご位置として検出可能である。巻上機4、かご位置検出センサー5、制御装置6、異常監視装置7は、昇降路2の上方に設けられた機械室に設置される。
昇降路2の壁面には、1対の乗りかご用ガイドレール8L、8R及び1対のカウンターウェイト用ガイドレール9L、9Rが上下方向に延びて設けられている。乗りかご10の上端部には、乗りかご用ガイドレール8L、8Rに対して摺動する乗りかご用ガイド装置11L、11Rがそれぞれ設けられている。また、乗りかご10の下端部には、乗りかご用ガイドレール8L、8Rに対して摺動する乗りかご用ガイド装置12L、12Rがそれぞれ設けられている。このため、乗りかご10の昇降に伴い、乗りかご用ガイドレール8L、8Rに対し、乗りかご用ガイド装置11L、11R、12L、12Rが摺動することによって、昇降路2内の乗りかご10が案内される。以下の説明では、乗りかご用ガイド装置11L、11R、12L、12Rを「乗りかご用ガイド装置11L〜12R」と略記する。
同様に、カウンターウェイト20の上端部には、カウンターウェイト用ガイドレール9L、9Rに対して摺動するカウンターウェイト用ガイド装置21L、21Rがそれぞれ設けられている。カウンターウェイト20の下端部には、カウンターウェイト用ガイドレール9L、9Rに対して摺動するカウンターウェイト用ガイド装置22L、22Rがそれぞれ設けられている。このため、カウンターウェイト20の昇降に伴い、カウンターウェイト用ガイドレール9L、9Rに対し、カウンターウェイト用ガイド装置21L、21R、22L、22Rが摺動することによって、昇降路2内のカウンターウェイト20が案内される。
図2は、ドア正面から見た乗りかご10の概略構成図である。
乗りかご用ガイド装置11Lには、乗りかご用ガイドレール8Lから乗りかご用ガイド装置11Lに加わる圧力を検出する圧力センサー13Lが設けられる。同様に、乗りかご用ガイド装置11Rには、乗りかご用ガイドレール8Rから乗りかご用ガイド装置11Rに加わる圧力を検出する圧力センサー13Rが設けられる。圧力センサー13L、13Rは、乗りかご10の上側に生じる圧力を検出する圧力検出部の一例として設けられる。
乗りかご用ガイド装置11Lには、乗りかご用ガイドレール8Lから乗りかご用ガイド装置11Lに加わる圧力を検出する圧力センサー13Lが設けられる。同様に、乗りかご用ガイド装置11Rには、乗りかご用ガイドレール8Rから乗りかご用ガイド装置11Rに加わる圧力を検出する圧力センサー13Rが設けられる。圧力センサー13L、13Rは、乗りかご10の上側に生じる圧力を検出する圧力検出部の一例として設けられる。
また、乗りかご用ガイド装置12Lには、乗りかご用ガイドレール8Lから乗りかご用ガイド装置12Lに加わる圧力を検出する圧力センサー14Lが設けられる。同様に、乗りかご用ガイド装置12Rには、乗りかご用ガイドレール8Rから乗りかご用ガイド装置12Rに加わる圧力を検出する圧力センサー14Rが設けられる。圧力センサー14L、14Rは、乗りかご10の下側に生じる圧力を検出する圧力検出部の一例として設けられる。このように乗りかご10には、圧力センサー13L〜14Rが上下に一組ずつ設けられている。以下の説明では、圧力センサー13L、13R、14L、14Rを、「圧力センサー13L〜14R」と略記する。
圧力センサー13R(13L)、14R(14L)間は、距離Lだけ隔てられている。距離Lは、乗りかご10の床面から天井面までの高さ、例えば、1階の床面から2階の床面までの高さにほぼ等しい。このため、1階から距離Lだけ移動した乗りかご10のかご位置は、1階から2階に変わる。
また、乗りかご10の天井には、乗客検出部31が設けられる。乗客検出部31は、例えば、監視カメラ等が流用されたものであり、乗りかご10内に乗客が存在することを検出可能である。また、乗りかご10の床には、乗りかご10にかかる荷重を検出する荷重検出センサー32(荷重検出部の一例)が設けられる。荷重検出センサー32は、乗りかご10に乗車した乗客、荷物等の物体の重量を検出可能である。
図3は、異常監視装置7の内部構成例を示すブロック図である。
異常監視装置7は、状態書込部7a、状態記録部7b、異常特定部7c、パターン記録部7d、異常記録部7e、異常発報部7fを備える。
異常監視装置7は、状態書込部7a、状態記録部7b、異常特定部7c、パターン記録部7d、異常記録部7e、異常発報部7fを備える。
状態書込部7aは、圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力値、かご位置検出センサー5が検出した乗りかご10のかご位置、荷重検出センサー32が検出した乗りかご10内の荷重値、乗客検出部31が検出した乗客の有無等を状態記録部7bに書き込む。
状態記録部7bは、例えば、大容量のハードディスク装置によって構成されており、状態書込部7aによって書き込まれた圧力値、乗りかご10のかご位置、乗りかご10内の荷重値、乗客の有無等を乗りかご10の運転状態として記録する。
状態記録部7bは、例えば、大容量のハードディスク装置によって構成されており、状態書込部7aによって書き込まれた圧力値、乗りかご10のかご位置、乗りかご10内の荷重値、乗客の有無等を乗りかご10の運転状態として記録する。
異常特定部7cは、荷重検出センサー32が乗りかご10内の荷重を検出していないときに、乗りかご10に発生した乗り心地の異常を特定する処理を行う。これは、乗りかご10内で乗客、荷物等が偏って配置されると、乗りかご10が傾くことにより、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rに乗りかご用ガイドレール8L、8Rからの意図しない圧力が加わることがあるためである。ただし、乗りかご10内に乗客、荷物等が存在しないことを、技術員が目視により確認できるのであれば、荷重検出センサー32からの荷重検出の有無を判定しなくてもよい。
異常特定部7cが異常を特定する処理では、状態記録部7bから読出した乗りかご10の圧力変化、かご位置より乗りかご10の運転状態を求める。このとき、異常特定部7cは、乗りかご10の運転状態として、乗りかご10が走行中であれば上昇又は下降の運転方向を求め、乗りかご10が停止中であれば、乗りかご10がどの階で停止したかを求めている。そして、異常特定部7cは、パターン記録部7dに記録されたパターン表1,2の変化パターンと、乗りかご10の運転状態における乗りかご10の圧力変化、かご位置とを比較して、乗りかご10に発生した異常、及び異常が発生した位置を特定する。
パターン記録部7dは、乗りかご10の圧力変化、かご位置、運転方向等に基づいて、事前に想定される異常の様々なパターンを記録する。このパターンは、後述する図5と図9にそれぞれパターン表1、2として示される。
異常記録部7eは、異常特定部7cによって特定された、乗りかご10に発生した異常、及び異常が発生した位置を記録する。
異常発報部7fは、異常記録部7eに記録された異常を異常記録部7eから読出し、外部の監視センター等に異常を発報する。
異常記録部7eは、異常特定部7cによって特定された、乗りかご10に発生した異常、及び異常が発生した位置を記録する。
異常発報部7fは、異常記録部7eに記録された異常を異常記録部7eから読出し、外部の監視センター等に異常を発報する。
次に、異常監視装置7を構成する計算機Cのハードウェア構成を説明する。
図4は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、不揮発性ストレージC5、ネットワークインタフェースC6とを備える。
CPU C1は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。状態書込部7a、異常特定部7c、異常発報部7fは、異常監視装置7内のCPU C1がROM C2に記憶されているプログラムを読出して実行することにより、各機能が実現される。
不揮発性ストレージC5としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージC5には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機Cを機能させるためのプログラムが記録されている。状態記録部7b、パターン記録部7d、異常記録部7eは、不揮発性ストレージC5に設けられている。ネットワークインタフェースC6には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。異常監視装置7は、ネットワークインタフェースC6により各センサーが検出した値を取り込む。
<走行時の異常検出パターン>
次に、乗りかご10の走行時における異常検出のパターンについて説明する。
図5は、乗りかご10の走行時における異常検出パターンを示す一覧表である。以下の説明において、この一覧表を「パターン表1」とも呼ぶ。
次に、乗りかご10の走行時における異常検出のパターンについて説明する。
図5は、乗りかご10の走行時における異常検出パターンを示す一覧表である。以下の説明において、この一覧表を「パターン表1」とも呼ぶ。
異常特定部7cは、上昇又は下降して走行中の乗りかご10の運転状態を、第1状態、及び第1状態から距離Lだけ移動した乗りかご10の第2状態として求める。そして、異常特定部7cは、第1状態及び第2状態における乗りかご10の圧力変化に基づいて、乗りかご用ガイドレール8Rの潤滑油不足、異物の付着、歪みのいずれかを、異常として特定することが可能となる。以下にパターン表1を説明する。
このパターン表1には、代表例として、パターン1からパターン7までの異常検出パターンが記載されている。異常特定部7cがパターン表1を参照する際には、乗りかご10の状態と、乗りかご10のかご位置と、乗りかご10の運転方向(上昇又は下降)が必要となる。乗りかご10の状態として、第1状態,第2状態がある。第1状態では、例えば、かご位置が2階+150mmの位置で、乗りかご10の運転方向が上昇であることを示している。第2状態では、第1状態におけるかご位置からさらに距離Lだけ乗りかご10が上昇した位置で、乗りかご10の運転方向が上昇であることを示している。そして、各パターンと、各状態によって特定される4つの領域B1〜B4は、それぞれ圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力の正常値からの増減を「+」、「−」で表している。また、圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力が正常値から大きく増減した場合には、「++」、「−−」で表している。なお、第1状態は、始めに乗りかご10に異常が生じた位置であるため、かご位置は2階+150mmに限らず、3階、4階等であってもよい。また、第1状態、第2状態において、乗りかご10の運転方向は、降下であってもよい。
以下にパターン表1の各パターンについて説明する。
以下にパターン表1の各パターンについて説明する。
<乗りかごの上昇中に潤滑油不足が生じたガイドレールを通過した場合>
次に、乗りかご10の移動状態と、乗りかご10に生じる異常について説明する。
図6は、上昇中の乗りかご10に潤滑油不足の異常が生じた例を示す説明図である。図6以降の図中において、乗りかご10の運転方向を斜線で塗りつぶした矢印で表し、乗りかご用ガイド装置11L〜12R(圧力センサー13L〜14R)にかかる圧力の大きさを白抜き矢印の大きさで表す。
次に、乗りかご10の移動状態と、乗りかご10に生じる異常について説明する。
図6は、上昇中の乗りかご10に潤滑油不足の異常が生じた例を示す説明図である。図6以降の図中において、乗りかご10の運転方向を斜線で塗りつぶした矢印で表し、乗りかご用ガイド装置11L〜12R(圧力センサー13L〜14R)にかかる圧力の大きさを白抜き矢印の大きさで表す。
図6Aには、停止中の乗りかご10が示され、図6Bには、上昇を開始した乗りかご10が示される。ここで、図6Aに示すように乗りかご用ガイドレール8Rの上方には、潤滑油が不足した異常領域A1が存在している。このため、図6Bに示すように、乗りかご10が上昇を開始すると、乗りかご10の右上の乗りかご用ガイド装置11Rと乗りかご用ガイドレール8Rとの間で生じる摩擦K1が増加する。ただし、この時点では、圧力センサー13Lに圧力変化は生じないものとする。
その後、図6Cに示すように、乗りかご10の上昇が継続すると、右上の乗りかご用ガイド装置11Rと乗りかご用ガイドレール8Rとの間で摩擦K1が増加することに伴い、上昇方向とは逆の反力が増加する。このため、乗りかご10には時計回りに回転モーメントKMが発生する。このため、状態書込部7aは、乗りかご10の走行時に第1状態で検出された各値と、異常が発生したかご位置2階+150mmの位置とを状態記録部7bに記録する。このとき、圧力センサー13R、14Lが検出する圧力が増加し、圧力センサー13L、14Rが検出する圧力が減少しており、パターン1の第1状態に該当する。
したがって、図6Dに示すように、乗りかご10の上下左右に設けられた乗りかご用ガイド装置11L〜12Rにかかる圧力が変化する。乗りかご10の移動距離がLとなった場合には、異常領域A1は、右下の乗りかご用ガイド装置12Rにかかるため、乗りかご用ガイド装置12Rの摩擦K1が増加する。この結果、図6Cに示したような回転モーメントKMが再び発生する。このとき、圧力センサー13R、14Lが検出する圧力が増加し、圧力センサー13L、14Rが検出する圧力が減少する。そして、状態書込部7aは、乗りかご10の走行時に第2状態で検出された各値と、異常が発生した第1状態+Lの位置とを状態記録部7bに記録する。
パターン1では、乗りかご10が上昇している第1状態のときに、上側の圧力センサー13Lが圧力減少を検出し、圧力センサー13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力増加を検出し、圧力センサー14Rが圧力減少を検出する。また、乗りかご10が上昇した第2状態のときにも、第1状態と同様に圧力センサー13L〜14Rが圧力増加又は減少を検出する。この場合、異常特定部7cは、状態記録部7bから第1状態と第2状態において記録された各値を読出し、パターン表1を比較することによって、異常の原因と、異常が発生した位置を特定する。そして、第1状態における右上のかご位置2階+150mmの位置で生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8Rの潤滑油不足であることが原因であると特定する。
<ガイドレールに異物がある場合>
次に、乗りかご用ガイドレール8Rの走行面に異物IBがある場合について説明する。
図7は、乗りかご用ガイドレール8Rの走行面に異物IBがある場合に乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。
次に、乗りかご用ガイドレール8Rの走行面に異物IBがある場合について説明する。
図7は、乗りかご用ガイドレール8Rの走行面に異物IBがある場合に乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。
図7Aに示すように異物IBがある箇所に乗りかご用ガイド装置11Rが移動し、更に図7Bに示すように乗りかご10が上昇する場合、乗りかご用ガイド装置11Rは異物IBを乗り越える。このとき、異物IBにより乗りかご10側に対して圧力INが増加する。さらに、異物IBが乗りかご用ガイド装置11Rの動きを阻害することにより、摺動抵抗IRが増加する。このとき、乗りかご10には時計回りに回転モーメントIKも加わるため、乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RTNは更に増大する。
このとき、図7Cに示すように乗りかご用ガイド装置11Rに対向する乗りかご用ガイド装置11Lにかかる圧力LTNも圧力INにより増加するが、回転モーメントIKにより圧力LTNが相殺される。このため、左側の乗りかご用ガイド装置11Lにかかる圧力の変化量は、右側の乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RTNに比較して少なくなる。なお、図7Cと、後述する図7Dでは、異物IBの存在を分かりやすくするため、乗りかご用ガイドレール8Rの外側に異物IBを記載しているが、異物IB自体は図7A、図7Bに示したように乗りかご用ガイドレール8Rの内側に存在する。
パターン2では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力増加を検出する。ここで、第1状態における圧力センサー13Rの圧力は、圧力センサー13Lの圧力よりも大きい(図5において「++」と表現される)。そして、下側の乗りかご用ガイド装置12Rについても、乗りかご10の回転モーメントIKによって若干の圧力変化が発生し、圧力センサー14Rが圧力減少を検出する。しかし、右上の乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力と比較すると、乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力変化は回転モーメントによる変化のみなので微小な変化に過ぎない。このため、右下の圧力RBNは減少し、左下の圧力LBNは増加する。
図7Dに示すように、乗りかご10がさらに上昇した場合、異物IBを乗り越える下側の乗りかご用ガイド装置12Rにかかる圧力RTNと、対向する乗りかご用ガイド装置12Lにかかる圧力の増加LTNは、上側の乗りかご用ガイド装置11L、11Rにかかる圧力の変化と同様である。ただし、下側の乗りかご用ガイド装置11Lでは、乗りかご10に発生した回転モーメントKMにより、圧力LBNがさらに増大する。一方、下側の乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RBNは減少する。このようにパターン2の第2状態のときには、上側の圧力センサー13Lが圧力減少を検出し、圧力センサー13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rが圧力増加を検出する。そして、第2状態における圧力センサー14Lが検出した圧力は、圧力センサー14Rが検出した圧力よりも大きい。この場合、異常特定部7cは、乗りかご10に生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8Rに異物IBが付着していることが原因であると特定する。
<ガイドレールが歪んだ場合>
次に、乗りかご用ガイドレール8Rが歪んだ場合について説明する。
図8は、乗りかご用ガイドレール8Rが歪んだ場合に、乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。乗りかご用ガイドレール8Rは、例えば、地震等により歪みが生じる場合があるため、乗りかご用ガイドレール8Rの歪みを特定する必要がある。
次に、乗りかご用ガイドレール8Rが歪んだ場合について説明する。
図8は、乗りかご用ガイドレール8Rが歪んだ場合に、乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。乗りかご用ガイドレール8Rは、例えば、地震等により歪みが生じる場合があるため、乗りかご用ガイドレール8Rの歪みを特定する必要がある。
図8Aは、乗りかご用ガイドレール8Rが外側に歪んだ例を示し、図8Bは、乗りかご用ガイドレール8Rが内側に歪んだ例を示す。図中には、乗りかご用ガイドレール8L、8Rの本来の位置を破線で示している。乗りかご用ガイドレール8Rが外側に歪んだ場合、上側の乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RTNが減少し、対向する乗りかご用ガイド装置11Lにかかる圧力LTNも減少する。一方、乗りかご用ガイドレール8Rが内側に歪んだ場合、上側の乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RTNが増加し、対向する乗りかご用ガイド装置11Lにかかる圧力LTNも増加する。乗りかご用ガイドレール8Rの歪みは、特定の階だけで発生するため、乗りかご10が上昇することにより乗りかご用ガイドレール8Rの歪みが発生した位置を特定することが可能となる。
パターン3では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力変化を検出しておらず、下側の圧力センサー14L、14Rが圧力増加を検出している。この場合、図8Bに示すように、異常特定部7cは、第1状態及び第2状態で生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8R、8Lのいずれかが内側に歪んでいることが原因であると特定する。
パターン4では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力変化を検出しておらず、下側の圧力センサー14L、14Rが圧力減少を検出している。この場合、図8Aに示すように、異常特定部7cは、第1状態及び第2状態で生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8R、8Lのいずれかが外側に歪んでいることが原因であると特定する。
<乗りかごが走行途中で停止又は方向反転した場合>
パターン5では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、異常特定部7cは、パターン4の第1状態の後、走行を開始した乗りかご10の移動距離がL未満であり、走行途中で停止又は方向反転したと判定する(後述する図11のステップS21のNO)。このとき、異常特定部7cは、第1状態の値だけで異常の原因を特定しなければならないが、他のパターンと比べて特定した異常の原因の確度は低いと考えられる。
パターン5では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、異常特定部7cは、パターン4の第1状態の後、走行を開始した乗りかご10の移動距離がL未満であり、走行途中で停止又は方向反転したと判定する(後述する図11のステップS21のNO)。このとき、異常特定部7cは、第1状態の値だけで異常の原因を特定しなければならないが、他のパターンと比べて特定した異常の原因の確度は低いと考えられる。
<乗りかご用ガイドレールに潤滑油不足が生じた場合>
パターン6では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13Lが圧力増加を検出し、圧力センサー13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力減少を検出し、圧力センサー14Rが圧力増加を検出する。また、第2状態のときにも、第1状態と同様に圧力センサー13L〜14Rが圧力増加又は減少を検出する。乗りかご用ガイドレール8Rの反対側にある乗りかご用ガイドレール8Lで潤滑油不足が発生した際には圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力変化は、パターン1の圧力変化とは逆のパターンとなる。このため、パターン1とは逆に、異常特定部7cは、第1状態における左上のかご位置2階+150mmの位置で生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8Lの潤滑油不足であることが原因であると特定する。
パターン6では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13Lが圧力増加を検出し、圧力センサー13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力減少を検出し、圧力センサー14Rが圧力増加を検出する。また、第2状態のときにも、第1状態と同様に圧力センサー13L〜14Rが圧力増加又は減少を検出する。乗りかご用ガイドレール8Rの反対側にある乗りかご用ガイドレール8Lで潤滑油不足が発生した際には圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力変化は、パターン1の圧力変化とは逆のパターンとなる。このため、パターン1とは逆に、異常特定部7cは、第1状態における左上のかご位置2階+150mmの位置で生じた異常が、乗りかご用ガイドレール8Lの潤滑油不足であることが原因であると特定する。
<乗りかごが端階にいるときにガイドレールに潤滑油不足が生じた場合>
最上階(端階)の1階だけ下にいる乗りかご10が上昇運転を開始した直後に、右下側の乗りかご用ガイドレール8Rで潤滑油が不足した場合には、乗りかご用ガイド装置11l〜12Rに圧力がかかったと後、乗りかご10が距離Lだけ上昇しきれない。この場合、第1状態では、潤滑油が不足した異常領域A1を乗りかご10が通過しているものの、第2状態では異常領域A1(図6を参照)での圧力変化が発生しないことから、パターン7に該当する検出が行われる。
最上階(端階)の1階だけ下にいる乗りかご10が上昇運転を開始した直後に、右下側の乗りかご用ガイドレール8Rで潤滑油が不足した場合には、乗りかご用ガイド装置11l〜12Rに圧力がかかったと後、乗りかご10が距離Lだけ上昇しきれない。この場合、第1状態では、潤滑油が不足した異常領域A1を乗りかご10が通過しているものの、第2状態では異常領域A1(図6を参照)での圧力変化が発生しないことから、パターン7に該当する検出が行われる。
すなわち、第1状態のときに、上側の圧力センサー13Lが圧力減少を検出し、圧力センサー13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力増加を検出し、圧力センサー14Rが圧力減少を検出する。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。このため、異常特定部7cは、第1状態において生じた異常だけで、乗りかご用ガイドレール8Rの潤滑油不足であることが原因であると特定する(後述する図11のステップS22のYES)。
このように端階では、上の乗りかご用ガイド装置11L、11R、又は下の乗りかご用ガイド装置12L、12Rのいずれかしかパターン7に該当する箇所を通過しない場合があっても、異常特定部7cが異常の原因を特定することは可能である。なお、パターン7に該当する箇所が、最下階又は最上階で示される端階ではなく、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rがいずれも通過可能な位置であれば、上下の2箇所で圧力変化を検出することが可能となる。
<停止時の異常検出パターン>
次に、乗りかご10が停止時における異常検出のパターンについて説明する。
図9は、乗りかご10が停止時における異常検出パターンを示す一覧表である。以下の説明において、この一覧表を「パターン表2」とも呼ぶ。パターン表2の第1状態ではかご位置が1階にあり、第2状態ではかご位置が2階にあるものとする。
次に、乗りかご10が停止時における異常検出のパターンについて説明する。
図9は、乗りかご10が停止時における異常検出パターンを示す一覧表である。以下の説明において、この一覧表を「パターン表2」とも呼ぶ。パターン表2の第1状態ではかご位置が1階にあり、第2状態ではかご位置が2階にあるものとする。
異常特定部7cは、停止中の乗りかご10の運転状態を、第1状態、及び第1状態から距離Lだけ移動した乗りかご10の第2状態として求める。そして、異常特定部7cは、第1状態及び第2状態における乗りかご10の圧力変化に基づいて、乗りかご10用ガイド装置の摩耗、乗りかご用ガイドレール8Rの歪み、地震の発生のいずれかを異常として特定することが可能となる。以下にパターン表2を説明する。
<乗りかご用ガイド装置が摩耗した場合>
図10は、乗りかご用ガイド装置11Rが摩耗した場合に乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。乗りかご用ガイド装置11Rが摩耗すると、乗りかご10の案内に支障が生じるため、乗りかご用ガイド装置11Rの摩耗を特定する必要がある
図10は、乗りかご用ガイド装置11Rが摩耗した場合に乗りかご10に生じる異常の例を示す説明図である。乗りかご用ガイド装置11Rが摩耗すると、乗りかご10の案内に支障が生じるため、乗りかご用ガイド装置11Rの摩耗を特定する必要がある
図10Aに示すように乗りかご用ガイド装置11Rの摩耗が進行した場合、乗りかご用ガイドレール8Rの走行面と、乗りかご用ガイド装置11Rが乗りかご用ガイドレール8Rに接触する接触面との間に、隙間MLが生じる。このとき、図10Bに示すように、乗りかご10が停止している間、摩耗が進行した乗りかご用ガイド装置11Rにかかる圧力RTNが減少するため、対向する乗りかご用ガイド装置11Lにかかる圧力LTNも減少する。このことから、上側の乗りかご用ガイド装置11Rが摩耗していることを検出することが可能となる。なお、乗りかご用ガイド装置11R自体が摩耗しているために、乗りかご10がどの階に停止していても、乗りかご用ガイド装置11L、11Rにかかる圧力LTN、RTNの減少を検出することができる。
パターン11では、乗りかご10が停止しているときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。この場合、図10に示したように異常特定部7cは、第1状態及び第2状態で生じた圧力減少の異常が、上側の乗りかご用ガイド装置11L、11Rのいずれかが摩耗していることが原因であると特定する。乗りかご用ガイド装置11L、11Rのいずれかが摩耗していれば、乗りかご10がどの階にいたとしても、この異常検出パターンが発生する。
なお、異常特定部7cが乗りかご用ガイド装置11Rの摩耗を検出した場合、一般的には乗りかご用ガイド装置11L、11Rが同時に交換される。このため、乗りかご用ガイド装置11L、11Rのいずれが摩耗したかは、特定する必要がないので、乗りかご用ガイド装置11L、11Rが摩耗していることが検出できるパターンを用いることで問題はない。
<ガイドレールが内側に歪んだ場合>
パターン12では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、図8Bに示したように異常特定部7cは、第1状態で特定されるかご位置にのみ乗りかご用ガイドレール8L、8Rのいずれかが内側に歪んでいることが異常の原因であると特定する。
パターン12では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力増加を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、図8Bに示したように異常特定部7cは、第1状態で特定されるかご位置にのみ乗りかご用ガイドレール8L、8Rのいずれかが内側に歪んでいることが異常の原因であると特定する。
<ガイドレールが外側に歪んだ場合>
パターン13では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、図8Aに示したように異常特定部7cは、第1状態で特定されるかご位置にのみ乗りかご用ガイドレール8L、8Rのいずれかが外側に歪んでいることが異常の原因であると特定する。
パターン13では、第1状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14L、14Rは圧力変化を検出していない。また、第2状態のときに、上側の圧力センサー13L、13Rと、下側の圧力センサー14L、14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、図8Aに示したように異常特定部7cは、第1状態で特定されるかご位置にのみ乗りかご用ガイドレール8L、8Rのいずれかが外側に歪んでいることが異常の原因であると特定する。
<地震により乗りかごが揺れた場合>
パターン14では、第1状態のときに、地震が生じて上側の圧力センサー13Lが圧力増加を検出し、圧力センサー13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力減少を検出し、圧力センサー14Rが圧力増加を検出する。その後、第2状態になると、地震は収まっているので、圧力センサー13L〜14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、異常特定部7cは、第1状態において地震により一時的に乗りかご10が揺れたことが異常の原因であると特定する。
パターン14では、第1状態のときに、地震が生じて上側の圧力センサー13Lが圧力増加を検出し、圧力センサー13Rが圧力減少を検出し、下側の圧力センサー14Lが圧力減少を検出し、圧力センサー14Rが圧力増加を検出する。その後、第2状態になると、地震は収まっているので、圧力センサー13L〜14Rは、いずれも圧力変化を検出していない。この場合、異常特定部7cは、第1状態において地震により一時的に乗りかご10が揺れたことが異常の原因であると特定する。
次に、異常監視装置7の処理例について説明する。
図11は、異常監視装置7の処理例を示すフローチャートである。
図11は、異常監視装置7の処理例を示すフローチャートである。
異常監視装置7は、乗りかご10が待機状態であるときに(S1)、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化を検知する処理を開始する(S2)。圧力センサー13L〜14R、かご位置検出センサー5、乗客検出部31、荷重検出センサー32が検出する各値は、状態書込部7aにより状態記録部7bに適宜書き込まれる。そして、状態書込部7aは、エレベーター装置1を据え付けた時点で圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力値を初期状態として状態記録部7bに記録する。その後、異常特定部7cは、初期状態の圧力値に対する、圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力値の変化を、「乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化」として検出することで、乗りかご10に生じた異常の種類、異常が発生した位置を特定することとなる。
異常特定部7cは、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が人的なものではなく、機器的な圧力変化である場合にのみ、異常を特定する必要がある。このため、異常特定部7cは、状態記録部7bから読出した荷重検出センサー32の検出値より、乗りかご10内が荷重なしであるか、すなわち無負荷であるか否かを判定する(S3)。
乗りかご10内に荷重があれば(S3のNO)、荷重の位置によって圧力センサー13L〜14Rが検出する圧力値が変化するため、異常特定部7cは、以降の処理を実施することなく、本フローの乗りかご10の待機状態に復帰する(S1)。その後、乗りかご10内が無荷重に復帰し、圧力センサー13L〜14Rが検出した圧力が初期値から変化した場合、異常監視装置7がステップS1以降の処理を再開する。
乗りかご10内に荷重が無く(S3のYES)、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が生じた場合に、状態書込部7aは、状態記録部7bに第1状態を記録する(S4)。第1状態には、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化(「+」又は「−」)と、圧力変化時のかご位置、運転の方向又は運転停止を示す運転状態が含まれる。
異常特定部7cが行う異常特定処理は、乗りかご10が走行中であるか、停止中であるかによって、フローが異なる。このため、異常特定部7cは、状態記録部7bから読出した乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が、乗りかご10が走行中に検出された圧力変化であるか否かを判定する(S5)。このとき、異常特定部7cは、かご位置の変化量に基づいて、乗りかご10が走行中であるか否か、及び乗りかご10の運転方向(上昇又は下降)を判定する。
このため、異常特定部7cは、乗りかご10の走行中に乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が検出された場合(S5のYES)、乗りかご10の走行判定、すなわち乗りかご10が走行を継続しているか否かを判定する(S6)。
第1状態のかご位置から、乗りかご10が走行を継続している場合(S6のYES)、第1状態で異常が検出されたかご位置を乗りかご用ガイド装置11L〜12Rのいずれかが通過する際に、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力が変化する。このため、異常特定部7cは、状態記録部7bから読出したかご位置により、乗りかご10が第1状態のかご位置から距離Lだけ移動したか否かを判定する(S7)。
そして、乗りかご10の移動距離がL未満の場合(S7のNO)、異常特定部7cは、乗りかご10が走行を継続しているか否かを判定する処理に戻る(S6)。
一方、乗りかご10が距離Lだけ移動した場合(S7のYES)、状態書込部7aは、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置、運転方向を、第2状態として状態記録部7bに記録する(S8)。
一方、乗りかご10が距離Lだけ移動した場合(S7のYES)、状態書込部7aは、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置、運転方向を、第2状態として状態記録部7bに記録する(S8)。
次に、異常特定部7cは、状態記録部7bから読出した第1状態における乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置、運転方向と、パターン記録部7dから読出したパターン表1とを比較する(S9)。さらに異常特定部7cは、第2状態における乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置、運転方向と、パターン記録部7dから読出したパターン表1とを比較する(S10)。そして、異常特定部7cは、パターン表1に該当する異常の原因を特定し、異常記録部7eに特定した異常の原因と、異常が発生した位置を記録した後、本処理を終了する(S11)。
ステップS5にて検出された乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が、乗りかご10が走行中に検出される圧力変化ではない場合(S5のNO)、異常特定部7cは、乗りかご10が停止していると判定する(S12)。この場合、ステップS12以降の停止中フローに移行する。乗りかご10が停止中の場合であっても、異常特定部7cが精度よく異常を特定するためには、第1状態での1箇所からのデータだけでなく、第1及び第2状態での2箇所からのデータを用いて異常判定を実施する必要がある。
その後、乗りかご10が、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化が検出された第1状態の位置から走行を開始する(S13)。そして、第1状態以外の階に乗りかご10が移動すると、状態書込部7aは、第1状態で圧力変化が検出された位置以外で乗りかご10が停止したか否かを判定する(S14)。乗りかご10が停止していない(S14のNO)、すなわち乗りかご10が走行中である場合、ステップS12に処理を戻す。
乗りかご10が停止した場合(S14のYES)、状態書込部7aは、乗りかご10が移動した階で停止したときに検出された乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化、かご位置を第2状態として状態記録部7bに記録する(S15)。
第1及び第2状態での2点箇所から乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化とかご位置が計測された後、異常特定部7cは、以下の処理を行う。この処理において、異常特定部7cは、第1状態における乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置と、パターン記録部7dから読出したパターン表2とを比較する(S16)。さらに異常特定部7cは、第2状態における乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力、かご位置と、パターン記録部7dから読出したパターン表2とを比較する(S17)。そして、異常特定部7cは、パターン表2に該当する異常の原因を特定し、異常記録部7eに特定した異常の原因と、異常が発生した位置を記録した後、本処理を終了する(S18)。
また、ステップS6にて、異常特定部7cは、乗りかご10の走行が継続していないと判定した場合(S6のNO)、ステップS19以降のフローに処理を移す。例えば、乗りかご10が走行中に乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化を検出した第1状態の位置から、乗りかご10が距離Lだけ移動する前に乗りかご10が目的階に到着したものとする。このように乗りかご10の走行が距離Lだけ移動する前に中断した場合、異常特定部7cは、異常を正確に特定できないため、通常のフローとは異なる処理を行う。
つまり、乗りかご10の走行が継続しない状態であれば、異常特定部7cは、乗りかご10が停止中であると判定する(S19)。その後、乗りかご10が再起動し、走行を再開する(S20)。この場合においても、乗りかご10が第1状態の位置から距離Lだけ移動しなければ、状態書込部7aが第2状態を状態記録部7bに記録できない。このため、異常特定部7cは、乗りかご10の運転方向を判定する(S21)。
異常特定部7cが、第1状態から走行した方向と同じ方向に乗りかご10が走行すると判定した場合(S21のYES)、第1状態の位置に対して、距離Lだけ移動可能な方向に乗りかご10が移動するため、ステップS7の判定処理に移る。同方向に移動する際はこの繰り返しによって、距離Lだけ離れた2点の箇所で計測した乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの圧力変化、かご位置が状態記録部7bに記録される。
一方、第1状態から走行した方向と異なる方向に乗りかご10が走行する場合(S21のNO)、以下の2つの移動が考えられる。1つは、検出された第1状態の位置が、乗りかご10の移動が限界となる端階位置にあること、もう1つは、乗りかご10が移動途中で反対方向に走行したことである。
このため、異常特定部7cは、第1状態の位置が端階位置にあるか否かを判定する(S22)。第1状態の位置が端階位置であれば(S22のYES)、乗りかご10が端階より先の同方向に走行することはできない。この場合、異常特定部7cは、第1状態のデータのみでパターン表1と比較するよう、ステップS9に処理を移す。
一方、乗りかご10が端階以外で走行した方向とは反対方向に走行した場合(S22のNO)、その後に乗りかご10が、第1状態から走行した方向と同じ方向に移動する可能性がある。このため、異常特定部7cは、第1状態が記録されたかご位置以外の位置で乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの新たな圧力変化が発生したか否かを判定する(S23)。
第1状態以外で乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの新たな圧力変化がなければ(S23のNO)、状態記録部7bが第1状態のデータを保持したままステップS6に戻る。そして、異常特定部7cは、乗りかご10が距離Lだけ移動完了するまで継続して第2状態位置への移動を待つ。
一方、第1状態以外の場所で、新たに圧力変化を検出した場合(S23のYES)、状態書込部7aは、新しく検出した異常を特定するために、新たな第1状態を状態記録部7bに上書きする(S24)。その後、異常監視装置7は待機状態に戻る(S1)。
以上説明した一実施の形態例に係る異常監視装置7では、乗りかご10が走行中に発生した異常に対して、乗客から異常の通報がなく、乗客が異常の発生に気がつかなくても、異常の原因と、異常の発生場所を自動的に特定することが可能となる。このとき、異常監視装置7は、発生した異常の原因を分類することができる。異常監視装置7が分類可能な異常として、例えば、乗りかご用ガイドレール8L、8Rの潤滑油不足、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの摩耗によって発生するかごの揺れ、乗りかご用ガイドレール8L、8Rや乗りかご用ガイド装置11L〜12Rに付着したゴミによる異常がある。そして、異常監視装置7は、異常が発生した位置を特定することができる。
このため、例えば、摩耗した乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの交換が必要な場合には、技術員が事前に乗りかご用ガイド装置11L〜12Rの交換準備を行うことができる。このように乗り心地の異常に対して、どの箇所を是正すればいいのか明確となり、異常箇所を特定することも容易となる。さらに、次回の定期点検前までに異常の是正が必要か否かを切り分けることが可能である。このため、異常に対応する技術員への負荷を軽減することができる。また、エレベーター装置1の乗客に対しても、利用制限を最低限に抑えることが可能となる。
なお、圧力センサー13L〜14Rの代わりに、レーザー光線を乗りかご用ガイドレール8L、8Rに照射して、乗りかご用ガイド装置11L〜12Rと、乗りかご用ガイドレール8L、8Rとの間の距離を測距する測距部を設けてもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…エレベーター装置、5…位置検出センサー、7…異常監視装置、7a…状態書込部、7b…状態記録部、7c…異常特定部、7d…パターン記録部、7e…異常記録部、7f…異常発報部、8L、8R…乗りかご用ガイドレール、11L〜12R…乗りかご用ガイド装置、13L〜14R…圧力センサー
Claims (8)
- ガイドレールに沿って昇降路内の乗りかごを案内する乗りかご用ガイド装置と、
前記ガイドレールから前記乗りかご用ガイド装置に加わる圧力を検出する圧力検出部と、を有する乗りかごと、
前記乗りかごのかご位置を検出するかご位置検出部と、
前記乗りかごに生じた異常を監視する異常監視装置と、を備え、
前記異常監視装置は、
前記圧力検出部によって検出された圧力と、前記かご位置検出部によって検出された前記かご位置とを記録する状態記録部と、
前記圧力、前記かご位置、前記乗りかごの運転状態の変化パターンを記録するパターン記録部と、
前記状態記録部から読出した前記乗りかごの圧力変化、前記かご位置、及び前記かご位置より求めた前記乗りかごの運転状態を、前記パターン記録部から読出した前記変化パターンと比較して、前記乗りかごに発生した異常、及び前記異常が発生した位置を特定する異常特定部と、を備える
エレベーター装置。 - 前記異常特定部は、上昇又は下降して走行中の前記乗りかごの運転状態を、第1状態、前記第1状態から所定距離だけ移動した前記乗りかごの第2状態として求め、前記第1状態及び前記第2状態における前記乗りかごの圧力変化に基づいて、前記ガイドレールの潤滑油不足、前記ガイドレールへの異物の付着、前記ガイドレールの歪みのいずれかを、前記異常として特定する
請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記異常特定部は、停止中の前記乗りかごの運転状態を、第1状態、及び前記第1状態から所定距離だけ移動した前記乗りかごの第2状態として求め、前記第1状態及び前記第2状態における前記乗りかごの圧力変化に基づいて、前記乗りかご用ガイド装置の摩耗、前記ガイドレールの歪み、地震の発生のいずれかを前記異常として特定する
請求項1に記載のエレベーター装置。 - さらに前記異常特定部によって特定された、前記乗りかごに発生した異常、及び前記異常が発生した位置を記録する異常記録部と、
前記異常記録部に記録された前記異常を発報する異常発報部とを備える
請求項2又は3に記載のエレベーター装置。 - さらに前記乗りかごにかかる荷重を検出する荷重検出部を備え、
前記異常特定部は、前記荷重検出部が荷重を検出していないときに、前記異常を特定する
請求項4に記載のエレベーター装置。 - 前記圧力検出部は、前記乗りかごの上下に一組ずつ設けられた圧力センサーである
請求項5に記載のエレベーター装置。 - 昇降路内に設けられたガイドレールに沿って昇降する乗りかごを案内する乗りかご用ガイド装置に対して前記ガイドレールから加わる圧力と、前記乗りかごのかご位置と、前記乗りかごの運転状態とを記録する状態記録部と、
前記圧力、前記かご位置、前記乗りかごの運転状態の変化パターンを記録するパターン記録部と、
前記状態記録部から読出した前記乗りかごの圧力変化、前記かご位置、及び前記かご位置より求めた前記乗りかごの運転状態を、前記パターン記録部から読出した前記変化パターンと比較して、前記乗りかごに発生した異常、及び前記異常が発生した位置を特定する異常特定部と、を備える
異常監視装置。 - 昇降路内に設けられたガイドレールに沿って昇降する乗りかごを案内する乗りかご用ガイド装置に対して前記ガイドレールから加わる圧力と、前記乗りかごのかご位置と、前記乗りかごの運転状態とを取得して、状態記録部に記録するステップと、
前記状態記録部から前記乗りかごの圧力変化、前記かご位置、及び前記かご位置を読出すステップと、
前記乗りかごの圧力変化、前記かご位置、及び前記かご位置より前記乗りかごの運転状態を求めるステップと、
前記乗りかごの運転状態を、パターン記録部に記録される変化パターンと比較して、前記乗りかごに発生した異常、及び前記異常が発生した位置を特定するステップと、を含む
異常特定方法。
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-
2016
- 2016-03-24 JP JP2016059664A patent/JP2017171449A/ja active Pending
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